JP3983795B1 - ケーブル装架具及びその架設方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の一方向螺旋から成るケーブル装荷具の問題点を解決するために生まれた右螺旋と左螺旋とを反転部を構成したケーブル装荷具に於ける、反転部でのケーブルの脱離問題を解決し、比較的取り付けが容易で、安価な装架具を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部の間に直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されていることを特徴とするケーブル装架具であり、好ましくはS螺旋部とZ螺旋部の螺旋の巻数が1回転以上で、張り出し部の高さが螺旋の半径以上螺旋の高さ以下であり、螺旋から想定される円筒部と張り出し部の水平間隔が、螺旋の半径の2倍以上である装荷具。
【選択図】 図7

Description

本発明は、主として電柱間などに架設したメッセンジャーワイヤに取り付けられ、該メッセンジャーワイヤに沿って光ファイバーケーブル、通信ケーブル、電力ケーブル等の各種のケーブルを架設するためのケーブル装架具およびその架設方法に関し、特に、これをメッセンジャーワイヤに対して容易に取り付けることができ、そして、これに対してケーブルを容易かつ確実に装架することができるようにするものである。
近時、ケーブルハンガー等のケーブル装架具を用い、光ファイバーケーブル、通信用ケーブル、電力ケーブル等の各種ケーブルを電柱間などの区間に架設する場合は、その区間にメッセンジャーワイヤを架設して、これにケーブル装架具を取り付け、該ケーブル装架具に架設すべきケーブルを装架することで、該ケーブルを架設することがなされている。
これまではケーブル装架具として、架設すべきケーブルをリングハンガーを用いてメッセンジャーワイヤに対して間歇的に取り付けていたが、近時は、所謂スパイラルロッドと称される、高抗張力線材よりなる螺旋体で、必要に応じて熱可塑性のプラスチックで被覆したものが用いられており、ケーブルを架設すべき区間に、メッセンジャーワイヤを張架して、このメッセンジャーワイヤに対して、架設すべきケーブルと共に、スパイラルロッドを巻き付けることで架設していた。
そして通常は、1つのスパイラルロッドを1m乃至2m程の短尺として、ケーブルを架設すべき区間に、メッセンジャーワイヤを張架して、そのメッセンジャーワイヤに対して、その区間の長さに応じてスパイラルロッドを1つずつ順次に巻き付けて取り付けつつ、隣接するスパイラルロッドの端部を、連結部材や治具を用いながら互いに連結することで一体のスパイラルロッドとして、架設すべきケーブルと共に取り付けて架設していた。
こうしたケーブルの架設作業の作業者は、メッセンジャーワイヤを所定区間に張架した後、幾つものスパイラルロッドや連結部材やそれに用いられる治具を所持し、メッセンジャーワイヤに対して、スパイラルロッドを巻き付けて取り付け、これを隣接するスパイラルロッドと連結する作業を、スパイラルロッドの長さ毎に移動しながら、高所にて行わなければならず、熟練を必要とすると共に、多大な時間と労力を要するものであった。
かかるスパイラルロッドの連結作業については、スパイラルロッドの端部に容易に連結することの出来るように、例えば雌雄の嵌合するジョイント部材を設けることによって、作業者の負担の軽減が図られているが、多数のスパイラルロッドの端部にジョイント部材を設けることは費用が嵩み、また、ジョイント部材を破損せぬように、その取扱いに慎重にならざるを得なかった(例えば、特許文献1)。
前記の支持線などにコネクタを用いずに架設できる螺旋状支持具として左回りの螺旋部と右回りの螺旋部とを半円弧状(U字状)の反転部を介して軸線に沿って交互に連なるように構成した螺旋状支持具が開発された(特許文献2)。
特許第3182531号 特開2005−168284
このような左右交互回り螺旋部を有する螺旋状支持具を用いると、半円弧状(U字状)の反転部が螺旋巻きの方向を反転させることで、従来のように一方の端から順々にメッセンジャーワイヤを内部に取り込む必要がなく、該半円弧状の反転部を設けることにより、実質的に螺旋部のメッセンジャワイヤへの取り込み作業が迅速にでき、更に半円弧状の反転部を開いた形状にすれば、引き伸ばすことがなく、架設できること、軸線から見た側面において、左右交互回り螺旋部によって作られる円周の上方に反転部を突出させることで、風圧の影響でケーブルが大きく振れても、該反転部の外側に回り込みにくい旨述べられている。
なお、従来のスパイラルロッド方式では、このようにしてケーブルを装架した既設のスパイラルロッドに、新たに別のケーブルを追加して装架する必要がある場合、既設のスパイラルロッドは一方向の螺旋形状をなして一体として連結されているために、そのままケーブルを追加して装架することは困難であり、メッセンジャーワイヤから既設のスパイラルロッドの撤去した後、そのメッセンジャーワイヤと既設のケーブルとともに追加するケーブルを新たなスパイラルロッドを巻き付けて装荷することを要した。
加えて、メッセンジャーワイヤに対してスパイラルロッドを取り付けた状態で、そのメッセンジャーワイヤの分岐や支持のため、他のワイヤを接続しようとするときに、スパイラルロッドは連続的に螺旋をなしているものでは、その作業者からはメッセンジャーワイヤとの間を幾度も縦断するように動作するため、その作業が難しいという問題がある。
先行技術である特開2005−168284号公報記載の右回り螺旋と左回り螺旋を反転部を介して交互に設けた装架具では、反転部の存在によって、螺旋部をメッセンジャーワイヤの取り付ける作業が簡単になっているが、反転部が半円筒状(U字状)であるために異常気象による風の影響で、装架具よりケーブルの逸脱しやすく、これを防止するためには反転部を螺旋の円弧の上に突出させることが記載されており、異常気象等に対しては一応の効果はあるが、なお不安もあり、別に優れたケーブル装荷具の出現が待望されるところである。
本発明は、上述の問題点を解決したケーブル装架具及び装荷具の架設方法を提供することを目的とするものである。
より詳細には、右回り螺旋と左回り螺旋とその間の反転部を有するケーブル装架具の特徴を生かしながら、更に、架設作業に要する時間と労力を従来より軽減することができ、従来の反転部に相当する部分を直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を構成するようにし、螺旋を開いて伸張しなくても、これをケーブルを架設すべき区間に張架するメッセンジャーワイヤに対して容易に取り付けることができ、更に架設すべきケーブルを容易に装架することができるケーブル装架具を提供することを目的とし、しかも強烈な振動や風圧でもケーブルの逸出問題の発生し難いケーブル装架具を提供することを目的とする。
加えて、ケーブル装架具を、メッセンジャーワイヤに対して取り付け、架設すべき単数または複数のケーブルを装架したときに、その既設のケーブルの一部または全部を、ケーブル装架具をメッセンジャーワイヤから取り外すことなく、必要に応じて撤去できると共に、その既設のケーブル装架具に対して、ケーブル装架具をメッセンジャーワイヤから取り外すことなく、既設のケーブルと別のケーブルを新たに追加して装架することができるようにすることを目的とする。
また、本発明によるケーブル装架具は、螺旋部分が少なく、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を設けていることによって、従来の反転部を有するケーブル装架具よりも必要とされる高張力線材の長さを短尺にすることができることを目的とする。
また、メッセンジャーワイヤに取り付けた状態にあっても、そのメッセンジャーワイヤの分岐や支持のため、他のワイヤを接続するときに、その作業を容易にすることができるようにすることを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、鋭意検討の結果なされたものであり、以下のように構成してある。
請求項1に記載の発明は、一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部とが、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されており
該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の最高点で該筒状部との水平間隔が螺旋部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具であり、
請求項2に記載の発明は、一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部とが、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されており、
該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の中心点で該筒状部との水平間隔が螺旋部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具である
請求項に記載の発明は、S螺旋部とZ螺旋部の軸線方向からの形状が、円又は楕円、若しくは円又は楕円に近似することを特徴とする請求項1若しくは2に記載のケーブル装架具である。
請求項4に記載の発明は、該S螺旋部と該Z螺旋部の螺旋の巻数が同一巻数で、少なくとも1回転であることを特徴とする請求項1、2若しくはの何れかに記載のケーブル装架具である。
請求項に記載の発明は、S螺旋部とZ螺旋部の間の中間部及びZ螺旋部とS螺旋部の間の中間部がそれぞれ同一形状で、螺旋部の軸線に対し左右交互になるように設けられていることを特徴とする請求項1、2、3若しくはのいずれかに記載のケーブル装架具である。
本発明のケーブル装架具によれば、S螺旋部とZ螺旋部(右回り螺旋部、左回り螺旋部ともいう)の間を、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部とすることにより、異常気象などによるケーブルの装架具外への逸脱を防止し、メッセンジャーワイヤへの取り付け作業効率及びケーブルの装荷効率を上げるものであって、特に中間部の主要部を構成する直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部の高さを、ある範囲にしてケーブルの装架具外への逸脱の防止効果を確実にしたり、該長尺の張り出し部を特定の位置、すなわち、螺旋の構成する円弧との離隔距離を特定のものとすることで、一層異常気象などによるケーブルの装架具外への逸脱を防止することができたものである。
すなわち、軸線方向から見た側面において、該螺旋部により想定される筒状部の外側位置に、該筒状部より離隔し、例えば皿状に開いていても、直線もしくはこれに近似する円弧状曲線からなる長い張り出し部により、ケーブルの逸脱を防止することができるとの効果を達成できたものである。そして、該張り出し部の高さを特定することで、ケーブルの逸脱を防止する効果は保証されるとの知見を得た。
なお、S螺旋部とZ螺旋部の螺旋は少なくとも1回転としてあればよく、メッセンジャーワイヤへの取り付け作業効率がよい。また、これを数回転としてもよく、この場合は螺旋のピッチを大きくし、これにより螺旋部分の長さ(ピッチ×巻数)を最小限に止め、メッセンジャーワイヤへの取り付け作業効率を上げることができる。
また、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部は、軸線から見た側面において上方に開口して、該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側でかつ左右に離隔して張り出され、その高さすなわち張り出し部の高さが、前記螺旋部の中心点の高さ以上で、螺旋部の高さ未満とされ、装架具の最低部すなわち螺旋部の最低部より略斜め上方に広角で円弧状もしくはL字状に伸張され張り出され、その結果、前記の螺旋部により軸線方向に想定される円筒部の円弧とは長尺の張り出し部が大きく離隔し、ケーブル装架具内に設置されるケーブルが異常強風や異常振動で、跳ねたり、踊ったりしても、前記の長尺の張り出し部を乗り越える危険性は極めて小さい。
この発明は、通常の概念すなわちケーブルを丸く取り囲むか、S螺旋部とZ螺旋部の反転部を該螺旋部が構成する円周より、大きくするという観念を離れ、異常振動、異常風力にもケーブルが逸脱しないケーブル装架具を提供できたものである。
本発明により、上述の如く構成したケーブル装架具は、螺旋の伸縮によらない定長で使用する構造であり、ケーブルを架設すべき区間に張架するメッセンジャーワイヤに応じた長さとしてあり、螺旋部が間歇的に設けられているので、全体として螺旋部の数が少なく構成されるものの、メッセンジャーワイヤやケーブルを装荷具の内側に該螺旋部により想定される筒状部による周方向に閉じた空間を有している。
更に、本発明の装架具は長尺の張り出し部を有する中間部が同一形状で軸線に対し左右交互になるように設置されているので、これをケーブルを架設すべき区間に張架したメッセンジャーワイヤに対して、容易に取り付けることができると共に、これに架設すべきケーブルを容易に装架することができ、メッセンジャーワイヤに対して装架具の取り付け、及びケーブルの架設作業にかかる時間と労力の軽減を図ることができる。
加えて、上述の如く構成したケーブル装架具は、これをメッセンジャーワイヤに取り付け、単数のケーブルまたは複数のケーブルを容易に装架でき、また、ケーブルを装架した後、ケーブル装架具をメッセンジャーワイヤから取り外すことなく、それに装架したケーブルの一部または全部を、必要に応じて撤去できると共に、従来のケーブル装架具のようにケーブル装架具をメッセンジャーワイヤから取り外すことなく、長尺の張り出し部を有する中間部を利用して既に装架したケーブルとは別のケーブルを新たに追加して装架することが容易にできる利点がある。
また、上述の如く構成したケーブル装架具は、ケーブル装架具の単位長さを成形するにあたり必要とされる線材の長さを、従来の特開2005−168284記載のもの、すなわち、螺旋部・反転部・螺旋部と連続する構成において反転部が反転作用のみを考えて設計されていたものに比べると、前記従来のものは全体として螺旋部分が多く、線材の使用量が大きいが、本発明では、単に反転作用のために反転部を設けた従来品と異なり、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を設けているので、全体として使用する線材の長さが短くて済み、かつ、長尺の張り出し部を有する中間部を有するため、メッセンジャーワイヤへの取り付け作業が、螺旋部が少ないだけ簡単で、しかも、中間部が螺旋の外方向に張り出されているので、異常強風や地震などの異常振動によりケーブル装架具及びケーブルの揺動が起きても、ケーブルは螺旋具の螺旋の間に設けられた中間部内で半径方向及び上下方向に揺動しても、長尺の張り出し部の端部が螺旋で想定される円筒部より離れているので、この長尺の張り出し部をケーブルが乗り越えて外に脱出するおそれはない。
すなわち、長尺の張り出し部の頂部にケーブル逸脱防止片を取り付ける必要がなく、長尺の張り出し部を適当長に設定することでこの目的を達成することができ、装架ケーブルが自重でうねる様なスネーク状態を発生するおそれも無い。
また、上述の如く構成したケーブル装架具は、これをメッセンジャーワイヤに取り付け、ケーブルを装荷した後においても、長尺の張り出し部を有する中間部を利用して、ケーブルの分岐を容易に行うことができる。
本発明によるケーブル装架具を実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明によるケーブル装架具の一例(直線状の張り出し部が最高の高さの場合)の長手方向の部分正面図であり、図2は図1の長手方向の部分平面図であり、図3は図1側面図であり、さらに、図4は本発明のケーブル装架具の他の一例(直線状の張り出し部が最低の高さの場合)の長手方向の部分正面図であり、図5は図4の長手方向の部分平面図であり、図6は図4の側面図である。
図1〜図3に示す装荷具10はS螺旋部11、Z螺旋部12、S螺旋部11とZ螺旋部12の間の直線からなる長尺の張り出し部を有する中間部13a、Z螺旋部12とS螺旋部11の間の直線からなる長尺の張り出し部を有する中間部13bとで順次形成されており、図3で明らかなように、該長尺の張り出し部を有する中間部13a、13bは該螺旋部で想定される筒状部3の外方向に円弧状に張り出され、その張り出し部の高さhは螺旋部の半径rの2倍、すなわち螺旋部の高さhに等しく、該長尺の張り出し部と該螺旋部の円弧で想定される筒状部との水平間隔Sは2r以上とされている。なお、張り出し部の外方向に張り出す角度は螺旋部の巻き角度と同一である。また、2はケーブル装荷具の螺旋部の円弧の長手方向の中心線を示している。
実験1では、図1に示すものに、太さ10mmの高抗張力線を用い、螺旋の半径r=3.5cm、螺旋部分の幅a=12cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の長さb=100cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の高さh=7cm、螺旋部で想定される筒状部と長尺の張り出し部(直線部)の水平間隔S=7cmとした装荷具を作製し、このような構成の装荷具を用いて、電柱間に張られたメッセンジャーワイヤに取り付け、これにケーブルを装荷し、強烈な振動及び扇風機による強風実験をしたが、ケーブルは長尺の張り出し部を越えて外に逸脱しなかった。また、10ヶ月の長期に実装実験で、風速25mの場合、震度4の地震を経験したが、ケーブルが装荷具から逸脱する危険性は全く認められなかった。
なお、図1〜図3では長尺の張り出し部が直線であるが、曲率半径が大きく直線類似でも同様な効果が得られることも確認した。
図4〜図6に示す装荷具10はS螺旋部11、Z螺旋部12、S螺旋部11とZ螺旋部12の間の直線からなる長尺の張り出し部を有する中間部13a、Z螺旋部12とS螺旋部11の間の直線からなる長尺の張り出し部を有する中間部13bとで順次形成されており、図6で明らかなように、該長尺の張り出し部を有する中間部13a、13bは該螺旋部で想定される筒状部3の該方向に張り出され、その高さhは螺旋部の半径r、すなわち螺旋部の中心の高さh/2に等しく、長尺の中間部と該円弧で想定される筒状部との水平間隔Sは2rとされている。
実験2では、太さ20mmの高抗張力線を用い、螺旋の半径r=3.5cm、螺旋部分の幅a=12cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の長さb=100cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の高さh=3.5cm、螺旋部で想定される筒状部と長尺の張り出し部(直線部)の間隔S=7cmとした装荷具を作製し、このような構成の装荷具を用いて、電柱間に張られたメッセンジャーワイヤに取り付け、これにケーブルを装荷し、強烈な振動及び扇風機による強風実験をしたが、ケーブルは長尺の張り出し部(直線部)を越えて外に逸脱しなかった。また、10ヶ月の長期に実装実験で、風速25mの場合、震度4の地震を経験したが、ケーブルが装荷具から逸脱する危険性は全く認められなかった。
なお、図4〜図6では長尺の張り出し部が直線であるが、曲率半径が大きく直線類似でも同様な効果が得られることも確認した。
実験1における長尺の張り出し部(直線部)の高さを螺旋の直径hの高さより高くすることは、重心が高くなり不安定となり、かつ材料を余分に使用し、格別の効果は期待出来ないので、採用しがたい。また、実験2における長尺の張り出し部(直線部)の高さを螺旋の半径より低くすることは、異常振動や異常風圧で外部にケーブルが逸脱するおそれが認められた。
更に、軸線から見た側面において、長尺の張り出し部(直線部)と想定された筒状部との水平間隔が、螺旋部の半径の2倍以上であることにより、ケーブルの揺動に対して一層逸脱の余地が少なくなり、異常強風や、地震などで、ケーブルが逸脱しないことを確認したが、螺旋部の半径の2倍未満例えば半径と同じ水平間隔では、異常気象でケーブルが逸脱するおそれがあることが観察された。
また、長尺の張り出し部(直線部)は、直線に近似する曲率半径の大きい円弧状曲線であってもよく、この方が製造も能率よく製造できる。しかし、該直線部の両端に極端な屈曲部を設ける場合はこの部分での反転機能はないが、構造上ねじれ防止には有効である。 なお、長尺の張り出し部(直線部)の張り出しは図3、図6に示すように曲率半径の大きい円弧状曲線でもよいが、螺旋より変化する部分は底面側をを大きくしたL字状のものとしてもよい。
さらに、図7は本発明の装荷具10であって、直線からなる長尺の張り出し部(直線部)を有する中間部を用いた装荷具を使用し、メッセンジャーワイヤWに取り付け、ケーブルCを装荷した場合の一例の斜視図で、図8は本発明の装荷具10であって、曲率半径の非常に大きい円弧で形成され、直線に近似する円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を用いた装荷具を使用し、メッセンジャーワイヤWに取り付け、ケーブルCを装荷した場合の一例の斜視図である。
図7、図8では、装荷具の各部の符号は、図1〜図6と同一部分には同一符号を付してある。ただ、中間部の符号を図7では13a−1、13b−1とし、図8では13a−2、13b−2としている。なお、Wはメッセンジャーワイヤ、Cは装荷されたケーブルを示している。
本発明のケーブル装荷具10をメッセンジャーワイヤWに取り付けるには、第1の方法として、該ケーブル装荷具10の一端をメッセンジャーワイヤWに差込み、例えばS螺旋に沿って回転させながら進行させ、長尺の中間部を経て再び例えばZ螺旋に沿って回転させながら進行させる操作を反復繰り返すことで、該メッセンジャーワイヤをケーブル装架具の内部に取り込むことができる。ケーブルCはこのようにした後、通常の手段で装荷することができる。
また、第2の方法として、既設のメッセンジャーワイヤに請求項1乃至6のいずれかに記載のケーブル装架具10の、同一方向を向いた半数の中間部を、メッセンジャーワイヤWに差込み、螺旋に沿って一方向に回転させることで、一回の操作で、内部にメッセンジャーワイヤを取り込むことができる。ケーブルCはこのようにした後、通常の手段で装荷することができる。
本発明によるケーブル装架具10は、鋼線などの高抗張力線もしくはこれに高密度ポリエチレンを被覆してなる線材が用いられる。これをS螺旋部11、長尺の張り出し部を有する中間部13a、Z螺旋部12、長尺の張り出し部を有する中間部13b、S螺旋部11、長尺の張り出し部を有する中間部13a、Z螺旋部12というように反復して成形してなり、S螺旋部11とZ螺旋部12は同じピッチで同一の巻数であるためねじれを生じない。また、該長尺の張り出し部は、螺旋の巻幅の2倍以上の長さの直線もしくは曲率半径の大きい円弧状曲線からなるので、螺旋部の幅に比べて遥かに長尺で、結局ケーブル装架具10全体としては単なるS螺旋部とZ螺旋部の中間を単に反転させた従来のものより螺旋部分が少なく、反転部に換えた中間部が直線もしくは曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有するので、その長さが長いだけ、使用材料である高張力線の長さは少なくてすみ、かつメッセンジャーワイヤに螺旋を利用しての取り付け作業及びケーブルの装荷が容易になり、かつ装荷したケーブルの分岐も非螺旋部である長尺の中間部を利用して容易に実施できるという利点がある。
本発明の前記のような構造のケーブル装架具を用いれば、直線を含むかもしくは曲率半径の大きい円弧状曲線のみからなる長尺の張り出し部を有する中間部に於ける前記張り出し部の高さhが、軸線から見た側面において、螺旋部で形成される円弧の中心点の高さ以上で、螺旋部より広角で伸長して形成され、、螺旋部で形成される円弧の高さ以下に形成することにより、中間部でのケーブルの上下動を主とする変動に耐え、ケーブルの逸脱を略完全に防止することができる。なお、この長尺の張り出し部の長さは、最低でも螺旋の巻き幅の2倍を超える長さとすることで、ケーブルの踊りだしによる逸脱防止に有効に作用させることができるが、あまり長くすることはメッセンジャーワイヤへの架け吊りが少なくなり過ぎるので、そうならないように適宜設計される。
更に、該長尺の張り出し部と該筒状部との水平間隔を該螺旋部の構成する円弧の半径の2倍以上としたことで、ケーブルの左右の幅方向の揺れによる装架具からのケーブルの逸脱を防止するものであり、この点実験的に効果を確認できたものである。ただし幅方向への広がりは、実際の電柱間に於ける装荷を考えると、おのずから限界がある。また、上記水平間隔を該螺旋部の半径未満とした場合は、異常気象などでのケーブルの逸脱防止に若干効果が劣ることが確認された。
また、ケーブル装架具全体の長さ寸法は、螺旋を伸張することなく、使用されるものであり、ケーブルCを架設すべき区間の長さに応じて定められ、1つのケーブルCを架設すべき区間においては、その区間に張架したメッセンジャーワイヤWに1つのケーブル装架具10を取り付ける長さであることがが好ましい。
なお、各図とも、図面ではその一部分についてのみ示すが、実際には以下に述べるように、各図中でケーブル装架具10の長手方向の中心線2の方向(単に長手方向ともいう。)に、S螺旋部、中間部、Z螺旋部を中間部の張り出しを交互に反対側になるようにして反復し、繰り返して連続するように構成してある。
すなわち、本発明によるケーブル装架具10は、図1乃至図6に示されるように、S螺旋部11とZ螺旋部12を有しており、それらの螺旋部11,12は、特に図3、図6に示すように、ケーブル装架具10の長手方向の側面から見た形状は略円形をなし左右交互に対称になるように配置されている。長尺の張り出し部を有する中間部の前後の両側は巻回方向が互いに逆向の螺旋状である。
図7、図8に於いて、直線状もしくは直線類似の曲率半径の大きい円弧状曲線の張り出し部を有する中間部13a−1,13b−1もしくは13a−2,13b−2は、前記したように、軸線方向の側面から見たとき、S螺旋及びZ螺旋の螺旋部が形成する円弧より外側に大きく螺旋の外側に開口し、上方は広角に開口して張り出されている。これを図3、図6に示すように軸線の側面から見ると、該張り出し部の高さhが、螺旋部で形成される円弧の中心点の高さ以上で、螺旋部より広角で、螺旋部で形成される円弧の高さ以下が、ケーブルの上下動を規制するのに有効であり、ケーブルが風圧、その他の振動、引張力の影響を受けても脱離するおそれがなく好ましい。このことは従来の単なる反転部すなわち、U字状反転部を有する左右交互螺旋の装荷具では予想もできない効果である。
即ち、前記の中間部13aは、その両側の端部において、S螺旋部の螺旋とZ螺旋部の螺旋と連続した曲線で張り出され、その中央部分は、直線状もしくはこれに近似した曲率半径の大きい円弧状曲線で形成され張り出されている。また、中間部13bも同様にその両側の端部において、Z螺旋部の螺旋とS螺旋部の螺旋と連続した曲線で張り出され、中央部分は、直線状もしくはこれに近似した曲率半径の大きい円弧状曲線で形成され張り出されている。
両者の相違は円弧状曲線の中心線を境にして左右に反対側に存在することである。
ケーブル装架具10のS螺旋部11,Z螺旋部12の巻き数は、特に限定するものではないが、メッセンジャーワイヤWへの取り付けと、ケーブルCを装架を考えて、少なくとも1回転以上が好ましいがあまり多くない方が製造コスト及びメッセンジャーワイヤ及びケーブルの装荷上有利である。
そして、それらのS螺旋部11,Z螺旋部12の間に於ける中間部の、直線類似の大きい曲率半径の大きな曲線部からなる長尺の張り出し部の長さは、螺旋部の巻き幅の2倍以上の長さとしたことにより、メッセンジャーワイヤの取り付けを容易にするが、螺旋部の巻き幅の2倍未満では従来公知の反転部に近いので、長尺の中間部に期待されるケーブルの脱離防止効果が不十分となりやすい。又、ケーブル装架具10の全体としてS螺旋部11,Z螺旋部12の螺旋数が増えて、メッセンジャーワイヤWを装架するに手間が多くかかると共にケーブル装架具10に用いられる材料の線材が多くなる。
また、長尺の張り出し部(結局長尺の中間部となる)の長さがあまり長いとメッセンジャーワイヤの取り付け作業は容易な反面、メッセンジャーワイヤの懸吊り支持力が低下し、かつケーブルの保持力も低下し、実用上問題を発生するおそれがある。すなわち、ケーブル装架具10の全体としてS螺旋部11,Z螺旋部12の数が少なくなり、装架したケーブルCの荷重の影響で、ケーブル装架具10に過大の負荷がかかると共に装架したケーブルCに自重によるたるみが生じてケーブルが撓むおそれがあるので好ましくない。
ケーブル装架具10に装架したケーブルCを脱落し難くする上で、前記の張り出し部を構成する直線部11の開始端及び終了端は、図7では緩やかな曲線のコーナー部で形成されているものが示されているが、該コーナー部分は急激な屈曲点を設けて形成しても良い。なお、図8に示すように直線類似の長尺の張り出し部は曲率半径の大きい大円弧で形成しても同様な効果を奏するこことは詳細な説明を要せずに理解できるであろう。
更に、ケーブル装架具10にケーブルCを装架し易くする上で、前記のS螺旋部11及びZ螺旋部12の両側は、図3又は図6に示されるように、中間部13a、13bを、該螺旋部11,12のなす円より外側に張り出され、軸線の外側方向に広がった形状としてある。これにより、メッセンジャーワイヤが長尺の中間部を構成する直線部もしくはこれに近似する大きい曲率半径の円弧状曲線は、螺旋部の円弧から離れるので、ケーブルに風圧や振動などが加わっても、ケーブルがケーブル装架具10から脱離するおそれが殆どないことが実験的に確認された。
また、従来のSZ交互螺旋のケーブル装架具では、反転部を螺旋で想定される筒状部の頂上に近接して設けても、異常気象などでは、このように近接しているだけに装架したケーブルCがこの頂上を乗り越えて外側に脱落するおそれがあったが、本発明では装荷具の長尺の効果で、ケーブルが外側に飛び出そうとしても飛び出すことができず、ケーブルCが脱落を防止することができたものである。
また、従来のSZ交互螺旋のケーブル装架具では、U字状の短い反転部であってSZ交互螺旋の反転作用のみを念頭に置いた反転部を設けた構造であるために、ケーブルは反転部の頂部から隣の反転部の低い部分にずれて、忽ち脱離問題を起こすこととなる。この問題を解消するためには、脱離防止部材を別途取り付けることも考えられるが面倒である。
本発明では、SZ交互螺旋の中間に、自然反転作用に要する反転部よりも長尺の中間部を設けているので、寧ろ長手方向の上面から見ると皿状であり、すなわち、その高さは螺旋部の高さ以下で、螺旋部の中心の高さ以上であり、螺旋部の成す筒状部から遠ざかるように螺旋よりも開口方向に広角に開放するようにしたことで、装荷後にケーブルの横方向への振動による移動、上下方向への振動による移動が多少あっても脱離までには至らず、ケーブル装架具からの脱離が防止できることを見出した。
加えて、本発明のケーブル装荷具10の各螺旋部は、軸線から見た側面形状において、必ずしも真円でなくてもよい。
例えば、図9に示されるように、軸線から見た側面形状において、各螺旋部11により想定される筒状部3を真円とせずに、その上下縦方向に長半径Raをとり左右横方向に短半径Rbをとる楕円形状としたケーブル装荷具10であってもよい。
ここで、図9において各螺旋部11により想定される筒状部3は、縦軸2に長半径Raが重なっており、各螺旋部11の中間部13a、13bの高さhは、該縦軸2の半分、即ちその中心点に相当する高さとしてあるが、実施に際しては上述の如く螺旋部11の縦軸2上の最高点、乃至は該縦軸2の中心点の範囲に相当する高さとしてあればよい。、また、螺旋部11と中間部13a、13bとの水平間隔は短半径Rbの2倍以上としてある。
また、図10に示されるように、軸線から見た側面形状において、各螺旋部11により想定される筒状部3を真円とせずに、縦方向に長手方向をとる卵形の如き、メッセンジャーワイヤに架かる上部の曲率は大きくし、ケーブルを荷担する下部の曲率は小さくした形状のケーブル装荷具10であってもよい。
ここで、図10において各螺旋部11により想定される筒状部3は、縦軸2に長手方向が重なっており、各螺旋部11の中間部13a、13bの高さhは、該縦軸2の半分、即ちその中心点に相当する高さとしてあるが、実施に際しては、上述したように、螺旋部11の縦軸2上の最高点、乃至は該縦軸2の中心点の範囲に相当する高さとしてあればよい。また、中心点を通る最大幅をとる軸を長径とし、中心点を通る最小幅をとる軸を短径とし、螺旋部11と中間部13a、13bとの水平間隔は短径に以上としてある。
なお、図9又は図10の例によるケーブル装荷具10の正面図や斜視図は示さないが、他の図から容易に類推することができるであろう。
図9又は図10の例によるケーブル装荷具は、各螺旋部により想定される筒状部が円に近似するケーブル装荷具と比較して、メッセンジャーワイヤにかけらる上部の曲率は大きくしてあるので、メッセンジャーワイヤがずれ難く収まる為、メッセンジャーワイヤに取り付けた際に安定性が増し、また、これに装架するケーブルはメッセンジャーワイヤとより離隔して装架されるため、より逸脱し難いものとなる効果が奏される。
特に、図10の例によるケーブル装荷具は、ケーブルを荷担する下部の曲率は小さくした形状としてあるので、ケーブルを荷担すべき空間をより広く確保することができ、これにより、外径の大きなケーブルや複数のケーブルを装架する際に有利となる。
ここで、軸線から見た側面形状において、各螺旋部により想定される筒状部が横軸方向に長い楕円或いは卵形のケーブル装荷具は、メッセンジャーワイヤと装架するケーブルが近接するので、上述の効果が奏されず好ましくない。
尚、本発明によるケーブル装荷具は、線材によりケーブル装荷具を曲成する上で、多少の歪みや所謂スプリングバックにより生じる緩みは許容される。また、スプリングバックにより緩みが生じても、本発明によるケーブル装荷具は、S螺旋とZ螺旋を交互に有するので、各螺旋部において同様の緩みが生じるため、全体としての捻れは生じない。
上述の如く構成したことにより、本発明によるケーブル装架具10は、ケーブルCを架設すべき区間に張架したメッセンジャーワイヤWに取り付けられ、これにケーブルCをケーブル装架具10内へ架設するには、架設したケーブル装架具10に、ケーブルの牽引ワイヤを用いて引き込むことにより、ケーブルを架設することが出来る。
すなわち、このケーブルCを架設すべき区間に張架したメッセンジャーワイヤWにケーブル装架具10を取り付けた状態で、ケーブルCをそれぞれ図中の矢印H方向からケーブル装架具10に装架することで、ケーブルCを架設することができ、特に長尺の中間部を利用してケーブルCの分岐や追加もしくは撤去を容易に実施することができる。
本発明のケーブル装荷具を架設するには、既設のメッセンジャーワイヤにケーブル装荷具の軸線を沿わせて同一線上に揃う同じ向きの反転部を順次差込み、差込み完了後そのまま全体を差込み方向へ螺旋に沿って回転させながらメッセンジャーワイヤを内部に取り込むようにする。
ケーブルの引き込みには、先ずメッセンジャーワイヤで支持されたケーブル装荷具の中に牽引ワイヤを挿通し、その後端に接続されたケーブルを牽引ワイヤの巻取りに応じてリールから繰り出し、引き込むことで、ケーブルを架設することができる。
本発明は、ケーブル装架具によるケーブルの架設に係る手間や材料を、従来のスパイラルロッドによるものと比較して、大きく省くことができ、さらに右回り螺旋、左回り螺旋に単なる反転部を形成した従来の交互螺旋の支持具に比べて、本発明では、反転機能だけでなく、ケーブルの脱落防止機能を有する長い中間部が設けられているので、ケーブル脱離防止機能に優れており、かつ螺旋部が少ないことからメッセンジャーワイヤの取り付け作業が効率的であり、コストも安いなどの効果があるケーブル装架具及び装荷方法を提供するものである。
本発明のケーブル装架具の一例の部分正面図 図1の部分平面図 図1の側面図 本発明のケーブル装架具の他の一例の部分正面図 図4のの部分平面図 図4の側面図 本発明のケーブル装架具の一例の使用状態の部分斜視図 (直線からなる張り出し部を有する場合) 本発明のケーブル装架具の他の一例の使用状態の部分斜視図 (直線に近似する曲率半径の大きい円弧状曲線部を有する場合) 軸線から見た側面形状(楕円形) 軸線から見た側面形状(たまご形)
符号の説明
10 ケーブル装架具
11 S螺旋部
12 Z螺旋部
13a 中間部
13b 中間部
13a−1 中間部
13b−1 中間部
13a−2 中間部
13b−2 中間部
2 ケーブル装架具の長手方向の中心線
3 螺旋部により想定される筒状部
C ケーブル
W メッセンジャーワイヤ
S 水平間隔
h 中間部の高さ
r 螺旋の半径
a 螺旋部分の幅
b 張り出し部分の長さ
Ra 長半径
Rb 短半径

Claims (5)

  1. 一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部とが、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されており
    該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
    かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の最高点で該筒状部との水平間隔が螺旋部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具。
  2. 一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部とが、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されており、
    該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
    かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の中心点で該螺旋部との水平間隔が筒状部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具。
  3. S螺旋部とZ螺旋部の軸線方向からの形状が、円又は楕円、若しくは円又は楕円に近似することを特徴とする請求項1若しくは2に記載のケーブル装架具。
  4. 該S螺旋部と該Z螺旋部の螺旋の巻数が同一巻数で、少なくとも1回転であることを特徴とする請求項1、2若しくはの何れかに記載のケーブル装架具。
  5. S螺旋部とZ螺旋部の間の中間部及びZ螺旋部とS螺旋部の間の中間部がそれぞれ同一形状で、螺旋部の軸線に対し左右交互になるように設けられていることを特徴とする請求項1、2、3若しくはのいずれかに記載のケーブル装架具。
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