JP3973709B2

JP3973709B2 - Molded inkjet recording paper

Info

Publication number: JP3973709B2
Application number: JP26798595A
Authority: JP
Inventors: 一博野島; 正博森江
Original assignee: Oji Holdings Corp; Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd; Oji Holdings Corp
Priority date: 1995-09-22
Filing date: 1995-09-22
Publication date: 2007-09-12
Anticipated expiration: 2015-09-22
Also published as: JPH0986034A

Description

【０００１】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、彫刻された表面を有する型付きインクジェット記録用紙に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、包装紙、包装容器、ラベル、レター用紙、印刷用紙あるいは壁紙等において、その表面に美的な図柄、マーク、模様等の彫刻を型付け加工（Embossing）により施した型付き紙が知られている。このような型付け紙はオフセット印刷やグラビア印刷により印刷されていた。
【０００３】
上記型付け加工としては、一般的に、彫刻ロールを雄型、弾性ロールを雌型として歯車の噛合いと同じように上下に組み合わされた２本の圧接されたロール間に、原紙に顔料と接着剤を主成分とする顔料塗被液を塗被した塗被紙を通紙させることにより行われる。
【０００４】
さらに、他の型付け加工としては、長網抄紙機により抄紙する過程において、例えば、プレスパートでプレスマークを付与する方法（原紙そのものへの型付け方法）がある。
【０００５】
一方、近年、インクジェットプリンタによる印刷、即ち、記録が普及している。このインクジェットプリンタは、インクを多数のノズルから噴出することにより記録を行なうため、型付き紙のような表面に凹凸を有する用紙にも比較的画像品質が高い記録が可能である。
【０００６】
ところで、このインクジェットプリンタ用の記録用紙としては、インク吸収性に富む上質紙や原紙の表面に多孔性顔料を塗被した塗被紙が使用されている。
【０００７】
しかし、上記のインクジェット記録用紙を型付け加工することなく平滑な表面のまま記録したとしても、表面の光沢が低いため記録画像品質に欠ける。そこで、このような問題点を解決するために、特開平７−１４９０３８号公報は、表面の優れた平滑性と強光沢を有し、かつ、インクジェットプリンタのインク吸収性に優れたインクジェット記録用紙を開示している。
【０００８】
このインクジェット記録用紙は、原紙上に、顔料、接着剤及びポリアルキレンポリアミン類とジシアンジアミドを共重合してなるカチオン性樹脂を含有する下塗り塗被層、さらに該下塗り塗被層上にエチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合させてなる４０℃以上のガラス転移点を持つ重合体を含有するキャスト塗被層を積層して成る。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
上記のインク吸収性に富む上質紙や原紙の表面に多孔性顔料を塗被した塗被紙を型付け加工すると、上述した記録画像品質の問題の他に、型が見づらくなるという問題点があった。このような型付き紙の商品価値は著しく低下する。
【００１０】
さらに、上記のインク吸収性に富む上質紙や原紙の表面に多孔性顔料を塗被した塗被紙を型付け加工すると、型付けの凹部の深さによってインクジェット吸収性が悪化する場合があるという問題点があった。これは、塗被層が凹部分において押しつぶされてしまうため当該部分においてインクの吸収不良を生じるためであると考えられる。
【００１１】
さらに、特開平７−１４９０３８号公報に開示されるようなインクジェット記録用紙に型付け加工を施した場合においても記録ムラが生じる場合があり、当該記録ムラの調整はインクジェットプリンタのインキ噴射量等の設定を変更して行なうことで対応する必要があった。このようなインクジェットプリンタの設定は経験的に得られるものであるため、安定した記録画像品質を維持することが困難であるという問題点があった。
【００１２】
上記の課題に鑑み、本発明は見易く立体感に優れた型を有し、インクの吸収性、及び、記録画像品質に優れた型付きインクジェット記録用紙を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る型付きインクジェット記録用紙は、ＪＩＳ−Ｐ８１４２による表面光沢度が６０以上の基紙の表面に彫刻を施した型付きインクジェット記録用紙であって、該彫刻の深さが５μｍ以上５０μｍ以下であり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が５００秒以下であることを特徴とする。
【００１４】
上記ＪＩＳ−Ｐ８１４２による表面光沢度が６０以上の基紙を使用することにより型が見易くなる。表面光沢が６０未満になると型が見づらくなり型付き紙の商品価値が著しく低下するからである。
【００１５】
上記彫刻の深さは５μｍ以上５０μｍ以下にすることにより、インクジェットプリンタのインキ噴射量等の設定を特に調整することなくインク噴射ノズルと被記録面の凹部との距離が適正に保たれる。即ち、当該深さが５μｍ未満の場合には型が見づらくなり、また、５０μｍよりも深くなると凸部と凹部とにおける記録濃度の差が大きくなり記録濃度ムラを生じる。
【００１６】
上記のように彫刻の深さは５μｍ以上５０μｍ以下にすることが必要であるが、より明瞭な型を表現すると共により良好なインクジェット記録画像を得るためには１０μｍ以上３０μｍ以下にすることが望ましい。
【００１７】
上記ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度を５００秒以下にすることにより、インクの吸収性が確保される。即ち、透気度が５００秒よりも長くなるとインクの乾燥不良やにじみ等が発生する。
【００１８】
上記のように基紙の透気度を５００秒以下にするためには、型付け加工時のロールニップ圧や通紙温度を調整したり、あるいは、原紙に設ける塗被層中の顔料や接着剤等を適宜調整することにより行なう。上記ロールニップ圧に関しては、線圧としては１０kg/cm以上、４００kg/cm以下が好ましい。尚、上記基紙の透気度は３００秒以下１０秒以上であることが好ましい。１０秒未満の場合には表面平滑性が低下し、好ましくないからである。
【００１９】
尚、上記ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度は、基紙の彫刻凹部における測定値である。実際に測定する場合には、型付け紙を剪断して彫刻凹部の深さを採寸し、該深さになるよう該型付け紙となる基紙に線圧をかけ被試験紙を得る。
【００２０】
さらに、上記基紙はＪＩＳ−Ｐ８１４２による表面光沢度が６０以上のキャスト塗被紙であることが好適である。また、上記の特開平７−１４９０３８号のインクジェット記録用紙のように、表面の強光沢とインク吸収性が両立されているインクジェット記録用紙が好ましいが、本発明の数値を満たす用紙であればこのようなインクジェット記録用紙に限られない。
【００２１】
【実施例】
（実施例１）
顔料として無定形シリカ１００部、接着剤としてポリビニルアルコール１３部、カチオン性樹脂としてポリエチレンポリアミン系樹脂１３部、及び、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ１部を添加し下塗り塗被液を調整した。
【００２２】
この下塗り層用塗被液を米坪１００g/m²の原紙表面に乾燥重量で８g/m²になるようにエアーナイフコーターにより塗被、乾燥して下塗り原紙とした。
【００２３】
キャスト塗被液として、ガラス転移点８０℃のスチレン−２メチルヘキシルアクリレート共重合体１００部、離型剤としてステアリン酸エマルジョン１部よりなる固形分濃度が３０％のキャスト用塗被液を調整した。
【００２４】
この塗被液を上記の下塗り原紙上にロールコーターを用いて塗被した後、直ちに表面温度が７５℃の鏡面ドラムに圧接し、乾燥後離型し、ＪＩＳ−Ｐ８１４２による光沢度が６５のキャスト塗被紙を得た。
【００２５】
このキャスト塗被紙を、逆柄の彫刻の深さが１５０μｍの彫刻ロールとコットン材の弾性ロール間を通紙して型付きのインクジェット記録用紙を得た。尚、通紙時の線圧７０kg/cmである。
【００２６】
本実施例の型付きインクジェット記録用紙は、彫刻の凹部の深さが３０μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が５０秒であった。そして、記録直後に指で触れてもインクで指がまったく汚れず、記録濃度ムラも認められず、また、型付け部分が明瞭であり模様や図柄が鮮明に観察することができた。
【００２７】
（実施例２）
基紙として平滑なインクジェット記録用紙（キャノン製光沢紙ＧＰ−１０１）を、逆柄の彫刻の深さが１５０μｍの彫刻ロールとコットン材の弾性ロール間を通紙して型付きのインクジェット記録用紙を得た。尚、使用した基紙のＪＩＳ−Ｐ８１４２による表面光沢度は８６であり、また、通紙時の線圧７０kg/cmである。
【００２８】
本実施例のインクジェット記録用紙は、彫刻の凹部の深さが３０μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が９０秒であった。そして、記録直後に指で触れても指がまったく汚れず、記録濃度ムラも認められず、また、型付け部分が明瞭であり模様や図柄が鮮明に観察することができた。
【００２９】
（実施例３）
基紙として平滑なインクジェット記録用紙（キャノン製光沢紙ＮＳ−１０１）を使用し、線圧８０kg/cmとした他は実施例１と同様の方法により型付きのインクジェット記録用紙を得た。尚、使用した基紙のＪＩＳ−Ｐ８１４２による表面光沢度は８５である。
【００３０】
本実施例のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さが２５μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が２５０秒であった。そして、記録直後に指で触れても指がまったく汚れず、記録濃度ムラも認められず、また、型付け部分が明瞭であり模様や図柄が鮮明に観察することができた。
【００３１】
（実施例４）
実施例２と同様の基紙を使用し、線圧２０kg/cmとした他は実施例２と同様の方法により型付きのインクジェット記録用紙を得た。
【００３２】
本実施例のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さが２０μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が７０秒であった。そして、記録直後に指で触れても指がまったく汚れず、記録濃度ムラも認められず、また、型付け部分が明瞭であり模様や図柄が鮮明に観察することができた。
【００３３】
（実施例５）
実施例３と同様の基紙を使用し、線圧１５０kg/cmとした他は実施例２と同様の方法により型付きのインクジェット記録用紙を得た。
【００３４】
