JP3973193B2 - Magnetic detection circuit - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定磁場の磁気を検出することが可能な、特に、直交フラックスゲート型の磁気検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDA(Personal Digital Assistant)に用いる電子コンパス、即ち方位センサ,車載ナビゲーションシステムに用いるGPS装置の補完用方位センサ,無人搬送車の自動走行システムに用いる車体の姿勢制御用方位センサ,又は、高精度テレビの色ずれ補正を目的としたアクティブ磁気シールド用地磁気センサなど、被測定磁場の磁気(磁場の強さ及び方向)を検出することが可能な高精度であり小型,低価格の磁気センサに対する需要が増大している。
【0003】
従来のこの種の磁気センサとしては、ホール素子,MR素子,MI素子,量子干渉素子(SQUID),平行又は直交フラックスゲート型素子等が用いられている。これらのうちホール素子は低感度であり、またMR素子,MI素子等は、単体では磁場の方向検出ができず複数個必要とするという難点があるのに対し、フラックスゲート型素子は平行型,直交型のいずれにあっても単体で磁場の強さ及び方向の検出が可能であるという利点を有している。しかも検出出力の直線性,温度特性,分解能にも優れており、特に検出精度の面で、より高精度の検出が可能な直交フラックスゲート型素子が注目されている。
【0004】
図8は、直交フラックスゲート型素子の磁気センサ(磁気検出素子)の構成を示す斜視図であり、図中1は内部導体、2はコア、3は検出コイル、4は外部導体、100は高周波電源を示している。内部導体1は金属又はその他の導電性材料製であり、円柱形をなしている。また、外部導体4も金属又はその他の導電性材料製であり、内径が内部導体1の直径よりも大きい円筒形をなしている。内部導体1と外部導体4とは前者を内側に、後者を外側にして相互の間に絶縁材料を介在させた状態で同軸的に配設され、内部導体1及び外部導体4の、図中矢符にて示す磁気の検出方向の同じ側の一端部同士は端板4aによって電気的に接続されている。
【0005】
内部導体1の他端は、外部導体4の他端から所定長外方に突き出して位置せしめられている。これら内部導体1の外周面、外部導体4の内、外周面及び端板4aの内周面には絶縁材料を蒸着又はコーティングしてある。そしてこの内部導体1と外部導体4との間に形成されている円筒形をなす空間部内に、例えばパーマロイ(Ni−Fe合金)、センダスト(Fe−Al−Si合金)、ソフトフェライト等の軟質磁性材料にて円筒形に形成したコア2が嵌挿せしめられている。
【0006】
コア2の一端は端板4aの内周面に接する位置まで挿入され、また他端は外部導体4の他端から所定長突き出されている。このコア2と内部導体1、外部導体4との間は密接状態とする必要はなく、適宜の遊びがあって遊動可能な状態としてもよい。また、外部導体4の外周には検出コイル3が所定方向に所定回数巻回されている。
【0007】
上述した如くの磁気センサにて、内部導体1と外部導体4との他端部間に、高周波電源100から励磁電流を通流してコア2を励磁し、前記検出コイル3の出力に基づいて被測定磁場の磁気を検出する。
【0008】
図9は、内部導体1及び外部導体4に接続されて電流を通流すると共に、検出コイル3に接続されて被測定磁場の磁気を検出するための、従来の磁気検出回路の概略構成を示すブロック図であり、図10及び図11は、前記磁気検出回路の一例を示す回路図である。図中5は、セラミック発振子、水晶発振子等を用いる発振・分周回路であり、例えば7kHzと14kHzとの2種類の高周波電力(矩形波)が出力され、そのうち7kHzの高周波(励磁信号:周波数f)は、励磁回路6へ入力される。励磁回路6はコンデンサ(C)及び抵抗素子(R)を用いた充放電回路などからなり、入力された高周波を略正弦波化して励磁電流として出力し、内部導体1及び外部導体4へ印加される。また、発振・分周回路5から出力される高周波電力のうち、14kHzの高周波(検出用参照信号:周波数2f)は、位相検波器(同期整流器:PSD)8へ付与されるようになっている。
【0009】
ここで、図9乃至図11に示す磁気検出回路の場合、励磁電流の大きさ、即ち、コア2の磁化を飽和させるために必要な電流(ピーク電流)Ipは、コア2の材料の磁気特性(保磁力)及びコア2の形状(励磁磁路長)により一義的に決定され、平均励磁電流は約0.7Ipとなる。
【0010】
一方、検出コイル3の検出電圧は、バンドパスフィルタ(以下、BPF)7へ入力され、雑音を除去され、位相検波器8へ入力されて検波された後、C,R,オペアンプ等からなる整流・平滑回路9へ入力される。整流・平滑回路9は入力された検波信号を全波整流化及び平滑化し、磁場の強さに対応し向きに応じた正又は負の検出信号を出力する。
【0011】
図12は、直交フラックスゲート型の磁気センサにて磁気の検出を行う際における励磁電流、コア2の検出方向における磁化の程度、検出コイル3の出力電圧、及び整流・平滑回路9にて全波整流された検波信号夫々の波形図である。磁気センサを、その内部導体1及びコア2の軸心線を外部磁界(被測定磁場)の方向と平行になるように配置した場合、外部磁界の磁束はコア2に引き寄せられてコア2内を通る磁路が形成される。
【0012】
内部導体1に図12に示す如き正弦波の励磁電流を通流したとき、コア2の周面は磁化され、また、励磁電流が図12(a)に示す状態から増大して図12(b)に示す如く最大値に達したとき、コア2の磁化が飽和状態となり、外部磁界の磁束はコア2から離れて内部導体と平行となる。
【0013】
この間、コア2の検出方向の磁化の程度は図12に示す如くに低下し、また検出コイル3の出力電圧はコア2の検出方向の磁化の程度の低下率の大きい位置で大きくなり、該磁化の程度が最小値に達したときに0となる。
【0014】
励磁電流が最大値から減少していき、ゼロクロス点に達する過程で図12(c)に示す如く、再び外部磁界の磁束はコア2内を通るようになる。励磁電流の向きが逆になったとき、コア2の周面は周方向の逆向きに磁化され、励磁電流が減少して負の最大値に達したとき、コア2の磁化が再び飽和状態となり、外部磁界の磁束はコア2の軸心線と平行になる。この間、検出コイル3の出力はコア2の磁化の程度の増加率の大きい位置で小さくなり、該磁化の程度が最大値に達したときに再び0となる変化を繰り返す(図12(c)〜(e)参照)。この結果、励磁電流の1周期の変化に対応して検出コイル3の出力電圧は2周期分変化する。また、検出コイル3の出力電圧が位相検波器8にて検波され、整流・平滑回路9にて整流されることにより得られる信号は、図12に示す如く、4周期分変化する。
【0015】
上述した如く、内部導体1及び外部導体4間に正弦波の励磁電流を通流し、コア2を周期的に周方向に励磁することにより、コア2を通る外部磁界の磁束が変化し、図12に示す如く検出コイル3から外部磁界の強さに対応した出力電圧を得ることができる。
【0016】
なお、上記磁気検出回路には種々の有効な工夫が施されている。例えば、第1に励磁回路6の場合、発振・分周回路5から出力される電力の波形が矩形波であるため、正弦波化する必要があり、基本波成分を取り出すローパスフィルタを用いる。しかし、該ローパスフィルタの温度係数に基づく温度変化によってローパスフィルタのフィルタ特性が変化し、励磁信号の位相が温度によって変化する。ところで、上記磁気検出回路は位相検波器8を用いているため、励磁信号及び検出用参照信号の位相変化が感度係数に比較的大きな影響を与える。即ち、励磁信号の位相変化に伴い感度係数が大きく変化し、温度特性が悪化してしまう。従って、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を、基本波の周波数fと3fとの中間に設定し、3f以上の周波数成分を大幅にカットするローパスフィルタを用いることにより基本波の大部分を通過させ、ローパスフィルタの温度変化による影響を回避するようにしてある。
【0017】
第2に、BPF7が備えるフィルタは、検出電圧の周波数である2f近傍での位相特性が重要である。即ち、周波数2fの近傍で周波数が変化した場合の位相の変化の割合が大きい場合、フィルタの温度係数に基づき温度変化に応じて検出電圧の位相が大きく変化してしまい、検出感度の温度係数が大きくなって温度特性が悪化してしまう。従って、フィルタとして中心周波数2f近傍での位相変化が比較的少ないものを用いる。より具体的には、Qの高い1段フィルタを用いず、Qの低いフィルタを2段にして用いる。また、1段目と2段目とのフィルタの中心周波数をずらすことによっても同様の効果を奏することができる。更に、スイッチドキャパシタフィルタを用いるのも有効である。
【0018】
第3に、磁気センサを複数個用いて磁気検出を行う場合などでは、磁気センサの特性が夫々異なるため、発振・分周回路5にてIC及びスイッチを用い、夫々の磁気センサの特性に応じて検出用参照信号の位相を最適化している。
【0019】
第4に、整流・平滑回路9へ入力された検波信号は、全波整流されるため周波数成分は4fが主となる。従って、平滑化する場合に4fを大幅にカットすることができるフィルタを用いている。また、望ましくは4fに伝送零点を有するフィルタを用いる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上述した図9乃至図11にて示した磁気検出回路の場合、被測定磁場の磁気(磁場の強さ及び方向)を検出することが可能な他、比較的小型化及び低価格化が可能である。しかし、PDA等の携帯端末に搭載する場合などは、電池又は充電池から供給される電力により駆動する必要があり、消費電力の低減が課題として存在する。即ち、磁気検出回路での電力消費のうち主たるものは励磁電流によるものであり、前述した如く、前記磁気検出回路では磁気センサが決定された場合に平均励磁電流は約0.7Ipと決定され、消費電力の低減が図り難いという問題がある。
【0021】
また、励磁回路6にて充放電回路を用いる場合に、該充放電回路のCR時定数を小さくすることにより励磁電流の低減が可能であり、消費電力の低減を図ることは可能であるが、これに伴い検出用参照信号に含まれる周波数2fの成分が少なくなり、感度低下をきたしてしまう。
【0022】
また、励磁信号と検出用参照信号との周波数が異なるため、発振・分周回路が比較的複雑であるという問題がある。また、BPF7において中心周波数2f近傍での安定化を図るため、大容量で精度の高いコンデンサ及び抵抗素子が必要であり、フィルムコンデンサ、金属皮膜抵抗素子等を用いているが、これらの電子素子は容積も大きく、特に磁気検出回路のIC化を図るためには大きな障害となっている。同様に、充放電回路に用いられるコンデンサ及び抵抗素子についてもその容積の大きさがIC化の妨げとなっている。
【0023】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、磁気センサへ通流する電流をパルス波形電流とすべく、発振・分周回路5に代えてパルス生成回路を備えることにより、充放電回路などからなる励磁回路6が不要であり、容積の大きいコンデンサ及び抵抗素子を用いる必要がなく、更なる小型化を図ることができてIC化を実現できるとともに、より安価な磁気検出回路を提供することを目的とする。
【0024】
また、BPF7に代え、前記検出コイルの出力に基づき、被測定磁場における磁束の変化を検出する磁束変化検出回路を備え、該磁束変化検出回路は、時定数が第1閾値以下で積分特性を有し、時定数が前記第1閾値とは異なる第2閾値以上で微分特性を有することにより、BPF7にて用いていた容積の大きいコンデンサ及び抵抗素子が不要となり、IC化を実現できるとともに、微分特性によりオフセットの除去ができゼロ点の確保が可能であり、また、磁束変化検出回路の出力は前記パルス生成回路が生成するパルス波形電流と略同一タイミングで変化し、分周回路が必要なくなり、より安価な磁気検出回路を提供することを目的とする。
【0025】
また、前記パルス発生回路が生成するパルス波形電流の出力時点に対して同期的に前記磁束変化検出回路の出力値のサンプリングを行い、サンプリングにより得られた値をホールドするためのサンプリングホールド回路を備えるにより、パルス波形電流のDuty比(オン/オン+オフの時間比)を小さくした場合であっても、検出感度を低下させることなく、また、Duty比をより小さくすることによって消費電力を低減することができ、汎用性のより高い磁気検出回路を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る磁気検出回路は、検出コイルが巻回された導体へ通電することにより被測定磁場の磁束を変化させた場合における、前記検出コイルの出力に基づき、前記被測定磁場における磁気を検出するための直交フラックスゲート型の磁気検出回路において、前記導体へ通流するパルス波形電流を生成するパルス生成回路を備えることを特徴とする。
【0027】
第2発明に係る磁気検出回路は、第1発明に係る磁気検出回路において、前記検出コイルの出力に基づき、被測定磁場における磁束の変化を検出する磁束変化検出回路を備え、該磁束変化検出回路は、時定数が第1閾値以下で積分特性を有し、時定数が前記第1閾値とは異なる第2閾値以上で微分特性を有することを特徴とする。
【0028】
第3発明に係る磁気検出回路は、第2発明に係る磁気検出回路において、前記パルス生成回路が生成するパルス波形電流の出力時点に対して同期的に前記磁束変化検出回路の出力値のサンプリングを行い、サンプリングにより得られた値をホールドするためのサンプリングホールド回路を備えることを特徴とする。
【0029】
第1発明に係る磁気検出回路による場合は、パルス生成回路を備えることにより、構成の複雑な発振・分周回路が不要であり、容積の大きなコンデンサ及び抵抗素子を必要とする充放電回路等からなる励磁回路が不要であり、更なる小型化によってIC化を図ることが可能である磁気検出回路を実現することができる。
【0030】
第2発明に係る磁気検出回路による場合は、第1発明に係る磁気検出回路において、BPFに代えて、時定数に応じて積分特性及び微分特性を有する磁束変化検出回路を備えることにより、BPFにて用いた容積の大きなコンデンサ及び抵抗素子が不要となって小型化、即ちIC化が可能となるとともに、微分特性によりオフセットの除去ができゼロ点の確保が可能であり、更に、磁束変化検出回路の出力がパルス生成回路から出力されるパルス波形電流と略同一タイミングで変化するため、分周回路が必要なくなり、簡易な回路構成となる磁気検出回路を実現することができる。
【0031】
第3発明に係る磁気検出回路による場合は、第2発明に係る磁気検出回路において、サンプリングホールド回路を備えることにより、パルス波形電流のDuty比を小さくした場合であっても検出感度が低下することなく、Duty比を更に小さくすることによって消費電力を低減することができる磁気検出回路を実現することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る磁気検出回路の概略構成を示す模式図であり、図2は前記磁気検出回路の一例を示す回路図である。図1中10はパルス生成回路であり、該パルス生成回路10にて生成されたパルス信号は、パルス波形の励磁電流として、図8にて示した如くの内部導体1及び外部導体4に印加され、コア2を励磁する。なお、図2ではパルス生成回路10を省略しているが、これは公知の回路を用いて構成することができる。また、本実施の形態では、パルス生成回路10は、オン時間T1、オフ時間T2としてDuty比が1〜2%のパルスを生成して出力する。なお、Duty比は少なくとも10%以下であることが望ましく、後述する磁束変化検出回路11の時定数設定の制約上、より完全な磁束変化の再現のたいめには1〜2%以下であることが望ましい。
【0033】
また図1,2中14は、パルス生成回路10から出力されたパルス信号に基づき、コア2を励磁すべくピーク電流がIpとなる励磁電流を生成するための励磁パルス電流生成回路である。該励磁パルス電流生成回路14は、パルス生成回路10から出力されたパルス信号が入力されるベース端子を有するトランジスタ141を備え、該トランジスタ141のコレクタ端子には、抵抗素子143を介して正の定電圧源142が接続されている。前記コレクタ端子及び抵抗素子143の共通接点と、負の定電圧源144との間にはコンデンサ145が介装されており、前記負の定電圧源144及びコンデンサ145の共通接点と、抵抗素子146を介した前記トランジスタ141のエミッタ端子とが、励磁パルス電流生成回路14の出力端子をなしている。
【0034】
一方、検出コイル3の検出電圧は、磁束変化検出回路11へ入力され、被測定磁場の変化分が再生され、電圧として出力される。磁束変化検出回路11は、前記検出電圧が入力される2つの入力端子のうち一方の入力端子はオペアンプ111の非反転入力端子に接続され、他方の入力端子との間には抵抗素子112が介装されている。前記オペアンプ111の反転入力端子及び出力端子間には、並列接続された抵抗素子113及びコンデンサ114が接続されて負帰還がかけられており、反転入力端子及び前記他方の入力端子間には直列接続された抵抗素子115及びコンデンサ116が介装されている。また、オペアンプ111の出力端子は、抵抗素子117を介して磁束変化検出回路11の一方の出力端子をなし、前記他方の入力端子は、磁束変化検出回路11の他方の出力端子をなすとともに磁気検出回路の一方の出力端子をなしている。なお、磁束変化検出回路11において、抵抗素子113及びコンデンサ114は、励磁電流のパルス幅の1/2〜1倍程度の時定数(第1閾値)以下では積分特性を有するように予め設定されており、また、抵抗素子115及びコンデンサ116は、励磁電流のパルス幅の50〜100倍程度の時定数(第2閾値)以上では微分特性を有するように予め設定されている。なお、この時定数はパルス信号のDuty比を考慮し、適宜選択することが好ましい。
【0035】
