JP3998610B2 - Mold cooling structure and mold cooling method - Google Patents
Mold cooling structure and mold cooling method Download PDFInfo
- Publication number
- JP3998610B2 JP3998610B2 JP2003204934A JP2003204934A JP3998610B2 JP 3998610 B2 JP3998610 B2 JP 3998610B2 JP 2003204934 A JP2003204934 A JP 2003204934A JP 2003204934 A JP2003204934 A JP 2003204934A JP 3998610 B2 JP3998610 B2 JP 3998610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- mold
- block
- manifold
- cooling medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C33/00—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
- B29C33/02—Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22C—FOUNDRY MOULDING
- B22C9/00—Moulds or cores; Moulding processes
- B22C9/06—Permanent moulds for shaped castings
- B22C9/065—Cooling or heating equipment for moulds
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
- B22D17/20—Accessories: Details
- B22D17/22—Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
- B22D17/2218—Cooling or heating equipment for dies
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金型冷却構造及び金型冷却方法に関し、特に、金型内の所定の位置に冷却媒体流路が形成され、冷却媒体流路に冷却媒体を流すことによって金型内の当該所定の位置及び金型全体を冷却する金型冷却構造及び当該冷却構造を用いて行う金型冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、金型内に冷却媒体流路が形成され、油や水等の冷却媒体が冷却媒体流路内に流されることによって金型が冷却される金型冷却構造が知られている。
【0003】
国際公開第WO 02/00375号パンフレットには、金型内に冷却媒体流路が形成されたダイカスト金型冷却構造が記載されている。ダイカスト金型冷却構造は、固定ダイスを有する固定金型と、可動ダイスを有する可動金型とを備えており、可動ダイスと固定ダイスとによってキャビティが画成される。固定ダイス、可動ダイスのキャビティを画成する分割面は、鋳造品の表面形状に倣った凹凸部を有しており、固定ダイス、可動ダイスのキャビティを画成する面とは反対側の裏面には、それぞれ深溝部が形成されている。深溝部の凹凸部相当位置には、凹凸部の形状に倣って凹凸が形成されており、このことにより凹凸部相当位置の固定ダイス、可動ダイスの肉厚は、それぞれ略一定になっている。
【0004】
また、固定ダイス、可動ダイスの裏面の深溝部内には、それぞれ仕切り板が設けられており、凹凸部相当位置に対向する仕切り板の部分は、凹凸部の形状に倣って凹凸が成形されている。このため、固定ダイス、可動ダイスと仕切り板との間には、固定ダイス、可動ダイスと仕切り板とによって画成される冷却媒体流路が画成され、固定ダイス、可動ダイスの凹凸部の位置においては、冷却媒体流路の形状は凹凸部の形状に倣っている。このため、冷却媒体流路内に冷却媒体を流すことによって、凹凸部の位置を効率よく冷却することができる。
【0005】
特開平5−329610号公報には、冷却ブロックを金型内に備える溶湯鍛造用金型の冷却構造が記載されている。冷却ブロックは、可動金型及び固定金型にそれぞれ設けられており、可動金型、固定金型内において移動可能である。冷却ブロック内には、冷却媒体流路が形成されている。溶湯をキャビティに注入するときには、固定ダイス、可動ダイスを構成しキャビティを画成する隔壁部から、所定距離だけ離れた位置に冷却ブロックが配置され、溶湯の注入後には、冷却ブロックが隔壁部に当接させられ、冷却ブロック内の冷却媒体流路に冷却媒体を流すことによって、隔壁部を介してキャビティ内の溶湯を冷却することができるように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
国際公開第WO 02/00375号パンフレット(8頁〜12頁、図3、図5、図6)
【特許文献2】
特開平5−329610号公報(2頁〜4頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平5−329610号公報記載のダイカスト金型冷却構造では、隔壁部の金型内方の位置に冷却ブロックが設けられているため、隔壁部に冷却ブロックが当接した状態であっても、冷却ブロック内の冷却媒体流路からキャビティまでの距離が必然的に長くなってしまい、金型の所望の位置を効率よく冷却することができなかった。
【0008】
また、国際公開第WO 02/00375号パンフレット記載のダイカスト金型冷却構造のように、効率よく冷却を行うために、キャビティを構成する固定ダイス、可動ダイスの凹凸部の部分の肉厚を薄くし、凹凸部に倣った形状として、キャビティから冷却媒体流路までの距離を極力短くすると、鋳造圧が高い場合に凹凸部が鋳造圧に負けて変形したり、割れたりするという問題が生じていた。
【0009】
そこで、本発明は、キャビティ内に充填された溶湯を効率よく冷却でき、溶湯の充填時に、キャビティを画成するダイスの部分であって、冷却媒体流路が形成されている部分に変形が生ずることを防止する金型冷却構造及び当該冷却構造を用いて行う金型冷却方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ホルダ11及び該ホルダ11に固定されたダイス12、12′とを備える金型1、1′を有し、該ダイス12、12′はキャビティを画成し、該金型1、1′には冷却ブロック収容空間12bが形成され、内部に冷却媒体流路13a、31a、32a、32b、32c、33a、33b、33cが形成された冷却ブロック13、13′が該冷却ブロック収容空間12bに収容・固定される金型冷却構造において、該冷却ブロック収容空間12bは、該キャビティの凹凸形状に倣い該ダイス12、12′のキャビティ相当部12aを薄肉部とするキャビティ倣い空間部12cを有し、該冷却ブロック13、13′の一部は、該キャビティ倣い空間部12c内に収容されて、該冷却ブロック13、13′の該一部と該キャビティ倣い空間部12cとの間で冷却媒体通路13f、13f′が提供され、該冷却媒体通路13f、13f′は該冷却媒体流路13a、31a、32a、32b、32c、33a、33b、33cに連通し、該冷却ブロック13、13′の該一部からは、該キャビティ倣い空間部12cを画成するダイス内面に当接する突出部13E〜13I、13E′〜13G′が少なくとも1個突設されて、該冷却媒体通路13f、13f′を部分的に仕切る金型冷却構造を提供している。
【0011】
ここで、該少なくとも一方の金型1の内部には、該冷却ブロック収容空間12bに連通すると共に該少なくとも一方の金型1の外部に開口するマニホールドブロック収容空間12iが形成され、該マニホールドブロック収容空間12iには、内部にマニホールド流路14a、14a′が形成されたマニホールドブロック14が、該冷却ブロック13、13′に隣接して且つ該冷却ブロック13、13′の冷却媒体流路13a、31a、32a、32b、32c、33a、33b、33cに該マニホールド流路14a、14a′が直接連通するように収容され、該金型1、1′外部から冷却媒体供給パイプと冷却媒体排出パイプが該マニホールド流路14a、14a′に接続されることが好ましい。
【0012】
また、該マニホールドブロック収容空間12bは、該少なくとも一方の金型1の該ホルダ11の側面11Aに開口し、該マニホールドブロック収容空間12bに収容された該マニホールドブロック14の外端14Cは、該ホルダ11の外面11Aと略同一面上にあるか該ホルダの外面よりも内方に位置していることが好ましい。
【0013】
また、本発明は、可動ホルダ及び該可動ホルダに固定された可動ダイスを備える可動金型と、固定ホルダ11及び該固定ホルダ11に固定された固定ダイス12、12′を備える固定金型1とを備え、該可動金型と該固定金型1、1′の少なくとも一方の内部には冷却ブロック収容空間12bが形成され内部に冷却媒体流路13a、31a、32a、32b、32c、33a、33b、33cが形成された冷却ブロック13、13′が、該冷却ブロック収容空間12bに収容される金型冷却構造において、該少なくとも一方の金型1、1′の内部には、該冷却ブロック収容空間12bに連通すると共に該少なくとも一方の金型1、1′の外部に開口するマニホールドブロック収容空間12iが形成され、該マニホールドブロック収容空間12iには、内部にマニホールド流路14a、14a′が形成されたマニホールドブロック14が、該冷却ブロック13、13′に隣接して且つ該冷却ブロック13、13′の冷却媒体流路13a、13a′に該マニホールド流路14a、14a′が直接連通するようにして収容され、該金型1、1′外部から冷却媒体供給パイプと冷却媒体排出パイプが該マニホールド流路14a、14a′に接続される金型冷却構造を提供している。
