JP3983538B2 - Outdoor hood - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の換気を行うために換気口の屋外側に取り付けられる屋外フードに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅に求められる要望として、住宅の耐久性に関する要望が特に高まっている。その中で、換気扇等の換気口においては、雨が換気口から室内に侵入して、室内の住宅材の耐久性を害してしまうことおよび、換気口から屋外に排出される排出空気による外壁の汚れが問題とされている。
【0003】
従来、換気口の屋外側には雨の侵入を防止するため、フードを有した屋外フードが施工されており、この種の屋外フードは雨の侵入防止のため、左右方向を閉口し、上方向を閉口、または上方向の一部を開口したものが知られていた。
【0004】
以下、その構成について、図34〜図37を参照しながら説明する。
【0005】
図34および図35に示すように、壁101に開口された開口部102にダクト103が差し込まれ、円筒状の筒部104と中央に開口部105とを有した本体107が固定され、本体107には、正面部108、天面部109およびフード側面部110を閉口とし、フード下面部を開口としたフード112を固定して屋外フード113を構成していた。そして屋外フード113を施工する際には、壁101内のダクト103に内接するように筒部104を挿入し、筒部104に固定された板ばね114により壁101に取着していた。
【0006】
また、別の屋外フードとして、図36および図37に示すように、フード上面部115に壁101よりフード111の正面部108の方向に対し、下方傾斜となり、かつフード上面部115の一部を開口した長さの天面カバー116を設けて屋外フード117を構成していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の屋外フードでは、前者においては、室外118で雨が降ったときには、風が弱風状態であれば、雨滴119は上から降ってくるのでフード112の天面部109とフード側面部110の閉口によって開口部105から室内120側に雨が侵入するのを防げるが、降雨時、強い風121を伴うときには、風は壁101の室外118側に当たり、下から吹き上げる風122が発生するので、フード下面部111から風が入り込んでしまう。このとき、風は雨滴119も同時に吸い込むため、フード内部123に雨が入り込んでしまう。そしてフード内部123に入り込んだ雨滴119を伴った風はその行き場が開口部105しかないため、開口部105を通り室内側120に侵入し、住宅材を汚してしまい、住宅の耐久性が損なわれるという課題があった。
【0008】
また、室内120の汚染された空気が室外118に換気されるときには、換気扇(図示せず)により換気される室内空気はダクト103を通り筒部104の開口部105よりフード内部123に入り、フード下面部111より室外118より排出される。このとき、フード下面部111より室外118に排出される汚染空気の一部が壁101に接触して壁101を汚染するという課題があった。
【0009】
また、後者における屋外フード117では、強風雨時、雨を伴った下から吹き上げる風122がフード内部123を通り、一部分はフード上面部115の開口部124から風が抜けるが、大部分の風はフード上面部115の天面カバー116に当たり、下方にはね返され、下方より吹き上げる風122と衝突するため、風の行き場がなくなり、開口部105を通り、室内120側に流れ込んでしまう。これは風の流入する面積であるフード下面部111の開口面積と、風の排出するフード上面部115の開口部124の面積の比率の関係で、排出する面積の方が流入する面積よりも小さいため発生してしまう現象である。そのため、開口部105に風雨が流入してしまう結果となる。
【0010】
また、上から降ってきた雨滴119は天面カバー116に沿って下方に流れるが、天面カバー116の屋外側へ突出するひさしの長さが短いと天面カバー116より滴れた雨滴119が開口部105に吸い込まれてしまうため、天面カバー116のひさしを長くしなければならず屋外フード117の壁面からの奥行寸法が増大するため、製品が壁面に設置された状態の建物のデザイン性を損なうという課題があった。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するもので、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止し、製品および、製品設置時の建物全体のデザイン性を向上でき、また、換気流によって屋外側の壁面が汚染されるのを緩和できる屋外フードを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の屋外フードにおいては、外壁に取り付けられる略中央に開口部を有した本体と、この本体に固定されて少なくとも正面部および天面部を閉口したフードとを備え、前記フードの正面部側方に空気の流通路となる開口を形成し、前記フードの右側および左側の側部の両方の開口面積の合計が、前記フードの下部の開口面積より大とし、吹き上げの風は前記フードの前記下部より侵入し、前記フードの前記側部の上部より抜ける構成を特徴とした構成としたものである。
【0013】
この発明によれば、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止し、製品および製品設置時の建物全体のデザイン性を向上でき、また、換気流によって屋外側の壁面が汚染されるのを緩和できる屋外フードを提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外壁に取り付けられる略中央に開口部を有した本体と、この本体に固定されて少なくとも正面部および天面部を閉口したフードとを備え、前記フードの正面部側方に空気の流通路となる開口を形成し、前記フードの右側および左側の側部の両方の開口面積の合計が、前記フードの下部の開口面積より大とし、吹き上げの風は前記フードの前記下部より侵入し、前記フードの前記側部の上部より抜ける構成を特徴とした構成としたことにより、強風雨時、風が壁に当たり、下から吹き上げの風が発生しても、フードの下部よりフードの内部に侵入した風は正面部側方の開口より風が抜けるため、開口部を通り、風と共に雨水が室内に浸入するのを低減することにより、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止する。また、フードの天面部の奥行寸法を薄くすることができることにより、製品および、製品設置時の建物全体のデザイン性を向上できる。
【0015】
また、室内の汚染された空気が換気されるときには、本体に設けた開口部からフード内に送られた天面部側方に設けた開口から、外壁面より遠ざかった方向の室外に排出されることとなり、屋外の壁面が汚染されるのを緩和することができる等の作用を有する。
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図33を参照しながら説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1〜図4に示すように、外壁5内に設けられ、室内1と室外2を連通するダクト3に挿入される筒部4と、外壁5に取り付けられ、中央に開口部6を有したフランジ部7とからなる本体8と、本体8に固定され、正面部9および天面部10を閉口とし、下部11および側部12を開口としたフード13とを設け、屋外フード14を構成する。
【0018】
そして、屋外フード14を外壁5に施工する際には、外壁5に開口された開口部15にダクト3が差し込まれ、筒部4をダクト3に挿入する。このとき、筒部4の円筒外周部16に設けられた板バネ17がダクト3の内壁に係止され、外壁5に屋外フード14が取着される。
【0019】
フランジ部7は、図5および図6に示すように、フランジ部7の略中央の開口部6に、筒部4の内径寸法(D)より大きい内径寸法(C)の開口を設け、その前面にはガラリ部18を形成し、外周にはフランジ部7の平面部19よりフード13側に突出する筒壁20を設けるとともに、筒壁20の下部に水抜穴21を設ける。開口部6には、その正面に複数本の柱状のガラリ部18を設ける。
【0020】
フード13は、図7に示すように、フード13の天面部10から正面部9にかけて下方傾斜となる構成とする。筒部4には、筒部4の内周側で室内側下端23に止水板24を設ける。
【0021】
上記構成において、強風雨時には、風25は建物の外壁5に当たり、当たった風25は外壁5の面に沿って上方に吹き上げる風26が発生する。またその吹き上げの風26は雨滴27を伴いフード13の下部11より侵入する。フード13の下部11より侵入した吹き上げの風26は、フード13の正面部9とフランジ部7との間であるフード13の内部28を通る。このとき、フード13の右側および左側の側部12の両方の開口面積の合計が、フード13の下部11の開口面積よりも面積が大となるため、つまり、風の流入面積に対して排出面積の方が大となるため、吹き上げの風26がフード13の下部11より侵入しても、フード13の天面部10に衝突せず左右に分かれ、フード13の側部12の上部から風が抜ける。これにより、雨滴27を伴った吹き上げの風26はフード13の下部11より侵入してもスムーズにフード13の側部12の上部より抜けるため、フランジ部7の開口部6から筒部4に侵入する外風を減少することができる。そのため、フランジ部7の開口部6から入る雨滴27の侵入を防止でき、室内1への水の侵入を防止できることとなる。
【0022】
また、上から雨が降ってきた場合でも、フード13の天面部10に落ちた雨滴27はフード13の正面部9をつたって流れるため、フード13の内部28に水が回り込むことがなく、開口部6から室内1へ侵入する雨滴27を防止できる。
【0023】
また、下からの吹き上げの風26によってフランジ部7の開口部6のガラリ部18に付着した雨滴27は、ガラリ部18をつたって筒壁20の内周面に沿って下側に流れ、筒壁20の下部の水抜穴21より排出される。また、筒壁20の内周面に滴れた雨滴27は、筒壁20の内径寸法(C)が筒部4の内径寸法(D)より大であるため筒部4の内周面30にさかのぼって侵入することはないため、雨水を室内1へ侵入するのを防止できる。
【0024】
また、雨滴27を伴った下からの吹き上げの風26によってガラリ部18に付着した雨滴27は、柱状のガラリ部18に沿って下に流れ、筒壁20の内周面に落ち、水抜穴21より排出される。このとき柱状のガラリ部18に付着した雨滴27は、その自重によりガラリ部18の途中で止まることがないため、風が吹いても雨水が室内1へ侵入するのを防止できる。
【0025】
また、上から雨が降ってきた場合、雨滴27はおもにフード13の天面部10に落ちる。そして、フード13の天面部10に落ちた雨滴27は、天面部10から正面部9にかけて傾斜しているため、傾斜に沿って鉛直に下方に滴下する。そのため天面部10に付着した雨滴27は、フード13の反本体側の表面上を流れ、フード13の正面部9に流れる。そして、フード13の正面部9に流れた雨滴27は、フード13の下端29よりフード13から離れ、落下する。このように、雨が降ったとき、フード13に落ちた雨滴27は、フード13の反本体側の表面上のみを流れ、フード13の側部12からフード13の内部28に水が回り込むことがなく、フランジ部7の開口部6から室内1へ侵入する雨滴27を防止できる。
【0026】
また、吹き上げの風26によって筒部4にまで侵入した雨滴27は、筒部4の内周面30に沿って下方に滴れ、筒部4の内周面30の下端に溜まる。このとき、筒部4の内部で室外2から室内1の方向へ向かう風31が発生したとき、筒部4の内周面30の下端に溜まった雨滴27は室内1の方向へ流される。雨滴27が筒部4の室内側下端23に到達したとき、止水板24によって遮られ、さらに室内1方向に流されるのを防止する。
【0027】
このように本発明の実施の形態1の屋外フードによれば、室内1と室外2を連通するダクト3に挿入される筒部4と、外壁5に取付けられ、中央に開口部6を有したフランジ部7とからなる本体8と、本体8に固定され、正面部9および天面部10を閉口とし、下部11および側部12を開口したフード13とからなる屋外フード14の構成としたので、雨滴27を伴った吹き上げの風26はフードの下部11より侵入してもスムーズにフード13の側部12の上方より抜けるため、開口部6を通り、風と共に雨水が室内1に侵入するのを低減することにより、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0028】
また、上から雨が降ってきた場合でも、フード13の天面部10に落ちた雨滴27はフード13の内部28に水が回り込むことがないため、フード13の天面部10の奥行寸法を薄くすることができることにより、製品の奥行寸法を薄くすることができ、製品および、製品設置時の建物全体のデザイン性を向上できる。
【0029】
また、下からの吹き上げの風26によって、ガラリ部18に付着した雨滴27は、筒壁20の内周面に沿って下側に流れ、筒壁20の下端の水抜穴21より排出される。また、筒壁20の内周面に滴れた雨滴27は、筒部4の内周面30にさかのぼって侵入することはないため、雨水が室内1に侵入するのを低減することにより、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0030】
また、雨滴27を伴った下からの吹き上げの風26によってガラリ部18に付着した雨滴27は、柱状のガラリ部18に沿って下に流れ、その自重により途中で止まることがないため、風が吹いても雨水が室内1へ侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0031】
また、フード13の天面部10に落ちた雨滴27は傾斜に沿って鉛直に下方に滴下するため、フード13に落ちた雨滴27は、フード13の反本体側の表面上のみを流れ、フード13の側部12からフード13の内部28に水が回り込むことがなく、フランジ部7の開口部6から室内1へ侵入する雨滴27を防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0032】
また、吹き上げの風26によって筒部4にまで侵入した雨滴27は、室外2から室内1の方向へ向かう風31が発生したとき、筒部4の内周面30の下端に溜まった雨滴27は、室内1の方向へ流されるが、雨滴27が筒部4の室内側下端23に到達したとき、止水板24によって遮られ、さらに室内1の方向に流されるのを防止することができる。
【0033】
(実施の形態2)
図8および図9に示すように、フランジ部7の開口部6に有した筒壁20の下部の水抜穴21の下方に、下端を開口した筒状の水抜穴ガイド32を設けた構成とする。
【0034】
上記構成において、屋外フードが外壁5に取着された状態で、下からの吹き上げの風26によってガラリ部18に付着した雨滴27はガラリ部18をつたって筒壁20の内周面に沿って下側に流れ、筒壁20の下部の水抜穴21より抜ける。水抜穴21より落ちた雨滴27は、水抜穴ガイド32の中を通り水抜穴ガイド32の下端33より滴下し排出される。このとき、下からの吹き上げの風26が吹いても水抜穴ガイド32の内部を通っている雨滴27は吹き上げの風26と直接接触することがないので、雨滴26が上方に押し戻されることがない。
【0035】
このように本発明の実施の形態2の屋外フードによれば、筒壁20の内周面に溜まった雨滴27が排出されるとき、下からの吹き上げの風26が吹いても雨滴27は、水抜穴ガイド32を通り、直接下からの吹き上げの風26に接触しないため、排出された雨滴27が上方に押しもどされることがないので、雨水が室内1へ侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0036】
(実施の形態3)
図10および図11に示すように、筒部4の内周側下面34に一端を位置させ、他端を水抜穴21の上方に位置させるとともに、その幅寸法(E)を筒壁20の水抜穴21の幅寸法(F)より幅広に形成する逆流防止板35を設けた構成とする。
【0037】
上記構成において、屋外フードが外壁5に取着された状態で、下からの吹き上げの風26によってガラリ部18に付着した雨滴27は、ガラリ部18をつたって筒壁20の内周面に沿って下側に流れ、筒壁20の下端の水抜穴21より抜ける。しかし、強風時においては、水抜穴21より落ちた雨滴27は下からの吹き上げの風26と接触し、上方へ押し戻されてしまう。このとき、押し戻された雨滴27は逆流防止板35の下面にあたり、それより上方に押し戻されないため、筒部4の内部に雨滴27は侵入できないこととなる。
【0038】
このように本発明の実施の形態3の屋外フードによれば、強風時、筒壁20の下部の水抜穴21から抜けた雨滴27が下からの吹き上げの風26により再び水抜穴21を通るが、逆流防止板35によって筒部4の内部へ押し戻されることがないので、雨水が室内1へ侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0039】
(実施の形態4)
図12に示すように、フード13aの側部12aの左右上端にサイドカバー36を設けた構成とする。
【0040】
上記構成において、降雨時、フード13aの天面部10に落ちた雨滴27はフード13aの正面部9および、サイドカバー36へつたって流れる。フード13aの天面部10よりフード13aの正面部9につたった雨滴27は、フード13aの下端29より下に落ちる。フード13aの天面部10よりサイドカバー36につたった雨滴27はサイドカバー36の下端まで流れると、サイドカバー36の下縁37をつたって、フード13aの正面部9に流れる。そしてフード13aの正面部9に流れた雨滴27はフード13aの下端29より下に落ちる。
【0041】
このとき、フード13aの天面部10に落ちた雨滴27は必ずフード13aの正面部9に流れるので、フード13の内部28に流れることはなく、したがって開口部6を通り室内1へ雨水が侵入することがない。
【0042】
このように本発明の実施の形態4の屋外フードによれば、フード13aの天面部10に落ちた雨滴27はサイドカバー36の下縁37をつたってフード13aの正面部9に流れるので、フード13aの内部28へ雨滴27が侵入することなく、したがって開口部6を通り室内1へ雨水が侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0043】
(実施の形態5)
図13に示すように、フード13bの天面部10aの左右両端部38および、正面部9aの左右両端部39に突出した突起40を設けた構成とする。
【0044】
上記構成において、フード13bの天面部10aに落ちた雨滴27は正面部9aおよび天面10aの左右両端部38の方へ流れる。フード13bの正面部9aに流れた雨滴27はフード13bの正面部9aの任意の下方向に流れるが、雨滴27がフード13bの正面部9aの左右両端部39の方へ流れても突起40に当たり、突起40に沿って下方へ流れ、フード13bの下端29より落ちる。また、雨滴27がフード13bの天面部10aから左右横端部39の方に流れても突起40に当たり、突起40に沿って下方へ流れ、フード13bの下端29より落ちる。
【0045】
このとき、雨滴27は突起40に当たり、フード13bの内部28の方へ乗り越えることがないので、開口部6を通り室内へ雨水が侵入することがない。
【0046】
このように本発明の実施の形態5の屋外フードによれば、フード13bの天面部10aに落ちた雨滴27は、フード13bの天面部10aの左右両端部38およびフード13bの正面部9aの左右両端部39に流れても突起40を乗り越えることなく下方へ沿って流れるので、フード13bの内部28へ侵入することがないため、開口部6を通り室内1へ雨水が侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0047】
(実施の形態6)
図14および図15に示すように、本体8aおよびフード13cの表面に微細な凹凸41を設けた構成とする。
【0048】
上記構成において、降雨時は、本体8aおよびフード13cなどの表面に雨滴27が付着する。例えば、本体8aのガラリ部18に付着した場合、その雨滴27は微細な凹凸41によって、雨滴27と付着した表面との接触角(G)が大きくなり、雨滴27が製品表面と接触している面積が大きくなる。一般的に、雨が物体の表面に付着した際には、雨滴27は雨自身の表面張力の作用により物体の表面上で球状になる。表面に付着した雨滴27は、表面との接触角が小さくなり、風が吹いたときにはその接触角のすきまに風が入り込み、その風が表面から雨をはじき飛ばしてしまう。本発明では、微細な凹凸41に付着した雨滴27は、凹凸によって雨滴27の表面張力が弱まり球状をなさず、ぬれた状態となる。このため、ガラリ部18などの表面に付着した雨滴27に下からの吹き上げの風26が吹いても、雨滴27と表面との接触角が大きいため、雨滴27と表面との間にすきまができず、そのすきまに風が入り込まないため、雨滴27が表面から離れるのを防止できるため、ガラリ部18などに付着した雨滴27が下に落ちる前に風によってガラリ部18から飛ばされ、筒部4を通り、室内1へ雨水が侵入するのを防止できる。
【0049】
このように本発明の実施の形態6の屋外フードによれば、本体8aおよび、フード13cの表面の微細な凹凸41により、表面と雨滴27との接触角を増大させ、風によって表面から飛ばされるのを防止できるため、室内1へ雨水が侵入するのを防止できるため、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0050】
(実施の形態7)
図16に示すように、本体8bおよびフード13dの表面に微細な凹凸42を有した表面処理を施した構成とする。
【0051】
上記構成において、降雨時は、本体8bおよびフード13dの表面に雨滴27が付着する。例えば、本体8bのガラリ部18に付着した場合、その雨滴27は、ガラリ部18の表面に施された微細な凹凸42によって雨滴27の表面張力が弱まり、雨滴27は微細な凹凸42の表面でぬれた状態となる。ぬれた状態の雨滴は下からの風26が吹いても、実施の形態6で説明したメカニズムと同様になり、ガラリ部18に付着した雨滴27が風によってガラリ部18から飛ばされ、筒部4を通り、室内1へ雨水が侵入するのを防止できるため、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0052】
このように本発明の実施の形態7の屋外フードによれば、本体8bおよび、フード13dの表面に微細な凹凸42を有した表面処理を施したことにより、表面と雨滴27との接触角を増大させ、風によって表面から飛ばされるのを防止できるため、室内1へ雨水が侵入するのを防止できるため、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0053】
(実施の形態8)
図17および図18に示すように、筒部4aの内径寸法(J)が室内1側から室外2側にかけて拡大する筒部4aと、筒部4aの内周面30に室内1側とフード13の正面部9の方向、および筒部4aの円周方向44を開口としたドーム状の水ガイド45とを設けた構成とする。
【0054】
上記構成において、開口部6から侵入した雨滴27が筒部4a内に付着した場合、筒部4aの内周面30Aに沿って下方に流れ、ドーム状の水ガイド45の下を潜る。そして、雨滴27は筒部4aの内径寸法(J)が室外2側に向かうにつれて拡大しているため、下面の傾斜に沿って室外2側に流れ、ドーム状の水ガイド45の室外側開口部46より排出される。このとき、筒部4aの内部で室外2から室内1の方向へ向かう風33が発生したときでもドーム状の水ガイド45の中を潜った雨滴27は、水ガイド45によって防護され風33と直接接触することがないため、筒部4aの傾斜に沿って室外2の方向へ流れ、逆流することはない。
【0055】
このように本発明の実施の形態8の屋外フードによれば、強風雨時、筒部4a内に付着した雨滴27は、筒部4aの傾斜に沿いながらドーム状の水ガイド45の中を潜って排出され、室外2から室内1に向かう風33が発生しても、直接に接することがないため、雨滴27が室内1の方向に流されるのを防止できるため、室内1へ雨水が侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0056】
(実施の形態9)
図19および図20に示すように、本体8cの開口部の両横47に本体8cからフード13の正面部9の方向に向けて外方へ拡張する整流板48を設けた構成とする。
【0057】
上記構成において、屋外フードが外壁5に取着され、室内1側に換気扇49が設置された場合では、換気扇49を運転すると、室内1の空気は筒部4を通り開口部6より排出され、フード13の正面部9の内側に衝突する。フード13の正面部9の内側に衝突した空気は反射され整流板48に当たり、整流板48に当たった空気は整流板48に沿って室外2へ流れ、フード13の側部12から室外2に排出される。この時、フード13の側部12から排出された空気は外壁5に対し整流板48の角度に相当する角度で室外へ排出されるので、フード13の側部12から出た空気は外壁5の方向に向かって流れることはない。
【0058】
このとき、室内1の空気が汚れているときには、その空気が接触した部分に空気の汚れが付着し、汚れてしまう。そのため、室内1の汚れた空気は、筒部4を通ってフード13の正面部9の内側に当たるが、フード13の正面部9より反射された空気は整流板48に沿って室外2へ流される。この流れにおいて、汚れた空気が接触した部分、筒部4およびフード13の正面部9の内側および整流板48は汚れた空気の汚れが付着する。しかし、フード13の側部12から室外2の方向に排出された汚れた空気は、整流板48に沿って流れ、外壁5の方向に向かって流れることがないので、フード13の側部12より外方の外壁5の表面に汚れを付着させることはない。外壁を屋外フードの正面から見た場合でも、室内1の汚れた空気によって汚される部分は屋外フードの内部のみでフード13の正面部9および、外壁5は汚れていないので、建物を正面から見たとき、建物自体の美観を損なうことがない。
【0059】
また、強風雨時、フード13の側部12から雨滴27が入りこんでも整流板48によって雨滴27の侵入が防げるので、フード13の側部12から侵入する雨滴27が直接、開口部6に水が侵入するのを防止できる。
【0060】
また、図21に示すように、整流板48aを本体と一体に形成してもその効果に差異はない。
【0061】
このように本発明の実施の形態9の屋外フードによれば、室内1の汚れた空気がフード13に当たり反射されても、整流板48に沿って、室外2方向に流れるので、汚れた空気が外壁5に付着し壁面を汚すのを防止でき、建物の美観を損なうことを防止できる。また、強風雨時、フード13の側部12から雨滴27が入りこんでも整流板48によって侵入を防げるので、フード13の側部12から侵入する雨滴27が直接、開口部6に侵入し、室内1へ雨水が侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0062】
(実施の形態10)
図22および図23に示すように、フード13eの正面部9bの室内1側に本体8の方向に突出し、空気の流れを案内する凸部51を設け、室内空気が平面52にそって室外2へ排出される構成とする。
【0063】
上記構成において、屋外フードが外壁5に取着され、室内1に換気扇49が設置された場合では、換気扇49を運転すると、室内1の空気は筒部4を通り開口部6より排出され、フード13eの正面部9bの内側に衝突する。正面部9bの内側に衝突した空気は平面52に沿って室外2の方向へ整流され、フード13eの側部12から室外2へ排出される。またこの時、室内1の空気が汚れているときには、その汚れた空気は筒部4を通って正面部9bの内側に当たるが、平面52に沿って室外2の方向に流れるので、汚れた空気であっても、その汚れが外壁5に付着することがない。
【0064】
このように本発明の実施の形態10の屋外フードによれば、室内1の汚れた空気がフード13eの内側に当たり平面52に沿って室外2の方向に流れるので、汚れた空気が外壁5に付着し壁面を汚すのを防止でき、建物の美観を損なうことを防止できる。
【0065】
(実施の形態11)
図24および図25に示すように、フード13fの正面部9cの室内1側に空気の流れを案内する球面状の凸部51aを有する構成とする。
【0066】
上記構成において、屋外フードが外壁5に取着され、室内側1に換気扇49が設置された場合では、換気扇49を運転すると、室内1の空気は筒部4を通り開口部6より排出され、フード13fの正面部9cの内側に衝突する。フード13fの正面部9cの内側に衝突した空気は凸部51aの球面に沿って室外2の方向へ整流され、フード13fの側部12から室外2へ排出される。またこの時、室内1の空気が汚れているときには、その汚れた空気は筒部4を通って正面部9cの内側に当たるが、球面に沿って室外2の方向に流れるので、汚れた空気であっても、その汚れが外壁5に付着することがない。
【0067】
このように本発明の実施の形態11の屋外フードによれば、室内1の汚れた空気がフード13fに当たり凸部51aの球面に沿って室外2の方向に流れるので、汚れた空気が外壁5に付着し壁面を汚すのを防止でき、建物の美観を損なうことを防止できる。
【0068】
(実施の形態12)
図26に示すように、フード13gの正面部9の室内1側に外方に向けて傾斜する受水部54と、先端に正面部9と略平行の返し部55とを形成した水捕集板56を設けた構成とする。
【0069】
上記構成において、強風時、雨滴27がフード13gの側部12から侵入した場合、雨滴27はおもに水捕集板56の受水部54に当たる。受水部54に当たった雨滴27は受水部54の表面に付着し、その自重により下方に滴れる。このとき、フード13gの側部12から外壁5に向かう風57が吹いても受水部54に付着した雨滴27は、返し部55を越えて水捕集板56から飛ばされることなく下方に落ちる。
【0070】
このように本発明の実施の形態12の屋外フードによれば、雨滴27がフード13gの側部12から侵入した場合でも、雨滴27は水捕集板56によって捕集され、またフード13gの側部12から風が吹いても水捕集板56から雨滴27が飛ばされることがないので、室内1へ雨水が侵入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0071】
(実施の形態13)
図27に示すように、フード13hの天面部10bにその中央部分が上方向に凸となる曲面58を形成した構成とする。
【0072】
上記構成において、雨が降ったとき、雨滴27は主にフード13hの天面部10bに当たる。フード13hの天面部10bに当たった雨滴27は通常、フードの天面部が平板の状態であれば、その部分の剛性が弱いため、雨滴27がフードの天面に当たると衝突音としてポコポコと音が発生し、室内1側に反響してしまうが、フード13hの天面部10bの中央部分が上方向に凸となる曲面58であるため、フード13hの天面部10bの剛性が強くなり、雨滴27が天面部に当たってもポコポコ音を発生することがない。
【0073】
このように本発明の実施の形態13の屋外フードによれば、天面部10bの剛性が強いため、雨滴27の衝突によるポコポコ音を発生することがないので、室内1で雨によって生ずる不快な音を発生するのを防止できる。
【0074】
(実施の形態14)
図28に示すように、本体8dのガラリ部18の外周に、軸59を設け、軸59に軸支された押え板60を設け、ガラリ部18の前面と押え板60によって網61が挟持される構成とする。
【0075】
上記構成において、換気扇(図示せず)の運転等により網61が目詰まりした際には、押え板60が網61から外れるように軸59を中心に回転させ、網61を本体8dより外し、網61を掃除する。また、網61を取り付けるときには、開口したフードの側部またはフードの下部より網61を挿入し、ガラリ部18の前面にかぶせ、押え板60を網61の外周のフランジ部62の上に乗るように回転させて、網61を本体8dに固定する。
【0076】
このように本発明の実施の形態14の屋外フードによれば、押え板59の回転により網61が着脱自在となるので、換気扇の給気運転時等で網に埃が付き目詰まりが起こっても、容易に網が着脱できる。
【0077】
(実施の形態15)
図29および図30に示すように、外壁5に取り付けられる略中央に開口部6を有した本体8eに固定され、正面部9d、および天面部10cと側壁部63により形成される側部12bを閉口し、下部11を開口したフード13iを設け、フード13iの正面部9dと側部12bを形成する側壁部63との間に両者を連結する形状の傾斜面64に空気の流通する開口65を設けた構成とする。
【0078】
上記構成において、屋外フードが外壁5に取着され室内1側に換気扇49が設置された状態で換気扇49を運転すると、室内1の空気は筒部4を通り開口部6よりフード13i内に排出され、フード13iの正面部9dの内側に衝突し、フード13iの正面部9dの内側に衝突した空気は広がり、正面部9dの側方に設けた開口65より室外2に排出される。このとき、開口65は側壁部63により外壁5より遠ざかった位置の正面部9dの側方に設けられているため、室外2に排出される排出空気は外壁5より離れた方向に排出されることとなる。
【0079】
また、強風時にフード13iの下部11の開口からフード13i内に浸入した風雨は開口65より放出され、本体8eの開口部6より室内1側に雨滴が浸入することがなくなる。
【0080】
このように本発明の実施の形態15の屋外フードによれば外壁5に取り付けられる略中央に開口部6を有した本体8eに固定されて少なくとも正面部9dおよび天面部10cを開口したフード13iを設け、フード13iの正面部9d側方に空気の流通路となる開口65を形成したので、雨水が住宅内に浸入するのが防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止でき、また、製品の薄型化が図られデザイン性が向上でき、また、換気流によって外壁5が汚染されるのを緩和することができる。
【0081】
また、正面部9dおよび天面部10cと側部12bを閉口して形成フード13iと、このフード13iの正面部9dと側部12bに設けられる側壁部63との間の傾斜面64に空気の流通する開口65を形成したので、汚染された換気流は側壁部63により外壁5面に放出されることがなくなり、開口65からは外壁5から遠ざかる方向に排出されるので、外壁5の汚染されることが防止できる。
【0082】
(実施の形態16)
図31に示すように、空気の流通する開口65aを形成する側壁部63aおよび正面部9eをR面またはC面形状に形成し、側壁部63aの開口65a側端部より正面部9eの両端部が内側になるように設け、正面部9eの外面に沿い換気流が流れやすいようにフード13jを形成し構成する。
【0083】
上記構成において、換気扇49が運転されると、室内1の空気は筒部4を通り開口部6よりフード13j内に排出され、フード13jを形成する側壁部63aおよび正面部9eのR面またはC面形状に案内され、開口65aより正面部9eのR面またはC面形状に案内されて開口65aより正面部9eの外面の中央部に向かい室外2に排出される。
【0084】
このように本発明の実施の形態16の屋外フードによれば、空気の流通する開口65aを形成する側壁部63aおよび正面部9eをR面またはC面形状に形成したので、汚染された換気流は側壁部63aおよび正面部9eのR面またはC面に沿い開口65aに送られ、開口65aより正面部9eの外面に沿うように正面部9eの中央に向かい排出されて外壁5の汚染されることが防止できる。
【0085】
(実施の形態17)
図32および図33に示すように、空気の流通する開口65bを形成する側壁部63bおよび正面部9fにおける側壁部63bの端部に正面部9fの中央部に向かう突片66および正面部9fの側方部に突片66により正面部9fに向かい誘導される空気流をスムーズに正面部9fの中央部に向かい案内する傾斜面を有したガイド板67を設け、フード13kを構成する。
【0086】
上記構成において、換気扇49が運転されると、室内1の空気は筒部4を通り開口部6よりフード13k内に排出され、フード13kを形成する側壁部63bの突片66により正面部9fの中央部に向かい流動し、流動する空気は正面部9fの側方に設けたガイド板67により案内されて強制的に正面部9fの中央部に向かい室外2に排出される。
【0087】
このように本発明の実施の形態17の屋外フードによれば、空気の流通する開口65bに、排出空気を正面部9fの中央部側に案内するガイド板67を設けたので、排出空気は強制的に正面部9fの中央側に向かい排出され、外壁5が汚染されることが防止できる。
【0088】
なお、実施の形態17では、ガイド板67を正面部9fと一体的に設けたがガイド板は別部材で形成しても良いことはいうまでもない。
【0089】
【発明の効果】
以上のように、請求項1および2に記載の発明によれば、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止でき、また、製品の薄型化によるデザイン性の向上を図ることができ、また、外壁の汚染されるのを緩和することができる。
【0090】
また、請求項3に記載の発明によれば、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止し、製品および製品設置時の建物全体のデザイン性を向上することができる。
【0091】
また、請求項4〜6に記載の発明によれば、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0092】
また、請求項7に記載の発明によれば、筒部にまで浸入してきた雨滴が室内方向に流されるのを防止することができる。
【0093】
また、請求項8〜15に記載の発明によれば、雨水が室内へ浸入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0094】
また、請求項16および17に記載の発明によれば、壁面を汚すのを防止でき、建物の美観が損なわれることを防止できる。
【0095】
また、請求項18に記載の発明によれば、室内へ雨水が浸入するのを防止でき、住宅材の耐久性が損なわれるのを防止することができる。
【0096】
また、請求項19に記載の発明によれば、雨によって生ずる不快な音を発生するのを防止できる。
【0097】
また、請求項20に記載の発明によれば、容易に網が着脱できる。
【0098】
また、請求項21および22に記載の発明によれば、換気流による外壁の汚染を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の屋外フードの構成を示す斜視図
【図2】同屋外フードの施工状態を示す斜視図
【図3】同屋外フードに吹きつける風および雨の流れを示す断面図
【図4】同屋外フードに吹きつける風の流れを示す斜視図
【図5】同屋外フードの筒壁および水抜穴を示す断面図
【図6】同屋外フードの筒壁、水抜穴、およびガラリ部を示す斜視図
【図7】同屋外フードの止水板の構成を示す斜視図
【図8】本発明の実施の形態2の屋外フードの構成を示す斜視図
【図9】同屋外フードに吹きつける風および雨の流れを示す断面図
【図10】本発明の実施の形態3の屋外フードの構成を示す斜視図
【図11】同屋外フードに吹きつける風および雨の流れを示す断面図
【図12】本発明の実施の形態4の屋外フードの構成を示す斜視図
【図13】本発明の実施の形態5の屋外フードの構成を示す斜視図
【図14】本発明の実施の形態6の屋外フードの構成を示す断面図
【図15】同屋外フードのガラリ部の雨滴の状態を示す部分拡大断面図
【図16】本発明の実施の形態7の屋外フードの構成を示す断面図
【図17】本発明の実施の形態8の屋外フードの構成を示す断面図
【図18】同屋外フードの構成を示す斜視図
【図19】本発明の実施の形態9の屋外フードの構成を示す斜視図
【図20】同屋外フードの風の流れを示す断面図
【図21】同屋外フードの構成を示す斜視図
【図22】本発明の実施の形態10の屋外フードの構成を示す斜視図
【図23】同屋外フードの風の流れを示す断面図
【図24】本発明の実施の形態11の屋外フードの構成を示す斜視図
【図25】同屋外フードの風の流れを示す断面図
【図26】本発明の実施の形態12の屋外フードの構成を示す断面図
【図27】本発明の実施の形態13の屋外フードの構成を示す斜視図
【図28】本発明の実施の形態14の屋外フードの本体の構成を示す正面図
【図29】本発明の実施の形態15の屋外フードの風の流れを示す断面図
【図30】同屋外フードの斜視図
【図31】本発明の実施の形態16の屋外フードの風の流れを示す断面図
【図32】本発明の実施の形態17の屋外フードの風の流れを示す断面図
【図33】同屋外フードの斜視図
【図34】従来の屋外フードの構成を示す斜視図
【図35】同屋外フードの風および雨の流れを示す断面図
【図36】従来の他の屋外フードの構成を示す斜視図
【図37】同屋外フードの風および雨の流れを示す断面図
【符号の説明】
1 室内
2 室外
3 ダクト
4 筒部
4a 筒部
5 外壁
6 開口部
7 フランジ部
8 本体
8a 本体
8b 本体
8c 本体
8d 本体
8e 本体
9 正面部
9a 正面部
9b 正面部
9c 正面部
9d 正面部
9e 正面部
9f 正面部
10 天面部
10a 天面部
10b 天面部
10c 天面部
11 下部
12 側部
12a 側部
12b 側部
13 フード
13a フード
13b フード
13c フード
13d フード
13e フード
13f フード
13g フード
13h フード
13i フード
13j フード
13k フード
14 屋外フード
18 ガラリ部
20 筒壁
21 水抜穴
23 室内側下端
24 止水板
32 水抜穴ガイド
34 内周面下端
35 逆流防止板
36 サイドカバー
38 左右両端部
39 左右両端部
40 突起
41 微細な凹凸
42 微細な凹凸
44 円周方向
45 水ガイド
47 開口部の両横
48 整流板
48a 整流板
51 凸部
51a 凸部
54 受水部
55 返し部
56 水捕集板
58 曲面
61 網
65 開口
65a 開口
65b 開口
67 ガイド板
C 内径寸法
D 内径寸法
E 幅寸法
F 幅寸法
J 内径寸法[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an outdoor hood that is attached to the outdoor side of a ventilation port to ventilate a building.
[0002]
[Prior art]
In recent years, as a demand for a house, a demand for durability of the house is particularly increased. Among them, in ventilation openings such as ventilation fans, rain can enter the room through the ventilation openings and damage the durability of indoor housing materials. Dirt is a problem.
[0003]
Conventionally, an outdoor hood with a hood has been installed on the outdoor side of the ventilation port to prevent rain from entering, and this type of outdoor hood is closed in the left and right direction to prevent rain from entering and upward. It is known that the mouth is closed or the upper part is opened.
[0004]
The configuration will be described below with reference to FIGS.
[0005]
As shown in FIGS. 34 and 35, a
[0006]
As another outdoor hood, as shown in FIGS. 36 and 37, the hood
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In such a conventional outdoor hood, in the former case, when it rains in the outdoor 118, if the wind is in a weak wind state, the
[0008]
Further, when the contaminated air in the
[0009]
Further, in the
[0010]
Further,
[0011]
The present invention solves the above-mentioned problems, can prevent the durability of the housing material from being impaired, can improve the design of the product and the entire building at the time of product installation, and the wall surface on the outdoor side by the ventilation flow An object of the present invention is to provide an outdoor hood that can alleviate contamination of food.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The outdoor hood of the present invention includes a main body having an opening at a substantially center attached to the outer wall, and a hood fixed to the main body and having at least a front surface portion and a top surface portion closed. Forming an opening to be an air flow path in the The sum of the opening areas of both the right and left sides of the hood is greater than the opening area of the lower part of the hood; The wind blows up from the hood Said Enter from the bottom of the hood Said The configuration is characterized by a configuration that comes out from the upper part of the side portion.
[0013]
According to the present invention, it is possible to prevent the durability of the housing material from being impaired, improve the design of the product and the entire building at the time of product installation, and reduce the contamination of the wall on the outdoor side due to the ventilation flow. Can provide outdoor hood that can.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The invention according to
[0015]
In addition, when contaminated air in the room is ventilated, it is discharged from the opening provided in the main body from the opening provided in the main body to the outside in the direction away from the outer wall surface. Thus, the outdoor wall surface can be prevented from being contaminated.
[0016]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0017]
(Embodiment 1)
As shown in FIGS. 1 to 4, a
[0018]
When constructing the
[0019]
As shown in FIG. 5 and FIG. 6, the
[0020]
As shown in FIG. 7, the
[0021]
In the above configuration, during a strong wind and rain, the
[0022]
Even when it rains from above, the
[0023]
Further,
[0024]
Further, the
[0025]
Further, when it rains from above, the
[0026]
Further, the
[0027]
As described above, according to the outdoor hood of the first embodiment of the present invention, the
[0028]
Even if it rains from above, the
[0029]
Further, the
[0030]
Further, the
[0031]
Further, since the
[0032]
In addition, the
[0033]
(Embodiment 2)
As shown in FIGS. 8 and 9, a cylindrical
[0034]
In the above configuration, the
[0035]
As described above, according to the outdoor hood of the second embodiment of the present invention, when the
[0036]
(Embodiment 3)
As shown in FIGS. 10 and 11, one end is positioned on the inner peripheral side
[0037]
In the above configuration, the
[0038]
As described above, according to the outdoor hood of the third embodiment of the present invention, the
[0039]
(Embodiment 4)
As shown in FIG. 12, it is set as the structure which provided the
[0040]
In the above configuration, the
[0041]
At this time, the
[0042]
As described above, according to the outdoor hood of the fourth embodiment of the present invention, the
[0043]
(Embodiment 5)
As shown in FIG. 13, it is set as the structure which provided the
[0044]
In the above configuration, the
[0045]
At this time, since the
[0046]
Thus, according to the outdoor hood of the fifth embodiment of the present invention, the
[0047]
(Embodiment 6)
As shown in FIGS. 14 and 15, the surface of the main body 8 a and the hood 13 c is provided with
[0048]
In the above configuration, the
[0049]
As described above, according to the outdoor hood of the sixth embodiment of the present invention, the contact angle between the surface and the
[0050]
(Embodiment 7)
As shown in FIG. 16, the surface of the
[0051]
In the above configuration, when it rains,
[0052]
As described above, according to the outdoor hood of the seventh embodiment of the present invention, the surface treatment of the
[0053]
(Embodiment 8)
As shown in FIGS. 17 and 18, the cylindrical portion 4 a in which the inner diameter dimension (J) of the cylindrical portion 4 a increases from the indoor 1 side to the outdoor 2 side, and the indoor 1 side and the
[0054]
In the above configuration, when the
[0055]
As described above, according to the outdoor hood of the eighth embodiment of the present invention, the
[0056]
(Embodiment 9)
As shown in FIGS. 19 and 20, a rectifying
[0057]
In the above configuration, when the outdoor hood is attached to the
[0058]
At this time, when the air in the
[0059]
Further, even when
[0060]
In addition, as shown in FIG. 21, there is no difference in the effect even if the rectifying plate 48a is formed integrally with the main body.
[0061]
As described above, according to the outdoor hood of the ninth embodiment of the present invention, even if dirty air in the
[0062]
(Embodiment 10)
As shown in FIGS. 22 and 23, a
[0063]
In the above configuration, when the outdoor hood is attached to the
[0064]
As described above, according to the outdoor hood of the tenth embodiment of the present invention, the dirty air in the
[0065]
(Embodiment 11)
As shown in FIGS. 24 and 25, a configuration is adopted in which a spherical
[0066]
In the above configuration, when the outdoor hood is attached to the
[0067]
As described above, according to the outdoor hood of the eleventh embodiment of the present invention, the dirty air in the
[0068]
(Embodiment 12)
As shown in FIG. 26, the water collection part which formed the water-receiving
[0069]
In the above configuration, when the
[0070]
As described above, according to the outdoor hood of the twelfth embodiment of the present invention, even when the
[0071]
(Embodiment 13)
As shown in FIG. 27, the top surface portion 10b of the hood 13h has a
[0072]
In the above configuration, when it rains, the
[0073]
As described above, according to the outdoor hood of the thirteenth embodiment of the present invention, since the top surface portion 10b has a high rigidity, it does not generate a bumpy sound due to the collision of the
[0074]
(Embodiment 14)
As shown in FIG. 28, a
[0075]
In the above configuration, when the
[0076]
As described above, according to the outdoor hood of the fourteenth embodiment of the present invention, the
[0077]
(Embodiment 15)
As shown in FIGS. 29 and 30, the front portion 9d and the side portion 12b formed by the top surface portion 10c and the
[0078]
In the above configuration, when the outdoor hood is attached to the
[0079]
In addition, wind and rain that has entered the hood 13i from the opening of the
[0080]
As described above, according to the outdoor hood of the fifteenth embodiment of the present invention, the hood 13i that is fixed to the main body 8e having the
[0081]
Further, the front portion 9d, the top surface portion 10c, and the side portion 12b are closed, and the air flows on the
[0082]
(Embodiment 16)
As shown in FIG. 31, the
[0083]
In the above configuration, when the
[0084]
As described above, according to the outdoor hood of the sixteenth embodiment of the present invention, the
[0085]
(Embodiment 17)
As shown in FIGS. 32 and 33, the
[0086]
In the above configuration, when the
[0087]
As described above, according to the outdoor hood of the seventeenth embodiment of the present invention, the
[0088]
In the seventeenth embodiment, the
[0089]
【The invention's effect】
As described above, according to the first and second aspects of the invention, the durability of the housing material can be prevented from being impaired, and the design can be improved by reducing the thickness of the product. It is possible to reduce contamination of the outer wall.
[0090]
Moreover, according to the invention of
[0091]
Moreover, according to invention of Claims 4-6, it can prevent that durability of a housing material is impaired.
[0092]
According to the seventh aspect of the present invention, it is possible to prevent raindrops that have entered the cylinder portion from flowing in the indoor direction.
[0093]
Moreover, according to invention of Claims 8-15, it can prevent that rain water permeates into a room | chamber interior and can prevent that durability of a housing material is impaired.
[0094]
Moreover, according to invention of
[0095]
According to the invention described in
[0096]
According to the nineteenth aspect of the present invention, it is possible to prevent the generation of unpleasant sounds caused by rain.
[0097]
According to the invention as set forth in
[0098]
Moreover, according to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a construction state of the outdoor hood.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing the flow of wind and rain blowing on the outdoor hood
FIG. 4 is a perspective view showing the flow of wind blowing on the outdoor hood.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing the cylindrical wall and drain hole of the outdoor hood
FIG. 6 is a perspective view showing a cylindrical wall, a drain hole, and a louver part of the outdoor hood.
FIG. 7 is a perspective view showing a structure of a water stop plate of the outdoor hood.
FIG. 8 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing the flow of wind and rain blowing on the outdoor hood
FIG. 10 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing the flow of wind and rain blowing on the outdoor hood
12 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to a fourth embodiment of the present invention. FIG.
FIG. 13 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a sectional view showing a configuration of an outdoor hood according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a partially enlarged cross-sectional view showing the state of raindrops in the garage portion of the outdoor hood
FIG. 16 is a sectional view showing a configuration of an outdoor hood according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a sectional view showing a configuration of an outdoor hood according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a perspective view showing the configuration of the outdoor hood
FIG. 19 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a cross-sectional view showing the flow of wind in the outdoor hood
FIG. 21 is a perspective view showing the configuration of the outdoor hood.
FIG. 22 is a perspective view showing the configuration of an outdoor hood according to a tenth embodiment of the present invention.
FIG. 23 is a cross-sectional view showing the wind flow of the outdoor hood
FIG. 24 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to an eleventh embodiment of the present invention.
FIG. 25 is a cross-sectional view showing the wind flow of the outdoor hood
FIG. 26 is a cross-sectional view showing a configuration of an outdoor hood according to a twelfth embodiment of the present invention.
FIG. 27 is a perspective view showing a configuration of an outdoor hood according to a thirteenth embodiment of the present invention.
FIG. 28 is a front view showing the configuration of the main body of the outdoor hood according to the fourteenth embodiment of the present invention.
FIG. 29 is a cross-sectional view showing the wind flow of the outdoor hood according to the fifteenth embodiment of the present invention.
FIG. 30 is a perspective view of the outdoor hood.
FIG. 31 is a cross-sectional view showing the flow of wind in the outdoor hood according to the sixteenth embodiment of the present invention.
FIG. 32 is a cross-sectional view showing the flow of wind in the outdoor hood according to the seventeenth embodiment of the present invention.
FIG. 33 is a perspective view of the outdoor hood.
FIG. 34 is a perspective view showing a configuration of a conventional outdoor hood.
FIG. 35 is a cross-sectional view showing the flow of wind and rain in the outdoor hood
FIG. 36 is a perspective view showing the configuration of another conventional outdoor hood.
FIG. 37 is a cross-sectional view showing wind and rain flow of the outdoor hood
[Explanation of symbols]
1 room
2 outdoor
3 Duct
4 cylinder
4a Tube
5 outer wall
6 opening
7 Flange
8 Body
8a body
8b body
8c body
8d body
8e body
9 Front
9a Front part
9b Front section
9c front
9d Front section
9e front
9f front
10 Top surface
10a Top surface
10b Top surface
10c Top surface
11 Lower part
12 Side
12a side
12b side
13 Food
13a food
13b food
13c food
13d food
13e food
13f food
13g food
13h food
13i food
13j food
13k food
14 Outdoor hood
18 gallery
20 Tube wall
21 Water drain hole
23 Indoor side bottom
24 Water stop plate
32 Drain hole guide
34 Lower end of inner peripheral surface
35 Backflow prevention plate
36 Side cover
38 Left and right ends
39 Left and right ends
40 protrusions
41 Fine irregularities
42 Fine irregularities
44 Circumferential direction
45 Water Guide
47 Both sides of the opening
48 Rectifier plate
48a Current plate
51 Convex
51a Convex part
54 Water receiving section
55 Return section
56 Water collecting plate
58 Curved surface
61 Net
65 opening
65a opening
65b opening
67 Guide plate
C Inner diameter
D Inner diameter
E Width dimension
F width dimension
J Inner diameter
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