JP3989734B2

JP3989734B2 - Vehicle headlamp

Info

Publication number: JP3989734B2
Application number: JP2002001933A
Authority: JP
Inventors: 利行木ノ内
Original assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date: 2002-01-09
Filing date: 2002-01-09
Publication date: 2007-10-10
Anticipated expiration: 2022-01-09
Also published as: JP2003200779A

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a head lamp for a vehicle with a low-beam light distribution pattern having a preset cut-off line at the upper edge for beam irradiation, allowing precise beam irradiation control in quick response to the travelling condition of the vehicle. <P>SOLUTION: A light distribution pattern Ph having a horizontal cut-off line CLh at the upper edge and a light distribution pattern Pd having an oblique cut-off line CLd at the upper edge are formed by the beam irradiation from two lamp units. The light distribution pattern Ph is moved up and down and the light distribution pattern Pd is moved light and left, depending on the travelling condition of the vehicle. For example, during left turning travel, the light distribution pattern Pd is moved left to displace a hot zone Hzd and an elbow point E to the left. Thus, the low-beam light distribution pattern P(L) gives sufficient irradiation to a front road surface in the turning direction without largely glaring on an opposite driver. <P>COPYRIGHT: (C)2003,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うように構成された車両用前照灯に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に車両用前照灯は、車両前方へ向けてロービーム照射あるいはハイビーム照射を行うように構成されている。そして、ロービーム照射時には、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うことにより、対向車ドライバ等にグレアを与えないようにしつつ、自車ドライバの前方視認性をできるだけ確保するように構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両走行状況によっては、通常のロービーム照射では十分な前方視認性が得にくい場合がある。例えば、旋回走行時には旋回方向前方を十分に照射することが困難であり、また高速走行時には遠方路面を十分に照射することが困難である。
【０００４】
これに対し、車両走行状況に応じて灯具ユニットを上下方向あるいは左右方向傾動させてビーム照射方向を変化させるようにすれば、自車ドライバの前方視認性を高めることが可能となる。しかしながら、このようなビーム照射制御を行うようにした場合においても、ロービーム配光パターンの形状自体は一定形状のままであるので、車両走行状況に即応した木目の細かいビーム照射制御を行うことは困難である。
【０００５】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うように構成された車両用前照灯において、車両走行状況に即応した木目の細かいビーム照射制御を行うことができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、傾動可能に構成された２つの灯具ユニットを用いて、水平カットオフラインを有する配光パターンと斜めカットオフラインを有する配光パターンとを別々に形成し、その合成配光パターンとしてロービーム配光パターンを形成するとともにその形状を適宜変化させ得るようにすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【０００７】
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、
上端縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うように構成された車両用前照灯において、
上端縁に水平カットオフラインを有する第１配光パターンでビーム照射を行う第１灯具ユニットと、この第１灯具ユニットを上下方向に傾動させる第１駆動手段と、上端縁に上記水平カットオフラインと交差して延びる斜めカットオフラインを有する第２配光パターンでビーム照射を行う第２灯具ユニットと、この第２灯具ユニットを左右方向に傾動させる第２駆動手段と、上記第１および第２駆動手段を車両走行状況に応じて駆動制御する駆動制御手段と、を備えてなることを特徴とするするものである。
【０００８】
上記各「灯具ユニット」の具体的構成は特に限定されるものではなく、いわゆるパラボラ型の灯具ユニットであってもよいし、いわゆるプロジェクタ型の灯具ユニットであってもよい。また、上記各「灯具ユニット」の光源についても、その具体的構成は特に限定されるものではなく、放電バルブの放電発光部であってもよいし、ハロゲンバルブ等の白熱バルブのフィラメント等であってもよい。
【０００９】
上記「第１配光パターン」は、上端縁に水平カットオフラインを有するものであれば、その形状、大きさ等の具体的構成は特に限定されるものではない。同様に、上記「第２配光パターン」は、上端縁に斜めカットオフラインを有するものであれば、その形状、大きさ等の具体的構成は特に限定されるものではない。
【００１２】
上記「第１駆動手段」および「第２駆動手段」の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば、ステップモータを利用したもの、液圧シリンダを利用したもの、あるいはソレノイドを利用したもの等が採用可能である。
【００１３】
上記「車両走行状況」とは、車両走行に関連する各種の状態量や外部情報を意味するものであって、例えば、車速、舵角、ナビゲーション情報等がこれに該当する。
【００１４】
【発明の作用効果】
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯は、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うように構成されているが、上端縁に水平カットオフラインを有する第１配光パターンでビーム照射を行う第１灯具ユニットと、この第１灯具ユニットを所定方向に傾動させる第１駆動手段と、上端縁に斜めカットオフラインを有する第２配光パターンでビーム照射を行う第２灯具ユニットと、この第２灯具ユニットを上記所定方向とは異なる方向に傾動させる第２駆動手段と、第１および第２駆動手段を車両走行状況に応じて駆動制御する駆動制御手段とを備えているので、次のような作用効果を得ることができる。
【００１５】
すなわち、通常のロービーム配光パターンでのビーム照射では十分な前方視認性が得にくい車両走行状況下にあるときには、第１駆動手段の駆動により第１配光パターンを移動させたり第２駆動手段の駆動により第２配光パターンを移動させることにより、ロービーム配光パターンの形状を適宜変化させるようにすれば、そのときの車両走行状況に適したロービーム配光パターンでビーム照射を行うことができ、これにより前方視認性を高めることができる。例えば、旋回走行時には旋回方向前方を十分に照射することが可能となり、また高速走行時には遠方路面を十分に照射することが可能となる。
【００１６】
その際、第１配光パターンは水平カットオフラインを有しており、第２配光パターンは斜めカットオフラインを有しているので、車両走行状況に応じて各配光パターンを移動させてロービーム配光パターンの形状を変化させても、これを常に水平カットオフラインおよび斜めカットオフラインを有するものとすることが可能となり、これにより対向車ドライバ等にグレアを与えないようにした上で自車ドライバの前方視認性を高めることが可能となる。
【００１７】
このように本願発明によれば、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンでビーム照射を行うように構成された車両用前照灯において、車両走行状況に即応した木目の細かいビーム照射制御を行うことができる。そしてこれによりロービーム照射状態での前方視認性を高めることができる。
【００１８】
しかも本願発明においては、第１および第２駆動手段として、第１および第２灯具ユニットを各々一方向にのみ傾動させるように構成されているので、灯具の構成簡素化を図ることができる。
【００１９】
その際、本願発明においては、第１駆動手段により第１灯具ユニットを上下方向に傾動させるとともに、第２駆動手段により第２灯具ユニットを左右方向に傾動させるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
【００２０】
すなわち、このように構成することにより、水平カットオフラインを上下方向に移動させるとともに斜めカットオフラインを左右方向に移動させることができるので、各灯具ユニットの傾動量をあまり大きくすることなく、ロービーム配光パターンの形状を大きく変化させることが可能となる。
【００２１】
また、このような構成を採用することにより、第１駆動手段にレベリング装置としての機能を持たせることが可能となる。すなわち、ピッチング等による車体の姿勢変化が生じたとき、第１駆動手段を駆動させて第１灯具ユニットを上下方向に傾動させることにより、水平カットオフラインの上下方向の角度位置を車両走行路面に対して常に一定に維持することが可能となる。
【００２２】
上記各「灯具ユニット」の具体的構成が特に限定されないことは上述したとおりであるが、光源部およびこれを１８０°未満の所定の中心角で囲む遮光体を有する光源バルブと、光源部からの光を前方へ反射させるリフレクタとを備えてなる構成とし、光源バルブを、そのバルブ中心軸をリフレクタの光軸に対して所定角度偏軸させた状態でリフレクタに支持せしめるようにすれば、第１配光パターンをその水平カットオフライン近傍に高光度領域を有するものとすることができ、また、第２配光パターンをその斜めカットオフライン近傍に高光度領域を有するものとすることができる。
【００２３】
本願発明に係る車両用前照灯は、ロービーム照射専用の灯具として構成してよいことはもちろんであるが、ハイビーム照射をも行い得る灯具として構成することも可能である。これを実現するためには、ロービームからハイビームへのビーム切換えが行われたとき、駆動制御手段により第１および第２駆動手段のうちの少なくとも一方を駆動させるようにすればよい。
【００２４】
ところで、一般に、車両前部には左右１対の車両用前照灯が設けられるが、これら左右１対の車両用前照灯の各々に対して本願発明の構成を採用するようにしてもよいし、いずれか一方の車両用前照灯に対してのみ本願発明の構成を採用するようにしてもよい。さらには、車両前部に設けられた左右１対の車両用前照灯のうち、一方の車両用前照灯に第１灯具ユニットおよび第１駆動手段を設けるとともに、他方の車両用前照灯に第２灯具ユニットおよび第２駆動手段を設けるようにしてもよい。このようにした場合には、左右１対の車両用前照灯の各々からのビーム照射により形成される第１および第２配光パターンの合成により、ロービーム配光パターン（あるいはハイビーム配光パターン）を得ることができる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
【００２６】
図１は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す全体構成図である。
【００２７】
図示のように、本実施形態に係る車両用前照灯は、車両前部に設けられる左右１対の車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒの集合として構成されており、これら各車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒからのビーム照射により形成される配光パターンの合成配光パターンとして、ロービーム配光パターンおよびハイビーム配光パターンを形成するようになっている（これについては後述する）。
【００２８】
左側の車両用前照灯１０Ｌは、素通し状の透光カバー１２Ｌとランプボディ１４Ｌとで形成される灯室内に灯具ユニット１６Ｌ（第１灯具ユニット）が設けられるとともに、この灯具ユニット１６Ｌを上下方向に傾動させるアクチュエータ１８Ｌ（第１駆動手段）がランプボディ１４Ｌの背面に設けられてなっている。
【００２９】
一方、右側の車両用前照灯１０Ｒは、素通し状の透光カバー１２Ｒとランプボディ１４Ｒとで形成される灯室内に灯具ユニット１６Ｒ（第２灯具ユニット）が設けられるとともに、この灯具ユニット１６Ｒを左右方向に傾動させるアクチュエータ１８Ｒ（第２駆動手段）がランプボディ１４Ｒの背面に設けられてなっている。
【００３０】
各アクチュエータ１８Ｌ、１８Ｒは、駆動回路２２Ｌ、２２Ｒを介してコントロールユニット２０（駆動制御手段）に接続されている。このコントロールユニット２０には、ロービームとハイビームとのビーム切換えを行うビーム切換えスイッチ２４からのビーム切換え信号と、舵角センサ２６により検出された舵角信号と、車速センサ２８により検出された車速信号とが入力されるようになっている。そして、コントロールユニット２０は、これらビーム切換えスイッチ２４、舵角センサ２６および車速センサ２８からの入力信号に基づいて車両走行状況を認識し、その認識結果に応じて各アクチュエータ１８Ｌ、１８Ｒを駆動制御するようになっている（これについては後述する）。
【００３１】
図２は、左側の車両用前照灯１０Ｌを詳細に示す正面図であり、図３および４は、図２のIII-III 線およびIV-IV 線断面図である。
【００３２】
これらの図に示すように、この車両用前照灯１０Ｌの灯具ユニット１６Ｌは、車両前後方向に延びる光軸ＡｘＬを有するパラボラ型のリフレクタ３２Ｌと、放電発光部３４ａ（光源部）を有する放電バルブ３４（光源バルブ）と、この放電バルブ３４を所定範囲にわたって覆うシェード３６Ｌとを備えてなっている。
【００３３】
放電バルブ３４は、いわゆるＤ２Ｒタイプの放電バルブであって、そのバルブ中心軸Ａｘｂ上に放電発光部３４ａを配置するようにして該放電発光部３４ａを収容する円筒状のシュラウドチューブ３４ｂを有しており、このシュラウドチューブ３４ｂの外周面には遮光膜３４ｃ（遮光体）が形成されている。この遮光膜３４ｃは、放電発光部３４ａの左右両側においてはバルブ中心軸Ａｘｂと平行に延びるストライプ３４ｃ１、３４ｃ２として形成されており、放電発光部３４ａの後方側においては、両ストライプ３４ｃ１、３４ｃ２が両帯状部分を上側で接続する半円筒状部分として形成されている。両ストライプ３４ｃ１、３４ｃ２の上端縁相互の上側中心角は１９５°（下側中心角は１６５°）に設定されている。
【００３４】
この放電バルブ３４は、バルブ支持部材３８Ｌを介してリフレクタ３２Ｌに支持されている。その際、放電バルブ３４は、その遮光膜３４ｃの両ストライプ３４ｃ１、３４ｃ２が光軸ＡｘＬに関して左右対称に配置された状態で、そのバルブ中心軸Ａｘｂが光軸ＡｘＬに対して所定角度（約３°）上向きに偏軸するようにしてバルブ支持部材３８Ｌに固定されている。
【００３５】
リフレクタ３２Ｌは、光軸ＡｘＬを中心軸とする回転放物面上に複数の反射素子３２Ｌｓが縦長格子状配置で形成されてなる反射面３２Ｌａを有しており、放電発光部３４ａからの光を前方へ向けて拡散偏向反射させるようになっている。
【００３６】
図２において破線ハッチングで示す部分ＡＬが、反射面３２Ｌａにおいて放電発光部３４ａからの光が入射する領域である。この光入射領域ＡＬは、光軸ＡｘＬから水平に延びる左右１対のラインＬｈ１、Ｌｈ２によりも上方側の領域となるが、これは放電バルブ３４の偏軸配置によるものであって、仮に放電バルブ３４のバルブ中心軸Ａｘｂが光軸ＡｘＬと同軸であるとした場合には、同図において２点鎖線で示すように、光軸ＡｘＬからラインＬｈ１、Ｌｈ２に対して７．５°下向きで延びる左右１対のラインＬｈ１´、Ｌｈ２´よりも上方側の領域となる。
【００３７】
図５は、車両用前照灯１０Ｌからのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、その成立過程と共に示す図である。
【００３８】
同図（ａ）において実線で示す配光パターンＰｈｏは、仮に、リフレクタ３２Ｌの反射面３２Ｌａに複数の反射素子３２Ｌｓが形成されておらず、該反射面３２Ｌａが光軸ＡｘＬを中心軸とする回転放物面であるとした場合に形成される配光パターンである。なお、同図（ａ）において２点鎖線で示す配光パターンＰｈｏ´は、放電バルブ３４が偏軸配置されていないとした場合に形成される配光パターンである。
【００３９】
同図（ａ）から明らかなように、配光パターンＰｈｏ´では、扇形の配光パターンにおける左右上端縁Ｃｈ１´、Ｃｈ２´が水平方向に対して７．５°上向きで左右両側へ延びているが、配光パターンＰｈｏでは、放電バルブ３４の偏軸により配光パターンＰｈｏ´がやや偏平に変形するため、その左右上端縁Ｃｈ１、Ｃｈ２は左右両側へ向けて略水平方向に延びている。また、このように変形させることにより、配光パターンＰｈｏ´のホットゾーン（高光度領域）ＨＺｈｏ´に比して、配光パターンＰｈｏのホットゾーンＨＺｈｏを左右上端縁Ｃｈ１、Ｃｈ２寄りにやや偏平に形成するようにしている。
【００４０】
同図（ｂ）において実線で示す配光パターンＰｈが、リフレクタ３２Ｌの反射面３２Ｌａからの反射光によって実際に形成される配光パターン（第１配光パターン）である。この配光パターンＰｈは、同図（ｂ）において２点鎖線で示す配光パターンＰｈｏを複数の反射素子３２Ｌｓにより主として左右方向に拡散させることにより形成されるものである。この配光パターンＰｈは、その上端縁に配光パターンＰｈｏの左右上端縁Ｃｈ１、Ｃｈ２を左右方向に広げるようにして形成された水平カットオフラインＣＬｈを有しており、また、この水平カットオフラインＣＬｈに沿って配光パターンＰｈｏのホットゾーンＨＺｈｏを左右方向に広げるようにして形成されたホットゾーンＨＺｈを有している。
【００４１】
図２〜４に示すように、車両用前照灯１０Ｌにおいては、灯具ユニット１６Ｌが、その左下部および右下部においてエイミングスクリュウ４２Ｌ、４４Ｌを介してランプボディ１４Ｌに支持されており、その左上部においてアクチュエータ１８Ｌのプランジャ１８Ｌａに支持されている。このアクチュエータ１８Ｌはステップモータであって、これを中立位置から正逆各方向へ回転駆動させてそのプランジャ１８Ｌａを前後方向に移動させることにより、灯具ユニット１６Ｌを上下方向に所定角度範囲内で傾動させるようになっている。
【００４２】
なお、この車両用前照灯１０Ｌにおいては、アクチュエータ１８Ｌが中立位置にある状態で、エイミングスクリュウ４２Ｌ、４４Ｌを回転させて光軸ＡｘＬの向きを調節することにより、配光パターンＰｈを図５に示す基準位置に形成するようになっている。
【００４３】
図６は、右側の車両用前照灯１０Ｒを詳細に示す正面図であり、図７および８は、図６のVII-VII 線およびVIII-VIII 線断面図である。
【００４４】
これらの図に示すように、この車両用前照灯１０Ｒの灯具ユニット１６Ｒは、車両前後方向に延びる光軸ＡｘＲを有するパラボラ型のリフレクタ３２Ｒと、車両用前照灯１０Ｌの場合と同じ放電バルブ３４と、この放電バルブ３４を所定範囲にわたって覆うシェード３６Ｒとを備えてなっている。
【００４５】
放電バルブ３４は、バルブ支持部材３８Ｒを介してリフレクタ３２Ｒに支持されている。その際、放電バルブ３４は、その遮光膜３４ｃの両ストライプ３４ｃ１、３４ｃ２が光軸ＡｘＲに関して左右対称に配置された状態でかつそのバルブ中心軸Ａｘｂが光軸ＡｘＲに対して所定角度（約３°）上向きに偏軸した状態から、時計回り（前向き状態で）に１５°回転した状態で、バルブ支持部材３８Ｒに固定されている。
【００４６】
リフレクタ３２Ｒは、光軸ＡｘＲを中心軸とする回転放物面上に複数の反射素子３２Ｒｓが、鉛直方向に対して時計回り（前向き状態で）に１５°回転した斜め縦長格子状配置で形成されてなる反射面３２Ｒａを有しており、放電発光部３４ａからの光を前方へ向けて拡散偏向反射させるようになっている。
【００４７】
図６において破線ハッチングで示す部分ＡＲが、反射面３２Ｒａにおいて放電発光部３４ａからの光が入射する領域である。この光入射領域ＡＲは、光軸ＡｘＲから水平方向に対して１５°傾斜した方向に延びる左右１対のラインＬｄ１、Ｌｄ２によりも上方側の領域となるが、これは放電バルブ３４の偏軸配置によるものであって、仮に放電バルブ３４のバルブ中心軸Ａｘｂが光軸ＡｘＲと同軸であるとした場合には、同図において２点鎖線で示すように、光軸ＡｘＲからラインＬｄ１、Ｌｄ２に対して７．５°下向きで延びる左右１対のラインＬｄ１´、Ｌｄ２´よりも上方側の領域となる。
【００４８】
図９は、車両用前照灯１０Ｒからのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、その成立過程と共に示す図である。
【００４９】
同図（ａ）において実線で示す配光パターンＰｄｏは、仮に、リフレクタ３２Ｒの反射面３２Ｒａに複数の反射素子３２Ｒｓが形成されておらず、該反射面３２Ｒａが光軸ＡｘＲを中心軸とする回転放物面であるとした場合に形成される配光パターンである。なお、同図（ａ）において２点鎖線で示す配光パターンＰｄｏ´は、放電バルブ３４が偏軸配置されていないとした場合に形成される配光パターンである。
【００５０】
同図（ａ）から明らかなように、配光パターンＰｄｏ´では、扇形の配光パターンにおける右上端縁Ｃｄ１´が右下へ向けて小さい角度で延びるとともに左上端縁Ｃｄ２´が左上へ向けて大きい角度で延びているが、配光パターンＰｄｏでは、放電バルブ３４の偏軸により配光パターンＰｄｏ´がやや偏平に変形するため、その左右上端縁Ｃｄ１、Ｃｄ２は略対角線配置で１５°傾斜方向に延びている。また、このように変形させることにより、配光パターンＰｄｏ´のホットゾーンＨＺｄｏ´に比して、配光パターンＰｄｏのホットゾーンＨＺｄｏを左右上端縁Ｃｄ１、Ｃｄ２寄りにやや偏平に形成するようにしている。
【００５１】
同図（ｂ）において実線で示す配光パターンＰｄが、リフレクタ３２Ｒの反射面３２Ｒａからの反射光によって実際に形成される配光パターン（第２配光パターン）である。
【００５２】
この配光パターンＰｄは、同図（ｂ）において２点鎖線で示す配光パターンＰｄｏを、複数の反射素子３２Ｒｓにより、水平方向に対して１５°左上がりで傾斜した方向（以下「１５°傾斜方向」という）に沿って、左上方向に偏向させながら１５°傾斜方向に僅かに拡散させることにより形成されるものである。この配光パターンＰｄは、その上端縁に、配光パターンＰｄｏの左右上端縁Ｃｄ１、Ｃｄ２を１５°傾斜方向に沿って拡散偏向させるようにして形成された斜めカットオフラインＣＬｄを有しており、また、この斜めカットオフラインＣＬｄに沿って配光パターンＰｄｏのホットゾーンＨＺｄｏを左上方向に偏向させるとともに僅かに広げるようにして形成されたホットゾーンＨＺｄを有している。
【００５３】
図６〜８に示すように、車両用前照灯１０Ｒにおいては、灯具ユニット１６Ｒが、その右上部および右下部においてエイミングスクリュウ４２Ｒ、４４Ｒを介してランプボディ１４Ｒに支持されており、その左下部においてアクチュエータ１８Ｒのプランジャ１８Ｒａに支持されている。このアクチュエータ１８Ｒはステップモータであって、これを中立位置から正逆各方向へ回転駆動させてそのプランジャ１８Ｒａを前後方向に移動させることにより、灯具ユニット１６Ｒを左右方向に所定角度範囲内で傾動させるようになっている。
【００５４】
なお、この車両用前照灯１０Ｒにおいては、アクチュエータ１８Ｒが中立位置にある状態で、エイミングスクリュウ４２Ｒ、４４Ｒを回転させて光軸ＡｘＲの向きを調節することにより、配光パターンＰｄを図９に示す基準位置に形成するようになっている。
【００５５】
図１０〜１３は、左右１対の車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒからのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、透視的に示す図である。
【００５６】
図１０は、車両が直進走行しているときの様子を示す図であって、同図（ａ）がロービーム照射状態、同図（ｂ）がハイビーム照射状態を示している。
【００５７】
同図（ａ）に示すように、低中速（例えば７０ｋｍ以下）での直進走行時におけるロービーム照射状態では、配光パターンＰｈと配光パターンＰｄとが基準位置に形成され、その合成配光パターンとしてロービーム配光パターンＰ（Ｌ）が形成されるようになっている。
【００５８】
このロービーム配光パターンＰ（Ｌ）は、その上端縁に水平カットオフラインＣＬｈおよび斜めカットオフラインＣＬｄからなるカットオフラインを有している。これら水平カットオフラインＣＬｈと斜めカットオフラインＣＬｄとの交点（エルボ点）Ｅは、Ｈ−Ｖ（灯具真正面方向）の０．５〜０．６°下方に位置設定されている。そして、このロービーム配光パターンＰ（Ｌ）においては、水平カットオフラインＣＬｈに沿ってエルボ点Ｅの左右両側に跨るようにしてホットゾーンＨＺｈが形成されるとともに、斜めカットオフラインＣＬｄに沿ってエルボ点Ｅ近傍から斜め左上方向に延びるようにしてホットゾーンＨＺｄが形成されている。そしてこれにより、車両前方路面をその近距離領域からある程度遠方領域まで幅広く照射するようになっている。
【００５９】
このロービーム照射状態から、ハイビームへのビーム切換えが行われると、コントロールユニット２０は、ビーム切換え信号に基づいてアクチュエータ１８Ｌを駆動させて灯具ユニット１６Ｌを上向きに傾動させるとともにアクチュエータ１８Ｒを駆動させて灯具ユニット１６Ｒを右向きに傾動させるようになっている。そしてこれにより、同図（ｂ）に示すように、配光パターンＰｈを基準位置から上方向へ所定角度移動させるとともに配光パターンＰｄを基準位置から右方向へ所定角度移動させてハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）を形成するようになっている。このハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）は、配光パターンＰｈ、ＰｄがＨ−Ｖを中心にして広がるように形成されるとともに、そのホットゾーンＨＺｈ、ＨＺｄがＨ−Ｖ近傍に形成されたものとなっている。そしてこれにより、車両前方路面の遠方領域およびその上方空間を幅広く照射するようになっている。
【００６０】
図１１は、車両が左方向へ旋回走行しているときの様子を示す図であって、同図（ａ）がロービーム照射状態、同図（ｂ）がハイビーム照射状態を示している。
【００６１】
同図（ａ）に示すように、ロービーム照射状態での左旋回走行時には、配光パターンＰｈは基準位置に保持したまま、配光パターンＰｄを基準位置から左方向へ移動させ、これによりホットゾーンＨＺｄおよびエルボ点Ｅの位置を左方向へ移動させるようになっている。そしてこれにより、ロービーム配光パターンＰ（Ｌ）を、対向車ドライバに大きなグレアに与えることなく旋回方向前方路面を十分に照射することができるものとするようになっている。
【００６２】
配光パターンＰｄの左方向への移動は、舵角信号の入力によりコントロールユニット２０がアクチュエータ１８Ｒを駆動させて灯具ユニット１６Ｒを左向きに傾動させることにより行われるようになっている。その際、配光パターンＰｄの左方向への移動量は、舵角が大きくなるほど多くなるように設定されており、これにより旋回走行路の曲率に応じて旋回方向前方路面をより適切に照射することができるようにしている。
【００６３】
このロービーム照射状態から、ハイビームへのビーム切換えが行われると、同図（ｂ）に示すように、配光パターンＰｄはロービーム照射状態の位置に保持したまま、配光パターンＰｈを基準位置から上方向へ所定角度移動させるようになっている。そしてこれにより、旋回方向前方路面およびその上方空間を照射するのに適したハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）を形成するようになっている。
【００６４】
図１２は、車両が右方向へ旋回走行しているときの様子を示す図であって、同図（ａ）がロービーム照射状態、同図（ｂ）がハイビーム照射状態を示している。
【００６５】
同図（ａ）に示すように、ロービーム照射状態での右旋回走行時には、配光パターンＰｈは基準位置に保持したまま、配光パターンＰｄを基準位置から右方向へ移動させ、これによりホットゾーンＨＺｄおよびエルボ点Ｅの位置を右方向へ移動させるようになっている。そしてこれにより、ロービーム配光パターンＰ（Ｌ）を、対向車ドライバに大きなグレアに与えることなく旋回方向前方路面を十分に照射することができるものとするようになっている。
【００６６】
配光パターンＰｄの右方向への移動は、舵角信号の入力によりコントロールユニット２０がアクチュエータ１８Ｒを駆動させて灯具ユニット１６Ｒを右向きに傾動させることにより行われるようになっている。その際、配光パターンＰｄの右方向への移動量は、舵角が大きくなるほど多くなるように設定されており、これにより旋回走行路の曲率に応じて旋回方向前方路面をより適切に照射することができるようにしている。
【００６７】
このロービーム照射状態から、ハイビームへのビーム切換えが行われると、同図（ｂ）に示すように、配光パターンＰｄはロービーム照射状態の位置に保持したまま、配光パターンＰｈを基準位置から上方向へ所定角度移動させるようになっている。そしてこれにより、旋回方向前方路面およびその上方空間を照射するのに適したハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）を形成するようになっている。
【００６８】
図１３は、車両が高速で直進走行しているときの様子を示す図であって、同図（ａ）がロービーム照射状態、同図（ｂ）がハイビーム照射状態を示している。
【００６９】
同図（ａ）に示すように、直進走行時であっても車速が高速（例えば７０ｋｍ以上）になった場合には、ロービーム照射状態では、配光パターンＰｈを基準位置から僅かに上方向に移動させるとともに配光パターンＰｄを基準位置から右方向へ僅かに右方向へ移動させ、これによりエルボ点ＥをＨ−Ｖに移動させるとともに、ホットゾーンＨＺｈ、ＨＺｄをＨ−Ｖに近接配置させるようになっている。そしてこれにより、ロービーム配光パターンＰ（Ｌ）を、車両前方路面の遠方領域を十分に照射することができるものとするようになっている。
【００７０】
なお、このようにエルボ点ＥをＨ−Ｖに移動させることにより、そのカットオフラインＣＬｈ、ＣＬｄは、低中速走行時よりも上方側に位置することとなるが、高速走行時には前走車との車間距離は一般に長くなるので、前走車ドライバに大きなグレアを与えてしまうことはない。また、高速走行時には車両が大きくピッチングすることは少ないので、対向車ドライバにも大きなグレアを与えてしまうことはない。
【００７１】
このロービーム照射状態から、ハイビームへのビーム切換えが行われると、同図（ｂ）に示すように、配光パターンＰｈをさらに上方向に移動させるとともに配光パターンＰｄをさらに右方向へ移動させ、これによりハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）を形成するようになっている。このハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）は、低中速での直進走行時と同様のものである。
【００７２】
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯は、車両前部に設けられる左右１対の車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒの集合として構成されており、これら各車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒからのビーム照射により、上端縁に所定のカットオフラインを有するロービーム配光パターンＰ（Ｌ）を形成するように構成されているが、車両用前照灯１０Ｌは、上端縁に水平カットオフラインＣＬｈを有する配光パターンＰｈでビーム照射を行う灯具ユニット１６Ｌと、この灯具ユニット１６Ｌを上下方向に傾動させるアクチュエータ１８Ｌとを備えており、また車両用前照灯１０Ｒは、上端縁に斜めカットオフラインＣＬｄを有する配光パターンＰｄでビーム照射を行う灯具ユニット１６Ｒと、この灯具ユニット１６Ｒを左右方向に傾動させるアクチュエータ１８Ｒとを備えており、そして各アクチュエータ１８Ｌ、１８Ｒはコントロールユニット２０により車両走行状況に応じて駆動制御されるようになっているので、次のような作用効果を得ることができる。
