JP3977271B2 - 地下水試料定量採取装置 - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下水の水質を調査するための地下水試料定量採取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−41869号公報
【非特許文献1】
従来、一般的な地下水試料採取装置を図6で示す。
【0003】
地下水の採取として、特許文献1は地盤中に仮設ケーシングを貫入させながらその内側にボーリング穴を形成すると共に、その内部に長さ方向に間隔をおいて複数個所にストレーナが形成されている採取ケーシングを配置し、採取ケーシングのストレーナのストレーナ相互間に膨張収縮可能なパッカーを収縮させた状態で予め装着しておき、採取ケーシングをボーリング穴内に配置した後に仮設ケーシングを撤去し、次いで窒素ガス等をでパッカーを膨張させてパッカーによりボーリング穴の穴壁と採水のケーシング外面との間隙を止水可能に塞いだ状態で、採取装置て採水ケーシングの任意の位置から試料を採取する技術である。
【0004】
また、非特許文献1は図6で示すように、先端に地下水試料の採取口32を有し、この採取口32を開閉する止水用ボール弁33を内設した円錐筒31を先端部に備えた密閉状の貯水タンク6(ベーラー称している)に長尺のロープ34を結合し、これを例えば深い井戸35の地下水中に下ろして地下水試料を汲み上げている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1は、帯水層ごとにボーリング穴を掘削することなく、単一の井戸で複数の帯水層から選択的に採水することが可能であるが、窒素ガスでパッカーを膨張させる等で井戸の構造が複雑となるうえに井戸内に湧く水量と汲み上げ水量を同等にすること及び定量採取という技術は存在していない。
また、非特許文献1はでは1サンプルにつき60回以上のサンプリング操作を繰り返し行っている。このような貯水タンク6を60回以上も上下動することによりサンプリングに多くの時間がかかると共に、井戸水が撹拌されて井戸底部の泥が舞い上がりダイオキシン測定に影響を及ぼしており、地上から井戸内の水位を確認することが困難であり、井戸内に湧く水量と汲み上げ水量を同等にすることができない問題を有している。
【0006】
本発明の目的は、簡単な構造により地下水試料採取用の井戸から地下水を定量で採取可能とした地下水試料定量採取装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、請求項1に記載した通り、真空ポンプによって減圧されるサンプリング容器と、一端が前記サンプリング容器に接続され他端は井戸内に挿入されるサンプリング管と、導管の一端が前記サンプリング容器に接続され他端に井戸内の水位を検知し、かつ地下水試料の採取量を制御する真空ブレーカーとからなり、前記真空ブレーカーは筒体の底面に液体及び気体を前記筒体に導入出するようストレーナを備え、筒体内には水位により浮き沈みして前記導管を開閉するボール弁体が装入されていることを特徴とするするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は地表11から掘り下げされている井戸である。この井戸1内に湧く地下水の水質を調査するための本発明による地下水試料定量採取装置は、真空ポンプ3によって減圧されるサンプリング容器2と、一端が前記サンプリング容器2に接続され他端は井戸1内に挿入されるサンプリング管6と、導管7の一端が前記サンプリング容器2に接続され他端に井戸1内の水位を検知し、かつ地下水試料の採取量を制御する真空ブレーカー8とから構成されている。
【0009】
前記真空ポンプ3とサンプリング容器2とは管4で接続されており、この管4に大気と連通するバルブ5を設けてもよい。前記サンプリング容器2はガラス製が望ましい。また、サンプリング管6は負圧で潰れないようSUS製が適当である。また、サンプリング管6は井戸1内に挿入し易くするために、例えば1.5m毎にジョイントで連結しながら挿入することが望ましい。
【0010】
前記真空ブレーカー8は図2で示すように、筒体の底面に液体及び気体を前記筒体に導入出するようストレーナ9を備え、筒体内には水位により浮き沈みして前記導管7を開閉するボール弁体10が装入されている。このボール弁体10はゴムボールが適当である。
【0011】
上記の構成による本発明の作用について説明する。図1で示すように、サンプリング容器2と接続されているサンプリング管6と真空ブレーカー8とを井戸1内の水中に挿入する。このとき真空ブレーカー8は任意の水位となるようつり下げる。図2で示すように、真空ブレーカー8が水中に挿入されると筒体の底のストレーナ9から水が筒体内に入りボール弁体10は浮力により筒体の上方に浮上して導管7を閉止する。
【0012】
上記真空ブレーカー8の導管7を閉止した状態で真空ポンプ3を起動してサンプリング容器2を減圧することによりサンプリング管6は負圧となり井戸1内の地下水をサンプリング容器2に吸い上げてサンプリングする。このサンプリング管6で地下水を吸い上げてある程度水位WLが下がっても真空ブレーカー8の底部位が水中に入っているあいだは真空ブレーカー8内の水により浮上しているボール弁体10でが導管7を閉止しており、前記サンプリング管6によるサンプリングは継続している。
【0013】
しかし、上記サンプリングの継続により水位WLが真空ブレーカー8の底部位より下がったときには図3で示すように、真空ブレーカー8内の水は井戸1内に流れ出しボール弁体10は浮力がなくなるため真空ブレーカー8の底面のストレーナ9の上に落下して導管7を開口する。この導管7の開口により真空ブレーカー8の底面から吸った空気は導管7を介してサンプリング容器2に導入され真空ポンプ3で減圧されているサンプリング容器2内は大気圧となりサンプリング管6による地下水の吸い上げが一時中断されが、図4で示すように、井戸1内の湧き水により水位WLが真空ブレーカー8の部位に上昇すると再び水が真空ブレーカー8内に入り、図5で示すように、ボール弁体10を浮上して導管7を閉止し、真空ポンプ3によるサンプリング容器2内の減圧でサンプリング管6より再びサンプリングを再開する。このような水位WLの変化による真空ブレーカー8が水を吸ったり空気を吸ったりの繰返しによって定量かつ井戸内に湧く水量と汲み上げ水量を同等に制御する。
【0014】
尚、真空ポンプ3とサンプリング容器2とを接続している管4に大気と連通するバルブ5を設けたものにおいては、このバルブ5によりサンプリング容器2に若干の大気吸い込みとなるよう調整し、サンプリング速度を調整することにより安定継続したサンプリングができる。
【0015】
また、本発明では、井戸水をサンプリングするときに井戸の底に溜まった泥や水面に浮いたゴミを吸い込まないように中間水位からサンプリングすることができ、かつ水位が下がってきたとき、真空ブレーカー8の作用により水面のゴミを吸う前に所要の距離を保ってサンプリングを自動停止することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、簡単な構造により地下水試料採取用の井戸から地下水を定量かつ井戸内に湧く水量と汲み上げ水量を同等で採取可能とした地下水試料定量採取装置を低コストで提供することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成を示す断面図
【図2】本発明装置によるサンプリング状態を示す断面図
【図3】本発明装置による水位下降状態時を示す断面図
【図4】本発明装置による水位が上昇を始めた時点の状態時を示す断面図
【図5】本発明装置による水位が再び上昇してサンプリングを再開した状態時を示す断面図
【図6】従来装置を示す断面図
【符号の説明】
1 井戸
2 サンプリング容器
3 真空ポンプ
4 管
5 バルブ
6 サンプリング管
7 導管
8 真空ブレーカー
9 ストレーナ
10 ボール弁体
11 地表

Claims (1)

  1. 真空ポンプによって減圧されるサンプリング容器と、一端が前記サンプリング容器に接続され他端は井戸内に挿入されるサンプリング管と、導管の一端が前記サンプリング容器に接続され他端に井戸内の水位を検知し、かつ地下水試料の採取量を制御する真空ブレーカーとからなり、前記真空ブレーカーは筒体の底面に液体及び気体を前記筒体に導入出するようストレーナを備え、筒体内には水位により浮き沈みして前記導管を開閉するボール弁体が装入されていることを特徴とするする地下水試料定量採取装置。
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