JP3999919B2 - Drainage pipe fitting - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばマンション等の建築物において上階から下階に貫いて配管される排水立て管に、例えば各階の大便器排水や雑排水を排水するための横枝管を接続するための排水管継手(以下、単に「管継手」とも言う)に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の排水管継手は、横枝管を接続するための横枝管接続口を1箇所または周方向複数箇所に有する胴部と、この胴部の上部に設けられた、上流側の排水立て管を接続するための上部接続口と、胴部の下部に設けられた、下流側の排水立て管を接続するための下部接続口を備えている。胴部は、上流側の立て管から流下する排水と、横枝管から流入する排水が合流する部分であるため大量の排水をスムーズに流下させる必要があり、このためにこの胴部は立て管等よりも大径に設定され、この胴部と下部接続口との間は下方へ小径となるテーパ管部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年流行の胴部が小径化されたいわゆるスリムタイプの排水管継手においては、横枝管から例えば汚物を含んだ大便器排水が大量かつ一気に流入したり、或いは台所流し台に溜め洗いした大量の排水を栓を抜いて一気に流したりした場合には、これら大量の横枝管排水と管内壁面に沿って流下する立て管排水とが衝突し、その結果管継手内部が閉塞されて管内に圧力変動を発生する。この圧力変動が大きい場合には、排水トラップの破封等のトラブルの原因となる。
本発明は、この問題を解決すべくなされたもので、大便器排水等が一気に流入した場合に管内の圧力変動を緩和し、これによりトラップ破封等のトラブルを未然に防止することができる排水管継手を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は請求項1に記載した構成の排水管継手とした。
請求項1記載の排水管継手によれば、横枝管排水の流入口の上方において、流下した立て管排水が右傾斜面によって管内方に向けて分岐され、左傾斜面によって管内壁面に沿った旋回流として分岐されるので、立て管排水が横枝管受け口に逆流することが防止されるとともに、該横枝管排水と立て管排水の合流衝突が回避され、これにより横枝管排水の流入が立て管排水に阻害されることなくスムーズになされ、ひいては管内の閉塞が回避されて圧力変動が緩和される。
【0005】
又、一般にこの種の管継手に設けられる旋回ガイドは、通常コンクリートスラブに埋め込まれる部分(一般には胴部の下端から下方にのびるテーパ管部)の内壁面に設けられている。このため、従来の排水管継手によれば管継手内部を排水が流下して旋回ガイドに衝突した時に、その衝撃が異音となってコンクリートスラブに伝播し、その結果特に下階の居住者に騒音被害を及ぼす問題があったが、請求項1記載の排水管継手によれば、分流ガイドの一方の傾斜面が旋回ガイドの機能を併せ持っているので、コンクリートスラブに埋め込まれる部分の旋回ガイドを廃止することができ、これにより従来の騒音の発生を大幅に抑制することができる。
【0006】
分流ガイドは、管継手内壁面に一体に設ける構成とする他、別体で形成したものを管内壁面の所定位置に取付ける構成としてもよい。別体とする場合に、その材質については管継手と同じ材質(鋳物製)である他、例えばゴム製、カーボン繊維あるいはプラスチック製としてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の種々実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。図1は、第1実施形態の排水管継手1を用いた配管施工例を示している。図中Cは建築物において上階と下階を区画するコンクリートスラブを示している。このコンクリートスラブCには下流側の立て管3が埋め戻しされて固定されている。
第1実施形態の管継手1は、横枝管4を接続するための横枝管受け口11を有する胴部10と、該胴部10の上部に設けられ、上流側の立て管2を接続する上部受け口12と、該胴部10の下部に設けられ、上記下流側の立て管3に接続するための下部接続部13を有している。この下流側の立て管3は直管形状をなし、その上部に、管継手1の下部接続部13を差し込んで接続するための受け口を有している。図示は省略したがこの差し込み受け口と下部接続部13との間にパッキンが介装されて相互に水密に接続されている。
横枝管4は横枝管受け口11に図示省略したパッキンを介して水密に接続されている。この横枝管4を介して例えば大便器や台所流し等の排水器具(図示省略)が当該管継手1に接続されている。
【0008】
上流側の立て管2は、その下端部を上部受け口12に挿入して接続されている。なお、上流側の立て管2も図示省略したパッキンにより上部受け口12に対して水密に接続されている。又、当該管継手1の下部接続部13は、下流側の立て管3の上端に設けた受け口3aに挿入されて、同じく水密に接続されている。
