JP3995039B2

JP3995039B2 - Magnetic tape cassette

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Publication number: JP3995039B2
Application number: JP2002090758A
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Inventors: 和男平口
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Current assignee: Fujifilm Corp
Priority date: 2001-04-03
Filing date: 2002-03-28
Publication date: 2007-10-24
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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分解可能な透明窓を有する磁気テープカセットに関し、特に、使用後に磁気テープカセットが廃棄されたときに、磁気テープカセットの上ハーフに設けられている透明窓を構成する透明な樹脂（プラスチック）製の窓部材を基体、すなわち上ハーフ本体の開口部から分離して、基体および窓部材をそれぞれ原材料としてリサイクルすることを考慮して、すなわちリサイクル可能とするために、基体（上ハーフ本体）と窓部材とを容易に分解可能に構成した磁気テープカセットに関するものである。
【０００３】
本発明を具体的に説明すると、例えば、長尺の磁気テープを一対の巻取ハブに巻回し、この一対の巻取ハブを回転可能に筐体（カセットケース）に収納した磁気テープカセットが周知となっている。このような磁気テープカセットにおいては、左右の巻取ハブに巻回されている磁気テープの量を視認するために磁気テープカセットの上ハーフに透明窓が設けられている。このような磁気テープカセットが使用後に廃棄されたときに、資源の浪費をなくして資源を節約しあるいは環境を保護するためにも、カセットケースの上ハーフを上ハーフ本体（基体）と透明な窓部材とのそれぞれに分解して、ともに新たな原材料としてリサイクルすることが最も望ましいことは明らかである。
そこで、本発明は、これらの点を考慮して、容易に分解可能にした磁気テープカセット（上ハーフ）に関するものである。
【０００４】
【従来の技術】
近年、環境問題への関心が高まるとともに、樹脂（プラスチック）、あるいは複合材料等の各種の廃棄物の増加による環境への悪影響が懸念されている。そこで、廃棄物が少ない、または廃棄されても環境保全上の支障の原因とならないこと、いわゆる環境への負荷が少ないことが、重要となりつつある。そのため、製品を構成する各異種材料を分解容易として各部品をなるべく再利用可能にする等して、工業製品を社会全体の循環システムに有利な構成とすることが進められている。
【０００５】
ところで、民生用または業務用のビデオテープレコーダまたはビデオカメラに用いられる録画・再生用テープカセット、あるいは、コンピュータ等の外部記憶装置におけるデータバックアップ用の大容量記録媒体として、上ハーフと下ハーフとからなるカセットケース（以下では、単に筐体ともいう）に、磁気テープを巻回した一対の巻取りハブ、または、磁気テープを巻回した単一のテープリールを回転自在に収容した方式の磁気テープカセットが知られている。例えば、ＪＩＳＸ６１２７、Ｘ６１２９、Ｘ６１３０、Ｘ６１７１、Ｘ６１７２またはＥＣＭＡ−２８８等にその構造、寸法諸元が規定されている磁気テープカセットが知られ、これらの各種の磁気テープカセットは、構成する各部品に求められる性能および形状に応じて、各種の金属部材と合成樹脂製部材とを組合せた複合構造体として構成されている。
【０００６】
これらの各種の磁気テープカセットにおいて、カセットケース内に収納したテープリールの巻取り量、巻取り状態等を外部から確認できるように、上ハーフの上板に設けられた１つまたは２つ以上の窓開口部に、透明または半透明の窓部材を嵌装してなる窓が配設されている。これらの窓は、磁気テープカセットに要求される衝撃強度、耐摩耗性、耐久性等に応じて、各種の樹脂素材で構成されている。例えば、ＡＢＳ樹脂で形成されたケース筐体に対して、ＡＳ樹脂で形成された窓部材が嵌装され、あるいはカセットケースおよび窓部材等の全てがＰＳ樹脂で形成されている、など磁気テープカセットに求められる性能および形状に応じて、各種の樹脂が用いられ、一様に統一された素材で形成されてはいない。
【０００７】
例えば、図６５に、一般的な磁気テープカセットの概略を斜視図で示す。
図６５に示すように、磁気テープカセット９０は、筐体となるカセットケースを構成する上ハーフ９１および下ハーフ９２から成る。下ハーフ９２の下面側にはスライダ９３が取り付けられており、また、カセット前面側（図の手前側）には、リッド９４が設けられている。スライダ９３は、下ハーフ９２の下面に沿ってカセット前後方向に摺動可能に設置され、カセット非使用時には防塵のためカセットケース下面側の開放部分を塞ぐようになっている。また、リッド９４は、カセット前面側を開閉可能とするように、支軸９４ａの周りに回動可能に上ハーフ９１に取り付けられている。
【０００８】
また、磁気テープカセット９０の筐体内には、一対の巻取ハブに巻回された磁気テープ９５が収容されている。そして、上ハーフ９１には、例えば磁気テープカセット９０を使用中にデッキ（図示省略）から取り出したときにテープ残量を確認するための、透明な窓９６が設けられている。
【０００９】
このような磁気テープカセットの各部材は、上述したように、合成樹脂で形成されている。具体的には、例えば、摺動性（耐摩耗性）を要する部材には、ＰＯＭ（ポリアセタール）を樹脂成形したものが、また、コストパフォーマンスを考慮した場合には、ＰＳ（ポリスチレン）にＳｉ（シリコン）を添加して樹脂成形したもの、また、強度を考慮した場合には、ＡＢＳ（アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン）樹脂等が用いられている。
また、このようにＡＢＳ等で成形されたビデオ系のカセット等に設けられたテープ残量確認用の透明な窓は、ＡＢＳと接着性のあるＡＳ（アクリロニトリル・スチレン）やＰＭＭＡ（ポリメタクリル酸メチル）等で成形されることが多かった。これは、２色成形（２層成形）および溶着による窓とカセットケースとの接着を考慮しているためである。
【００１０】
従来、このような磁気テープカセットの成形、例えば上ハーフ９１と窓９６の成形は以下のように行われている。
図６６（ａ）に示すように、上ハーフ９１および窓部材９６を成形する成形型１００は、主として、上型１０２、下型１０４および可動（スライド）コア１０６から構成されている。そして、これらの上型１０２、下型１０４および可動コア１０６で形成される空間１０８に、溶融した樹脂（例えば、ＡＢＳ（アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン）樹脂等）を射出して、上ハーフ９１を成形している。
【００１１】
次に、図６６（ｂ）に示すように、可動コア１０６を窓部材９６の厚み分だけ下へ移動させ、できた空間１１０に、透明な樹脂（例えばＡＳ（アクリロニトリル・スチレン）樹脂等）を射出して窓部材９６を成形する。
従来は、図６６（ａ）および（ｂ）に示すように、可動コア１０６の端部を斜めに切り欠いて（テーパ状とし）、窓９６と上ハーフ９１との接触面積を増やして、接着度を高めるように成形している。
【００１２】
また、このような磁気テープカセットにおいて、カセットケースの上ハーフに設けられた透明窓は、従来技術では、図６７に上ハーフを透明窓の部分で断面にした斜視図で、図６８に同じく透明窓の部分で断面にした断面図で示すように、カセットケースの上ハーフ８０は、基体となる上ハーフ本体８２に、透明な窓部材８４を嵌入する開口部８２ａと、この開口部８２ａの周囲に窓部材８４を支持する窓枠８２ｂとを設けて、窓部材８４を上ハーフ本体８２の開口部８２ａに嵌入して、窓部材８４とこれを支持する窓枠８２ｂとを超音波溶着などで溶着することによって製造されている。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図６７および図６８に示すような透明窓の製造方法は、カセットケースを製造する際には、製造が容易で大量生産に適している製造方法であるが、使用後に廃棄されたカセットケースの上ハーフ８０を上ハーフ本体８２と窓部材８４とに分解して、それぞれを新たな原材料としてリサイクルしようとするときには、透明窓８４が上ハーフ本体８２に溶着されているので、破壊せずに分解することは非常に困難であり、上ハーフ本体８２または窓部材８４のいずれかを破壊しなければ分解することができないものであった。
【００１４】
そして、これらの上ハーフ本体８２または窓部材８４のいずれかを破壊して分解したとしても、上ハーフ本体８２と窓部材８４とを溶着部分から確実に分離することはほとんど不可能であって、上ハーフ本体８２に窓部材８４の一部が、あるいは窓部材８４に上ハーフ本体８２の一部が固着したままとならざるを得なかった。このため、上ハーフ本体８２と窓部材８４とをそれぞれを新たな原材料としてリサイクルしようとするときには、上ハーフ本体８２には窓部材８４の一部が、窓部材８４には上ハーフ本体８２の一部が固着したまま混在することになって、原材料としての純度が落ちることは避けられなかった。
【００１５】
なお、この透明窓は、上ハーフ８０の一部としてカセットケースを構成するものであって、防塵などのために気密性を必要とするものであり、かつ、持ち運びや保存、記録再生装置への装填などの人手による取り扱いをするので、割れたり外れたりすることのない十分な強度が求められている。
【００１６】
また、図６６（ａ）および（ｂ）に示す成形法で成形される磁気テープカセットの場合には、上述のように、従来は、カセットケースの強度を保つため、前記窓と筐体との接着性は非常に強固にされており、通常人間の手で窓を筐体と分離するにはかなりの力が必要とされた。そのため、この強固な接着性のため逆に異種材料のＡＢＳとＡＳあるいはＰＭＭＡの分離回収が困難となっているという問題がある。すなわち、剥離強度が高いことは、機能確保の観点からは望ましいことではあるが、製品の分解性も考慮した形状になっていない点が問題となっている。
【００１７】
さらに、例えば人間が強引に窓を筐体から分離して回収しようとすると、窓を割らねばならず、このとき窓が簡単にきれいに割れないと、破損した窓が飛散して、怪我をする虞もあった。しかし、単に窓に切り込み（スリット）を入れる等の手段により窓を割れ易くするのみでは、カセットケースの防塵性が確保できないという問題もある。また、一度、強く接着された窓は、簡単に割れず、無理に破壊した場合に筐体に一部が張りついたまま残ってしまい、これでは、従来よりは良いが、まだ、完全な意味では分離したことにはならない。また、分離回収しない場合や、このように完全には分離できない場合には、異種材料が混在しているために、再生材料としてのリサイクル（マテリアルリサイクル）が難しく、再生材料としては品質が悪く、再生材料としての販売が困難であるという問題もあり、分離の精度を上げる必要があった。
【００１８】
このように、磁気テープカセットにおいて、カセットケースの防塵性を確保したまま、窓を筐体から容易に分離することができるようにすることが望まれている。また、一般の樹脂製品においても、各部品を分離回収が容易にできるようにして、再生利用可能とする部品を増やすことが望まれている。
【００１９】
なお、上述したように、近年、限られた地球資源を有効に使い、かつ地球環境に配慮することが工業製品にも求められるようになりつつある。そのため、前述の通り、広範な用途で大量に用いられる磁気テープカセットについても、構成部品または素材をリサイクルして省資源を図り、また、廃棄する場合には、環境負荷を増大させないようにすることが望まれる。
一般に、磁気テープカセットを構成する樹脂をリサイクルする方法として、部材や部品または樹脂素材として、そのままリサイクルする方法、いわゆるマテリアルリサイクルと、燃料として利用する方法、いわゆるサーマルリサイクルに大別される。
【００２０】
前者のマテリアルリサイクルは、省資源および環境上、問題となることは少ないが、サーマルリサイクルは熱エネルギーとしての利用であり、リサイクル過程で環境への放熱量が増加し、地球温暖化を防止するためには、有効ではない。従って、磁気テープカセットを構成する部材または部品、もしくは素材は、サーマルリサイクルに供せざるを得ないものが少ない、もしくはサーマルリサイクルに供せざるを得ないものがない方が望ましい。
これらの観点から、磁気テープカセットの上ハーフに嵌装される窓部材についても、省資源，地球環境の保全，地球温暖化の原因とならないものであることが望ましい。
【００２１】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その第１の目的とするところは、上記従来の技術の問題点を解消して、使用後に廃棄された磁気テープカセットの基体となる上ハーフ本体と窓部材とを分解して分離、分別し、それぞれを新たな製品の原材料としてリサイクルする際に、容易かつ安全に、好ましくは破壊することなく容易に、かつ効率的に分解することが可能であり、基体に窓部材の一部が、あるいは窓部材に基体の一部が固着したままとなって混在することがなく、分解して得られた基体または窓部材を新たな製品の原材料として再使用した場合にも、原材料としての純度が落ちることがなく、かつ、十分な気密性や強度を有する透明窓を備え、従って十分な気密性や強度を有する磁気テープカセットを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、使用後に廃棄された磁気テープカセットの上ハーフ本体と窓部材とを分解して分離する際に、あくまでも安全な作業が行えるような構造の磁気テープカセットを提供することにある。
【００２５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る磁気テープカセットは、透明窓を形成するための開口部を持つ基体と、前記開口部に装着される窓部材とを有する磁気テープカセットであって、前記開口部が、少なくとも一部に、十分な剛性を有する上部窓枠と、弾性変形可能な下部窓枠と、の間に前記窓部材を挿入するための仮嵌合部を有するとともに、前記窓部材が、前記基体の材料と相溶性のないまたは相溶性の低い透明な樹脂製であり、かつ、前記開口部の前記上部窓枠、前記下部窓枠もしくは前記窓部材に、これらが互いに接する位置に突起を設け、前記仮嵌合部に前記窓部材を挿入して、前記下部窓枠を弾性変形させて、仮接合させ、この仮接合させた部分に超音波または熱を作用させることを特徴とするものである。
ここで、前記基体を構成する材料がＡＢＳ樹脂であり、前記窓部材を構成する材料が透明なＡＳ樹脂であることが好ましい。
【００２６】
また、本発明に係る磁気テープカセットは、透明窓を形成するための開口部を持つ基体と、前記開口部に装着される窓部材とを有する磁気テープカセットの製造方法において、前記窓部材を、前記基体の材料と互いに相溶性がないもしくは相溶性が極めて低い材料で成形するとともに、前記開口部が、少なくとも一部に、十分な剛性を有する上部窓枠と弾性変形可能な下部窓枠と間に前記窓部材を挿入するための仮嵌合部を有するように、前記基体を成型し、この時、前記基体の前記開口部の前記上部窓枠または前記下部窓枠、もしくは前記窓部材は、前記上部窓枠または前記下部窓枠と前記窓部材とが互いに接する位置に突起を有するように成型されており、前記基体の前記開口部の前記仮嵌合部に前記窓部材を挿入して、前記下部窓枠を弾性変形させて仮接合させ、この仮接合させた部分に超音波または熱を作用させることにより製造することができるものである。
【００５１】
【発明の実施の形態】
本発明に係る磁気テープカセットを添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【００５２】
まず、図１〜図８を参照して、本発明の第１の関連技術である磁気テープカセットについて説明する。
図１は、本発明の第１の関連技術に係る透明窓を有する磁気テープカセットの分解斜視図である。図２は、図１に示す磁気テープカセットの上ハーフの透明窓の部分を矢視Ｉ−Ｉ線で断面にした斜視図である。図３は、図２に示す上ハーフの部分断面図である。図４は、上ハーフ本体（基体）のくさび状の（第１の）突起と窓部材のくさび状の（第２の）突起との係合の状態を示す部分拡大断面図である。
【００５３】
上記第１の関連技術に係る、透明窓を有する磁気テープカセット１０においては、図１に示すように、所定の長尺の磁気テープ１２の両端部が一対の巻取ハブ１４，１４に固定され、両端部からそれぞれの巻取ハブ１４，１４に巻回されている。そして、この磁気テープ１２が巻回された一対の巻取ハブ１４，１４は、上ハーフ１６と下ハーフ１８とを組み合わせて構成されるカセットケース内に回転可能に収納されており、この一対の巻取ハブ１４，１４の間の磁気テープ１２を所定の経路を通って張架し、図示されていない記録再生装置の磁気ヘッドの位置に対応する磁気テープの張り出し部分１２ａのみが外部に露出可能となるように構成されている。
【００５４】
このカセットケースから露出可能となる磁気テープの張り出し部分１２ａの磁性層面を覆って保護するために、上ハーフ１６には、ピン２０によって軸支された前蓋（リッド）２２が、張り出し部分の磁気テープ１２ａを覆う閉位置と露出させる開位置との間を揺動するように設けられており、このリッド２２は、図示されていないねじりコイルばねによって閉位置に向かって付勢されている。
【００５５】
下ハーフ１８は、長方形の形状をした底板２４を有しており、この底板２４の中央部には、磁気テープ１２を巻回した一対の巻取ハブ１４，１４を回転可能に支持するとともに、図示されていない記録再生装置にこの磁気テープカセットを装填したときに、記録再生装置からこれも図示されていないリール軸を突出して巻取ハブ１４，１４に挿入し、巻取ハブ１４，１４を回転駆動するためのリール軸挿入孔２６，２６を有している。
【００５６】
さらに、底板２４には左右両端から前方に伸びる張り出し部２８，２８が形成されており、この左右の張り出し部２８，２８には一対の巻取ハブ１４，１４の間に張架された磁気テープ１２を所定の経路を通ってカセットケース前面に案内する円柱状のテープガイド３０，３０が底板２４から垂直に立設されており、この左右の張り出し部２８，２８の間は、下ハーフ１８の底板２４の存在しない空間となっていて、カセットケースの開口部を形成している。
【００５７】
このテープガイド３０，３０は、上ハーフ１６から突出する位置決めピン（図示されていない）が挿入されて位置決めされるとともに、位置決めピンの中央に設けられたねじ孔に下側からねじ（これも、図示されていない）を挿入して、上ハーフ１６と下ハーフ１８とを一体に固定するねじボスにもなっている。また、下ハーフ１８の後方の左右の隅には、同様の構造のねじボス３２，３２が設けられており、この４個所のねじを締めることによって、磁気テープ１２等が内部に組み付けられたカセットハーフを一体に締結して磁気テープカセット１０として構成される。
【００５８】
スライダ３４は、下ハーフ１８の底板２４に下側から接して設けられた薄い平板状の底板３６を有しており、この底板３６は、カセット非使用時には、カセットケース下面側の開放部分、すなわち、下ハーフ１８に設けられたカセットケースの開口部およびリール軸挿入孔２６，２６を防塵のために閉塞するものであって、下ハーフ１８の側壁３８，３８に案内されて、下ハーフ１８の下面に沿ってカセット前後方向に摺動可能となっており、前方に移動することによってカセットケースの開口部およびリール軸挿入孔２６、２６を底板３６で閉塞し、後方に移動することによってカセットケースの開口部を開放するとともに、下ハーフ１８のリール軸挿入孔３６，３６とスライダ３４のリール軸挿入孔４０，４０の位置が一致して、前述した記録再生装置のリール軸が挿入可能となる。
【００５９】
下ハーフ１８の底板２４には、巻取ハブ１４に巻回された磁気テープ１２に沿って円弧状に湾曲した中間壁４２が設けられており、この中間壁４２の中央の連結部に形成された凹部の前方に板ばね取付部４４が立設されていて、中間壁４２の中央の連結部に形成された凹部と板ばね取付部４４との間に板ばねからなるスライダばね４６が挿入され、スライダ３４の前方に設けられたリブ４８を押圧することによって前方（スライダ３４が閉じる方向）に付勢されている。
【００６０】
一対の巻取ハブ１４，１４の中央には、それぞれ歯車５０，５０が設けられており、この歯車５０，５０に、上ハーフ１６に設けられたブレーキ部材５２の制動片５４，５４が係合することによって、磁気テープカセット１０の非使用時に巻取ハブ１４，１４が回転することを係止する巻取ハブの回転防止機構が形成されている。そして、上ハーフ１６には、巻取ハブ１４，１４の巻取り量を視認するための透明な窓が形成されており、この透明窓は、上ハーフ本体５６に開口部が形成されており、この開口部に透明な樹脂（プラスチック）で作製された窓部材５８が装着されて構成されている。
【００６１】
図２は、上述の磁気テープカセット１０の上ハーフ１６の透明窓の部分を図１の矢視Ｉ−Ｉ線の位置で断面にした斜視図である。上ハーフ１６の透明窓は、図から明らかなように、上ハーフ１６の上ハーフ本体５６に窓として形成された開口部５６ａと、この開口部５６ａに装着された透明な樹脂で作製された窓部材５８とからなっている。
【００６２】
上ハーフ本体５６に形成された開口部５６ａには、その詳細を、図３および図４に示すように、上ハーフ本体５６の透明窓を形成する開口部５６ａの内周部にくさび状の第１の突起５６ｂが設けられている。一方、窓部材５８は、上ハーフ本体５６に嵌着する形状であって、その外周部にくさび状の第２の突起５８ａが設けられている。
また、上ハーフ本体５６のくさび状の突起５６ｂと窓部材５８のくさび状の突起５８ａの形状とは、図４（ａ）および（ｂ）に示すように、上方から窓部材５８を押圧して装着する際には双方のくさび状の突起が弾性変形して通り抜け、装着した後は係合して外れなくなるようにくさび状に形成されている。この上ハーフ本体５６のくさび状の突起５６ｂと窓部材５８のくさび状の突起５８ａとは、相互に係合するように、同じ位置に断続的に配置されている。
【００６３】
このくさび状の突起５６ｂ，５８ａの係合面は、図４（ａ）に示すように、相互に密着するように形成するときに窓部材５８が最も外れ難くなるが、寸法のばらつきなどによって、確実に係合できないことや密着せずに窓部材５８にがたつきが生じることがある。これを防止するためには、図４（ｂ）に示すように、係合面の少なくとも一方を傾斜面にすることによって、確実に係合できないことや窓部材５８が上ハーフ５６に密着せずにがたつきが生じることを防止することができる。この傾斜面の角度は、上ハーフ本体５６のくさび状の突起５６ｂと窓部材５８のくさび状の突起５８ａの寸法のばらつきなどを勘案して適宜な角度に決めることができる。
【００６４】
上記第１の関連技術によれば、上ハーフ本体と窓部材とを分解してリサイクルする際に、容易に分解することが可能で、分解して得られた上ハーフまたは窓部材を新たな原材料として再使用しても純度が落ちることがなく、かつ、効率的に分解作業を行うことが可能な磁気テープカセットを実現することができる。
【００６５】
図５は、本発明の第２の関連技術に係る磁気テープカセットの上ハーフの断面図であり、図６は、上ハーフ本体の窓枠と窓部材の爪部材との係合の状態を示す拡大断面図である。本構成例は、磁気テープカセットの上ハーフ本体５６に形成された開口部５６ａと窓部材５８とを係合する係合手段の他の実現例を示すものである。
【００６６】
すなわち、この第２の関連技術に係る磁気テープカセットにおいては、上ハーフ本体５６に形成された開口部５６ａの内周部に窓枠５６ｃが設けられており、窓部材５８には、この窓枠５６ｃを挟持して保持する係止爪５８ｂが設けられている。そして、窓部材５８を上方から押圧して装着することによって、上ハーフ本体５６の窓枠５６ｃに窓部材５８の係止爪５８ｂがスナップフィットして係合し、上ハーフ本体５６の開口部５６ａに窓部材５６が装着される。
【００６７】
この係止爪５８ｂの形状は、図６（ａ）および図６（ｂ）に示すように、上ハーフ本体５６の開口部５６ａの内周部の下側に形成された窓枠５６ｃに、窓部材５８の係止爪５８ｂが窓枠５６ｃを挟持して保持するように係合するものであって、通常は、図６（ａ）に示すように、上ハーフ本体５６の下面と窓枠５６ｃの下面とが同じ高さに形成する。
【００６８】
しかし、窓部材５８の係止爪５８ｂが上ハーフ本体５６の下面から突出するので、この突出を嫌うときには、図６（ｂ）に示すように、上ハーフ本体５６の下面より窓枠５６ｃの下面が低くなるように溝を形成してその溝の内部に窓枠５６ｃの係合面を設けるとともに、窓部材５８の係止爪５８ｂも同じ高さだけ低くしてその周囲に適宜な溝を設けることによって、上ハーフ本体５６の下面から係止爪５８ｂが突出しない構造にすることができる。
また、窓枠５６ｃと係止爪５８ｂの係合面の少なくとも一方を傾斜面にすることによって、確実に係合できるとともに密着性に優れた構成とすることができることは第１の関連技術と同様である。
【００６９】
上記第２の関連技術によっても、上ハーフ本体と窓部材とを分解してリサイクルする際に、容易に分解することが可能で、分解して得られた上ハーフまたは窓部材を新たな原材料として再使用しても純度が落ちることがなく、かつ、効率的に分解作業を行うことが可能な磁気テープカセットを実現することができる。
【００７０】
図７は、本発明の第３の関連技術に係るものであって、上ハーフ本体５６に形成された開口部５６ａと窓部材５８とを係合する係合手段を示している。上ハーフ本体５６に形成された開口部５６ａの内周部に設けられたくさび状の突起５６ｂと窓部材５８の外周部に設けられたくさび状の突起５８ａとが係合することによって窓部材５８を保持する第１の関連技術に示した係合手段と、上ハーフ本体５６の開口部５６ａの下側に形成された窓枠５６ｃを窓部材５８に設けられた係止爪５８ｂがスナップフィットして保持する第２の関連技術との双方を有するものである。
【００７１】
ここで、図７においては、窓部材５８の外周部に設けられたくさび状の突起５８ａと係止爪５８ｂとが同じ位置に重なって描かれているが、実際には、図８に示した窓部材５８の斜視図に示すように、窓部材５８の外周部に設けられたくさび状の突起５８ａと係止爪５８ｂとは、異なった位置に分散して配置することが望ましい。そして、この第３の関連技術のように構成することによって、第１の関連技術と第２の関連技術の双方の長所を併せもつことになり、より密着性に優れた透明窓を得ることができる。
【００７２】
次に、図９〜図１７を参照して、本発明の第４の関連技術に係る磁気テープカセットについて説明する。
なお、本関連技術においては、磁気テープカセットの上ハーフに設けられる透明窓は、透明窓を構成する窓部材が、基体となる上ハーフ本体の開口部に斜め方向に圧入され固定されることが特徴であり、本関連技術に係る磁気テープカセットは、上ハーフの透明窓を構成する窓部材とこの窓部材が装着される上ハーフ本体の開口部との装着および固定機構を除いて、図１に示す磁気テープカセットと同様の構成を有するものであるので、以下では、この機構についてのみ詳細に説明し、他の説明は省略する。
図９は、本発明の第４の関連技術に係る磁気テープカセットの上ハーフに設けられた窓部材係止部の一構成例を示す拡大斜視図である。図１０は、図９に示す上ハーフの窓部材係止部に係止される係止部材を持つ窓部材の一構成例を示す斜視図である。
【００７３】
まず、図１０に示す第４の関連技術に係る磁気テープカセットの窓部材１７８においては、この窓部材１７８の相対する一方の２辺に係止部材１７８ａが、また、他の２辺には防塵用の段付き部１７８ｂが形成されている。さらに、ここでは、上述の係止部材１７８ａが設けられている２辺の防塵に関しては、窓部材１７８に防塵用のつば（鍔）１７８ｃを設けて対処している。なお、図１０中においては、図の上面が、磁気テープカセットの上ハーフの外面側になる。
【００７４】
また、図１０に示す第４の関連技術に係る窓部材１７８の防塵用のつば１７８ｃの反対側に示したのは、上述のつばを一部延長（１７８ｄ）することにより、窓部材１７８を上ハーフ本体１７６の開口部に嵌合させる際に、磁気テープを巻回するリールを下ハーフ方向に押圧するリールばねを、上ハーフとの間で挟持させるためにも用い得ることを示すものである。
【００７５】
そして、図９に示す第４の関連技術に係る、窓部材１７８に対応する上ハーフ１７６の窓部材係止部（開口部周辺）には、前述の窓部材５８の係止部材１７８ａを係止する係止溝１７６ａ、および同段付き部１７８ｂに対応する段付き部１７６ｂが形成されており、これらの係止部材１７８ａと係止溝１７６ａ，段付き部１７８ｂと段付き部１７６ｂが互いに係合することにより、係止および防塵の作用が実現されるように構成されている。
【００７６】
図９および図１０に示す第４の関連技術に係る窓部材係止部および窓部材の係止機構では、窓部材１７８の係止部材１７８ａを、磁気テープカセットの上ハーフ１７６の内面側から傾斜方向を合わせて、図９に示す窓部材係止部の係止溝１７６ａに挿入し、この方向に沿って力を加えることにより、窓部材１７８を上ハーフ１７６の窓部材係止部に係止させることができる。なお、後述するように、この係止動作の最終段階では、窓部材１７８の段付き部１７８ｂと、上ハーフ１７６の窓部材係止部の段付き部１７６ｂとは、ほぼ垂直方向に嵌合することになる。
【００７７】
上述のような、いわば２段階に作用する、第４の関連技術に係る窓部材係止動作により、この関連技術に係る窓部材係止部では、比較的簡単なはめ込み操作に対して、強固な嵌合が実現でき、また、これを分解する際には、まず、垂直方向の力により前述の段付き部の係止を解消した後に、初めて、所定の斜め方向の力により本来の係止部材と係止溝による係止を解除するという安全策が際立ってくる。
【００７８】
これについて、図１１を用いてより具体的に説明する。図１１は、上ハーフ１７６の窓部材係止部に窓部材１７８が係止された状態における、図９中の仮想的中心線II−IIでの断面図である。図１１に詳細に示されているように、まず、上ハーフ１７６の窓部材係止部に窓部材１７８が係止された状態では、窓部材１７８の段付き部側面１７９ａ，１７９ｂ（上段）および１８０ａ，１８０ｂ（下段）と、上ハーフ１７６の窓部材係止部の段付き部側面１８１ａ，１８１ｂ（上段）および１８２ａ，１８２ｂ（下段）とが互いに当接することで、窓部材１７８が上ハーフ１７６（の窓部材係止部）に対して正確に位置決めされる。
【００７９】
これとともに、窓部材１７８を上ハーフ１７６（の窓部材係止部）から取り外す際には、前述の通り、基本的には所定の斜め方向からしか外せないが、斜め方向の力の水平成分が、上述の当接部で規制されるため、窓部材１７８を上ハーフの外面（図中では、下方）から垂直方向に押圧して、この規制を解除した上で、上述の斜め方向からの力を加えなければ、外すことができない。
【００８０】
図１２（ａ）〜（ｃ）に、窓部材１７８を上ハーフ１７６に設けられた窓部材係止部にはめ込む状況を説明する模式図を示す。
第４の関連技術において、窓部材を窓部材係止部にはめ込む際には、図１２（ａ）〜（ｃ）に示すように、所定の傾斜角度に沿って、連続的に、窓部材１７８を上ハーフ１７６に設けられた窓部材係止部に嵌入すればよい。
【００８１】
また、図１３（ａ）〜（ｃ）には、窓部材１７８を上ハーフ１７６に設けられた窓部材係止部から外す状況を説明する模式図を示す。
窓部材を窓部材係止部から外す際には、図１３（ａ）に示すように、まず、窓部材１７８の一方の端部を、垂直上方に押し上げた後、図１３（ｂ）〜（ｃ）に示すように、はめ込み時と同じ所定の傾斜角度に沿って、引き上げればよい。
【００８２】
なお、上述の窓部材１７８のはめ込み操作に付随して、窓部材１７８の段付き部１７８ｂが段付き部１７６ｂに係合して、窓部材１７８周辺での防塵も実現される。さらに、窓部材１７８ののつば１７８ｃが、窓部材１７８周辺の残りの部分（上記係止部材１７８ａのある側面）の防塵作用を実現する。
【００８３】
図１４には、窓部材１７８の側面に設けられている係止部材１７８ａの形状の構成例を列挙する。図１４中、（ａ）は標準的な長方形の両端部を丸み付けした形状のものであり、（ｂ）は（ａ）に示した形状から側面側を削って、嵌入しやすくしたもの、（ｃ）は嵌入時の先端側をさらに細めたもの、また、（ｄ）は嵌入時における長さを短くして、嵌入し易くしたものである。
【００８４】
本態様に係る磁気テープカセットはこのように構成されているので、磁気テープカセットを使用しているときには、窓部材１７８に設けられた係止部材１７８ａと上ハーフ本体１７６の開口部に設けられた係止溝１７６ａに係合するとともに、上ハーフ本体１７６の開口部に設けられた段付き部１７６ｂと窓部材１７８に設けられた段付き部１７８ｂとが密着して装着されるので、接合強度や気密性については実用上全く支障がない。
【００８５】
なお、図９および図１０に示す第４の関連技術においては、窓部材１７８に設けられた係止部材１７８ａと上ハーフ本体１７６の開口部に設けられた係止溝１７６ａとの係合角度については明確に定義していないが、通常は、垂直方向から１０〜４５°程度傾斜していることが好ましい。ここで、傾斜の方向は、上ハーフ本体１７６の長手方向のいずれかが好ましい。
【００８６】
図１５は、図９に示した第４の関連技術に係る上ハーフ本体１７６に設けられた窓部材係止部の係止溝１７６ａのさらに詳細を示す図である。図１５に示すように、係止溝１７６ａの入口側１７６ａａ（図中では、右側）は、窓部材１７８に設けられた係止部材１７８ａの挿入を容易にするように、幾分なだらかな誘導部を有するような形状とするのが好ましく、逆に、係止溝１７６ａの出口側１７６ａｂ（図中では、左側）は、垂直に近い方向からの押圧力に対して容易には外れないようにするため、きっちりした所定角度を維持することが好ましい。
【００８７】
図１６（ａ）および（ｂ）は、上ハーフ本体１７６に設けられた窓部材係止部の係止溝１７６ａの、さらに別の構成例を示す詳細断面図である。ここで、図１６（ａ）は、図１４（ｄ）に示したような断面が円形に近い、つまり、嵌入方向の長さの短い係止部材を用いる際に有効な、係止溝の形状を示している。この場合には、所定の傾斜角度で嵌入した後、窓部材を垂直方向下方に少量移動させることが好ましい。
【００８８】
また、図１６（ｂ）に示した例も、嵌入方向の長さの短い係止部材を用いる際に有効な、係止溝の形状を示している。この場合には、最初に垂直方向に少量移動させた後、所定の傾斜角度で嵌入することが好ましい。
窓部材係止部の係止溝１７６ａの形状は、これらの組み合わせなど、他の形状も種々採用し得るものである。
【００８９】
図１７は、窓部材係止部の係止溝１７６ａ付近の形状の他の構成例を示している。ここに示した例では、上述の係止溝１７６ａの１７６ａａ側をさらに延長した形（延長部、１７６ａｃ，１７６ａｃ）にして、係止の確実性の向上を図っているものである。
【００９０】
なお、本関連技術においては、上記構成例以外にも、他の構造を有する係止爪を採用することも可能であり、他の型式の磁気テープカセットに設けられる内部を視認するための各種の透明窓にも同様に適用できることは明らかである。
例えば、上記構成例においては、窓部材５８に、係止部材５８ａを左右２個ずつ設けた例を示したが、この係止部材５８ａの個数なども、左右１個ずつ以上あれば、磁気テープカセットの大きさあるいはその窓の大きさ等に応じて任意に決定してよい。また、窓部材５８と上ハーフ本体５６とに設けられる段付き部５８ｂ，５６ｂについても、その幅や深さを任意に決定してよい。
【００９１】
次に、図１８〜図２０を参照して、本発明の第５の関連技術に係る磁気テープカセットについて説明する。
なお、本関連技術に係る磁気テープカセットにおいても、上ハーフの透明窓の構造を除いて、図１に示す磁気テープカセットと略同様の構成を有するものであるので、以下では、この構造についてのみ詳細に説明し、他の説明は省略する。
図１８は、本関連技術に係るカセットケースの透明窓の一構成例を示すものであって、上ハーフの透明窓の部分の長手方向での断面図である。図１９は、これと直交する方向での断面図である。これらの図からも明らかなように、上ハーフの透明窓は、上ハーフ本体２０６に窓として形成された開口部２０６ａと、この開口部２０６ａを閉塞するように装着される透明な樹脂で作製された窓部材２０８とからなっている。
【００９２】
そして、図１８（透明窓の長手方向の断面図）に示すように、上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａと窓部材２０８との接合部の断面形状は、長手方向の両端部において、Ｖ字形状の突起と凹部とが相互に接合するように構成されている。すなわち、上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａの図示左側の断面形状は、上面から一段下がった凹部２０６ｂが設けられており、この凹部２０６ｂの下方には左に下がった傾斜面２０６ｃが設けられていて、この凹部２０６ｂの面と傾斜面２０６ｃとによってＶ字形状の突起２０６ｄが形成されている。
なお、上述のＶ字形状とは、２つの面がある角度を持って対峙している状態を指しており、少なくとも一方の面が前記上ハーフ本体の表面に平行であって、他方の面がこれに対して所定の角度を有することをいっている。また、所定の角度とは、押圧した際にスムーズに嵌入可能な範囲の角度を指しており、通常は、３０°以上とすることが好ましい。
【００９３】
一方、この上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａに装着される窓部材２０８の左側の断面形状は、この上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａに断面形状に対応して、上側に上ハーフ本体２０６の凹部２０６ｂに嵌入するフランジ２０８ａが設けられており、その下側に、上ハーフ本体２０６の傾斜面２０６ｃに対応する傾斜面２０８ｂが設けられていて、このフランジ２０８ａの下面と傾斜面２０８ｂとで上ハーフ本体２０６のＶ字形状の突起２０６ｄに対応する同じＶ字形状の凹部２０８ｃが形成されている。
【００９４】
また、上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａの図示右側の断面形状は、左側の断面形状とは逆に、上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａの上側に傾斜面２０６ｅが設けられ、下側に凹部２０６ｆが設けられることによってＶ字形状の突起２０６ｇが形成されており、窓部材２０８の断面形状は、上側に上ハーフ本体２０６の傾斜面２０６ｅに対応する傾斜面２０８ｄが設けられ、下側に上ハーフ本体２０６の凹部２０６ｆに嵌入するフランジ２０８ｅが設けられていて、上ハーフ本体２０６のＶ字形状の突起２０６ｇに対応する同じＶ字形状の凹部２０８ｆが形成されている。そして、透明窓の接合部の長手方向に直交する断面形状は、図１９に示すように、上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａの上側に凹部２０６ｈが設けられており、この凹部２０６ｈに窓部材２０８のフランジ２０８ｇが嵌着している。
【００９５】
本構成例における上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａと窓部材２０８との接合部の断面形状は、このように、２組の傾斜したＶ字形状を組み合わせた形状に形成されているので、窓部材２０８を上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａに組み付ける際には、左側の接合部を組み合わせてから上から強く押圧することによって、突起２０６ｇとフランジ２０８ｅが弾性変形して容易に組み付け可能である。
【００９６】
この上ハーフ本体２０６と窓部材２０８とが一旦組み付けられると、透明窓の長手方向の両端は、図１８に示すように、上ハーフ本体２０６のＶ字形状の突起２０６ｄと窓部材２０８のＶ字形状の凹部２０８ｃおよび上ハーフ本体２０６のＶ字形状の突起２０６ｇと窓部材２０８のＶ字形状の凹部２０８ｆとが相互に密着するとともに、透明窓の長手方向に直交する断面形状は、図１９に示すように、上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａの上側に設けられた凹部２０６ｈに窓部材２０８のフランジ２０８ｇが密着することによって、十分な気密性を有するとともに、外部（図中では上側）からの力に対しては十分な強度を有することができる。
【００９７】
そして、磁気テープカセットを使用後に廃棄する際に、上ハーフ本体２０６と窓部材２０８とを分解するときには、矢印で示すように、内側（図中では下側）から窓部材２０８の右端を左上方向に斜めに強く押圧することによって、窓部材２０８のフランジ２０８ｇが上ハーフ本体２０６のＶ字形状の突起２０６ｇから外れて、上ハーフ本体２０６と窓部材２０８とを破壊することなく分解することができる。ここで、この押圧する位置に「ＰＵＳＨ」など、使用者または廃棄者に判りやすいマークを記載し、あるいは押圧方向を示す矢印を記載することによって、分解する方法をより確実に示すことができる。
【００９８】
図２０は、本関連技術のさらに他の構成例を示すものであって、窓部材２０８のフランジ２０８ａ（２０８ｅ）およびＶ字形状の凹部２０８ｃ（２０８ｆ）とを交互に断続的に設けたものである。このように構成することによって、窓部材２０８を成形する金型にアンダーカットが生じることがなくなり、金型の構成がより単純な構造となって、窓部材２０８をより安価に製造することができる。もちろん、この場合には、磁気テープカセットの外観品質を良くするために、上ハーフ本体２０６の開口部２０６ａにおける凹部２０６ｂ、２０６ｆおよびＶ字形状の突起２０６ｄ、２０６ｇも、これに対応する形状とすることが望ましい。また、このＶ字形状は少なくとも１個所に設けられていればよく、窓の幅全体にわたって設けられていなくてもよい。
【００９９】
本関連技術に係るカセットケースの透明窓は、以上のように構成されているので、単に窓部材をはめ込んで溶着した構造の従来技術とは異なり、上ハーフ本体の開口部と窓部材との接合部の断面形状が傾斜したＶ字形状に形成されているので、溶着することなく組み付けることが可能であり、組み付け後は実質的に移動不能であって、十分な気密性を有するとともに、外部からの力に対しては十分な強度を有することができる。そして、磁気テープカセットを使用後に廃棄するに際して、上ハーフ本体と窓部材とを分解する場合には、窓部材を内側（下側）から斜め方向に押圧することによって、窓部材を上ハーフ本体の開口部から破壊することなく確実に分解することができる。
【０１００】
次に、図２１〜図２８を参照して、本発明の第６の関連技術に係る樹脂成形品について説明する。
以下では、本関連技術に係る樹脂成形品について、磁気テープの残量確認用の透明窓を容易に分離可能に組み込んだ磁気テープカセットを代表例にとり、詳細に説明するが、本発明はこれに限定されないことは、いうまでもない。
図２１に、本関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例を示す。図２１に示すように、本関連技術に係る磁気テープカセット２３０は、筐体（カセットケース）を構成する上ハーフ２３１および下ハーフ２３２からなる。下ハーフ２３２の下面側にはスライダ２３３が取り付けられており、また、カセット前面側（図中の手前側）には、リッド２３４が設けられている。なお、本関連技術においても、図２１に示されていない磁気テープカセットの構成は、図１に示す磁気テープカセットと同様であるので、以下では、その詳細な説明は省略する。
【０１０１】
また、磁気テープカセット２３０の筐体内には、一対の巻取ハブに巻回された磁気テープが収容されている。そして、例えば磁気テープカセット２３０を使用中にデッキ（図示されていない）から取り出したときに、テープ残量を確認するための、透明な窓部材（以下では、窓部材を単に窓という）２３６が、上ハーフ２３１の窓受入部（窓部材受入部）２３７に容易に分離回収ができるように組み込まれて設置されている。
【０１０２】
本構成例では、この窓２３６の分離回収を容易にするために、上ハーフ２３１の窓受入部２３７の対向する端面に窓２３６を上下から挟持するための突起部２３８（２３８ａ，２３８ｂ，２３８ｃ，２３８ｄ等）が設けられている。この突起部２３８の配置および形状を分かりやすくするため、図２１のIII −III 線に沿った断面図を図２２に、また、IV−IV線に沿った断面図を図２３に示す。
【０１０３】
図２２に示すように、上ハーフ２３１の窓受入部２３７の対向する端面２３７ａ，２３７ｂに上下互い違いになるように、突起部２３８ａ，２３８ｂが設けられ、窓２３６を上下から挟持している。また、突起部２３８ｃ，２３８ｄも同様に窓２３６を上下から挟持している。
また、図２３に示すように、上ハーフ２３１の窓受入部２３７の一方の側の端面２３７ａには、窓２３６を上下から挟んで突起部２３８ａ，２３８ｄ等が、千鳥状に配置されている。
【０１０４】
また、図２４に、図２１の上ハーフ２３１の窓受入部２３７の突起部２３８ｂおよび２３８ｃ付近の拡大斜視図を示す。図２４に示すように、窓受入部２３７の端面２３７ｂに突起部２３８ｂ，２３８ｃ等が、その間に窓２３６を挿入可能なように、窓２３６の厚さ分だけの間隔ｄをおいて、上下に互い違いに、千鳥状に配置されて設けられている。
【０１０５】
また、図２５に、図２４の窓受入部２３７に実際に窓２３６を組み込んだ状態を示す。このように厚さｄの窓２３６を、突起部２３８ｂ，２３８ｃ等の間に挿入することで、窓２３６が上ハーフ２３１に設置される。このとき、突起部２３８ｂ，２３８ｃ同士の上下の間隔ｄは、窓２３６の厚さよりほんのわずか小さくしておくと、窓２３６は上ハーフ２３１にしっかり固定され、多少の衝撃では、外れることはない。
【０１０６】
窓２３６の形状は、単なる長方形の板状ではなく、図２６に示すように、大小２つの長方形を接続したような段つきの長方形状で、対向する辺の長さが異なっていることが好ましい。また、当然、窓受入部２３７も、この窓２３６の形状に合わせた形状を有するようにする。そして、このような形状の窓２３６を、図２７に矢印Ａで示すように、上ハーフ２３１の窓受入部２３７に、窓２３６の幅の小さい辺の側から挿入するようにする。
逆に、窓２３６を上ハーフ２３１から取り外す場合には、図２７に矢印Ｂで示すように、窓２３６の小さい辺の側から押してやれば、簡単に窓２３６を上ハーフ２３１から分離回収することができる。
【０１０７】
窓２３６は、図２６に示すように、全体が均一の厚さを有していてもよいが、図２８に示すように、厚さを図２４に示す突起部間間隔ｄより多少厚くし、各突起部２３８に当たる部分に浅い凹部２３６ａ，２３６ｂ等を設けるようにしてもよい。こうすることにより、凹部２３６ａ等と突起部２３８が係合して、窓２３６の横方向へのずれを防止して、窓２３６と上ハーフ２３１とがより確実に固定される。
【０１０８】
また、窓２３６の形状は、上で説明したような段違いの長方形状には限定されず、図２７に示す窓の挿入側（矢印Ａ側）より、その反対側（矢印Ｂ側）の方が幅が小さくなっていればよく、例えば台形状でもよい。すなわち、窓２３６を窓受入部２３７に挿入していったとき、向こう側に突き抜けることなく、所定の位置で止まるようになっていればよい。従って、図２８に示すような突起部２３８と凹部（２３６ａ等）との係合にある程度の強度を持たせるようにすれば、窓２１６は単なる長方形状でもよい。
【０１０９】
また、窓受入部２３７の形状も、上ハーフ２３１の長手方向を端から端まで完全に突き抜けて開放されたものである必要はなく、図２７の矢印Ｂ側は、開放されずに閉じていてもよい。この場合には、窓を上ハーフ２３１から分離回収するときは、手で上から窓に力をかけて窓がはずれる側に向って押すようにすればよい。
【０１１０】
本構成例によれば、磁気テープカセットの上ハーフへの窓の取り付けおよび取り外しが容易であり、異種材料である筐体と窓を簡単に分離回収できる。
なお、上の説明では、磁気テープカセットの上ハーフと窓の分離回収を例にとって説明したが、これと同様の異種材料の部品によって構成される樹脂成形品に対しても、同様の工夫をすることにより、容易に異種材料の部品を分離回収することができ、部品の再生利用が容易となる。
【０１１１】
次に、図２９〜図３５を参照して、本発明の第７の関連技術に係る磁気テープカセットについて説明する。
なお、本関連技術に係る磁気テープカセットにおいても、上ハーフの透明窓の構造およびその取付構造を除いて、図１に示す磁気テープカセットと略同様の構成を有するものであるので、以下では、これらの構造についてのみ詳細に説明し、他の説明は省略する。
図２９は、本関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の上ハーフを示す斜視図である。また、図３０は、図２９中の上ハーフのＶ−Ｖ線断面図である。図３１は、図３０に示す窓部材を示す側面図である。図３２は、図３１に示す窓部材を下方から見た斜視図である。これらの図からも明らかなように、本構成例に係る上ハーフ２５０の透明窓は、上ハーフ２５０の上ハーフ本体２５６に設けられ、窓として形成された２個の円形の開口部２５６ａと、この開口部２５６ａに装着された２個の透明な樹脂で作製された円形の窓部材２５８とからなっている。
【０１１２】
上ハーフ本体２５６に形成された開口部２５６ａには、図３１および図３２に示す形状の窓部材２５８が装着されている。本構成例に示す窓部材２５８は、上ハーフ本体２５６の開口部２５６ａに嵌入する外周に、ねじ状の螺着部２６０が設けられている。また、上ハーフ本体２５６の開口部２５６ａには、この窓部材２５８の外周に設けられたねじ状の螺着部２６０と係合する係合部２６２が設けられている。この係合部２６２は、窓部材２５８のねじ状の螺着部２６０と同じピッチのねじであってもよいが、ピン状の突起とし、装着時にこの突起を通過させるために、螺着部２６０に間隙２６４を設けることにより周知のバヨネット構造とすることによって、より容易に窓部材２５８を着脱することができる。
【０１１３】
また、窓部材２５８を装着してしっかりと固定して気密性を保つために、窓部材２５８の上側にフランジ２６６を設けることが望ましい。そして、この場合には、上ハーフ本体２５６の開口部２５６ａに段差を設けて、窓部材２５８が上ハーフ本体２５６より突出しないようにすることが望ましい。さらに、窓部材２５８の底面には、上ハーフ本体２５６に窓部材２５８を装着するときに、ドライバ等を挿入して回転する溝２６８を設けることが望ましい。
【０１１４】
そして、この溝２６８は、磁気テープカセットを使用後に廃棄したときに、上ハーフ本体２５６と窓部材２５８とを分解して、分別する際にも使用される。なお、磁気テープカセットを使用している際に誤って窓部材２５８を分解しないために、この溝２６８は窓部材２５８の底面側に設けることが望ましい。この溝２６８にテープ残量目盛を設けてもよく、逆に、磁気テープカセットの内部を視認する際に、この溝２６８がテープの残量とともに見えることが好ましくない場合は、溝６８に代えて外周部に設けた２個の穴などを使用することができる。
【０１１５】
上記構成例によれば、使用後に廃棄された磁気テープカセットの上ハーフ本体と窓部材を分解して分別し、それぞれを新たな製品の原材料としてリサイクルする際に、容易にかつ安全に分解することが可能な、透明窓を有する磁気テープカセットを提供することができる。
【０１１６】
図３３は、本関連技術に係る磁気テープカセットの他の構成例の透明窓部分を示す図であり、（ａ）は、透明窓を構成する窓部材の斜視図であり、（ｂ）は、その側面図である。また、図３４は、図３３に示す窓部材が装着される上ハーフの開口部を示す部分斜視図であり、図３５は、図３３に示す構成例における窓部材と上ハーフの開口部内周面との係合状況を説明する図である。
【０１１７】
本構成例に係る磁気テープカセットの透明窓部分の係合方式では、先の構成例に示した方式とは逆に、上ハーフの開口部の内周面に螺旋の一部からなる係合部２７４を、また、窓部材２７０の外周面に係合突起２７２を設けている。このように構成された本構成例に係る磁気テープカセットの透明窓部分は、先の構成例に示した方式と同様に、簡単に窓部材２７０の組み付け・分解を行うことが可能である。
【０１１８】
すなわち、上記構成例によっても、使用後に廃棄された磁気テープカセットの上ハーフ本体と窓部材を分解して分別し、それぞれを新たな製品の原材料としてリサイクルする際に、容易にかつ安全に分解することが可能な、透明窓を有する磁気テープカセットを提供することができる。
【０１１９】
説明が後になったが、以下に、図３６〜図４２を参照して、本発明の一実施形態に係る磁気テープカセットおよびその製造方法について説明する。
なお、本実施形態に係る磁気テープカセットにおいても、上ハーフの透明窓の構造およびその取付構造を除いて、図１に示す磁気テープカセットと略同様の構成を有するものであるので、以下では、これらの構造についてのみ詳細に説明し、他の説明は省略する。
図３６は、本実施形態に係る磁気テープカセットの上ハーフの一実施例を示す斜視図であり、また、図３７は、図３６中の上ハーフのVI−VI線断面斜視図であり、図３８および図３９は、それぞれ図３７中の上ハーフおよび窓部材のVII −VII 線断面図である。本実施例では、これらの図から明らかなように、透明窓３０６は、上ハーフ３００に窓として形成された開口部３００ａと、この開口部３００ａに装着された透明な樹脂で作製された窓部材３０６とからなっている。
【０１２０】
上ハーフ（上ハーフ本体）３００に形成された開口部３００ａの断面形状は、図３８に示すように、十分な剛性を有するように厚く形成された上部窓枠３００ｂと、弾性変形可能なように薄く形成された下部窓枠３００ｄとを有しており、これら上部窓枠３００ｂと下部窓枠３００ｄ間には、窓部材３０６を挿入するための溝部３００ｃが形成されており、全体としてコの字状の形状となっている。ここで、図３８に示す実施形態では、下部窓枠３００ｄの厚さは一定となっているが、弾性変形を容易にするために部分的に薄く形成することもできる。
【０１２１】
一方、上ハーフ３００に形成された開口部３００ａに装着される窓部材３０６の形状は、図３９に示すように、上ハーフ３００の開口部３００ａにおける溝部３００ｃの形状と同一か、挿入し易くするためにやや小さく形成されており、厚さは、上ハーフ３００の開口部３００ａにおける溝部３００ｃの幅と同一か、挿入し易くするためにやや薄く形成されている。そして、窓部材３０６には、上ハーフ３００の溝部３００ｃに挿入したときに下部窓枠３００ｄに当接する位置に突起３０６ａが設けられている。
【０１２２】
本実施例に係る磁気テープカセットにおける、分解可能な透明窓の取付方法としては、上述のように形成された上ハーフ３００に透明な窓部材３０６を装着する際に、第１工程として、上ハーフ３００の溝部３００ｃに窓部材３０６を挿入して仮接合する。このとき、窓部材３０６の突起３０６ａは、上ハーフ３００の下部窓枠３００ｄに当接する位置に設けられているので、図４０に示すように、下部窓枠３００ｄを弾性変形させ、窓部材３０６を上ハーフ３００に保持する状態に仮接合する。
【０１２３】
次に、第２工程として、下部窓枠３００ｄが弾性変形して窓部材３０６を保持する仮接合部に、超音波または熱による溶着作業を施す。しかし、上ハーフ３００の材質がＡＢＳ樹脂であり、窓部材３０６の材質が透明なＰＳ樹脂である場合のように、上ハーフ３００の材質と窓部材３０６の材質とが相溶性のない、または相溶性の低い材質である場合には、超音波または熱による溶着作業によって上ハーフ３００と窓部材３０６（特に、その突起３０６ａ）とが溶着することはないので、単に、上ハーフ３００と窓部材３０６との接合面（突起３０６ａ）が押しつぶされて変形するのみである。この状況を、図４１に示す。
【０１２４】
すなわち、上述のような超音波または熱による溶着作業により、下部窓枠３００ｄの弾性変形は解消されるが、上ハーフ３００と窓部材３０６とが溶着されることはなく、隙間なく接触して相互に移動できない状態（挟持・固着状態）となって、磁気テープカセットの透明窓として使用するには、従来技術の透明窓と同様になり、全く支障なく使用することができる。なお、上記突起３０６ａは、窓部材３０６上ではなく、上ハーフ３００側に設けるようにしてもよい。
【０１２５】
一方、このようにして製造されたカセットケースを、使用後に廃棄されたカセットケースの上ハーフ３００と窓部材３０６とを分解して、それぞれを新たな原材料としてリサイクルするときには、上ハーフ３００と窓部材３０６とが溶着されていないので、窓部材３０６を上方から強く押すことによって、上ハーフ３００の下部窓枠３００ｄが変形して窓部材３０６を容易に取り出すことができる。この場合、下部窓枠３００ｄから窓部材３０６を押し出す際に、下部窓枠３００ｄの変形が不足して、窓部材３０６が破損したとしても、上ハーフ３００と窓部材３０６とが溶着されていないので、破損した窓部材３０６を上ハーフ３００の溝部３００ｃから容易に取り出すことができる。
【０１２６】
また、このようにして分解した上ハーフ３００と窓部材３０６は、上ハーフ３００と窓部材３０６とが溶着されていないので、上ハーフ３００に窓部材３０６の一部が、あるいは窓部材３０６に上ハーフ３００の一部が固着したままとなることはなく、上ハーフ３００と窓部材３０６とを完全に分離することができて、リサイクルして再利用する際に、新たに原材料としての純度が落ちることはないという効果が得られる。
また、この上ハーフ３００と窓部材３０６とを分解する作業においても、上ハーフ３００と窓部材３０６とが溶着されていないので、前述したように、カセットケースの上ハーフ３００から窓部材３０６を容易に分離することができ、仮に窓部材３０６が破損したとしても、上ハーフ３００と窓部材３０６とが溶着されていないので、破損した窓部材３０６を上ハーフ３００の溝部３００ｃから容易に取り出すことができるので、安全に分解作業をすることができる。
【０１２７】
図４２は、本発明のさらに他の実施例に係る磁気テープカセットの上ハーフの透明窓の部分で断面にした斜視図である。先に示した実施例との違いは、窓部材を挟持・固着するための、上ハーフ３００に形成された開口部３０６ａの上部窓枠３００ｂと、弾性変形可能なように薄く形成された下部窓枠３００ｄとが、それぞれ、連続状ではなく、複数個所に分散した形状となっている点にある。
本実施形態に係る磁気テープカセットによっても、先に説明した実施形態において得られる効果とほぼ同様の効果が得られる。
【０１２８】
ところで、上記実施例に係る磁気テープカセットを製造する本態様の磁気テープカセットの製造方法は、窓部材３０６を、基体となる上ハーフ３００の材料と互いに相溶性がないもしくは相溶性が極めて低い材料で成形するとともに、上ハーフ３００の開口部３００ａが、その少なくとも一部に、十分な剛性を有する上部窓枠３００ｂと弾性変形可能な下部窓枠３００ｄと間に窓部材３０６を挿入するための仮嵌合部となる溝部３００ｃを有するように上ハーフ３００を成型し、この時、上ハーフ３００の開口部３００ａの上部窓枠３００ｂまたは下部窓枠３００ｄ、もしくは窓部材３０６は、上部窓枠３００ｂまたは下部窓枠３００ｄと窓部材３０６とが互いに接する位置に突起（図示例では、窓部材３０６側の突起３０６ａ）を有するように成型されており、上ハーフ３００の開口部３００ａの溝部３００ｃに窓部材３０６を挿入して、下部窓枠３００ｄを弾性変形させて仮接合させ、この仮接合させた部分に超音波または熱を作用させるものである。
その結果、製造された磁気テープカセットは、上述したように、仮接合させた部分の突起３０６ａが、超音波または熱の作用によって、変形して潰され、窓部材３０６を上ハーフ３００の開口部３００ａの上下窓枠３００ｂおよび３００ｄ間の溝部３００ｃに確実に固定することができる。もちろん、窓部材３０６の上ハーフ３００からの分解に際しても、上述したように、簡単かつ安全に、また、一部を固着させることなく完全に分解し、分離することができることは、いうまでもない。この磁気テープカセットの製造方法は、極めて有効な方法である。
【０１２９】
次に、図４３〜図４６を参照して、本発明の第８の関連技術に係る磁気テープカセットおよびその製造方法について説明する。
なお、本関連技術に係る磁気テープカセットにおいても、上ハーフの透明窓の構造およびその取付構造を除いて、図１に示す磁気テープカセットと同様の構成を有するものであるので、以下では、これらの構造についてのみ詳細に説明し、他の説明は省略する。
図４３は、本関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の上ハーフを示す縦断面斜視図であり、また、図４４は、図４３に示す上ハーフの部分拡大断面図である。本構成例では、これらの図から明らかなように、透明窓は、上ハーフ３３０に形成された開口部３３０ａと、この開口部３３０ａに装着された透明な樹脂で作製された窓部材３３６とからなっている。
【０１３０】
上ハーフ３３０の本体部に形成された開口部３３０ａには、図４４に示すように、開口部３３０ａの両側面に凹部３３０ｂ，３３０ｃが設けられており、その内側に縁部３３０ｄが形成された断面形状となっている。ここで、図４４に示す構成例では、開口部３３０ａの内側に形成された縁部３３０ｄの断面形状は、４角形のブロックが突出した形状となっているが、後述するように、この形状は４角形に限定されるものではない。
【０１３１】
この開口部３３０ａの内側に設けられた縁部３３０ｄは、開口部３３０ａの内側に沿って全周に設けてもよく、あるいは断続的に設けてもよい。しかし、後述する理由で、図４４に示す縁部３３０ｄは全周に設けることが望ましい。
【０１３２】
次に、上述の透明窓の形成方法について説明する。
図４５（ａ）および（ｂ）は、図４４に示す構成例に係る透明窓の製造方法を説明する図であって、本関連技術に係る透明窓を有する上ハーフ本体３３０をモールドして成形する成形型は、上ハーフ本体３３０の全体の形状を成形する上型３６０と下型３６２とを有している。この上ハーフ本体３３０の全体の形状を成形する上型３６０と下型３６２とは、上ハーフ本体３３０を所定の形状に成形する周知のものであって、従来技術と全く同様なので、ここでは説明を省略し、透明窓の製造方法に関係する個所についてのみ説明する。
【０１３３】
この上型３６０と下型３６２からなる成形型の、透明窓を装着する開口部３３０ａを成形する個所には、上型３６０に設けられ、表面側の凹部３３０ｂを形成する第１のコア（またはキャビティ）３６４と、下型３６２に設けられ、裏面側の凹部３３０ｃと開口部３３０ａの縁部３３０ｄとを形成する第２のコア３６６（またはキャビティ）とが設けられており、この第１のコア３６４と第２のコア３６６とは、いずれも、上型３６０または下型３６２に対して挿入退去可能に構成されている。
【０１３４】
そして、この成形型で上ハーフ本体３３０を成形するときには、図４５（ａ）に示すように、第１のコア３６４と第２のコア３６６を上型３６０または下型３６２から突出させ、第１のコア３６４と第２のコア３６６との先端を相互に密着させることによって、上型３６０と下型３６２および第１のコア３６４と第２のコア３６６によって形成された空間、すなわちキャビティ３６８に、ＡＢＳ樹脂のような樹脂を注入して射出成形し、上ハーフ本体３３０を成形するとともに、開口部３３０ａに形成される両側面の凹部３３０ｂ，３３０ｃとその内側に形成される縁部３３０ｄを成形する。
【０１３５】
次に、上ハーフ本体３３０の開口部３３０ａに透明な窓部材３３６を成形するときには、前述した上型３６０と下型３６２、および第１のコア３６４と第２のコア３６６を組み合わせて構成した成形型をそのまま使用して、図４５（ｂ）に示すように、成形された上ハーフ本体３３０と、第１のコア３６４と第２のコア３６６を上型３６０と下型３６２の中に没入させた成形型とによって形成された空間、すなわちキャビティ３７０に、上ハーフ本体３３０を成形するために注入されたＡＢＳ樹脂のような樹脂に対して相溶性のない、または相溶性の極めて低い透明な樹脂、例えばＰＳ樹脂を注入して、上ハーフ本体３３０に透明な窓部材３３６を一体的に成形して装着する。
図４６に示す構成例に係る透明窓も、キャビティ（３７２）に透明な樹脂を注入することで全く同様にして成形することができるので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【０１３６】
ところで、上記構成例に係る磁気テープカセットを製造する本関連技術に係る磁気テープカセットの製造方法は、上ハーフ本体３３０を成形するための成形型として、上型３６０と下型３６２からなり、さらに、上ハーフ本体３３０の開口部３３０ａを形成するために上ハーフ本体３３０の表面側からスライド可能な第１のコア３６４と、上ハーフ本体３３０裏面側からスライド可能で、上ハーフ本体３３０の開口部３３０ａに窓部材３３６を係止する凸状部３３０ｄを設けるための凹部３６６ａ、３６６ａをその両端部に持つ第２のコア３６６とを備える成形型を用い、始めに、この成形型の第１のコア３６４と第２のコア３６６とを互いに密着させて、上ハーフ本体形成用樹脂材料を注入して、開口部３３０ａを持つ上ハーフ本体３３０を成形した後、成形型の第１のコア３６４および第２のコア３６６とを互いに離間させ、これらの間に形成された空間（キャビティ）に、上ハーフ本体形成用樹脂材料と互いに相溶性がない、もしくは相溶性が極めて低い透明な窓部材形成用樹脂材料を注入して、窓部材３３６を成型して、上ハーフ本体３３０と窓部材３３６とを一体的に成形する方法である。この磁気テープカセットの製造方法は、極めて有効な方法である。
【０１３７】
この上ハーフ本体３３０を採用した磁気テープカセットは、使用後に廃棄されたカセットケースをリサイクルするために分解して分別する際には、上ハーフ３３０を取り外して、窓部材３３６を図中下側から強く押圧することによって容易に分解することができる。すなわち、図４４に示す構成例では、上ハーフ本体３３０と窓部材３３６とが溶着されていないので、窓部材３３６を下側から強く押圧することによって開口部３３０ａの縁部３３０ｄが塑性変形し、あるいは、窓部材３３６の縁の部分が割れて抜け落ちることによって容易に分解することができる。
【０１３８】
特に、上ハーフ本体３３０の縁部３３０ｄの下端と窓部材３３６の環状部３３６ａの上端とを接近して配置し、両端部を尖った形状に成形することによって応力が集中し、比較的小さな力で窓部材３３６の環状部３３６ａが割れて抜け落ちるように構成することができる。この場合、開口部３３０ａの全周で割れて抜け落ちるように、縁部３３０ｄは開口部３３０ａの内側に沿って全周に設けることが望ましい。
【０１３９】
図４６に示す構成例により形成される窓部材は、窓部材３３６を下側から強く押圧することによって開口部３３０ａの縁部３３０ｅがさらに容易に変形するように構成したものである。この構成例では、縁部３３０ｅの断面形状が、内側が傾斜した３角形のブロックが突出した形状となっているので、窓部材３３６を下側から押圧することによってこの傾斜面が弾性変形し、さらに強く押圧することによって塑性変形を起こして窓部材３３６の環状部３３６ａが抜け落ちることによって、窓部材３３６を上ハーフ本体３３０から容易に分解することができる。従って、この関連技術の場合には、縁部３３０ｅは開口部３３０ａの内側に沿って断続的に設けることが望ましい。
【０１４０】
本構成例に係る磁気テープカセットに用いられている透明窓は、上述のように構成されており、基体となる上ハーフ３３０と窓部材３３６とが互いに相溶性のない樹脂（または、相溶性のほとんどない樹脂）により一体的にモールドされているので、防塵などのための気密性に優れたものであり、持ち運びや保存，記録再生装置への装填などの人手による取り扱いの際にも、主として外部から圧力や衝撃が加えられるのみなので、縁部３３０ｄまたは３３０ｅの強度も、内部からの衝撃などで割れたり外れたりしない強度を確保しておけば、強度の点についても全く支障は生じない。
【０１４１】
次に、図４７〜図５４を参照して、本発明の第９の関連技術に係る樹脂製品の多色成形方法およびこの成形方法によって成形される樹脂製品である磁気テープカセットについて説明する。
特に、以下の説明に用いる構成例では、樹脂製品として、磁気テープカセットを代表例にとり、特に、その中でも、磁気テープカセットの筐体を構成する上ハーフと、この上ハーフに設けられた磁気テープ確認用の透明窓の成形方法として説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。なお、本構成例の磁気テープカセットにおいても、上ハーフの透明窓の構造およびその取付構造を除いて、図１に示す磁気テープカセットと同様の構成を有するものであるので、以下では、これらの構造についてのみ詳細に説明し、他の説明は省略する。
【０１４２】
図４７は、本構成例に係る磁気テープカセットの上ハーフとこの上ハーフに設けられた磁気テープ確認用の透明窓を示す平面図である。図４７に示すように、上ハーフ４１０には、筐体内部に収納される磁気テープの残量を確認するための透明窓（以下、単に窓という）４１２が設けられている。窓４１２は、その周囲に突起４１２ａ，４１２ｂ，……等を有しており、上ハーフ４１０側に設けられた所定形状と嵌合するようになっている。この様子を、VIII−VIII線に沿った断面図として図４８に示す。図４８に示すように、窓４１２の突起４１２ａ，４１２ｂは、それぞれ上ハーフ４１０の窓部の開口部の端部４１１に設けられた所定形状と互い違いに上下となって嵌め合わされる。
【０１４３】
図４９に、上ハーフ４１０と窓４１２との組み合わせ状態をさらに分かりやすく、その一部を拡大して斜視図で示す。図４９に示すように、窓４１２の突起４１２ａは、上ハーフ４１０の窓用開口部の端部４１１に設けられた凹部４１１ａに嵌め込まれ、突起４１２ｂは、上ハーフ４１０の窓用開口部の端部４１１の凹部４１１ｂに嵌め込まれている。ここで、凹部４１１ａは底面を有しており、突起４１２ａがその底面の上に乗った状態となり、上方は開放されている。また、凹部４１１ｂは底面を有しておらず、その代わり上方が蓋をされたように閉じており、この中に突起４１２ｂが嵌め込まれている。
【０１４４】
本構成例は、このような上ハーフ４１０および窓４１２を、コアバック式の２色成形で同時に成形し、かつ、窓４１２が上ハーフ４１０から分解容易なように組み立てることができるようにするものである。
そのために、上ハーフ４１０は、その窓用開口部の端部４１１が、図５０に示すような形状を有するようにする。すなわち窓用開口部の端部４１１に沿って、窓４１２の突起４１２ａ等が嵌め込まれる凹部４１１ａ〜４１１ｄと、これらの突起４１２ａ等を成形するための凹部４１１ａ’〜４１１ｄ’を形成する。
【０１４５】
また、このとき、窓４１２の突起４１２ａ等が嵌め込まれる凹部４１１ａなどは、隣り合ったものが、互いに窓４１２および上ハーフ４１０が上下になるようにする。すなわち、凹部４１１ａは底面４１３を有しているが、凹部４１１ｃは底面４１３を有しておらず、その代わり蓋のように上面４１５を有している。
また、底面４１３は、窓用開口部の端部４１１に沿って窓用開口部より少し内側に張り出すように形成される。これは、後述するように、窓４１２を組み付けたときに、窓４１２の縁がこの底面４１３の上にわずかに乗り上げて、完全に隙間をなくし防塵性を向上させるためである。
【０１４６】
また、図５１に、窓４１２の一部を拡大斜視図として示す。図５１に示すように、窓４１２は、上ハーフ４１０と結合するための突起４１２ａ〜４１２ｄ等を有している。突起４１２ａ等は、窓４１２と同じ厚さで形成され、各突起４１２ａ等は、上ハーフ４１０の各凹部４１１ａ等と嵌め合わせ易いように、その角部には丸みが形成されている。または、上ハーフ４１０の凹部４１１ａ等と確実に嵌合させるために所定のテーパを設けるようにしてもよい。
【０１４７】
図５２に、上ハーフ４１０と窓４１２を同時に成形したときの様子を、一部を拡大して斜視図で示す。本構成例では、上ハーフ４１０と窓４１２を、相溶性を有さない、互いに接着性のない材料で、同一の金型で同時に成形した後、窓４１２をはずして、ひっくり返して上ハーフ４１０に嵌めるようにする。そのため、図５２に示すように、例えば窓４１２の突起４１２ａを成形するために、上ハーフ４１０の窓用開口部を挟んで凹部４１１ａの反対側に凹部４１１ａ’が設けられている。同様に、突起４１２ｂを成形するために、上ハーフ４１０の凹部４１１ｂの反対側に凹部４１１ｂ’が、また突起４１２ｃを成形するために、上ハーフ４１０の凹部４１１ｃの反対側に凹部４１１ｃ’が設けられている。そして、突起４１２ｄを成形するための凹部４１１ｄ’が、凹部４１１ｄの隣に設けられている。
【０１４８】
図５２に示すような上ハーフ４１０および窓４１２を成形する金型の一構成例を、図５３に示す。なお、図５３（ａ），（ｂ）は、図５２のIX−IX線に沿った断面に対応する金型の断面図である。図５３（ａ）に示すように、上ハーフ４１０および窓４１２を成形する金型４２０は、主に上型４２２，下型４２４および可動コア４２６から構成される。まず、上型４２２，下型４２４および可動コア４２６で構成される空間（キャビティ）４３０に溶融樹脂を射出して、上ハーフ４１０を成形する。
【０１４９】
次に、図５３（ｂ）に示すように、可動コア４２６を窓４１２の厚さ分だけ下へ移動し、できた空間４３２に、上ハーフを成形した樹脂とは相溶性のない、互いに接着性のない樹脂を射出して窓４１２を成形する。
可動コア４２６の概略を、図５３（ｃ）に斜視図で示す。可動コア４２６は、窓４１２の突起４１２ａ等を成形するための突起部４２６ａ等を有している。なお、図５３（ａ）および（ｂ）に示す可動コア４２６は、図５３（ｃ）のＨ−Ｈ線に沿った断面を示したものである。
【０１５０】
このようにして、同一の金型４２０によって２色成形することで、同じタイミングで、上ハーフ４１０と窓４１２とが、図５２に示すように成形される。上に述べたように、上ハーフ４１０と窓４１２は、相溶性のない材料を使用しているため、成形後上ハーフ４１０から窓４１２を（図５２では、窓４１２を上方向に持ち上げることで）簡単に外すことができる。
【０１５１】
取り外した窓４１２は、図５４に示すように、ひっくり返して上ハーフ４１０に嵌め込まれる。すなわち、上ハーフ４１０の凹部４１１ａ’で成形された窓の突起４１２ａは、上ハーフ４１０の凹部４１１ａに嵌め込まれる。また、同様にして、凹部４１１ｂ’で成形された窓４１２の突起４１２ｂは、反対側の凹部４１１ｂに嵌め込まれ、凹部４１１ｃ’で成形された窓４１２の突起４１２ｃは、反対側の凹部４１１ｃに嵌め込まれる。また、凹部４１１ｄ’で成形された窓４１２の突起４１２ｄは、凹部４１１ｄ’の隣りの凹部４１１ｄに嵌め込まれる。また、窓４１２の端部は、上ハーフ４１０のわずかに張り出した底面４１３の上に乗るようにして、窓４１２周囲の（突起４１２ａ等が設けられていない部分の）隙間を塞ぎ、防塵性を高めている。
【０１５２】
上記構成例の磁気テープカセットは、本関連技術に係る樹脂製品の多色成形方法を適用した製造方法により、すなわち上ハーフ（本体）４１０と窓（部材）４１２と含む樹脂製部品を相溶性を有さず、互いに接着性のない２種以上の材料を用いて、各部品を単一の金型２０で多色に成型し、成型後、上ハーフ４１０と窓部材４１２の各部品を取り出して、窓４１２を表裏反転させて、上ハーフ４１０に組み付ける方法により製造することができる。
【０１５３】
上述のように、本関連技術では、上ハーフと窓を、相溶性を有さない材料、すなわち、相溶化パラメータが離れた値を有し、接着性のない材料で、２色成形で同一の金型で成形し、成形後に窓を上ハーフから分離して、窓をひっくり返して上ハーフに嵌め込むようにしたため、組み付けが容易であるとともに、後に窓を上ハーフから分離回収することも容易にできるようになる。
【０１５４】
なお、図５２あるいは図５４においては、例えば、窓４１２の突起４１２ｂと凹部４１１ｂとの嵌合は、突起４１２ｂの上部と凹部４１１ｂの間に隙間があるように描かれているが、これは、突起４１２ｂと凹部４１１ｂの結合状態を分かりやすく表現するためであって、実際には、図４８の断面図あるいは図４９の斜視図に示すように、この隙間はほとんどなく、窓４１２の突起４１２ａ等は上ハーフ４１０の凹部４１１ａ等にぴったりはまっており、窓４１２ががたつくようなことはない。
しかし、窓と上ハーフとの結合は、上の方法に限定はされず、上ハーフおよび窓の形状もこれに限定されることなく、他の係合方法によって窓を上ハーフに係止するようにしてもよい。
【０１５５】
このように、本構成例では、窓と上ハーフを相溶性のない材料で成形し、窓と上ハーフとをコアバック式の２色成形（２層成形）で構成し、成形後に窓を上ハーフから分離して、窓をひっくり返して上ハーフに嵌め込んで成形品に形成した凹凸嵌合あるいはその他の係合によって窓を上ハーフに係止するようにすることによって、窓と上ハーフ等との、各部品の分離回収を容易とすることが可能となる。
【０１５６】
次に、図５５〜図５８を参照して、本発明の第１０の関連技術に係る磁気テープカセットについて説明する。
なお、本関連技術に係る磁気テープカセットにおいても、上ハーフの透明窓の構造およびその取付構造を除いて、図１に示す磁気テープカセットと同様の構成を有するものであるので、以下では、これらの構造についてのみ詳細に説明し、他の説明は省略する。
図５５は、本関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の上ハーフに設けられた操作用係止部の一部を断面にした拡大斜視図であり、図５６は、図５５に示す構成例に係る磁気テープカセットの長手方向に沿った断面図である。この構成例における上ハーフ１１６に設けられた透明窓は、図５５，図５６から明らかなように、上ハーフ本体１５６に形成された開口部１５６ａが上ハーフ本体１５６の長手方向の全長にわたって設けられており、開口部１５６ａに装着された透明な樹脂で作製された窓部材１５８が、開口部１５６ａの全体を覆うように、上ハーフ本体１５６の全長にわたって装着されている。
【０１５７】
上ハーフ本体１５６の開口部１５６ａの内側には縁部１５６ｂが設けられており、この縁部１５６ｂの上に、窓部材１５８の両側面に設けられた縁部１５８ａが載置されるように窓部材１５８を装着することによって、上ハーフ本体１５６と窓部材１５８とを隙間なく密着させて、上ハーフ１１６の気密性を維持するとともに、持ち運びや保存，記録再生装置への装填などの人手による取り扱いによる外部からの押圧力や衝撃によって窓部材１５８が割れたり外れたりしないように構成されている。
【０１５８】
窓部材１５８の両端は、上ハーフ本体１５６の長手方向に設けられた開口部１５６ａの両端まで伸びており、その先端に、直角に折り曲げた形状の係止部材１６０が設けられており、その先端に設けられた操作用係止爪１６０ａが、上ハーフ本体１５６の長手方向の両端に設けられた係止溝１５６ｃに嵌入・係止されている。そして、係止溝１５６ｃのさらに下方には、係止溝１５６ｃに嵌入して係止された操作用係止爪１６０ａを外す際に、工具を挿入するための外し溝１５６ｄが設けられている。
【０１５９】
ここで、上ハーフ本体１５６の開口部１５６ａに装着される窓部材１５８は、開口部１５６ａに密着するように、わずかに上方に反った形状としておくことが望ましく、窓部材１５８の係止部材１６０はわずかに内側に反った形状としておくことが望ましい。このような形状にすることによって、窓部材１５８は、それ自身の弾性によって、窓部材１５８の縁部１５８ａと上ハーフ本体１５６の開口部１５６ａに設けられた縁部１５６ｂとが密着し、係止部材１６０が係止溝１５６ｃに確実に嵌入して外れないように付勢されることになる。
【０１６０】
本構成例に係る磁気テープカセットはこのように構成されているので、磁気テープカセットを使用しているときには、上ハーフ本体１５６の開口部１５６ａに設けられた縁部１５６ｂと窓部材１５８に設けられた縁部１５８ａとが密着して装着されるので、気密性や強度については実用上全く支障がない。また、使用後に磁気テープカセットが廃棄されたときには、上ハーフ本体１５６の外し溝１５６ｄに工具を挿入し、窓部材１５８に設けられた係止部材１６０の操作用係止爪１６０ａを係止溝１５６ｃから押し出すようにして外すことによって容易に分解することができ、分解された上ハーフ本体１５６や窓部材１５８に他の材質が固着することもない。
【０１６１】
なお、図５５および図５６に示した構成例においては、上ハーフ本体１５６に設けられている外し溝１５６ｄを、操作用係止爪１６０ａの係止を解除するための工具を挿入するに充分なだけの長さに設けているが、これは、上ハーフ端面の上端から下端まで連続した形状としてもよいことはいうまでもない。
【０１６２】
図５７は、本関連技術の他の構成例に係る、透明窓を有する磁気テープカセットの斜視図であり、図５８は、図５７の矢視Ａ−Ａにおける断面図である。本構成例は、窓部材１５８を上ハーフ本体１５６の長手方向の全長にわたって設けることなく、従来技術と同様の大きさの透明窓にすることを可能にしたものである。すなわち、本構成例における上ハーフ１１６の透明窓は、図５７に示すように、上ハーフ本体１５６に従来技術と同様の大きさの開口部１５６ａを設け、この開口部１５６ａに、これと同じ大きさの窓部材１５８を嵌着したものである。
【０１６３】
上ハーフ本体１５６の開口部１５６ａの内側には、開口部１５６ａの切欠き部１５６ｅを除く全周にわたって、上記構成例と同様の縁部１５６ｂが設けられており、この縁部１５６ｂに上記構成例と同様の窓部材１５８の縁部１５８ａが載置して装着される。そして、図５８（ａ）または（ｂ）に示すように、窓部材１５８の一方（図５８中の左側）の側面には、上ハーフ本体１５６の縁部１５６ｂを挟持するように形成された挟持爪１５８ｂが設けられており、この挟持爪１５８ｂで上ハーフ本体１５６の縁部１５６ｂと窓部材１５８の縁部１５８ａとが密着するように挟持する。
【０１６４】
窓部材１５８の他方（図５８中の右側）の側面の中央部には、窓部材１５８を上ハーフ本体１５６に固定する係止部材１６２が設けられている。なお、この構成例における係止部材１６２は、前述した上ハーフ本体１５６の開口部１５６ａの切欠き部１５６ｅ内に位置しており、上ハーフ本体１５６の下面に窓部材１５８側の係止爪１６２ａを係止することによって固定するものであって、薄肉にして弾性を与えたばね部１６２ｂの付勢力によって、確実に上ハーフ本体１５６の下面に係止することが可能である。
【０１６５】
図５８（ａ）に示された構成例では、窓部材１５８の挟持爪１５８ｂと係止部材１６２の係止爪１６２ａとが上ハーフ本体１５６の下方に突出しているが、カセットケースに内蔵する磁気テープの配置等の関係で、挟持爪１５８ｂと係止爪１６２ａとが上ハーフ本体１５６の下方に突出することが望ましくない時には、図５８（ｂ）に示すように、窓部材１５８の挟持爪１５８ｂと係止部材１６２の係止爪１６２ａとを、上ハーフ本体１５６の内側に配置することができる。この場合には、係止爪１６２ａを係止するための凹部をそのまま、上ハーフ下面から係止爪１６２ａを外すための外し溝１５６ｆとすることができる。
【０１６６】
本構成例に示す磁気テープカセットにおいては、磁気テープカセットを使用しているときには、上ハーフ本体１５６の開口部１５６ａに設けられた縁部１５６ｂと窓部材１５８に設けられた縁部１５８ａとが密着して装着されるので、窓部材１５８の気密性や強度については実用上全く支障がない。
【０１６７】
また、図５８（ａ）および（ｂ）に示す両構成例とも、使用後に磁気テープカセットが廃棄されたときには、カセットケース上面から、操作用係止部１５６ｇまたは同１５６ｈ内に工具を挿入することにより、上ハーフ本体１５６を分解することなく、その上面から係止部材１６２の係止爪１６２ａを対応する開口部１５６ａの切欠き部から外すことによってカセットケースを容易に分解することができ、分解された上ハーフ本体１５６や窓部材１５８に他の材質が固着・混入することもない。
【０１６８】
なお、本関連技術は上記構成例に限定されるものではなく、他の構造を有する係止爪を採用することも可能であり、他の型式の磁気テープカセットに設けられる内部を視認するための各種の透明窓にも同様に適用できることは明らかである。
例えば、上記各構成例においては、いずれも、窓部材１５８を上ハーフ１５６に機械的に係止させた例を示したが、本関連技術はこれには限定されず、窓部材１５８を上ハーフ１５６に熱溶着により係止させた状態、もしくは相溶性を有する樹脂同士による熱溶融により係止させた状態でも、用いることが可能である。
【０１６９】
次に、本発明の第１１の関連技術に係る磁気テープカセットについて説明する。
ところで、前述の通り、従来は、磁気テープカセットの各部分（部材）を構成する樹脂の種類を選択する際には、もっぱら、その機械的強度（耐クリープ性を含む）や、寸法安定性，耐熱性などの物理的性質、あるいは耐腐食性などの化学的性質が重要視されてきたが、近年は、これに加えて、廃棄処分する際に重要になる、自然界に存在する微生物による分解の容易さ（以下、生分解性という）が考慮されるようになってきている。
【０１７０】
本関連技術に係る磁気テープカセット（以下、単にカセットという）は、このような生分解性に優れた樹脂を、カセットの各部分（部材）を構成する樹脂として用いるものである。なお、本関連技術の説明において、「上」とは、上ハーフが位置する側をいい、また、「下」とは、下ハーフが位置する側をいう。
本関連技術は、磁気テープと、この磁気テープを回動自在に収納する筐体とを有する磁気テープカセットに適用され、一対のリールハブに磁気テープを巻回してなる一対のテープリールが、筐体内から磁気テープを引き出し可能あるいは走行可能に所定の箇所に収容される、いずれの２リールタイプの磁気テープカセットにも、適用される。または１個のリールハブに磁気テープを巻回してなる１個の単一のテープリールが、筐体内から磁気テープを引き出し可能あるいは走行可能に所定の箇所に収容される、いずれの１リールタイプの磁気テープカセットにも、適用可能である。
【０１７１】
また、本関連技術のカセットにおいて、筐体（カセットケース）とは、上ハーフおよび下ハーフを主要構成部材とし、その上ハーフまたは下ハーフに装着される他の部材を含め、磁気テープを巻回したテープリールおよびこのテープリールから引き出された一部の磁気テープを保持または収容するために上ハーフまたは下ハーフに装着される部材を含めた部材をいう。例えば、他の部材として、リッド（前蓋）、下ハーフの底面に摺動可能に装着されるスライダなどを含む複数の部材から構成され、上ハーフと下ハーフとを組合わせて形成されるものをいう。
【０１７２】
本関連技術の一構成例のカセットは、上ハーフに設けられた窓開口部の少なくとも１つに嵌装される窓部材が生分解性樹脂からなるものである。窓部材を形成する生分解性樹脂とは、使用中は従来の樹脂と同程度の機能を保ちながら、使用後は自然界に存在する微生物の働きによって最終的に水や二酸化炭素などの無機物に分解される樹脂をいい、ＩＳＯ１４８５１，ＩＳＯ１４８５２またはＩＳＯ１４８５５などに試験方法が記載されている生分解性を示す樹脂である。
【０１７３】
ここで、ＩＳＯ１４８５１やＩＳＯ１４８５２では好気的水系での生分解性が規定され、ＩＳＯ１４８５１では酸素消費から、また、ＩＳＯ１４８５２では二酸化炭素の発生量からその分解速度を求め、最大６ヶ月間で６０％以上の分解率に達するものをいう。また、ＩＳＯ１４８５５ではコンポスト条件での二酸化炭素の発生量から、最大６ヶ月間で７０％以上分解するものをいう。
【０１７４】
この生分解性樹脂としては、大別して、下記のものが挙げられる。
（１）微生物産出ポリマー
（ａ）ポリβーヒドロキシ酪酸（例えば、三菱瓦斯化学製、ビオグリーン）
（ｂ）ポリヒドロキシブチレート／バリレート（例えば、日本モンサント製バイオポール、ただし、添加剤（充填剤）として、３０％程度まで）
【０１７５】
（２）合成ポリマー
（ａ）ポリ乳酸（例えば、島津製作所製ラクティ、三井化学製レイシア、カーギル・ダウ製エコプレイ）
（ｂ）ポリカプロラクトン（ＰＣＬ）（例えば、ダイセル化学工業製セルグリーンＰ−Ｈ、ただし、添加剤（充填剤）として、３０％程度まで）
【０１７６】
（３）天然物系ポリマー
（ａ）セルロースアセテート（例えば、ダイセル化学工業製セルグリーンＰ−ＣＡ、）
（ｂ）澱粉＋ＰＣＬ（例えば、日本合成化学製マタービー、チッソ製ノボン）
（ｃ）修飾でん粉（例えば、日本コーンスターチ製エバーコーン）
ただし、上記ポリマーは、いずれも添加剤（充填剤）としての使用が可能なものである。
【０１７７】
なお、本態様においては、微生物分解の促進剤を用いてもよい。この微生物分解の促進剤としては、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、米デンプン、あるいはこれらの変性デンプン等の各種のでん粉を高濃度にブレンドして得られるマスターバッチなどが挙げられる。
【０１７８】
ここで、窓部材を形成する生分解性樹脂としては、ポリ乳酸を主材とするものが好ましく、さらにポリ乳酸に、ポリヒドロキシブチレン（ＰＨＢ）、ポリカプロラクトン（ＰＣＬ）またはポリブチレンサクシネート（ＰＢＳ）を配合したものが好ましい。特に、ポリ乳酸に、ポリヒドロキシブチレン（ＰＨＢ）、ポリカプロラクトン（ＰＣＬ）またはポリブチレンサクシネート（ＰＢＳ）を１〜６０％、さらに２０〜３０％配合したものが、成形時の溶融流動性に優れ、かつ得られる耐衝撃性、透明性、耐加水分解性に優れる窓部材を得ることができる点で、好ましい。
【０１７９】
本構成例において、生分解性樹脂からなる窓部材は、前記生分解性樹脂、または生分解性樹脂を主材とし、その他の成分を配合したものを用いて、射出成形で成形することができる。また、形状，寸法等も嵌装される磁気テープカセットに応じて適宜選択される。
【０１８０】
また、窓部材を窓開口部に嵌装する方法としては、溶着，機械的嵌合，スナップ嵌合等の各種の方法で行うことができ、特に制限されない。なお、溶着によって嵌装する場合は、例えばハーフをＡＢＳなどの汎用の樹脂で構成した場合と比較すると、前記生分解性樹脂では、サーマルリサイクルに利用する際の熱の発生量は、従来のＡＢＳの半分以下である。
【０１８１】
次に、図５９〜図６４を参照して、本発明の第１２の関連技術に係る異種材料の破壊分離方法について説明する。
以下、本関連技術に係る異種材料の破壊分離方法について、異種材料から構成される樹脂製品として、磁気テープカセットを代表例にとり、カセットケース（筐体）に設けられた磁気テープ残量確認用の透明窓を筐体から破壊分離して容易に分離回収可能とする方法について、詳細に説明する本発明はこれに限定されないことは、いうまでもない。
【０１８２】
図５９に、本構成例に係る磁気テープカセットを示す。図５９に示すように、本構成例に係る磁気テープカセット４６０は、筐体（カセットケース）を構成する上ハーフ４６１および下ハーフ４６２からなる。下ハーフ４６２の下面側にはスライダ４６３が取り付けられており、また、カセット前面側（図中の手前側）には、リッド４６４が設けられている。スライダ４６３は、下ハーフ４６２の下面に沿ってカセット前後方向に摺動可能に設置され、カセット非使用時には、防塵のためカセットケース下面側の開放部分を塞ぐようになっている。また、リッド４６４は、カセット前面側を開閉可能とするように、支軸４６４ａの周りに回動可能に、上ハーフ４６１に取り付けられている。なお、本構成例においても、図５９に示されていない磁気テープカセットの構成は、図１に示す磁気テープカセットと同様であるので、以下では、その詳細な説明は省略する。
【０１８３】
また、磁気テープカセット４６０の筐体内には、一対の巻取ハブに巻回された磁気テープ（図示されていない）が収容されている。そして、上ハーフ４６１には、例えば磁気テープカセット４６０を使用中にデッキ（図示されていない）から取り出したときにテープ残量を確認するための、透明な窓４６６が設けられている。
本構成例は、この窓４６６を磁気テープカセット筐体を構成する上ハーフ４６１から容易に分離回収可能とするものである。
【０１８４】
そのため、本構成例の磁気テープカセット４６０の窓４６６には、簡単に破壊して分離できるような工夫がなされている。すなわち、通常は窓４６６を射出成形する際、窓４６６の中央部に設けられたゲートから溶融樹脂が射出されて成形されるが、本構成例では、図５９に示すように、ゲート４６７は窓４６６の長手方向の一方の端部に設けられている。そして、窓４６６の長手方向のゲート４６７に対向する他方の端部に破壊マーク４６８が設けられている。ここで、破壊マーク４６８というのは、窓４６６を上ハーフ４６１から分離回収する際に、その破壊マーク４６８の位置に力を加えれば容易に窓４６６を割ることができ、窓４６６を上ハーフ４６１から簡単に分離できるということを示す印である。
【０１８５】
一般に、射出成形品においては、溶融樹脂の流動方向に向かって破壊し易い傾向があることが知られている。また、同一肉厚ならば、溶融樹脂はゲートから放射状に均一に流れようとする性質を持っている。例えば、図５９に示す磁気テープカセットの窓４６６を射出成形する場合、図６０に示すようにゲート４６７から溶融樹脂が放射状に全体に広がって行って成形される。そこで、任意の点Ｐに力を加え亀裂４６９を生じさせると、亀裂４６９は、樹脂が広がった放射状の線に直交して、ゲート４６７に向かって進む。
【０１８６】
本構成例では、この性質を利用して、図５９あるいは図６１に示すように、窓４６６の長手方向において、ゲート４６７と反対側のゲート４６７と対向する位置に破壊マーク４６８を付けるようにする。本構成例では、ゲート４６７は、窓４６６の長手方向の一方の辺の中点（のわずかに内側）にあり、これに対向して破壊マーク４６８は、窓４６６の長手方向の対向する辺の中点（のわずかに内側）に設けるようにしている。そして、この破壊マーク４６８に力を加えれば、窓４６６は、破壊マーク４６８から真っ直ぐゲート４６７に向かって長手方向に２つにきれいに割る事ができる。
【０１８７】
上述の破壊マーク４６８の付け方は、特に限定はされず、窓４６６を射出成形する際に、金型によって、三角形（△）等の所定の形がつくように成形してもよいし、後から刻印を押すようにしてもよいし、所定のマークやそこを押せばきれいに割れる旨を示す文字を印刷してもよいし、また、そのようなシールを貼るようにしてもよい。
なお、窓４６６の成形は、上ハーフ４６１と同一の金型で同時に２色成形によって成形してもよいし、窓４６６は別体で成形するようにしてもよい。
【０１８８】
さらに、ゲート４６７と破壊マーク４６８とを結ぶ直線と交わる、窓４６６の短い２つの辺（端部）４６６ａ，４６６ｂは、上ハーフ４６１に固定せず、ゲート４６７と破壊マーク４６８とを結ぶ直線と交わらない、窓４６６の他の長い２辺４６６ｃ，４６６ｄのみを上ハーフ４６１に固定するようにすると、窓４６６を長手方向にきれいに真ん中から２つに破断させることができる。
この、窓４６６の長手方向の辺４６６ｃ，４６６ｄの固定方法も、辺全体を固着するのではなく、図６２に示すように、辺４６６ｃ，４６６ｄに数個の突起部２０を設け、ここでのみ上ハーフ４６１と接着するようにするとよい。このようにすれば、窓４６６を長手方向に２つに破断した後、各部分は数カ所でのみ上ハーフ４６１に固定されているので、破断した後の各部分を、上ハーフ４６１から分離するのは容易である。
【０１８９】
また、破壊マーク４６８に極わずかの力を加えただけで破断してしまっては、通常使用時に製品強度が確保できないため、実際に破断する際には、破壊マーク４６８にある程度の力を加えなければ亀裂が入らないようにしておくことも必要である。しかし、そのために破断する際に相当の力を要し破断が困難になっては困る。そこで、図６３に示すように、破壊マーク４６８がある側の辺４６６ｂにわずかに切欠き４７２を入れておき、そこからゲート４６７に向かう向きに力を加えるようにして破壊マーク４６８に力を加えた際、破壊マーク４６８からゲート４６７に向かって亀裂がスムーズに入って行くようにしてもよい。
【０１９０】
このようにすることで、切欠き４７２に沿った向きに破壊マーク４６８に力を加えれば、それほど大きな力を加えなくともこの切欠き４７２から亀裂がゲート４６７に向かって延びて行き、簡単に窓４６６を破断することができる。なお、この切欠き４７２は、窓４６６の辺４６６ｂが上ハーフ４６１と多少重なるようにし、その重なった部分に設けるようにするとよい。このようにすれば、切欠き４７２の隙間からゴミが磁気テープカセット内部に入るような事はない。
【０１９１】
また、図６４に示すように、窓４６６の長手方向に、ゲート４６７と破壊マーク４６８を結ぶ直線状の溝４７４を設けるようにしてもよい。この溝４７４は、あまり深いと、通常の使用において、多少の衝撃で割れてしまう惧れがあり、また、破壊マーク４６８に力を加えて窓４６６を破断しようとする際に、亀裂がゲート４６７に向かって進むのを補助する役目を果たせばよいので、それほど深くする必要はない。
【０１９２】
ところで、磁気テープカセットの窓によっては、窓の内側に、磁気テープの巻き取りハブの位置規制用のリブが設置されている場合があり、このような窓の場合、破壊マークに力を加えても破壊マークから入った亀裂が、この巻き取りハブ位置規制用リブのところで止まってしまったり、そこから横の方へ方向が変わってしまい、窓が長手方向にうまく割れないことがある。
【０１９３】
このような場合でも、図６４に示すような溝４７４をいれておけば、この溝４７４に沿って亀裂が進むようになって、確実に窓を長手方向にきれいに破断することが可能となる。
あるいは、破壊マークからゲートに向かって亀裂が進む位置にあたる部分においては前記巻き取りハブ位置規制リブを切り欠いておくようにしてもよい。
【０１９４】
なお、通常は窓の射出成形において、ゲートは、窓の中央に位置しているが、この場合でも、上記構成例と同様に窓の長手方向の一方の辺の真ん中付近に破壊マークをつけておけば、破壊マークを押せば、亀裂が中央のゲートに向かって進む。うまく割れば、この亀裂は中央のゲートを越えてそのまま長手方向の反対側の辺に向かって進むため、この場合でも本構成例の破壊マークを付ける方法は有効である。
【０１９５】
また、上で示した長方形の窓以外にもさまざまな形状のものが考えられるが、その場合でも、破壊マークを付ける位置は、その点に衝撃を加えことにより、その点からゲートに向かって亀裂が入っていくような位置とするとよい。例えば、窓上で、ゲートから最も遠い位置に破壊マークを付けるようにするとよい。
また、ゲートと破壊マークの相対的な位置を考えると、一般的にはゲートと破壊マークとを結ぶ直線が窓を切る長さが最も長くなるような位置にそれぞれゲートおよび破壊マークを設けるようにすると、窓を略半分ずつに大きく破断することができ、その後の分離回収も容易となり、好ましい。
【０１９６】
以上、本関連技術の一構成例について詳細に説明したが、本構成例によれば、磁気テープカセットの上ハーフに設けられた磁気テープ残量確認用の透明窓を簡単に破壊して、上ハーフからの窓の分離をスムーズに確実に、かつ安全に行うことができるようになる。
また、本関連技術は、このような磁気テープカセットの窓のみでなく、他の樹脂成形品一般に適用可能である。
【０１９７】
以上、本発明に係る磁気テープカセットおよびこれに関連するその製造方法ならびに樹脂成形品、樹脂製品の多色成形方法および異種材料の破壊分離方法について、種々の実施例および関連技術の構成例を挙げて詳細に説明したが、上記実施例，構成例はいずれも一例を示したものであり、本発明の思想は、細部の設計事項を容易に変更することができ、他の型式の磁気テープカセットにも同様に適用できることは明らかであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の改良や変更を行うことができることはもちろんである。
例えば、上述のような分解可能な透明窓は、磁気テープカセットのテープの残量を確認するばかりでなく、内部を視認するために設けられる、特に、他の型式の磁気テープカセットに設けられる各種の透明窓等や、各種の透明窓の組み付け等にも同様に適用できることは明らかである。
また、上記実施例，構成例に示した本発明に係る異種樹脂（プラスチック）部品の種々の結合方式は、磁気テープカセット以外の樹脂（プラスチック）製品においても広く応用可能である。
【０１９８】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明によれば、磁気テープカセットの透明窓を構成する基材（上ハーフ本体）と窓部材とが溶着されていないので、分解が容易であるとともに、基材に窓部材の一部が、あるいは窓部材に基材の一部が固着したままとなることがなく、完全に分離することができて、リサイクルして再利用する際に、新たに原材料としての純度が落ちることはない。
また、本発明によれば、これに加え、基材と窓部材とを分解する作業においても、基材から窓部材を容易にかつ安全に分離することができるので、作業者の安全の面でも多大な効果を有するものである。
さらに、本発明の第４の関連技術によれば、上記と同様の効果を得ることができる。
【０１９９】
また、以上に詳述したように、本発明の第８の関連技術によれば、基体となる上ハーフ本体の開口部の断面形状を両側面に凹部を有しその内側に縁部を有する形状として、この開口部に直接窓部材をモールドしたので、上記第４の関連技術と同様の効果を得ることができる。
さらに、本関連技術によれば、これに加え、上記窓部材を成形する成形型は、出没可能な第１のコアと第２のコアとを有するものであり、上ハーフと窓部材を成形するときに、同じ成形型を使用して、第１のコアと第２のコアの位置のみを変更して成形することができるので、全体として成形型を安価にすることができるという効果もある。
【０２００】
また、以上に詳述したように、本発明の第９の関連技術によれば、それぞれが相溶性を有さず、互いに接着性のない２種以上の樹脂材料を利用して、コアバック式の多色成形方法により、前記樹脂製品の各部品を単一の金型で同じタイミングで多色に成形し、成形後、前記各部品を取り出して、各部品を組み合わせることにより、各部品を一度に組み付けて樹脂製品とするようにしたため樹脂製品の各部品を容易に分離回収することが可能となる。
【０２０１】
また、以上に詳述したように、本発明の第１から第３の関連技術によれば、上記第４の関連技術と同様の効果を得ることができる。
また、以上に詳述したように、本発明の第５の関連技術によれば、基体となる上ハーフ本体の開口部と窓部材との接合部の断面形状が、左右非対称であって、かつ傾斜して形成されているので、透明窓を構成する基体と窓部材とが溶着されておらず、組み付け後は実質的に移動不能であって、十分な気密性を有するとともに、外部からの力に対しては十分な強度を有することができる。そして、本関連技術によれば、窓部材を斜め方向に押圧することによって窓部材が基体の開口部から容易に分解可能であるので、上記第４の関連技術と同様の効果を得ることができる。
【０２０２】
また、以上に詳述したように、本発明の第７の関連技術によれば、基体となる上ハーフ本体の開口部を円形にして、この開口部に円形に形成された前記窓部材を螺着したので、上記第４の関連技術と同様の効果を得ることができる。
さらに、本関連技術によれば、窓部材にフランジを設けることによって、窓部材しっかりと固定して気密性を保つばかりでなく、外部からの圧力や衝撃に対しても十分な強度を得ることができる。
【０２０３】
また、以上に詳述したように、本発明の第６の関連技術によれば、異種材料の部品から形成される樹脂成形品において、容易に各部品を分離回収することができ、部品の再生利用が容易となる。
また、以上に詳述したように、本発明の第１０の関連技術によれば、上記第４の関連技術と同様の効果を得ることができる。
また、以上に詳述したように、本発明の第１１の関連技術によれば、リサイクル過程で生じる放出熱量を低減し、地球環境の保全、地球温暖化の防止に有効である。
また、以上に詳述したように、本発明の第１２の関連技術によれば、異種材料からなる樹脂成形品の各部品を簡単に確実にしかも安全に破壊して分離回収をすることが可能となる。
【０２０４】
以上、本発明並びにその各関連技術によれば、使用後に廃棄された磁気テープカセットの上ハーフ本体と窓部材とを分解して分離する際に、あくまでも安全な作業が行えるような構造の、磁気テープカセットを提供することが可能になるという効果が得られる。
また、本発明並びにその各関連技術によれば、万一、廃棄された磁気テープカセットの一部が、サーマルリサイクルに回された場合でも、サーマルリサイクルにおける放熱量を低減可能とする、磁気テープカセットを提供することができるという効果もある。すなわち、本発明並びにその各関連技術によれば、リサイクル過程で生じる放出熱量を低減し、地球環境の保全，地球温暖化の防止に有効な磁気テープカセットを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の分解斜視図である。
【図２】図１に示す磁気テープカセットの上ハーフの透明窓の部分を矢視Ｉ−Ｉ線で断面にした斜視図である。
【図３】図２に示す上ハーフの部分断面図である。
【図４】（ａ）は、図３に示す上ハーフ本体のくさび状の突起と窓部材のくさび状の突起との係合の状態を示す部分拡大断面図であり、（ｂ）は、その変形例を示す部分拡大断面図である。
【図５】本発明の一関連技術に係る磁気テープカセットの他の構成例の上ハーフの断面図である。
【図６】（ａ）は、図５に示す上ハーフ本体の窓枠と窓部材の爪部材との係合の状態を示す拡大断面図であり、（ｂ）は、その変形例を示す拡大断面図である。
【図７】本発明の一関連技術に係る磁気テープカセットの他の構成例の上ハーフの断面図である。
【図８】図７に示す構成例における窓部材の斜視図である。
【図９】本発明の一関連技術に係る磁気テープカセットの他の構成例の上ハーフに設けられた窓部材係止部の部分拡大斜視図である。
【図１０】図９に示す上ハーフの窓部材係止部に係止される係止部材を持つ窓部材の斜視図である。
【図１１】窓部材および上ハーフに設けられた窓部材係止部の、図９中の仮想的中心線II−IIでの断面図である。
【図１２】（ａ）〜（ｃ）は、それぞれ本発明の一関連技術に係る窓部材を上ハーフに設けられた窓部材係止部にはめ込む状況を説明する模式図である。
【図１３】（ａ）〜（ｃ）は、それぞれ本発明の一関連技術に係る窓部材を上ハーフに設けられた窓部材係止部から外す状況を説明する模式図である。
【図１４】（ａ）〜（ｄ）は、それぞれ本発明の一関連技術に係る窓部材の側面に設けられている係止部材の形状の構成例を列挙した斜視図である。
【図１５】図９に示す構成例に係る窓部材係止部の係止溝のさらに詳細を示す断面図である。
【図１６】（ａ）および（ｂ）は、それぞれ本発明の一関連技術に係る上ハーフ本体に設けられた窓部材係止部の係止溝のさらに別の構成例を示す詳細断面図（その１）である。
【図１７】本発明の一関連技術に係る上ハーフ本体に設けられた窓部材係止部の係止溝のさらに別の構成例を示す詳細断面図（その２）である。
【図１８】本発明の他の関連技術の一構成例を示す上ハーフの透明窓部分の断面図である。
【図１９】本構成例の上ハーフの透明窓部分の、図１８とは直交する面での断面図である。
【図２０】本関連技術の他の構成例に係る、上ハーフの透明窓を嵌合させる部分の詳細を示す斜視図である。
【図２１】本発明の他の関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の概略を示す斜視図である。
【図２２】図２１のIII −III 線に沿った断面図である。
【図２３】図２１のIV−IV線に沿った断面図である。
【図２４】本構成例の磁気テープカセットの上ハーフの窓受入部の一部を拡大して示す斜視図である。
【図２５】図２４において窓を組み込んだ状態を示す斜視図である。
【図２６】本構成例における窓を示す斜視図である。
【図２７】本構成例における窓の組み込み方法を示す磁気テープカセットの斜視図である。
【図２８】本構成例における窓の他の例を示す斜視図である。
【図２９】本発明の他の関連技術に係る透明窓を有する磁気テープカセットの一構成例の上ハーフの斜視図である。
【図３０】図２９に示す上ハーフの透明窓の部分を示す、Ｖ−Ｖ線断面図である。
【図３１】図３０に示す窓部材を示す側面図である。
【図３２】図３１に示す窓部材を下方から見た斜視図である。
【図３３】本関連技術に係る磁気テープカセットの他の構成例の透明窓の部分を示す図であり、（ａ）は斜視図であり、（ｂ）は側面図である。
【図３４】図３３に示す構成例における、上ハーフの開口部を示す斜視図である。
【図３５】図３３に示す構成例における、窓部材と開口部内周面との係合状況を説明する図である。
【図３６】本発明の一実施形態に係る分解可能な透明窓を有する磁気テープカセットの一実施例の斜視図である。
【図３７】図３６中の磁気テープカセットの上ハーフの透明窓の部分のVI−VI線断面斜視図である。
【図３８】図３７中の上ハーフの部分のVII −VII 線断面図である。
【図３９】図３７中の透明窓の窓部材のVII −VII 線断面図である。
【図４０】図３９に示す窓部材を上ハーフの溝部に挿入して、仮接合したときの断面図である。
【図４１】図４０に示す仮接合部を超音波溶着または熱溶着して固着した接合部の断面図である。
【図４２】本実施形態に係る磁気テープカセットの他の実施例の上ハーフの透明窓の部分を断面にした斜視図である。
【図４３】本発明の他の関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の上ハーフを示す破断斜視図である。
【図４４】図４３に示す上ハーフの透明窓部分の断面図である。
【図４５】（ａ）および（ｂ）は、それぞれ図４４に示す上ハーフの透明窓の製造方法の一例を説明するための成形型の状態を示す断面図である。
【図４６】本関連技術に係る磁気テープカセットの他の構成例の上ハーフの窓部分およびその成形型の断面図である。
【図４７】本発明の他の関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の上ハーフとこの上ハーフに設けられた磁気テープ確認用の窓を示す平面図である。
【図４８】上ハーフと窓の組み合わせ状態を示す図４７のVIII−VIII線に沿った断面図である。
【図４９】図４７に示す上ハーフと窓の組み合わせ状態を拡大して示す斜視図である。
【図５０】本関連技術の上ハーフの一部を拡大して示す斜視図である。
【図５１】本関連技術の窓の一部を拡大して示す斜視図である。
【図５２】本関連技術の上ハーフと窓を同時に成形したときの様子を示す拡大斜視図である。
【図５３】（ａ）および（ｂ）は、それぞれ図５２のIX−IX線に沿った断面に対応する金型の断面図であり、（ｃ）は、可動コアを示す斜視図である。
【図５４】成形後に、本関連技術の窓を上ハーフに組み付けた状態を示す拡大斜視図である。
【図５５】本発明の他の関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の上ハーフに設けられた操作用係止部の一部断面にした拡大斜視図である。
【図５６】図５５に示す上ハーフの長手方向に沿った断面図である。
【図５７】本関連技術の上ハーフの透明窓の他の構成例を示す斜視図である。
【図５８】（ａ）および（ｂ）は、それぞれ図５７の矢視XI−XIにおける断面図である。
【図５９】本発明の他の関連技術に係る磁気テープカセットの一構成例の概略を示す斜視図である。
【図６０】一般の樹脂成形品の破壊性質を示す説明図である。
【図６１】本関連技術の窓の一構成例を示す斜視図である。
【図６２】本関連技術の窓の他の構成例を示す斜視図である。
【図６３】本関連技術の窓の他の構成例を示す斜視図である。
【図６４】本関連技術の窓の他の構成例を示す斜視図である。
【図６５】一般的な磁気テープカセットの概略を示す斜視図である。
【図６６】（ａ）および（ｂ）は、従来行われていた磁気テープカセットの上ハーフと窓の成形方法を説明する図である。
【図６７】従来技術の上ハーフを透明窓の部分で断面にした斜視図である。
【図６８】図６７に示す透明窓の部分を含む上ハーフの断面図である。
【符号の説明】
１０磁気テープカセット
１６，１１６上ハーフ
５６，１５６，１７６，２０６上ハーフ本体
５６ａ，１５６ａ，２０６ａ開口部
５６ｂ，５８ａくさび状の突起
５６ｃ窓枠
５８，１５８，１７８，２０８窓部材
５８ｂ係止爪
１５６ｂ縁部
１５６ｃ係止溝
１５６ｄ，１５６ｆ外し溝
１５６ｅ切欠き部
１５６ｇ，１５６ｈ操作用係止部
１５８ａ縁部
１５８ｂ挟持爪
１６０，１６２係止部材
１６０ａ，１６２ａ操作用係止爪
１６２ｂばね部
１７６ａ係止溝
１７６ａａ係止溝の入口側
１７６ａｂ係止溝の出口側
１７６ａｃ係止溝の出口側の延長部
１７６ｂ段付き部
１７８ａ係止部材
１７８ｂ段付き部
２０６ｂ，２０６ｆ，２０６ｈ凹部
２０６ｃ，２０６ｅ傾斜面
２０６ｄ，２０６ｇＶ字形状の突起
２０８ａ，２０８ｇフランジ
２０８ｂ，２０８ｄ傾斜面
２０８ｃ，２０８ｆＶ字形状の凹部
２１０磁気テープカセット
２１１，２５０，３００，３３０上ハーフ
２１６窓
２１６ａ，２１６ｂ（窓の）凹部
２１７窓受入部
２１７ａ，２１７ｂ（窓受入部の）端面
２１８（２１８ａ〜２１８ｄ）突起部
２５６上ハーフ本体
２５６ａ，３００ａ，３３０ａ開口部
２５８，２７０窓部材
２６０螺着部
２６２係合部
２６４間隙
２６６，２７６フランジ
２７２係合突起
２７４係合部
３００ｂ上部窓枠
３００ｃ溝部
３００ｄ下部窓枠
３０６透明窓
３０６ａ突起
３３０ｂ，３３０ｃ凹部
３３０ｄ，３３０ｅ縁部
３３６窓部材
３３６ａ環状部
３６０上型
３６２下型
３６４第１のコア
３６６第２のコア
３６８，３７０，３７２キャビティ
４１０，４６１上ハーフ
４１１上ハーフの窓用開口部の端部
４１１ａ〜４１１ｄ，４１１ａ’〜４１１ｄ’ 凹部
４１２窓部材
４１２ａ〜４１２ｄ突起
４１３底面
４１５上面
４２０金型
４２２上型
４２４下型
４２６可動コア
４２６ａ突起部
４３０，４３２空間
４６０磁気テープカセット
４６６窓
４６６ａ〜４６６ｄ（窓の）辺
４６７ゲート
４６８破壊マーク
４６９亀裂
４７０突起部
４７２切欠き
４７４溝[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a magnetic tape having a dissolvable transparent window.Regarding cassettes,In particular, when the magnetic tape cassette is discarded after use, a transparent resin (plastic) window member constituting a transparent window provided in the upper half of the magnetic tape cassette is used as a base, that is, an opening of the upper half main body. In consideration of recycling the base and window members as raw materials separately from each other, that is, in order to be recyclable, the magnetic tape is configured so that the base (upper half body) and the window member can be easily disassembled.About cassetteIs.
[0003]
  More specifically, for example, a magnetic tape cassette in which a long magnetic tape is wound around a pair of winding hubs and the pair of winding hubs are rotatably housed in a casing (cassette case) is well known. It has become. In such a magnetic tape cassette, a transparent window is provided in the upper half of the magnetic tape cassette in order to visually recognize the amount of the magnetic tape wound on the left and right winding hubs. When such a magnetic tape cassette is discarded after use, the upper half of the cassette case and the upper half body (base) and a transparent window are used to save resources and save resources or protect the environment. It is clear that it is most desirable to disassemble each of the parts and recycle them together as new raw materials.
  Accordingly, the present invention takes into account these points and makes it easy to disassemble the magnetic tape cassette.(Upper half)Is.
[0004]
[Prior art]
  In recent years, interest in environmental issues has increased, and there are concerns about adverse environmental impacts due to an increase in various types of waste such as resins (plastics) or composite materials. Therefore, it is becoming important that the amount of waste is small or it does not cause any trouble in environmental conservation even if it is disposed of, so-called environmental load is small. Therefore, madeGoodsIt has been promoted to make industrial products advantageous for the circulation system of the whole society by making each dissimilar material easy to disassemble and making each part reusable as much as possible.
[0005]
By the way, as a large-capacity recording medium for data backup in an external storage device such as a recording / playback tape used for video tape recorders or video cameras for consumer use or business use, or from the upper half and the lower half Magnetic tape of a system in which a cassette case (hereinafter, also simply referred to as a housing) is rotatably accommodated with a pair of winding hubs wound with magnetic tape or a single tape reel wound with magnetic tape. Cassettes are known. For example, magnetic tape cassettes whose structure and dimensions are specified in JIS X6127, X6129, X6130, X6171, X6172 or ECMA-288 are known, and these various magnetic tape cassettes are used for each component. According to the required performance and shape, it is configured as a composite structure in which various metal members and synthetic resin members are combined.
[0006]
In these various magnetic tape cassettes, one or two or more provided on the upper plate of the upper half so that the winding amount and winding state of the tape reel stored in the cassette case can be confirmed from the outside. A window formed by fitting a transparent or translucent window member in the window opening is disposed. These windows are made of various resin materials according to impact strength, wear resistance, durability, and the like required for the magnetic tape cassette. For example, a magnetic tape cassette in which a window member made of AS resin is fitted to a case housing made of ABS resin, or a cassette case and a window member are all made of PS resin. Various types of resins are used depending on the performance and shape required for the above, and they are not formed of a uniform material.
[0007]
For example, FIG. 65 shows a schematic perspective view of a general magnetic tape cassette.
As shown in FIG. 65, the magnetic tape cassette 90 includes an upper half 91 and a lower half 92 that constitute a cassette case serving as a casing. A slider 93 is attached to the lower surface side of the lower half 92, and a lid 94 is provided on the front side of the cassette (front side in the figure). The slider 93 is installed so as to be slidable in the front-rear direction of the cassette along the lower surface of the lower half 92. When the cassette is not used, the slider 93 closes the open portion on the lower side of the cassette case. The lid 94 is attached to the upper half 91 so as to be rotatable around a support shaft 94a so that the front side of the cassette can be opened and closed.
[0008]
In addition, a magnetic tape 95 wound around a pair of winding hubs is accommodated in the housing of the magnetic tape cassette 90. The upper half 91 is provided with a transparent window 96 for checking the remaining amount of tape when, for example, the magnetic tape cassette 90 is taken out of the deck (not shown) during use.
[0009]
Each member of such a magnetic tape cassette is formed of a synthetic resin as described above. Specifically, for example, a member that requires slidability (abrasion resistance) is a resin-molded POM (polyacetal). When cost performance is considered, PS (polystyrene) is added to Si ( In the case of resin molding with addition of silicon), and in consideration of strength, ABS (acrylonitrile butadiene styrene) resin or the like is used.
In addition, the transparent window for confirming the remaining amount of the tape provided in the video cassette or the like molded with ABS or the like is made of AS (acrylonitrile styrene) or PMMA (polymethyl methacrylate) which has adhesiveness with ABS. ) And so on. This is because the adhesion between the window and the cassette case by two-color molding (two-layer molding) and welding is considered.
[0010]
Conventionally, molding of such a magnetic tape cassette, for example, molding of the upper half 91 and the window 96 is performed as follows.
As shown in FIG. 66 (a), the mold 100 for molding the upper half 91 and the window member 96 mainly includes an upper mold 102, a lower mold 104, and a movable (slide) core 106. Then, molten resin (for example, ABS (acrylonitrile butadiene styrene) resin or the like) is injected into a space 108 formed by the upper mold 102, the lower mold 104, and the movable core 106 to mold the upper half 91. is doing.
[0011]
Next, as shown in FIG. 66 (b), the movable core 106 is moved downward by the thickness of the window member 96, and a transparent resin (for example, AS (acrylonitrile styrene) resin or the like) is placed in the resulting space 110. The window member 96 is molded by injection.
Conventionally, as shown in FIGS. 66 (a) and 66 (b), the end of the movable core 106 is cut obliquely (tapered), and the contact area between the window 96 and the upper half 91 is increased and bonded. Molded to increase the degree.
[0012]
Further, in such a magnetic tape cassette, the transparent window provided in the upper half of the cassette case is a perspective view in which the upper half is a cross-sectional view of the transparent window in FIG. As shown in the cross-sectional view taken along the window, the upper half 80 of the cassette case includes an opening 82a into which the transparent window member 84 is fitted into the upper half main body 82 serving as a base, and the periphery of the opening 82a. Is provided with a window frame 82b for supporting the window member 84, the window member 84 is fitted into the opening 82a of the upper half main body 82, and the window member 84 and the window frame 82b for supporting the window member 84 are ultrasonically welded. Manufactured by welding.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The transparent window manufacturing method as shown in FIG. 67 and FIG. 68 is a manufacturing method that is easy to manufacture and suitable for mass production when manufacturing a cassette case. When disassembling the upper half 80 into the upper half main body 82 and the window member 84 and trying to recycle each as a new raw material, the transparent window 84 is welded to the upper half main body 82. It was very difficult to disassemble, and it was impossible to disassemble unless either the upper half body 82 or the window member 84 was destroyed.
[0014]
Even if one of these upper half body 82 or window member 84 is destroyed and disassembled, it is almost impossible to reliably separate upper half body 82 and window member 84 from the welded portion, A part of the window member 84 remains fixed to the upper half main body 82 or a part of the upper half main body 82 remains fixed to the window member 84. Therefore, when the upper half main body 82 and the window member 84 are to be recycled as new raw materials, a part of the window member 84 is included in the upper half main body 82, and a part of the upper half main body 82 is included in the window member 84. It was inevitable that the purity as a raw material would be reduced due to mixing with the part fixed.
[0015]
This transparent window constitutes a cassette case as a part of the upper half 80 and requires airtightness for dust prevention and the like, and is also portable, stored, and used for a recording / reproducing apparatus. Since handling such as loading is performed manually, there is a demand for sufficient strength that does not break or come off.
[0016]
In the case of a magnetic tape cassette molded by the molding method shown in FIGS. 66 (a) and 66 (b), as described above, conventionally, in order to maintain the strength of the cassette case, Adhesion is very strong, and usually a considerable amount of force is required to separate the window from the housing with human hands. Therefore, there is a problem that separation and recovery of ABS and AS or PMMA of different materials is difficult due to this strong adhesiveness. That is, a high peel strength is desirable from the viewpoint of securing the function, but there is a problem that the shape is not in consideration of the degradability of the product.
[0017]
In addition, for example, if a person forcibly separates a window from the housing and collects it, the window must be broken. If the window is not easily cracked cleanly, the broken window may be scattered and injured. There was also. However, there is also a problem that the dust-proof property of the cassette case cannot be ensured only by making the window easy to break by means such as simply making a cut (slit) in the window. Also, once strongly bonded windows are not easily cracked, and if they are forcibly destroyed, some of them remain stuck to the housing, which is better than before, but still completely meaning Then it is not separated. Also, when not separated and recovered, or when it cannot be completely separated in this way, because different materials are mixed, recycling as a recycled material (material recycling) is difficult, quality as a recycled material is poor, There was also a problem that it was difficult to sell as a recycled material, and it was necessary to improve the separation accuracy.
[0018]
Thus, in a magnetic tape cassette, it is desired to be able to easily separate the window from the housing while ensuring the dustproof property of the cassette case. Also, in general resin products, it is desired to increase the number of parts that can be recycled so that each part can be easily separated and collected.
[0019]
In addition, as described above, in recent years, industrial products are increasingly required to use limited earth resources effectively and to consider the global environment. Therefore, as mentioned above, even for magnetic tape cassettes that are used in large quantities for a wide range of applications, the components or materials are recycled to save resources, and when they are discarded, the environmental load should not be increased. Is desired.
Generally, as a method of recycling the resin constituting the magnetic tape cassette, it is roughly classified into a method of recycling as it is as a member, component or resin material, so-called material recycling, and a method of using as fuel, so-called thermal recycling.
[0020]
The former material recycling is less likely to cause problems in terms of resource saving and the environment, but thermal recycling is used as thermal energy, and the amount of heat released to the environment increases during the recycling process to prevent global warming. Is not effective. Therefore, it is desirable that there are few members, parts, or materials constituting the magnetic tape cassette that are inevitably subjected to thermal recycling or those that are inevitably subject to thermal recycling.
From these viewpoints, it is desirable that the window member fitted to the upper half of the magnetic tape cassette also does not cause resource saving, global environmental conservation, and global warming.
[0021]
  Accordingly, the present invention has been made in view of the above circumstances, and a first object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of the prior art and to provide a base for a magnetic tape cassette discarded after use. When the upper half body and window member are disassembled, separated and separated, and recycled as raw materials for new products, they are easily and safely disassembled easily and efficiently, preferably without destruction. It is possible to use a base or window member obtained by disassembling a new product without causing a part of the window member to adhere to the base or a part of the base to the window member. Magnetic tape that has a transparent window with sufficient airtightness and strength, and therefore has sufficient airtightness and strength, even when reused as a raw material forProvide cassetteThere is to do.
  Another object of the present invention is to provide a magnetic tape having a structure capable of performing a safe operation only when disassembling and separating the upper half body and the window member of the magnetic tape cassette discarded after use.Provide cassetteThere is to do.
[0025]
[Means for Solving the Problems]
  Above purposeTo achieve the present inventionMagnetic tape cassette according toIs a magnetic tape cassette having a base having an opening for forming a transparent window, and a window member attached to the opening,The opening has a temporary fitting portion for inserting the window member between an upper window frame having sufficient rigidity and an elastically deformable lower window frame at least partially, and the window The member is made of a transparent resin that is incompatible with the base material or low in compatibility, and is in contact with the upper window frame, the lower window frame, or the window member of the opening. A projection is provided, the window member is inserted into the temporary fitting portion, the lower window frame is elastically deformed and temporarily joined, and an ultrasonic wave or heat is applied to the temporarily joined portion. ToIs.
  Here, it is preferable that the material constituting the base is an ABS resin, and the material constituting the window member is a transparent AS resin.
[0026]
  Further, the magnetic tape cassette according to the present invention is a method of manufacturing a magnetic tape cassette having a base having an opening for forming a transparent window, and a window member attached to the opening. Molded with a material that is incompatible with or extremely incompatible with the base material, and the opening is at least partially between an upper window frame having sufficient rigidity and an elastically deformable lower window frame. The base is molded so as to have a temporary fitting portion for inserting the window member into the upper window frame, the lower window frame, or the window member of the opening of the base. The upper window frame or the lower window frame and the window member are molded so as to have projections at positions where they contact each other, and the window member is inserted into the temporary fitting portion of the opening of the base body, The lower window frame By sex deformed to temporarily joined, are those which can be prepared by the action of ultrasound or heat to the temporary bonding is not part.
[0051]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Magnetic tape according to the present inventionCassetteReference will now be made in detail to the preferred embodiments illustrated in the accompanying drawings.
[0052]
  First, referring to FIG. 1 to FIG.It is the first related technologyThe magnetic tape cassette will be described.
  FIG. 1 illustrates the present invention.First related technologyIt is a disassembled perspective view of the magnetic tape cassette which has a transparent window concerning. FIG. 2 is a perspective view of the transparent window portion of the upper half of the magnetic tape cassette shown in FIG. FIG. 3 is a partial cross-sectional view of the upper half shown in FIG. FIG. 4 is a partially enlarged sectional view showing a state of engagement between the wedge-shaped (first) protrusion of the upper half body (base body) and the wedge-shaped (second) protrusion of the window member.
[0053]
  The first related technologyIn the magnetic tape cassette 10 having a transparent window according to FIG. 1, both end portions of a predetermined long magnetic tape 12 are fixed to a pair of winding hubs 14 and 14 as shown in FIG. It is wound around winding hubs 14 and 14. The pair of winding hubs 14 and 14 around which the magnetic tape 12 is wound are rotatably accommodated in a cassette case configured by combining the upper half 16 and the lower half 18. The magnetic tape 12 between the take-up hubs 14 and 14 is stretched through a predetermined path, and only the protruding portion 12a of the magnetic tape corresponding to the position of the magnetic head of the recording / reproducing apparatus (not shown) can be exposed to the outside. It is comprised so that.
[0054]
In order to cover and protect the magnetic layer surface of the overhanging portion 12a of the magnetic tape that can be exposed from the cassette case, the upper half 16 is provided with a front lid (lid) 22 pivotally supported by a pin 20 so as to be magnetic in the overhanging portion. The lid 22 is provided so as to swing between a closed position that covers the tape 12a and an open position that is exposed. The lid 22 is biased toward the closed position by a torsion coil spring (not shown).
[0055]
The lower half 18 has a bottom plate 24 having a rectangular shape, and a central portion of the bottom plate 24 rotatably supports a pair of winding hubs 14 and 14 around which the magnetic tape 12 is wound. When this magnetic tape cassette is loaded into a recording / reproducing apparatus (not shown), a reel shaft (not shown) protrudes from the recording / reproducing apparatus and is inserted into the winding hubs 14, 14. Reel shaft insertion holes 26 and 26 for rotational driving are provided.
[0056]
Further, the bottom plate 24 is formed with projecting portions 28, 28 extending forward from both left and right ends, and the left and right projecting portions 28, 28 are magnetic tapes stretched between the pair of winding hubs 14, 14. Cylindrical tape guides 30 and 30 for guiding 12 to the front surface of the cassette case through a predetermined path are erected vertically from the bottom plate 24. Between the left and right projecting portions 28 and 28, the lower half 18 It is a space where the bottom plate 24 does not exist and forms an opening of the cassette case.
[0057]
The tape guides 30 and 30 are positioned by inserting a positioning pin (not shown) protruding from the upper half 16, and screwed from below into a screw hole provided at the center of the positioning pin (also, It is also a screw boss for fixing the upper half 16 and the lower half 18 together. Also, screw bosses 32, 32 having the same structure are provided at the left and right corners behind the lower half 18, and a cassette in which the magnetic tape 12 and the like are assembled inside by tightening these four screws. The magnetic tape cassette 10 is configured by fastening the halves together.
[0058]
The slider 34 has a thin flat plate-like bottom plate 36 provided in contact with the bottom plate 24 of the lower half 18 from the lower side. The bottom plate 36 is an open portion on the lower surface side of the cassette case, that is, when the cassette is not used. The opening of the cassette case and the reel shaft insertion holes 26, 26 provided in the lower half 18 are closed for dust prevention, guided by the side walls 38, 38 of the lower half 18, and The cassette case is slidable in the longitudinal direction of the cassette along the lower surface, and the cassette case opening and the reel shaft insertion holes 26 and 26 are closed by the bottom plate 36 by moving forward, and the cassette case by moving backward. And the positions of the reel shaft insertion holes 36, 36 of the lower half 18 and the reel shaft insertion holes 40, 40 of the slider 34 coincide with each other. Reel shafts of the recording and reproducing apparatus can be inserted.
[0059]
The bottom plate 24 of the lower half 18 is provided with an intermediate wall 42 that is curved in an arc shape along the magnetic tape 12 wound around the winding hub 14, and is formed at a central connection portion of the intermediate wall 42. A leaf spring mounting portion 44 is erected in front of the recessed portion, and a slider spring 46 made of a leaf spring is inserted between the recessed portion formed in the central connecting portion of the intermediate wall 42 and the leaf spring mounting portion 44. The rib 48 provided in front of the slider 34 is pressed forward (in the direction in which the slider 34 closes).
[0060]
Gears 50 and 50 are respectively provided at the centers of the pair of winding hubs 14 and 14, and brake pieces 54 and 54 of a brake member 52 provided on the upper half 16 are engaged with the gears 50 and 50. Thus, a rotation prevention mechanism for the take-up hub that locks the take-up hubs 14 and 14 from rotating when the magnetic tape cassette 10 is not used is formed. A transparent window for visually recognizing the winding amount of the winding hubs 14 and 14 is formed in the upper half 16, and this transparent window has an opening formed in the upper half body 56. A window member 58 made of a transparent resin (plastic) is attached to the opening.
[0061]
FIG. 2 is a perspective view in which the transparent window portion of the upper half 16 of the magnetic tape cassette 10 described above is sectioned along the line II in FIG. As is clear from the drawing, the transparent window of the upper half 16 includes an opening 56a formed as a window in the upper half body 56 of the upper half 16, and a window made of a transparent resin attached to the opening 56a. And a member 58.
[0062]
As shown in FIGS. 3 and 4, the details of the opening 56 a formed in the upper half main body 56 are wedge-shaped first on the inner peripheral portion of the opening 56 a forming the transparent window of the upper half main body 56. One projection 56b is provided. On the other hand, the window member 58 has a shape that fits into the upper half main body 56, and is provided with a wedge-shaped second protrusion 58a on the outer peripheral portion thereof.
Further, the wedge-shaped projection 56b of the upper half body 56 and the wedge-shaped projection 58a of the window member 58 are formed by pressing the window member 58 from above as shown in FIGS. 4 (a) and 4 (b). When mounting, both wedge-shaped projections are elastically deformed to pass through, and after mounting, they are formed in a wedge shape so that they do not engage and disengage. The wedge-shaped projections 56b of the upper half body 56 and the wedge-shaped projections 58a of the window member 58 are intermittently arranged at the same position so as to engage with each other.
[0063]
As shown in FIG. 4A, when the wedge-shaped projections 56b and 58a are formed so as to be in close contact with each other, the window member 58 is most difficult to come off. The window member 58 may be rattled without being able to be reliably engaged or without being in close contact. In order to prevent this, as shown in FIG. 4B, at least one of the engagement surfaces is inclined so that the engagement cannot be ensured and the window member 58 does not adhere to the upper half 56. It is possible to prevent the rattling from occurring. The angle of the inclined surface can be determined to an appropriate angle in consideration of variations in the dimensions of the wedge-shaped protrusion 56b of the upper half body 56 and the wedge-shaped protrusion 58a of the window member 58.
[0064]
  the aboveFirst related technologyAccording to the above, when the upper half body and the window member are disassembled and recycled, they can be easily disassembled, and the upper half or window member obtained by disassembling can be reused as a new raw material. Realizing a magnetic tape cassette that does not lose purity and can be efficiently disassembledit can.
[0065]
  FIG.Second related technology of the present inventionMagnetic tape according toUpper half of cassetteFIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing a state of engagement between the window frame of the upper half main body and the claw member of the window member. BookConstitutionThe example shows another example of the engagement means for engaging the opening 56a formed in the upper half body 56 of the magnetic tape cassette with the window member 58.
[0066]
  That is,This second related technologyIn the magnetic tape cassette according to the present invention, a window frame 56c is provided on the inner peripheral portion of the opening 56a formed in the upper half main body 56, and the window member 58 holds and holds the window frame 56c. A pawl 58b is provided. Then, when the window member 58 is pressed and attached from above, the locking claw 58b of the window member 58 snaps into engagement with the window frame 56c of the upper half body 56, and the opening 56a of the upper half body 56 is engaged. A window member 56 is attached to the door.
[0067]
As shown in FIGS. 6A and 6B, the shape of the locking claw 58b is such that the window frame 56c formed on the lower side of the inner peripheral portion of the opening 56a of the upper half body 56 has a window The engaging claw 58b of the member 58 is engaged so as to sandwich and hold the window frame 56c. Usually, as shown in FIG. 6A, the lower surface of the upper half main body 56 and the window frame 56c. The lower surface of the film is formed at the same height.
[0068]
  However, since the locking claw 58b of the window member 58 protrudes from the lower surface of the upper half body 56, when this projection is disliked, the lower surface of the window frame 56c is lower than the lower surface of the upper half body 56 as shown in FIG. A groove is formed so as to be low, and an engagement surface of the window frame 56c is provided inside the groove, and a locking claw 58b of the window member 58 is also lowered by the same height, and an appropriate groove is provided around the groove. Thus, a structure in which the locking claw 58b does not protrude from the lower surface of the upper half body 56 can be achieved.
  In addition, by making at least one of the engagement surfaces of the window frame 56c and the locking claw 58b into an inclined surface, it is possible to reliably engage and to have a configuration with excellent adhesion.First related technologyIt is the same.
[0069]
  the aboveSecond related technologyHowever, when disassembling and recycling the upper half body and window member, it can be easily disassembled, and even if the upper half or window member obtained by disassembling is reused as a new raw material, A magnetic tape cassette that can be efficiently disassembled without causing damageit can.
[0070]
  FIG.Third related technology of the present inventionThe engagement means which engages the opening part 56a formed in the upper half main body 56 and the window member 58 is shown. The window-shaped member 58 is engaged with the wedge-shaped protrusion 56 b provided on the inner peripheral portion of the opening 56 a formed in the upper half body 56 and the wedge-shaped protrusion 58 a provided on the outer peripheral portion of the window member 58. HoldFirst related technologyThe engaging claw 58b provided on the window member 58 snaps and holds the engaging means shown in FIG. 5 and the window frame 56c formed below the opening 56a of the upper half body 56.Second related technologyAnd both.
[0071]
  Here, in FIG. 7, the wedge-shaped projections 58a provided on the outer peripheral portion of the window member 58 and the locking claws 58b are drawn at the same position, but in actuality, they are shown in FIG. As shown in the perspective view of the window member 58, it is desirable that the wedge-shaped projections 58a and the locking claws 58b provided on the outer periphery of the window member 58 are arranged in different positions. And thisThird related technologyBy configuring like thisFirst related technologyWhenSecond related technologyIt is possible to obtain a transparent window with better adhesion by combining the advantages of bothit can.
[0072]
  Next, referring to FIG. 9 to FIG.4th related technologyThe magnetic tape cassette will be described.
  BookRelated technologyThe transparent window provided in the upper half of the magnetic tape cassette is characterized in that the window member constituting the transparent window is press-fitted and fixed obliquely into the opening of the upper half body serving as a base.Related technologyThe magnetic tape cassette has the same configuration as the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 except for the mounting and fixing mechanism of the window member constituting the transparent window of the upper half and the opening of the upper half main body to which the window member is mounted. In the following, only this mechanism will be described in detail, and the other description will be omitted.
  FIG. 9 illustrates the present invention.Fourth related technologyMagnetic tape according toUpper half of cassetteWindow member locking part provided onAn example of configurationIt is an expansion perspective view. FIG. 10 is a view of a window member having a locking member locked to the window member locking portion of the upper half shown in FIG.Example configurationIt is a perspective view.
[0073]
  First, as shown in FIG.Fourth related technologyIn the window member 178 of the magnetic tape cassette according to the present invention, a locking member 178a is formed on the two opposite sides of the window member 178, and a dust-proof stepped portion 178b is formed on the other two sides. . Further, here, the dust prevention on the two sides where the above-described locking member 178a is provided is dealt with by providing the window member 178 with a dust prevention collar (178). In FIG. 10, the upper surface of the figure is the outer surface side of the upper half of the magnetic tape cassette.
[0074]
  Also shown in FIG.Fourth related technologyThe window member 178 is shown on the opposite side of the dust-proof collar 178c when the window member 178 is fitted into the opening of the upper half body 176 by partially extending the collar (178d). Further, it is shown that a reel spring that presses a reel around which a magnetic tape is wound in the lower half direction can also be used to sandwich the reel spring with the upper half.
[0075]
  And shown in FIG.Fourth related technologyThe upper half 176 corresponding to the window member 178 has a locking member 178a for locking the locking member 178a of the window member 58 and a stepped portion in the window member locking portion (periphery of the opening) of the upper half 176. A stepped portion 176b corresponding to 178b is formed, and the locking member 178a and the locking groove 176a, and the stepped portion 178b and the stepped portion 176b are engaged with each other, so that the locking and dustproofing action is achieved. It is configured to be realized.
[0076]
  As shown in FIG. 9 and FIG.4th related technologyIn the window member locking portion and the window member locking mechanism, the locking member 178a of the window member 178 is aligned with the inclination direction from the inner surface side of the upper half 176 of the magnetic tape cassette, and the window member locking portion shown in FIG. The window member 178 can be locked to the window member locking portion of the upper half 176 by inserting into the locking groove 176a and applying a force along this direction. As will be described later, at the final stage of this locking operation, the stepped portion 178b of the window member 178 and the stepped portion 176b of the window member locking portion of the upper half 176 are fitted in a substantially vertical direction. It will be.
[0077]
  As mentioned above, it works in two stages,4th related technologyBy the window member locking operation,Related to this related technologyThe window member locking portion can achieve a strong fit for a relatively simple fitting operation. When disassembling this, first, the stepped portion is locked by a vertical force. For the first time after eliminating the above, a safety measure of releasing the locking by the original locking member and the locking groove by a predetermined oblique force becomes conspicuous.
[0078]
This will be described more specifically with reference to FIG. 11 is a cross-sectional view taken along an imaginary center line II-II in FIG. 9 in a state where the window member 178 is locked to the window member locking portion of the upper half 176. FIG. As shown in detail in FIG. 11, first, in a state where the window member 178 is locked to the window member locking portion of the upper half 176, the stepped portion side surfaces 179a, 179b (upper) of the window member 178 and 180a, 180b (lower stage) and the stepped portion side surfaces 181a, 181b (upper stage) and 182a, 182b (lower stage) of the window member locking portion of the upper half 176 are in contact with each other, whereby the window member 178 is in the upper half 176 Is accurately positioned with respect to the (window member locking portion).
[0079]
At the same time, when removing the window member 178 from the upper half 176 (the window member locking portion thereof), as described above, basically it can be removed only from a predetermined oblique direction, but the horizontal component of the force in the oblique direction is The window member 178 is pressed in the vertical direction from the outer surface of the upper half (downward in the drawing) to release the restriction, and thus the force from the oblique direction described above. If you do not add, you can not remove.
[0080]
  FIGS. 12A to 12C are schematic views illustrating a situation where the window member 178 is fitted into the window member locking portion provided in the upper half 176. FIG.
  Fourth related technologyWhen the window member is fitted into the window member locking portion, as shown in FIGS. 12A to 12C, the window member 178 is continuously attached to the upper half 176 along a predetermined inclination angle. What is necessary is just to insert in the provided window member latching | locking part.
[0081]
FIGS. 13A to 13C are schematic views illustrating a situation in which the window member 178 is removed from the window member locking portion provided in the upper half 176. FIG.
When removing the window member from the window member locking portion, as shown in FIG. 13 (a), first, one end portion of the window member 178 is pushed upward vertically, and then, FIG. As shown in c), it may be pulled up along the same predetermined inclination angle as that at the time of fitting.
[0082]
In addition, accompanying the above-described fitting operation of the window member 178, the stepped portion 178b of the window member 178 is engaged with the stepped portion 176b, and dust prevention around the window member 178 is also realized. Further, the flange 178c of the window member 178 realizes the dustproofing action of the remaining portion around the window member 178 (the side surface with the locking member 178a).
[0083]
  FIG. 14 shows the shape of the locking member 178a provided on the side surface of the window member 178.ConstitutionExamples are listed. In FIG. 14, (a) is a standard rectangular shape with both ends rounded, (b) is the shape shown in (a) with the side face shaved to facilitate insertion, (c) is a further narrowed tip side at the time of insertion, and (d) is one in which the length at the time of insertion is shortened to facilitate the insertion.
[0084]
Since the magnetic tape cassette according to this aspect is configured as described above, when the magnetic tape cassette is used, the locking member 178a provided on the window member 178 and the opening of the upper half main body 176 are provided. Since the stepped portion 176b provided in the opening of the upper half main body 176 and the stepped portion 178b provided in the window member 178 are closely attached and engaged with the locking groove 176a, the bonding strength and There is no practical problem with airtightness.
[0085]
  In addition, it shows in FIG. 9 and FIG.Fourth related technologyIn FIG. 2, the engagement angle between the locking member 178a provided in the window member 178 and the locking groove 176a provided in the opening of the upper half main body 176 is not clearly defined. It is preferable that it inclines about 10-45 degrees. Here, the direction of the inclination is preferably one of the longitudinal directions of the upper half body 176.
[0086]
  15 is shown in FIG.Fourth related technologyIt is a figure which shows the further detail of the latching groove | channel 176a of the window member latching | locking part provided in the upper half main body 176 which concerns on this. As shown in FIG. 15, the entrance side 176aa (right side in the drawing) of the locking groove 176a is a somewhat gentle guiding portion so as to facilitate the insertion of the locking member 178a provided on the window member 178. On the contrary, the outlet side 176ab (left side in the drawing) of the locking groove 176a is not easily detached from the pressing force from the direction close to the vertical. Therefore, it is preferable to maintain a precise predetermined angle.
[0087]
  16 (a) and 16 (b) show another example of the locking groove 176a of the window member locking portion provided in the upper half body 176.ConstitutionIt is a detailed sectional view showing an example. Here, FIG. 16A shows a shape of a locking groove that is effective when a locking member having a short cross-section as shown in FIG. Is shown. In this case, it is preferable to move the window member by a small amount downward in the vertical direction after fitting at a predetermined inclination angle.
[0088]
Further, the example shown in FIG. 16B also shows the shape of the locking groove that is effective when a locking member having a short length in the insertion direction is used. In this case, it is preferable to first insert a small angle in the vertical direction and then insert it at a predetermined inclination angle.
As the shape of the locking groove 176a of the window member locking portion, various other shapes such as a combination thereof can be adopted.
[0089]
  FIG. 17 shows another shape of the window member locking portion in the vicinity of the locking groove 176a.ConstitutionAn example is shown. In the example shown here, the above-described locking groove 176a is further extended on the 176aa side (extension portions, 176ac, 176ac) to improve locking reliability.
[0090]
  BookIn related technology, in addition to the above configuration exampleIt is obvious that locking claws having other structures can be adopted, and the invention can be similarly applied to various transparent windows for visually confirming the inside provided in other types of magnetic tape cassettes.
  For example, the aboveConstitutionIn the example, the window member 58 is provided with two left and right locking members 58a. However, if the number of the locking members 58a is one or more left and right, the size of the magnetic tape cassette is shown. Or you may determine arbitrarily according to the magnitude | size etc. of the window. Further, the width and depth of the stepped portions 58b and 56b provided in the window member 58 and the upper half main body 56 are arbitrarily determined.Good.
[0091]
  Next, referring to FIGS.According to the fifth related technologyThe magnetic tape cassette will be described.
  BookRelated technologySince the magnetic tape cassette has substantially the same configuration as the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 except for the structure of the upper half transparent window, only this structure will be described in detail below. Description is omitted.
  18 shows the bookRelated technologyTransparent window of cassette case according toConstitutionIt is an example and is sectional drawing in the longitudinal direction of the transparent window part of an upper half. FIG. 19 is a cross-sectional view in a direction orthogonal to this. As is clear from these drawings, the upper half transparent window is made of an opening 206a formed as a window in the upper half main body 206, and a transparent resin mounted so as to close the opening 206a. And a window member 208.
[0092]
As shown in FIG. 18 (cross-sectional view in the longitudinal direction of the transparent window), the cross-sectional shape of the joint between the opening 206a of the upper half body 206 and the window member 208 is V-shaped at both ends in the longitudinal direction. The protrusions and the recesses are joined to each other. That is, the left side cross-sectional shape of the opening 206a of the upper half body 206 is provided with a concave portion 206b that is lowered by one step from the upper surface, and an inclined surface 206c that is lowered to the left is provided below the concave portion 206b. A V-shaped protrusion 206d is formed by the surface of the recess 206b and the inclined surface 206c.
The above-mentioned V shape refers to a state where two surfaces are opposed to each other at an angle, and at least one surface is parallel to the surface of the upper half body, and the other surface is In contrast, it has a predetermined angle. Further, the predetermined angle refers to an angle within a range where it can be smoothly inserted when pressed, and is usually preferably 30 ° or more.
[0093]
On the other hand, the left sectional shape of the window member 208 attached to the opening 206a of the upper half body 206 corresponds to the sectional shape of the opening 206a of the upper half body 206, and the concave portion of the upper half body 206 is on the upper side. A flange 208a to be fitted into 206b is provided, and an inclined surface 208b corresponding to the inclined surface 206c of the upper half main body 206 is provided on the lower side thereof, and the upper half is formed by the lower surface of the flange 208a and the inclined surface 208b. The same V-shaped recess 208c corresponding to the V-shaped protrusion 206d of the main body 206 is formed.
[0094]
Further, the right side cross-sectional shape of the opening 206a of the upper half main body 206 is opposite to the left cross-sectional shape, and an inclined surface 206e is provided on the upper side of the opening 206a of the upper half main body 206, and a concave portion 206f is provided on the lower side. Is provided with a V-shaped protrusion 206g, and the window member 208 has a sectional shape 208d corresponding to the inclined surface 206e of the upper half body 206 on the upper side and an upper half on the lower side. A flange 208e to be fitted into the recess 206f of the main body 206 is provided, and the same V-shaped recess 208f corresponding to the V-shaped protrusion 206g of the upper half main body 206 is formed. As shown in FIG. 19, the cross-sectional shape perpendicular to the longitudinal direction of the joint portion of the transparent window is provided with a recess 206h above the opening 206a of the upper half body 206, and a window member 208 is provided in the recess 206h. The flange 208g is fitted.
[0095]
  BookConstitutionIn the example, the cross-sectional shape of the joint portion between the opening 206a of the upper half body 206 and the window member 208 is formed in a shape combining two sets of inclined V-shapes. When assembled into the opening 206a of the upper half body 206, the protrusion 206g and the flange 208e are elastically deformed and easily assembled by combining the left joint and pressing it strongly from above.
[0096]
  Once the upper half body 206 and the window member 208 are assembled, both ends in the longitudinal direction of the transparent window are, as shown in FIG. 18, the V-shaped protrusion 206d of the upper half body 206 and the V-shape of the window member 208. Shaped recess 208c and V-shaped protrusion 20 of upper half body 2066g and the V-shaped recess 208f of the window member 208 are in close contact with each other, and the cross-sectional shape orthogonal to the longitudinal direction of the transparent window is formed above the opening 206a of the upper half body 206, as shown in FIG. When the flange 208g of the window member 208 is in close contact with the recessed portion 206h provided, it has sufficient airtightness and sufficient strength against external force (upper side in the drawing).
[0097]
When disposing the upper half main body 206 and the window member 208 when disposing the magnetic tape cassette after use, as shown by the arrows, the right end of the window member 208 is directed from the inside (lower side in the figure) to the upper left direction. The flange 208g of the window member 208 is disengaged from the V-shaped protrusion 206g of the upper half main body 206, and can be disassembled without destroying the upper half main body 206 and the window member 208. . Here, a mark that can be easily understood by the user or the discarder, such as “PUSH”, is described at the pressing position, or an arrow indicating the pressing direction is described, so that the method of disassembling can be shown more reliably.
[0098]
  Figure 20 shows the bookRelated technologyYet anotherConstitutionFor example, the flange 208a (208e) of the window member 208 and the V-shaped recess 208c (208f) are alternately and intermittently provided. By comprising in this way, an undercut does not arise in the metal mold | die which shape | molds the window member 208, the structure of a metal mold | die becomes a simpler structure, and the window member 208 can be manufactured cheaply. . Of course, in this case, in order to improve the appearance quality of the magnetic tape cassette, the recesses 206b and 206f and the V-shaped protrusions 206d and 206g in the opening 206a of the upper half main body 206 are also formed in a shape corresponding thereto. It is desirable. Moreover, this V shape should just be provided in at least one place, and does not need to be provided over the whole width of a window.
[0099]
  BookRelated technologySince the transparent window of the cassette case is configured as described above, the sectional shape of the joint portion between the opening of the upper half body and the window member is different from the conventional technology in which the window member is simply fitted and welded. Since it is formed in an inclined V shape, it can be assembled without welding, it is substantially immovable after assembly, has sufficient airtightness, and is resistant to external force. Can have sufficient strength. When disposing the upper half main body and the window member when disposing the magnetic tape cassette after use, the window member is pushed obliquely from the inner side (lower side) to remove the window member from the upper half main body. It can be reliably disassembled without breaking from the opening.
[0100]
  Next, referring to FIGS.Sixth related technologyThe resin molded product according to will be described.
  In the following, the bookRelated technologyThe resin molded product according to the present invention will be described in detail by taking a representative example of a magnetic tape cassette in which a transparent window for checking the remaining amount of magnetic tape is incorporated in a separable manner, but the present invention is not limited to this. Not too long.
  Figure 21 shows the bookRelated technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionAn example is shown. As shown in FIG.Related technologyThe magnetic tape cassette 230 includes an upper half 231 and a lower half 232 that constitute a casing (cassette case). A slider 233 is attached to the lower surface side of the lower half 232, and a lid 234 is provided on the front side of the cassette (front side in the figure). BookRelated technologyHowever, since the configuration of the magnetic tape cassette not shown in FIG. 21 is the same as that of the magnetic tape cassette shown in FIG. 1, the detailed description thereof will be omitted below.
[0101]
Further, the magnetic tape wound around the pair of winding hubs is accommodated in the housing of the magnetic tape cassette 230. For example, when the magnetic tape cassette 230 is removed from a deck (not shown) during use, a transparent window member (hereinafter, the window member is simply referred to as a window) 236 for checking the remaining amount of the tape is provided. The upper half 231 is installed in a window receiving portion (window member receiving portion) 237 so that it can be easily separated and recovered.
[0102]
  BookConstitutionIn the example, in order to facilitate the separation and collection of the window 236, a protrusion 238 (238a, 238b, 238c, 238d, etc.) for sandwiching the window 236 from the upper and lower sides on the opposite end surface of the window receiving portion 237 of the upper half 231. ) Is provided. In order to make the arrangement and shape of the protrusions 238 easier to understand, FIG. 22 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. 21, and FIG. 23 is a cross-sectional view taken along line IV-IV.
[0103]
As shown in FIG. 22, protrusions 238 a and 238 b are provided on the opposite end surfaces 237 a and 237 b of the window receiving portion 237 of the upper half 231 so as to be alternately arranged, and the window 236 is sandwiched from above and below. Similarly, the protrusions 238c and 238d also sandwich the window 236 from above and below.
Further, as shown in FIG. 23, protrusions 238a, 238d and the like are arranged in a staggered manner on one end face 237a of the window receiving portion 237 of the upper half 231 with the window 236 sandwiched from above and below.
[0104]
FIG. 24 is an enlarged perspective view of the vicinity of the protrusions 238b and 238c of the window receiving portion 237 of the upper half 231 of FIG. As shown in FIG. 24, protrusions 238b, 238c, etc. are formed on the end surface 237b of the window receiving portion 237 so that the window 236 can be inserted therebetween with a gap d corresponding to the thickness of the window 236. Alternately, they are arranged in a staggered pattern.
[0105]
FIG. 25 shows a state where the window 236 is actually incorporated in the window receiving portion 237 of FIG. Thus, the window 236 is installed in the upper half 231 by inserting the window 236 having the thickness d between the protrusions 238b and 238c. At this time, if the vertical distance d between the protrusions 238b and 238c is set slightly smaller than the thickness of the window 236, the window 236 is firmly fixed to the upper half 231 and does not come off by a slight impact.
[0106]
The shape of the window 236 is not a simple rectangular plate shape, but is preferably a stepped rectangular shape in which two large and small rectangles are connected as shown in FIG. Naturally, the window receiving portion 237 also has a shape that matches the shape of the window 236. Then, the window 236 having such a shape is inserted into the window receiving portion 237 of the upper half 231 from the side having a smaller width as shown by an arrow A in FIG.
Conversely, when removing the window 236 from the upper half 231, as shown by the arrow B in FIG. 27, if the window 236 is pushed from the small side of the window 236, the window 236 can be easily separated and recovered from the upper half 231. Can do.
[0107]
As shown in FIG. 26, the window 236 may have a uniform thickness as a whole, but as shown in FIG. 28, the window 236 is made slightly thicker than the inter-projection spacing d shown in FIG. You may make it provide the shallow recessed part 236a, 236b etc. in the part which hits each projection part 238. FIG. By doing so, the recesses 236a and the like and the projections 238 are engaged to prevent the window 236 from shifting in the lateral direction, and the window 236 and the upper half 231 are more securely fixed.
[0108]
Further, the shape of the window 236 is not limited to the stepped rectangular shape as described above, and the opposite side (arrow B side) is closer to the window insertion side (arrow A side) shown in FIG. For example, a trapezoidal shape may be used. That is, when the window 236 is inserted into the window receiving portion 237, it is only necessary to stop at a predetermined position without penetrating through the other side. Therefore, the window 216 may have a simple rectangular shape as long as the engagement between the protrusion 238 and the recess (236a, etc.) shown in FIG.
[0109]
Further, the shape of the window receiving portion 237 does not have to be opened completely through the longitudinal direction of the upper half 231 from end to end, and the arrow B side in FIG. 27 is closed without being opened. Also good. In this case, when separating and collecting the window from the upper half 231, it is only necessary to apply a force from above to the window and push it toward the side from which the window is detached.
[0110]
  BookConstitutionAccording to the example, it is easy to attach and remove the window to and from the upper half of the magnetic tape cassette, and the casing and window, which are different materials, can be easily separated and collected.
  In the above description, the upper half of the magnetic tape cassette and the window are separated and recovered as an example. However, the same idea is applied to a resin molded product composed of parts of the same different materials. This makes it easy to separate and collect parts from different materials, making it easy to recycle parts.It becomes.
[0111]
  Next, referring to FIG. 29 to FIG.According to the seventh related technologyThe magnetic tape cassette will be described.
  BookRelated technologySince the magnetic tape cassette has substantially the same configuration as the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 except for the structure of the upper half transparent window and its mounting structure, only these structures will be described in detail below. Explained and other explanations are omitted.
  Figure 29 shows the bookRelated technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionIt is a perspective view which shows the upper half of an example. FIG. 30 is a cross-sectional view taken along the line VV of the upper half in FIG. FIG. 31 is a side view showing the window member shown in FIG. 30. FIG. 32 is a perspective view of the window member shown in FIG. 31 as viewed from below. As is clear from these figures, the bookConstitutionThe transparent window of the upper half 250 according to the example is provided in the upper half main body 256 of the upper half 250, and has two circular openings 256a formed as windows, and two transparent attached to the openings 256a. And a circular window member 258 made of a simple resin.
[0112]
  A window member 258 having the shape shown in FIGS. 31 and 32 is attached to the opening 256 a formed in the upper half body 256. BookConstitutionThe window member 258 shown in the example is provided with a screw-like threaded portion 260 on the outer periphery that fits into the opening 256 a of the upper half body 256. In addition, the opening 256 a of the upper half body 256 is provided with an engaging portion 262 that engages with a screw-like screwed portion 260 provided on the outer periphery of the window member 258. The engagement portion 262 may be a screw having the same pitch as that of the screw-like screw portion 260 of the window member 258. However, a pin-like protrusion is used, and the screw portion 260 is allowed to pass through the protrusion at the time of mounting. The window member 258 can be attached and detached more easily by providing a well-known bayonet structure by providing the gap 264 in the window.
[0113]
Further, it is desirable to provide a flange 266 on the upper side of the window member 258 so that the window member 258 is attached and firmly fixed to maintain airtightness. In this case, it is desirable to provide a step in the opening 256 a of the upper half body 256 so that the window member 258 does not protrude from the upper half body 256. Furthermore, it is desirable to provide a groove 268 on the bottom surface of the window member 258 that is inserted and rotated when a window member 258 is attached to the upper half main body 256.
[0114]
The groove 268 is also used when disassembling and separating the upper half body 256 and the window member 258 when the magnetic tape cassette is discarded after use. In order to prevent the window member 258 from being accidentally disassembled when the magnetic tape cassette is used, it is desirable to provide the groove 268 on the bottom surface side of the window member 258. The groove 268 may be provided with a remaining tape scale. On the contrary, when it is not preferable that the groove 268 is seen with the remaining amount of the tape when the inside of the magnetic tape cassette is visually confirmed, the groove 68 is replaced with the groove 68. Two holes or the like provided in the outer peripheral portion can be used.
[0115]
  the aboveConstitutionAccording to the example, it is possible to disassemble and separate the upper half body and window member of the magnetic tape cassette discarded after use, and easily and safely disassemble each when recycling them as raw materials for new products. A magnetic tape cassette having a transparent window can be provided.
[0116]
  Figure 33 shows the bookRelated technologyOther magnetic tape cassette according toConstitutionIt is a figure which shows the transparent window part of an example, (a) is a perspective view of the window member which comprises a transparent window, (b) is the side view. FIG. 34 is a partial perspective view showing the opening of the upper half to which the window member shown in FIG. 33 is mounted, and FIG. 35 is shown in FIG.ConstitutionIt is a figure explaining the engagement condition of the window member in an example, and the opening internal peripheral surface of an upper half.
[0117]
  BookConstitutionIn the engagement method of the transparent window portion of the magnetic tape cassette according to the example,ConstitutionContrary to the method shown in the example, an engaging portion 274 formed of a part of a spiral is provided on the inner peripheral surface of the upper half opening, and an engaging protrusion 272 is provided on the outer peripheral surface of the window member 270. Book configured in this wayConstitutionThe transparent window part of the magnetic tape cassette according to the exampleConstitutionSimilarly to the method shown in the example, the window member 270 can be easily assembled and disassembled.
[0118]
  That is, the aboveConstitutionIn some cases, the upper half body and window member of the magnetic tape cassette discarded after use can be disassembled and separated, and can be easily and safely disassembled when recycled as raw materials for new products. To provide a magnetic tape cassette with a transparent windowit can.
[0119]
  The explanation was later,36 to 42, the present invention isAccording to one embodimentA magnetic tape cassette and a manufacturing method thereof will be described.
  BookAccording to the embodimentSince the magnetic tape cassette has substantially the same configuration as the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 except for the structure of the upper half transparent window and its mounting structure, only these structures will be described in detail below. Explained and other explanations are omitted.
  Figure 36 shows the bookEmbodimentFig. 37 is a perspective view showing an embodiment of the upper half of the magnetic tape cassette according to Fig. 37. Fig. 37 is a cross-sectional perspective view of the upper half of Fig. 36 taken along the line VI-VI. Figs. It is the VII-VII sectional view taken on the line of the upper half and window member in FIG. In this embodiment, as is clear from these drawings, the transparent window 306 includes an opening 300a formed as a window in the upper half 300 and a window member made of a transparent resin attached to the opening 300a. 306.
[0120]
As shown in FIG. 38, the cross-sectional shape of the opening 300a formed in the upper half (upper half main body) 300 is such that the upper window frame 300b formed thick enough to have sufficient rigidity and elastically deformable. The lower window frame 300d is formed thin, and a groove 300c for inserting the window member 306 is formed between the upper window frame 300b and the lower window frame 300d. It has a shape. Here, in the embodiment shown in FIG. 38, the thickness of the lower window frame 300d is constant, but it may be formed partially thin in order to facilitate elastic deformation.
[0121]
On the other hand, the shape of the window member 306 attached to the opening 300a formed in the upper half 300 is the same as the shape of the groove 300c in the opening 300a of the upper half 300, as shown in FIG. For this reason, the thickness is slightly smaller, and the thickness is the same as the width of the groove 300c in the opening 300a of the upper half 300, or is formed slightly thinner to facilitate insertion. The window member 306 is provided with a protrusion 306a at a position where the window member 306 contacts the lower window frame 300d when inserted into the groove 300c of the upper half 300.
[0122]
In the magnetic tape cassette according to the present embodiment, the dismountable transparent window can be attached as a first step when the transparent window member 306 is attached to the upper half 300 formed as described above. The window member 306 is inserted into the groove portion 300c of 300 and temporarily joined. At this time, since the protrusion 306a of the window member 306 is provided at a position where it abuts on the lower window frame 300d of the upper half 300, the lower window frame 300d is elastically deformed as shown in FIG. Temporary joining is performed in a state of being held by the upper half 300.
[0123]
Next, as a second step, a welding operation using ultrasonic waves or heat is performed on the temporary joint portion where the lower window frame 300d is elastically deformed and holds the window member 306. However, the material of the upper half 300 and the material of the window member 306 are not compatible or compatible as in the case where the material of the upper half 300 is ABS resin and the material of the window member 306 is transparent PS resin. In the case of a material having low solubility, the upper half 300 and the window member 306 (particularly, the protrusion 306a) are not welded by the welding operation using ultrasonic waves or heat. The joint surface (protrusion 306a) is only crushed and deformed. This situation is shown in FIG.
[0124]
That is, the elastic deformation of the lower window frame 300d is eliminated by the above-described ultrasonic wave or heat welding operation, but the upper half 300 and the window member 306 are not welded and contact each other without a gap. In order to use it as a transparent window of a magnetic tape cassette in a state where it cannot be moved (pinched / fixed), it becomes the same as the transparent window of the prior art and can be used without any trouble. The protrusion 306a may be provided not on the window member 306 but on the upper half 300 side.
[0125]
On the other hand, when the cassette case manufactured in this manner is disassembled after being used and the upper half 300 and the window member 306 of the cassette case are disassembled and recycled as new raw materials, the upper half 300 and the window member. Since 306 is not welded, the window member 306 can be easily taken out by deforming the lower window frame 300d of the upper half 300 by strongly pressing the window member 306 from above. In this case, when the window member 306 is pushed out from the lower window frame 300d, even if the deformation of the lower window frame 300d is insufficient and the window member 306 is damaged, the upper half 300 and the window member 306 are not welded. The damaged window member 306 can be easily taken out from the groove 300c of the upper half 300.
[0126]
Further, the upper half 300 and the window member 306 disassembled in this way are not welded to the upper half 300 and the window member 306, so that a part of the window member 306 or the window member 306 is not attached to the upper half 300. A part of the half 300 does not remain fixed, and the upper half 300 and the window member 306 can be completely separated, and when recycled and reused, the purity as a new raw material is newly reduced. The effect that there is nothing is obtained.
Further, even in the operation of disassembling the upper half 300 and the window member 306, since the upper half 300 and the window member 306 are not welded, the window member 306 can be easily removed from the upper half 300 of the cassette case as described above. Even if the window member 306 is damaged, since the upper half 300 and the window member 306 are not welded, the damaged window member 306 can be easily taken out from the groove portion 300c of the upper half 300. Since it can, it can be disassembled safely.
[0127]
FIG. 42 is a perspective view of the magnetic tape cassette according to still another embodiment of the present invention in cross section at the transparent window portion of the upper half. The difference from the embodiment shown above is that the upper window frame 300b of the opening 306a formed in the upper half 300 for sandwiching and fixing the window member, and the lower window formed thin so as to be elastically deformable. Each of the frames 300d is not continuous but has a shape dispersed in a plurality of places.
Also with the magnetic tape cassette according to the present embodiment, substantially the same effect as that obtained in the above-described embodiment can be obtained.
[0128]
  By the way, in the manufacturing method of the magnetic tape cassette of this aspect for manufacturing the magnetic tape cassette according to the above embodiment, the window member 306 is not compatible with the material of the upper half 300 serving as the base material, or the material is extremely low in compatibility. And the opening 300a of the upper half 300 is temporarily inserted into at least a portion thereof for inserting the window member 306 between the upper window frame 300b having sufficient rigidity and the lower window frame 300d capable of elastic deformation. The upper half 300 is molded so as to have the groove portion 300c to be a fitting portion. At this time, the upper window frame 300b or the lower window frame 300d of the opening 300a of the upper half 300, or the window member 306 is formed of the upper window frame 300b or The lower window frame 300d and the window member 306 have projections (in the example shown, projections 306a on the window member 306 side) at positions where they contact each other. The window member 306 is inserted into the groove 300c of the opening 300a of the upper half 300, the lower window frame 300d is elastically deformed and temporarily joined, and ultrasonic waves or heat is applied to the temporarily joined portion. It works.
  As a result, in the manufactured magnetic tape cassette, as described above, the projection 306a of the temporarily joined portion is deformed and crushed by the action of ultrasonic waves or heat, and the window member 306 is opened in the upper half 300. It can be securely fixed in the groove 300c between the upper and lower window frames 300b and 300d of 300a. Of course, when disassembling from the upper half 300 of the window member 306, it is needless to say that as described above, it can be completely disassembled and separated easily and safely without fixing a part thereof. . This magnetic tape cassette manufacturing method is extremely effective.It is.
[0129]
  Next, with reference to FIGS.8th related technologyA magnetic tape cassette and a manufacturing method thereof will be described.
  BookRelated technologySince the magnetic tape cassette has the same configuration as the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 except for the structure of the upper half transparent window and its mounting structure, only these structures will be described in detail below. Other explanations are omitted.
  Figure 43 shows the bookRelated technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionFIG. 44 is a longitudinal sectional perspective view showing an upper half of the example, and FIG. 44 is a partially enlarged sectional view of the upper half shown in FIG. 43. BookConstitutionIn the example, as is clear from these drawings, the transparent window is composed of an opening 330a formed in the upper half 330 and a window member 336 made of a transparent resin attached to the opening 330a. Yes.
[0130]
  As shown in FIG. 44, the opening 330a formed in the main body of the upper half 330 is provided with recesses 330b and 330c on both side surfaces of the opening 330a, and an edge 330d is formed on the inside thereof. It has a cross-sectional shape. Here, as shown in FIG.Configuration exampleThen, the cross-sectional shape of the edge portion 330d formed inside the opening portion 330a is a shape in which a quadrangular block protrudes. However, as will be described later, this shape is not limited to a quadrangular shape. .
[0131]
The edge 330d provided inside the opening 330a may be provided on the entire circumference along the inside of the opening 330a, or may be provided intermittently. However, it is desirable to provide the edge 330d shown in FIG.
[0132]
  Next, a method for forming the transparent window will be described.
  45 (a) and 45 (b) are shown in FIG.ConstitutionIt is a figure explaining the manufacturing method of the transparent window concerning an example, Comprising:Related technologyThe mold for molding the upper half body 330 having a transparent window according to the above has an upper mold 360 and a lower mold 362 for molding the entire shape of the upper half body 330. The upper mold 360 and the lower mold 362 for molding the entire shape of the upper half main body 330 are well-known ones for molding the upper half main body 330 into a predetermined shape, and are the same as those in the prior art. Will be omitted, and only the parts related to the method of manufacturing the transparent window will be described.
[0133]
The first core (or the upper core 360, which forms the opening 330a for mounting the transparent window, is formed in the upper die 360 and forms the concave portion 330b on the surface side of the molding die composed of the upper die 360 and the lower die 362. Cavities) 364 and a second core 366 (or cavity) that is provided in the lower mold 362 and forms a recess 330c on the back surface side and an edge 330d of the opening 330a. Both the 364 and the second core 366 are configured to be able to be inserted into and removed from the upper mold 360 or the lower mold 362.
[0134]
When the upper half body 330 is molded with this mold, the first core 364 and the second core 366 are projected from the upper mold 360 or the lower mold 362 as shown in FIG. By bringing the tips of the core 364 and the second core 366 into close contact with each other, the space formed by the upper mold 360 and the lower mold 362 and the first core 364 and the second core 366, that is, the cavity 368, A resin such as ABS resin is injected and injection molded to mold the upper half main body 330, and the concave portions 330b and 330c on both side surfaces formed in the opening 330a and the edge portion 330d formed inside thereof are molded. .
[0135]
  Next, when the transparent window member 336 is formed in the opening 330a of the upper half main body 330, the above-described upper mold 360 and lower mold 362, and the first core 364 and the second core 366 are combined. Using the mold as it is, as shown in FIG. 45 (b), the molded upper half body 330, the first core 364, and the second core 366 are immersed in the upper mold 360 and the lower mold 362. A transparent resin that is incompatible with or extremely incompatible with a resin such as ABS resin injected to mold the upper half body 330 into the space formed by the mold, that is, the cavity 370. For example, PS resin is injected, and a transparent window member 336 is integrally molded and attached to the upper half main body 330.
  As shown in FIG.ConstitutionSince the transparent window according to the example can be molded in the same manner by injecting a transparent resin into the cavity (372), the detailed description thereof is omitted here.
[0136]
  By the way, aboveConstitutionBook to manufacture magnetic tape cassette according to exampleRelated technologyThe manufacturing method of the magnetic tape cassette includes an upper mold 360 and a lower mold 362 as molds for molding the upper half body 330, and further, an upper half body 330 for forming an opening 330a of the upper half body 330. A first core 364 slidable from the front surface side of the upper half main body 330 and a concave portion for slidable from the back surface side of the upper half main body 330 and a convex portion 330 d for locking the window member 336 in the opening 330 a of the upper half main body 330. First, a first die 364 and a second core 366 of the molding die are brought into close contact with each other by using a molding die having a second core 366 having 366a and 366a at both ends thereof. After injecting the forming resin material and molding the upper half body 330 having the opening 330a, the first core 364 and the second core 366 of the molding die are mutually connected. A transparent window member forming resin material that is incompatible with the upper half main body forming resin material or has a very low compatibility with the upper half body forming resin material. In this method, the member 336 is molded, and the upper half main body 330 and the window member 336 are integrally molded. This method of manufacturing a magnetic tape cassette is a very effective method.
[0137]
  When the magnetic tape cassette employing the upper half body 330 is disassembled and separated in order to recycle a cassette case discarded after use, the upper half 330 is removed and the window member 336 is moved from the lower side in the figure. It can be easily disassembled by pressing strongly. That is, as shown in FIG.Configuration exampleThen, since the upper half main body 330 and the window member 336 are not welded, the edge 330d of the opening 330a is plastically deformed by strongly pressing the window member 336 from the lower side, or the edge of the window member 336 is It can be easily disassembled by cracking and falling off.
[0138]
In particular, the stress is concentrated by placing the lower end of the edge portion 330d of the upper half body 330 close to the upper end of the annular portion 336a of the window member 336, and forming both ends into a pointed shape, and a relatively small force. Thus, the annular portion 336a of the window member 336 can be configured to crack and fall off. In this case, it is desirable to provide the edge 330d along the entire inner side of the opening 330a so as to crack and fall off along the entire periphery of the opening 330a.
[0139]
  As shown in FIG.ConstitutionThe window member formed according to the example is configured such that the edge 330e of the opening 330a is more easily deformed by strongly pressing the window member 336 from below. thisConstitutionIn the example, since the cross-sectional shape of the edge portion 330e is a shape in which a triangular block whose inner side is inclined protrudes, the inclined surface is elastically deformed by pressing the window member 336 from the lower side, and further strongly. The window member 336 can be easily disassembled from the upper half main body 330 by causing plastic deformation by pressing and the annular portion 336a of the window member 336 falling off. So thisRelated technologyIn this case, the edge 330e is desirably provided intermittently along the inside of the opening 330a.
[0140]
  BookConstitutionThe transparent window used in the magnetic tape cassette according to the example is configured as described above, and the upper half 330 serving as the base and the window member 336 are incompatible resins (or almost incompatible). Resin) is molded in one piece, so it has excellent airtightness for dust prevention, etc., and it is mainly pressurized from the outside even when handling by hand such as carrying, storing, loading in recording / reproducing device. If the strength of the edge portion 330d or 330e is secured so that it does not break or come off due to impact from the inside, there is no problem in terms of strength.Does not occur.
[0141]
  Next, referring to FIG. 47 to FIG.9th related technologyA multicolor molding method for resin products and a magnetic tape cassette which is a resin product molded by this molding method will be described.
  Especially for the following explanationConstitutionIn the example, a magnetic tape cassette is taken as a representative example as a resin product, and in particular, an upper half constituting the casing of the magnetic tape cassette, and a method for forming a transparent window for confirming the magnetic tape provided in the upper half However, the present invention is not limited to this. BookConstitutionThe example magnetic tape cassette also has the same configuration as that of the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 except for the structure of the upper half transparent window and its mounting structure. Therefore, only these structures will be described in detail below. The other explanation is omitted.
[0142]
  47 shows the bookConstitutionIt is a top view which shows the transparent window for the magnetic tape confirmation provided in the upper half of the magnetic tape cassette which concerns on an example, and this upper half. As shown in FIG. 47, the upper half 410 is provided with a transparent window (hereinafter simply referred to as a window) 412 for confirming the remaining amount of the magnetic tape stored in the housing. The window 412 has protrusions 412a, 412b,... Around the window 412, and is fitted to a predetermined shape provided on the upper half 410 side. This state is shown in FIG. 48 as a cross-sectional view along the line VIII-VIII. As shown in FIG. 48, the protrusions 412 a and 412 b of the window 412 are vertically fitted alternately with a predetermined shape provided at the end 411 of the opening of the window portion of the upper half 410.
[0143]
In FIG. 49, the combination state of the upper half 410 and the window 412 is further easily understood, and a part thereof is enlarged and shown in a perspective view. As shown in FIG. 49, the projection 412a of the window 412 is fitted into a recess 411a provided at the end 411 of the window opening of the upper half 410, and the projection 412b is the end of the window opening of the upper half 410. It is fitted into the recess 411 b of the part 411. Here, the recess 411a has a bottom surface, and the protrusion 412a is on the bottom surface, and the upper part is open. Moreover, the recessed part 411b does not have a bottom face, and instead, the upper part is closed like a lid, and a protrusion 412b is fitted therein.
[0144]
  BookConstitutionAn example is such that the upper half 410 and the window 412 are simultaneously formed by core back type two-color molding, and the window 412 can be assembled from the upper half 410 so as to be easily disassembled. .
  For this purpose, the upper half 410 is configured such that the end 411 of the window opening has a shape as shown in FIG. That is, the recesses 411a to 411d into which the projections 412a and the like of the window 412 are fitted, and the recesses 411a 'to 411d' for forming the projections 412a and the like are formed along the end 411 of the window opening.
[0145]
At this time, the recesses 411a and the like into which the protrusions 412a and the like of the window 412 are fitted are adjacent to each other so that the window 412 and the upper half 410 are up and down. That is, the recess 411a has a bottom surface 413, but the recess 411c does not have a bottom surface 413, but instead has a top surface 415 like a lid.
The bottom surface 413 is formed so as to protrude slightly inward from the window opening along the end 411 of the window opening. This is because, as will be described later, when the window 412 is assembled, the edge of the window 412 slightly rides on the bottom surface 413 to completely eliminate the gap and improve the dust resistance.
[0146]
FIG. 51 shows a part of the window 412 as an enlarged perspective view. As shown in FIG. 51, the window 412 has protrusions 412 a to 412 d for coupling to the upper half 410. The protrusions 412a and the like are formed with the same thickness as the window 412. The protrusions 412a and the like are rounded at the corners so that the protrusions 412a and the like can be easily fitted with the recesses 411a and the like of the upper half 410. Or you may make it provide a predetermined taper in order to make it fit with the recessed part 411a of the upper half 410, etc. reliably.
[0147]
  FIG. 52 is a partially enlarged perspective view showing a state where the upper half 410 and the window 412 are formed at the same time. BookConstitutionIn the example, the upper half 410 and the window 412 are formed of materials that are not compatible with each other and are not adhesive to each other at the same time. Like that. Therefore, as shown in FIG. 52, for example, in order to mold the protrusion 412a of the window 412, a recess 411a 'is provided on the opposite side of the recess 411a across the window opening of the upper half 410. Similarly, a recess 411b 'is provided on the opposite side of the recess 411b of the upper half 410 to mold the projection 412b, and a recess 411c' is provided on the opposite side of the recess 411c of the upper half 410 to mold the projection 412c. It has been. A recess 411d 'for forming the protrusion 412d is provided next to the recess 411d.
[0148]
FIG. 53 shows a configuration example of a mold for forming the upper half 410 and the window 412 as shown in FIG. 53A and 53B are cross-sectional views of the mold corresponding to the cross section taken along line IX-IX in FIG. As shown in FIG. 53A, a mold 420 for forming the upper half 410 and the window 412 is mainly composed of an upper mold 422, a lower mold 424, and a movable core 426. First, molten resin is injected into a space (cavity) 430 formed by the upper mold 422, the lower mold 424 and the movable core 426 to mold the upper half 410.
[0149]
Next, as shown in FIG. 53 (b), the movable core 426 is moved downward by the thickness of the window 412, and the resulting space 432 is bonded to each other and is not compatible with the resin in which the upper half is molded. The window 412 is formed by injecting resin having no property.
An outline of the movable core 426 is shown in a perspective view in FIG. The movable core 426 has a protrusion 426a and the like for forming the protrusion 412a and the like of the window 412. Note that the movable core 426 shown in FIGS. 53A and 53B shows a cross section taken along the line HH in FIG. 53C.
[0150]
Thus, by forming two colors with the same mold 420, the upper half 410 and the window 412 are molded as shown in FIG. 52 at the same timing. As described above, since the upper half 410 and the window 412 are made of incompatible materials, the window 412 is lifted from the upper half 410 after molding (in FIG. 52, the window 412 is lifted upward). ) Easy to remove.
[0151]
The removed window 412 is turned over and fitted into the upper half 410 as shown in FIG. That is, the projection 412 a of the window formed by the recess 411 a ′ of the upper half 410 is fitted into the recess 411 a of the upper half 410. Similarly, the projection 412b of the window 412 formed by the recess 411b ′ is fitted into the recess 411b on the opposite side, and the projection 412c of the window 412 formed by the recess 411c ′ is fitted into the recess 411c on the opposite side. It is. Further, the projection 412d of the window 412 formed by the recess 411d 'is fitted into the recess 411d adjacent to the recess 411d'. In addition, the end of the window 412 is placed on the slightly overhanging bottom surface 413 of the upper half 410 so as to close the gap around the window 412 (in the portion where the protrusion 412a or the like is not provided) and to prevent dust. It is increasing.
[0152]
  the aboveConstitutionThe example magnetic tape cassette is a bookRelated technologyTwo or more types of materials that are not compatible with each other by a manufacturing method that applies a multicolor molding method for resin products, that is, resin parts including the upper half (main body) 410 and the window (member) 412 are not compatible. , Each part is molded in multiple colors with a single mold 20, and after molding, each part of the upper half 410 and the window member 412 is taken out, the window 412 is turned upside down and assembled to the upper half 410. It can be manufactured by a method.
[0153]
  As mentioned above, the bookRelated technologyThen, the upper half and the window are formed of the material having no compatibility, that is, the material having the compatibility parameter separated, and the material having no adhesion, and the same mold is formed by two-color molding. Since the window is separated from the upper half and the window is turned over and fitted into the upper half, the assembly is easy, and the window can be easily separated and collected later from the upper half.
[0154]
In FIG. 52 or 54, for example, the fitting between the projection 412b of the window 412 and the recess 411b is drawn so that there is a gap between the upper portion of the projection 412b and the recess 411b. In order to express the coupling state of the protrusion 412b and the recess 411b in an easy-to-understand manner, in fact, as shown in the sectional view of FIG. 48 or the perspective view of FIG. Is closely fitted in the recess 411a of the upper half 410, and the window 412 does not rattle.
However, the connection between the window and the upper half is not limited to the above method, and the shape of the upper half and the window is not limited to this, and the window is locked to the upper half by other engagement methods. It may be.
[0155]
  Like thisConstitutionIn the example, the window and the upper half are molded with incompatible materials, the window and the upper half are configured by core back type two-color molding (two-layer molding), and after molding, the window is separated from the upper half, By turning the window upside down and fitting it into the upper half, the concave and convex fitting formed in the molded product or other engagement is used to lock the window to the upper half, so that each part of the window and upper half etc. It is possible to facilitate separation and recoveryBecome.
[0156]
  Next, referring to FIG. 55 to FIG.According to the tenth related technologyThe magnetic tape cassette will be described.
  BookRelated technologySince the magnetic tape cassette has the same configuration as the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 except for the structure of the upper half transparent window and its mounting structure, only these structures will be described in detail below. Other explanations are omitted.
  Figure 55 shows the bookRelated technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionFIG. 56 is an enlarged perspective view in which a part of the operation locking portion provided in the upper half of the example is sectioned, and FIG. 56 is shown in FIG.ConstitutionIt is sectional drawing along the longitudinal direction of the magnetic tape cassette which concerns on an example. thisConstitutionAs is clear from FIGS. 55 and 56, the transparent window provided in the upper half 116 in the example has an opening 156 a formed in the upper half main body 156 over the entire length in the longitudinal direction of the upper half main body 156. A window member 158 made of a transparent resin attached to the opening 156a is attached over the entire length of the upper half body 156 so as to cover the entire opening 156a.
[0157]
An edge 156b is provided on the inner side of the opening 156a of the upper half body 156, and the window 158a is provided on the edge 156b so that the edges 158a provided on both side surfaces of the window member 158 are placed. By attaching the member 158, the upper half main body 156 and the window member 158 are brought into close contact with each other to maintain the airtightness of the upper half 116, and are handled manually such as carrying, storing, and loading into a recording / reproducing apparatus. The window member 158 is configured not to be broken or detached due to an external pressing force or an impact caused by.
[0158]
Both ends of the window member 158 extend to both ends of an opening 156a provided in the longitudinal direction of the upper half main body 156, and a locking member 160 bent at a right angle is provided at the tip thereof. The operation locking claws 160a provided in the upper half main body 156 are fitted and locked in locking grooves 156c provided at both ends in the longitudinal direction. Further, a detaching groove 156d for inserting a tool when the operation locking claw 160a fitted and locked in the locking groove 156c is removed is provided below the locking groove 156c.
[0159]
Here, the window member 158 attached to the opening 156a of the upper half body 156 is preferably slightly curved upward so as to be in close contact with the opening 156a, and the locking member 160 of the window member 158 is used. It is desirable to keep the shape slightly warped inward. By adopting such a shape, the window member 158 comes into close contact with the edge portion 158a of the window member 158 and the edge portion 156b provided in the opening 156a of the upper half body 156 due to its own elasticity. The member 160 is biased so as to be surely fitted into the locking groove 156c and not to be removed.
[0160]
  BookConstitutionSince the magnetic tape cassette according to the example is configured as described above, when the magnetic tape cassette is used, the edge 156b provided in the opening 156a of the upper half body 156 and the edge provided in the window member 158 are used. Since the portion 158a is attached in close contact, there is no practical problem with respect to airtightness and strength. When the magnetic tape cassette is discarded after use, a tool is inserted into the removal groove 156d of the upper half main body 156, and the operation locking claw 160a of the locking member 160 provided in the window member 158 is inserted into the locking groove 156c. It can be easily disassembled by removing it by extruding it, and other materials do not adhere to the disassembled upper half body 156 and window member 158.
[0161]
  It is shown in FIGS. 55 and 56.ConstitutionIn the example, the release groove 156d provided in the upper half main body 156 is provided with a length sufficient to insert a tool for releasing the operation locking claw 160a. Needless to say, the upper half end surface may have a continuous shape from the upper end to the lower end.
[0162]
  Figure 57 shows the bookRelated technologyOtherConstitutionFIG. 58 is a perspective view of a magnetic tape cassette having a transparent window according to an example, and FIG. 58 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. BookConstitutionIn the example, the window member 158 is not provided over the entire length of the upper half main body 156 in the longitudinal direction, and a transparent window having the same size as that of the prior art can be formed. Ie bookConstitutionAs shown in FIG. 57, the transparent window of the upper half 116 in the example is provided with an opening 156a having the same size as that of the prior art in the upper half main body 156, and a window member having the same size as the opening 156a. 158 is fitted.
[0163]
  On the inner side of the opening 156a of the upper half body 156, over the entire circumference excluding the notch 156e of the opening 156a,The above configurationAn edge 156b similar to the example is provided, and this edge 156bThe above configurationThe edge part 158a of the window member 158 similar to the example is placed and mounted. As shown in FIG. 58 (a) or (b), the side of one of the window members 158 (the left side in FIG. 58) is sandwiched so as to sandwich the edge 156b of the upper half body 156. A claw 158b is provided, and the clamping claw 158b clamps the edge 156b of the upper half main body 156 and the edge 158a of the window member 158 in close contact with each other.
[0164]
  A locking member 162 that fixes the window member 158 to the upper half main body 156 is provided at the center of the other side surface (the right side in FIG. 58) of the window member 158. In addition, thisConstitutionThe locking member 162 in the example is located in the notch 156e of the opening 156a of the upper half body 156 described above, and locks the locking claw 162a on the window member 158 side on the lower surface of the upper half body 156. The spring portion 162b, which is thin and provided with elasticity, can be securely locked to the lower surface of the upper half body 156.
[0165]
  As shown in FIG.ConstitutionIn the example, the clamping claw 158b of the window member 158 and the locking claw 162a of the locking member 162 protrude below the upper half body 156, but the clamping claw is related to the arrangement of the magnetic tape built in the cassette case. When it is not desirable that 158b and the locking claw 162a protrude below the upper half main body 156, as shown in FIG. 58 (b), the clamping claw 158b of the window member 158 and the locking claw 162a of the locking member 162 Can be disposed inside the upper half body 156. In this case, the recess for locking the locking claw 162a can be used as it is as the removal groove 156f for removing the locking claw 162a from the lower surface of the upper half.
[0166]
  BookConstitutionIn the magnetic tape cassette shown in the example, when the magnetic tape cassette is used, the edge 156b provided in the opening 156a of the upper half body 156 and the edge 158a provided in the window member 158 are in close contact with each other. Since it is mounted, there is no practical problem with respect to the airtightness and strength of the window member 158.
[0167]
  In addition, both shown in FIGS. 58 (a) and (b)ConstitutionIn both examples, when the magnetic tape cassette is discarded after use, the upper half main body 156 can be inserted from the upper surface of the cassette case without disassembling it by inserting a tool into the operation locking portion 156g or 156h. The cassette case can be easily disassembled by removing the latching claws 162a of the latching member 162 from the notches of the corresponding openings 156a, and other materials are used for the disassembled upper half body 156 and window member 158. There is no sticking or mixing.
[0168]
  BookRelated technologyIs the aboveConstitutionIt is not limited to an example, it is also possible to adopt a locking claw having another structure, and similarly to various transparent windows for visually confirming the inside provided in other types of magnetic tape cassettes. It is clear that it can be applied.
  For example, each of the aboveConstitutionIn all the examples, the window member 158 is mechanically locked to the upper half 156.Related technologyHowever, the present invention is not limited to this, and the window member 158 can be used even when it is locked to the upper half 156 by heat welding or locked by heat melting with compatible resins.It is.
[0169]
  Next, the present inventionAccording to the eleventh related technologyThe magnetic tape cassette will be described.
  By the way, as described above, conventionally, when selecting the type of resin that constitutes each part (member) of the magnetic tape cassette, its mechanical strength (including creep resistance), dimensional stability, In recent years, physical properties such as heat resistance or chemical properties such as corrosion resistance have been regarded as important. Easiness (hereinafter referred to as biodegradability) has been considered.
[0170]
  BookRelated technologyA magnetic tape cassette (hereinafter simply referred to as a cassette) uses such a resin having excellent biodegradability as a resin constituting each part (member) of the cassette. BookRelated technologyIn the description, “upper” means the side where the upper half is located, and “lower” means the side where the lower half is located.
  BookRelated technologyIs applied to a magnetic tape cassette having a magnetic tape and a casing for rotatably storing the magnetic tape, and a pair of tape reels formed by winding a magnetic tape around a pair of reel hubs is provided inside the casing. The present invention is also applicable to any two-reel type magnetic tape cassette that is accommodated in a predetermined place so that the tape can be pulled out or run. Alternatively, any one reel type of magnetic material in which a single tape reel formed by winding a magnetic tape around one reel hub is accommodated in a predetermined place so that the magnetic tape can be pulled out or run from the housing. The present invention can also be applied to a tape cassette.
[0171]
  Also bookRelated technologyIn this cassette, the casing (cassette case) means that the upper half and the lower half are main constituent members, and the tape reel around which the magnetic tape is wound, including other members mounted on the upper half or the lower half, and this A member including a member attached to the upper half or the lower half in order to hold or accommodate a part of the magnetic tape drawn from the tape reel. For example, as other members, it is composed of a plurality of members including a lid (front lid), a slider that is slidably mounted on the bottom surface of the lower half, and is formed by combining the upper half and the lower half Say.
[0172]
  BookRelated technologyOneConstitutionIn the example cassette, the window member fitted in at least one of the window openings provided in the upper half is made of a biodegradable resin. The biodegradable resin that forms the window member, while maintaining the same functions as conventional resins during use, is finally decomposed into inorganic substances such as water and carbon dioxide by the action of microorganisms that exist in nature after use. This resin is a biodegradable resin whose test method is described in ISO14851, ISO14852, or ISO14855.
[0173]
Here, in ISO14851 and ISO14852, biodegradability in an aerobic water system is prescribed, in ISO14885, the decomposition rate is obtained from oxygen consumption, and in ISO14852, the decomposition rate is obtained from the amount of generated carbon dioxide. The one that reaches the decomposition rate. ISO 14855 refers to a substance that decomposes 70% or more in a maximum of 6 months from the amount of carbon dioxide generated under composting conditions.
[0174]
The biodegradable resins are broadly classified as follows.
(1) Microbial production polymer
(A) Poly β-hydroxybutyric acid (for example, Bio Green, manufactured by Mitsubishi Gas Chemical)
(B) Polyhydroxybutyrate / valerate (for example, Biopol made by Nippon Monsanto, but up to about 30% as an additive (filler))
[0175]
(2) Synthetic polymer
(A) Polylactic acid (for example, Rakuti manufactured by Shimadzu Corporation, Lacia manufactured by Mitsui Chemicals, Eco Play manufactured by Cargill Dow)
(B) Polycaprolactone (PCL) (for example, Cell Green PH manufactured by Daicel Chemical Industries, but up to about 30% as an additive (filler))
[0176]
(3) Natural product polymer
(A) Cellulose acetate (for example, Cell Green P-CA manufactured by Daicel Chemical Industries)
(B) Starch + PCL (for example, Matterby made by Nippon Synthetic Chemical, Novon made by Chisso)
(C) Modified starch (for example, corn starch manufactured by Nippon Corn Starch)
However, any of the above polymers can be used as an additive (filler).
[0177]
In this embodiment, a microbial degradation accelerator may be used. Examples of the microbial degradation accelerator include corn starch, potato starch, rice starch, and master batches obtained by blending various starches such as these modified starches at a high concentration.
[0178]
Here, as the biodegradable resin for forming the window member, a material mainly composed of polylactic acid is preferable. Furthermore, polylactic acid may be polyhydroxybutylene (PHB), polycaprolactone (PCL), or polybutylene succinate (PBS). ) Is preferred. In particular, polylactic acid blended with polyhydroxybutylene (PHB), polycaprolactone (PCL) or polybutylene succinate (PBS) in an amount of 1 to 60%, and further 20 to 30% is excellent in melt fluidity during molding. And it is preferable at the point which can obtain the window member excellent in impact resistance, transparency, and hydrolysis resistance obtained.
[0179]
  BookConstitutionIn an example, the window member made of a biodegradable resin can be molded by injection molding using the biodegradable resin or a mixture of other components with the biodegradable resin as a main material. Further, the shape, dimensions, etc. are appropriately selected according to the magnetic tape cassette to be fitted.
[0180]
  In addition, the method of fitting the window member into the window opening can be performed by various methods such as welding, mechanical fitting, and snap fitting, and is not particularly limited. In addition, when fitting by welding, for example, compared with the case where the half is made of a general-purpose resin such as ABS, in the biodegradable resin, the amount of heat generated when used for thermal recycling is the conventional ABS. Less than half ofis there.
[0181]
  Next, FIG. 59 to FIG.4With reference to the present inventionAccording to the twelfth related technologyA method for breaking and separating different materials will be described.
  The bookRelated technologyAs a resin product composed of different materials, a representative example is a magnetic tape cassette, and a transparent window for checking the remaining amount of magnetic tape provided in the cassette case (housing) is used as the case. Needless to say, the present invention, which will be described in detail with respect to the method for making it possible to easily separate and recover by breaking and separating from the present invention, is not limited to this.
[0182]
  Figure 59 shows the bookConstitutionThe magnetic tape cassette which concerns on an example is shown. As shown in FIG.ConstitutionThe magnetic tape cassette 460 according to the example includes an upper half 461 and a lower half 462 constituting a casing (cassette case). A slider 463 is attached to the lower surface side of the lower half 462, and a lid 464 is provided on the front side of the cassette (front side in the figure). The slider 463 is installed so as to be slidable in the front-rear direction of the cassette along the lower surface of the lower half 462. When the cassette is not used, the open portion on the lower side of the cassette case is closed to prevent dust. The lid 464 is attached to the upper half 461 so as to be rotatable around a support shaft 464a so that the front side of the cassette can be opened and closed. BookConstitutionAlso in the example, the configuration of the magnetic tape cassette not shown in FIG. 59 is the same as that of the magnetic tape cassette shown in FIG. 1, and therefore, detailed description thereof will be omitted below.
[0183]
  In addition, a magnetic tape (not shown) wound around a pair of winding hubs is accommodated in the housing of the magnetic tape cassette 460. The upper half 461 is provided with a transparent window 466 for checking the remaining amount of tape when the magnetic tape cassette 460 is taken out from a deck (not shown) during use, for example.
  BookConstitutionIn the example, the window 466 can be easily separated and collected from the upper half 461 constituting the magnetic tape cassette housing.
[0184]
  So bookConstitutionThe window 466 of the example magnetic tape cassette 460 is devised so that it can be easily broken and separated. That is, normally, when the window 466 is injection-molded, the molten resin is injected from the gate provided at the center of the window 466 and molded.ConstitutionIn the example, as shown in FIG. 59, the gate 467 is provided at one end of the window 466 in the longitudinal direction. A destruction mark 468 is provided at the other end of the window 466 facing the gate 467 in the longitudinal direction. Here, the destruction mark 468 can be easily broken if a force is applied to the position of the destruction mark 468 when the window 466 is separated and recovered from the upper half 461, and the window 466 is divided into the upper half 461. It is a sign indicating that it can be easily separated from.
[0185]
In general, it is known that an injection molded product tends to be easily broken in the flow direction of the molten resin. In addition, if the thickness is the same, the molten resin has a property of trying to flow uniformly and radially from the gate. For example, when the window 466 of the magnetic tape cassette shown in FIG. 59 is injection-molded, the molten resin is radially spread from the gate 467 and molded as shown in FIG. Therefore, when a force is applied to an arbitrary point P to generate a crack 469, the crack 469 proceeds toward the gate 467 perpendicular to the radial line where the resin spreads.
[0186]
  BookConstitutionIn the example, by utilizing this property, as shown in FIG. 59 or FIG. 61, the destruction mark 468 is attached at a position facing the gate 467 opposite to the gate 467 in the longitudinal direction of the window 466. BookConstitutionIn the example, the gate 467 is at the midpoint (slightly inside) of one side of the window 466 in the longitudinal direction, and the break mark 468 is opposed to the midpoint of the opposite side of the window 466 in the longitudinal direction. (Slightly inside) is provided. If a force is applied to the breakage mark 468, the window 466 can be cleanly divided into two in the longitudinal direction from the breakage mark 468 to the gate 467 straight.
[0187]
The method of attaching the breakage mark 468 described above is not particularly limited, and when the window 466 is injection-molded, it may be molded by a mold so as to have a predetermined shape such as a triangle (Δ) or later. A stamp may be pressed, a predetermined mark or a character indicating that the mark can be clearly broken if pressed, or such a sticker may be affixed.
Note that the window 466 may be molded by two-color molding simultaneously with the same mold as the upper half 461, or the window 466 may be molded separately.
[0188]
Further, two short sides (end portions) 466a and 466b of the window 466 that intersect with a straight line connecting the gate 467 and the destruction mark 468 are not fixed to the upper half 461, and are a straight line connecting the gate 467 and the destruction mark 468. If only the other two long sides 466c and 466d of the window 466 that do not intersect with each other are fixed to the upper half 461, the window 466 can be broken in the longitudinal direction cleanly in the middle.
This method of fixing the sides 466c and 466d in the longitudinal direction of the window 466 also does not fix the entire side, but provides several protrusions 20 on the sides 466c and 466d as shown in FIG. The upper half 461 may be bonded. In this way, after the window 466 is broken into two in the longitudinal direction, each part is fixed to the upper half 461 only in several places, so that each part after breaking is separated from the upper half 461. Is easy.
[0189]
In addition, if the fracture mark 468 is broken only by applying a very small force, the strength of the product cannot be secured during normal use. Therefore, a certain amount of force must be applied to the fracture mark 468 when actually breaking. It is also necessary to prevent cracks from occurring. However, it takes a considerable amount of force to break and it becomes difficult to break. Therefore, as shown in FIG. 63, a slight notch 472 is made in the side 466b on the side where the destruction mark 468 is present, and a force is applied to the destruction mark 468 so as to apply a force in the direction toward the gate 467. In this case, the crack may smoothly enter from the destruction mark 468 toward the gate 467.
[0190]
In this way, if a force is applied to the breakage mark 468 in the direction along the notch 472, a crack extends from the notch 472 toward the gate 467 without applying a great force, so that the window can be easily displayed. 466 can be broken. The notch 472 may be provided so that the side 466b of the window 466 slightly overlaps the upper half 461, and is provided at the overlapping portion. In this way, dust does not enter the magnetic tape cassette through the gap of the notch 472.
[0191]
Further, as shown in FIG. 64, a linear groove 474 that connects the gate 467 and the destruction mark 468 may be provided in the longitudinal direction of the window 466. If the groove 474 is too deep, the groove 474 may be broken by a slight impact in normal use. Further, when the window 466 is to be broken by applying a force to the break mark 468, the crack is broken by the gate 467. It doesn't have to be so deep because it only has to help you move forward.
[0192]
By the way, depending on the window of the magnetic tape cassette, there is a case where a rib for regulating the position of the take-up hub of the magnetic tape is installed inside the window. In such a window, force is applied to the destruction mark. However, the cracks entered from the destruction mark may stop at the take-up hub position regulating rib, or the direction may change from side to side, and the window may not break well in the longitudinal direction.
[0193]
Even in such a case, if a groove 474 as shown in FIG. 64 is inserted, cracks will advance along the groove 474, and the window can be reliably broken in the longitudinal direction.
Alternatively, the winding hub position regulating rib may be cut out at a portion corresponding to a position where the crack advances from the break mark toward the gate.
[0194]
  Normally, in the injection molding of windows, the gate is located at the center of the window.ConstitutionAs in the example, if a break mark is placed near the middle of one side in the longitudinal direction of the window, the crack advances toward the center gate when the break mark is pressed. If cracked properly, the crack will pass through the central gate and continue toward the opposite side in the longitudinal direction.ConstitutionThe method of attaching the destruction mark in the example is effective.
[0195]
In addition to the rectangular windows shown above, various shapes are conceivable, but even in that case, the position where the destruction mark is applied is a crack from that point to the gate by applying an impact to that point. It is good to set it in a position where it enters. For example, a destructive mark may be put on a position farthest from the gate on the window.
Considering the relative positions of the gate and the destruction mark, the gate and the destruction mark are generally provided at positions where the straight line connecting the gate and the destruction mark has the longest length that cuts the window. Then, the window can be largely broken by approximately half, and the subsequent separation and recovery can be facilitated, which is preferable.
[0196]
  This is the bookRelated technologyOneConstitutionThe example was explained in detail, but the bookConstitutionAccording to the example, the transparent window for checking the remaining amount of the magnetic tape provided on the upper half of the magnetic tape cassette can be easily destroyed, and the window can be smoothly and reliably separated from the upper half. become able to.
  Also bookRelated technologyIs applicable not only to windows of such magnetic tape cassettes but also to other resin molded products in generalis there.
[0197]
  The magnetic tape cassette according to the present invention andRelated to thisAbout its production method and resin molded product, multicolor molding method of resin product and fracture separation method of different materials,Configuration examples of various embodiments and related technologiesI explained in detail,Examples and configuration examples aboveIsBoth are examplesWithYes, according to the present inventionIt is clear that the idea can easily change the details of the design and can be applied to other types of magnetic tape cassettes as well.EffectIt goes without saying that various improvements and changes can be made without departing from the scope of the invention.
  For example, the disassembleable transparent window as described above is provided not only for checking the remaining amount of the tape of the magnetic tape cassette but also for visually checking the inside, in particular, various types provided for other types of magnetic tape cassettes. It is obvious that the present invention can be similarly applied to the transparent windows and the like, and the assembly of various transparent windows.
  In addition, the above embodiment, Configuration exampleThe various bonding methods of different resin (plastic) parts according to the present invention shown in (1) can be widely applied to resin (plastic) products other than magnetic tape cassettes.
[0198]
【The invention's effect】
  As detailed above,In the present inventionAccording to the present invention, since the base material (upper half main body) constituting the transparent window of the magnetic tape cassette and the window member are not welded, it is easy to disassemble and a part of the window member or the window member is attached to the base material. The base material does not remain fixed to each other and can be completely separated, and when recycled and reused, the purity as a new raw material is not reduced.
  Also, in the present inventionTherefore, in addition to this, even in the work of disassembling the base material and the window member, since the window member can be easily and safely separated from the base material, it has a great effect on the safety of the operator. Is.
  Furthermore, according to the fourth related technique of the present invention, the same effect as described above can be obtained.
[0199]
  In addition, as detailed above, the present inventionEighth related technologyAccording to the above, since the cross-sectional shape of the opening of the upper half main body serving as the base is formed into a shape having a recess on both side surfaces and an edge on the inside, the window member is molded directly into the opening.Fourth related technologyThe same effect can be obtained.
  In addition, bookRelated technologyIn addition to this, the mold for molding the window member has a first core and a second core that can be projected and retracted, and the same molding is performed when the upper half and the window member are molded. Since the mold can be used for molding by changing only the positions of the first core and the second core, there is an effect that the mold can be made inexpensive as a whole.
[0200]
  In addition, as detailed above, the present inventionNinth related technologyAccording to the above, each component of the resin product is made into a single gold by a core back type multicolor molding method using two or more kinds of resin materials that are not compatible with each other and are not adhesive to each other. Molded in multiple colors at the same timing on the mold, and after molding, each part is taken out and combined to make a resin product by assembling each part at once, making each part of the resin product easy It becomes possible to separate and collect.
[0201]
  In addition, as detailed above, the present invention1st to 3rd related technologiesAccording to the aboveFourth related technologyThe same effect can be obtained.
  In addition, as detailed above, the present inventionFifth related technologyAccording to the above, since the cross-sectional shape of the joint portion between the opening of the upper half main body serving as the base and the window member is asymmetrical and formed to be inclined, the base and the window member constituting the transparent window Are not welded, are substantially immovable after assembly, have sufficient airtightness, and can have sufficient strength against external force. And booksRelated technologyAccording to the above, since the window member can be easily disassembled from the opening of the base body by pressing the window member in an oblique direction,Fourth related technologyThe same effect can be obtained.
[0202]
  In addition, as detailed above, the present inventionSeventh related technologyAccording to the above, since the opening of the upper half main body serving as the base is made circular and the window member formed in a circle is screwed into the opening,Fourth related technologyThe same effect can be obtained.
  In addition, bookRelated technologyAccording to the above, by providing the flange on the window member, not only can the window member be firmly fixed to maintain airtightness, but also sufficient strength against external pressure and impact can be obtained.
[0203]
  In addition, as detailed above, the present inventionSixth related technologyAccording to the above, in a resin molded product formed from parts of different materials, each part can be easily separated and collected, and the parts can be easily recycled.
  In addition, as detailed above, the present inventionTenth related technologyAccording to the aboveFourth related technologyThe same effect can be obtained.
  In addition, as detailed above, the present inventionEleventh related technologyAccording to the above, the amount of heat released during the recycling process is reduced, which is effective for the preservation of the global environment and the prevention of global warming.
  In addition, as detailed above, the present invention12th related technologyAccording to the above, it becomes possible to easily and reliably destroy and recover the parts of the resin molded product made of different materials.
[0204]
  As described above, the present inventionAnd related technologiesAccording to the present invention, it is possible to provide a magnetic tape cassette having a structure capable of performing a safe operation only when disassembling and separating the upper half body and the window member of the magnetic tape cassette discarded after use. The effect of becoming is obtained.
  In addition, the present inventionAnd related technologiesAccording to the present invention, even if a part of the discarded magnetic tape cassette is sent to thermal recycling, it is possible to provide a magnetic tape cassette that can reduce the heat radiation amount in thermal recycling. is there. That is, the present inventionAnd related technologiesAccording to the present invention, it becomes possible to provide a magnetic tape cassette that reduces the amount of heat released during the recycling process and is effective in preserving the global environment and preventing global warming.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 of the present inventionRelated to related technologyOne of magnetic tape cassetteConstitutionIt is an exploded perspective view of an example.
FIG. 2 is a perspective view of the transparent window portion of the upper half of the magnetic tape cassette shown in FIG. 1 taken along line II.
3 is a partial cross-sectional view of the upper half shown in FIG.
4A is a partially enlarged cross-sectional view showing a state of engagement between the wedge-shaped protrusions of the upper half main body shown in FIG. 3 and the wedge-shaped protrusions of the window member, and FIG. It is a partial expanded sectional view which shows a modification.
FIG. 5 shows the present invention.Related to related technologyOther of magnetic tape cassetteConstitutionIt is sectional drawing of the upper half of an example.
6A is an enlarged cross-sectional view showing a state of engagement between the window frame of the upper half main body shown in FIG. 5 and the claw member of the window member, and FIG. 6B is an enlarged view showing a modification example thereof. It is sectional drawing.
[Fig. 7] of the present invention.Related to related technologyOther of magnetic tape cassetteConstitutionIt is sectional drawing of the upper half of an example.
FIG. 8 shows in FIG.ConstitutionIt is a perspective view of the window member in an example.
FIG. 9 shows the present invention.Related to related technologyMagnetic tape cassetteOther configuration examplesIt is a partial expansion perspective view of the window member latching | locking part provided in the upper half.
10 is a perspective view of a window member having a locking member that is locked to the window member locking portion of the upper half shown in FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view taken along a virtual center line II-II in FIG. 9, of a window member locking portion provided on the window member and the upper half.
FIG. 12 (a) to (c) are booksAccording to one related technology of the inventionIt is a schematic diagram explaining the condition which inserts a window member in the window member latching | locking part provided in the upper half.
FIG. 13 (a) to (c) are books respectivelyAccording to one related technology of the inventionIt is a schematic diagram explaining the condition which removes a window member from the window member latching | locking part provided in the upper half.
14 (a) to (d) are books.According to one related technology of the inventionThe shape of the locking member provided on the side of the window memberConstitutionIt is the perspective view which enumerated the example.
FIG. 15 shows in FIG.ConstitutionIt is sectional drawing which shows the further detail of the locking groove of the window member locking part which concerns on an example.
FIG. 16 (a) and (b) are respectively booksAccording to one related technology of the inventionStill another locking groove of the window member locking portion provided in the upper half bodyConstitutionIt is detailed sectional drawing (the 1) which shows an example.
FIG. 17 BookAccording to one related technology of the inventionStill another locking groove of the window member locking portion provided in the upper half bodyConstitutionIt is detailed sectional drawing (the 2) which shows an example.
FIG. 18 shows another embodiment of the present invention.Related technologyOneConstitutionIt is sectional drawing of the transparent window part of the upper half which shows an example.
FIG. 19 BookConstitutionIt is sectional drawing in the surface orthogonal to FIG. 18 of the transparent window part of the upper half of an example.
FIG. 20 BookRelated technologyOtherConstitutionIt is a perspective view which shows the detail of the part which fits the transparent window of the upper half based on an example.
FIG. 21 shows another embodiment of the present invention.Related technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionIt is a perspective view which shows the outline of an example.
22 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
23 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 24 BookConstitutionIt is a perspective view which expands and shows a part of window receiving part of the upper half of the magnetic tape cassette of an example.
25 is a perspective view showing a state in which a window is incorporated in FIG. 24. FIG.
FIG. 26 BookConstitutionIt is a perspective view which shows the window in an example.
FIG. 27 BookConstitutionIt is a perspective view of the magnetic tape cassette which shows the integration method of the window in an example.
FIG. 28 BookConstitutionIt is a perspective view which shows the other example of the window in an example.
FIG. 29 shows another embodiment of the present invention.Related technologyA magnetic tape cassette having a transparent windowConstitutionIt is a perspective view of the upper half of an example.
30 is a cross-sectional view taken along line VV, showing a portion of the upper half transparent window shown in FIG. 29;
31 is a side view showing the window member shown in FIG. 30. FIG.
FIG. 32 is a perspective view of the window member shown in FIG. 31 as viewed from below.
FIG. 33 BookRelated technologyOther magnetic tape cassette according toConstitutionIt is a figure which shows the part of the transparent window of an example, (a) is a perspective view, (b) is a side view.
FIG. 34 is shown in FIG.ConstitutionIt is a perspective view which shows the opening part of the upper half in an example.
FIG. 35 shows in FIG.ConstitutionIt is a figure explaining the engagement condition of the window member and opening part internal peripheral surface in an example.
FIG. 36 shows the present invention.One embodimentIt is a perspective view of one Example of the magnetic tape cassette which has a disassembleable transparent window concerning.
37 is a cross-sectional perspective view taken along line VI-VI of the transparent window portion of the upper half of the magnetic tape cassette in FIG. 36. FIG.
38 is a cross-sectional view of the upper half portion in FIG. 37 taken along the line VII-VII.
FIG. 39 is a sectional view taken along line VII-VII of the window member of the transparent window in FIG. 37.
40 is a cross-sectional view when the window member shown in FIG. 39 is inserted into the groove portion of the upper half and temporarily joined. FIG.
41 is a cross-sectional view of a joint portion to which the temporary joint portion shown in FIG. 40 is fixed by ultrasonic welding or heat welding.
FIG. 42EmbodimentIt is the perspective view which made the cross section the part of the transparent window of the upper half of the other Example of the magnetic tape cassette which concerns on this.
FIG. 43 shows another embodiment of the present invention.Related technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionIt is a fractured perspective view which shows the upper half of an example.
44 is a sectional view of the transparent window portion of the upper half shown in FIG. 43. FIG.
45 (a) and 45 (b) are cross-sectional views showing a state of a molding die for explaining an example of a method for manufacturing the upper half transparent window shown in FIG. 44, respectively.
FIG. 46Related technologyOther magnetic tape cassette according toConstitutionIt is sectional drawing of the window part of the upper half of an example, and its shaping | molding die.
47 shows another embodiment of the present invention.Related technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionIt is a top view which shows the window for magnetic tape confirmation provided in the upper half of an example, and this upper half.
48 is a cross-sectional view taken along the line VIII-VIII in FIG. 47, showing a combined state of the upper half and the window.
49 is an enlarged perspective view showing a combined state of the upper half and the window shown in FIG. 47. FIG.
FIG. 50Related technologyIt is a perspective view which expands and shows a part of upper half.
Fig. 51 BookRelated technologyIt is a perspective view which expands and shows a part of window.
FIG. 52Related technologyIt is an expansion perspective view which shows a mode when the upper half and window are shape | molded simultaneously.
53A and 53B are cross-sectional views of a mold corresponding to a cross section taken along line IX-IX in FIG. 52, respectively, and FIG. 53C is a perspective view showing a movable core.
Fig. 54 After molding, bookRelated technologyIt is an expansion perspective view which shows the state which assembled | attached the window of this to the upper half.
FIG. 55 shows another embodiment of the present invention.Related technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionIt is the expansion perspective view made into the partial cross section of the latching part for operation provided in the upper half of the example.
56 is a cross-sectional view along the longitudinal direction of the upper half shown in FIG. 55. FIG.
FIG. 57Related technologyThe other half of the transparent window in the upper halfConstitutionIt is a perspective view which shows an example.
58A and 58B are cross-sectional views taken along arrows XI-XI in FIG. 57, respectively.
FIG. 59 shows another embodiment of the present invention.Related technologyOne of magnetic tape cassettesConstitutionIt is a perspective view which shows the outline of an example.
FIG. 60 is an explanatory view showing the destructive properties of a general resin molded product.
Fig. 61 BookRelated technologyOne of the windowsConstitutionIt is a perspective view which shows an example.
FIG. 62Related technologyOther windowsConstitutionIt is a perspective view which shows an example.
Fig. 63 BookRelated technologyOther windowsConstitutionIt is a perspective view which shows an example.
FIG. 64Related technologyOther windowsConstitutionIt is a perspective view which shows an example.
FIG. 65 is a perspective view showing an outline of a general magnetic tape cassette.
66 (a) and 66 (b) are diagrams for explaining a conventional method for forming an upper half and a window of a magnetic tape cassette.
FIG. 67 is a perspective view in which the upper half of the prior art is sectioned at a transparent window portion.
68 is a cross-sectional view of the upper half including the transparent window portion shown in FIG. 67. FIG.
[Explanation of symbols]
  10 Magnetic tape cassette
  16,116 Upper half
  56, 156, 176, 206 Upper half body
  56a, 156a, 206a opening
  56b, 58a Wedge-shaped protrusion
  56c window frame
  58, 158, 178, 208 Window member
  58b Locking claw
  156b edge
  156c Locking groove
  156d, 156f Removal groove
  156e Notch
  156g, 156h Locking part for operation
  158a edge
  158b Claw
  160, 162 locking member
  160a, 162a Locking claws for operation
  162b Spring part
  176a Locking groove
  176aa Entrance side of locking groove
  176ab Exit side of locking groove
  176ac Extension on the exit side of the locking groove
  176b Stepped part
  178a Locking member
  178b Stepped part
  206b, 206f, 206h Recess
  206c, 206e inclined surface
  206d, 206g V-shaped protrusion
  208a, 208g flange
  208b, 208d inclined surface
  208c, 208f V-shaped recess
  210 Magnetic tape cassette
  211, 250, 300, 330 Upper half
  216 windows
  216a, 216b (window) recess
  217 Window receiving part
  217a, 217b (of the window receiving part)
  218 (218a to 218d) Projection
  256 Upper half body
  256a, 300a, 330a opening
  258,270 Window member
  260 Screwed part
  262 engaging part
  H.264 gap
  266,276 flange
  272 Engagement protrusion
  274 Engagement part
  300b Upper window frame
  300c groove
  300d Lower window frame
  306 Transparent window
  306a protrusion
  330b, 330c recess
  330d, 330e edge
  336 Window member
  336a annular part
  360 Upper mold
  362 Lower mold
  364 1st core
  366 second core
  368, 370, 372 cavity
  410,461 Upper half
  411 End of upper half window opening
  411a to 411d, 411a 'to 411d' recessed portion
  412 Window member
  412a to 412d protrusion
  413 Bottom
  415 Top surface
  420 mold
  422 Upper mold
  424 Lower mold
  426 Movable core
  426a protrusion
  430,432 space
  460 magnetic tape cassette
  466 windows
  466a-466d (window) side
  467 Gate
  468 Destruction Mark
  469 crack
  470 Projection
  472 Notch
  474 groove

Claims

A magnetic tape cassette having a base having an opening for forming a transparent window and a window member attached to the opening,
The opening has, at least in part, a temporary fitting portion for inserting the window member between an upper window frame having sufficient rigidity and an elastically deformable lower window frame,
The window member is made of a transparent resin that is incompatible with the base material or low in compatibility,
And, in the upper window frame, the lower window frame or the window member of the opening, a protrusion is provided at a position where they contact each other,
A magnetic tape cassette, wherein the window member is inserted into the temporary fitting portion, the lower window frame is elastically deformed and temporarily joined, and an ultrasonic wave or heat is applied to the temporarily joined portion. .