JP4003323B2 - Objective measurement device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検光学系の屈折力を他覚的に測定するための他覚測定手段を備える他覚測定装置に関し、特に測定の終了判断に特徴を有する他覚測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より被検光学系(光を透過する全てのレンズ、レンズ群又は被検眼をいい、具体的には眼鏡レンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズ等をいう。以下同じ)の屈折力を検影法の原理に基づいて他覚的に測定する他覚測定装置が広く用いられている(他覚測定装置にて測定した屈折力、すなわち球面値、乱視度数等を必要に応じて「測定値」と称する)。
この他覚測定装置はその使用状態から、据置き式の他覚測定装置と手持ち式の他覚測定装置とに大別される。以下、被検光学系の中でも被検眼を測定する据置き式の他覚測定装置及び手持ち式の他覚測定装置の一例について説明する。
【0003】
図8は据置き式の他覚測定装置の側面方向からの外観を被検者と共に示す図である。この図8に示すように、据置き式の他覚測定装置には顎受け70及び額当て71が設けられており、これら顎受け70及び額当て71を用いて被検者を他覚測定装置に対して固定する。そして検者はモニター72に表示される被検眼を観察しながらジョイスティックを操作し、測定部内に設けられた測定光学系の光軸と被検眼の光軸が合う位置に滑動台73を前後左右上下に動かし、被検眼に対する他覚測定装置のアライメント状態を調整していた。そしてアライメント状態が適正になった時点で、検者がスイッチ74を押すことで測定が開始される。
【0004】
一方、図9は手持ち式の他覚測定装置の側面方向からの外観を被検者と共に示す図である。この図9に示すように、手持ち式の他覚測定装置には通常は顎受けや額当てが設けられておらず、被検者を他覚測定装置に対して完全に固定することが不可能である。検者はモニター75に表示された被検眼を観察しながら、装置内部に設けられた測定光学系の光軸と被検眼の光軸とが合う位置に装置全体を前後左右上下に動かして、被検眼に対する他覚測定装置のアライメント状態を調整する。このアライメント状態は装置自身によって監視されており、アライメント状態が適正になった時点で自動的に測定が開始される。このような手持ち式の他覚測定装置として特開平3−32637がある。
【0005】
ここで、このような従来の据置き式及び手持ち式の他覚測定装置においては、
測定開始から1つの測定値を得るまでを1回の測定とすると、被検眼等の被検光学系に対して測定を複数回連続して行なっていた。
その理由は、測定中に被検眼が急激に大きく動いてアライメント状態がずれてしまったり、本来であれば被検眼に調節が生じていない状態で測定を行ないたいにも関わらず、被検者が緊張したり近くを見てしまったために被検眼に調節が生じてしまったりする可能性があることから、1回の測定で得られた測定値が必ずしも正確でないおそれがあるからである。
したがって複数回の測定を行い、該複数回の測定で得た複数の測定値のばらつきや変動を検者が観察し、ばらつきや変動が少ないことを確認することによって、それまでの測定で得た測定値が信頼できるものと判断して、測定を終了していた。
【0006】
また近年、上述のような検者による測定値の信頼性の判断を容易にするため、測定値に対する信頼度数なるものを自動的に算出及び表示する他覚測定装置が提案されている。この信頼度数とは、その測定値が信頼できるかどうかの目安に用いられる値で、例えば複数の測定値に基づいて決定される理想的な測定値の変化に対して各測定値がどの程度合致しているかを数値にて示す値である。検者はこの信頼度数を参考にして測定値の信頼性を判断し、測定を終了するか否かを判断していた。なおこのような信頼度数を自動的に算出及び表示する他覚測定装置の一例として本件出願人による特開平2−124133がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来のこのような他覚測定装置においては、上述のように測定を終了するか否かは検者の判断にまかされていたため、種々問題が生じていた。
すなわち特に測定経験の少ない検者は測定終了の判断を正確に行なうことができず、測定回数が不十分のまま、あるいは測定値が安定しないままで測定を終了してしまう場合があった。あるいは逆に必要以上に多く測定してしまい、被検者に苦痛を与えてしまう場合があった。
また各検者が測定終了を判断しているために、測定値が検者により異なってしまい、客観性のある数値として用いることができないという問題があった。
さらには、信頼度数を表示することのできる他覚測定装置であっても、特に手持ち式の他覚測定装置ではアライメント状態が不安定であるために、検者はアライメント状態を適正に維持することで精一杯になり、信頼度数を見ながら測定を行うことは難しく、かなりの慣れ熟練が必要であった。
【0008】
本発明は、従来のこのような他覚測定装置における問題点に鑑みてなされたもので、測定を終了するか否かを自動的に判断でき、客観的かつ容易に正確な測定値を得ることのできる他覚測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本願発明は、以下を提案する。
【0010】
請求項1に記載の発明は、被検光学系の屈折力を他覚的に測定するための他覚測定手段を備える他覚測定装置において、前記他覚測定手段にて得られた測定値及び測定に要した測定時間に基づいて、前記測定の終了に関する所定の条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段にて前記所定の条件を満たしていると判断された場合、前記測定を終了するための所定の制御を行なう終了手段と、を備え、前記判断手段は、前記他覚測定手段にて測定された測定値が、該測定値を有効であると認めるための所定の有効条件を満たしているか否かを判断する有効条件判断手段と、前記有効条件判断手段にて有効であると判断された測定値に基づいて、前記測定を終了するための所定の終了条件を満たしているか否かを判断する終了条件判断手段と、を備え、前記終了条件判断手段は、前記有効条件判断手段にて有効であると判断された測定値が所定の測定時間内に得られたか否かを判断する測定時間判断手段を有し、前記測定時間判断手段の判断結果に基づいて前記終了条件を判断すること、を特徴とする他覚測定装置である。
【0011】
請求項2に記載の発明は、前記他覚測定手段にて得られた測定値を記憶するものであって、前記有効条件判断手段にて有効でないと判断された測定値を不良値として記憶する記憶手段を有し、前記終了手段は、前記所定の測定時間内に測定終了できなかった場合、前記記憶手段に記憶された不良値を出力すると共に測定を終了することを特徴とする請求項1に記載の他覚測定装置である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記終了手段は、所定の測定時間内に測定が終了できなかったと判断された場合、警報を出力すると共に測定を終了する不良測定判断手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の他覚測定装置である。
【0013】
請求項4の発明は、前記判断手段は、前記測定時間判断手段にて所定の測定時間内に測定終了できなかったと判断された場合に、前記有効条件又は終了条件を緩和するための条件緩和手段を有すること、を特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の他覚測定装置である。
【0014】
請求項5は、前記条件緩和手段は、前記所定の測定時間を延長すること、を特徴とする請求項4に記載の他覚測定装置である。
【0015】
請求項6は、前記測定の終了に関する所定の条件を任意に設定するための条件設定手段を有すること、を特徴とする請求項1乃至5に記載の他覚測定装置である。
【0016】
請求項7は、前記測定の終了に関する所定の条件を満たしていないと判断された場合に、被検者に指標を提示するための指標提示手段の指標動作を変化させること、を特徴とする請求項1乃至6に記載の他覚測定装置である。
【0017】
本願発明は、以上の発明により、より一層正確な測定が可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の他覚測定装置の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は他覚測定装置の光学的構成を側面方向より示す図、図2は図1のA−A矢視図、図3は本発明の第1及び第2の実施形態による他覚測定装置の制御部の電気的構成を詳細に示すブロック図である。
なお本実施形態においては本発明を手持ち式の他覚測定装置に適用した場合について説明するが、本発明は据置き式の他覚測定装置にも同様に適用できるものである。また被検光学系が被検眼Eであるものとして説明するが、本発明は被検眼以外にも上述した被検光学系全てに適用できるものである。
【0019】
まず他覚測定装置の構成について説明し、その後、他覚測定装置による測定動作について説明する。
図1に示すように他覚測定装置は、被検眼Eの屈折力を他覚的に測定するための他覚測定手段たる測定部1と、被検眼Eを所定の向きに固視するための固視光学系2と、記憶部3と、これら測定部1、固視光学系2及び記憶部3等を制御するための制御部4と、マニュアル測定モードと自動測定モードとを切り替えるモード切り替え部5と、各種条件等を設定するとともに設定内容や測定値等を表示する設定パネル6と、測定を開始させるためのスタートボタン7と、警告用の警報器8と、を筐体内に納めて構成されている。
