JP3977928B2 - Flush type sprinkler head - Google Patents
Flush type sprinkler head Download PDFInfo
- Publication number
- JP3977928B2 JP3977928B2 JP20248698A JP20248698A JP3977928B2 JP 3977928 B2 JP3977928 B2 JP 3977928B2 JP 20248698 A JP20248698 A JP 20248698A JP 20248698 A JP20248698 A JP 20248698A JP 3977928 B2 JP3977928 B2 JP 3977928B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- head
- ball
- thermal decomposition
- taper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
- Nozzles (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災発生時にノズル先端がヘッド本体より落下して消火用水を用水を散水するフラッシュ型スプリンクラーヘッドノズルに関し、特に、ノズル部を旋回させながら消火用水を散水させるフラッシュ型スプリンクラーヘッドノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のフラッシュ型スプリンクラーヘッドとしては、例えば特開昭58−69583号のものがある。
【0003】
このフラッシュ型スプリンクラーヘッドは、平常時は、デフレクターを備えた弁体アッセンブリィが感熱分解部による支持でヘッド本体に格納されて散水口を閉鎖しており、火災を感知すると熱分解部が脱落し、弁体アッセンブリィが一定距離まで落下して散水口を開き、弁体アッセンブリィに噴出した消火用水を衝突させ、消火用水をデフレクターで分散させて粒状態に散水している。
【0004】
しかし、このような従来のフラッシュ型スプリンクラーヘッドにあっては、1個のノズル当り例えば80リットル/分以上という所定流量の連続放射となっていたため、火災消火能力に対して比較的多くの消火用水の量が必要であり、当然消火する対象物以外の物にも放射されるため、放射した消火用水による二次災害、
いわゆる水損が大きくなるという問題点があった。また設備的には、水槽、ポンプが大容量となる上、配管サイズも大きくなり、設備全体の費用が高くなるという問題点もあった。
【0005】
また従来のフラッシュ型スプリンクラーヘッドでは、防護範囲全体に均一に散水させるため、水をデフレクターで分散させて粒状にして散水している。そのため、火災の勢いが強い場合には、分散された水は粒子径が小さいため、火災の気流に負けて火災の深部に達する前に蒸発し、火災の抑制に時間がかかり、また全く消火できないこともある。このため水の量も多くなり、水損による被害も大きくなる。
【0006】
更に、防護範囲内のある一点から見ると、粒状の水により、一瞬その一点の火災の炎が弱まったとしても、その地点の付近の炎により一度かかった水が蒸発し、
付近の炎によって再び燃え始める。このため完全に消火するまでに時間がかかる。
【0007】
そこで本願発明者にあっては、図11のように、火災消火能力を確保しながら、
消火用散水ノズル1個あたりの放射量を低減することで水損を少なくし、水槽、ポンプなどの容量を小容量とし設置費用を低減することができるノズル旋回型のフラッシュ型スプリンクラーヘッドを提案している(特願平9−173610号)。
【0008】
図11において、フラッシュ型スプリンクラーヘッド1は、ノズル本体2にスリット10穴を備えた旋回自在なノズル部8を設け、定常監視状態にあっては感熱分解部4によって弁体11を流入路5を閉鎖する位置に保持している。
【0009】
火災により所定温度に達すると感熱分解部4が熱分解して脱落し、図12のように、ノズル部8の保持を解除して下降させて先端を露出すると共に、流入路5を開いて消火用水を流す。このため消火用水がインペラ6aに当って駆動部6を回転し、駆動部6の回転は減速部7で減速された後に下方にスライドしたノズル部8に伝えられ、ノズル部8を回転させる。
【0010】
このノズル部8の回転により、ノズル部8のスリット穴10からの消火用水の放出による散布パターンを、所定の防護範囲内を走査して所定の防護範囲内全域に散水させる。
【0011】
このようなフラッシュ型スプリンクラーヘッドによれば、防護範囲内にある部分を集中的に散水するように散布パターンを形成し、防護範囲内を走査するようにしたので、火災に対して瞬間的には従来より大量の消火液が放射されるため、従来の80リットル/分の防護範囲全域放射のスプリンクラーヘッドと例えば40リットル/分の回転走査で1rpm程度の場合と比較すると、防護範囲内全体でみて少ない水量にもかかわらず、より高い消火能力が得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなノズル部を旋回させるフラッシュ型スプリンクラーヘッドにあっては、図11のように、ヘッド本体2の先端側に感熱分解部4によってノズル部8を保持するための感熱保持用ボール101と、図11のように火災時に下降したノズル部8を回転自在に支持するための回転用ボール100を必要としている。
【0013】
このように感熱保持用ボールと回転用ボールを個別に必要とすることから部品数が増加し、またボールを設置するためのボール座部が2カ所に必要となり、ヘッド全体の高さが大きくなる問題があった。
【0014】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、部品点数の低減とヘッドの小型化及び組立を容易にしてコストの低減を図るようにしたフラッシュ型スプリンクラーヘッドを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は次のように構成する。本発明のフラッシュ型スプリンクラーヘッドは、ヘッド本体、ノズル部、駆動部、及び感熱分解部で構成される。ヘッド部は、消火用水が圧送される消火用配管に接続される。ノズル部は、所定の防護範囲内の特定部分に集中的に散水する散布パターンを形成するヘッド本体に対し旋回自在に装着される。
【0016】
駆動部は、ノズル部から消火用水を散水する際の水流を駆動源としてノズル部を回転させる。感熱分解部は、定常監視状態で流入路を閉鎖する位置にノズル部を保持し、火災により所定温度に達して熱分解した際にノズル部の保持を解除して下降させてノズル部先端を露出すると共に流入路を開いて消火用水を流す。
【0017】
このような構成のフラッシュ型スプリンクラーヘッドにつき本発明にあっては、
ノズル部先端を支持する感熱分解部の開口側外周にヘッド移動方向に直交するヘッド本体外周方向に対し第1テーパ角βをもった環状の第1テーパ面を形成し、またヘッド本体のノズル先端を露出させる開口端部の内縁に第1テーパ面に相対してヘッド移動方向に直交するヘッド本体外周方向に対し第2テーパ角γをもった環状の第2テーパ面を形成し、第1テーパ面と第2テーパ面の間の複数箇所にボールを配置し、定常監視状態ではヘッド本体に対しヘッド部を感熱分解部を介して固定支持し、火災により感熱分解部が熱分解した際には第1テーパ面による押圧を受けて第2テーパ面上をヘッド本体外周方向に移動して下降したノズル部を回転自在に支持することを特徴とする。
【0018】
このため、ヘッド本体に対しノズル部を感熱分解部によって保持する感熱保持用のボールと、火災時に移動したノズル部を回転自在に支持する回転用ボールを1つのボールで共用することができ、部品数が低減し、加工組立てが容易となり、
結果としてコストダウンできる。
【0019】
ここでボールは、感熱分解部の熱分解によりノズル部の支持が解除された際に、
第1テーパ面の移動に対し第2テーパ面を逆方向に移動してノズル先端の保持を解除するように、第1テーパ角βと第2テーパ角γを設定する。
【0020】
即ち、第1テーパ面の移動量を1とした時のボールの逆方向の移動量Δhとして定義される移動比Mを
M= cosβ sinγ/ sin(β−γ)
とした場合、移動比Mを1以上とするように第1テーパ角βと第2テーパ角γを設定する。
【0021】
駆動部は、駆動軸の回転を入力し所定の減速比に従って減速してノズル部を回転させる減速機構を備える。更に、ボールを配置した部位にノズル部の回転を確認する確認穴をヘッド本体に形成したことで、放水状態でのヘッド部の回転を確認できると共に、定常監視状態にあってはボールの配置位置によりヘッド部等が正しい位置にセットされているか確認できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明によるフラッシュ型スプリンクラーヘッドの実施形態の断面図である。
【0023】
図1において、本発明のフラッシュ型スプリンクラーヘッド1は、ヘッド本体2の上部に消火用水(又は消火液)を加圧供給する給水管に接続する接続ネジ部3を有し、下部に火災による所定温度で離脱する感熱分解部4を突出している。ヘッド本体2は、上部よりケース2a,2b,2c及びボディキャップ2dを順次ねじ込み固定した円筒状の部材で構成される。
【0024】
ヘッド本体2の上部の接続ネジ部3内には、加圧された消火用水を流入する流入路5が形成されており、流入路5の途中の弁座11aの部分に軸12の先端に一体に形成した弁体11を定常監視状態で配置して、流入路5を閉じている。この弁体11による流入路5の閉鎖で分けられた二次側流入路5bにはストレーナ14が配置され、消火液または消火用水中のゴミを除去し、後述する駆動部6やノズル部8にゴミがつまるのを防ぐ。
【0025】
弁体11で閉鎖した流入路5に続いては駆動部6が設けられている。駆動部6は、ケース2bの内部に一体形成したハウジング16に装着したベアリング17の外側に回転自在に支持したケーシング6bに一体に複数枚のインペラ6aを形成しており、弁体11を開くことで流入路5から流入した水流をインペラ6aで受けてケーシング6bを回転駆動できるようにしている。
【0026】
駆動部6の内部には減速部7が設けられている。減速部7として、この実施形態にあっては、ダブル遊星歯車機構が設けられている。即ち、ケース2bのハウジング16に対しねじ込み固定した中心に弁体11の軸12を通したハウジング15にサンギア18aを固定し、サンギア18aの外側にプラネタリギア19を噛み合わせ、プラネタリギア19に駆動部6のケーシング6bに固定したインターナルギア21を噛み合わせている。プラネタリギア19はネジシャフトによりキャリアケース20に回転自在に装着されている。
【0027】
続いてハウジング15の外側にサンギア18aと同様、サンギア18bが固定され、サンギア18bにはプラネタリギア22が噛み合っており、プラネタリギア22にはキャリアケース20に固定したインターナルギア23が噛み合っている。
【0028】
プラネタリギア22はネジシャフトによりキャリアケース24に連結されており、キャリアケース24がダブル遊星歯車機構の減速した出力回転を取り出す出力部となる。減速回転の出力部となるキャリアケース24の下端は、破線のようにヘッド本体2の下方に延在されて固定ガイド25を一体に形成している。
【0029】
図2は図1の減速部7に設けているダブル遊星歯車機構を取り出している。このダブル遊星歯車機構にあっては、サンギア18aが固定されており、サンギア18aに噛み合わせたプラネタリギア19を介して駆動部6の回転をインターナルギア21で入力している。プラネタリギア19はキャリアケース20に回転自在に装着され、キャリアケース20は2段目のインターナルギア23に回転を伝える。
【0030】
インターナルギア23の内側にはプラネタリギア22が設けられ、サンギア18aと同様に、固定されたサンギア18bに噛み合っている。プラネタリギア22はキャリアケース24に回転自在に装着され、キャリアケース24が駆動部6の入力回転を減速した出力回転を外部に取り出す。
【0031】
再び図1を参照するに、上部に弁体11を備えた軸12の下端は、減速部7を装着しているハウジング15を貫通して下方に取り出され、先端に止めネジ35によりリテーナ34を装着し、キャリアケース24側のストッパ部材29との間にスプリング30を組み込んでいる。スプリング30は図示の状態で圧縮され、ストッパ部材29に対しリテーナ34側を下方に付勢している。
【0032】
駆動部6の内側に設けた減速部7に続いては、ノズル部8が設けられている。ノズル部8は先端を台形円錐に絞り込んだ円筒体であり、この実施形態にあっては、第1部材8A、第2部材8B及び第3部材8Cを組み合わせた分割構造を持っている。
【0033】
ノズル部8の上部側にフランジ部を形成している第1部材8Aは、上部外周面に形成した溝に四フッ化エチレン樹脂シート32(以下「シート32」という)を装着しており、シート32の装着面と反対にはノズルリング36が装着され、その下端をストッパ面36aとしている。
【0034】
シート32は、感熱分解部4が熱分解により脱落してノズル部8が下降した時、下部のボディキャップ2dの内縁上部のシート圧着段部33に接触してノズル部8の周囲の空間から下側に水流が漏れ出すのを防ぐ。
【0035】
シート圧着段部33に続いてはボール50が円周方向の例えば3カ所に組み込まれている。ボール50は、定常監視状態にあっては、ヘッド部8を感熱分解部4を介してヘッド本体2の下部内縁に保持する感熱保持用ボールとして機能する。
また火災により感熱分解部4が熱分解して離脱することでヘッド部8が下降した場合には、ノズルリング36の下端に位置するストッパ面36aがボール50に当接し、ヘッド部8を回転自在に支持する回転用ボールとして機能する。
【0036】
ノズル部8は、減速部7の減速回転が出力されるキャリアケース24から延在した固定ガイド部25を破線のように軸方向に貫通してガイド部を備えており、感熱作動機構4が脱落するとスプリング30の押圧と自重で固定ガイド25に沿って下降し、ヘッド本体2の下部のボディキャップ2dの下端より外部にノズル部8が突出される。
【0037】
