JP3984563B2 - Piano whippen - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押鍵された鍵で突き上げられることによって回動し、鍵の押鍵エネルギーをハンマーに伝達するピアノのウィッペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のピアノのウィッペンとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このウィッペン51は、図4に示すように、基本的にほぼ一定の高さを有するとともに、前後方向(以下、演奏者から見て手前側を「前」とし、先方側を「後」とする)に延びる本体部62と、この本体部62の中央部62aから下方に突出するヒール部63と、中央部62aの後端部から上方に突出するレバー支持部64とを備えている。ヒール部63の前面および背面は、本体部62の底面にほぼ垂直に交わっている。また、本体部62の前端部および後端部には、ジャック取付孔62bおよび被支持孔62cがそれぞれ設けられている。さらに、本体部62、ヒール部63およびレバー支持部64の各側面には、本体部62の後部および中央部62aからヒール部63の全体にわたって、凹部65(一方のみ図示)が形成されており、それにより、ウィッペン51の重量を軽減するようにしている。
【0003】
周知のように、以上の構成のウィッペン51などによって、アクションが構成されている。具体的には、アクションでは、ウィッペン51は、被支持孔62cを介してウィッペンフレンジに回動自在に取り付けられるとともに、ヒール部63を介して鍵の後部に載置されている。また、ウィッペン51のレバー支持部64およびジャック取付孔62bには、レペティションレバーおよびジャックがそれぞれ取り付けられている。さらに、このレペティションレバーには、シャンクローラを介して、ハンマーが載置されている。以上の構成のアクションでは、ウィッペン51は、押鍵された鍵で突き上げられることによって、被支持孔62cを中心として上方に回動し、レペティションレバーおよびジャックを連動させる。それにより、ハンマーが上方に回動することで、上方に張られた弦を打弦する。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−281959号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、ウィッペン51は、ヒール部63を介して鍵で突き上げられることによって、後端部の被支持孔62cを中心として回動するため、ヒール部63およびこれに連なる本体部62の中央部62aには、鍵の突き上げ力による曲げ荷重が直接、作用する。これに対し、本体部62は、ほぼ一定の高さを有していて、その剛性が低いので、鍵の突き上げによってその中央部62aが変形しやすく、この中央部62aの変形によって、ハンマーへの押鍵エネルギーの伝達ロスが生じることで、ハンマーの回動速度が遅くなり、その結果、ピアノの音量が不足がちになってしまう。
【0006】
上記のような問題は、前述した凹部65を浅くすることによって、本体部62の断面を大きくすることで解消することが可能である。しかし、その場合には、ウィッペン51の重さが大きくなるので、ウィッペン51の動きが鈍くなり、応答性が低下してしまい、打弦タイミングが遅くなってしまう。また、このようにウィッペン51の重さが大きく、それにより、ウィッペン51を含めたアクション全体の重さが大きいことによって、タッチ重さが大きくなるので、それを調整するために、鍵の前部に鍵重りを余分に取り付けなければならなくなる。
【0007】
さらに、ヒール部63の前面および背面と本体部62の底面が垂直に交わっているので、鍵で突き上げられたときに、これらの境界部に、応力集中が生じやすく、それにより不具合が生じ、アクションの動作に支障を来すおそれがある。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、応力集中を回避しながら、高剛性と軽量化を両立させ、それにより、ピアノの音量を十分に得ることができるとともに、アクションの応答性を向上させることができるピアノのウィッペンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1による発明は、レペティションレバーが取り付けられるとともに、押鍵された鍵で突き上げられることによって回動し、前記鍵の押鍵エネルギーをハンマーに伝達するピアノのウィッペンであって、前後方向に延びるとともに、前部と、水平軸線回りに回動自在に支持される後部と、前部と後部の間に位置し、前部および後部に連続するとともに、前部および後部よりも上方に延びる中央部とを有する本体部と、本体部から上方に突出し、本体部の前部および後部に、曲線状の上面を有するレバー移行部を介して連続するとともに、レペティションレバーが取り付けられるレバー取付部と、本体部から下方に突出し、本体部の前部および後部に、曲線状の下面を有するヒール移行部を介して連続し、鍵によって突き上げられるヒール部と、本体部およびヒール部の少なくとも一方に設けられ、その重量を軽減するための凹部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、ウィッペンは、ヒール部を介して鍵で突き上げられることによって、後部を中心として水平軸線回りに回動する。また、ウィッペンの本体部の中央部が、前部および後部よりも上方に延びているので、この部分の高さが一定である従来のウィッペンと比較して、剛性が大きい。さらに、本体部から下方に突出するヒール部が曲線状のヒール移行部を介して、本体部から上方に突出するレバー取付部が曲線状のレバー移行部を介して、本体部の前部および後部にそれぞれ連続している。したがって、ヒール部と本体部との境界部およびレバー取付部と本体部との境界部の双方において、ウィッペンの断面すなわち剛性が、前後方向に徐々に減少するので、断面が急激に減少する従来の場合と比較して、境界部の剛性を高めることができる。以上により、鍵で突き上げられた際の本体部の変形による押鍵エネルギーの伝達ロスを低減できるので、ハンマーの回動速度を高めることができ、したがって、ピアノの音量を十分に得ることができる。
【0011】
また、上記のようにヒール部およびレバー取付部と本体部との境界部において、曲線状のヒール移行部およびレバー移行部を介して、ウィッペンの断面が徐々に変化しているので、鍵の突き上げ力が作用したときの境界部での応力集中、およびこれに起因する不具合を回避することができる。
【0012】
さらに、本体部および/またはヒール部に凹部(肉盗み)が設けられているので、その分、ウィッペンの重量を軽減することができる。したがって、その動きを軽快にすることができるので、アクションの応答性を向上させることができる。また、ウィッペンの重量の軽減に伴い、アクション全体の重量を軽減できるので、鍵重りを削減することができる。
【0015】
請求項2による発明は、請求項1に記載のピアノのウィッペンにおいて、ヒール部には、鍵で突き上げられる部分の真上の部位に、その剛性を補強するための肉厚補強部が設けられていることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、ヒール部のうち、鍵によって突き上げられる部分の真上の部位が、肉厚補強部によって補強されているので、変形しやすいヒール部の剛性を特に補強することができ、それにより、押鍵エネルギーの伝達効率をさらに高めることができるので、ハンマーの回動速度をさらに高めることができる。
【0019】
請求項3による発明は、請求項1または2に記載のピアノのウィッペンにおいて、凹部が本体部およびヒール部にわたって連続的に設けられていることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、ウィッペンの広範囲にわたって凹部が設けられているので、ウィッペンの軽量化を十分に達成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態によるウィッペン1を含むグランドピアノのアクション41を、鍵52の離鍵状態において示している。このアクション41は、前後方向(同図の左右方向)に延び、鍵52の後部(同図の左部)にキャプスタンスクリュー60を介して載置されたウィッペン1と、ウィッペン1に回動自在に取り付けられたレペティションレバー43およびジャック44とを備えている。ウィッペン1は、後端部において、ウィッペンフレンジ58に水平軸線回りに回動自在に支持されている。さらに、レペティションレバー43の前部には、シャンクローラ55を介してハンマー56が載置されている。また、鍵52の前部には、鍵52のタッチ重さを調整するための鍵重り(図示せず)が取り付けられている。
【0022】
この離鍵状態から、鍵52が押鍵されると、ウィッペン1が突き上げられることにより、レペティションレバー43およびジャック44がウィッペン1と一緒に上方に回動する。そして、回動したジャック44がシャンクローラ55を介してハンマー56を突き上げることによって、ハンマー56が弦Sを打弦する。
【0023】
ウィッペン1は、例えば長繊維法で成形されており、この成形に用いられるペレットは、炭素繊維で構成されるロービングを、所定の張力を加えた状態で揃えながら、ゴム状重合体を含む熱可塑性樹脂である、例えばABS樹脂を溶融したもので被覆したものであり、押出機による押出し成形で成形される。これにより、ペレットの成形時に、炭素繊維のロービングを折ることなく、ペレットに含有させることができるので、ペレットには、それと等しい長さの炭素繊維が含まれる。本実施形態では、ペレットの長さは5〜15mmに設定されており、それにより、ウィッペン1には、0.5〜2mmの長さの炭素繊維が含有される。
【0024】
ウィッペン1は、図1に示すような側面形状を有しており、前後方向に延びる本体部2と、この本体部2の下側に連続し、鍵52によって突き上げられるヒール部3を備えている。ウィッペン1の左右方向の厚さは、後述する凹部以外の部分では、所定の大きさ(例えば9.6mm)に設定されている。また、ウィッペン1の全体の重量は10gである。
