JP3980448B2 - 防振部材の回収方法及び防振部材回収装置 - Google Patents

防振部材の回収方法及び防振部材回収装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体ドラムの防振部材の回収に関し、詳しくは、中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材の回収方法及び防振部材回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機,プリンタ,ファクシミリ等の電子写真装置には、回転しながら潜像を形成する感光体ドラムが用いられている。
この感光体ドラムは、例えば、感光体支持体としてアルミニウム製ドラムを使用し、感光体を蒸着または塗工したものである。
【0003】
この感光体ドラムは、電子写真装置の小型化,軽量化に伴い、小径支持体、薄肉支持体が求められるようになってきている。
【0004】
従来、電子写真感光体ドラムは、クリーニングブレードを感光体表面に圧接してクリーニングする場合に、共鳴音を発生したり、或いは接触帯電器との共鳴によって異音を発生する場合があり、近年では、上記の小型化傾向、薄肉化傾向の支持体により、感光体ドラムの異音の問題はその発生頻度を増し、年々重要視されるようになってきた。
【0005】
クリーニングブレードと感光体ドラムとの摩擦による共鳴音としては、主に高温高湿環境下における、連続使用時に発生する異音が知られている。
また、接触帯電器と感光体ドラムとの共鳴音としては、接触帯電器に加える交流電圧の周波数に依存する異音が知られている。
【0006】
このため、感光体ドラムの異音防止対策として、何らかの充填体を電子写真感光体ドラムの中空円筒基体の内部に挿入・固着することが行われている。
【0007】
充填体の形状としては、バネと組み合わせた構造物(実開昭62−127567号公報、特開平11−305598号公報参照)、スパイラル状(特開平8−62878号公報参照)、円柱型(特開2000−89612号公報参照)等が提案されている。
【0008】
充填体の材質としては、多孔質の弾性体(特開昭63−60481号公報参照)、特定のJIS硬度を有した重り部材(特開平5−35166号公報参照)、発泡ポリウレタン(特開昭63−271388号公報参照)、粘弾性材料(特許第2913689号公報参照)、線膨張係数を規定した充填体(特許第3259554号公報参照)等が提案されている。
【0009】
さらに、その充填体の挿入方法に関しては、スリットを有する円筒状の充填体について特開2001−305908号公報に提案されている。
【0010】
通常、感光体ドラムは、ある一定期間使用すると、消耗して必要な特性が得られなくなるため、新しい感光体ドラムに交換する必要がある。
【0011】
回収された使用済みの感光体ドラムは、資源の有効活用のため再生(リサイクル)が行われる。
【0012】
感光体ドラムの中空円筒基体の両端部には、画像形成装置内で感光体ドラムを保持し、さらに、回転駆動伝達するためのフランジが取り付けられ、防振部材が感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に密着して取り付けられており、リサイクルを行うためには、感光体ドラムを構成する各部材を分離し、分別回収することが必要である。
【0013】
近年、さらなる環境負荷の軽減、及び製造コスト削減のため、使用済みの感光体ドラムのリサイクルでは、原材料として利用するのみならず、各部材を再使用可能な状態で回収することが好ましい。
【0014】
感光体ドラム、及びその構成部材の再生方法としては、液状の冷媒に接触させることにより、急激に冷却して温度差による熱収縮性の違い、或いは接着剤へ熱応力の急激な付加によって、各部材の分離を行う方法(特開平10−115938号公報)が開示されている。
【0015】
しかし、液状の冷媒に接触させて急激に冷却する方法は、液状の冷媒を取り扱うための設備が必要となり、維持管理も難しく安全性にも問題がある。
さらに、樹脂を用いた成形部品は、熱収縮すると元の精度に復元しないことが多く、再使用時に十分な精度を得られないこともある。
【0016】
また、材質によっては、亀裂の発生や破損してしまい、そのままでは再使用できない場合もある。
【0017】
特に、防振部材においては、防振部材側に残った接着剤を再使用毎か、ある一定の頻度で剥離する必要があり、繰り返し再使用するには不向きである。
【0018】
また、再使用が可能な防振部材として、中空円筒状基体の内径よりも僅かに大きくなるように、金属製の円筒部材の外面に弾性材、その上にコーティング層を備えた防振部材(特開2001−235971号公報)が提案されている。
【0019】
これは、中空円筒状基体の内部に圧入により配置されることにより、振動吸収作用を長期間維持できるものである。
しかし、防振部材の製造方法が複雑なうえに、材料費が高価になってしまう。
【0020】
また、中空円筒状基体の内部への装着は、圧入により行うため、中空円筒状基体の内部より回収することは簡単であるが、組み立て時の防振部材の装着には精度が必要で、作業性が非常に悪くなる。
【0021】
感光体ドラムの組み立てにおいては、材料費、及び製造コストが少なくてすみ、リサイクルし易いように接着剤を使用しない方法が好ましく、中空円筒状基体の内径よりも僅かに大きい外径の嵌合部を設けたフランジを圧入することにより取り付ける方法が主流になってきている。
【0022】
加えて、材料費が安価なシート状の防振部材を、エアー吸引部を設けたシャフトに位置決めして巻き付け、シート状の防振部材をシャフトにエアー吸引することで保持した後、シート状の防振部材をエアー吸引するシャフトを感光体ドラムの中空円筒基体の内部に挿入し、エアー吸引を停止することで、シート状の防振部材がその復元力で感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に密着することにより簡単に装着する方法が考えられた。
【0023】
このシート状の防振部材を使用する場合は、シート状の防振部材の感光体ドラムの中空円筒基体の内部への装着は、シート状の防振部材の復元力で感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に密着させており、接着剤を使用しなくてもよいため、シート状の防振部材を接着剤で汚損することなく、回収してそのまま再使用できる。
【0024】
上記のいずれも接着剤を使用しない組み立て方法であり、防振部材の接着剤による汚損がないため、防振部材を回収した後、そのまま繰り返し再使用できるが、熱収縮性の違いにより分離し、防振部材を回収することは困難である。
【0025】
そこで、感光体ドラムの中空円筒基体の内部に装着されたシート状の防振部材の回収方法、及び防振部材回収装置を提供することが要望されていた。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材を汚損することなく再使用可能な状態で安価に回収するための防振部材の回収方法及び防振部材回収装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の防振部材の回収方法は、中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材を回収する方法であって、エアー吸引部を設けたシャフトを、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側に挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持し、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離した後、シャフトにシート状の防振部材を吸引保持したままの状態で感光体ドラムの中空円筒基体の内部より取り出すことにより、シート状の防振部材を回収することを特徴とするものである。
【0028】
本発明の防振部材の回収方法によれば、エアー吸引部を設けたシャフトを、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側に挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持し、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離した後、シャフトにシート状の防振部材を吸引保持したままの状態で感光体ドラムの中空円筒基体の内部より取り出し、シート状の防振部材を回収する方法を用いることにより、シャフトのエアー吸引を停止するか、或いはシャフトよりエアー排出することで、シート状の防振部材がシャフトより離脱するので、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材を汚損することなく再使用可能な状態で簡単にしかも安価に回収することができる。
【0029】
本発明の防振部材の回収方法は、エアー吸引部を設けたシャフトに向けて感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入するようになっている。
【0030】
本発明の防振部材の回収方法によれば、エアー吸引部を設けたシャフトに向けて感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入する方法を用いることにより、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着された回収の困難なシート状の防振部材の内側へのシャフトの挿入をより確実に行うことができる。
【0031】
本発明の防振部材回収装置は、中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材を回収する装置であって、感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引部からエアーを吸引するエアー吸引手段とを備えたことを特徴とする構成を有するものである。
【0032】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引部からエアーを吸引するエアー吸引手段とを備えた装置を用いることにより、保持手段が感光体ドラムを保持するので、感光体ドラムの中空円筒基体の表面を汚損するおそれがなく、シャフトのエアー吸引部からエアー吸引するのみで、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材をシャフトにエアー吸引で吸引保持することができ、位置決め手段がシート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行うので、シャフトを位置決め手段により感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側に防振部材回収位置まで確実に挿入することができ、エアー吸引手段がシャフトのエアー吸引部からエアーを吸引するので、シート状の防振部材をエアー吸引手段によりシャフトに吸引保持したままの状態に維持することができる。
【0033】
本発明の防振部材回収装置は、エアー吸引部を設けたシャフトに向けて感光体ドラムを把持して感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持した後、感光体ドラムをシャフトより離脱させることにより、シート状の防振部材を回収する感光体ドラム搬送ロボットを備えている。
【0034】
本発明の防振部材回収装置によれば、エアー吸引部を設けたシャフトに向けて使用済みの感光体ドラムを把持して感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持した後、感光体ドラムをシャフトより離脱させることにより、シート状の防振部材を回収する感光体ドラム搬送ロボットを備えていることで、感光体ドラム搬送ロボットがシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収するので、感光体ドラム搬送ロボットを使用して、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収する回収作業を自動化することができ、感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収の困難なシート状の防振部材を回収する回収作業を大幅に効率化することができる。
【0035】
また、感光体ドラムの中空円筒基体の表面に接触したり、或いは感光体ドラムの中空円筒基体の表面を把持したりすることなく、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収するため、表面の感光層を汚損することなく感光体ドラムの中空円筒基体も回収することができる。
【0036】
本発明の防振部材回収装置は、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側へのシャフトの挿入を確認するシャフト挿入確認手段と、シャフトに吸引保持されたシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収したことを確認する防振部材回収確認手段とを備えている。
【0037】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側へのシャフトの挿入を確認するシャフト挿入確認手段と、シャフトに吸引保持されたシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収したことを確認する防振部材回収確認手段とを備えていることで、シャフト挿入確認手段が感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトが挿入されたことを確認し、防振部材回収確認手段が感光体ドラムの中空円筒基体の内部よりシート状の防振部材がシャフトに吸引保持された状態で回収されたことを確認するので、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の回収を確実に行うことができる。
【0038】
本発明の防振部材回収装置は、シャフト挿入確認手段が感光体ドラム確認センサであり、防振部材回収確認手段が防振部材確認センサであり、シャフト挿入確認手段によるシャフトの挿入の確認が行えた場合に、エアー吸引を開始するようにし、防振部材回収確認手段によるシート状の防振部材の回収の確認が行えなかった場合に、再度シート状の防振部材の回収動作を行うようになっている。
【0039】
本発明の防振部材回収装置によれば、シャフト挿入確認手段が感光体ドラム確認センサであり、防振部材回収確認手段が防振部材確認センサであることにより、シャフトの挿入の確認及びシート状の防振部材の回収の確認が自動化できるので、シャフト挿入確認手段によるシャフトの挿入の確認が行えた場合に、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフト側に吸引保持することにより感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離することができ、防振部材回収確認手段によるシート状の防振部材の回収の確認が行えなかった場合に、再度シート状の防振部材の回収動作を行うことで、シート状の防振部材の回収をより確実に行うことができる。
さらに、何度か連続で防振部材回収確認手段によるシート状の防振部材の回収を確認できなかった時は、回収エラー品として自動的に選別することができる。
【0040】
本発明の防振部材回収装置は、感光体ドラムの中空円筒基体の内径r(mm)、シート状の防振部材の厚さm(mm)、シャフトの外径d(mm)が、下記式[1]を満たす範囲にあることが好ましい。
1≦r−(d+2×m)≦5 式[1]
【0041】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムの中空円筒基体の内径r(mm)、シート状の防振部材の厚さm(mm)、シャフトの外径d(mm)が、上記式[1]を満たす範囲にあることで、シャフトの外周面と感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側(内径)との間に1mm以上から5mm以下の隙間を持つようになり、シャフトを感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側へスムーズに挿入することができ、さらに、エアー吸引によりシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離し、シート状の防振部材のシャフトへの吸引保持が効率良く行える。
【0042】
本発明の防振部材回収装置は、中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材を回収する装置であって、感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引・排出部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引・排出部にエアーを供給するエアー供給手段とを備え、シート状の防振部材を吸引保持したシャフトを、感光体ドラムの中空円筒基体の内部に挿入した後、シャフトのエアー吸引・排出部からエアー排出することで、シート状の防振部材をその復元力で感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に密着させて装着することで、防振部材回収装置をそのまま防振部材装着装置に転用できることを特徴とする構成を有する。
【0043】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引・排出部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引・排出部にエアーを供給するエアー供給手段とを備えた装置を用い、シート状の防振部材を吸引保持したシャフトを、新しい感光体ドラムの中空円筒基体の内部に挿入した後、シャフトのエアー吸引・排出部からエアー排出することで、シート状の防振部材をその復元力で感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に密着させて装着することができる。
【0044】
このように、シート状の防振部材の回収工程を逆の順序で行うことにより、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着することもできるので、シート状の防振部材の回収と装着を行う装置及び設備を共通化でき、シート状の防振部材をシャフトにより回収した後、直ちに、回収したシート状の防振部材をそのまま再使用できるため、シート状の防振部材を効率良く使用することができる。
また、回収したシート状の防振部材の保管場所も必要なくなる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係わる防振部材の回収方法を示す原理図、(a)はシャフトの感光体ドラムの内部に装着されたシート状の防振部材の内側への挿入前を示す図、(b)はシャフトの感光体ドラムの内部に装着されたシート状の防振部材の内側への挿入時を示す図、(c)はシート状の防振部材の回収時を示す図である。
図2は本発明の一実施の形態に係わる防振部材回収装置を示す概略図である。図3は本発明の一実施の形態に係わるシート状の防振部材の一例を示す斜視図である。
図4は本発明の電子写真感光体ドラムの一例を示す斜視図である。
図5は本発明のリサイクルのために回収されたシート状の防振部材を内蔵された電子写真感光体ドラムよりフランジを取り外した状態を示す斜視図である。
【0046】
図1乃至図5において、1は中空円筒基体13の表面に感光層を有する導電性支持体ドラムよりなる感光体ドラム、2は感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部に装着されるシート状の防振部材、3はシート状の防振部材2を巻き付けて吸引保持するためのシャフト、4はシート状の防振部材2をシャフト3により回収する際の位置決めを行うための位置決め具、5はシャフト3に設けたエアー吸引・排出部、6はシャフト3に設けたエアー吸引・排出部5にエアーを供給するためのエアーポンプ、7はシャフト3に設けたエアー吸引・排出部5からエアーを吸引するためのバキュームポンプ、8はエアーポンプ6とバキュームポンプ7を接続するマニホールド、9はシート状の防振部材2の回収を確認するための防振部材確認センサ、10はシャフト3が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部に装着されたシート状の防振部材2の内側に所定の位置まで挿入されたことを確認するための感光体ドラム確認センサ、11は感光体ドラム1を搬送する感光体ドラム搬送ロボット、12は感光体ドラム1の中空円筒基体13の両端の端部開口13aに装着されるフランジ、14は感光体ドラム搬送ロボット11に設けた感光体ドラム1を保持するための保持具、15は感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部に装着されたシート状の防振部材2を回収する防振部材回収装置である。
【0047】
図1において、dはシャフト3の外径を表す。
図3において、aはシート状の防振部材2の感光体ドラム1への装着時の長手方向長さ、bはシート状の防振部材2の感光体ドラム1への装着時の周方向長さ、mはシート状の防振部材2の厚さを表す。
図4において、Rは感光体ドラム1の中空円筒基体13の外径、rは感光体ドラム1の中空円筒基体13の内径、Lは感光体ドラム1の中空円筒基体13の長さを表す。
【0048】
本発明の防振部材の回収方法は、回収された使用済みの感光体ドラム1の両端部よりフランジ12,12を取り外し、シート状の防振部材2の装着された感光体ドラム1を感光体ドラム搬送ロボット11に設けた感光体ドラム1の保持具14により保持した後、図1(a)に示すように、エアー吸引・排出部5を設けたシャフト3の真上から保持具14で保持した感光体ドラム1を図1(a)の矢印方向に下降させ、図1(b)に示すように、シャフト3をシート状の防振部材2の内側に防振部材の回収位置まで挿入した後、シャフト3のエアー吸引・排出部5からエアー吸引することで、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2を剥離し、シャフト3に吸引保持する。
【0049】
その後、保持具14で保持した感光体ドラム1をシャフト3の真上に向って図1(c)の矢印方向に上昇させることにより、シャフト3にシート状の防振部材2が吸引保持されたままの状態で感光体ドラム1の内部より取り出すことができる。
【0050】
この後、シャフト3のエアー吸引を停止するか、或いはシャフト3よりエアー排出することにより、シート状の防振部材2がシャフト3より離脱し、シート状の防振部材2が回収される。
【0051】
図1に示す本発明の実施の形態では、鉛直上方向からの回収の場合を一例として示しているが、回収方向はこれにとらわれることはない。
【0052】
本発明の防振部材の回収方法は、エアー吸引部を設けたシャフト3を、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側に挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材2をシャフト3に吸引保持し、シート状の防振部材2を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面より剥離した後、シャフト3にシート状の防振部材2を吸引保持したままの状態で感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部より取り出すことにより、シート状の防振部材2を回収する。
【0053】
本発明の防振部材の回収方法は、エアー吸引部を設けたシャフト3に向けて感光体ドラム1の中空円筒基体13の端部開口13aを接近させ、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側にシャフト3を挿入する。
【0054】
本発明の防振部材回収装置15は、図2に示すように、感光体ドラム1を保持する保持手段である保持具14と、シート状の防振部材2を吸引保持するエアー吸引・排出部5を有するシャフト3と、シート状の防振部材2をシャフト3により回収する際の位置決めを行う位置決め手段である位置決め具4と、シャフト3に設けたエアー吸引・排出部5からエアーを吸引するエアー吸引手段であるバキュームポンプ7とを備えている。
【0055】
本発明の防振部材回収装置15は、図2に示すように、エアー吸引・排出部5を設けたシャフト3に向けて保持具14により感光体ドラム1を把持して感光体ドラム1の中空円筒基体13の端部開口13aを接近させ、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側にシャフト3を挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材2をシャフト3に吸引保持した後、感光体ドラム1をシャフト3より離脱させることにより、シート状の防振部材2を回収する感光体ドラム搬送ロボット11を備えている。
【0056】
本発明の防振部材回収装置15は、図2に示すように、シャフト3が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側に挿入されたことを確認するシャフト挿入確認手段と、シート状の防振部材2がシャフト3に吸引保持された状態で感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部より回収されたことを確認する防振部材回収確認手段とを備えている。
【0057】
本発明の防振部材回収装置15は、シャフト挿入確認手段が感光体ドラム確認センサ10であり、防振部材回収確認手段が防振部材確認センサ9であり、感光体ドラム確認センサ10によるシャフト3の挿入の確認が行えた場合に、エアー吸引を開始するようにし、防振部材確認センサ9によるシート状の防振部材2の回収の確認が行えなかった場合に、再度シート状の防振部材2の回収動作を行うようになっている。
【0058】
本発明の防振部材回収装置15は、感光体ドラム1を保持する保持手段である保持具14と、シート状の防振部材2を吸引保持するエアー吸引・排出部5を有するシャフト3と、シート状の防振部材2をシャフト3により回収する際の位置決めを行う位置決め手段である位置決め具4と、シャフト3に設けたエアー吸引・排出部5にエアーを供給するエアー供給手段であるエアーポンプ6とを備えており、シート状の防振部材2を吸引保持したシャフト3を、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部に挿入した後、シャフト3のエアー吸引・排出部5からエアー排出することで、シート状の防振部材2をその復元力で感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に密着させて装着することで、防振部材回収装置15をそのまま防振部材装着装置に転用できるようになっている。
【0059】
本発明の実施の形態において、中空円筒状の導電性支持体ドラムよりなる感光体ドラム1としては、アルミニウム,銅,真鍮,亜鉛,ニッケル,ステンレス,クロム,モリブデン,バナジウム,インジウム,チタン,金,白金等の金属及び合金材料を用いることができ、その他に紙及び導電性粒子を含有したプラスチックや紙、並びに導電性ポリマーを含有するプラスチック等の合成樹脂材料を用いることができる。
【0060】
また、感光体ドラム1の中空円筒基体13の外径Rは、φ20mm〜φ100mm、感光体ドラム1の中空円筒基体13の長さLは、240mm〜400mmのものが好適に使用できる。
【0061】
導電性支持体ドラムよりなる感光体ドラム1の中空円筒基体13の表面上に形成される感光層としては、酸化亜鉛,硫化カドニウム等の無機光導電性材料を結着樹脂に分散させた層、セレン,セレン−テルル,ペリレン系顔料等の蒸着層、ポリビニルカルバゾール,ポリビニルピレン,ポリビニルアントラセン等の有機光導電性ポリマーよりなる層、或いは電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された積層構造の感光層を使用することができ、電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離された積層構造の感光層の場合、電荷発生層及び電荷輸送層に使用される材料は、公知のものならばどのようなものでも使用することができる。
【0062】
シート状の防振部材2としては、ポリブタジエンゴム,スチレンブタジエンゴム,ポリイソプレンゴム,ニトリルブタジエンゴム,ブチルゴム,クロロプレンゴム,ウレタンゴム,シリコンゴム,多硫化ゴム,ポリエーテル系ゴム,アクリルゴム,エチレンプロピレンゴム,プロピレンオキサイドゴム,エチレンアクリルゴム,ノルボルネンゴム,ポリアミド系エラストマー,塩化ビニル系エラストマー,合成ゴム系材料,天然ゴム,マイクロセルポリマー等の市販材料、前記ゴム材料に雲母状酸化鉄,二酸化チタン,フェライト,天然雲母,酸化コバルト等の充填材を添加した材料を用いることができる。
特に、発泡体が好ましく、ポリオレフィン発泡体、ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体、フッ素ゴム発泡体等が用いられる。
【0063】
シート状の防振部材2の材質としては、25%圧縮荷重が1kg/cm2以下であるシート状の粘弾性材料を用いることにより、シート状の防振部材2が適度な柔軟性を有するので、シート状の防振部材2のシャフト3への装着時、リサイクル時の作業性が向上し、良好な生産性が確保できる。
【0064】
25%圧縮荷重が1kg/cm2を超えると、シート状の防振部材2は変形しにくく、シート状の防振部材2のシャフト3への吸引保持が難しくなる。
なお、25%圧縮荷重については、直径50mmのサンプルを用い、圧縮速度1mm/minでJIS K−6301に準じて測定した。
【0065】
シャフト3については、エアー吸引・排出の際に変形しない材質であれば、どのようなものでも使用することができる。
また、本発明の実施の形態では、円筒状であるが、これにとらわれることはない。
【0066】
位置決め具4については、回収しようとするシート状の防振部材2の感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部への装着位置にシャフト3が挿入されるように高さを調整する必要がある。
【0067】
また、位置決め具4に挿入導入部(面取りまたはテーパー)を設けておくと、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へのシャフト3の挿入がより容易となる。
【0068】
位置決め具4の挿入導入部のテーパー面は、中心軸に対する角度が5度以上30度以下にするとより好ましい。
【0069】
シャフト3に設けたエアー吸引・排出部5は、シート状の防振部材2を吸引保持できれば良く、材質、大きさ、厚さによって穴の大きさ、個数を調整すれば良い。
また、シート状の防振部材2を吸引保持しない部分は、穴を開けないようにする必要がある。
【0070】
エアーポンプ6、バキュームポンプ7については、バキュームポンプ7によるエアー吸引時に、シート状の防振部材2をシャフト3に吸引保持でき、エアーポンプ6によるエアー排出時に、シート状の防振部材2をシャフト3から離脱できれば良く、シート状の防振部材2の材質、大きさ、厚さによって、シャフト3に設けたエアー吸引・排出部5の穴の径や、数、ポンプ出力を調整する必要がある。
【0071】
シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側に挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材2をシャフト3側に吸引保持することにより感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面より剥離した後、シート状の防振部材2をシャフト3と共に感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部より引き抜いて取り出すことにより、シート状の防振部材2を回収する際、手作業で行っても良いが、うっかりミスによる欠品や損傷が起こることがあるため、感光体ドラム搬送ロボット11を使って、自動化するのが良い。
【0072】
感光体ドラム搬送ロボット11は、1サイクル動作(原点から動作を開始して再び原点に戻るまでの動作)間に、感光体ドラム1の保持を1度しか行わないようにすれば、より生産効率を上げることができる。
【0073】
防振部材確認センサ9、感光体ドラム確認センサ10については、シート状の防振部材2、感光体ドラム1の存在が確認できればどのようなものでも用いることができる。
【0074】
防振部材確認センサ9、感光体ドラム確認センサ10としては、反射型光センサ、レーザー変位センサを用いるとより好ましい。
【0075】
感光体ドラム確認センサ10により、シャフト3が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側に所定の位置である防振部材回収位置まで挿入されたことを確認できたら、手作業の場合、ランプもしくは音で、エアー吸引の開始を促すようにし、また、感光体ドラム搬送ロボット11を使う場合は、感光体ドラム確認センサ10により、シャフト3が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側に防振部材回収位置まで挿入されたことを確認されてから、自動的にエアー吸引を開始されるようにすればより好ましい。
【0076】
感光体ドラム1をシャフト3より離脱させた後、防振部材確認センサ9でシート状の防振部材2のシャフト3に対する吸引保持が確認されてから、エアー吸引停止、もしくは、エアー排出されるようにし、シート状の防振部材2をシャフト3より離脱させて回収する。
【0077】
その際、感光体ドラム確認センサ10で感光体ドラム1の存在を確認できないにも関わらず、防振部材確認センサ9でシート状の防振部材2の存在が確認されない場合は、シート状の防振部材2が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部に装着されたままで回収されなかったものとして、手作業の場合、ランプもしくは音でシート状の防振部材2の回収エラーを知らせ、もう一度シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側に防振部材回収位置まで挿入し、エアー吸引を開始する。
また、感光体ドラム搬送ロボット11を使って自動化されている場合は、もう一度防振部材回収動作を行うようにするのが好ましい。
【0078】
何度か連続で防振部材確認センサ9によるシート状の防振部材2の回収を確認できない回収エラーが出た場合は、回収エラー品として自動的に選別し、良品とは別の場所に搬送されるようにする。
【0079】
本発明の防振部材回収装置15は、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内径r(mm)、シート状の防振部材2の厚さm(mm)、シャフト3の外径d(mm)が、下記式[1]を満たす範囲にする必要がある。
1≦r−(d+2×m)≦5 式[1]
【0080】
上記式[1]を満たす範囲にあることで、シャフト3の外周面と感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側(内径)との間に1mm以上から5mm以下の隙間を持つようになり、シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へスムーズに挿入することができ、さらに、エアー吸引によりシート状の防振部材2を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面より剥離し、シート状の防振部材2のシャフト3への吸引保持が効率良く行える。
【0081】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0082】
図6は本発明の他の実施の形態に係わる防振部材の回収方法を示す原理図、(a)はシャフトの感光体ドラムの内部に装着されたシート状の防振部材の内側への挿入前を示す図、(b)はシャフトの感光体ドラムの内部に装着されたシート状の防振部材の内側への挿入時を示す図、(c)はシート状の防振部材の回収時を示す図である。
例えば、図1に示した本発明の一実施の形態に係わる防振部材の回収方法では、保持具14で保持した感光体ドラム1をシャフト3の上方から下降させることにより、シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へ挿入し、エアー吸引を開始することにより、シート状の防振部材2をシャフト3に吸引保持した後、保持具14で保持した感光体ドラム1を上昇させることにより、シート状の防振部材2を回収していたが、その他に、図6(a)に示すように、パレット16に立てた感光体ドラム1の真上からシート状の防振部材2を回収するためのシャフト3を図6(a)の矢印方向に下降させ、図6(b)に示すように、シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へ挿入し、エアー吸引を開始することにより、シート状の防振部材2をシャフト3に吸引保持した後、シャフト3をパレット16に立てた感光体ドラム1の真上に向って図6(c)の矢印方向に上昇させ、シート状の防振部材2がシャフト3と共に感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部から抜け外れ、図6(c)に示すように、シート状の防振部材2を感光体ドラム1の内部より回収する構造にしても良い。
【0083】
さらに、この時、シャフト3を可動式の保持具に取り付けておけば、シート状の防振部材2を吸引保持したシャフト3をシート状の防振部材2の回収場所(回収箱)に移動させた後、エアー吸引を停止、或いはエアー排出することにより、シート状の防振部材2を所定の場所に自動で回収することができる。
【0084】
図7は本発明の一実施の形態に係わるシート状の防振部材の回収工程を逆の順序で行うことにより防振部材を感光体ドラムの内壁面に装着する方法を示す原理図、(a)はシート状の防振部材の感光体ドラムの内部への挿入前を示す図、(b)はシート状の防振部材の感光体ドラムの内部への挿入時を示す図、(c)はシート状の防振部材の感光体ドラムの内部への挿入後を示す図である。
図7(a)に示すように、シート状の防振部材2をシャフト3上にエアー吸引することで吸引保持した後、その真上から保持具14で保持した感光体ドラム1を図7(a)の矢印方向に下降させ、図7(b)に示すように、シート状の防振部材2をエアー吸引するシャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部に挿入し、シャフト3のエアー吸引・排出部5からエアー排出することで、シート状の防振部材2をその復元力で感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に密着させ、その後、保持具14で保持した感光体ドラム1をシャフト3の真上に向って図7(c)の矢印方向に上昇させ、シャフト3が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部から抜け外れ、図7(c)に示すように、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面にシート状の防振部材2を装着する。
【0085】
このように、シート状の防振部材2の回収工程を逆の順序で行うことにより、シート状の防振部材2の感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面への装着も行えるため、シート状の防振部材2の回収と装着を行う装置及び設備を共通化しても良い。
【0086】
さらに、シート状の防振部材2をシャフト3により回収した後、直ちに、回収したシート状の防振部材2を新しい感光体ドラム1にそのまま装着しても良い。回収したシート状の防振部材2を連続して再使用できるため、シート状の防振部材2を効率良く使用することができる。
また、回収したシート状の防振部材2の保管場所も必要なくなる。
【0087】
(実施例)
以下、本発明を実施例、比較例をあげてさらに具体的に説明するが、これにより本発明は何ら限定されるものではない。
実施例1
導電性支持体ドラムとして、外径Rがφ30mm、内径rがφ28.4mm、長さLが340mmのアルミニウムパイプを用いた。
この導電性支持体ドラムのアルミニウムパイプ基体の表面には感光層が形成され、感光体ドラム1になっている。
【0088】
感光体ドラム1を形成する方法は、この実施例1では直接関与しないので詳細な説明は省略するが、導電性支持体ドラムの表面を切削し、フタロシアニンを含む電荷発生層及びブタジエン化合物とポリカーボネート樹脂からなる電荷輸送層を、塗布により形成し、感光体ドラム1を作製した。
【0089】
シート状の防振部材2には、感光体ドラム装着時の長手方向長さa=100mm、感光体ドラム装着時の周方向長さb=58mm、厚さm=4mmの25%圧縮荷重が0.2kg/cm2のマイクロセルウレタンフォーム(イノアック社製LE−20 商標)を用いた。
【0090】
このシート状の防振部材2を感光体ドラム1の中空円筒基体13の中央部に配置されるように端部より120mmの高さの内壁面に装着した。
シート状の防振部材2を装着した感光体ドラム1の中空円筒基体13の両端の端部開口13a,13aにフランジ12,12を圧入により装着した後、デジタル複合機(シャープ(株)製 AR−450)に搭載し、80000枚のプリントを行った後、感光体ドラム1を回収した。
【0091】
感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2を吸引保持して回収するためのシャフト3は、ステンレス製、外径d=19.0mmを用いた。
さらに、シート状の防振部材2の装着位置にシャフト3を合わせるために、高さ120mm、外径26mmの位置決め具4を用いた。
【0092】
また、シート状の防振部材2を吸引保持して回収するシャフト3の位置決め具4の上端から軸方向高さ95mmの高さまで直径2mmの穴を約100個開け、エアー吸引部とした。
【0093】
上記、回収した感光体ドラム1の両端部よりフランジ12,12を取り外した後、感光体ドラム搬送ロボット11を使って、シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へ挿入した。
【0094】
シャフト挿入確認手段である感光体ドラム確認センサ10により、シャフト3が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へ挿入されたことを確認された後、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材2は感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面より剥離され、シャフト3側へ吸引保持される。
【0095】
感光体ドラム搬送ロボット11を使って、感光体ドラム1をシャフト3より離脱させ、シート状の防振部材2がシャフト3に吸引保持された状態で感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部より回収されたことを防振部材回収確認手段である防振部材確認センサ9により確認した後、エアー吸引を停止、或いはエアー排出することで、シート状の防振部材2がシャフト3から外れ、シート状の防振部材2を回収することができた。
回収したシート状の防振部材2は、汚損や変形の発生は無く、再使用可能な状態であった。
【0096】
実施例2
シャフト3の外径d=15.5mmにし、実施例1と同様に行った。
シャフト3と感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2との間の隙間が若干広く、シート状の防振部材2をシャフト3にうまく吸引保持できない場合があったが、防振部材確認センサ9でシート状の防振部材2の回収が確認できなかった場合に、再度防振部材回収動作を行うことにより、シート状の防振部材2の回収が可能であった。
回収したシート状の防振部材2は、汚損や変形の発生は無く、再使用可能な状態であった。
【0097】
比較例1
シャフト3の外径d=19.5mmにし、実施例1と同様に行った。
比較例1では、上記式[1]のr−(d+2×m)≧1を満たす範囲に当てはまらないため、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内面とシャフト3の外周面との間に1mm以上の隙間を持たないため、シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へ挿入する時、シャフト3がシート状の防振部材2と接触し、シート状の防振部材2を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部でめくり挙げてしまい、シート状の防振部材2を回収できなかった。
この時、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部より取り出したシート状の防振部材2は、変形したり、破れたりしており、再使用できない状態であった。
【0098】
比較例2
シャフト3の外径d=15.0mmにし、実施例1と同様に行った。
比較例2では、上記式[1]のr−(d+2×m)≦5を満たす範囲に当てはまらないため、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内面とシャフト3の外周面との間に5mm以上の隙間がある。
【0099】
シャフト3を感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へ挿入した後、エアー吸引を開始しても、シート状の防振部材2が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面から剥離しないため、シート状の防振部材2をシャフト3に吸引保持することができず、シート状の防振部材2を回収することができなかった。
【0100】
実施例3
実施例1と同様に感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2をシャフト3に吸引保持し、感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部からシート状の防振部材2を回収行う。
【0101】
シャフト挿入確認手段である感光体ドラム確認センサ10により、シャフト3が感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に装着されたシート状の防振部材2の内側へ挿入されたことを確認された後、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材2は感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面より剥離され、シャフト3側へ吸引保持される。
【0102】
感光体ドラム搬送ロボット11を使って、感光体ドラム1をシャフト3より離脱させ、シート状の防振部材2がシャフト3に吸引保持されていることを防振部材確認センサ9により確認した後、感光体ドラム搬送ロボット11を使って、シート状の防振部材2を新品の感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部に挿入した。
【0103】
シート状の防振部材2の感光体ドラム1の中空円筒基体13の内部への挿入を確認した後、エアー吸引を停止、或いはエアー排出することで、シート状の防振部材2をその復元力で感光体ドラム1の中空円筒基体13の内壁面に密着させることができた。
【0104】
同一の防振部材回収装置15を用いることにより、シート状の防振部材2の回収とリサイクル(装着)を連続して行うことができ、非常に安価に、しかも効率良くシート状の防振部材2を再使用できた。
【0105】
【発明の効果】
本発明の防振部材の回収方法によれば、エアー吸引部を設けたシャフトを、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側に挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持し、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離した後、シャフトにシート状の防振部材を吸引保持したままの状態で感光体ドラムの中空円筒基体の内部より取り出し、シート状の防振部材を回収する方法を用いることにより、シャフトのエアー吸引を停止するか、或いはシャフトよりエアー排出することで、シート状の防振部材がシャフトより離脱するので、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材を汚損することなく再使用可能な状態で簡単にしかも安価に回収することができる。
【0106】
本発明の防振部材の回収方法によれば、エアー吸引部を設けたシャフトに向けて感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入する方法を用いることにより、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着された回収の困難なシート状の防振部材の内側へのシャフトの挿入をより確実に行うことができる。
【0107】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引部からエアーを吸引するエアー吸引手段とを備えた装置を用いることにより、保持手段が感光体ドラムを保持するので、感光体ドラムの中空円筒基体の表面の感光層を汚損するおそれがなく、シャフトのエアー吸引部からエアー吸引するのみで、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材をシャフトにエアー吸引で吸引保持することができ、位置決め手段がシート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行うので、シャフトを位置決め手段により感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側に防振部材回収位置まで確実に挿入することができ、エアー吸引手段がシャフトのエアー吸引部からエアーを吸引するので、シート状の防振部材をエアー吸引手段によりシャフトに吸引保持したままの状態に維持することができる。
【0108】
本発明の防振部材回収装置によれば、エアー吸引部を設けたシャフトに向けて使用済みの感光体ドラムを把持して感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持した後、感光体ドラムをシャフトより離脱させることにより、シート状の防振部材を回収する感光体ドラム搬送ロボットを備えていることで、感光体ドラム搬送ロボットがシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収するので、感光体ドラム搬送ロボットを使用して、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収する回収作業を自動化することができ、感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収の困難なシート状の防振部材を回収する回収作業を大幅に効率化することができる。
【0109】
また、感光体ドラムの中空円筒基体の表面の感光層に接触したり、或いは感光体ドラムの中空円筒基体の表面の感光層を把持したりすることなく、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収するため、表面の感光層を汚損することなく感光体ドラムの中空円筒基体も回収することができる。
【0110】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側へのシャフトの挿入を確認するシャフト挿入確認手段と、シャフトに吸引保持されたシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収したことを確認する防振部材回収確認手段とを備えていることで、シャフト挿入確認手段が感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトが挿入されたことを確認し、防振部材回収確認手段が感光体ドラムの中空円筒基体の内部よりシート状の防振部材がシャフトに吸引保持された状態で回収されたことを確認するので、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の回収を確実に行うことができる。
【0111】
本発明の防振部材回収装置によれば、シャフト挿入確認手段が感光体ドラム確認センサであり、防振部材回収確認手段が防振部材確認センサであることにより、シャフトの挿入の確認及びシート状の防振部材の回収の確認が自動化できるので、シャフト挿入確認手段によるシャフトの挿入の確認が行えた場合に、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフト側に吸引保持することにより感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離することができ、防振部材回収確認手段によるシート状の防振部材の回収の確認が行えなかった場合に、再度シート状の防振部材の回収動作を行うことで、シート状の防振部材の回収をより確実に行うことができる。
さらに、何度か連続で防振部材回収確認手段によるシート状の防振部材の回収を確認できなかった時は、回収エラー品として自動的に選別することができる。
【0112】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムの中空円筒基体の内径r(mm)、シート状の防振部材の厚さm(mm)、シャフトの外径d(mm)が、下記式[1]を満たす範囲にあることで、
1≦r−(d+2×m)≦5 式[1]
シャフトの外周面と感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側(内径)との間に1mm以上から5mm以下の隙間を持つようになり、シャフトを感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側へスムーズに挿入することができ、さらに、エアー吸引によりシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離し、シート状の防振部材のシャフトへの吸引保持を効率良く行うことができる。
【0113】
本発明の防振部材回収装置によれば、感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引・排出部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引・排出部にエアーを供給するエアー供給手段とを備えた装置を用い、シート状の防振部材を吸引保持したシャフトを、新しい感光体ドラムの中空円筒基体の内部に挿入した後、シャフトのエアー吸引・排出部からエアー排出することで、シート状の防振部材をその復元力で感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に密着させて装着することができる。
【0114】
このように、シート状の防振部材の回収工程を逆の順序で行うことにより、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着することもできるので、シート状の防振部材の回収と装着を行う装置及び設備を共通化でき、シート状の防振部材をシャフトにより回収した後、直ちに、回収したシート状の防振部材をそのまま再使用できるため、シート状の防振部材を効率良く使用することができる。
また、回収したシート状の防振部材の保管場所も必要なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる防振部材の回収方法を示す原理図。
【図2】本発明の一実施の形態に係わる防振部材回収装置を示す概略図。
【図3】本発明の一実施の形態に係わるシート状の防振部材の一例を示す斜視図。
【図4】本発明の電子写真感光体ドラムの一例を示す斜視図。
【図5】本発明のリサイクルのために回収されたシート状の防振部材を内蔵された電子写真感光体ドラムよりフランジを取り外した状態を示す斜視図。
【図6】本発明の他の実施の形態に係わる防振部材の回収方法を示す原理図。
【図7】本発明の一実施の形態に係わるシート状の防振部材の回収工程を逆の順序で行うことにより防振部材を感光体ドラムの内壁面に装着する方法を示す原理図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(導電性支持体ドラム)
2 シート状の防振部材
3 シャフト
4 位置決め具(位置決め手段)
5 エアー吸引・排出部
6 エアーポンプ(エアー供給手段)
7 バキュームポンプ(エアー吸引手段)
8 マニホールド
9 防振部材確認センサ(防振部材回収確認手段)
10 感光体ドラム確認センサ(シャフト挿入確認手段)
11 感光体ドラム搬送ロボット
12 フランジ
13 中空円筒基体
13a 端部開口
14 保持具(保持手段)
15 防振部材回収装置
16 パレット
a シート状の防振部材の感光体ドラム装着時の長手方向長さ
b シート状の防振部材の感光体ドラム装着時の周方向長さ
d シャフトの外径
m シート状の防振部材の厚さ
R 感光体ドラムの中空円筒基体の外径
r 感光体ドラムの中空円筒基体の内径
L 感光体ドラムの中空円筒基体の長さ

Claims (7)

  1. 中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材を回収する方法であって、
    エアー吸引部を設けたシャフトを、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側に挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持し、シート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面より剥離した後、シャフトにシート状の防振部材を吸引保持したままの状態で感光体ドラムの中空円筒基体の内部より取り出すことにより、シート状の防振部材を回収することを特徴とする防振部材の回収方法。
  2. エアー吸引部を設けたシャフトに向けて感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入することを特徴とする請求項1に記載の防振部材の回収方法。
  3. 中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材を回収する装置であって、
    感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引部からエアーを吸引するエアー吸引手段と、エアー吸引部を設けたシャフトに向けて感光体ドラムを把持して感光体ドラムの中空円筒基体の端部開口を接近させ、感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側にシャフトを挿入し、エアー吸引を開始することで、シート状の防振部材をシャフトに吸引保持した後、感光体ドラムをシャフトより離脱させることにより、シート状の防振部材を回収する感光体ドラム搬送ロボットとを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振部材の回収方法の実施に直接使用する防振部材回収装置。
  4. 感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に装着されたシート状の防振部材の内側へのシャフトの挿入を確認するシャフト挿入確認手段と、シャフトに吸引保持されたシート状の防振部材を感光体ドラムの中空円筒基体の内部より回収したことを確認する防振部材回収確認手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の防振部材回収装置。
  5. シャフト挿入確認手段は感光体ドラム確認センサであり、防振部材回収確認手段は防振部材確認センサであり、シャフト挿入確認手段によるシャフトの挿入の確認が行えた場合に、エアー吸引を開始するようにし、防振部材回収確認手段によるシート状の防振部材の回収の確認が行えなかった場合に、再度シート状の防振部材の回収動作を行うようにしたことを特徴とする請求項3又は4に記載の防振部材回収装置。
  6. 感光体ドラムの中空円筒基体の内径r(mm)、シート状の防振部材の厚さm(mm)、シャフトの外径d(mm)が、下記式[1]を満たす範囲にあることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の防振部材回収装置。
    1≦r−(d+2×m)≦5 式[1]
  7. 中空円筒基体の表面に感光層を有する電子写真感光体ドラムの内壁面に装着されたシート状の防振部材を回収する装置であって、
    感光体ドラムを保持する保持手段と、シート状の防振部材を吸引保持するエアー吸引・排出部を有するシャフトと、シート状の防振部材をシャフトにより回収する際の位置決めを行う位置決め手段と、シャフトに設けたエアー吸引・排出部にエアーを供給するエアー供給手段とを備え、シート状の防振部材を吸引保持したシャフトを、感光体ドラムの中空円筒基体の内部に挿入した後、シャフトのエアー吸引・排出部からエアー排出することで、シート状の防振部材をその復元力で感光体ドラムの中空円筒基体の内壁面に密着させて装着する防振部材装着装置に転用できることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の防振部材回収装置。
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