JP3975214B2 - 流通品温管理装置及び流通品温管理方法 - Google Patents

流通品温管理装置及び流通品温管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、流通品温管理装置及び流通品温管理方法に関する。
一般的に流通品は、製造工場から店舗へ輸送されて消費者に渡るという流通経路を経る。この際、例えば、食品流通の場合、食品製造業者側(発送側施設)は工場内や保管庫内の気温や湿度等の物理的状態を調整して衛生管理に務め、輸送業者側は輸送車両の貨物室内を食品の保存状態に適した温度や湿度に調整して食品が傷まないように輸送している。また、店舗側(受取側施設)もショーケース内や保管庫内を食品の保存状態に適した温度や湿度に調整し、消費者に新鮮な食品を提供するよう務めている(特許文献1参照)。
特開平10−73355号公報
しかしながら、このような従来の食品流通では、例えば、細菌が多量に増殖したような異常のある食品を消費者が購入し、それによる苦情が起きた場合、何が原因で異常が発生したのかを究明することが極めて困難であった。つまり、食品流通の過程に於て、食品製造業者側と輸送業者側と店舗側とが夫々独自に食品管理を行い、また輸送業者側や店舗側では食品管理に関するデータも記録・保存されていない場合が多く、事故原因及び責任の所在を正確に知ることができなかった。従って、このような事故を繰り返さず、かつ、事故が発生した場合の迅速な調査や対処を行うことが急務であった。
そこで、本発明は、流通過程における流通品の状態を記録すると共に、流通品の状態の良否を判定し、事故発生の防止及び事故に対する迅速な対処と原因究明を行うことができる、流通品温管理装置及び流通品温管理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る流通品温管理装置は、流通品の発送側施設に設けられると共に上記流通品の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する発送側品温監視手段と、上記発送側施設から輸送された流通品を受取る複数の受取側施設に設けられると共に受取って保管した流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する受取側品温監視手段と、上記発送側品温監視手段からの品温データを受渡し可能でかつ輸送中の流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶すると共に上記受取側品温監視手段へ累積品温データを受渡し可能な輸送中品温監視手段と、を備え、さらに、上記輸送中品温監視手段及び/又は上記受取側品温監視手段にて、流通品の受取側施設への到着時の品温データをチェックして流通品の状態の良否を判定可能とすると共に、複数の受取側品温監視手段から通信ネットワークを介して発送側品温監視手段へ流通品不良データを送信可能とし、かつ、該通信ネットワークを介して上記複数の受取側施設の受取側品温監視手段に接続される情報収集センター用コンピュータを設け、該コンピュータにて複数の受取側施設の受取側品温監視手段に流通品不良データを送信可能としたものである。
また、発送側施設及び受取側施設に無線マーカーを各々設置し、該無線マーカーから出力された場所データを、輸送中品温監視手段にて受信し記憶するようにした。
また、輸送中品温監視手段が、流通品の品温を検知する品温検知部と、該品温検知部からの品温データ及び無線マーカーからの場所データを記憶するデータ記憶部と、流通品の状態を良好であると見なす設定値を入力可能なプログラム部と、累積品温データに基づいて測定値を算出すると共に上記設定値と測定値を比較して流通品の状態の良否を判定する演算判定部と、を備え、輸送中品温監視手段にて流通品の状態の良否を判定可能とした。
また、流通品を複数の受取施設へ配送する発送側施設に於て、発送側品温監視手段にて上記流通品の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶し、上記発送側品温監視手段からの品温データを輸送中品温監視手段に入力すると共に、該輸送中品温監視手段にて輸送中の流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶し、受取側施設に到着した後、上記輸送中品温監視手段からの累積品温データを上記複数の受取側施設の受取側品温監視手段の荷受場用コンピュータへ受渡し、流通品の状態を良好であると見なす設定値と上記累積品温データに基づいて算出した測定値を比較して、流通品の状態の良否を判定し、流通品の状態が良好であれば、流通品を受取側施設内に搬入し保管してその受取側施設の受取側品温監視手段にて継続的に時刻毎の品温データを記憶し、流通品の状態が不良であれば、受取側施設での受取りを拒否すると共に、流通品不良データを通信ネットワークを介してその受取側施設の受取側品温監視手段から発送側品温監視手段と情報収集センター用コンピュータへ送信し、上記通信ネットワークを介して該情報収集センター用コンピュータから他の受取側施設の受取側品温監視手段に流通品不良データを送信するものである。
また、発送側施設に設置した無線マーカーから発送側場所データを出力して輸送中品温監視手段にて記憶すると共に、受取側施設に設置した無線マーカーから受取側場所データを出力して輸送中品温監視手段にて記憶するようにした。
また、流通品の状態が良好であると見なす設定値を、予め輸送中品温監視手段に入力し、受取側施設への到着時に、輸送中品温監視手段にて累積品温データに基づいて算出した測定値と上記設定値を比較して、流通品の状態の良否を判定可能とする。
