JP3972739B2 - Foldable keyboard - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯性に優れるとともに操作時には良好な操作性を有する折畳可能なキーボードに関し、特に、2つのキーボードユニットの折畳状態を開放した後極めて簡単な操作により各キーボードユニットを所望の操作状態に配置することができる折畳可能なキーボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、キーボードを2つのキーボードユニットに分割するとともに、各キーボードユニットを相互に回動可能に連結し、非使用時には各キーボードユニットを折り畳んだ状態でコンパクトにして携帯性を容易にし、また、使用時には各キーボードユニットを折畳状態から開放して通常のキーボードと同等の操作性を実現した各種の折畳可能なキーボードが提案されている。
【0003】
例えば、特許第3201456号公報(特開平9−34612号公報)、及び、特許第3254658号公報(特開平9−34611号公報)には、キーボード及びエンクロージャを長手方向の中央にて2つの分割し、その分割された各キーボード及びエンクロージャを相互に回動係合する連結アームを介して折畳自在に構成した折畳式キーボードが記載されている。
【0004】
また、特開2000−56904号公報には、2つの分割キーボードの少なくとも一方を支持プレート上で摺動自在に支持するとともに、各分割キーボードをそれぞれ背プレートの両辺で支持プレートを介して回動自在に連結した折畳式のキーボードが記載されている。
【0005】
前記した各キーボードにおいては、分割された2つのキーボードユニットが相互に回動可能に連結されているので、その非使用時には各キーボードユニットを折り畳んだ状態でコンパクトにして携帯性が向上し、また、その使用時には各キーボードユニットを折畳状態から外側方向に回動して開放し、通常のキーボードと同等の操作性をもって操作することが可能となるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、キーボードの操作は、同一姿勢で行われるものであり、長時間操作を続けると眼や身体が疲労してしまうことから、近年、人間工学的見地からキーボードにおけるキートップの配置関係等が見直されてきている。例えば、人間工学的にキーボードの構造等を考慮すれば、キーボードの使用者は個々に手指の長さ、形等が異なっているのであるから、キーボードにおけるキートップの配置関係等を考慮する場合、個々の使用者にとって最も使用し易い配置関係等が望ましいこととなる。
【0007】
しかしながら、前記した特許第3201456号公報(特開平9−34612号公報)、及び、特許第3254658号公報(特開平9−34611号公報)に記載された各キーボードでは、2つのキーボードユニットを折畳状態から開放した状態がそのまま使用状態となるものであり、2つのキーボードユニット相互間の配置関係を使用者の所望の使用形態に応じて変更することはできない。
【0008】
また、特開2000−56904号公報に記載されたキーボードでは、2つのキーボードユニットを使用状態にする際、各キーボードユニットをその折畳状態から外側方向に回動して開放した後、支持プレート上で摺動自在に支持された一方のキーボードユニットを他方のキーボードユニットに向かって摺動させることにより、2つのキーボードユニットが近接した使用状態に配置するものであるが、かかる状態における2つのキーボードユニット相互間の配置関係を使用者の所望の使用形態に応じて変更することはできない点で、前記の場合と同様である。
【0009】
これに対して、米国特許第5,574,481号公報には、キーボードを2つのキーボードユニットに分割し、各キーボードユニットを相互に接離可能となるように連結するとともに、各キーボードユニットをキーボードの設置面と平行な水平方向に回動可能に構成した折畳可能なキーボードが記載されている。
【0010】
かかる折畳可能なキーボードでは、各キーボードユニットを相互に接触させて配置した場合には通常の状態で使用可能となり、また、各キーボードユニット相互を回動させて配置した場合には使用者の操作面側に対して各キーボードユニットを傾けた状態で使用可能となる。
【0011】
しかしながら、前記米国特許第5,574,481号公報に記載されたキーボードにおいては、各キーボードユニット相互は回動可能に構成されてはいるが、各キーボードユニットの回動動作は別個独立して行う必要がある。また、各キーボードユニットの回動動作は、その設置面から離れた状態で行う必要がある。
【0012】
従って、各キーボードユニットを使用者にとって最適な状態となるように操作面側に対して各キーボードユニットを傾けて配置するには、左手で一方のキーボードユニットを持ち、且つ、右手で他方のキーボードユニットを持ちながら、各キーボードユニットを所望の傾斜状態まで回動させなければならない。このような操作は非常に煩わしいものであり、また、微妙な調整は非常に困難なものである。
【0013】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、2つのキーボードユニットの折畳状態を開放した後、極めて簡単な操作により各キーボードユニットを所望の操作状態に配置することができる折畳可能なキーボードを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る折畳可能なキーボードは、第1キーボードユニットと第2キーボードユニットとの間に回動連結部を設け、キーボードの使用時には回動連結部を介して両ユニットが離間する方向に回動されて水平状態になるとともに、キーボードの非使用時には回動連結部を介して両ユニットが近接する方向に回動されて重ね合わせた状態になる折畳可能なキーボードにおいて、前記第1キーボードユニットは、第1ベース板と、第1ベース板上で水平方向に回動可能に配設された第1支持板に複数のキースイッチが配列された第1キーユニットとを有し、前記第2キーボードユニットは、第2ベース板と、第2ベース板上で水平方向に回動可能に配設された第2支持板に複数のキースイッチが配列された第2キーユニットとを有し、前記回動連結部は、前記第1ベース板と第2ベース板とを回動可能に支持する支持軸と、支持軸に対して摺動可能に挿嵌された摺動部材とを有し、前記第1支持板の一側に配設された第1支持部材と、前記第2支持板の一側に配設された第2支持部材と、前記摺動部材と第1支持部材とをリンクする第1リンク部材、及び、摺動部材と前記第2支持部材とをリンクする第2リンク部材とを有するリンク機構とを備えたことを特徴とする。
【0015】
前記請求項1に係る折畳可能なキーボードでは、第1キーボードユニットの第1ベース板と第2キーボードユニットの第2ベース板とが、回動連結部の支持軸を介して回動可能に支持されており、これによりキーボードの使用時に両ユニットは、支持軸を介して相互に離間する方向に回動されて水平状態になり、また、キーボードの非使用時に両ユニットは、支持軸を介して相互に近接する方向に回動されて重ね合わされた状態になる。
【0016】
また、前記キーボードでは、第1キーボードユニットの第1キーユニットが第1ベース板上で回動可能に配設されるとともに、第2キーボードユニットの第2キーユニットが第2ベース板上で回動可能に配設されており、また、第1支持板の一側に配設された第1支持部材が、支持軸に摺動可能に挿嵌された摺動部材に第1リンク部材を介してリンクされ、且つ、第2支持板の一側に配設された第2支持部材が、摺動部材に第2リンク部材を介してリンクされているので、使用者がキーボードを使用する際に、両キーユニットの一方を、第1ベース板又は第2ベース板上で水平方向に回動させることにより、両キーユニットの他方は、一方のキーユニットと同期して回動させることが可能となる。このように、極めて簡単な操作により各キーボードユニットを所望の操作状態に配置して、個々の使用者にとって最適な操作形態でキーボード操作を行うことができる。
【0017】
また、請求項2に係る折畳可能なキーボードは、請求項1のキーボードにおいて、前記第1ベース板と第1キーユニットとの間、又は、第2ベース板と第2キーユニットとの間に配設され、第1ベース板又は第2ベース板に対して、第1キーユニット又は第2キーユニットを所望の回動位置でロックするロック機構を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項2に係る折畳可能なキーボードでは、第1ベース板と第1キーユニットの間、又は、第2ベース板と第2キーユニットの間に、第1キーユニット又は第2キーユニットを所望の回動位置でロックするロック機構が配設されているので、第1キーユニットと第2キーユニットとを相互に同期させて所望の回動位置まで回動させた後、その回動位置で第1及び第2キーユニットをロック機構によりロックすることができ、個々の使用者にとって最適な操作形態に固定した状態でキーボード操作を安定して行うことができる。