【0020】
このうち測定部1は、従来の他覚測定装置と同様な原理及び構成によって、被検眼Eに対して測定光を投影すると共に、被検眼Eにて反射された測定光を受光する。具体的には、測定部1は赤外光源11、レンズ12〜14、チョッパ15、ハーフミラー16、絞り17及び受光器18を有して構成され、赤外光源11から発せられた測定光をレンズ12を介してチョッパ15にて走査し、該走査された測定光をレンズ13及びハーフミラー16を介して被検眼Eに導き、さらに被検眼Eにて反射された測定光をハーフミラー16、レンズ14及び絞り17を介して受光器18にて受光する。
【0021】
受光器18には、図2に示すように、4つの光電変換素子18a〜18dと、4分割受光素子18eが配置されている。一対の光電変換素子18a、18bは、測定光の光軸に対して、図2におけるY方向に対称的に配置されており、また一対の光電変換素子18c、18dは、測定光の光軸に対して、図2におけるX方向に対称的に配置されている。これら光電変換素子に、被検眼Eを走査して反射された測定光が入射すると、該光電変換素子18a〜18dから制御部4の後述する測定値算出部41に信号が出力される。被検眼Eに導かれた後に被検眼Eにて反射された測定光は、チョッパ15によって明暗の縞パターンの光束が走査された状態である。測定値算出部41で、一対の光電変換素子18a、18bにてそれぞれ受光された測定光の位相差に基づいてY方向の測定値が算出される。他方、一対の光電変換素子18c、18dにてそれぞれ受光された測定光の位相差に基づいてX方向の測定値が算出される。
【0022】
また4分割受光素子18eの4つの素子は上記光軸を中心として図2における上下左右の均等位置に配置されており、4分割受光素子18eの各素子にて測定光が受光されると該4分割受光素子18eから制御部4の後述するアライメント判断部42に信号が出力され、アライメント判断部42において、4分割受光素子18eの各素子にて受光された測定光の受光量差に基づいて、他覚測定装置に対する被検眼Eのアライメント状態が適正であるか否かが判断される。
【0023】
固視光学系2は、可視光源21、固視標22、全反射ミラー23、レンズ24及び、可視光を反射すると共に赤外光を透過するダイクロックミラー25にて構成されており、可視光源21から発せられ固視標22を透過した固視光を全反射ミラー23、レンズ24及びダイクロックミラー25を介して被検眼Eに投影する。
この固視標22はモーター26により、光軸方向に移動可能で、制御部4により被検眼の測定値に合わせて、被検眼が固視することが可能な位置に視標22の移動を行う。
【0024】
記憶部3は、後述する有効条件判断部50から「測定値が有効でない旨を示す信号」と共に出力された測定値を不良値として記憶すると共に、有効条件判断部から「測定値が有効である旨を示す信号」と共に出力された測定値を有効値として記憶する。又、記憶部3は、4分割受光素子18eから出力された出力値と、有効条件判断部50及び後述する終了条件判断部60内の各部の判断基準のために設定される所定の基準値、所定数及び所定範囲とを記憶する。この記憶部3は具体的にはRAMにて構成されるが、他の電気的記憶媒体や、磁気的又は光学的記憶媒体にて構成されてもよい。
なお、本装置には記憶部3に記憶した所定の基準値、所定数及び所定の範囲を任意に変更するための条件設定等を行なう設定パネル6が設けられており、所定の基準値及び所定の範囲を任意のタイミングで任意の数値に変更できる。
本装置はモード切り替え部5により、マニュアル測定と自動測定を切り替え可能であるが、以下はオート測定時の動作について説明する。
【0025】
制御部4は、CPU、ROM、RAM及び周辺回路で構成することができ、各種の処理は、ROMに予め格納されたプログラムを実行させることにより行われる。制御部4は、図3に示すように、上述の測定値算出部41及びアライメント部42を有し、測定部1、固視光学系2、記憶部3及び設定パネル6に配設された表示装置(不図示)を制御する。
【0026】
ここで、本実施形態における他覚測定装置においては、マニュアル測定モード選択時にスタートボタン7が押された場合、アライメント状態に無関係に受光素子18a〜18dよりの出力信号を読み取って各種の測定値を算出する。そのため、マニュアル測定部90を有する。
自動測定モード選択時にスタートボタン7が押された場合、アライメント部42におけるアライメント判断を監視し、アライメント状態が適正になった時点で測定を自動的に開始する。このため制御部4には、図3に示すように、他覚測定手段にて得られた測定値に基づいて測定の終了に関する所定の条件を満たしているか否かを判断する判断手段たる判断部43と、該判断部43にて所定の条件を満たしていると判断された場合に測定を終了するための所定の制御を行なう終了手段たる終了部44が設けられている。
【0027】
また本実施形態における他覚測定装置においては、測定が適正に行われたか否かを判断するため、まず測定値が有効か否かが自動的に判断され、さらにその判断結果に基づいて測定の適正性が判断される。
このため、判断部43は、図3に示すように、測定部1にて測定された測定値が、該測定値を有効であると認めるための所定の有効条件を満たしているか否かを判断する有効条件判断手段たる有効条件判断部50と、有効条件判断部50にて有効であると判断された測定値に基づいて、測定を終了するための所定の終了条件を満たしているか否かを判断する終了条件判断手段たる終了条件判断部60を有して構成されている。
【0028】
ここで所定の有効条件とは、測定値の有効性を判断するための複数の条件によって構成されている。そして複数の条件各々を判断するために、有効条件判断部50は、図3に示すように、測定部1にて測定値が得られた際、被検眼Eに対する装置のアライメント状態が適正であったか否かを判断するアライメント有効判断手段たるアライメント有効判断部51、測定部1にて得られた測定値が、該測定値が得られる直前に得られた測定値よりマイナスか否かを判断するプラスマイナス判断手段たるプラスマイナス判断部52、測定部1にて得られた測定値が、該測定値が得られる以前に得られた測定値に基づいて算出された基準値に対し所定範囲以内であるか否かを判断する変動判断手段たる変動判断部53、測定部1にて測定値が得られた際、該測定値が得られた前後の時点におけるアライメント状態の変化が所定範囲以内であるか否かを判断するアライメント変動判断手段たるアライメント変動判断部54、測定部1にて得られた測定値に基づいて算出された信頼度数が所定値以上であるか否かを判断する信頼度数判断手段たる信頼度数判断部55を有して構成されている。
【0029】
このうちアライメント有効判断部51は、測定値が自己に入力される毎に、該入力があった時点における4分割受光素子18eの出力を取込み、該出力に基づいて上記アライメント部42と同様にアライメント状態が適正か否かを判断する。そしてアライメント状態が適正であれば測定値が有効であると判断して、該測定値をプラスマイナス判断部52に出力し、適正でなければ測定値が有効でないと判断して、該測定値を「測定値が有効でない旨を示す信号」と共に記憶部3に出力する。
【0030】
このようにアライメント有効判断部51による判断を行なうのは以下の理由による。すなわち制御部4のアライメント部42でアライメント状態で適正であると判断されてから実際に測定が行われるまでには微少時間が経過しており、この微少時間中に被検眼Eが動いてアライメント状態が不適正になる可能性がある。そこで、測定が行なわれる瞬間、すなわち測定値が算出された際のアライメント状態をアライメント有効判断部51で確認し、測定値が有効であるか否かを判断するのである。
【0031】
またプラスマイナス判断部52は、測定値が自己に入力される毎に、該測定値が入力される直前に算出され有効であると判断されている測定値、すなわち記憶部3に有効値として記憶されている測定値のうち最も最後に記憶された測定値を該記憶部3から呼び出し、この呼び出した測定値と入力された測定値とのプラスマイナスを比較する。そして入力された測定値が呼び出した測定値と同じ又はプラスであれば測定値が有効であると判断して、該測定値を変動判断部53に出力し、呼び出した測定値よりマイナスであれば測定値が有効でないと判断して、該測定値を「測定値が有効でない旨を示す信号」と共に記憶部3に出力する。例えば呼び出した測定値が「−3D」のとき、入力された測定値が「−2.5D」であれば該測定値「−2.5D」は有効であると判断するが、入力された測定値が「−3.5D」であれば該測定値「−3.5D」は有効でないと判断する。また呼び出した測定値が「3D」のとき、入力された測定値が「3.5D」であれば該測定値「3.5D」は有効であると判断するが、入力された測定値が「2.5D」であれば該測定値「2.5D」は有効でないと判断する。
なおプラスマイナス判断部52においては測定値のうち球面値Sによって比較が行なわれ、乱視度数Cを持つ場合には等価球面値(S+C/2)で比較が行われる。
【0032】
このようにプラスマイナス判断部52による判断を行なうのは以下の理由による。すなわち、新規に入力された測定値がその直前の測定値に比べてマイナスの場合には、何らかの原因で被検眼Eに調節が生じた可能性が高い。そこでプラスマイナス判断部52でプラスマイナスを比較し、測定値が有効であるか否かを判断するのである。
【0033】
また変動判断部53は、測定値が自己に入力される毎に、測定が開始されてから今までに有効値として記憶されている全ての測定値を記憶部3から呼び出し、該呼び出した測定値の平均値を算出し、この算出した平均値と入力された測定値とを比較し、両者の差異が所定範囲(例えば±0.3ディオプタ)以内であるか否かを判断する。そして所定範囲以内であれば測定値が有効であると判断して、該測定値をアライメント変動判断部54に出力し、所定範囲以内でなければ測定値が有効でないと判断して、該測定値を「測定値が有効でない旨を示す信号」と共に記憶部3に出力する。