第1部材8A,第2部材8B及び第3部材8Cを組み合わせた構造のノズル部8は、軸方向に沿った各部材の組合せ面に複数のスリット穴10を開口している。このスリット穴10により、防護範囲内の特定部分に集中的に散水する。
感熱分解部4は、ノズル部8の先端に配置したトレー状態のバランサー40をボール50を介してボディキャップ2dの内縁に支持しており、ボール50をスライダー42の周囲に開口したボール収納部に嵌め入れることで、係止している。
【0038】
スライダー42の中央下部にはネジ部42aが形成され、このネジ部42aにナット付き取付フランジ48をネジ込み、ボディプレート41、断熱材43、集熱盤44及びヒューズ47を支持している。更に集熱盤44の上部には2枚の集熱板45,46が組み付けられている。
【0039】
この感熱分解部4にあっては、火災による熱を受けて所定温度に上昇するとヒューズ47が溶け、ボール50が組立荷重によりスライダー42から外側に離脱し、スライダー42及びボディプレート41が脱落し、これに伴ってバランサー40も脱落し、ノズル部8の保持が解除されて下方に突出するようになる。
【0040】
図3は、図1の熱分解部4が火災による所定温度で離脱しノズル部8が突出した消火用水の放水動作状態の断面図である。
【0041】
火災による所定温度への上昇で図1の熱分解部4が熱分解により脱落すると、スプリング30の力及びノズル部8の自重によりノズル部8が図示のようにヘッド本体2の下部に突出し、同時に軸12も下降して弁体11が弁座11aから離れて、それまで閉じていた流入路5を開く。このため、接続ネジ部3側に接続している図示しない給水配管からの加圧された消火液または消火用水は矢印のように流入路5を通って駆動部6の周囲に流れ込み、インペラ6aを水流が通ることで回転力を発生してハウジング6bが回転する。
【0042】
駆動部6の回転は内側に設けた減速部7により減速され、減速回転がキャリアケース24より延在した固定ガイド部25に伝えられる。このときノズル部8は固定ガイド25に沿って下側に下降した図示の位置にあり、減速部7のキャリアケース24の減速回転を固定ガイド25を介して受けることで、例えば水量が40リットル/分だとすると1rpm程度で減速回転される。
【0043】
駆動部6を通った水流は固定ガイド25の部分からノズル部8の内部に流れ込み、中心から外側方向に直線溝の形成で開口しているスリット穴10より外部に散水される。
【0044】
図4はボール50を介した感熱分解部4によるノズル部8の保持構造を拡大して取り出している。ノズル部8の先端に配置されたバランサー40は、上向きに開いた外周面にボール50と当接する第1テーパ面60を形成している。この第1テーパ面60のノズル部8の移動方向(垂直方向)に直交する方向(水平方向)
に対するテーパ角として、ノズル部移動方向の反対方向側に所定の第1テーパ角βを設定しており、第1テーパ面60によりボール50を外周方向及び下方に力を与えている。
【0045】
バランサー40の第1テーパ面60に相対したボディキャップ2dの内面ヘッジ部には、ボール50が当接する第2テーパ面62が形成される。この第2テーパ面62は、水平方向に対するテーパ角として第2テーパ角γを設定している。
【0046】
バランサー40の第1テーパ面60とボディキャップ2d側の第2テーパ面62との間に配置されたボール50は、下方から組み込んだスライダー42の側面に形成したボール収納穴42bに嵌め込まれている。このボール50に対するスライダー42の嵌込み及び第1テーパ面60に相対する第2テーパ面62によって、第1テーパ面60でヘッド本体2の外周方向に押されているボール50の位置を保持し、さらにボディキャップ2d側にスライダー42が保持される。
【0047】
スライダー42の下部中央に突出されたネジ部42aには、間にボディプレート41、断熱材43、集熱盤44、更にヒューズ47が組み込まれ、感熱分解部4を構成している。ボール50が組み込まれたボディキャップ2d内の第2テーパ面62に続いては、感熱分解部4が分解したときにボール50の移動を受けるフラットなボール受座52が形成され、ここにボール50が破線のように移動した場合の案内を行うため、ボールゲージリング37を配置している。
【0048】
図5は図4のボールゲージリング37を平面的に取り出している。ボールゲージリング37のボール50の組込み位置には内周から外周に向かってガイド溝58が形成され、図4の感熱保持状態から離脱したボール50がフラットなボール受座52に移動できるように案内している。
【0049】
再び図4を参照するに、ボール50の組込み位置に対応したボディキャップ2dの外壁部分には確認穴56が形成され、外部よりボール50の位置が確認できるようにしている。即ち、確認穴56から見て図示の位置にボール50があれば感熱保持状態にあり、感熱分解部4の熱分解による脱落で破線のようにボール50が外側に移動していればヘッド部8の回転状態にあることが分かる。
【0050】
図6は、図4のボール50を配置しているノズル部8側の第1テーパ面60とボディキャップ2d側の第2テーパ面62を模式的に取り出し、第1テーパ面60の第1テーパ角βと第2テーパ面62の第2テーパ角γの決め方を説明する。
【0051】
図6において、ボディ用の第2テーパ面62の位置は固定であり、これに対しヘッド部8側を支持しているバランサー40側の第1テーパ面60は、図4の定常監視状態における感熱保持状態でボール50を保持した位置にあり、感熱分解部4が熱分解すると、ボール50をノズル部8の移動方向とは逆方向に移動させ、
ボール50aのように第2テーパ面62からフラットなボール受座52に移動させる直前の位置となる第1テーパ面60aへ移動する。
【0052】
このように感熱保持の際の第1テーパ面60と熱分解によりボール50を移動させたときの第1テーパ面60aのバランサー40の下方への移動量aに対し、ボール50は50aに移動したとき、逆向きの上昇方向の移動量Δhを持つことになる。
【0053】
ここでバランサー40の移動量をノズル下降量aとし、このノズル下降量aの移動に伴うボール50の移動量をボール上昇量Δhとし、ノズル下降量a=1としたときのボール上昇量Δhの比率を移動比Mと定義する。
【0054】
この移動比Mは図6の幾何学的関係から次式で求められる。
【0055】
移動比M=(ボール上昇量Δh)/(ノズル下降量a)
=cosβ sinγ/sin(β―γ) (1)
図7は(1)式の移動比Mを求めるための図6における三角形OPQの部分を取り出している。図7において、先ず長さOQ=Kとすると、ボール50の半径dとなるPQとの間には
cosβ=d/K (2)
の関係がある。したがって、長さKは
K=d/cosβ (3)
となる。ここで三角形OPQと三角形O´P´Qとの関係を見ると、長さPP´=cとした場合、次のような関係が得られる。
【0056】
(d/ cosβ):d=(d/ cosβ−a):(d−c)
a=c/ cosβ
c=a cosβ (4)
またボール上昇量Δhを持つ三角形PRSと三角形PTQにおいて、各RPQの成す角度をθとすると、三角形PRP´には次の関係がある。
【0057】
cosθ=c/L
L=c/ cocθ (5)
ここで、各RPP´の成す角度θは
θ=90°−β+γ (6)
であることから、 cosθは
となる。このため、三角形PRSにあっては、
sinγ=Δh/L (8)
の関係が得られる。この(8)式からボール上昇量Δhを求めると、
となる。このボール上昇量Δhの値を(1)式に代入して移動比Mを得ることができる。
【0058】
本発明にあっては、ノズル下降量aに対し、図4の破線のようにボール50が速やかに移動して保持を解除できるようにするために必要となる。したがって本発明にあっては、(1)式の移動比Mが1より大きくなるように、第1テーパ角βと第2テーパ角γを設定する。
【0059】
図8は第1テーパ角βを45°から1°単位に増加し、また第2テーパ角γを45°まで1°単位に増加させたときの(1)式による移動比Mの算出結果であり、太線の右上側の領域が移動比Mが1を超えている。例えばβ=50°、γ=45°の場合には、移動比M=5.22となり、ノズル下降量a=1の動きに対しボール上昇量Δhとして5倍以上の動きを得ることができる。
【0060】
またβ=50°、γ=40°の場合には移動比M=2.38となり、この場合にもノズル下降量a=1に対し2.38倍となるボール上昇量Δhを得ることができる。
【0061】
この場合の1以上となる移動比Mを得るための第1テーパ角βと第2テーパ角γの関係は図8の右上側の領域であればよいが、実用的には
45°≦β≦65°
30°≦γ≦45°
とすることが望ましい。
【0062】
一方、図4においてノズル部8から下向きに加わるノズル押圧荷重をF1、バランサー40及びボール50を介してボディキャップ2d側が受ける感熱分解支持荷重をF2とすると、(1)式で与えられる移動比によって両者の間には次式の関係が得られる。
【0063】
感熱分解支持荷重F2=ノズル押圧荷重F1/移動比M (9)
このノズル押圧荷重F1と感熱分解支持荷重F2の関係から移動比Mは1以上の値であることから、ボディキャップ2d側にはノズル押圧荷重F1を移動比M分の1に減少させて加えることができる。このため、ノズル部8側の押圧荷重F1が大きくとも、移動比Mによってボディキャップ2d側に加わる熱分解支持荷重F2を小さくすることができ、ボディキャップ2d側の支持構造を軽量小型化することができる。
【0064】
更に図4の組付け状態にあっては、スライダー42の下部中央のネジ部4aに取付けフランジ48のナットを締め付けることで、ボディプレート41を固定側としてスライダー42がボール50を第2テーパ面62に押圧する組付け荷重を生ずる。この組付け荷重についても、第2テーパ面62のテーパ角γに応じた垂直方向の分力としてボディキャップ2dの第2テーパ面62を形成した内縁張り出し部に加わり、その分だけ荷重を低減して支持構造を簡単にすることができる。
【0065】
図9は本発明によるフラッシュ型スプリンクラーヘッドの他の実施形態であり、
図1の実施形態にあっては、駆動部6に遊星歯車機構を用いた減速部7を設けているが、この実施形態には減速部を設けずに構造を簡単にしたことを特徴とする。
【0066】
図9において、フラッシュ型スプリンクラーヘッド1Aは、ヘッド本体2の上部に流入路5を備えた接続ネジ部3を有し、流入路5に続いて設けた弁座11aに駆動軸12に一体に形成した弁体11を収納して流入路5を閉鎖している。駆動軸12の下端にはヘッド部8がスプリング64を介在した状態でネジ止めにより固定される。ヘッド部8は先端側を円錐上に絞っており、円錐面にスリット10aを開口している。
【0067】
ヘッド本体2aの下部にはボディキャップ2dが装着され、ボディキャップ2dの下部開口部に感熱分解部4を装着し、ボール50を介してヘッド部8を流入路5の閉鎖状態に保持している。ボール50はヘッド部8の先端側に配置したバランサー40の外周面に形成した第1テーパ面60と、ボディキャップ2dの下部内縁のフラットなボール受座に続いて形成した第2テーパ面62との間に配置され、感熱分解部4の上部に位置するスライド42の外周面の開口穴を嵌め込むことで保持し、取付けフランジ42のねじ込みによるボディプレート41のボディキャップ2dの下端に対する押圧で組み付けている。
【0068】
このボール50を配置した第1テーパ面60及び第2テーパ面62の構造は、図4に拡大して取り出した第1実施形態の場合と同じであり、図6の幾何学的関係によって(1)式に従ったノズル下降量aを1としたときのボール移動量Δhを1以上とする移動比Mが得られるように、図8に従った第1テーパ角βと第2テーパ角γの設定が行われている。
【0069】
図10は図9のフラッシュ型スプリンクラーヘッド1Aが火災による熱を受けて動作した状態である。即ち図9において、感熱分解部4のヒューズ47が溶けると、ボディキャップ2d側に対するスライダー42とボディプレート41の組付けが解放され、スプリング64の力及び流入路5から流入した消火用水の圧力による荷重を受けて図4の破線のようにボール50が外側に離脱し、感熱分解部4が脱落する。
【0070】
このため、ヘッド部8の感熱保持が解除されて図10のように下降し、ヘッド部8の上側の回転フランジ66の下端が外側に離脱したボール50に当接し、回転自在に支持される。このとき流入路5から流れ込んだ消火用水は駆動軸12の先端に装着したインペラ6aを通る際に回転力を駆動軸12に伝え、これによってボール50で支持されたヘッド部8が回転し、スリット10aから消火用水を散水し、散水パターンを所定の防護範囲内を走査して防護範囲内全域に散水させる。
【0071】
更に図9の実施形態にあっても、ボール50を組み込んだボディキャップ2dの側面には確認穴56が開口されており、図10のようにヘッド部8が下降して回転状態になると、ボール50が確認穴56から見えることでヘッド部8の回転を確認することができる。
【0072】
尚、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なわない範囲で適宜の変形を含むものである。
【0073】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、ヘッド本体に対し回転自在なノズル部を感熱分解部によって保持する感熱保持用のボールと、火災時に移動したノズル部を回転自在に支持する回転用ボールを1つのボールで共用することができ、部品点数が低減し、またボールを組み込むボール受座が1つでよいことから、構造が簡単で組立て加工が容易となり、ヘッド全体の大きさを小型化でき、結果として十分なコストダウンを図ることができる。
【0074】
またボールをヘッド側のテーパ面とボディ側のテーパ面の間に配置し、各テーパ面のテーパ角としてヘッド側の下降量に対し逆向きのボール上昇量が1以上となるように各テーパ面のテーパ角を最適設定したことで、感熱分解部の熱分解によるヘッド側のわずかな下降に対し、大きな移動量をもってボールを保持状態から離脱させ、敏速且つ確実にヘッド部の保持を解除して下降させることにより、ヘッド回転による散水ができる。
【0075】
特に長期間、感熱保持状態にあることでボールが固着状態にあっても、熱分解部の作動でボールがスライドして回転位置に移動するため、ボールが固着してノズルの回転に無駄が起きるような問題がなく、長期間設置していても、火災時にあっては確実にヘッド部を突出して旋回駆動させることができ、信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフラッシュ型スプリンクラーヘッドの実施形態の断面図
【図2】図1の減速部に使用したダブル遊星歯車機構の説明図
【図3】図1の感熱作動状態の断面図
【図4】図1のボール組込部分を拡大した説明図
【図5】図4のボールゲージリングの平面図
【図6】図4のボール組込み部分の幾何学構造の説明図
【図7】図6の三角形OPQを取り出した説明図
【図8】テーパ角β、γに対する本発明におけボール移動比Mの算出値の説明図
【図9】減速部を持たない本発明によるフラッシュ型スプリンクラーヘッドの他の実施形態の断面図
【図10】図9の感熱作動状態の断面図
【図11】感熱保持用ボールと回転用ボールを備えたフラッシュ型スプリンクラーヘッドの断面図
【図12】図11の感熱作動状態の断面図
【符号の説明】
1,1A:フラッシュ型スプリンクラーヘッド
2:ヘッド本体
2d:ボディキャップ
4:感熱分解部
5:流入路
6:駆動部
7:減速部
8:ヘッド部
10,10a:スリット穴
11:弁体
12:駆動軸
37:ボールゲージリング
40:バランサー
41:ポディプレート
42:スライダ
42a:ネジ部
42b:ボール収納穴
43:断熱材
44:集熱盤
45,46:集熱プレート
47:ヒューズ
48:取付フランジ
50:ボール
52:ボール受座
56:確認穴
58:ガイド溝
60:第1テーパ面
62:第2テーパ面
64:スプリング
β:第1テーパ角
γ:第2テーパ角[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a flash-type sprinkler head nozzle that sprays water for extinguishing water when a nozzle tip falls from a head body in the event of a fire, and particularly relates to a flash-type sprinkler head nozzle that sprinkles water for fire extinguishing while rotating a nozzle portion.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of flash-type sprinkler head, for example, there is one disclosed in JP-A-58-69583.
[0003]
In this flash type sprinkler head, the valve assembly with a deflector is normally stored in the head body supported by the thermal decomposition unit and the water spout is closed, and the thermal decomposition unit drops off when a fire is detected. The valve body assembly drops to a certain distance, opens the water spout, collides with the fire-extinguishing water sprayed on the valve body assembly, disperses the fire-extinguishing water with a deflector, and sprays it into a granular state.
[0004]
However, in such a conventional flash type sprinkler head, since continuous radiation at a predetermined flow rate of, for example, 80 liters / minute or more per nozzle, a relatively large amount of water for fire extinguishing is required for the fire extinguishing capability. Is necessary, and naturally it is radiated to things other than the object to be extinguished.
There was a problem that so-called water loss increased. In terms of equipment, there are problems that the water tank and the pump have a large capacity, the pipe size becomes large, and the cost of the whole equipment becomes high.
[0005]
In addition, in the conventional flash type sprinkler head, water is dispersed in a granular form by a deflector to spray water uniformly over the entire protection range. Therefore, when there is a strong fire momentum, the dispersed water has a small particle size, so it will evaporate before reaching the depths of the fire by losing the fire air flow, it takes time to suppress the fire, and it cannot be extinguished at all Sometimes. For this reason, the amount of water increases and the damage caused by water loss increases.
[0006]
Furthermore, when seen from a certain point within the protection range, even if the fire flame at that point is weakened momentarily by the granular water, the water once applied by the flame near that point evaporates,
It begins to burn again by the nearby flame. For this reason, it takes time to extinguish completely.
[0007]
Therefore, in the present inventors, as shown in FIG.
We propose a swirl-type flush sprinkler head that can reduce water loss by reducing the amount of radiation per sprinkler nozzle for fire extinguishing, and reduce the installation cost by reducing the capacity of water tanks and pumps. (Japanese Patent Application No. 9-173610).
[0008]
In FIG. 11, the flash
[0009]
When the temperature reaches a predetermined temperature due to a fire, the
[0010]
By the rotation of the
[0011]
According to such a flash-type sprinkler head, the spray pattern is formed so as to irrigate the area within the protection range intensively, and the protection range is scanned. Compared to the conventional sprinkler head that radiates over the entire protection range of 80 liters / minute and, for example, about 1 rpm with a rotational scan of 40 liters / minute, a larger amount of fire extinguishing liquid is radiated than before. Despite the small amount of water, higher fire extinguishing ability is obtained.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a flash-type sprinkler head that rotates the nozzle portion, as shown in FIG. 11, a heat-
[0013]
Thus, since the heat-sensitive holding ball and the rotating ball are separately required, the number of parts is increased, and two ball seats for installing the ball are required, which increases the height of the entire head. There was a problem.
[0014]
The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a flash type sprinkler head in which the number of parts is reduced, the head is downsized and assembled, and the cost is reduced. And
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the present invention is configured as follows. The flash-type sprinkler head of the present invention includes a head body, a nozzle unit, a drive unit, and a thermal decomposition unit. The head part is connected to a fire extinguishing pipe through which fire extinguishing water is pumped. The nozzle portion is pivotably attached to a head main body that forms a spray pattern that sprays water intensively on a specific portion within a predetermined protection range.
[0016]
A drive part rotates a nozzle part by making into a drive source the water flow at the time of sprinkling water for fire extinguishing from a nozzle part. The thermal decomposition part holds the nozzle part at a position where the inflow path is closed in a steady monitoring state, and when the thermal decomposition reaches a predetermined temperature due to a fire, the nozzle part is released and lowered to expose the tip of the nozzle part. At the same time, the inflow passage is opened and water for fire extinguishing is poured.
[0017]
In the present invention, the flash-type sprinkler head having such a configuration,
An annular first taper surface having a first taper angle β with respect to the head body outer peripheral direction orthogonal to the head moving direction is formed on the opening side outer periphery of the thermal decomposition portion that supports the nozzle tip, and the nozzle tip of the head main body An annular second taper surface having a second taper angle γ with respect to the outer peripheral direction of the head body perpendicular to the head moving direction is formed on the inner edge of the opening end portion exposing the first taper surface. When balls are placed at multiple locations between the surface and the second taper surface, the head part is fixedly supported to the head body via the thermal decomposition part in the steady monitoring state, and when the thermal decomposition part is thermally decomposed by a fire The nozzle portion that receives pressure from the first taper surface and moves on the second taper surface in the outer peripheral direction of the head body and descends is supported rotatably.
[0018]
For this reason, a single ball can be used for both the heat-sensitive holding ball that holds the nozzle portion with respect to the head body by the thermal decomposition portion and the rotating ball that rotatably supports the nozzle portion moved in the event of a fire. The number is reduced and the processing and assembly becomes easy.
As a result, the cost can be reduced.
[0019]
Here, when the support of the nozzle part is released by the thermal decomposition of the thermal decomposition part,
The first taper angle β and the second taper angle γ are set so as to release the holding of the nozzle tip by moving the second taper surface in the opposite direction to the movement of the first taper surface.
[0020]
That is, the movement ratio M defined as the movement amount Δh in the reverse direction of the ball when the movement amount of the first taper surface is 1, is defined as M = cosβ sinγ / sin (β−γ)
In this case, the first taper angle β and the second taper angle γ are set so that the movement ratio M is 1 or more.
[0021]
The drive unit includes a reduction mechanism that inputs rotation of the drive shaft and decelerates the nozzle unit in accordance with a predetermined reduction ratio. In addition, by forming a check hole in the head body to check the rotation of the nozzle part at the part where the ball is placed, the rotation of the head part in the water discharge state can be confirmed, and the ball placement position in the steady monitoring state By this, it can be confirmed whether the head portion or the like is set at the correct position.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a cross-sectional view of an embodiment of a flash sprinkler head according to the present invention.
[0023]
In FIG. 1, a
[0024]
An
[0025]
Following the
[0026]
A
[0027]
Subsequently, the
[0028]
The
[0029]
FIG. 2 shows the double planetary gear mechanism provided in the
[0030]
A
[0031]
Referring again to FIG. 1, the lower end of the
[0032]
Following the
[0033]
The
[0034]
When the
[0035]
Following the sheet pressing step 33,
In addition, when the
[0036]
The
[0037]
The
The
[0038]
A screw portion 42 a is formed at the lower center of the
[0039]
In this
[0040]
FIG. 3 is a cross-sectional view of a water discharge operation state of the fire-extinguishing water in which the
[0041]
When the
[0042]
The rotation of the
[0043]
The water flow that has passed through the
[0044]
In FIG. 4, the holding structure of the
As a taper angle, a predetermined first taper angle β is set on the opposite side of the moving direction of the nozzle portion, and a force is applied to the
[0045]
A
[0046]
The
[0047]
A
[0048]
5 is a plan view of the
[0049]
Referring to FIG. 4 again, a
[0050]
FIG. 6 schematically shows the
[0051]
In FIG. 6, the position of the second tapered
It moves to the 1st taper surface 60a used as the position just before moving from the
[0052]
As described above, the
[0053]
Here, the amount of movement of the
[0054]
This movement ratio M is obtained from the geometric relationship shown in FIG.
[0055]
Movement ratio M = (ball raising amount Δh) / (nozzle lowering amount a)
= Cosβ sinγ / sin (β-γ) (1)
FIG. 7 shows a portion of the triangle OPQ in FIG. 6 for obtaining the movement ratio M of the equation (1). 7, first, when the length OQ = K, between the PQ to a half diameter d of the
cos β = d / K (2)
There is a relationship. Therefore, the length K is
K = d / cosβ (3)
It becomes. Here, looking at the relationship between the triangle OPQ and the triangle O′P′Q, when the length PP ′ = c, the following relationship is obtained.
[0056]
(D / cosβ): d = (d / cosβ-a): (dc)
a = c / cosβ
c = a cosβ (4)
Further, in the triangle PRS and the triangle PTQ having the ball rising amount Δh, if the angle formed by each RPQ is θ, the triangle PRP ′ has the following relationship.
[0057]
cosθ = c / L
L = c / cocθ (5)
Here, the angle θ formed by each RPP ′ is θ = 90 ° −β + γ (6)
Therefore, cosθ is
It becomes. For this reason, in the triangle PRS,
sinγ = Δh / L (8)
The relationship is obtained. When the ball rise amount Δh is obtained from the equation (8),
It becomes. The movement ratio M can be obtained by substituting the value of the ball rising amount Δh into the equation (1).
[0058]
In the present invention, it is necessary to allow the
[0059]
FIG. 8 shows the calculation result of the movement ratio M according to the equation (1) when the first taper angle β is increased from 45 ° to 1 ° and the second taper angle γ is increased from 45 ° to 1 °. Yes, the area on the upper right side of the bold line has a movement ratio M exceeding 1. For example, when β = 50 ° and γ = 45 °, the movement ratio M = 5.22, and a movement that is five times or more as the ball rising amount Δh can be obtained with respect to the movement of the nozzle lowering amount a = 1.
[0060]
Further, when β = 50 ° and γ = 40 °, the movement ratio M = 2.38, and in this case also, it is possible to obtain the ball rising amount Δh that is 2.38 times the nozzle lowering amount a = 1. .
[0061]
In this case, the relationship between the first taper angle β and the second taper angle γ for obtaining a movement ratio M of 1 or more may be in the upper right region of FIG. 8, but practically 45 ° ≦ β ≦. 65 °
30 ° ≦ γ ≦ 45 °
Is desirable.
[0062]
On the other hand, if the nozzle pressing load applied downward from the
[0063]
Thermal decomposition support load F2 = Nozzle pressing load F1 / movement ratio M (9)
Since the movement ratio M is a value of 1 or more due to the relationship between the nozzle pressing load F1 and the thermal decomposition support load F2, the nozzle pressing load F1 is applied to the
[0064]
Further, in the assembled state of FIG. 4, the
[0065]
FIG. 9 shows another embodiment of the flash sprinkler head according to the present invention.
In the embodiment of FIG. 1, the
[0066]
In FIG. 9, the
[0067]
A
[0068]
The structures of the
[0069]
FIG. 10 shows a state in which the flash sprinkler head 1A of FIG. 9 is operated by receiving heat from a fire. That is, in FIG. 9, when the
[0070]
For this reason, the heat-sensitive holding of the
[0071]
Further, even in the embodiment of FIG. 9, a
[0072]
In addition, this invention is not limited to said embodiment, In the range which does not impair the objective and advantage, it includes a suitable deformation | transformation.
[0073]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the heat-sensitive holding ball that holds the nozzle portion that is rotatable with respect to the head body by the thermal decomposition portion, and the rotating ball that rotatably supports the nozzle portion that has moved in the event of a fire. Can be shared by one ball, the number of parts is reduced, and only one ball seat is required to incorporate the ball, so the structure is simple and assembly is easy, and the overall head size is reduced. As a result, a sufficient cost reduction can be achieved.
[0074]
Further, the ball is disposed between the taper surface on the head side and the taper surface on the body side, and each taper surface has a taper angle of each taper surface so that the amount of ball rise in the opposite direction to the head side descent amount is 1 or more. With the optimal taper angle, the ball is released from the holding state with a large amount of movement against the slight descent on the head side due to thermal decomposition of the thermal decomposition unit, and the holding of the head unit is released quickly and reliably. By lowering, water can be sprayed by rotating the head.
[0075]
In particular, even if the ball is in a fixed state due to the heat-sensitive holding state for a long period of time, the ball slides and moves to the rotation position by the operation of the thermal decomposition unit, so that the ball is fixed and the rotation of the nozzle is wasted. Even if it is installed for a long period of time, there is no such problem, and in the event of a fire, the head part can be reliably protruded and driven to rotate, and the reliability is high.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an embodiment of a flash sprinkler head according to the present invention. FIG. 2 is an explanatory view of a double planetary gear mechanism used in the speed reduction unit of FIG. 4 is an enlarged explanatory view of the ball mounting portion of FIG. 1. FIG. 5 is a plan view of the ball gauge ring of FIG. 4. FIG. 6 is an explanatory view of the geometric structure of the ball mounting portion of FIG. FIG. 8 is a diagram illustrating the calculated value of the ball movement ratio M in the present invention with respect to the taper angles β and γ. FIG. 9 is a diagram of the flash-type sprinkler head according to the present invention having no speed reducing portion. FIG. 10 is a cross-sectional view of the heat-sensitive operation state of FIG. 9. FIG. 11 is a cross-sectional view of a flash-type sprinkler head including a heat-sensitive holding ball and a rotating ball. Cross section of operating state Explanation of]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
所定の防護範囲内の特定部分に集中的に散水する散布パターンを形成する前記ヘッド本体に対し旋回自在なノズル部と、
前記ノズル部から前記消火用水を散水する際の水流を駆動源として前記ノズル部を回転させる駆動部と、
定常監視状態で流入路を閉鎖する位置に前記ノズル部を保持し、火災により所定温度に達して熱分解した際に、前記ノズル部の保持を解除して下降させてノズル部先端を露出すると共に前記流入路を開いて消火用水を流す感熱分解部と、
を備えたフラッシュ型スプリンクラーヘッドに於いて、
前記ノズル部先端を支持する前記感熱分解部の開口側外周に形成され、ヘッド移動方向に直交するヘッド本体外周方向に対し第1テーパ角βをもった環状の第1テーパ面と、
前記ヘッド本体のノズル先端を露出させる開口端部の内縁に前記第1テーパ面に相対して形成され、ヘッド移動方向に直交するヘッド本体外周方向に対し第2テーパ角γをもった環状の第2テーパ面と、
前記第1テーパ面と第2テーパ面の間の複数箇所に配置され、定常監視状態では前記ヘッド本体に対し前記ヘッド部を感熱分解部を介して固定支持し、火災により前記感熱分解部が熱分解した際には、前記第1テーパ面による押圧を受けて第2テーパ面上をヘッド本体外周方向に移動して下降した前記ノズル部を回転自在に支持するボールと、
を備えたことを特徴とするフラッシュ型スプリンクラーヘッド。A head body connected to a fire-fighting pipe to which fire-fighting water is pumped,
A nozzle part that is swivelable with respect to the head main body to form a spray pattern that sprays water intensively on a specific part within a predetermined protection range;
A drive unit that rotates the nozzle unit using a water flow at the time of sprinkling the fire-extinguishing water from the nozzle unit as a drive source;
The nozzle part is held at a position where the inflow path is closed in a steady monitoring state, and when the temperature reaches a predetermined temperature due to a fire and is thermally decomposed, the nozzle part is released and lowered to expose the tip of the nozzle part. A thermal decomposition section that opens the inflow passage and allows water for fire extinguishing to flow; and
In the flash type sprinkler head with
An annular first taper surface formed on the outer periphery of the thermal decomposition portion that supports the tip of the nozzle portion and having a first taper angle β with respect to the head body outer circumferential direction orthogonal to the head moving direction;
An annular first end formed on the inner edge of the opening end portion that exposes the nozzle tip of the head body, facing the first taper surface, and having a second taper angle γ with respect to the head body outer peripheral direction perpendicular to the head movement direction. 2 taper surfaces;
It is disposed at a plurality of locations between the first taper surface and the second taper surface, and in a steady monitoring state, the head portion is fixedly supported to the head body via a thermal decomposition portion, and the thermal decomposition portion is heated by a fire. When disassembled, a ball that receives pressure from the first taper surface, moves on the second taper surface in the outer peripheral direction of the head body, and rotatably supports the nozzle portion that is lowered;
A flash-type sprinkler head characterized by comprising:
M=cosβ sinγ/sin(β―γ)
で表され、前記移動比Mを1以上とするように前記第1テーパー角βと第2テーパ角γを設定したことを特徴とするフラッシュ型スプリンクラーヘッド。In the flash-type sprinkler head according to claim 2, wherein, when defining the mobile ratio M = Delta] h / 1 when a Delta] h the reverse movement amount before Symbol ball to the movement amount of the first tapered surface and 1 The movement ratio M is
M = cos β sin γ / sin (β-γ)
The flash-type sprinkler head is characterized in that the first taper angle β and the second taper angle γ are set so that the movement ratio M is 1 or more.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20248698A JP3977928B2 (en) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | Flush type sprinkler head |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20248698A JP3977928B2 (en) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | Flush type sprinkler head |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000033129A JP2000033129A (en) | 2000-02-02 |
JP3977928B2 true JP3977928B2 (en) | 2007-09-19 |
Family
ID=16458310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20248698A Expired - Fee Related JP3977928B2 (en) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | Flush type sprinkler head |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3977928B2 (en) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5836985B2 (en) * | 1981-10-20 | 1983-08-12 | 千住金属工業株式会社 | Flush type sprinkler head |
JPH0716531B2 (en) * | 1992-12-14 | 1995-03-01 | 慶晃 久保 | Sprinkler head |
JP3427232B2 (en) * | 1994-11-16 | 2003-07-14 | 能美防災株式会社 | Flash type sprinkler head |
JPH08173569A (en) * | 1994-12-22 | 1996-07-09 | Nohmi Bosai Ltd | Flush type sprinkler head |
JPH09276439A (en) * | 1996-04-16 | 1997-10-28 | Hochiki Corp | Large drop type sprinkler head |
JPH09299503A (en) * | 1996-05-16 | 1997-11-25 | Hochiki Corp | Water sprinkling method for fixed fire-fighting facility and sprinkler nozzle for fire extinguishment |
JPH09299504A (en) * | 1996-05-20 | 1997-11-25 | Hochiki Corp | Water sprinkling method for fixed fire-fighting facility and sprinkler nozzle for fire extinguishment |
JPH10179789A (en) * | 1996-12-26 | 1998-07-07 | Yoshiaki Kubo | Sprinkler head |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP20248698A patent/JP3977928B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000033129A (en) | 2000-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5620141A (en) | Pop-up rotary sprinkler | |
CN105992732A (en) | Nozzle structure and unmanned aerial vehicle using the nozzle structure | |
US8128368B2 (en) | Apparatus for the ventilaton of a rotor hub of a wind energy plant | |
KR20200089396A (en) | Sprinkler head with deflector with spiral flow path | |
JP3977928B2 (en) | Flush type sprinkler head | |
US20240117843A1 (en) | Bearing assembly | |
KR101926695B1 (en) | Sprinkler head | |
KR100877927B1 (en) | Indoor hydrant outlet | |
WO2009158706A1 (en) | Weeping system for fire hydrant having a protective valve or device | |
DK2512607T3 (en) | FIRE-FIGHTING DEVICE FOR TRANSFORMING A LIQUID TO A LIQUID MIST | |
KR20070009514A (en) | Revolution type a fire extinguisher | |
CN100467088C (en) | Rotation type large space sprinkling extinguishing device | |
JPH1170184A (en) | Fire extinguishing watering nozzle of fixed fire extinguishing equipment | |
JP3887157B2 (en) | Watering nozzle for fire fighting | |
JP3832713B2 (en) | Watering nozzle for fire fighting | |
JP2010084797A (en) | Single lever faucet | |
JP3878804B2 (en) | Watering nozzle for fire fighting | |
JP2021194390A (en) | Side wall type sprinkler head | |
JP3243114U (en) | side wall sprinkler head | |
JP4008619B2 (en) | Watering nozzle for fire fighting | |
JP7202041B2 (en) | sprinkler head | |
WO2017083810A1 (en) | Dry sprinkler | |
JP2014014583A (en) | Sprinkler head cover | |
JP2000220169A (en) | Fire hydrant | |
JP3778702B2 (en) | Fire hydrant with air valve |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050301 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061024 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070529 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070622 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120629 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130629 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140629 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |