JP3983795B1 - ケーブル装架具及びその架設方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部の間に直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されていることを特徴とするケーブル装架具であり、好ましくはS螺旋部とZ螺旋部の螺旋の巻数が1回転以上で、張り出し部の高さが螺旋の半径以上螺旋の高さ以下であり、螺旋から想定される円筒部と張り出し部の水平間隔が、螺旋の半径の2倍以上である装荷具。
【選択図】 図7
Description
より詳細には、右回り螺旋と左回り螺旋とその間の反転部を有するケーブル装架具の特徴を生かしながら、更に、架設作業に要する時間と労力を従来より軽減することができ、従来の反転部に相当する部分を直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を構成するようにし、螺旋を開いて伸張しなくても、これをケーブルを架設すべき区間に張架するメッセンジャーワイヤに対して容易に取り付けることができ、更に架設すべきケーブルを容易に装架することができるケーブル装架具を提供することを目的とし、しかも強烈な振動や風圧でもケーブルの逸出問題の発生し難いケーブル装架具を提供することを目的とする。
該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の最高点で該筒状部との水平間隔が螺旋部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具であり、
請求項2に記載の発明は、一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部とが、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されており、
該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の中心点で該筒状部との水平間隔が螺旋部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具である。
なお、S螺旋部とZ螺旋部の螺旋は少なくとも1回転としてあればよく、メッセンジャーワイヤへの取り付け作業効率がよい。また、これを数回転としてもよく、この場合は螺旋のピッチを大きくし、これにより螺旋部分の長さ(ピッチ×巻数)を最小限に止め、メッセンジャーワイヤへの取り付け作業効率を上げることができる。
すなわち、長尺の張り出し部の頂部にケーブル逸脱防止片を取り付ける必要がなく、長尺の張り出し部を適当長に設定することでこの目的を達成することができ、装架ケーブルが自重でうねる様なスネーク状態を発生するおそれも無い。
実験1では、図1に示すものに、太さ10mmの高抗張力線を用い、螺旋の半径r=3.5cm、螺旋部分の幅a=12cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の長さb=100cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の高さh=7cm、螺旋部で想定される筒状部と長尺の張り出し部(直線部)の水平間隔S=7cmとした装荷具を作製し、このような構成の装荷具を用いて、電柱間に張られたメッセンジャーワイヤに取り付け、これにケーブルを装荷し、強烈な振動及び扇風機による強風実験をしたが、ケーブルは長尺の張り出し部を越えて外に逸脱しなかった。また、10ヶ月の長期に実装実験で、風速25mの場合、震度4の地震を経験したが、ケーブルが装荷具から逸脱する危険性は全く認められなかった。
実験2では、太さ20mmの高抗張力線を用い、螺旋の半径r=3.5cm、螺旋部分の幅a=12cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の長さb=100cm、中間部の長尺の張り出し部(直線部)の高さh=3.5cm、螺旋部で想定される筒状部と長尺の張り出し部(直線部)の間隔S=7cmとした装荷具を作製し、このような構成の装荷具を用いて、電柱間に張られたメッセンジャーワイヤに取り付け、これにケーブルを装荷し、強烈な振動及び扇風機による強風実験をしたが、ケーブルは長尺の張り出し部(直線部)を越えて外に逸脱しなかった。また、10ヶ月の長期に実装実験で、風速25mの場合、震度4の地震を経験したが、ケーブルが装荷具から逸脱する危険性は全く認められなかった。
なお、図4〜図6では長尺の張り出し部が直線であるが、曲率半径が大きく直線類似でも同様な効果が得られることも確認した。
更に、軸線から見た側面において、長尺の張り出し部(直線部)と想定された筒状部との水平間隔が、螺旋部の半径の2倍以上であることにより、ケーブルの揺動に対して一層逸脱の余地が少なくなり、異常強風や、地震などで、ケーブルが逸脱しないことを確認したが、螺旋部の半径の2倍未満例えば半径と同じ水平間隔では、異常気象でケーブルが逸脱するおそれがあることが観察された。
また、長尺の張り出し部(直線部)は、直線に近似する曲率半径の大きい円弧状曲線であってもよく、この方が製造も能率よく製造できる。しかし、該直線部の両端に極端な屈曲部を設ける場合はこの部分での反転機能はないが、構造上ねじれ防止には有効である。 なお、長尺の張り出し部(直線部)の張り出しは図3、図6に示すように曲率半径の大きい円弧状曲線でもよいが、螺旋より変化する部分は底面側をを大きくしたL字状のものとしてもよい。
本発明のケーブル装荷具10をメッセンジャーワイヤWに取り付けるには、第1の方法として、該ケーブル装荷具10の一端をメッセンジャーワイヤWに差込み、例えばS螺旋に沿って回転させながら進行させ、長尺の中間部を経て再び例えばZ螺旋に沿って回転させながら進行させる操作を反復繰り返すことで、該メッセンジャーワイヤをケーブル装架具の内部に取り込むことができる。ケーブルCはこのようにした後、通常の手段で装荷することができる。
また、第2の方法として、既設のメッセンジャーワイヤに請求項1乃至6のいずれかに記載のケーブル装架具10の、同一方向を向いた半数の中間部を、メッセンジャーワイヤWに差込み、螺旋に沿って一方向に回転させることで、一回の操作で、内部にメッセンジャーワイヤを取り込むことができる。ケーブルCはこのようにした後、通常の手段で装荷することができる。
また、ケーブル装架具全体の長さ寸法は、螺旋を伸張することなく、使用されるものであり、ケーブルCを架設すべき区間の長さに応じて定められ、1つのケーブルCを架設すべき区間においては、その区間に張架したメッセンジャーワイヤWに1つのケーブル装架具10を取り付ける長さであることがが好ましい。
両者の相違は円弧状曲線の中心線を境にして左右に反対側に存在することである。
また、長尺の張り出し部(結局長尺の中間部となる)の長さがあまり長いとメッセンジャーワイヤの取り付け作業は容易な反面、メッセンジャーワイヤの懸吊り支持力が低下し、かつケーブルの保持力も低下し、実用上問題を発生するおそれがある。すなわち、ケーブル装架具10の全体としてS螺旋部11,Z螺旋部12の数が少なくなり、装架したケーブルCの荷重の影響で、ケーブル装架具10に過大の負荷がかかると共に装架したケーブルCに自重によるたるみが生じてケーブルが撓むおそれがあるので好ましくない。
また、従来のSZ交互螺旋のケーブル装架具では、U字状の短い反転部であってSZ交互螺旋の反転作用のみを念頭に置いた反転部を設けた構造であるために、ケーブルは反転部の頂部から隣の反転部の低い部分にずれて、忽ち脱離問題を起こすこととなる。この問題を解消するためには、脱離防止部材を別途取り付けることも考えられるが面倒である。
本発明では、SZ交互螺旋の中間に、自然反転作用に要する反転部よりも長尺の中間部を設けているので、寧ろ長手方向の上面から見ると皿状であり、すなわち、その高さは螺旋部の高さ以下で、螺旋部の中心の高さ以上であり、螺旋部の成す筒状部から遠ざかるように螺旋よりも開口方向に広角に開放するようにしたことで、装荷後にケーブルの横方向への振動による移動、上下方向への振動による移動が多少あっても脱離までには至らず、ケーブル装架具からの脱離が防止できることを見出した。
ここで、図9において各螺旋部11により想定される筒状部3は、縦軸2に長半径Raが重なっており、各螺旋部11の中間部13a、13bの高さhは、該縦軸2の半分、即ちその中心点に相当する高さとしてあるが、実施に際しては上述の如く螺旋部11の縦軸2上の最高点、乃至は該縦軸2の中心点の範囲に相当する高さとしてあればよい。、また、螺旋部11と中間部13a、13bとの水平間隔は短半径Rbの2倍以上としてある。
ここで、図10において各螺旋部11により想定される筒状部3は、縦軸2に長手方向が重なっており、各螺旋部11の中間部13a、13bの高さhは、該縦軸2の半分、即ちその中心点に相当する高さとしてあるが、実施に際しては、上述したように、螺旋部11の縦軸2上の最高点、乃至は該縦軸2の中心点の範囲に相当する高さとしてあればよい。また、中心点を通る最大幅をとる軸を長径とし、中心点を通る最小幅をとる軸を短径とし、螺旋部11と中間部13a、13bとの水平間隔は短径に以上としてある。
ケーブルの引き込みには、先ずメッセンジャーワイヤで支持されたケーブル装荷具の中に牽引ワイヤを挿通し、その後端に接続されたケーブルを牽引ワイヤの巻取りに応じてリールから繰り出し、引き込むことで、ケーブルを架設することができる。
11 S螺旋部
12 Z螺旋部
13a 中間部
13b 中間部
13a−1 中間部
13b−1 中間部
13a−2 中間部
13b−2 中間部
2 ケーブル装架具の長手方向の中心線
3 螺旋部により想定される筒状部
C ケーブル
W メッセンジャーワイヤ
S 水平間隔
h 中間部の高さ
r 螺旋の半径
a 螺旋部分の幅
b 張り出し部分の長さ
Ra 長半径
Rb 短半径
Claims (5)
- 一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部とが、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されており、
該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の最高点で該筒状部との水平間隔が螺旋部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具。 - 一連の高抗張力線からなり、螺旋の巻数が同一のS螺旋部とZ螺旋部とが、直線もしくはこれに近似する曲率半径の大きい円弧状曲線からなる長尺の張り出し部を有する中間部を介して、軸線に沿って交互に連なり構成されており、
該中間部における該長尺の張り出し部が該螺旋部により軸線方向に想定される筒状部の外側に、該筒状部の最低点より外側方向に、曲線状もしくはL字状に伸長して張り出して設けられ、
かつ、該長尺の張り出し部の高さが筒状部の中心点で該螺旋部との水平間隔が筒状部の直径に等しい長さであることを特徴とするケーブル装架具。 - S螺旋部とZ螺旋部の軸線方向からの形状が、円又は楕円、若しくは円又は楕円に近似することを特徴とする請求項1若しくは2に記載のケーブル装架具。
- 該S螺旋部と該Z螺旋部の螺旋の巻数が同一巻数で、少なくとも1回転であることを特徴とする請求項1、2若しくは3の何れかに記載のケーブル装架具。
- S螺旋部とZ螺旋部の間の中間部及びZ螺旋部とS螺旋部の間の中間部がそれぞれ同一形状で、螺旋部の軸線に対し左右交互になるように設けられていることを特徴とする請求項1、2、3若しくは4のいずれかに記載のケーブル装架具。
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