JP4000010B2 - めっき用電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、めっき用電源装置に関し、特に交番する電流を供給するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、交番する電流を供給するめっき用電源装置は、例えば両面スルーホールを配置したプリント基板をめっきするのに使用することがある。このようなめっき用電源装置の一例を図7に示す。この電源装置では、三相商用交流電源からの三相交流電圧が入力側整流器2によって整流され、平滑用コンデンサ4によって整流される。この整流、平滑された電圧がインバータ6によって、例えば数KHz乃至数十KHzの高周波電圧に変換される。インバータ6は、図示していないが、IGBTやFET等の半導体スイッチング素子をフルブリッジに構成したもので、これらの導通期間が、制御回路8によって制御されている。この高周波電圧は、変圧器10によって所定の値の高周波電圧に変圧される。変圧された高周波電圧は、出力側整流器12によって整流され、さらに同一の磁芯に巻回されたリアクトル14a、14bによって平滑される。この整流、平滑された電圧は、フルブリッジ構成のインバータ16によって数十Hz乃至数百Hzの低周波交流電圧に変換され、直流リアクトル18a、18bを介してめっき槽のめっき用電極20a、20bを介してめっき材に供給される。なお、インバータ16も、IGBTやFET等の半導体スイッチング素子をフルブリッジに接続したもので、これら半導体スイッチング素子の導通期間が制御回路22によって制御されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成されためっき用電源装置では、インバータ6と変圧器10とを設けているので、インバータ6に使用されているIGBTやFETでのエネルギー損失が大きい。また、インバータ16の出力側に設けられている直流リアクトル18a、18bにおいて消費されるエネルギー損失も大きい。これらがあいまって、このめっき用電源装置全体としての効率が悪くなっていた。更に、出力側整流器12で整流された電圧が平滑リアクトル14a、14bによって平滑されるとき、このリアクトル14a、14bでの消費エネルギーが大きく、効率が更に悪くなっていた。また、直流リアクトル14a、14bを、出力側整流器12やインバータ16に接続する際、プリント基板上に形成したパターン配線を利用するが、これらパターン配線のインダクタンスが大きくなり、更に効率を低下させていた。また、インバータ6と変圧器10とを使用しているため、めっき用電極20a、20bに発生する電流の立ち上がり応答性が悪くなっていた。
【0004】
本発明は、効率を改善し、かつ応答性を向上させためっき用電源装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるめっき用電源装置は、交流電源からの交流電圧を整流する整流器を有している。交流電源としては、三相交流電源や単相交流電源を使用することができる。整流器としては、全波整流回路や半波整流回路を使用することができる。整流器からの整流電圧を降圧チョッパが降圧する。この降圧チョッパは、半導体スイッチング素子を含み、これはパルス幅変調信号に基づいて導通期間が制御される。この降圧チョッパから直流電圧を変換して、めっき用電極に直流−交流変換器が交流電圧を供給する。直流−交流変換器としては、ハーフブリッジ型またはフルブリッジ型のインバータを使用することができる。
【0006】
このように構成されためっき用電源装置では、交流電源を整流して得た電圧を降圧チョッパによって降圧した後に、直流−交流変換器によって交流電圧に変換して、めっき用電極に供給しているので、入力側整流器、高周波電圧変換用のインバータが不要であり、この電源装置の効率を向上させることができる。特に、降圧チョッパは、半導体スイッチング素子の導通期間をPWM信号によって制御するものであるので、負荷短絡が生じた場合には、PWM信号のうち導通を指示する期間を表すパルス幅を絞ることによって、短絡保護することができるし、上記パルス幅を広げることによってめっき用電極に流れる電流の立ちあがりを速くすることができ、めっき電流の立ち上がりも速くすることができ、応答性を改善することができる。
【0009】
上記のめっき用電源装置において、直流−交流変換器とめっき用電極との間にリアクトルを設けてある。直流−交流変換器からリアクトルへの電流非供給時に、前記リアクトルから前記降圧チョッパの入力側に、前記リアクトルに蓄積されたエネルギーに基づく電流を回生させる単方向性の回生経路が設けられている。この回生経路は、例えば直流−交流変換器内にある半導体スイッチング素子の導電路に並列に設けた降圧チョッパの入力側にのみ電流を流す単方向素子と、この単方向素子に接続され、降圧チョッパの入力側にのみ電流を流す別の単方向素子とから構成することができる。
【0010】
この構成では、直流−交流変換器とめっき用電極との間に設けたリアクトルに蓄積されたエネルギーに基づく電流を回生経路を介して降圧チョッパの入力側に帰還させているので、この電源装置の効率を向上させることができる。
【0011】
更に、整流器の出力側に平滑用コンデンサを設け、この平滑用コンデンサと降圧チョッパの入力側との間に昇圧用コンデンサを設け、この昇圧用コンデンサと並列に、整流器の出力側から降圧用チョッパの入力側に電流が流れる方向に単方向性素子が設けられている。この構成では、回生経路からの電流は昇圧用コンデンサを介して平滑用コンデンサに流れる。このとき、昇圧用コンデンサの電圧が上昇する。平滑用コンデンサから直流電圧を降圧チョッパに供給する際、平滑用コンデンサの電圧に、昇圧用コンデンサの電圧が重畳される。即ち、降圧チョッパへの入力電圧が昇圧されて供給される。従って、めっき電流の傾きが急峻になり、良好なめっき性能を得ることができる。
【0012】
上記のめっき用電源装置において、降圧チョッパを、両面プリント基板に設けることもできる。例えば、降圧チョッパが、第1及び第2の極性の電流用の降圧チョッパを使用している場合、両面プリント基板の一方の面に第1の極性の電流用の降圧チョッパを設け、他方の面に第2の極性の電流用の降圧チョッパを設けることができる。降圧チョッパは、半導体スイッチング素子とリアクトルとを含む場合、これらを両面プリント基板の1つの面上で接続することができ、配線長を短くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の参考例のめっき用電源装置は、図1に示すように、交流電源、例えば三相商用電源が供給される電源端子30a乃至30cを有している。これら電源端子30a乃至30cは、変圧器、例えば三相変圧器32のスター結線された1次巻線32Pに接続されている。この変圧器32のスター結線された二次巻線32Sには、変圧された三相交流電圧が誘起される。これら三相交流電圧は、整流器、例えば三相全波整流回路34によって整流される。この三相全波整流回路34は、整流ダイオード34a乃至34fによって構成されている。この三相全波整流回路34によって整流された電圧は、正出力端子34Pと負出力端子34Nとの間に生成される。
【0014】
この整流された電圧は、降圧チョッパ36に供給される。降圧チョッパ36は、第1の極性、例えば正極性用の降圧チョッパ36aと、第2の極性、例えば負極性用の降圧チョッパ36bとを有している。
【0015】
正極性用の降圧チョッパ36aは、正出力端子34Pと二次巻線32Sの中性点32Tとの間に平滑用コンデンサ38aを有している。正出力端子34Pに接続されている平滑用コンデンサ38aの正極に、半導体スイッチング素子、例えばFET40aのドレインが接続されている。FET40aのソースは、直流リアクトル42aの一端に接続され、他端が降圧チョッパ36aの出力端子44aとされている。FET40aのドレイン−ソース間に逆並列にダイオード46aが接続され、更にFET40aのソースとリアクトル42aとの接続点に、ダイオード48aのカソードが接続され、それのアノードが中性点32Tに接続されている。
【0016】
負極性用の降圧チョッパ36bは、負出力端子34Nと二次巻線32Sの中性点32Tとの間に平滑用コンデンサ38bを有している。負出力端子34Nに接続されている平滑用コンデンサ38bの負極に、FET40bのソースが接続されている。FET40bのドレインは、直流リアクトル42bの一端に接続され、他端が降圧チョッパ36bの出力端子44bとされている。FET40bのドレイン−ソース間に逆並列にダイオード46bが接続され、更にFET40aのソースとリアクトル42aとの接続点に、ダイオード48aのアノードが接続され、それのカソードが中性点32Tに接続されている。
【0017】
正極性降圧チョッパ36aのリアクトル42aと、負極性降圧チョッパ36bのリアクトル42bとは、同一の磁芯上には構成されてなく、別個のものである。
【0018】
これらFET40a、40bは、降圧チョッパ制御回路41から、それぞれのゲートに供給されるPWM信号に基づいて制御される。このPWM信号のデュティ比を変更することによって、FET40a、40bの導通期間を制御することができる。
【0019】
この降圧チョッパ36の出力端子44aと44bとの間に、直流−交流変換器50が設けられている。この直流−交流変換器50では、2つの半導体スイッチング素子、例えばIGBT52a、52bを、それらのエミッタ−コレクタ導電路が直列になるように接続されている。即ち、IGBT52aのコレクタが出力端子44aに接続され、IGBT52aのエミッタがIGBT52bのコレクタに接続され、IGBT52bのエミッタが出力端子44bに接続されている。