前記パルス生成回路10から出力されたパルス信号は、励磁パルス電流生成回路14を経て励磁電流となるとともに、サンプリングホールド回路(図中、SH回路)12へ入力され、磁束変化検出回路11にて再生された磁場の変化分に対応した電圧値がサンプリングされ、所定期間ホールドされる。該サンプリングホールド回路12は、前記パルス信号が入力されるベース端子を有するトランジスタ121を備え、該トランジスタ121のコレクタ端子は磁束変化検出回路11の一方の出力端子と接続されている。また、トランジスタ121のエミッタ端子はサンプリングホールド回路12の一方の出力端子をなすとともに、磁束変化検出回路11の他方の出力端子との間にコンデンサ122が介装されている。前記コンデンサ122と、前記磁束変化検出回路11の他方の出力端子との共通接点は、サンプリングホールド回路12の他方の出力端子をなしている。
【0036】
前記サンプリングホールド回路12にてホールドされた電圧値は、平滑回路13にて平滑化されることにより、被測定磁場の向き及び強さに対応した信号が出力される。平滑回路13は、前記サンプリングホールド回路12の一方の出力端子に接続される非反転入力端子を有するオペアンプ131を備え、該オペアンプ131の反転入力端子及び出力端子間には可変抵抗素子132が接続されて負帰還がかけられている。また、可変抵抗素子133に直列接続された抵抗素子134,135は、その抵抗素子134,135の共通接点がオペアンプ131の反転入力端子に接続されている。また、抵抗素子135における前記共通接点と逆の端子には、サンプリングホールド回路12の他方の出力端子が接続され、平滑回路13の一方の出力端子をなしている。また、オペアンプ131の出力端子は抵抗素子136を介して平滑回路13の他方の出力端子をなしており、両出力端子間にはコンデンサ137が介装されている。
【0037】
次に、上述した回路構成をなす本実施の形態に係る磁気検出回路を用いて被測定磁場の磁気検出を行う場合について説明する。図3は、直交フラックスゲート型の磁気センサを用いた場合の、励磁電流、被測定磁場の磁束、検出コイル3の出力電圧、磁束変化検出回路11の出力電圧、及びサンプリングホールド回路12の出力電圧夫々の波形図である。
【0038】
内部導体1に、図3に示す如き単極矩形のパルス波形の励磁電流を通流した場合、励磁電流がオンのときにコア2の周面は磁化されて直後に飽和状態となり、被測定磁場の磁束はコア2から離れ、コア2内を通る被測定磁場による磁束は図3に示す如く0になる。時間T1経過後、励磁電流がオフとなったとき、コア2内には、被測定磁場による磁束が形成され、励磁電流のオフから時間T2経過までこの状態が維持される。その後引き続いて、時間T1のオンと、時間T2のオフからなるパルス波形の励磁電流が通流され、これに伴い、被測定磁場により形成されるコア2内の磁束は、励磁電流とは逆の時間T1のオフと、時間T2のオンからなる矩形のパルス波形をなす変化を繰り返す。
【0039】
この間、検出コイル3の出力電圧は、コア2の磁化の程度の増加率が最大のときに最大値、減少率が最大のときに最小値をとり、その間はゼロ点へ収束していくという変化を繰り返す。
【0040】
また、磁束変化検出回路11の出力電圧は、励磁電流がオン状態である時間T1の間、その積分特性により検出コイル3の出力電圧値が累積されて図3に示す如くの波形をなす。また、励磁電流がオフ状態である時間T2の間は、その積分特性により出力電圧は低下し、更にその微分特性によりゼロ点を超過して低下した後に再びゼロ点へ収束していき(オフセットの除去、及びゼロ点の確保)、図3に示す如くの波形をなす。
【0041】
また、サンプリングホールド回路12では、パルス生成回路10から入力されたパルス信号に略同期して磁束変化検出回路11から入力された電圧値をサンプリングする。従って、時間T1の間、磁束変化検出回路11から出力される電圧値をサンプリングし、その後時間T2の間はサンプリングした電圧値をホールドすることにより、その出力電圧は図3に示す如くの波形をなす。従って、パルス生成回路10からパルス信号が出力されてない状態であっても、検出コイル3から出力されて磁束変化検出回路11にて再生された電圧値がホールドされているため、平滑回路13を経て出力される信号による感度低下は生じず、パルス信号のDuty比を小さくすることができ、励磁電流の低減、即ち、消費電力の低減を図ることができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、パルス生成回路10にて生成するパルス信号として周期がT1+T2の一定なものについて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、被測定磁場の磁気を検出すべき命令が発生した場合に、一又は所定数のパルス信号を生成し、該パルス信号に基づく磁気の検出が終了するか更なる命令が発生するまでの間はパルス信号を生成しなくてもよい。
【0043】
図4乃至図7に、本実施の形態に係る磁気検出回路を用いて実験を行った結果をグラフにて示す。図4は、パラメータとしてパルス信号のパルス幅を6μS、励磁電流のピーク値Ipを450mA、電源電圧を6V(±3V)と選択した場合における、3〜14kHzと変化させたパルス信号の周波数に対する消費電流、及び被測定磁場の磁束密度を0.5ガウスとしたときの検出感度を示す対数グラフである。図示する如く、消費電流(図中単位はmA)は周波数の増大にともなって増加するが、10数mA〜40mA程度、即ち0.02Ip〜0.08Ip程度であり、従来の平均励磁電流0.7Ipと比較して格段に低消費電流化が図れていることがわかる。また、検出感度は、周波数の変化に殆ど依存せず、良好な結果が得られた。
【0044】
図5は、パルス幅、周波数、電源電圧、及び被測定磁場の磁束密度に関するパラメータを同条件とし、励磁電流のピーク値Ipを250mAとした場合における、パルス信号の周波数に対する消費電流、及び検出感度を示す対数グラフである。図示する如く、図4にて示した実験結果と略同様に検出感度は周波数の変化に殆ど依存しないという結果が得られた。また、消費電流は、図4に示した実験結果より更に低減され、8mA〜20mA程度となる実験結果が得られ、従来に比して優れた特性を有する磁気検出回路であることがわかる。
