JP3975489B2 - Process for producing ethylene / α-olefin copolymer - Google Patents

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JP3975489B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
オレフィン重合触媒の存在下、300〜4000kgf/cm2の反応圧力、共重合体の融点〜300℃の反応温度で、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとを反応器で共重合させ、得られた反応混合物を40〜300kgf/cm2に減圧し、分離器(本明細書では、この分離器を「高圧分離器」という。)で密度差によって未反応単量体混合物を共重合体から分離し、該未反応単量体混合物を冷却して、それに同伴された共重合体を析出させ、分離器で析出した共重合体を分離することによって未反応単量体を回収し(本明細書では、高圧分離器で分離された未反応単量体混合物中に同伴された共重合体を分離して未反応単量体を回収する工程を「高圧循環工程」という。また、この分離に使用される分離器を「高圧循環工程の分離器」という。一方、以下、高圧分離器で分離された共重合体をさらに減圧して該共重合体に残留している未反応単量体を回収する工程を「低圧循環工程」という。)、得られた未反応単量体を原料エチレンおよび炭素数3以上のα−オレフィンと共に反応器へ供給することからなるエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法(以下、「高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法」という。)が知られている。
【0002】
(本明細書における「融点」とは、示差走査型熱量計内で試料を200℃で5分間溶融させた後、10℃/分の速度で温度を30℃まで下げて固化させ、10℃/分の速度で昇温させて得られた吸熱曲線の最大ピーク温度をいう。また「共重合体の密度」とは、JIS K6760に準じて測定したものをいう。)
【0003】
【従来の技術】
ところで、触媒としてメタロセン触媒を使用する高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法において、高圧循環工程の分離器の内壁や熱交換器の配管に高分子量の共重合体が付着・堆積して、分離器の分離能力を低下させたり、熱交換器の配管を閉塞させて短期間に操業不能の状態におちいることがあった。
【0004】
一方、チーグラー型触媒を使用する場合は、このような問題は起こりにくい。それは、チーグラー型触媒を使用する場合は、周知のように得られる共重合体の分子量分布が広く、高圧循環工程へ未反応単量体混合物に同伴される共重合体は主として融点の低い低分子量(重量平均分子量 数千以下)のものであり、この系ではこれが液状を呈し、微量同伴されるであろう高分子量のものをも押し流すことによるものと推定される。それに対して、メタロセン触媒による場合は、周知のように得られる共重合体の分子量分布が狭く、(付着した高分子量のものを押し流すべき)低分子量のものは生成しないので付着・堆積する。未反応単量体に同伴されるものは、製品と同じ分子量(重量平均分子量 数万以上)のものである。
【0005】
上記の課題は、本発明者らが初めて見いだしたことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の課題の解決、すなわち高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法において、高圧分離器の分離能力の向上や高圧分離器で分離された未反応単量体混合物中に同伴された高分子量共重合体の析出・分離の向上を図って、高圧循環工程の分離器の内壁や熱交換器の配管に高分子量の共重合体が付着・堆積して分離器の分離能力を低下させたり、熱交換器の配管を閉塞させることを起こさせずに、所望の密度(特に、比較的低密度)の共重合体を長期にわたり得ることができる方法の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、未反応単量体混合物よりも密度の低い飽和炭化水素を反応混合物と共存させて、未反応単量体と該飽和炭化水素の混合物と共重合体との密度差を大きくすることによって、高圧分離器における該混合物と共重合体との分離性が向上し、未反応単量体混合物に同伴される共重合体の量が減少し、さらに低密度域の共重合体が得られることを見いだし、本発明を完成させるに到った。
【0008】
すなわち、本発明は、メタロセン触媒の存在下、300〜4000kgf/cmの反応圧力、共重合体の融点〜300℃の反応温度で、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとを共重合させ、得られた反応混合物を40〜300kgf/cmに減圧し、高圧分離器で未反応単量体混合物と共重合体とを分離し、該未反応単量体混合物中に同伴される共重合体を高圧循環工程の分離器で分離して未反応単量体を回収し、得られた未反応単量体を原料エチレンおよび炭素数3以上のα−オレフィンと共に反応器へ供給することからなるエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法において、炭素数4以下の、ただし高圧分離器内の未反応単量体混合物の密度よりも低い密度の飽和炭化水素(以下、「低密度飽和炭化水素」という。)を該高圧分離器内で反応混合物と共存させることを特徴とするエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法に関するものである。
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明に用いる反応器は、オートクレーブ型式あるいはチューブ型式のいずれでもよい。反応器にオートクレーブ型式を使用する場合のプロセスの一例を図1によって説明する。原料のエチレンおよびα−オレフィンは、それぞれの供給ライン(1)および(2)から供給され、圧縮器(3)および(4)によって所定の反応圧力まで昇圧され、一方、触媒は触媒注入ポンプ(5)によって反応器 (19)に供給される。そして、反応器では撹拌機で撹拌しながら重合が行われ、反応器以降での反応を防ぐために(6)から反応停止剤が注入される。反応器内の反応圧力は圧力調整弁(7)で制御され、また反応温度は触媒の注入量によって制御される。反応器内で重合したエチレン/α−オレフィン共重合体と未反応単量体混合物は高圧分離器(8)によって分離され、未反応単量体混合物は高圧循環工程(22)の熱交換器(9)、分離器(10)、熱交換器(11)および分離器(12)を経て圧縮機(4)に戻される。一方、高圧分離器から分離されたエチレン/α−オレフィン共重合体は圧力調整弁で減圧された後、低圧分離器(13)に送られ、ここでさらにエチレン/α−オレフィン共重合体に残存していた未反応単量体混合物とエチレン/α−オレフィン共重合体とに分離され、この未反応単量体は、低圧循環工程(23)の熱交換器(14)と分離器(15)を経て低圧圧縮機(16)にて再圧縮され、分離器(17)を経てから圧縮機(3)に戻される。また、分離されたエチレン/α−オレフィン共重合体は、低圧分離器(13)の下部の押出機(18)によって抜き出される。
【0011】
反応条件は上述のとおり、通常、採用されている条件でよい。すなわち、反応温度は共重合体の融点〜300℃、好ましくは融点〜270℃であり、反応圧力は300〜4000kgf/cm2であるが、生産コストを考慮すると500〜2000kgf/cm2が好ましい。低圧循環工程の操作圧力は0.1〜35kgf/cm2、好ましくは0.5〜20kgf/cm2および高圧循環工程の操作圧力は40〜300kgf/cm2、好ましくは80〜250kgf/cm2である。低圧循環工程および高圧循環工程の操作温度は、いずれも50〜250℃で、好ましくは70〜230℃である。
【0012】
本発明に用いる注入用の低密度飽和炭化水素は、メタン、エタン、プロパン、n−ブタン、イソブタンであり、高圧分離器内の未反応単量体混合物の密度よりも低い密度の該飽和炭化水素を1種用いても2種以上混合して用いてもよい。ここで、低密度飽和炭化水素以外のもの、例えば窒素を用いた場合、窒素は未反応単量体混合物との相溶性が該飽和炭化水素より悪いので、窒素濃度の上昇に伴って未反応単量体混合物の気液平衡上の臨界点が上昇し、未反応単量体混合物中のα−オレフィンが凝縮して共重合体中へ多量に溶け込んで共重合体の品質を低下させたり、また窒素は圧縮時の発熱量が該飽和炭化水素より非常に大きいので、窒素濃度の上昇によって圧縮機を損傷させる恐れがあり、その濃度は該飽和炭化水素ほど高くできず、概ね15mol%程度までである。
【0013】
低密度飽和炭化水素の注入箇所としては、注入した該飽和炭化水素が高圧分離器(8)へ流入することになる箇所であればいずれでもよく、複数の箇所を選択してもよい。例えば、図1に示す原料および回収された単量体の混合物を反応器(19)へ供給する圧縮機(4)の吸入側(A)、エチレンの供給ライン(1)の(B)、α−オレフィンの供給ライン(2)の(C)、高圧分離器(8)への反応混合物の流入ラインの(D)、高圧循環工程の分離器(10)への未反応単量体混合物の流入ラインの(E)等を挙げることができる。
【0014】
上記の低密度飽和炭化水素の注入を高圧分離器の入口より行う際、該飽和炭化水素は反応温度+10〜60℃、特に反応温度+10〜40℃に加熱して注入するのが望ましい。該飽和炭化水素の温度が反応温度+10℃より低くなると、該飽和炭化水素の注入によって未反応単量体混合物および共重合体の温度が低下するため、未反応単量体混合物と共重合体との密度差が減少して高圧分離器の分離能力の低下を引き起こす恐れがあり、一方、反応温度+60℃より高くなると、高圧循環工程での熱交換器に対する熱負荷が増大するからである。
【0015】
高圧分離器における未反応単量体混合物と共重合体との分離は、それらの密度差によって可能となっているが、低密度の共重合体を得るべく、未反応単量体混合物中のα−オレフィン濃度を高くすると未反応単量体混合物の密度が共重合体の密度に近づいて該密度差は小さくなる。このような状況では、未反応単量体混合物中へ共重合体が多量に同伴されて、高圧循環工程の分離器の内壁や熱交換器の配管に共重合体が付着・堆積して、分離器の分離能力を低下させたり、熱交換器の配管を閉塞させる。そこで、本発明では、以下の式(a)で示すように、一定の温度および圧力の条件下で、未反応単量体混合物の密度よりも低い密度の飽和炭化水素を注入することで、飽和炭化水素の存在しない場合に比べて未反応単量体混合物の密度を低下させ、該密度差を広げて分離能力の向上を図り、該機器内壁等への共重合体の付着・堆積を起こしにくくしている。このときの密度差は、α−オレフィンの種類および分離器内での未反応単量体混合物と共重合体の平均滞留時間等によって異なるが、α−オレフィンが1−ブテンのとき0.40、1−ヘキセンのとき0.315より大きくするのが好ましい。
【0016】
共重合体の密度−未反応単量体混合物の密度
=(d0+dI0)×(P1/120)×(T1/433) (a)
d0:圧力120kgf/cm2,温度160℃の条件下、低密度飽和炭化水素注入なしにおける未反応単量体混合物と共重合体の密度差(α−オレフィンの種類によって異なる)
dI0:圧力120kgf/cm2,温度160℃の条件下、低密度飽和炭化水素注入による密度差の拡大分(低密度飽和炭化水素およびα−オレフィンの種類によって異なる)
1:高圧分離器の全圧[kgf/cm2
1:高圧分離器の温度[K]
(この式は、本発明者らによる実験によって見いだされたものである。)
低密度飽和炭化水素の注入すべき量は、共重合体に溶解して同伴され、系外へ放出される量、すなわち、押出機(18)から抜き出される低密度飽和炭化水素量に等しく、その量は低密度飽和炭化水素の種類、共重合体および単量体混合物におけるα−オレフィンの種類およびα−オレフィン/エチレンの量比、系の温度および圧力などによって異なるが、高圧分離器内における未反応単量体混合物との合計に対する低密度飽和炭化水素の濃度を4〜48mol%とする量が好ましく、さらに5〜40mol%が好ましい。低密度飽和炭化水素の濃度が4mol%より小さいと、未反応単量体混合物と共重合体の密度差を大きくする効果、すなわち、上記の式(a)中のdI0の値が小さく、高圧分離器における分離能力の向上効果や高圧循環工程における配管等への共重合体の付着・堆積を抑制する効果が小さい。また、低密度飽和炭化水素の濃度が48mol%より大きくなると、押出機(18)以降の共重合体から未反応単量体を脱気する工程における負荷の増大や共重合反応しない飽和炭化水素が反応器内で共重合反応速度の低下を引き起こすことに伴う反応の不安定化、さらに反応器入口と出口におけるエチレン/α−オレフィン量比の格差(該格差は、反応器内の共重合反応によるエチレンおよびα−オレフィンの消費量がそれぞれ異なるために生ずる。)の増大による共重合体の組成分布の拡大といった品質の低下も招く恐れがある。
【0017】
高圧分離器内に低密度飽和炭化水素を存在させるだけで、高圧分離器における未反応単量体混合物と共重合体との分離性は向上し、特に、未反応単量体混合物との合計に対する低密度飽和炭化水素の濃度を4〜48mol%に調整すれば、高圧循環工程における共重合体の付着・堆積による障害を大きく低減することができるが、未反応単量体混合物と共重合体とが完全に分離されるわけではない。未反応単量体混合物に微量同伴された共重合体は、高圧循環工程で冷却されて析出し、配管等へ付着する。このような微量の共重合体の配管等への付着量を低減させて配管等が閉塞されるまでの期間をより長くしたい場合は、低密度飽和炭化水素を高圧循環工程の分離器(10)の入口で注入すればよい。以下に説明するように、低密度飽和炭化水素が未反応単量体混合物に接触することで、共重合体の未反応単量体混合物への溶解度が低下し、そのほとんどが析出して該分離器で除去されて、それ以降の付着・堆積によるトラブルの多い熱交換器や配管での共重合体の析出が抑制されるからである。
【0018】
低密度飽和炭化水素をこの位置で注入する場合も、該飽和炭化水素の注入量が小さすぎるとその効果が乏しく、一方、大きすぎると押出機(18)以降の共重合体から未反応単量体を脱気する工程における負荷の増大や共重合反応しない飽和炭化水素が反応器内で共重合反応速度の低下を引き起こすことに伴う反応の不安定化、さらに反応器入口と出口におけるエチレン/α−オレフィン量比の格差の増大による共重合体の組成分布の拡大といった品質の低下も招く恐れがある。
【0019】
低密度飽和炭化水素の注入量は、該飽和炭化水素が注入された未反応単量体混合物との合計に対する該飽和炭化水素の濃度が5〜50mol%となるように調整するのが望ましく、特に5〜40mol%が望ましい。このように高圧循環工程で低密度飽和炭化水素を注入する場合、該飽和炭化水素の濃度は、その注入箇所よりも高圧分離器内の方が低く、例えば高圧循環工程での濃度が5〜50mol%に対して、高圧分離器内での濃度は4〜48mol%になる。
【0020】
上記の低密度飽和炭化水素の注入を高圧循環工程の分離器(10)の入口より行う場合、図1に示すように高圧分離器(8)と該分離器(10)との間に熱交換器(9)があると、その注入箇所が該熱交換器の入口では未反応単量体混合物中から析出した共重合体が熱交換器の配管を閉塞することになるので、該注入箇所を該熱交換器と該分離器の間、例えば図1の(E)に設けなければならない。このように、従来は高圧分離器と高圧循環工程の分離器との間に、冷却して共重合体を析出させるための熱交換器が設けられているが、本発明を適用するにあたっては、この熱交換器の設置は必ずしも必要でない。熱交換器(9)と併用する場合、この熱交換器の操作温度は共重合体の融点+10〜60℃で、好ましくは共重合体の融点+10〜40℃である。操作温度が共重合体の融点+60℃より高い条件では未反応単量体混合物の冷却効果が小さく、一方、共重合体の融点+10℃より低い条件では熱交換器の配管内壁で付着および固化が起こる恐れがあるからである。
【0021】
また、高圧循環工程の分離器(10)に供給される未反応単量体混合物中に炭素数4以下の飽和炭化水素を注入することによって、配管等へ共重合体が付着・堆積しにくくなるのは、以下の式から明らかなように、高分子量のエチレン/α−オレフィン共重合体の単量体混合物への溶解度が、温度および圧力一定の条件下で、未反応単量体混合物におけるα−オレフィン濃度の低下に伴い低下し、共重合体が流体中で一気に析出することによる。
【0022】
w=0.3×exp(a×T×P×(100−Yn)/100)
w:未反応単量体混合物中に対する高分子量共重合体の相対溶解度(圧力200kgf/cm,温度200℃の溶解度[g−共重合体/g−未反応単量体混合物]を基準とする)
a:溶解度係数(α−オレフィンの種類によって異なる)
1−ヘキセン a=1.190×10−6×YM+1.374×10−5
1−ブテン a=6.216×10−7×YM+1.374×10−5
:全圧[kgf/cm
:未反応単量体混合物の温度[K]
YM:未反応単量体中のα−オレフィン濃度[mol%]
Yn:未反応単量体中の炭素数4以下の飽和炭化水素濃度[mol%]
(この式は、本発明者らによる実験によって見いだされたものである。)
本発明で用いるオレフィン重合触媒は、メタロセン触媒であり、例えば、メタロセン触媒としてはa)周期表4族の遷移金属を含む遷移金属化合物、b)プロトン酸、ルイス酸、イオン化イオン性化合物またはルイス酸性化合物、およびc)周期表1族、2族、13族、SnまたはZnのいずれかを含む有機金属化合物からなる触媒が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0023】
本発明において用いられる周期表4族の遷移金属を含む遷移金属化合物は、下記一般式(1)、(2)
【0024】
【化1】

Figure 0003975489
【0025】
【化2】
Figure 0003975489
【0026】
[式中、M1はチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、Yは各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のアリール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリール基であり、R1,R2は各々独立して下記一般式(3)、(4)、(5)または (6)
【0027】
【化3】
Figure 0003975489
【0028】
(式中、R6は各々独立して水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のアリール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリール基である。)
で表される配位子であり、該配位子はM1と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R4,R5は各々独立して下記一般式(7)、(8)、(9)または(10)
【0029】
【化4】
Figure 0003975489
【0030】
(式中、R7は各々独立して水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のアリール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリール基である。)
で表される配位子であり、該配位子はM1と一緒にサンドイッチ構造を形成し、R3は下記一般式(11)
【0031】
【化5】
Figure 0003975489
【0032】
(式中、R8は各々独立して水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のアリール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリール基であり、M2は炭素原子、珪素原子、ゲルマニウム原子または錫原子である。)
で表され、R4およびR5を架橋するように作用しており、pは1〜5の整数である。]
で表される。
【0033】
前記一般式(1)または(2)で表される化合物としては、例えば、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ビス(インデニル)チタニウムジクロライド、ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ビス(インデニル)ハフニウムジクロライド、メチレンビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、メチレンビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、メチレンビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、メチレンビス(ブチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、メチレンビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、メチレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、メチレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、メチレンビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)チタニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(インデニル)ハフニウムジクロライド、エチレンビス(テトラヒドロインデニル)チタニウムジクロライド、エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−1−インデニル)チタニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−1−インデニル)ジルコニウムジクロライド、エチレンビス(2−メチル−1−インデニル)ハフニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(ブチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(ブチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(インデニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(インデニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジメチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(インデニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス (2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(インデニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジエチルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(インデニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)チタニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2,4,5−トリメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(3−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(4−t−ブチル−2−メチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(インデニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−インデニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジメチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド、ジフェニルシランジイル(シクロペンタジエニル−2,7−ジ−t−ブチル−9−フルオレニル)ハフニウムジクロライド等のジクロル体および上記4族遷移金属化合物のジメチル体、ジエチル体、ジヒドロ体、ジフェニル体、ジベンジル体等を例示することができる。
【0034】
本発明に用いられるプロトン酸は、下記一般式(12)
[HL1l][M2R54] (12)
(式中、Hはプロトンであり、L1は各々独立してルイス塩基であり、lは0<l≦2であり、M2はホウ素原子、アルミニウム原子またはガリウム原子であり、R5は各々独立して炭素数6〜20のハロゲン置換アリール基である。)
で表される化合物である。
【0035】
ルイス酸は、下記一般式(13)
[C][M2R54] (13)
(式中、Cはカルボニウムカチオンまたはトロピリウムカチオンであり、M2はホウ素原子、アルミニウム原子またはガリウム原子であり、R5は各々独立して炭素数6〜20のハロゲン置換アリール基である。)
で表される化合物である。
【0036】
イオン化イオン性化合物は、下記一般式(14)
[M3L2m][M2R54] (14)
(式中、M3は周期表の2族、8族、9族、10族、11族または12族から選ばれる金属の陽イオンであり、L2はルイス塩基またはシクロペンタジエニル基であり、mは0≦m≦2であり、M2はホウ素原子、アルミニウム原子またはガリウム原子であり、R5は各々独立して炭素数6〜20のハロゲン置換アリール基である。)
で表される化合物である。
【0037】
ルイス酸性化合物は、下記一般式(15)
[M2R53] (15)
(式中、M2はホウ素原子、アルミニウム原子またはガリウム原子であり、R5は各々独立して炭素数6〜20のハロゲン置換アリール基である。)
で表される化合物である。
【0038】
本発明の触媒の構成成分として用いられる一般式(12)で表されるプロトン酸、一般式(13)で表されるルイス酸、一般式(14)で表されるイオン化イオン性化合物または一般式(15)で表されるルイス酸性化合物は、上記の遷移金属化合物をカチオン性化合物にしうる化合物であり、生成したカチオン性化合物に対して弱く配位および/または相互作用するが、反応しない対アニオンを提供する化合物である。
【0039】
一般式(12)で表されるプロトン酸の具体例として、ジエチルオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチルオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラメチレンオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ヒドロニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ−n−ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチルオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、ジメチルオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、テトラメチレンオキソニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、ヒドロニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、トリ−n−ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0040】
一般式(13)で表されるルイス酸としては、具体的にはトリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリチルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート、トロピリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トロピリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0041】
そして、一般式(14)で表されるイオン化イオン性化合物としては、具体的にはリチウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、リチウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等のリチウム塩、またはそのエーテル錯体、フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等のフェロセニウム塩、シルバーテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、シルバーテトラキス(ペンタフルオロフェニル)アルミネート等の銀塩等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0042】
一般式(15)で表されるルイス酸性化合物の具体的な例として、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,4,5−テトラフェニルフェニル)ボラン、トリス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボラン、フェニルビス(パーフルオロフェニル)ボラン、トリス(3,4,5−トリフルオロフェニル)アルミニウム等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0043】
本発明において用いられる周期表1族、2族、13族、SnまたはZnを含む有機金属化合物は、下記一般式(16)
M5R16n (16)
[式中、M5は周期表1族、2族、13族、SnまたはZnの元素である。R16は各々独立して水素原子、炭素数1〜20のアルキル基若しくはアルコキシ基、または炭素数6〜20のアリール基、アリールオキシ基、アリールアルキル基、アリールアルコキシ基、アルキルアリール基若しくはアルキルアリールオキシ基であり、少なくとも1つのR16は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のアリール基、アリールアルキル基若しくはアルキルアリール基である。nはM5の酸化数に等しい。]
で表される化合物である。
【0044】
前記一般式(16)で表される化合物としては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、トリアミルアルミニウム、ジメチルアルミニウムエトキサイド、ジエチルアルミニウムエトキサイド、ジイソプロピルアルミニウムエトキサイド,ジ−n−プロピルアルミニウムエトキサイド、ジイソブチルアルミニウムエトキサイド、ジ−n−ブチルアルミニウムエトキサイド、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソプロピルアルミニウムハイドライド、ジ−n−プロピルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライド、ジ−n−ブチルアルミニウムハイドライド等を例示することができる。
【0045】
上記のa)周期表4族の遷移金属を含む遷移金属化合物、b)プロトン酸、ルイス酸、イオン化イオン性化合物またはルイス酸性化合物、およびc)周期表1族、2族、13族、SnまたはZnのいずれかを含む有機金属化合物から触媒を調製する方法としては、例えば、これらの化合物を不活性な溶媒下で混合する方法が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、触媒においてプロトン酸、ルイス酸、イオン化イオン性化合物またはルイス酸性化合物の量は、遷移金属化合物に対して0.1〜100倍molとするのが好ましく、特に0.5〜30倍molとすることが好ましい。さらに、有機金属化合物の量は特に限定されないが、好ましくは遷移金属化合物に対して1〜10000倍molである。
【0046】
本発明において共重合する炭素数3以上のα−オレフィンとしてはプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、スチレン等を挙げることができ、これらの1種を用いても2種以上混合してもよい。また、α−オレフィンは上記のものに限定されるものではない。
【0047】
【実施例】
本発明を実施例、比較例により詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるものではない。
【0048】
実施例1
10リットルの撹拌付き反応器を有する高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体の製造プロセスにおいて、低密度飽和炭化水素としてエタンを用い、圧縮機(4)直前の(A)より、エチレンとα−オレフィンの総循環量360kg/hに対してエタンを注入量1.4kg/hで注入した。反応器への該単量体の供給温度は40℃で、反応圧力は900kgf/cm2、反応温度は160℃、1500rpmで撹拌しながら170時間の連続運転を実施した。得られた共重合体の生産速度は32kg/hであった。メタロセン触媒には、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリイソブチルアルミニウムをホウ素/ジルコニウムのモル比が1.2、アルミニウム/ジルコニウムのモル比が250で、ジルコニウム濃度650μmol/lに調製したトルエン溶液を用いた。
【0049】
実施例2
低密度飽和炭化水素にプロパンを用い、エチレンの供給ライン(1)の(B)より、エチレンとα−オレフィンの総循環量350kg/hに対してプロパンを注入量10.7kg/hで注入し、反応温度を200℃、メタロセン触媒のジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライドの代わりにジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライドを用いて、ジルコニウム濃度を300μmol/lにした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は41kg/hであった。
【0050】
実施例3
高圧分離器(8)の入口(D)より、エチレンとα−オレフィンの総循環量300kg/hに対してエタンを注入量5.7kg/hで、温度180℃まで加熱して注入し、反応器入口のα−オレフィン/エチレンのモル比を2.33、反応圧力を1500kgf/cm2にした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は32kg/hであった。
【0051】
実施例4
α−オレフィンに1−ブテンを用い、エチレンの供給ライン(1)の(B)より、エチレンとα−オレフィンの総循環量300kg/hに対してエタンを注入量6.0kg/hで注入し、反応器入口のα−オレフィン/エチレンのモル比を1.30、反応温度を180℃にした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は35kg/hであった。
【0052】
実施例5
α−オレフィンに1−ブテンを用い、α−オレフィンの供給ライン(2)の (C)より、エチレンとα−オレフィンの総循環量310kg/hに対してエタンを注入量2.8kg/hで注入し、反応器入口のα−オレフィン/エチレンのモル比を2.33、反応温度を140℃にした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は26kg/hであった。
【0053】
実施例6
分離器(10)の入口(E)より、未反応単量体混合物量360kg/hに対してエタンを注入量0.6kg/hで注入し、反応器入口のα−オレフィン/エチレンのモル比を0.43にした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は39kg/hであった。
【0054】
実施例7
低密度飽和炭化水素にプロパンを用い、分離器(10)の入口(E)より、未反応単量体混合物量360kg/hに対してプロパンを注入量2.6kg/hで注入し、反応器入口のα−オレフィン/エチレンのモル比を0.44にし、メタロセン触媒のジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウムジクロライドの代わりにジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(2,7−ジメチルフルオレニル)ジルコニウムジクロライドを用いて、ジルコニウム濃度を300μmol/lにした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は39kg/hであった。
【0055】
実施例8
分離器(10)の入口(E)より、未反応単量体混合物量360kg/hに対してエタンを注入量1.6kg/hで注入し、反応器入口のα−オレフィン/エチレンのモル比を1.00にし、反応圧力を1500kgf/cm2にした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は39kg/hであった。
【0056】
実施例9
熱交換器(9)が設けられておらず、分離器(10)の入口(E)より、未反応単量体混合物量360kg/hに対してエタンを注入量0.6kg/hで注入し、反応器入口のα−オレフィン/エチレンのモル比を0.42にし、反応温度を180℃にした以外は実施例1と同様に行った。得られた共重合体の生産速度は46kg/hであった。
【0057】
比較例1
低密度飽和炭化水素を注入しない以外は実施例1と同様に行った。
【0058】
比較例2
低密度飽和炭化水素を注入せず、反応圧力を900kgf/cm2にした以外は実施例3と同様に行った。
【0059】
比較例3
低密度飽和炭化水素を注入しない以外は実施例5と同様に行った。
【0060】
比較例4
低密度飽和炭化水素を注入せず、反応圧力を900kgf/cm2にした以外は実施例8と同様に行った。
【0061】
各例の結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
Figure 0003975489
【0063】
【発明の効果】
以上の結果のように、高温高圧法エチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法において、本発明を用いると高圧分離器の分離能力の向上や高圧分離器で分離された未反応単量体混合物中に同伴された高分子量の共重合体の析出・分離の向上が図られ、高圧循環工程の分離器の内壁や熱交換器の配管に該共重合体が付着・堆積して分離器の分離能力を低下させたり、熱交換器の配管を閉塞させることなく、所望の密度の共重合体を長期にわたり得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法の工程の1例を示す工程図である。
【符号の説明】
1:エチレンの供給ライン
2:α−オレフィンの供給ライン
5:触媒の供給ライン
7:圧力調整弁
8:高圧分離器
9,11,14:熱交換器
10,12,15,17:分離器
13:低圧分離器
19:反応器
A,B,C,D,E:低密度飽和炭化水素の注入ライン
22:高圧循環工程[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
300 to 4000 kgf / cm in the presence of an olefin polymerization catalyst2At a reaction temperature of from 1 to 300 ° C., ethylene and an α-olefin having 3 or more carbon atoms were copolymerized in a reactor, and the resulting reaction mixture was 40 to 300 kgf / cm.2The unreacted monomer mixture is separated from the copolymer by the density difference by a separator (this separator is referred to as a “high pressure separator” in this specification), and the unreacted monomer mixture is separated from the copolymer. By cooling, the copolymer entrained therein is precipitated, and the unreacted monomer is recovered by separating the copolymer deposited in the separator (in this specification, the unreacted monomer separated in the high-pressure separator is recovered). The process of separating the copolymer entrained in the reaction monomer mixture and recovering the unreacted monomer is called the “high pressure circulation process.” The separator used for this separation is also referred to as the “high pressure circulation process. On the other hand, the process of recovering the unreacted monomer remaining in the copolymer by further reducing the pressure of the copolymer separated by the high-pressure separator is hereinafter referred to as “low-pressure circulation process”. ), And the unreacted monomer obtained was made from raw ethylene and α-olefin having 3 or more carbon atoms. Method for producing the ethylene / alpha-olefin copolymer which comprises supplying to the reactor with the emission (hereinafter, referred to as "method for producing a high temperature high pressure ethylene / alpha-olefin copolymer.") Is known.
[0002]
(In this specification, “melting point” means that a sample is melted at 200 ° C. for 5 minutes in a differential scanning calorimeter and then solidified by lowering the temperature to 30 ° C. at a rate of 10 ° C./min. (The maximum peak temperature of the endothermic curve obtained by raising the temperature at a rate of minutes, and “the density of the copolymer” is measured according to JIS K6760.)
[0003]
[Prior art]
By the way, in a method for producing a high-temperature / high-pressure ethylene / α-olefin copolymer using a metallocene catalyst as a catalyst, a high molecular weight copolymer adheres to and accumulates on the inner wall of a separator in a high-pressure circulation process or on a pipe of a heat exchanger. As a result, the separation capacity of the separator is lowered, or the pipes of the heat exchanger are blocked, resulting in an inoperable state in a short time.
[0004]
On the other hand, when a Ziegler type catalyst is used, such a problem hardly occurs. When Ziegler type catalysts are used, the copolymer obtained has a wide molecular weight distribution as is well known, and the copolymer entrained by the unreacted monomer mixture in the high-pressure circulation process is mainly a low molecular weight with a low melting point. (Weight average molecular weight is several thousand or less). In this system, it is presumed that this is a liquid and a high molecular weight that would be entrained in a small amount is washed away. On the other hand, in the case of using a metallocene catalyst, the molecular weight distribution of the copolymer obtained is narrow as is well known, and a low molecular weight (which should push away the attached high molecular weight) is not generated, so it adheres and accumulates. The unreacted monomer is accompanied by the same molecular weight as the product (weight average molecular weight tens of thousands or more).
[0005]
The above problem is what the present inventors have found for the first time.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the solution of the above-mentioned problem, that is, the method for producing a high-temperature high-pressure ethylene / α-olefin copolymer, the present invention improves the separation performance of the high-pressure separator and in the unreacted monomer mixture separated by the high-pressure separator. In order to improve the precipitation and separation of the high molecular weight copolymer entrained in the high-pressure circulation process, the high molecular weight copolymer adheres to and accumulates on the inner wall of the separator and the heat exchanger pipe, and the separator is separated. An object is to provide a method capable of obtaining a copolymer having a desired density (particularly, a relatively low density) over a long period of time without causing a decrease in capacity or blocking the piping of a heat exchanger. Is.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors coexisted a saturated hydrocarbon having a density lower than that of the unreacted monomer mixture with the reaction mixture to increase the density difference between the unreacted monomer, the saturated hydrocarbon mixture and the copolymer. As a result, the separability between the mixture and the copolymer in the high-pressure separator is improved, the amount of the copolymer entrained in the unreacted monomer mixture is reduced, and the copolymer in the low density region is further reduced. The inventors have found that they can be obtained and have completed the present invention.
[0008]
  That is, the present inventionMetallocene catalystIn the presence of 300-4000 kgf / cm2The reaction mixture obtained was copolymerized with ethylene and an α-olefin having 3 or more carbon atoms at a reaction temperature of from the melting point of the copolymer to a reaction temperature of 300 ° C., and the resulting reaction mixture was 40 to 300 kgf / cm2And the unreacted monomer mixture and the copolymer are separated by a high pressure separator, and the copolymer entrained in the unreacted monomer mixture is separated by a separator in a high pressure circulation process. In the method for producing an ethylene / α-olefin copolymer, the reaction monomer is recovered, and the obtained unreacted monomer is supplied to a reactor together with raw material ethylene and an α-olefin having 3 or more carbon atoms. A saturated hydrocarbon having a carbon number of 4 or less but lower than the density of the unreacted monomer mixture in the high pressure separator (hereinafter referred to as “low density saturated hydrocarbon”) is reacted in the high pressure separator. It is related with the manufacturing method of the ethylene / alpha-olefin copolymer characterized by making it coexist.
[0009]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0010]
The reactor used in the present invention may be either an autoclave type or a tube type. An example of a process in the case of using an autoclave type for the reactor will be described with reference to FIG. The raw ethylene and α-olefin are supplied from the respective supply lines (1) and (2), and are pressurized to a predetermined reaction pressure by the compressors (3) and (4), while the catalyst is a catalyst injection pump ( 5) to the reactor (19). Then, in the reactor, polymerization is carried out while stirring with a stirrer, and a reaction terminator is injected from (6) in order to prevent reaction after the reactor. The reaction pressure in the reactor is controlled by a pressure regulating valve (7), and the reaction temperature is controlled by the amount of catalyst injected. The ethylene / α-olefin copolymer and unreacted monomer mixture polymerized in the reactor are separated by a high-pressure separator (8), and the unreacted monomer mixture is separated from the heat exchanger (22) in the high-pressure circulation step (22). 9), returned to the compressor (4) via the separator (10), the heat exchanger (11) and the separator (12). On the other hand, the ethylene / α-olefin copolymer separated from the high pressure separator is depressurized by a pressure regulating valve and then sent to the low pressure separator (13), where it further remains in the ethylene / α-olefin copolymer. The unreacted monomer mixture and the ethylene / α-olefin copolymer were separated into the heat exchanger (14) and the separator (15) of the low-pressure circulation step (23). After that, it is recompressed by the low-pressure compressor (16), passed through the separator (17), and then returned to the compressor (3). Further, the separated ethylene / α-olefin copolymer is extracted by an extruder (18) below the low pressure separator (13).
[0011]
As described above, the reaction conditions may be those usually employed. That is, the reaction temperature is the melting point of the copolymer to 300 ° C, preferably the melting point to 270 ° C, and the reaction pressure is 300 to 4000 kgf / cm.2However, considering production costs, 500 to 2000 kgf / cm2Is preferred. The operating pressure in the low pressure circulation process is 0.1 to 35 kgf / cm2, Preferably 0.5-20 kgf / cm2And the operating pressure of the high-pressure circulation process is 40 to 300 kgf / cm2, Preferably 80-250 kgf / cm2It is. The operating temperatures of the low-pressure circulation process and the high-pressure circulation process are both 50 to 250 ° C., preferably 70 to 230 ° C.
[0012]
The low density saturated hydrocarbon for injection used in the present invention is methane, ethane, propane, n-butane, isobutane, and the saturated hydrocarbon having a density lower than that of the unreacted monomer mixture in the high pressure separator. 1 type may be used, or 2 or more types may be mixed and used for it. Here, when a substance other than the low density saturated hydrocarbon, for example, nitrogen is used, the compatibility of the nitrogen with the unreacted monomer mixture is worse than that of the saturated hydrocarbon. The critical point on the vapor-liquid equilibrium of the monomer mixture increases, the α-olefin in the unreacted monomer mixture condenses and dissolves in the copolymer in a large amount, and the quality of the copolymer decreases. Since the calorific value of nitrogen during compression is much greater than that of the saturated hydrocarbon, there is a risk of damage to the compressor due to an increase in the nitrogen concentration, and the concentration cannot be as high as that of the saturated hydrocarbon. is there.
[0013]
The injection location of the low density saturated hydrocarbon may be any location where the injected saturated hydrocarbon will flow into the high-pressure separator (8), and a plurality of locations may be selected. For example, the suction side (A) of the compressor (4) for supplying the mixture of the raw material and the recovered monomer shown in FIG. 1 to the reactor (19), (B) of the ethylene supply line (1), α -(C) in the olefin feed line (2), (D) in the inflow line of the reaction mixture to the high pressure separator (8), and inflow of the unreacted monomer mixture into the separator (10) in the high pressure circulation process. (E) of a line etc. can be mentioned.
[0014]
When the low-density saturated hydrocarbon is injected from the inlet of the high-pressure separator, the saturated hydrocarbon is preferably injected while being heated to a reaction temperature of +10 to 60 ° C., particularly a reaction temperature of +10 to 40 ° C. When the temperature of the saturated hydrocarbon becomes lower than the reaction temperature + 10 ° C., the temperature of the unreacted monomer mixture and the copolymer is lowered by the injection of the saturated hydrocarbon, so that the unreacted monomer mixture and the copolymer This is because the difference in density of the high pressure separator may be reduced and the separation performance of the high pressure separator may be reduced. On the other hand, when the reaction temperature is higher than + 60 ° C., the heat load on the heat exchanger in the high pressure circulation process increases.
[0015]
Separation of the unreacted monomer mixture and the copolymer in the high-pressure separator is possible due to the density difference between them, but in order to obtain a low-density copolymer, α in the unreacted monomer mixture -When the olefin concentration is increased, the density of the unreacted monomer mixture approaches the density of the copolymer and the density difference decreases. In such a situation, a large amount of copolymer is entrained in the unreacted monomer mixture, and the copolymer adheres and accumulates on the inner wall of the separator in the high-pressure circulation process or on the pipe of the heat exchanger, thereby separating the copolymer. Reduce the separation capacity of the heat exchanger or block the heat exchanger piping. Therefore, in the present invention, as shown by the following formula (a), saturation is achieved by injecting saturated hydrocarbons having a density lower than that of the unreacted monomer mixture under the condition of a constant temperature and pressure. Compared to the case where no hydrocarbon is present, the density of the unreacted monomer mixture is reduced, the density difference is widened to improve the separation ability, and it is difficult for the copolymer to adhere to and deposit on the inner wall of the equipment. is doing. The density difference at this time varies depending on the type of α-olefin and the average residence time of the unreacted monomer mixture and copolymer in the separator, but when the α-olefin is 1-butene, 0.40, In the case of 1-hexene, it is preferably larger than 0.315.
[0016]
Copolymer density-density of unreacted monomer mixture
= (D0 + dI0) × (P1/ 120) x (T1/ 433) (a)
d0: Pressure 120 kgf / cm2, Difference in density between unreacted monomer mixture and copolymer without injection of low density saturated hydrocarbon under temperature of 160 ° C (depending on the type of α-olefin)
dI0: Pressure 120 kgf / cm2, Expansion of density difference due to low density saturated hydrocarbon injection under temperature of 160 ° C (depending on the type of low density saturated hydrocarbon and α-olefin)
P1: Total pressure of high-pressure separator [kgf / cm2]
T1: High-pressure separator temperature [K]
(This equation has been found by experiments by the present inventors.)
The amount of low density saturated hydrocarbon to be injected is equal to the amount dissolved and entrained in the copolymer and discharged out of the system, that is, the amount of low density saturated hydrocarbon withdrawn from the extruder (18), The amount varies depending on the type of low-density saturated hydrocarbon, the type of α-olefin and the amount ratio of α-olefin / ethylene in the copolymer and monomer mixture, the temperature and pressure of the system, etc. The amount of the low-density saturated hydrocarbon concentration with respect to the total with the unreacted monomer mixture is preferably 4 to 48 mol%, more preferably 5 to 40 mol%. When the concentration of the low density saturated hydrocarbon is less than 4 mol%, the effect of increasing the density difference between the unreacted monomer mixture and the copolymer, that is, the value of dI0 in the above formula (a) is small, and the high pressure separation The effect of improving the separation capacity in the vessel and the effect of suppressing the adhesion and deposition of the copolymer to the piping in the high-pressure circulation process are small. Further, when the concentration of the low density saturated hydrocarbon is larger than 48 mol%, an increase in load in the process of degassing the unreacted monomer from the copolymer after the extruder (18) and saturated hydrocarbons that do not undergo a copolymerization reaction are caused. Destabilization of the reaction caused by a decrease in the copolymerization reaction rate in the reactor, and further, the difference in the ethylene / α-olefin amount ratio at the reactor inlet and outlet (the difference is due to the copolymerization reaction in the reactor). It is caused by the consumption of ethylene and α-olefin being different from each other. This may cause deterioration in quality such as expansion of the composition distribution of the copolymer due to increase.
[0017]
The presence of low-density saturated hydrocarbons in the high-pressure separator improves the separability between the unreacted monomer mixture and the copolymer in the high-pressure separator, particularly with respect to the total of the unreacted monomer mixture. If the concentration of the low-density saturated hydrocarbon is adjusted to 4 to 48 mol%, obstacles due to the adhesion and deposition of the copolymer in the high-pressure circulation process can be greatly reduced, but the unreacted monomer mixture and the copolymer Are not completely separated. The copolymer entrained in a small amount in the unreacted monomer mixture is cooled and precipitated in the high-pressure circulation step, and adheres to the piping or the like. When it is desired to reduce the amount of such a small amount of copolymer adhering to the piping and to lengthen the period until the piping is closed, the low-density saturated hydrocarbon is separated from the high-pressure circulation process separator (10). Inject at the entrance. As explained below, when the low-density saturated hydrocarbon comes into contact with the unreacted monomer mixture, the solubility of the copolymer in the unreacted monomer mixture decreases, and most of it is precipitated and separated. This is because the precipitation of the copolymer in the heat exchanger and piping, which are removed by the vessel and have many troubles due to subsequent adhesion and deposition, is suppressed.
[0018]
Even when low density saturated hydrocarbons are injected at this position, if the injected amount of the saturated hydrocarbons is too small, the effect is poor. On the other hand, if the injected amount is too large, unreacted monomer from the copolymer after the extruder (18). Destabilization of the reaction caused by increased load in the process of degassing the body, and the non-copolymerized saturated hydrocarbon causing a decrease in the copolymerization reaction rate in the reactor, and ethylene / α at the reactor inlet and outlet -There is also a possibility that the quality may be lowered such as expansion of the composition distribution of the copolymer due to an increase in the difference in the olefin content ratio.
[0019]
The injection amount of the low density saturated hydrocarbon is preferably adjusted so that the concentration of the saturated hydrocarbon is 5 to 50 mol% with respect to the total of the saturated hydrocarbon injected unreacted monomer mixture, 5-40 mol% is desirable. Thus, when injecting low density saturated hydrocarbons in the high pressure circulation process, the concentration of the saturated hydrocarbons is lower in the high pressure separator than the injection location, for example, the concentration in the high pressure circulation process is 5 to 50 mol. %, The concentration in the high-pressure separator is 4 to 48 mol%.
[0020]
When the low-density saturated hydrocarbon is injected from the inlet of the separator (10) in the high-pressure circulation process, heat exchange is performed between the high-pressure separator (8) and the separator (10) as shown in FIG. If there is a vessel (9), the injection point at the inlet of the heat exchanger causes the copolymer deposited from the unreacted monomer mixture to block the pipe of the heat exchanger. It must be provided between the heat exchanger and the separator, for example in FIG. Thus, conventionally, a heat exchanger for cooling and precipitating the copolymer is provided between the high-pressure separator and the separator in the high-pressure circulation process, but in applying the present invention, Installation of this heat exchanger is not necessarily required. When used together with the heat exchanger (9), the operating temperature of this heat exchanger is the melting point of the copolymer + 10-60 ° C., preferably the melting point of the copolymer + 10-40 ° C. When the operating temperature is higher than the melting point of the copolymer + 60 ° C., the cooling effect of the unreacted monomer mixture is small. On the other hand, when the operating temperature is lower than the melting point of the copolymer + 10 ° C., adhesion and solidification occur on the inner wall of the heat exchanger. Because there is a risk of it happening.
[0021]
In addition, by injecting saturated hydrocarbons having 4 or less carbon atoms into the unreacted monomer mixture supplied to the separator (10) in the high-pressure circulation step, the copolymer is less likely to adhere to and deposit on the piping or the like. As is apparent from the following equation, the solubility of the high molecular weight ethylene / α-olefin copolymer in the monomer mixture is determined under the condition that the temperature and pressure are constant, and the α in the unreacted monomer mixture is -Decreasing with decreasing olefin concentration, and the copolymer is precipitated in the fluid at once.
[0022]
    w = 0.3 × exp (a × T2× P2× (100-Yn) / 100)
  w: Relative solubility of high molecular weight copolymer in unreacted monomer mixture (pressure 200 kgf / cm2, Solubility at a temperature of 200 ° C. [based on g-copolymer / g-unreacted monomer mixture]
  a: Solubility coefficient (varies depending on the type of α-olefin)
    1-hexene a = 1.190 × 10-6× YM + 1.374 × 10-5
    1-butene a = 6.216 × 10-7× YM + 1.374 × 10-5
  P2: Total pressure [kgf / cm2]
  T2: Temperature of unreacted monomer mixture [K]
  YM: α-olefin concentration [mol%] in the unreacted monomer
  Yn: saturated hydrocarbon concentration of 4 or less carbon atoms in the unreacted monomer [mol%]
(This equation has been found by experiments by the present inventors.)
  The olefin polymerization catalyst used in the present invention isMetallocene catalystFor example, as a metallocene catalyst, a) a transition metal compound containing a transition metal of Group 4 of the periodic table, b) a protonic acid, a Lewis acid, an ionized ionic compound or a Lewis acidic compound, and c) a group of Periodic Table 1, Group 2, Although the catalyst which consists of an organometallic compound containing any one of 13 group, Sn, or Zn is mentioned, it is not limited to this.
[0023]
The transition metal compound containing a transition metal of Group 4 of the periodic table used in the present invention has the following general formulas (1) and (2).
[0024]
[Chemical 1]
Figure 0003975489
[0025]
[Chemical 2]
Figure 0003975489
[0026]
[Wherein, M1 is a titanium atom, a zirconium atom or a hafnium atom, and each Y is independently a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, or an aryl group having 6 to 20 carbon atoms, or arylalkyl. R1 and R2 are each independently the following general formula (3), (4), (5) or (6)
[0027]
[Chemical 3]
Figure 0003975489
[0028]
(In the formula, each R 6 independently represents a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, or an aryl group, arylalkyl group or alkylaryl group having 6 to 20 carbon atoms.)
The ligand forms a sandwich structure together with M1, and R4 and R5 are each independently represented by the following general formula (7), (8), (9) or (10 )
[0029]
[Formula 4]
Figure 0003975489
[0030]
(In the formula, each R7 is independently a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, or an aryl group, arylalkyl group or alkylaryl group having 6 to 20 carbon atoms.)
Wherein the ligand forms a sandwich structure with M1, and R3 is represented by the following general formula (11):
[0031]
[Chemical formula 5]
Figure 0003975489
[0032]
(In the formula, each R8 is independently a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, or an aryl group, arylalkyl group or alkylaryl group having 6 to 20 carbon atoms, and M2 is a carbon atom, a silicon atom, Germanium atom or tin atom.)
And R 4 and R 5 are cross-linked and p is an integer of 1 to 5. ]
It is represented by
[0033]
Examples of the compound represented by the general formula (1) or (2) include bis (cyclopentadienyl) titanium dichloride, bis (cyclopentadienyl) zirconium dichloride, bis (cyclopentadienyl) hafnium dichloride, Bis (methylcyclopentadienyl) titanium dichloride, bis (methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, bis (methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, bis (butylcyclopentadienyl) titanium dichloride, bis (butylcyclopentadi) Enyl) zirconium dichloride, bis (butylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, bis (pentamethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, bis (pentamethylcyclopenta Enyl) zirconium dichloride, bis (pentamethylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, bis (indenyl) titanium dichloride, bis (indenyl) zirconium dichloride, bis (indenyl) hafnium dichloride, methylenebis (cyclopentadienyl) titanium dichloride, methylenebis ( Cyclopentadienyl) zirconium dichloride, methylenebis (cyclopentadienyl) hafnium dichloride, methylenebis (methylcyclopentadienyl) titanium dichloride, methylenebis (methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, methylenebis (methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride , Methylenebis (butylcyclopentadienyl) titanium dic , Methylene bis (butylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, methylene bis (butyl cyclopentadienyl) hafnium dichloride, methylene bis (tetramethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, methylene bis (tetramethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, methylene bis ( Tetramethylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, ethylenebis (indenyl) titanium dichloride, ethylenebis (indenyl) zirconium dichloride, ethylenebis (indenyl) hafnium dichloride, ethylenebis (tetrahydroindenyl) titanium dichloride, ethylenebis (tetrahydroindenyl) ) Zirconium dichloride, ethylenebis (tetrahydroi) Ndenyl) hafnium dichloride, ethylenebis (2-methyl-1-indenyl) titanium dichloride, ethylenebis (2-methyl-1-indenyl) zirconium dichloride, ethylenebis (2-methyl-1-indenyl) hafnium dichloride, isopropylidene ( Cyclopentadienyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, isopropylidene (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, isopropylidene (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, isopropylidene (cyclopentadienyl-) 2,7-dimethyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, isopropylidene (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) zirconi Mudichloride, isopropylidene (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, isopropylidene (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, isopropyl Riden (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, isopropylidene (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, diphenyl Methylene (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) Hafnium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diphenylmethylene (cyclopenta Dienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl-2) , 7-di-t-butyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, dimethyl Silanediylbis (cyclopentadienyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (cyclopentadienyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (cyclopentadienyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (methylcyclopentadienyl) titanium dichloride, Dimethylsilanediylbis (methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (butylcyclopentadienyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (butylcyclopenta) Dienyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (butylcyclopentadienyl) hafniu Dichloride, dimethylsilanediylbis (2,4,5-trimethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (2,4-dimethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (3-methylcyclopenta) Dienyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (tetramethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (indenyl) Titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) titanium dichlora Dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2) , 7-di-t-butyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, dimethylsilanediylbis (2,4,5-trimethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (2,4-dimethylcyclopentadienyl) ) Zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (3-methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride Dimethylsilanediylbis (tetramethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (indenyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) Zirconium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl- 2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, dimethylsilanediylbis (2,4,5-trimethylsilane) Lopentadienyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (2,4-dimethylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (3-methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (4-t-butyl- 2-methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (tetramethylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (indenyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) hafnium dichloride, Dimethylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) Hafnium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, dimethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride , Diethylsilanediylbis (2,4,5-trimethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diethylsilanediylbis (2,4-dimethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diethylsilanediylbis (3-methylcyclopentadiene) Enyl) titanium dichloride, diethylsilanediylbis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diethylsilanediylbis (tetramethylcyclopentadienyl) titanium Um dichloride, diethylsilanediylbis (indenyl) titanium dichloride, diethylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) titanium dichloride, diethylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) titanium dichloride, diethylsilanediyl (cyclopentadienyl-9- Fluorenyl) titanium dichloride, diethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, diethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) Titanium dichloride, diethylsilanediylbis (2,4,5-trimethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (2,4-dimethyl) Clopentadienyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (3-methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (Tetramethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (indenyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) zirconium dichloride, diethylsilanediyl (Cyclopentadienyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diethylsilanediyl (cyclopentadienyl- 2,7-dimethyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diethylsilanediylbis (2,4,5- Trimethylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, diethylsilanediylbis (3-methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, diethylsilanediylbis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, diethylsilanediyl Bis (tetramethylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, diethylsilanediylbis (indenyl) hafnium dichloride, diethylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) hafnium dichloride Diethylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) hafnium dichloride, diethylsilanediyl (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, diethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, Diethylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediylbis (2,4,5-trimethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diphenylsilanediylbis (2,4-dimethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diphenylsilanediylbis (3-methylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diphenylsilanedii Bis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diphenylsilanediylbis (tetramethylcyclopentadienyl) titanium dichloride, diphenylsilanediylbis (indenyl) titanium dichloride, diphenylsilanediylbis (2 -Methyl-indenyl) titanium dichloride, diphenylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) titanium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) titanium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl) -9-fluorenyl) titanium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) tita Nium dichloride, diphenylsilanediylbis (2,4,5-trimethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (2,4-dimethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (3-methylcyclo) Pentadienyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (tetramethylcyclopentadienyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (indenyl) ) Zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (tetrahydro) Loindenyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadienyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadiyl) Enyl-2,7-di-t-butyl-9-fluorenyl) zirconium dichloride, diphenylsilanediylbis (2,4,5-trimethylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediylbis (3-methylcyclopentadi) Enyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediylbis (4-t-butyl-2-methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediylbis (teto) Methylcyclopentadienyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediylbis (indenyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediylbis (2-methyl-indenyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediylbis (tetrahydroindenyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclo Pentadienyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-dimethyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride, diphenylsilanediyl (cyclopentadienyl-2,7-di-t-) Butyl-9-fluorenyl) hafnium dichloride and the like, and dimethyl, diethyl, dihydro, and diphenyl isomers of the group 4 transition metal compounds, A dibenzyl body etc. can be illustrated.
[0034]
The protonic acid used in the present invention has the following general formula (12)
[HL1l] [M2R5Four] (12)
(Wherein H is a proton, L 1 is independently a Lewis base, 1 is 0 <l ≦ 2, M 2 is a boron atom, an aluminum atom or a gallium atom, and R 5 is each independently (This is a halogen-substituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms.)
It is a compound represented by these.
[0035]
The Lewis acid has the following general formula (13)
[C] [M2R5Four] (13)
(In the formula, C is a carbonium cation or a tropylium cation, M2 is a boron atom, an aluminum atom, or a gallium atom, and R5 is each independently a halogen-substituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms.)
It is a compound represented by these.
[0036]
The ionized ionic compound has the following general formula (14):
[M3L2m] [M2R5Four] (14)
(Wherein M3 is a metal cation selected from Groups 2, 8, 9, 10, 11, or 12 of the periodic table, L2 is a Lewis base or a cyclopentadienyl group, m Is 0 ≦ m ≦ 2, M2 is a boron atom, an aluminum atom or a gallium atom, and R5 is each independently a halogen-substituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms.)
It is a compound represented by these.
[0037]
The Lewis acidic compound has the following general formula (15)
[M2R5Three] (15)
(In the formula, M2 represents a boron atom, an aluminum atom or a gallium atom, and R5 each independently represents a halogen-substituted aryl group having 6 to 20 carbon atoms.)
It is a compound represented by these.
[0038]
The protonic acid represented by the general formula (12), the Lewis acid represented by the general formula (13), the ionized ionic compound represented by the general formula (14) or the general formula used as a constituent of the catalyst of the present invention The Lewis acidic compound represented by (15) is a compound that can convert the above transition metal compound into a cationic compound, and is weakly coordinated and / or interacts with the generated cationic compound, but does not react. Is a compound that provides
[0039]
Specific examples of the protonic acid represented by the general formula (12) include diethyloxonium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, dimethyloxonium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, tetramethyleneoxonium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, Hydronium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, N, N-dimethylammonium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, tri-n-butylammonium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, diethyloxonium tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, Dimethyloxonium tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, tetramethyleneoxonium tetrakis (pentafluorophenyl) al Nate, hydronium tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, N, N-dimethylanilinium tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, tri-n-butylammonium tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, and the like. However, it is not limited to these.
[0040]
Specific examples of the Lewis acid represented by the general formula (13) include trityltetrakis (pentafluorophenyl) borate, trityltetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, tropyliumtetrakis (pentafluorophenyl) borate, and tropyliumtetrakis. (Pentafluorophenyl) aluminate and the like can be mentioned, but are not limited thereto.
[0041]
As the ionized ionic compound represented by the general formula (14), specifically, lithium salts such as lithium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, lithium tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, or ether complexes thereof, Ferrocenium salts such as ferrocenium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, ferrocenium tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, silver salts such as silver tetrakis (pentafluorophenyl) borate, silver tetrakis (pentafluorophenyl) aluminate, etc. However, it is not limited to these.
[0042]
Specific examples of the Lewis acidic compound represented by the general formula (15) include tris (pentafluorophenyl) borane, tris (2,3,5,6-tetrafluorophenyl) borane, and tris (2,3,4). , 5-tetraphenylphenyl) borane, tris (3,4,5-trifluorophenyl) borane, phenylbis (perfluorophenyl) borane, tris (3,4,5-trifluorophenyl) aluminum and the like. However, it is not limited to these.
[0043]
The organometallic compound containing Group 1, Group 2, Group 13, Sn or Zn used in the present invention is represented by the following general formula (16).
M5R16n                                (16)
[Wherein, M5 is an element of Group 1, Group 2, Group 13, Sn or Zn of the periodic table. R16 each independently represents a hydrogen atom, an alkyl group or alkoxy group having 1 to 20 carbon atoms, or an aryl group, aryloxy group, arylalkyl group, arylalkoxy group, alkylaryl group or alkylaryloxy group having 6 to 20 carbon atoms. And at least one R 16 is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, or an aryl group, arylalkyl group or alkylaryl group having 6 to 20 carbon atoms. n is equal to the oxidation number of M5. ]
It is a compound represented by these.
[0044]
Examples of the compound represented by the general formula (16) include trimethylaluminum, triethylaluminum, triisopropylaluminum, tri-n-propylaluminum, triisobutylaluminum, tri-n-butylaluminum, triamylaluminum, dimethylaluminum. Ethoxide, diethyl aluminum ethoxide, diisopropyl aluminum ethoxide, di-n-propyl aluminum ethoxide, diisobutyl aluminum ethoxide, di-n-butyl aluminum ethoxide, dimethyl aluminum hydride, diethyl aluminum hydride, diisopropyl aluminum hydride, di- n-propylaluminum hydride, diisobutylaluminum hydride, di-n It can be exemplified butyl aluminum hydride or the like.
[0045]
A) a transition metal compound containing a transition metal of Group 4 of the periodic table, b) a protonic acid, a Lewis acid, an ionized ionic compound or a Lewis acidic compound, and c) a Group 1, Group 2, Group 13, Sn or Examples of a method for preparing a catalyst from an organometallic compound containing any one of Zn include, but are not limited to, a method in which these compounds are mixed in an inert solvent. Further, the amount of the protonic acid, Lewis acid, ionized ionic compound or Lewis acidic compound in the catalyst is preferably 0.1 to 100 times mol, particularly 0.5 to 30 times mol for the transition metal compound. It is preferable to do. Furthermore, the amount of the organometallic compound is not particularly limited, but is preferably 1 to 10,000 times mol of the transition metal compound.
[0046]
Examples of the α-olefin having 3 or more carbon atoms to be copolymerized in the present invention include propylene, 1-butene, 4-methyl-1-pentene, 1-hexene, 1-octene and styrene. Or two or more of them may be mixed. The α-olefin is not limited to the above.
[0047]
【Example】
The present invention will be described in detail with reference to examples and comparative examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0048]
Example 1
In a process for producing a high-temperature high-pressure ethylene / α-olefin copolymer having a 10-liter stirred reactor, ethane was used as a low-density saturated hydrocarbon, and ethylene and α were obtained from (A) immediately before the compressor (4). -Ethane was injected at an injection rate of 1.4 kg / h for a total circulating amount of olefin of 360 kg / h. The monomer supply temperature to the reactor is 40 ° C., and the reaction pressure is 900 kgf / cm.2The reaction temperature was 160 ° C., and continuous operation for 170 hours was performed with stirring at 1500 rpm. The production rate of the obtained copolymer was 32 kg / h. The metallocene catalyst includes diphenylmethylene (cyclopentadienyl) (fluorenyl) zirconium dichloride, N, N-dimethylanilinium tetrakis (pentafluorophenyl) borate, triisobutylaluminum with a boron / zirconium molar ratio of 1.2, aluminum A toluene solution prepared at a molar ratio of / zirconium of 250 and a zirconium concentration of 650 μmol / l was used.
[0049]
Example 2
Propane is used for low-density saturated hydrocarbons, and propane is injected at an injection rate of 10.7 kg / h from ethylene supply line (1) (B) for a total circulation rate of 350 kg / h of ethylene and α-olefin. The reaction temperature was 200 ° C., and diphenylmethylene (cyclopentadienyl) (2,7-dimethylfluorenyl) zirconium dichloride was used instead of the metallocene-catalyzed diphenylmethylene (cyclopentadienyl) (fluorenyl) zirconium dichloride, The same operation as in Example 1 was performed except that the zirconium concentration was changed to 300 μmol / l. The production rate of the obtained copolymer was 41 kg / h.
[0050]
Example 3
From the inlet (D) of the high-pressure separator (8), ethane is injected at an injection rate of 5.7 kg / h with a total circulation rate of 300 kg / h of ethylene and α-olefin, and heated to 180 ° C. for reaction. The α-olefin / ethylene molar ratio at the reactor inlet was 2.33, and the reaction pressure was 1500 kgf / cm.2The procedure was the same as in Example 1 except that. The production rate of the obtained copolymer was 32 kg / h.
[0051]
Example 4
1-Butene was used as the α-olefin, and ethane was injected at an injection rate of 6.0 kg / h from the ethylene supply line (1) (B) for a total circulation rate of 300 kg / h of ethylene and α-olefin. The same procedure as in Example 1 was conducted except that the molar ratio of α-olefin / ethylene at the reactor inlet was 1.30 and the reaction temperature was 180 ° C. The production rate of the obtained copolymer was 35 kg / h.
[0052]
Example 5
1-Butene is used as the α-olefin, and ethane is injected at a flow rate of 2.8 kg / h from (C) of the α-olefin supply line (2) with respect to a total circulation rate of 310 kg / h of ethylene and α-olefin. This was carried out in the same manner as in Example 1 except that the molar ratio of α-olefin / ethylene at the reactor inlet was 2.33 and the reaction temperature was 140 ° C. The production rate of the obtained copolymer was 26 kg / h.
[0053]
Example 6
From the inlet (E) of the separator (10), ethane was injected at an injection rate of 0.6 kg / h with respect to the unreacted monomer mixture amount of 360 kg / h, and the molar ratio of α-olefin / ethylene at the reactor inlet Was carried out in the same manner as in Example 1 except that the ratio was changed to 0.43. The production rate of the obtained copolymer was 39 kg / h.
[0054]
Example 7
Propane is used as the low density saturated hydrocarbon, and from the inlet (E) of the separator (10), propane is injected at an injection amount of 2.6 kg / h with respect to the unreacted monomer mixture amount of 360 kg / h. The inlet α-olefin / ethylene molar ratio was 0.44, and instead of the metallocene catalyst diphenylmethylene (cyclopentadienyl) (fluorenyl) zirconium dichloride, diphenylmethylene (cyclopentadienyl) (2,7-dimethylfluorine) was used. This was carried out in the same manner as in Example 1 except that the concentration of zirconium was changed to 300 μmol / l using (olenyl) zirconium dichloride. The production rate of the obtained copolymer was 39 kg / h.
[0055]
Example 8
From the inlet (E) of the separator (10), ethane was injected at an injection rate of 1.6 kg / h with respect to the unreacted monomer mixture amount of 360 kg / h, and the molar ratio of α-olefin / ethylene at the reactor inlet 1.00, reaction pressure 1500 kgf / cm2The procedure was the same as in Example 1 except that. The production rate of the obtained copolymer was 39 kg / h.
[0056]
Example 9
No heat exchanger (9) was provided, and ethane was injected at an injection rate of 0.6 kg / h from the inlet (E) of the separator (10) with an unreacted monomer mixture amount of 360 kg / h. The same procedure as in Example 1 was conducted except that the α-olefin / ethylene molar ratio at the reactor inlet was 0.42, and the reaction temperature was 180 ° C. The production rate of the obtained copolymer was 46 kg / h.
[0057]
Comparative Example 1
It carried out like Example 1 except not injecting low density saturated hydrocarbon.
[0058]
Comparative Example 2
Without injecting low-density saturated hydrocarbons, the reaction pressure is 900 kgf / cm2The procedure was the same as in Example 3 except that.
[0059]
Comparative Example 3
It carried out like Example 5 except not inject | pouring a low density saturated hydrocarbon.
[0060]
Comparative Example 4
Without injecting low-density saturated hydrocarbons, the reaction pressure is 900 kgf / cm2The procedure was the same as in Example 8 except that the above was changed.
[0061]
The results of each example are shown in Table 1.
[0062]
[Table 1]
Figure 0003975489
[0063]
【The invention's effect】
As described above, in the method for producing a high-temperature high-pressure ethylene / α-olefin copolymer, when the present invention is used, the separation performance of the high-pressure separator is improved and the unreacted monomer mixture separated by the high-pressure separator. The separation and separation of the high-molecular-weight copolymer entrained in the separator is improved, and the copolymer adheres to and accumulates on the inner wall of the separator and the heat exchanger pipe in the high-pressure circulation process. A copolymer having a desired density can be obtained over a long period of time without reducing the capacity or blocking the piping of the heat exchanger.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a process diagram showing one example of a process of a method for producing an ethylene / α-olefin copolymer of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Ethylene supply line
2: α-olefin supply line
5: Catalyst supply line
7: Pressure regulating valve
8: High pressure separator
9, 11, 14: heat exchanger
10, 12, 15, 17: Separator
13: Low pressure separator
19: Reactor
A, B, C, D, E: Low density saturated hydrocarbon injection line
22: High-pressure circulation process

Claims (3)

メタロセン触媒の存在下、300〜4000kgf/cm2の反応圧力、共重合体の融点〜300℃の反応温度で、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンとを共重合させ、得られた反応混合物を40〜300kgf/cm2に減圧し、高圧分離器で未反応単量体混合物と共重合体とを分離し、該未反応単量体混合物中に同伴される共重合体を高圧循環工程の分離器で分離して未反応単量体を回収し、得られた未反応単量体を原料エチレンおよび炭素数3以上のα−オレフィンと共に反応器へ供給することからなるエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法において、炭素数4以下の、ただし高圧分離器内の未反応単量体混合物の密度よりも低い密度の飽和炭化水素(以下、「低密度飽和炭化水素」という。)を該高圧分離器内で反応混合物と共存させることを特徴とするエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法。In the presence of a metallocene catalyst, a reaction mixture obtained by copolymerizing ethylene and an α-olefin having 3 or more carbon atoms at a reaction pressure of 300 to 4000 kgf / cm 2 and a reaction temperature of the melting point of the copolymer to 300 ° C. Is reduced to 40 to 300 kgf / cm 2 , the unreacted monomer mixture and the copolymer are separated by a high-pressure separator, and the copolymer entrained in the unreacted monomer mixture is separated in the high-pressure circulation step. The unreacted monomer is recovered by separation with a separator, and the obtained unreacted monomer is supplied to the reactor together with raw material ethylene and an α-olefin having 3 or more carbon atoms. In the method for producing a polymer, a saturated hydrocarbon having 4 or less carbon atoms, but having a density lower than that of the unreacted monomer mixture in the high-pressure separator (hereinafter referred to as “low-density saturated hydrocarbon”). Reaction mixing in high pressure separator A method for producing an ethylene / α-olefin copolymer characterized by coexisting with a product. 高圧分離器内の低密度飽和炭化水素の濃度を、未反応単量体混合物との合計に対して4〜48mol%に調整することを特徴とする請求項1に記載のエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法。2. The ethylene / α-olefin copolymer according to claim 1, wherein the concentration of the low density saturated hydrocarbon in the high pressure separator is adjusted to 4 to 48 mol% with respect to the total of the unreacted monomer mixture. A method for producing a polymer. 高圧分離器から分離された未反応単量体混合物が最初に至る高圧循環工程の分離器の入口で、該未反応単量体混合物に低密度飽和炭化水素を注入し、低密度飽和炭化水素が注入された未反応単量体混合物における該飽和炭化水素の濃度が、5〜50mol%となるように該飽和炭化水素の注入量を調整することを特徴とする請求項2記載のエチレン/α−オレフィン共重合体の製造方法。Unreacted monomer mixture separated from the high pressure separator at the inlet of the separator of the initially reaching high circulating step, injecting a low-density saturated hydrocarbon unreacted monomer mixture, the low-density saturated hydrocarbon The ethylene / α- of claim 2, wherein the saturated hydrocarbon injection amount is adjusted so that the concentration of the saturated hydrocarbon in the injected unreacted monomer mixture is 5 to 50 mol%. A method for producing an olefin copolymer.
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