又、図2に示す第2実施形態の排水管継手30は、いわゆる可撓継手形式と呼ばれるもので、直管形式と呼ばれる上記第1実施形態の管継手1とは下部接続部の形態が異なっている。第2実施形態の排水管継手30の下部接続部31はボルト締め用のフランジ部が設けられており、下流側の立て管32のフランジ部から突き出す上端部を挿入して相互にフランジ部をボルト締めすることにより、当該下部接続部31に下流側の立て管32が水密に接続されている。その他の構成については、第1実施形態の管継手1と同様であるので、以下第1実施形態の管継手1について説明する。
【0009】
さて、胴部10の内部には、上流側の立て管2を経て流下する立て管排水Tを流下方向左右に分流するための分流ガイド20が管継手内方へ膨出状に設けられている。すなわち、図示するように当該胴部10を形成する壁部の一部を管継手内方側へ屈曲させることにより分流ガイド20が形成されている。このように、いわゆる肉盗みにより胴部10の内方へ膨出状に分流ガイド20を設けることにより、当該管継手1の軽量化及び材料費の低減が図られるとともに、その剛性が高められている。
この分流ガイド20は、図3に示すように管継手内壁面の、横枝管排水Yが流れ込む位置(横枝管受け口11の管中心側の流入口11a)の上方に設けられている。
この分流ガイド20は、立て管排水Tを管中心から見て右側に分岐するための右傾斜面20Rと左側に分岐するための左傾斜面20Lを有する略三角錐形状を有している。
この分流ガイド20により、流下する立て管排水Tの流幕が流下方向左右に分岐されて、該立て管排水Tが流入口11aを経て横枝管受け口11ひいては横枝管4内に逆流することが防止され、且つ立て管排水Tと横枝管排水Yとの合流衝突が回避されて管内の圧力変動を抑制することができる。
【0010】
上記両傾斜面20L,20Rのうち、左傾斜面20Lは右傾斜面20Rよりも管継手内壁面に沿って長く形成されている。この左傾斜面20Lは、図4に示すように本例では管中心側から見て約50°の角度(左傾角度θ1)で傾斜している。この左傾角度θ1は、30°〜70°の範囲で適宜変更して設定することができる。
又、図5に示すようにこの左傾斜面20Lは、管中心側に下る方向に約5°の角度(前傾角度θ2)で傾斜している。この前傾角度θ2も0°〜45°の範囲で適宜変更して設定することができる。
更に、図6に示すようにこの左傾斜面20Lの張り出し寸法も一定条件下に設定されている。すなわち、この左傾斜面20Lの管中心側への最大張り出し部と管中心までの間隔Wが、0.22d〜0.42dに設定されている。ここで、dは上流側の立て管2の内径を表している。
また、図示は省略したが、右傾斜面20Rも左傾斜面20Lと同程度の角度で右傾しかつ前傾し、さらに同程度の寸法で管中心側に張り出している。
【0011】
次に、横枝管排水Yが2カ所以上から流入する場合(2口以上のタイプ)には、分流した立て管排水TL又は左傾斜面20Lで旋回させた排水が他の横枝管受け口に逆流しないよう胴部10の径を適切に設定する必要がある。
例えば、図7に示すように横枝管受け口11Aが1カ所に設けられた1口タイプの場合には、胴部10の内径は立て管2の内径dの1.15〜1.2倍程度で足りる。この1口タイプの場合は、一般の排水集合管よりも胴部の外形を極めてスリムに設定することができるので、既設の住宅のリフォーム用として施工し易く、従って経済的メリットが大きい。
これに対して図8に示すように、同一レベルにおいて相互に直行する二カ所に横枝管受け口11A(大便器排水用),11B(雑排水用)を有する2口タイプの場合には、胴部10の内径を立て管2の内径の1.5倍程度に設定する必要がある。なお、図8の場合、雑排水用の受け口11Bは、大便器排水用の受け口11Aに対して管中心側から見て右側に配置されている。
【0012】
又、上記分流ガイド20は、以下説明する補助分流ガイド25と併用することができる。この補助分流ガイド25は、同じく横枝管排水Yの流入口11aの上方に設けられて、立て管排水Tを左右に分岐するための左右傾斜面25L,25Rを有しているが、両傾斜面25L,25Rの長さが同じであり、前記分流ガイド20のような旋回流を発生させる機能は特に有していない。
図9に示す管継手1は上記例示した構成のもので、1カ所の大便器排水用の受け口11Aとこれに対応して1カ所の分流ガイド20を有している。図10に示す管継手35は大便器排水用の受け口11Aと雑排水用の受け口11Bを有する2口タイプのもので、大便器排水用の受け口11Aに対応して分流ガイド20が配置され、雑排水用の受け口11Bに対応して補助分流ガイド25が配置されている。
【0013】
図11に示す管継手36は1カ所の大便器排水用の受け口11Aとこれに対応する位置及び対抗位置の2カ所に分流ガイド20,20を有している。両分流ガイド20,20は同一レベルに設けられており、それぞれ立て管排水Tを左右に分流して左傾斜面20Lにより旋回流を発生させる。
図12に示す管継手37は2口タイプのもので、大便器排水用の受け口11Aと雑排水用の受け口11Bのそれぞれに対応して分流ガイド20が配置されており、この場合にはそれぞれ横枝管排水Yと立て管排水Tの合流衝突を防止するとともに、左傾斜面20Lにより旋回流を発生させる機能を有している。
このように設けた左傾斜面20Lにより流下方向左側に分岐された分流TLは管継手内壁面に沿って旋回しつつ流下する旋回流となる。このことから、本例の分流ガイド20は立て管排水Tを左右に分岐する機能と、流下方向左側に分岐した分流TLを旋回流とする機能を併せ持っている。