【0034】
このように変動判断部53による判断を行なうのは以下の理由による。すなわち、測定値の変動が大きい場合には、何らかの不具合(例えば、瞬きをしたとか、被検眼Eの動きが大きかったとか、被検眼Eに部分的な異常がある等)があった可能性が高い。そこで変動判断部53にて測定値の変動状態を確認し、測定値が有効であるか否かを判断するのである。
【0035】
またアライメント変動判断部54は、測定値が自己に入力される毎に、この測定値が測定された前後にわたるアライメント状態の変動を観察する。具体的には、まず記憶部3には4分割受光素子18eから出力された出力値が記憶されており、この記憶された出力値は、記憶されてから所定時間経過するまで保持されている。一方、アライメント変動判断部54は、測定値が自己に入力される毎に、該入力が行われてから所定時間経過した時点において記憶部3に記憶されている4分割受光素子18eの出力値を、最新の出力値から順に所定数呼び出す。
【0036】
ここで所定時間及び所定数は、測定値が入力された時点を中心として前後に均等な数の出力値が呼び出されるように設定される。例えば、入力が行われてから0.1秒後の時点において記憶部3に記憶されている出力値を新しい出力値から順に10個呼び出し、測定値が入力される前の出力値5個と入力された後の出力値5個が呼び出される。そしてアライメント変動判断部54は、呼び出した所定数の出力値の平均値を算出すると共に、該平均値が所定範囲以内であるか否かを判断する。そして所定範囲以内であれば測定値が有効であると判断して、該測定値を次の信頼度数判断部55に出力し、所定値以上でなければ測定値が有効でないと判断して、該測定値を「測定値が有効でない旨を示す信号」と共に記憶部3に出力する。
【0037】
このようにアライメント変動判断部54による判断を行なうのは以下の理由による。すなわち、測定の前後でのアライメント状態の変動が大きい場合には、被検眼Eが急激な動きをしている途中でアライメント状態が瞬間的に適正になって測定が行なわれ、被検眼Eの固視が不完全のまま測定が行なわれた可能性が高い。被検眼Eの固視は被検眼Eの調節を取り除くことをも目的としており、被検眼Eの固視が完全でない場合には被検眼Eに調節が生じている可能性が高いので、アライメント状態の変動をアライメント変動判断部54で確認し、測定値が有効であるか否かを判断するのである。
【0038】
また信頼度数判断部55は、測定値が自己に入力される毎に、該入力された測定値の信頼度数を算出すると共に、該信頼度数が所定値以上であるか否かを判断する。そして所定値以上であれば測定値が有効であると判断して、該測定値を「有効である旨を示す信号」と共に記憶部3に出力し、所定度数に満たない場合には測定値が有効でないと判断して、該測定値を「測定値が有効でない旨を示す信号」と共に記憶部3に出力する。
なお信頼度数自体は従来と同様に算出され、例えばその時点において記憶部3に記憶されている全ての測定値に基づいて理想の測定値を算出し、この理想の測定値と実際に測定された測定値との差異を算出することにより行われる。
【0039】
このように信頼度数判断部55による判断を行なうのは以下の理由による。すなわち、信頼度数は従来より測定値の信頼性を判断する目安として用いられており、この信頼度数が低い場合には測定値の信頼性が低いといえる。そこで信頼度数判断部55にて測定値の信頼度数を確認し、測定値が有効であるか否かを判断するのである。
【0040】
次に終了条件判断部60について説明する。
この終了条件判断部60にて判断される所定の終了条件は、測定を終了してよいか否かを判断するための複数の条件によって構成されている。そして複数の条件各々を判断するために、終了条件判断部60は、図3に示すように、有効条件判断部50にて有効であると判断された測定の回数が所定数に達したか否かを判断する有効測定回数判断手段たる有効測定回数判断部61と、有効条件判断部50にて有効でないと判断された測定の回数が所定数に達したか否かを判断する不良測定回数判断手段たる不良測定回数判断部62と、有効条件判断部50にて有効であると判断された測定値が所定の変動範囲以内であるか否かを判断する有効値変動判断手段たる有効値変動判断部63と、測定時間、つまり測定開始からの経過時間が、予め定めた所定時間以内で終了したか否かを判断する測定時間判断手段たる測定時間判断部64とを有して構成されている。
【0041】
このうち有効測定回数判断部61は、測定値が有効値として記憶部3に記憶される毎に、該有効値として記憶された測定値の数を積算する。そして新たな積算を行なう毎に、該新たな積算で得られた積算値が所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上である場合には有効値変動判断部63の判断を促するための「指示信号」を有効値変動判断部63に出力し、積算値が所定値に満たない場合には測定を継続するための「継続信号」を測定値算出部41に出力する。
【0042】
このように有効測定回数判断部61による判断を行なうのは以下の理由による。すなわち、有効条件判断部50において有効であると判断された測定値の数が少ない場合には、有効条件判断部50の変動判断部53や信頼度数判断部55、あるいは後述の有効値変動判断部63による判断自体の信頼性が低い可能性がある。そこで有効測定回数判断部61にて測定値の数を確認し、測定を終了してよいか否かを判断するのである。
【0043】
また不良測定回数判断部62は、測定値が不良値として記憶部3に記憶される毎に、該不良値として記憶された測定値の数を積算する。新たな積算を行なう毎に、該新たな積算で得られた積算値が所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上である場合には測定を異常につき終了するための「異常終了信号」を終了部44に出力し、所定値以上でない場合には測定を継続するための「継続信号」を測定値算出部41に出力する。
【0044】
このように不良測定回数判断部62による判断を行なうのは以下の理由による。すなわち、被検眼には該被検眼独特の状態があり、ある一定回数を測定しても有効な測定値を得られず測定が終了しない場合がある。この場合には被検眼又は装置自体に何らかの異常が存在する可能性が高く、単に測定を継続しても被検者の苦痛が増すばかりで無駄である。そこで有効条件判断部50にて有効でないと判断された測定値の数を不良測定回数判断部62で監視し、必要に応じて終了部44に信号を出力して測定を終了させるのである。
【0045】
また有効値変動判断部63は、有効測定回数判断部61から「指示信号」が入力される毎に、記憶部3に有効値として記憶されている全ての測定値を呼び出し、各測定値の等価球面値を算出し、該等価球面値のばらつきを示す統計値(例えば標準偏差)を算出する。そしてこの統計値が所定範囲以内であれば測定を正常に終了するための「正常終了信号」を終了部44に出力し、等価球面値のばらつきを示す統計値が所定範囲以内でない場合には測定を継続するための「継続信号」を測定値算出部41に出力する。
【0046】
このように有効値変動判断部63による判断を行なうのは以下の理由による。
すなわち、等価球面値が徐々に増加している場合には、まだ被検眼Eの調節が完全に解除されておらず解除の途中である可能性が高い。また等価球面値のばらつきが大きい場合には、上記と同様に被検眼Eの調節が完全に解除されていない等の可能性が高い。そこで有効値変動判断部63にて等価球面値のばらつきを確認し、測定を終了してよいか否かを判断するのである。なお等価球面値のばらつきでなく、球面度数Sや乱視度数Cのそれぞれのばらつきに基づいた判断を行なってもよく、また統計値としては、標準偏差以外にも、測定値の安定性を判断することのできる全ての統計値が採用されてよい。
【0047】
又、測定時間判断部64は、測定開始からの測定時間の計測を行う。この計測を測定と合わせて行うことで、任意に決められた所定時間内に有効な測定値を得ることができない場合には、測定できない旨の「異常終了信号」を終了部44に出力し、測定を強制的に終了する。任意に決められた所定時間内に有効な測定値を得ることができた場合には、「正常終了信号」を終了部44へ出力する。
【0048】
このように測定時間判断部64による判断を行うのは以下の理由による。すなわち被検眼には該被検眼独特の状態があり、例えば眼の投光体の一部に混濁、きず等があると、眼底からの反射光を得ることができず、測定不能な場合がある。このような場合には、どんなに測定を続けても測定は不能なわけであり、被検者に無用な負担をかけないために、所定時間測定できない場合は測定不能として終了させる。
【0049】
次に終了部44について説明する。この終了部44は、判断部43の終了条件判断部60から出力される信号に応じて予め設定された内容で装置内の各部を制御し、測定を終了させる。
具体的には、終了条件判断部60から「正常終了信号」が出力された場合には、記憶部3に有効値として記憶されている全ての測定値を図示しないプリンタに出力し、記憶部3の記憶内容を初期化して測定を終了する。
【0050】
また終了条件判断部60から「異常終了信号」が出力された場合には、記憶部3に有効値として記憶されている全ての測定値及び不良値として記憶されている全ての測定値を図示しないプリンタに出力すると共に、図示しない警報手段たるブザーを所定時間鳴らし、記憶部3の記憶内容を初期化して測定を終了する。
【0051】