【0020】
これらIGBT52a、52bの導通期間は、これらのゲートに、直流−交流変換制御回路54から、IGBT52a、52bに個別に供給されるPWM信号によって制御される。IGBT52a、52bは、これらに供給されたPWM信号が第1の状態、例えばHレベルの状態にあるとき、導通し、第2の状態、たとえばLレベルの状態にあるとき、非導通となる。IGBT52aが導通しているとき、IGBT52bが非導通であり、IGBT52aが非導通のとき、IGBT52bが導通するように、2つのPWM信号が設定されている。また、導通期間は、これらPWM信号のデュティ比を調整することによって制御される。なお、2つのPWM信号には、一方のIGBTが導通した状態から他方のIGBTが導通する状態になるまでの間、両IGBTが共に非導通となるように、Lレベルである経過期間が設けられている。これらIGBT52a、52bは、数十Hz乃至数百Hzの周波数で導通、非導通を繰り返すように、PWM信号が設定されている。
【0021】
IGBT52a、52bのコレクタ・エミッタ導電路には、逆並列にダイオード56a、56bが接続されている。即ち、ダイオード56a、56bのカソードが、IGBT52a、52bのコレクタに接続され、アノードがIGBT52a、52bのエミッタに接続されている。
【0022】
直流−交流変換器50の出力端子、即ち、IGBT52aのエミッタとIGBT52bのコレクタとの接続点は、直流リアクトル58を介してめっき槽のめっき用電極59に接続されている。このめっき用電極59ともう1つのめっき用電極60との間にめっき材が配置されている。めっき用電極60と中性点32Tとの間に直流リアクトル61が接続されている。
【0023】
また、降圧チョッパ36の出力端子44aと、降圧チョッパ36の平滑用コンデンサ38aの正極との間には、ダイオード56aと共に回生経路を形成する単方向性素子、例えばダイオード62aが接続されている。このダイオード62aは、出力端子44aから平滑用コンデンサ38aに電流が流れるように、それのアノードが出力端子44aに接続され、カソードが平滑用コンデンサ38aの正極に接続されている。同様に、降圧チョッパ36の出力端子44bと、降圧チョッパ36の平滑用コンデンサ38bの負極との間には、ダイオード56bと共に回生経路を形成するダイオード62bが接続されている。このダイオード62bは、平滑用コンデンサ38bの負極から出力端子44bに電流が流れるように、それのアノードが平滑用コンデンサ38bの負極に接続され、カソードが出力端子44bに接続されている。
【0024】
このめっき用電源装置の降圧チョッパ36は、両面プリント基板上に構成されている。この両面プリント基板の一方の面側に正極性用の降圧チョッパ36aが形成され、他方の面に負極性用の降圧チョッパ36bが構成されている。このように正極性用の降圧チョッパ36aを構成しているFET40a、リアクトル42aが同一面上に構成されているので、両者を接続する配線パターンは短くなり、不要な損失が生じることがない上に、ノイズ耐量も改善される。同様に、負極性用の降圧チョッパ36bを構成しているFET40b、リアクトル42bも同一面上に構成されているので、両者を接続する配線パターンは短くなり、不要な損失が生じることがない上に、ノイズ耐量も改善される。
【0025】
このように構成されためっき用電源装置では、電源端子30a乃至30cに三相商用交流電源が接続されたとき、変圧器32の二次巻線32Sには三相交流電圧が誘起され、整流器34によって整流される。この整流電圧は、降圧チョッパ36の平滑用コンデンサ38a、38bによって平滑される。降圧チョッパ制御回路44からのPWM信号によってFET40a、40bが導通、非導通を繰り返すことによって、平滑された電圧は降圧される。この降圧された電圧が、出力端子44a、44b間に生成される。
【0026】
IGBT52aが導通しているとき、出力端子44aから、IGBT52a、リアクトル58、めっき用電極59、めっき材、めっき用電極60、リアクトル61、中性点32Tに、正極性の電流が、図2に示すように期間tpの間、流れる。IGBT52bが導通しているとき、中性点32Tからリアクトル61、めっき用電極60、めっき材、めっき用電極59、リアクトル58、IGBT52bに、負極性の電流が、図2に示すように期間tnの間、流れる。このように交互に正極性及び負極性の電流が流れるので、例えば両面スルーホールを配置したプリント基板のめっきに適している。
【0027】
このめっき用電源装置では、変圧器32からの三相交流電圧を整流器34で整流し、その後に、降圧チョッパ36によって降圧するように構成しているので、直流電圧を生成するのに関連する損失はFET40a、40bによってのみ生じる。従って、直流電圧の生成による損失は少なく、効率を改善することができる。更に、めっき用電極60a、60bに供給される電流の立ち上がりが速くなり、電源の応答性も改善することができる。
【0028】
さらに、FET40a、40bは、制御回路41からのPWM信号によって導通期間が制御されるので、例えば負荷短絡が生じた場合、PWM信号のデュティ比を小さくして、FET40a、40bに流れる電流を制限できるので、短絡保護が可能であり、特別に短絡保護回路を設ける必要がない。また、デュティ比を大きくすることによって、降圧チョッパ36の出力電圧の立ち上がりを速くすることができ、めっき電極60a、60bに供給される電流の立ち上がりを速くすることができ、応答性を改善することができる。
【0029】
また、IGBT52aが導通し、IGBT52bが非導通である状態から、IGBT52aが非導通で、IGBT52bが導通状態に移行する間のIGBT52a、52bが共に非導通の状態では、リアクトル58に蓄積されたエネルギーに基づく電流が、めっき用電極59、めっき材、めっき用電極60、リアクトル61に流れ、リアクトル61に蓄積されたエネルギーに基づく電流と共に、平滑用コンデンサ38b、ダイオード62b、ダイオード56bを介して流れ、平滑用コンデンサ38bに電流が回生される。従って、この電源装置の効率を改善することができる上に、IGBT52bに対するスナバ回路も不要である。
【0030】
同様に、IGBT52bが導通し、IGBT52aが非導通である状態から、IGBT52bが非導通で、IGBT52aが導通状態に移行する間のIGBT52a、52bが共に非導通の状態では、リアクトル61に蓄積されたエネルギーに基づく電流が、めっき用電極60、めっき材、めっき用電極59、リアクトル58に流れ、リアクトル58に蓄積されたエネルギーに伴う電流と共に、ダイオード56a、ダイオード62a、平滑用コンデンサ38aに流れ、平滑用コンデンサ38aに電流が回生される。従って、この電源装置の効率を改善することができる上に、IGBT52aに対するスナバ回路も不要である。
【0031】
しかも、例えばIGBT52aが共に非導通のとき、リアクタ42aに蓄積されたエネルギーに基づく電流が、ダイオード62a、平滑用コンデンサ38a、ダイオード48aに流れ、平滑用コンデンサ38aに電流が回生される。同様に、FET40b、IGBT52bが共に非導通のとき、リアクトル42bに蓄積されたエネルギーに基づく電流が、ダイオード48b、平滑用コンデンサ38b、ダイオード62bに流れ、平滑用コンデンサ38bに電流が回生される。このように、降圧チョッパ36においてリアクトル42a、42bによって生じるはずの損失も減少し、この電源装置における効率は改善される。なお、このとき、FET40a、40bは、所定の周期で交互に導通、非導通を繰り返している。
【0032】
この電源装置では、整流器34以降の回路では、変圧器32の二次側の中性点32Tが使用されており、これら回路に印加される電圧は、中性点を使用していない場合よりも小さい電圧である。従って、これら回路に使用するFETやIGBTには、定格の小さいものを使用することができる。
【0033】
本発明の第2の参考例を図3に示す。この実施の形態では、第1の実施の形態で示しためっき用電源装置における変圧器32の二次側以降の回路、即ち、整流器34、降圧チョッパ36、直流−交流変換器50、リアクトル58、61、ダイオード62a、62b等よりなる回路が、複数組、例えば2組設けられ、これら2組の回路が並列に接続され、共通の変圧器32からそれぞれの回路に三相交流電圧が供給されている。無論、中性点32Tも共通に接続されている。
【0034】
このように2回路を並列に接続しているので、同じ電力を出力する場合に、各回路の構成要素には、定格電流の低いものを使用することができ、コストダウンを図ることができる。
【0035】
本発明の第1の実施の形態を図4に示す。この実施の形態は、降圧チョッパ36の構成が一部相違する以外、第1の参考例と同様に構成されている。同等部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0036】
この降圧チョッパ36では、平滑用コンデンサ38aの正極とFET40aのドレインとの間に、昇圧用コンデンサ70が接続され、更に、このコンデンサ70と並列に単方向性素子、例えばダイオード72が、それのアノードが平滑用コンデンサ38aの正極側に、カソードがFET40のドレインに接続されている。
【0037】
同様に平滑用コンデンサ38bの負極とFET40bのソースとの間に、昇圧用コンデンサ74が接続され、更に、このコンデンサ74と並列にダイオード76が、それのカソードが平滑用コンデンサ38bの負極側に、アノードがFET40bのソースに接続されている。
【0038】
このように構成しているので、FET40aや40bが導通しているときには、ダイオード72や76を介して電流が流れるので、昇圧用コンデンサ70、74は充電されない。しかし、IGBT52aが導通状態で、IGBT52bが非導通状態から、IGBT52aが非導通状態で、IGBT52bが導通状態に変化するとき、リアクトル58、61の蓄積エネルギーに基づく電流が、ダイオード56a、62aを介して昇圧用コンデンサ70及び平滑用コンデンサ38aを充電する。これによって、昇圧用コンデンサ70には充電電圧が発生する。次に、IGBT52aが導通状態、IGBT52bが非導通状態になり、FET40aが導通状態のとき、図5(a)に示すように、平滑用コンデンサ38aの電圧Aと昇圧用コンデンサ70の電圧A’とを加算した電圧、即ち昇圧用コンデンサ70の充電電圧A’の分だけ昇圧された電圧が、直流−交流変換器50に印加される。同様に、IGBT52bが導通状態で、IGBT52aが非導通状態から、IGBT52bが導通状態で、IGBT52aが非導通状態に変化するときに、昇圧用コンデンサ74が充電される。そして、IGBT52bが導通状態、IGBT52aが非導通状態になり、FET40bが導通状態のとき、平滑用コンデンサ38bの電圧を昇圧用コンデンサ74の充電電圧の分だけ昇圧した電圧が、直流−交流変換器50に印加される。
【0039】
このように直流−交流変換器50に供給される電圧が昇圧されているので、図5(b)に示すように、めっき用電極59、60を流れる電流の立ち上がり波形が、従来の波形Bよりも急峻なB’の波形となり、めっき性能の向上が図られる。
【0040】
図6に第2の実施の形態を示す。この実施の形態では、第2の参考例において、2つの降圧チョッパ36に、第1の実施の形態において示したコンデンサ70、74、ダイオード72、76を付加したものである。このように構成しているので、第2の参考例及び第1の実施の形態と同様に動作する。
【0041】
上記の各実施の形態では、正極性用及び負極性用の降圧チョッパ36a、36bを設けたが、例えば直流−交流変換器50を、例えばフルブリッジまたはハーフブリッジ構成のインバータによって構成した場合、一方の降圧チョッパのみを設ければよい。また、上記の実施の形態では、三相商用交流電源を使用したが、単相商用交流電源を使用してもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、電源効率が改善できるし、かつ応答性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の参考例のめっき用電源装置の回路図である。
【図2】 図1のめっき用電源装置における負荷電流を示す図である。
【図3】 本発明の第2の参考例のめっき用電源装置の回路図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態のめっき用電源装置の回路図である。
【図5】 図4のめっき用電源装置の各部の波形を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態のめっき用電源装置の回路図である。
【図7】 従来のめっき用電源装置の回路図である。
【符号の説明】
34 整流器
36 降圧チョッパ
50 直流−交流変換器
Claims (2)
- 交流電源からの交流電圧を整流する整流器と、
パルス幅変調信号に基づいて導通期間が制御される半導体スイッチング素子を含み、前記半導体スイッチング素子の導通、非導通によって、前記整流器からの整流電圧を降圧する降圧チョッパと、
この降圧チョッパからの直流電圧を交流電圧に変換して、めっき用電極に供給する直流−交流変換器とを、
具備し、
前記直流−交流変換器と前記めっき用電極との間にリアクトルが設けられ、前記直流−交流変換器から前記リアクトルへの電流非供給時に、前記リアクトルから前記降圧チョッパの入力側に、前記リアクトルに蓄積されたエネルギーに基づく電流を回生させる単方向性の回生経路が設けられ、
前記整流器の出力側に平滑用コンデンサが設けられ、この平滑用コンデンサと前記降圧チョッパの入力側との間に昇圧用コンデンサが設けられ、この昇圧用コンデンサと並列に、前記整流器の出力側から前記降圧用チョッパの入力側に電流が流れる方向に単方向性素子が設けられているめっき用電源装置。 - 請求項1記載のめっき用電源装置において、前記降圧チョッパが、両面プリント基板に設けられているめっき用電源装置。
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