【0014】
以上のように構成した排水管継手1によれば、立て管2から流下した立て管排水Tの流幕が横枝管流入口11aの手前(上方)で左右に分岐されるので、立て管排水Tが横枝管流入口11aに逆流することが防止されるとともに、該横枝管流入口11aから流入する横枝管排水Yと立て管排水Tの合流衝突が回避され、これにより横枝管排水Yの流入が立て管排水Tに阻害されることなくスムーズになされ、ひいては管内の閉塞が回避されて圧力変動が緩和される。
しかも、左傾斜面20Lは右傾斜面20Rよりも長く形成されて旋回ガイドとしての機能を併せ持っているので、流下する立て管排水T(TL)を旋回させて管中心部に空気芯を確実に発生させることができ、これによっても管内の圧力変動を確実に緩和することができる。
【0015】
又、横枝管排水Yの流入口11aの上方に旋回ガイドの機能を併せ持つ左傾斜面20Lが配置されているので、従来一般的にはコンクリートスラブCに埋め込まれる部位(テーパ管部)に設けられていた旋回流発生用の旋回ガイドを廃止することができる。これによれば、流下する排水が旋回ガイドに衝突してコンクリートスラブに伝播することにより発生する騒音の発生を大幅に抑制することができる。
【0016】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、分流ガイド20は略三角錐形状をなす構成を例示したが、図13に示すように板状片をへの字状に屈曲させた形状としてもよい。この分流ガイド40の場合も、管中心側から見て左側の左傾斜面40Lと右側の右傾斜面40Rを有し、左傾斜面40Lは右傾斜面40Rよりも長く形成されている。しかも、両傾斜面40L,40Rとも管中心側に約5°の前傾角度θ2で傾斜し、左傾斜面40Lは約50°の左傾角度θ1で流下方向に下っている。
このように、板状片を張り出し状に設けて分流ガイド40とする場合であって、上記のような傾斜を与える場合には通常の鋳造法(生型鋳造法)では型抜きができない場合があるが、いわゆる消失模型鋳造法によればこのような形態の分流ガイド40を設けることも可能になる。
【0017】
また、左傾斜面20L(40L)のみの傾斜角度を左傾角度θ1で特定する構成を例示したが、右傾斜面20R(40R)との間の角度(分流ガイドの折れ角度θ3)により特定する構成としてもよい。
例えば、図14に示す分流ガイド50は、流下方向左側に傾斜する左傾斜面50Lと流下方向右側に傾斜する右傾斜面50Rを有しており、両傾斜面50L,50R間の折れ角度θ3は鈍角(90゜≦θ3<180゜)に設定されている。
また、図15に示す分流ガイド51は、流下方向左側に傾斜する左傾斜面51Lと流下方向右側に傾斜する右傾斜面51Rを有しており、両傾斜面51L,51R間の折れ角度θ3は鋭角(30゜≦θ3≦90゜)に設定されている。
【0018】
さらに、図16に示す分流ガイド52は、流下方向左側に傾斜する左傾斜面52Lと、管内方(管中心)に向けて前傾角度θ2で前傾する右傾斜面52Rを有しており、この場合も両傾斜面52L,52R間の折れ角度θ3は鈍角(90゜≦θ3<180゜)に設定されている。右傾斜面52Rの前傾角度θ2は前記分流ガイド20の右傾斜面20Rと同程度の角度に設定されている。
なお、上記左傾斜面50L,51L,52L及び右傾斜面50R,51Rもそれぞれ前記と同程度の前傾角度θ2で管中心側に向けて前傾している。
このように、左傾斜面50L,51L,52Lと右傾斜面50R,51R,52Rとの間の折れ角度θ3により分流ガイド50,51,52の形態(両傾斜面の傾斜角度)を設定することができる。折れ角度θ3の設定は、当該排水管継手を用いる場所及び排水形態(排水量、排水頻度)等の要因により適切に設定すればよく、何れの場合であっても、前記実施形態と同様横枝管流入口11aへの逆流を防止することができ、また立て管排水と横枝管排水の衝突を避けることにより管内圧力変動を緩和することができる。さらに、左傾斜面50L,51L,52Lにより旋回流の発生を促すことができる。
なお、図16に示すように右傾斜面52Rについては管内方に向けてのみ前傾させて、流下方向に対しては直交させることもできる。この場合も、前記と同様の作用効果を得ることができる。この構成が請求項1に記載した発明の実施形態に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の排水管継手の側面図である。
【図2】第2実施形態の排水管継手の側面図である。
【図3】分流ガイドにより立て管排水が分岐される様子を示す斜視図である。
【図4】分流ガイドを単独で示す斜視図である。
【図5】図4の(5)−(5)線断面矢視図である。
【図6】分流ガイド周辺の平面図である。
【図7】1口タイプの管継手の平面図であって、立て管と胴部の内径の比率を示す図である。
【図8】2口タイプの管継手の平面図であって、立て管と胴部の内径の比率を示す図である。
【図9】1口タイプの管継手における分流ガイドの配置状態を示す平面図である。
【図10】2口タイプの管継手における分流ガイド及び補助分流ガイドの配置状態を示す平面図である。
【図11】1口タイプの管継手における2個の分流ガイドの配置状態を示す平面図である。
【図12】2口タイプの管継手における2個の分流ガイドの配置状態を示す平面図である。
【図13】消失模型鋳造法により管継手を製作した場合における分流ガイドと各消失模型との関係を示す斜視図である。
【図14】別形態の分流ガイドを示す斜視図である。
【図15】さらに別形態の分流ガイドの斜視図である。
【図16】さらに別形態の分流ガイドの斜視図である。
【符号の説明】
1…第1実施形態の排水管継手
2…上流側の立て管、3…下流側の立て管、4…横枝管
10…胴部
11…横枝管受け口、11a…横枝管排水の流入口
11A…大便器排水用の受け口、11B…雑排水用の受け口
12…上部受け口、13…下部接続部
C…コンクリートスラブ
T…立て管排水、TL…分流(分岐された立て管排水)
Y…横枝管排水
20…分流ガイド、20L…左傾斜面、20R…右傾斜面
25…補助分流ガイド
30…第2実施形態の排水管継手
d…立て管の内径、θ1…左傾角度、θ2…前傾角度
W…左傾斜面20Lの管中心側への最大張り出し部と管中心までの間隔
40…別形態の分流ガイド
51,52,53…さらに別形態の分流ガイド
θ3…分流ガイドの折れ角度
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention is, for example, drainage for connecting a horizontal branch pipe for draining toilet wastewater and miscellaneous drainage on each floor to a drainage standpipe that runs from the upper floor to the lower floor in a building such as an apartment. The present invention relates to a pipe joint (hereinafter, also simply referred to as “pipe joint”).
[0002]
[Prior art]
In general, this type of drainage pipe joint is composed of a trunk portion having a transverse branch pipe connection port for connecting a transverse branch pipe at one location or a plurality of locations in the circumferential direction, and an upstream side provided at the upper portion of the trunk portion. An upper connection port for connecting the drainage stack and a lower connection port for connecting a downstream drainage stack provided at the lower part of the trunk portion are provided. The trunk is the part where the waste water flowing down from the upstream vertical pipe and the waste water flowing in from the side branch pipe merge, so it is necessary to smoothly flow a large amount of waste water. A tapered tube portion having a smaller diameter is provided between the trunk portion and the lower connection port.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in a so-called slim type drainage pipe joint whose trendy body has been reduced in diameter in recent years, a large amount of toilet drainage containing, for example, filth from a side branch pipe flows into the kitchen sink at once When drainage is drained and flowed at once, a large amount of horizontal branch drainage collides with vertical pipe drainage that flows down along the inner wall surface of the pipe. Is generated. If this pressure fluctuation is large, it may cause troubles such as the drain trap being broken.