【0014】
また、本発明は、上記金型冷却構造を用いて行う金型冷却方法を提供している。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造及び金型冷却方法について、図1乃至図10に基づき説明する。金型冷却構造は、より具体的にはダイカスト金型冷却構造であり、図1に示されるような固定金型1と、固定金型1に対向配置され固定金型1に対して離接可能な図示せぬ可動金型とを備える。固定金型1は、図1に示されるように、固定ホルダ11と固定ダイス12とを備えており、固定ダイス12は固定ホルダ11に固定される。
【0016】
図示せぬ可動金型は、固定金型1と同様に、図示せぬ可動ホルダと図示せぬ可動ダイスとを備えており、可動ダイスは可動ホルダに固定される。図示せぬ可動ダイスが固定ダイス12に接近してゆき、可動ダイスと固定ダイス12とが互いに当接することによってキャビティが形成され、鋳造が行われるように構成されている。なお、図1〜図3では、説明の便宜のために、固定ホルダ11、固定ダイス12の一部を切取ったカットモデルを示しており、実際には、固定ホルダ11内に固定ダイス12が収容され固定され、固定ダイス12は、図1、図2において破線で示されるように、その周囲が固定ホルダ11によってとり囲まれている。
【0017】
固定ダイス12は、図4〜図6に示されるように外形が略直方体形状をなしており、固定ダイス12の一の面は分割面12Aをなし、キャビティを画成する。従って、分割面12Aには、略円形状の凹部とその中央位置に設けられた凸部とからなる鋳造品の形状に倣った凹凸部12aが2つ設けられている。同様に図示せぬ可動ダイスも略直方体形状をなしており、図示せぬ可動ダイスの一の面は凹凸部が2つ設けられた分割面をなし、キャビティを画成する。なお、凹凸部12aが2つ設けられているのは、この金型が2つの鋳造品を同時に鋳造可能ないわゆる2個取りのタイプだからである。
【0018】
図5に示されるように、略直方体形状をした固定ダイス12の分割面12Aと対向する裏面12Bには、冷却ブロック収容空間12bが形成されている。冷却ブロック収容空間12bは穿設加工により形成され、裏面12Bから分割面12Aの方向へ窪んだ略直方体形状をなしており、後述する略直方体形状の冷却ブロック13の外形に一致する。冷却ブロック収容空間12bには、冷却ブロック13が収容され固定される。冷却ブロック収容空間12bは、図5に示される固定ダイス12の左右の位置に2つ形成されており、それぞれ、固定ダイス12の左右側面方向に開口するとともに固定ダイス12の裏面12B方向に開口する。
【0019】
また、図5に示されるように、冷却ブロック収容空間12bにおける凹凸部12a(図4)の相当位置には、分割面12A(図4)と裏面12B(図5)とを結ぶ方向における固定ダイス12の厚さが薄肉となるように、凹凸部12aの形状に倣った円弧状凹部12cが形成されている。円弧状凹部12cは、穿設加工により裏面12Bから分割面12Aに向かって窪んで形成されており、環状をした凹部を直径位置で二つに分けたような2つの対称形状の円弧状をなしている。円弧状凹部12cにおいて最も分割面12Aに近い位置である底の位置における固定ダイス12の厚さは4mm〜10mmであり、従来15mm〜20mmであったものと比較すると、大幅に薄くなっている。円弧状凹部12cはキャビティ倣い空間部に相当する。
【0020】
円弧状凹部12cの半径方向外方の位置には、円弧状凹部12cと同軸的な位置関係で円弧状凹部12cを取囲むようにして、円弧状凹部12cよりもはるかに浅い環状のオイルシール用Oリング溝12dが形成されている。オイルシール用Oリング溝12dには、冷却ブロック収容空間12bに冷却ブロック13が収容されるときに、予め図示せぬOリングがはめ込まれ、冷却ブロック13と固定ダイス12とによってOリングが挟まれることによって、後述の冷却媒体通路13fをなす円弧状凹部12c内を流れる冷却媒体がOリングの位置よりも円弧状凹部12cの半径方向外方へと流出しないようにシールできるように構成されている。
【0021】
また、固定ダイス12の内部には、図6に示されるように、複数の固定ダイス流路12eが形成されている。固定ダイス流路12eは、固定ダイス12内部で分岐しており、固定ダイス12の所定の位置を冷却することにより、キャビティ内に充填された溶湯の所定の位置を、効果的に冷却することができるように構成されている。分岐した固定ダイス流路12eには、冷却ブロック収容空間12bに向けて開口する開口部12f、12gを有するものがある。なお、図4〜6に示されるように、固定ダイス12の側面には開口が形成されているが、これは固定ダイス流路12eを形成するための穴であり、固定ダイス流路12eから外部に冷却油が流出しないように、シールテープを巻いたプラグが挿入される。
【0022】
また、固定ホルダ11(図1)内部には、冷却ブロック収容空間12bに連通すると共に固定ホルダ11外部に開口するマニホールドブロック収容空間12iが形成されており、マニホールドブロック収容空間12i内には、後述のマニホールドブロック14が収容される。
【0023】
冷却ブロック13は、図7〜図9に示されるように、冷却ブロック収容空間12b(図5)の形状に一致する略直方体形状をしている。図1〜図3に示されるように、2つの冷却ブロック13が冷却ブロック収容空間12bにそれぞれ収容され固定されているときには、冷却ブロック13の裏面13A(図8)は固定ダイス12の裏面12B(図5)と面一になり、固定ダイス12の裏面12Bから冷却ブロック13の裏面13Aが突出せず、全体として平坦面となるように構成されている。冷却ブロック13の冷却ブロック収容空間12b内への固定は、冷却ブロック13を固定ダイス12と固定ホルダ11とで挟み込むことにより行われる。
【0024】
なお、図7〜図9には、冷却ブロック13と後述のマニホールドブロック14とがあたかも一体であるかのように図示されているが、これは固定ダイス12に冷却ブロック13とマニホールドブロック14とが収容され固定されたときに、これらの位置関係を説明するため図示したものであり、冷却ブロック13とマニホールドブロック14とはそれぞれ別体で構成されている。
【0025】
冷却ブロック13内部には、図9に示されるように、冷却媒体の流路をなす冷却媒体流路13aが形成されている。冷却媒体流路13aには、図7に示されるように、冷却ブロック13が固定ダイス12に収容されているときに固定ダイス12に対向する固定ダイス対向面13Cにおいて開口する開口部13b、13cを有するものがある。冷却ブロック13が冷却ブロック収容空間12bに収容されているときには、冷却ブロック収容空間12bへ向けて開口する固定ダイス12内の固定ダイス流路12e(図6)は、開口部12f、開口部12gがそれぞれ冷却媒体流路13aの開口部13b、開口部13c(図7)に接続されることによって、固定ダイス対向面13Cにおいて開口する冷却媒体流路13aと直接連通する。なお、図7〜図9に示されるように、冷却ブロック13の側面には開口が形成されているが、これは冷却媒体流路13aを形成するための穴であり、冷却媒体流路13aから外部に冷却油が流出しないように、シールテープを巻いたプラグが挿入される。
【0026】
固定ダイス対向面13Cにおける冷却媒体流路13aの開口部には、図7に示されるように、後述のように冷却媒体が流れるときに、冷却ブロック13の冷却媒体流路13aから固定ダイス流路12eへと流れる出口となる開口部13bと、固定ダイス流路12eから冷却ブロック13の冷却媒体流路13aへと流れる入口となる開口部13cとがある。これらに接続される固定ダイス流路12eの開口部12f、開口部12g(図6)の開口位置の周囲には、環状の凹部が形成されており、環状の凹部には図示せぬOリングが挿嵌される。図示せぬOリングは、冷却ブロック13が冷却ブロック収容空間12bに収容されているときに、固定ダイス12と冷却ブロック13とに挟まれることによって、冷却媒体流路13a、固定ダイス流路12eを流れる冷却媒体が、互いに対向し当接する固定ダイス対向面13C(図7)と固定ダイス12との間に漏れ出ることを防止するように構成されている。
【0027】
冷却ブロック13が固定ダイス12に収容されているときに固定ダイス12に対向する固定ダイス対向面13Cには、図7、図9に示されるように、固定ダイス12の円弧状凹部12cの外形と略一致する2つの円弧状凸部13Dが設けられている。円弧状凸部13Dは、冷却ブロック13が固定ダイス12に収容されているときに円弧状凹部12cに係合する。冷却ブロック13内に形成された冷却媒体流路13aは、図10に示されるように、2つの円弧状凸部13Dの両端においてもそれぞれ開口する。
【0028】
2つの円弧状凸部13Dの先端には、図10に示されるように、円弧状凸部13Dの軸方向、即ち、図10の紙面の手前に突出し、且つ円弧状凸部13Dの半径方向に放射状に延びる放射状凸部13E〜13Iが、それぞれ5本ずつ円弧状凸部13Dの周方向に向かって略5mmの間隔を隔てて設けられている。なお、図1、図2、図7、図9では、図面の見やすさの便宜のため、放射状凸部13E〜13Iや後述の外周周方向凹部13d、内周周方向凹部13eを省略して表している。また、2つの円弧状凸部13Dの先端の外周縁部及び内周縁部には、円弧状凸部13Dの軸方向、即ち、図10の紙面の奥の方に窪んだ外周周方向凹部13d、内周周方向凹部13eがそれぞれ形成されている。なお、図10では、説明の便宜のために円弧状凸部13Dをその半径方向に拡大して図示している。
【0029】
外周周方向凹部13dは、図10の右側から数えて1番目の放射状凸部13Eから3番目の放射状凸部13Gに至るまで、2つの円弧状凸部13Dの外周縁部に沿ってそれぞれ形成されている。また、右側から3番目の放射状凸部13Gから5番目の放射状凸部13Iに至るまで円弧状凸部13Dの外周縁部に沿ってそれぞれ形成されている。放射状凸部13E〜13Iは突出部に相当する。
【0030】
内周周方向凹部13eは、円弧状凸部13Dの内周縁部の最右端から、右から数えて2番目の放射状凸部13Fに至るまでの位置と、右側から2番目の放射状凸部13Fから4番目の放射状凸部13Hに至るまでの位置と、右から4番目の放射状凸部13Hから円弧状凸部13Dの内周縁部の最左端に至るまでの位置とにおいて、円弧状凸部13Dの内周縁部に沿って形成されている。
【0031】
内周周方向凹部13eが形成されているため、図10の右側から数えて1、3、5本目の放射状凸部13E、13G、13Iは、円弧状凸部13Dの内周面13Kよりも円弧状凸部13Dの半径方向外方の所定の位置から、外周面13Jに至るまで延びる形状となっており、内周面13K近傍の位置には設けられてはいない。また、図10の右側から数えて2、4本目の放射状凸部13F、13Hは、円弧状凸部13Dの内周面13Kから、外周面13Jよりも円弧状凸部13Dの半径方向内方の所定の位置に至るまで延びる形状となっており、外周面13J近傍の位置には設けられてはいない。
【0032】
従って、前述のように、冷却ブロック13が冷却ブロック収容空間12bに収容され固定されているときには、2つの円弧状凸部13Dは2つの円弧状凹部12cにそれぞれ係合するが、このとき、円弧状凸部13Dは、放射状凸部13E〜13I、円弧状凸部13Dの内周面13K、及び円弧状凸部13Dの外周面13Jのみが、円弧状凹部12cを画成する固定ダイス12の裏面12B(内面)に当接する。
【0033】
一方、円弧状凸部13Dの内周周方向凹部13e、外周周方向凹部13dが形成されている位置は、円弧状凸部13Dの軸方向に向かって窪んでいるため、固定ダイス12の裏面12Bに当接しない。また、放射状凸部13E〜13Iが設けられていない円弧状凸部13Dの部分も、固定ダイス12の内面に当接しない。このため、固定ダイス12の内面と円弧状凸部13Dとによって、図10の矢印Aで示されるような、放射状凸部13E〜13Iの間をジグザグに縫うように連通する空間が画成される。この空間は冷却媒体通路13fをなし、冷却媒体通路13fは、放射状凸部13E〜13Iによって部分的に仕切られている。
【0034】
マニホールドブロック14は、図7〜9に示されるように、断面が8角形状をなし、基端部14Aが厚く先端部14Bが基端部14Aよりも若干薄いブロック体により構成されている。マニホールドブロック14の外形は、マニホールドブロック14を収容するマニホールドブロック収容空間12i(図1)の外形に一致し、図1、図3に示されるように、固定ホルダ11の側面11Aに開口する。マニホールドブロック収容空間12i内にマニホールドブロック14が収容されているときには、マニホールドブロック14全体が固定ホルダ11内に収容され、マニホールドブロック14の基端部14Aの端面14Cが固定ホルダ11の側面11Aと面一になる。
【0035】
マニホールドブロック14の内部には、図9に示されるように、冷却媒体を流すためのマニホールド流路14aが形成されている。マニホールド流路14aは、基端部14Aの端面14Cと先端部14Bの端面14Dとにおいてそれぞれ開口している。マニホールドブロック14と冷却ブロック13とが固定金型1内に収容され固定されているときには、マニホールドブロック14は冷却ブロック13に隣接して配置され、先端部14Bにおいて全てのマニホールド流路14aは、冷却媒体流路13aに直接連通する。また、基端部14Aにおいて全てのマニホールド流路14aは開口し、固定ホルダ11の側面11Aにおいて開口する。
【0036】
以上、固定金型1の構成について詳細に説明したが、可動金型も固定金型1と同様に、冷却ブロック13やマニホールドブロック14を備え、固定金型1と同様の構成になっている。
【0037】
鋳造時に行われる金型冷却方法方法では、先ず、冷却ブロック収容空間12bに冷却ブロック13が収容され、マニホールドブロック収容空間12iにマニホールドブロック14が収容された状態の固定ダイス12を収容した固定ホルダ11に対して、図示せぬ冷却媒体供給パイプと冷却媒体排出パイプとをそれぞれ接続する。具体的には、固定ホルダ11の側面11A、即ち、固定金型1の側面に、マニホールドブロック14の基端部14Aの端面14Cが露出しているため、当該端面14Cに開口する所定のマニホールド流路14aに冷却媒体供給パイプを接続し、他のマニホールド流路14aに冷却媒体排出パイプを接続すればよい。
【0038】
次に、図示せぬ冷却媒体供給パイプから冷却媒体である冷却油を供給する。冷却媒体供給パイプから供給された冷却油は、マニホールド流路14aを流れて冷却ブロック13内の冷却媒体流路13aへと流入する。そして、円弧状凸部13Dの一端の開口から冷却媒体通路13f内へ流入することにより層流状態から乱流状態へと変わり、図10の矢印Aで示されるように、放射状凸部13E〜13Iの間をジグザグに縫うようにして流れて、固定ダイス12の円弧状凹部12cの部分を冷却する。そして、円弧状凸部13Dの他端の開口から冷却ブロック13内の冷却媒体流路13a内へ流入し、冷却媒体流路13a内を流れ、マニホールド流路14aを流れて、図示せぬ冷却媒体排出パイプへと流出する。
【0039】
冷却媒体流路13aは冷却ブロック13内で分岐しており、冷却油の一部は、上述のように冷却媒体通路13f内を流れるが、それ以外は固定ダイス12内に形成された固定ダイス流路12eに流入する。固定ダイス流路12e内に流入した冷却油は、固定ダイス流路12e内を流れて固定ダイス12の所定の位置を冷却した後に、冷却ブロック13内の冷却媒体流路13a内に流入し、マニホールド流路14aを流れ、図示せぬ冷却媒体排出パイプへと流出する。
【0040】
冷却媒体を固定ダイス12内の固定ダイス流路12eや冷却媒体通路13fに流すための流路を、冷却ブロック13に形成された冷却媒体流路13aにより構成し、更に、冷却ブロック13に隣接してマニホールドブロック14を設け、マニホールド流路14aを冷却媒体流路13aに連通させて冷却媒体を流すようにしたため、従来用いられていた配管部品ホースなどを用いずに済み部品点数を減らすことができ、また、流路の断面つぶれやセット長さの違いにより生ずる再現性の低下を防止することができ、極めて再現性を高くすることができる。
【0041】
即ち、マニホールドブロック14を用いずに、冷却媒体供給パイプ、冷却媒体排出パイプを冷却ブロック13の冷却媒体流路13aに直接接続する場合には、冷却ブロック13に管を接続する必要があるが、作業者の作業具合に応じてバラツキが生じるおそれがある。これに対して、マニホールドブロック14を採用することにより、作業のバラツキが生じず、常に安定した流路の接続が可能となる。
【0042】
また、ダイカストを行っているときには、非常に強い型閉め力が固定金型1及び可動金型に作用する。従来は、固定ホルダ11、可動ホルダのキャビティ側の面とは反対側の面から、キャビティに向けて冷却管を挿入する穴が形成されていたため、金型強度を維持することが困難であり、当たりにズレが生じていた。しかし、冷却ブロック13、マニホールドブロック14を用いて冷却媒体を供給するようにしたため、金型強度を維持でき、当たりを確保することができる。更に、冷却ブロック13は、ブロック体として冷却ブロック収容空間12bに収容・固定されているので、金型全体の機械的強度を高いレベルに維持することができる。
【0043】
また、金型の裏側、例えば、可動ホルダの後面に配管を付設する必要がないので、特に可動金型の移動時に後方周囲との干渉を避けるためのスペースを削減することができる。また、マニホールドブロック14の基端部14Aの端面14Cが固定ホルダ11の側面11Aと面一となっているため、金型全体としてよりコンパクトにすることができる。
【0044】
また、固定ダイス12の内面をキャビティ側の面の形状に倣った円弧状凹部12cとし、円弧状凹部12cと円弧状凸部13Dとによって、放射状凸部13E〜13Iの間を縫うように連通する冷却媒体通路13fが画成されているため、固定ダイス12の円弧状凹部12cの部分を十分に冷却することができる。また、放射状凸部13E〜13Iが固定ダイス12の内面に当接しているため、放射状凸部13E〜13Iが梁のような役割を果たして固定ダイス12の内面を支えることができ、円弧状凹部12cの底の位置における固定ダイス12の厚さを、4mm〜10mmと従来15mm〜20mmであったものよりも大幅に薄くしても鋳造圧に耐えることができ、変形や割れを防止することができる。このため、高温となる円弧状凹部12cの位置において、冷却効果を格段に高めることができ、固定金型1、可動金型の熱容量を限りなく低くすることができる。
【0045】
このため、冷却媒体として比較的熱伝達率の低い冷却油を用いることができる。冷却油と比較して冷却水を用いた場合には、水垢などにより冷却媒体の通路が詰まったり、冷却媒体が沸騰して冷却性能が著しく低下するといった欠点があるが、冷却油の場合にはこのような欠点がない。また、冷却油は、再現性の観点から冷却水よりも好ましい。但し、冷却油の場合には熱伝達率が低い。しかし、上述のように、円弧状凹部12cの底の位置における固定ダイス12の厚さを薄くできるので、冷却効果を十分に発揮することができる。しかも、円弧状凸部13Dの半径方向に放射状に延びる放射状凸部13E〜13Iが、それぞれ5本ずつ円弧状凸部13Dの周方向に向かって略5mmの間隔を隔てて設けられているため、放射状凸部13E〜13Iの間を冷却媒体が縫うようにして流れて、冷却媒体の流速を高くすることができるため、冷却効果をより高めることができる。
【0046】
また、放射状凸部13E〜13Iが冷却媒体通路13fを部分的に仕切るので、冷却媒体通路13f内を流れる冷却媒体を層流状態から乱流状態に変化させることができ、冷却効果を高めることができる。特に、冷媒が放射状凸部13E〜13Iの間を蛇行するように冷却媒体通路13f内に放射状凸部13E〜13Iを複数互い違いに設けることにより、その効果を一層高めることができる。
【0047】
次に、本発明の第2の実施の形態による金型冷却構造及び金型冷却方法について、図11に基づき説明する。第2の実施の形態による金型冷却構造は、より具体的にはダイカスト金型冷却構造であり、冷却ブロック13′が3枚の板状の部材31、32、33を重ね合わせてなる点において第1の実施の形態による金型冷却構造とは異なる。
【0048】
図11に示されるように、ダイカスト金型冷却構造を構成する固定金型1′は、図示せぬ固定ホルダと、図示せぬ固定ホルダに収容され固定される固定ダイス12′と、冷却ブロック13′と、図示せぬマニホールドブロックとを備える。冷却ブロック13′は、第1板部材31と第2板部材32と第3板部材33とからなる3枚の板状の部材により構成されており、これらは、図11に示されるように重ね合わされることにより1つの冷却ブロック13′をなす。また、図示せぬマニホールドブロックは、冷却ブロック13′の図11における紙面の手前方向の所定の位置に、冷却ブロック13′の端面に隣接して当接配置されている。なお、固定ダイス12′、冷却ブロック13′は、第1の実施の形態による金型冷却構造の固定ダイス12、冷却ブロック13と全く同一形状ではなく、若干形状が異なる。
【0049】
第1板部材31には、図11の紙面の手前方向に延出する通路31aが形成されている。通路31aは、図11における紙面の手前方向に存在し図示せぬマニホールドブロックと当接する図示せぬ冷却ブロックの端面において開口している。当該開口位置には、図示せぬマニホールドブロック内に形成されるマニホールド流路14a′を画成する管部材14Eが挿嵌されている。通路31aは、途中で垂直に折れ曲がり、図11の下方向に向かって延出する。
【0050】
第1板部材31と当接する第2板部材32の裏面には第1溝32cが形成されており、第1溝32cは、第1板部材31と第2板部材32とが重ね合わされたときに通路31aに連通する。第1溝32cは、冷却媒体を第2板部材32の当該裏面上の所定の位置に流すために第2板部材32の裏面上において途中で分岐しており、分岐したそれぞれの溝の所定の位置には、第3板部材33と当接する第2板部材32の表面側に貫通する貫通孔32aが形成されている。また、第2板部材32には、第2板部材32の表面側に向けて貫通する、貫通孔32aとは別の貫通孔32bが形成されている。
【0051】
第3板部材33には貫通孔33aが形成されており、貫通孔33aは、第2板部材32と当接する裏面に対する表面に設けられた凸部13D′の基端近傍の位置に開口する。また、貫通孔33aは、第2板部材32と第3板部材33とが重ね合わされているときに、第2板部材32に形成された貫通孔32aに連通する。
【0052】
また、第2板部材32と当接する第3板部材33の裏面には、第2溝33cが形成されている。第2溝33cは、第1溝32cと同様に当該裏面上において途中で分岐しており、分岐したそれぞれの溝の所定の位置には貫通孔33bが形成されている。貫通孔33bは、第2板部材32と当接する裏面に対する表面に設けられた凸部13D′の基端近傍の位置に開口する。
【0053】
また、分岐している第2溝33cの各溝が収束している位置には、前述の第2板部材32を貫通する貫通孔32bが形成されており、貫通孔32bは途中で分岐し、図11における紙面の手前方向に延びており、前述のように図11における紙面の手前方向に存在し図示せぬマニホールドブロックと当接する図示せぬ冷却ブロックの端面において開口している。当該開口位置には、図示せぬマニホールドブロック内に形成されるマニホールド流路14a′を画成する管部材14Eが挿嵌されている。なお、通路31a、貫通孔32a、32b、第1溝32c、貫通孔33a、33b、第2溝33cは冷却媒体流路に相当する。
【0054】
凸部13D′の外周面と固定ダイス12′とは互いに離間しており、凸部13D′の外周面と固定ダイス12′とによって、第1の実施の形態の冷却媒体通路13fと同様の冷却媒体通路13f′が画成されている。凸部13D′の先端位置には、図11に示されるように仕切凸部13E′、13F′、13G′が設けられており、このため、第1の実施の形態と同様に冷却媒体通路13f′が部分的に仕切られ、仕切凸部13E′〜13G′の間をジグザグに縫うように冷却媒体通路13f′は連通している。
【0055】
また、冷却媒体流路13f′内や通路31a、貫通孔32a、32b、第1溝32c、貫通孔33a、33b、第2溝33c内を流れる冷却媒体が各板部材31〜33の当接面から固定金型1′外部に漏れ出ないようにするため、また、第1溝32c内を流れる冷却媒体が、各板部材31〜33の当接面から第2溝33cへと漏れ出ないようにするために、図11に示されるように、各板部材31〜33の当接面の所定の位置にはシール部材34が設けられている。
【0056】
また、図示せぬマニホールドブロックが冷却ブロック13′に隣接して配置されている点や、図示せぬマニホールドブロック内にマニホールドブロック流路14a′が形成され、マニホールドブロック流路14a′が図示せぬ固定ホルダの表面ではなく側面に開口する点等については、第1の実施の形態による金型冷却構造と同様である。
【0057】
なお、図11における紙面の手前方向の所定の位置に、図示せぬ固定ホルダの側面が存在する。また、図11の断面図では1つの凸部13D′のみが現れているが、凸部13D′は複数設けられており、これに伴い、冷却媒体通路13f′も複数形成されている。また、金型冷却構造を構成する固定金型1′について説明したが、金型冷却構造を構成する図示せぬ可動金型についても、同様に冷却ブロックは3つの板状の部材により構成されている。
【0058】
鋳造時に金型冷却方法が行われている時には、マニホールド流路14a′から第1板部材31の通路31aに流入した冷却媒体たる冷却油は、第1溝32cを通って分岐し、第2板部材32の貫通孔32a、第3板部材33の貫通孔33aを通り、冷却媒体通路13f′内に流入する。そして矢印Bで示されるように、仕切凸部13E′、13F′、13G′の間をジグザグに縫うようにして冷却媒体通路13f′内を流れて、第3板部材33の貫通孔33bを通り、第2溝33c内に流入し、第2板部材32の貫通孔32bを通って、マニホールド流路14a′へと流出する。
【0059】
冷却ブロック13′を3枚の板部材31、32、33によって構成したため、第1板部材31〜第3板部材33に形成された通路31a、貫通孔32a、32b、第1溝32c、貫通孔33a、33b、第2溝33cによって冷却ブロック13′内の冷却媒体流路を構成することができる。このため、冷却ブロック13′内に冷却媒体流路を容易に形成することができ、冷却ブロック13′の製造を容易とすることができる。
【0060】
本発明による金型冷却構造及び金型冷却構造は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、固定金型1と可動金型との両方が冷却ブロック、マニホールドブロックを備えていたが、固定金型1、可動金型のいずれか一方のみが、冷却ブロック、マニホールドブロックを備えるようにしてもよい。
【0061】
また、冷却ブロックが設けられるのは可動金型、固定金型に限定されず、例えば、中子ホルダと中子ダイスとからなるスライド中子に冷却ブロック収容空間が形成されて冷却ブロックが収容固定されてもよい。この場合には、第1の実施の形態と同様に、冷却ブロック収容空間は、キャビティの凹凸形状に倣い中子ダイスのキャビティ相当部を薄肉部とするキャビティ倣い空間部を有するように構成し、冷却ブロックの一部はキャビティ倣い空間部内に収容され、冷却ブロックの一部とキャビティ倣い空間部との間で冷却媒体通路が提供されるようにして、冷却媒体通路が冷却媒体流路に連通するように構成する。冷却ブロックの一部からは、キャビティ倣い空間部を画成するダイス内面に当接する突出部が少なくとも1個突設され、冷却媒体通路を部分的に仕切るようにすればよい。
【0062】
更に、第1の実施の形態と同様に、冷却ブロックに隣接してマニホールドブロックを設けるようにしてもよい。
【0063】
また、マニホールドブロック14全体が固定ホルダ11内に収容され、マニホールドブロック14の基端部14Aの端面14Cが固定ホルダ11の側面11Aと面一になるように構成されていたが、マニホールドブロックの基端部の端面は、ホルダの外面よりも内方に位置していてもよい。
【0064】
円弧状凸部13Dに設けられた放射状凸部13E〜13Iの数や形状、外周周方向凹部13d、内周周方向凹部13eの数や形状、凸部13D′の数や形状、仕切凸部13E′〜13G′の数や形状は、本実施の形態の本数に限られない。放射状凸部や仕切凸部は少なくとも1つ設けられていればよい。
【0065】
冷却媒体供給パイプから冷却媒体として冷却油を供給したが、これに限定されない。冷却水を用いてもよい。
【0066】
また、円弧状凸部の内周側面又は外周側面に、円弧状凸部の周方向に沿って延びる溝を形成し、当該溝に冷却媒体流路を連通させて冷却媒体を流すようにしてもよい。この構成により、円弧状凸部の先端のみならず、側面の位置においても冷却媒体を流すことができるため、固定ダイスの円弧状凹部全体を効率よく冷却することができる。
【0067】
また、冷却ブロック13内の冷却媒体流路13aや、マニホールドブロック14内のマニホールド流路14aや、固定ダイス12内の固定ダイス流路12eを複数種類の互いに連通しない流路で形成し、これらを流れる冷却油や冷却水の温度をそれぞれ異なる値として、所望の位置の冷却温度を所望の温度とするようにしてもよい。
【0068】
また、冷却ブロック13と固定ダイス12とによってOリングが挟まれることによって、冷却媒体通路13fをなす円弧状凹部12cを流れる冷却媒体がOリングの位置よりも円弧状凹部12cの半径方向外方へと流出しないようにシールし、また、冷却媒体流路13fを流れる冷却媒体が、冷却ブロック13の固定ダイス対向面13Cと固定ダイス12との間へ漏れ出ないようにシールしたが、Oリングに限定されない。但し、シール部材としては液体シール(液体ガスケット)が好ましい。
【0069】
また、第2の実施の形態による金型冷却構造では、固定金型と可動金型との両方の冷却ブロックを3つの板状の部材により構成するようにしたが、固定金型、可動金型のうちの一方を、3つの板状の部材により構成するようにしてもよい。
【0070】
また、本実施の形態による金型冷却構造は、ダイカスト以外の鋳造用金型であってもよく、また射出成形用金型であってもよい。
【0071】
また、マニホールド流路は基端部の端面において2つの開口部を有するように構成してもよい。この場合には、マニホールドブロック内にそれぞれ分岐する2つのマニホールド流路を形成し、一の開口部において一のマニホールド流路を開口させて当該開口部を冷却媒体の入口とし、他の開口部において他のマニホールド流路を開口させて当該開口部を冷却媒体の出口とする。このようにすることにより、マニホールドブロックに接続する冷却媒体供給パイプ、冷却媒体排出パイプを、それぞれ1本ずつにすることができる。
【0072】
また、本実施の形態では、冷却ブロック収容空間12bは固定ダイス12に設けられたが、冷却ブロック収容空間の一部がダイスに形成され残りの部分がホルダに形成されるようにしてもよい。
【0073】
また、冷却ブロック13の冷却ブロック収容空間12b内への固定は、冷却ブロック13を固定ダイス12と固定ホルダ11とで挟み込むことにより行われたが、冷却ブロックに貫通孔を形成し、当該貫通孔にボルトを挿入して固定ダイスに締付けるようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載の金型冷却構造又は請求項5記載の金型冷却方法によれば、ダイスには、冷却ブロック収納空間の一部としてキャビティ凹凸形状に倣いダイスのキャビティ相当部が薄肉部をなすキャビティ倣い空間部が形成され、冷却ブロックの一部は、キャビティ倣い空間部内に収容されて、冷却ブロックの一部とキャビティ倣い空間部との間で冷却媒体通路が提供されるので、冷却媒体通路はキャビティ付近に且つキャビティの凹凸形状に倣って形成でき、金型高温部分を効果的に冷却することができる。
【0075】
また、冷却ブロックの一部からは、キャビティ倣い空間部を画成するダイス内面に当接する突出部が少なくとも1個突設されているので、冷却ブロックの一部とキャビティ倣い空間部との間に画成された冷却媒体通路内に突出部が配置され、この突出部が薄肉部の支えとなる。よって、薄肉部に鋳造圧が作用しても、冷却媒体通路内の突出部を介して薄肉部は冷却ブロックに支持されることとなり、薄肉部の変形や割れを防止することができる。ここで冷却ブロックは、ブロック体として、冷却ブロック収容空間に収容・固定されているので、金型全体の機械的強度を高いレベルに維持することができ、突出部を介して薄肉部を確実に支持することができる。
【0076】
請求項2記載の金型冷却構造によれば、少なくとも一方の金型の内部には、冷却ブロック収容空間に連通すると共に少なくとも一方の金型の外部に開口するマニホールドブロック収容空間が形成され、マニホールドブロック収容空間には、内部にマニホールド流路が形成されたマニホールドブロックが、冷却ブロックに隣接して且つ冷却ブロックの冷却媒体流路にマニホールド流路が直接連通して収容されているので、配管を介さずに冷却ブロックとマニホールドブロックとを接続することができ、部品点数の削減が可能であると共に、装置全体をコンパクトにすることができる。
【0077】
請求項3記載の金型冷却構造によれば、マニホールドブロック収容空間は、少なくとも一方の金型のホルダの側面に開口しているので、金型の裏側にまで延びる冷却用媒体流路を形成する必要がなく、金型強度を高めることができる。また、金型の裏側、例えば、可動ホルダの後面に配管を付設する必要がないので、特に可動金型の移動時に後方周囲との干渉を避けるためのスペースを削減することができる。
【0078】
また、マニホールドブロック収容空間に収容されたマニホールドブロックの外端は、ホルダの外面と略同一面状にあるかホルダの外面よりも内方に位置しているので、金型全体としてよりコンパクトになる。
【0079】
請求項4記載の金型冷却構造によれば、冷却ブロックとマニホールドブロックとがいずれもブロック体として金型内に収容されているので、装置の動作再現性をより高めることが可能となる。即ち、マニホールドブロックでない場合には、冷却ブロックに配管を接続する必要があるが、作業者の作業具合に応じてバラツキが生じるおそれがある。これに対して、マニホールドブロックを採用することにより、作業のバラツキが生じず、常に安定した流路の接続が可能となる。
【0080】
また、マニホールドブロックでない場合には、冷却ブロックに配管を接続する必要があり、配管のための空間を金型内に形成する必要がある。空間が不必要に大きいと、その分鋳造圧に対して金型強度が不足することになる。しかしマニホールドブロックを用いたため、金型内に不必要な空間が生じないので、金型強度を高めることができる。
【0081】
更にマニホールドブロックは、冷却ブロックに隣接して且つ冷却ブロックの冷却媒体流路にマニホールド流路が直接連通してマニホールドブロック収容空間に収容されているので、配管を介さずに冷却ブロックとマニホールドブロックとを接続することができ、部品点数の削減が可能であると共に、装置全体をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する固定金型を示す部分断面斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する固定金型を示す部分断面平面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する固定金型を示す部分断面側面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する固定ダイスを示す斜視図。
【図5】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する固定ダイスを示す背面斜視図。
【図6】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する固定ダイス内の固定ダイス流路を示す背面斜視図。
【図7】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する冷却ブロックとマニホールドブロックとを示す斜視図。
【図8】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する冷却ブロックとマニホールドブロックとを示す背面斜視図。
【図9】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する冷却ブロック内、マニホールドブロック内の冷却媒体流路、マニホールド流路を示す斜視図。
【図10】本発明の第1の実施の形態による金型冷却構造を構成する冷却ブロックの円弧状凸部を示す平面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態による金型冷却構造を構成する固定金型の要部断面図。
【符号の説明】
1、1′ 固定金型
11 固定ホルダ
11A 側面
12、12′ 固定ダイス
12A 分割面
12a 凹凸部
12b 冷却ブロック収容空間
12c 円弧状凹部
12i マニホールドブロック収容空間
13、13′ 冷却ブロック
13E〜13I、 放射状凸部
13E′〜13G′仕切凸部
13a 冷却媒体流路
13f、13f′ 冷却媒体通路
14、 マニホールド
14C 端面
14a マニホールド流路
31 第1板部材
32 第2板部材
33 第3板部材
31a、31b、32a、32b、33a、33b 貫通孔
32c 第1溝
33c 第2溝[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a mold cooling structure and a mold cooling method, and in particular, a cooling medium flow path is formed at a predetermined position in the mold, and the predetermined medium in the mold is flowed through the cooling medium flow path. The present invention relates to a mold cooling structure for cooling the position and the entire mold, and a mold cooling method performed using the cooling structure.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there is known a mold cooling structure in which a cooling medium flow path is formed in a mold, and the mold is cooled by flowing a cooling medium such as oil or water into the cooling medium flow path.
[0003]
International Publication No. WO 02/00375 pamphlet describes a die-cast mold cooling structure in which a cooling medium flow path is formed in a mold. The die-cast mold cooling structure includes a fixed mold having a fixed die and a movable mold having a movable die, and a cavity is defined by the movable die and the fixed die. The dividing surface that defines the cavity of the fixed die and the movable die has an uneven portion that follows the surface shape of the cast product, and is on the back surface opposite to the surface that defines the cavity of the fixed die and the movable die. Each has a deep groove portion. Concavities and convexities are formed at the positions corresponding to the concave and convex portions of the deep groove portion, following the shape of the concave and convex portions, and thereby the thicknesses of the fixed die and the movable die at the positions corresponding to the concave and convex portions are substantially constant.
[0004]
In addition, partition plates are respectively provided in the deep groove portions on the back surfaces of the fixed die and the movable die, and the portions of the partition plate facing the positions corresponding to the uneven portions are formed with uneven portions following the shape of the uneven portions. . Therefore, a cooling medium flow path defined by the fixed die and the movable die and the partition plate is defined between the fixed die and the movable die and the partition plate, and the positions of the uneven portions of the fixed die and the movable die are defined. In FIG. 5, the shape of the cooling medium flow path follows the shape of the uneven portion. For this reason, the position of an uneven | corrugated | grooved part can be efficiently cooled by flowing a cooling medium in a cooling medium flow path.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-329610 discloses a cooling structure for a mold for molten metal forging having a cooling block in the mold. The cooling block is provided in each of the movable mold and the fixed mold, and is movable in the movable mold and the fixed mold. A cooling medium flow path is formed in the cooling block. When pouring the molten metal into the cavity, the cooling block is arranged at a predetermined distance from the partition wall that forms the fixed die and the movable die and defines the cavity. The molten metal in the cavity can be cooled via the partition wall by causing the cooling medium to flow through the cooling medium flow path in the cooling block.
[0006]
[Patent Document 1]
International Publication No. WO 02/00375 pamphlet (pages 8 to 12, FIG. 3, FIG. 5, FIG. 6)
[Patent Document 2]
JP-A-5-329610 (pages 2 to 4, FIG. 1)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the die-cast mold cooling structure described in JP-A-5-329610, a cooling block is provided at a position inside the mold of the partition wall, so that the cooling block is in contact with the partition wall. However, the distance from the cooling medium flow path in the cooling block to the cavity inevitably increases, and the desired position of the mold cannot be efficiently cooled.
[0008]
In addition, as in the die-cast mold cooling structure described in WO 02/00375 pamphlet, in order to efficiently perform cooling, the thickness of the uneven portion of the fixed die and the movable die constituting the cavity is reduced. When the distance from the cavity to the cooling medium flow path is made as short as possible in the shape following the uneven portion, there is a problem that the uneven portion is deformed or cracked by the casting pressure when the casting pressure is high. .
[0009]
Therefore, the present invention can efficiently cool the molten metal filled in the cavity, and at the time of filling the molten metal, the portion of the die that defines the cavity and the portion where the cooling medium flow path is formed is deformed. An object of the present invention is to provide a mold cooling structure that prevents this and a mold cooling method that is performed using the cooling structure.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, the present invention comprises a
[0011]
Here, a manifold
[0012]
The manifold
[0013]
The present invention also includes a movable mold including a movable holder and a movable die fixed to the movable holder, and a
[0014]
The present invention also provides a mold cooling method performed using the mold cooling structure.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A mold cooling structure and a mold cooling method according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. More specifically, the mold cooling structure is a die-cast mold cooling structure, and is fixed to the fixed
[0016]
Similar to the fixed
[0017]
As shown in FIGS. 4 to 6, the fixed
[0018]
As shown in FIG. 5, a cooling
[0019]
Further, as shown in FIG. 5, a fixed die in a direction connecting the divided
[0020]
An annular oil seal O-ring that is much shallower than the
[0021]
Further, as shown in FIG. 6, a plurality of fixed
[0022]
In addition, a manifold
[0023]
As shown in FIGS. 7 to 9, the
[0024]
7 to 9, the
[0025]
As shown in FIG. 9, a cooling
[0026]
As shown in FIG. 7, when the cooling medium flows in the opening of the cooling
[0027]
As shown in FIGS. 7 and 9, the fixed
[0028]
As shown in FIG. 10, the ends of the two arc-shaped
[0029]
The outer
[0030]
The inner circumferential direction
[0031]
Since the inner
[0032]
Therefore, as described above, when the
[0033]
On the other hand, the positions where the inner circumferential circumferential
[0034]
As shown in FIGS. 7 to 9, the
[0035]
As shown in FIG. 9, a
[0036]
Although the configuration of the fixed
[0037]
In the mold cooling method performed at the time of casting, first, the fixing
[0038]
Next, cooling oil which is a cooling medium is supplied from a cooling medium supply pipe (not shown). The cooling oil supplied from the cooling medium supply pipe flows through the
[0039]
The cooling
[0040]
The flow path for flowing the cooling medium to the fixed
[0041]
That is, when the cooling medium supply pipe and the cooling medium discharge pipe are directly connected to the cooling
[0042]
Further, when performing die casting, a very strong mold closing force acts on the fixed
[0043]
In addition, since it is not necessary to provide piping on the back side of the mold, for example, on the rear surface of the movable holder, it is possible to reduce a space for avoiding interference with the rear periphery particularly when the movable mold is moved. Further, since the
[0044]
Further, the inner surface of the fixed
[0045]
For this reason, a cooling oil having a relatively low heat transfer coefficient can be used as the cooling medium. When cooling water is used compared to cooling oil, there are drawbacks such as clogging of the cooling medium due to scale or the boiling of the cooling medium, resulting in a significant decrease in cooling performance. There are no such drawbacks. Cooling oil is preferable to cooling water from the viewpoint of reproducibility. However, in the case of cooling oil, the heat transfer coefficient is low. However, as described above, since the thickness of the fixed die 12 at the bottom of the
[0046]
Further, since the radial
[0047]
Next, a mold cooling structure and a mold cooling method according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. More specifically, the mold cooling structure according to the second embodiment is a die-cast mold cooling structure in that the cooling block 13 'is formed by superposing three plate-
[0048]
As shown in FIG. 11, a fixed
[0049]
The
[0050]
The 1st groove |
[0051]
A through hole 33 a is formed in the
[0052]
Further, a
[0053]
Further, a through
[0054]
The outer peripheral surface of the
[0055]
Further, the cooling medium flowing in the cooling
[0056]
Further, a manifold block (not shown) is disposed adjacent to the cooling block 13 ', or a
[0057]
In addition, the side surface of the fixing holder (not shown) exists at a predetermined position in the front direction of the paper surface in FIG. Further, in the cross-sectional view of FIG. 11, only one
[0058]
When the mold cooling method is performed at the time of casting, the cooling oil, which is the cooling medium flowing into the
[0059]
Since the cooling block 13 'is constituted by the three
[0060]
The mold cooling structure and the mold cooling structure according to the present invention are not limited to the above-described embodiments, and various modifications and improvements can be made within the scope described in the claims. For example, in the present embodiment, both the fixed
[0061]
The cooling block is not limited to a movable mold or a fixed mold. For example, a cooling block housing space is formed in a slide core composed of a core holder and a core die so that the cooling block is housed and fixed. May be. In this case, similarly to the first embodiment, the cooling block housing space is configured to have a cavity scanning space portion in which the cavity-corresponding portion of the core die follows the concave-convex shape of the cavity and has a thin portion, A portion of the cooling block is accommodated in the cavity scanning space, and the cooling medium passage communicates with the cooling medium flow path so that a cooling medium passage is provided between the part of the cooling block and the cavity scanning space. Configure as follows. A part of the cooling block may be provided with at least one protruding part that abuts against the inner surface of the die that defines the cavity copying space part so as to partially partition the cooling medium passage.
[0062]
Furthermore, as in the first embodiment, a manifold block may be provided adjacent to the cooling block.
[0063]
Further, the
[0064]
The number and shape of the radial
[0065]
Although cooling oil was supplied as a cooling medium from a cooling medium supply pipe, it is not limited to this. Cooling water may be used.
[0066]
In addition, a groove extending along the circumferential direction of the arc-shaped convex portion is formed on the inner peripheral side surface or the outer peripheral side surface of the arc-shaped convex portion, and the cooling medium flow path is communicated with the groove so that the cooling medium flows. Good. With this configuration, since the cooling medium can flow not only at the tip of the arc-shaped convex portion but also at the position of the side surface, the entire arc-shaped concave portion of the fixed die can be efficiently cooled.
[0067]
In addition, the cooling
[0068]
Further, since the O-ring is sandwiched between the cooling
[0069]
In the mold cooling structure according to the second embodiment, the cooling blocks of both the fixed mold and the movable mold are configured by three plate-shaped members. One of them may be constituted by three plate-like members.
[0070]
The mold cooling structure according to the present embodiment may be a casting mold other than die casting, or may be an injection mold.
[0071]
The manifold channel may be configured to have two openings on the end face of the base end. In this case, two manifold channels that respectively branch into the manifold block are formed, one manifold channel is opened at one opening, and the opening serves as an inlet for the cooling medium, and at the other opening, Another manifold channel is opened, and the opening serves as an outlet for the cooling medium. By doing so, one cooling medium supply pipe and one cooling medium discharge pipe connected to the manifold block can be provided.
[0072]
In the present embodiment, the cooling
[0073]
In addition, the
[0074]
【The invention's effect】
According to the mold cooling structure according to
[0075]
Further, since at least one projecting portion that abuts the inner surface of the die that defines the cavity copying space portion is provided from a part of the cooling block, the space between the portion of the cooling block and the cavity copying space portion is provided. A protrusion is disposed in the defined cooling medium passage, and this protrusion serves as a support for the thin wall portion. Therefore, even if casting pressure acts on the thin wall portion, the thin wall portion is supported by the cooling block via the protrusion in the cooling medium passage, and deformation and cracking of the thin wall portion can be prevented. Here, since the cooling block is housed and fixed in the cooling block housing space as a block body, the mechanical strength of the entire mold can be maintained at a high level, and the thin wall portion can be reliably secured via the protruding portion. Can be supported.
[0076]
According to the mold cooling structure of claim 2, a manifold block housing space that communicates with the cooling block housing space and opens to the outside of at least one mold is formed inside at least one of the molds. In the block accommodating space, a manifold block having a manifold channel formed therein is accommodated adjacent to the cooling block and in direct communication with the cooling medium channel of the cooling block. The cooling block and the manifold block can be connected without intervention, and the number of parts can be reduced, and the entire apparatus can be made compact.
[0077]
According to the mold cooling structure of the third aspect, since the manifold block accommodation space is opened on the side surface of the holder of at least one mold, the cooling medium flow path extending to the back side of the mold is formed. There is no need, and the mold strength can be increased. In addition, since it is not necessary to provide piping on the back side of the mold, for example, on the rear surface of the movable holder, it is possible to reduce a space for avoiding interference with the rear periphery particularly when the movable mold is moved.
[0078]
Further, the outer end of the manifold block accommodated in the manifold block accommodating space is substantially flush with the outer surface of the holder or is located inward of the outer surface of the holder, so that the entire mold becomes more compact. .
[0079]
According to the mold cooling structure of the fourth aspect, since both the cooling block and the manifold block are accommodated in the mold as a block body, the operation reproducibility of the apparatus can be further improved. That is, when it is not a manifold block, it is necessary to connect piping to the cooling block, but there is a possibility that variations will occur depending on the work conditions of the operator. On the other hand, by adopting the manifold block, work variation does not occur, and stable flow path connection is always possible.
[0080]
When the manifold block is not used, it is necessary to connect a pipe to the cooling block, and it is necessary to form a space for the pipe in the mold. If the space is unnecessarily large, the mold strength is insufficient with respect to the casting pressure. However, since the manifold block is used, unnecessary space does not occur in the mold, so that the mold strength can be increased.
[0081]
Further, since the manifold block is accommodated in the manifold block accommodation space adjacent to the cooling block and directly connected to the cooling medium passage of the cooling block, the cooling block and the manifold block are not connected to the piping. The number of parts can be reduced, and the entire apparatus can be made compact.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional perspective view showing a fixed mold constituting a mold cooling structure according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial sectional plan view showing a fixed mold constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a partial sectional side view showing a fixed mold constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view showing a fixed die constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a rear perspective view showing a fixed die constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a rear perspective view showing a fixed die flow path in the fixed die constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a perspective view showing a cooling block and a manifold block constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a rear perspective view showing a cooling block and a manifold block constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing a cooling block, a cooling medium flow path, and a manifold flow path in the manifold block constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a plan view showing arcuate convex portions of a cooling block constituting the mold cooling structure according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a main part of a fixed mold constituting a mold cooling structure according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1, 1 'fixed mold
11 Fixed holder
11A side
12, 12 'fixed die
12A Dividing surface
12a Concavity and convexity
12b Cooling block accommodation space
12c Arc-shaped recess
12i Manifold block accommodation space
13, 13 'Cooling block
13E-13I, Radial convex part
13E 'to 13G' partition projection
13a Coolant flow path
13f, 13f 'Cooling medium passage
14. Manifold
14C end face
14a Manifold flow path
31 First plate member
32 Second plate member
33 Third plate member
31a, 31b, 32a, 32b, 33a, 33b Through hole
32c 1st groove
33c Second groove
Claims (5)
該冷却ブロック収容空間は、該キャビティの凹凸形状に倣い該ダイスのキャビティ相当部を薄肉部とするキャビティ倣い空間部を有し、
該冷却ブロックの一部は、該キャビティ倣い空間部内に収容されて、該冷却ブロックの該一部と該キャビティ倣い空間部との間で冷却媒体通路が提供され、該冷却媒体通路は該冷却媒体流路に連通し、
該冷却ブロックの該一部からは、該キャビティ倣い空間部を画成するダイス内面に当接する突出部が少なくとも1個突設されて、該冷却媒体通路を部分的に仕切ることを特徴とする金型冷却構造。A die having a holder and a die fixed to the holder; the die defines a cavity; a cooling block housing space is formed in the die; and a cooling medium flow path is formed therein. In the mold cooling structure in which the cooling block is accommodated and fixed in the cooling block accommodation space,
The cooling block accommodation space has a cavity scanning space portion that follows the concave and convex shape of the cavity and has a thin portion corresponding to the cavity of the die.
A part of the cooling block is accommodated in the cavity scanning space, and a cooling medium passage is provided between the part of the cooling block and the cavity copying space, and the cooling medium passage is provided in the cooling medium. Communicate with the flow path,
From the part of the cooling block, at least one projecting portion that abuts against the inner surface of the die that defines the cavity copying space is projected to partially partition the cooling medium passage. Mold cooling structure.
該マニホールドブロック収容空間に収容された該マニホールドブロックの外端は、該ホルダの外面と略同一面上にあるか該ホルダの外面よりも内方に位置していることを特徴とする請求項2記載の金型冷却構造。The manifold block accommodation space opens on a side surface of the holder of the at least one mold,
The outer end of the manifold block housed in the manifold block housing space is substantially flush with the outer surface of the holder or is located inward of the outer surface of the holder. The mold cooling structure as described.
該少なくとも一方の金型の内部には、該冷却ブロック収容空間に連通すると共に該少なくとも一方の金型の外部に開口するマニホールドブロック収容空間が形成され、該マニホールドブロック収容空間には、内部にマニホールド流路が形成されたマニホールドブロックが、該冷却ブロックに隣接して且つ該冷却ブロックの冷却媒体流路に該マニホールド流路が直接連通するようにして収容され、該金型外部から冷却媒体供給パイプと冷却媒体排出パイプが該マニホールド流路に接続されることを特徴とする金型冷却構造。A movable mold having a movable holder and a movable die fixed to the movable holder; a fixed mold having a fixed holder and a fixed die fixed to the fixed holder; and the movable mold and the fixed mold In the mold cooling structure in which the cooling block housing space is formed in at least one of the inside and the cooling block in which the cooling medium flow path is formed is housed in the cooling block housing space.
A manifold block housing space that communicates with the cooling block housing space and opens to the outside of the at least one die is formed inside the at least one mold, and the manifold block housing space includes a manifold inside. A manifold block in which a flow path is formed is accommodated adjacent to the cooling block and in direct communication with the cooling medium flow path of the cooling block, and a cooling medium supply pipe from the outside of the mold And a cooling medium discharge pipe connected to the manifold flow path.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003204934A JP3998610B2 (en) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | Mold cooling structure and mold cooling method |
PCT/JP2004/009116 WO2005011895A1 (en) | 2003-07-31 | 2004-06-28 | Metal mold cooling structure and metal mold cooling method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003204934A JP3998610B2 (en) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | Mold cooling structure and mold cooling method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005046864A JP2005046864A (en) | 2005-02-24 |
JP3998610B2 true JP3998610B2 (en) | 2007-10-31 |
Family
ID=34113660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003204934A Expired - Lifetime JP3998610B2 (en) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | Mold cooling structure and mold cooling method |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3998610B2 (en) |
WO (1) | WO2005011895A1 (en) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5117077B2 (en) * | 2006-03-17 | 2013-01-09 | 株式会社小出製作所 | Temperature control type |
JP5696115B2 (en) * | 2012-09-26 | 2015-04-08 | リョービ株式会社 | Die casting mold and die casting method |
TWM496551U (en) * | 2014-08-06 | 2015-03-01 | Porite Taiwan Co Ltd | Cooling structure of punch mold |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2981957B2 (en) * | 1993-03-16 | 1999-11-22 | 日立金属株式会社 | Mold temperature control method and apparatus |
US6116888A (en) * | 1998-07-29 | 2000-09-12 | Owens-Brockway Plastic Products Inc. | Prototype mold for blow-molding hollow plastic containers and method of making same |
-
2003
- 2003-07-31 JP JP2003204934A patent/JP3998610B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2004
- 2004-06-28 WO PCT/JP2004/009116 patent/WO2005011895A1/en active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005046864A (en) | 2005-02-24 |
WO2005011895A1 (en) | 2005-02-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5423998B2 (en) | Electronic component cooling unit and power conversion device | |
JP3195350U (en) | Cooling structure for press dies | |
JP2008286038A (en) | Water jacket structure of water-cooled internal combustion engine | |
JP2006060914A (en) | Motor cooling structure and manufacturing method thereof | |
JP2008064054A (en) | Cylinder block and internal combustion engine | |
JP5796346B2 (en) | Manufacturing method of stator housing | |
JP2006271150A (en) | Cooling structure of motor-generator | |
JP2011251300A (en) | Extrusion die device | |
JP3998610B2 (en) | Mold cooling structure and mold cooling method | |
KR102093892B1 (en) | Heat exchanger for an internal combustion engine | |
US4029145A (en) | Brazeless heat exchanger of the tube and shell type | |
US8418566B2 (en) | Multi-layered flow passage member and ultrasonic wave fluid measuring device | |
JP2010075939A (en) | Die-casting die | |
JP2005199684A (en) | Molding assembly | |
JP2005348594A (en) | Cooling structure for motor generator | |
JP5110268B2 (en) | Mold cooling structure | |
JP5624397B2 (en) | Extrusion die equipment | |
JP4177219B2 (en) | Mold with cooling function | |
JPH09323149A (en) | Structure of pin for hole as cast in die for casting | |
JP2008080507A (en) | Mold capable of being heated/cooled at high speed | |
JP7568540B2 (en) | Heat exchange core, heat exchanger, and method for manufacturing heat exchange core | |
JP4759759B2 (en) | Spool bush for die casting machine | |
JP5117077B2 (en) | Temperature control type | |
JP2009028774A (en) | Cooling water leak-preventive apparatus in internal forced cooling die insert | |
JP2001293548A (en) | Gas venting device in die for die casting |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070717 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3998610 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817 Year of fee payment: 6 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |