JP3991254B2 - プリント配線板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板に関し、特に、レーザー光等の照射による穿設がなされても、そのプリント配線板に配設されている導体パターンが熱衝撃により損傷してしまうことを防止することができるプリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板は、電子部品や配線コードなどが取着される基板であり、通常、電気回路を構成するための導体パターンと、その導体パターンを表面または内層に配設する絶縁基材とを備えている。この導体パターンの中には、亜鉛メッキが施されているものがある。即ち、導体パターンの表面に亜鉛層が形成されているものがある。この亜鉛層によって、導体パターンを保護することができるのである。具体的には、導体パターンに、クラックが発生してしまったり、汚れてしまったり、更には、酸化してしまったりすることを防止することができるのである。
【0003】
また、かかるプリント配線板には、通常、ビアーホール(ブラインドスルーホール)やキャビティなどを形成するための穿設がなされる。穿設する方式には種々の方式があるが、近年においては、レーザー光を照射する方式を用いるのが一般的である。レーザー光は、非金属材には吸収されやすいが、金属材では反射されてしまい吸収されにくいという特性がある。このため、レーザー光を照射する方式を用いると、レーザー光が導体パターンに到達した場合に、導体パターンの表面に形成された亜鉛層および導体パターンによってレーザー光が反射されるので、スルーホールやキャビティを形成する際に導体パターンをも穿設してしまうことを容易に防止することができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる導体パターンの表面に形成された亜鉛層の反射率は、金属材の中では低い。このため、レーザー光を十分に反射することができず、導体パターンが熱衝撃により損傷してしまうという問題点があった。
【0005】
また、かかる導体パターンとしては、一般的に、12μm、18μm、35μmおよび70μmの4種類の厚みのものが用いられている。通常、厚みが35μm以上ある導体パターンにおいては、その表面粗度(RZ(以下、表面粗度は、「RZ」を表す。))が7μm以上になっている。しかしながら、表面粗度が7μm以上であると、レーザー光が導体パターンに到達した際にレーザー光が乱発射してしまうため、導体パターンが熱衝撃により損傷してしまうという問題点があった。
【0006】
そこで、案出されたのが本発明であって、レーザー光等の照射による穿設がなされても、本プリント配線板に配設されている導体パターンが熱衝撃により損傷してしまうことを防止することができるプリント配線板の製造方法を提供することを主目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載のプリント配線板の製造方法は、電気回路を構成するための導体パターンと、その導体パターンを表面または内層に配設する絶縁基材とを備えたプリント配線板の製造方法において、
レーザー光照射によって前記絶縁基材に形成される開口に露出する前記導体パターンの表面に、予めレーザー光反射層である銅−亜鉛合金から成る金属層を配設する工程と、前記絶縁基材にレーザー光を照射して前記金属層に達する開口を穿設する工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
この請求項1記載のプリント配線板の製造方法によれば、絶縁基材に向かってレーザー光が照射されると、そのレーザー光の照射部分が加熱され、絶縁樹脂等が蒸発させられ、除去される。導電層と絶縁基材との間に配設されたレーザー光反射層は反射率が高いという特性を持つ銅−亜鉛合金(いわゆる「真鍮材」)から成るので、このレーザー光反射層によって、レーザー光が導体パターンに到達したときに、そのレーザー光が十分に反射される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の1実施例であるプリント配線板1の部分断面図である。図1に示すように、プリント配線板1には、主に、絶縁基材2と、第1導体パターン3と、第2導体パターン4とが設けられている。
【0014】
絶縁基材2は、プリント配線板1の土台となる部分であり、その厚みは100μmである。この絶縁基材2内には、繊維層2aと、第1樹脂層2bと、第2樹脂層2cとが形成されている。繊維層2aは、図1中の一点鎖線で挟まれた部分であって、プリント配線板1の剛性を高めるための層であり、その厚みは80μmである。この繊維層2aには平織りされてクロス状態にされた多数の繊維束(ストランド)2a1が含有されており、この繊維束2a1は、直径が7μmのガラス材から成る繊維2a2(一部のみを図示)が約400本集まって構成されている。
【0015】
なお、繊維束2a1は、必ずしも、ガラス材により構成されるものに限られる必要はなく、例えば、Al2O3またはAlNその他のセラミック繊維材により構成されるようにしても良いし、いわゆるウイスカーにより構成されるようにしても良い。更に、繊維層2aに含有される繊維束2a1は、必ずしも、クロス状態にする必要はなく、フェルト状態にしても良い。
【0016】
また、繊維束2a1断面の短径/長径の比は、0.09にされている。ここで、短径/長径の比とは、繊維束2a1断面の縦11と横12との比率を示すものであり、具体的には、繊維束2a1断面の縦11の長さ(プリント配線板1の短手(厚み)方向に対する長さ)を、繊維束2a1断面の横12の長さ(プリント配線板1の長手(平面)方向に対する長さ)で割った値である。
【0017】
従来のプリント配線板においては、そのプリント配線板に含有される繊維束断面の短径/長径の比が0.14よりも大きくされていた。しかしながら、本プリント配線板1においては、そのプリント配線板1を開繊することによって、繊維束2a1断面の短径/長径の比を0.09としているのである。ここで、開繊とは、繊維束をほぐしたり又は処理剤の量を調節したりして、その繊維束を構成する各繊維を動きやすくすることにより又は各繊維の径や物性を調節することにより、かかる繊維束を長手方向に潰して、その断面の短径/長径の比を小さくすることである。
【0018】
なお、繊維束2a1断面の短径/長径の比は、必ずしも、0.09に限られるものではなく、0.01以上0.13以下の範囲にされていれば良い。これは、繊維束2a1断面の短径/長径の比を0.01以下にするとプリント配線板全体の剛性が低下してしまう一方、かかる短径/長径の比を0.13よりも大きくすると熱衝撃による導体パターンの損傷が急増してしまうという2つの事項に起因している。
【0019】
繊維層2aの上側には第1樹脂層2bが、繊維層2aの下側には第2樹脂層2cがそれぞれ形成されている。これら第1樹脂層2bおよび第2樹脂層2cは、本プリント配線板1へのCO2レーザー光21(図3参照)の照射によって繊維束2a1自体から高熱が発生した場合に、その高熱が第1導体パターン3及び第2導体パターン4に伝達してしまうことを防止するものであり、融点および沸点の低い樹脂材で形成され、その厚みはそれぞれ10μmにされている。なお、第1樹脂層2bおよび第2樹脂層2cの層厚は、当然に、10μmに限られるものではなく、所望の層厚にしても良い。しかしながら、本プリント配線板1を多層プリント配線板に用いる場合には、第1樹脂層2bおよび第2樹脂層2cの層厚を1μm以上50μm以下の範囲にすることが望ましい。
【0020】
第1樹脂層2bの上側には第1導体パターン3が、第2樹脂層2cの下側には第2導体パターン4がそれぞれ形成されている。これら第1導体パターン3および第2導体パターン4は、銅箔から成り、本プリント配線板1に電気回路を構成するためのものである。即ち、本プリント配線板1上に配設される1の電気素子と他の電気素子との間に流れる電流は、かかる第1導体パターン3および第2導体パターン4を介して流れるのである。なお、第1導体パターン3および第2導体パターン4は、必ずしも、銅箔から成るものに限られるものではなく、例えば、アルミ箔や銀箔などにより成るものであっても良い。
【0021】
図2は、丸Bで囲んだ部分、即ち、第2導体パターン4と絶縁基材2との当接面近傍の拡大図である。図2に示すように、第2導体パターン4には、導電層4aと、レーザー光反射層4bと、酸化防止層4cとが配設されている。導電層4aは、銅材から成り、他の層に比べて、電流を多量に通電する層である。この導電層4aの厚みは35μmであり、その表面粗度(RZ(以下、表面粗度は、「RZ」を表す。))4a1は5μmにされている。従来のプリント配線板においては、導電層の厚みが35μm以上ある場合には、その表面粗度が7μm以上になっていた。このため、その導電層の表面に形成されるレーザー光反射層の表面粗度も粗くなってしまっていた。しかしながら、かかる導電層4aの表面粗度4a1は5μmにされているので、その表面に形成されるレーザー光反射層4bの表面粗度4b1を7μm未満にすることができるのである。なお、導電層4aの表面粗度4a1は、必ずしも、5μmに限られるものではなく、7μm未満にされていれば良いが、好ましくは5μm未満にすると良い。
【0022】
レーザー光反射層4bは、銅−亜鉛合金から成り、第2導体パターン4に到達したCO2レーザー光21を反射するための層である。このレーザー光反射層4bは、導電層4aの表面に銅−亜鉛メッキが施されることによって形成され、その層厚は0.5μmにされている。銅−亜鉛合金の反射率は高いので、かかるレーザー光反射層4bによって、CO2レーザー光21を十分に反射することができるのである。よって、第2導体パターン4全体が熱衝撃により損傷してしまうことを防止することができるのである。
【0023】
また、前記したように、レーザー光反射層4bの表面粗度4b1は、7μm未満にされている。このため、CO2レーザー光21がレーザー光反射層4bに到達した際に乱反射してしまうことを抑制することができる。よって、第2導体パターン4全体が熱衝撃により損傷してしまうことを防止することができるのである。なお、本実施例においては、レーザー光反射層4bと絶縁基材2との間に酸化防止層4cが設けられている。この酸化防止層4cは、クロム−亜鉛合金から成る層であり、導電層4aおよびレーザー光反射層4bが酸化してしまうことを防止するための層である。この酸化防止層4cは、いわゆるクロメート処理が施されることによって形成され、その層厚は0.05μmにされている。
【0024】
次に、図3から図8までを参照して、上記のように構成されたプリント配線板1の使用方法について説明する。具体的には、プリント配線板1にビアーホールを形成するための穿設方法について説明する。
【0025】
図3は、プリント配線板1の穿設に使用されるCO2レーザー光21の波形の概略図である。なお、図3は、多数のレーザー光照射箇所の内、1のレーザー光照射箇所に係るものだけを抜粋して図示している。図3に示すように、CO2レーザー光21の照射エネルギー21aは方形パルスで与えられる。本プリント配線板1には、所定のスポット径を持ったCO2レーザー光21が、一定の周期21cで、数回照射される。ここで、CO2レーザー光21の周期21cが該パルス幅21bに比べて極めて大きくされるが、これは、本プリント配線板1に多数の穿設がなされるために、1の箇所にCO2レーザー光21を照射した後に、再度該1の箇所にCO2レーザー光21を照射するまでに時間がかかることによるものである。
【0026】
図4(a)は、CO2レーザー光21が照射される場合における本プリント配線板1の部分断面図である。図4(a)に示すようにプリント配線板1にCO2レーザー光21が矢印A方向へ照射されると、そのCO2レーザー光21の照射エネルギーによって、その照射部分が加熱され、蒸発させられ、除去される。即ち、図4(a)の1点鎖線で挟まれた部分が除去されて、図4(b)に示すように、本プリント配線板1に穿設がなされるのである。
【0027】
以下、図5から図8を参照して、詳細に説明する。なお、本プリント配線板1を穿設するために照射するレーザー光は、必ずしも、CO2レーザー光21に限られるものではなく、例えば、YAGレーザー光やエキシマレーザー光などの別のレーザー光であっても良い。
【0028】
図5は、CO2レーザー光21の照射により第1樹脂層2bが除去される状態を示した図である。第1樹脂層2bは、樹脂材から成るので、その融点及び沸点が低い。このため、第1樹脂層2bの蒸発時に該第1樹脂層2b自体から発生する熱は、問題となるほど高くない。即ち、この第1樹脂層2b自体から発生する熱が、第1樹脂層2bの上側に配設されている第1導体パターン3に及ぼす影響は小さい。
【0029】
図6は、CO2レーザー光21の照射により繊維層2aが除去される状態を示した図である。繊維層2a内には融点および沸点の高いガラス材から成る繊維束2a1が含有されているために、CO2レーザー光21の照射による繊維束2a1の蒸発時に、この繊維束2a1自体から高熱が発生してしまう。しかしながら、この繊維束2a1断面の短径/長径の比が0.09にされているので、CO2レーザー光21の照射部分に含まれる繊維束2a1の量が少なくて済み、その繊維束2a1自体から発生する熱量が低減される。即ち、第1導体パターン3および第2導体パターン4に伝達される熱量が低減されるのである。
【0030】
図7は、CO2レーザー光21の照射により第2樹脂層2cが除去される状態を示した図である。第2樹脂層2cは、第1樹脂層2bと同様に、樹脂材から成るので、その融点及び沸点が低い。このため、第2樹脂層2cの蒸発時に該第2樹脂層2c自体から発生する熱は、問題となるほど高くない。即ち、第2樹脂層2c自体から発生する熱が、第2樹脂層2cの下側に配設されている第2導体パターン4に及ぼす影響は小さい。また、樹脂材から成る第1樹脂層2bと第2樹脂層2cとが繊維層2aの両側に形成されているので、CO2レーザー光21の照射による穿設がなされても、かかる第1樹脂層2bおよび第2樹脂層2cがクッションとなって、繊維層2a内に含有されている繊維束2a1自体から発生する高熱がそのまま第1導体パターン3および第2導体パターン4へ伝達されてしまうことが防止される。
【0031】
図8は、CO2レーザー光21が第2導体パターン4に到達した状態を示した図である。図8に示すように、第2導体パターン4にCO2レーザー光21が到達すると、酸化防止層4cが加熱され、蒸発させられ、除去される。これは、酸化防止層4cの層厚が0.05と薄いためである。酸化防止層4cが除去されると、CO2レーザー光21は、レーザー光反射層4bに到達する。レーザー光反射層4bは反射率の高い銅−亜鉛合金から成るので、レーザー光反射層4bによって、レーザー光反射層4bが十分に反射される。更には、レーザー光反射層4bの表面粗度4b1が7μm未満にされているので、反射したCO2レーザー光22のうち乱反射するCO2レーザー光22aの割合が低減される。即ち、第2導体パターン4に到達したCO2レーザー光21が乱反射してしまうことが抑制される。
【0032】
このように、第2導体パターン4のレーザー光照射面に反射率の高い銅−亜鉛合金から成るレーザー光反射層4bが形成されているので、レーザー光反射層4bに到達したCO2レーザー光21を十分に反射することができるのである。更には、レーザー光反射層4bの表面粗度4b1が7μm未満にされているので、CO2レーザー光21が乱反射してしまうことが抑制することができるのである。従って、第2導体パターン4全体が熱衝撃により損傷してしまうことを防止することができるのである。
【0033】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察することができるものである。
【0034】
【発明の効果】
請求項1記載のプリント配線板の製造方法によれば、導電層と絶縁基材との間に配設されたレーザー光反射層は反射率が高いという特性を持つ銅−亜鉛合金から成るので、レーザー光等が導電層に到達した際に、そのレーザー光等を十分に反射することができるという効果がある。よって、導電層が熱衝撃により損傷してしまうことを防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるプリント配線板の部分断面図である。
【図2】 第2導体パターンと絶縁基材との当接面近傍の拡大図である。
【図3】 上記プリント配線板の穿設に使用されるCO2レーザー光の波形の概略図である。
【図4】 (a)は、CO2レーザー光が照射される場合における本プリント配線板の部分断面図であり、(b)は、CO2レーザー光が照射された後における本プリント配線板の部分断面図である。
【図5】 CO2レーザー光の照射により第1樹脂層が除去される状態を示した図である。
【図6】 CO2レーザー光の照射により繊維層が除去される状態を示した図である。
【図7】 CO2レーザー光の照射により第2樹脂層が除去される状態を示した図である。
【図8】 CO2レーザー光が第2導体パターンに到達した状態を示した図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板
2 絶縁基材
4 第2導体パターン(導体パターン)
4a 導電層(導体パターンの一部)
4a1 表面粗度
4b レーザー光反射層(導体パターンの一部、金属層)
4b1 表面粗度(表面粗度(RZ))
Claims (1)
- 電気回路を構成するための導体パターンと、
その導体パターンを表面または内層に配設する絶縁基材とを備えたプリント配線板の製造方法において、
レーザー光照射によって前記絶縁基材に形成される開口に露出する前記導体パターンの表面に、レーザー光反射層である銅−亜鉛合金から成る金属層を配設する工程と、
レーザー光を照射して前記絶縁基材の開口に前記金属層を露出させる工程と、
を含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
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