また、流通品の累積品温データに基づいてグラフ化される品温曲線と、予め測定された複数の微生物増殖パターンテスト曲線とを比較して、流通品の状態の良否を判定する。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る流通品温管理装置及び流通品温管理方法によれば、受取側施設で万が一流通品が不良と判定された異常発生時には、その受取側施設から(情報収集センター用コンピュータを介して)流通品不良データが他の受取側施設へ送信されるので、例えば1件目の店舗で流通品の異常が確認されれば、2件目以降の店舗にはその流通品の不良報告が直ちに伝えられ前もって状況を知ることができるので、店舗側は迅速に在庫調整等を対処することができる。かつ、発送側施設にも流通品の不良が報告されるので、この流通品の在庫品の出荷停止や製造停止等の対策を迅速に行うことができると共に、累積品温データが記録・保存されているため異常原因の所在を明確にでき、迅速に異常原因を分析して再発防止に役立てることができる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1は、本発明の流通品温管理装置の実施の一形態を示す。この流通品温管理装置は、主として食品流通における食品の品温を管理・記録する履歴装置(システム)である。ここで、本発明に於て、「品温」とは、「流通品の温度又は温湿度、及び流通品の周囲の環境温度をも包含するもの」と定義する。
具体的に説明すると、この流通品温管理装置は、流通品(特に食品)の発送側施設に設けられると共に流通品の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する発送側品温監視手段S1 と、発送側施設から輸送された流通品を受取る複数の受取側施設に設けられると共に受取って保管した流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する受取側品温監視手段S2 …と、を備え、さらに、後述で詳しく説明する輸送中品温監視手段S3 と、を具備している。
発送側品温監視手段S1 は、例えば食品加工場等の発送側施設に設けられ、工場内に設置される工場用コンピュータ(ホストコンピュータ)1と、工場内で製造加工されている食品や保管庫内にて保管されている食品の品温を検知して品温データを工場用コンピュータ1に送信する品温センサ2…と、発送場(出荷場)に設置される発送場用コンピュータ3と、を備える。この発送場用コンピュータ3及びその他事務所等に設置されるコンピュータは、LANにて工場用コンピュータ1と接続されている。また、工場用コンピュータ1は、各品温センサ2…からの品温データを継続的に時刻と共に記憶し保存すると共に、工場生産状況データ(環境、気温、作業員動向等)を記録し保存する。
受取側品温監視手段S2 は、例えば店舗等の受取側施設に設けられ、店舗内に設置される店舗用コンピュータ(ホストコンピュータ)4と、店舗の保管庫内やショーケース内に保管されている食品の品温を検知して品温データを店舗用コンピュータ4に送信する品温センサ5…と、荷受場に設置される荷受場用コンピュータ6と、を備える。この荷受場用コンピュータ6及びその他事務所等に設置されるコンピュータは、LANにて店舗用コンピュータ4と接続されている。また、店舗用コンピュータ4は、各品温センサ5…からの品温データを継続的に時刻と共に記憶し保存する。
しかして、上述した発送側品温監視手段S1 の工場用コンピュータ1と受取側品温監視手段S2 の店舗用コンピュータ4は、例えば専用回線や公衆回線やインターネット等の(有線及び無線の全ての通信網を含む)通信ネットワークNを介して相互に接続され、双方向通信可能とされている。また、7は情報収集センター用コンピュータであり、通信ネットワークNを介して発送側品温監視手段S1 及び受取側品温監視手段S2 に接続されており、双方向通信可能とされている。通常、情報収集センター用コンピュータ7は、発送側品温監視手段S1 及び受取側品温監視手段S2 から送信された品温関連データ(累積品温データや工場生産状況データ等)を記憶し蓄積する。この情報収集センター用コンピュータ7は、例えば発送側施設及び受取側施設と契約されている情報収集管理センター(施設)に設置される。
また、図1〜図3に示すように、上記輸送中品温監視手段S3 は、発送側品温監視手段S1 からの品温データを受渡し可能であり、かつ、輸送中の流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データ及び場所データを記憶する機能を有し、さらに、受取側品温監視手段S2 へ累積品温データを受渡し可能であると共に、流通品の状態の良否を判定可能とされている。
さらに詳しく説明すると、輸送中品温監視手段S3 は、小さなボックス型の「移動型品温計測タグ」と呼ばれる装置であって、流通品の品温を検知する品温検知部8と、品温検知部8からの品温データ及び(後述する)無線マーカーMからの場所データを記憶するデータ記憶部9と、流通品の状態を良好であると見なす設定値が入力されるプログラム部10と、累積品温データに基づいて測定値を算出すると共に上記設定値と測定値を比較して流通品の状態の良否を判定する演算判定部11とを備え、さらに、無線マーカーMからの電波信号Wを受信する受信部12と、その電波信号Wを復調して場所データ信号をデータ記憶部9に送る信号復調部13とを具備している。また、演算判定部11から良判定信号が送られて点灯するOKランプ14と、演算判定部11から不良判定信号が送られて点灯するNOランプ15を設けるも、好ましい。