本実施例のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さが４０μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が４６０秒であった。そして、記録直後にはインク部分がわずかに光っていたが実用上問題はなく、記録濃度ムラも認められず、また、型付け部分が明瞭であり模様や図柄が鮮明に観察することができた。
【００３７】
（比較例１）
鏡面ドラムの温度を６０℃とした他は、上記実施例１と同様の方法によりＪＩＳ−Ｐ８１４２による表面光沢度が５５の型付きインクジェット記録用紙を得た。
【００３８】
本比較例のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さが３０μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が５０秒であった。記録直後に指で触れても指がまったく汚れず、記録濃度ムラも認められなかったが、型付け部分が不明瞭であり見づらかった。
【００３９】
（比較例２）
通紙時の線圧を３００kg/cmとした他は、上記実施例２と同様の方法により型付きインクジェット記録用紙を得た。
【００４０】
本比較例のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さが５５μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が１９０秒であった。記録直後にインクがわずかに光っているが実用上インク吸収性に問題はなく、型付け部分が明瞭であり模様や図柄が鮮明に観察することができたものの、記録濃度ムラが認められた。
【００４１】
（比較例３）
通紙時の線圧を２５０kg/cmとした他は、上記実施例３と同様の方法により型付きインクジェット記録用紙を得た。
【００４２】
本比較例のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さが６０μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が５５０秒であった。型付け部分が明瞭であり模様や図柄が鮮明に観察することができたものの、インクの乾燥不良によりインクが流れて実用に耐えず、また、記録濃度ムラが認められた。
【００４３】
（比較例４）
彫刻ロールの逆柄の彫刻の深さを１０μｍとした他は、上記実施例２と同様の方法により型付きインクジェット記録用紙を得た。
【００４４】
本比較例のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さが３μｍであり、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が８０秒であった。記録直後にインクがわずかに光っているが実用上インク吸収性に問題はなく、記録濃度ムラも認められなかったが、型付け部分が不明瞭であり見づらかった。
【００４５】
上記各実施例及び比較例は以下の方法により行なった。尚、当該測定結果を表１に示す。
【００４６】
彫刻深さは小坂研究所粗さ測定器ＴＤＦ−３Ａを使用しＲ−ＭＡＸ（μｍ）を測定した。
【００４７】
インク吸収性はシャープ株式会社製のカラーイメージジェットＩＯ−７３５Ｘにて記録を行い、インクの乾燥性を目視して評価した。即ち、記録直後に指で触れてもまったく汚れない場合を「◎」とし、記録直後インク部分がわずかに光っているものの実用上問題がない場合を「○」とし、記録直後インクの乾燥不良によりインクがながれて実用上耐えないものを「×」とした。
【００４８】
記録濃度ムラについてはシャープ株式会社製のカラーイメージジェットＩＯ−７３５Ｘにて記録を行い、記録パターンの濃度ムラを目視して評価した。即ち、記録濃度ムラがなく均一な記録画像である場合を「○」とし、記録パターンに濃度ムラがあるものを「×」とした。
【００４９】
型の明瞭性については目視にて評価し、型付け部分が明瞭で模様や図柄が鮮明に観察できるものを「○」とし、型付け部分が不明瞭で見にくいものを「×」とした。
【００５０】
【表１】

【００５１】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録用紙は、ＪＩＳ−Ｐ８１４２による表面光沢度が６０以上の基紙に型付け加工を行なうため、見易く立体感に優れた模様等の型を得ることができる。
【００５２】
また、本発明のインクジェット記録用紙は、彫刻の深さを５μｍ以上５０μｍ以下とすることにより、インクジェットプリンタのインキ噴射量等の設定を特に調整することなくインク噴射ノズルと被記録面の凹部との距離が適正に保つことが可能となり、見易く立体感に優れた模様等の型を得ることができると共に、記録濃度の差による記録濃度ムラを防止することができる。
【００５３】
また、本発明のインクジェット記録用紙は、ＪＩＳ−Ｐ８１１７による透気度が５００秒以下にすることによりインクの吸収性が確保され、インクの乾燥不良を防止することができる。[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a typed ink jet recording paper having an engraved surface.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there has been known a typed paper in which sculptures such as aesthetic patterns, marks, patterns, etc. are applied to the surface of a wrapping paper, a packaging container, a label, letter paper, printing paper, or wallpaper by embossing. . Such typed paper was printed by offset printing or gravure printing.