The present invention has been made to solve this problem. When the toilet drainage or the like flows in at a stroke, the pressure fluctuation in the pipe is eased, and thus the drainage that can prevent troubles such as trap breaking. It aims at providing a pipe joint.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, the present invention provides a drainage pipe joint having the structure described in claim 1 .
According to the drain pipe joint according to claim 1 , above the inflow port of the side branch pipe drain, the drained vertical pipe drain is branched toward the inside of the pipe by the right inclined surface, and the swirl flow along the inner wall surface of the pipe by the left inclined surface Therefore, it is possible to prevent the vertical drainage from flowing back to the horizontal branch receptacle and to avoid the collision of the horizontal branch drainage and the vertical drainage. It is made smooth without being hindered by pipe drainage, and as a result, blockage in the pipe is avoided and pressure fluctuation is alleviated.
[0005]
Further, the swivel guide generally provided in this type of pipe joint is usually provided on the inner wall surface of a portion embedded in a concrete slab (generally, a tapered pipe portion extending downward from the lower end of the body portion). For this reason, according to the conventional drainage pipe joint, when the drainage flows down inside the pipe joint and collides with the swivel guide, the impact becomes an abnormal noise and propagates to the concrete slab. Although there was a problem of causing noise damage, according to the drainage pipe joint according to claim 1, since one inclined surface of the diversion guide has the function of the turning guide, the turning guide of the portion embedded in the concrete slab is provided. This can be abolished, and the generation of conventional noise can be greatly suppressed.
[0006]
The shunt guide may be configured to be provided integrally on the inner wall surface of the pipe joint, or may be configured to be attached separately at a predetermined position on the inner wall surface of the pipe. In the case of a separate body, the material is the same material (casting) as the pipe joint, and may be made of rubber, carbon fiber or plastic, for example.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, various embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows an example of piping construction using the drain pipe joint 1 of the first embodiment. C in the figure shows a concrete slab that divides an upper floor and a lower floor in a building. A downstream pipe 3 is backfilled and fixed to the concrete slab C.
The pipe joint 1 according to the first embodiment is provided with a trunk portion 10 having a side branch pipe receiving port 11 for connecting a side branch pipe 4 and an upper portion of the trunk portion 10, and connects an upstream vertical pipe 2. It has an upper receiving port 12 and a lower connecting portion 13 provided at the lower portion of the trunk portion 10 for connecting to the downstream vertical pipe 3. The downstream pipe 3 on the downstream side has a straight pipe shape, and has a receiving port for inserting and connecting the lower connecting portion 13 of the pipe joint 1 at the upper part thereof. Although not shown, a packing is interposed between the insertion receptacle and the lower connection portion 13 so that they are connected to each other in a watertight manner.
The side branch pipe 4 is connected to the side branch pipe receptacle 11 in a watertight manner through a packing (not shown). A drainage device (not shown) such as a toilet or a kitchen sink is connected to the pipe joint 1 through the horizontal branch pipe 4.
[0008]
The upstream standing pipe 2 is connected by inserting the lower end portion thereof into the upper receiving port 12. The upstream side stand 2 is also watertightly connected to the upper receiving port 12 by packing not shown. Further, the lower connecting portion 13 of the pipe joint 1 is inserted into a receiving port 3a provided at the upper end of the downstream vertical pipe 3, and is similarly connected in a watertight manner.
Moreover, the drainage pipe joint 30 of the second embodiment shown in FIG. 2 is a so-called flexible joint type, and is different in form of the lower connecting portion from the pipe joint 1 of the first embodiment called a straight pipe type. ing. The lower connection part 31 of the drainage pipe joint 30 of the second embodiment is provided with a flange part for bolt tightening. The upper end part protruding from the flange part of the downstream side standpipe 32 is inserted, and the flange part is bolted to each other. By tightening, the downstream pipe 32 is connected to the lower connection portion 31 in a watertight manner. Since other configurations are the same as those of the pipe joint 1 of the first embodiment, the pipe joint 1 of the first embodiment will be described below.
[0009]
Now, inside the trunk portion 10, a diversion guide 20 for diverting the standpipe drainage T flowing down through the upstream standpipe 2 to the left and right in the flow down direction is provided so as to bulge inward of the pipe joint. . That is, as shown in the figure, the flow dividing guide 20 is formed by bending a part of the wall forming the trunk portion 10 inward of the pipe joint. Thus, by providing the diversion guide 20 so as to bulge inward of the body portion 10 by so-called meat stealing, the weight of the pipe joint 1 and the material cost can be reduced, and the rigidity thereof can be increased. Yes.
As shown in FIG. 3, the diversion guide 20 is provided on the inner wall surface of the pipe joint above the position where the side branch pipe drainage Y flows (the inlet 11a on the pipe center side of the side branch pipe receiving port 11).
The diversion guide 20 has a substantially triangular pyramid shape having a right inclined surface 20R for branching the vertical drainage T from the pipe center to the right and a left inclined surface 20L for branching to the left.
The flow guide of the vertical drainage T flowing down is branched right and left by the diversion guide 20, and the vertical drainage T flows back into the lateral branch pipe receiving port 11 and then into the lateral branch pipe 4 through the inlet 11 a. Is prevented, and confluence collision between the vertical pipe drainage T and the side branch pipe drainage Y is avoided, and the pressure fluctuation in the pipe can be suppressed.
[0010]
Of the inclined surfaces 20L and 20R, the left inclined surface 20L is formed longer along the inner wall surface of the pipe joint than the right inclined surface 20R. As shown in FIG. 4, the left inclined surface 20L is inclined at an angle of about 50 ° (left inclination angle θ1) when viewed from the tube center side in this example. The left tilt angle θ1 can be appropriately changed and set within a range of 30 ° to 70 °.
Further, as shown in FIG. 5, the left inclined surface 20L is inclined at an angle of about 5 ° (forward inclination angle θ2) in a direction downward toward the tube center. This forward tilt angle θ2 can also be appropriately changed and set within the range of 0 ° to 45 °.
Furthermore, as shown in FIG. 6, the overhanging dimension of the left inclined surface 20L is also set under a certain condition. That is, the interval W between the maximum projecting portion of the left inclined surface 20L toward the tube center and the tube center is set to 0.22d to 0.42d. Here, d represents the inner diameter of the upstream side standpipe 2.
Although not shown, the right inclined surface 20R is also inclined to the right and forward at an angle similar to that of the left inclined surface 20L, and further protrudes toward the tube center with the same size.
[0011]
Next, when the side branch pipe drainage Y flows from two or more places (two or more types), the separated vertical pipe drainage TL or the drainage swirled by the left inclined surface 20L flows back to the other side branch pipe receptacles. It is necessary to appropriately set the diameter of the body portion 10 so as not to cause the failure.
For example, as shown in FIG. 7, in the case of a one-port type in which the lateral branch tube receiving port 11 </ b> A is provided at one place, the inner diameter of the trunk portion 10 is about 1.15 to 1.2 times the inner diameter d of the standing tube 2. Is enough. In the case of this one-port type, the outer shape of the trunk portion can be set to be extremely slim compared to a general drainage collecting pipe, so that it is easy to construct for the renovation of an existing house, and therefore has great economic merit.
On the other hand, as shown in FIG. 8, in the case of a two-port type having side branch pipe receptacles 11A (for toilet drainage) and 11B (for miscellaneous drainage) at two locations that are perpendicular to each other at the same level, It is necessary to set the inner diameter of the portion 10 to about 1.5 times the inner diameter of the standpipe 2. In the case of FIG. 8, the miscellaneous drain receiving port 11 </ b> B is disposed on the right side when viewed from the tube center side with respect to the toilet drainage receiving port 11 </ b> A.
[0012]
The diversion guide 20 can be used in combination with an auxiliary diversion guide 25 described below. The auxiliary diversion guide 25 is provided above the inflow port 11a of the side branch pipe drainage Y, and has left and right inclined surfaces 25L and 25R for branching the vertical pipe drainage T left and right. The lengths of the surfaces 25L and 25R are the same, and do not have a function of generating a swirling flow like the diversion guide 20.
The pipe joint 1 shown in FIG. 9 has the above-described configuration, and has one receiving port 11A for toilet flushing and one shunt guide 20 corresponding thereto. The pipe joint 35 shown in FIG. 10 is a two-port type having a receiving port 11A for toilet drainage and a receiving port 11B for miscellaneous drainage, and a shunt guide 20 is disposed corresponding to the receiving port 11A for toilet drainage. An auxiliary diversion guide 25 is arranged corresponding to the drain outlet 11B.
