JP3999443B2 - コネクタの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のドアには複数の電装品が設けられており、各電装品は、夫々、個別の導電路を介して電源に接続されている。各導電路の途中には、互いに嵌合・離脱可能な一対のコネクタが設けられており、電源に接続されたコネクタはドアパネルの車内側の側面に固定され、この電源側のコネクタに対し、電装品に接続されたコネクタが嵌合される。この両コネクタの嵌合により、電装品が電源に接続されるのである。また、この嵌合された両コネクタは、ドアパネルの車内側側面に被せるように組み付けられるライニングによって覆い隠される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来、両コネクタを嵌合状態にロックする手段としては、各導電路毎に個別にコネクタ同士を係止させる係止手段を設けていたが、このように各コネクタを個別にロックする方法では、メンテナンスなどのためにコネクタを離脱させる際に、各コネクタ毎に個別にロック解除しなければならず、作業性が良くないという問題があった。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、コネクタを離脱する際の作業性向上を図ることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、受け部材と、この受け部材に固定される受け側コネクタと、この受け側コネクタに対して嵌合・離脱を可能とされた組付け側コネクタと、前記受け部材に対し前記両コネクタを覆うように組み付けられる組付け部材とを備えてなるコネクタの取付け構造であって、前記受け部材に対する前記組付け部材の組付け方向が、前記受け側コネクタに対する前記組付け側コネクタの嵌合方向と同じ方向とされ、前記組付け部材には、前記組付け側コネクタを前記受け側コネクタへ押圧可能な押圧部が設けられ、前記受け部材と前記組付け部材には、その両部材を組付け状態に保持可能なロック手段が設けられており、前記受け側コネクタと組付け側コネクタとには、互いに係合することでその両コネクタを嵌合状態に仮保持可能な仮保持手段が設けられ、前記組付け部材と前記組付け側コネクタとには、互いに係合することで双方を結合状態に保持可能な結合手段が設けられており、前記結合手段の結合力は前記仮保持手段の仮保持力よりも大きく設定されている構成としている。
【0006】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
受け側コネクタに組付け側コネクタを嵌合するとともに組付け部材を受け部材に組み付けた状態では、その組付け部材がロック手段によって組付け状態にロックされるとともに、その組付け部材の押圧部が組付け側コネクタを受け側コネクタに押圧することでその両コネクタも嵌合状態にロックされる。この状態から組付け部材を受け部材から外すと、押圧部の押圧によるロックが解除されるので、受け側コネクタに対する全ての組付け側コネクタのロックが解除される。
【0007】
そして、受け部材から組付け部材を外すと、結合手段により組付け側コネクタが組付け部材と一緒に受け側コネクタから離脱される。
また、受け側コネクタに嵌合した組付け側コネクタは仮保持手段によって仮保持されるので、組付け部材を受け部材に組み付ける前の状態において、組付け側コネクタが受け側コネクタから容易に離脱せずに済む。
【0008】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を自動車のドアに適用した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明する。
【0009】
本実施形態は、ドアパネル11(本発明の構成要件である受け部材)、ライニング20(本発明の構成要件である組付け部材)、複数の雄側コネクタ30(本発明の構成要件である受け側コネクタ)及び複数の雌側コネクタ40(本発明の構成要件である組付け側コネクタ)を備えて構成される。
ドアパネル11は、ドア本体10の車内側の側壁を構成するものであり、所定の複数位置に雄側コネクタ30を固定するための取付孔12が形成されているとともに、所定の複数位置にはライニング20を固定するためのロック孔13(本発明の構成要件であるロック手段)が形成されている。