[0003]
In general, as the above-mentioned mold forming process, a pigment and an adhesive are applied to a base paper between two press-contacted rolls that are combined vertically with the engraving roll as a male and the elastic roll as a female. It is carried out by passing a coated paper coated with a pigment coating liquid containing as a main component.
[0004]
Furthermore, as another type forming process, for example, there is a method of giving a press mark by a press part in the process of making a paper by a long paper machine (a method of forming a base paper itself).
[0005]
On the other hand, in recent years, printing by an ink jet printer, that is, recording has become widespread. Since this ink jet printer performs recording by ejecting ink from a large number of nozzles, it is possible to perform recording with relatively high image quality even on a sheet having irregularities on its surface, such as a moulded sheet.
[0006]
By the way, as the recording paper for the ink jet printer, a high-quality paper having high ink absorbability and a coated paper in which a porous pigment is coated on the surface of a base paper are used.
[0007]
However, even if the above-described ink jet recording paper is recorded with a smooth surface without molding, the recorded image quality is poor because the surface gloss is low. In order to solve such problems, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-149038 discloses an ink jet recording sheet having excellent smoothness and high gloss on the surface and excellent ink absorbability of an ink jet printer. Disclosure.
[0008]
This ink jet recording paper has an undercoat coating layer containing a cationic resin formed by copolymerizing a pigment, an adhesive and polyalkylene polyamines and dicyandiamide on a base paper, and further an ethylenically unsaturated layer on the undercoat coat layer. It is formed by laminating a cast coating layer containing a polymer having a glass transition point of 40 ° C. or higher obtained by polymerizing a monomer having a bond.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
When the above-described high-quality paper with high ink absorbability and coated paper with a porous pigment coated on the surface of the base paper are subjected to die-molding, there is a problem that it becomes difficult to see the mold in addition to the above-mentioned recording image quality problem. . The commercial value of such typed paper is significantly reduced.