【００７３】
すなわち、通常のロービーム配光パターンＰ（Ｌ）でのビーム照射では十分な前方視認性が得にくい車両走行状況下にあるときには、アクチュエータ１８Ｌの駆動により配光パターンＰｈを上下方向に移動させたりアクチュエータ１８Ｒの駆動により配光パターンＰｄを左右方向に移動させることにより、ロービーム配光パターンＰ（Ｌ）の形状を適宜変化させるようにすれば、そのときの車両走行状況に適したロービーム配光パターンＰ（Ｌ）でビーム照射を行うことができ、これにより前方視認性を高めることができる。例えば、旋回走行時には旋回方向前方を十分に照射することが可能となり、また高速走行時には遠方路面を十分に照射することが可能となる。
【００７４】
その際、配光パターンＰｈは水平カットオフラインＣＬｈを有しており、配光パターンＰｄは斜めカットオフラインＣＬｄを有しているので、車両走行状況に応じて各配光パターンＰｈ、Ｐｄを移動させてロービーム配光パターンＰ（Ｌ）の形状を変化させても、これを常に水平カットオフラインＣＬｈおよび斜めカットオフラインＣＬｄを有するものとすることができ、これにより対向車ドライバ等にグレアを与えないようにした上で自車ドライバの前方視認性を高めることが可能となる。
【００７５】
このように本実施形態によれば、車両走行状況に即応した木目の細かいビーム照射制御を行うことができ、これによりロービーム照射状態での前方視認性を高めることができる。
【００７６】
しかも、本実施形態に係る車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒは、ロービームからハイビームへのビーム切換えが行われたとき、アクチュエータ１８Ｌ、１８Ｒを駆動させてハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）でビーム照射を行うように構成されているので、車両用前照灯を極めて簡素な構成とすることができる。
【００７７】
もっとも、このようにする代わりに、車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒをロービーム照射専用の灯具として構成し、ハイビーム照射時には、別の灯具からのビーム照射により、あるいは該灯具からビーム照射を車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒからのビーム照射に付加してハイビーム配光パターンを形成するようにすることも、もちろん可能である。
【００７８】
また本実施形態においては、車両用前照灯１０Ｌが、その灯具ユニット１６Ｌをアクチュエータ１８Ｌにより上下方向にのみ傾動させるように構成されるとともに、車両用前照灯１０Ｒが、その灯具ユニット１６Ｒをアクチュエータ１８Ｒにより左右方向にのみ傾動させるように構成されているので、２つのアクチュエータを駆動制御するだけで上記作用効果を得ることができる。
【００７９】
しかも、このような構成を採用することにより、水平カットオフラインＣＬｈを上下方向に移動させるとともに斜めカットオフラインＣＬｄを左右方向に移動させることができるので、各灯具ユニット１６Ｌ、１６Ｒの傾動量をあまり大きくすることなく、ロービーム配光パターンＰ（Ｌ）の形状を大きく変化させることが可能となる。
【００８０】
また、このような構成を採用することにより、アクチュエータ１８Ｌにレベリング装置としての機能を持たせることも可能となる。すなわち、ピッチング等による車体の姿勢変化が生じたとき、この姿勢変化に応じてアクチュエータ１８Ｌを駆動させて灯具ユニット１６Ｌを上下方向に傾動させるようにすれば、水平カットオフラインＣＬｈの上下方向の角度位置を車両走行路面に対して常に一定に維持することが可能となる。
【００８１】
なお、このようにする代わりに、各灯具ユニット１６Ｌ、１６Ｒを２つのアクチュエータにより二方向（例えば上下方向および左右方向）に傾動させるように構成すれば、各配光パターンＰｈ、Ｐｄを任意の位置に移動させることが可能となるので、より木目の細かいビーム照射制御を行うことが可能となる。
【００８２】
さらに本実施形態においては、各灯具ユニット１６Ｌ、１６Ｒが、放電発光部３４ａおよびこれを１８０°未満の所定の中心角で囲む遮光膜３４ｃを有する放電バルブ３４と、放電発光部３４ａからの光を前方へ反射させるリフレクタ３２Ｌ、３２Ｒとを備えており、放電バルブ３４が、そのバルブ中心軸Ａｘｂをリフレクタ３２Ｌ、３２Ｒの光軸ＡｘＬ、ＡｘＲに対して所定角度偏軸させた状態でリフレクタ３２Ｌ、３２Ｒに支持されているので、配光パターンＰｈをその水平カットオフラインＣＬｈ近傍にホットゾーンＨＺｈを有するものとすることができ、また、配光パターンＰｄをその斜めカットオフラインＣＬｄ近傍にホットゾーンＨＺｄを有するものとすることができる。
【００８３】
なお、本実施形態のようにＤ２Ｒタイプの放電バルブ３４を用いる代わりに、インナシェードを有するＨ４タイプのハロゲンバルブ等を用いた場合においても、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【００８４】
また、本実施形態とは逆に、左側の車両用前照灯１０Ｌからのビーム照射により配光パターンＰｄを形成するとともに、右側の車両用前照灯１０Ｒからのビーム照射により配光パターンＰｈを形成するように構成することも可能である。
【００８５】
ところで、本実施形態に係る車両用前照灯は、車両前部に設けられる左右１対の車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒの集合として構成されており、これら各車両用前照灯１０Ｌ、１０Ｒからのビーム照射により、１つのロービーム配光パターンＰ（Ｌ）またはハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）を形成するように構成されているが、１つの車両用前照灯に、灯具ユニット１６Ｌ、１６Ｒと同様の灯具ユニットを２つ設けるとともに、アクチュエータ１８Ｌ、１８Ｒと同様のアクチュエータを２つ設けるようにすることも可能である。
【００８６】
図１４は、このように構成された車両用前照灯の具体例としての車両用前照灯５０を示す全体構成図である。
【００８７】
図示のように、この車両用前照灯５０は、素通し状の透光カバー５２とランプボディ５４とで形成される灯室内に２つの灯具ユニット５６Ａ、５６Ｂが設けられるとともに、灯具ユニット５６Ａを上下方向に傾動させるアクチュエータ５８Ａおよび灯具ユニット５６Ｂを左右方向に傾動させるアクチュエータ５８Ｂがランプボディ５４の背面に設けられてなり、コントロールユニット２０によりアクチュエータ５８Ａ、５８Ｂ駆動制御が行われるようになっている。
【００８８】
灯具ユニット５６Ａおよびアクチュエータ５８Ａは、上記車両用前照灯１０Ｌの灯具ユニット１６Ｌおよびアクチュエータ１８Ｌと同様の構成を有しており、灯具ユニット５６Ｂおよびアクチュエータ５８Ｂは、上記車両用前照灯１０Ｒの灯具ユニット１６Ｒおよびアクチュエータ１８Ｒと同様の構成を有している。
【００８９】
このような構成をした場合には、１つの車両用前照灯５０の灯具ユニット５６Ａ、５６Ｂからのビーム照射により形成される配光パターンＰｈ、Ｐｄの合成配光パターンとして、ロービーム配光パターンＰ（Ｌ）またはハイビーム配光パターンＰ（Ｈ）を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す全体構成図
【図２】上記車両用前照灯を構成する左側の車両用前照灯を詳細に示す正面図
【図３】図２のIII-III 線断面図
【図４】図３のIV-IV 線断面図
【図５】上記左側の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、その成立過程と共に示す図
【図６】上記車両用前照灯を構成する右側の車両用前照灯を詳細に示す正面図
【図７】図６のVII-VII 線断面図
【図８】図７のVIII-VIII 線断面図
【図９】上記右側の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、その成立過程と共に示す図
【図１０】車両が低中速で直進走行しているとき、左右１対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、透視的に示す図
【図１１】車両が左方向へ旋回走行しているとき、左右１対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、透視的に示す図
【図１２】車両が右方向へ旋回走行しているとき、左右１対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、透視的に示す図
【図１３】車両が高速で直進走行しているとき、左右１対の車両用前照灯からのビーム照射により、灯具前方２５ｍの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、透視的に示す図
【図１４】上記実施形態に係る車両用前照灯の変形例を示す全体構成図
【符号の説明】
１０Ｌ、１０Ｒ、５０車両用前照灯
１２Ｌ、１２Ｒ、５２透光カバー
１４Ｌ、１４Ｒ、５４ランプボディ
１６Ｌ、５６Ａ灯具ユニット（第１灯具ユニット）
１６Ｒ、５６Ｂ灯具ユニット（第２灯具ユニット）
１８Ｌ、５８Ａアクチュエータ（第１駆動手段）
１８Ｒ、５８Ｂアクチュエータ（第２駆動手段）
１８Ｌａ、１８Ｒａプランジャ
２０コントロールユニット（駆動制御手段）
２２Ｌ、２２Ｒ駆動回路
２４ビーム切換えスイッチ
２６舵角センサ
２８車速センサ
３２Ｌ、３２Ｒリフレクタ
３２Ｌａ、３２Ｒａ反射面
３２Ｌｓ、３２Ｒｓ反射素子
３４放電バルブ（光源バルブ）
３４ａ放電発光部（光源部）
３４ｂシュラウドチューブ
３４ｃ遮光膜（遮光体）
３４ｃ１、３４ｃ２ストライプ
３６Ｌ、３６Ｒシェード
３８Ｌ、３８Ｒバルブ支持部材
４２Ｌ、４２Ｒ、４４Ｌ、４４Ｒエイミングスクリュウ
ＡＬ、ＡＲ光入射領域
ＡｘＬ、ＡｘＲ光軸
Ａｘｂバルブ中心軸
ＣＬｄ斜めカットオフライン
ＣＬｈ水平カットオフライン
Ｅエルボ点
ＨＺｄ、ＨＺｈホットゾーン（高光度領域）
Ｐ（Ｈ）ハイビーム用配光パターン
Ｐ（Ｌ）ロービーム用配光パターン
Ｐｄ配光パターン（第２配光パターン）
Ｐｈ配光パターン（第１配光パターン）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle headlamp configured to perform beam irradiation with a low beam light distribution pattern having a predetermined cut-off line at an upper end edge.
[0002]
[Prior art]
In general, a vehicle headlamp is configured to perform low beam irradiation or high beam irradiation toward the front of the vehicle. And at the time of low beam irradiation, the front driver's front visibility is secured as much as possible while avoiding glare to the oncoming driver etc. by irradiating the beam with a low beam light distribution pattern having a predetermined cut-off line at the upper edge. Is configured to do.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, depending on the vehicle running situation, sufficient forward visibility may be difficult to obtain with normal low beam irradiation. For example, it is difficult to sufficiently irradiate the front in the turning direction during turning, and it is difficult to sufficiently irradiate the far road surface during high speed running.
[0004]
On the other hand, if the lamp unit is tilted in the up-down direction or the left-right direction in accordance with the vehicle running condition to change the beam irradiation direction, the forward visibility of the driver of the host vehicle can be improved. However, even when such beam irradiation control is performed, since the shape of the low beam light distribution pattern itself remains constant, it is difficult to perform fine beam irradiation control that responds quickly to the vehicle running condition. It is.
[0005]
The present invention has been made in view of such circumstances, and is a vehicle headlamp configured to perform beam irradiation with a low beam light distribution pattern having a predetermined cut-off line at an upper end edge. It is an object of the present invention to provide a vehicular headlamp capable of performing fine beam irradiation control in response to a situation.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention uses two lamp units configured to be tiltable to separately form a light distribution pattern having a horizontal cutoff line and a light distribution pattern having an oblique cutoff line, and a low beam distribution as a combined light distribution pattern. The object is achieved by forming an optical pattern and changing its shape as appropriate.
[0007]
That is, the vehicle headlamp according to the present invention is
In a vehicle headlamp configured to perform beam irradiation with a low beam light distribution pattern having a predetermined cut-off line at an upper edge,
A first lamp unit for irradiating a beam with a first light distribution pattern having a horizontal cut-off line at an upper edge; and the first lamp unit. Up and down First driving means for tilting in the direction and on the upper edge Extends across the horizontal cut-off line A second lamp unit that performs beam irradiation with a second light distribution pattern having an oblique cut-off line, and the second lamp unit. Left and right It is characterized by comprising second drive means for tilting in the direction and drive control means for driving and controlling the first and second drive means in accordance with the vehicle running situation.
[0008]
The specific configuration of each “lamp unit” is not particularly limited, and may be a so-called parabolic lamp unit or a so-called projector-type lamp unit. Further, the specific configuration of the light source of each “lamp unit” is not particularly limited, and may be a discharge light emitting part of a discharge bulb or a filament of an incandescent bulb such as a halogen bulb. May be.
[0009]
As long as the “first light distribution pattern” has a horizontal cutoff line at the upper edge, the specific configuration such as shape and size is not particularly limited. Similarly, as long as the “second light distribution pattern” has an oblique cut-off line at the upper end edge, the specific configuration such as shape and size is not particularly limited.
[0012]
The specific configurations of the “first driving unit” and the “second driving unit” are not particularly limited. For example, a step motor is used, a hydraulic cylinder is used, or a solenoid is used. Etc. can be adopted.
[0013]
The “vehicle running status” means various state quantities and external information related to running of the vehicle. For example, vehicle speed, steering angle, navigation information, and the like correspond to this.
[0014]
[Effects of the invention]
As shown in the above configuration, the vehicular headlamp according to the present invention is configured to perform beam irradiation with a low beam light distribution pattern having a predetermined cut-off line at the upper end edge, but has a horizontal cut-off line at the upper end edge. A first lamp unit that irradiates a beam with a first light distribution pattern having first light, a first drive unit that tilts the first lamp unit in a predetermined direction, and a beam with a second light distribution pattern that has an oblique cut-off line at the upper edge. A second lamp unit that performs irradiation, a second drive unit that tilts the second lamp unit in a direction different from the predetermined direction, and a drive control that drives and controls the first and second drive units in accordance with a vehicle traveling situation. Therefore, the following operational effects can be obtained.
[0015]
That is, when the vehicle is in a vehicle driving situation where it is difficult to obtain sufficient forward visibility by beam irradiation with a normal low beam light distribution pattern, the first light distribution pattern is moved by driving the first drive means, If the shape of the low beam light distribution pattern is appropriately changed by moving the second light distribution pattern by driving, the beam irradiation can be performed with the low beam light distribution pattern suitable for the vehicle running situation at that time, Thereby, forward visibility can be improved. For example, it is possible to sufficiently irradiate the front in the turning direction during turning, and it is possible to sufficiently irradiate the far road surface during high speed traveling.
[0016]
At that time, the first light distribution pattern has a horizontal cutoff line, and the second light distribution pattern has an oblique cutoff line. Even if the shape of the light pattern is changed, it is possible to always have a horizontal cut-off line and an oblique cut-off line. It becomes possible to improve forward visibility.
[0017]
As described above, according to the present invention, in a vehicle headlamp configured to perform beam irradiation with a low beam light distribution pattern having a predetermined cut-off line at the upper end edge, fine beam irradiation corresponding to the vehicle running condition is achieved. Control can be performed. Thus, forward visibility in a low beam irradiation state can be improved.
[0018]
Moreover, in the present invention, The first and second drive units are configured to tilt the first and second lamp units only in one direction, respectively. Because By simplifying the configuration of the lamp wear .
[0019]
At that time, in the present invention, The first lamp unit is tilted in the vertical direction by the first drive means, and the second lamp unit is tilted in the left-right direction by the second drive means. Because it is configured The following effects can be obtained.
[0020]
That is, with this configuration, the horizontal cut-off line can be moved in the vertical direction and the oblique cut-off line can be moved in the left-right direction, so that the low beam light distribution can be achieved without increasing the tilting amount of each lamp unit. It becomes possible to greatly change the shape of the pattern.
[0021]
Further, by adopting such a configuration, it is possible to give the first driving means a function as a leveling device. That is, when a change in the posture of the vehicle body due to pitching or the like occurs, the first drive unit is driven to tilt the first lamp unit in the vertical direction, so that the vertical angular position of the horizontal cutoff line is relative to the vehicle traveling road surface. Can always be kept constant.
[0022]
As described above, the specific configuration of each of the “lamp units” is not particularly limited. The light source bulb includes a light source section and a light shielding body that surrounds the light lamp section with a predetermined central angle of less than 180 °, and the light source section. If the light source bulb is supported by the reflector in a state in which the central axis of the bulb is deviated by a predetermined angle with respect to the optical axis of the reflector, the light source bulb is supported by the reflector. The light distribution pattern can have a high light intensity region in the vicinity of the horizontal cut-off line, and the second light distribution pattern can have a high light intensity region in the vicinity of the oblique cut-off line.
[0023]
The vehicle headlamp according to the present invention may be configured as a lamp dedicated to low beam irradiation, but can also be configured as a lamp capable of performing high beam irradiation. In order to realize this, when the beam switching from the low beam to the high beam is performed, at least one of the first and second driving means may be driven by the drive control means.
[0024]
By the way, in general, a pair of left and right vehicle headlamps is provided in the front portion of the vehicle, but the configuration of the present invention may be adopted for each of the pair of left and right vehicle headlamps. And you may make it employ | adopt the structure of this invention only with respect to any one vehicle headlamp. Further, of the pair of left and right vehicle headlamps provided at the front portion of the vehicle, one vehicle headlamp is provided with the first lamp unit and the first driving means, and the other vehicle headlamp. The second lamp unit and the second driving means may be provided. In this case, a low beam light distribution pattern (or a high beam light distribution pattern) is obtained by combining the first and second light distribution patterns formed by beam irradiation from each of the pair of left and right vehicle headlamps. Can be obtained.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0026]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing a vehicle headlamp according to an embodiment of the present invention.
[0027]
As shown in the figure, the vehicle headlamp according to the present embodiment is configured as a set of a pair of left and right vehicle headlamps 10L and 10R provided at the front of the vehicle. A low beam light distribution pattern and a high beam light distribution pattern are formed as a combined light distribution pattern of light distribution patterns formed by beam irradiation from 10L and 10R (this will be described later).
[0028]
The left vehicle headlamp 10L includes a lamp unit 16L (first lamp unit) provided in a lamp chamber formed by a transparent translucent cover 12L and a lamp body 14L. An actuator 18L (first driving means) for tilting the lamp body 14 is provided on the back surface of the lamp body 14L.
[0029]
On the other hand, the right vehicle headlamp 10R is provided with a lamp unit 16R (second lamp unit) in a lamp chamber formed by a transparent translucent cover 12R and a lamp body 14R. An actuator 18R (second drive means) that tilts in the left-right direction is provided on the back surface of the lamp body 14R.
[0030]
Each actuator 18L, 18R is connected to a control unit 20 (drive control means) via drive circuits 22L, 22R. The control unit 20 includes a beam switching signal from a beam switching switch 24 that switches between a low beam and a high beam, a steering angle signal detected by a steering angle sensor 26, and a vehicle speed signal detected by a vehicle speed sensor 28. Is entered. The control unit 20 recognizes the vehicle traveling state based on the input signals from the beam changeover switch 24, the steering angle sensor 26, and the vehicle speed sensor 28, and drives and controls the actuators 18L and 18R according to the recognition result. (This will be described later).
[0031]
FIG. 2 is a front view showing the left vehicle headlamp 10L in detail, and FIGS. 3 and 4 are sectional views taken along lines III-III and IV-IV in FIG.
[0032]
As shown in these drawings, the lamp unit 16L of the vehicle headlamp 10L includes a parabolic reflector 32L having an optical axis AxL extending in the vehicle front-rear direction, and a discharge bulb having a discharge light emitting unit 34a (light source unit). 34 (light source bulb) and a shade 36L that covers the discharge bulb 34 over a predetermined range.
[0033]
The discharge bulb 34 is a so-called D2R type discharge bulb, and includes a cylindrical shroud tube 34b that accommodates the discharge light emitting portion 34a so that the discharge light emitting portion 34a is disposed on the bulb center axis Axb. A light shielding film 34c (light shielding body) is formed on the outer peripheral surface of the shroud tube 34b. The light shielding film 34c is formed as stripes 34c1 and 34c2 extending in parallel with the bulb center axis Axb on the left and right sides of the discharge light emitting portion 34a, and both stripes 34c1 and 34c2 are formed on the rear side of the discharge light emitting portion 34a. It is formed as a semi-cylindrical part connecting the band-like parts on the upper side. The upper central angle between the upper end edges of both stripes 34c1 and 34c2 is set to 195 ° (lower central angle is 165 °).
[0034]
The discharge bulb 34 is supported by the reflector 32L via a bulb support member 38L. At that time, the discharge bulb 34 has the light shielding film 34c with both stripes 34c1 and 34c2 arranged symmetrically with respect to the optical axis AxL, and the bulb central axis Axb is at a predetermined angle (about 3 ° with respect to the optical axis AxL). ) It is fixed to the valve support member 38L so as to be deviated upward.
[0035]
The reflector 32L has a reflecting surface 32La in which a plurality of reflecting elements 32Ls are formed in a vertically long lattice shape on a paraboloid of revolution having the optical axis AxL as a central axis, and reflects light from the discharge light emitting unit 34a. The light is diffusely deflected and reflected toward the front.
[0036]
A portion AL indicated by broken line hatching in FIG. 2 is a region where light from the discharge light emitting portion 34a is incident on the reflection surface 32La. The light incident area AL is an area above the pair of left and right lines Lh1 and Lh2 extending horizontally from the optical axis AxL. This is due to the eccentric arrangement of the discharge bulb 34. If the valve central axis Axb of 34 is coaxial with the optical axis AxL, the left and right extending from the optical axis AxL by 7.5 ° downward with respect to the lines Lh1 and Lh2, as shown by a two-dot chain line in FIG. This is a region above the pair of lines Lh1 ′ and Lh2 ′.
[0037]
FIG. 5 is a diagram showing a light distribution pattern formed on a virtual vertical screen arranged at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from the vehicle headlamp 10L, together with its formation process.
[0038]
In the light distribution pattern Pho indicated by a solid line in FIG. 6A, a plurality of reflection elements 32Ls are not formed on the reflection surface 32La of the reflector 32L, and the reflection surface 32La rotates about the optical axis AxL. It is a light distribution pattern formed when it is assumed that it is a paraboloid. Note that a light distribution pattern Pho ′ indicated by a two-dot chain line in FIG. 5A is a light distribution pattern formed when the discharge bulb 34 is not arranged eccentrically.
[0039]
As is clear from FIG. 5A, in the light distribution pattern Pho ′, the left and right upper edges Ch1 ′ and Ch2 ′ in the fan-shaped light distribution pattern extend to the left and right sides at 7.5 ° upward with respect to the horizontal direction. However, in the light distribution pattern Pho, the light distribution pattern Pho 'is slightly flattened due to the eccentric axis of the discharge bulb 34, so that the left and right upper edges Ch1 and Ch2 extend substantially horizontally toward the left and right sides. Further, by deforming in this way, the hot zone HZho of the light distribution pattern Pho is slightly flattened toward the left and right upper edges Ch1 and Ch2 as compared with the hot zone (high light intensity region) HZho ′ of the light distribution pattern Pho ′. Try to form.
[0040]
A light distribution pattern Ph indicated by a solid line in FIG. 5B is a light distribution pattern (first light distribution pattern) actually formed by the reflected light from the reflecting surface 32La of the reflector 32L. This light distribution pattern Ph is formed by diffusing the light distribution pattern Pho indicated by a two-dot chain line in FIG. 2B mainly in the left-right direction by the plurality of reflecting elements 32Ls. This light distribution pattern Ph has a horizontal cut-off line CLh formed so as to widen the left and right upper end edges Ch1 and Ch2 of the light distribution pattern Pho in the left-right direction at the upper end edge, and the horizontal cut-off line CLh. , The hot zone HZh of the light distribution pattern Pho is formed so as to expand in the left-right direction.
[0041]
As shown in FIGS. 2 to 4, in the vehicle headlamp 10L, the lamp unit 16L is supported by the lamp body 14L via the aiming screws 42L and 44L at the lower left portion and the lower right portion thereof, and the upper left portion thereof. Are supported by the plunger 18La of the actuator 18L. The actuator 18L is a step motor, and is rotated in the forward and backward directions from the neutral position to move the plunger 18La in the front-rear direction, thereby tilting the lamp unit 16L in the vertical direction within a predetermined angle range. It is like that.
[0042]
In the vehicular headlamp 10L, the light distribution pattern Ph is set as shown in FIG. 5 by adjusting the direction of the optical axis AxL by rotating the aiming screws 42L and 44L with the actuator 18L in the neutral position. It is formed at the reference position shown.
[0043]
FIG. 6 is a front view showing the right vehicle headlamp 10R in detail, and FIGS. 7 and 8 are sectional views taken along lines VII-VII and VIII-VIII in FIG.
[0044]
As shown in these drawings, the lamp unit 16R of the vehicle headlamp 10R includes a parabolic reflector 32R having an optical axis AxR extending in the vehicle front-rear direction and the same discharge bulb as that of the vehicle headlamp 10L. 34 and a shade 36R that covers the discharge bulb 34 over a predetermined range.
[0045]
The discharge bulb 34 is supported by the reflector 32R via a bulb support member 38R. At this time, the discharge bulb 34 is in a state in which both stripes 34c1 and 34c2 of the light shielding film 34c are arranged symmetrically with respect to the optical axis AxR, and the bulb center axis Axb is at a predetermined angle (about 3 ° with respect to the optical axis AxR). ) It is fixed to the valve support member 38R in a state where it is rotated 15 ° clockwise (in a forward-facing state) from a state in which it is eccentric upward.
[0046]
The reflector 32R is formed in a slanted vertical grid arrangement in which a plurality of reflecting elements 32Rs are rotated clockwise by 15 ° with respect to the vertical direction (in a forward-facing state) on a paraboloid of revolution having the optical axis AxR as a central axis. The reflecting surface 32Ra is formed so that the light from the discharge light emitting part 34a is diffused and deflected and reflected forward.
[0047]
In FIG. 6, a portion AR indicated by broken line hatching is a region where light from the discharge light emitting portion 34a is incident on the reflecting surface 32Ra. The light incident area AR is an area above the pair of left and right lines Ld1 and Ld2 extending in a direction inclined by 15 ° with respect to the horizontal direction from the optical axis AxR, but this is an eccentric arrangement of the discharge bulb 34. If the bulb center axis Axb of the discharge bulb 34 is coaxial with the optical axis AxR, as shown by a two-dot chain line in the figure, the optical axis AxR to the lines Ld1 and Ld2 This is an area above the pair of left and right lines Ld1 ′ and Ld2 ′ extending downward by 7.5 °.
[0048]
FIG. 9 is a diagram showing a light distribution pattern formed on a virtual vertical screen arranged at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from the vehicle headlamp 10R, together with its formation process.
[0049]
In the light distribution pattern Pdo shown by a solid line in FIG. 6A, the reflecting surface 32Ra of the reflector 32R is not formed with a plurality of reflecting elements 32Rs, and the reflecting surface 32Ra rotates about the optical axis AxR as a central axis. It is a light distribution pattern formed when it is assumed that it is a paraboloid. Note that a light distribution pattern Pdo ′ indicated by a two-dot chain line in FIG. 4A is a light distribution pattern formed when the discharge bulb 34 is not arranged eccentrically.
[0050]
As is clear from FIG. 6A, in the light distribution pattern Pdo ′, the upper right edge Cd1 ′ in the fan-shaped light distribution pattern extends at a small angle toward the lower right and the upper left edge Cd2 ′ toward the upper left. Although extending at a large angle, in the light distribution pattern Pdo, the light distribution pattern Pdo ′ is slightly flattened due to the eccentric axis of the discharge bulb 34. Therefore, the left and right upper edges Cd1 and Cd2 are substantially diagonally arranged and inclined by 15 °. It extends to. Further, by deforming in this way, the hot zone HZdo of the light distribution pattern Pdo is formed slightly flat near the left and right upper end edges Cd1 and Cd2 as compared to the hot zone HZdo ′ of the light distribution pattern Pdo ′. Yes.
[0051]
A light distribution pattern Pd indicated by a solid line in FIG. 5B is a light distribution pattern (second light distribution pattern) actually formed by the reflected light from the reflecting surface 32Ra of the reflector 32R.
[0052]
The light distribution pattern Pd is a direction in which the light distribution pattern Pdo indicated by a two-dot chain line in FIG. 4B is inclined 15 ° upward with respect to the horizontal direction by the plurality of reflecting elements 32Rs (hereinafter referred to as “15 ° inclination”). Along the direction ") and slightly diffusing in the 15 ° tilt direction while deflecting in the upper left direction. This light distribution pattern Pd has an oblique cut-off line CLd formed so as to diffusely deflect the left and right upper edges Cd1 and Cd2 of the light distribution pattern Pdo along the 15 ° inclination direction at the upper edge thereof. Further, the hot zone HZd of the light distribution pattern Pdo is deflected in the upper left direction and slightly widened along the oblique cutoff line CLd.
[0053]
As shown in FIGS. 6 to 8, in the vehicle headlamp 10R, the lamp unit 16R is supported by the lamp body 14R via the aiming screws 42R and 44R at the upper right portion and the lower right portion thereof, and the lower left portion thereof. Are supported by the plunger 18Ra of the actuator 18R. The actuator 18R is a step motor, and is rotated in the forward and reverse directions from the neutral position to move the plunger 18Ra in the front-rear direction, thereby tilting the lamp unit 16R in the left-right direction within a predetermined angle range. It is like that.
[0054]
In this vehicle headlamp 10R, the light distribution pattern Pd is shown in FIG. 9 by adjusting the direction of the optical axis AxR by rotating the aiming screws 42R and 44R while the actuator 18R is in the neutral position. It is formed at the reference position shown.
[0055]
FIGS. 10 to 13 perspectively show light distribution patterns formed on a virtual vertical screen disposed at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from the pair of left and right vehicle headlamps 10L and 10R. FIG.
[0056]
FIGS. 10A and 10B are diagrams showing a state where the vehicle is traveling straight, in which FIG. 10A shows a low beam irradiation state and FIG. 10B shows a high beam irradiation state.
[0057]
As shown in FIG. 5A, in the low beam irradiation state during straight traveling at a low and medium speed (for example, 70 km or less), the light distribution pattern Ph and the light distribution pattern Pd are formed at the reference position, and the combined light distribution A low beam light distribution pattern P (L) is formed as a pattern.
[0058]
The low beam light distribution pattern P (L) has a cut-off line including a horizontal cut-off line CLh and an oblique cut-off line CLd at the upper end edge. An intersection (elbow point) E between the horizontal cut-off line CLh and the oblique cut-off line CLd is set at a position 0.5 to 0.6 ° below HV (in the front direction of the lamp). In the low beam distribution pattern P (L), a hot zone HZh is formed so as to straddle the left and right sides of the elbow point E along the horizontal cut-off line CLh, and the elbow point along the oblique cut-off line CLd. A hot zone HZd is formed so as to extend obliquely from the vicinity of E to the upper left. As a result, the road surface in front of the vehicle is widely irradiated from the short distance area to a certain distance area.
[0059]
When the beam switching from the low beam irradiation state to the high beam is performed, the control unit 20 drives the actuator 18L based on the beam switching signal to tilt the lamp unit 16L upward and the actuator 18R to drive the lamp unit. 16R is tilted to the right. As a result, as shown in FIG. 4B, the light distribution pattern Ph is moved upward by a predetermined angle from the reference position, and the light distribution pattern Pd is moved from the reference position to the right by a predetermined angle to thereby generate a high beam light distribution pattern. P (H) is formed. The high beam light distribution pattern P (H) is formed so that the light distribution patterns Ph and Pd spread around HV, and the hot zones HZh and HZd are formed in the vicinity of HV. It has become. As a result, a wide area of the road surface in front of the vehicle and its upper space are illuminated widely.
[0060]
FIGS. 11A and 11B are views showing a state where the vehicle is turning leftward. FIG. 11A shows a low beam irradiation state, and FIG. 11B shows a high beam irradiation state.
[0061]
As shown in FIG. 6A, when the vehicle is turning left in the low beam irradiation state, the light distribution pattern Pd is moved leftward from the reference position while the light distribution pattern Ph is held at the reference position, and thereby the hot zone The positions of HZd and elbow point E are moved leftward. As a result, it is possible to sufficiently irradiate the front road surface in the turning direction without giving the low beam light distribution pattern P (L) to the oncoming vehicle driver with large glare.
[0062]
The leftward movement of the light distribution pattern Pd is performed by the control unit 20 driving the actuator 18R and tilting the lamp unit 16R to the left by inputting the steering angle signal. At that time, the amount of movement of the light distribution pattern Pd in the left direction is set so as to increase as the rudder angle increases, and accordingly, the road surface in the turning direction is more appropriately irradiated according to the curvature of the turning road. To be able to.
[0063]
When the beam is switched from the low beam irradiation state to the high beam, the light distribution pattern Pd is moved upward from the reference position while the light distribution pattern Pd is held at the position of the low beam irradiation state as shown in FIG. A predetermined angle is moved in the direction. As a result, a high beam light distribution pattern P (H) suitable for irradiating the front road surface in the turning direction and the space above it is formed.
[0064]
FIGS. 12A and 12B are views showing a state where the vehicle is turning rightward. FIG. 12A shows a low beam irradiation state, and FIG. 12B shows a high beam irradiation state.
[0065]
As shown in FIG. 5A, when the vehicle turns to the right in the low beam irradiation state, the light distribution pattern Pd is moved to the right from the reference position while the light distribution pattern Ph is held at the reference position. The positions of the zone HZd and the elbow point E are moved in the right direction. As a result, it is possible to sufficiently irradiate the front road surface in the turning direction without giving the low beam light distribution pattern P (L) to the oncoming vehicle driver with large glare.
[0066]
The rightward movement of the light distribution pattern Pd is performed by the control unit 20 driving the actuator 18R and tilting the lamp unit 16R to the right by inputting the steering angle signal. At that time, the amount of movement of the light distribution pattern Pd in the right direction is set so as to increase as the rudder angle increases, and accordingly, the road surface in the turning direction is more appropriately irradiated according to the curvature of the turning road. To be able to.
[0067]
When the beam is switched from the low beam irradiation state to the high beam, the light distribution pattern Pd is moved upward from the reference position while the light distribution pattern Pd is held at the position of the low beam irradiation state as shown in FIG. A predetermined angle is moved in the direction. As a result, a high beam light distribution pattern P (H) suitable for irradiating the front road surface in the turning direction and the space above it is formed.
[0068]
FIGS. 13A and 13B are diagrams showing a state in which the vehicle is traveling straight at a high speed. FIG. 13A shows a low beam irradiation state, and FIG. 13B shows a high beam irradiation state.
[0069]
As shown in FIG. 5A, when the vehicle speed is high (for example, 70 km or more) even during straight running, the light distribution pattern Ph is slightly upward from the reference position in the low beam irradiation state. The light distribution pattern Pd is moved to the right slightly from the reference position to the right by moving the elbow point E to HV, and the hot zones HZh and HZd are arranged close to HV. It has become. As a result, the low beam light distribution pattern P (L) can sufficiently irradiate a far region on the road surface in front of the vehicle.
[0070]
By moving the elbow point E to HV in this way, the cut-off lines CLh and CLd are positioned above the low and medium speed traveling, but at high speed traveling, Since the inter-vehicle distance is generally longer, it does not give a large glare to the driver of the preceding vehicle. Further, since the vehicle is unlikely to pitch greatly during high-speed traveling, it does not give large glare to the oncoming vehicle driver.
[0071]
When the beam switching from the low beam irradiation state to the high beam is performed, the light distribution pattern Ph is further moved upward and the light distribution pattern Pd is further moved rightward as shown in FIG. As a result, a high beam light distribution pattern P (H) is formed. The high beam light distribution pattern P (H) is the same as that when the vehicle travels straight at low and medium speeds.
[0072]
As described above in detail, the vehicle headlamp according to the present embodiment is configured as a set of a pair of left and right vehicle headlamps 10L and 10R provided at the front of the vehicle. A low beam light distribution pattern P (L) having a predetermined cut-off line is formed on the upper end edge by beam irradiation from the headlamps 10L and 10R. The vehicular headlamp 10L is formed on the upper end edge. A lamp unit 16L that performs beam irradiation with a light distribution pattern Ph having a horizontal cut-off line CLh, and an actuator 18L that tilts the lamp unit 16L in the vertical direction are provided, and the vehicle headlamp 10R has an upper end edge. A lamp unit 16R that performs beam irradiation with a light distribution pattern Pd having an oblique cut-off line CLd, and an lamp that tilts the lamp unit 16R in the left-right direction. And a Chueta 18R, and the actuators 18L, since 18R is adapted to be driven and controlled in accordance with vehicle running conditions by a control unit 20, it is possible to obtain the following effects.
[0073]
In other words, when the vehicle is in a vehicle driving situation where it is difficult to obtain sufficient forward visibility by beam irradiation with the normal low beam light distribution pattern P (L), the light distribution pattern Ph is moved in the vertical direction by driving the actuator 18L. If the shape of the low beam light distribution pattern P (L) is appropriately changed by moving the light distribution pattern Pd in the left-right direction by driving 18R, the low beam light distribution pattern P suitable for the vehicle running situation at that time Beam irradiation can be performed in (L), thereby improving forward visibility. For example, it is possible to sufficiently irradiate the front in the turning direction during turning, and it is possible to sufficiently irradiate the far road surface during high speed traveling.
[0074]
At this time, the light distribution pattern Ph has a horizontal cutoff line CLh, and the light distribution pattern Pd has an oblique cutoff line CLd. Therefore, the light distribution patterns Ph and Pd are moved according to the vehicle running state. Even if the shape of the low beam distribution pattern P (L) is changed, it can always have the horizontal cut-off line CLh and the oblique cut-off line CLd, so that glare is not given to the oncoming vehicle driver or the like. In addition, the forward visibility of the driver of the vehicle can be improved.
[0075]
As described above, according to the present embodiment, fine beam irradiation control can be performed in response to the vehicle running condition, thereby improving forward visibility in the low beam irradiation state.
[0076]
Moreover, the vehicle headlamps 10L and 10R according to the present embodiment drive the actuators 18L and 18R to perform beam irradiation with the high beam light distribution pattern P (H) when the beam switching from the low beam to the high beam is performed. Since it is comprised so that a vehicle headlamp can be set as a very simple structure.
[0077]
However, instead of doing this, the vehicle headlamps 10L and 10R are configured as lamps dedicated to low beam irradiation, and at the time of high beam irradiation, beam irradiation from another lamp or beam irradiation from the lamp is performed in front of the vehicle. It is of course possible to form a high beam light distribution pattern in addition to the beam irradiation from the lighting lamps 10L and 10R.
[0078]
In the present embodiment, the vehicle headlamp 10L is configured to tilt the lamp unit 16L only in the vertical direction by the actuator 18L, and the vehicle headlamp 10R includes the lamp unit 16R as an actuator. Since it is configured to be tilted only in the left-right direction by 18R, the above-described effects can be obtained only by driving and controlling the two actuators.
[0079]
In addition, by adopting such a configuration, the horizontal cut-off line CLh can be moved in the vertical direction and the oblique cut-off line CLd can be moved in the left-right direction, so that the amount of tilting of each lamp unit 16L, 16R is too large. Without this, the shape of the low beam light distribution pattern P (L) can be greatly changed.
[0080]
Further, by adopting such a configuration, it is possible to give the actuator 18L a function as a leveling device. That is, when the posture change of the vehicle body due to pitching or the like occurs, if the lamp unit 16L is tilted in the vertical direction by driving the actuator 18L in accordance with the posture change, the vertical angular position of the horizontal cut-off line CLh. Can always be kept constant with respect to the road surface of the vehicle.
[0081]
Instead of doing this, if each lamp unit 16L, 16R is configured to tilt in two directions (for example, up and down direction and left and right direction) by two actuators, each light distribution pattern Ph, Pd can be placed at an arbitrary position. Therefore, finer beam irradiation control can be performed.
[0082]
Furthermore, in this embodiment, each lamp unit 16L, 16R receives the light from the discharge light emitting part 34a and the discharge light emitting part 34a, the discharge bulb 34 having a light-shielding film 34c surrounding it with a predetermined central angle of less than 180 °, and the light from the discharge light emitting part 34a. Reflectors 32L and 32R that reflect forward are provided, and the discharge bulb 34 has its central axis Axb deviated by a predetermined angle with respect to the optical axes AxL and AxR of the reflectors 32L and 32R, and the reflectors 32L and 32R. Therefore, the light distribution pattern Ph can have a hot zone HZh in the vicinity of the horizontal cut-off line CLh, and the light distribution pattern Pd has a hot zone HZd in the vicinity of the oblique cut-off line CLd. Can be.
[0083]
Note that, in the case where an H4 type halogen bulb having an inner shade or the like is used instead of using the D2R type discharge bulb 34 as in the present embodiment, the same operational effects as those of the present embodiment can be obtained.
[0084]
In contrast to the present embodiment, the light distribution pattern Pd is formed by beam irradiation from the left vehicle headlamp 10L, and the light distribution pattern Ph is formed by beam irradiation from the right vehicle headlamp 10R. It can also be configured to form.
[0085]
By the way, the vehicle headlamp according to the present embodiment is configured as a set of a pair of left and right vehicle headlamps 10L, 10R provided at the front of the vehicle, and each of these vehicle headlamps 10L, 10R. Is formed so as to form one low-beam light distribution pattern P (L) or high-beam light distribution pattern P (H). However, the lamp units 16L and 16R are formed on one vehicle headlamp. It is also possible to provide two similar lamp units and two actuators similar to the actuators 18L and 18R.
[0086]
FIG. 14 is an overall configuration diagram showing a vehicle headlamp 50 as a specific example of the vehicle headlamp configured as described above.
[0087]
As shown in the figure, the vehicular headlamp 50 includes two lamp units 56A and 56B provided in a lamp chamber formed by a transparent translucent cover 52 and a lamp body 54, and the lamp unit 56A is moved up and down. An actuator 58A that tilts in the direction and an actuator 58B that tilts the lamp unit 56B in the left-right direction are provided on the back surface of the lamp body 54, and the actuator 58A and 58B drive control is performed by the control unit 20.
[0088]
The lamp unit 56A and the actuator 58A have the same configuration as the lamp unit 16L and the actuator 18L of the vehicle headlamp 10L, and the lamp unit 56B and the actuator 58B are the lamp unit of the vehicle headlamp 10R. It has the same configuration as 16R and actuator 18R.
[0089]
In such a configuration, the low beam light distribution pattern P is used as a combined light distribution pattern of the light distribution patterns Ph and Pd formed by beam irradiation from the lamp units 56A and 56B of one vehicle headlamp 50. (L) or a high beam light distribution pattern P (H) can be formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing a vehicle headlamp according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view showing in detail a left vehicle headlight constituting the vehicle headlamp.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a view showing a light distribution pattern formed on a virtual vertical screen arranged at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from the left vehicle headlamp, together with its formation process;
FIG. 6 is a front view showing in detail a right vehicle headlight constituting the vehicle headlamp.
7 is a sectional view taken along line VII-VII in FIG.
8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
FIG. 9 is a view showing a light distribution pattern formed on a virtual vertical screen arranged at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from the right vehicle headlamp, together with the formation process thereof.
FIG. 10 shows an arrangement formed on a virtual vertical screen arranged at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from a pair of left and right vehicle headlamps when the vehicle is traveling straight at low and medium speeds. Figure showing the light pattern in perspective
FIG. 11 shows a light distribution formed on a virtual vertical screen arranged at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from a pair of left and right vehicle headlamps when the vehicle is turning leftward. Figure showing the pattern in perspective
FIG. 12 shows a light distribution formed on a virtual vertical screen arranged at a position 25 m ahead of the lamp by irradiation of a beam from a pair of left and right vehicle headlamps when the vehicle is turning rightward. Figure showing the pattern in perspective
FIG. 13 shows a light distribution pattern formed on a virtual vertical screen disposed at a position 25 m ahead of the lamp by beam irradiation from a pair of left and right vehicle headlamps when the vehicle is traveling straight ahead at high speed. Is a perspective view of
FIG. 14 is an overall configuration diagram showing a modification of the vehicle headlamp according to the embodiment.
[Explanation of symbols]
10L, 10R, 50 Vehicle headlamp
12L, 12R, 52 Translucent cover
14L, 14R, 54 Lamp body
16L, 56A Lamp unit (first lamp unit)
16R, 56B Lamp unit (second lamp unit)
18L, 58A Actuator (first drive means)
18R, 58B Actuator (second drive means)
18La, 18Ra plunger
20 Control unit (drive control means)
22L, 22R drive circuit
24 Beam switch
26 Rudder angle sensor
28 Vehicle speed sensor
32L, 32R reflector
32La, 32Ra reflective surface
32Ls, 32Rs reflective element
34 Discharge bulb (light source bulb)
34a Discharge light emitting part (light source part)
34b shroud tube
34c Light-shielding film (light-shielding body)
34c1, 34c2 stripe
36L, 36R shade
38L, 38R Valve support member
42L, 42R, 44L, 44R Aiming screw
AL, AR Light incident area
AxL, AxR Optical axis
Axb valve central axis
CLd diagonal cut offline
CLh Horizontal cut offline
E Elbow point
HZd, HZh hot zone (high luminous intensity region)
P (H) High beam light distribution pattern
Light distribution pattern for P (L) low beam
Pd light distribution pattern (second light distribution pattern)
Ph light distribution pattern (first light distribution pattern)

Claims

In a vehicle headlamp configured to perform beam irradiation with a low beam light distribution pattern having a predetermined cut-off line at an upper edge,
A first lamp unit that performs beam irradiation with a first light distribution pattern having a horizontal cut-off line at the upper edge, first drive means for tilting the first lamp unit in the vertical direction, and an intersection with the horizontal cut-off line at the upper edge. A second lamp unit that performs beam irradiation with a second light distribution pattern having an oblique cut-off line that extends, a second drive unit that tilts the second lamp unit in the left-right direction, and the first and second drive units. A vehicle headlamp comprising: drive control means for controlling drive according to a vehicle traveling state.

The first light distribution pattern has a hot zone formed along the horizontal cutoff line;
The vehicle headlamp according to claim 1 , wherein the second light distribution pattern has a hot zone formed along the oblique cut-off line .

Each lamp unit includes a light source part and a light source bulb having a light shielding part surrounding the light source part with a predetermined central angle of less than 180 °, and a reflector that reflects light from the light source part forward,
3. The vehicle according to claim 1, wherein the light source bulb is supported by the reflector in a state in which a bulb center axis of the light source bulb is deviated from the optical axis of the reflector by a predetermined angle. For headlamps.

2. The drive control means is configured to drive at least one of the first and second drive means when beam switching from a low beam to a high beam is performed. The vehicle headlamp according to any one of?

Of the pair of left and right vehicle headlamps provided at the front of the vehicle, one of the vehicle headlamps is provided with the first lamp unit and the first driving means, and the other vehicle headlamp is provided. The vehicle headlamp according to any one of claims 1 to 4, wherein the lamp is provided with the second lamp unit and the second driving means.