【0010】
ライニング20は、ドアパネル11に対して車内側から組み付けられるものであり、そのライニング20におけるドアパネル11との対向面には、両コネクタ30,40との干渉を回避するための凹部21が形成されている。ライニング20のドアパネル11に対する組付け方向は、雌側コネクタ40の雄側コネクタ30に対する嵌合方向と同じ方向(ドアパネル11に対して直交する方向)となっている。かかるライニング20を組み付けた状態では、ドアパネル11に固定されている雄側コネクタ30及びこの雄側コネクタ30に嵌合された雌側コネクタ40がライニング20によって覆い隠される。かかるライニング20には、ドアパネル11のロック孔13に係止可能な弾性ロック部材22(本発明の構成要件であるロック手段)が突設されている。
【0011】
また、ライニング20の凹部21におけるドアパネル11との対向面には、雌側コネクタ40の結合突起43と係止可能な一対の結合片23(本発明の構成要件である結合手段)が突成されている。さらに、ライニング20の凹部21におけるドアパネル11との対向面のうち、雄側コネクタ30と対応する領域は、雌側コネクタ40の背面(図4〜6における左面)を雄側コネクタ30側へ押圧可能な押圧部24とされている。
【0012】
雄側コネクタ30は、複数の電線31を介して図示しない電源(バッテリー)及び負荷(モータ、ソレノイド等)に接続されたものであり、ドアパネル11に対して車外側から取付孔12に嵌合して側壁の弾性係止突起35とフランジ部36との間で取付孔12の孔縁部を挟み付けることにより固定されている。固定された雄側コネクタ30の前端部のフード部32は、ドアパネル11から前方(車内側であって、図4〜6における左方)へ突出されており、各フード部32内には、夫々、雄端子金具33が突出されている。また、各フード部32の内側壁には、一対の仮保持部34(本発明の構成要件である仮保持手段)が形成されている。かかるフード部32には、雌側コネクタ40が前方(車内側)から嵌合される。
【0013】
雌側コネクタ40は、ライニング20に装備される図示しない複数の電装品に導電路41を介して個別に接続されており、雌側コネクタ40内には図示しない雌端子金具が収容されている。導電路41は、可撓性を有するシート状の基材の表面に複数の平板状導体を敷設したFFC(フレキシブルフラットケーブル)と称されるものである。かかる導電路41は、雌側コネクタ40の上面から上方へ延出されている。また、雌側コネクタ40の前端部(図4〜6における右側の端部)は、雄側コネクタ30との嵌合部とされている。
【0014】
雌側コネクタ40の左右両側面(図4〜6における上側と下側の面)には、一対の仮保持突起42(本発明の構成要件である仮保持手段)が形成されているとともに、この仮保持突起42よりも後方(図4〜6における左側)に位置して一対の結合突起43(本発明の構成要件である結合手段)が形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
組付けに際しては、予め、複数の雄側コネクタ30をドアパネル11における所定の取付孔12に固定しておき、次に、導電路41に接続されている複数の雌側コネクタ40を、夫々、所定の雄側コネクタ30のフード部32に嵌合させる。嵌合された雌側コネクタ40は、仮保持突起42と仮保持部34との係合により、雄側コネクタ30から容易に離脱しないように仮保持される。また、係合時の節度感の有無により、作業者は、雌側コネクタ40が正しく嵌合されたか否かを知ることができる。
【0015】
次に、その嵌合した雌側コネクタ40を覆うようにライニング20をドアパネル11に組み付ける。組み付けられたライニング20は、ロック孔13と弾性ロック部材22の係合によって組付け状態にロックされる。また、組付け状態では、ライニング20の押圧部24が全ての雌側コネクタ40の背面を雄側コネクタ30側へ押圧するので、全ての雌側コネクタ40は雄側コネクタ30に対しフード部32からの離脱を規制された状態にロックされる。また、結合突起43と結合片23が係合することにより、各雌側コネクタ40はライニング20に対して離間不能にロックされる。さらに、雄端子金具33は雌側コネクタ40内の図示しない雌端子金具と接触する。