なお、アライメント有効判断部51、プラスマイナス判断部52、変動判断部53、アライメント変動判断部54、信頼度数判断部55、有効測定回数判断部61、不良測定回数判断部62又は有効値変動判断部63の判断の基準となる所定の範囲、所定数あるいは所定の基準値については、具体的に示していないが、経験値等に基づいた任意の数値が設定される。
【0052】
さらに、制御部4は、条件緩和部70と固視標移動部80とを有する。条件緩和部70は、算出された測定値が不良と判断されにくくするため、不良測定回数が所定回数以上の場合、あるいは有効値の変動が大きい場合には、上記各判断部での判断基準を緩めたり、長時間測定を許容するものである。固視標移動部80は、不良測定回数が所定値以上である場合、あるいは有効値の変動が大きい場合には、被検眼の屈折作用が調節されていると見なして、固視標22の位置を被検眼Eが調節できない位置に移動するものである。
【0053】
これらの条件緩和部70と固視標移動部80を備える理由を以下に説明する。条件緩和部70や固視標移動部80を有していない装置では、不良値の数が所定の基準数に達した場合には測定を強制的に終了するものとしたが、場合によっては測定を終了せずに、何らかの測定結果を得たい場合がある。この場合には、不良値の数が所定の基準数に達した場合に、有効条件判断部50の各部で判断されている有効条件のうちの全部又は任意の一部の条件を緩和したり、固視標22の動きを変化させたりする。
【0054】
例えば、不良測定回数判断部62によって不良値の数が所定の基準数に達したと判断された場合、その旨の信号を条件緩和部70に出力する。信号を入力された条件緩和部70は、有効条件を予め設定されている第2の有効条件に設定することにより、それ以降の測定を第2の有効条件で行なったり、あるいは一旦不良値として記憶された測定値を第2の有効条件に基づいて再判断して、有効値として記憶し直してもよい。
【0055】
又、上記条件緩和は、測定時間判断部64により計測される時間の経過とともに、あらかじめ設定された所定値により条件を徐々に緩和してもよい。以下に条件緩和の一例を述べる。
測定時間が0〜2秒の間に得られた測定値の標準偏差が0.25ディオプター以内であれば測定を終了し、0.25ディオプターより大きければ測定値は安定していないために測定を継続する。同様に2〜4秒の間に得られた測定値の標準偏差が0.50ディオプター以内であれば測定を終了し、0.50ディオプターより大きければ測定値は安定していないために測定を継続する。4〜6秒の間に得られた測定値の標準偏差が1ディオプター以内であれば測定を終了し、1ディオプターより大きければ測定値は安定していないために測定を継続する。そして、6秒経過した時点では無条件に測定を終了する。
【0056】
このように測定時間判断部64により条件を変える判断を行うのは以下の理由による。すなわち被検眼には該被検眼特有の状態があり、例えば眼の透光体の一部に混濁、きず等があると、眼底からの反射光が不安定になり、測定がばらつく場合がある。このような場合には、いくら測定を続けても測定値はばらついており、いたずらに測定時間を長くすることは被検眼に要らぬ負担を与えるだけになる。これを避けるために、所定時間測定で終了条件を満たさない場合には、徐々に条件を変化、緩和することで、被検者に最小の負担でスムーズに測定を行うことを可能にしている。
【0057】
次に、固視標22の動作の変化について説明する。固視標22は制御部4により動きが制御されるが、その動作を以下に記載する。
固視標22を動かす前に予め予備的に測定を行い、その予備測定値を基に、被検者に対して一旦固視標が見える位置に動かす。被検者に一旦固視標を見せるのは、被検者に固視標の内容を認識させ、視線の目標とさせるためである。その後に、固視標を予備測定値に対して所定値(+2D)の位置に動かして、停止する。この位置で本測定が連続して行われる。測定が安定している場合は、この+2Dの状態で測定を繰り返し、短時間で測定は終了する。
しかし、前記測定終了条件を満たさない測定の場合には、何らかの原因で測定値が不安定になっており、固視標22の位置も場合によっては被検者が全く見ることができない可能性もあり、これが測定値が安定しない一要因にもなる。本装置では、前記測定終了条件を満たさない測定の場合に測定を単純に継続するのではなく、測定を安定させるための一手段として、以下の動作の変化を合わせ行う。
前記測定終了条件を満たさない測定の場合には、測定を同じ状態のまま継続するのではなく、固視標22の動きを変化させて、固視標を被検者に一旦見せる位置に動かし、その位置から+2Dの位置に動かすという一連の動作を再度行う。これにより測定が継続する場合は、被検者には固視標22が一旦見えることになり、固視すべき目標が明らかになることから、固視をより安定させた状態で測定することが可能になる。
【0058】
[第1の実施の形態]
第1の実施形態における他覚測定装置の測定動作について図4を参照して説明する。図4のフローチャートは、自動測定モードの手順を示すが、本実施形態の装置は、自動測定もマニュアル測定も可能である。
まず、他覚測定装置の電源が入れられる(ステップS1)。このときにマニュアル測定モードが選択されると、アライメントが良好となった時点でスタートボタン7の操作により測定が開始され、測定処理、測定値の記憶、測定値の表示、プリンタ出力といった一連の操作が行われる。
【0059】
自動測定モードが選択されていると、設定パネル6上の設定釦を介して上記した所定範囲等の所定条件が入力される(ステップS2)。なお、これら所定範囲等は前回の測定に用いた値が保持されているので、前回の測定と同じ条件で良い場合には範囲等を入力することなく次のステップに移行する。
そして被検眼Eに対する他覚測定装置のアライメント状態が概略適正とされた後、図示しない測定開始釦が検者に押されることによって測定の開始が指示される(ステップS3)。すると制御部4の制御によりアライメント状態が適正になった時点で測定が自動的に開始される。そして最初の測定値が測定値算出部41にて算出される(ステップS4)。
【0060】
この最初の測定値は制御部4の有効条件判断部50のアライメント有効判断部51、プラスマイナス判断部52、変動判断部53、アライメント変動判断部54及び信頼度数判断部55の各部において有効であるか否か判断され(ステップS5〜S9)、各部のうちいずれかで有効でないと判断された場合には当該判断を行なった部位から記憶部3に対して「有効でない旨を示す信号」が測定値と共に出力され、記憶部3において測定値が不良値として記憶される(ステップS10)。
【0061】
測定値が不良値として記憶されると、不良値と判断された測定回数に1が積算され、この積算値が所定値以上であるか否かが不良測定回数判断部62にて判断される(ステップS11)。
積算値が所定値以上でない場合には不良測定回数判断部62から測定値算出部41に「継続信号」が出力され、指標動作変化、条件緩和(ステップS21)が行われた後に、次の測定が行なわれる。また一方、積算値が所定値以上の場合には不良測定回数判断部62から「異常終了信号」が終了部44に出力され、「異常終了信号」を入力された終了部44は、警報器8を鳴らすと共に、記憶部3に不良値及び有効値として記憶されている全ての測定値を図示しないプリンタを介して出力し(ステップS12)、測定を終了する(ステップS13)。
【0062】
一方、ステップS5〜S9のうちいずれにおいても測定値が有効であると判断されると、信頼度数判断部55から記憶部3に「有効である旨を示す信号」と共に測定値が出力され、該測定値が記憶部3において有効値として記憶される(ステップS14)。
このように測定値が有効値として記憶されると、有効値として記憶された測定値の数に1が積算され、該積算値が所定値以上であるか否か判断される(ステップS15)。そして所定値に満たない場合には「継続信号」が測定値算出部41に出力され、指標動作はそのままで測定が継続される。一方、所定値以上である場合には「指示信号」が有効値変動判断部63に出力される。
【0063】
「指示信号」を出力された有効値変動判断部63は、等価球面値を算出し、該等価球面値のばらつきを示す統計値を算出する(ステップS16)。その統計値が所定範囲以内でない場合には測定を継続するための「継続信号」が測定値算出部41に出力され、指標動作変化、条件緩和(ステップS20)が行われた後に測定が継続される。
一方、ステップS16で統計値が所定範囲以内であれば、測定時間が所定時間内に終了したか否かが判定される(ステップS17)。これが所定時間内であれば、「正常終了信号」が終了部44に出力され、終了部44は、記憶部3に有効値として記憶されている全ての測定値を図示しないプリンタを介して出力し(ステップS18)、測定を終了する(ステップS19)。測定時間が所定時間に満たない場合は、指標動作変化、条件緩和(ステップS20)が行われた後に測定が継続される。
上記動作において測定が継続された場合には、測定が自動的に終了する迄、同様のステップが繰り返される。
【0064】
さてこれまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態について説明する。
まずアライメント有効判断部51、プラスマイナス判断部52、変動判断部53、アライメント変動判断部54、信頼度数判断部55、有効測定回数判断部61、不良測定回数判断部62、有効値変動判断部63は必ずしも全て設ける必要はなく、そのうちの任意の一部のみを設けてもよい。特に本発明を被検眼以外の被検光学系に適用した場合において、被検光学系に対する本装置のアライメントが安定しており、また被検光学系に調節が生じないと考えられる場合には、アライメント有効判断部51、プラスマイナス判断部52及びアライメント変動判断部54は不要となる。
【0065】
また、アライメント有効判断部51、プラスマイナス判断部52、変動判断部53、アライメント変動判断部54、信頼度数判断部55、有効測定回数判断部61、不良測定回数判断部62、有効値変動判断部63は、上記形態のように区分して配置されなくともよく、任意に区分され、あるいは一体に構成されてよい。例えば有効条件判断部50と終了条件判断部60とは一つのCPUにて一体に構成されてよい。あるいは測定値算出部41、アライメント部42、終了部44も同様に、上記形態のように区分される必要はない。
【0066】
以上、自動アライメント判定して測定を開始し、測定を自動終了するという自動測定モードについて説明したが、本発明では、この自動測定モードとは別に、検者自身でアライメントを判断して測定を開始し、検者の判断で測定を終了するというマニュアル測定モードも有して、これらの両モードを切り替え可能とする装置も対象となる。これにより検者は被検眼に合わせて各モードを選択して使用することができる。
このように両モードを切り替え可能としたのは、以下の理由による。すなわち被検眼には該被検眼に特有の状態があり、例えば眼の透光体の一部に混濁、きず等があると、眼底からの反射光が不安定になり、測定がばらつく場合がある。このような場合には、自動測定モードでは測定値がばらつくために、一般の被検者より長い測定時間を要し、多くの負担を与えることになる。これを避けるために、マニュアル測定に切り替えを可能にすることで、予め疾患等があることが分かっている被検者に対しては、測定前にマニュアル測定モードに切り替える。これにより、被検者に最小の負担を与えるだけで測定できる。
【0067】
以下、第2、第3の実施形態に係る他覚測定装置の測定動作をそれぞれ図5、7を参照して説明する。第2、第3の実施形態でも、第1の実施形態と同様に測定の自動化を図ることができ、ここでも自動測定モードについて説明する。なお図5、7のフローチャートにおいても、図4と同様の箇所には同一の符号を付し、図4との相違点のみを説明する。また、図6の機能ブロック図においても、図3と同様の箇所には同一の符号を付している。
【0068】
[第2の実施の形態]
図5に示すように、第2の実施形態では、測定の開始が指示された(ステップS3)時に、測定時間が所定時間内であるか否かの判断が行われる(ステップS17)。測定時間が所定時間内である場合には、測定値算出部41は最初の測定値を算出する(ステップS4)。
一方、ステップS17で、測定時間が所定時間を超えた場合には、測定時間判断部64から「異常終了信号」が終了部44に出力される。これにより、「異常終了信号」が入力された終了部44は、警報器8を鳴らすと共に、記憶部3に記憶されている全ての測定値を図示しないプリンタを介して出力し(ステップS12)、測定を終了する(ステップS13)。
【0069】
また、測定値が不良値として記憶されると、不良値と判断された測定回数に1が積算され、この積算値が第1の所定値T1以上であるか否かが不良測定回数判断部62にて判断される(ステップS11)。積算値が第1の所定値T1以上でない場合には、積算値が第2の所定値T2に達しているか否かが判断される(ステップS35)。ここで、T2はT1よりも小さい値である。不良測定回数の積算値がT2に達していなければステップ3に戻って同一条件で測定を継続する。すなわち、不良測定回数判断部62から測定値算出部41に「継続信号」が出力される。ステップS35で、不良測定回数の積算値がT2に達すると、条件緩和部70は、ステップ17の所定時間を延長して測定時間の条件を緩和したり、あるいは、固視標移動部80は、モーター26により固視標22の動作を変化させて被検眼の調節作用をなくしたり緩和させる(ステップS21)。さらに不良測定回数判断部62から測定値算出部41に「継続信号」が出力される。
第2の実施形態が第1の実施形態と相違する点は、不良測定回数の所定値をT1とT2の2段階に分けたことである。このように2段階とすることによって、条件緩和あるいは固視標動作変化の条件設定を細かく調整することができる。
また一方、積算値が第1の所定値T1以上の場合には、第1の実施形態と同様の過程をたどって測定を終了する(ステップS13)。
【0070】
[第3の実施の形態]
図6は、第3の実施形態に係る他覚測定装置の機能ブロック図である。図6では、図3に示した測定時間判断部64と、条件緩和部70と、固視標移動部80とが省略されている。
また、図7のフローチャートでは、図4のフローチャートに示した測定時間の判断(ステップS17)と、条件緩和と指標動作変化(ステップS20、21)の手順が省略されている。
したがって、測定終了に関わる判断に測定時間は用いられない。また、有効値変動判断部63で算出された等価球面値のばらつきを示す統計値が所定範囲以上であっても有効測定回数が所定回数に満たない限り、あるいは、不良測定回数が所定値以上と判断されるまでは、同一測定条件の下で測定が続行される。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明により、検者は測定値や測定回数等に気を使わずに被検者との位置合わせだけに集中することができ、操作がより一層楽になる。
また測定を終了してよいか否かの判断から検者の恣意を排除できるので、測定を客観的に行なうことができ、複数人が測定をした場合でもほぼ同一の結果を得ることができる。また測定を終了すべきでない状態で測定を終了してしまうことがなくなり、一層正確な測定を行なうことができる。
【0072】
さらに請求項2及び3に記載の本発明では、必要以上に被検者に苦痛を強いること等を防止することができる。
【0073】
しかも請求項4に記載の本発明は、有効条件を緩和するための条件緩和手段を有することにより、有効条件を適宜緩和することができ、測定値に異常が見られる場合においても一定の測定結果を得ることができる。
【0074】
また請求項6に記載の本発明は、使用状況に応じた自動測定終了制御を行なうことができる。さらに請求項7に記載の本発明は、測定の終了に関する所定の条件を満たしていない時に、視標の動作を変化させることで、測定値に異常が見られる場合において、固視をより安定させた良い状態にして測定を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る他覚測定装置の光学的構成を側面方向より示す図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】本発明の第1及び第2の実施形態に係る他覚測定装置の制御部の機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る他覚測定装置の測定動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る他覚測定装置の測定動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る他覚測定装置の制御部の機能ブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る他覚測定装置の測定動作を示すフローチャートである。
【図8】従来の据置き式の他覚測定装置の使用状態における側面図である。
【図9】従来の手持ち式の他覚測定装置の使用状態における側面図である。
【符号の説明】
E 被検眼
1 測定部
2 固視光学系
1 記憶部
4 制御部
5 モード切り替え部
1 設定パネル
2 スタートボタン
3 警報器
11 赤外光源
12〜14、24 レンズ
15 チョッパ
16 ハーフミラー
17 絞り
18 受光器
21 可視光源
22 固視標
23 全反射ミラー
25 ハーフミラー
41 測定値算出部
42 アライメント部
43 判断部
44 終了部
50 有効条件判断部
51 アライメント有効判断部
52 プラスマイナス判断部
53 変動判断部
54 アライメント変動判断部
55 信頼度数判断部
60 終了条件判断部
61 有効測定回数判断部
62 不良測定回数判断部
63 有効値変動判断部
64 測定時間判断部
70 顎受け
1 額当て[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an objective measurement apparatus including objective measurement means for objectively measuring the refractive power of a test optical system, and more particularly to an objective measurement apparatus characterized by determination of the end of measurement.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the refractive power of a test optical system (refers to all lenses, lens groups, or test eyes that transmit light, specifically eyeglass lenses, contact lenses, intraocular lenses, etc .; the same shall apply hereinafter) is used to detect the refractive power. The objective measurement device that objectively measures based on the principle of the above is widely used (refractive power measured by the objective measurement device, that is, the spherical value, the astigmatism power, etc., if necessary Called).
This objective measurement device is roughly classified into a stationary type objective measurement device and a hand-held type objective measurement device according to the state of use. Hereinafter, an example of a stationary objective measurement device and a handheld objective measurement device for measuring the eye to be examined in the test optical system will be described.
[0003]
FIG. 8 is a view showing an external appearance of the stationary type sensation measuring apparatus from the side surface together with the subject. As shown in FIG. 8, the stationary objective measurement device is provided with a
[0004]
On the other hand, FIG. 9 is a view showing an appearance of the hand-held type sensation measuring device from the side direction together with the subject. As shown in FIG. 9, a hand-held objective measurement device is usually not provided with a chin rest or a forehead, and it is impossible to completely fix the subject to the objective measurement device. It is. While observing the subject's eye displayed on the
[0005]
Here, in such conventional stationary and hand-held objective measurement devices,
Assuming that one measurement is performed from the start of measurement until one measurement value is obtained, the measurement was continuously performed a plurality of times on the test optical system such as the test eye.
The reason for this is that the subject's eye suddenly moves greatly during measurement and the alignment state shifts, or if the subject wants to perform measurement in a state where the eye is not adjusted, This is because there is a possibility that adjustment may occur in the eye to be examined because the person is nervous or has looked close, and the measurement value obtained in one measurement may not always be accurate.
Therefore, the measurement was performed multiple times, and the examiner observed the variations and fluctuations of the multiple measurement values obtained by the multiple measurements, and confirmed that there were few variations and fluctuations, and obtained by the previous measurements. Judging that the measured value was reliable, the measurement was finished.
[0006]
In recent years, in order to facilitate the determination of the reliability of the measurement value by the examiner as described above, an objective measurement device that automatically calculates and displays a reliability number for the measurement value has been proposed. This confidence level is a value used as a measure of whether or not the measured value is reliable. For example, how much each measured value corresponds to a change in ideal measured value determined based on a plurality of measured values. It is a value that indicates whether or not you are doing. The examiner determined the reliability of the measured value with reference to the reliability number, and determined whether or not to end the measurement. An example of an objective measurement device that automatically calculates and displays such a reliability number is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2-124133 by the present applicant.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional objective measurement device, it has been left to the examiner to decide whether or not to end the measurement as described above, and various problems have arisen.
That is, an examiner who has little measurement experience cannot accurately determine the end of measurement, and may end the measurement with the number of measurements being insufficient or the measurement value being unstable. Or, conversely, the measurement may be more than necessary, which may cause pain to the subject.
Further, since each examiner determines the end of measurement, there is a problem that the measured value differs depending on the examiner and cannot be used as an objective numerical value.
Furthermore, even with an objective measurement device that can display the reliability level, the alignment state is unstable particularly with a hand-held objective measurement device, so the examiner must maintain the alignment state appropriately. It was difficult to measure while looking at the reliability level, and considerable skill was required.
[0008]
The present invention has been made in view of the problems in the conventional objective measurement apparatus as described above, and can automatically determine whether or not to end the measurement, and can obtain an accurate measurement value objectively and easily. It is an object of the present invention to provide an objective measurement device capable of performing the above.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the present invention proposes the following.
[0010]
The invention according to
[0011]
The invention according to
[0012]
The invention according to claim 3 is characterized in that, when it is determined that the measurement could not be completed within a predetermined measurement time, the end means has a failure measurement determination means for outputting an alarm and ending the measurement. The objective measurement device according to
[0013]
According to a fourth aspect of the present invention, the determination means is a condition relaxation means for relaxing the effective condition or the termination condition when the measurement time determination means determines that the measurement could not be completed within a predetermined measurement time. The objective measurement device according to any one of
[0014]
According to a fifth aspect of the present invention, in the objective measurement apparatus according to the fourth aspect, the condition relaxing unit extends the predetermined measurement time.
[0015]
6. The objective measurement apparatus according to
[0016]
Claim 7 is characterized in that, when it is determined that a predetermined condition relating to the end of the measurement is not satisfied, the indicator operation of the indicator presenting means for presenting the indicator to the subject is changed. Item 7. The objective measurement device according to
[0017]
In the present invention, more accurate measurement is possible by the above invention.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the objective measurement device of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a diagram showing an optical configuration of an objective measurement device from the side direction, FIG. 2 is a view taken along arrow AA in FIG. 1, and FIG. 3 is an objective measurement device according to first and second embodiments of the present invention. It is a block diagram which shows the electrical structure of this control part in detail.
In the present embodiment, the case where the present invention is applied to a hand-held type objective measurement device will be described. However, the present invention can also be applied to a stationary type objective measurement device. Although the description will be made assuming that the test optical system is the test eye E, the present invention can be applied to all the test optical systems described above in addition to the test eye.
[0019]
First, the configuration of the objective measurement device will be described, and then the measurement operation by the objective measurement device will be described.
As shown in FIG. 1, the objective measurement device includes a
[0020]
Among these, the
[0021]
As shown in FIG. 2, the
[0022]
Further, the four elements of the four-divided
[0023]
The fixation
The
[0024]
The storage unit 3 stores the measurement value output together with a “signal indicating that the measurement value is not valid” from the later-described effective
The apparatus is provided with a
In the present apparatus, manual measurement and automatic measurement can be switched by the
[0025]
The
[0026]
Here, in the objective measurement device according to the present embodiment, when the start button 7 is pressed when the manual measurement mode is selected, various measurement values are read by reading output signals from the
When the start button 7 is pressed when the automatic measurement mode is selected, the alignment determination in the
[0027]
Further, in the objective measurement device according to the present embodiment, in order to determine whether or not the measurement is properly performed, first, it is automatically determined whether or not the measurement value is valid, and further, the measurement is performed based on the determination result. Appropriateness is determined.
Therefore, as shown in FIG. 3, the
[0028]
Here, the predetermined effective condition includes a plurality of conditions for determining the validity of the measurement value. And in order to judge each of several conditions, as shown in FIG. 3, when the measurement value was obtained in the
[0029]
Among these, the alignment
[0030]
The reason for the determination by the alignment
[0031]
Each time the measured value is input to the plus / minus determining
The plus /
[0032]
The determination by the plus / minus
[0033]
In addition, every time a measurement value is input to itself, the
[0034]
The determination by the
[0035]
Moreover, the alignment fluctuation |
[0036]
Here, the predetermined time and the predetermined number are set so that an equal number of output values are recalled around the time point when the measurement value is input. For example, ten output values stored in the storage unit 3 are sequentially called from the new output value at a time point 0.1 seconds after the input is performed, and five output values before the measurement value is input are input. The five output values after being called are called. Then, the alignment
[0037]
The determination by the alignment
[0038]
In addition, every time a measurement value is input to itself, the reliability
The reliability number itself is calculated in the same manner as in the past. For example, an ideal measurement value is calculated based on all the measurement values stored in the storage unit 3 at that time, and the ideal measurement value is actually measured. This is done by calculating the difference from the measured value.
[0039]
The determination by the reliability
[0040]
Next, the end
The predetermined end condition determined by the end
[0041]
Among these, the effective measurement
[0042]
The determination by the effective measurement
[0043]
Moreover, every time a measured value is stored in the storage unit 3 as a defective value, the defective measurement
[0044]
The determination by the defect measurement
[0045]
In addition, each time the “instruction signal” is input from the effective measurement
[0046]
The determination by the effective value
That is, when the equivalent spherical value gradually increases, it is highly possible that the adjustment of the eye E has not been completely released yet and is being released. In addition, when the variation of the equivalent spherical value is large, there is a high possibility that the adjustment of the eye E is not completely canceled as described above. Therefore, the effective value
[0047]
The measurement
[0048]
The determination by the measurement
[0049]
Next, the
Specifically, when a “normal end signal” is output from the end
[0050]
When an “abnormal end signal” is output from the end
[0051]
It should be noted that the alignment
[0052]
Further, the
[0053]
The reason why the
[0054]
For example, when the defect measurement
[0055]
The condition relaxation may be gradually relaxed by a predetermined value set in advance with the passage of time measured by the measurement
If the standard deviation of the measured value obtained within the measurement time of 0 to 2 seconds is within 0.25 diopter, the measurement is terminated. If the measured value is larger than 0.25 diopter, the measured value is not stable. continue. Similarly, if the standard deviation of the measured value obtained in 2 to 4 seconds is within 0.50 diopter, the measurement is terminated, and if it is larger than 0.50 diopter, the measured value is not stable and the measurement is continued. To do. If the standard deviation of the measured value obtained in 4 to 6 seconds is within 1 diopter, the measurement is terminated, and if it is larger than 1 diopter, the measured value is not stable and the measurement is continued. Then, when 6 seconds have passed, the measurement is unconditionally terminated.
[0056]
The determination of changing the condition by the measurement
[0057]
Next, a change in the operation of the
Before moving the
However, in the case of measurement that does not satisfy the measurement end condition, the measurement value is unstable for some reason, and the subject 22 may not be able to see the position of the
In the case of measurement that does not satisfy the measurement end condition, instead of continuing the measurement in the same state, the movement of the
[0058]
[First Embodiment]
The measurement operation of the objective measurement device in the first embodiment will be described with reference to FIG. The flowchart of FIG. 4 shows the procedure of the automatic measurement mode, but the apparatus of this embodiment can perform automatic measurement and manual measurement.
First, the power of the objective measurement device is turned on (step S1). If the manual measurement mode is selected at this time, measurement is started by operating the start button 7 when the alignment is good, and a series of operations such as measurement processing, measurement value storage, measurement value display, and printer output are performed. Is done.
[0059]
When the automatic measurement mode is selected, a predetermined condition such as the predetermined range is input via the setting button on the setting panel 6 (step S2). In addition, since the values used for the previous measurement are held for these predetermined ranges, etc., if the same conditions as the previous measurement are acceptable, the process proceeds to the next step without inputting the ranges.
Then, after the alignment state of the objective measurement device with respect to the eye E is substantially appropriate, a measurement start button (not shown) is pressed by the examiner to instruct the start of measurement (step S3). Then, measurement is automatically started when the alignment state becomes appropriate under the control of the
[0060]
This first measurement value is valid in each of the alignment
[0061]
When the measured value is stored as a defective value, 1 is added to the number of measurements determined to be a defective value, and the defective number-of-
If the integrated value is not equal to or greater than the predetermined value, the “continuation signal” is output from the defect measurement
[0062]
On the other hand, if it is determined that the measurement value is valid in any of steps S5 to S9, the measurement value is output from the reliability
When the measured value is stored as an effective value in this way, 1 is added to the number of measured values stored as an effective value, and it is determined whether or not the integrated value is equal to or greater than a predetermined value (step S15). When the predetermined value is not reached, a “continuation signal” is output to the measurement
[0063]
The effective value
On the other hand, if the statistical value is within the predetermined range in step S16, it is determined whether or not the measurement time has ended within the predetermined time (step S17). If this is within the predetermined time, a “normal end signal” is output to the
If the measurement is continued in the above operation, the same steps are repeated until the measurement is automatically terminated.
[0064]
Although one embodiment of the present invention has been described so far, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and may be implemented in various forms within the scope of the technical idea. These different forms will be described.
First, the alignment
[0065]
In addition, the alignment
[0066]
As described above, the automatic measurement mode in which the automatic alignment determination is started and the measurement is automatically terminated has been described. However, in the present invention, apart from the automatic measurement mode, the inspector himself determines the alignment and starts the measurement. However, an apparatus that has a manual measurement mode in which measurement is terminated at the discretion of the examiner and can switch between both modes is also a target. Thus, the examiner can select and use each mode according to the eye to be examined.
The reason why the two modes can be switched in this way is as follows. That is, the eye to be examined has a state peculiar to the eye to be examined. For example, if there is turbidity or a flaw in a part of the translucent body of the eye, the reflected light from the fundus may become unstable and measurement may vary. . In such a case, since the measurement values vary in the automatic measurement mode, a longer measurement time is required than a general subject, and a lot of burden is imposed. In order to avoid this, by enabling switching to manual measurement, the subject who is known to have a disease or the like is switched to manual measurement mode before measurement. As a result, measurement can be performed with only a minimal burden on the subject.
[0067]
Hereinafter, the measurement operation of the objective measurement device according to the second and third embodiments will be described with reference to FIGS. In the second and third embodiments, the measurement can be automated as in the first embodiment. Here, the automatic measurement mode will be described. Also in the flowcharts of FIGS. 5 and 7, the same parts as those in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals, and only differences from FIG. Also, in the functional block diagram of FIG. 6, the same reference numerals are given to the same parts as in FIG.
[0068]
[Second Embodiment]
As shown in FIG. 5, in the second embodiment, when the start of measurement is instructed (step S3), it is determined whether or not the measurement time is within a predetermined time (step S17). When the measurement time is within the predetermined time, the measurement
On the other hand, when the measurement time exceeds the predetermined time in step S <b> 17, an “abnormal end signal” is output from the measurement
[0069]
Further, when the measured value is stored as a defective value, 1 is added to the number of measurements determined to be a defective value, and whether or not this integrated value is equal to or greater than a first predetermined value T1 is determined as a defective measured
The difference between the second embodiment and the first embodiment is that the predetermined value of the number of defect measurements is divided into two stages T1 and T2. In this way, by setting the two steps, it is possible to finely adjust the condition setting for condition relaxation or fixation target movement change.
On the other hand, if the integrated value is equal to or greater than the first predetermined value T1, the measurement is terminated by following the same process as in the first embodiment (step S13).
[0070]
[Third Embodiment]
FIG. 6 is a functional block diagram of the objective measurement device according to the third embodiment. In FIG. 6, the measurement
Further, in the flowchart of FIG. 7, the measurement time determination (step S <b> 17), condition relaxation, and index operation change (steps S <b> 20 and 21) shown in the flowchart of FIG. 4 are omitted.
Therefore, the measurement time is not used for the determination related to the end of measurement. Further, even if the statistical value indicating the variation of the equivalent spherical value calculated by the effective value
[0071]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the examiner can concentrate only on the alignment with the subject without paying attention to the measurement value, the number of measurements, etc., and the operation becomes even easier.
In addition, since the arbitrary judgment of the examiner can be excluded from the determination as to whether or not the measurement can be terminated, the measurement can be performed objectively, and even when a plurality of persons perform the measurement, almost the same result can be obtained. Further, the measurement is not terminated in a state where the measurement should not be terminated, and a more accurate measurement can be performed.
[0072]
Furthermore, in the present invention according to
[0073]
In addition, the present invention according to
[0074]
The present invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an optical configuration of an objective measurement device according to an embodiment of the present invention as viewed from the side.
FIG. 2 is a view taken in the direction of arrows AA in FIG.
FIG. 3 is a functional block diagram of a control unit of the objective measurement device according to the first and second embodiments of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart showing a measurement operation of the objective measurement device according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart showing a measurement operation of the objective measurement device according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a functional block diagram of a control unit of an objective measurement device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a flowchart showing a measurement operation of an objective measurement device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a side view of a conventional stationary objective measurement device in use.
FIG. 9 is a side view of a conventional hand-held type sensation measuring apparatus in use.
[Explanation of symbols]
E Eye to be examined
1 Measurement unit
2 Fixation optics
1 Storage unit
4 Control unit
5 Mode switching part
1 Setting panel
2 Start button
3 Alarm
11 Infrared light source
12-14, 24 lenses
15 Chopper
16 half mirror
17 Aperture
18 Receiver
21 Visible light source
22 fixation target
23 Total reflection mirror
25 half mirror
41 Measurement value calculator
42 Alignment part
43 Judgment Department
44 End
50 Effective condition judgment part
51 Alignment validity judgment part
52 Plus / Minus judgment part
53 Fluctuation judgment part
54 Alignment variation judgment unit
55 Reliability Level Judgment Unit
60 End condition judgment part
61 Effective measurement number judgment part
62 Defect measurement count judgment section
63 Effective value fluctuation judgment section
64 Measurement time judgment part
70 chin rest
1 forehead
Claims (7)
前記他覚測定手段にて得られた測定値及び測定に要した測定時間に基づいて、前記測定の終了に関する所定の条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段にて前記所定の条件を満たしていると判断された場合、前記測定を終了するための所定の制御を行なう終了手段と、を備え、
前記判断手段は、前記他覚測定手段にて測定された測定値が、該測定値を有効であると認めるための所定の有効条件を満たしているか否かを判断する有効条件判断手段と、前記有効条件判断手段にて有効であると判断された測定値に基づいて、前記測定を終了するための所定の終了条件を満たしているか否かを判断する終了条件判断手段と、を備え、
前記終了条件判断手段は、前記有効条件判断手段にて有効であると判断された測定値が所定の測定時間内に得られたか否かを判断する測定時間判断手段を有し、前記測定時間判断手段の判断結果に基づいて前記終了条件を判断すること、を特徴とする他覚測定装置。 In an objective measurement device comprising objective measurement means for objectively measuring the refractive power of a test optical system,
Based on while the measurement required for measurement and the measurement obtained by the objective measuring means, determination means for determining whether to satisfy a predetermined condition regarding the end of the measurement,
Ending means for performing predetermined control for ending the measurement when the determining means determines that the predetermined condition is satisfied, and
The determination means is an effective condition determination means for determining whether or not the measurement value measured by the objective measurement means satisfies a predetermined effective condition for recognizing the measurement value as valid, An end condition determining means for determining whether or not a predetermined end condition for ending the measurement is satisfied based on the measurement value determined to be effective by the effective condition determining means,
The end condition determination means includes measurement time determination means for determining whether or not the measurement value determined to be effective by the effective condition determination means is obtained within a predetermined measurement time, and the measurement time determination An objective measurement device, wherein the end condition is determined based on a determination result of the means.
前記終了手段は、前記所定の測定時間内に測定終了できなかった場合、前記記憶手段に記憶された不良値を出力すると共に測定を終了することを特徴とする請求項1に記載の他覚測定装置。2. The objective measurement according to claim 1, wherein when the measurement cannot be completed within the predetermined measurement time, the termination unit outputs the defective value stored in the storage unit and terminates the measurement. apparatus.
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