JP3996125B2 - 文章生成装置及び生成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重の意味を持つジョーク文のような文章を生成することができる文章生成装置及びその生成方法、さらには、その文章生成装置に用いられるプログラムを記憶した記録媒体及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータを利用して、ジョーク文を生成するジョーク文生成方式について、いくつかの事例が報告されている。例えば、答えが駄洒落となる謎かけを自動生成する「JAPE(日本語駄洒落生成においては、BOKE)」や、文の一部の単語を類似した発音を持つ別の単語に置き換えた駄洒落文を生成する「B級機関」といった方式の事例が報告されている。なお、駄洒落文とは、同一又は類似した発音を持つ複数の単語を組み合わせて曖味性を持たせる文を作ることで、ユーモラスな効果を与えるジョーク文である。
【0003】
ここで、ジョーク文とは、冗談、笑い事、ユーモアなどの要素を含む文をいうものである。
【0004】
従来の計算処理によるジョーク文生成方式は、あるイディオムから選択された1つの単語に関して、主語を共通とする異なる意味の2つの文章を生成することができないという問題点がある。
【0005】
例えば、「BOKE(JAPE)」は、「パンはパンでもぺっちゃんこのパンは何になる?」というなぞなぞ文と、その答え「パンク」という文を生成する。これは、基本文である「パンはパン」の「パン」という単語を、「パン」の発音「PAN」と物の状態を示す「ぺっちゃんこ」の意味と組み合わせて他の状態を示す「パンク(PANKU)」に置き換えた例である。
【0006】
即ち、基本文の「パン」は実在の物であり、これはジョーク文ではなく、生成された「パンク」のみがジョーク文となる。しかし、「パンク」単体の文では、意味をなさない。
【0007】
また、「B級機関」は、例えば、「打ち上げ鼻血」といった文を生成する。これは、基本文である「打ち上げ花火」の「花火」という単語を、「花火」の発音「HANABI」と類似の発音「HANAZI」を持つ「鼻血」に置き換えた例である。
【0008】
即ち、「打ち上げ花火」という基本文は実在のものであり、これはジョーク文ではなく、生成された「打ち上げ鼻血」のみがジョーク文となる。しかし、「打ち上げ鼻血」単体の文では、意味をなさない。
【0009】
即ち、基本文が普通の意味を持つことに比較して、生成されたジョーク文は、基本文と発音が類似しているだけで、意味をなしてない。この場合、この意味のなさが、ユーモラスな効果を与えている。言い換えると、従来の計算処理において生成される基本文とジョーク文の間に、意味的関係はない。即ち、この2文の組み合わせは、重の意味を持つジョーク文とはいえない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述したような従来のジョーク文生成方式が有している問題点を解消し得る新規な文章生成装置及びその方法を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、計算処理により、重の意味を持つジョーク文を生成することができるようにした文章生成装置及びその生成方法、さらには、その文章生成装置に用いられるプログラムを記憶した記録媒体及びそのプログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述のような目的を達成するために提案される本発明に係る文章生成装置は、複数のイディオム、複数の単語、各単語の意味、各単語の品詞及び各単語の発音記号を記録した記録手段と、記録手段から所定のイディオムを読み出し、読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択手段と、選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である単語を、記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出し手段と、読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出し手段と、読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、選択手段によって選択された第1の単語を、読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成手段と、読み出された第3の単語を主語として、第3の単語及び読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、第3の単語及び生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成手段とを備える。
【0013】
本発明に係る文章生成装置では、記録手段は、記録されている各イディオムに関連する複数の形容詞を、さらに記録しており、選択されたイディオムに関連する形容詞を、記録手段から読み出す第3の読出し手段をさらに設け、文生成手段は、第3の単語と読み出されたイディオム、読み出された形容詞から構成される第1の文を生成し、第3の単語と生成されたイディオム、読み出された形容詞から構成される第2の文を生成する。
【0014】
本発明に係る文章生成方法は、複数のイディオム、複数の単語、各単語の意味、各単語の品詞及び各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置による文章生成方法において、選択手段により、記録手段から所定のイディオムを読み出し、読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、第1の読出し手段により、選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である単語を、記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、第2の読出し手段により、第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、イディオム生成手段により、選択手段によって読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、選択手段によって選択された第1の単語を、第1の読出し手段によって読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成ステップと、文生成手段により、第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、第3の単語及び選択手段によって読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、第3の単語及びイディオム生成手段によって生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成ステップとを有する。
【0015】
本発明に係る他の文章生成装置は、複数のイディオム、複数の単語、各単語の意味、各単語の品詞及び各単語の発音記号を記録した記録手段と、記録手段から所定のイディオムを読み出し、読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を第1の単語として選択する選択手段と、選択手段により選択された第1の単語と同一又は類似の発音且つ同品詞の第2の単語を記録手段から検出する検出手段と、第1の単語及び/又は第2の単語と意味的関係を有し、主語とする第3の単語を記録手段から選定する主語選定手段と、第3の単語を主語として、第1の単語を用いた第1のジョーク文と、第1の単語と置換して第2の単語を用いた第2のジョーク文を生成する文生成手段とを備える。
【0016】
本発明に係る記録媒体は、複数のイディオム、複数の単語、各単語の意味、各単語の品詞及び各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置を制御するためにコンピュータによって実行されるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、選択手段により、記録手段から読み出された所定のイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、第1の読出し手段により、選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音及び同一品詞である単語を、記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、第2の読出し手段により、第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、イディオム生成手段により、選択手段によって読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、選択手段で選択された第1の単語を、第1の読出し手段によって読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成ステップと、文生成手段により、第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、第3の単語及び選択手段によって読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、第3の単語及びイディオム生成手段によって生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成ステップとを有するプログラムを記録している。
【0017】
本発明に係るプログラムは、複数のイディオム、複数の単語、各単語の意味、各単語の品詞及び各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置を制御するためにコンピュータによって実行される、選択手段により、記録手段から読み出された所定のイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、第1の読出し手段により、選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、同一品詞である単語を、記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、第2の読出し手段により、第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、イディオム生成手段により、選択手段によって読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、選択手段で選択された第1の単語を、第1の読出し手段によって読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成ステップと、文生成手段により、第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、第3の単語及び選択手段によって読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、第3の単語及びイディオム生成手段によって生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成ステップとを有する。
【0018】
本発明に係る文章生成装置及び方法においては、所定の第1のイディオムを構成する単語のうち、所定の第1の単語が、第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である第2の単語に置き換えられた第2のイディオムが生成される。第2の単語と意味的関係があると判定される第3の単語が主語とされ、第3の単語及び第1のイディオムから構成される第1のジョーク文が生成される。第3の単語が主語とされ、第3の単語及び生成された第2のイディオムから構成される第2のジョーク文が生成される。
【0019】
本発明のさらに他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下において図面を参照して説明される実施の形態の説明から一層明らかにされるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用したジョーク文の如く文章を生成する文章生成装置及び文章生成方法を図面を参照して説明する。
【0021】
本発明が適用された文章生成装置は、図1に示すように、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているプログラム、又は記憶部18からRAM(Random Access Memory)13に読み出されたプログラムに従って各種の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)11を備える。ここで、RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0022】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インタフェース15も接続されている。入出力インタフェース15には、キーボード、マウスなどよりなる入力部16、CRT、LCDなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部17、ハードディスクなどより構成される記憶部18が接続されている。
【0023】
入出力インタフェース15にはまた、必要に応じてドライブ19が接続され、磁気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、あるいは半導体メモリ34などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
【0024】
次に、図2及び図3に示すフローチャートを参照して、図1に示す文章生成装置1の動作について説明する。図2及び図3は、文章生成装置1の処理を表している。
【0025】
なお、本発明において、ジョーク文とは、冗談、笑い事、ユーモアなどの要素を含む文をいうものである。
【0026】
本例の文章生成装置1においては、図4に示すイディオムデータベース71と図5に示す単語データベース81が、あらかじめ記憶部18に記憶されており、CPU11によって、これらデータベースに含まれる任意のデータが、適宜RAM13上に読み出される。
【0027】
さらに、本例の文章生成装置1においては、CPU11によって、「リスト」がRAM13上に適宜生成される。ここでいう「リスト」とは、1つの単語データが記録される「領域」の集合体である。即ち、CPU11は、任意の単語データ1つを、この「リスト」内の任意の「領域」に記録する。なお、以下では、この「記録」を特に「格納」と称する。「リスト」が有する「領域」の数は、各「リスト」毎に決定されている。即ち、全ての「領域」に単語データが既に格納されている「リスト」に、新たな単語データを格納する場合、CPU11は、所定の「領域」に格納されている単語データを消去し、この「領域」の上にその新たな単語データを上書きし、格納する。この「リスト」の任意の「領域」に格納されている単語データは、CPU11によって、RAM13上に適宜読み出される。
【0028】
以下では、この「読み出される」を特に「取り出される」と称する。この場合、取り出された単語データが格納されていた「領域」は空となり、この空となった「領域」に新たな単語データを格納させることができる。各「リスト」についての詳細は、後述する。
【0029】
さて、ジョーク文を生成する場合、ユーザは、ジョーク文の基となるイディオムを選択する。
【0030】
イディオムとは、動詞を含む複数の語からなるフレーズのうち、固有の意味を有するフレーズのことをいう。この例においては、イディオムは、それぞれ固有のIDが付与されており、イディオムデータベース71に記録されている。即ち、イディオムデータベース71は、「id」と「idiom(イディオム)」の項目を有しており、IDは「id」の項目に、イディオムは「idiom(イディオム)」の項目に対応づけられて記憶されている。
【0031】
なお、この例のイディオムデータベース71は、「adjective(形容詞)」の項目も有しているが、これについては後述する。
【0032】
これにより、ユーザは、イディオムを選択する場合、所望のイディオムに対応するIDを選択すればよい。
【0033】
いま、ユーザが、「take a bow」のイディオムを用いて、ジョーク文を生成するとする。
【0034】
イディオムデータベース71に示されるように、「take a bow」に対応するIDは「2」であるので、例えば、ユーザは、文章生成装置1の入力部16を操作して、「ID=2」と入力する。
【0035】
ステップS41において、CPU11は、入力されたIDに対応するイディオムのデータを、イディオムデータベース71の「idiom(イディオム)」の項目より読み出す。
【0036】
この例においては、入力されたIDは「2」であるから、イディオムデータベース71の「id」項目の「2」に対応する「take a bow」のデータが読み出される。
【0037】
ステップS42において、CPU11は、「WLISTリスト」を生成し、ステップS41の処理で読み出されたイディオムのデータに含まれる全ての単語データを、「WLISTリスト」に格納する。なお、「WLISTリスト」に格納することができる単語データ数は、制限がないとされる。即ち、読み出されたイディオムに含まれる単語の数と同数の「領域」が生成され、この「領域」の集合体が「WLISTリスト」とされる。
【0038】
この例においては、「WLISTリスト」に「take」と「bow」の2つの単語データが格納される。
【0039】
ステップS43において、CPU11は、「WLISTリスト」内に単語データが存在するか否かを判定し、存在しないと判定した場合、即ち、「WLISTリスト」が空であると判定した場合、文章生成装置1の処理を終了する。
【0040】
ステップS43において、CPU11は、「WLISTリスト」内に単語データが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS44において、任意の1つの単語データを「WLISTリスト」より取り出す。さらに、CPU11は、「Wリスト」を生成し、取り出された単語データを「Wリスト」に格納する。なお、「Wリスト」が有する「領域」は1つとされる。即ち、「Wリスト」に格納することができる単語データ数は、1つとされる。
【0041】
ステップS45において、CPU11は、「Wリスト」に格納されている単語データと同一又は類似した発音を持つ単語データを、単語データベース81の「phonetic(発音記号)」の項目を基に、単語データベース81の「word(単語)」の項目より検索することで判定する。以下、「Wリスト」に格納されている単語データと同一又は類似した発音を持つ単語データを、類似音単語データと称する。
【0042】
ステップS45において、単語データベース81内に類似音単語データが存在しないと判定された場合、ステップS43に戻り、CPU11は、「WLISTリスト」内に格納されている別の単語データを「Wリスト」に格納し、この単語データの類似音単語データを検索する。
【0043】
ステップS45において、単語データベース81内に類似音単語データが存在すると判定された場合、ステップS46において、CPU11は、単語データベース81の「word(単語)」の項目より、1つの類似音単語データを読み出す。
【0044】
ステップS47において、CPU11は、単語データベース81の「pos(品詞)」の項目を基にして、「Wリスト」に格納されている単語データの品詞と、ステップS46の処理で読み出された類似音単語データの品詞とが同一であるか否かを判定する。
【0045】
ステップS47において、「品詞が同一ではない」と判定された場合、ステップS45に戻り、CPU11は、新たな類似音単語データを検索する。
【0046】
ステップS47において、「品詞が同一である」と判定された場合、ステップS48において、CPU11は、「HLISTリスト」を生成し、ステップS46の処理で読み出された類似音単語データを「HLISTリスト」に格納する。なお、「HLISTリスト」に格納される単語データ数は、制限がないとされる。
【0047】
ステップS49において、CPU11は、単語データベース81の「word(単語)」の項目にさらに他の類似音単語データが存在するか否かを判定し、存在すると判定された場合、ステップS46に戻り、CPU11は、「Wリスト」に格納されている単語データと同一品詞を持つ類似音単語データ全てを「HLIST」に格納する。
【0048】
単語データベース81の「word(単語)」の項目に、類似音単語データが存在しなくなった場合(ステップS49でNOと判定された場合)、ステップS50に進む。
【0049】
この例においては、まず、「WLISTリスト」より「take」が取り出され、「take」が「Wリスト」に格納されたとする。単語データベース81内に、「take」の発音記号「teik」と類似する発音記号を持つ単語が記録されていなかったとする。この場合、「take」の類似音単語データは存在しないと判定され、「take」に関する処理は終了され、「WLISTリスト」内の他の単語データが1つ取り出される。この例においては、「WLISTリスト」に残っている「bow」が取り出される。そして、「bow」の発音記号「bau」と一致する発音記号を持つ単語「bough」のデータが、類似音単語データとして、単語データベース81より読み出される。この例において、CPU11は、「bow」と完全に同一の発音記号を持つ単語データを類似音単語データとして検索したが、「bow」に対する発音の近さの類似度を演算し、演算した類似度が所定の範囲内に入る単語データを、類似音単語として検索してもよい。
【0050】
そして、「bow」と「bough」の品詞がチェックされる。「bow」と「bough」の品詞は、どちらも「noun(名詞)」のため「品詞は同一である」と判定される。その結果、「bough」は、「bow」と同一品詞の類似音単語データとして、「HLISTリスト」に格納される。なお、単語データベース81には、他に類似音単語データが記録されていないため、「HLISTリスト」に格納されるのは、「bough」のみとなる。
【0051】
さて、図3のステップS50において、CPU11は、「HLISTリスト」内に類似音単語データが存在するか否かを判定し、存在しないと判定した場合、ステップS43に戻り、「WLISTリスト」内の別の単語データに対する類似音単語データを「HLIST」に格納する。
【0052】
ステップS50において、CPU11は、「HLISTリスト」内に類似音単語データが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS51において、1つの類似音単語データを「HLISTリスト」から取り出す。
【0053】
ステップS52において、CPU11は、「RWリスト」を生成し、ステップS51の処理で取り出された類似音単語データを「RWリスト」に格納する。
【0054】
なお、「RWリスト」に格納することができる単語データ数は、1つとされる。
【0055】
ステップS53において、CPU11は、生成されるジョーク文の主語となる単語を、単語データベース81の「word(単語)」の項目より検索し、単語データベース81内に主語候補となる単語データが存在するか否かを判定する。
【0056】
ステップS53において、単語データが存在しないと判定された場合、ステップS50に戻り、CPU11は、「HLISTリスト」から新たな類似音単語データを取り出す。
【0057】
ステップS53において、単語データが存在すると判定された場合、ステップS54において、CPU11は、単語データベース81の「word(単語)」の項目より、主語候補となる単語データを1つ読み出す。そして、CPU11は、「Pリスト」を生成し、読み出された単語データを「Pリスト」に格納する。なお、「Pリスト」に格納することができる単語データ数は、1つとされる。以下、「Pリスト」に格納されている単語データを、主語単語データと称する。
【0058】
ステップS55において、単語データベース81の「relating words(単語の意味)」の項目を基に、CPU11は、「Pリスト」に格納されている主語単語データと、「RWリスト」に格納されている類似音単語データとの間に意味的関係があるか否かを判定する。例えば、CPU11は、「Pリスト」に格納されている主語単語データに対応する単語データベース81の「relating words(単語の意味)」の項目と、「RWリスト」に格納されている類似単語データに対応する単語データベース81の「relating words(単語の意味)」の項目とを比較し、両項目に共通な単語データが存在した場合、「意味的関係がある」と判定する。
【0059】
ステップS55において、主語単語データと類似音単語データとの間に意味的関係がないと判定された場合、ステップS53に戻り、CPU11は、単語データベース81の「word(単語)」の項目より、主語候補となる別の単語データを検索する。
【0060】
ステップS55において、主語単語データと類似音単語データとの間に意味的関係があると判定された場合、ステップS56に進む。
【0061】
この例においては、上述したように、「HLISTリスト」に「bough」だけが格納されている。このため、この「bough」が取り出され、類似音データとして「RWリスト」に格納される。また、単語データベース81より、主語候補として、「chef」が読み出され、「Pリスト」に格納されたとする。即ち「chef」が主語単語データとなる。
【0062】
次に、類似音単語データ「bough」と主語単語データ「chef」との間に意味的関係があるか否かが判定される。即ち、単語データベース81の「relating words(単語の意味)」の項目の中に、両者共通の単語データが存在するか否かが判定される。単語データベース81に示されるように、「bough」の「relating words(単語の意味)」の項目と「chef」の「relating words(単語の意味)」の項目に共通な単語データは存在しない。即ち、「bough」と「chef」との間に意味的関係はないと判定される。
【0063】
そこで、別の主語候補が選択され、同様に「bough」と意味的関係があるか否かが判定される。ここでは、次に主語候補として「lumberjack」が選択され、「Pリスト」に格納されたとする。即ち、「lumberjack」が主語単語データとなる。この場合、単語データベース81に示されるように、「bough」の「relating words(単語の意味)」の項目と「lumberjack」の「relating words(単語の意味)」の項目に共通の単語データ「wood」が存在する。その結果、「bough」と「lumberjack」との間に意味的関係があると判定される。そこで、「Pリスト」に格納されている「lumberjack」を主語単語データとして、「RWリスト」に格納されている「bough」を類似単語データとして、以下の処理により、ジョーク文が生成される。
【0064】
即ち、ステップS56において、CPU11は、ステップS41の処理で入力されたIDに対応するイディオムデータベース71の「adjective(形容詞)」の項目より、単語データを任意に1つ読み出す。そして、CPU11は、「ADJリスト」を生成し、この読み出された単語を、「ADJリスト」に格納する。以下、「ADJリスト」に格納されている単語データを形容詞単語データと称する。また、「ADJリスト」に格納することができる単語データ数は、1つとされる。
【0065】
「adjective(形容詞)」の項目には、同じIDに対応するイディオムに使用可能な形容詞の単語データが記録されている。即ち、この形容詞の単語データを、ジョーク文に用いることで、以下生成されるジョーク文のジョークの意味を強めるという効果がある。
【0066】
この例のIDは、「2」であるので、形容詞の候補は、イディオムデータベース71の「adjective(形容詞)」の項目に示されるように、「performing」、又は「entertaining」である。ここでは、「performing」が選択され、「ADJリスト」に形容詞単語データとして格納されたとする。
【0067】
次に、ステップS57において、CPU11は、「ADJリスト」に格納されている形容詞単語データ、「RWリスト」に格納されている類似音単語データ、「Pリスト」に格納されている主語単語データ及び選択されたIDに対応するイディオムのデータを使用して、第1ジョーク文のデータ及び第2ジョーク文のデータを生成する。なお、後述するように、この第1ジョーク文と第2ジョーク文が1組となって、重の意味を持つジョーク文が構成される。
【0068】
例えば、以下のような処理が行われ、第1ジョーク文のデータ及び第2ジョーク文のデータが生成される。
【0069】
即ち、CPU11は、「IDIOMリスト」と「IDIOM’リスト」を生成する。
【0070】
そして、CPU11は、ステップS41の処理で選択されたIDに対応するイディオムのデータを、イディオムデータベース71の「idiom(イディオム)」の項目から読み出し、このイディオムのデータを「IDIOMリスト」に格納する。
【0071】
CPU11は、この読み出されたイディオムを構成する単語データの中で、「Wリスト」に格納されている単語データと同一の単語データを、「RWリスト」に格納されている類似音単語データに置き換え、新たなイディオムのデータを生成し、この生成されたイディオムのデータを「IDIOM’リスト」に格納する。
【0072】
そして、CPU11は、「第1ジョーク文リスト」を生成し、「ADJリスト」→「Pリスト」→「IDIOMリスト」の順番に各「リスト」から単語データを取り出し、取り出された順に単語データを並べて1つの文のデータを生成し、この生成された文のデータを「第1ジョーク文リスト」に格納する。即ち、「第1ジョーク文リスト」は、「ADJリスト」+「Pリスト」+「IDIOMリスト」から構成される。以下、「第1ジョーク文リスト」に格納されている文のデータを、第1ジョーク文のデータと称する。
【0073】
また、「第1ジョーク文リスト」と同様に、CPU11は、「第2ジョーク文リスト」を生成し、「ADJリスト」→「Pリスト」→「IDIOM’リスト」の順番に各「リスト」から単語データを取り出し、取り出された順に単語データを並べて1つの文のデータを生成し、「第2ジョーク文リスト」に格納していく。即ち「第2ジョーク文リスト」は、「ADJリスト」+「Pリスト」+「IDIOM’リスト」から構成される。以下、「第2ジョーク文リスト」に格納されている文のデータを、第2ジョーク文のデータと称する。
【0074】
この例においては、「第1ジョーク文リスト」、「第2ジョーク文リスト」に格納される文のデータ(単語データの集合)は、下記のようになる。
【0075】
第1ジョーク文のデータ:performing lumberjack take a bow
第2ジョーク文のデータ:performing lumberjack take a bough
なお、「IDIOMリスト」、「IDIOM’リスト」、「第1ジョーク文リスト」及び「第2ジョーク文リスト」に格納することができる単語データ数は、制限がないとされる。
【0076】
次に、ステップS58において、CPU11は、文の表層を整える。例えば、CPU11は、ステップS57の処理で「第1ジョーク文リスト」に格納した第1ジョーク文のデータと、ステップS57の処理で「第2ジョーク文リスト」に格納した第2ジョーク文のデータを取り出し、取り出された第1ジョーク文のデータと第2ジョーク文のデータに対して、下記の「表層規則」を適用し、データを加工する。そして、CPU11は、加工された第1ジョーク文のデータを「第1ジョーク文リスト」に格納し、加工された第2ジョーク文のデータを「第2ジョーク文リスト」に格納する。
【0077】
表層規則:(1)文の始まりは大文字である
(2)可算名詞の先頭には”a”をつける
(3)動詞が三人称単数現在の場合はsを付与する
この例においては、第1ジョーク文のデータと第2ジョーク文のデータは、下記のように、加工される。
【0078】
第1ジョーク文のデータ:A performing lumberjack takes a bow.
第2ジョーク文のデータ:A performing lumberjack takes a bough.
ステップS59において、CPU11は、「第1ジョーク文リスト」と「第2ジョーク文リスト」を、記憶部18に記録する。
【0079】
ステップS59の処理の後、図2のステップS43に戻り、CPU11は、選択されたIDに対応するイディオムを基にした他のジョーク文を生成する。これは、上述したように、「WLISTリスト」に単語データが存在しなくなるまで続けられる。
【0080】
上述したように、文章生成装置1は、重の意味を持つジョーク文を生成することができる。言い換えると、文章生成装置1により、相互に意味関係のある第1ジョーク文と第2ジョーク文が生成される。
【0081】
この例においては、ジョーク文を生成する上で、選択された基のイディオムは、「take a bow」である。このイディオムは、「舞台役者等が最後にお辞儀をする。」という意味である。
【0082】
そこで、文章生成装置1は、「bow」の代わりに「bough(木の枝)」を選択し、これに伴い、主語として「lumberjack」を選択し、下記のような意味を持つ第1ジョーク文と第2ジョーク文を生成する。
【0083】
第1ジョーク文:A performing lumberjack takes a bow.
第1ジョーク文の意味:人を楽しませる木こりが舞台でお辞儀をする。
【0084】
第2ジョーク文:A performing lumberjack takes a bough.
第2ジョーク文の意味:人を楽しませる木こりが木を取る(切り取る)。
【0085】
つまり、第1ジョーク文が音読された場合、聞く側においては、「take a bow」と「take a bough」は同じ発音であるため、第1ジョーク文の意味のみならず、第2ジョーク文の意味を読み取ることができる。即ち、聞く側は、重の意味を読み取ることができ、この重の意味にユーモアを感じることができる。
【0086】
さらに、第1ジョーク文単体でもユーモアを感じることができる。即ち、仮に主語として、「actor(役者)」が選択された場合、A performing actor takes a bow.という第1ジョーク文が生成されるが、この生成された第1ジョーク文では、普通の意味を持つ文であり、ユーモアを感じることができない。
【0087】
一方、上述したように、文章生成装置1により選択された主語は、「lumberjack(木こり)」であり、生成された第1ジョーク文の意味は、「人を楽しませる木こりが舞台でお辞儀をする。」である。即ち、主語を「役者」ではなく「木こり」とすることで、第1ジョーク文をユーモアが感じられる文とすることができる。
【0088】
また、「performing」という形容詞は、基のイディオムである「take a bow」を連想しやすくする効果があり、ジョークの意味がさらに強められている。
【0089】
なお、ジョークを強めるための形容詞の選択方法も限定されない。例えば、CPU11は、認知心理学の知見から得られた単語のイメージのしやすさを示す数値などを利用して、形容詞を選択してもよい。
【0090】
上述したように、この例の文章生成装置1は、イディオムデータベース71と単語データベース81を実装しているが、実装されるデータベースは限定されない。
【0091】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、又は、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0092】
この記録媒体は、図1に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク31(フロッピディスクを含む)、光ディスク32(CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク33(MD(Mini−Disk)を含む)、若しくは半導体メモリ34などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM12や、記憶部18に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0093】
なお、本発明において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0094】
また、本発明は、上述したように定義したジョーク文に限られず、あるイディオムから選択された1つの単語に関して、主語を共通とする異なる意味の2つの文章を生成するような文章生成装置及び装置の方に適用できるものである。
【0095】
即ち、本発明においては、主語の選定方法として、第1の単語と第2の単語の両方若しくは一方との意味的関係を検討してもよい。
【0096】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、所定の第1のイディオムを構成する単語のうち、所定の第1の単語が、第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である第2の単語に置き換えられた第2のイディオムを生成する。そして、第2の単語と意味的関係があると判定される第3の単語を主語として、第3の単語及び第1のイディオムから構成される第1の文を生成し、第3の単語及び第2のイディオムから構成される第2の文を生成するようにしたので、重の意味を持つジョーク文を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した文章生成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】 本発明を適用した文章生成装置の処理を説明するフローチャートである。
【図3】 本発明を適用した文章生成装置の処理を説明するフローチャートである。
【図4】 本発明を適用した文章生成装置に記録されているイディオムデータベースの例を示す図である。
【図5】 本発明を適用した文章生成装置に記録されている単語データベースの例を示す図である。

Claims (10)

  1. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段と、
    上記記録手段から所定のイディオムを読み出し、該読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を第1の単語として選択する選択手段と、
    上記選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出し手段と、
    上記読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出し手段と、
    上記読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、上記選択手段によって選択された第1の単語を、上記読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成手段と、
    上記読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、該第3の単語及び上記生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成手段と
    を備える文章生成装置。
  2. 上記記録手段は、さらに、上記記録されている各イディオムに関連する複数の形容詞を記録しており、
    上記選択されたイディオムに関連する形容詞を上記記録手段から読み出す第3の読出し手段をさらに備え、
    上記文生成手段は、上記第3の単語と、上記読み出されたイディオムと、上記読み出された形容詞から構成される上記第1のジョーク文を生成し、該第3の単語と、上記生成されたイディオムと、上記読み出された形容詞から構成される上記第2のジョーク文を生成することを特徴とする請求項1記載の文章生成装置。
  3. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置による文章生成方法において、
    選択手段により、上記記録手段から所定のイディオムを読み出し、該読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、
    第1の読出し手段により、上記選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、
    第2の読出し手段により、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、
    イディオム生成手段により、上記選択手段によって読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、該選択手段で選択された第1の単語を、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成ステップと、
    文生成手段により、上記第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記選択手段によって読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、該第3の単語及び上記イディオム生成手段によって生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成ステップと
    を有する文章生成方法。
  4. 文章の生成を行う文章生成装置において、
    複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段と、
    上記記録手段から所定のイディオムを読み出し、該読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を第1の単語として選択する選択手段と、
    上記選択手段により選択された第1の単語と同一又は類似の発音且つ同品詞の第2の単語を上記記録手段から検出する検出手段と、
    上記第1の単語及び/又は上記第2の単語と意味的関係を有し、主語とする第3の単語を上記記録手段から選定する主語選定手段と、
    上記第3の単語を主語として、上記第1の単語を用いた第1のジョーク文と、上記第1の単語と置換して第2の単語を用いた第2のジョーク文を生成する文生成手段と
    を備える文章生成装置。
  5. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置を制御するためにコンピュータによって実行されるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体において、
    選択手段により、上記記録手段から読み出された所定のイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、
    第1の読出し手段により、上記選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ、同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、
    第2の読出し手段により、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、
    イディオム生成手段により、上記選択手段によって読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、該選択手段で選択された第1の単語を、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成ステップと、
    文生成手段により、上記第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記選択手段によって読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、該第3の単語及び上記イディオム生成手段によって生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成ステップと
    を有するプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  6. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置を制御するためにコンピュータによって実行される、
    選択手段により、上記記録手段から読み出された所定のイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、
    第1の読出し手段により、上記選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ、同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、
    第2の読出し手段により、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、
    イディオム生成手段により、上記選択手段によって読み出されたイディオムを構成する単語のうちの、該選択手段で選択された第1の単語を、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語に置き換えたイディオムを生成するイディオム生成ステップと、
    文生成手段により、上記第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記選択手段によって読み出されたイディオムから構成される第1のジョーク文を生成し、該第3の単語及び上記イディオム生成手段によって生成されたイディオムから構成される第2のジョーク文を生成する文生成ステップと
    を有するプログラム。
  7. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段と、
    上記記録手段から所定のイディオムを読み出し、該読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を第1の単語として選択する選択手段と、
    選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出し手段と、
    上記読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出し手段と、
    上記読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記読み出されたイディオムから構成されるジョーク文を生成する文生成手段と
    を備える文章生成装置。
  8. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置による文章生成方法において、
    選択手段により、上記記録手段から所定のイディオムを読み出し、該読み出されたイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、
    第1の読出し手段により、上記選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、
    第2の読出し手段により、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、
    文生成手段により、上記第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記選択手段によって読み出されたイディオムから構成されるジョーク文を生成する文生成ステップと
    を有する文章生成方法。
  9. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置を制御するためにコンピュータによって実行されるプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体において、
    選択手段により、上記記録手段から読み出された所定のイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、
    第1の読出し手段により、上記選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ、同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、
    第2の読出し手段により、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、
    文生成手段により、上記第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記選択手段によって読み出されたイディオムから構成されるジョーク文を生成する文生成ステップと
    を有するプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  10. 複数のイディオム、複数の単語、該各単語の意味、該各単語の品詞及び該各単語の発音記号を記録した記録手段を備える文章生成装置を制御するためにコンピュータによって実行される、
    選択手段により、上記記録手段から読み出された所定のイディオムに含まれる所定の単語を、第1の単語として選択する選択ステップと、
    第1の読出し手段により、上記選択手段によって選択された第1の単語と同一又は類似の発音を有し、且つ、同一品詞である単語を、上記記録手段から選択し、第2の単語として読み出す第1の読出しステップと、
    第2の読出し手段により、上記第1の読出し手段によって読み出された第2の単語と意味的関係があると判定される単語を、上記記録手段から選択し、第3の単語として読み出す第2の読出しステップと、
    文生成手段により、上記第2の読出し手段によって読み出された第3の単語を主語として、該第3の単語及び上記選択手段によって読み出されたイディオムから構成されるジョーク文を生成する文生成ステップと
    を有するプログラム。
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