【0016】
この組付け状態からライニング20を外す際には、ドアパネル11から引き離すようにすると、弾性ロック部材22が縮径状に弾性撓みしてロック孔13から離脱されてロック解除されるので、後は、そのままライニング20をドアパネル11から離せばよい。ライニング20を外すのに伴い、複数の雌側コネクタ40は、結合突起43と結合片23との係合によりライニング20と一体となって一斉にフード部32から離脱される。このとき、仮保持突起42と仮保持部34との係合による仮保持力は、結合突起43と結合片23との結合力よりも小さく設定されているので、雌側コネクタ40はフード部32から確実に離脱される。
【0017】
このように本実施形態では、ドアパネル11に対するライニング20のロックを解除するだけで、雄側コネクタ30に対する雌側コネクタ40のロックも一斉に解除されるので、個別にロック解除する必要がなく、ロック解除時の作業性に優れている。
また、結合突起43と結合片23の係合により、ライニング20をドアパネル11に組付けた時点でライニング20と雌側コネクタ40とが結合されるようにするとともに、その結合力を雄側コネクタ30と雌側コネクタ40との仮保持力よりも大きく設定したので、ライニング20をドアパネル11から外すというワンアクション操作によって、全ての雌側コネクタ40を雄側コネクタ30から離脱させることができるようになっている。
【0018】
また、雄側コネクタ30に嵌合した雌側コネクタ40は仮保持突起42と仮保持部34の係合によって仮保持されるので、ライニング20をドアパネル11に組み付ける前の状態において、ドアパネル11が開閉移動したり衝撃を受けたりしても、雌側コネクタ40が雄側コネクタ30から離脱せずに済む。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0020】
(1)上記実施形態ではドアパネルに固定される受け側コネクタを雄側コネクタとし、組付け側コネクタを雌側コネクタとしたが、本発明によれば、ドアパネルに固定される受け側コネクタを雌側コネクタとし、組付け側コネクタを雄側コネクタととしてもよい。
(2)上記実施形態では自動車のドアに適用した例について説明したが、本発明は、自動車のドア以外にも適用するコネクタとが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてドアパネルからライニングを外した状態の斜視図
【図2】ドアパネルから雄側コネクタを外した状態の斜視図
【図3】雄側コネクタから雌側コネクタを外した状態の斜視図
【図4】組付け過程を示す断面図
【図5】組付けが完了した状態を示す断面図
【図6】ライニングをドアパネルから外した状態の断面図
【符号の説明】
11…ドアパネル(受け部材)
13…ロック孔(ロック手段)
20…ライニング(組付け部材)
22…弾性ロック部材(ロック手段)
23…結合片(結合手段)
24…押圧部
30…雄側コネクタ(受け側コネクタ)
34…仮保持部(仮保持手段)
40…雌側コネクタ(組付け側コネクタ)
42…仮保持突起(仮保持手段)
43…結合突起(結合手段)
Claims (1)
- 受け部材と、この受け部材に固定される受け側コネクタと、この受け側コネクタに対して嵌合・離脱を可能とされた組付け側コネクタと、前記受け部材に対し前記両コネクタを覆うように組み付けられる組付け部材とを備えてなるコネクタの取付け構造であって、
前記受け部材に対する前記組付け部材の組付け方向が、前記受け側コネクタに対する前記組付け側コネクタの嵌合方向と同じ方向とされ、
前記組付け部材には、前記組付け側コネクタを前記受け側コネクタへ押圧可能な押圧部が設けられ、
前記受け部材と前記組付け部材には、その両部材を組付け状態に保持可能なロック手段が設けられており、
前記受け側コネクタと組付け側コネクタとには、互いに係合することでその両コネクタを嵌合状態に仮保持可能な仮保持手段が設けられ、
前記組付け部材と前記組付け側コネクタとには、互いに係合することで双方を結合状態に保持可能な結合手段が設けられており、
前記結合手段の結合力は前記仮保持手段の仮保持力よりも大きく設定されていることを特徴とするコネクタの取付け構造。
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