[0010]
Furthermore, when the above-described high-quality paper having a high ink absorbability or a coated paper in which a porous pigment is coated on the surface of the base paper is subjected to a mold process, the inkjet absorbability may be deteriorated depending on the depth of the recess of the mold. was there. This is presumably because the coating layer is crushed in the concave portion, resulting in poor ink absorption in that portion.
[0011]
Further, even when the ink jet recording paper as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 7-149038 is subjected to mold forming, recording unevenness may occur, and the adjustment of the recording unevenness may be performed by setting an ink ejection amount or the like of the ink jet printer. It was necessary to cope with it by changing. Since such an ink jet printer setting is obtained empirically, there is a problem that it is difficult to maintain a stable recorded image quality.
[0012]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a mold-type inkjet recording paper having a mold that is easy to see and excellent in three-dimensional effect, and has excellent ink absorbability and recorded image quality.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The typed inkjet recording paper according to the present invention is a typed inkjet recording paper obtained by engraving the surface of a base paper having a surface glossiness of 60 or more according to JIS-P8142, and the depth of the engraving is 5 μm or more and 50 μm or less. The air permeability according to JIS-P8117 is 500 seconds or less.
[0014]
By using a base paper having a surface glossiness of 60 or more according to JIS-P8142, the mold becomes easy to see. This is because when the surface gloss is less than 60, it is difficult to see the mold and the commercial value of the paper with the mold is significantly reduced.
[0015]
By setting the engraving depth to 5 μm or more and 50 μm or less, the distance between the ink ejection nozzle and the concave portion of the recording surface is properly maintained without particularly adjusting the setting of the ink ejection amount of the ink jet printer. That is, when the depth is less than 5 μm, it is difficult to see the mold, and when it is deeper than 50 μm, the difference in recording density between the convex portion and the concave portion becomes large, resulting in recording density unevenness.
[0016]
As described above, the depth of engraving needs to be 5 μm or more and 50 μm or less. However, in order to express a clearer mold and obtain a better ink jet recorded image, it is desirable to set the depth to 10 μm or more and 30 μm or less. .
[0017]
By setting the air permeability according to JIS-P8117 to 500 seconds or less, ink absorbability is ensured. That is, when the air permeability is longer than 500 seconds, ink drying failure or bleeding occurs.
[0018]
As described above, in order to set the air permeability of the base paper to 500 seconds or less, the roll nip pressure and the paper passing temperature at the time of molding are adjusted, or the pigment or adhesive in the coating layer provided on the base paper Is carried out by appropriately adjusting. Regarding the roll nip pressure, the linear pressure is preferably 10 kg / cm or more and 400 kg / cm or less. The air permeability of the base paper is preferably 300 seconds or less and 10 seconds or more. If the time is less than 10 seconds, the surface smoothness is lowered, which is not preferable.
[0019]
The air permeability according to JIS-P8117 is a measured value in the concave portion of the base paper. In the actual measurement, the embossed paper is sheared to measure the depth of the engraving concave portion, and linear pressure is applied to the base paper to be the embossed paper so as to obtain the depth to obtain a test paper.
[0020]
Further, the base paper is preferably cast coated paper having a surface glossiness of 60 or more according to JIS-P8142. Further, like the above-mentioned ink jet recording paper of JP-A-7-149038, an ink jet recording paper having both high gloss on the surface and ink absorbability is preferable. It is not limited to simple inkjet recording paper.
[0021]
【Example】
Example 1
An undercoat coating solution was prepared by adding 100 parts of amorphous silica as a pigment, 13 parts of polyvinyl alcohol as an adhesive, 13 parts of polyethylene polyamine resin as a cationic resin, and 1 part of sodium polyacrylate as a dispersant.
[0022]
The undercoat layer coating solution was coated on an air base coat surface of 100 g / m ^{2 with} an air knife coater so as to have a dry weight of 8 g / m ² and dried to obtain an undercoat base paper.
[0023]
A casting coating solution having a solid content concentration of 30% comprising 100 parts of a styrene-2-methylhexyl acrylate copolymer having a glass transition point of 80 ° C. and 1 part of stearic acid emulsion as a release agent was prepared as a casting coating solution. .
[0024]
This coating solution is applied onto the above base base paper using a roll coater, immediately pressed against a mirror drum having a surface temperature of 75 ° C., dried and released, and cast with a gloss of 65 according to JIS-P8142. Coated paper was obtained.
[0025]
The cast coated paper was passed between an engraving roll having a reverse pattern engraving depth of 150 μm and an elastic roll of cotton material to obtain a typed ink jet recording paper. The linear pressure at the time of paper feeding is 70 kg / cm.
[0026]
In the ink jet recording paper with a mold of this example, the depth of the concave portion of the engraving was 30 μm, and the air permeability according to JIS-P8117 was 50 seconds. Even if the finger was touched immediately after recording, the finger was not soiled at all by ink, recording density unevenness was not observed, and the embossed part was clear and the pattern and design could be observed clearly.
[0027]
(Example 2)
Smooth ink jet recording paper (Canon glossy paper GP-101) is used as the base paper, and the ink jet recording paper with the mold is passed between the engraving roll having a reverse pattern engraving depth of 150 μm and the elastic roll of cotton material. Obtained. The used base paper has a surface glossiness of 86 according to JIS-P8142, and a linear pressure of 70 kg / cm during paper feeding.
[0028]
In the ink jet recording paper of this example, the depth of the concave portion of the engraving was 30 μm, and the air permeability according to JIS-P8117 was 90 seconds. Further, even when touched with a finger immediately after recording, the finger was not stained at all, no recording density unevenness was observed, the embossed part was clear, and the pattern and design could be observed clearly.
[0029]
(Example 3)
Using a smooth ink jet recording paper (Canon glossy paper NS-101) as the base paper and setting the linear pressure to 80 kg / cm, a typed ink jet recording paper was obtained in the same manner as in Example 1. The used base paper has a surface glossiness of 85 according to JIS-P8142.
[0030]
The ink jet recording paper of this example had an engraving depth of 25 μm and an air permeability according to JIS-P8117 of 250 seconds. Further, even when touched with a finger immediately after recording, the finger was not stained at all, no recording density unevenness was observed, the embossed part was clear, and the pattern and design could be observed clearly.
[0031]
Example 4
A typed ink jet recording paper was obtained by the same method as in Example 2 except that the same base paper as in Example 2 was used and the linear pressure was 20 kg / cm.
[0032]
The ink jet recording paper of this example had an engraving depth of 20 μm and an air permeability according to JIS-P8117 of 70 seconds. Further, even when touched with a finger immediately after recording, the finger was not stained at all, no recording density unevenness was observed, the embossed part was clear, and the pattern and design could be observed clearly.
[0033]
(Example 5)
A typed inkjet recording paper was obtained by the same method as in Example 2 except that the same base paper as in Example 3 was used and the linear pressure was 150 kg / cm.
[0034]
The ink jet recording paper of this example had an engraving depth of 40 μm and an air permeability according to JIS-P8117 of 460 seconds. Immediately after the recording, the ink portion was slightly shining, but there was no practical problem, no recording density unevenness was observed, the embossed portion was clear, and the pattern and design could be observed clearly.
[0037]
(Comparative Example 1)
Except that the temperature of the mirror drum was 60 ° C., a typed ink jet recording paper having a surface glossiness of 55 according to JIS-P8142 was obtained in the same manner as in Example 1 above.
[0038]
The ink jet recording paper of this comparative example had an engraving depth of 30 μm and an air permeability according to JIS-P8117 of 50 seconds. Even if the finger was touched immediately after recording, the finger was not soiled at all and no uneven recording density was observed, but the imprinted part was unclear and difficult to see.
[0039]
(Comparative Example 2)
A die-type ink jet recording paper was obtained by the same method as in Example 2 except that the linear pressure during paper feeding was 300 kg / cm.
[0040]
The inkjet recording paper of this comparative example had an engraving depth of 55 μm and an air permeability according to JIS-P8117 of 190 seconds. Although the ink was slightly shining immediately after recording, there was no problem in practical use of the ink, and although the imprinted part was clear and the pattern and design could be observed clearly, recording density unevenness was observed.
[0041]
(Comparative Example 3)
A typed ink jet recording paper was obtained by the same method as in Example 3 except that the linear pressure during paper feeding was 250 kg / cm.
[0042]
The ink jet recording paper of this comparative example had an engraving depth of 60 μm and an air permeability according to JIS-P8117 of 550 seconds. Although the embossed part was clear and the pattern and the pattern could be clearly observed, the ink flowed due to poor drying of the ink, so that it could not be put into practical use, and recording density unevenness was recognized.
[0043]
(Comparative Example 4)
A die-type ink jet recording paper was obtained by the same method as in Example 2 except that the depth of engraving of the reverse pattern of the engraving roll was 10 μm.
[0044]
The inkjet recording paper of this comparative example had an engraving depth of 3 μm and an air permeability according to JIS-P8117 of 80 seconds. Although the ink was slightly shining immediately after recording, there was no problem in practical ink absorption, and no recording density unevenness was observed, but the imprinted part was unclear and difficult to see.
[0045]
Each of the above Examples and Comparative Examples was performed by the following method. The measurement results are shown in Table 1.
[0046]
The sculpture depth measured R-MAX (micrometer) using the Kosaka laboratory roughness measuring device TDF-3A.
[0047]
The ink absorptivity was recorded with a color image jet IO-735X manufactured by Sharp Corporation, and the drying property of the ink was visually evaluated. In other words, “◎” indicates that no smear occurs even when touched with a finger immediately after recording, and “◯” indicates that there is no practical problem although the ink portion is slightly shining immediately after recording. “X” indicates that the ink flowed and could not be practically used.
[0048]
The recording density unevenness was recorded with a color image jet IO-735X manufactured by Sharp Corporation, and the density unevenness of the recording pattern was visually evaluated. That is, the case where there was no recording density unevenness and a uniform recording image was “◯”, and the case where the recording pattern had density unevenness was “x”.
[0049]
The clarity of the mold was evaluated by visual inspection, and “◯” was given when the mold part was clear and the pattern or design was clearly observable, and “X” was given when the mold part was unclear and difficult to see.
[0050]
[Table 1]

[0051]
【The invention's effect】
Since the inkjet recording paper of the present invention is formed on a base paper having a surface glossiness of 60 or more according to JIS-P8142, it is possible to obtain a pattern such as a pattern that is easy to see and has an excellent stereoscopic effect.
[0052]
Further, the ink jet recording paper of the present invention has an engraving depth of 5 μm or more and 50 μm or less, so that the ink jet nozzle and the concave portion of the recording surface are not particularly adjusted without adjusting the setting of the ink jet amount of the ink jet printer. It is possible to keep the distance appropriate, and it is possible to obtain a pattern such as a pattern that is easy to see and excellent in stereoscopic effect, and it is possible to prevent recording density unevenness due to a difference in recording density.
[0053]
Further, the ink jet recording paper of the present invention has an air permeability according to JIS-P8117 of 500 seconds or less, thereby ensuring ink absorbability and preventing ink drying failure.

Claims

A typed ink jet recording paper in which a surface of a base paper having a surface glossiness of 60 or more according to JIS-P8142 is engraved, and the depth of the engraving is 5 μm to 50 μm, and the air permeability according to JIS-P8117 is A typed ink jet recording paper characterized by being 500 seconds or shorter.

The typed inkjet recording paper according to claim 1, wherein the base paper is cast coated paper.