【0025】
本体部2は、前側から順に、前部6、中央部8および後部7に区分されており、前部6および後部7は、断面が基本的に矩形状に形成されている。前部6は、所定の一定の高さH2(上下方向長さ)を有し、前後方向に延びている。後部7は、前後方向に延びており、所定の高さH2とほぼ同じ所定の高さH3(上下方向長さ)を有し、その中間部は一段低く形成されており、それよりも後ろ側は、斜め上方に若干延びた後、水平な後端部になっている。中央部8の高さH1(上下方向長さ)は、前部6および後部7の高さH2およびH3よりも大きく設定されている。また、中央部8の後ろよりの部分には、レバー取付部8aが上方に突出するように一体に設けられている。さらに、中央部8と前部6および後部7との上部間は、移行部8eおよび8fをそれぞれ介して連続している。前側の移行部8eの上面は、前部6から中央部8に向かって斜め上方に、かつ外向きに若干凸に湾曲した状態で曲線状に延びている。一方、後ろ側の移行部8fの上面は、後部7から中央部8に向かって斜め上方に、かつ内向きに若干凸に湾曲した状態で曲線状に延びている。
【0026】
ヒール部3は、中央部8から下方に突出しており、ヒール部3と前部6および後部7との下部間は、移行部3aおよび3bをそれぞれ介して連続している。前側の移行部3aの下面は、前部6からヒール部3に向かって斜め下方に、かつ内向きに若干凸に湾曲した状態で曲線状に延びている。一方、後ろ側の移行部3bの下面は、後部7からヒール部3に向かって斜め下方に、かつ内向きに若干凸に前側の移行部3aよりも緩やかに湾曲した状態で曲線状に延びている。また、ヒール部3の底面の中央部には、若干へこんだキャプスタンスクリュー当接部3cが形成されており、ウィッペン1は、この部分に貼り付けられたウィッペンヒールクロス3dを介して、キャプスタンスクリュー60に当接している(図3参照)。
【0027】
ウィッペン1の左右の側面には、重量を軽減するための複数の凹部、すなわち前凹部11、後ろ凹部12、上凹部13および中央凹部14(いずれも一方のみ図示)が、それぞれ互いに対応するように形成されている。各凹部は、ウィッペン1の射出成形時に一体に形成される。また、上凹部13以外の凹部11、12および14の深さは、互いに同じ値に設定されており、具体的には、ウィッペン1の成形をすることが可能な厚みの下限値(例えば1mm)に設定されている。
【0028】
前凹部11は、前部6の前後方向の中央部から前側の移行部3aにわたり、所定の幅の外縁部を残して前後方向に延びている。
【0029】
後ろ凹部12は、後部7の後端部の手前の部分から後ろ側の移行部8fにわたり、所定の幅の外縁部を残して前後方向に延びている。
【0030】
上凹部13は、レバー取付部8aの下端部に配置され、レバー取付部8aの外面に沿い、かつ上述した後ろ凹部12および中央凹部14から間隔を隔てるようにほぼ三角状に形成されている。
【0031】
中央凹部14は、中央部8からヒール部3の全体にわたり、ヒール部3の下面、ならびに移行部3a、3bおよび8eなどの外面から所定の幅の外縁部を残すように形成されている。
【0032】
中央凹部14の下部には、キャプスタンスクリュー当接部3cの真上の位置に、ヒール部3の剛性を補強するための肉厚補強部15が形成されている。この肉厚補強部15は、ウィッペン1の射出成形時に一体に形成される。また、肉厚補強部15は、全体として円錐状になっており、その頂点を上にした状態で中央凹部14の底面から左右両側に側方に突出しており、その最も突出した部分がヒール部3の側面と面一になっている。
【0033】
なお、図2に示すように、前部6の前側は、左右に二股に分岐したジャック取付部6aになっており、各分岐部に、ジャック44を取り付けるためのジャック取付孔6bが左右方向に貫通するように形成されている。このジャック取付孔6bには、ジャック44を支持するピンが通されるブッシングクロス(いずれも図示せず)が接着剤を用いて貼り付けられる。また、前部6の上面には、ジャック取付部6aよりも後ろ側に、上下方向に貫通するスプーン取付孔6cが形成されている。このスプーン取付孔6cに、スプーン57(図3参照)が圧入され、接着剤を併用して固定される。
【0034】
さらに、レバー取付部8aは、左右に二股に分岐しており、各分岐部の上端部および中央部にはそれぞれ、レペティションレバー43を取り付けるためのレバー取付孔8b、およびレペティションスプリング61(図3参照)を取り付けるためのスプリング取付孔8cが、左右方向に貫通するように形成されている。このレバー取付孔8bにも、ブッシングクロス(図示せず)が接着剤を用いて貼り付けられる。
【0035】
また、後部7の後端部には、左右方向に貫通する被支持孔7aが形成されている。ウィッペン1は、被支持孔7aに通されたセンターピンを介して、ウィッペンフレンジ58(図3参照)に回動自在に支持される。
【0036】