【0045】
図6は、パラメータとしてパルス信号のパルス幅を6μS、励磁電流のピーク値Ipを450mA、パルス信号の周波数を13.8kHz、電源電圧を6V(±3V)、磁気検出回路全体の消費電流を40mAとした場合における、変化させた被測定磁場に対する出力電圧の関係を示す対数グラフである。なお、図中実線及び破線は、被測定磁場の向き(N極,S極)反転させて実験を行った場合のN極,S極夫々での特性を示しており、実線はN極、破線はS極での特性を示している。図示する如く、被測定磁場の変化に対して磁気検出回路からの出力電圧は直線性に優れた特性を有していることがわかる。
【0046】
図7は、パルス幅及び電源電圧に関するパラメータを同条件とし、励磁電流のピーク値Ipを250mA、パルス信号の周波数を3kHz、磁気検出回路全体の消費電流を8mAとした場合における、変化させた被測定磁場に対する出力電圧の関係を示す対数グラフである。図示する如く、図6にて示した実験結果と略同様に、被測定磁場の変化に対して磁気検出回路からの出力電圧は直線性に優れた特性を有していることがわかる。また、本実験では磁気検出回路全体の消費電流を8mAとしているが、一般の磁気センサのうち特に消費電流が少ないといわれるホール素子の消費電流は10mA程度であり、ホール素子と比較した場合であっても遜色がないことがわかる。
【0047】
本実施に係る磁気検出回路によれば、磁気センサへ通流する電流をパルス波形電流とすべく、発振・分周回路に代えてパルス生成回路10を備えるため、充放電回路などからなる励磁回路が不要であり、容積の大きいコンデンサ及び抵抗素子を用いる必要がなく、更なる小型化を図ることができてIC化を実現できるとともに、生産コストをより低減することができる。
【0048】
また、BPFに代え、検出コイルの出力に基づき、被測定磁場における磁束の変化を検出する磁束変化検出回路を備え、該磁束変化検出回路は、時定数が所定の第1閾値以下で積分特性を有し、時定数が所定の第2閾値以上で微分特性を有することにより、BPFにて用いていた容積の大きいコンデンサ及び抵抗素子が不要となり、IC化を実現できるとともに、微分特性によりオフセットの除去ができゼロ点の確保が可能であり、また、磁束変化検出回路の出力は前記パルス生成回路が生成するパルス波形電流と略同タイミングで変化し、分周回路が必要なくなり、生産コストをより低減することができる。
【0049】
また、前記パルス発生回路が生成するパルス波形電流の出力時期に略同期して前記磁束変化検出回路の出力値のサンプリングを行い、サンプリングにより得られた値をホールドするためのサンプリングホールド回路を備えるにより、パルス波形電流のDuty比を小さくした場合であっても、検出感度を低下させることなく、また、Duty比をより小さくすることによって消費電力を低減することができ、汎用性をより高めることができる。
【0050】
【発明の効果】
第1発明に係る磁気検出回路によれば、構成の複雑な発振・分周回路が不要であり、容積の大きなコンデンサ及び抵抗素子を必要とする充放電回路等からなる励磁回路が不要であり、更なる小型化によってIC化を図ることが可能である磁気検出回路を実現することができる。
【0051】
第2発明に係る磁気検出回路によれば、従来BPFにて用いた容積の大きなコンデンサ及び抵抗素子が不要となって小型化、即ちIC化が可能となるとともに、微分特性によりオフセットの除去ができゼロ点の確保が可能であり、更に、磁束変化検出回路の出力がパルス生成回路から出力されるパルス波形電流と略同タイミングで変化するため、分周回路が必要なくなり、簡易な回路構成となる磁気検出回路を実現することができる。
【0052】
第3発明に係る磁気検出回路によれば、パルス波形電流のDuty比を小さくした場合であっても検出感度が低下することなく、Duty比を更に小さくすることによって消費電力を低減することができる磁気検出回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気検出回路の概略構成を示す模式図である。
【図2】図1に示す磁気検出回路の一例を示す回路図である。
【図3】直交フラックスゲート型の磁気センサを用いた場合の、励磁電流、被測定磁場の磁束、検出コイルの出力電圧、磁束変化検出回路の出力電圧、及びサンプリングホールド回路の出力電圧夫々の波形図である。
【図4】本実施の形態に係る磁気検出回路を用いて実験を行った結果を示すグラフである。
【図5】本実施の形態に係る磁気検出回路を用いて実験を行った結果を示すグラフである。
【図6】本実施の形態に係る磁気検出回路を用いて実験を行った結果を示すグラフである。
【図7】本実施の形態に係る磁気検出回路を用いて実験を行った結果を示すグラフである。
【図8】直交フラックスゲート型素子の磁気センサ(磁気検出素子)の構成を示す斜視図である。
【図9】内部導体及び外部導体に接続されて電流を通流すると共に、検出コイルに接続されて被測定磁場の磁気を検出するための、従来の磁気検出回路の概略構成を示すブロック図である。
【図10】図9に示す磁気検出回路の一例を示す回路図である。
【図11】図9に示す磁気検出回路の一例を示す回路図である。
【図12】直交フラックスゲート型の磁気センサにて磁気の検出を行う際に励磁電流、コアの検出方向における磁化の程度、検出コイルの出力電圧、及び整流・平滑回路にて全波整流された検波信号夫々の波形図である。
【符号の説明】
10 パルス生成回路
11 磁束変化検出回路
12 サンプリングホールド回路(SH回路)
13 平滑回路
14 励磁パルス電流生成回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an orthogonal fluxgate type magnetic detection circuit capable of detecting the magnetism of a magnetic field to be measured.
[0002]
[Prior art]
In recent years, an electronic compass used in a PDA (Personal Digital Assistant), that is, a direction sensor, a direction sensor for complementing a GPS device used in an in-vehicle navigation system, a direction sensor for posture control of a vehicle body used in an automatic driving system of an automated guided vehicle, or a high For high-accuracy, small, and low-priced magnetic sensors that can detect the magnetism (the strength and direction of the magnetic field) of the magnetic field to be measured, such as geomagnetic sensors for active magnetic shields for color misalignment correction of precision televisions Demand is increasing.
[0003]
As this type of conventional magnetic sensor, a Hall element, MR element, MI element, quantum interference element (SQUID), parallel or orthogonal fluxgate type element, or the like is used. Among these, the Hall element has low sensitivity, and the MR element, MI element, etc. have a drawback that the direction of the magnetic field cannot be detected alone, and a plurality of them are required, whereas the flux gate type element is a parallel type, Any of the orthogonal types has the advantage that the strength and direction of the magnetic field can be detected by itself. In addition, the linearity of the detection output, temperature characteristics, and resolution are also excellent, and in particular, in terms of detection accuracy, an orthogonal flux gate type element capable of detecting with higher accuracy has attracted attention.
[0004]
FIG. 8 is a perspective view showing a configuration of a magnetic sensor (magnetic detection element) of an orthogonal fluxgate type element, in which 1 is an internal conductor, 2 is a core, 3 is a detection coil, 4 is an external conductor, and 100 is a high frequency. Indicates power supply. The
[0005]
The other end of the
[0006]
One end of the
[0007]
In the magnetic sensor as described above, an exciting current is passed from the high
[0008]
FIG. 9 shows a schematic configuration of a conventional magnetic detection circuit that is connected to the
[0009]
Here, in the case of the magnetic detection circuit shown in FIGS. 9 to 11, the magnitude of the excitation current, that is, the current (peak current) Ip necessary for saturating the magnetization of the
[0010]
On the other hand, the detection voltage of the
[0011]
FIG. 12 shows an exciting current when magnetism is detected by the orthogonal fluxgate type magnetic sensor, the degree of magnetization in the detection direction of the
[0012]
When a sinusoidal excitation current as shown in FIG. 12 is passed through the
[0013]
During this time, the degree of magnetization in the detection direction of the
[0014]
When the exciting current decreases from the maximum value and reaches the zero cross point, the magnetic flux of the external magnetic field again passes through the
[0015]
As described above, by passing a sinusoidal excitation current between the
[0016]
The magnetic detection circuit has various effective devices. For example, in the case of the
[0017]
Secondly, in the filter provided in the
[0018]
Thirdly, when performing magnetic detection using a plurality of magnetic sensors, the characteristics of the magnetic sensors are different, so an IC and a switch are used in the oscillation /
[0019]
Fourth, since the detection signal input to the rectifying / smoothing circuit 9 is full-wave rectified, the frequency component is mainly 4f. Therefore, a filter that can significantly cut 4f when smoothing is used. Further, a filter having a transmission zero at 4f is preferably used.
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of the magnetic detection circuit shown in FIG. 9 to FIG. 11 described above, it is possible to detect the magnetism (the strength and direction of the magnetic field) of the magnetic field to be measured, and it is possible to reduce the size and price relatively. is there. However, when it is mounted on a portable terminal such as a PDA, it is necessary to drive with power supplied from a battery or a rechargeable battery, and there is a problem of reducing power consumption. That is, the main power consumption in the magnetic detection circuit is due to the excitation current. As described above, when the magnetic sensor is determined in the magnetic detection circuit, the average excitation current is determined to be about 0.7 Ip, There is a problem that it is difficult to reduce power consumption.
[0021]
In addition, when a charge / discharge circuit is used in the
[0022]
Further, since the frequencies of the excitation signal and the detection reference signal are different, there is a problem that the oscillation / frequency dividing circuit is relatively complicated. Further, in order to stabilize the
[0023]
The present invention has been made in view of the circumstances as described above, and is provided with a pulse generation circuit instead of the oscillation /
[0024]
Further, instead of the
[0025]
In addition, a sampling hold circuit is provided for sampling the output value of the magnetic flux change detection circuit synchronously with respect to the output time point of the pulse waveform current generated by the pulse generation circuit and holding the value obtained by the sampling. Therefore, even when the duty ratio (on / on + off time ratio) of the pulse waveform current is reduced, the power consumption can be reduced without lowering the detection sensitivity and by reducing the duty ratio. An object of the present invention is to provide a magnetic detection circuit with higher versatility.
[0026]
[Means for Solving the Problems]
The magnetic detection circuit according to the first aspect of the present invention is based on the output of the detection coil when the magnetic flux of the measurement magnetic field is changed by energizing the conductor on which the detection coil is wound. For detecting Orthogonal fluxgate type The magnetic detection circuit includes a pulse generation circuit that generates a pulse waveform current flowing through the conductor.
[0027]
A magnetic detection circuit according to a second aspect of the present invention is the magnetic detection circuit according to the first aspect of the present invention, further comprising a magnetic flux change detection circuit that detects a change in magnetic flux in the magnetic field to be measured based on the output of the detection coil. Is characterized in that it has an integral characteristic when the time constant is equal to or less than the first threshold, and has a differential characteristic when the time constant is equal to or greater than a second threshold different from the first threshold.
[0028]
A magnetic detection circuit according to a third aspect of the present invention is the magnetic detection circuit according to the second aspect, wherein the pulse Generation A sampling and holding circuit for sampling the output value of the magnetic flux change detection circuit synchronously with respect to the output time point of the pulse waveform current generated by the circuit and holding the value obtained by the sampling is provided. .
[0029]
In the case of the magnetic detection circuit according to the first aspect of the present invention, since the pulse generation circuit is provided, a complicated oscillation / frequency division circuit is unnecessary, and a charge / discharge circuit that requires a large-capacitance capacitor and resistance element is used. Therefore, it is possible to realize a magnetic detection circuit that can be made into an IC by further downsizing.
[0030]
In the case of the magnetic detection circuit according to the second invention, in the magnetic detection circuit according to the first invention, instead of the BPF, a magnetic flux change detection circuit having integral characteristics and differential characteristics according to the time constant is provided, so that the BPF Capacitors and resistance elements that are used in large volumes are no longer required, making it possible to reduce the size, that is, to make ICs. In addition, the offset can be eliminated by differential characteristics, and a zero point can be secured. Since the output changes at substantially the same timing as the pulse waveform current output from the pulse generation circuit, a frequency dividing circuit is not necessary, and a magnetic detection circuit having a simple circuit configuration can be realized.
[0031]
In the case of the magnetic detection circuit according to the third aspect of the invention, the detection sensitivity is lowered even when the duty ratio of the pulse waveform current is reduced by providing the sampling hold circuit in the magnetic detection circuit according to the second aspect of the invention. In addition, a magnetic detection circuit capable of reducing power consumption can be realized by further reducing the duty ratio.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings illustrating embodiments thereof. FIG. 1 is a schematic diagram showing a schematic configuration of a magnetic detection circuit according to the present invention, and FIG. 2 is a circuit diagram showing an example of the magnetic detection circuit. In FIG. 1, 10 is a pulse generation circuit, and the pulse signal generated by the
[0033]
[0034]
On the other hand, the detection voltage of the
[0035]
The pulse signal output from the
[0036]
The voltage value held by the sampling and holding
[0037]
Next, the case where the magnetic detection of the magnetic field to be measured is performed using the magnetic detection circuit according to the present embodiment having the above-described circuit configuration will be described. FIG. 3 shows an exciting current, a magnetic flux to be measured, an output voltage of the
[0038]
When an exciting current having a unipolar rectangular pulse waveform as shown in FIG. 3 is passed through the
[0039]
During this time, the output voltage of the
[0040]
Further, the output voltage value of the magnetic flux
[0041]
The
[0042]
In the present embodiment, the pulse signal generated by the
[0043]
FIGS. 4 to 7 are graphs showing the results of experiments using the magnetic detection circuit according to the present embodiment. FIG. 4 shows the consumption for the frequency of the pulse signal changed from 3 to 14 kHz when the pulse width of the pulse signal is 6 μS, the excitation current peak value Ip is 450 mA, and the power supply voltage is 6 V (± 3 V). It is a logarithmic graph which shows a detection sensitivity when the magnetic flux density of an electric current and a to-be-measured magnetic field is 0.5 gauss. As shown in the figure, the current consumption (unit: mA in the figure) increases with increasing frequency, but is about 10 to 40 mA, that is, about 0.02 Ip to 0.08 Ip. It can be seen that the current consumption can be significantly reduced compared to 7Ip. Further, the detection sensitivity hardly depended on the change in frequency, and good results were obtained.
[0044]
FIG. 5 shows the current consumption with respect to the frequency of the pulse signal and the detection sensitivity when the parameters relating to the pulse width, frequency, power supply voltage, and magnetic flux density of the magnetic field to be measured are the same, and the peak value Ip of the excitation current is 250 mA. Is a logarithmic graph showing As shown in the figure, the result that the detection sensitivity hardly depends on the change of the frequency is obtained in substantially the same way as the experimental result shown in FIG. Further, the current consumption is further reduced from the experimental result shown in FIG. 4, and an experimental result of about 8 mA to 20 mA is obtained, which indicates that the magnetic detection circuit has excellent characteristics as compared with the conventional one.
[0045]
In FIG. 6, the pulse width of the pulse signal is 6 μS, the excitation current peak value Ip is 450 mA, the frequency of the pulse signal is 13.8 kHz, the power supply voltage is 6 V (± 3 V), and the current consumption of the entire magnetic detection circuit is 40 mA. 5 is a logarithmic graph showing the relationship of the output voltage to the changed magnetic field to be measured. In addition, the solid line and the broken line in the figure indicate the characteristics at the N pole and the S pole when the experiment was performed with the direction of the magnetic field to be measured (N pole and S pole) reversed, and the solid line represents the N pole and the broken line. Indicates the characteristics at the south pole. As shown in the figure, it can be seen that the output voltage from the magnetic detection circuit has excellent linearity with respect to changes in the magnetic field to be measured.
