JP3976965B2 - Leg structure of seat slide device - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートスライド装置のガイドレールを、床面に対して固定的に支持するシートスライド装置のレッグ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図５に示すように、たとえば自動車のフロントシートに代表されるような、いわゆるスライドシートに装備されるシートスライド装置118は、一般に、シートの固定されるランナ（アッパレールともいう）120を、床面114に固定されるガイドレール（ロアレールともいう）112に対し、ローラ122、スチールボール124等の転動子を介して前後方向にスライド可能に組み付けることにより形成されている。
【０００３】
この種のシートスライド装置118においては、ガイドレール112が、長手方向に沿って延びるスリット状の開口126をその上面に有して形成され、ガイドレール内にその基部120aの内挿配置されたランナ120の延出片120bが、この上面開口を介して上方に延出されている。そして、このランナの延出片120bに、シート（図示しない）がブラケット等を介して連結、固定されるとともに、前後端にそれぞれ固定的に設けられたフロント、リヤのレッグ110を介して、ガイドレールが床面114に固定されている。
【０００４】
レッグ、特にリヤのレッグ110としては、図示のような、ガイドレール112の載置、固定されるガイドレール側固定部110-1と、床面114に接地、固定される床面側固定部110-2とを一体に備えた段違い形状のものが一般的に知られている。そして、この形状のレッグ110においては、ガイドレール112の配置ガイドを兼ねる補剛片116が、その基部110aの左右側辺に、上方への折曲のもとで立設され、この補剛片により、その剛性強化がなされている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動車のフロントシート等においては、図５に示すように、シートベルトの連結されるベルトアンカー、たとえばシートベルトのタングの挿着されるバックル128が、シートスライド装置のランナ120の延出片120bに固定配置されている。そして、このバックル（ベルトアンカー）128は、緊急時等において着座者からシートベルトに作用する過大な荷重のもとでシートのセンター寄りの斜め上方（図中矢印F方向）に牽引されるため、シートスライド装置のランナ120には、シートセンター方向（図中右方）に傾倒させる力が、バックルから付与されることになる。
【０００６】
上述したように、シートスライド装置のレッグ110は、通常、高い剛性を有する形態に形成されている。つまり、この公知の構成においては、床面114に対して強固に保持されたガイドレール112に対し、ランナ120が過大な荷重（入力荷重F）のもとでシートセンター方向に傾倒しようとするため、その入力荷重が、ガイドレールの上面開口126の外側開口端126aに集中的に作用する虞れが多分に考えられる。
【０００７】
また、剛性の高いレッグ110に対してガイドレール112を傾倒させようとする力、つまり入力荷重Fは、ガイドレール、レッグ間を固定するリベット132にも集中しやすいことから、その入力荷重の程度によっては、レッグからのガイドレールの剥離を伴う可能性も否定できない。
【０００８】
そこで、通常は、ガイドレールの肉厚化等によるランナに対する保持力強化、あるいは溶接等によるガイドレールに対する固定力強化等を、ガイドレールの安全性を一層確実にするための対応策としてあげ、これらによって、ガイドレール、ひいてはシートスライド装置の一層の安全強化をはかっている。しかしながら、前者のガイドレールの肉厚化等は、ガイドレールの大型化、重量化等を伴い、また、後者の溶接等による固定力強化はその作業の煩雑化等を伴いやすいため、コスト面等の点から考えて、汎用性に優れた安全強化策であるとはいずれもいい難い。
【０００９】
この発明は、シートスライド装置に対する、汎用性に優れた安全強化を可能としたシートスライド装置のレッグ構造の提供を目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の実施の一形態によれば、ガイドレールの長手方向に延びた上方突出部としてなるビードが、ガイドレール側固定部基部の左右側辺から離間した中央部に設けられている。そして、このビードの平坦な上面にガイドレールを載置、固定することにより、ガイドレール底壁の左右側端の下部とガイドレール側固定部基部との間に、ベルトアンカーからの特定荷重以上の入力荷重のもとでガイドレールの上下方向が前記荷重の入力方向とほぼ一致するようにガイドレールの傾倒を保障する傾倒スペースを形成可能としている。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【００１２】
図１、図２に示すように、この発明に係るシートスライド装置のレッグ構造においては、レッグ10が、ガイドレール12の載置、固定されるガイドレール側固定部10-1と、床面14に固定される床面側固定部10-2とを一体に備えた、たとえば段違い形状に折曲形成されている。そして、ガイドレール12の配置ガイドを兼ねる補剛片16を、上方への折曲のもとでその基部10aの左右側辺に立設した、いわゆる剛性強化のなされた形態に、このレッグ10は形成されている。
【００１３】
ここで、レッグ10の設けられたシートスライド装置18の概略を説明する。図１を見るとわかるように、シートスライド装置18は、たとえば、ランナ（アッパレールともいう）20を、ガイドレール（ロアレールともいう）12に対し、ローラ22、スチールボール24等の転動子を介して前後方向にスライド可能に組み付けることにより形成されている。
【００１４】
この種のシートスライド装置18においては、通常、ガイドレール12が、長手方向に沿って延びるスリット状の開口26をその上面に有する中空形状に形成され（図２参照）、このガイドレール内にその基部20aの内挿配置されたランナ20の延出片20bが、この上面開口を介して上方に延出されている。そして、このランナの延出片20bに、シート（図示しない）がブラケット等を介して連結、固定されるとともに、前後端にそれぞれ固定的に設けられたフロント、リヤのレッグ10を介して、ガイドレール12が床面14に固定されている。
【００１５】
なお、このシートスライド装置18の構成は公知であり、このシートスライド装置自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【００１６】
また、図示のような段違い形状のレッグ10は、通常、ガイドレール12のリヤ側に設けられ、略く字形状に折曲形成されたフロント側のレッグ（図示しない）との組み合わせのもとで、ガイドレールは床面14に固定される。
【００１７】
ところで、図１に示すように、この種のシートスライド装置18においては、シートベルトの連結されるベルトアンカー、たとえばシートベルトのタングの挿着されるバックル28が、ランナの延出片20bに固定配置されている。そして、このバックル（ベルトアンカー）28は、緊急時等における過大な入力荷重のような、特定荷重以上の入力荷重のもとでシートのセンター寄りの斜め上方（図中矢印F方向）に牽引されるため、緊急時等においては、シートセンター方向（図中右方）に傾倒させる力が、バックルからランナ20に作用されることになる。
【００１８】
ここで、図１、図２を見るとわかるように、この発明においては、ガイドレール12の長手方向に延びた上方突出部としてなるビード30が、ガイドレール側固定部10-1の基部10aの左右側辺から離間した中央部に設けられている。そして、このビード30の平坦な上面にガイドレール12を載置し、たとえばリベット32の圧着のもとで固定することにより、ガイドレール底壁12aの左右側端の下部とガイドレール側固定部基部10aとの間に、特定荷重以上の入力荷重、つまりは緊急時等における過大な入力荷重のもとでのガイドレールの傾倒を保障する傾倒スペース34を形成可能としている。
【００１９】
このような構成において、たとえば緊急時等の過大な入力荷重がバックル28からランナ20に入力すると、この入力荷重がレッグのガイドレール側固定部10-1での異形部となるビード30に集中する。そして、このビード30においては、その屈曲部分が他の部分に比較して変形しやすく、また、図１に示すように、ガイドレール底壁12aの左右側端の下部には、ガイドレールの傾倒を保障する傾倒スペース34が形成されていることから、このビード屈曲部分での変形のもとで、ガイドレール12、ひいてはシートスライド装置18の全体が、図３に示すようにシートセンター方向に傾倒される。
【００２０】
この、シートスライド装置18の傾倒状態においては、過大な荷重の入力方向（矢印F方向）が、ガイドレール12、およびビード30の上面に対する垂直方向にほぼ一致するため、ガイドレールの上面開口26の外側開口端26a、あるいはリベット32への入力荷重の集中は確実に避けられ、多数箇所を伝達経路として、その入力荷重は床面14に十分、かつ確実に逃がされる。つまり、バックル28からの入力荷重は、ランナ20、ガイドレール12を介し、レッグ10を経て床面14に円滑に逃がされるため、ガイドレールの変形、およびリベット32の破損、損傷等が確実に防止でき、これによって、緊急時等におけるガイドレール、ひいてはシートスライド装置18の一層の安全強化がはかられる。
【００２１】
そして、この発明の構成によれば、レッグ10のガイドレール側固定部10-1にビード30を設ければ足り、ガイドレールの大型化、重量化、および構成の複雑化等を招くことがないため、コストの上昇等を伴うことのない汎用性に優れた一層の安全強化が、シートスライド装置18に対して容易、かつ確実に行える。
【００２２】
また、この発明の構成においては、レッグ10のみを変形させることによって、シートスライド装置18をシートセンター方向に傾倒させているにすぎないため、緊急時等の過大な荷重の入力後においても、その動作、つまりシートスライド装置のスライドは適切に確保できる。つまり、荷重入力後、着座者の脱出、救出に容易な位置にシートを退避させることが容易であるため、前突等の緊急時後における着座者の脱出、救出の容易化が、この発明によれば確実にはかられる。
【００２３】
ここで、この発明の実施の形態においては、ガイドレール底壁12aの左右側端の双方の下部に傾倒スペース34を形成可能に、ガイドレール側固定部10-1の基部10aの中央部にビード30を設け、このビードの上面に、ガイドレール12を載置、固定している。しかしながら、シートベルトからの入力荷重の方向（図１、図３の矢印F方向）、つまりシートセンター方向にガイドレール12、ひいてはシートスライド装置18を傾倒可能とすれば足りるため、これに限定されず、図４に示すように、たとえば、ガイドレールの長手方向に延びた下方突出部としてなるビード36を、ガイドレール側固定部10-1の基部10aのシートセンター側の側辺に沿って設け、このビードを除くガイドレール側固定部基部の上面にガイドレールを載置、固定することにより、ガイドレール底壁12aのシートセンター側の側端下部に、ガイドレールの傾倒を保障可能とする傾倒スペース34を形成可能としてもよい。
【００２４】
このような構成においても、ビード36の屈曲部分への入力荷重の集中、および傾倒スペース34での傾倒保障のもとで、荷重の入力方向へのシートスライド装置18の傾倒が確実に得られるため、シートスライド装置に対する、汎用性に優れた一層の安全強化を可能とする前述の実施の形態と同様の効果が、この構成からも十分に確保可能となる。
【００２５】
なお、この発明の実施の形態においては、リヤのレッグを例示しているが、フロントのレッグにもこの発明が応用できることはいうまでもない。
【００２６】
また、この発明のシートスライド装置のレッグ構造は、自動車のシート、特にフロントシートに装備されるシートスライド装置に適するとはいえ、これに限定されず、シートベルトアンカーの固定配置される構成のシートスライド装置であれば、自動車のリヤシートや旅客機等の他の車両のシートにも、この発明は十分に応用できる。
【００２７】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【００２８】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係るシートスライド装置のレッグ構造によれば、荷重入力方向へのシートスライド装置の傾倒が確実、かつ容易にはかられる。そして、荷重入力方向へのシートスライド装置の傾倒により、ガイドレール、およびガイドレール側固定部の垂直方向を荷重入力方向にほぼ一致させることができ、ガイドレールの上面開口の外側開口端、あるいはリベットへの入力荷重の集中は確実に避けられるため、ガイドレールの変形、およびリベットの破損、損傷等の防止により、緊急時等におけるガイドレール、ひいてはシートスライド装置の一層の安全強化がはかられる。
【００２９】
そして、この発明の構成によれば、レッグのガイドレール側固定部にビードを設ければ足り、ガイドレールの大型化、重量化、および構成の複雑化等を招くことがないため、汎用性に優れた一層の安全強化が、シートスライド装置に対して容易、かつ確実にはかられる。
【００３０】
また、レッグのみを変形させることによって、シートスライド装置を対応方向に傾倒させているにすぎないため、緊急時等の過大な荷重の入力後においても、その動作、つまりシートスライド装置のスライドは適切に確保できる。つまり、荷重入力後、着座者の脱出、救出に容易な位置にシートを退避させることが容易であるため、前突等の緊急時後における着座者の脱出、救出の容易化が、この発明によれば確実にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るシートスライド装置のレッグ構造の、通常時における一部破断の概略後面図である。
【図２】シートスライド装置のレッグ構造を示す、ガイドレール、およびレッグの概略分解斜視図である。
【図３】荷重入力時における、シートスライド装置のレッグ構造の、図１に類似する概略後面図である。
【図４】この発明の変形例を示す、シートスライド装置のレッグ構造の、図１に類似する概略後面図である。
【図５】従来の構成を示す、シートスライド装置のレッグ構造の、図１に類似する概略後面図である。
【符号の説明】
10 レッグ
12 ガイドレール
18 シートスライド装置
20 ランナ
28 バックル（ベルトアンカー）
30,36 ビード
34 傾倒スペース[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a leg structure of a seat slide device that supports a guide rail of the seat slide device fixedly with respect to a floor surface.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 5, for example, a seat slide device 118 mounted on a so-called slide seat such as a front seat of an automobile generally has a runner 120 (also referred to as an upper rail) 120 to which a seat is fixed. A guide rail (also referred to as a lower rail) 112 fixed to 114 is assembled by being slidable in the front-rear direction via a rolling element such as a roller 122 and a steel ball 124.
[0003]
In this type of seat slide device 118, the guide rail 112 is formed with a slit-like opening 126 extending along the longitudinal direction on the upper surface thereof, and a runner in which the base portion 120a is inserted in the guide rail. 120 extending pieces 120b extend upward through the upper surface opening. A seat (not shown) is connected and fixed to the extended piece 120b of the runner via a bracket or the like, and guides are provided via front and rear legs 110 fixedly provided at the front and rear ends, respectively. A rail is fixed to the floor 114.
[0004]
The leg, particularly the rear leg 110, includes a guide rail side fixing portion 110-1 to be mounted and fixed as shown in the figure, and a floor surface side fixing portion 110 to be grounded and fixed to the floor surface 114. The one with a stepped shape that is integrated with -2 is generally known. In the leg 110 having this shape, a stiffening piece 116 that also serves as an arrangement guide for the guide rail 112 is erected on the left and right sides of the base portion 110a under an upward bend. Therefore, the rigidity is strengthened.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in a front seat of an automobile, as shown in FIG. 5, a belt anchor to which a seat belt is connected, for example, a buckle 128 into which a tongue of a seat belt is inserted is an extended piece of a runner 120 of a seat slide device. Fixed to 120b. This buckle (belt anchor) 128 is pulled diagonally upward (in the direction of arrow F in the figure) near the center of the seat under an excessive load acting on the seat belt from the seated person in an emergency, etc. A force to tilt the runner 120 of the seat slide device in the seat center direction (rightward in the figure) is applied from the buckle.
[0006]
As described above, the leg 110 of the seat slide device is usually formed in a form having high rigidity. That is, in this known configuration, the runner 120 tends to tilt in the seat center direction under an excessive load (input load F) with respect to the guide rail 112 firmly held on the floor surface 114. There is a high possibility that the input load acts on the outer opening end 126a of the upper surface opening 126 of the guide rail in a concentrated manner.
[0007]
In addition, the force to tilt the guide rail 112 with respect to the highly rigid leg 110, that is, the input load F, is easily concentrated on the rivet 132 that fixes the gap between the guide rail and the leg. In some cases, the possibility of the guide rail peeling from the leg cannot be denied.
[0008]
Therefore, usually, increasing the holding force against the runner by increasing the thickness of the guide rail, etc., or increasing the fixing force against the guide rail by welding, etc. are listed as countermeasures to further ensure the safety of the guide rail. This further enhances the safety of the guide rail and thus the seat slide device. However, the thickness of the former guide rails is accompanied by an increase in the size and weight of the guide rails, and the latter is likely to complicate the work by increasing the fixing force by welding. From this point of view, it is difficult to say that it is a safety enhancement measure with excellent versatility.
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a leg structure for a seat slide device capable of enhancing safety with excellent versatility with respect to the seat slide device.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, according to an embodiment of the present invention, a bead as an upward projecting portion extending in the longitudinal direction of the guide rail has a central portion separated from the left and right sides of the guide rail side fixing portion base. Is provided. Then, by placing and fixing the guide rail on the flat upper surface of the bead, a specific load greater than a specific load from the belt anchor is provided between the lower portion of the left and right ends of the guide rail bottom wall and the guide rail side fixed portion base. A tilt space that ensures tilt of the guide rail can be formed so that the vertical direction of the guide rail substantially matches the input direction of the load under the input load.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0012]
As shown in FIGS. 1 and 2, in the leg structure of the seat slide device according to the present invention, the leg 10 includes a guide rail side fixing portion 10-1 on which the guide rail 12 is placed and fixed, and a floor surface 14. For example, it is bent into a stepped shape, which is integrally provided with a floor surface side fixing portion 10-2 fixed to the floor. The leg 10 is formed in a so-called rigidity-enhanced form in which the stiffening pieces 16 serving also as the arrangement guides of the guide rails 12 are erected on the left and right sides of the base 10a under the upward bending. Is formed.
[0013]
Here, an outline of the seat slide device 18 provided with the legs 10 will be described. As can be seen from FIG. 1, the seat slide device 18 includes, for example, a runner (also referred to as an upper rail) 20 and a guide rail (also referred to as a lower rail) 12 via a rolling element such as a roller 22 and a steel ball 24. Are assembled by being slidable in the front-rear direction.
[0014]
In this type of seat slide device 18, the guide rail 12 is usually formed in a hollow shape having a slit-like opening 26 extending along the longitudinal direction on its upper surface (see FIG. 2), and the guide rail 12 is formed in the guide rail. An extension piece 20b of the runner 20 in which the base portion 20a is inserted is extended upward through the upper surface opening. A seat (not shown) is connected and fixed to the extended piece 20b of the runner via a bracket or the like, and guides are provided via front and rear legs 10 fixedly provided at the front and rear ends, respectively. Rail 12 is fixed to floor 14.
[0015]
The configuration of the seat slide device 18 is well known, and the seat slide device itself is not the gist of the present invention, and therefore will not be described in detail here.
[0016]
In addition, the stepped leg 10 as shown in the figure is usually provided on the rear side of the guide rail 12 and is combined with a front leg (not shown) that is bent into a substantially square shape. The guide rail is fixed to the floor 14.
[0017]
Incidentally, as shown in FIG. 1, in this type of seat slide device 18, a belt anchor to which a seat belt is connected, for example, a buckle 28 into which a seat belt tongue is inserted, is fixed to an extended piece 20b of the runner. Has been placed. The buckle (belt anchor) 28 is pulled diagonally upward (in the direction of arrow F in the figure) near the center of the seat under an input load exceeding a specific load, such as an excessive input load in an emergency or the like. Therefore, in an emergency or the like, a force that tilts in the seat center direction (rightward in the figure) is applied to the runner 20 from the buckle.
[0018]
Here, as can be seen from FIG. 1 and FIG. 2, in the present invention, the bead 30 serving as an upward projecting portion extending in the longitudinal direction of the guide rail 12 is provided on the base 10a of the guide rail side fixing portion 10-1. It is provided in the central part separated from the left right side. Then, the guide rail 12 is placed on the flat upper surface of the bead 30 and fixed under the pressure of the rivet 32, for example, so that the lower part of the left and right ends of the guide rail bottom wall 12a and the guide rail side fixing part base A tilting space 34 that ensures tilting of the guide rail under an input load exceeding a specific load, that is, an excessive input load in an emergency or the like, can be formed between 10a and 10a.
[0019]
In such a configuration, for example, when an excessive input load in an emergency or the like is input from the buckle 28 to the runner 20, the input load is concentrated on the bead 30 that is a deformed portion in the guide rail side fixing portion 10-1 of the leg. . In the bead 30, the bent portion is more easily deformed than the other portions, and as shown in FIG. 1, the guide rail tilts at the lower portions of the left and right side ends of the guide rail bottom wall 12a. Since the tilt space 34 is formed so as to ensure that the guide rail 12 and thus the seat slide device 18 as a whole is tilted toward the seat center as shown in FIG. Is done.
[0020]
In the tilted state of the seat slide device 18, the input direction of the excessive load (the direction of the arrow F) substantially coincides with the direction perpendicular to the upper surface of the guide rail 12 and the bead 30. Concentration of the input load on the outer opening end 26a or the rivet 32 is surely avoided, and the input load is sufficiently and reliably released to the floor surface 14 by using a plurality of places as a transmission path. In other words, the input load from the buckle 28 is smoothly released to the floor 14 via the leg 10 via the runner 20 and the guide rail 12, so that the deformation of the guide rail and the breakage and damage of the rivet 32 are surely prevented. In this way, the safety of the guide rail and thus the seat slide device 18 in an emergency can be further enhanced.
[0021]
According to the configuration of the present invention, it is sufficient to provide the bead 30 on the guide rail side fixing portion 10-1 of the leg 10, and the guide rail is not increased in size, weight, and the configuration is not complicated. Therefore, further safety enhancement with excellent versatility without increasing costs can be easily and reliably performed on the seat slide device 18.
[0022]
Further, in the configuration of the present invention, only the leg 10 is deformed, so that the seat slide device 18 is merely tilted in the seat center direction, so even after an excessive load is input in an emergency, etc. The operation, that is, the slide of the seat slide device can be appropriately secured. In other words, after the load is input, it is easy to retract the seat to a position where it is easy to escape and rescue the seated person. According to you, you can be sure.
[0023]
Here, in the embodiment of the present invention, a bead is formed at the center portion of the base portion 10a of the guide rail side fixing portion 10-1 so that an inclined space 34 can be formed in both lower portions of the left and right side ends of the guide rail bottom wall 12a. 30 is provided, and the guide rail 12 is placed and fixed on the upper surface of the bead. However, the direction of the input load from the seat belt (the direction of arrow F in FIGS. 1 and 3), that is, the guide rail 12 and thus the seat slide device 18 in the seat center direction only needs to be tilted. As shown in FIG. 4, for example, a bead 36 serving as a downward projecting portion extending in the longitudinal direction of the guide rail is provided along the side of the base portion 10a of the guide rail side fixing portion 10-1 on the seat center side, A tilting space that ensures the tilting of the guide rail at the lower part of the side of the seat center side of the guide rail bottom wall 12a by placing and fixing the guide rail on the upper surface of the base portion of the guide rail side fixing portion excluding this bead. 34 may be formed.
[0024]
Even in such a configuration, the tilt of the seat slide device 18 in the load input direction can be reliably obtained under the concentration of the input load on the bent portion of the bead 36 and the guarantee of the tilt in the tilt space 34. The effect similar to that of the above-described embodiment that enables further safety enhancement with excellent versatility for the seat slide device can be sufficiently secured from this configuration.
[0025]
In the embodiment of the present invention, the rear leg is illustrated, but it goes without saying that the present invention can also be applied to the front leg.
[0026]
The leg structure of the seat slide device of the present invention is suitable for a seat slide device mounted on an automobile seat, particularly a front seat, but is not limited to this, and a seat with a seat belt anchor fixedly arranged. If it is a slide device, the present invention can be sufficiently applied to the seats of other vehicles such as a rear seat of an automobile and a passenger plane.
[0027]
The above-described embodiments are for explaining the present invention, and do not limit the present invention. All modifications, alterations, and the like within the technical scope of the present invention are included in the present invention. It goes without saying that it is done.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, according to the leg structure of the seat slide device according to the present invention, the tilt of the seat slide device in the load input direction can be reliably and easily applied. Then, by tilting the seat slide device in the load input direction, the vertical direction of the guide rail and the guide rail side fixing portion can be substantially matched with the load input direction, and the outer opening end of the upper surface opening of the guide rail or the rivet Concentration of the input load on the door is surely avoided. Therefore, the guide rail is prevented from being deformed, and the rivet is prevented from being damaged or damaged, thereby further enhancing the safety of the guide rail and the seat slide device in an emergency.
[0029]
In addition, according to the configuration of the present invention, it is sufficient to provide a bead on the guide rail side fixing portion of the leg, and the guide rail is not increased in size, weight, and the configuration is complicated. Excellent further safety enhancement is easily and reliably applied to the seat slide device.
[0030]
In addition, since the seat slide device is merely tilted in the corresponding direction by deforming only the legs, the operation, that is, the slide of the seat slide device is appropriate even after an excessive load is input in an emergency or the like. Can be secured. In other words, after the load is input, it is easy to retract the seat to a position where it is easy to escape and rescue the seated person. According to you, you can be sure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic rear view of a leg structure of a seat slide device according to the present invention, partly broken in a normal state.
FIG. 2 is a schematic exploded perspective view of a guide rail and legs showing a leg structure of a seat slide device.
FIG. 3 is a schematic rear view similar to FIG. 1 of the leg structure of the seat slide device at the time of load input.
FIG. 4 is a schematic rear view similar to FIG. 1, of a leg structure of a seat slide device, showing a modification of the present invention.
FIG. 5 is a schematic rear view similar to FIG. 1 of the leg structure of the seat slide device showing a conventional configuration;
[Explanation of symbols]
10 legs
12 Guide rail
18 Seat slide device
20 Lanna
28 Buckle (belt anchor)
30,36 beads
34 Tilt space

Claims (2)

ガイドレールの載置、固定されるガイドレール側固定部と；床面に接地、固定される床面側固定部と；を一体に備え、ガイドレールの配置ガイドを兼ねる補剛片が、その基部の左右側辺に、上方への折曲のもとで立設されたシートスライド装置のレッグであり、
ガイドレールの長手方向に延びた上方突出部としてなるビードが、ガイドレール側固定部基部の左右側辺から離間した中央部に設けられ、このビードの平坦な上面にガイドレールを載置、固定することにより、ガイドレール底壁の左右側端の下部とガイドレール側固定部基部との間に、ベルトアンカーからの特定荷重以上の入力荷重のもとでガイドレールの上下方向が前記荷重の入力方向とほぼ一致するようにガイドレールの傾倒を保障する傾倒スペースを形成可能としたシートスライド装置のレッグ構造。A guide rail side fixed portion to be placed and fixed on the guide rail; and a floor surface side fixed portion to be grounded and fixed to the floor surface; and a stiffening piece that also serves as a guide guide for the guide rail is provided at the base portion thereof. Is a leg of the seat slide device erected on the left and right sides of the seat under the upward bending,
A bead serving as an upward projecting portion extending in the longitudinal direction of the guide rail is provided in a central portion separated from the left and right sides of the guide rail side fixing portion base, and the guide rail is placed and fixed on the flat upper surface of the bead. Therefore, the vertical direction of the guide rail is between the lower part of the left and right ends of the guide rail bottom wall and the guide rail side fixed part base under the input load exceeding the specific load from the belt anchor. The leg structure of the seat slide device that can form a tilting space that guarantees tilting of the guide rail so that it almost matches . ガイドレールの載置、固定されるガイドレール側固定部と；床面に接地、固定される床面側固定部と；を一体に備え、ガイドレールの挟持を兼ねる補剛片が、その基部の左右側辺に、上方への折曲のもとで立設されたシートスライド装置のレッグであり、
ガイドレールの長手方向に延びた下方突出部としてなるビードが、ガイドレール側固定部基部のシートセンター側の側辺に沿って設けられ、このビードを除くガイドレール側固定部基部の上面にガイドレールを載置、固定することにより、ガイドレール底壁のシートセンター側の側端下部に、ベルトアンカーからの特定荷重以上の入力荷重のもとでガイドレールの上下方向が前記荷重の入力方向とほぼ一致するようにガイドレールの傾倒を保障する傾倒スペースを形成可能としたシートスライド装置のレッグ構造。A guide rail side fixed portion that is placed and fixed on the guide rail; and a floor surface side fixed portion that is grounded and fixed on the floor surface, and a stiffening piece that also serves as a clamp for the guide rail, It is a leg of the seat slide device erected on the left right side under the upward bending,
A bead serving as a downward projecting portion extending in the longitudinal direction of the guide rail is provided along the side of the guide rail side fixed portion base on the seat center side, and the guide rail is disposed on the upper surface of the guide rail side fixed portion base excluding this bead. By placing and fixing the guide rail, the vertical direction of the guide rail is almost the same as the input direction of the load at the lower part of the side end on the seat center side of the guide rail bottom wall under an input load greater than a specific load from the belt anchor. Leg structure of the seat slide device that can form a tilting space that ensures the tilting of the guide rails to match .
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