また、上記無線マーカーMは、発送側施設及び受取側施設に各々設置される。具体的には、例えば発送側施設の発送場付近や受取側施設の荷受場付近、又は発送側施設及び受取側施設の輸送車両用出入口付近に、無線マーカーMを設置する。この無線マーカーMは、時刻校正部16と、認識信号発生部17と、電波発信部18とを備え、電波発信部18から場所データを含む電波信号Wが常時発信される。
次に、図1〜図3及び図4のフローチャート図を参照しつつ、この流通品温管理装置による基本的な流通品温管理方法について説明する。例えば、食品加工場のような発送側施設に於て、発送側品温監視手段S1 によって、例えば、現場環境情報・気温・作業員動向等の工場生産状況データを記憶(記録)し、かつ、流通品(食品)の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を各品温センサ2…にて検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する。即ち、工場用コンピュータ1にて、これらのデータを収集し記憶・蓄積すると共に、このとき一意なロギングIDを有するデータも一緒に記憶される。なお、この一意なロギングIDデータは、例えば、公共機関が発行する統括管理番号や発送側施設(業者)の固有番号や流通品のロット番号等とされる。
そして、流通品の発送時に於て、発送場用コンピュータ3に輸送中品温監視手段S3 (以下タグS3 と言うことがある)を接続し、工場用コンピュータ1に記憶されている上記品温関連データ───即ち、工場生産状況データや品温データやロギングIDデータ等───をタグS3 に入力(受渡し)する。なお、タグS3 のプログラム部10には、予め流通品の状態(保存状態)を良好であると見なす設定値が入力されている。あるいは、品温関連データ等の入力時に設定値も入力するようにしても良い。
このようにしてタグS3 に品温関連データ等を入力すれば、タグS3 を流通品と共に輸送車両20の貨物室内に積込む。このとき、流通品を収納するための通い箱19内にタグS3 を設置するようにしても良い。その後、輸送車両20は受取側施設へ向けて出発するが、その際無線マーカーMから発信された電波信号Wが(輸送車両20内の)タグS3 にて受信され、タグS3 はこの発送側施設の場所データを記憶する。
そして、輸送車両20による輸送中は、貨物室内が流通品の保存に適した温度や湿度に調整されると共に、流通品の品温をタグS3 にて検知して継続的に時刻毎の品温データが記憶される。その後、輸送車両20が受取側施設(店舗)に到着すると、マーカーMから発信された電波信号WをタグS3 にて受信し、受取側施設の場所データが記憶される。
そして、受取側施設の荷受場に於て、輸送車両20の貨物室内からタグS3 を取出し、タグS3 を受取側品温監視手段S2 の荷受場用コンピュータ6に接続して、累積品温データや場所データや工場生産状況データ等の品温関連データを入力(受渡し)する。また、タグS3 では、その演算判定部11によって、累積品温データに基づいて測定値が算出され、かつ、プログラム部10に入力されている設定値と上記測定値を比較して流通品の状態の良否判定が継続的に行われていたので、この判定データも受取側品温監視手段S2 に入力される。これによって、荷受場用コンピュータ6のディスプレーに、図5に示すような判定画面Jが表示され、輸送された流通品の状態が良好であるか不良であるかをチェックすることができる。
このとき、流通品の状態が良好であれば、そのタグS3 が監視していた流通品は保存状態が良好であると見なされるので、受取側施設にて流通品を受取って保管庫やショーケースに保管し、かつ、受取側品温監視手段S2 の品温センサ2…にて流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを店舗用コンピュータ4に記憶させる。なお、タグS3 及び空となった通い箱19は、次回に来る輸送車両20にて発送側施設へ返却すれば良い。
一方、流通品の保存状態が不良であると判定されれば、受取側施設での流通品の受取りが拒否されると共に、受取側品温監視手段S2 (例えば荷受場用コンピュータ6)から通信ネットワークNを介して発送側品温監視手段S1 (例えば工場用コンピュータ1)へ流通品不良データが送信される。このとき、(上述した)情報収集センター用コンピュータ7へも流通品不良データが送信されて流通品の異常(事故)発生が報告される。そして、情報収集センター用コンピュータ7からその流通品不良データが他の受取側施設へ送信され、他の受取側施設は前もってその流通品(同じロットの流通品)が不良であることを知ることができる。なお、保存状態が不良であった流通品は、発送側施設へ送り返されて廃棄処分又は劣化の程度に応じて適切な方法(再利用など)で処置される。
ところで、タグS3 には、(図2と図3で説明したように)流通品の状態の良否判定を見ることができるOKランプ14及びNOランプ15が設けられており、一方のランプ14,15のみ点灯しているため、タグS3 だけでも良否判定を知ることができるが、上述のようにタグS3 から受取側品温監視手段S2 の荷受場用コンピュータ6に累積品温データや判定データ等の品温関連データを入力することによって、ディスプレーに表示された判定画面J(図5参照)を見て判定結果の再確認や判定結果についての詳しい内容を知ることができると共に、発送側品温監視手段S1 及び情報収集センター用コンピュータ7へ自動的に流通品不良データを送信することができ、迅速に対応することができる。
ここで、流通品の状態の良否を判定する方法の一例を説明する。図3で説明したタグS3 は、(上述したように)受取側施設に到着して輸送車両20の貨物室内から取出されるときまでの累積品温データに基づいて測定値を算出し、測定値と設定値を比較して良否判定を決定するよう回路構成されているが、この測定値は、図5と図6で示す上記判定画面Jに表示された時間面積グラフGの斜線部Aの総合計面積であり、これを測定時間面積としている。この時間面積グラフGは、時間経過に伴う管理基準温度(線B)に対する品温(グラフ線C)の変化を示し、品温(グラフ線C)が管理基準温度(線B)よりも高い部分が上記斜線部Aである。また、測定値に対する設定値は、所定の設定時間面積とされている。
そして、設定時間面積をE0 とし、測定時間面積をE1 としたときに、E0 ≧E1 であれば流通品の保存状態が良好であると判定し、E0 <E1 であれば流通品の保存状態が不良であると判定している。即ち、設定時間面積E0 を流通品(飲食料品)の保存状態に影響がないとされる微生物数と見なし、測定時間面積E1 を流通品(飲食料品)内に含まれる微生物数と見なし、E0 ≧E1 であれば流通品の保存状態に影響がないと判定している。この時間面積と微生物数との関係は、予め行われた実験結果に基づいている。また、良否判定のもう一つの条件として、品温上限温度(線D)を設定しており、品温(グラフ線C)が上限温度(線D)を越えれば、E0 ≧E1 であっても流通品の保存状態は不良であると判定し、より厳しく品温管理・品質管理を行っている。なお、判定画面Jには判定結果(良好又は不良)が表示されると共に、設定時間面積、測定時間面積、品温上限温度、品温最高温度等のデータが表示される。また、判定画面Jの備考の欄には、例えば、発送側施設を出発した時間と受取側施設に到着した時間及び輸送時間等を含む場所データを表示するも、好ましい。
以上、基本的な流通品温管理方法の一例を説明したが、次に実際的な流通過程における流通品温管理方法及び流通品温管理装置を説明する。図7は、加工場にて製造した食料品(例えば惣菜類)を、スーパーやコンビニエンスストア等に輸送する場合の流通過程を示している。このとき、加工場の仕入先として原料工場や食肉工場や魚市場等が存在し、また、加工場と店舗の間には配送センターが存在している。従ってこの場合、仕入先は加工場に対して発送側施設(加工場は仕入先に対して受取側施設)となり、加工場は配送センターに対して発送側施設(配送センターは加工場に対して受取側施設)となり、配送センターは店舗に対して発送側施設(店舗は配送センターに対して受取側施設)となるが、ここでは仕入先を第1発送側施設とし、加工場を第2発送側施設とし、配送センターを第3発送側施設とし、店舗を受取側施設として説明する。
図1と図7に示すように、第1・第2・第3発送側施設には各々発送側品温監視手段S1 が設けられ、受取側施設には受取側品温監視手段S2 が設けられ、これらは通信ネットワークNにより相互に接続されると共に、通信ネットワークNを介して情報収集センター用コンピュータ7と接続されている。また、第1・第2・第3発送側施設及び受取側施設には、各々無線マーカーMが設置される。
図4を参照しつつこのような流通品温管理装置における流通品温管理方法を説明すると、第1発送側施設に於て、原料工場や食肉工場や魚市場では各々の品温監視手段S1 により加工中及び/又は保管中の食品材料(ハム、食肉、魚等)の品温が測定・記憶される。そして出荷時には、発送側品温監視手段S1 から品温データ等の品温関連データをタグS3 (輸送中品温監視手段S3 )に入力し、そのタグS3 を食品材料と共に輸送車両20へ積込む。このとき、一つの発送側施設が複数の加工場へ配送する場合は、少なくとも加工場と同じ個数のタグS3 …が必要となる。そして、各第1発送側施設から輸送車両20…が出発する際に、各無線マーカーM…からの場所データが各タグS3 …に入力される。
各輸送車両20…の貨物室内のタグS3 …によって、輸送中の各食品材料の品温が継続的に測定・記憶されると共に、各輸送車両20…が第2発送側施設(加工場)に到着する際に無線マーカーMからの場所データが記憶される。そして、第2発送側施設の発送側品温監視手段S1 に各タグS3 …の累積品温データ及び場所データ等を入力し、各食品材料の保存状態の良否を判定し、良好であれば食品材料を積降し、不良であれば受取りが拒否されると共に、第1発送側施設へ流通品不良データが送信される。このとき、流通品不良データが情報収集センター用コンピュータ7を経由して他の加工場へ送信されるようにしても良い。
その後、加工場に積降した食品材料は工場内に搬送され、加工されて製品となり、保管庫内に保管される。このときの加工中の食品材料や保管中の製品は、発送側品温監視手段S1 によって品温が測定・記憶される。
そして出荷時には、(図4の※に示すように)発送側品温監視手段S1 からタグS3 へこれまでの累積品温データ及び場所データ等を入力し、そのタグS3 を製品と共に輸送車両20へ積込む。このとき、製品が前もって複数の店舗毎に(通い箱19…等にて)振り分けられる場合は、複数のタグS3 …が各店舗毎に振り分けられる。そして、第2発送側施設から輸送車両20が出発する際に無線マーカーMからの場所データが各タグS3 …に入力される。
その後、輸送車両20内のタグS3 …によって、輸送中の各製品の品温が継続的に測定・記憶されると共に、輸送車両20が第3発送側施設(配送センター)に到着する際に無線マーカーMからの場所データが記憶される。そして、第3発送側施設の発送側品温監視手段S1 に各タグS3 …の累積品温データ及び場所データ等を入力し、各製品の保存状態の良否を判定し、良好な製品は積降し、不良な製品は受取りが拒否されると共に、第2発送側施設へ流通品不良データが送信される。このとき、流通品不良データが情報収集センター用コンピュータ7へも送信されるようにしても良い。そして、配送センターへ積降した製品は、保管庫内に保管され、発送側品温監視手段S1 によって保管中の品温が測定・記憶される。
その後の配送時には、(図4の※に示す如く)発送側品温監視手段S1 からタグS3 へこれまでの累積品温データ及び場所データ等を入力し、そのタグS3 を製品と共に輸送車両20へ積込む。このとき、製品は複数の店舗毎に(通い箱19…等にて)振り分けられるため、複数のタグS3 …が各店舗毎に振り分けられる。そして、第3発送側施設から輸送車両20が出発する際に無線マーカーMからの場所データが各タグS3 …に入力される。
その後、輸送車両20内のタグS3 …によって、輸送中の各製品の品温が継続的に測定・記憶されると共に、輸送車両20が受取側施設(店舗)に到着する際に無線マーカーMからの場所データが記憶される。そして、受取側施設の受取側品温監視手段S2 にタグS3 の累積品温データ及び場所データ等を入力し、製品の保存状態の良否の判定結果を見る。そして、判定が良好であれば製品を積降し、判定が不良であれば受取りが拒否されると共に、受取側品温監視手段S2 から通信ネットワークNを介して発送側品温監視手段S1 (配送センター側乃至加工場側)及び情報収集センター用コンピュータ7に流通品不良データが送信される。なおこの間、他の店舗に配送する製品の品温計測及び記録は継続されている。積降した製品は、店舗内の保管庫やショーケースに収納保管され、受取側品温監視手段S2 によって保管中の品温の測定と記憶が継続される。
そして、1件目の店舗への配送が終われば、続いて2件目以降の店舗へも同様に、製品の保存状態が良好であれば送り渡し、不良であればそのまま引き取る。なお、配送終了後、保存状態が不良であった製品は配送センターを経由して加工場へ送り返され、廃却又は劣化の程度に応じて適切に処置される。
なお、タグS3 の受渡しと回収は、第1・第2発送側施設の間、第2・第3発送側施設の間、及び第3発送側施設と受取側施設の間で行うようにすれば良い。また、回収されたタグS3 は、リセットして再使用される。
ところで、一つの店舗で製品の不良(流通品の異常)が発見されると、配送センターや加工場、及び情報収集センターへ製品不良が報告されるが、情報収集センターへ製品不良が報告されることによって、情報収集センター用コンピュータ7から他の店舗の受取側品温監視手段S2 …へ直ちに流通品不良データが送信され、他の店舗側は不良製品と同じロットの製品が配送される前に不良であることを知ることができ、店舗側でも迅速に在庫調整等に対応することができる。また、配送センターや加工場へ製品不良が報告されることによって、不良製品と同じロットの在庫品及び関連製品等の出荷停止や製造停止を直ちに判断することができる。
また、情報収集センター用コンピュータ7は、各発送側施設───原料工場、食肉工場、魚市場等と、加工場と、配送センター等───の発送側品温監視手段S1 …及び各受取側施設(複数の店舗)の受取側品温監視手段S2 …からの品温データや場所データ等を記憶・蓄積することができるため、原料から店舗まで一貫した衛生管理が可能であり、流通経路の途中で流通品に異常(事故)が発生した場合に、迅速に対応することができると共に、累積品温データや場所データ等を検証してどの時点で異常が発生したかを確実に知ることができ、迅速に原因を究明することができる。従って、特に、細菌が発生し易い食料品の場合、このように消費者へ渡るまでの品温管理を行うことによって衛生的に安全な食品流通を図ることができる。
以上は、発送側品温監視手段S1 と受取側品温監視手段S2 と情報収集センター用コンピュータ7とを、有線通信網の通信ネットワークNで接続して双方向通信可能とした場合を図1等で説明したが、発送側品温監視手段S1 と受取側品温監視手段S2 と情報収集センター用コンピュータ7とが有線通信網の通信ネットワークNで接続されない場合、無線(通信ネットワークN)で情報収集センター用コンピュータ7へ流通品の品温データを送信し、かつ、品温データを上記コンピュータ7にて評価して流通品の状態の良否判定を行うようにしても良い。
つまり、発送側施設に於て、工場用コンピュータ1や発送場用コンピュータ3や輸送中品温監視手段S3 (タグS3 )に無線送受信手段S4 を接続し、加工中や保管中や発送直前の流通品の品温データ等を無線送受信手段S4 から無線で情報収集センター用コンピュータ7へ送信する。この無線送受信手段S4 は、ボックス型の装置であって、電波発信部と受信部を有する。この無線送受信手段S4 から品温データ等を送信された情報収集センター用コンピュータ7は、その品温データを評価した後、判定データを無線送受信手段S4 へ送信(返信)し、無線送受信手段S4 から工場用コンピュータ1や発送場用コンピュータ3にその判定データを入力すれば判定画面J(図5参照)を見ることができる。一方、受取側施設に於ても同様に、タグS3 又は荷受場用コンピュータ6又は店舗用コンピュータ4に無線送受信手段S4 を接続して、荷受前やすでに保管中の流通品の累積品温データを情報収集センター用コンピュータ7に送信し、コンピュータ7からの判定データを無線送受信手段S4 にて受信し、判定データを荷受場用コンピュータ6又は店舗用コンピュータ4に入力すれば判定画面Jを見ることができる。従って、特に輸送後の流通品の良否判定を行う場合、輸送中品温監視手段S3 であれば記憶容量も小さく複雑な判定処理をするにも困難性を伴うが、情報収集センター用コンピュータ7であれば記憶容量も膨大であり、複雑で高度な判定処理も迅速に行うことができ、受取側施設へも短時間(例えば数分)で判定結果を返送することができる。
また、本発明における流通品の状態の良否を判定する他の方法としては、図8に示すように、流通品の累積品温データに基づいてグラフ化される品温曲線Cと、予め測定された複数の微生物増殖パターンテスト曲線F…とを比較して、流通品の状態の良否を判定する方法がある。この微生物増殖パターンテスト曲線Fは、恒温槽等にてある特定の微生物を培養したときの温度曲線であり、一つの温度曲線についてどのように微生物が増殖するか(総数や増殖率等)を調べ、多数の異なるパターンの温度曲線について総数や増殖率等を調べる。さらに、このような測定を複数種類の微生物について行う。これにより、温度曲線と微生物の増殖傾向の関係が分かり、どのような温度曲線の場合は微生物が増殖し易いということが分かる。即ち、不良温度曲線F′が分かる。そして、これら複数の微生物増殖パターンテスト曲線F…(温度曲線)及びその測定結果等のデータを、例えば情報収集センター用コンピュータ7に予め入力しておき、発送側品温監視手段S1 や受取側品温監視手段S2 からの品温データに基づく品温曲線Cと比較する。そして、例えば、品温曲線Cが不良温度曲線F′にある程度近似した波形であれば不良と判定する。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されず、例えばタグS3 (輸送中品温監視手段S3 )にディスプレイを設け、文字により判定結果やその内容を表示できるよう構成するも良い。
あるいは、タグS3 の演算判定部11を省略し、演算判定回路を受取側品温監視手段S2 (及び図7で説明した第2・第3発送側施設の発送側品温監視手段S1 )に設け、タグS3 から入力した累積品温データに基づいて受取側品温監視手段S2 (及び発送側品温監視手段S1 )が独自に測定値を算出して設定値と比較し、流通品の状態の良否を判定するように構成しても良い。
また、本実施の形態では加工食料品をスーパーやコンビニエンスストアへ輸送する流通経路を例に挙げて説明したが、その他のあらゆる飲食料品(例えば、青果類や食肉類や鮮魚類や牛乳など)のあらゆる流通経路(例えば、学校や企業等へ給食用の食料品を輸送する場合等)における品温衛生管理に適用することができ、これら複数の流通経路における流通品の品温管理を情報収集センター用コンピュータ7にて同時に集中管理することができる。
以上のように本発明によれば、流通品の発送側施設に設けられると共に流通品の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する発送側品温監視手段S1 と、発送側施設から輸送された流通品を受取る複数の受取側施設に設けられると共に受取って保管した流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する受取側品温監視手段S2 と、発送側品温監視手段S1 からの品温データを受渡し可能でかつ輸送中の流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶すると共に受取側品温監視手段S2 へ累積品温データを受渡し可能な輸送中品温監視手段S3 と、を備え、さらに、輸送中品温監視手段S3 及び/又は受取側品温監視手段S2 にて、流通品の受取側施設への到着時の品温データをチェックして流通品の状態の良否を判定可能とすると共に、複数の受取側品温監視手段S2 から通信ネットワークNを介して発送側品温監視手段S1 へ流通品不良データを送信可能とし、かつ、通信ネットワーク(N)を介して複数の受取側施設の受取側品温監視手段S2 に接続される情報収集センター用コンピュータ7を設け、コンピュータ7にて複数の受取側施設の受取側品温監視手段S2 に流通品不良データを送信可能としたので、発送側施設における流通品の製造加工時及び/又は保管時の品温管理を行うことができると共に、引き続いて流通品の輸送時の品温管理を行うことができる。さらに、発送側施設に到着した際に流通品の保存状態の良否を判定することができると共に、発送側施設における流通品の保管時の品温管理を行うことができる。従って、特に、細菌が発生し易い飲食料品業界への導入に好適であり、保存状態が不良の飲食料品を受取側施設(店舗)内に搬入するのを未然に防止し、品温管理(衛生管理)の行き届いた安全な飲食料品のみを消費者に提供することができる。
さらに、受取側施設で万が一流通品が不良と判定された異常発生時には、その受取側施設から(情報収集センター用コンピュータ7を介して)流通品不良データが他の受取側施設へ送信されるので、例えば1件目の店舗で流通品の異常が確認されれば、2件目以降の店舗にはその流通品の不良報告が直ちに伝えられ前もって状況を知ることができるので、店舗側は迅速に在庫調整等を対処することができる。かつ、発送側施設にも流通品の不良が報告されるので、この流通品の在庫品の出荷停止や製造停止等の対策を迅速に行うことができると共に、累積品温データが記録・保存されているため異常原因の所在を明確にでき、迅速に異常原因を分析して再発防止に役立てることができる。
また、発送側施設及び受取側施設に無線マーカーMを各々設置し、無線マーカーMから出力された場所データを、輸送中品温監視手段S3 にて受信し記憶するようにしたので、場所データにより発送側施設の出発時刻と受取側施設への到着時刻を記録することができると共に、輸送時間を算出し記録することができる。従って、受取側施設に輸送された流通品の流通経路を確認することができると共に、流通品の異常が発生した場合には、異常発生場所がどこであるかを正確に把握することができ、輸送車両20による輸送中に異常発生した場合は輸送時間も検証することができる。
また、輸送中品温監視手段S3 が、流通品の品温を検知する品温検知部8と、品温検知部8からの品温データ及び無線マーカーMからの場所データを記憶するデータ記憶部9と、流通品の状態を良好であると見なす設定値を入力可能なプログラム部10と、累積品温データに基づいて測定値を算出すると共に設定値と測定値を比較して流通品の状態の良否を判定する演算判定部11と、を備え、輸送中品温監視手段S3 にて流通品の状態の良否を判定可能としたので、輸送中品温監視手段S3 にて流通品の保存状態の良否を判定することができるため、輸送車両20の乗務員が輸送中の流通品の保存状態をチェックをすることができる。従って、例えば、長距離輸送の途中で流通品の異常発生が確認された場合、発送側施設へ引き返すことを乗務員が独自に判断して、労力や輸送コストの無駄を省略することができる。
また、流通品を複数の受取施設へ配送する発送側施設に於て、発送側品温監視手段S1 にて流通品の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶し、発送側品温監視手段S1 からの品温データを輸送中品温監視手段S3 に入力すると共に、輸送中品温監視手段S3 にて輸送中の流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶し、受取側施設に到着した後、輸送中品温監視手段S3 からの累積品温データを複数の受取側施設の受取側品温監視手段S2 の荷受場用コンピュータ6へ受渡し、流通品の状態を良好であると見なす設定値と累積品温データに基づいて算出した測定値を比較して、流通品の状態の良否を判定し、流通品の状態が良好であれば、流通品を受取側施設内に搬入し保管してその受取側施設の受取側品温監視手段S2 にて継続的に時刻毎の品温データを記憶し、流通品の状態が不良であれば、受取側施設での受取りを拒否すると共に、流通品不良データを通信ネットワークNを介してその受取側施設の受取側品温監視手段S2 から発送側品温監視手段S1 と情報収集センター用コンピュータ7へ送信し、通信ネットワークNを介して情報収集センター用コンピュータ7から他の受取側施設の受取側品温監視手段S2 に流通品不良データを送信するので、発送側施設における流通品の製造加工時及び/又は保管時の品温管理を行うことができると共に、引き続いて流通品の輸送時の品温管理を行うことができる。さらに、発送側施設に到着した際に流通品の保存状態の良否を判定することができると共に、発送側施設における流通品の保管時の品温管理を行うことができる。従って、特に、細菌が発生し易い飲食料品業界への導入に好適であり、保存状態が不良の飲食料品を受取側施設(店舗)内に搬入するのを未然に防止し、品温管理(衛生管理)の行き届いた安全な飲食料品のみを消費者に提供することができる。
さらに、受取側施設で万が一流通品が不良と判定された異常発生時には、その受取側施設から(情報収集センター用コンピュータ7を介して)流通品不良データが他の受取側施設へ送信されるので、例えば1件目の店舗で流通品の異常が確認されれば、2件目以降の店舗にはその流通品の不良報告が直ちに伝えられ前もって状況を知ることができるので、店舗側は迅速に在庫調整等を対処することができる。かつ、発送側施設にも流通品の不良が報告されるので、この流通品の在庫品の出荷停止や製造停止等の対策を迅速に行うことができると共に、累積品温データが記録・保存されているため異常原因の所在を明確にでき、迅速に異常原因を分析して再発防止に役立てることができる。
また、発送側施設に設置した無線マーカーMから発送側場所データを出力して輸送中品温監視手段S3 にて記憶すると共に、受取側施設に設置した無線マーカーMから受取側場所データを出力して輸送中品温監視手段S3 にて記憶するようにしたので、場所データにより発送側施設の出発時刻と受取側施設への到着時刻を記録することができると共に、輸送時間を算出し記録することができる。従って、受取側施設に輸送された流通品の流通経路を確認することができると共に、流通品の異常が発生した場合には、異常発生場所がどこであるかを正確に把握することができ、輸送車両20による輸送中に異常発生した場合は輸送時間も検証することができる。
流通品の状態が良好であると見なす設定値を、予め輸送中品温監視手段S3 に入力し、受取側施設への到着時に、輸送中品温監視手段S3 にて累積品温データに基づいて算出した測定値と設定値を比較して、流通品の状態の良否を判定可能とするので、輸送中品温監視手段S3 にて流通品の保存状態の良否を判定することができるため、輸送車両20の乗務員が輸送中の流通品の保存状態をチェックをすることができる。従って、例えば、長距離輸送の途中で流通品の異常発生が確認された場合、発送側施設へ引き返すことを乗務員が独自に判断して、労力や輸送コストの無駄を省略することができる。
流通品の累積品温データに基づいてグラフ化される品温曲線と、予め測定された複数の微生物増殖パターンテスト曲線とを比較して、流通品の状態の良否を判定するので、容易かつ迅速に流通品の良否の判定を行うことができる。
本発明に係る流通品温管理装置の実施の一形態を示す構成説明図である。 輸送中品温監視手段を示す斜視図である。 輸送中品温監視手段及び無線マーカーを示すブロック図である。 本発明に係る流通品温管理方法を説明するフローチャート図である。 受取側品温監視手段のディスプレイに表示された判定画面を示す図である。 時間面積グラフを示すグラフ図である。 具体的な流通過程における流通品温管理方法を説明する説明図である。 流通品の良否判定を説明するグラフ図である。
符号の説明
6 荷受場用コンピュータ
7 情報収集センター用コンピュータ
8 品温検知部
9 データ記憶部
10 プログラム部
11 演算判定部
1 発送側品温監視手段
2 受取側品温監視手段
3 輸送中品温監視手段
N 通信ネットワーク
M 無線マーカー

Claims (7)

  1. 流通品の発送側施設に設けられると共に上記流通品の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する発送側品温監視手段(S1 )と、上記発送側施設から輸送された流通品を受取る複数の受取側施設に設けられると共に受取って保管した流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶する受取側品温監視手段(S2 )と、上記発送側品温監視手段(S1 )からの品温データを受渡し可能でかつ輸送中の流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶すると共に上記受取側品温監視手段(S2 )へ累積品温データを受渡し可能な輸送中品温監視手段(S3 )と、を備え、さらに、上記輸送中品温監視手段(S3 )及び/又は上記受取側品温監視手段(S2 )にて、流通品の受取側施設への到着時の品温データをチェックして流通品の状態の良否を判定可能とすると共に、複数の受取側品温監視手段(S2 )から通信ネットワーク(N)を介して発送側品温監視手段(S1 )へ流通品不良データを送信可能とし、かつ、該通信ネットワーク(N)を介して上記複数の受取側施設の受取側品温監視手段(S2 )に接続される情報収集センター用コンピュータ(7)を設け、該コンピュータ(7)にて複数の受取側施設の受取側品温監視手段(S2 )に流通品不良データを送信可能としたことを特徴とする流通品温管理装置。
  2. 発送側施設及び受取側施設に無線マーカー(M)を各々設置し、該無線マーカー(M)から出力された場所データを、輸送中品温監視手段(S3 )にて受信し記憶するようにした請求項1記載の流通品温管理装置。
  3. 輸送中品温監視手段(S3 )が、流通品の品温を検知する品温検知部(8)と、該品温検知部(8)からの品温データ及び無線マーカー(M)からの場所データを記憶するデータ記憶部(9)と、流通品の状態を良好であると見なす設定値を入力可能なプログラム部(10)と、累積品温データに基づいて測定値を算出すると共に上記設定値と測定値を比較して流通品の状態の良否を判定する演算判定部(11)と、を備え、輸送中品温監視手段(S3 )にて流通品の状態の良否を判定可能とした請求項2記載の流通品温管理装置。
  4. 流通品を複数の受取施設へ配送する発送側施設に於て、発送側品温監視手段(S1 )にて上記流通品の製造加工工程中及び/又は保管中の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶し、上記発送側品温監視手段(S1 )からの品温データを輸送中品温監視手段(S3 )に入力すると共に、該輸送中品温監視手段(S3 )にて輸送中の流通品の品温を検知して継続的に時刻毎の品温データを記憶し、受取側施設に到着した後、上記輸送中品温監視手段(S3 )からの累積品温データを上記複数の受取側施設の受取側品温監視手段(S2 )の荷受場用コンピュータ(6)へ受渡し、流通品の状態を良好であると見なす設定値と上記累積品温データに基づいて算出した測定値を比較して、流通品の状態の良否を判定し、流通品の状態が良好であれば、流通品を受取側施設内に搬入し保管してその受取側施設の受取側品温監視手段(S2 )にて継続的に時刻毎の品温データを記憶し、流通品の状態が不良であれば、受取側施設での受取りを拒否すると共に、流通品不良データを通信ネットワーク(N)を介してその受取側施設の受取側品温監視手段(S2 )から発送側品温監視手段(S1 )と情報収集センター用コンピュータ(7)へ送信し、上記通信ネットワーク(N)を介して該情報収集センター用コンピュータ(7)から他の受取側施設の受取側品温監視手段(S2 )に流通品不良データを送信することを特徴とする流通品温管理方法。
  5. 発送側施設に設置した無線マーカー(M)から発送側場所データを出力して輸送中品温監視手段(S3 )にて記憶すると共に、受取側施設に設置した無線マーカー(M)から受取側場所データを出力して輸送中品温監視手段(S3 )にて記憶するようにした請求項4記載の流通品温管理方法。
  6. 流通品の状態が良好であると見なす設定値を、予め輸送中品温監視手段(S3 )に入力し、受取側施設への到着時に、輸送中品温監視手段(S3 )にて累積品温データに基づいて算出した測定値と上記設定値を比較して、流通品の状態の良否を判定可能とする請求項4又は5記載の流通品温管理方法。
  7. 流通品の累積品温データに基づいてグラフ化される品温曲線と、予め測定された複数の微生物増殖パターンテスト曲線とを比較して、流通品の状態の良否を判定する請求項4、5又は6記載の流通品温管理方法。
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