[0046]
In FIG. 7, the parameters for the pulse width and the power supply voltage are the same, the peak value Ip of the excitation current is 250 mA, the frequency of the pulse signal is 3 kHz, and the current consumption of the entire magnetic detection circuit is 8 mA. It is a logarithm graph which shows the relationship of the output voltage with respect to a measurement magnetic field. As shown in the figure, it can be seen that the output voltage from the magnetic detection circuit has excellent linearity with respect to the change in the magnetic field to be measured, as in the experimental results shown in FIG. In this experiment, the current consumption of the entire magnetic detection circuit is 8 mA. However, the current consumption of a Hall element, which is said to be particularly low among general magnetic sensors, is about 10 mA. It turns out that there is no inferiority.
[0047]
According to the magnetic detection circuit according to the present embodiment, the
[0048]
Further, instead of the BPF, a magnetic flux change detection circuit for detecting a change in magnetic flux in the magnetic field to be measured based on the output of the detection coil is provided, and the magnetic flux change detection circuit has an integral characteristic with a time constant equal to or less than a predetermined first threshold value. And having a differential characteristic with a time constant equal to or greater than a predetermined second threshold value eliminates the need for a large-capacitance capacitor and resistance element used in the BPF, realizing an IC, and eliminating the offset by the differential characteristic. The zero point can be secured, and the output of the magnetic flux change detection circuit changes at approximately the same timing as the pulse waveform current generated by the pulse generation circuit, eliminating the need for a frequency divider and reducing production costs. can do.
[0049]
In addition, a sampling hold circuit is provided for sampling the output value of the magnetic flux change detection circuit substantially in synchronization with the output timing of the pulse waveform current generated by the pulse generation circuit and holding the value obtained by the sampling. Even when the duty ratio of the pulse waveform current is reduced, the power consumption can be reduced without lowering the detection sensitivity, and the duty ratio can be reduced, thereby increasing versatility. it can.
[0050]
【The invention's effect】
According to the magnetic detection circuit according to the first aspect of the present invention, a complicated oscillation / frequency division circuit is unnecessary, and an excitation circuit including a charge / discharge circuit that requires a capacitor and a resistance element having a large volume is unnecessary. A magnetic detection circuit that can be integrated into an IC by further miniaturization can be realized.
[0051]
According to the magnetic detection circuit of the second aspect of the present invention, the large-capacitance capacitor and the resistance element used in the conventional BPF are not required, so that the size can be reduced, that is, the IC can be realized, and the offset can be removed by the differential characteristics. Since the zero point can be secured and the output of the magnetic flux change detection circuit changes at substantially the same timing as the pulse waveform current output from the pulse generation circuit, a frequency divider is not required and the circuit configuration is simple. A magnetic detection circuit can be realized.
[0052]
According to the magnetic detection circuit of the third aspect of the present invention, even when the duty ratio of the pulse waveform current is reduced, the detection sensitivity is not lowered, and the power consumption can be reduced by further reducing the duty ratio. A magnetic detection circuit can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram showing a schematic configuration of a magnetic detection circuit according to the present invention.
FIG. 2 is a circuit diagram showing an example of a magnetic detection circuit shown in FIG.
FIG. 3 shows waveforms of excitation current, magnetic flux to be measured, output voltage of a detection coil, output voltage of a magnetic flux change detection circuit, and output voltage of a sampling hold circuit when an orthogonal fluxgate type magnetic sensor is used. FIG.
FIG. 4 is a graph showing a result of an experiment conducted using the magnetic detection circuit according to the present embodiment.
FIG. 5 is a graph showing a result of an experiment performed using the magnetic detection circuit according to the present embodiment.
FIG. 6 is a graph showing a result of an experiment performed using the magnetic detection circuit according to the present embodiment.
FIG. 7 is a graph showing results of experiments using the magnetic detection circuit according to the present embodiment.
FIG. 8 is a perspective view showing a configuration of a magnetic sensor (magnetic detection element) of an orthogonal fluxgate type element.
FIG. 9 is a block diagram showing a schematic configuration of a conventional magnetic detection circuit that is connected to an inner conductor and an outer conductor to pass a current and is connected to a detection coil to detect the magnetic field of a magnetic field to be measured. is there.
10 is a circuit diagram showing an example of a magnetic detection circuit shown in FIG. 9;
11 is a circuit diagram showing an example of the magnetic detection circuit shown in FIG. 9;
FIG. 12 shows full current rectification by exciting current, degree of magnetization in the detection direction of the core, output voltage of the detection coil, and rectification / smoothing circuit when detecting magnetism by the orthogonal fluxgate type magnetic sensor. It is a wave form diagram of each detection signal.
[Explanation of symbols]
10 Pulse generation circuit
11 Magnetic flux change detection circuit
12 Sampling hold circuit (SH circuit)
13 Smoothing circuit
14 Excitation pulse current generation circuit
Claims (3)
前記導体へ通流するパルス波形電流を生成するパルス生成回路を備えることを特徴とする磁気検出回路。An orthogonal flux gate type magnetism for detecting magnetism in the magnetic field to be measured based on the output of the detection coil when the magnetic flux of the magnetic field to be measured is changed by energizing the conductor wound with the detection coil. In the detection circuit,
A magnetic detection circuit comprising: a pulse generation circuit that generates a pulse waveform current flowing through the conductor.
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