JP3977250B2 - 吻合器具 - Google Patents

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Description

【0001】
(背景)
(1.技術分野)
本開示は、管状体構造の吻合を実施するための外科器具および方法に関し、そしてより具体的には、例えば、冠状動脈バイパス移植片手順の間に、脈管組織を接合するための器具に関する。
【0002】
(2.関連技術の背景)
冠状動脈疾患は、しばしば、冠状動脈の病変または閉塞によって特徴付けられ、これは、心筋層への不十分な血流(すなわち、心筋虚血)を生じ得、これは代表的に、狭心症、心臓組織の壊死(心筋梗塞)、および突然死のような合併症の原因である。いくつかの場合において、冠状動脈疾患は、薬物の使用ならびに/または行動および食事の改変によって、処置され得る。他の場合において、冠状動脈の拡張は、血管形成術、レーザー切除、アテレクトミー、カテーテル法、および脈管内ステントのような手順によって達成され得る。
【0003】
特定の患者に対して、冠状動脈バイパス移植片(「CABG」)が、症状を軽減するための好ましい形態の処置であり、そしてこの移植片はしばしば、生存見込みを増加させる。CABG手順は、冠状動脈の1つ以上への、脈管セグメントの直接的な吻合からなる。例えば、伏在静脈の逆転したセグメントが、一端において、動脈血の供給源としての上行大動脈に移植され得、そして他端において、動脈閉塞を超えた地点において、冠状動脈に移植され得る。あるいは、胸骨に隣接して胸腔内に位置する内胸動脈は、同様に、冠状動脈(例えば、左前室間動脈(「LAD」))に移植するために適切である。
【0004】
CABG手順の実施は、代表的に、心臓、血管および付随する組織への接近を必要とする。患者の胸腔への接近は、大きな長手方向切開を胸部に作製することによって、開放性の手順において達成され得る。この手順(胸骨正中切開と称される)は、胸骨を切断して、肋骨ケージの2つの対向する半分が間隔を空けて胸腔の内部器官を露出させるために、鋸または他の切断器具を必要とする。
【0005】
Buggeに対する米国特許第5,025,779号は、対向する胸骨の半分を把持して胸腔を広げるために設計された、開創器を開示する。この技術によって作製される大きな開口部は、外科医が手術部位を直接見て、罹患した器官に対して手順を行うことを可能にする。しかし、大きな切開および肋骨ケージのかなりの変位を伴うような手順は、しばしば、付随する有意な危険を伴って、患者に対して外傷性である。回復期間が長くなり得、そしてしばしば痛む。さらに、冠状手術が指示される患者は、心臓への接近が増すことに関する危険性に起因して、このような手術を控える可能性があり得る。
【0006】
Jakoに対する米国特許第5,503,617号は、脈管または心臓の手術において、肋骨を牽引し、そして離して保持して、開いている「窓」を通しての心臓または肺への接近を可能にするために、外科医によって保持されるよう構成された、開創器を開示する。この開創器は、剛性フレームおよびこの剛性フレームにスライド可能に接続された並進フレームを備える。下部ブレードおよび上部ブレードが、それぞれこれらの剛性フレームおよび並進フレームに、回転可能に取り付けられている。「窓」のアプローチは、外科医がより小さな切開を通して、そして肋骨のより少ない変位を伴って、その結果、患者に対するより少ない外傷を伴って、接近を得ることを可能にする。
【0007】
一旦、胸腔への接近が達成されると、心臓に対する手術が実施され得る。このような手順は、代表的に、身体の残りの部分全体にわたる循環を維持しながら、心拍が停止されることを必要とする。心臓麻痺流体(例えば、塩化カリウム(KCl))が、心臓の血管に送達されて、心筋を麻痺させる。例えば、Stermanらに対するWO95/15715に開示されるように、心臓麻痺流体は、上行大動脈に挿入されたカテーテルによって、冠状動脈を通して心筋に潅流される。
【0008】
あるいは、心臓麻痺流体は、患者の頸部に接近した内頚静脈に配置されたカテーテルによって、逆行性の様式で、冠状静脈を通して灌流される。このような手順は、心臓に隣接した血管への複数のカテーテルの導入を必要とし、これは、所望の脈管が適切に位置決めされ、そして接近されることを必要とする、複雑な手順である。ガイドワイヤおよびカテーテルの進行は、適切な配置を決定するために、綿密にモニタリングされなければならない。さらに、カテーテルの導入は、血管における穿孔(これは、引き続いて閉じられなければならない)を形成し、そしてカテーテルが通過しなければならない脈管の内壁に対する外傷の危険性が増加する。
【0009】
あるいは、CABG手順は、心臓が鼓動を許された状態で実施され得る。このような手順は、現在、通常、開胸術を介して実施される場合に、最小侵襲性直接冠状動脈バイパス(MIDCAB)と称される(胸骨切開術を介して実施される場合、この手順は、通常、開放性の冠状動脈バイパス(OP−CAB)と呼ばれる)。外科器具が使用されて、移植手順の間、心臓を安定化させ、そして冠状動脈を通る血流を制限する。鼓動中の心臓に対して実施される手順(例えば、心臓周期における特定の段階(例えば、心拍の間)において起こるような、同期手順)に対して、特に注意が払われなければならない。
【0010】
CABG手順を実施するために、採取された脈管セグメント(例えば、伏在静脈)が、単部−側部吻合によって、冠状動脈に移植される。代表的に、脈管セグメントを移植するために、縫合糸が使用される。しかし、従来の縫合は、最小侵襲性手順(例えば、窓からの接近)の使用によって複雑化しており(例えば、制限された接近)、そして手術部位に対する減少した可視性は、外科医が移植片に対して手動で縫合を適用する能力を妨害し得る。さらに、心臓が鼓動している間にCABG手順が実施される場合、手動で縫合することは困難であり、そして時間を浪費する。なぜなら、この縫合は、心拍と同期しなければならないからである。
【0011】
理解され得るように、採取された脈管セグメントを冠状動脈に手動で縫合するプロセスは、時間を浪費し、そして外科医の側の莫大な技量を必要とする。得られる縫合された吻合もまた、外科医の技量に依存する。MIDCABのような最小侵襲性手順において、縫合する能力は、制限された操作性および減少した視覚性に起因して、さらにより複雑化する。Hinchliffeらに対する米国特許第5,707,380号(これの全内容が、本明細書中に参考として援用される)は、従来の手順と最小侵襲性手順との両方の間に、脈管の穿刺なしに、遠隔的な吻合を可能にする装置および手順を開示する。しかし、従来の手順と最小侵襲性手順との両方の間に遠隔的な吻合を実施するための、改善された外科器具および方法に対する必要性が、存在し続けている。
【0012】
(要旨)
本開示は、管腔構造の壁において吻合を作製するための、大動脈パンチに関する。この大動脈パンチは、遠位端および近位端、第一のプランジャーおよび第二のプランジャー、第一の戻りばねおよび切断アセンブリを有する、ハウジングを備える。この第一のプランジャーは、ハウジングに対して移動可能であり、管腔構造の壁を穿孔して捕捉するために、ハウジングの遠位端から鉤を露出させる。第一の戻りばねは、この鉤を、ハウジングの遠位端に向けて近位に付勢し、その結果、この鉤は、管腔構造の壁を切断アセンブリに接触させて引く。この切断アセンブリの先端は、好ましくは、大動脈切開術の切断を容易にするために、鋸歯状である。
【0013】
第二のプランジャーは、第一のプランジャーとは独立してハウジングに対して移動可能であり、切断アセンブリを、管腔構造の壁に対して回転させて、管腔構造に大動脈切開を作製する。好ましくは、この第二のプランジャーは、ラックを備え、このラックは、第二のプランジャーがハウジングに対して移動する場合に、切断アセンブリの近位端に配置された対応するピニオンと協働して、この切断アセンブリを回転させる。第二のプランジャーは、このプランジャーを近位方向に付勢するための、第二の戻りばねを備え得る。
【0014】
この切断アセンブリは、有利には、少なくとも2つの歯車を備え、これらの歯車は、第二のプランジャーがハウジングに対して移動する場合に、ラックと協働して、切断アセンブリを回転させる。好ましくは、この歯車は、第二のプランジャーの直線運動を、切断アセンブリの回転運動に変換するように、協働する。1つの実施形態において、切断アセンブリの歯車のうちの少なくとも1つは、かさ歯車である。
【0015】
本開示はまた、管腔構造に大動脈切開を形成する方法に関し、この方法は、以下の工程を包含する:
ハウジングを備える大動脈パンチを提供する工程であって、このハウジングは、遠位端および近位端、鉤を有する第一のプランジャー、第一の戻りばね、および切断アセンブリと機械的に係合した第二のプランジャーを備える、工程;
第一のプランジャーをハウジングに対して移動させて、ハウジングの遠位端から鉤を露出させる工程;
この鉤で、管腔構造の壁を穿刺する工程;
第一のプランジャーを解放する工程であって、その結果、第一の戻りばねが、ハウジングの遠位端に向けて近位へと鉤を付勢して、管腔構造の壁を捕捉させ、そしてこの管腔構造の壁を、切断アセンブリと接触させて引く、工程;ならびに
第二のプランジャーを、第一のプランジャーとは独立してハウジングに対して移動させて、切断アセンブリを管腔構造の壁に対して回転させ、この管腔構造に大動脈切開を作製する工程。
【0016】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本明細書中に開示される外科用器具および方法の好ましい実施形態は、冠状動脈バイパス手順の点から記載され、ここで血管吻合は、収集された血管(例えば、伏在静脈)の切片を連結して、冠状動脈(例えば、左前室間動脈(「LAD」)内の閉塞をバイパスすることによって、作製される。あるいは、最近開示された外科用器具はまた、他の管状の管腔体構造の吻合を実施する際にも利用され得る。
【0017】
以下の図面および説明において、用語「近位」は、従来と同様に、使用者に近い方の装置の端部をいい、一方、用語「遠位」とは、使用者から遠い方の端部をいう。
【0018】
ここで図面を詳細に参照すると(ここで同じ参照番号は、類似または同一の要素を示す)、本開示の一実施形態は、図1に一般的に例示され、そして本明細書中では外科用器具10と称される。外科用器具10は、2つの主要な要素、すなわち、アクチュエータアセンブリ20および使い捨て装着ユニット(「DLU」)または単回使用用装着ユニット(「SULU」)100備え、これらは、それらの内部作動要素と共に機械的に協働して外科固定具260を変形し、2つの脈管(例えば、伏在静脈320と大動脈310)の間の吻合を完了する(図21B)。
【0019】
様々な図面に示される特定の外科用器具10は、好ましくは、ほぼL字型であり基礎脚部264および上向きに延びる支持脚部262を備える図3に示される固定具260と類似した外科固定具のアレイを変形するように設計される。好ましくは、この基礎脚部264は、遠位端269を備え、この遠位端269は、この外科固定具260が変形される際に、伏在静脈320および大動脈310を穿刺するのに十分な形状にされる。この上向きに延びる支持脚部262は、回転点265で基礎脚部264に取り付けられ、そしてその自由端に配置された内向きに延びる突出部267を備え、この突出部267は、大動脈310を穿刺し、吻合後に適切な位置に外科固定具260を固定するように設計される。回転点265はまた、外科固定具260の形成を容易にし得るリリーフ部分または圧印加工部分(coined section)261を含むような寸法にされ得ることが想定され、この部分261は、外科用器具10の操作に関して以下でより詳細に説明される(図7Nおよび7Sを参照のこと)。
【0020】
図3に戻ると、凸部263は、基礎脚部264と支持脚部262との間で内向きに突出し、そして好ましくは、図21Bおよび24に関して以下により詳細に説明されるように、この基礎脚部264と協働するのに十分な寸法にされて、伏在静脈320を吻合後の流体連絡している大動脈310に対して保持する。外科固定具260は、特定の目的に依存して、異なるパターン/アレイでSULU上に配置され得ることが想定される。
【0021】
図1、4、10および11に最もよく示されるように、アクチュエータアセンブリ20は、近位端24、遠位端22、およびこのアクチュエータアセンブリ20の内部作動要素を格納するための、この遠位端と近位端との間で規定されるハウジング26を備える。好ましくは、プレート90が、組み立てられた場合のアクチュエータアセンブリ20の内部要素を覆う。より詳細には、ハウジング26は、少なくとも1つのメカニカルインターフェイス23aを備え、これはカバープレート90上に配置された対応するメカニカルインターフェイス23b(図10)と一致して、2つの要素26および90を接合的に係合する。
【0022】
アクチュエータアセンブリ20はまた、この外科用機器10の発射を開始するハンドル12、およびSULU100をこのアクチュエータアセンブリ20に装着するためのバネ装着式サムタブ30を備え、これらの両方は、以下でより詳細に説明される。好ましくは、ハンドル12には人間工学的表面が設けられ、この表面は、この器具の操作中に、使用者の手により快適に把持されるような輪郭にされ、かつ快適に把持されるように構成される。
【0023】
ここで図11に戻ると、好ましく組み立てられそしてハウジング26内に格納された作動アセンブリ20の内部作動要素が詳細に例示される。より詳細には、作動アセンブリ20は、ハウジング26から突出するポスト21の周りに取り付けられたねじれバネ70を備える。バネ70は、下部アーム74および上部アーム72を備え、この下部アーム74はハウジングの下部に対して付勢され、この上部アーム72は回転式ツーステージカム60に対して付勢される。
【0024】
ハンドル12は、ブシュ19を備え、このブシュ19は、このハンドル12の近位端から側方方向に突出し、そしてハウジング26の近位端24内に配置された対応する凹部29に旋回可能に係合し、ハウジング26に対するハンドル12の旋回的運動を可能にする。ハンドル12はまた、その近位端24に配置された垂直方向に延びるスロット27を備え、このスロット27は、ハンドル12と共に移動するレバー16の近位端を受容する。一対のフランジ14aおよび14bは、このフランジの間のハンドル12およびレシーブレバー16から下方向に延びる。ハンドル12に配置された機械的インターフェース11aは、このハンドル12に対してレバー16を固定するために、レバー16に配置された対応する機械的インターフェース11bに係合する。好ましくは、レバー16は、係合するように形づくられた第1の凹部17を有し、そしてハンドル12の下方向への移動の間にカム60の移動を制御する。この目的は、図21Aに関してより詳細に説明されている。レバー16はまた、ハウジング26内のバネ70の側方方向の移動を制限するのを助ける、第2の凹部15を備える。
【0025】
上記のように、始動アセンブリ20はまた、バネが装填されたサムタブ30を備え、このサムタブ30は、スロット28の遠位端22の近位に配置された長手軸方向に延びるスロット28内のハウジング26の頂部で静止する。図10において最良に見られるように、スロット28は、それぞれハウジング26のノッチ18aおよび18bならびにカバープレート90によって、形成される。タブ30は、スライド式スリーブ32と協働するサムガイド35を備え、SULUを装填するために、タブ30の近位の移動を容易にする。タブ30に配置された、下方向にぶら下がるフランジ34は、スライド式スリーブ32の頂部で配置されるマウント31に配置された対応するスロット33に係合する。好ましくは、スライド式スリーブ32は、ポスト36を備え、このポスト36は、このポスト上の引張りバネ38を受容するような寸法にされる。バネ38は、ハウジング26内に配置されたブロック47とスライド式スリーブ32の近位端37との間で付勢され、その結果バネ38が、スライド式スリーブ32を、もっとも遠位の位置に近接する遠位端22に付勢する。好ましくは、スリーブ32の遠位端39は、弓形または半円形であり、そして第1の開創器80の対応する端82にスライド可能に係合し、以下でより詳細に議論されるように、SULU100が装填された後に、アクチュエータアセンブリ20内のSULU100をロックするような寸法である。
【0026】
アクチュエータアセンブリ20はまた、第1の開創器80および第2の開創器50を備え、これらの開創器は、ハンドル12の移動によって各々移動し、次いで移動をツーステージカム60に付与する。第1の開創器80は、遠位端82および近位端84をそれぞれ備え、そしてスリーブ32をスライド可能に支持するために細長溝83以外が遠位端82から近位に延びる寸法でほぼ管状である。開創器80はまた、開創器80をカム60に付着するためのピン54を受容するためのスロット85、ならびに2つのカム従動子51aおよび51bを受容するための近位端84の付近に配置された別の対のスロット87および89を、それぞれ備える。好ましくは、近位端84は枝分かれしており、近位端内に第2の開創器50を挿入するのを容易にする。
【0027】
図11および16において最良に見られるように、ガイド81は、ハウジング26内の細長リブ25a、およびこの開創器80をハウジング26にスライド可能に装着するためのカバープレート90内の細長リブ25bに係合する。ガイド81は、リブ25aよりもわずかに長い寸法であり、ハンドル12を作動させる際に、ハウジング26に対する第1の開創器80の近位の移動を可能にする。好ましくは、保護チューブ95は、第1の開創器80の付近に入れ子式に配置され、そしてスロット内のスライド式スリーブ32のマウント31を固定するスロット96によって、スライド式スリーブ32と共に移動する。保護チューブ95はまた、引き込みの間に、第1の開創器80の側方方向の移動を制限するのに役立つことが理解される。チューブ95はまた、リブ25aおよび25bに両成分を取り付けるために、第1の開創器80に配置されたガイド81とほぼ合わされる細長チャネル97を備える。
【0028】
タブ30の近位の移動は、往復運動する近位の移動をスライド式スリーブ32に付与し、第1の開創器80内に配置されたキャリッジ86および88を曝し、これらのキャリッジは、SULU100の一対の第1の引き込みスリーブ110および第2の引き込みスリーブ120(図7〜9)を受容するように設計されることが意図される。より詳細に、そして図5に最良に見られるように、キャリッジ86は、ほぼ円形の形状であり、そしてSULU100の第2の引き込みスリーブ120の端122aおよび122bを結合することによって形成された外部リップ122を受容するように設計される。好ましくは、キャリッジ86は、このリップ122よりも大きな寸法であり、図22Aに関してより詳細に説明されるように、第1の引き込みスリーブ110に対する第2の引き込みスリーブ120の近位の移動を可能にする。キャリッジ88は、同様に円形であり、そして第1の引き込みスリーブ110の外部リップ112を受容する。
【0029】
アクチュエータアセンブリ20は、第1の開創器80の頂部で静止するハンドルロック40を備え、そしてハウジング26とカバープレート90との間で側方方向に延びる。より詳細に、ハンドルロック40は、図10に最良に見られるように、スロット93aおよび93b内に取り付けられる。ハンドルロック40は、ポスト43を備え、このポストは、ハウジング26の縁49に対してハンドルロック40を付勢するためのバネ45を受容する(図12)。ハンドルロック40はまた、ハンドル12に配置されたフランジ14aおよび14bと合わされる、一対のフランジ42aおよび42bを備える。図21および22に最良に見られるように、ハンドル12の下方向の移動は、フランジ14aおよび14bがフランジ42aおよび42bから離れるまで、バネ45に対して最初に遠方にハンドルロック40を押し込み、フランジ14aおよび14bがフランジ42aおよび42bから離れたとき、バネ45は、フランジ14aおよび14bの頂部でフランジ42aおよび42bをロックするため、ならびに下方向に配置された位置においてハンドル12をロックするために、近位方向にハンドルロック40を押し込む。好ましくは、フランジ42aおよび42bは、このフランジの間でレバー16を受容するためのスロット41を規定する。
【0030】
アクチュエータアセンブリ20はまた、第2の開創器50を備え、この第2の開創器は、鍵様遠位端53およびT形状ヒールセクション56を有する、細長アーム52を備える。好ましくは、T形状ヒールセクション56は、このT形状ヒールセクションの近位に配置された引張りバネ55に装着する。第2の開創器50は、好ましくは、その近位端において枝分かれしており、カム従動子51aおよび51bのそれぞれを受容するためのスロット57および開口部59を各々有する、2つの長手軸方向に延びるフィン58aおよび58bを形成する。バネ55は、第2の開創器50が引っ込められる場合、アーム52の頂部で静止させ、そしてヒールセクション56を近位に付勢する細長ストップ65に対して付勢されることが意図される。このことは、外科用器具10の操作に関して以下により詳細に説明される。
【0031】
上記のように、第1の開創器80は、ピン54によってツーステージカム60に付着される。より詳細には、カム60は、第1の開創器80にカム60を付着するピン54を受容するために、カム60の遠位端付近に配置された開口部61を備える。カム60はまた、一対のほぼ垂直方向の弓型スロット62および64を備え、これらは、対応する従動子51aおよび51bを移動させるために、2つの別個のステージ(すなわち、62a、62b、および64a、64bのそれぞれ)を各々含む。ナブ66は、カム60の最上部位置付近に配置され、そして図12に最良に例示されるように、レバー16に配置された凹部17にスライド可能に係合させる寸法である。
【0032】
ハンドル12の下方向の移動の間、レバー16がナブ66を下方向に付勢する結果、ナブ66は、図21Aおよび22に最良に示されるように、凹部17に沿って近位で乗りかかり、そしてカム60をピン54の周りで下方向に旋回させる。次いで、従動子51aおよび51bは、スロット64および62に沿って乗りかかり、そして第1の開創器80および第2の開創器50を、以下に詳細に説明される近位の方向に移動させる。好ましくは、凹部17、ナブ66ならびにスロット64および62は、カム従動子51aおよび51bの移動およびタイミングを制御するための寸法であり得る。例えば、このステージ64a、64bおよび62aおよび62bは、第1の開創器および第2の開創器のタイミングおよび移動を制御するための寸法であり得、これは、次いで吻合の有効性をもたらし得ることが、想定される。
【0033】
細長ストップ65は、好ましくは、カム60の遠位端に付着され、そして第2の開創器50の頂部で静止する。細長ストップ65は、遠位端69および近位端67を備え、近位端67は、2つの伸長部分67aおよび67bを備え、これらの伸長部分はこれらを通って配置される、それぞれ開口部63aおよび63bを各々有する。好ましくは、ストップ65の端69は、SULU100内に配置された対応する偏倚ポスト102に係合するのに十分な寸法である。
【0034】
好ましくは、第2の開創器50、カム60および細長ストップ65は、第1の開創器80に挿入する前に、予め構築される。より詳細に、そして図10〜12に最良に例示されるように、細長ストップ65は、T形状ヒールセクション56と端53との間の第2の開創器50のアーム52の頂部で位置決めされる。ストップ65の開口部63aおよび63bは、カム60の開口部61で合わされ、その結果、一旦このカム60および細長ストップ65が、第1の開創器80のスロット91内に挿入されると、ピン54は、スロット85を通じて2つの成分65および60を一緒にロックする。
【0035】
カム60は、第2の開創器50の伸長フィン58aと58bとの間に位置決めされ、その結果、開創器50およびカム60は、第1の開創器のスロット91内に挿入される場合、従動子51aおよび51bは、スロット87およびスロット89のそれぞれを通じて挿入され、そして第1の開創器80内の2つの成分50および60とスライド可能に連結する。次いで、ハンドルロック40は、上記のような第1の開創器80の頂部で位置決めされる。次いで、第1の開創器80は、ハウジング26およびカバープレート90のリブ25aおよび25bのそれぞれに取り付けられ、そしてスライド式スリーブ32と共にタブ30が、その上に係合される。次いで、ハンドル12およびレバー16は、上記のように構築され、そしてポスト21の周りに旋回可能に取り付けられる。次いで、従って、バネ70が位置決めされて、ハンドル12をハウジング26に対して付勢する。
【0036】
ここで、SULU100の内部作業成分の分解図を示す図7〜9を参照すると、上記のようなSULU100は、固定具260を変形するために協働し、そして図24に示されるように、伏在静脈320を大動脈310に流体連絡により確実に留める、第1の引き込みスリーブ110および第2の引き込みスリーブ120を備える。
【0037】
より詳細に、そして図7−7Dに最良に見られるように、第1の引き込みスリーブ110は、チューブ様ベース110aおよび弓形スリーブキャップ110bを備え、これらは、一緒になってこの第1引き込みスリーブ110を規定する。ベース110aは、その近位端に円形リップ112およびその対向端に配置される半円形アンビル118aを備える。ロッキングタブ116aに配置される細長スリット182aを有するロッキングタブ116aは、リップ112とアンビル118aとの間に配置される。長手軸方向に延びるスロット114aは、このリップ112とこのロッキングタブ116aとの間に配置される。少なくとも1つのインターフェース117aは、ベース110aから下の方向に垂れ下がり、スリーブキャップ110bに配置された対応する機械的インターフェース117bに機械的に係合する(図7)。フランジ113aは、好ましくは、スロット114aの下に配置され、そしてスリーブキャップ110bに配置される、対応するフランジ113bおよび113bに係合するのに十分な寸法である。スロット114aは、タブ138aを受容するのに十分な寸法であり(図13)、このタブ138aは、以下でより詳細に説明される上部外科固定具支持体130aから突出している。
【0038】
スリーブキャップ110bは、半円形アンビル118bならびにフランジ113bおよび113bから構成される二股近位端113を備え、これらのフランジフランジ113bおよび113bは一緒になって、以下で詳細に説明される、下部外科固定具支持体130bから突出するタブ138bを受容するためのスロット114bを規定する。スリーブキャップ110bはまた、対応する機械的インターフェース117aと連結する機械的インターフェース117bを備え、この機械的インターフェース117aは、スリーブキャップ110bをベース110aと係合するようにベース110a上に配置される。ロッキングタブ116bに配置された細長スリット182bを有するロッキングタブ116bは、近位端113とアンビル118bとの間に配置される。長手軸方向に延びる開口部111bは、好ましくは、ロッキングタブ116bの近位に配置され、そしてベース110aの対応する開口部111aと合わされた結果(図7C)、伏在静脈320が、図17および18において最良に見られるように、それを通って受容され得る。
【0039】
図2Aおよび7Dは、アンビル118aの大きく拡大された拡大図を示し、このアンビル118aは、半環状のアレイの固定具支持チャネルまたはクレードル119aを備え、それぞれが、その中に、外科固定具260を支持するように構成され、そして寸法決めされている。スリーブキャップ110bもまた、固定具支持チャネル119bを備え、この固定具支持チャネル119bは、ベース110aおよびスリーブキャップ110bが組み立てられるとき、アンビル118aおよび118bの内面の周りに、円形アレイを形成するように整列する。アンビル118aおよび118bが、特定の目的に依存して、外科固定具260の異なるアレイを支持するように構成され得ることが想定される。各チャネル119aおよび119bは、好ましくは、アンカー187aおよび187b(図7)によって分離され、これらは、第2引き込みスリーブ120の突出フィンガー124a、124bを解除可能に保持する(図2A)。
【0040】
支持チャネル119aおよび119bは、それぞれ、近位端186aおよび186bならびに遠位端184aおよび184bを備え、これらは、外科固定具260をチャネル119aおよび119b内で半径方向にずれた様式で配置するように、互いに半径方向にずれている(この目的は、外科器具10の操作に関して以下に説明される)。各チャネル119aの遠位端184aは、好ましくは、図13Aに最も良く示されるように、外科固定具260の遠位端の弓型形状に対応するように、弓型である。遠位端184aが弓型状であることによって、図21〜22を参照して以下に説明されるように、第1開創器80によって第1引き込みスリーブ110の引き込むときに、外科固定具260が、上向きに近位へと変形することが予測される。
【0041】
図7〜7Dはまた、第2引き込みスリーブ120を示し、この第2引き込みスリーブは、上部カフ120a、下部カフ120bおよび外側キャップ128を備え、これらは、一緒に、第2引き込みスリーブ120を規定する。さらに詳細には、上部カフ120aは、一端の半環状リップ122aおよび反対端の複数の保持フィンガー124aを備える。上部カフ120aはまた、第1スロット101を備え、この第1スロット101は、好ましくは、上部固定具支持体130bのタブ138aを通して受け入れるための第1引き込みスリーブ110aのスロット114aと整列する(図20)。第2スロット126aは、カフ120aがベース110aの頂上に滑動可能に取り付けられる場合、ロッキングタブ116aを収容する。インターフェース129aは、下部カフ120bに配置される対応するインターフェース129bを機械的に係合する。
【0042】
下部カフ120bは、分岐した近位端107および複数の保持フィンガー124bを備え、この分岐した近位端107は、フランジ107b、および107bを備え、これらのフランジは、下部固定具支持体130bのタブ138bを通して受容するためのスロット108を規定し、保持フィンガー124bは、下部カフ120bの反対端から伸長する。スロット126bは、カフ120bがスリーブキャップ110bの上に滑動可能に取り付けられる場合、スリーブキャップ110bのロッキングタブ116bを受け入れるために、フランジ107b、107bとフィンガー124bとの間に配置される。長手軸方向に伸長する開口部121bは、近位スロット126bを配置し、そして上部カフ120aの対応する開口部121aと整列し、そしてまた、第1引き込みスリーブ110の開口部111aおよび111bと整列し、その結果、図17および18に最も良く示されるように、伏在静脈320がそれらを通って受け入れられ得る。
【0043】
半環状カフキャップ128は、下部カフ120bの頂上に配置され、上部カフ120aと機械的に面を接し、その結果、環状リップ122に対する半環状リップ122aおよび122bと面を接する。より詳細には、カフキャップ128は、複数の移動止め123bを備え、これらの移動止め123bは、上部カフ120aに配置される対応する複数のノッチ123aと機械的に係合し、その結果、カフキャップ128、上部キャップ120aおよび下部カフ120bは、全て、第2引き込みスリーブ120の引き込みのときに、一致して移動する。スリーブキャップ128は、好ましくは、その遠位端において分岐して、タブ138bを受け入れるような寸法のスロット109を形成する。
【0044】
理解され得るように、フィンガー124aおよび124bは、発射(firing)後に、外科固定具260を外すように、第2引き込みスリーブ120の引き込みのときに移動する。より詳細には、図2Aおよび7Aにおいて最も良く示されるように、各フィンガー124aの遠位端は、フォーク型であり、そして固定具支持チャネル119a内に外科固定具260を保持する第1プロング127aおよび第2開創器50によって外されるまで第1引き込みスリーブ110にフィンガー124aを解除可能にロックするようにアンカー187aとインターロックする第2プロング125aを備える(図22Aおよび22B)。これは、外科器具10の操作に関してより詳細に説明される。同様に、下部カフ120bの各フィンガー124bは、同じ様式で作動するプロング127bおよび125bを備える。
【0045】
以前に述べられたように、SULU100はまた、上部支持体130aおよび下部支持体130bを有する固定具支持体130を備え、これらは、組み立てられる場合、それらの個々の作業構成要素とともに、それぞれ、第1引き込みスリーブ110および第2引き込みスリーブ120を内部に収容する。上部支持体130aおよび下部支持体130bは、それぞれ、遠位端135aおよび135bを備え、それぞれが、ブレースのアレイ137aおよび137bをそれぞれ有し、これらは、遠位端135aおよび135bから半径方向に突出している。図2において最も良く示されるように、それぞれのブレース137aおよび137bは、チャネル119aまたは119bのうちの1つ内に配置される外科固定具260の上向きに伸長する支持レッグ262を支持する。複数の半径方向に伸長するスロット139aおよび139bは、外科固定具260を中に保持し、そしてそれぞれの固定具260の望ましくない横方向の移動を制限するために、各支持ブレース137a、137bの間に配置される。各外科固定具260が、スロット139a、139b内に配置され、その結果、凸部263がブレース137a、137bから外向きに突出して、吻合の後に、ベースレッグ264と協同して、伏在静脈320をLADおよび/または大動脈310に保持することが予期される(図21Bおよび24)。
【0046】
上部支持体130aおよび130bはまた、それぞれ、ヒンジ136aおよび136bを備え、これらは、SULU100が組み立てられた場合に、互いに嵌合するように係合して、開位置(図23)から閉位置(図2)への支持体130aと130bとの間で、旋回可能に移動し得る。好ましくは、ピン180は、2つのヒンジ136aおよび136bを一緒に固定する(図6)。上部支持体130aおよび下部支持体130bは、それぞれ、長手軸方向に伸長する開口部133a(図23)および133bを備え、これは、上記開口部121a、121b、111aおよび111bと整列して、図17および18に最も良く示されるように、それらを通して伏在静脈320を受け入れる。長手軸方向に配向したスロット131aおよび131bは、第2引き込みスリーブ120のスロット126aおよび126bに関して、上記とほとんど同じ様式で、ロッキングタブ116aおよび116bを受け入れるために、それぞれ、上部支持部材130aおよび下部支持部材130b上の開口部133aおよび133bに隣接して配置される。
【0047】
下部支持部材130bは、上部ロッキングスリーブ140aと関連する対応する一対のフランジ144aおよび144bを滑動可能に受け入れるために、開口部133bの反対側に配置される一対のショルダー132aおよび132bを備える。さらに詳細には、各フランジ144aおよび144bは、上部ロッキングスリーブ140aから遠位方向に伸長して、下部支持体130bのショルダー132aおよび132bを受け入れるために、ノッチ149aおよび149bをそれぞれ中に規定する。
【0048】
上部ロッキングスリーブ140aは、中に配置されるC型クリップ146a(図8)を備え、このC型クリップ146aは、第1引き込みスリーブ110のロッキングタブ116aのスリット182aをスナップロックして係合するための対になった対向するフック147aを有する。下部ロッキングスリーブ140bは、類似の様式で作動し、第1引き込みスリーブ110のロッキングタブ116bのスリット182bをスナップロックして係合するための、一対の対向するフック147bを備える。上部ロッキングスリーブ140aはまた、図17および18に最も良く示されるように、上記開口部133a、133b、121a、121b、111aおよび111bと整列して、それらを通る伏在静脈320を受け入れる開口部141aを備える。第2引き込みスリーブ120の引き込みのときに、上部ロッキングスリーブ140aが、ショルダー132bおよび134bに関して近位に移動し、次いでこれらによって、上部支持体130aおよび下部支持体130bが、ピン180の周りを旋回し、そして伏在静脈320を外す(図21Eおよび23)。これは、以下に記載されるように、器具の操作に関してより詳細に説明される。
【0049】
SULU100はまた、偏倚ポスト102を備え、この偏倚ポストは、上部支持体130aおよび下部支持体130bを互いに固定関係で機械的に整列させる。より詳細には、偏倚ポスト102は、近位端103および遠位端105を備え、そして上部支持体130aおよび下部支持体130bのタブ138aおよびタブ138b、それぞれを受け入れるために、通って配置される、垂直方向に配向されたキャビティー106を有する。上記のように、タブ138aおよび138bは、第1引き込みスリーブ110のスロット114a、114bを通り、そして第2引き込みスリーブ120のスロット101、108および109を通し、そして図21Bに最も良く示されるように、キャビティー106内で互いに機械的に整列する。
【0050】
偏倚ポスト102はまた、第1引き込みスリーブ110が第1開創器80によって引っ込められた後に、引き込み位置で第1引き込みスリーブ110を摩擦的にロックするための、その外側周辺部に沿って配置されるテーパー状のスペーサー104を備える。さらに詳細には、SULU100が組み立てられ、そして外科器具10を発射する前に、偏倚ポスト102が、第1引き込みスリーブ110に対して配置されて、その結果、スペーサー104は、リップ112に対して近位にある(図13)。第1引き込みスリーブ110の引き込みの間、リップ112は、スペーサー104の上に押されて、第1引き込みスリーブ110を、引き込み位置へとロックし、そしてはね返ることを妨げる。以下にさらに詳細に説明されるように、引き込め位置において、第1引き込みスリーブ110をロックすることはまた、第1引き込みスリーブに対して引き込みについて第2引き込みスリーブ120を予め配置する(図22A)。
【0051】
図7E〜7Iはまた、保持リングまたはストラップ500の1つの実施形態を示し、これは、SULU100と組み合わせた使用のために設計されている。SULU100が発射され、そして外科固定具260が解除された後に、保持リング500が、2つの管腔脈管310と管腔脈管320との間の一致した吻合を維持する。
【0052】
より詳細には、図7Eに最も良く示されるように、保持リング500は、好ましくは、種々の管腔脈管と生物学的に適合性である、薄いシート様の半柔軟性材料から構築される。保持リング500は、ほぼ円形であるが、SULU100に配置される場合、外科固定具260の特定の構成に依存して、他の形状(例えば、卵形)の寸法にされ得る。保持リング500は、一連の交互ループ510および弓型部分520(これらは、リング500を通って伸長する軸「A」の周りに半径方向に形成される)を備える。各ループ510は、中に開口部512を規定し、これは、外科固定具260の遠位端269を受け入れるような寸法にされる。
【0053】
保持リング500の全体の幅「W」が、ループ510の主要直径「D」の半径方向寸法、および弓型部分520がループ510の直径を越えて伸長する距離「E」の両方に依存することが想定される。これらの寸法「D」および/または「E」が、特定の目的に依存して、リング500の全体の幅「W」を変更するために変化させられ得ることが想定される。
【0054】
図7Fに最も良く示されるように、保持リング500は、SULU100のアンビル118a、118bの上に配置され、その結果、各外科固定具260の遠位端269が、ループ510のそれぞれの開口512を通って配置され、そして弓型部分520が、各外科固定具260の間に配置される。リング500が外科固定具260と軽い摩擦フィットまたは張力係合を維持して、SULU100の発射の前の不注意な滑りを妨げることが想定される。
【0055】
図7Gおよび7Hは、SULU100の発射の後の、リングおよび外科固定具の位置を示す。理解され得、そして以下(すなわち、器具10の装填、アンビル118a、118bの上の静脈320の外転、および器具10の発射に関して)にさらに詳細に説明されるように、発射される場合、外科固定具260の遠位端269は、SULU100の近位端に向かって後方に押される。変形の間、同時に、遠位端269は、開口512を通って押され、その結果、遠位端269が静脈320を貫き、それによって、外科固定具260のリング500と遠位端269との間で、静脈320を固定する(図7Hを参照のこと)。旋回点265はまた、外科固定具260の変形を容易にし得る、リリーフセクションまたは鋳造されたセクション261を含むような寸法にされ得る(図7Nおよび7Sを参照のこと)。
【0056】
理解され得るように、リング500は、静脈320が、固定具260のベースレッグ264に沿ってスリップするのを防ぐ。より詳細には、そして図7Hにおいて最も理解されるように、弓型部分520(これは、上記のように、ループ510を超えて伸長する)は、静脈320の外面に隣接し、そしてリング500が、固定具260のベースレッグ264に沿って移動するのを妨ぐ。開口部の内表面512はまた、摩擦様物質でコーティングされ得、これはまた、ベースレッグ264に対するリング500のずれを制限し、このベースレッグ264はまた、結果として、静脈320が滑ることを防ぐ。図7N〜7Sにおいて最も良く示されるように、固定具260が、ベースレッグ264の外面を超えて伸長する隆起部268を含むように製造され得ると考えられる。好ましくは、隆起部268は、リング500が、固定具260のベースレッグ264に沿って滑るのを防ぐために、リング500に係合するかそして/または隣接するような大きさである。あるいは、固定具260は、リング500が滑ることをも防ぐベースレッグ264に沿って作られた表面(示さず)を含むような大きさであり得る。
【0057】
理解され得るように、固定具260に沿って静脈320が滑るのを防ぐことは、図7Iの内部表示によって最も良く示されるように、管腔血管310と320との間の信頼のおけるかつ一貫した吻合を維持する。
【0058】
図7Jおよび7Kは、本発明の開示に従う保持リング600の代替的な実施形態を示す。より詳細には、リング600を保持することは、リング500を保持することの多数の特徴(すなわち、交代性のループ610ならびに各ループ610に関連する弓型部分620および開口部612)を備えるが、リング600は、開口部612の内表面に沿って配置されたスリット614を備えることを除く。スリット614は、リング600が、SULU100の放出後に外科固定具260のベースレッグ264に楔を打つことを可能にすると考えられる。理解され得るように、このことはまた、静脈320が滑ることを防ぐ。
【0059】
図7Lおよび7Mは、リングを保持する他の代替的な実施形態を示す。より詳細には、図7Lは、SULU100が放出された後にまっすぐになる弓型部分を備える、保持リング650の代替的な実施形態を示す。リング650をまっすぐにすることは、リング650の全体の半径の寸法を拡大し、そして例えば、SULU100が放出された後に外科固定具260のベースレッグ264に対して摩擦ばめ係合してループ660を維持すると考えられる。図7Mは、ワイヤ様物質から形成された保持リング680の別の実施形態を示す。
【0060】
ここで、図5において最も良く観察されるように、アクチュエータアセンブリ20中のSULU100のローディングを詳細に見ると、サムタブ30は、バネ38に対してサムガイド35によって近位に移動し、次いで、サムガイド35は、キャリッジ86および88を曝露するようにスリーブ32および保護カバー95を近位に移動する。次いで、SULU100は、キャリッジ88中にリップ112およびキャリッジ86中にリップ122を配置することによって、アクチュエータアセンブリ20内にロードされる。図13において最も良く示されるように、リップ122は、キャリッジ86の遠位末端の近くに位置し、キャリッジ86は、リップ122および従って第2の引き込みスリーブ120が、第2の開創器50の起動の際に第1の引き込みスリーブから独立して移動することを可能にする。対照的に、キャリッジ88は、リップ112がキャリッジ88内にぴったり適合するように、キャリッジ86より小さい大きさにされる。一旦、SULUがキャリッジ86および88内に位置すると、サムタブ30は解放され、そしてバネ38は、アクチュエータアセンブリ20内にSULU100をロックするために、リップ112および122上に、スリーブ32および保護カバー95を遠位に偏倚される。
【0061】
使用の際、および図17〜24に示されるように、外科器具10は、血管吻合の実行を容易にし、そして血管の手動による縫合の必要性を排除および/または最小化する。本明細書中に記載される方法および使用は、鼓動する心臓に対して実行される血管吻合の観点で、取り組まれる。しかし、現在開示される外科器具10はまた、本発明の開示の範囲から逸脱することなく、他の管状または管腔の本体構造の吻合を実行する際に使用され得る。例えば、外科器具10は、心臓を停止することなく、正中胸骨切開または他の大規模な切開を使用する、従来の開放性CABG手順で使用され得る。あるいは、胸部「ウインドウ」手順は、心臓へのアクセスを達成するために使用され得る。この「ウインドウ」アプローチは、より小さい切開および肋骨のより少ない置換に関与し、従って、患者にとってより外傷性でない。このアプローチのために、従来の外科的技術を使用して、胸部腔にアクセスするための切開の位置を決定する。
【0062】
心臓へのアクセスを得るために、切開が行われた後、外科開創器アセンブリを使用して、図25に示されるような切開の部位で肋骨を分離し得る。詳細には、ベース410は、手術部位上に位置するベースによって定義される中央開口部を有する患者の胸部に配置される。開創器アセンブリ430は、種々の位置でベース410に取り付けられる。各開創器アセンブリ430は、肋骨またはその上の胸骨のいずれかと係合するためにフックを有する刃を備える。開創器アセンブリは、胸部腔中の十分に大きい開口部が心臓への直接的なアクセスを提供するように規定されるまで、肋骨を引っ込めるために取り付けられ、そして使用される。例えば、胸骨および4番目および5番目の肋骨は、ウインドウを作製するために別々に分割され得る。肋骨を分離することおよび/または胸骨から個々の肋骨を選択的に切断することの他の形態はまた、特定の手順について利用され得る。
【0063】
一旦、心臓への所望のアクセスが達成されると、移植血管(例えば、伏在静脈320)は、解剖され、そして脚から収穫され、そして血管の自由端が曝露される。次いで、閉塞した冠状動脈(例えば、LAD310)は、伏在静脈320移植片320を受けるために調製される。心臓は、心膜を通過する牽引縫合によって、または外科的要員によって維持されるかもしくは開創器アセンブリベースのようなベースに固定された向きでクランプされた心臓操作器具での操作によってかのいずれかで、所望の向きで位置する。大動脈310を通る血流は、心肺バイパスおよび心膜冷却によって制限され得る。あるいは、湿し装置を、大動脈310に直接適用し、大動脈310の近くの血流を制限し得、そして心臓の動きを減少し得る。
【0064】
あるいは、本発明の開示はまた、上記のように、湿し器具(例えば、交差クランプまたは部分的閉塞クランプ)を介して管腔構造310を通る血流を制限することなく、血管吻合を作製するための新規の方法を提供する。より詳細には、2つの特定のクランピング技術が、広範に知られており、使用される。1つのクランピング技術は、心臓が遠位吻合を縫うために停止する間に、管腔構造310を完全に交差クランプする工程を包含する。次いで、心臓は再始動し、近位吻合は、部分的閉塞クランプを使用して縫われる。この技術は、Harlan、StarrおよびHarwinによってThe Manual of Cardiac Surgery Second Editionにおいて記載され、特に左側移植を記載する。他の技術は、近位吻合および遠位吻合を縫う間に大動脈を完全に交差クランプする工程を包含する。
【0065】
他の一般に公知の技術は、心肺バイパスの使用なしで、冠状動脈バイパス移植を実施する工程を包含する。より詳細には、この技術は、遠位または近位の吻合安定化のための機械的および/または真空補助器具(例えば、United States Surgical a division of the Tyco Health Care GroupおよびHeartport,Inc.によって共同で所有されるPrecision−OpTM器具)のいずれかを利用する工程を包含する。これらの技術はまた、The Manual of Cardiac Surgery Second Editionにおいて記載される。
【0066】
対照的に、本発明の開示はまた、上述の湿し器具をいずれも利用することなく、血管吻合を作製するための新規の方法に関する。この方法は、図27〜30の概略図に示される。より詳細には、本発明の開示は、血管吻合を作製するための方法に関し、この方法は、以下の工程を包含する:
第1の管腔構造(例えば、大動脈310)中に吻合を作製する工程;
吻合を通る血流を停止するために吻合をカバーする工程;
吻合に関連する第2の管腔構造(例えば、静脈320)を有する吻合デバイスを挿入する工程;および
第1の管腔構造と第2の管腔構造との間の吻合を作製するための吻合デバイスを作動させる工程。
【0067】
使用者の指、外科器具、またはおそらく別の対象が、血流を止めるための吻合をカバーするために使用され得ることが考えられる。さらに、吻合は、本明細書中に記載されそして/参照される実施形態の1つを利用して形成され得る。大動脈切開は、小刀、トロカール、穿孔デバイスおよび/または当該分野で公知の任意の他の器具を用いて、第1の管腔構造310中で行われ得る。例えば、大動脈穿孔として公知の1つのこのようなデバイスは、大動脈切開を作製する際の使用に利用され、そして図31〜32Bにおいて示される。
【0068】
大動脈穿孔800は、それぞれ左側ハウジング810aおよび右側ハウジング810bを備え、これらは、機械的に係合する場合、以下に詳細に記載される大動脈穿孔800の内部作業構成要素を収納するための完全な腔813を形成する。2つのハウジング810aおよび810bは、各ハウジング810a、810bに沿って種々の位置に位置する機械的インターフェイス840によって係合すると考えられる。例えば、ハウジング810aは、第1の機械的インターフェイス(例えば、スロット840a)を備え得、これは、ハウジング810b上の対応する移動止めまたはタブ840bと係合する。多数の機械的インターフェイスは、使い捨て可能なユニットでの使用のために持続的にか、または再利用可能な器具を用いる使用のために選択的にのいずれかで、2つのハウジングの半分810a、810bを結合するために使用され得る。一旦、構築されると、ハウジング810a、810bの2つの近位末端は、その作動の間に各プランジャー812、822を偏倚させる相互フランジ814を形成する。
【0069】
構築された器具を示す図31に最も良く示されるように、大動脈穿孔800は、それぞれ2つのプランジャー様アクチュエータ812および822、カッティングアセンブリ830および穿孔針820を備える。それぞれ2つのプランジャー812および822は、使用者によって独立して操作可能であり、そして大動脈壁(例えば、管腔構造310)中に大動脈切開を作製するために互いに関してカッティングアセンブリ830および針820を移動する。
【0070】
より詳細には、そして図32Aおよび32Bにおいて最も良く示されるように、使用者によるフランジ814a、814bに関するプランジャー822の遠位移動は、軸「A」に沿って針820を曝露し、そして使用者によって挿入される場合、大動脈壁310を穿孔する。リターンバネ845は、好ましくは、プランジャー822に関連し、その結果、フランジ814に関する軸「A」に沿った針820の遠位移動は、フランジ814に対してバネ845を偏倚させる。プランジャー822はまた、プランジャー822に添付する遠位末端および近位末端(示さず)にスプライン843を有する細長いスリーブ841を備える。スプライン843は、以下に記載されるように、プランジャー812の移動の間に針820に関するカッティングアセンブリ830の回転性の移動を容易にする。
【0071】
プランジャー822はまた、使用者によってプランジャー822の容易な作動を可能にするフランジ様近位末端827を備える。キャップ848は、スリーブ841に添付され、そして穿孔800の操作に関して以下により詳細に説明されるように、プランジャー812が起動される場合にバネ835を偏倚させるスカートまたはショルダー部分849を備える。
【0072】
針820は、好ましくは、バーブ823を備え、これは、針820が大動脈壁310に対して引張られたままであるように、バネ845のリターンの際に大動脈壁310の側面を受けとめるような大きさである。大動脈壁310に対して引張られているバーブ823を維持する目的は、穿孔800の操作に関して以下により詳細に記載される。他の機構または方法(例えば、真空、液圧、磁力など)を使用して、大動脈壁310に対して引張られた針820を保持し得る。
【0073】
上記のように、プランジャー812は、切断アセンブリ830を起動し、これが、大動脈壁310に大動脈切開を作製する。プランジャー812は、細長い本体818を備え、この本体は、戻りばね835を取り付けた遠位端815およびフランジ様の近位端816を有し、この近位端816は、ユーザによるプランジャー812の容易な起動を可能にする大きさにされる。図32Bに最良に示されるように、細長い本体818は、空洞817を規定し、その中に、細長いラック855を収容し、このラック855は、対応するピニオン歯車アセンブリ831とかみ合って、軸「A」に沿ったプランジャーの直線運動を切断アセンブリ830の回転運動に変換する。切断アセンブリ830はまた、環状ナイフ管833を備え、このナイフ管833は、その遠位端に鋸歯状の先端832を有し、そしてその近位端834で係合された歯車アセンブリ831を有する。
【0074】
環状ナイフ833の他の形状もまた意図される(例えば、非鋸歯状の先端および/または角度/勾配付きの先端)。歯車アセンブリ831は、軸「A」に対して横断するように配置される、ピニオン歯車842を備え、このピニオン歯車842は、一方の側に、ラック855とかみ合い係合する、複数の歯839(図32B)を有し、そして反対側に、切断管833の近位端834に配置された歯車836とかみ合い係合する、かさ歯車847(図32A)を有する。理解され得るように、ラック855に沿ったピニオン歯車842の移動は、歯車836を回転させ、これによりナイフ管833を回転させる。
【0075】
組み立ての間に、ナイフ管833は、プランジャー本体818を通って、戻りばね835を通って、プランジャー822を通って、キャップ849を通って、そしてスリーブ841の上へ提供され、ナイフ管833の鋸歯状の先端832は、スプライン843および針820を包囲する。ナイフ管830の近位端834および歯車アセンブリ831は、この歯車アセンブリ831がラック855(図32Aを参照のこと)と係合するように、空洞817内に配置される。位置決めポスト844は、ラック855との歯車アセンブリ831の適切な係合を確実にするために使用され得る。戻りばね835は、ばねキャップ848のショルダー849とプランジャー812の遠位端815との間に配置され、プランジャー812の前方の直線運動が、ショルダー849に対してばね835を付勢する。
【0076】
理解され得るように、軸「A」に沿ったプランジャー812の直線運動は、フランジ814に対してラック855を移動し、次いで、これが、ピニオン歯車842、および従って、切断アセンブリ830を、針820の周りを矢印「R」の方向に回転させる。上記のように、これは、ショルダー849に対してばね835を付勢し、その結果、プランジャー812に対する圧力の解放が、プランジャー812を、その最初の非起動位置に戻させる。プランジャー812に対する圧力の解放はまた、特定の目的に依存して、ナイフ管830の回転を反転させ得ることが、意図される。あるいは、クラッチ、ニュートラル歯車または他の機構(示さず)が、特定の目的に依存して、ナイフ管830の回転を一方向に制限するために使用され得ることもまた、想定される。
【0077】
大動脈切開は、以下の様式で管腔構造310において作製される:この器具が、注射器様の様式でユーザの手に保持される。プランジャー822が、起動され(すなわち、押され)、これが、軸「A」に沿ってナイフ管830の内部から針820のバーブ823を露出させる。次いで、ユーザは、その露出された針820およびバーブ823で組織310を穿孔する。次いで、プランジャー822を解放し、そして戻りばね845が、バーブ823に対して張力を提供し、鋸歯状の先端832に対して組織310において針820を維持させる。次いで、プランジャー812を押し、これが、フランジ814に対してラック855を移動させ、上記の様式で歯車アセンブリ831を回転させる。ユーザが、プランジャー812を軸「A」に沿って遠位方向に押しながら、環状ナイフ管833が、針820の周りで鋸歯状の先端832を回転させ、組織310を切断する。
【0078】
一旦、組織が、その周辺組織310から抜かれると、バーブ823は、大動脈壁310に対する張力を失い、そして戻りばね845が、環状ナイフ管833中の空洞860内に、針820およびその組織コアを引っ込める。次いで、ユーザは、プランジャー812を解放し、パンチ800を、使用前の起動前の状態に戻す。パンチ800に、パンチ800が再使用されるのを防止する、ロックアウト機構(示さず)を備え得ることが、意図される。
【0079】
図33および34は、大動脈パンチ910の別の構成を示す。大動脈パンチ910は、管状ハウジング920(これを通して中央長手方向軸「X」が規定される)およびパンチ中にスライド可能に係合されるプランジャーアセンブリ930を備える。ハウジング920は、管状壁926によって規定される、遠位端部分922および近位端部分924を有する。遠位端部分922は、近位部分924の第2の内周よりも少なくともわずかに小さい第1の内周を有する領域を備える。遠位端部分922はまた、遠位端922から第1のショルダー923まで延びる大きい周の陥凹部921を備える。近位端924は、第1の内周および第2の内周を切り離す第2のショルダー925を備える。管状壁926は、少なくとも1つの通過孔を規定する。第1の通過孔927は、遠位端922中の大きい外周の部分に規定され、そして第2の通過孔929は、近位端924に配置される。
【0080】
ハウジング920は、好ましくは、医療グレードのプラスチックで作製されるが、医療グレード材料の適切な金属または複合物から作製され得る。ハウジング920は、単一の構成成分(例えば、他の構成成分の周りの射出成形)として作製され得るか、または1つ以上の部分から作製され得、ハウジング920に組み立てられ得る。大動脈パンチ910は、取り外しおよび滅菌のために配置され得るか、または使い捨てデバイスとして配置され得る。
【0081】
環状ナイフ管950は、切刃951を有する切断遠位端952および陥凹部921に位置するために配置される近位端954を備える。近位端954は、隣接ショルダー923が位置するように配置され、そしてまた、孔953を規定し、この孔953は、通過孔927との整列のために位置付けられる。孔927は、保持機構(示さず)の位置付けのために配置される(例えば、ハウジング920の一端が飛び出した部分、止めねじまたはピン(例えば、ナイフ管950をハウジング920の正しい位置に固定するための機械的連結手段など))。ハウジング920およびナイフ管950は、プランジャーアセンブリ930と独立してまたは協同して、軸「X」に関して回転するように配置される。
【0082】
プランジャーアセンブリ930は、プランジャー940、部材970およびバーブ980を備える。プランジャー940は、少なくとも部分的にハウジング920に位置付けられ、そして遠位端部分942および近位端部分944を備える。遠位端部分942は、レセプタクル941を規定し、そして近位部分924の第2の内周とわずかに係合するように配置される外周を有する。プランジャー940はまた、近位端944と遠位端942との間に小さい周943の部分を備える。小さい周943は、通過孔929中に配置され、そしてプランジャー遠位端942の外周を越えて小さい周943の部分に隣接する領域に延びる、上記の保持機構と類似の保持機構(図示せず)によって、係合されるように配置される。保持機構と組合わせた小さい周943の長さは、軸「X」にそったプランジャー940の移動を制限するように配置される。
【0083】
プランジャーアセンブリ930は、別々の要素を有すると記載されたが、代替の実施形態において、アセンブリ930は、適切な医薬グレードのプラスチックまたは金属で作製された単一構成成分であり得る。さらなる代替の実施形態において、バーブ980の少なくとも1部が、医療グレードの金属である。バイアス部材960は、遠位端942と第2のショルダー925との間に位置付けられ、そして好ましくは、コイル状のばねであるが、代替の実施形態(例えば、複数の板ばねまたは近位バイアスをプラジャー940に提供するように作用する他のはねまたは可撓性要素)を備え得る。バイアス部材960は、1つの好ましい実施形態において、保持機構によって遠位端942に連結される。
【0084】
部材970は、遠位端部分972および近位端部分974を備え、これらの部分は、所望の適用および構築材料に依存して固体ロッドまたは管状スリーブとして配置可能である。部材970は、少なくとも、遠位端部分922の第1の内周の内側にわずかに係合されるように配置される。遠位端972は、小さい周の部分971を備える。小さい周の部分971は、小さい周の部分943と類似の機能を発揮する。通過孔927と関連する保持機構は、同様に、小さい部分971に隣接する領域に延び、軸「X」にそった部材970および環状ナイフ950の移動を制限する。保持機構ならびに小さい直径の部分943および971は、余剰な安定システムを提供して、プラジャーアセンブリ930の過度の送りを予防する。
遠位端部分972はまた、バーブ980を備える。バーブ980は、一般的な錐形態の先端981を有する穿孔針982として配置される遠位端の部分および最大周983を備える。近位端部分984は、最大周983よりも実質的に小さい周を有する管状形態を有する。1つの好ましい実施形態において、その最も幅広い点における錐982の外周は、環状ナイフ管950の内周よりも実質的に小さい。矢印「A」の方向の近位の力が、ハウジング920に関してプラジャーアセンブリ930に対して置かれる場合、バーブ980は、穴を開けて、組織の一部と接触するように配置される。バーブ980は、中央長手方向軸「X」と一致し(coincidental)、環状ナイフ管950およびハウジング920についての回転の点として作用する。
【0085】
近位端部分974は、少なくとも部分的にレセプタクル941内に位置するように配置され、ピン、止めねじ、または他の従来の連結手段によって、連結される。近位端部分974、遠位端942、ショルダー925、および近位端部分の内周924は、代替の実施形態において、バイアス部材960を正しい位置に保持する。大動脈パンチ910は、変動する組織の部分または空洞を連結するために使用され得るが、大動脈切開と組合わせた1つの好ましい適用において、最良であると記載されることは、移植片の縫合のために大動脈中に開口部を作製することである。バーブ980は、大動脈切開の予め決定された中心とそろえられる。プラジャーアセンブリ930は、次いで、矢印「B」の方向で遠位に押出して、大動脈組織の一部を介してバーブ980を前にだす。
【0086】
一旦バーブ980が組織部分を貫通すると、プラジャーアセンブリ930は、外科医によってはずされ、そしてバイアス部材960は、矢印「A」の方向に近位の力を提供して、環状ナイフ950と接触した組織部分を保持する。大動脈組織部分が環状ナイフ950と接触して保持されると、プラジャーアセンブリ930は、おおよそ正しい位置に固定され、一方、ハウジング920および環状ナイフ950は、軸「X」に関して手動で回転されて、大動脈中に環状の孔を切断する。大動脈切開のための大動脈組織部分の切断の際、組織部分は、バーブ960によって保持され、そしてこの装置が引き出される。
【0087】
ここで、図17〜24に詳述されるような、外科器具10の操作、および特に、SULU100の操作について詳細に戻って、一旦、伏在静脈320が回収されると、ユーザは、その自由端322をSULUの開口部133に挿入し、そして外科フックまたは捕捉器(grasper)を介して、SULU100の遠位端の方向に自由端322を引き込む。次いで、ユーザは、SULU100のアンビル118a、118b上に伏在静脈320を裏返し、その結果、伏在静脈320の自由端322が、外科固定具260の末端269によって維持される。伏在静脈320の裏返しは、任意の適切な公知の器具および/または技術によって(例えば、捕捉器を使用することによって)達成され得る。
【0088】
伏在静脈320の残りの部分は、好ましくは、器具10から離れて位置され、図18に示されるような、大動脈310への伏在静脈320の挿入を容易にする。次いで、ユーザは、複数の固定器260の各々の遠位端269および伏在静脈320の裏返された末端部分322が、切開312内へそして切開312を通って十分に挿入されるように、大動脈の切開312へSULU100の末端を挿入する(図19および20)。図20の拡大図にて最良に示されるように、各外科固定具260の支持脚262、凸部263およびプロング267は、切開312の外側に残る。この器具は、ここで、発射のために事前設定される。
【0089】
図21〜22は、装置10の発射順序(すなわち、ハンドル12が、ユーザによって押される場合)を示す。図21および21Aに最良に示されるように、ハンドル12を、参照矢印「A」の方向に下方へ押した場合、同時に、レバー16が、ハンドルロック40およびカム60の両方を同時に移動させる。より詳細には、ハンドル12の下方の移動によって、レバー16のフランジ14aおよび14bが、ハンドルロック40のフランジ42aおよび42bを、参照矢印「B」の方向に、ばね45に対して遠位方向に推進させる(図21)。図21Aに最良に示されるように、この時点で、ハンドル12は、レバー16の凹部17にナブ(nub)66を付勢させ、次いで、ナブ66が、カム60を下方かつ近位方向に偏向させる。好ましくは、レバー16の凹部17は、凹部17内でのナブ66の特定の移動を制御するような寸法にされ、ナブ66のその特定の移動が、カム60の全体の移動を制御する。カム60の下方かつ近位方向の移動は、カム従動子51aおよび51bに、それぞれ、スロット64および62の第1のカムステージ64aおよび62a内を移動させ、次いで、これが、参照矢印Bの方向に、第1の開創器80および保護カバー95を近位方向に移動させる。
【0090】
図21に最良に示されるように、開創器80が、スロット64および62内のカム従動子51aおよび51bの移動の結果として近位方向に移動するにつれて、スロット85が、それがピン54と接触するまで、近位方向に移動する。好ましくは、スロット85が、ピン54と接触する場合、カム60は、ピン54の周りをより下方に強いられ、その結果、カム従動子51aおよび51bが、より近位方向に移動し、それぞれ、カムスロット64および62の第2のステージ64bおよび62bと係合する。
【0091】
上記のように、第1の開創器80は、第1の引き込みスリーブ110を引っ込めて(図21)、次いで、これが、図21Bおよび21Dに示されるように、外科固定具260を変形させる。より詳細には、そして図21Bに最良に示されるように、第1の開創器80の近位方向の移動は、第1の引き込みスリーブ110および第2の引き込みスリーブ120の両方を、偏倚ポスト102が細長の止め65の末端69と接触するまで、偏倚ポスト102に対して近位方向に移動させる。結果として、アンビル118aおよび118bは、外科固定具260の遠位端269を、それぞれ、ブレース137aおよび137bに向かって上方かつ近位方向に変形し、すなわち、弧状の遠位端184aおよび184bが、外科固定具260を、第1の引き込みスリーブ110の引き込みの際に上方かつ近位方向に変形させる。同時に、図22Aに最良に示されるように、大動脈310は、わずかに近位方向に強いられ、そして伸長プロング267が貫入して、大動脈310を定位置で保持する。
【0092】
図21Dに最良に示されるように、支持チャネル119aおよび119bの向かい合う末端186a、186bおよび184a、184bの半径方向のずれた配向は、それぞれ、外科固定具260の向かい合う末端267および269を、互いに角度α変形させることが予測される。これは、末端269を、ブレース137aおよび137bに対して近位方向に変形させる。好ましくは、ブレース137aおよび137bは、テーパ状の断面を有し、変形の間に、外科固定具260の末端269を末端267から半径方向に変形させる。
【0093】
図21Cは、第1のリトラクタ80が、それぞれ、第1および第2の引き込みスリーブ110および120を引っ込めた後の、偏倚ポスト102のスペーサー104の生じた位置を示す。より詳細には、スペーサー104は、第1の引き込みスリーブ110を、第2の引き込みスリーブ120に対して摩擦的にロックし、そして第1の引き込みスリーブ110が発射後に跳ね返るのを防止する。
【0094】
図21Eは、第1の引き込みスリーブ110の移動の結果としての、ロッキングスリーブ140aの近位への移動を示す。より詳細には、第1の引き込みスリーブ110が、近位方向に引っ込められた場合、ロッキングタブ116aが、支持体130aのスロット131a内に引っ込み、そして、ロッキングスリーブ140aを近位方向(参照矢印「C」によっても示される)に付勢する。図21Eおよび23において最良に示されるように、支持体130aに対するロッキングスリーブ140aの近位方向の移動は、支持体130bの、それぞれ、肩132bおよび134bから、フランジ142aおよび144aを外し、次いで、これが、支持体130aおよび130bを互いにアンロックし、従って、支持部材130a、130bの旋回移動を可能にする。
【0095】
ハンドル12の連続的な下方の移動は、第2の開創器50の近位方向の移動およびハンドル12とのハンドルロック40の係合の両方を生じる。より詳細には、そして図22に最良に例示されるように、ユーザがハンドル12を下方に移動させ続けるにつれて、フランジ14aおよび14bが、対応するフランジ42aおよび42bを越えて、そしてばね45が、ハンドルロック40を参照矢印「D」の方向で近位方向に付勢し、ハンドル12を定位置にロックする。同時に、カム60は、カムスロット64および62の第2のステージ64aおよび62aが、カム従動子51aおよび51bの移動をもたらす点にまで、ピン54の周りで回転される。より詳細には、カム60が下方に強いられるにつれて、カムスロット62の第2のステージ62aは、カム従動子51bを近位方向に移動させ、次いで、カム従動子51bは、第2の開創器50を近位方向に移動させる。カムスロット64の第2のステージ64aは、ほぼ垂直方向に配向され、結果として、カム従動子51aは、ハンドル12の連続的な下方の移動の際に垂直方向に移動する。開創器50のスロット57は、第2の開創器50を、カム従動子51aに対して近位方向にスライドさせる。
【0096】
上記のように、第2の開創器50は、キャリッジ86内の第2の引き込みスリーブ120のキー様の末端53を、図22Aの参照矢印「E」によって示されるように、第1の引き込みスリーブ110に対して移動させる。第2の引き込みスリーブ120の近位方向の移動は、それぞれ、フィンガー124a、124bのプロング127aおよび127bを引っ込め、これが、図22Bの参照矢印「E」によって示されるように、外科固定具260を解放する。
【0097】
外科装置10および/またはSULU100が、SULUからの外科固定具260の一貫した適切な解放を確実にするように操作される必要があり得ることが想定される。例えば、ハンドル12の起動後および/または起動と同時に、本明細書中に記載される現在開示された方法は、外科固定具260の解放を容易にするように、外科固定具260に対して外科装置10またはSULU100を操作(例えば、軸「A」(図5を参照のこと)に対する回転操作または軸ずれ(off−axis)操作、垂直方向の操作、水平方向の操作、旋回操作、および/または、これらの上記の操作的移動の任意の同時もしくは連続的な組み合わせ)する工程を包含し得ることが意図される。
【0098】
さらに、外科装置10またはSULUは、さらなる起動子、レバー、ハンドル、旋回要素、連結など(示さず)を備えるように製造され得、これらは、その起動の際に、上記の様式の1つにおいて、外科固定具260に対して外科装置10および/またはSULU100を操作し、外科固定具260の一貫した適切な解放を容易にすることが意図される。
【0099】
上記のように、スリーブ110が引っ込められた後、ロッキングスリーブ140aは、図23に示されるように2つの支持体130aおよび130bが互いに旋回して離れるのを可能にするように近位方向に移動し、SULU内から伏在静脈320の除去を可能にし、それによって、図24に示されるような血管吻合を完了する。
【0100】
図26Aは、図1〜26に関する上記の装置の作動時に形成される、外科固定具のステープルパターンの概略図を示す。より詳細には、外科固定具は、SULUを通って延びる長手方向の軸「A」(図5)に対して垂直な様式で、固定具支持ブレース137a、137bによって支持される。他の外科固定具ステープルパターン(例えば、軸「A」に対してらせん状、接線方向または角度を有する)が、血管間の止血を達成するために利用され得る(図26B)ことが予測される。例えば、上記のパターンの1つにおける外科固定具260の配列は、より多くの外科固定具260が同じ空間的考慮内で使用され得るのを可能にすることが意図され、これは、血管間のより一貫したおよび/またはより確実な止血を達成し得る。
【0101】
種々の改変が、本明細書中に示される実施形態に対してなされ得ることが理解される。例えば、装置は、他の血管および管腔組織についての吻合を実施するようなサイズにされ得る。さらに、装置10の種々の内部構成要素が、特定の機械的インターフェースによって連動されることが示されるが、他の型の機械的インターフェースが、同じまたは類似の目的を達成するために使用され得ることが予測される(例えば、スナップばめ、ながえおよび溝、プレスばめなど)。従って、上記の記載は、限定するのもとしてでなく、好ましい実施形態の単なる例示として解釈されるべきである。当業者は、添付の特許請求の範囲の範囲におよび精神内にて他の改変を想定し得る。
【0102】
本発明の他の課題および特徴は、以下の詳細な説明を、添付の図面と結び付けて考慮することにより、明らかとなる。しかし、これらの図面は、例示の目的のみで設計されており、そして本発明の限度の規定として設計されたのではないことが、理解されるべきである。
【0103】
本発明の外科器具および方法の代表的な実施形態は、図面を参照して本明細書中に記載される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本開示の1つの実施形態に従って構成された、外科器具の斜視図である。
【図2】 図2は、本開示の好ましい実施形態に従って構成された、単回使用の装着ユニット(本明細書中で「SULU」)の、拡大部分斜視図である。
【図2A】 図2Aは、図2の細部の示された領域の、拡大斜視図である。
【図3】 図3は、2つの管腔脈管間に脈管吻合を作製するために、SULUと作動可能に係合するよう設計された、外科固定具の斜視図である。
【図4】 図4は、図1の外科器具の側面図である。
【図4A】 図4Aは、カバープレートが取り付けられずに示されている、図1の外科器具のハンドル/アクチュエータアセンブリの左側面図である。
【図5】 図5は、SULUを受容して係合するための装着前の状態で示された、アクチュエータアセンブリの遠位端の拡大斜視図である。
【図6】 図6は、図2のSULUの逆斜視図である。
【図6A】 図6Aは、図2のSULUの下半分の逆斜視図である。
【図7】 図7は、図2のSULUの分解された部品の斜視図である。
【図7A】 図7Aは、図7の細部の指定された領域の大きく拡大した斜視図である。
【図7B】 図7Bは、図7の細部の指定された領域の大きく拡大した斜視図である。
【図7C】 図7Cは、第1の引き込みスリーブの基部の拡大斜視図である。
【図7D】 図7Dは、図7Cの細部の指定された領域の大きく拡大した斜視図である。
【図7E】 図7Eは、保持リングの拡大図であり、この保持リングは、2つの脈管の間の脈管吻合を維持するために、SULUと共に組み込まれ得る。
【図7F】 図7Fは、SULUの発射前の、外科固定具の周りに配置された図7Eの保持リングを有する図2のSULUの拡大された部分斜視図である。
【図7G】 図7Gは、図2のSULUの拡大された部分斜視図であり、図7Eの保持リングは、SULUの発射後に外科固定具の周りに配置される。
【図7H】 図7Hは、2つの脈管の断面であり、SULUの発射後の外科固定具に対する図7Eの保持リングの位置を示す。
【図7I】 図7Iは、2つの脈管の内部の拡大図であり、SULUの発射後の外科固定具に対する図7Eの保持リングの位置を示す。
【図7J】 図7Jは、保持リングの代替の実施形態の拡大図であり、この保持リングは、2つの脈管の間の脈管吻合を維持するためにSULUと共に組み込まれ得る。
【図7K】 図7Kは、図7Jの細部の領域の拡大図であり、このリングの開口部の1つの内周に沿って形成されたスリットを示す。
【図7L】 図7Lは、SULUの発射後にまっすぐに伸びる保持リングの別の代替の実施形態の拡大図である。
【図7M】 図7Mは、細いワイヤ様材料から構成される保持リングの別の代替の実施形態の拡大図である。
【図7N】 図7Nは、外科固定具の基礎脚部から延びる突出部を有する図3の外科固定具の代替の実施形態を示す。
【図7O】 図7Oは、外科固定具の基礎脚部から延びる突出部を有する図3の外科固定具の代替の実施形態を示す。
【図7P】 図7Pは、外科固定具の基礎脚部から延びる突出部を有する図3の外科固定具の代替の実施形態を示す。
【図7Q】 図7Qは、外科固定具の基礎脚部から延びる突出部を有する図3の外科固定具の代替の実施形態を示す。
【図7R】 図7Rは、外科固定具の基礎脚部から延びる突出部を有する図3の外科固定具の代替の実施形態を示す。
【図7S】 図7Sは、外科固定具の基礎脚部から延びる突出部を有する図3の外科固定具の代替の実施形態を示す。
【図8】 図8は、図7の細部の指定された領域の大きく拡大された斜視図である。
【図9】 図9は、図7の細部の指定された領域の大きく拡大された斜視図である。
【図10】 図10は、カバープレートを分解して示した、アクチュエータアセンブリの斜視図である。
【図11】 図11は、部品を分解して示した、図10のアクチュエータアセンブリの斜視図である。
【図12】 図12は、発射のために装着されて示されている、図1の外科用機器の水平断面図である。
【図13】 図13は、図12の細部の指定された領域の水平断面図である。
【図13A】 図13Aは、図13の細部の指定された領域の大きく拡大された水平断面図である。
【図14】 図14は、図12の断面線14−14に沿って切り取られた外科用器具の上断面図である。
【図15】 図15は、図14の細部の指定された領域の大きく拡大された上断面図である。
【図16】 図16は、図12の断面線16−16に沿って切り取られた外科用器具の前断面図である。
【図17】 図17は、第1の脈管がSULUに挿入されているSULUの斜視図である。
【図18】 図18は、使い捨てユニットの遠位端に裏返されている第1の脈管の末端が、第2の脈管の切開部に挿入されている、SULUの斜視図である。
【図19】 図19は、SULUおよび裏返されている第1の血管が第2の血管に挿入されていることを示す、第2の血管の内部の斜視図である。
【図20】 図20は、発射前の位置における、第2の血管内に挿入して示されるSULUおよび裏返されている第1の血管の側断面図である。
【図21】 図21は、器具の第1発射段階の間の、カバープレートのないアクチュエータアセンブリの側面図であり、このアクチュエータアセンブリ内の第1のリトラクタの内部移動を示す。
【図21A】 図21Aは、第1の発射段階の後の、アクチュエータアセンブリの内部作動要素の相対的な位置を示す側断面図である。
【図21B】 図21Bは、外科固定具を変形するための第1の発射段階の間の、SULUの移動を示す側断面図である。
【図21C】 図21Cは、図21Bに詳細に示された領域の大きく拡大された側断面図である。
【図21D】 図21Dは、「ステープル型」構造で示された外科固定具の大きく拡大された斜視図である。
【図21E】 図21Eは、第1の発射段階の後の、ロッキングスリーブの相対的な移動を示す側面図である。
【図22】 図22は、第2の発射段階の間のアクチュエータアセンブリの側断面図であり、アクチュエータアセンブリ内の第2のリトラクタの内部移動を示す。
【図22A】 図22Aは、第2の発射段階の間のSULUの側断面図であり、第2のリトラクタの移動の直接の結果として移動して、外科固定具を解放する第2の引き込みスリーブの移動を示す。
【図22B】 図22Bは、フィンガー様保持プロングの引き込み移動を示す大きく拡大された側断面図であり、このプロングは、第2のリトラクタの移動の直接の結果として移動する。
【図23】 図23は、SULUの斜視図であり、発射して第1の血管を解放した後に開く2つの支持体の回転運動を示す。
【図24】 図24は、完全な吻合を示す図である。
【図25】 図25は、手術「ウインドウ」を示す図であり、患者の心臓が露出されている。
【図26A】 図26Aは、図1〜26に関して記載される器具の外科固定具のステープルパターンを示す図である。
【図26B】 図26Bは、1つの可能な代替の外科固定具のステープルパターンを示す図である。
【図27】 図27は、本開示に従って吻合を作製する方法を示す概略図である。
【図28】 図28は、本開示に従って吻合を作製する方法を示す概略図である。
【図29】 図29は、本開示に従って吻合を作成する方法を示す概略図である。
【図30】 図30は、本開示に従って吻合を作製する方法を示す概略図である。
【図31】 図31は、本発明に従って大動脈に大動脈切開部を作成するための大動脈パンチの斜視図である。
【図32A】 図32Aは、図31の大動脈パンチの分解された部品の右斜視図である。
【図32B】 図32Bは、図31の大動脈パンチの分解された部品の左斜視図である。
【図33】 図33は、本開示に従う大動脈パンチの別の実施形態の側断面図である。
【図34】 図34は、部品が分解されている大動脈パンチの拡大された斜視図である。

Claims (8)

  1. 管腔構造の壁において大動脈切開を作製するための大動脈パンチであって:
    遠位端および近位端、第1のプランジャーおよび第2のプランジャー(812、822)、第1の戻りばね(845)、ならびに切断アセンブリ(830)を含むハウジング(810)を備え、
    該第1のプランジャー(812)は、該ハウジングに対して移動可能であり、該管腔構造の壁を穿孔し、かつ捕捉するために、該ハウジングの該遠位端からバーブ(823)を露出させ;
    該第1の戻りばねは、該バーブが、該管腔構造の壁を該切断アセンブリとの接触下に引き込むように、該バーブを該ハウジングの該遠位端に向かって近位方向に付勢し;そして
    該第2のプランジャー(822)は、該第1のプランジャーと独立して、該ハウジングに対して移動可能であり、該管腔構造の該壁に対して該切断アセンブリを回転させ、該管腔構造において大動脈切開を作製する、大動脈パンチ。
  2. 請求項1に記載の大動脈パンチであって、前記第2のプランジャーは、ラック(855)を備え、該ラックが、前記切断アセンブリの近位端に配置された対応するピニオン(831)と協働し、該第2のプランジャーが前記ハウジングに対して移動される場合に該切断アセンブリを回転させる、大動脈パンチ。
  3. 請求項2に記載の大動脈パンチであって、前記切断アセンブリが、鋸歯状の先端部(832)を備える、大動脈パンチ。
  4. 請求項3に記載の大動脈パンチであって、前記切断アセンブリが、少なくとも2つの歯車(842、836)を備え、該歯車が、前記ラックと協働し、前記第2のプランジャーが前記ハウジングに対して移動される場合に該切断アセンブリを回転させる、大動脈パンチ。
  5. 請求項4に記載の大動脈パンチであって、前記切断アセンブリ上の前記歯車の少なくとも1つが、かさ歯車(847)である、大動脈パンチ。
  6. 請求項1に記載の大動脈パンチであって、前記第2のプランジャーが、該プランジャーを近位方向に付勢するための第2の戻りばね(835)を備える、大動脈パンチ。
  7. 請求項1に記載の大動脈パンチであって、前記第1のプランジャーが、該第1のプランジャーの遠位端の周りの前記切断アセンブリの回転移動を容易にするためのスプライン(843)を備える、大動脈パンチ。
  8. 請求項1に記載の大動脈パンチであって、前記第2のプランジャー(822)の遠位方向の移動が、前記切断アセンブリを第1の方向に移動させ、そして該プランジャーの近位方向の移動が、該切断アセンブリ(830)を第2の方向に移動させる、大動脈パンチ。
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