JP3996133B2 - 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP3996133B2
JP3996133B2 JP2004038392A JP2004038392A JP3996133B2 JP 3996133 B2 JP3996133 B2 JP 3996133B2 JP 2004038392 A JP2004038392 A JP 2004038392A JP 2004038392 A JP2004038392 A JP 2004038392A JP 3996133 B2 JP3996133 B2 JP 3996133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
images
similarity
positional relationship
maximum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004038392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005228240A (ja
Inventor
学 湯元
康史 伊藤
学 小野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004038392A priority Critical patent/JP3996133B2/ja
Priority to US11/057,845 priority patent/US20050180617A1/en
Publication of JP2005228240A publication Critical patent/JP2005228240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3996133B2 publication Critical patent/JP3996133B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/1335Combining adjacent partial images (e.g. slices) to create a composite input or reference pattern; Tracking a sweeping finger movement
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/1365Matching; Classification

Description

本発明は、画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、一組のスナップショット画像と前記一組のスナップショット画像とは別の画像とを照合する画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
従来の指紋画像に関する照合方法は、大きく分けて画像特徴量マッチング方式と画像間マッチング方式とに大別できる。前者の画像特徴量マッチングは、「これで分かったバイオメトリクス」(日本自動認識システム協会編、オーム社:P42〜P44)では、画像を直接比較するのではなく、画像内に含まれる特徴量を抽出した後、抽出した画像特徴量同士を比較する方法である。該方法では指紋画像における照合においては、図7(A)および(B)のようなマニューシャ(指紋隆線の端点および分岐点であり、指紋画像内に数個から数十個存在する)が画像特徴量となる。該方法では、図8のようにそれぞれの画像から画像処理により抽出したマニューシャの位置や種類や隆線などの情報を基に画像間で相対的な位置や方向が一致するマニューシャ数を類似度とし、マニューシャ間を横切る隆線数などの一致・不一致により類似度を増減し、その類似度と予め定めたしきい値とを比較し照合・識別を行なう。
後者の画像間マッチングは、図9(A)および(B)のように、照合する画像αおよびβで全領域もしくは部分領域に対応の部分画像α1およびβ1を抽出し、部分画像α1とβ1との間の一致度を、差分値の総和、相関係数、位相相関法や郡遅延ベクトル法などにより画像αとβとの間の類似度として計算し、算出された類似度と予め定めたしきい値とを比較し照合・識別を行なう。
画像間マッチングの手法を利用した発明としては、特許文献1や特許文献2に開示されているものなどが挙げられる。特許文献1では、画像間マッチングを行なったのち部分領域をさらに4分割し、それぞれの分割領域の周辺領域での一致度最大となる位置を求め、平均一致度を改めて類似度とする方法が開示されている。これにより、指紋画像内に指紋採取の時に生じた指紋の歪みに対処できる。特許文献2では、一方の指紋画像中の特徴を含む複数の部分領域の位置関係の拘束をある程度保持して他方の指紋画像の各部分領域との一致度の総和を計算して、類似度として算出する方法が開示されている。
これらの画像間マッチング方式、および画像特徴量マッチング方式の問題点は、本願の出願人が先に出願して公開された文献である特許文献3の第0006段落〜第0010段落に開示されている。
すなわち、該記載を参照すると、従来の技術では、センサを用いて画像データを入力する際には正確なデータを常に取得することは不可能である。たとえば指紋の画像データをセンサから入力する場合には、センサにおける指の置き方に伴う位置ずれや傾き、センサへの指の押付け圧力の違い、指をずらしたときの皮膚表面の伸縮などが生じるので正確な画像データを取得するのが困難である。また皮膚表面が乾燥したり、発汗したりしている場合にはセンシング方法によっては画像データに関して掠れ、潰れが生じる場合がある。
指紋のマニューシャを利用する画像特徴量マッチング方式の場合には、掠れがあると本来つながっている隆線が途切れるので本来ないはずのマニューシャを誤抽出したり、潰れがあるとマニューシャの情報を正確に抽出できなくなかったりし、安定した画像特徴量抽出は困難である。マニューシャはすべて人の指の表面に均等に分布しているとは限らず、マニューシャがほとんど存在しない場合や、マニューシャの分布によっては位置ずれにより一致するマニューシャが極端に少なくなる場合もあるから、一致するマニューシャ数を類似度とする場合には類似度が低下する。
画像間マッチング方式の場合に、指紋画像全体に関して類似度を求めるような場合には、マニューシャ等の特徴量を利用しないため、掠れや潰れによる影響を受けにくいが、傾きや伸縮が指紋画像に現れるとたとえ同じ指紋であっても指紋画像間で不一致部分が多くなるために指紋画像間の類似度は低くなる。指紋画像の特徴を含む複数の部分画像を用いる場合は、指紋画像に現れるある程度の傾きや伸縮には対応できる。しかしながら類似度として利用している部分領域の画像の一致度は指紋画像の変化によりかなり敏感に変動するので、両指紋画像が同一人のものであっても常に高い類似度を得られるとは限らず、指の傾きや押し付け方、指表面の乾燥具合などにより、類似度は低下する。
類似度が低下し、予め定めたしきい値を下回り、その結果、両指紋画像は同一指のものでありながら、異なる指のものと誤判定を起こす場合がある。誤判定を回避するためにしきい値を下げると、異なる指の指紋画像を同一指のものと誤判定する確率が高くなってしまう。
このように、従来は画像特徴量間の一致度や画像データ間の一致度に基づいた類似度による画像間の照合を行なっていたが、同じ対象物の画像データであっても、画像データ入力時の条件の変動により一致度の低下が生じやすいため、高い照合精度を安定して得ることが困難であった。
一般的には画像間マッチング方式は、ノイズや指の状態(乾燥・汗・傷)などに対処しやすく、画像特徴量マッチング方式は、比較するデータ量が少ないため画像間マッチングに比べ高速処理可能であり、画像に傾きがあっても特徴点間の相対的な位置・方向の探索によりマッチングが可能である。
上述の画像間マッチング方式、および画像特徴量マッチング方式の問題点を解決するために、上述の特許文献3では、2つの画像のうちの一方の画像内に設定された複数の部分領域の画像のそれぞれ(図10(A)、(B))が、他方の画像における最大の一致度となる部分領域の画像の位置である最大一致度位置を探索し、この複数の最大一致度位置と予め設定しているしきい値とを比較(図10(C))することから2つの画像の類似度を計算することが提案されている。
従来の指紋画像に関する入力方法は、図11、12で示されるように、基本的にエリアセンシング方式(図11)とスイープセンシング方式(図12)とに大別される。エリアセンシング方式は、一度にエリア全面でセンシングされた指紋情報を入力するものであり、スイープセンシング方式は、センサ上で指を動かしながら指紋をセンシングする方式である。特許文献3は、エリアセンシング方式に関する発明であり、エリアセンシング方式では、指紋認証精度を上げるためには、スイープセンシング方式と比して大きな面積のセンサが必要である。さらに、たとえば半導体センサの場合、シリコンの材料コストが高いのでコスト対面積比はよくない。このため、実装面積が小さく、かつ、低コストが必要である携帯機器などにはスイープセンシング方式に利点がある。
特許第2549107号公報 特開昭63−78286号公報 特開2003−323618号公報 特開平5−174133号公報
しかしながら、スイープセンシング方式では、実装面積が小さく、かつ、低コストの利点があるが、センサを用いて画像データを入力する際には正確なデータを常に取得することが不可能である。特に、スイープセンシング方式の場合では、通常、スナップショット画像をつなぎ合わせて1枚の画像としてから画像間の照合を行なうため、画像合成に時間がかかったり、また、指を動かす速度が一定でないため、画像のつなぎ合わせ処理でつなぎ合わせ箇所で不連続になり認証精度が低下したりするという課題がある。
この課題を解決するために、特許文献4では、指を動かす速度を検出しつつ画像を取得するロータリエンコーダ付指紋センサである光学装置が開示されている。特許文献4に開示されている光学装置は、ロータリエンコーダによって指の移動方向への移動速度を検出しつつ指画像を撮像するため、ロータリエンコーダが検出できる移動方向については、移動速度にむらがあっても一定の距離を進むごとにサンプリングされる画像となるが、ロータリエンコーダが必要であるため装置が大きくなり、高コストとなること、ロータリエンコーダが検出できる移動方向とは別に指が移動した場合には移動速度の検出が困難、である課題が存在する。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、センサに付加コストをかけることなく、かつ、指の移動速度(方向を含む)にむらがあっても高い照合精度を得ることのできる画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像照合装置は、同一対象物を走査しつつ撮影して取得された2つの画像について、2つの画像各々の少なくとも一部の領域の一致度に基づいて、2つの画像の相対的位置関係である第1の基準位置を計算する画像間相対的位置関係計算手段と、2つの画像のそれぞれに対応して、2つの画像とは異なる他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第1の最大一致度位置を探索する第1の最大一致度位置探索手段と、2つの画像それぞれの、画像間相対的位置関係計算手段で計算された第1の基準位置と第1の最大一致度位置探索手段で探索された第1の最大一致度位置との位置関係を示す第1の位置関係量のうち、第1の位置関係量が所定レンジに該当する部分領域に関する情報から、2つの画像と他の画像との類似度を計算して画像類似度として出力する第1の類似度計算手段と、画像類似度に基づいて2つの画像と他の画像とが一致するか否か判定する判定手段とを備える。
また、上述の画像間相対的位置関係計算手段は、2つ画像について、一方の画像内の複数の一部の画像が他方の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第2の最大一致度位置を探索する第2の最大一致度位置探索手段と、一方の画像について、複数の一部の画像ごとに、他方の画像内での一部の画像の位置を測るための基準位置と、第2の最大一致度位置探索手段により探索された一部の画像に対応する前記第2の最大一致度位置との位置関係を示す第2の位置関係量のうち、第2の位置関係量が所定レンジに該当する一部の画像に関する情報から、2つの画像の類似度を計算して画像類似度として出力する第2の類似度計算手段と、第2の位置関係量を基に、一方の画像と別のある他方の画像との第1の基準位置を計算する基準位置計算手段とをさらに備えることが好ましい。
さらに、上述の基準位置計算手段は、複数の第2の位置関係量の平均値に基づいて第1の基準位置を算出することがより好ましい。
または、上述の基準位置計算手段は、複数の第2の位置関係量の中から、任意の第2の位置関係量を抽出し、抽出した第2の位置関係量に基づいて第1の基準位置を算出することがより好ましい。
本発明の他の局面に従うと、画像照合方法は、同一対象物を走査しつつ撮影して取得された2つの画像について、2つの画像各々の少なくとも一部の領域の一致度に基づいて、2つの画像の相対的位置関係である第1の基準位置を計算する画像間相対的位置関係計算ステップと、2つの画像のそれぞれに対応して、2つの画像とは異なる他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第1の最大一致度位置を探索する第1の最大一致度位置探索ステップと、2つの画像それぞれの、画像間相対的位置関係計算手段で計算された第1の基準位置と第1の最大一致度位置探索手段で探索された第1の最大一致度位置との位置関係を示す第1の位置関係量のうち、第1の位置関係量が所定レンジに該当する部分領域に関する情報から、2つの画像と他の画像との類似度を計算して画像類似度として出力する第1の類似度計算ステップと、画像類似度に基づいて2つの画像と他の画像とが一致するか否か判定する判定ステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像照合プログラムは画像照合方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、同一対象物を走査しつつ撮影して取得された2つの画像について、2つの画像各々の少なくとも一部の領域の一致度に基づいて、2つの画像の相対的位置関係である第1の基準位置を計算する画像間相対的位置関係計算ステップと、2つの画像のそれぞれに対応して、2つの画像とは異なる他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第1の最大一致度位置を探索する第1の最大一致度位置探索ステップと、2つの画像それぞれの、画像間相対的位置関係計算手段で計算された第1の基準位置と第1の最大一致度位置探索手段で探索された第1の最大一致度位置との位置関係を示す第1の位置関係量のうち、第1の位置関係量が所定レンジに該当する部分領域に関する情報から、2つの画像と他の画像との類似度を計算して画像類似度として出力する第1の類似度計算ステップと、画像類似度に基づいて2つの画像と他の画像とが一致するか否か判定する判定ステップとを実行させる。
本発明のさらに他の局面に従うと、記録媒体はコンピュータ読取可能な記録媒体であって、上述の画像照合プログラムを記録する。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
ここでは、一組のスナップショット画像と前記一組のスナップショット画像とは別の画像データとを照合する。照合の対象となる画像データとして指紋画像データを例示しているが、これに限定されず、個体(個人)ごとに似ているが一致することはない生体の他の特徴による画像データであってもよい。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係る画像照合装置1の機能構成を表わすブロック図である。
図1を参照して、実施の形態1に係る画像照合装置は、画像入力部101、メモリ624または固定ディスク626(図2)に対応のメモリ102、バス103、登録データ記憶部202、および照合処理部11を含んで構成される。
照合処理部11は、画像補正部104、スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045、最大一致度位置探索部105、移動ベクトルに基づく類似度計算部(以下、類似度計算部と呼ぶ)106、照合判定部107、および制御部108を含む。照合処理部11の各部は対応のプログラムが実行されることによりその機能が実現される。
画像入力部101は指紋センサを含み、該指紋センサにより読込まれた指紋に対応の指紋画像データを出力する。指紋センサには光学式、圧力式および静電容量方式のいずれを適用してもよい。
メモリ102には画像データや各種の計算結果などが格納される。バス103は各部間の制御信号やデータ信号を転送するために用いられる。画像補正部104は、画像入力部101から入力された指紋画像データについての濃淡補正を行なう。
最大一致度位置探索部105は、一方の指紋画像の複数の部分領域をテンプレートとし、該テンプレートと他方の指紋画像内とで最も一致度の高い位置を探索する、いわゆるテンプレートマッチングを行なう。そして、その検索結果である結果情報は、メモリ102に渡されて格納される。
類似度計算部106は、メモリ102に格納された最大一致度位置探索部105の結果情報を用いて、後述の移動ベクトルに基づく類似度を計算する。そして計算された類似度は、類似度判定部107に渡される。類似度判定部107は、類似度計算部106が算出した類似度により一致・不一致を判定する。
制御部108は、照合処理部11の各部の処理を制御する。登録データ記憶部202には照合を行なう前記一組のスナップショット画像とは別の画像から照合に使用するデータ部のみが予め記憶される。
なお、本実施の形態において、これらの画像補正部104、スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045、最大一致度位置探索部105、類似度計算部106、照合判定部107および制御部108のすべてあるいは一部は、処理手順をプログラムとして記憶させたメモリ624(図2)などのROMとそれを実行するためのCPU622(図2)などを含む演算処理装置を用いて構成されてもよい。
図2は、各実施の形態に係る画像照合装置が搭載されるコンピュータの構成の具体例を表わす図である。
図2を参照して、コンピュータは、画像入力部101、CRT(陰極線管)や液晶などからなるディスプレイ610、該コンピュータ自体を集中的に管理し制御するためのCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)622、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)を含んで構成されるメモリ624、固定ディスク626、FD(フレキシブルディスク)632が着脱自在に装着されて、装着されたFD632をアクセスするFD駆動装置630、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)642が着脱自在に装着されて、装着されたCD−ROM642をアクセスするCD−ROM駆動装置640、通信ネットワークと該コンピュータとを通信接続するための通信インターフェィス680、ならびにキーボード650およびマウス660を有する入力部700を含んで構成される。そしてこれらの各部は、バスを介して通信接続される。また、外部装置であるプリンタ690に接続される。
なお、図2に示された構成は一般的なコンピュータの構成であって、本実施の形態にかかるコンピュータの構成は図2の構成に限定されない。たとえば、コンピュータには、カセット形式の磁気テープが着脱自在に装着されて磁気テープをアクセスする磁気テープ装置が設けられてもよい。
図1の画像照合装置1において、一組のスナップショット画像の画像Akと前記一組のスナップショット画像Akとは異なる画像Bとを照合する処理について図3のフローチャートを用いて説明する。図3のフローチャートに示される処理は、本実施の形態に係る画像照合装置が搭載されるコンピュータのCPU622がROMなどに格納される対応のプログラムを読出し、RAM上で展開して図1に示される各部を制御して実行することによって実現される。
図3を参照して、始めに制御部108は、画像入力部101へ画像入力開始の信号を送り、その後、画像入力終了信号を受信するまで待機する。画像入力部101は照合を行なう画像Akを入力し、バス103を通してメモリ102の所定アドレスへ格納する(ステップT1)。画像入力部101は、画像Akの入力が完了した後、制御部108に画像入力終了信号を送る。
次に、制御部108は、画像補正部104に画像補正開始信号を送り、その後、画像補正終了信号を受信するまで待機する。多くの場合、入力画像は画像入力部101の特性や指紋自体の乾燥度合いや指を押付ける圧力に応じて各画素の濃淡値や全体の濃度分布が変化するので画質が一様ではないため、入力画像データをそのまま照合に用いることは適当でない。そこで、画像補正部104は、画像入力時の条件の変動を抑制するように入力画像の画質を補正する(ステップT2)。具体的には、入力画像データに対応の画像全体もしくは画像を分割した小領域ごとに、ヒストグラムの平坦化(「コンピュータ画像処理入門」総研出版P98)や画像の二値化処理(「コンピュータ画像処理入門」総研出版P66−69)などを、メモリ102に格納された画像Akに施す。
そして、画像補正部104は、ステップT2で画像Akに対する画像補正処理の終了後、制御部108に画像補正処理終了信号を送る。
次に、スナップショット画像Ak間の相対的位置関係を計算する処理(ステップT23)が行なわれる。ステップT23における処理については、後にサブルーチンを挙げて詳細に説明する。
ステップT23でのスナップショット画像Ak間の相対的位置関係を計算する処理が終了すると、制御部108は登録データ読出部207に対して登録データ読出開始信号を送り、登録データ読出終了信号を受信するまで待機する。
登録データ読出部207は登録データ読出開始信号を受信すると、登録データ記憶部202から登録画像Bの部分領域Riのデータを読出してメモリ102の所定アドレスへ格納する(ステップT27)。
次に、一組のスナップショット画像Akと前記一組のスナップショット画像Akとは異なる画像Bとの類似度を計算する処理が行なわれる(ステップT3)。ステップT3での処理については、後にサブルーチンを挙げて詳細に説明する。
ステップT3での照合処理が終了すると、制御部108は照合判定部107に照合判定開始信号を送り、照合判定終了信号を受信するまで待機する。照合判定部107は、ステップT3での計算結果を用いて照合し判定する(ステップT4)。なお、ステップT4での具体的な判定方法については、ステップT3での類似度計算処理の説明において詳細に説明する。
そして、ステップT4での判定を終了すると照合判定結果である照合結果をメモリ102に格納し、照合判定部107は制御部108へ照合判定終了信号を送り処理を終了する。
最後に、制御部108がメモリ102に格納された照合結果をディスプレイ610またはプリンタ690を介して出力して(ステップT5)、画像照合を終了する。
次に、上述のステップT23における処理を、図4を用いて説明する。
始めに制御部108は、スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045へテンプレートマッチング開始信号を送り、テンプレートマッチング終了信号を受信するまで待機する。スナップショット画像間相対的位置関係計算部1045では、ステップS101からステップS108に示されるようなテンプレートマッチング処理が開始される。
ここでのテンプレートマッチング処理は、スナップショット画像AkとAk+1との間で画像Ak+1の複数の部分画像の各々が画像Akのどの部分領域に最も一致するかの探索、つまり最大一致度位置を探索する処理である。たとえば、図5に示される画像を具体例とすると、図5(A)のスナップショット画像A2の複数の部分画像Q1、Q2・・・の各々がスナップショット画像A1の部分画像Z1、Z2・・・の中で最も一致する位置を探索する。以降で、その詳細を説明する。
始めに、ステップS101およびステップS102で、カウンタの変数kおよび変数iが1に初期化される。次に、ステップS103で、画像Ak+1の、上から4画素ライン分の領域が、縦方向4画素×横方向4画素ごとに分割した部分領域Qiとして規定される、部分領域の画像をテンプレートマッチングに用いるテンプレートとして設定される。ここでは、部分領域Qiは計算を簡単にするために矩形状としているが、これに特定されない。
次に、ステップS104で、ステップS103で設定されたテンプレートに対し、画像Ak内で最も一致度の高い、つまり画像内のデータが最も一致する場所が探索される。具体的には、テンプレートとして用いる部分領域Qiの左上の角を基準とした座標(x,y)の画素濃度をQi(x,y)とし、画像Akの左上の角を基準とした座標(s,t)の画素濃度をAk(s,t)とし、部分領域Qiの幅をw、高さをhとし、また、部分領域Qiと画像Akとの各画素の取り得る最大濃度をV0とし、画像Akにおける座標(s,t)での一致度Ci(s,t)が、たとえば以下の式(1)にしたがって各画素の濃度差を基に計算される。
Figure 0003996133
画像Ak内において座標(s,t)を順次更新して座標(s,t)における一致度C(s,t)が計算される。そして、その中で最も大きい値を取る位置が最も一致度が高いとし、その位置での部分領域の画像を部分領域Ziとし、その位置での一致度を最大一致度Cimaxとする。
ステップS105では、ステップS104で算出された部分領域Qiの画像Ak内における最大一致度Cimaxがメモリ102の所定アドレスに記憶される。また、ステップS106で、移動ベクトルViが以下の式(2)にしたがって計算され、メモリ102の所定アドレスに記憶される。
Vi=(Vix,Viy)=(Zix−Qix,Ziy−Qiy) ・・・式(2)
ここで、上述のように、画像Ak+1に設定された位置Qに対応する部分領域Qiに基づいて、画像Ak内をスキャンして部分領域Qiと最も一致度が高い位置Zの部分領域Ziが特定されたとき、位置Qから位置Zへの方向ベクトルを、移動ベクトルと呼ぶ。
式(2)で、変数Qixおよび変数Qiyは部分領域Qiの基準位置のx座標およびy座標であり、たとえば画像Ak内における部分領域Qiの左上角の座標に対応する。また変数Zixおよび変数Ziyは部分領域Ziの探索結果である最大一致度Cimaxの位置でのx座標およびy座標であり、たとえば画像Ak内におけるマッチングした位置での部分領域Ziの左上角の座標に対応する。
次に、ステップS107で、カウンタ変数iが部分領域の個数n以下か否かが判定され、変数iの値が部分領域の個数n以下であれば処理をS108に進め、そうでなければ処理をS109に進める。
ステップS108では、変数iが1インクリメントされる。以降、変数iの値が部分領域の個数n以下の間はステップS103〜S108の処理が繰返されてすべての部分領域Qiに関しテンプレートマッチングが実行され、それぞれの部分領域Qiの最大一致度Cimaxと、移動ベクトルViとが計算される。
最大一致度位置探索部105は、上記のように順次計算されるすべての部分領域Qiに関する最大一致度Cimaxと移動ベクトルViとをメモリ102の所定アドレスに格納した後、テンプレートマッチング終了信号を制御部108に送って処理を終了する。
続いて制御部108は、類似度計算部106に類似度計算開始信号を送り、類似度計算終了信号を受信するまで待機する。類似度計算部106は、メモリ102に格納されているテンプレートマッチングで得られた各部分領域Qiの移動ベクトルViや最大一致度Cimaxなどの情報を用いて、図4のステップS109〜S120の処理を行なって類似度計算を行なう。
ここで、類似度計算処理とは、上述のテンプレートマッチング処理で求められた複数の部分画像の各々に対応する最大一致度位置を用いて、2つの画像Akと画像Ak+1との類似度を計算する処理である。以降で、その詳細を説明する。なお、スナップショット画像間のデータは通常、同一の人物であるため、この類似度計算処理は、行なわなくてもよい。
まず、ステップS109で、類似度P(Ak,Ak+1)が0に初期化される。ここで類似度P(Ak,Ak+1)とは、画像Akと画像Ak+1との類似度を格納する変数とする。次に、ステップS110で、基準とする移動ベクトルViのインデックスiが1に初期化される。また、ステップS111で、基準となる移動ベクトルViに関する類似度Piが0に初期化される。また、ステップS112で、移動ベクトルVjのインデックスjが1に初期化される。
ステップS113で、基準移動ベクトルViと移動ベクトルVjとのベクトル差dVijが以下の式(3)にしたがい計算される。
dVij=|Vi−Vj|=sqrt{(Vix−Vjx)2+(Viy−Vjy)2} ・・・式(3)
ここで、変数VixおよびViyは移動ベクトルViのx方向成分およびy方向成分を示し、変数VjxおよびVjyは移動ベクトルVjのx方向成分およびy方向成分を示し、変数sqrt(X)はXの平方根、X2はXの二乗を計算する計算式である。
ステップS114で、移動ベクトルViとVjとのベクトル差dVijが所定の定数εと比較されて、移動ベクトルViと移動ベクトルVjとが、実質的に同一の移動ベクトルとみなすことが可能かが判断される。すなわち、ベクトル差dVijが定数εより小さければ(S114でYES)、移動ベクトルViと移動ベクトルVjとが実質的に同一と見されて処理をステップS115に進め、逆に大きければ(S114でNO)、実質的に同一とは見なされずステップS115をスキップして処理をステップS116に進める。ステップS115では類似度Piを以下の式(4)〜式(6)を用いて増加させる。
Pi=Pi+α ・・・式(4)
α=1 ・・・式(5)
α=Cjmax ・・・式(6)
式(4)における変数αは類似度Piを増加させる値である。そこで、変数αを式(5)に示されるようにα=1とした場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域の個数となる。また、変数αを式(6)に示されるようにα=Cjmaxとした場合には、類似度Piは基準とした移動ベクトルViと同一の移動ベクトルを持つ部分領域に関するテンプレートマッチング時の最大一致度の総和となる。またベクトル差dVijの大きさに応じて変数αの値を小さくするなどしても構わない。
ステップS116で、インデックスjが部分領域の個数nより小さいかどうかが判定され、インデックスjが部分領域の個数nより小さいと判定された場合は(S116でYES)、処理をステップS117に進め、大きいと判定された場合には(S116でNO)、処理をステップS118に進める。すなわち、ステップS117では、インデックスjの値を1インクリメントさせる。
上述のステップS111〜S117の処理により、基準とした移動ベクトルViに関して、同じ移動ベクトルを持つと判定される部分領域の情報を用いた類似度Piが計算される。そして、ステップS118で、移動ベクトルViを基準とした場合に得られた類似度Piと変数P(Ak,Ak+1)とが比較され、類似度Piが現在までの最大の類似度(変数P(Ak,Ak+1)の値)より大きければ(S118でYES)処理をS119に進め、小さければ(S118でNO)ステップS119をスキップして処理をS120に進める。
すなわち、ステップS119では、変数P(Ak,Ak+1)に移動ベクトルViを基準とした場合に得られた類似度Piの値が設定される。ステップS118,S119では、移動ベクトルViを基準とした場合に得られた類似度Piが、この時点までに計算された他の移動ベクトルを基準にした場合に得られた類似度の最大値(変数P(Ak,Ak+1)の値)と比べ大きい場合には、基準としている移動ベクトルViが現在までのインデックスiの中で最も基準として正当であるとしている。
次に、ステップS120では、基準とする移動ベクトルViのインデックスiの値と部分領域の個数(変数nの値)とが比較される。インデックスiが部分領域の個数nより小さければ(S120でYES)、処理をステップS117に進め、インデックスiを1インクリメントさせる。
上述のステップS109〜S120の処理がインデックスiが部分領域の個数nとなるまで繰返されることにより(S120でNO)、画像Akと画像Ak+1との類似度が変数P(Ak,Ak+1)の値として計算される。類似度計算部106は、上記のように計算した変数P(Ak,Ak+1)の値をメモリ102の所定アドレスに格納し、ステップS122において、領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1を次の式(7)で計算する。
Figure 0003996133
上述の式(7)で求められる領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1が、具体的に図5(B)に示される。
ここで、領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1は、スナップショット画像AkとAk+1との間の相対的位置関係を、上記各スナップショット画像の各々の部分領域Qiの移動ベクトルViの組の平均値に基づいて算出するために計算される。たとえば、図5に示される具体例の場合、領域移動ベクトルV1、V2・・・の平均ベクトルがV12である。
次に、ステップS123で、参照画像となっているスナップショット画像Akのインデックスkの値とスナップショット画像の個数(変数mの値)とが比較される。インデックスkがスナップショット画像の個数mより小さければ(S123でYES)、ステップS124でインデックスkが1インクリメントされた後に処理をステップS102に戻し、上記処理を繰返す。そして、インデックスkがスナップショット画像の個数mより小さくなくなったところで(S123でNO)、制御部108からスナップショット画像間相対的位置関係計算部1045に計算終了信号が送られ、処理が終了する。
次に、上述のステップT3で行なわれる照合処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
制御部108は、最大一致度位置探索部105へテンプレートマッチング開始信号を送り、テンプレートマッチング終了信号を受信するまで待機する。最大一致度位置探索部105では、ステップS001からステップS007に示されるようなテンプレートマッチング処理が開始される。
ここでのテンプレートマッチング処理は、上述のスナップショット画像間相対的位置関係計算部1045で算出された基準位置を反映した一組のスナップショット画像のそれぞれが、それら一組のスナップショット画像とは別の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である各々の最大一致度位置を探索する処理である。以降で、その詳細を説明する。
始めに、ステップS001で、カウンタの変数kが1に初期化される。次に、ステップS002では、スナップショット画像Akの左上の角を基準とした座標に領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1の総和SkPkを加えたA’kとして規定される部分領域の画像が、テンプレートマッチングに用いるテンプレートとして設定される。ここで、SkPkは、下式で規定される。
Figure 0003996133
ステップS003ではステップS002で設定されたテンプレートに対し、画像B内で最も一致度の高い、つまり画像内のデータが最も一致する場所が探索される。具体的には、テンプレートとして用られる部分領域A’kの左上の角を基準とした座標(x,y)の画素濃度をA’k(x,y)とし、画像Bの左上の角を基準とした座標(s,t)の画素濃度をB(s,t)とし、部分領域A’kの幅をw、高さをhとし、また、画像A’kとBの各画素の取り得る最大濃度をV0とし、画像Bにおける座標(s,t)での一致度Ci(s,t)が、たとえば以下の式(8)にしたがい各画素の濃度差を基に計算される。
Figure 0003996133
画像B内において座標(s,t)を順次更新して座標(s,t)における一致度C(s,t)を計算し、その中で最も大きい値を取る位置が最も一致度が高いとし、その位置での部分領域の画像を部分領域Rkとし、その位置での一致度を最大一致度Ckmaxとする。ステップS004ではステップS003で算出された部分領域A’kの画像B内における最大一致度Ckmaxがメモリ102の所定アドレスに記憶される。ステップS005では、移動ベクトルVkが以下の式(9)に従い計算されて、メモリ102の所定アドレスに記憶される。
Vk=(Vkx,Vky)=(Rkx−A’kx,Rky−A’ky)・・・式(9)
ここで、上述のように、A’kに基づいて、画像B内をスキャンして部分領域A’kと最も一致度が高い位置Rの部分領域Rkが特定されたとき、位置A’から位置Rへの方向ベクトルを、移動ベクトルと呼ぶ。図5(C)にはこの移動ベクトルが具体的に示されている。これは、指紋センサにおける指の置かれ方は一様でないことから、一方の画像、たとえば画像Aを基準にすると他方の画像Bは移動したように見えることによる。
式(9)において、変数A’kxおよび変数A’kyはスナップショット画像Akの左上の角を基準とした座標に領域移動ベクトルの平均値Vk,k+1の総和Pnを加えた部分領域A’kの基準位置のx座標およびy座標である。また変数RkxおよびRkyは部分領域Rkの探索結果である最大一致度Ckmaxの位置でのx座標およびy座標であり、たとえば画像B内におけるマッチングした位置での部分領域Rkの左上角の座標に対応する。
ステップS006では、カウンタ変数kが部分領域の個数n以下か否かが判定され、変数kの値が部分領域の個数n以下であれば(S006でYES)、処理をS007に進め、そうでなければ(S006でNO)、処理をS008に進める。すなわち、ステップS007では、変数kの値が1インクリメントされる。以降変数kの値が部分領域の個数n以下の間はステップS002〜S007の処理が繰返し実行され、すべての部分領域A’kに関しテンプレートマッチングが実行されてそれぞれの部分領域A’kの最大一致度Ckmaxと移動ベクトルVkとが計算される。
最大一致度位置探索部105は、上記のように順次計算されるすべての部分領域A’kに関する最大一致度Ckmaxと移動ベクトルVkとをメモリ102の所定アドレスに格納した後、テンプレートマッチング終了信号を制御部108に送り、処理を終了する。
続いて制御部108は、類似度計算部106に類似度計算開始信号を送り、類似度計算終了信号を受信するまで待機する。類似度計算部106は、メモリ102に格納されているテンプレートマッチングで得られた各部分領域A’kの移動ベクトルVkや最大一致度Ckmaxなどの情報を用いてステップS008〜S020に示される処理を行ない類似度計算する。
ここでの類似度計算処理は、上述のテンプレートマッチング処理においてスナップショット画像間相対的位置関係計算部1045で算出された基準位置を反映した一組のスナップショット画像のそれぞれと、それら一組のスナップショット画像とは異なる他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である各々の最大一致度位置を用いて、この探索された各々の部分領域に対応する最大一致度位置との位置関係を示す各々の位置関係量が所定しきい値内に収まっていることを計算することにより類似度を判定し、この類似度に基づいて、一組のスナップショット画像が異なる他の画像と一致するか否か判定する処理である。以降で、その詳細を説明する。
ステップS008では、類似度P(A’,B)が0に初期化される。ここで類似度P(A’,B)とは、画像A’と画像Bとの類似度を格納する変数とする。また、ステップS009では基準とする移動ベクトルVkのインデックスiが1に初期化される。また、ステップS010では、基準となる移動ベクトルVkに関する類似度Pkが0に初期化される。また、ステップS011では、移動ベクトルVjのインデックスjが1に初期化される。
ステップS012では、基準移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとのベクトル差dVkjが以下の式(10)にしたがって計算される。
dVkj=|Vk−Vj|=sqrt{(Vkx−Vjx)2+(Vky−Vjy)2} ・・・式(10)
ここで、変数Vkxおよび変数Vkyは移動ベクトルVkのx方向成分およびy方向成分を示し、変数Vjxおよび変数Vjyは移動ベクトルVjのx方向成分およびy方向成分を示し、変数sqrt(X)はXの平方根、X2はXの二乗を計算する計算式である。
ステップS013では、移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとのベクトル差dVkjが所定の定数εと比較され、移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとが実質的に同一の移動ベクトルとみなすことが可能かを判断する。ベクトル差dVkjが定数εより小さければ(S013でYES)、移動ベクトルVkと移動ベクトルVjとが実質的に同一と見なされて処理をステップS014に進め、逆に大きければ(S013でNO)、実質的に同一とは見なされずステップS014をスキップして処理をステップS015に進める。ステップS014では類似度Pkを以下の式(11)〜(13)を用いて増加させる。
Pk=Pk+α ・・・式(11)
α=1 ・・・式(12)
α=Ckmax ・・・式(13)
式(11)における変数αは類似度Pkを増加させる値である。そこで、変数αを式(12)に示されるようにα=1とした場合には、類似度Pkは基準とした移動ベクトルVkと同一の移動ベクトルを持つ部分領域の個数となる。また、変数αを式(13)に示されるようにα=Cjmaxとした場合には、類似度Pkは基準とした移動ベクトルVkと同一の移動ベクトルを持つ部分領域に関するテンプレートマッチング時の最大一致度の総和となる。またベクトル差dVkjの大きさに応じて変数αの値を小さくするなどしても構わない。
ステップS015で、インデックスjが部分領域の個数nより小さいかどうかが判定され、インデックスjが部分領域の個数nより小さいと判定された場合は(S015でYES)、処理をステップS016に進め、大きいと判定された場合(S015でNO)、処理をステップS017に進める。すなわち、ステップS016では、インデックスjの値を1インクリメントさせる。
上述のステップS010〜S016の処理により、基準とした移動ベクトルVkに関して、同じ移動ベクトルを持つと判定される部分領域の情報を用いた類似度Pkが計算される。そして、ステップS017で、移動ベクトルVkを基準とした場合に得られた類似度Pkと変数P(A’,B)とが比較され、類似度Pkが現在までの最大の類似度(変数P(A’,B)の値)より大きければ(S017でYES)処理をS018に進め、小さければ(S017でNO)ステップS018をスキップして処理をS019に進める。
すなわち、ステップS018では、変数P(A’,B)に移動ベクトルVkを基準とした場合に得られた類似度Pkの値が設定される。ステップS017,S018では、移動ベクトルVkを基準とした場合に得られた類似度Pkが、この時点までに計算された他の移動ベクトルを基準にした場合に得られた類似度の最大値(変数P(A’,B)の値)と比べ大きい場合には、基準としている移動ベクトルVkが現在までのインデックスkの中で最も基準として正当であるとしている。
次に、ステップS019では基準とする移動ベクトルVkのインデックスkの値と部分領域の個数(変数nの値)とが比較される。インデックスkが部分領域の個数nより小さければ(S019でYES)、処理をステップS020に進む。ステップS020ではインデックスiを1インクリメントさせる。
上述のステップS008〜S020がインデックスkが部分領域の個数nとなるまで繰返されることにより(S019でNO)、画像A’と画像Bとの類似度が変数P(A’,B)の値として計算される。類似度計算部106は、上記のように計算した変数P(A’,B)の値をメモリ102の所定アドレスに格納し、制御部108へ類似度計算終了信号を送り、処理を終了する。
ここで、上述のステップT4における判定について具体的に説明する。ステップT4においては、具体的には、メモリ102に格納された変数P(A’,B)の値で示される類似度と予め定められた照合しきい値Tとが比較される(図5(D))。その比較の結果、変数P(A’,B)≧Tならば画像A’と画像Bとは同一指紋から採取された画像であると判定され、メモリ102の所定アドレスへ照合結果として‘一致’を示す値、たとえば‘1’が書込まれる。一方、そうでなければ、異なる指紋から採取された画像であると判定され、メモリ102の所定アドレスへ照合結果として‘不一致’を示す値、たとえば‘0’が書込まれる。
このように、本実施の形態にかかる画像照合装置1では、一組のスナップショット画像中の複数の部分領域と、前記一組のスナップショット画像とは異なる画像内で最も一致度の高い位置を探索して得られる部分領域との位置関係量のうち、該位置関係量が所定レンジに該当する部分領域に関する情報から前記一組のスナップショット画像と前記一組のスナップショット画像とは異なる画像との類似度が計算される。このため、照合に必要な画像特徴量を抽出するための複雑な前処理が不要で、構成を簡易にすることができる。また、かかる処理に画像特徴量を利用しないため、画像特徴量の有無や数や鮮明度、また画像入力時の環境変化やノイズ等の影響を受けにくい精度の高い画像照合が可能になる。
また、本実施の形態にかかる画像照合装置1では、複数の部分領域のうち、探索された対応の最大一致度位置の基準位置からの方向と距離とが所定レンジに該当する部分領域の個数が計算されて画像類似度として出力されるため、位置関係を、最大一致度位置の基準位置からの方向および距離とし、この方向および距離が所定レンジに該当する部分領域の総数を類似度とすることで簡単に画像類似度を得ることができる。また、画像類似度に、最大一致度位置の基準位置からの方向および距離が所定レンジに該当する部分領域の最大一致度の総和を用いることで、単にマッチングした位置での部分領域の一致度の総和を用いるよりも、正確な画像類似度を得ることができる。
なお、最大一致度位置の基準位置からの方向および距離としては、言いかえると移動ベクトルに関する量が所定レンジに該当すると判断される部分領域の一致度の総和を用いることができるから、たとえば、前記一組のスナップショット画像と前記一組のスナップショット画像とは異なる画像とが異なる指同士の指紋画像であるのに同一指紋によるものと誤判定してしまうのを回避できる。また、位置ずれなどにより、同一指であっても同一移動ベクトルを持つ部分領域の個数が少なくなったとしても、同一指であれば部分領域での相関は異なる指での相関よりは一般的に高いので、誤判定を抑えることができる。
また、本実施の形態にかかる画像照合装置1では、探索の対象である複数の部分領域の画像が記憶部に記憶されるので、入力された画像そのものを記憶しておく場合よりも、一致度が最大である位置を探索するために部分領域の画像を取得するという前処理が不要になる。また、記憶すべきデータ量を少なくできる。
[実施の形態2]
第1の実施の形態において説明された画像照合のための画像照合装置1の各処理機能は、プログラムで実現される。本実施の形態では、このプログラムはコンピュータで読取可能な記録媒体に格納される。
本実施の形態では、この記録媒体として、図2に示されているコンピュータで処理が行なわれるために必要なメモリ、たとえばメモリ624のようなそのものがプログラムメディアであってもよいし、また該コンピュータの外部記憶装置に着脱自在に装着されて、そこに記録されたプログラムが該外部記憶装置を介して読取り可能な記録媒体であってもよい。このような外部記憶装置としては、磁気テープ装置(図示せず)、FD駆動装置630およびCD−ROM駆動装置640などであり、該記録媒体としては磁気テープ(図示せず)、FD632およびCD−ROM642などである。いずれの場合においても、各記録媒体に記録されているプログラムはCPU622がアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいはいずれの場合もプログラムが該記録媒体から一旦読出されて図2の所定のプログラム記憶エリア、たとえばメモリ624のプログラム記憶エリアにロードされて、CPU624により読出されて実行される方式であってもよい。このロード用のプログラムは、予め当該コンピュータに格納されているものとする。
ここで、上述の記録媒体はコンピュータ本体と分離可能に構成される。このような記録媒体としては、固定的にプログラムを担持する媒体が適用可能である。具体的には、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、FD632や固定ディスク626などの磁気ディスク、CD−ROM642/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)(R)、フラッシュROMなどによる半導体メモリが適用可能である。
また、図2のコンピュータはインターネットを含む通信ネットワーク300と通信接続可能な構成が採用されているように、通信ネットワーク300からプログラムがダウンロードされて流動的にプログラムを担持する記録媒体であってもよい。なお、通信ネットワーク300からプログラムがダウンロードされる場合には、ダウンロード用プログラムは予め当該コンピュータ本体に格納されていてもよく、あるいは別の記録媒体から予め当該コンピュータ本体にインストールされてもよい。
なお記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1に係る画像照合装置1の機能構成を表わすブロック図である。 各実施の形態に係る画像照合装置が搭載されるコンピュータの構成の具体例を表わす図である。 実施の形態1に係る画像照合処理を示すフローチャートである。 ステップT23におけるスナップショット画像Ak間の相対的位置関係を計算する処理を示すフローチャートである。 (A)はスナップショット画像の具体例、(B)は相対的位置関係を補正されたスナップショット画像の具体例、(C)は最も一致度の高い場所の探索状況を説明する図、および(D)は補正されたスナップショット画像の移動ベクトルとその分布の様子とを説明する図である。 ステップT3における照合処理を示すフローチャートである。 (A)および(B)は従来技術である画像間マッチング方法を示す図である。 従来技術である画像特徴量マッチング方法を示す図である。 従来技術に用いられる画像特徴であるマヌーシャを示す模式図である。 (A)〜(C)は異なる指紋から採取した1対の指紋画像における複数の部分領域に関して一致度の高い位置の探索結果とそれぞれ部分領域の移動ベクトルと分布の様子を示した図である。 従来の指紋画像の入力方法であるエリアセンシング方式を説明する図である。 従来の指紋画像の入力方法であるスイープセンシング方式を説明する図である。
符号の説明
1 画像照合装置、101 画像入力部、102 メモリ、103 バス、104 画像補正部、105 最大一致度位置探索部、106 移動ベクトルに基づく類似度計算部、107 照合判定部、108 制御部、610 ディスプレイ、622 CPU、624 メモリ、626 固定ディスク、630 FD駆動装置、632 FD、640 CD−ROM駆動装置、642 CD−ROM、650 キーボード、660 マウス、680 通信インターフェィス、690 プリンタ、700 入力部、1045 スナップショット画像間相対的位置関係計算部。

Claims (6)

  1. 同一対象物を走査しつつ撮影して取得された2つの画像について、前記2つの画像各々の少なくとも一部の領域の一致度に基づいて、前記2つの画像の相対的位置関係である第1の基準位置を計算する画像間相対的位置関係計算手段と、
    前記2つの画像のそれぞれに対応して、前記2つの画像とは異なる他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第1の最大一致度位置を探索する第1の最大一致度位置探索手段と、
    前記2つの画像それぞれの、前記画像間相対的位置関係計算手段で計算された前記第1の基準位置と前記第1の最大一致度位置探索手段で探索された前記第1の最大一致度位置との位置関係を示す第1の位置関係量のうち、前記第1の位置関係量が所定レンジに該当する前記部分領域に関する情報から、前記2つの画像と前記他の画像との類似度を計算して画像類似度として出力する第1の類似度計算手段と、
    前記画像類似度に基づいて前記2つの画像と前記他の画像とが一致するか否か判定する判定手段とを備える、画像照合装置。
  2. 前記画像間相対的位置関係計算手段は、
    前記2つ画像について、一方の画像内の複数の一部の画像が他方の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第2の最大一致度位置を探索する第2の最大一致度位置探索手段と、
    前記一方の画像について、前記複数の一部の画像ごとに、前記他方の画像内での前記一部の画像の位置を測るための基準位置と、前記第2の最大一致度位置探索手段により探索された前記一部の画像に対応する前記第2の最大一致度位置との位置関係を示す第2の位置関係量のうち、前記第2の位置関係量が所定レンジに該当する前記一部の画像に関する情報から、前記2つの画像の類似度を計算して画像類似度として出力する第2の類似度計算手段と、
    前記第2の位置関係量を基に、前記一方の画像と別のある前記他方の画像との前記第1の基準位置を計算する基準位置計算手段とをさらに備える、請求項1に記載の画像照合装置。
  3. 前記基準位置計算手段は、
    複数の前記第2の位置関係量の平均値に基づいて前記第1の基準位置を算出することを特徴とする、請求項2に記載の画像照合装置。
  4. 画像入力部と記憶部と演算部とを含む画像照合装置において、前記画像入力部から入力された同一対象物を走査しつつ撮影して取得された2つの画像と、前記記憶部に記憶されている前記2つの画像とは異なる他の画像とを照合する方法であって、
    前記演算部が、前記2つの画像について、前記2つの画像各々の少なくとも一部の領域の一致度に基づいて、前記2つの画像の相対的位置関係である第1の基準位置を計算する画像間相対的位置関係計算ステップと、
    前記演算部が、前記2つの画像のそれぞれに対応して、前記他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第1の最大一致度位置を探索する第1の最大一致度位置探索ステップと、
    前記演算部が、前記2つの画像それぞれの、前記画像間相対的位置関係計算ステップで計算された前記第1の基準位置と前記第1の最大一致度位置探索ステップで探索された前記第1の最大一致度位置との位置関係を示す第1の位置関係量のうち、前記第1の位置関係量が所定レンジに該当する前記部分領域に関する情報から、前記2つの画像と前記他の画像との類似度を計算して画像類似度として出力する第1の類似度計算ステップと、
    前記演算部が、前記画像類似度に基づいて前記2つの画像と前記他の画像とが一致するか否か判定する判定ステップとを備える、画像照合方法。
  5. 画像照合方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータは画像入力部と記憶部と演算部とを含み、
    前記画像入力部が、同一対象物を走査しつつ撮影して取得された2つの画像を入力するステップと、
    前記演算部が、前記2つの画像について、前記2つの画像各々の少なくとも一部の領域の一致度に基づいて、前記2つの画像の相対的位置関係である第1の基準位置を計算する画像間相対的位置関係計算ステップと、
    前記演算部が、前記記憶部より前記2つの画像とは異なる他の画像を読出すステップと、
    前記演算部が、前記2つの画像のそれぞれに対応して、前記他の画像において最大の一致度となる部分領域の画像の位置である第1の最大一致度位置を探索する第1の最大一致度位置探索ステップと、
    前記演算部が、前記2つの画像それぞれの、前記画像間相対的位置関係計算手段で計算された前記第1の基準位置と前記第1の最大一致度位置探索手段で探索された前記第1の最大一致度位置との位置関係を示す第1の位置関係量のうち、前記第1の位置関係量が所定レンジに該当する前記部分領域に関する情報から、前記2つの画像と前記他の画像との類似度を計算して画像類似度として出力する第1の類似度計算ステップと、
    前記演算部が、前記画像類似度に基づいて前記2つの画像と前記他の画像とが一致するか否か判定する判定ステップとを前記コンピュータに実行させる、画像照合プログラム。
  6. 請求項に記載の画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
JP2004038392A 2004-02-16 2004-02-16 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP3996133B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038392A JP3996133B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
US11/057,845 US20050180617A1 (en) 2004-02-16 2005-02-15 Image collating apparatus collating a set of snapshot images with another image, image collating method, image collating program product, and recording medium recording the program product

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004038392A JP3996133B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005228240A JP2005228240A (ja) 2005-08-25
JP3996133B2 true JP3996133B2 (ja) 2007-10-24

Family

ID=34836312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004038392A Expired - Fee Related JP3996133B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20050180617A1 (ja)
JP (1) JP3996133B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5205154B2 (ja) * 2008-07-10 2013-06-05 株式会社日立メディアエレクトロニクス 生体認証装置及び生体認証方法
US8942437B2 (en) * 2010-05-13 2015-01-27 Qualcomm Incorporated Ultrasonic area-array sensor with area-image merging

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2749955B1 (fr) * 1996-06-14 1998-09-11 Thomson Csf Systeme de lecture d'empreintes digitales
US6134340A (en) * 1997-12-22 2000-10-17 Trw Inc. Fingerprint feature correlator
JP3780830B2 (ja) * 2000-07-28 2006-05-31 日本電気株式会社 指紋識別方法及び装置
JP4262471B2 (ja) * 2002-11-12 2009-05-13 富士通株式会社 生体特徴データ取得装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20050180617A1 (en) 2005-08-18
JP2005228240A (ja) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6314197B1 (en) Determining an alignment estimation between two (fingerprint) images
US6185318B1 (en) System and method for matching (fingerprint) images an aligned string-based representation
US6049621A (en) Determining a point correspondence between two points in two respective (fingerprint) images
JP2776757B2 (ja) 指紋指頭軸方向検出装置
JP3952293B2 (ja) 指紋照合装置および方法、記録媒体、並びに、プログラム
US6487306B1 (en) System and method for deriving a string-based representation of a fingerprint image
US10496863B2 (en) Systems and methods for image alignment
JP2005149455A (ja) 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラムおよび画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP2007094862A (ja) 情報生成装置、情報生成方法、情報生成プログラムおよび機械読取り可能な記録媒体
US20090169072A1 (en) Method and system for comparing prints using a reconstructed direction image
US7885437B2 (en) Fingerprint collation apparatus, fingerprint pattern area extracting apparatus and quality judging apparatus, and method and program of the same
JP2001351103A (ja) 画像照合装置、画像照合方法及び画像照合プログラムを記録した記録媒体
US8811681B2 (en) Biometric authentication apparatus and biometric authentication method
US20060045350A1 (en) Apparatus, method and program performing image collation with similarity score as well as machine readable recording medium recording the program
US20060120578A1 (en) Minutiae matching
US20070292005A1 (en) Method and apparatus for adaptive hierarchical processing of print images
CN116704557A (zh) 一种基于纹理信息的低质量指纹匹配方法
JP4912011B2 (ja) 生体情報照合装置
US20070019844A1 (en) Authentication device, authentication method, authentication program, and computer readable recording medium
JP3996133B2 (ja) 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
US20060018515A1 (en) Biometric data collating apparatus, biometric data collating method and biometric data collating program product
JP2003323618A (ja) 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラムおよび画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
KR101072352B1 (ko) 지문인증 장치 및 그 방법
JP4188342B2 (ja) 指紋照合装置、方法およびプログラム
JP2005209107A (ja) 画像照合装置、画像照合方法、画像照合プログラム、および画像照合プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070801

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120810

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130810

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees