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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器本体に対して着脱自在(いわゆるデタッチャブルタイプ)とされる情報記憶装置に関し、特に密閉性に優れた情報記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハードディスクドライブ装置(以下、HDDと称して説明する。)は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置において、データやプログラムの書き込みや、記録されているデータ等の読み込みが行われる記録再生装置として重要な役割を果たしている。
【0003】
このHDDは、情報処理装置の本体ばかりでなく、情報処理装置本体に対して着脱自在とされる、いわゆるデタッチャブルタイプの拡張機器である小型の情報記憶装置(DHD)としての用途も検討されている。このような情報記憶装置は、必要に応じて情報処理装置本体から取り外され、それ自体携帯されたり、情報処理装置本体とは別個に保管されたりする。さらには、携帯用機器に装着されて使用される。
【0004】
ところで、これまでのHDDでは、周囲の気圧の変化に応じて情報記憶装置内の気圧も変化する開放型とするのが一般的である。具体的には、HDDのトップカバーには、呼吸孔という孔が形成されており、情報記憶装置の外気圧が変化した場合においても、HDDを収納する筐体内の気圧も外気圧と同じになるように設計されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記開放型のHDDの構造を情報記憶装置に適用すると、外気圧によってデータの読み出しや書き込みに支障をきたす場合がある。HDDでは、ハードディスクへのデータの読み出し及び書き込みに際して、磁気ヘッドがディスクの表面から約十数nm乃至数十nm浮上した状態で行われるため、筐体の密閉性が低い開放型の情報記憶装置では、気圧変化に応じて磁気ヘッドの浮上量を正常な状態に保持することが困難であり、データなどの読み出し及び書き込みに支障をきたす場合がある。例えば情報記憶装置を富士山、アルプス及びエベレストといった高地に携帯して使用する場合、これらの場所では気圧が低いため磁気ヘッドの浮上量も平地のそれより低くなり、ハードディスクの表面に磁気ヘッドが接触してしまう不具合が生じることもある。上記情報記憶装置の場合、様々な場所に携帯される可能性があり、上記問題は顕著である。
【0006】
さらに、ハードディスク及び磁気ヘッドが収容された筐体の密閉性が低い場合には、筐体外部から侵入したガスやイオンがディスク表面に付着することによりディスクに対するデータの読み出しや書き込みが出来なくなる不具合も発生する。例えば、ディスク表面にH2S、NO2、Cl2及びSO2といった金属腐食性ガスが付着することにより、ディスク表面が錆びたりしてデータが失われる場合もある。ディスクが錆びるだけでなく、Li、Na、K、Caなどのイオンが付着しただけでもデータの読み出しや書き込みに支障をきたす場合がある。これは、HDDの磁気ヘッドの浮上量が、数十ナノメートルオーダーと非常に狭いことに起因している。従って、HDDの中になるべく異物を入れない構造が望ましいことになる。
【0007】
また、HDD本体にも呼吸フィルタが形成される場合、このフィルタを通過した空気だけがHDD内部に侵入することになるが、このフィルタは主に事務所や家庭での使用が考慮されているだけであり、強力なガスろ過機構を有しているわけではない。従って、例えば温泉場にHDDを携帯して使用する場合には、硫黄成分をHDD内に侵入させてしまう可能性もある。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであって、密閉性を大きく向上させた情報記憶装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報記憶装置は、機器本体に対して着脱自在とされる情報記憶装置において、
ハードディスク駆動機構部と、
前記ハードディスク駆動機構部を内部に収容する筺体と、
コネクタ部とを備え、
前記筺体は、上ハーフ及び下ハーフ部の周縁を螺子で止着することにより形成されると共に、前記上ハーフ部と前記下ハーフ部とにより挟み込まれる筺体用密閉部材を有し、
前記筺体用密閉部材の内側には、前記螺子が挿通される孔を有する突部が設けられ、
前記上ハーフ部及び前記下ハーフ部の周縁には、前記突部を挟み込み、かつ当該上ハーフ部と当該下ハーフ部とを前記螺子で止着するためのボス部が形成されているとともに、前記筺体を組み上げるに際して、前記上ハーフ部と前記下ハーフ部との距離を一定に保つストッパが前記ボス部に隣接するように形成されていることを特徴とする。
【0010】
上述の構成を有する本発明の情報記憶装置は、前記上ハーフ部及び下ハーフ部に挟み込まれた筐体用密閉部材により、情報記憶装置の密閉性を高めることが可能となる。従って、様々な環境下において情報記憶装置内の気圧を略一定に保持することが可能となり、ハードディスク駆動機構部の正常な駆動を確保するとともに、ハードディスク駆動機構部に障害を与える物質からハードディスク駆動機構部を保護することができる。
【0011】
また、本発明の情報記憶装置は、情報記憶装置を組み上げるに際して、螺子が挿嵌されるボス部に重なる筺体用密閉部材の突部を設けているので、ボス部近傍の密閉性を保持することができる。このとき、筺体用密閉部材の突部の表面にリップを形成しておくことにより、ボス部近傍の密閉性を高めることができる。
【0012】
さらに、本発明の情報記憶装置は、筺体を構成する上ハーフ部及び下ハーフ部を螺子で止着されるに際して、上ハーフ部と下ハーフ部との距離を一定に保つストッパが形成されている。ストッパが形成されていることにより、過剰に密閉部材が押圧されることを防止することが可能となり、押圧された密閉部材の厚みばらつきによって生じる密閉性の低下を抑制することができる。
【0013】
筺体用密閉部材の上ハーフ部と下ハーフ部とにそれぞれ接する面にリップを形成しておくことにより、これらリップが上ハーフ部と下ハーフ部とにより押圧されることで密閉性をさらに高めることができる。
【0014】
また、コネクタ部の周縁と筺体との間にコネクタ部用密閉部材を介在させることによって、コネクタ部の周縁と筺体との間の密閉性を確保することができる。
【0015】
さらに、筺体を構成する下ハーフ部の側壁の内側に、上ハーフ部と下ハーフ部とにより押圧された筺体用密閉部材が筺体内に入り込むことを防止する保護部を形成することによって、筺体の密閉性が低下することを防止することができる。
【0016】
また、本発明の情報記憶装置は、コネクタ部を支持する支持部が形成されており、情報処理装置に情報記憶装置を着脱するに際して、コネクタ部が破損することを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る情報記憶装置の具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、情報記憶装置1を組み上げた状態を示す斜視図であり、図2は情報記憶装置1の分解斜視図である。図1及び図2に示すように、情報記憶装置1は、ハードディスク駆動機構部30と、このハードディスク駆動機構部30を収容する筐体3と、コネクタ60とを有してなる。この情報記憶装置1は、容量拡張用の拡張機器として、又は大量の画像、映像等のデータやプログラムを記録する記録媒体として、パーソナルコンピュータやビデオカメラ等(以下、情報記憶装置1が接続される電子機器を単に機器本体と称して説明する。)に対して、ケーブル等を介さずに、上記コネクタ60によって直接情報記憶装置1自体が着脱自在に接続され、携帯されて様々な場所で使用されることができるデタッチャブルタイプの情報記憶装置である。
【0019】
ハードディスク駆動機構部30を収納する筐体3は、上ハーフ部10及び下ハーフ部90を備える。機器本体との間で信号の入出力及び電源供給を受けるコネクタ60は、筐体3の一の側面に臨むように取り付けられている。また、上ハーフ部10に形成された窓部15aには摺動可能な状態で形成される誤消去防止爪15が臨む。コネクタ60が臨む情報記憶装置1の一の側面を形成する上ハーフ部10の側面には窓部15bが設けられており、情報記憶装置1を機器本体に挿入するに際して、窓部15bに臨む誤消去防止爪15が、情報記憶装置1に対するデータの書き込みが可能か否かを機器本体に表示する。また、ユーザが窓部15aに臨む誤消去防止爪15を摺動させて切り替えることにより、ユーザ自身が情報記憶装置1に対するデータの書き込みが可能か否かを設定することができる。
【0020】
これら上ハーフ部10と下ハーフ部90とは、例えば、金属又は繊維強化プラスチック等の合成樹脂によって形成され、図2に示すように、本例では下ハーフ部90の短辺側の一の側壁が切り欠かれ、この切り欠き部97にコネクタ60が取り付けられる。このコネクタ60には、電源ラインや信号ラインが形成された中継フレキシブルプリント基板(以下、中継FPCと表示)70を介してハードディスク駆動機構部30のコネクタピン33が接続される。情報記憶装置1においては、このコネクタ60が直接機器本体の接続端子に接続されて機器本体からの電源供給や信号授受のインタフェィスとなり、筐体3内のハードディスク駆動機構部30に対する駆動電源の供給や信号の授受が行われる。
【0021】
また、ハードディスク駆動機構部30は、図3(a)及び(b)に示すシャーシ35とトップカバー36とからなる空間内に、同図(c)に示すように回転スピンドル37に装着された磁気ディスク38と、この磁気ディスク38に対する情報の記録・再生を行う磁気ヘッド31をヘッドアーム32を介して支持するヘッド位置決め用のアクチュエータ34とが形成されている。また、ハードディスク駆動機構部30には、シャーシ35の裏面側に、上述した各部品の駆動制御や磁気ディスク37への記録・再生を制御する電子回路が搭載された配線基板39が取り付けられている。そして、この配線基板39には、磁気ヘッド31に対する記録・再生信号の入出力用とスピンドルモータ(図示は省略する。)及びアクチュエータ34等に対する駆動電源接続用のコネクタピン33が、シャーシ35の一の側面に位置するよう取り付けられる。
【0022】
続いて、図2及び図4に示すように、ハードディスク駆動機構部30と筐体3との間には、外部からの振動や衝撃から筐体3内部のハードディスク駆動機構部30を保護するために、衝撃吸収用の緩衝材40が配置されている。緩衝材40は、例えば、ハードディスク駆動機構部30の四隅に配され、ハードディスク駆動機構部30を筐体3に収納した際に、外部から与えられる衝撃及び振動を吸収して、ハードディスク駆動機構部30の衝撃による破損を防止し、且つ正常な駆動を維持する。緩衝材40は弾性部材を所定の形状に成型して形成され、この弾性部材を形成する材料としては、弾性を有するゴムやゲル状物質等の粘弾性体を使用することができる。ゴムは、例えば天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、シリコンゴム、フッ素ゴム等の種々のゴムを使用することができ、例えば内外ゴム社製のハネナイト(商品名)、イノアックコーポレーション製のポロン(商品名)等が挙げられる。一方、ゲル状物質は、シリコーンゲルのようにシリコーンを主成分としたゲル状素材を使用することができ、例えばジェルテック社製のαゲル、βゲル、θゲル(いずれも商品名)等が挙げられる。また、緩衝材は、ゴム又ゲル状物質に限定されず、コイルバネや板バネ等の金属バネを使用することもできる。また、緩衝材40の一部に中空部42を設けても良い。例えば、本例のように緩衝材40に中空部42を設けることにより、緩衝材40を形成する材料を削減できるとともに弾性を高めることもできる。
【0023】
さらに、図2及び図5に示すように、情報記憶装置1は、上ハーフ部10と下ハーフ部90とに挟み込まれるガスケット20を有する。ガスケット20には、ガスケット20の位置決めを行う突部21a乃至21cと、情報記憶装置1を組み上げるに際して螺子が挿通される孔が形成された突部22a乃至22eとが形成されている。情報記憶装置1を組み上げるに際して、ガスケット20は、上ハーフ部10と下ハーフ部90との間に生じる隙間を塞ぐように筐体の周縁に合わせて形成された筐体用密閉部材であり、筐体3の密封性を高める。
【0024】
図5に示すように、略方形枠体であるガスケット20の内側に突出するように形成された突部21a乃至21cには後述する位置決めピンが挿通される孔が形成されており、ガスケット20を下ハーフ部90に載置するに際して位置決めを行う。さらに、螺子100が挿通される孔が形成された突部22a乃至22eは、ガスケット20が下ハーフ部90に載置されるに際して、螺子孔を有するボス部に重なり合う。突部22a乃至22eが上ハーフ部10及び下ハーフ部90のそれぞれの側壁11、91と当接する表面には、突部22a乃至22eのそれぞれの周縁に沿ってリップ23が形成され、突部22a乃至22eに形成された孔周縁の密閉性を高める。また、ガスケット20の表面には、ガスケット20の表面から突出した突条部であるリップ24がガスケット20の形状に沿って形成されている。また、ガスケット20は、密閉性が高く、且つ弾性を有する材料である、例えばフッ素系ゴム若しくはエチレンプロピレンジエンゴムなどを用いて形成される。
【0025】
続いて、図2及び図6に示すように、情報記憶装置1は、コネクタ60の周縁の密閉性を高めるために配されるパッキン50を有する。コネクタ60が嵌めこまれるコネクタ部用密閉部材であるパッキン50は、ガスケット20とコネクタ60とにより挟み込まれると共に、コネクタ60と下ハーフ部90とにより挟み込まれて筐体3の密封性を高める。また、コネクタ60は、中継FPC70とIDEソケット80とを介してコネクタピン33と電気的に接続され、ハードディスク駆動機構部30への記録・再生信号の入出力と、電源の供給を行う。
【0026】
図6に示すように、パッキン50の外周縁には、リップ51、52が形成されており、枠体であるパッキン50の周縁に沿ってリップ51、52は延在する。本例では、情報記憶装置を組み上げるに際してパッキン50がガスケット20と当接し、パッキン50の外周縁のガスケット20に設けられたリップ24と重ならないような位置にリップ51、52は形成されている。よって、ガスケット20に形成されたリップ24が、パッキン50に形成されたリップ51、52との間に接しながら押圧されることにより、ガスケット20とパッキン50との間の密閉性が高められる。また、パッキン50に形成されるリップは2つ形成されるに限定されず、3つ以上形成されても良く、これらリップをパッキン50の周縁の表面に等間隔に形成してもよい。パッキン50に形成されたリップとガスケット20に形成されたリップが互いに重ならないような位置に形成された状態でパッキン50とガスケット20とを当接して押圧することにより、さらに筐体3の密閉性を高めることもできる。さらに、パッキン50の側部にもリップ51a、52aが形成されており、後述するように下ハーフ部90に形成された切り欠き部97にリップ51a、52aが押圧されることによりコネクタ60の側縁部の密閉性が高められる。また、パッキン50に適用な材料としては、ガスケット20と同様にフッ素系ゴム若しくはエチレンプロピレンジエンゴムなどの密閉性が高く、且つ弾性を有する材料を用いることができる。
【0027】
また、本例のようにガスケット20とパッキン50とが別々に形成される場合に限定されず、図7に示すように、ガスケット56とパッキン57が一体とされた密閉部材55を予め形成しておいても良い。ガスケット56とパッキン57とを別々に形成して互いに当接させる場合に比べ、ガスケット56とパッキン57との間における密閉性を高めることができる。また、部品点数を低減させることにより、情報記憶装置1のコストの低減にも繋がる。
【0028】
さらに、図2、図13及び図14に示すように、情報記憶装置1を構成する下ハーフ部90は、その周縁部である側壁91と、側壁91の内側に延設される保護壁92と、螺子孔が形成されたボス部93a乃至93eと、位置決めピン94a乃至94cと、ストッパ95a、95bとを有する。
【0029】
図2に示すように、下ハーフ部90の側壁91の内側に形成された保護壁92は、上ハーフ部10と下ハーフ部90とによりガスケット20を押圧して挟み込むに際して、ガスケット20が変形して筐体3の内部にずれ込むことを防止する。
【0030】
ストッパ95a、95bは、下ハーフ部90の側壁91に沿って形成されており、同様に上ハーフ部10の周縁部である側壁11の内側にもストッパ(図示せず)が形成されている。情報記憶装置1を組み上げるに際して、上ハーフ部10と下ハーフ部90とにそれぞれ形成されたストッパが当接することにより、ガスケット20が上ハーフ部10と下ハーフ部90とにより過剰に押圧されることがなく、ガスケット20の厚みを筐体3全体で略一定に規制することができる。これにより筐体3全体の密閉性を高めることができる。
【0031】
ボス部93a乃至93eは、螺子孔を有しており、この螺子孔に螺子100を挿嵌して上ハーフ部10と下ハーフ部90とを止着して筐体3を形成する。これらボス部のうち切り欠き部97を臨む領域に形成されるボス部93cは、コネクタ60を裏側から支持する支持部として機能させることもできる。
【0032】
位置決めピン94a乃至94cは、筐体3を形成するに際して、上ハーフ部10、下ハーフ部90及びガスケット20を重ね合わせる際に生じる位置ずれを防止する。ガスケット20には位置決めピン94a乃至94cに合わせて形成された突部21a乃至21cに位置決め孔が設けられており、これら位置決め孔に位置決めピン94a乃至94cを挿通させてガスケット20を位置決めする。さらに、上ハーフ部10にも、位置決めピンが挿通される位置決め孔を形成しておくことにより、筐体3全体でさらに精度良く位置決めを行うこともできる。
【0033】
図13を参照してさらに詳細に説明すると、下ハーフ部90の側壁91の内側には、ボス部93a、93b、93c、93d及び93eが形成されており、これらのボス部に形成された螺子孔は、ガスケット20を介在させた状態で上ハーフ部10と下ハーフ部とを螺子で止着するに際して、上ハーフ部10に形成されたボス部が有する螺子孔と連通した状態で螺子が挿嵌される。このとき、ガスケット20にも螺子を挿通する孔が形成されており、ガスケット20は上ハーフ部10及び下ハーフ部90とともに止着される。また、ストッパ95a、95bは、上ハーフ部10と下ハーフ部90とを止着する際に、上ハーフ部10に形成されたストッパとそれぞれ当接し、上ハーフ部10と下ハーフ部90とによるガスケット20への過剰な押圧を規制する。さらに、ガスケット20を下ハーフ部90に載置するに際して、位置決めピン94a、94b、94cはガスケット20の突部21a、21b及び21cに形成された位置決め孔に挿通され、ガスケット20の位置合わせを行う。特にガスケット20がゴムなどの弾性を有する部材で形成された場合には、位置決めが不安定であり、位置決めピン94a、94b、94cにより位置合わせをすることでガスケット20だけでなく上ハーフ部10も下ハーフ部90の側壁91上から殆ど位置ずれることなく載置される。また、コネクタ60が配置される切り欠き部97と反対側に位置する側壁91bの内側にはボス部93bの両側にはストッパ95bが形成されており、下ハーフ部90の周縁部を構成する側壁91の短辺部である側壁91bにおいても、ガスケット20を上ハーフ部10と下ハーフ部90とにより過剰に押圧することを規制する。
【0034】
ここで、下ハーフ部90の側壁91近傍の拡大図を図14に示し、側壁91の内側に形成されたボス部93a、ストッパ95a及び位置決めピン94aの構造についてさらに詳細に説明する。ボス部93aは、側壁91と略同じ高さになるように形成されており、ボス部93aの上面と側壁91の上面は、略連続した平坦面を形成する。従って、ガスケット20を側壁91の上面に載置するに際して、凹凸が殆どない面にガスケット20を載置することができる。また、ストッパ95aを形成した目的は、螺子の締め過ぎなどによりガスケット20の厚みが下ハーフ部90の形状に沿ってばらつくことを防止することであり、ストッパ95aの上面が側壁91の上面より高い位置に形成され、ガスケット20が上ハーフ部10と下ハーフ部90とに押圧されるに際してガスケット20の厚みを一定寸法だけ確保するように、ストッパはガスケット20が過剰に押圧されることを規制する。位置決めピン94aも、ストッパ95aと同様に側壁91の上面より高い位置に位置決めピン94aの頭頂部が位置するように形成されている。螺子孔を有するボス部93a、ストッパ95a及び位置決めピン94aが隣接し、且つ側壁91に近接して形成されているので、上ハーフ部10、ガスケット20及び下ハーフ部90の位置ずれやガスケット20の厚みばらつきを効果的に防止しながら情報記憶装置1を組み上げることができる。
【0035】
さらに、側壁91の内側には保護壁92が形成されており、保護壁92は、側壁91に沿って延設される。保護壁92は、上ハーフ部10と下ハーフ部90とによりガスケットを押圧して挟み込に際して、変形したガスケット20が筐体3内部にずれ込まないように設けられたずれ込み防止壁であり、ガスケット20が筐体3内部にずれ込むことにより生じる筐体3の密閉性の低下を抑える。また、図13において、側壁91bの内側にも保護壁を形成しても良い。
【0036】
続いて、図2及び図8に示すように、コネクタ60は、樹脂にコネクタ端子61を埋め込んで形成されており、機器本体側に設けられる端子と接触するコネクタ端子61の表面は、コネクタ60が機器本体に臨む面の上部及び下部に列状に配置される。機器本体に臨む面の上部及び下部に配置されたこれらコネクタ端子61の間は樹脂が充填された樹脂部62であり、コネクタ端子61の表面と樹脂部62の表面が連続した略平坦な面を形成する。機器本体に情報記憶装置1を挿入するに際して、機器本体に臨むコネクタ端子61の接触面63に、機器本体の端子が当接することにより、信号の入出力及び電源の供給が行われる。また、コネクタ60の裏側には、コネクタ端子61が引き出され、ハードディスク駆動機構部30との間で信号の入出力及び電源の供給を行う。
【0037】
また、図2及び図9に示すように、中継FPC70はIDEソケット80とコネクタ60とを電気的に接続し、信号伝達する。コネクタ端子に臨む面71とソケット側端子に臨む面72とはそれぞれ略平坦とされ、これら面71、72がコネクタ端子とソケット側端子とにそれぞれ当接され、電気的な接続が行われる。
【0038】
さらに、図2及び図10に示すように、IDEソケット80は中継FPC70と電気的に接続されるとともに、ハードディスク駆動機構部30に形成されたコネクタピン33を嵌合させて電気的に接続される。IDEソケット80の中継FPCに臨む側には、ソケット側端子81が引き出されており、これらソケット側端子81が中継FPC70の裏面側の面72と当接して電気的接続が行われることになる。
【0039】
また、図2及び図11に示すように、誤消去防止爪15は、摺動させるに際してユーザに位置決定の合図のためのクリック感を与えるために弾性片持梁18を有する。また、弾性片持梁18の下側には、誤消去防止爪15を摺動するに際してスライド感を安定させるリブ19が形成されている。さらに、誤消去防止爪15は、ユーザが誤消去防止爪15をスライドさせるに際してつまむ操作部17と、ハードディスク駆動機構部30がデータの書き込み可能か否かを機器本体に確認させる表示面16bを有する。表示面16bは、誤消去防止爪15を摺動させることにより上ハーフ部10に形成された窓部15bから機器本体を臨み、データの書き込みが可能か否かを機器本体側に検出させる。また、誤消去防止爪15は表示面16aを有し、ユーザが窓部15aに臨む表示面16aを目視することができる。よって、情報記憶装置1がデータの書き込みが可能か否かをユーザが直接目視をして確認することができる。
【0040】
続いて、図2及び図12に示すように、上ハーフ部10の周縁部である側壁11の内側には、螺子孔が形成されたボス部12a、12b、12c、12d及び12eが形成されている。さらに、ボス部12a、12bにそれぞれ隣接するように形成されるストッパ13a、13bは、上ハーフ部10の底面14の側壁11に沿った中心線に対して線対称な位置に形成されている。また、ボス部12aも上ハーフ部10の底面14の側壁11に沿った中心線に対して対称な位置に形成されているとともに、ボス部12bは側壁11bの短辺方向の中心に形成されている。従って、ボス部12a、12bに形成された螺子孔に螺子100を挿嵌して筐体3を組み上げるに際して、上ハーフ部10と下ハーフ部90とにより押圧されるガスケット20及びパッキン50に一様に圧力が加わることとなり、上ハーフ部10と下ハーフ部90とにより挟み込まれたガスケット20の厚みを筐体3全体で略一定に保持することができる。また、コネクタ60とガスケット60により押圧されたパッキン50の厚みにばらつきも生じることなく、パッキン50の厚みをパッキン全体で略一定になるように保持することが可能となる。
【0041】
さらに、螺子100をボス部12a、12bに挿嵌して上ハーフ部10と下ハーフ部90とを止着して筐体3を組み上げるに際して、ストッパ13a、13bが上ハーフ部10と下ハーフ部とによりガスケット20が過剰に押圧されることを規制し、押圧されたときのガスケット20の厚みを筐体3全体で略一定に保持することが可能となる。
【0042】
また、上ハーフ部10の周縁部を構成する短辺部である側壁11a、11bには、それぞれ螺子孔が形成されたボス部12b、12cが形成されている。側壁11aは、情報記憶装置1を組み上げるに際してコネクタ60の上側に位置する周縁部であり、側壁11aから上ハーフ部10の内側を臨む領域に、ボス部12c及び12eが形成されている。ボス部12cは、側壁11aの長手方向の略中央部に形成され、ボス部12eは底面14の側壁11に沿った中心線に対して線対称な位置に形成されている。さらに、上ハーフ部10の周縁部を構成し側壁11aの反対側に位置する側壁11bの内側には、ボス部12b、12d及びストッパ13bが形成されている。ボス部12bは、側壁11bの長手方向の略中央部に形成され、ボス部12bの両側に形成されたストッパ13bは、ガスケット20が上ハーフ部10と下ハーフ部90とにより過剰に押圧されることを規制する。また、ボス部12dは、側壁11bに沿った両端に形成されている。
【0043】
上ハーフ部10の周縁部を構成する側壁11のうち、コネクタ60の上側に位置することになる側壁11aの内側には、ガスケット20及びパッキン50が筐体3内にずれ込むことを防止する保護壁6が、側壁11aの長手方向に沿って延設されている。また、側壁11aの一方の端には、下ハーフ部90に形成される位置決めピンが挿嵌されるボス部7が形成されている。さらに、側壁11aの他方の端には誤消去防止爪15が配置される非密閉空間を形成する隔壁8が形成され、情報記憶装置1を組み上げたときに形成される密閉空間と非密閉空間とを隔絶する。また、誤消去防止爪15が配置される非密閉空間の底部には窓部15aが形成されており、窓部15aから臨む操作部17により誤消去防止爪15が摺動される。さらに、側壁11aには、外部に開放された窓部15bが形成され、窓部15bから臨む誤消去防止爪15の表示面16bは、ハードディスク駆動機構部30がデータの書き込みが可能か否かを機器本体に検出させる。
【0044】
さて、次に、図1の情報記憶装置1の上ハーフ部10を取り除いて、ハードディスク駆動機構部30が収納された筐体3の内部構成を図15に示す。下ハーフ部90の側壁91の上面にはガスケット20が載置され、ガスケット20に設けられた突部22aが有する位置決め孔に、下ハーフ部90に形成された位置決めピン94aを挿通してガスケット20が位置決めされている。さらに、下ハーフ部90に形成されたボス部93aに重なるようにガスケット20の突部21aが配置され、ボス部93aに形成された螺子孔と、突部21aに形成された孔が連通した状態で螺子が挿通されている。情報記憶装置1を組み上げるに際しては、上ハーフ部10に形成されたボス部12aの螺子孔にも螺子が挿嵌され、上ハーフ部10、ガスケット20及び下ハーフ部90が止着されて、情報記憶装置1が組み上がる。また、コネクタ60は、その周囲をパッキン50で覆われた状態で下ハーフ部90の切り欠き部97に配置される。情報記憶装置1を組み上げるに際して、ガスケット20はパッキン50の上面に当接するように配置され、コネクタ60が嵌め込まれたパッキン50は、ガスケット20と下ハーフ部90との間に挟み込まれてコネクタ60の周囲が密閉されることになる。
【0045】
図16は、図15に示したボス部93a、位置決めピン94a及びストッパ95a近傍の拡大図である。側壁91に載置されたガスケット20の上面に延在するリップ24は、上ハーフ部10の側壁11に押圧された際に圧縮されて、下ハーフ部90の側壁91と上ハーフ部10の側壁11との間の密閉性を保持する。また、側壁91の内側には保護壁92が側壁91に沿って延設されていることにより、下ハーフ部90の側壁91全体で渡ってガスケット20が筐体3内部にずれ込むことを防止し、筐体3の密閉性を保持する。ボス部93a(図示せず)の上面に位置する突部21a、ストッパ95a及び位置決めピン94aの近傍には保護壁92が延設されていないが、保護壁92の代わりに螺子100、位置決めピン94a及びストッパ95aが、ガスケット20が筐体3内部へのずれ込むことを防止する。さらに、突部22aの表面に形成され、螺子100の周方向に沿って延在するリップ23は、ボス部93aに形成された螺子孔に螺子100を挿嵌して締め上げることにより上ハーフ部10とガスケット20と下ハーフ部90とを止着するに際して、上ハーフ部10と下ハーフ部90に押圧されてボス部93aに形成された螺子孔近傍の密閉性を保持する。ガスケット20に形成されたリップ24は、本例のように上ハーフ部10の側壁11と下ハーフ部90の側壁91にそれぞれ臨む面に形成されており、ガスケット20の上面及び下面の両面にリップが形成されていることにより筐体3の密閉性をさらに高めることが可能となる。
【0046】
また、図17に示すように、コネクタ60が配置される切り欠き部97に対して、下ハーフ部90の反対側の一の側壁91bの内側には、螺子孔が形成されたボス部93bに隣接するようにストッパ95bが形成されている。枠体であるガスケット20の短辺部の内側に突出する突部22bは、ボス部93bに重なり、ボス部93bに設けられた螺子孔と突部22bに設けられた孔が連通して螺子が挿嵌される。突部22の表面には、孔の周方向に延在するようにリップ23が形成されており、上ハーフ部10及び下ハーフ部90のそれぞれの側壁11b、91bにより押圧されてボス部93bに形成された螺子孔近傍の密閉性を保持する。また、ボス部93bの両側に形成されたストッパ95bの上面の位置は、側壁91bの上面より高い位置とされ、ストッパ95bの上面はガスケット20の厚みより小さい寸法だけ側壁91bの上面より突出する。例えば、ガスケット20の両面にリップ24が形成されてこれらリップ24の厚みが0.3mmで、ガスケット20の平坦部の厚みが1mm程度である場合には、ストッパ95bの上面が側壁91bの上面より突出する寸法は1mm程度とされ、ガスケット20の厚み寸法の減少率が元の寸法の30%程度になるようにストッパ95bでガスケット20への過剰な押圧を規制しながら上ハーフ部10と下ハーフ部90とによりガスケット20が押圧されるとガスケット20自体の気密性が効果的に発揮される。
【0047】
さらに、図18を参照しながら、上ハーフ部10と下ハーフ部90とによりガスケットが挟み込まれる状態について説明する。同図(a)に示すように、下ハーフ部90の側壁91の上面に配置されたガスケット20は、上ハーフ部10の側壁11と下ハーフ部90の側壁91により挟まれる。そして、同図(b)に示すように、側壁11及び91により押圧されたガスケット20はリップ24が押しつぶされた状態で、側壁11と側壁91とにより挟み込まれる。ここで、上ハーフ部10と下ハーフ部90にそれぞれ形成されたストッパ13a、95aが、上ハーフ部10と下ハーフ部90とを止着するに際して互いに当接し、押圧されたガスケット20の厚みを規制する。よって、螺子で上ハーフ部10、下ハーフ部90及びガスケット20を止着するに際して、螺子の締めすぎによりガスケット20が過剰に押圧されることを防止することが可能となり、筐体3全体の密閉性を効率良く保持することができる。さらに、上ハーフ部10及び下ハーフ部90の短辺部に形成されたボス部93b、12bに隣接するように形成されたストッパ13b、95bが互いに当接することにより、ガスケット20の短辺部も過剰に押圧されることが規制される。
【0048】
続いて、コネクタ60が嵌め込まれたパッキン50とガスケット60とが上ハーフ部10と下ハーフ部90に配置される状態について図19乃至図21を参照しながら詳細に説明する。なお、パッキン50に嵌め込まれたコネクタ60は図示していない。図19に示すように、枠体であるパッキン50の周縁部のうち、リップ24が形成されているガスケット20と当接する長尺部53の表面に2つのリップ51、52が形成されている。リップ51、52は長尺部53の長手方向に延在された突条部であり、切り欠き部97の一方の端部から他方の端部までを差し渡しするように形成されている。コネクタ60は、パッキン50に嵌めこまれた状態で切り欠き部97に配置されるが、このとき、パッキン50の長尺部53に形成されたリップ51、52の間の表面にガスケット20に形成されたリップ24が当接する。また、図19では見えないが、リップ51、52がパッキン50の側面に延在されたリップ51a、52aは切り欠き部97に押圧されてコネクタ60の側縁の密閉性を高める。
【0049】
図20は、コネクタ60が嵌めこまれたパッキン50と、ガスケット20が当接する状態を拡大して示した斜視断面図である。ボス部93cの上面を覆うようにガスケット20に形成された突部21が重なり、ボス部93cと突部21に形成された螺子孔が連通して一の螺子孔を形成する。突部21の両面には螺子孔を巻回するようにリップ23が形成されており、ボス部93cの上面と上ハーフ部10に形成されたボス部12cとによりリップ23が押圧され、螺子孔近傍の密閉性が保持される。さらに、ガスケット20の両面には、枠体であるガスケット20を形成する周縁部に沿ってリップ24が形成されており、ガスケット20の裏面に形成されたリップ24が、パッキン50に形成された2つのリップ51、52の間に当接する。また、下ハーフ部90と当接するパッキン50の表面にも2つのリップ54、55が断面上略円弧状を呈するように形成されており、パッキン50の形状に沿って延在する。下ハーフ部90に当接する2つのリップ54、55は、下ハーフ部90の底面に形成された2つの突条部99a、99bに当接し押圧されることによりコネクタ60の下ハーフ部90側の領域が密閉される。
【0050】
図21は、コネクタ60が嵌め込まれたパッキン50とガスケット20とが押圧される状態をさらに詳細に説明する断面図である。パッキン50の周縁部を構成する長尺部53の上面には、2つのリップ51、52が長尺部53の長手方向に延在しており、長尺部53の上面と当接するガスケット20の表面には、リップ24が長尺部53に延在するリップ51、52と平行に延在されている。パッキン50に形成されている2つのリップ51、52と、ガスケット20に形成されているリップ24は、ガスケット20とパッキン50を当接させるに際して重ならないように断面上で位置をずらして形成されている。本例では、図21(a)に示すように、パッキン50に形成された2つのリップ51、52の間に当接されるように、ガスケット20にリップ24が形成されている。よって、同図(b)に示すように、パッキン50とガスケット20とがコネクタ60及び上ハーフ部10の側壁11により挟み込まれることにより、コネクタ60の上側の密閉性が保持されることになる。さらに、パッキン50の短尺部に形成されたリップ51a、52aは切り欠き部97に押圧されてコネクタ60側縁の密閉性が高められる。
【0051】
よって、筐体3の側面部の密閉性、螺子孔近傍の密閉性及びコネクタ60周囲の密閉性を高めることにより、筐体3全体の密閉性を高めることが可能となり、筐体3に収納されるハードディスク駆動機構部30を密閉することができる。従って、外気圧の変化に起因するハードディスク駆動機構部30の誤動作、及び筐体3外部から侵入する物質によるハードディスク駆動機構部30自身の劣化を低減することができる。
【0052】
さらに、情報記憶装置1を機器本体に挿入するに際し、コネクタに加わる応力によりコネクタが破損しないように形成される支持部について説明する。図22は、下ハーフ部90をコネクタが配置される切り欠き部97側からみた斜視図であり、コネクタは図示していない。支持部は、コネクタを配置するために形成された切り欠き部97に臨むように形成されている。この支持部は、上ハーフ部10及び下ハーフ部90を止着する際に螺子がねじ込まれる螺子孔を有するボス部93cと兼用され、ボス部93cのコネクタに臨む側は、コネクタの裏面を一定の面積により支持できるように略平坦に形成される。従って、コネクタに筐体3の内部に押し込むような応力が加わった場合でもボス部93cによりコネクタが支持され、コネクタが破損することを防止することができる。
【0053】
例えば、本例の情報記憶装置1を機器本体に挿入するに際して、機器本体に形成されるコネクタがばね力により情報記憶装置1に構成するコネクタに当接すると、ばね力が大きい場合には、コネクタ中央部に弓状の反りが発生し、かえって機器本体と情報記憶装置1とにそれぞれ形成されたコネクタ間の接触を低下させてしまう。また、コネクタ間の接触に不具合が起こるような反りが直ちに発生しなくとも、ばね力により序々にコネクタの変形が進行し、機器本体と情報記憶装置1との間の信号の授受及び電源の供給に不具合が生じる場合もある。本例では、ボス部93cと兼用される支持部が切り欠き部97に臨む領域に1つ形成されているが、コネクタの裏面と当接するように複数のボス部が形成され、これらボス部を支持部として機能させることによりコネクタを支持することもできる。複数のボス部によりコネクタ60を支持することにより、さらにコネクタを安定した状態で支持することが可能となる。従って、情報記憶装置1を組み上げるに際して、ボス部をコネクタを支持する支持部として兼用することにより、密閉性が保持されるだけに止まらず、部品点数の増加を招くことなく高い信頼性を有するコネクタを備える情報記憶装置を提供することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明の情報記憶装置の構造によれば、ハードディスク駆動機構部を収納する筐体をガスケット及びパッキンにより密閉することができる。従って、外気圧の変化に関係無く情報記憶装置内の気圧を一定に保つことが可能となり、ハードディスク駆動機構部の正常な駆動が確保される。さらに、筐体外部から侵入するガスやイオンからハードディスク駆動機構部を保護することができ、ハードディスク駆動機構部の劣化を低減することが可能となる。ここで、ガスケット及びパッキンに密閉性を高めるためのリップを設けることにより、単にガスケット及びパッキンを用いる場合に比べてより高い密閉性を実現することができ、信頼性の高い情報記憶装置を提供することができる。
【0055】
さらに、ストッパを形成することにより、上ハーフ部と下ハーフ部との間に配置されるガスケット及びパッキンの厚みを規制することができ、筐体全体でガスケット及びパッキンの厚みばらつきを低減することができる。よって、ストッパを形成しない場合に比べ、ガスケット及びパッキンの厚みを規制することができることにより、筐体全体で密閉性を高めることができる。また、保護壁を形成することにより、ガスケットが筐体内部にずれ込まないようにすることができ、ガスケットがずれ込むことによる筐体の密閉性の低下を抑制することができる。
【0056】
さらに、コネクタが配置される切り欠き部に臨むようにコネクタを支持する支持部を設けることにより、コネクタの破損を防止することができ、且つ、コネクタの位置ずれによるコネクタ周囲からの密閉性の低下を抑制することも可能なる。ここで、支持部は、螺子孔が形成されたボス部と兼用することができるため部品点数の増加を招くことがない。従って、情報記憶装置の密閉性が保持されるとともに、コストを低減することができ、且つ高信頼性を有するコネクタを備える情報記憶装置を提供することができる。
【0057】
以上説明したように、密閉性が保持された筐体内にハードディスク駆動機構部が収納されることにより、ハードディスク駆動時の不具合及びハードディスク自体の劣化を低減することができ、信頼性の高い情報記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報記憶装置の斜視図である。
【図2】同情報記憶装置の分解斜視図である。
【図3】ハードディスク駆動機構部の構成を示す図であり、(a)はトップカバー側から見た斜視図、(b)は配線基板側から見た斜視図、(c)は内部の概略構成を示す図である。
【図4】同情報記憶装置の緩衝材の一例を示す斜視図である。
【図5】同情報記憶装置のガスケットの一例を示す斜視図である。
【図6】同情報記憶装置のパッキンの一例を示す斜視図である。
【図7】同情報記憶装置のガスケットとパッキンが一体化された例を示す斜視図である。
【図8】同情報記憶装置のコネクタの一例を示す斜視図である。
【図9】同情報記憶装置の中継FPCの一例を示す斜視図である。
【図10】同情報記憶装置のIDEソケットの一例を示す斜視図である。
【図11】同情報記憶装置の誤消去防止爪の一例を示す斜視図である。
【図12】同情報記憶装置の上ハーフ部の構造の一例を示す斜視図である。
【図13】同情報記憶装置の下ハーフ部の構造の一例を示す斜視図である。
【図14】同情報記憶装置の下ハーフ部のボス部近傍を拡大して示した斜視図である。
【図15】同情報記憶装置の上ハーフ部を取り外した際の構造を示す斜視図である。
【図16】同情報記憶装置の上ハーフ部を取り外した際の下ハーフ部に形成されたボス部近傍を拡大して示した斜視図である。
【図17】同情報記憶装置の切り欠き部が形成された側壁と反対側の側壁の内側に形成されたボス部近傍を拡大して示した斜視図である。
【図18】ガスケットが上ハーフ部と下ハーフ部とにより押圧される状態を説明する図であって、(a)は押圧前、(b)は押圧された状態を説明する図である。
【図19】ガスケットとパッキンが当接する状態を説明する斜視図である。
【図20】ガスケットとパッキンが当接する状態を説明する斜視断面図である。
【図21】ガスケットとパッキンが上ハーフ部とコネクタとにより押圧される状態を説明する図であって、(a)は押圧前、(b)は押圧された状態を示す図である。
【図22】ボス部と兼用される支持部の斜視図である。
【符号の説明】
1 情報記憶装置、3 筐体、6 保護壁、7 ボス部、8 隔壁、
10 上ハーフ部、11 側壁、11a、11b 側壁、
12a、12b、12c、12d、12e ボス部
13a、13b ストッパ、15a、15b 窓部、15 誤消去防止爪、
16a、16b 表示面、17 操作部、18 弾性片持梁、19 リブ、
20、56 ガスケット、21、21a、21b、21c 突部、
22、22a、22b、22c、22d、22e 突部、23、24 リップ
30 ハードディスク駆動機構部、31 磁気ヘッド、32 ヘッドアーム、
33 コネクタピン、34 アクチュエータ、35 シャーシ、
36 トップカバー、37 回転スピンドル、38 磁気ディスク、
39 配線基板、40 緩衝材、41 嵌合部、42 中空部、
50、57 パッキン、51、54 リップ、53 長尺部、55 密閉部材、
60 コネクタ、61 コネクタ端子、62 樹脂部、63 接触面、
70 中継FPC、71、72 面、80 IDEソケット、81 ソケット側端子、
90 下ハーフ部、91、91b 側壁、92 保護壁、
93、93a、93b、93c、93d、93e ボス部、94、94a 位置決めピン、
95、95a、95b ストッパ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an information storage device that is detachable from a device main body (so-called detachable type), and more particularly to an information storage device that is excellent in hermeticity.
[0002]
[Prior art]
A hard disk drive device (hereinafter referred to as HDD) plays an important role as a recording / reproducing device for writing data and programs and reading recorded data in an information processing device such as a personal computer. Plays.
[0003]
This HDD is considered to be used not only as a main body of an information processing apparatus but also as a small information storage device (DHD), which is a so-called detachable expansion device that is detachable from the main body of the information processing apparatus. . Such an information storage device is removed from the information processing apparatus main body as necessary, and is carried by itself or stored separately from the information processing apparatus main body. Furthermore, it is used by being mounted on a portable device.
[0004]
By the way, the conventional HDD is generally an open type in which the air pressure in the information storage device also changes in accordance with the change in ambient air pressure. Specifically, a hole called a breathing hole is formed in the top cover of the HDD, and even when the external air pressure of the information storage device changes, the air pressure in the housing that houses the HDD is the same as the external air pressure. Designed to be
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the structure of the open type HDD is applied to an information storage device, reading and writing of data may be hindered by the external pressure. In an HDD, when reading and writing data to and from a hard disk, the magnetic head is lifted from the surface of the disk by about several tens to several tens of nanometers. In addition, it is difficult to maintain the flying height of the magnetic head in a normal state in accordance with the change in atmospheric pressure, which may hinder reading and writing of data and the like. For example, when an information storage device is carried and used at high altitudes such as Mt. Fuji, Alps, and Everest, the air pressure at these places is low, so the flying height of the magnetic head is lower than that of the flat ground, and the magnetic head contacts the surface of the hard disk. In some cases, this may cause problems. In the case of the information storage device, there is a possibility of being carried in various places, and the above problem is remarkable.
[0006]
In addition, if the enclosure containing the hard disk and magnetic head is poorly sealed, gas or ions entering from the outside of the enclosure may adhere to the disk surface, making it impossible to read or write data to the disk. appear. For example, H on the disk surface2S, NO2, Cl2And SO2When the metal corrosive gas is attached, the disk surface may rust and data may be lost. Not only does the disc rust, but even if ions such as Li, Na, K, and Ca are attached, there are cases where data reading and writing are hindered. This is because the flying height of the magnetic head of the HDD is very narrow on the order of several tens of nanometers. Therefore, it is desirable to have a structure that does not allow foreign matter to enter the HDD.
[0007]
In addition, when a breathing filter is formed in the HDD main body, only the air that has passed through this filter enters the HDD, but this filter is only considered for use in offices and homes. It does not have a powerful gas filtration mechanism. Therefore, for example, when the HDD is carried and used in a hot spring resort, there is a possibility that sulfur components may enter the HDD.
[0008]
Accordingly, the present invention has been made in view of the above problems, and an object thereof is to provide an information storage device having greatly improved sealing performance.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The information storage device of the present invention is an information storage device that is detachable from the device body.
A hard disk drive mechanism,
A housing for housing the hard disk drive mechanism section;
With a connector part,
The housing isIt is formed by fastening the periphery of the upper half and the lower half part with a screw, and has a casing sealing member sandwiched between the upper half part and the lower half part,
Inside the housing sealing member, a protrusion having a hole through which the screw is inserted is provided,
A boss part is formed on the periphery of the upper half part and the lower half part, and a boss part for sandwiching the protrusion and fixing the upper half part and the lower half part with the screw is formed. When assembling the housing, a stopper that keeps the distance between the upper half portion and the lower half portion constant is formed adjacent to the boss portion.It is characterized by that.
[0010]
In the information storage device of the present invention having the above-described configuration, the sealing performance of the information storage device can be improved by the casing sealing member sandwiched between the upper half portion and the lower half portion. Therefore, the atmospheric pressure in the information storage device can be kept substantially constant under various environments, and the hard disk drive mechanism can be secured from a substance that disturbs the hard disk drive mechanism while ensuring the normal drive of the hard disk drive mechanism. The part can be protected.
[0011]
In addition, the information storage device of the present invention is provided with the protrusion of the casing sealing member that overlaps the boss portion into which the screw is inserted when assembling the information storage device, so that the sealing performance in the vicinity of the boss portion is maintained. Can do. At this time, by forming a lip on the surface of the protrusion of the casing sealing member, the sealing performance in the vicinity of the boss portion can be enhanced.
[0012]
Further, in the information storage device of the present invention, when the upper half portion and the lower half portion constituting the casing are fastened with screws, a stopper is formed to keep the distance between the upper half portion and the lower half portion constant. . By forming the stopper, it is possible to prevent the sealing member from being excessively pressed, and it is possible to suppress a decrease in sealing performance caused by thickness variation of the pressed sealing member.
[0013]
By forming lips on the surfaces that contact the upper and lower half parts of the casing sealing member, the lip is pressed by the upper and lower half parts to further improve the sealing performance. Can do.
[0014]
Moreover, the sealing performance between the periphery of a connector part and a housing | casing can be ensured by interposing the sealing member for connector parts between the periphery of a connector part and a housing | casing.
[0015]
Furthermore, by forming a protective part for preventing the casing sealing member pressed by the upper half part and the lower half part from entering the casing inside the side wall of the lower half part constituting the casing, It can prevent that sealing performance falls.
[0016]
Further, the information storage device of the present invention is formed with a support portion that supports the connector portion, and can prevent the connector portion from being damaged when the information storage device is attached to or detached from the information processing device.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of an information storage device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0018]
FIG. 1 is a perspective view showing a state where the
[0019]
The housing 3 that houses the hard disk
[0020]
The
[0021]
In addition, the hard
[0022]
Subsequently, as shown in FIGS. 2 and 4, between the hard
[0023]
Further, as shown in FIGS. 2 and 5, the
[0024]
As shown in FIG. 5, the
[0025]
Subsequently, as illustrated in FIGS. 2 and 6, the
[0026]
As shown in FIG. 6,
[0027]
Further, the present invention is not limited to the case where the
[0028]
Further, as shown in FIGS. 2, 13, and 14, the
[0029]
As shown in FIG. 2, the
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
The positioning pins 94 a to 94 c prevent misalignment that occurs when the
[0033]
Explaining in more detail with reference to FIG. 13,
[0034]
Here, an enlarged view of the vicinity of the
[0035]
Further, a
[0036]
Subsequently, as shown in FIGS. 2 and 8, the
[0037]
Further, as shown in FIGS. 2 and 9, the
[0038]
Further, as shown in FIGS. 2 and 10, the
[0039]
Further, as shown in FIGS. 2 and 11, the erroneous
[0040]
Subsequently, as shown in FIGS. 2 and 12,
[0041]
Furthermore, when the
[0042]
[0043]
A protective wall that prevents the
[0044]
Next, FIG. 15 shows an internal configuration of the housing 3 in which the
[0045]
FIG. 16 is an enlarged view of the vicinity of the
[0046]
In addition, as shown in FIG. 17, a
[0047]
Further, a state in which the gasket is sandwiched between the
[0048]
Next, the state in which the packing 50 and the
[0049]
FIG. 20 is an enlarged perspective cross-sectional view showing a state where the packing 50 in which the
[0050]
FIG. 21 is a cross-sectional view for explaining in more detail the state in which the packing 50 in which the
[0051]
Therefore, by improving the sealing property of the side surface portion of the housing 3, the sealing property in the vicinity of the screw hole, and the sealing property around the
[0052]
Further, a description will be given of a support portion that is formed so that the connector is not damaged by stress applied to the connector when the
[0053]
For example, when the
[0054]
【The invention's effect】
According to the structure of the information storage device of the present invention, the housing that houses the hard disk drive mechanism can be sealed with the gasket and the packing. Accordingly, it is possible to keep the air pressure in the information storage device constant regardless of changes in the external air pressure, and to ensure normal drive of the hard disk drive mechanism. Furthermore, it is possible to protect the hard disk drive mechanism from gas and ions entering from the outside of the housing, and it is possible to reduce deterioration of the hard disk drive mechanism. Here, by providing the gasket and packing with a lip for enhancing the sealing performance, a higher sealing performance can be realized as compared with the case where the gasket and the packing are simply used, and a highly reliable information storage device is provided. be able to.
[0055]
Furthermore, by forming a stopper, the thickness of the gasket and packing disposed between the upper half portion and the lower half portion can be regulated, and variations in the thickness of the gasket and packing can be reduced over the entire casing. it can. Therefore, compared with the case where the stopper is not formed, the thickness of the gasket and the packing can be regulated, so that the sealing performance can be improved in the entire housing. Further, by forming the protective wall, it is possible to prevent the gasket from slipping into the inside of the housing, and it is possible to suppress a decrease in the sealing performance of the housing due to the gasket being displaced.
[0056]
Furthermore, by providing a support portion that supports the connector so as to face the notch where the connector is disposed, the connector can be prevented from being damaged, and the sealing performance from the periphery of the connector is deteriorated due to the displacement of the connector. Can also be suppressed. Here, since the support portion can also be used as the boss portion in which the screw hole is formed, the number of components is not increased. Accordingly, it is possible to provide an information storage device including a connector having high reliability while maintaining the sealing performance of the information storage device and reducing the cost.
[0057]
As described above, since the hard disk drive mechanism is housed in a sealed casing, it is possible to reduce problems caused when the hard disk is driven and deterioration of the hard disk itself, and a highly reliable information storage device. Can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an information storage device according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the information storage device.
3A and 3B are diagrams showing a configuration of a hard disk drive mechanism, in which FIG. 3A is a perspective view seen from the top cover side, FIG. 3B is a perspective view seen from the wiring board side, and FIG. FIG.
FIG. 4 is a perspective view showing an example of a cushioning material of the information storage device.
FIG. 5 is a perspective view showing an example of a gasket of the information storage device.
FIG. 6 is a perspective view showing an example of packing of the information storage device.
7 is a perspective view showing an example in which the gasket and packing of the information storage device are integrated. FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing an example of a connector of the information storage device.
FIG. 9 is a perspective view showing an example of a relay FPC of the information storage device.
FIG. 10 is a perspective view showing an example of an IDE socket of the information storage device.
FIG. 11 is a perspective view showing an example of an erroneous erasure preventing claw of the information storage device.
12 is a perspective view showing an example of a structure of an upper half portion of the information storage device. FIG.
FIG. 13 is a perspective view showing an example of a structure of a lower half portion of the information storage device.
14 is an enlarged perspective view showing the vicinity of a boss portion of a lower half portion of the information storage device. FIG.
FIG. 15 is a perspective view showing the structure when the upper half portion of the information storage device is removed.
FIG. 16 is an enlarged perspective view showing the vicinity of a boss formed on a lower half when the upper half of the information storage device is removed.
FIG. 17 is an enlarged perspective view showing the vicinity of a boss part formed on the inner side of the side wall opposite to the side wall on which the cutout part of the information storage device is formed.
18A and 18B are diagrams illustrating a state in which the gasket is pressed by the upper half portion and the lower half portion, where FIG. 18A is a diagram before pressing, and FIG. 18B is a diagram illustrating a pressed state.
FIG. 19 is a perspective view illustrating a state in which the gasket and the packing are in contact with each other.
FIG. 20 is a perspective cross-sectional view illustrating a state where the gasket and the packing are in contact with each other.
FIGS. 21A and 21B are diagrams illustrating a state in which the gasket and packing are pressed by the upper half portion and the connector, where FIG. 21A is a state before pressing, and FIG.
FIG. 22 is a perspective view of a support portion also used as a boss portion.
[Explanation of symbols]
1 information storage device, 3 housing, 6 protective wall, 7 boss, 8 partition,
10 upper half part, 11 side wall, 11a, 11b side wall,
12a, 12b, 12c, 12d, 12e Boss
13a, 13b stopper, 15a, 15b window, 15 accidental erasure prevention claw,
16a, 16b display surface, 17 operation part, 18 elastic cantilever, 19 rib,
20, 56 Gasket, 21, 21a, 21b, 21c Projection,
22, 22a, 22b, 22c, 22d, 22e Projection, 23, 24 Lip
30 hard disk drive mechanism, 31 magnetic head, 32 head arm,
33 Connector pin, 34 Actuator, 35 Chassis,
36 top cover, 37 rotating spindle, 38 magnetic disk,
39 wiring board, 40 cushioning material, 41 fitting part, 42 hollow part,
50, 57 packing, 51, 54 lip, 53 long part, 55 sealing member,
60 connector, 61 connector terminal, 62 resin part, 63 contact surface,
70 Relay FPC, 71, 72, 80 IDE socket, 81 Socket side terminal,
90 lower half part, 91, 91b side wall, 92 protective wall,
93, 93a, 93b, 93c, 93d, 93e Boss part, 94, 94a Positioning pin,
95, 95a, 95b Stopper
Claims (11)
ハードディスク駆動機構部と、
前記ハードディスク駆動機構部を内部に収容する筺体と、
コネクタ部とを備え、
前記筺体は、上ハーフ及び下ハーフ部の周縁を螺子で止着することにより形成されると共に、前記上ハーフ部と前記下ハーフ部とにより挟み込まれる筺体用密閉部材を有し、
前記筺体用密閉部材の内側には、前記螺子が挿通される孔を有する突部が設けられ、
前記上ハーフ部及び前記下ハーフ部の周縁には、前記突部を挟み込み、かつ当該上ハーフ部と当該下ハーフ部とを前記螺子で止着するためのボス部が形成されているとともに、前記筺体を組み上げるに際して、前記上ハーフ部と前記下ハーフ部との距離を一定に保つストッパが前記ボス部に隣接するように形成されている
ことを特徴とする情報記憶装置。In an information storage device that is detachable from the device body,
A hard disk drive mechanism,
A housing for housing the hard disk drive mechanism section;
With a connector part,
The casing has a casing sealing member that is formed by fastening peripheral edges of the upper half and the lower half with screws, and is sandwiched between the upper half and the lower half.
Inside the housing sealing member, a protrusion having a hole through which the screw is inserted is provided,
A boss portion is formed on the periphery of the upper half portion and the lower half portion, and a boss portion is formed between the protrusion and the upper half portion and the lower half portion are fastened with the screw. A stopper for maintaining a constant distance between the upper half portion and the lower half portion when assembling the housing is formed so as to be adjacent to the boss portion .
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。 The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項6に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 6.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報記憶装置。The information storage device according to claim 1.
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