JP3985491B2

JP3985491B2 - Exhaust system structure

Info

Publication number: JP3985491B2
Application number: JP2001318554A
Authority: JP
Inventors: 綱夫矢嶋; 久世良; 好孝中村
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 2001-10-16
Filing date: 2001-10-16
Publication date: 2007-10-03
Anticipated expiration: 2021-10-16
Also published as: JP2003120282A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気系に車体幅方向を長手方向とするサイレンサが取り付けられた排気系構造の技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、自動車の排気系には、エンジンで生じた燃焼ガスを排出するときの排気音を減衰させるサイレンサが設けられる。該サイレンサは、エンジンに排気管を介して連結されると共に、ブラケット等を介して車体に取り付けられる。その場合に、サイレンサの取付構造は、車体前後方向とサイレンサの長手方向とを一致させる構造と、車体幅方向とサイレンサの長手方向とを一致させる構造とに分けられ、車体後方下部の部品類のレイアウト等を考慮してどちらの構造とするかが決められる。
【０００３】
例えば、後者の取付構造として、実開平０２−６１１１５号公報に、車体幅方向を長手方向とするサイレンサの前後左右の４角に車体幅方向外側に延びるロッド状のサイレンサ側吊り下げ用ブラケットを設けると共に、これらのサイレンサ側吊り下げ用ブラケットに対応させて、車体の下部に上記サイレンサ側吊り下げ用ブラケットに平行に延びる４個のロッド状の車体側吊り下げ用ブラケットを設け、これらの両ブラケットをハンガーラバーを介して連結し、これにより、車体前後方向に延びてサイレンサに接続された排気管の車体前後方向の熱膨張と、サイレンサ及び排気管が前後方向に振動した場合の振動とを許容して吸収する技術が開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の取付構造では、例えば、発進やブレーキング等により車体の前後方向にサイレンサが振動した場合には、上記車体前後方向の振動を許容する手段によりこの振動が許容されて吸収されるものの、コーナリング等により車体の幅方向にサイレンサが振動した場合には、幅方向の振動を許容する手段が設けられていないため、この車体幅方向の振動が車体に伝達されて、乗車フィーリングが悪化すると共に、車体と車体側吊り下げ用ブラケットとの接続部、及びサイレンサとサイレンサ側吊り下げ用ブラケットとの接続部に応力が作用して、これらの接続部が疲労して破損する虞があるのである。
【０００５】
そこで、本発明は、車体幅方向に長いサイレンサを有する排気系において、車体前後方向の振動だけでなく、車体幅方向の振動も許容できる排気系の構造を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本願の請求項１に記載の発明は、排気管の下流端部に車体幅方向に長いサイレンサを取り付けた排気系構造であって、上記サイレンサが、車体幅方向両端部の前側と後側とに配置された２つの左右一対の支持手段を介して車体に支持されていると共に、いずれか一方の支持手段が排気管及びサイレンサの車体前後方向の移動を許容し、他方の支持手段が排気管及びサイレンサの車体幅方向の移動を許容するものであり、かつ、上記車体前後方向の移動を許容する支持手段は、車体側に取り付けられて車体幅方向に延びる第１固定軸と、サイレンサ側に取り付けられて第１固定軸に平行に延びる第１移動軸と、これらの両軸が貫通した第１弾性体とを有し、上記車体幅方向の移動を許容する支持手段は、車体側に取り付けられて車体前後方向に延びる第２固定軸と、サイレンサ側に取り付けられて第２固定軸に平行に延びる第２移動軸と、これらの両軸が貫通した第２弾性体とを有し、上記第１、第２の移動軸がＬ字状に一体化されていることを特徴とする。
【０００７】
この発明によれば、排気管及びサイレンサの車体前後方向の移動は車体前後方向の移動を許容する支持手段により許容されると共に、車体幅方向の移動は車体幅方向の移動を許容する支持手段により許容されるから、車体幅方向、車体前後方向、及びこれらが組み合わされた方向の移動が許容されることとなる。したがって、排気管及びサイレンサが、例えばブレーキングやコーナリング等により、車体前後方向及び車体幅方向のいずれの方向に、あるいは、これらが組み合わされた方向に振動しても、該振動は２つの支持手段により許容されて吸収され、車体に伝達されないから、乗車フィーリングが悪化しない。
【０００８】
また、振動が吸収されることにより、車体とサイレンサとの接続部に応力が生じないから、接続部が疲労して破損するようなことがなくなる。さらに、排気管が熱膨張したような場合にも、該膨張が車体前後方向の移動を許容する支持手段により許容されて吸収されるから、車体前後方向の振動が生じたときと同様、車体とサイレンサとの接続部に応力が生じず、これらの接続部が疲労して破損するようなことがない。
【０００９】
そして、特にこの発明によれば、サイレンサに、例えば、車体前後方向の振動が生じた場合には、車体前後方向の移動を許容する支持手段の第１弾性体が第１固定軸を中心として車体前後方向に揺動する一方で、車体幅方向の移動を許容する支持手段の第２固定軸は車体前後方向に延びているので、第２弾性体は車体前後方向にはそれほど大きくは揺動しない。一方、車体幅方向の振動が生じた場合には、車体幅方向の移動を許容する支持手段の第２弾性体が第２固定軸を中心として車体幅方向に揺動する一方で、車体前後方向の移動を許容する支持手段の第１固定軸は車体幅方向に延びているので、第１弾性体は車体幅方向にはそれほど大きくは揺動しない。
【００１０】
その場合に、第１弾性体及び第２弾性体は、それぞれの下部を貫通してＬ字状に一体化された第１、第２移動軸により連結されているので、車体前後方向の振動及び車体幅方向の振動のいずれが生じた場合にも、互いに揺動を規制しようとするが、第１弾性体及び第２弾性体自身の弾性により変形して、上記振動を許容する。つまり、これらの２つの一対の支持手段は、振動を、完全に許容するのでなく、また完全に規制するのでもなく、互いに第１、第２弾性体が弾性変形できる範囲内で許容し、これにより、車体前後方向の振動及び車体幅方向の振動のいずれが生じても、その振幅を大きくさせずに速やかに収束させるのである。また、上記振動が、第１、第２弾性体の揺動及び変形により許容されて吸収されるから、サイレンサと車体との接続部に応力が生じず、接続部が疲労して破損することがないのである。
【００１１】
次に、請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の発明において、排気管は、エンジンに連なる上流側排気管と、サイレンサに取り付けられた下流側排気管とが、フレキシブルジョイントにより連結されたものであることを特徴とする。
【００１２】
この発明によれば、上流側排気管と下流側排気管とがフレキシブルジョイントにより連結されているので、例えば、上流側排気管で生じたエンジンの振動が下流側排気管に伝達されず、一方下流側排気管で生じたサイレンサの車体幅方向の振動が伝達されることがない。
【００１３】
そして、請求項３に記載の発明は、請求項１または請求項２に記載の発明において、車体前後方向の移動を許容する支持手段は、サイレンサの両端部の前側に配置され、車体幅方向の移動を許容する支持手段は、サイレンサの両端部の後側に配置されていることを特徴とする。
【００１４】
この発明によれば、例えば車両のコーナリング等でサイレンサ及び排気管が車体幅方向に振動した場合には、その振動は車体前後方向のほぼ中央を中心とした水平面内のものとなると共に、その振幅は中心から遠くなるにしたがって、すなわちサイレンサの前側よりも後側の方が大きくなるが、車体幅方向の移動を許容する第２支持手段がサイレンサ両端部の後側を支持しているので、該振動をより効果的に許容して吸収することができる。
【００２０】
また、請求項４に記載の発明は、請求項１から請求項３のいずれかに記載の発明において、サイレンサの両端部からテールパイプが車体幅方向に延び、該テールパイプをサイレンサに支持する支持ブラケットが、サイレンサの両端部においてテールパイプより上方で接続され、Ｌ字状に一体化された第１、第２の移動軸がこの支持ブラケットに支持されていることを特徴とする。
【００２１】
この発明によれば、それぞれが他の２つと接続点を有する支持ブラケットとサイレンサの両端部とテールパイプとの組合せで剛体構造が形成されるので、これらの接続された部位周辺の剛性及びテールパイプのサイレンサへの支持剛性が向上する。また、Ｌ字状に一体化された第1、第２の移動軸がこの支持ブラケットに支持されているので、このＬ字状に一体化された第１、第２の移動軸の支持剛性も向上することとなる。
【００２２】
また、例えば、テールパイプがサイレンサの端部にのみ接続されている場合は、サイレンサが振動すると、該接続部を支点としてテールパイプが振動して接続部に応力が生じ、該接続部が疲労して破損する虞があるが、本発明では、それぞれが他の２つと接続点を有しているので、このようなことが生じない。同様に、例えばサイレンサを支えるブラケットがサイレンサの端部にのみ接続されている場合のように、該接続部が疲労して破損する虞がない。つまり、本発明によれば、サイレンサが振動しても、特定の接続部に振動が集中せず分散されるから、接続部が応力により疲労して破損するようなことがない。
【００２３】
また、請求項５に記載の発明は、請求項４に記載の発明において、テールパイプは、サイレンサと支持ブラケットとの接続点の高さまで延び、テールパイプと支持ブラケットとの接続点は、高さ方向において、サイレンサと支持ブラケットとの接続点と、サイレンサとテールパイプとの接続点とのほぼ中間に位置することを特徴とする。
【００２４】
この発明によれば、テールパイプと支持ブラケットとの接続点と、サイレンサと支持ブラケットとの接続点と、サイレンサとテールパイプとの接続点とによりほぼ２等辺三角形状の剛体構造が形成されて、該接続点近傍の剛性がより高められ、請求項５に記載の効果がより助長される。
【００２５】
そして、請求項６に記載の発明は、請求項４または請求項５に記載の発明において、テールパイプの終端部は、車体後方に延び、後部バンパーを貫通していることを特徴とする。
【００２６】
ところで、テールパイプをバンパーに貫通させると、テールパイプが振動したときにバンパーに接触する虞があるが、２つの支持手段のうちの一方により振動が許容されて吸収されても、他方によりその振動が抑制されるから、テールパイプの終端部が接触して熱損したり、破損したりすることが抑制される。
【００２７】
さらに、請求項７に記載の発明は、請求項１から請求項６のいずれかに記載の発明において、車体幅方向の移動を許容する支持手段は、左右一対の第２固定軸の間隔と、左右一対の第２移動軸との間隔とが異なっていることを特徴とする。
【００２８】
ところで、左右一対の第２固定軸の間隔と左右一対の第２移動軸の間隔とが同じ場合には、平行四辺形リンクとなって、車体幅方向へのサイレンサの移動、例えばサイレンサの幅方向の振動が抑制されない。そこで、左右一対の第２固定軸の間隔と、左右一対の第２移動軸との間隔とを異ならせて、振動を抑制するのである。
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る排気系構造について説明する。
【００３０】
図１、図２に示すように、この排気系１は、図示しないエンジン側に連なる上流側排気管２と、車体幅方向に長いサイレンサ３に接続された下流側排気管４と、上流側排気管２と下流側排気管４とを上下方向に揺動可能に連結するフレキシブルジョイント５とを有し、エンジンから排出された排気ガスが図示しない触媒コンバータ、プリサイレンサ、上流側排気管２、フレキシブルジョイント５、下流側排気管４、サイレンサ３、該サイレンサ３の両側面３ａ，３ａに取り付けられたテールパイプ６，６を介して大気中に放出されるように構成されている。
【００３１】
また、この排気系１は、上流側排気管２のフレキシブルジョイント５近傍に設けられた上流側支持機構７と、下流側排気管４の長さ方向中間位置近傍に設けられた下流側支持機構８と、サイレンサ３の長手方向両端部近傍の前側に設けられた第１支持機構９，９と、後側に設けられた第２支持機構１０，１０とにより車体等に支持されている。
【００３２】
これらのうち、上流側支持機構７は、図３に示すように、車体フレームＦ１から車体幅方向に延びる固定軸１１と、該固定軸１１に揺動自在に支持されたハンガーラバー１２と、該ハンガーラバー１２の下部を貫通して上流側排気管２に向かって延びる移動軸１３と、該移動軸１３に中央部が固着されると共に、上流側排気管２に端部が固着されたブラケット１４とを有し、上流側排気管２が熱膨張や振動等により車体前後方向に移動したときに、ハンガーラバー１２が固定軸１１を中心として前後方向に揺動することにより、該移動を許容して吸収すると共に、車体側に振動等を伝達しないように構成されている。
【００３３】
下流側支持機構８は、図４に示すように、上流側支持機構７とほぼ同様の構成とされ、ディファレンシャルギア装置のケースＤに設けられたボスＤａにねじ込まれて車体幅方向に延びる固定軸２１と、該固定軸２１に揺動自在に支持されたハンガーラバー２２と、該ハンガーラバー２２の下部を貫通し、下流側排気管４に向かって延びる移動軸２３と、該移動軸２３に中央部が固着されると共に、下流側排気管４に端部が固着されたブラケット２４とを有し、下流側排気管４が熱膨張や振動等により車体前後方向に移動したときに、ハンガーラバー２２が固定軸２１を中心として前後方向に揺動することにより、該移動を許容して吸収すると共に、ディファレンシャル装置側に振動等を伝達しないように構成されている。
【００３４】
次に、サイレンサ３を含めその周囲の構造について説明する。該サイレンサ３は、図１、図２、図５に示すように、車体幅方向に長く、両端部３ａ，３ａが楕円状の有底筒体で、幅方向の中心に下流側排気管４が接続されると共に、両端部３ａ，３ａの下部に断面円状のテールパイプ６，６が接続されている。該テールパイプ６，６は、両端部３ａ，３ａから車体幅方向外側斜め上方に延び、その先端部で後方に屈曲してバンバーＢを貫通している。なお、バンパーＢとの間にはテールパイプ６，６が振動した場合にでも、衝突したり干渉したりしないだけの隙間が設けられている。
【００３５】
また、図５、図６、図７に示すように、上記テールパイプ６，６を支持する支持ブラケット３１，３１の一端が、上記両端部３ａ，３ａにおけるテールパイプ６，６より上方に接続され、他端がテールパイプ６，６に接続されている。
【００３６】
これによれば、図６に符号ア、イ、ウで示すように、それぞれが他の２つと接続点を有する支持ブラケット３１，３１とサイレンサ３の両端部３ａ，３ａとテールパイプ６，６との組合せで剛体構造が形成されるので、これらの接続された部位周辺の剛性及びテールパイプ６，６のサイレンサ３への支持剛性が向上する。また、該支持ブラケット３１，３１の外側側面には、リブ３１ｂ，３１ｂが設けられ、さらにこの剛性が高められている。
【００３７】
次に、第１支持機構９，９及び第２支持機構１０，１０について説明する。まず、第１支持機構９，９は、車体フレームＦ２側に取り付けられて、車体幅方向に延びる第１固定軸４１ａ，４１ａが備えられたロッド状の第１車体側吊り下げブラケット４１，４１と、サイレンサ３側に取り付けられて第１固定軸４１ａ，４１ａに平行に延びる第１移動軸４２ａ，４２ａが備えられたサイレンサ側吊り下げロッド４２，４２と、これらの両軸４１ａ，４１ａ，４２ａ，４２ａが貫通し、第１固定軸４１ａ，４１ａを中心として車体前後方向に揺動可能な第１ハンガーラバー４３，４３とを有し、例えば、車体前後方向の振動が生じたときには、第１固定軸４１ａ，４１ａを中心として、該第１ハンガーラバー４３，４３が前後方向に揺動することにより、第１移動軸４２ａ，４２ａの前後方向の移動を許容している。
【００３８】
第２支持機構１０，１０は、車体フレームＦ２側に取り付けられて、車体前後方向に延びる第２固定軸５１ａ，５１ａが備えられたロッド状の第２車体側吊り下げブラケット５１，５１と，サイレンサ３側に取り付けられて第２固定軸５１ａ，５１ａに平行に延びる第２移動軸５２ａ，５２ａが備えられたサイレンサ側吊り下げロッド５２，５２と、これらの両軸５１ａ，５１ａ，５２ａ，５２ａが貫通し、第２固定軸５１ａ，５１ａを中心として車体幅方向に揺動可能な第２ハンガーラバー５３，５３とを有し、第２固定軸５１ａ，５１ａを中心として、該第２ハンガーラバー５３，５３が車体幅方向に揺動することにより、第２移動軸５２ａ，５２ａの車体幅方向の移動を許容している。
【００３９】
なお、上記第１移動軸４２ａ，４２ａを有する第１サイレンサ側吊り下げブラケット４２，４２と、第２移動軸５２ａ，５２ａを有する第２サイレンサ側吊り下げブラケット５２，５２とは、左右それぞれに一体化されてＬ字状のロッド６１，６１とされている。該Ｌ字状ロッド６１，６１は、上記支持ブラケット３１，３１の上部に設けられた断面半円弧状の上向き溝３１ａ，３１ａの内面に第２移動軸５２ａ，５２ａ側で固着されている。
【００４０】
これによれば、サイレンサ３は、これらの第１，第２支持機構９，９，１０，１０の第１，第２固定軸４１ａ，４１ａ，５１ａ，５１ａと、第１、第２ハンガーラバー４３，４３，５３，５３と、第１，第２移動軸４２ａ，４２ａ，５２ａ，５２ａが連結されたＬ字状ロッド６１，６１と、支持ブラケット３１，３１とを介して、両端で吊り下げ支持されると共に、第１支持機構９，９により車体前後方向の移動が許容され、第２支持機構１０，１０により車体幅方向の移動が許容される。
【００４１】
また、サイレンサ３に車体前後方向の振動が生じた場合には、車体前後方向の移動を許容する第１支持機構９，９の第１ハンガーラバー４３，４３が第１固定軸４１ａ，４１ａを中心として車体長手方向に揺動する一方で、車体幅方向の移動を許容する第２支持機構１０，１０の第２固定軸５１ａ，５１ａは車体長手方向に延びているので、第２ハンガーラバー５３，５３は車体長手方向にはそれほど大きくは揺動しない。一方、車体幅方向の振動が生じた場合には、車体幅方向の移動を許容する第２支持機構１０，１０の第２ハンガーラバー５３，５３が第２固定軸５１ａ，５１ａを中心として車体幅方向に揺動する一方で、車体前後方向の移動を許容する第１支持機構９，９の第１固定軸４１ａ，４１ａは車体幅方向に延びているので、第１ハンガーラバー４３，４３は車体幅方向にはそれほど大きくは揺動しない。
【００４２】
その場合に、上記第１，第２ハンガーラバー４３，４３，５３，５３は、それぞれの下部を貫通してＬ字状のサイレンサ側吊り下げロッド６１により連結されているので、車体前後方向の振動及び車体幅方向の振動のいずれが生じた場合にも、互いに揺動を規制しようとするが、第１，第２ハンガーラバー４３，４３，５３，５３自身の弾性により変形して、上記振動を許容する。
【００４３】
つまり、第１，第２支持機構９，９，１０，１０は、サイレンサ３の振動を、完全に許容するのでなく、また完全に規制するのでもなく、互いに第１、第２ハンガーラバー４３，４３，５３，５３が弾性変形できる範囲内で許容し、これにより、車体前後方向の振動及び車体幅方向の振動のいずれが生じても、その振幅を大きくさせずに速やかに収束させるのである。
【００４４】
したがって、排気管１，２及びサイレンサ３が、例えばブレーキングやコーナリング等により、車体前後方向及び車体幅方向のいずれの方向に、あるいは、これらが組み合わされた方向に振動しても、該振動は２つの支持機構９，９，１０，１０により許容されて吸収され、車体に伝達されないから、乗車フィーリングが悪化しない。
【００４５】
また、上記振動が、第１、第２ハンガーラバー４３，４３，５３，５３の揺動及び変形により許容されて吸収されるから、サイレンサ３と車体との接続部に応力が生じず、接続部が疲労して破損することがないのである。
【００４６】
また、排気管１，２が熱膨張したような場合にも、該膨張が車体前後方向の移動を許容する第１支持機構９，９により許容されて吸収されるから、車体前後方向の振動が生じたときと同様、車体フレームＦ２と第１、第２車体側吊り下げブラケット４１，５１との接続部、及びサイレンサ３と連結された第１、第２サイレンサ側吊り下げブラケット４２，５２との接続部に応力が生じず、これらの接続部が疲労して破損するようなことがない。
【００４７】
ところで、左右一対の第２固定軸の間隔と左右一対の第２移動軸の間隔とが同じ場合には、平行四辺形リンクとなって、車体幅方向へのサイレンサの移動、例えばサイレンサの幅方向の振動が抑制されない。そこで、図７のように、左右一対の第２固定軸５１ａ，５１ａの間隔をＸ１とし、左右一対の第２移動軸５２ａ，５２ａの間隔をＸ１より小さいＸ２として異ならせ、振動を抑制するのである。その場合、特に、図７のように台形状にするのが良い。なお、第２移動軸５２ａ，５２ａの間隔Ｘ２が第２固定軸５１ａ，５１ａの間隔Ｘ１より大きい場合でも、ほぼ同様の効果が得られる。
【００４８】
また、車体前後方向の移動を許容する第１支持機構９，９は、サイレンサ３の両端部３ａ，３ａの前側に配置され、車体幅方向の移動を許容する第２支持機構１０，１０は、サイレンサ３の両端部３ａ，３ａの後側に配置されている。これによれば、例えば車両のコーナリング等でサイレンサ３及び排気管２，４が振動した場合には、その振動は車体前後方向のほぼ中央を中心とした水平面内のものとなると共に、その振幅は中心から遠くなるにしたがって、すなわちサイレンサ３の前側よりも後側の方が大きくなるが、車体幅方向の移動を許容する第２支持機構１０，１０がサイレンサ３の両端部３ａ，３ａの後側を支持しているので、該振動をより効果的に許容して吸収することができる。なお、前側と後側とを入れ替えることも可能である。
【００４９】
また、上流側排気管２と下流側排気管４とがフレキシブルジョイント５により連結されているので、上流側排気管２で生じたエンジンの振動が下流側排気管４に伝達されない、一方下流側排気管４で生じたサイレンサ３の車体上下方向の振動が伝達されることがない。すなわち、フレキシブルジョイント５の上流側及び下流側のいずれで車体上下方向の振動が生じても、該振動が他方にまで伝達されることがない。
【００５０】
一方、例えば、テールパイプ６がサイレンサ３の端部にのみ接続されている場合は、サイレンサ３が振動すると、該接続部を支点としてテールパイプ６が振動して接続部に応力が生じ、該接続部が疲労して破損する虞があるが、本発明では、それぞれが他の２つと接続点を有しているので、このようなことが生じない。同様に、例えばサイレンサを支えるブラケットがサイレンサの端部にのみ接続されている場合のように、該接続部が疲労して破損する虞がない。つまり、サイレンサ３が振動しても、特定の接続部に振動が集中せず分散されるから、接続部が応力により疲労して破損するようなことがない。
【００５１】
そして、テールパイプ６は、サイレンサ３と支持ブラケット３１とのほぼ接続点アの高さまで延び、テールパイプ６と支持ブラケット３１との接続点ウは、高さ方向において、サイレンサ３と支持ブラケット３１との接続点アと、サイレンサ３とテールパイプ６との接続点イとの中間に位置させ、これらの接続点ア、イ、ウでほぼ２等辺三角形状の剛体構造としているので、該接続点近傍の剛性及びテールパイプ６のサイレンサ３への支持剛性がより高められている。
【００５２】
ところで、テールパイプをバンパーに貫通させると、テールパイプが振動したときにバンパーに接触する虞があるが、第１，第２支持機構９，９、１０，１０のうちの一方により振動が許容されて吸収されても、他方によりその振動が抑制されるから、テールパイプ６の終端部接触して熱損したり、破損したりすることが抑制される。
【００５３】
なお、本実施の形態では、フレキシブルジョイント５は、上流側排気管２と下流側排気管とを上下動可能に連結するものとしたが、上下動可能なものだけに限定されるものではない。
【００５４】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、車体幅方向に長いサイレンサを有する排気系においても、車体前後方向の移動を許容する支持手段と、車体幅方向の移動を許容する支持手段とでサイレンサ及び排気管を支持することにより、車体前後方向の移動だけでなく、車体幅方向の移動も許容できる排気系の構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る排気系構造の側面図である。
【図２】同下流側排気系の平面図である。
【図３】図１におけるＡ−Ａ線による上流側支持機構の矢視図である。
【図４】図１におけるＢ−Ｂ線による下流側支持機構の矢視図である。
【図５】サイレンサの一端部の概要斜視図である。
【図６】図１におけるＣ−Ｃ線による矢視図である。
【図７】図１における矢印Ｅによる矢視図である。
【符号の説明】
３サイレンサ
４下流側排気管
９第１支持機構（車体前後方向の移動を許容する支持手段）
１０第２支持機構（車体幅方向の移動を許容する支持手段）
３１支持ブラケット
４１ａ，５１ａ固定軸（車体側吊り下げブラケット）
４２ａ，５２ａ移動軸（サイレンサ側吊り下げブラケット）
４３，５３ハンガーラバー（弾性体）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention belongs to the technical field of an exhaust system structure in which a silencer whose longitudinal direction is the vehicle body width direction is attached to the exhaust system.
[0002]
[Prior art]
In general, an exhaust system of an automobile is provided with a silencer that attenuates an exhaust sound when exhausting combustion gas generated in an engine. The silencer is connected to the engine via an exhaust pipe and attached to the vehicle body via a bracket or the like. In that case, the silencer mounting structure is divided into a structure in which the longitudinal direction of the silencer and the longitudinal direction of the silencer coincide with each other, and a structure in which the vehicle body width direction and the longitudinal direction of the silencer coincide with each other. Which structure is selected in consideration of the layout and the like.
[0003]
For example, as the latter mounting structure, a rod-like silencer-side hanging bracket extending outward in the vehicle width direction is provided in the four front and rear, left and right corners of the silencer having the vehicle width direction as the longitudinal direction in Japanese Utility Model Laid-Open No. 02-61115. In addition, corresponding to these silencer side suspension brackets, four rod-shaped vehicle body side suspension brackets extending in parallel to the silencer side suspension brackets are provided at the lower part of the vehicle body. It is connected via a hanger rubber, which allows thermal expansion in the longitudinal direction of the exhaust pipe that extends in the longitudinal direction of the vehicle body and is connected to the silencer, and vibration when the silencer and exhaust pipe vibrate in the longitudinal direction. And the technology to absorb it is disclosed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the mounting structure described in the above publication, for example, when the silencer vibrates in the longitudinal direction of the vehicle body due to starting or braking, the vibration is allowed and absorbed by the means for allowing the vibration in the longitudinal direction of the vehicle body. However, when the silencer vibrates in the width direction of the vehicle body due to cornering or the like, there is no means for allowing the vibration in the width direction, so this vibration in the vehicle width direction is transmitted to the vehicle body, As the ring deteriorates, stress may act on the connection between the vehicle body and the suspension bracket on the vehicle body and the connection between the silencer and the suspension bracket on the silencer side, and these connections may fatigue and break. There is.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide an exhaust system structure that allows not only vibration in the longitudinal direction of the vehicle body but also vibration in the vehicle body width direction in an exhaust system having a silencer that is long in the vehicle body width direction.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  That is, the invention according to claim 1 of the present application is an exhaust system structure in which a silencer that is long in the vehicle body width direction is attached to the downstream end portion of the exhaust pipe, and the silencer includes the front side and the rear side of both ends in the vehicle body width direction. Are supported by the vehicle body via a pair of left and right support means arranged on the left and right, and either one of the support means allows the exhaust pipe and the silencer to move in the longitudinal direction of the vehicle body, and the other support means exhausts the exhaust. The pipe and silencer are allowed to move in the vehicle width direction.And a supporting means for allowing movement in the longitudinal direction of the vehicle body is a first fixed shaft attached to the vehicle body side and extending in the vehicle body width direction, and a first fixed shaft attached to the silencer side and extending parallel to the first fixed shaft. The support means having a moving shaft and a first elastic body through which both the shafts pass, and allowing the movement in the vehicle body width direction is attached to the vehicle body side and extends in the vehicle body longitudinal direction, A second moving shaft attached to the silencer side and extending in parallel with the second fixed shaft; and a second elastic body through which both the shafts penetrate, and the first and second moving shafts are L-shaped. IntegratedIt is characterized by that.
[0007]
  According to the present invention, the movement of the exhaust pipe and the silencer in the longitudinal direction of the vehicle body is allowed by the supporting means that allows the movement in the longitudinal direction of the vehicle body, and the movement in the vehicle body width direction is allowed by the supporting means that allows the movement in the vehicle body width direction. Since it is permitted, movement in the vehicle body width direction, the vehicle body front-rear direction, and the direction in which these are combined is permitted.Therefore, even if the exhaust pipe and the silencer vibrate in either the vehicle longitudinal direction or the vehicle width direction, for example, by braking or cornering, or in the direction in which they are combined, the vibration is generated by the two support means. Since it is allowed to be absorbed and is not transmitted to the vehicle body, the riding feeling does not deteriorate.
[0008]
  Further, since the vibration is absorbed, no stress is generated in the connection portion between the vehicle body and the silencer, so that the connection portion is not fatigued and damaged. Furthermore, even when the exhaust pipe is thermally expanded, the expansion is allowed and absorbed by the support means that allows the vehicle body to move in the longitudinal direction. No stress is generated at the connection part with the silencer, and these connection parts are not fatigued and damaged.
[0009]
  In particular, according to the present invention, for example, when vibration in the longitudinal direction of the vehicle body occurs in the silencer, the first elastic body of the support means that allows movement in the longitudinal direction of the vehicle body is centered on the first fixed shaft. Since the second fixed shaft of the supporting means that allows movement in the vehicle body width direction extends in the vehicle body longitudinal direction while swinging in the vehicle longitudinal direction, the second elastic body does not swing so much in the vehicle body longitudinal direction. . On the other hand, when vibration in the vehicle body width direction occurs, the second elastic body of the support means that allows movement in the vehicle body width direction swings in the vehicle body width direction around the second fixed shaft, while the vehicle body longitudinal direction Since the first fixed shaft of the supporting means that allows the movement of the first member extends in the vehicle body width direction, the first elastic body does not swing so much in the vehicle body width direction.
[0010]
  In that case, since the first elastic body and the second elastic body are connected by the first and second moving shafts that are integrated in an L shape through the respective lower portions, vibrations in the longitudinal direction of the vehicle body and Regardless of the occurrence of vibrations in the vehicle body width direction, they attempt to restrict the swinging of each other, but are deformed by the elasticity of the first elastic body and the second elastic body themselves to allow the vibrations. That is, these two pairs of support means do not completely allow or restrict vibration, but allow the first and second elastic bodies to be elastically deformed with respect to each other. Thus, regardless of whether the vibration in the longitudinal direction of the vehicle body or the vibration in the vehicle body width direction occurs, the vibration is converged quickly without increasing the amplitude. Further, since the vibration is allowed and absorbed by the swing and deformation of the first and second elastic bodies, no stress is generated at the connection portion between the silencer and the vehicle body, and the connection portion may be fatigued and damaged. There is no.
[0011]
Next, the invention according to claim 2 is the invention according to claim 1, wherein the exhaust pipe is connected to the upstream exhaust pipe connected to the engine and the downstream exhaust pipe attached to the silencer by a flexible joint. It is characterized by being made.
[0012]
According to this invention, since the upstream exhaust pipe and the downstream exhaust pipe are connected by the flexible joint, for example, the vibration of the engine generated in the upstream exhaust pipe is not transmitted to the downstream exhaust pipe, while the downstream side The vibration in the vehicle body width direction of the silencer generated in the side exhaust pipe is not transmitted.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, the supporting means for allowing movement in the longitudinal direction of the vehicle body is disposed on the front side of both ends of the silencer, The support means for allowing the movement is arranged on the rear side of both end portions of the silencer.
[0014]
According to the present invention, when the silencer and the exhaust pipe vibrate in the width direction of the vehicle body, for example, due to cornering of the vehicle, the vibration is in a horizontal plane centered approximately in the center of the vehicle front-rear direction, and its amplitude As the distance from the center increases, that is, the rear side becomes larger than the front side of the silencer, but the second support means that allows movement in the vehicle body width direction supports the rear side of both ends of the silencer. Vibration can be allowed and absorbed more effectively.
[0020]
  Claim 4The invention described inAny one of claims 1 to 3The tail pipe extends in the vehicle body width direction from both ends of the silencer, and the support bracket that supports the tail pipe to the silencer is connected above the tail pipe at both ends of the silencer, and is integrally formed in an L shape. The converted first and second moving shafts are supported by the support bracket.
[0021]
According to the present invention, since the rigid structure is formed by the combination of the support bracket having the connection point with the other two, both ends of the silencer, and the tail pipe, the rigidity around the connected portion and the tail pipe are formed. Support rigidity to the silencer is improved. Further, since the first and second moving shafts integrated in the L-shape are supported by the support bracket, the support rigidity of the first and second moving shafts integrated in the L-shape is also improved. Will be improved.
[0022]
Also, for example, when the tail pipe is connected only to the end of the silencer, when the silencer vibrates, the tail pipe vibrates using the connection portion as a fulcrum, causing stress in the connection portion and fatigues the connection portion. However, in the present invention, since each has a connection point with the other two, such a problem does not occur. Similarly, there is no possibility that the connecting portion is fatigued and damaged as in the case where the bracket supporting the silencer is connected only to the end portion of the silencer. That is, according to the present invention, even if the silencer vibrates, the vibration is not concentrated on the specific connecting portion and is dispersed, so that the connecting portion is not fatigued and damaged by stress.
[0023]
  Also,Claim 5The invention described inClaim 4The tail pipe extends to the height of the connection point between the silencer and the support bracket, and the connection point between the tail pipe and the support bracket is connected to the connection point between the silencer and the support bracket and the silencer in the height direction. And the connection point between the tail pipe and the connection point of the tail pipe.
[0024]
According to this invention, a rigid body structure having an approximately isosceles triangle shape is formed by a connection point between the tail pipe and the support bracket, a connection point between the silencer and the support bracket, and a connection point between the silencer and the tail pipe. The rigidity in the vicinity of the connection point is further increased, and the effect of claim 5 is further promoted.
[0025]
  AndClaim 6The invention described inClaim 4OrClaim 5The tail pipe has a tail end portion that extends rearward of the vehicle body and penetrates the rear bumper.
[0026]
By the way, if the tail pipe passes through the bumper, there is a possibility that the tail pipe may come into contact with the bumper when it vibrates, but even if vibration is allowed and absorbed by one of the two support means, the vibration is caused by the other. Therefore, it is possible to prevent the tail end portion of the tail pipe from contacting and causing heat loss or damage.
[0027]
  further,Claim 7The invention described inClaim 1FromClaim 6In the invention according to any one of the above, the support means for allowing movement in the vehicle body width direction is different in the distance between the pair of left and right second fixed shafts and the distance between the pair of left and right second movement axes. And
[0028]
By the way, when the distance between the pair of left and right second fixed shafts is the same as the distance between the pair of left and right second movement shafts, it becomes a parallelogram link to move the silencer in the vehicle body width direction, for example, the width direction of the silencer The vibration of is not suppressed. Therefore, the vibration is suppressed by making the interval between the pair of left and right second fixed shafts different from the interval between the pair of left and right second moving shafts.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an exhaust system structure according to an embodiment of the present invention will be described.
[0030]
As shown in FIGS. 1 and 2, the exhaust system 1 includes an upstream exhaust pipe 2 connected to an unillustrated engine side, a downstream exhaust pipe 4 connected to a silencer 3 that is long in the vehicle body width direction, and an upstream exhaust. And a flexible joint 5 that connects the pipe 2 and the downstream exhaust pipe 4 so as to be swingable in the vertical direction. Exhaust gas discharged from the engine is not shown in the figure. Catalytic converter, pre-silencer, upstream exhaust pipe 2, flexible It is configured to be discharged into the atmosphere through the joint 5, the downstream exhaust pipe 4, the silencer 3, and the tail pipes 6 and 6 attached to both side surfaces 3 a and 3 a of the silencer 3.
[0031]
The exhaust system 1 includes an upstream support mechanism 7 provided in the vicinity of the flexible joint 5 of the upstream exhaust pipe 2 and a downstream support mechanism 8 provided in the vicinity of the intermediate position in the longitudinal direction of the downstream exhaust pipe 4. And the first support mechanisms 9 and 9 provided on the front side in the vicinity of both ends of the silencer 3 in the longitudinal direction and the second support mechanisms 10 and 10 provided on the rear side are supported by the vehicle body and the like.
[0032]
Among these, as shown in FIG. 3, the upstream support mechanism 7 includes a fixed shaft 11 extending from the vehicle body frame F1 in the vehicle body width direction, a hanger rubber 12 swingably supported by the fixed shaft 11, A moving shaft 13 that extends through the lower part of the hanger rubber 12 and extends toward the upstream exhaust pipe 2, and a bracket 14 that has a central portion fixed to the moving shaft 13 and an end fixed to the upstream exhaust pipe 2. When the upstream exhaust pipe 2 moves in the longitudinal direction of the vehicle body due to thermal expansion or vibration, the hanger rubber 12 swings in the longitudinal direction about the fixed shaft 11 to allow the movement. In addition, the vibration is not transmitted to the vehicle body side.
[0033]
As shown in FIG. 4, the downstream support mechanism 8 has substantially the same configuration as the upstream support mechanism 7, and is a fixed shaft that is screwed into a boss Da provided in the case D of the differential gear device and extends in the vehicle body width direction. 21, a hanger rubber 22 swingably supported by the fixed shaft 21, a moving shaft 23 that penetrates the lower portion of the hanger rubber 22 and extends toward the downstream exhaust pipe 4, and a center on the moving shaft 23 And a bracket 24 with an end fixed to the downstream exhaust pipe 4. When the downstream exhaust pipe 4 moves in the longitudinal direction of the vehicle body due to thermal expansion or vibration, the hanger rubber 22 By swinging back and forth about the fixed shaft 21, the movement is allowed and absorbed, and vibration and the like are not transmitted to the differential device side.
[0034]
Next, the surrounding structure including the silencer 3 will be described. As shown in FIGS. 1, 2, and 5, the silencer 3 is a bottomed cylindrical body that is long in the width direction of the vehicle body and has both ends 3a and 3a having an elliptical shape, and a downstream exhaust pipe 4 at the center in the width direction. In addition to being connected, tail pipes 6 and 6 having a circular cross section are connected to lower portions of both end portions 3a and 3a. The tail pipes 6 and 6 extend obliquely upward from the both end portions 3a and 3a in the vehicle body width direction, bend rearward at the tip portions thereof, and penetrate the bumper B. A gap is provided between the bumper B and the bumper B so as not to collide or interfere even when the tail pipes 6 and 6 vibrate.
[0035]
Also, as shown in FIGS. 5, 6, and 7, one end of the support brackets 31 and 31 that support the tail pipes 6 and 6 are connected above the tail pipes 6 and 6 at the both end portions 3a and 3a. The other end is connected to the tail pipes 6 and 6.
[0036]
According to this, as indicated by reference symbols A, A, and C in FIG. 6, the support brackets 31 and 31 each having a connection point with the other two, both ends 3a and 3a of the silencer 3, and the tail pipes 6 and 6 Since the rigid body structure is formed by the combination of the above, the rigidity around these connected portions and the rigidity of supporting the tail pipes 6 and 6 to the silencer 3 are improved. Further, ribs 31b and 31b are provided on the outer side surfaces of the support brackets 31 and 31, and this rigidity is further enhanced.
[0037]
Next, the first support mechanisms 9 and 9 and the second support mechanisms 10 and 10 will be described. First, the first support mechanisms 9, 9 are attached to the vehicle body frame F2 side and are rod-shaped first vehicle body side suspension brackets 41, 41 provided with first fixed shafts 41a, 41a extending in the vehicle body width direction. The silencer side suspension rods 42, 42 provided with first moving shafts 42a, 42a attached to the silencer 3 side and extending parallel to the first fixed shafts 41a, 41a, and both shafts 41a, 41a, 42a, 42a has first hanger rubbers 43, 43 that can swing in the vehicle longitudinal direction about the first fixed shafts 41a, 41a. For example, when vibration in the vehicle longitudinal direction occurs, the first fixed The first hanger rubber 43, 43 swings in the front-rear direction about the shafts 41a, 41a, thereby allowing the first movement shafts 42a, 42a to move in the front-rear direction.
[0038]
The second support mechanisms 10, 10 are attached to the vehicle body frame F2 side, rod-shaped second vehicle body side suspension brackets 51, 51 provided with second fixed shafts 51a, 51a extending in the vehicle longitudinal direction, and silencers. Silencer-side hanging rods 52, 52 provided with second moving shafts 52a, 52a attached to the third side and extending parallel to the second fixed shafts 51a, 51a, and both shafts 51a, 51a, 52a, 52a The second hanger rubber 53 has a second hanger rubber 53, 53 penetrating therethrough and swingable in the vehicle body width direction around the second fixed shaft 51a, 51a, and the second hanger rubber 53 around the second fixed shaft 51a, 51a. , 53 swings in the vehicle body width direction, thereby allowing the second movement shafts 52a, 52a to move in the vehicle body width direction.
[0039]
The first silencer side suspension brackets 42, 42 having the first moving shafts 42a, 42a and the second silencer side suspension brackets 52, 52 having the second movement shafts 52a, 52a are integrated with each other on the left and right. The L-shaped rods 61 and 61 are formed. The L-shaped rods 61, 61 are fixed to the inner surfaces of the upward grooves 31a, 31a provided in the upper part of the support brackets 31, 31 on the second moving shafts 52a, 52a side.
[0040]
According to this, the silencer 3 includes the first and second fixed shafts 41a, 41a, 51a, 51a of the first and second support mechanisms 9, 9, 10, 10 and the first and second hanger rubbers 43. , 43, 53, 53, L-shaped rods 61, 61 to which the first and second moving shafts 42a, 42a, 52a, 52a are connected, and support brackets 31, 31, and supported by suspension at both ends. At the same time, movement in the longitudinal direction of the vehicle body is allowed by the first support mechanisms 9, 9, and movement in the vehicle width direction is allowed by the second support mechanisms 10, 10.
[0041]
Further, when vibration in the longitudinal direction of the vehicle body occurs in the silencer 3, the first hanger rubbers 43, 43 of the first support mechanisms 9, 9 that allow movement in the longitudinal direction of the vehicle body are centered on the first fixed shafts 41a, 41a. Since the second fixed shafts 51a and 51a of the second support mechanisms 10 and 10 that allow movement in the vehicle body width direction while extending in the vehicle body longitudinal direction extend in the vehicle body longitudinal direction, the second hanger rubber 53, 53 does not swing so much in the longitudinal direction of the vehicle body. On the other hand, when vibration in the vehicle body width direction occurs, the second hanger rubbers 53 and 53 of the second support mechanisms 10 and 10 that allow movement in the vehicle body width direction are centered on the second fixed shafts 51a and 51a. Since the first fixed shafts 41a and 41a of the first support mechanisms 9 and 9 that allow movement in the longitudinal direction of the vehicle body while swinging in the direction extend in the vehicle body width direction, the first hanger rubbers 43 and 43 It does not swing so much in the width direction.
[0042]
In this case, the first and second hanger rubbers 43, 43, 53, 53 penetrate through the lower portions and are connected by the L-shaped silencer side hanging rod 61. Even if any of the vibrations in the vehicle body width direction occurs, it tries to restrict the swinging of each other, but the first and second hanger rubbers 43, 43, 53, 53 are deformed by the elasticity of themselves to Allow.
[0043]
That is, the first and second support mechanisms 9, 9, 10, 10 do not completely allow or restrict the vibration of the silencer 3, but the first and second hanger rubbers 43, 43, 53, 53 are allowed within a range in which they can be elastically deformed, so that any of the vibrations in the longitudinal direction of the vehicle body and the vibrations in the width direction of the vehicle body is quickly converged without increasing the amplitude.
[0044]
Therefore, even if the exhaust pipes 1 and 2 and the silencer 3 vibrate in any direction of the longitudinal direction of the vehicle body and the vehicle body width direction, for example, by braking or cornering, or in a direction in which these are combined, Since it is allowed and absorbed by the two support mechanisms 9, 9, 10, and 10 and is not transmitted to the vehicle body, the riding feeling does not deteriorate.
[0045]
Further, since the vibration is allowed and absorbed by the swinging and deformation of the first and second hanger rubbers 43, 43, 53, 53, no stress is generated at the connection portion between the silencer 3 and the vehicle body, and the connection portion. Will not be damaged by fatigue.
[0046]
Even when the exhaust pipes 1 and 2 are thermally expanded, the expansion is allowed and absorbed by the first support mechanisms 9 and 9 that allow movement in the longitudinal direction of the vehicle body. As in the case of the occurrence, the connection portion between the vehicle body frame F2 and the first and second vehicle body side suspension brackets 41 and 51 and the first and second silencer side suspension brackets 42 and 52 coupled to the silencer 3 No stress is generated in the connecting portions, and these connecting portions are not fatigued and broken.
[0047]
By the way, when the distance between the pair of left and right second fixed shafts is the same as the distance between the pair of left and right second movement shafts, it becomes a parallelogram link to move the silencer in the vehicle body width direction, for example, the width direction of the silencer The vibration of is not suppressed. Therefore, as shown in FIG. 7, the distance between the pair of left and right second fixed shafts 51a, 51a is set to X1, and the distance between the pair of left and right second moving shafts 52a, 52a is set to X2, which is smaller than X1, thereby suppressing vibration. is there. In that case, it is particularly preferable to form a trapezoid as shown in FIG. Even when the distance X2 between the second moving shafts 52a and 52a is larger than the distance X1 between the second fixed shafts 51a and 51a, substantially the same effect can be obtained.
[0048]
The first support mechanisms 9, 9 that allow movement in the longitudinal direction of the vehicle body are arranged in front of both end portions 3a, 3a of the silencer 3, and the second support mechanisms 10, 10 that allow movement in the vehicle width direction are: The silencer 3 is disposed at the rear side of both end portions 3a, 3a. According to this, for example, when the silencer 3 and the exhaust pipes 2 and 4 vibrate due to vehicle cornering or the like, the vibrations are in a horizontal plane centered about the center in the longitudinal direction of the vehicle body, and the amplitude is As the distance from the center increases, that is, the rear side of the silencer 3 becomes larger than the front side, but the second support mechanisms 10 and 10 that allow movement in the vehicle body width direction are the rear sides of both ends 3a and 3a of the silencer 3. Therefore, the vibration can be more effectively allowed and absorbed. Note that the front side and the rear side can be interchanged.
[0049]
Further, since the upstream exhaust pipe 2 and the downstream exhaust pipe 4 are connected by the flexible joint 5, engine vibration generated in the upstream exhaust pipe 2 is not transmitted to the downstream exhaust pipe 4. The vibration of the silencer 3 generated in the pipe 4 in the vertical direction of the vehicle body is not transmitted. That is, even if vibration in the vertical direction of the vehicle body occurs on either the upstream side or the downstream side of the flexible joint 5, the vibration is not transmitted to the other side.
[0050]
On the other hand, for example, when the tail pipe 6 is connected only to the end portion of the silencer 3, when the silencer 3 vibrates, the tail pipe 6 vibrates with the connecting portion serving as a fulcrum, and stress is generated in the connecting portion. However, in the present invention, each of them has a connection point with the other two, so this does not occur. Similarly, there is no possibility that the connecting portion is fatigued and damaged as in the case where the bracket supporting the silencer is connected only to the end portion of the silencer. That is, even if the silencer 3 vibrates, the vibration is not concentrated on the specific connection portion and is dispersed, so that the connection portion is not fatigued and damaged by stress.
[0051]
The tail pipe 6 extends to the height of the connection point A between the silencer 3 and the support bracket 31, and the connection point c between the tail pipe 6 and the support bracket 31 is located in the height direction between the silencer 3 and the support bracket 31. Is located between the connection point A and the connection point A between the silencer 3 and the tail pipe 6, and the connection point A, A, U has a substantially isosceles triangular rigid body structure. And the rigidity of supporting the tail pipe 6 to the silencer 3 are further enhanced.
[0052]
By the way, if the tail pipe is passed through the bumper, there is a possibility that the tail pipe may come into contact with the bumper when the tail pipe vibrates, but the vibration is allowed by one of the first and second support mechanisms 9, 9, 10 and 10. Even if it is absorbed, the vibration is suppressed by the other, and it is suppressed that the tail end portion of the tail pipe 6 comes into contact with the heat and is damaged.
[0053]
In the present embodiment, the flexible joint 5 connects the upstream side exhaust pipe 2 and the downstream side exhaust pipe so as to be movable up and down. However, the flexible joint 5 is not limited to the one that can move up and down.
[0054]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, even in an exhaust system having a silencer that is long in the vehicle body width direction, the silencer and the support means that allow movement in the vehicle body longitudinal direction and the support means that allows movement in the vehicle body width direction are used. By supporting the exhaust pipe, it is possible to provide an exhaust system structure that allows not only movement in the longitudinal direction of the vehicle body but also movement in the vehicle body width direction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an exhaust system structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the downstream exhaust system.
FIG. 3 is an arrow view of the upstream support mechanism taken along line AA in FIG.
4 is an arrow view of the downstream support mechanism taken along line BB in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a schematic perspective view of one end of a silencer.
FIG. 6 is a view taken along the line CC in FIG. 1;
7 is a view taken in the direction of arrow E in FIG.
[Explanation of symbols]
3 Silencer
4 Downstream exhaust pipe
9 First support mechanism (support means for allowing movement in the longitudinal direction of the vehicle body)
10 Second support mechanism (support means for allowing movement in the vehicle body width direction)
31 Support bracket
41a, 51a Fixed shaft (car body side hanging bracket)
42a, 52a Moving shaft (silencer side hanging bracket)
43,53 Hanger rubber (elastic body)

Claims

An exhaust system structure in which a silencer that is long in the vehicle body width direction is attached to the downstream end portion of the exhaust pipe, and the silencer includes a pair of left and right support means disposed on the front side and the rear side of both ends in the vehicle body width direction. And one of the support means allows the exhaust pipe and silencer to move in the longitudinal direction of the vehicle body, and the other support means allows the exhaust pipe and silencer to move in the width direction of the vehicle body. And a support means for allowing movement in the longitudinal direction of the vehicle body is a first fixed shaft attached to the vehicle body side and extending in the vehicle body width direction, and a first fixed shaft attached to the silencer side and extending parallel to the first fixed shaft. The supporting means having one moving shaft and a first elastic body through which both the shafts pass, and allowing the movement in the vehicle body width direction is attached to the vehicle body side and extends to the vehicle body front-rear direction. , Silencer And a second elastic shaft extending parallel to the second fixed shaft and a second elastic body through which both the shafts penetrate, and the first and second moving shafts are integrated in an L shape. Exhaust system structure characterized by being .

The exhaust system structure according to claim 1, wherein the exhaust pipe is an upstream exhaust pipe connected to the engine and a downstream exhaust pipe attached to the silencer connected by a flexible joint.

The support means for allowing movement in the longitudinal direction of the vehicle body is arranged on the front side of both ends of the silencer, and the support means for allowing movement in the width direction of the vehicle body is arranged on the rear side of both ends of the silencer. The exhaust system structure according to claim 1 or 2.

A tail pipe extends in the vehicle body width direction from both ends of the silencer, and a support bracket for supporting the tail pipe to the silencer is connected to the silencer at both ends of the silencer above the tail pipe, and is integrated in an L shape. The exhaust system structure according to any one of claims 1 to 3, wherein the second moving shaft is supported by the support bracket.

The tail pipe extends to the height of the connection point between the silencer and the support bracket, and the connection point between the tail pipe and the support bracket is connected in the height direction between the connection point between the silencer and the support bracket and between the silencer and the tail pipe. The exhaust system structure according to claim 4 , wherein the exhaust system structure is located approximately in the middle of the point.

The exhaust system structure according to claim 4 or 5 , wherein the tail pipe has a terminal portion extending rearward of the vehicle body and penetrating through the rear bumper.

The support means to permit movement of the vehicle body width direction, claim from claim 1, characterized in that the distance between the second fixed shaft of the pair, and the distance between the second axis of movement pair differs 6 The exhaust system structure according to any one of the above.