以上のように、本実施形態によれば、ウィッペン1の本体部2の中央部8の高さH1が、前部6および後部7の高さH2およびH3よりも大きく設定されていることによって、中央部8の剛性が高められる。また、ヒール部3の肉厚補強部15により、ヒール部3の剛性が高められる。さらに、ヒール部3が曲線状の移行部3aおよび3bを介して、中央部8が移行部8eおよび8fを介して、前部6および後部7にそれぞれ連続していて、これらの境界部において、その前後に向かってウィッペン1の断面すなわち剛性が徐々に減少しており、この境界部の剛性が高められる。以上により、ウィッペン1が高い剛性を有するので、押鍵エネルギーの伝達ロスの低減によって、ハンマー56の回動速度を高めることができ、したがって、ピアノの音量を十分に得ることができる。
【0037】
また、移行部3a、3b、8eおよび8fによって、ヒール部3と本体部2の境界部ならびに前部6および後部7と中央部8の境界部において、ウィッペン1の断面が緩やかに変化しているので、鍵52の突き上げ力が作用したときの各境界部における応力集中、およびこれに起因する不具合を回避することができる。
【0038】
さらに、前述したように、凹部11〜14が、ウィッペン1の側面に最大限の大きさで配置され、かつその深さも最大限に設定されているので、ウィッペン1の大幅な軽量化によって、ウィッペン1の動きを軽快にすることができる。したがって、打弦タイミングが早められるなど、押鍵に対するアクション41の応答性を向上させることができる。また、ウィッペン1の重量の軽減に伴い、アクション41全体の重量を軽減できるので、鍵重りを削減することができる。
【0039】
さらに、中央凹部14、前凹部11、後ろ凹部12および上凹部13が互いに連続しておらず、独立していて、それらの境界部が肉厚のリブ状に形成されているので、この境界部の剛性を確保することができる。
【0040】
また、ウィッペン1は、0.5〜2mmの長さを有する比較的長い炭素繊維を補強用の長繊維として含有するので、非常に高い剛性を得ることができる。
【0041】
さらに、ウィッペン1が熱可塑性樹脂によって構成されるので、加工精度および寸法安定性が高いという合成樹脂の利点を得ることができる。また、ウィッペン1が合成樹脂の中でも高い接着力を有するABS樹脂で構成されているので、ウィッペン1のジャック取付孔6bおよびレバー取付孔8bに、前述したブッシングクロスを接着剤で容易に固定できるなど、アクション41の組立性を向上させることができる。
【0042】
図5および図6は、本発明の第2実施形態によるウィッペン70を示している。同図において、第1実施形態のウィッペン1と同じ構成の部分については、同じ符号を用いて示している。本実施形態のウィッペン70は、第1実施形態と比較して、その側面形状、およびウィッペン70の重量を軽減するための凹部の構成が、主に異なるものである。
【0043】
レバー取付部71aは、その前面および背面の形状のみが第1実施形態のものと異なっており、具体的には、前面が、内向きに凸に湾曲した湾曲面を介して中央部71の上面に連続し、背面が、直線状に延びる斜面を介して中央部71の上面に連続している。
【0044】
中央部71は、前部6および後部7よりも大きな所定の高さH4(上下方向長さ)を有し、下方に突出している。ヒール部72は、上下方向にほぼ直線状に延びる前面72aおよび背面72bと、前面72aと背面72bの下端間に前後方向に延びる底面72dとによって囲まれた側面形状を有している。ヒール部72の底面72dは、中央の若干へこんだキャプスタンスクリュー当接部72cを中心として前後対称に形成されており、前面72aおよび背面72bの下端よりも若干上方の位置から中心に向かって斜めに延びている。
【0045】
また、ヒール部72の前面72aは、直線状に延びる前斜面71b(移行部)を介して、前部6の下面と連続している。ヒール部72の背面72bは、直線状に延びる後斜面71c(移行部)を介して、後部7の下面と連続している。ヒール部72と中央部71との間の境界部には、下内リブ81が前後方向に水平に延びるように形成され、下内リブ81の前端部および後端部が、前斜面71bおよび後斜面71cとそれぞれ連続している。
【0046】
また、凹部は、本体凹部75、レバー凹部76およびヒール凹部77によって構成されている。この本体凹部75は、前部6の後ろ寄りの部分と後部7の中間部との間にわたって、前後方向に長く延びている。また、本体凹部75は、本体部2の上面および下面に沿う外リブ82と、下内リブ81によって取り囲まれた形状を有し、外凹部75aと中央凹部75bで構成されている。
【0047】
中央凹部75bは、前後方向に延びており、上底辺が下底辺よりも長い逆台形状を有し、上底辺および下底辺は、中央部71の上面と平行に延び、残りの二つの斜辺は、前斜面71bおよび後斜面71cとそれぞれ平行に延びている。中央凹部75bは、以上のような形状を有するとともに、その外側の本体凹部75の残りの部分が、外凹部75aとなっている。図7に示すように、外凹部75aの深さは、第1所定値W1(例えば3.3mm)に設定され、中央凹部75bの深さは、第1所定値W1よりも大きな、第2所定値W2(例えば3.4mm)に設定されている。
【0048】
レバー凹部76は、レバー取付部71aの下部に配置されており、所定の形状を有している。具体的には、本体凹部75とレバー取付部71aとの間の境界部に、上内リブ83が前後方向に水平に延びるように形成されており、レバー凹部76は、レバー取付部71aの上内リブ83とスプリング取付孔8cとの間に、その全体にわたって設けられており、その上部の輪郭は、上方に凸に湾曲して後方に延びる形状になっている。また、レバー取付部71aの前面および背面のそれぞれのリブの厚さは、上内リブ83よりも若干薄い。レバー凹部76の深さは、後述するヒール凹部77と同じ第3所定値W3に設定されている。
【0049】
ヒール凹部77は、下内リブ81と、ヒール部72の前面72a、底面72dおよび背面72bとによって取り囲まれた形状を有している。図7に示すように、ヒール凹部77の深さは、第3所定値W3(例えば3.3mm)に設定されている。
【0050】
また、ヒール凹部77には、第1実施形態と同様、キャプスタンスクリュー当接部72cの真上の位置に、ヒール部72の剛性を補強するための肉厚補強部85が形成されている。この肉厚補強部85は、全体としてほぼ円錐台状の形状を有し、ヒール凹部77の上下方向の全体にわたって設けられ、左右両側に側方に突出していて、その最も突出した部分がヒール部72の側面と面一になっている。
【0051】
以上のように、本体部2の両側面の広い範囲にわたって本体凹部75が形成されるとともに、これに加えて、ヒール部72にヒール凹部77が、レバー取付部71aにレバー凹部76が形成されるので、ウィッペン70の軽量化を十分に達成することができる。また、第1実施形態と同様、中央部71の高さH4が前部6および後部7よりも大きいことによって、中央部71の剛性が高められる。さらに、ヒール部72の肉厚補強部85によって、ヒール部72の剛性が高められる。また、前述したように、ウィッペン70には、そのヒール部72が鍵52で突き上げられることによって被支持孔7aを中心として水平軸線回りに回動するため、曲げ荷重が加わり、曲げ応力が発生する。この曲げ応力は、一般的に、ウィッペン70の中央側で小さく、外側で大きい。これに対して、本実施形態によれば、本体凹部75の深さが、中央凹部75bでは大きく、外凹部75aではより小さく設定されているので、上記の曲げ応力の分布に合致した高い剛性を過不足なく得ることができる。以上により、ウィッペン70の高剛性と軽量化をバランスよく両立させることができる。
【0052】
また、本体凹部75の外凹部75aと中央凹部75bが、段状に形成されているため、ウィッペン70を成形するための金型を、凹部の深さが連続的に変化するようなウィッペンの金型と比較して、容易に作製することができる。
【0053】
図8〜図10は、本発明の第3実施形態によるウィッペン90を示している。同図において、第1実施形態のウィッペン1と同じ構成の部分については、同じ符号を用いて示している。本実施形態のウィッペン90は、第1実施形態と比較して、その側面形状、およびウィッペン90の重量を軽減するための凹部の構成が、主に異なるものである。
【0054】
レバー取付部91aの下端部は、第1実施形態のそれと異なり、二股に分岐しておらず、その側面形状がほぼ台形状になっている。また、レバー取付部91aの下端部の前面および背面は、内向きに凸に湾曲しており、本体部2の中央部91および後部92にそれぞれ連続している。
【0055】
後部92の被支持孔7aが設けられている部分は、後述する凹部を除いた他の部分よりも薄くなっており、この部分よりも前側および後ろ側の付近の部分は、これに向かってテーパ状に形成されている(図8(b)参照)。
【0056】
ヒール部93は、前面93a、背面93b、およびこれらの下端間に前後方向に延びる底面93cによって囲まれた側面形状を有している。ヒール部93の前面93aは、本体部2の前部6の後端から後側に向かって斜め下方に、かつ内向きに若干凸に緩やかに湾曲した状態で曲線状に延びた後、ほぼ直線状に下方に若干延びている。ヒール部93の背面93bは、前面93aとほぼ対称になっており、後部92の前端から前側に向かって斜め下方に、かつ内向きに若干凸に緩やかに湾曲した状態で曲線状に延びた後、ほぼ直線状に下方に若干延びている。ヒール部93の底面93cは、中央の若干へこんだキャプスタンスクリュー当接部93dを中心として前後対称に形成されており、前面93aおよび背面93bの下端よりも若干上方の位置から中心に向かって斜めに延びている。
【0057】
凹部は、本体凹部94およびレバー凹部95によって構成されている。この本体凹部94は、一定の深さ(例えば3.8mm)を有しており、後部92の被支持孔7aが設けられている部分を除き、本体部2およびヒール部93の外面から所定の幅の外縁部を残して、前部6の後ろ寄りの部分から、中央部91、ヒール部93および後部92の全体にわたって連続するように形成されている。
【0058】
また、本体凹部94の前端部には、前述したスプーン取付孔6cに対応する部分に、この部分の剛性を補強するための補強部96が形成されている。この補強部96は、全体として上下方向に延びる円柱状になっており、左右両側に側方に突出している。また、図9および図10に示すように、補強部96は、その中心に沿ってスプーン取付孔6cが延びるようにするため、前部6の上面付近の演奏者から見て右よりの位置から、左前方に向かって斜めに延びるように形成されている。このため、補強部96は、左側面側よりも右側面側の方が大きく突出しており、その最も突出した部分が前部6の右側面と面一になっている。
【0059】
レバー凹部95は、レバー取付部91aの下端部に配置され、レバー取付部91aの外面に沿い、かつ上述した本体凹部94から間隔を隔てるようにほぼ台形状に形成されている。また、レバー凹部95は、一定の深さを有しており、この深さは、本体凹部94よりも若干大きい所定値(例えば4.0mm)に設定されている。
【0060】
以上のように、本体部2に連なるヒール部93の前面93aおよび背面93bが曲線状に形成されているので、ヒール部93と本体部2の境界部の剛性を高めることができるとともに、鍵の突き上げ力が作用したときの境界部での応力集中、およびこれに起因する不具合を回避することができる。また、本体部2およびヒール部93の両側面の広い範囲にわたって連続するように本体凹部94が形成されるとともに、これに加えて、レバー取付部91aにレバー凹部95が形成されているので、ウィッペン90の軽量化を十分に達成することができる。
【0061】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、本実施形態では、重量を軽減するための凹部として、前述した凹部11〜14などを、本体部2およびヒール部3、72または93に形成したが、これらのいずれか一方に形成してもよい。また、凹部11〜14などの形状および大きさは、本発明の目的である軽量化と高剛性の両立を達成できるものであれば、実施形態のものに限らず任意である。
【0062】
さらに、移行部8eおよび8fの上面を曲線状に形成したが、斜め直線状に形成してもよい。また、移行部8eおよび8fを、ウィッペン1の中央部8と前部6および後部7との境界部の双方に設けたが、一方のみに設けてもよい。さらに、肉厚補強部15または85の形状および大きさは、実施形態のものに限らず任意である。また、ヒール部93の前面93aおよび背面93bの双方を、曲線状に形成したが、これらのいずれか一方のみを曲線状に形成してもよく、あるいは、これらの双方またはいずれか一方を斜め直線状に形成してもよい。
【0063】
また、ウィッペン1を構成する材質は、実施形態のものに限らず任意である。さらに、本実施形態は、グランドピアノのウィッペンの例であるが、本発明はこれに限らず、アップライトピアノのウィッペンに適用することが可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明のピアノのウィッペンによれば、応力集中を回避しながら、高剛性と軽量化を両立させ、それにより、ピアノの音量を十分に得ることができるとともに、アクションの応答性を向上させることができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるウィッペンの側面図である。
【図2】図1のウィッペンの斜視図である。
【図3】図1のウィッペンを適用したアクションを含む鍵盤装置の側面図である。
【図4】従来のウィッペンの側面図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるウィッペンの側面図である。
【図6】図5のウィッペンの斜視図である。
【図7】図5のウィッペンのX1−X1に沿う断面図である。
【図8】本発明の第3実施形態によるウィッペンの左側面図(a)、および平面図(b)である。
【図9】図8のウィッペンの斜視図である。
【図10】図8のウィッペンの右側面の一部分を示す図である。
【符号の説明】
1 ウィッペン
2 本体部
6 前部
7 後部
8 中央部
3a 移行部
3b 移行部
3 ヒール部
11 前凹部(凹部)
12 後ろ凹部(凹部)
13 上凹部(凹部)
14 中央凹部(凹部)
8e 移行部
8f 移行部
15 肉厚補強部
52 鍵
56 ハンマー
H1 中央部の高さ(上下方向長さ)
H2 前部の高さ(上下方向長さ)
H3 後部の高さ(上下方向長さ)
70 ウィッペン
71 中央部
71b 前斜面(移行部)
71c 後斜面(移行部)
72 ヒール部
75 本体凹部(凹部)
75a 外凹部(凹部)
75b 中央凹部(凹部)
76 レバー凹部(凹部)
77 ヒール凹部(凹部)
85 肉厚補強部
H4 中央部の高さ(上下方向長さ)
90 ウィッペン
93 ヒール部
93a ヒール部の前面(前面)
93b ヒール部の背面(背面)
94 本体凹部(凹部)
95 レバー凹部(凹部)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a piano whippen that rotates by being pushed up by a pressed key and transmits key pressing energy to a hammer.
[0002]
[Prior art]
As a conventional piano whippen, for example, one disclosed in
[0003]
As is well known, an action is configured by the Whippen 51 having the above-described configuration. Specifically, in the action, the
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-9-281959
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the
[0006]
The above problem can be solved by increasing the cross section of the
[0007]
Further, since the front and back surfaces of the
[0008]
The present invention has been made to solve such a problem, while avoiding stress concentration, while achieving both high rigidity and light weight, thereby sufficiently obtaining the volume of the piano, An object of the present invention is to provide a piano whippen capable of improving the responsiveness of an action.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the invention according to claim 1 A repetition lever is attached, A piano whippen that rotates by being pushed up by the pressed key and transmits the key pressing energy of the key to the hammer, and extends in the front-rear direction, and is rotatable about the front and the horizontal axis. The rear part to be supported, located between the front part and the rear part, the front part and the rear part And extends upward from the front and rear parts. A body portion having a central portion; A lever mounting portion that protrudes upward from the main body portion, is continuous with the front and rear portions of the main body portion via a lever transition portion having a curved upper surface, and to which a repetition lever is attached, Projects downward from the main body, and has a curved lower surface at the front and rear of the main body. Heel A heel portion that is continuous through the transition portion and is pushed up by a key, and a concave portion that is provided on at least one of the main body portion and the heel portion and reduces the weight thereof.
[0010]
According to this configuration, the whippen is pivoted about the horizontal axis about the rear portion by being pushed up with the key through the heel portion. Also, Whippen's Central part of the main unit But Than the front and rear Extends upward Therefore, the rigidity is large as compared with the conventional whippen in which the height of this portion is constant. further, Projecting downward from the main body The heel is curved Heel Via the transition department The lever mounting part that protrudes upward from the main body part via the curved lever transition part, At the front and rear of the main unit Respectively Continuous The Therefore , Heel and body When Border And the boundary between the lever mounting part and the body part The cross-section or stiffness of the wippen , Before and after In the direction Since it gradually decreases, the rigidity of the boundary portion can be increased as compared with the conventional case where the cross section decreases rapidly. As described above, since the transmission loss of the key pressing energy due to the deformation of the main body when pushed up by the key can be reduced, the rotation speed of the hammer can be increased, and therefore the piano volume can be sufficiently obtained.
[0011]
Also, as above, the heel part And lever mounting And body When At the boundary of Through the curved heel transition and lever transition, Since the cross-section of the wippen is gradually changing, it is possible to avoid stress concentration at the boundary portion when the push-up force of the key is applied, and problems due to this.
[0012]
Furthermore, since the recessed part (meat stealing) is provided in the main body part and / or the heel part, the weight of the wippen can be reduced accordingly. Therefore, since the movement can be lightened, the responsiveness of the action can be improved. Moreover, since the weight of the whole action can be reduced as the weight of the wippen is reduced, the key weight can be reduced.
[0015]
[0016]
According to this configuration, Of the heel part Thrust by key The part directly above the part But , Since it is reinforced by the thickness reinforcement part, the rigidity of the easily deformable heel part can be particularly reinforced, thereby further increasing the transmission efficiency of the key-pressing energy, and further increasing the rotation speed of the hammer. Can be increased.
[0019]
[0020]
According to this configuration, since the recess is provided over a wide range of the wippen, it is possible to sufficiently reduce the weight of the wippen.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 3 shows an
[0022]
When the key 52 is depressed from this key-released state, the
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
A plurality of recesses for reducing weight, that is, a
[0028]
The
[0029]
The rear
[0030]
The upper
[0031]
The central
[0032]
A
[0033]
As shown in FIG. 2, the front side of the
[0034]
Further, the
[0035]
Further, a supported
[0036]
As described above, according to the present embodiment, the height H1 of the
[0037]
Further, due to the
[0038]
Further, as described above, the
[0039]
Further, since the central
[0040]
Moreover, since the
[0041]
Furthermore, since the
[0042]
5 and 6 show a whippen 70 according to a second embodiment of the present invention. In the figure, the same reference numerals are used to denote the same components as the
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
Further, the
[0046]
Further, the recess is constituted by a
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
Further, as in the first embodiment, a
[0051]
As described above, the main body
[0052]
Further, since the outer
[0053]
8-10 show a whippen 90 according to a third embodiment of the present invention. In the figure, the same reference numerals are used to denote the same components as the
[0054]
Unlike that of the first embodiment, the lower end portion of the
[0055]
The portion of the
[0056]
The
[0057]
The recess is constituted by a
[0058]
Further, a reinforcing
[0059]
The
[0060]
As described above, since the
[0061]
In addition, this invention can be implemented in various aspects, without being limited to embodiment described. For example, in the present embodiment, the
[0062]
Furthermore, although the upper surfaces of the
[0063]
Moreover, the material which comprises the
[0064]
【The invention's effect】
As described above, according to the piano whippen of the present invention, it is possible to achieve both high rigidity and light weight while avoiding stress concentration, thereby obtaining sufficient piano volume and responsiveness of action. It has the effect that it can improve.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a whippen according to a first embodiment of the present invention.
2 is a perspective view of the whippen of FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a side view of a keyboard device including an action to which the whippen of FIG. 1 is applied.
FIG. 4 is a side view of a conventional whippen.
FIG. 5 is a side view of a whippen according to a second embodiment of the present invention.
6 is a perspective view of the wippen of FIG. 5. FIG.
7 is a cross-sectional view taken along X1-X1 of the wippen of FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a left side view (a) and a plan view (b) of a wippen according to a third embodiment of the present invention.
9 is a perspective view of the wippen of FIG. 8. FIG.
FIG. 10 is a view showing a part of the right side surface of the wippen of FIG. 8;
[Explanation of symbols]
1 Whippen
2 Body
6 front
7 Rear
8 Central part
3a Transition Department
3b Transition Department
3 Heel part
11 Front recess (recess)
12 Back recess (recess)
13 Upper recess (recess)
14 Center recess (recess)
8e Transition Department
8f transition part
15 Thickness reinforcement
52 keys
56 Hammer
H1 Center height (vertical length)
H2 front height (vertical length)
H3 Rear height (vertical length)
70 Whippen
71 Center
71b Front slope (transition part)
71c Rear slope (transition part)
72 Heel
75 Body recess (recess)
75a Outer recess (recess)
75b Center recess (recess)
76 Lever recess (recess)
77 Heel recess (recess)
85 Thickness reinforcement
H4 Center height (vertical length)
90 Whippen
93 Heel
93a Front of heel part (front)
93b Back of heel part (back)
94 Body recess (recess)
95 Lever recess (recess)
Claims (3)
前後方向に延びるとともに、前部と、水平軸線回りに回動自在に支持される後部と、前記前部と前記後部の間に位置し、前記前部および前記後部に連続するとともに、前記前部および前記後部よりも上方に延びる中央部とを有する本体部と、
当該本体部から上方に突出し、前記本体部の前記前部および前記後部に、曲線状の上面を有するレバー移行部を介して連続するとともに、前記レペティションレバーが取り付けられるレバー取付部と、
前記本体部から下方に突出し、前記本体部の前記前部および前記後部に、曲線状の下面を有するヒール移行部を介して連続し、前記鍵によって突き上げられるヒール部と、
前記本体部および前記ヒール部の少なくとも一方に設けられ、その重量を軽減するための凹部と、
を備えることを特徴とするピアノのウィッペン。A piano witch that is attached to a repetition lever and rotates by being pushed up by a pressed key, and transmits the key pressing energy of the key to a hammer,
The front part extends in the front-rear direction, is supported between the front part and the rear part, and is supported between the front part and the rear part. And a main body portion having a central portion extending above the rear portion,
A lever mounting portion that protrudes upward from the main body portion, continues to the front portion and the rear portion of the main body portion via a lever transition portion having a curved upper surface, and to which the repetition lever is attached,
Protrudes downward from said body portion, said front portion and said rear portion of said body portion, and continuously through the heel transition portion having a lower surface of the curved, a heel portion pushed up by the key,
A recess provided on at least one of the main body and the heel, to reduce its weight;
A piano whippen characterized by comprising:
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