[0013]
A pipe joint 36 shown in FIG. 11 has a receiving port 11A for drainage of a toilet, and branch guides 20 and 20 at two positions corresponding to and corresponding to the receptacle 11A. Both the diversion guides 20 and 20 are provided at the same level, and each of the vertical pipe drainage T is diverted to the left and right to generate a swirl flow by the left inclined surface 20L.
The pipe joint 37 shown in FIG. 12 is of a two-port type, and the diversion guides 20 are arranged corresponding to the toilet 11 drainage receptacle 11A and the miscellaneous drainage receptacle 11B, respectively. It has a function of preventing a merging collision between the branch pipe drainage Y and the standpipe drainage T and generating a swirl flow by the left inclined surface 20L.
The branch flow TL branched to the left in the flow direction by the left inclined surface 20L thus provided becomes a swirling flow that flows down while swirling along the inner wall surface of the pipe joint. Therefore, the diversion guide 20 of this example has both a function of branching the vertical pipe drainage T left and right and a function of turning the diversion TL branched leftward in the downflow direction.
[0014]
According to the drainage pipe joint 1 configured as described above, the vertical curtain of the vertical pipe drainage T flowing down from the vertical pipe 2 is branched to the left and right before (upper) the side branch pipe inlet 11a. T is prevented from flowing back to the side branch pipe inlet 11a, and a junction collision between the side branch pipe drainage Y and the vertical pipe drainage T flowing in from the side branch pipe inlet 11a is avoided, whereby the side branch pipe The inflow of the drainage Y is smoothly performed without being obstructed by the vertical pipe drainage T. As a result, the blockage in the pipe is avoided and the pressure fluctuation is alleviated.
In addition, since the left inclined surface 20L is formed longer than the right inclined surface 20R and also has a function as a turning guide, the vertical drainage T (TL) flowing down is turned to reliably generate an air core at the center of the tube. This also makes it possible to reliably reduce the pressure fluctuation in the pipe.
[0015]
In addition, since the left inclined surface 20L having the function of the turning guide is disposed above the inlet 11a of the side branch pipe drainage Y, it is generally provided in a portion (tapered tube portion) that is generally embedded in the concrete slab C. The turning guide for generating the turning flow can be eliminated. According to this, generation | occurrence | production of the noise which generate | occur | produces when the waste_water | drain which flows down collides with a turning guide and propagates to a concrete slab can be suppressed significantly.
[0016]
Various modifications can be made to the embodiment described above. For example, although the shunt guide 20 is illustrated as having a substantially triangular pyramid shape, the plate-like piece may be bent into a square shape as shown in FIG. This diversion guide 40 also has a left inclined surface 40L on the left side and a right inclined surface 40R on the right side as viewed from the tube center side, and the left inclined surface 40L is formed longer than the right inclined surface 40R. In addition, both the inclined surfaces 40L and 40R are inclined toward the tube center at a forward inclination angle θ2 of about 5 °, and the left inclined surface 40L is lowered in the flow direction at a left inclination angle θ1 of about 50 °.
As described above, when the plate-shaped piece is provided in an overhang shape to form the diversion guide 40, in the case where the above-described inclination is given, there is a case where die cutting cannot be performed by a normal casting method (green casting method). However, according to the so-called disappearance model casting method, it is possible to provide the diversion guide 40 having such a configuration.
[0017]
Moreover, although the structure which specifies the inclination angle of only the left inclined surface 20L (40L) by the left inclination angle θ1 is exemplified, it may be specified by the angle with the right inclined surface 20R (40R) (folding angle θ3 of the diversion guide). Good.
For example, the diversion guide 50 shown in FIG. 14 has a left inclined surface 50L inclined to the left in the flow direction and a right inclined surface 50R inclined to the right in the flow direction, and the bending angle θ3 between the inclined surfaces 50L and 50R is an obtuse angle ( 90 ° ≦ θ3 <180 °).
15 has a left inclined surface 51L inclined to the left in the flow direction and a right inclined surface 51R inclined to the right in the flow direction, and the bending angle θ3 between the inclined surfaces 51L and 51R is an acute angle ( 30 ° ≦ θ3 ≦ 90 °).
[0018]
Further, the diversion guide 52 shown in FIG. 16 has a left inclined surface 52L inclined to the left in the flow direction, and a right inclined surface 52R inclined forward at a forward inclination angle θ2 toward the inside of the pipe (pipe center). In addition, the bending angle θ3 between the inclined surfaces 52L and 52R is set to an obtuse angle (90 ° ≦ θ3 <180 °). The forward inclination angle θ2 of the right inclined surface 52R is set to an angle approximately equal to that of the right inclined surface 20R of the flow dividing guide 20.
The left inclined surfaces 50L, 51L, and 52L and the right inclined surfaces 50R and 51R are also inclined forward toward the tube center side at the same forward inclination angle θ2 as described above.
Thus, the form of the diversion guides 50, 51, 52 (inclination angles of both inclined surfaces) can be set by the folding angle θ3 between the left inclined surfaces 50L, 51L, 52L and the right inclined surfaces 50R, 51R, 52R. . The folding angle θ3 may be set appropriately depending on factors such as the location where the drainage pipe joint is used and the drainage form (drainage amount, drainage frequency). In any case, the horizontal branch pipe is the same as in the above embodiment. Backflow to the inflow port 11a can be prevented, and fluctuations in the pressure in the pipe can be mitigated by avoiding collision between the vertical pipe drainage and the side branch pipe drainage. Furthermore, the generation of a swirling flow can be promoted by the left inclined surfaces 50L, 51L, and 52L.
As shown in FIG. 16, the right inclined surface 52 </ b> R can be inclined forward only toward the inner side of the pipe and can be orthogonal to the flow direction. Also in this case, the same effect as described above can be obtained. This configuration corresponds to an embodiment of the invention described in claim 1 .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a drainage pipe joint according to a first embodiment.
FIG. 2 is a side view of a drainage pipe joint according to a second embodiment.
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which vertical pipe drainage is branched by a diversion guide.
FIG. 4 is a perspective view showing a diversion guide alone.
5 is a sectional view taken along line (5)-(5) in FIG.
FIG. 6 is a plan view around a diversion guide.
FIG. 7 is a plan view of a one-port type pipe joint, showing the ratio of the inner diameter of the vertical pipe to the trunk.
FIG. 8 is a plan view of a two-port type pipe joint, showing the ratio of the inner diameter of the vertical pipe to the trunk.
FIG. 9 is a plan view showing an arrangement state of the diversion guides in the one-port type pipe joint.
FIG. 10 is a plan view showing an arrangement state of a diversion guide and an auxiliary diversion guide in a two-port type pipe joint.
FIG. 11 is a plan view showing an arrangement state of two branch guides in a one-port type pipe joint.
FIG. 12 is a plan view showing an arrangement state of two diversion guides in a two-port type pipe joint.
FIG. 13 is a perspective view showing the relationship between a diversion guide and each vanishing model when a pipe joint is manufactured by the vanishing model casting method.
FIG. 14 is a perspective view showing another embodiment of the diversion guide.
FIG. 15 is a perspective view of another embodiment of the diversion guide.
FIG. 16 is a perspective view of another embodiment of the diversion guide.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Drain pipe joint 2 of 1st Embodiment 2 ... Upstream side stand pipe, 3 ... Downstream side stand pipe, 4 ... Side branch pipe 10 ... Trunk part 11 ... Side branch pipe receptacle, 11a ... Flow of side branch pipe drainage Entrance 11A: Toilet drain receiving port, 11B ... Miscellaneous drainage receiving port 12: Upper receiving port, 13 ... Lower connecting part C ... Concrete slab T ... Vertical pipe drainage, TL ... Divided (split vertical pipe drainage)
Y: Horizontal branch pipe drainage 20 ... Diversion guide, 20L ... Left inclined surface, 20R ... Right inclined surface 25 ... Auxiliary diversion guide 30 ... Drain pipe joint d of the second embodiment d ... Inner diameter of the vertical pipe, θ1 ... Left inclination angle, θ2 ... Front Inclination angle W ... Distance between the maximum projecting portion of the left inclined surface 20L toward the pipe center and the pipe center 40 ... Different forms of diversion guides 51, 52, 53 ... Further forms of diversion guides θ3 ... Deflection angle of the diversion guide

Claims (1)

管継手内壁面の、横枝管排水が流れ込む流入口の上方に、立て管排水を管内方へ分岐する右傾斜面と、前記立て管排水を流下方向左方へ分岐して前記管内壁面に沿った旋回流を発生させるための左傾斜面を有する分流ガイドを設けた排水管継手。On the inner wall surface of the pipe joint, above the inlet into which the side pipe drainage flows, a right inclined surface for branching the vertical pipe drainage inward to the pipe, and branching the vertical pipe drainage to the left in the downstream direction along the inner wall surface of the pipe A drainage pipe joint provided with a diversion guide having a left inclined surface for generating a swirling flow.
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