JP3987706B2 - 自動閉扉蝶番及び自動閉扉機構及び自動閉扉機構に於ける蝶番 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば玄関ドア等の開閉扉に用いる蝶番など、閉扉動作を自動的に行わせる自動閉扉蝶番、自動閉扉機構及び自動閉扉機構に於ける蝶番に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、玄関ドア等の開閉扉に用いる蝶番などにおいて、開閉扉を開いた時には前記扉を自動的に閉じる方向に回動させる自動閉扉手段と、閉扉時の衝撃を緩和する緩衝手段を備えたものが知られている。前記自動閉扉手段としてはコイルばねの復元力を利用したものが多く、また前記緩衝手段としては油圧ピストンシリンダーを利用したものが多く用いられており、更に近年では緩衝手段として空気を利用したものが提案されている。
【0003】
特開平9−184354号には、各葉板の筒継手が軸の外周面でそれぞれ滑合する蝶番において、第1葉板を一方向へ回動したとき、第1筒継手と軸の間に形成したカム手段を介して軸が軸線方向に移動し、筒継手内に内蔵するバネを圧縮し、筒継手内の弁装置によって遮閉された空気室内の空気を放出し、更に第1葉板に与えている回動力を解除したとき、バネの復元力により軸が他方向に移動し、軸の移動によりカム手段を介して第1葉板を他方向に回動させると共に、空気室内に弁装置を介して空気を低速吸入し、バネを低速で復元させる構造のダンパー付蝶番構造が開示されている。
【0004】
また、特開平11−050738号には、捻りコイルばねで付勢された回転軸に一体的に螺旋状カムを設け、それに相対する螺旋状カムに一体的にピストン部を設けると共にばねで付勢し、シリンダー部に繊細な穴を設けて、そこを流出する空気の抵抗によってダンパー機能を持たせることにより、又は、捻りコイルばねを用いず、ピストン部を有するカムを付勢するばねのみで、回転力とダンパー機能を併せ持つ蝶番が開示されている。
【0005】
また、特開2000−136669号には、蝶番を構成する一対の羽根板の一方に筒状のシリンダを一体的に設け、そのシリンダ内に他方の羽根板の回転動作に連動して進退するピストンを設けると共に、開扉時のピストンの前進動作によって収縮する圧縮コイルばねを上記シリンダ内に収容配置し、その圧縮コイルばねの復元力によるピストンの戻し動作に連動して上記他方の羽根板を閉扉方向に回動させると共に、上記ピストンの戻り動作によるシリンダ内のエアクッション作用で閉扉時の衝撃を緩衝する自動閉扉機構が開示されている。
【0006】
上記のような空気のエアクッション作用を利用した緩衝機能付き自動閉扉機構は、簡単な構造で容易且つ低コストで製造することが可能であり、又小型化や省スペース化を図ることが可能であり、更には油漏れが生じて周囲を汚すことが無い等の有利性を有するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記したような自動閉扉機構は、扉の開動作や緩衝されながらの閉動作のスムーズさに欠け、実際に顧客に受け入れられる製品として、未だ十分なものではなかった。例えば、エアクッション作用を利用した自動閉扉機構の有利性を生かしつつ、扉の開動作や緩衝されながらの閉動作をよりスムーズに行うことができる自動閉扉機構が切望されていた。
【0008】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、簡単な構造で容易且つ低コストで製造することができ、小型化・軽量化や省スペース化を図ることができ、又、例えば油漏れが生じて周囲を汚すことが無い等のエアクッション作用を利用した自動閉扉機構の有利性を生かしつつ、扉の開動作や例えば緩衝されながらの閉動作をよりスムーズに行うことができる自動閉扉蝶番、自動閉扉機構及び自動閉扉機構に於ける蝶番を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動閉扉蝶番は、一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内に略円筒形である円筒体を収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該円筒体を係合し、他方の羽根板の回動と該円筒体の昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該シリンダー内に開扉時の該円筒体の上昇によって収縮されるバネを配設し、該バネの復元力による該円筒体の下降に連動して他方の羽根板が閉扉方向に回動する自動閉扉蝶番であって、該円筒体の内方で且つ該操作ロッドの略下方に設けられる係合部と該円筒体を直接的若しくは間接的に係合し、該円筒体が所定高さに上昇した際に該円筒体が該係合部の係合から解放されて上昇を停止し、所定高さに位置する該円筒体が該係合部に係合されることで該バネの復元力により該円筒体が下降を開始する構成であることを特徴とする。尚、係合部と円筒体の係合の構成は、本発明の趣旨の範囲内で適宜である。
【0010】
さらに、本発明の自動閉扉蝶番は、前記係合部は上下方向へ延びる凹溝が形成された略柱状若しくは略有底筒状であると共に、前記円筒体に内周面で凹んでいる凹部若しくは貫通孔を形成し、該凹部若しくは該貫通孔に転動可能に配置した球体が該凹溝に係合することにより該係合部と該円筒体を係合することを特徴とする。前記球体を介した間接的な係合による構成は、簡単な構造で耐久性に優れ、扉の開閉動作をスムーズにすることが可能である。前記係合部の上部には、係合を解放した球体が周方向に転動可能な経路を設けると好適である。
【0011】
さらに、本発明の自動閉扉蝶番は、前記係合部は平面視外形が非円形である略柱状若しくは略有底筒状であると共に、前記円筒体の内面に下端から上下方向へ延びる嵌合溝を形成し、該係合部と該嵌合溝の嵌合により該係合部と該円筒体を係合することを特徴とする。前記係合部と嵌合溝の嵌合による直接的な係合の構成は、簡単な構造で耐久性に優れ、扉の開閉動作をスムーズにすることが可能である。前記係合部の平面視外形は、例えば略楕円形など角が無い形状とすると、円筒体と係合部の係合の解放及び復帰が一層スムーズとなってより好適である。
【0012】
さらに、本発明の自動閉扉蝶番は、前記円筒体は前記シリンダー内に略気密な空間を形成可能であり、該円筒体の下降による該シリンダー内のエアクッション作用で閉扉時の衝撃を緩衝することを特徴とする。バネの復元力で自動閉扉動作をする自動閉扉蝶番がエアクッション作用による衝撃緩衝機能を有する構成とすることにより、自動閉扉機能と衝撃緩衝機能の双方の機能を有する単独の蝶番とすることができる。
【0013】
また、本発明の自動閉扉機構は、一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内に円筒体を収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該円筒体を係合し、他方の羽根板の回動と該円筒体の昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該シリンダー内に開扉時の該円筒体の上昇によって収縮されるバネを配設し、該バネの復元力による該円筒体の下降に連動して他方の羽根板が閉扉方向に回動すると共に、該円筒体の内方で且つ該操作ロッドの下方に設けられる係合部と該円筒体を直接的若しくは間接的に係合し、該円筒体が所定高さに上昇した際に該円筒体が該係合部の係合から解放されて上昇を停止し、所定高さに位置する該円筒体が該係合部に係合されることで該バネの復元力により該円筒体が下降を開始する構成である第一の蝶番と、一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内にピストンを収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該ピストンを係合し、他方の羽根板の回動と該ピストンの昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該ピストンの下降によるエアクッション作用で閉扉時の衝撃を緩衝する第二の蝶番とを有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の自動閉扉機構に於ける蝶番は、一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内にピストンを収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該ピストンを係合し、他方の羽根板の回動と該ピストンの昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該ピストンの下降によるエアクッション作用で閉扉時の衝撃を緩衝する自動閉扉機構に於ける蝶番であって、該シリンダーの流出経路の最狭部分よりも外方に流出抑制部材を設けることを特徴とする。例えばシリンダーの下端にシリンダー内へのエアの流入経路と流出経路を別途に有する弁手段を設け、流出経路の最狭部分よりも外方に流出抑制部材を設ける。
【0015】
さらに、本発明の自動閉扉機構に於ける蝶番は、前記流出経路の最狭部分が螺合しているネジ溝の隙間であり、該ネジ溝の下部に前記流出抑制部材としてオーリングを設けることを特徴とする。流出経路に螺合しているネジ溝の隙間を用いると、抑制しながらのエアの流出量を最適な量に調整することが可能になり且つ別段に流出経路を設けることが不要となって好適であり、又、流出抑制部材としてネジ溝の下部にオーリングを用いると、単純な構造で容易且つ確実にエア流出量を所望量に調整可能となって好適である。
【0016】
尚、各発明に於ける部分的な構成は適宜他の発明の構成に追加或いは変更等することが可能であり、又、本発明の趣旨の範囲内で部分的な構成を削除したものも本発明に含まれる。また、操作ロッドと円筒体若しくはピストンとの係合は、例えば操作ロッドの雄ねじと円筒体の内周面若しくはピストンの内周面の雌ねじとの螺合による直接的な係合や、操作ロッド或いは円筒体若しくはピストンにカム溝を形成し、対応する円筒体若しくはピストン或いは操作ロッドに係合体又は突出する球体を設け、カム溝と係合体若しくは球体で直接的若しくは間接的に係合する係合など適宜である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明について、自動閉扉機構に於ける蝶番の図に於ける実施形態に基づき説明する。尚、本発明の自動閉扉機構では、自動閉扉機能を担う蝶番と閉扉動作の緩衝機能を担う蝶番を組として用い、或いは自動閉扉機能と閉扉動作の緩衝機能の双方を有する蝶番を用い、後述する蝶番はそれぞれ自動閉扉機能と閉扉動作の緩衝機能の双方を有する蝶番に構成することが可能であり、又使用する蝶番の個数は適宜である。
【0018】
図1に示す第1実施例の蝶番1aは、自動閉扉機能を担う蝶番であり、例えばエアクッション作用により閉扉動作の緩衝機能を担う別の蝶番と組にして使用し、自動閉扉機構を構成するものである。尚、第1実施例の蝶番1a自体に、エアをシリンダー内に流入・流出させエアクッション作用による閉扉動作の緩衝機能をも担わせてもよい。蝶番1aは、図1に示すように、金属やプラスチック等からなる一方の羽根板2と他方の羽根板3との一対を有し、各羽根板2・3に形成された取付孔21・31に例えば皿ねじ等を挿通して、一方の羽根板2を扉枠等に取り付け、他方の羽根板3を開閉扉等に取り付けるものである。
【0019】
一方の羽根板2には円筒状のシリンダー22が一体的に設けられ、シリンダー22の上端及び下端にはそれぞれネジ溝が形成されており、その上端には略リング状のキャップ24が螺合して固設され、その下端には略リング状のキャップ25が螺合して固設されている。キャップ24には上面にリング状の凹み部分が形成され、前記凹み部分にはボールベアリング241が配設されていると共に、キャップ24及びボールベアリング241には略円柱状の操作ロッド4が回転可能に挿通されている。
【0020】
他方の羽根板3には略円筒状の筒部32が一体的に設けられており、筒部32の内部に略有底円筒形を逆さにした回動補助部33が固設され、回動補助部33の内部で操作ロッド4の上部が回動補助部33に固定され、他方の羽根板3と操作ロッド4は固定状態で一体として回動するようになっている。回動補助部33の一部はボールベアリング241の内方に入り込んでおり、回動補助部33の下面がボールベアリング241のボールで支持され、そのボールの転動により羽根板3、筒部32、回動補助部33、操作ロッド4の回動が補助されスムーズに回動する構成である。
【0021】
操作ロッド4のシリンダー22内に収容される部分には、その下端部以外に他の箇所より長径の雄ねじ部41が形成され、雄ねじ部41の外周面には螺旋状に雄ねじが螺刻されており、雄ねじ部41の上面はシリンダー22の上端のキャップ24の下に配設されたワッシャー292に当接している。又、シリンダー22の下端のキャップ25には、上方に突出して略有底円筒形の係合部251が設けられ、雄ねじ部41の下面は係合部251の後述する支持部251aの上面に当接している。操作ロッド4の下端部は後述する係合部251の内側の支持穴251bに挿入され、操作ロッド4は前記穴251bで回転可能に支持されている。
【0022】
キャップ25は、図2に示すように、略円盤状の基台252の上部に、上方へ突出して略有底円筒形の係合部251が一体として形成されているものであり、基台252の外周面の略上部には、シリンダー22の下端の雌ねじに螺合するための雄ねじが螺刻されている。係合部251の外周は雄ねじ部41の外周より極僅かに小径であり、係合部251の上部には係合部251より小径でリング状の支持部251aが形成され、又、その内側には操作ロッド4の下端部と形状が略同一である支持穴251bが形成されている。更に、係合部251の外面には平面視弧状で上下方向に延びる凹溝251cが対向位置に二条形成され、凹溝251cは係合部251の所定高さから係合部251の上面251dまで形成されている。支持部251aの外周は、凹溝251cの最深部と略同一の位置或いは凹溝251cの最深部より若干内側に位置して形成されており、その高さは後述する球体27の径と略同一である。
【0023】
操作ロッド4の雄ねじ部41の略下端と係合部251の外側には、図1及び図2に示すように、円筒体26が周設されている。円筒体26の内周面には雄ねじ部41の雄ねじと対応する雌ねじが螺刻されており、前記雄ねじと前記雌ねじは螺合され、操作ロッド4或いはその雄ねじ部41の回動と円筒体の昇降が連動するようになっている。円筒体26の略下端位置には対向する位置に2つの貫通孔261が形成され、各貫通孔261は係合部251の凹溝251cにそれぞれ対応し、各貫通孔261には球体27がそれぞれ転動可能に配設されている。円筒体26の外側には、円筒体26の外周径とほぼ同一か或いは前記外周径より極僅かに大きい内周径を有する円筒状の調整部材291が周設されており、球体27の径は円筒体26の周壁の厚さより大きく、貫通孔261に配設される球体27が対応する凹溝251cの突出して凹溝251cに沿って上下に転動するようになっており、係合部251或いはその凹溝251cは球体27を介して間接的に円筒体26に係合されている。尚、凹溝251c、貫通孔261、球体27の個数は適宜である。
【0024】
円筒体26の上端面の上にはワッシャー293が配設されていると共に、キャップ24の下面の下にはワッシャー292が配設され、ワッシャー292とワッシャー293との間には圧縮コイルバネ28が収容して設けられている。圧縮コイルバネ28は開扉時の操作ロッド4の回動と連動する円筒体26の上昇によって収縮し、その復元力によって円筒体26を下降させ、その下降動作と連動する操作ロッド4の閉扉方向の回動を生起するものである。
【0025】
第1実施例の蝶番1aを使用する際には、例えば後述するエアクッション作用により閉扉動作時の衝撃を緩衝する第2実施例の蝶番1bなど、閉扉動作の緩衝機能を担う別の蝶番と組にして使用し、蝶番1aの一方の羽根板2を扉枠に取り付け、他方の羽根板3を扉に取り付けると共に、緩衝機能を担う別の蝶番も同様に一方と他方の羽根板を扉枠と扉に取り付け、閉扉動作の緩衝機能を有する自動閉扉機構を構成する。
【0026】
蝶番1aが取り付けられた扉が閉じている状態では、圧縮コイルバネ28が伸長して円筒体26を下方に付勢し、円筒体26の下端面はシリンダー22内でキャップ25の基台252の上面上に位置している。この際、円筒体26の貫通孔261に転動可能に配設されている球体27は、係合部251の凹溝251cの略下端位置に於いて凹溝251c内に突出している。
【0027】
そして、扉を開ける動作に応じ、他方の羽根板3の回動に伴って操作ロッド4及び雄ねじ部41が周方向に回動し、雄ねじ部41に内周面の雌ねじが螺合された円筒体26は雄ねじ部41の回動に連動して上昇する。円筒体26は、球体27が係合部251の凹溝251cに突出して係合していることから周方向に回転不能であり、球体27が貫通孔261内に保持されながら凹溝251cに沿って上方へ転動することにより、円筒体26は回転せずに上方へ移動し、円筒体26の上昇に応じて圧縮コイルバネ28が収縮されて行くことになる。
【0028】
その後、扉の開動作に伴って円筒体26が所定高さまで上昇すると、球体27は突出している凹溝251cの係合から解放され、図2に示すように、貫通孔261に保持された球体27は係合部251の上面251d及び支持部251aの外周面及び雄ねじ部41の下端面及び円筒体26の内周面で囲まれるリング状の経路空間に突出し、前記所定高さに対応する回転角度以上の開扉動作の回動に対しては、雄ねじ部41の回動に伴って前記経路空間に突出する球体27が周方向に移動して円筒体26が周方向に回動或いは空転する。円筒体26は球体27が凹溝251cに入り込んで係合しない限り所定高さに維持され、前記所定高さに対応する回転角度以上に扉が回動された状態では、開扉状態が維持される。
【0029】
他方に於いて、前記所定高さに対応する回転角度に達しない扉の回動に対しては、球体27は係合から解放され前記経路空間に突出することなく、凹溝251cに係合されたままであるから、人為的な開扉動作を終了すると、収縮された圧縮コイルバネ28の復元力で円筒体26は下方に付勢され、凹溝251cに突出する球体27が凹溝251cに沿って下方に転動し、円筒体26の下降に連動して雄ねじ部41、操作ロッド4、他方の羽根板3が閉扉方向に回動し、自動的に閉扉動作が行われる。この際、本実施例では別途の蝶番が、開扉動作でシリンダー内にエアを流入し、閉扉動作でシリンダー内のエアをピストンで圧縮して流出量を抑制しながら流出することにより、エアクッション作用で閉扉動作の動きを緩やかにし衝撃を緩衝する。
【0030】
そして、人為的な閉扉動作で、開扉状態にある扉を回動して前記所定高さに対応する回転角度まで戻すと、前記経路空間に突出する球体27の凹溝251cへの係合が復帰する。球体27の凹溝251cへの係合の復帰は、球体27が配設されている円筒体26が収縮された圧縮コイルバネ28で下方に押圧されていることからスムーズに行われる。球体27の凹溝251cへの係合の復帰により、収縮状態である圧縮コイルバネ28の復元力が解放され、圧縮コイルバネ28の伸長で円筒体26が下方へ付勢され、凹溝251cへ突出する球体27が凹溝251cに沿って下方へ転動しながら、円筒体26が回転せずに下方へ移動していく。上記と同様に、円筒体26の下降に連動して雄ねじ部41、操作ロッド4、他方の羽根板3が閉扉方向に回動し、自動的に閉扉動作が行われ、エアクッション作用を有する別途の蝶番が閉扉動作の動きを緩やかにし衝撃を緩衝する。
【0031】
また、円筒体26と係合部251との係合は、直接的な係合或いは間接的な係合とすることができ、その係合の仕方は適宜であり、上記例の如く球体27を介した係合に限定されず、例えば図3の変形例に示すような係合としてもよい。図3のキャップ25は、外周面に雄ねじが螺刻された略円盤状の基台252の上部に、上方へ突出して支持穴251bを有する略有底楕円筒形の係合部251が一体として形成されているものであり、係合部251の平面視外形の略楕円の長径は円筒体26の内周径より長く形成され、その短径は円筒体26の内周径より短く形成されている。又、上記例と同様に、円筒体26の内周面には雄ねじ部41の雄ねじと螺合する雌ねじが螺刻されていると共に、その内周面には対向する位置に、係合部251の長径部分が嵌合される前記長径部分と略同一形状の嵌合溝262が形成され、係合部251の長径部分と嵌合溝262が嵌合し係合部251と円筒体26が係合している。尚、係合部251と嵌合溝262の平面視外形は非円形であれば略楕円以外でも適宜であり、嵌合或いは係合をスムーズにするため角がない形状とすると好適である。
【0032】
前記変形例で係合する蝶番1aは、上記球体27で係合する蝶番1aと同様の仕方で使用して自動閉扉機構を構成し、扉が閉じている状態に於ける変形例の蝶番1aでは、圧縮コイルバネ28の伸長で下方に付勢されている円筒体26の下端面が基台252の上面上に位置し、係合部251の長径部分と嵌合溝262が嵌合している。そして、扉を開ける動作に応じ、操作ロッド4及びその雄ねじ部41が周方向に回動し、その回動に連動して円筒体26は上昇する。円筒体26は係合部251の長径部分と嵌合溝262の嵌合状態を維持したまま周方向に回転せずに上方へ移動し、円筒体26の上昇に伴って圧縮コイルバネ28が収縮されて行くことになる。
【0033】
その後、扉の開動作に伴って円筒体26が所定高さまで上昇すると、係合部251の長径部分と嵌合溝262の嵌合が外れて嵌合が解放されることにより、係合部251と円筒体26の係合が解放され、前記所定高さに対応する回転角度以上の開扉動作の回動に対しては、雄ねじ部41の回動に伴って円筒体26が周方向に回動或いは空転する。円筒体26は係合部251の長径部分が嵌合溝262に入り込んで嵌合し、係合部251と円筒体26の係合が復帰しない限り所定高さに維持され、前記所定高さに対応する回転角度以上に扉が回動された状態では開扉状態が維持される。
【0034】
他方に於いて、前記所定高さに対応する回転角度に達しない扉の回動に対しては、係合部251の長径部分と嵌合溝262の嵌合が外れることなく、係合部251の長径部分と嵌合溝262の嵌合或いは係合部251と円筒体26の係合は維持されることから、人為的な開扉動作を終了すると、係合部251の長径部分と嵌合溝262の嵌合を維持しながら収縮された圧縮コイルバネ28の復元力で円筒体26は下方に付勢されて移動し、円筒体26の下降に連動して雄ねじ部41、操作ロッド4、他方の羽根板3が閉扉方向に回動し、自動的に閉扉動作が行われる。この際、上記と同様に、別途の蝶番がエアクッション作用で閉扉動作の動きを緩やかにし衝撃を緩衝する。
【0035】
そして、人為的な閉扉動作で、開扉状態にある扉を回動して前記所定高さに対応する回転角度まで戻すと、係合部251の長径部分と嵌合溝262の嵌合が復帰して係合部251と円筒体26の係合が復帰する。前記復帰は収縮された圧縮コイルバネ28による円筒体26の下方への押圧でスムーズに行われ、前記嵌合或いは係合の復帰により、収縮状態である圧縮コイルバネ28の復元力が解放され、圧縮コイルバネ28の伸長で円筒体26が下方へ付勢され、係合部251の長径部分と嵌合溝262が嵌合状態を維持しながら円筒体26が回転せずに下方へ移動する。上記と同様に、円筒体26の下降に連動して自動的に閉扉動作が行われ、エアクッション作用を有する別途の蝶番が閉扉動作の動きを緩やかにし衝撃を緩衝する。
【0036】
次に、本発明に於ける第2実施例の蝶番1bについて説明する。図4に示す第2実施例の蝶番1bは、シリンダー22内に圧縮コイルバネ28が収容されておらず、閉扉動作の緩衝機能を担う蝶番であり、例えば第1実施例の蝶番1aの様に自動閉扉機能を担う蝶番と組にして使用し、自動閉扉機構を構成するものである。尚、第2実施例の蝶番1b自体に、シリンダー22内に圧縮コイルバネ28を収容する等により自動閉扉機能をも担わせてもよい。又、第1実施例の蝶番1aの各部と同一構成の部分については図に同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
第2実施例の蝶番1bの操作ロッド4の下端には、第1実施例に於ける操作ロッド4の雄ねじ部41から下方へ突出した部分はなく、その下端にまで雄ねじ部41が設けられている。雄ねじ部41には、その内周面に雌ねじが螺刻された略有底円筒形のピストン5が螺合されており、操作ロッド4或いはその雄ねじ部41の回動に連動してピストン5がシリンダー22内を上下方向へ摺動するように配置されている。ピストン5の略上端位置には凹部51が2箇所など複数箇所形成され、凹部51内にはそれぞれ球体52が転動可能に配設されている。他方、シリンダー22の内壁には上下方向へ凹溝221が二条など複数条凹部51に対応して形成され、球体52は凹部51と凹溝221とに部分的に突出して係合し、球体52が凹部51に保持されながら凹溝221に沿って転動し、ピストン5が回転せずにシリンダー22内をスムーズに上下に滑動する構成である。
【0038】
尚、ピストン5を回転させずに操作ロッド4の回動とピストン5の昇降を連動する構成は、例えばピストン5及びピストン5が上下するシリンダー22の内壁部分を平面視四角形等の非円形にする構成、或いはピストン5の外周の長手方向に形成した凸条若しくは凹溝と、シリンダー22の内壁に長手方向に形成した凹溝若しくは凸条とを嵌合する構成など適宜である。
【0039】
シリンダー22の下端には、略ドーナツ形のキャップ6が外周に螺刻された雄ねじをシリンダー22下端の内周に螺刻された雌ねじに螺合して固設されており、キャップ6の螺合部分の下端にはオーリング61が設けられ、シリンダー22内でピストン5とキャップ6間に流入するエアの前記螺合部分からの流出を防ぎ気密性を保持している。図5に示すように、キャップ6の内周には雌ねじ63が螺刻され、前記雌ねじ63とその外周に螺刻された雄ねじ76を螺合して、キャップ6の内側に略円筒形の内装部7が取り付けられている。
【0040】
内装部7は小径の上部71と大径の下部72とからなり、内装部7の内側には先窄まりになって径が小さいエア流入孔73が形成され、エア流入孔73の下方には防塵等のためのフィルター74が配設され、エア流入孔73上にはバルブ板75が載置されており、バルブ板75がピストン5の上昇に伴うシリンダー22内の減圧で浮き上がり、前記減圧で内装部7の下端のエア吸入口から吸入されたエアがフィルター74を介してエア流入孔73に導入され、内装部7とバルブ板75の隙間を通って内装部7の上端からシリンダー22内にエアが流入するようになっている。
【0041】
キャップ6内周の雌ねじ63と内装部7外周の雄ねじ76が螺合している部分の下端には、その内周径が内装部7の上部71の外径と同一径であるオーリング8が嵌め込まれ、同様にオーリング8の下にワッシャー81が嵌め込まれており、オーリング8及びワッシャー81はキャップ6の内側下面62と内装部7の下部72の上面721間に配置されている。前記構成により、エアの流出時にはピストン5の下降によるシリンダー22内の加圧により、バルブ板75がエア流入孔73に押し付けられて塞がれると共に、オーリング8により流出量を抑制されながらキャップ6と内装部7が螺合されているネジ溝を通ってエアが徐々に流出するようになっている。
【0042】
前記ネジ溝を通って流出するエアの流出量は、内装部7のキャップ6への螺合する強さや、前記螺合する強さに応じたオーリング8及びワッシャー81へのキャップ6の内側下面62と内装部7の下部72の上面721による狭持強さによって変化するので、エアの流出量が最適量になるように調整して所望の強さで内装部7がキャップ6に螺合されている。前記構成では、エアの流出経路の最も狭い部分である螺合部分の外方にエアの流出量を抑制するオーリング8等が設けられているので、エア詰まりが発生することを防止し或いは極力少なくとすることが可能であると共に、万一流出するエアが詰まった場合にも内装部7の螺合を緩めるのみで簡単にエア流出量を最適量に調整することが可能であり、前記螺合をきつくする或いは緩めることで自在にエア流出量を調整できる。尚、シリンダー22内へ外部からエアを流入させ、シリンダー22内から外部へ流出量を抑制しながらエアを流出させる弁手段は上記構成に限定されるものではない。
【0043】
第1実施例の蝶番1bを使用する際には、例えば第1実施例の蝶番1aなど自動閉扉機能を担う別の蝶番と組にして使用し、蝶番1bの一方の羽根板2を扉枠に取り付け、他方の羽根板3を扉に取り付けると共に、自動閉扉機能を担う別の蝶番も同様に一方と他方の羽根板を扉枠と扉に取り付け、閉扉動作の緩衝機能を有する自動閉扉機構を構成する。
【0044】
第2実施例の蝶番1bは、扉が閉じている状態でピストン5が最下部に位置しており、扉を開ける動作に応じ、他方の羽根板3及び操作ロッド4及びその雄ねじ部41が周方向に回動し、その回動に連動してピストン5は上昇する。ピストン5は、球体52が凹部51に保持されながら凹溝221に沿って転動するので回転せずにシリンダー22内を上昇する。ピストン5の上昇動作に伴ってシリンダー22内のキャップ6及び内装部7とピストン5間が減圧され、減圧に伴ってバルブ板75が浮き上がり(図5参照)、シリンダー22内のキャップ6及び内装部7とピストン5と間にエア流入孔73からエアが流入していきエア溜まりが増加し或いは形成される。
【0045】
そして、別途の蝶番により、例えば圧縮コイルバネ28の復元力等で自動閉扉動作が行われると、蝶番1bの他方の羽根板3及び操作ロッド4及びその雄ねじ部41が開扉時と逆に周方向へ回動し、その回動に連動して球体52と凹溝221の係合で回転せずにピストン5は下降していく。ピストン5が下降する過程ではシリンダー22内のエアが流出するが、キャップ6と内装部7の螺合部分であるエアの流出経路は適切な量を流出可能にオーリング8で塞がれていることからエアの流出速度は所望量に抑制される。そして、ピストン5はエア溜まりのエアを圧縮して徐々に流出しながら下降し、抑制しながらのエア流出によりエアクッション作用を発揮し、別途の蝶番による自動閉扉動作の動きは緩やかに行われ閉扉時の衝撃を緩衝する。最終的には、扉が閉まることで、ピストン5は再度シリンダー22内に最下端まで下降し、シリンダー22内のエア溜まりが減少或いは消滅する。
【0046】
尚、上記蝶番1a、1bの各部の素材には適宜のものを採用することが可能であり、例えば円筒体26やピストン5の素材に金属を採用してもよいが、強化樹脂等の樹脂を採用すると、蝶番1a、1bや円筒体26、ピストン5の高い強度が得られると共に軽量化を図ることができて好適である。
【0047】
【発明の効果】
本発明の自動閉扉蝶番、自動閉扉機構或いは自動閉扉機構に於ける蝶番は上記構成であるから、簡単な構造で容易且つ低コストで製造することができ、小型化・軽量化や省スペース化を図ることができ、又、例えば油漏れが生じて周囲を汚すことが無い等のエアクッション作用を利用した自動閉扉機構の有利性を生かしつつ、扉の開動作や例えば緩衝されながらの閉動作をよりスムーズに行うことができるという効果を奏する。
【0048】
また、円筒体が所定高さに上昇した際に係合部の係合から解放して円筒体の上昇を停止し、所定高さに位置する円筒体を係合部に係合することでバネの復元力により円筒体が下降を開始する構成により、例えば扉の所定角度以上の回動で前記係合を解放しドアの開状態を維持することができると共に、扉の回動角度を所定未満とすることで前記係合を復帰し自動閉扉動作をすることができる。
【0049】
また、前記構成は容易な加工で実現でき、扉の開動作や閉動作のスムーズさを向上できると共に、例えば円筒体の内方で係合部と係合することにより、円筒体やピストンの外方で回り止めの係合をした場合にシリンダーの係合箇所等が削れる等の事態を防止でき、高度な耐久性を有する。
【0050】
また、シリンダー内から外へのエアの流出経路の最狭部分よりも外方に流出抑制部材を設けることにより、エアの流出量を確実に所定量に抑制し、エア詰まり等が生ずることが無く、良好なエアクッション効果を得ることができる。また、前記外方に設けることにより、エア流出量を最適な量へ簡単に調整することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の蝶番を示す縦断面図。
【図2】(a)図1のA−A線矢視横断面図。
(b)図1の蝶番に於ける円筒体と係合部の係合箇所を示す部分縦断面図。
【図3】(a)図1のA−A線矢視に対応する変形例の横断面図。
(b)変形例の円筒体と係合部の係合箇所を示す部分縦断面図。
【図4】第2実施例の蝶番を示す縦断面図。
【図5】図4の蝶番に於ける弁手段を示す部分縦断面図。
【符号の説明】
1a、1b 蝶番
2、3 羽根板
22 シリンダー
221 凹溝
24、25 キャップ
251 係合部
251a 支持部
251c 凹溝
251d 上面
26 円筒体
261 貫通孔
262 嵌合溝
27 球体
28 圧縮コイルバネ
4 操作ロッド
41 雄ねじ部
5 ピストン
51 凹部
52 球体
6 キャップ
62 内側下面
63 雌ねじ
7 内装部
721 上面
73 エア流入孔
75 バルブ板
76 雄ねじ
8 オーリング
Claims (7)
- 一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内に略円筒形である円筒体を収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該円筒体を係合し、他方の羽根板の回動と該円筒体の昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該シリンダー内に開扉時の該円筒体の上昇によって収縮されるバネを配設し、該バネの復元力による該円筒体の下降に連動して他方の羽根板が閉扉方向に回動する自動閉扉蝶番であって、該円筒体の内方で且つ該操作ロッドの略下方に設けられる係合部と該円筒体を直接的若しくは間接的に係合し、該円筒体が所定高さに上昇した際に該円筒体が該係合部の係合から解放されて上昇を停止し、所定高さに位置する該円筒体が該係合部に係合されることで該バネの復元力により該円筒体が下降を開始する構成であることを特徴とする自動閉扉蝶番。
- 前記係合部は上下方向へ延びる凹溝が形成された略柱状若しくは略有底筒状であると共に、前記円筒体に内周面で凹んでいる凹部若しくは貫通孔を形成し、該凹部若しくは該貫通孔に転動可能に配置した球体が該凹溝に係合することにより該係合部と該円筒体を係合することを特徴とする請求項1記載の自動閉扉蝶番。
- 前記係合部は平面視外形が非円形である略柱状若しくは略有底筒状であると共に、前記円筒体の内面に下端から上下方向へ延びる嵌合溝を形成し、該係合部と該嵌合溝の嵌合により該係合部と該円筒体を係合することを特徴とする請求項1記載の自動閉扉蝶番。
- 前記円筒体は前記シリンダー内に略気密な空間を形成可能であり、該円筒体の下降による該シリンダー内のエアクッション作用で閉扉時の衝撃を緩衝することを特徴とする請求項1、2又は3記載の自動閉扉蝶番。
- 一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内に円筒体を収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該円筒体を係合し、他方の羽根板の回動と該円筒体の昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該シリンダー内に開扉時の該円筒体の上昇によって収縮されるバネを配設し、該バネの復元力による該円筒体の下降に連動して他方の羽根板が閉扉方向に回動すると共に、該円筒体の内方で且つ該操作ロッドの下方に設けられる係合部と該円筒体を直接的若しくは間接的に係合し、該円筒体が所定高さに上昇した際に該円筒体が該係合部の係合から解放されて上昇を停止し、所定高さに位置する該円筒体が該係合部に係合されることで該バネの復元力により該円筒体が下降を開始する構成である第一の蝶番と、一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内にピストンを収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該ピストンを係合し、他方の羽根板の回動と該ピストンの昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該ピストンの下降によるエアクッション作用で閉扉時の衝撃を緩衝する第二の蝶番とを有する自動閉扉機構。
- 一対の羽根板の一方に設けられたシリンダー内にピストンを収容配置し、他方の羽根板に略上部を固定されている操作ロッドの略下部に直接的若しくは間接的に該ピストンを係合し、他方の羽根板の回動と該ピストンの昇降とを該操作ロッドを介して連動させ、該ピストンの下降によるエアクッション作用で閉扉時の衝撃を緩衝する自動閉扉機構に於ける蝶番であって、該シリンダーの流出経路の最狭部分よりも外方に流出抑制部材を設けることを特徴とする自動閉扉機構に於ける蝶番。
- 前記流出経路の最狭部分が螺合しているネジ溝の隙間であり、該ネジ溝の下部に前記流出抑制部材としてオーリングを設けることを特徴とする請求項6記載の自動閉扉機構に於ける蝶番。
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