JP3989243B2 - フラット導体の折り曲げ固定具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用配線等に用いられるワイヤーハーネスの構成部品であるフレキシブルフラットケーブル(FFC)やフレキシブルプリント回路基板導体(FPC)のような可撓性を有するフラット導体の折り曲げ部を固定するフラット導体の折り曲げ固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフラット導体の折り曲げ固定具は、例えば、図6に示すように、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2の形状に等しい形状の導体支持面4を有し、その導体支持面4に折り曲げ部を形成したフラット導体1’を支持するベース片3と、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2の折り曲げ形状に等しい形状の導体押え面6を有し、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2をベース片3との間に挟んで固定するカバー片5と、ベース片3とカバー片5とを係止する係止部7とを備える。
【0003】
折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2は、斜め上下二段に並列して配置される上段部2a及び下段部2bと、上段部2a及び下段部2bを結ぶ階段部2cとからなり、全体としてコ形状に形成される。この折り曲げ部2は別工程において大掛かりな折り曲げ設備により予め折り曲げ成形して形成される。
【0004】
ベース片3の導体支持面4は、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2の上段部2aを支持する上段面4a及び前記折り曲げ部2の下段部2bを支持する下段面4bと、前記折り曲げ部2の階段部2cを支持し、上段面4aと下段面4bとをつなぐようにベース片3の一方の側部に形成される階段面4cとからなる。
【0005】
カバー片5の導体押え面6は、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2の上段部2aを押える下段面6b及び前記折り曲げ部2の下段部2bを押える上段面6aと、前記折り曲げ部2の階段部2cを押え、上段面6aと下段面6bとをつなぐようにカバー片5の一方の側部に形成される階段面6cとからなる。
【0006】
係止部7はベース片3の導体支持面4の一部を構成する下段面4b側の四隅に形成される係止穴7aと、カバー片5の導体押え面6の一部を構成する上段面6a側の四隅に前記係止穴7aに対向するように形成され、これら係止穴7aに挿入係止される係止突起7bとからなる。
【0007】
従来のフラット導体の折り曲げ固定具は前記のように構成される。この折り曲げ固定具を用いて折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2を固定する場合には、前記ベース片3の導体支持面4に別の大掛かりな折り曲げ設備により予め所定の折り曲げ形状に折り曲げ成形して形成された折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2を載置して支持する。次に、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2の上からベース片3にカバー片5を被せて係止部7の係止突起7bをベース片3の係止穴7aに挿入して係止する。これにより、ベース片3の導体支持面4とカバー片5の導体押え面6との間に折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2を挟んで固定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のフラット導体の折り曲げ固定具を用いて、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2を固定する場合には、前記したように、その折り曲げ部2を予め別工程において所定の折り曲げ形状に折り曲げ成形するための大掛かりな折り曲げ設備が必要となり、設備費が増大する問題があった。また、前記折り曲げ成形は別工程で行う必要があるため、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ固定の工数が増大する問題があった。
【0009】
更に、別工程で折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2を形成するため、別工程で形成された折り曲げ部2の折り曲げ形状と、前記ベース片3における導体支持面4の折り曲げ形状又はカバー片5における導体押え面6の折り曲げ形状と形状ずれを生じ易い。このため、ベース片3とカバー片5との間に前記折り曲げ部2を挟んで固定しようとすると、折り曲げ部2に無理な曲げ応力が作用して折り曲げ部2が損傷又は断線する恐れがあり、折り曲げ部を形成したフラット導体1’の折り曲げ部2を固定することが困難になったり、簡易に固定したりすることができないという問題があった。
【0010】
本発明は前記課題に鑑みなされたもので、その目的とするところは、フラット導体の折り曲げ部を形成すると同時に固定することにより、前記折り曲げ部を形成する折り曲げ設備を不要とし、且つ、折り曲げ固定の工数を低減させると共に、折り曲げ部の損傷又は断線を防止するフラット導体の折り曲げ固定具を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のフラット導体の折り曲げ固定具は、フラット導体の折り曲げ部の折り曲げ形状に等しい形状の導体支持面を有し、その導体支持面にフラット導体を支持するベース片と、フラット導体の折り曲げ部の折り曲げ形状に等しい形状の導体押え面を有し、フラット導体の折り曲げ部をベース片との間に挟んで固定するカバー片と、ベース片とカバー片とを係止する係止部とを備えたフラット導体の折り曲げ固定具において、前記カバー片をベース片に折り重ねたり、ベース片から開いたりすることができるように前記ベース片の一端部に連結部で回動自在に連結すると共に、ベース片の導体支持面に仮折り曲げ部を形成したフラット導体を位置決めする導体ガイド部と、前記カバ ー片の導体押え面に仮折り曲げ部を形成した前記フラット導体の折り曲げ部を前記導体ガイド部に押し付けるばね弾性片からなるロック部を設けてなり、仮折り曲げ部を形成したフラット導体を、折り曲げ部を形成するのと同時に固定することを特徴とする仮折り曲げ部を形成したフラット導体の折り曲げ固定具。
【0012】
このような構成によると、導体ガイド部を有するので、フラット導体の仮折り曲げ部を導体ガイド部によりベース片の導体支持面の所定位置に円滑に位置決めすることができる。また、カバー片を閉じてこれをベース片に折り重ねる際、カバー片の導体押え面に設けられるばね弾性片からなるロック部によりフラット導体の仮折り曲げ部がベース面の導体支持面に押し付けられることで、フラット導体が過度に位置ずれを起こすようなことがなく、フラット導体をベース片の導体支持面とカバー片の導体押え面の各折り曲げ形状に等しい形状に折り曲げ成形して所望の折り曲げ部を形成する。
更に、その折り曲げ部の形成と同時にその折り曲げ部が固定されるので、これにより、折り曲げ部の固定前にフラット導体の折り曲げ部を形成する大掛かりな折り曲げ設備を新たに準備する必要がなくなるほか、折り曲げ固定の工数を低減させ、折り曲げ部のフラット導体が損傷又は断線する恐れをなくし、折り曲げ部を簡易に固定する。
【0013】
また、前記連結部が1又は複数のヒンジ片からなり、両端がベース片及びカバー片に固定されるもので構成されると、ヒンジ構造が簡単になり、折り曲げ固定具が軽量小型になるほか、カバー片をベース片に折り重ねたり、ベース片から開いたりする回動操作を円滑に行うことができるので好ましい。
【0014】
更に、前記導体ガイド部がフラット導体を挿着し得る幅と長さを有する導体案内溝やフラット導体を挿着し得る幅と長さを有する一対の凸条片で構成されていると、ベース片の導体支持面の所定位置への円滑な位置決めを促し、また、フラット導体を所定の折り曲げ形状に成形する際、フラット導体が過度に位置ずれを起こすのをより確実に防止し、フラット導体の折り曲げ固定作業性を向上させる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る仮折り曲げ部を形成したフラット導体の折り曲げ固定具の概要を示す展開斜視図である。なお、従来のフラット導体の折り曲げ固定具と同一の構成、機能を有するものは同一の符号を付してある。この実施形態の折り曲げ固定具は、仮折り曲げ部を形成したフラット導体1(以下、フラット導体1と称す)の折り曲げ部2の形状に等しい形状の導体支持面4を有し、その導体支持面4にフラット導体1を支持する例えば樹脂製のベース片3と、フラット導体1の折り曲げ部2の折り曲げ形状に等しい形状の導体押え面6を有し、フラット導体1の折り曲げ部2をベース片3との間に挟んで固定する例えば樹脂製のカバー片5と、ベース片3とカバー片5とを係止する例えば樹脂製の係止部7とを備える。
【0016】
フラット導体1が折り曲げ成形されて前記折り曲げ固定具に固定される状態の折り曲げ部2は、図6に示すように、斜め上下二段に並列して配置される上段部2a及び下段部2bと、上段部2a及び下段部2bを結ぶ階段部2cとからなり、全体としてコ形状に形成される。
本発明においては、フラット導体1の折り曲げ部2が形成される前に、予めこの折り曲げ部2に近似した折り曲げ形状の仮折り曲げ部8が形成される。この仮折り曲げ部8は、斜め上下二段に並列して配置される上段部8a及び下段部8bと、上段部8a及び下段部8bを結ぶ曲がり傾斜部8cとからなり、全体としてコ形状に形成される。
【0017】
ベース片3の導体支持面4は、フラット導体1の折り曲げ部2の上段部2a及び仮折り曲げ部8の上段部8aを支持する上段面4a及び前記折り曲げ部2の下段部2b及び仮折り曲げ部8の下段部8bを支持する下段面4bと、前記折り曲げ部2の階段部2c及び仮折り曲げ部8の曲がり傾斜部8cを支持し、上段面4aと下段面4bとをつなぐようにベース片3の一方の側部に形成される階段面4cとからなる。また、前記導体支持面4には、フラット導体1を位置決めする導体ガイド部9が設けられる。この導体ガイド部9はフラット導体1を挿着し得る幅と長さを有し、導体支持 面4の折り曲げ形状に等しい形状の導体案内溝10で構成される。この導体案内溝10は深さがフラット導体1の厚さよりも浅く、且つ、図示するように、内周縁部10aが内側に傾斜するように面取りされている。
【0018】
前記導体ガイド部9がフラット導体1を挿着し得る幅と長さを有する導体案内溝10で構成されていると、フラット導体1をベース片3の導体支持面4の所定位置に円滑に位置決めすることができ、また、フラット導体1を所定の折り曲げ形状に成形する際、フラット導体1が過度に位置ずれを起こすのをより確実に防止することができ、フラット導体1を折り曲げ固定する作業性が向上するので好ましい。
【0019】
更に、導体案内溝10の深さがフラット導体1の厚さより浅く形成されていると、ベース片3にカバー片5を折り重ねたとき、カバー片の導体押え面6でフラット導体1を導体支持面4に有効に押し付けることができるので、フラット導体1を折り曲げ成形して所定の折り曲げ部2を形成し易くなる。また、導体案内溝10の内周縁部10aが前記のように面取りされていると、フラット導体1の仮折り曲げ部8を導体案内溝10に挿着し易くなるので好ましい。
【0020】
カバー片5の導体押え面6は、フラット導体1の折り曲げ部2の上段部2a及び仮折り曲げ部8の上段部8aを押える下段面6b及び前記折り曲げ部2の下段部2b及び仮折り曲げ部8の下段部8bを押える上段面6aと、前記折り曲げ部2の階段部2c及び仮折り曲げ部8の曲がり傾斜部8cを押え、上段面6aと下段面6bとをつなぐようにカバー片5の一方の側部に形成される階段面6cとからなる。また導体押え面6の上段面6a及び階段面6cには、ベース片3の導体支持面4の一部を構成する下段面4b及び階段面4cの導体案内溝10に挿着されたフラット導体1の折り曲げ部2及び仮折り曲げ部8を導体案内溝10の底面に押し付けるばね弾性片からなるロック部11が設けられる。このロック部11があると、仮折り曲げ部8を折り曲げ成形する際、フラット導体1が導体案内溝10から飛び出して折り曲げ不良になるのを確実に防止できるので好ましい。
【0021】
また、前記ベース片3の一端部には、前記カバー片5をベース片3に折り重ねたり、ベース片3から開いたりすることができるように連結部12で回動自在に連結される。この連結部12は1又は複数のヒンジ片(図示のものは2個)からなり、両端がベース片3及びカバー片5に一体に成形されるか接着剤やねじ等により固定される。前記連結部12がヒンジ片から構成されると、ヒンジ構造が簡単になるので、折り曲げ固定具が軽量小型になるほか、カバー片5をベース3片に折り重ねたり、ベース片3から開いたりする回動操作を円滑に行うことができるので好ましい。なお、連結部12は、前記ヒンジ片以外に例えば市販の蝶番(ヒンジピン付)で構成するようにしてもよい。
【0022】
係止部7はベース片3の導体支持面4の一部を構成する下段面4b側の四隅に形成される係止穴7aと、カバー片5の導体押え面6の一部を構成する上段面6a側の四隅に前記係止穴7aに対向するように形成され、これら係止穴7aに挿入係止される係止突起7bとからなる。
【0023】
本発明の前記実施形態のフラット導体の折り曲げ固定具は以上のように構成される。次に、この折り曲げ固定具を用いて、フラット導体1に折り曲げ部2を形成して固定する場合、予めこの折り曲げ部2に近似した折り曲げ形状になるように手作業又は簡易治具(前記大掛かりな折り曲げ設備ではない)で折り曲げて仮折り曲げ部8を形成しておく。
【0024】
次に、図2に示すように、ベース片3から前記カバー片5を開き、ベース片3の導体支持面4の導体案内溝10に前記仮折り曲げ部8を挿着して位置決めすることにより導体支持面4に支持する。この場合、導体ガイド部9である導体案内溝10があるので、この仮折り曲げ部8を円滑に位置決めすることができる。
【0025】
次に、カバー片5を図1、2に示すように回動させて閉じ、これをベース片3の上に折り重ねてカバー片5の導体押え面6でベース片3の導体案内溝10に挿着、支持された仮折り曲げ部8のフラット導体1を押し付ける。そして、係止部7の4個の係止突起7bをそれぞれ係止穴7aに挿入してカバー片5をベース片3に係止する。これにより、仮折り曲げ部8のフラット導体1が過度に位置ずれを起こすようなことがなく、フラット導体1をベース片3の導体支持面4とカバー片5の導体押え面6の各折り曲げ形状に等しい形状に折り曲げ成形して、図3に示すように、所望の折り曲げ部2を形成することができる。
更に、この折り曲げ部2の形成と同時に、ベース片3の導体支持面4とカバー片5の導体押え面6との間にフラット導体1の前記折り曲げ部2を挟んで、その折り曲げ部2を固定することができる。
【0026】
その結果、折り曲げ部2を形成する大掛かりな折り曲げ設備を新たに準備する必要がなくなるほか、折り曲げ固定の工数を低減させることができる。
更に、折り曲げ固定具でフラット導体1の折り曲げ部2を形成するため、従来のような別工程で形成された折り曲げ部2の折り曲げ形状と、前記ベース片3における導体支持面4の折り曲げ形状又はカバー片5における導体押え面6の折り曲げ形状と形状ずれを生じることがない。
そこで、ベース片3とカバー片5との間に前記折り曲げ部2を挟んで固定したとき、折り曲げ部2に無理な曲げ応力が殆ど作用しないので、折り曲げ部2が損傷又は断線する恐れがなくなり、折り曲げ部2を簡易に固定することができる。
【0027】
前記導体ガイド部9は前記導体案内溝10のほかに、例えば、図4に示すように、フラット導体1を挿着し得る幅と長さを有し、ベース片3の導体支持面4に突設される一対の凸条片13からなるものでもよい。この一対の凸条片13は高さがフラット導体1の厚さよりも低く、且つ、図示するように、各内側縁部13aが内側に傾斜するように面取りされている。
【0028】
前記導体ガイド部9がフラット導体1を挿着し得る幅と長さを有する一対の凸条片13で構成されていると、フラット導体1をベース片3の導体支持面4の所定位置に円滑に位置決めすることができ、また、フラット導体1を所定の折り曲げ形状に成形する際、フラット導体1が過度に位置ずれを起こすのをより確実に防止することができ、フラット導体1を折り曲げ固定する作業性が向上するので好ましい。
【0029】
更に、凸条片13の高さがフラット導体1の厚さよりも低く形成されていると、ベース片3にカバー片5を折り重ねたとき、カバー片の導体押え面6でフラット導体1を導体支持面4に有効に押し付けることができるので、フラット導体1を折り曲げ成形して所定の折り曲げ部2を形成し易くなる。また、凸条片13の各内側縁部13aが前記のように面取りされていると、フラット導体1の仮折り曲げ部8を導体案内溝10に挿着し易くなるので好ましい。
【0030】
前記導体ガイド部9は、前記導体案内溝10や一対の凸条片13のほかに、図5に示すように、ベース片3の導体支持面4に、フラット導体1に沿って、所定間隔をおいて突設され、フラット導体1の両側縁部を係止するように内側に折れ曲がる逆L型の複数対のフック状係止片14からなるものでもよい。このようなフック状係止片14でも前記導体案内溝10及び一対の凸条片13と実質的に同じ作用効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフラット導体の折り曲げ固定具によると、前記カバー片を前記ベース片に折り重ねたり、ベース片から開いたりすることができるように前記ベース片の一端部に連結部で回動自在に連結すると共に、ベース片の導体支持面に折り曲げ部を形成したフラット導体を位置決めする導体ガイド部を設けたので、このフラット導体を導体ガイド部によりベース片の導体支持面の所定位置への円滑な位置決めを行う。
【0032】
カバー片を閉じ、これをベース片に折り重ねる際、カバー片の導体押え面に設けられる弾性片からなるロック部により、折り曲げ部を形成したフラット導体がベース面の導体支持面に押し付けられることで、フラット導体が過度に位置ずれを起こすようなことがなくなり、フラット導体をベース片の導体支持面とカバー片の導体押え面の各折り曲げ形状に等しい形状に折り曲げ成形され所望の折り曲げ部を形成する。
【0033】
折り曲げ部の形成と同時にその折り曲げ部が固定されるので、これにより、折り曲げ部の固定前にフラット導体の折り曲げ部を形成する大掛かりな折り曲げ設備を新たに準備する必要がなくなるほか、折り曲げ固定の工数を低減させ、折り曲げ部のフラット導体が損傷又は断線する恐れをなくし、折り曲げ部を簡易に固定する。
【0034】
前記連結部が、1又は複数のヒンジ片からなり、両端がベース片及びカバー片に固定されるもので構成されると、ヒンジ構造が簡単になり、折り曲げ固定具が軽量小型になるほか、カバー片をベース片に折り重ねたり、ベース片から開いたりする回動操作を円滑にするので好ましい。
【0035】
前記導体ガイド部がフラット導体を挿着し得る幅と長さを有する導体案内溝やフラット導体を挿着し得る幅と長さを有する一対の凸条片で構成されていると、ベース片の導体支持面の所定位置への円滑な位置決めを促し、また、フラット導体を所定の折り曲げ形状に成形する際、フラット導体が過度に位置ずれを起こすのをより確実に防止し、フラット導体の折り曲げ固定作業性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラット導体の折り曲げ固定具の概要を示す展開斜視図である。
【図2】図1の折り曲げ固定具のベース片からカバー片を開き、ベース片の導体支持面の導体案内溝にフラット導体の仮折り曲げ部を挿着して位置決めする状態を示す斜視図である。
【図3】図2のカバー片をベース片に折り重ねて仮折り曲げ部のフラット導体を折り曲げ成形して折り曲げ部を形成すると同時に固定した状態の一部を示す斜視図である。
【図4】図1における折り曲げ固定具の導体ガイド部の変形例を示す斜視図である。
【図5】図1における折り曲げ固定具の導体ガイド部の更なる変形例を示す斜視図である。
【図6】従来のフラット導体の折り曲げ固定具を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 仮折り曲げ部を形成したフラット導体
1’ 折り曲げ部を形成したフラット導体(従来からのフラット導体)
2 折り曲げ部
2a 上段部
2b 下段部
2c 階段部
3 ベース片
4 導体支持面
4a 上段面
4b 下段面
4c 階段面
5 カバー片
6 導体押え面
6a 上段面
6b 下段面
6c 階段面
7 係止部
7a 係止穴
7b 係止突起
8 仮折り曲げ部
8a 上段部
8b 下段部
8c 曲がり傾斜部
9 導体ガイド部
10 導体案内溝
10a 内周縁部
11 ロック部
12 連結部
13 凸条片
13a 内側縁部
14 フック状係止片

Claims (4)

  1. フラット導体の折り曲げ部の折り曲げ形状に等しい形状の導体支持面を有し、その導体支持面にフラット導体を支持するベース片と、フラット導体の折り曲げ部の折り曲げ形状に等しい形状の導体押え面を有し、フラット導体の折り曲げ部をベース片との間に挟んで固定するカバー片と、ベース片とカバー片とを係止する係止部とを備えたフラット導体の折り曲げ固定具において、
    前記カバー片をベース片に折り重ねたり、ベース片から開いたりすることができるように前記ベース片の一端部に連結部で回動自在に連結すると共に、ベース片の導体支持面に仮折り曲げ部を形成したフラット導体を位置決めする導体ガイド部と、前記カバー片の導体押え面に仮折り曲げ部を形成した前記フラット導体の折り曲げ部を前記導体ガイド部に押し付けるばね弾性片からなるロック部を設けてなり、仮折り曲げ部を形成したフラット導体を、折り曲げ部を形成するのと同時に固定することを特徴とする仮折り曲げ部を形成したフラット導体の折り曲げ固定具。
  2. 前記連結部が1又は複数のヒンジ片からなり、両端がベース片及びカバー片に固定されることを特徴とする請求項1記載の仮折り曲げ部を形成したフラット導体の折り曲げ固定具。
  3. 前記導体ガイド部がフラット導体を挿着し得る幅と長さを有する導体案内溝からなることを特徴とする請求項1又は2記載の仮折り曲げ部を形成したフラット導体の折り曲げ固定具。
  4. 前記導体ガイド部がフラット導体を挿着し得る幅と長さを有する一対の凸条片からなることを特徴とする請求項1又は2記載の仮折り曲げ部を形成したフラット導体の折り曲げ固定具。
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