【0019】
更に、請求項3に係る折畳可能なキーボードは、請求項2のキーボードにおいて、前記ロック機構は、前記第1支持部材又は第2支持部材における円弧面に形成されたロック溝と、前記第1ベース板又は第2ベース板に設けられロック溝に係止するロック片とから構成されることを特徴とする。
【0020】
請求項3に係る折畳可能なキーボードでは、ロック機構が、第1支持部材又は第2支持部材の円弧面に形成されたロック溝と、第1ベース板又は第2ベース板に設けられてロック溝に係止するロック片とから簡単に構成されているので、第1及び第2キーユニットのロック機構を低いコストで実現することができる。また、ロック溝は、第1支持部材又は第2支持部材の円弧面に形成されることから、円弧面の形成と同時にロック溝を形成することが可能となり、これによってもコストの低廉化を図ることができる。
【0021】
また、請求項4に係る折畳可能なキーボードは、請求項1乃至請求項3のいずれかのキーボードにおいて、前記第1キーユニットの第1支持板は所定の回動支点で第1ベース板にて回動可能に配置されるとともに、第1支持板の一側には回動支点を中心とする回転半径に合致する円弧面が形成され、前記第1支持部材には、前記第1支持板の円弧面と同一の曲率半径を有する円弧面が形成されていることを特徴とし、また、請求項5に係る折畳可能なキーボードは、請求項1乃至請求項4のいずれかのキーボードにおいて、前記第2キーユニットの第2支持板は所定の回動支点で第2ベース板にて回動可能に配置されるとともに、第2支持板の一側には回動支点を中心とする回転半径に合致する円弧面が形成され、前記第2支持部材には、前記第2支持板の円弧面と同一の曲率半径を有する円弧面が形成されていることを特徴とする。
【0022】
請求項4及び請求項5に係る折畳可能なキーボードでは、第1支持部材の円弧面と第1キーユニットにおける支持板の円弧面とが同一の曲率半径を有するとともに、第2支持部材の円弧面と第2キーユニットにおける支持板の円弧面とが同一の曲率半径を有するように構成したので、第1キーユニットにおける第1支持部材の円弧面と支持板の円弧面、及び、第2キーユニットにおける第2支持部材の円弧面と支持板の円弧面が、相互に合致することとなり、これにより双方の円弧面間でずれを発生することなく第1キーユニット及び第2キーユニットを見栄え良く構成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る折畳可能なキーボードについて本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るキーボードの概略構成について図1に基づき説明する。図1は折畳可能なキーボードを模式的に示す分解斜視図である。
【0024】
図1において、キーボード1は、基本的に、回動連結部2を介して相互に回動可能に連結された第1キーボードユニット3及び第2キーボードユニット4から構成されている。第1キーボードユニット3は、第1ベース板5、第1ベース板5上で水平方向に回動可能に支持された第1支持板6、及び、第1支持板6上に配設された複数個のキースイッチ7から構成されている。また、第2キーボードユニット4は、第2ベース板8、第2ベース板8上で水平方向に回動可能に支持された第2支持板9、及び、第2支持板9上に配設された複数個のキースイッチ10から構成されている。
【0025】
ここで、先ず、回動連結部2の構成について説明する。第1ベース板5はアルミ等の金属製薄板から形成されており、第1ベース板5の側端部11(図1における右側端部)における2つの隅部12には、それぞれ回動連結部2の一部を構成する樹脂製の軸受部材13、14が設けられている。軸受部材13には、軸受孔13Aが形成された2つの軸受13Bが離間して設けられている。また、軸受部材14においても同様に、軸受孔14Aが形成された2つの軸受14Bが離間して設けられている。
【0026】
第2ベース板8は、第1ベース板5と同様、アルミ等の金属薄板から形成されており、第2ベース板8の側端部15(図1における左側端部)における2つの隅部16には、それぞれ回動連結部2の一部を構成する樹脂製の軸受部材17、18が設けられている。軸受部材17には、軸受孔17Aが形成された1つの軸受17Bが設けられている。また、軸受部材18においても同様に、軸受孔18Aが形成された1つの軸受18Bが設けられている。そして、軸受17Bは各軸受13Bの間に嵌入されるとともに、各軸受け13Bの軸受孔13Aと軸受17Bの軸受孔17Aとが一直線に配置され、また、軸受18Bは各軸受14Bの間に嵌入されるとともに、各軸受14Bの軸受孔14Aと軸受18Bの軸受孔18Aとが一直線に配置される。このように一直線に配置された各軸受孔13A、17A、14A、18Aに対して、支持軸19が挿嵌される。これにより、支持軸19を介して第1ベース板5と第2ベース板8とは、相互に回動可能に支持される。かかる支持軸19に対しては、3つの円板21A間を半円筒状の連結部21Bにて連結した形状を有し、各円板21Aの中心部に摺動孔20が形成された摺動部材22が、摺動孔20を介して摺動可能に挿嵌されている。かかる摺動部材22は、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを、相互に同期して回動させるための部材であり、その作用については後述する。
【0027】
尚、軸受部材14には、これと一体に中空状の周壁部材23が形成されており、また、軸受部材18には、これと一体に中空状の周壁部材24が形成されている。周壁部材24の内部には、第2キーボードユニット4に設けられた各キースイッチ10とコントロール部62(後述する)とを接続するための信号線69(後述する)が挿通されており、かかる信号線69は、中空状の軸受部材18、軸受18Bから外方に案内されるとともに支持軸19に巻回され、更に中空状の軸受部材14から周壁部材23に挿通案内される。また、周壁部材23の内部には、第1キーボードユニット3に設けられた各キースイッチ7とコントロール部62とを接続するための信号線(図示せず)が挿通されており、かかる信号線は、周壁部材24を介して第2キーボードユニット4側から案内されてくる信号線69と合わせて、後述する自在アーム67(後述する)に挿通案内される。また、周壁部材23の背面側に形成されたアーム支持部25は中空状に形成されており、自在アーム67を回動可能に支持するとともに、前記のように案内されてくる各信号線を自在アーム67に挿通案内するものである。
【0028】
第1ベース板5において、側端部11とは反対側の側端部26の近傍で略中央位置には、ネジ受部27が形成されており、このネジ受部27には、第1支持板6のネジ孔28に遊嵌されるネジ29が締結される。これにより、第1支持板6はネジ29及びネジ受部27を支点として第1ベース板5上で水平方向に回動可能に取り付けられる。また、第2ベース板8において、側端部15とは反対側の側端部8aより少し内側に入った(後述するコントロール部62の幅分だけ内側の)略中央位置には、ネジ受部30が形成されており、このネジ受部30には、第2支持板9のネジ孔31に遊嵌されるネジ32が締結される。これにより、第2支持板9はネジ32、ネジ受部30を支点として第2ベース板8上で水平方向に回動可能に取り付けられる。
【0029】
第1キーボードユニット3における第1支持板6はアルミ等の金属薄板から形成されており、かかる第1支持板6上には、左手で操作される所定数のキースイッチ7が配設されている。尚、左手で操作されるキースイッチ7の数は、国際規格(ISO2126及びISO2530)に基づいて定められている。
【0030】
また、第1支持板6には1つのキースイッチ7に対応して4個の係止部33がプレス加工等により一体に形成されており、かかる第1支持板6上には、図示しない3層構造を有するメンブレンスイッチ(可動電極を有する上側シート、固定電極を有する下側シート及び上側シートと下側シート間に介挿され可動電極と固定電極とを離間させるスイッチング孔を有するスペーサシートからなる)が配置されている。尚、各係止部33は、メンブレンスイッチに形成された孔から上方へ突出されている。
【0031】
そして、各キースイッチ7は、基本的に、キートップ34、キートップ34の上下動を案内する一対のリンク35、キートップ34を上方へ付勢するとともにメンブレンスイッチの可動電極と固定電極からなるスイッチング部に対応してメンブレンスイッチ上に配置されたラバースプリング36から構成される。ここに、一対のリンク部材35の各上端部はキートップ34の下面に可動状態で連結され、また、各下端部は係止部33に可動状態で係止されている。非押下時にキートップ34はラバースプリング36の付勢力を介して上方へ付勢されて非押下位置に保持されており、ラバースプリング36の付勢力に抗してキートップ34を押下した際には、ラバースプリング36がメンブレンスイッチの可動電極を押圧してスペーサのスイッチング孔で固定電極に当接させ、これにより所定のスイッチング動作が行われる。前記したキースイッチ7と第1支持板6とは、第1キーユニット37を構成する。尚、キースイッチ7の構成については公知であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0032】
第1支持板6の一側(図1における右側)は、その回動支点(ネジ孔28に遊嵌されたネジ29及びネジ受部27)を中心とする回転半径に合致する円弧面38が形成されており、また、円弧面38の内側には、円弧状の長溝39が形成されている。長溝39にはネジ40が遊嵌され、そのネジ40は第1ベース板5に形成されたネジ受部41に締結されている。ここに、長溝39とネジ40とは、第1支持板6が第1ベース板5上で水平方向に回動する際に、その回動動作が安定して行われるように案内する作用を行う。
【0033】
また、第1支持板6にて円弧面38が形成された側には、円弧面38と同一曲率半径を有する円弧面42を有し、その円弧面42の内方にリンク配置部43が形成された第1支持部材44が配設されている。更に、第1支持部材44の円弧面42には、複数個のロック溝45が形成されており、かかるロック溝45は後述するロック機構57の一部を構成する。
【0034】
尚、前記のように、第1支持板6の円弧面38と第1支持部材44の円弧面42とが同一の曲率半径を有するように構成したので、両円弧面38、42が相互に合致することとなり、これにより各円弧面38、42間でずれが発生することなく、第1キーユニット37を見栄え良くすることができる。また、第1支持部材44は、第1支持板6に配設する際に、ネジ40、長溝39を上方から覆うように配設されるので、ネジ40、長溝39を外側から見えなくして第1キーユニット37を見栄え良く構成できる。
【0035】
第1支持板6の周囲の一部を除いて、周壁部材46が設けられており、かかる周壁部材46は、第1支持板6を第1ベース板5上に配置した際に、第1ベース板5に設けられた周壁部材23と協働して、円弧面38を除く第1支持板6の周囲を囲む周壁部材を構成する。
【0036】
更に、第2キーボードユニット4おける第2支持板9は、前記第1支持板6と同様、アルミ等の金属薄板から形成されており、かかる第2支持板9上には、右手で操作される所定数のキースイッチ10が配設されている。尚、右手で操作されるキースイッチ10の数は、国際規格(ISO2126及びISO2530)に基づいて定められており、前記第1支持板6上に配設される左手で操作されるキースイッチ7の数よりも多くされている。ここに、キースイッチ10は、前記キースイッチ7と同様の構成を有しているので、その構成要素についてはキースイッチ7と同一の番号を付して説明する。
【0037】
第2支持板9には1つのキースイッチ10に対応して4個の係止部33がプレス加工等により一体に形成されており、かかる第2支持板9上には、図示しない3層構造を有するメンブレンスイッチ(可動電極を有する上側シート、固定電極を有する下側シート及び上側シートと下側シート間に介挿され可動電極と固定電極とを離間させるスイッチング孔を有するスペーサシートからなる)が配置されている。尚、各係止部33は、メンブレンスイッチに形成された孔から上方へ突出されている。
【0038】
そして、各キースイッチ10は、基本的に、キートップ34、キートップ34の上下動を案内する一対のリンク部材35、キートップ34を上方へ付勢するとともにメンブレンスイッチの可動電極と固定電極からなるスイッチング部に対応してメンブレンスイッチ上に配置されたラバースプリング36から構成される。ここに、一対のリンク部材35の各上端部はキートップ34の下面に可動状態で連結され、また、各下端部は係止部33に可動状態で係止されている。非押下時にキートップ34はラバースプリング36の付勢力を介して上方へ付勢されて非押下位置に保持さており、ラバースプリング36の付勢力に抗してキートップ34を押下した際には、ラバースプリング36がメンブレンスイッチの可動電極を押圧してスペーサのスイッチング孔で固定電極に当接させ、これにより所定のスイッチング動作が行われる。前記したキースイッチ10と第2支持板9とは、第2キーユニット47を構成する。
【0039】
第2支持板9の一側(図1における左側)は、その回動支点(ネジ孔31に遊嵌されたネジ32及びネジ受部30)を中心とする回転半径に合致する円弧面48が形成されており、また、円弧面48の内側には、円弧状の長溝49が形成されている。長溝49にはネジ50が遊嵌され、そのネジ50は第2ベース板8に形成されたネジ受部51に締結されている。ここに、長溝49とネジ50とは、第2支持板9が第2ベース板8上で水平方向に回動する際に、その回動動作が安定して行われるように案内する作用を行う。
【0040】
また、第2支持板9にて円弧面48が形成された側には、円弧面48と同一曲率半径を有する円弧面52を有し、その円弧面52の内方にリンク配置部53が形成された第2支持部材54が配設されている。更に、第2支持部材54の円弧面52には、複数個のロック溝55(図2参照)が形成されており、かかるロック溝55は後述するロック機構57の一部を構成する。
【0041】
尚、前記のように、第2支持板9の円弧面48と第2支持部材54の円弧面52とが同一の曲率半径を有するように構成したので、両円弧面48、52が相互に合致することとなり、これにより各円弧面48、52間でずれが発生することなく、第2キーユニット47を見栄え良くすることができる。また、第2支持部材54は、第2支持板9に配設する際に、ネジ50、長溝49を上方から覆うように配設されるので、ネジ50、長溝49を外側から見えなくして第2キーユニット47を見栄え良く構成できる。
【0042】
第2支持板9の周囲の一部を除いて、中空状の周壁部材56が設けられており、かかる周壁部材56は、第2支持板9を第2ベース板8上に配置した際に、第2ベース板8に設けられた周壁部材24と協働して、円弧面48を除く第2支持板9の周囲を囲む周壁部材を構成する。
【0043】
続いて、第1ベース板5と第2ベース板8上で、それぞれ第1支持板6及び第2支持板9を水平方向に回動するにつき、第1支持板6と第2支持板9とを同期して回動させる同期機構、及び、同期機構を介して回動された第1支持板6、第2支持板9をその回動位置でロックするロック機構について、図2及び図3に基づき説明する。図2は第1支持板6と第2支持板9の回動動作を同期させる同期機構を拡大して示す説明図であり、また、図3は第1支持板6及び第2支持板9を回動させていない状態から最大回動位置まで回動させた状態に至る一連の状態を示す説明図であり、図3(A)は回動させていない状態、図3(B)は途中まで回動させた状態、図3(C)は最大回動位置まで回動させた状態を示す。
【0044】
図2において、第1支持部材44に形成されたリンク配置部43と摺動部材22における2つの円板21Aの間に存在する連結部21B(図2における下側の連結部21B)との間には、第1リンク部材80が配置されており、かかる第1リンク部材80は、リンク配置部43側でネジ81を介して回動係止され、また、連結部21B側でU字状のリンク止め部材82の一端を介して係止されている。また、第2支持部材54に形成されたリンク配置部53と前記連結部21Bとの間には、第2リンク部材83が配置されており、かかる第2リンク部材83は、リンク配置部53側でネジ84を介して回動係止され、また、連結部21B側でU字状のリンク止め部材82の他端を介して係止されている。
【0045】
前記したように、2つの第1リンク部材80、第2リンク部材83を使用した同期機構では、摺動部材22と第1支持部材44とは第1リンク部材80を介してリンクされており、また、摺動部材22と第2支持部材54とは第2リンク部材83を介してリンクされていることから、第1キーユニット37と第2キーユニット47の一方が第1ベース板5又は第2ベース板8上で回動すると、その回動力は、第1リンク部材80又は第2リンク部材83から支持軸19上を摺動される摺動部材22を介して他方のキーユニットに伝達される。
【0046】
第1支持板6と第2支持板9を回動させていない状態においては、図3(A)に示すように、支持板6上に配列される各キースイッチ7と支持板9上に配列される各キースイッチ10は、通常のキーボードと同一のキー配列関係を有しており、摺動部材22は、図3(A)に示すように、最も上側に位置している。このようなキー配列関係の状態でキーボード1の操作を所望する場合には、勿論この状態でキーボードの操作を行うことができる。
【0047】
図3(A)に示す状態から、第1キーユニット37又は第2キーボードユニット47の一方を図3(A)における時計方向又は反時計方向へ回動させると、第1支持部材44のリンク配置部43と摺動部材22とは第1リンク部材80を介してリンクされており、また、第2支持部材54のリンク配置部53と摺動部材22とは第2リンク部材83を介してリンクされていることに基づき、摺動部材22は支持軸19上を図3(A)における下側へ摺動される。これにより、第1支持板6と第2支持板9とは、相互に同期して、それぞれネジ29、ネジ受部27を回動支点として時計方向に回動するとともに、ネジ32、ネジ受部30を支点として反時計方向へ回動する。このように、第1支持板6と第2支持板9とを、若干回動させた状態が図3(B)に示されている。このようなキー配列関係の状態でキーボード1の操作を所望する場合には、この状態でキーボードの操作を行うことができる。
【0048】
更に、図3(B)に示す状態から第1支持板6又は第2支持板9を回動させると、前記の場合と同様にして、摺動部材22は図3(B)に示す位置から更に下側へ支持軸19上で摺動され、第1支持板6と第2支持板9とは、相互に同期して、それぞれ時計方向、反時計方向に回動する。このようにして第1支持板6及び第2支持板9を最大回動位置まで回動させた状態が図3(C)に示されている。このようなキー配列関係の状態でキーボード1の操作を所望する場合には、この状態でキーボードの操作を行うことができる。
【0049】
従って、使用者がキーボード1を使用する際に、第1キーユニット37又は第2キーユニット47の一方を回動させることにより、他方のキーユニットを一方のキーユニットと同期して回動させることが可能となる。このように、極めて簡単な操作により各キーユニット37、47を所望の操作状態に配置して、個々の使用者にとって最適な操作形態でキーボード操作を行うことができる。
【0050】
次に、前記のように第1キーユニット37及び第2キーユニット47を同期回動させ所望回動位置でそれぞれ第1ベース板5及び第2ベース板8にロックするロック機構について図2に基づき説明する。
【0051】
ロック機構57は、第1ベース板5と第1キーユニット37との間、及び、第2ベース板8と第2キーユニット47との間に配設されるが、いずれのロック機構57も同一の構成を有しているので、以下においては第2ベース板8と第2キーユニット47との間に設けられたロック機構57のみについて説明することとする。尚、第1ベース板5と第1キーユニット37との間に設けられたロック機構57は、第1キーユニット37の第1支持板6に配設された第1支持部材44の円弧面42に形成されたロック溝45と、第1ベース板5の隅部12に設けられた軸受部材13に形成された弾性ロック片(図示せず)とから構成されている。
【0052】
ここに、ロック機構57は第1キーユニット37側と第2キーユニット47側の双方について設ける必要はなく、いずれか一方のみを設ける構成であってもよい。
【0053】
図2に示すロック機構57おいて、第2ベース板8の隅部16に設けられた軸受部材17は中空状に形成されており、その内部には、一対の保持部58が設けられている。かかる一対の保持部58の間には、金属製の弾性薄板を「く」字状に折曲された弾性ロック片59の両端が支持されている。また、第2支持部材54の円弧面52に当接する軸受部材17の凹状湾曲面60には、開口61が形成されており、弾性ロック片59の先端は開口61から突出するように構成されている。このように開口61から突出された弾性ロック片59の先端は、第2支持部材54の円弧面52に形成された複数個のロック溝55の1つに係止される。
【0054】
前記したロック機構57によれば、第1キーユニット37と第2キーユニット47とを相互に同期させて所望の回動位置まで回動させた後、その回動位置にて弾性ロック片59の先端を第2支持部材54のロック溝55に係止することによりロックすることができる。従って、個々の使用者にとって最適な操作形態に固定した状態でキーボード操作を安定して行うことができる。
【0055】
また、ロック機構57は、第2支持部材54の円弧面52に形成されたロック溝55と、第2ベース板8の軸受部17に配設された弾性ロック片59とから簡単に構成されているので、第1キーユニット37及び第2キーユニット47のロック機構57を低いコストで実現することができる。また、ロック溝55は、第2支持部材54の円弧面52に形成されることから、かかる円弧面52の形成時にロック溝55を形成することが可能となり、これによってもコストの低廉化を図ることができる。
【0056】
続いて、前記キーボード1に設けられている周辺構造について、図4乃至図11に基づき説明する。
【0057】
前記したキーボード1において、第1キーボードユニット3の第1支持板6には、前記したように、国際規格(ISO2126及びISO2530)に従って左手で操作される所定数のキースイッチ7が配列されており、また、第2キーボードユニット4の第2支持板9には、国際規格に従って右手で操作される所定数のキースイッチ10が配列されているが、左手で操作されるキースイッチ7の数は、右手で操作されるキースイッチ10の数よりも少ない。これに基づき、図3に示すように、第1キーボードユニット3の長手方向における長さは、第2キーボードユニット4の長手方向における長さよりも短く構成されている。
【0058】
このままでは、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを相互に折り畳んだ場合に、両者の長さがアンバランスとなって、キーボード1の携帯性も良くないことから、本実施形態に係るキーボード1では、図4(A)乃至図4(C)に示すように、第1キーボードユニット3の一側端縁(第2キーボードユニット4と回動可能に連結される側と反対側の端縁で、図4における左側端縁)に、キーボード1の制御を行うコントロール部62を並設するとともに、第1キーボードユニット3とコントロール部62とを加えた長手方向の長さが第2キーボードユニット4の長手方向における長さと同一長さとなるように構成している。
【0059】
このように構成することにより、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4との長さ相違に起因して、第1キーボードユニット3に発生するスペースを有効に利用することができ、コントロール部62をキーボード1の下部や側部に配設する場合に比して、キーボード1の薄型化を図ることができ、また、小型化を図ることができる。
【0060】
ここに、図4(A)は、キーボード1の非使用時に軸受部材13の各軸受13Bの軸受孔13Aと軸受部材17の軸受17Bの軸受孔17A、及び、軸受部材14の各軸受14Bの軸受孔14Aと軸受部材18の軸受18Bの軸受孔18Aに渡って挿通される支持軸19を介して両キーボードユニット3、4が近接する方向に回動して重ね合わせた折畳状態を示しており、第1キーボードユニット3とコントロール部62とを加えた長手方向の長さは第2キーボードユニット4の長さと同一にされてコンパクトに構成されていることが分かる。
【0061】
また、図4(B)は、キーボード1の使用時に支持軸19を介して両キーボードユニット3、4が離間する方向に回動した水平状態を示しており、第1キーボードユニット3とコントロール部62とを加えた長手方向の長さは第2キーボードユニット4の長さと同一にされて、支持軸19を基準にキーボード1における左右のバランスがとれていることが分かる。
【0062】
コントロール部62の略中央部には、図4(C)に示すように、蓋部材63が開閉可能に取り付けられており、かかる蓋部材63の裏面側には、PDA等の各種携帯電子機器が接続されるコネクタ64が配設されている。コネクタ64には、コントロール部62に内蔵されてキーボード1の制御を行うためのコントロールユニット(図示せず)と接続されたフレキシブル基板65が接続されている。また、コネクタ部材64の近傍で蓋部材63の両側には、一対のワイヤ部材66Aが固着されており、両ワイヤ部材66Aの外端部間にはワイヤ部材66Bが回動可能に掛装されている。更に、ワイヤ部材66Bの中央位置には支持ワイヤ66Cが固着されている。各ワイヤ部材66Aは、図4(C)に示す状態まで蓋部材63と共に回動され、この状態で支持ワイヤ66Cを後方に回動させることにより、PDA等の携帯電子機器を傾斜した状態で支持することができる。ここに、ワイヤ部材66A、66B、66Cは、PDA等の携帯電子機器を傾斜した状態で支持する背もたれ部材66を構成する。
【0063】
このように、コントロール部62に回動可能に取り付けられた蓋部材63にコネクタ部材64を配設するとともに、コネクタ部材64の近傍で蓋部材63に背もたれ部材66を設けることにより、ケーブル等を必要とすることなくPDA等の携帯電子機器を直接コネクタ部材64に接続した状態で、携帯電子機器を傾斜させて支持することができる。
【0064】
ここで、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4を図4(A)に示すように折り畳んだ時に、前記のように構成される背もたれ部材66が、各キーボードユニット3、4間で収納される構成について、図4(B)及び図7に基づき説明する。図7は図4(A)に示す折畳状態で各キーボードユニット3、4の長手方向に直交する方向(短手方向)に切断して示す拡大断面図である。
【0065】
図4(B)に示すように、第1キーボードユニット3において、上側から第1キースイッチ列K1と第2キースイッチ列K2との間、第2キースイッチ列K2と第3キースイッチ列K3との間、及び、第3キースイッチ列K3と第4キースイッチ列K4との間には、それぞれ一定のクリアランスが存在する。また、この関係は、第2キーボードユニット4においても同様に、第1キースイッチ列K1と第2キースイッチ列K2との間、第2キースイッチ列K2と第3キースイッチ列K3との間、及び、第3キースイッチ列K3と第4キースイッチ列K4との間に存在する。従って、図4(A)に示す折畳状態では、各キースイッチ列におけるキートップ34の形状とも相まって、図7に示すように、相互に対向する第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4にて隣接するキースイッチ列間には、間隙Sが形成されることとなる。
【0066】
本実施形態に係るキーボード1では、背もたれ部材66の一方のワイヤ部材66Aを各キーボードユニット3、4における第1キースイッチ列K1と第2キースイッチ列K2との間に生じる間隙Sに収納し、同様に支持ワイヤ66Cを第2キースイッチ列K2と第3キースイッチ列K3との間に生じる間隙Sに収納し、同様に他方のワイヤ部材66Aを第3キースイッチ列K3と第4キースイッチ列K4との間に生じる間隙Sに収納している。また、ワイヤ部材66Bは、キートップ34の頂面と第1支持部材44の平面部との間には高低差が存在し、また、かかる高低差は折畳状態で2倍になることから、第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4との間に生じる間隙に充分収納することができる。
【0067】
前記したように、背もたれ部材66を構成する各ワイヤ部材66A、支持ワイヤ66Cを、両キーボードユニット3、4の折畳状態で相互に対向するキースイッチ列間に生じる間隙Sに収納するとともに、ワイヤ部材66Bを両キーボードユニット3、4間に生じる間隙に収納するように構成したので、折畳状態における第1キーボードユニット3と第2キーボードユニット4とを重ね合わせた厚さを薄くすることができ、また、背もたれ部材66がキーボード1の外部に付設する必要がないことから、キーボード1全体の小型化を図ることができる。
【0068】
更に、キーボード1に対して背もたれ部材66を収納するための特別の構成を全く必要としないので、キーボード1全体のコストを低減することができる。
【0069】
次に、第1キーボードユニット3における各キースイッチ7及び第2キーボードユニット4における各キースイッチ10とコントロール部62とを電気的に接続する構成について図4、図5及び図8に基づき説明する。図5はコントロール部62とキーボード1との関係を示す説明図であり、図5(A)はコントロール部62を第1キーボードユニット3から取り外した状態を示す説明図であり、図5(B)はコントロール部62と自在アームとが接続される状態を示す説明図である。
【0070】
第1キーボードユニット3における第1ベース板5の周壁部材23の背面側に形成されたアーム支持部25には、自在アーム67が回動可能に支持されている。自在アーム67は、アーム支持部25に第1連結ピン68Aを介して一端が回動可能に支持された中空状の第1アーム部材67A、及び、第1アーム部材67Aの他端に第2連結ピン68Bを介して回動可能に支持された中空状の第2アーム部材67Bから構成されている。
【0071】
ここに、第2キーユニット47の第2支持板9上に配設された複数の各キースイッチ10に対応するメンブレンスイッチに接続された信号線69は、図8に示すように、第2支持板9に形成された中空状の周壁部材56から第2ベース板8に形成された中空状の周壁部材24、軸受部材18、軸受18B、軸受部材14、第1ベース板5の周壁部材23を経てアーム支持部25まで挿通案内されており、また、第1キーユニット37の第1支持板6上に配設された複数の各キースイッチ7に対応するメンブレンスイッチに接続された信号線(図示せず)は、直接中空状の周壁部材23からアーム支持部25まで挿通案内されている。
【0072】
そして、第2キーユニット47からの信号線と第1キーユニット37からの信号線とは、アーム支持部25にてまとめられ、第1アーム部材67Aから第2アーム部材67Bまで案内されている。このように案内される信号線は、第2アーム部材67Bの一面に設けられたコネクタ部材70(図5(A)参照)に接続されている。
【0073】
また、コントロール部62において、第1キーボードユニット3の側端縁に対向する面には、2つの突起71が形成されており、各突起71は第1キーボードユニット3の第1支持板6における周壁部材46に形成された位置決め孔(図示せず)に対して、着脱可能に嵌合される。これにより、コントロール部62は、第1キーボードユニット3に対して着脱可能に並設される。また、コントロール部62の端面にはコネクタ部材72が設けられており、かかるコネクタ部材72は、第2アーム部材67Bのコネクタ部材70に接続される。
【0074】
前記したように、コントロール部62の各突起71は第1キーボードユニット3の周壁部材46における位置決め孔に対して着脱可能に嵌合されており、また、コントロール部62のコネクタ部材72と第2アーム部材67Bのコネクタ部材70とは接離可能であるから、コントロール部62は、第1キーボードユニット3に対して着脱可能に構成されており、これによりPDA等の各種の携帯電子機器に対応してコントロール部62を複数用意しておけば、コントロール部62のみを交換することにより、同一のキーボード1を使用して各種の携帯電子機器にデータ入力を行うことができ、携帯電子機器に対応してキーボード1を購入する無駄を排してユーザの負担を軽減することができる。また、キーボード1の製造者は、各種携帯電子機器毎にキーボード1を製造する必要がなくなり、複数種類のキーボード製造に必要な投資費用や管理費用を低減することができる。
【0075】
続いて、前記のように構成されたアーム部材67の作用について図5及び図6に基づき説明する。図6は自在アームの各種の使用状態を示す説明図である。
【0076】
図5に示すように、自在アーム67において、その第1アーム部67Aの一端は、周壁部材23の背面側(非操作者側)に形成されたアーム支持部25にて第1連結ピン68Aを介して回動可能に支持されており、また、第1アーム部材67Aの他端には第2アーム部材67Bが第2連結ピン68Bを介して回動可能に支持されている。また、コントロール部62は、前記したように、第1キーボードユニット3に対して着脱可能に構成されていることから、コントロール部62は、自在アーム67における回動自在性を利用して各種の使用形態で使用することができる。
【0077】
例えば、図6に示すように、コントロール部62の各突起71を周壁部材46の位置決め孔から外して、コントロール部62をキーボード1の長手方向に配置することにより、図6に示す形態(A)の状態で使用することができる。また、形態(A)の状態から第1アーム部材67Aを第1連結ピン68Aを中心に時計方向に回動させると、コントロール部62をキーボード1から離間した形態(B)の状態で使用することができる。更に、形態(B)の状態から第1アーム部材67Aを連結ピン68Aを中心として更に時計方向に回動させて、キーボード1の長手方向の略中央位置で且つキーボード1の側縁(操作側と反対側の側縁)に近接させた形態(C)の状態で使用することができる。
【0078】
ここに、コントロール部62のコネクタ部材64にPDA73の接続端子を接続するとともに、背もたれ部材66によりPDA73を傾斜した状態で支持し、図6における形態(B)の状態で使用する場合が図9に示されている。また同様に、コントロール部62のコネクタ部材64にPDA73の接続端子を接続するとともに、背もたれ部材66によりPDA73を傾斜した状態で支持し、図6における形態(C)の状態で使用する場合が図10に示されている。
【0079】
前記したように、コントロール部62を第1キーボードユニット3から着脱可能に構成し、且つ、コントロール部62と第1キーボードユニット3とを自在アーム67により連結するように構成したので、自在アーム67により許容される範囲でコントロール部62とキーボード1との配置関係を自在に変更することができる。従って、キーボード1に対するPDA73の配置位置をキーボード使用者の所望する位置に自在に変更して操作性をより向上することができる。
【0080】
続いて、前記のように構成された自在アーム67において、第1アーム部材67Aとアーム支持部25とを連結する第1連結ピン68Aの連結構造、及び、第1アーム部材67Aと第2アーム部材67Bとを連結する第2連結ピン68Bの連結構造について、図11に基づき説明する。図11は図4(B)に示す状態、及び、図6における形態(C)の状態をキーボード1の背面側から見て模式的に示す説明図である。
【0081】
ここに、図11において、第2アーム部材67Bの厚さHは、コントロール部62のコネクタ部材72に接続するためのコネクタ部材70を設ける必要性があること等の制約上、キーボード1の厚さh(第1ベース板5、第2ベース板8の底面とキートップ34の頂面との間の厚さ)よりも、大きい。従って、キーボード1は、図4(B)、(C)に示す状態で使用されるものではないが、かかる状態では、キーボード1における各キースイッチ7、10の頂面がなす面は、キーボード1の設置面に平行な状態とはならず、設置面に対して若干傾斜した面となる。
【0082】
かかる事情を勘案し、本実施形態にかかるキーボード1では、実際にキーボード1が使用される状態においてキーボード1の底面(第1及び第2ベース板5、8の底面)と第2アーム部材67Bの底部とが同一面となるように第1連結ピン68A及び第2連結ピン68Bの連結角度を傾斜させている。
【0083】
具体的には、図11において、アーム支持部25と第1アーム部材67Aとを回動可能に連結する第1連結ピン68Aは、垂線Lに対して角度Aだけ傾斜されており、また、第1アーム部材67Aと第2アーム部材67Bとを回動可能に連結する第2連結ピン68Bは、垂線Lに対して角度Bだけ傾斜されている。ここに、角度Bは角度Aよりも大きく設定されている。
【0084】
このように第1連結ピン68Aを垂線Lに対して角度Aだけ傾斜させるとともに、第2連結ピン68Bを垂線Lに対して角度Bだけ傾斜させることにより、第2アーム部材67Bは、図6に示す形態(C)の状態にコントロール部62を配置した際に、全体で傾斜された角度(A+B)に基づき、厚さ(H−h)分上方へ移動させることとなる。これにより、コントロール部62の底部(コントロール部62の底面は第2アーム部材67Bの下端面と同一面となるように配置されている)とキーボード1の底面とが同一面となる。
【0085】
従って、第2アーム部材67の厚さHやコントロール部62の厚さが、キーボードの厚さhと同一でない場合においても、第1連結ピン68A、第2連結ピン68Bの連結角度を傾斜させることにより、キーボード1の使用時に第2アーム部材67Bやコントロール部62の底部とキーボード1の底面とを同一面にしてキーボード1における各キースイッチ7、10の頂面がなす面を、キーボード1の設置面に平行な状態にすることができ、キーボード1におけるキー操作性が低下してしまうことを防止できる。
【0086】
尚、前記の例では、第1連結ピン68A及び第2連結ピン68Bの連結角度を傾斜させるように構成しているが、これに限定されることはなく、いずれか一方の連結ピンの連結角度を傾斜させてもよい。
【0087】
本発明は前記実施形態に限定されるのではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能であることは勿論である。
【0088】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1に係る折畳可能なキーボードでは、第1キーボードユニットの第1ベース板と第2キーボードユニットの第2ベース板とが、回動連結部の支持軸を介して回動可能に支持されており、これによりキーボードの使用時に両ユニットは、支持軸を介して相互に離間する方向に回動されて水平状態になり、また、キーボードの非使用時に両ユニットは、支持軸を介して相互に近接する方向に回動されて重ね合わされた状態になる。
【0089】
また、前記キーボードでは、第1キーボードユニットの第1キーユニットが第1ベース板上で回動可能に配設されるとともに、第2キーボードユニットの第2キーユニットが第2ベース板上で回動可能に配設されており、また、第1支持板の一側に配設された第1支持部材が、支持軸に摺動可能に挿嵌された摺動部材に第1リンク部材を介してリンクされ、且つ、第2支持板の一側に配設された第2支持部材が、摺動部材に第2リンク部材を介してリンクされているので、使用者がキーボードを使用する際に、両キーユニットの一方を、第1ベース板又は第2ベース板上で水平方向に回動させることにより、両キーユニットの他方は、一方のキーユニットと同期して回動させることが可能となる。このように、極めて簡単な操作により各キーボードユニットを所望の操作状態に配置して、個々の使用者にとって最適な操作形態でキーボード操作を行うことができる。
【0090】
また、請求項2に係る折畳可能なキーボードでは、第1ベース板と第1キーユニットの間、又は、第2ベース板と第2キーユニットの間に、第1キーユニット又は第2キーユニットを所望の回動位置でロックするロック機構が配設されているので、第1キーユニットと第2キーユニットとを相互に同期させて所望の回動位置まで回動させた後、その回動位置で第1及び第2キーユニットをロック機構によりロックすることができ、個々の使用者にとって最適な操作形態に固定した状態でキーボード操作を安定して行うことができる。
【0091】
更に、請求項3に係る折畳可能なキーボードでは、ロック機構が、第1支持部材又は第2支持部材の円弧面に形成されたロック溝と、第1ベース板又は第2ベース板に設けられてロック溝に係止するロック片とから簡単に構成されているので、第1及び第2キーユニットのロック機構を低いコストで実現することができる。また、ロック溝は、第1支持部材又は第2時部材の円弧面に形成されることから、円弧面の形成と同時にロック溝を形成することが可能となり、これによってもコストの低廉化を図ることができる。
【0092】
また、請求項4及び請求項5に係る折畳可能なキーボードでは、第1支持部材の円弧面と第1キーユニットにおける支持板の円弧面とが同一の曲率半径を有するとともに、第2支持部材の円弧面と第2キーユニットにおける支持板の円弧面とが同一の曲率半径を有するように構成したので、第1キーユニットにおける第1支持部材の円弧面と支持板の円弧面、及び、第2キーユニットにおける第2支持部材の円弧面と支持板の円弧面が、相互に合致することとなり、これにより双方の円弧面間でずれを発生することなく第1キーユニット及び第2キーユニットを見栄え良く構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る折畳可能なキーボードを模式的に示す分解斜視図である。
【図2】第1支持板と第2支持板の回動動作を同期させる同期機構を拡大して示す説明図である。
【図3】第1支持板及び第2支持板を回動させていない状態から最大回動位置まで回動させた状態に至る一連の状態を示す説明図であり、図3(A)は回動させていない状態、図3(B)は途中まで回動させた状態、図3(C)は最大回動位置まで回動させた状態を示す。
【図4】キーボードを使用する際の操作を示す説明図であり、図4(A)は第1及び第2キーボードユニットを折り畳んだ状態を示す斜視図、図4(B)は第1及び第2キーボードユニットを開放した状態を示す斜視図、図4(C)は図4(B)の状態から背もたれ部材を起こした状態を示す斜視図である。
【図5】コントロール部とキーボードとの関係を示す説明図であり、図5(A)はコントロール部を第1キーボードユニットから取り外した状態を示す説明図であり、図5(B)はコントロール部と自在アームとが接続される状態を示す説明図である。
【図6】自在アームの各種の使用状態を示す説明図である。
【図7】図4(A)に示す折畳状態で第1及び第2キーボードユニットの長手方向に直交する方向(短手方向)に切断して示す拡大断面図である。
【図8】第2キーボードユニットの各キースイッチに接続された信号線の配線状態を模式的に示す説明図である。
【図9】コントロール部のコネクタ部材にPDAの接続端子を接続するとともに、背もたれ部材によりPDAを傾斜した状態で支持し、図6における形態(B)の状態で使用する状態を示す説明図である。
【図10】コントロール部のコネクタ部材にPDAの接続端子を接続するとともに、背もたれ部材によりPDAを傾斜した状態で支持し、図6における形態(C)の状態で使用する状態を示す説明図である。
【図11】図4(B)に示す状態、及び、図6における形態(C)の状態をキーボードの背面側から見て模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 キーボード
2 回動連結部
3 第1キーボードユニット
4 第2キーボードユニット
5 第1ベース板
6 第1支持板
7 キースイッチ
8 第2ベース板
9 第2支持板
10 キースイッチ
13、14 軸受部材
17、18 軸受部材
19 支持軸
20 摺動孔
22 摺動部材
23、24 周壁部材
25 アーム支持部
27 ネジ受部
28 ネジ孔
29 ネジ
30 ネジ受部
31 ネジ孔
32 ネジ
34 キートップ
35 リンク部材
36 ラバースプリング
37 第1キーユニット
38、42 円弧面
43 リンク配置部
44 第1支持部材
45 ロック溝
47 第2キーユニット
48、52 円弧面
53 リンク配置部
54 第2支持部材
55 ロック溝
57 ロック機構
59 弾性ロック片
62 コントロール部
64 コネクタ部材
66 背もたれ部材
67 自在アーム
67A 第1アーム部材
67B 第2アーム部材
68A 第1連結ピン
68B 第2連結ピン
70、72 コネクタ部材
73 PDA
80 第1リンク部材
83 第2リンク部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a foldable keyboard that is excellent in portability and has good operability during operation, and in particular, after opening the folded state of two keyboard units, each keyboard unit can be operated as desired by a very simple operation. The present invention relates to a foldable keyboard that can be placed in a state.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the keyboard is divided into two keyboard units, and each keyboard unit is rotatably connected to each other. When not in use, each keyboard unit is folded to make it compact and easy to carry. Various foldable keyboards have been proposed in which each keyboard unit is released from the folded state to achieve the same operability as a normal keyboard.
[0003]
For example, in Japanese Patent No. 3201456 (Japanese Patent Laid-Open No. 9-34612) and Japanese Patent No. 3254658 (Japanese Patent Laid-Open No. 9-34611), a keyboard and an enclosure are divided into two at the center in the longitudinal direction. A foldable keyboard is described in which each of the divided keyboards and enclosures is foldable via a connecting arm that rotationally engages each other.
[0004]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-56904 discloses that at least one of two divided keyboards is slidably supported on a support plate, and each divided keyboard is rotatable on both sides of a back plate via a support plate. A foldable keyboard connected to is described.
[0005]
In each of the keyboards described above, the two divided keyboard units are connected to each other so as to be rotatable, so that when not in use, each keyboard unit is folded in a compact state to improve portability, At the time of use, each keyboard unit is rotated outward from the folded state, and can be operated with the same operability as a normal keyboard.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, keyboard operations are performed in the same posture, and eyes and bodies become tired if they are operated for a long time, so in recent years, the layout of key tops on the keyboard has been reviewed from an ergonomic standpoint. It has been. For example, considering the keyboard structure etc. ergonomically, keyboard users are individually different in finger length, shape, etc. An arrangement relationship that is most easily used by each user is desirable.
[0007]
However, in each of the keyboards described in Japanese Patent No. 3201456 (Japanese Patent Laid-Open No. 9-34612) and Japanese Patent No. 3254658 (Japanese Patent Laid-Open No. 9-34611), two keyboard units are folded. The state released from the state becomes the use state as it is, and the arrangement relationship between the two keyboard units cannot be changed according to the user's desired use form.
[0008]
In the keyboard described in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-56904, when two keyboard units are put into use, each keyboard unit is rotated outward from its folded state and then released, and then on the support plate. The two keyboard units are arranged to be in close use by sliding one keyboard unit supported slidably in the direction toward the other keyboard unit. This is the same as the above case in that the mutual arrangement relationship cannot be changed according to the user's desired usage pattern.
[0009]
On the other hand, in US Pat. No. 5,574,481, the keyboard is divided into two keyboard units, and each keyboard unit is connected so as to be able to contact and separate from each other, and each keyboard unit is connected to the keyboard. A foldable keyboard configured to be rotatable in a horizontal direction parallel to the installation surface is described.
[0010]
Such a foldable keyboard can be used in a normal state when the keyboard units are arranged in contact with each other, and can be operated by a user when the keyboard units are arranged so as to rotate. It can be used with each keyboard unit tilted with respect to the surface side.
[0011]
However, in the keyboard described in the above-mentioned US Pat. No. 5,574,481, the keyboard units are configured to be pivotable with each other, but the pivoting operation of each keyboard unit is performed independently. There is a need. Moreover, it is necessary to perform the rotation operation | movement of each keyboard unit in the state away from the installation surface.
[0012]
Therefore, in order to arrange each keyboard unit in an inclined state with respect to the operation surface so that each keyboard unit is in an optimum state for the user, hold one keyboard unit with the left hand and the other keyboard unit with the right hand. Each keyboard unit must be rotated to a desired tilted state while holding Such an operation is very troublesome and delicate adjustment is very difficult.
[0013]
The present invention has been made to solve the above-described conventional problems, and after releasing the folded state of the two keyboard units, each keyboard unit can be arranged in a desired operation state by an extremely simple operation. An object is to provide a foldable keyboard.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the foldable keyboard according to
[0015]
In the foldable keyboard according to the first aspect, the first base plate of the first keyboard unit and the second base plate of the second keyboard unit are rotatably supported via the support shaft of the rotation connecting portion. Thus, when the keyboard is used, both units are rotated in a direction away from each other via the support shaft and become horizontal, and when the keyboard is not used, both units are connected via the support shaft. They are rotated and overlapped in directions close to each other.
[0016]
In the keyboard, the first key unit of the first keyboard unit is rotatably arranged on the first base plate, and the second key unit of the second keyboard unit is rotated on the second base plate. The first support member disposed on one side of the first support plate is slidably fitted on the support shaft via the first link member. Since the second support member that is linked and disposed on one side of the second support plate is linked to the sliding member via the second link member, when the user uses the keyboard, By rotating one of the key units horizontally on the first base plate or the second base plate, the other of the key units can be rotated in synchronization with the one key unit. . As described above, the keyboard units can be arranged in a desired operation state by an extremely simple operation, and the keyboard can be operated in an optimum operation mode for each user.
[0017]
Further, the foldable keyboard according to
[0018]
In the foldable keyboard according to
[0019]
Furthermore, the foldable keyboard according to
[0020]
In the foldable keyboard according to
[0021]
A foldable keyboard according to a fourth aspect is the keyboard according to any one of the first to third aspects, wherein the first support plate of the first key unit is attached to the first base plate at a predetermined pivot point. And an arcuate surface that coincides with the radius of rotation about the rotation fulcrum is formed on one side of the first support plate, and the first support plate includes the first support plate. An arc surface having the same radius of curvature as the arc surface is formed, and the foldable keyboard according to
[0022]
In the foldable keyboard according to
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a foldable keyboard according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings based on an embodiment of the present invention. First, a schematic configuration of the keyboard according to the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 1 is an exploded perspective view schematically showing a foldable keyboard.
[0024]
In FIG. 1, a
[0025]
Here, first, the configuration of the
[0026]
Like the
[0027]
The bearing member 14 is formed with a hollow
[0028]
In the
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
Each
[0032]
On one side of the first support plate 6 (the right side in FIG. 1), there is an
[0033]
Further, on the side of the
[0034]
As described above, since the
[0035]
A
[0036]
Further, the second support plate 9 in the
[0037]
On the second support plate 9, four locking
[0038]
Each
[0039]
On one side of the second support plate 9 (left side in FIG. 1), there is an
[0040]
The second support plate 9 has an
[0041]
As described above, since the
[0042]
Except for a part of the periphery of the second support plate 9, a hollow
[0043]
Subsequently, as the
[0044]
In FIG. 2, between the link arrangement | positioning
[0045]
As described above, in the synchronization mechanism using the two
[0046]
In a state where the
[0047]
When one of the first
[0048]
Further, when the
[0049]
Therefore, when the user uses the
[0050]
Next, referring to FIG. 2, the lock mechanism for synchronously rotating the first
[0051]
The
[0052]
Here, the
[0053]
In the
[0054]
According to the
[0055]
The
[0056]
Next, the peripheral structure provided in the
[0057]
In the
[0058]
In this state, when the
[0059]
With this configuration, the space generated in the
[0060]
4A shows the
[0061]
FIG. 4B shows a horizontal state in which the
[0062]
As shown in FIG. 4C, a
[0063]
As described above, the
[0064]
Here, when the
[0065]
As shown in FIG. 4B, in the
[0066]
In the
[0067]
As described above, the
[0068]
Furthermore, since no special configuration for housing the
[0069]
Next, a configuration in which each
[0070]
A
[0071]
Here, as shown in FIG. 8, the
[0072]
The signal lines from the second
[0073]
In the
[0074]
As described above, each
[0075]
Next, the operation of the
[0076]
As shown in FIG. 5, in the
[0077]
For example, as shown in FIG. 6, each
[0078]
FIG. 9 shows a case where the connection terminal of the
[0079]
As described above, the
[0080]
Subsequently, in the
[0081]
In FIG. 11, the thickness H of the
[0082]
Considering such circumstances, in the
[0083]
Specifically, in FIG. 11, the first connecting
[0084]
In this way, the first connecting
[0085]
Accordingly, even when the thickness H of the
[0086]
In the above example, the connection angle of the
[0087]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various improvements and modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
[0088]
【The invention's effect】
As described above, in the foldable keyboard according to the first aspect, the first base plate of the first keyboard unit and the second base plate of the second keyboard unit are rotated via the support shaft of the rotation connecting portion. Thus, when the keyboard is used, both units are rotated in a direction away from each other through the support shaft and become horizontal, and when the keyboard is not used, both units are supported by the support shaft. It will be in the state where it was rotated and piled up in the direction which adjoins mutually.
[0089]
In the keyboard, the first key unit of the first keyboard unit is rotatably arranged on the first base plate, and the second key unit of the second keyboard unit is rotated on the second base plate. The first support member disposed on one side of the first support plate is slidably fitted on the support shaft via the first link member. Since the second support member that is linked and disposed on one side of the second support plate is linked to the sliding member via the second link member, when the user uses the keyboard, By rotating one of the key units horizontally on the first base plate or the second base plate, the other of the key units can be rotated in synchronization with the one key unit. . As described above, the keyboard units can be arranged in a desired operation state by an extremely simple operation, and the keyboard can be operated in an optimum operation mode for each user.
[0090]
In the foldable keyboard according to
[0091]
Furthermore, in the foldable keyboard according to
[0092]
In the foldable keyboard according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view schematically showing a foldable keyboard according to an embodiment.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing, in an enlarged manner, a synchronization mechanism that synchronizes the rotation of the first support plate and the second support plate.
FIG. 3 is an explanatory view showing a series of states from a state where the first support plate and the second support plate are not rotated to a state where the first support plate and the second support plate are rotated to the maximum rotation position. FIG. 3 (B) shows a state where it is not moved, FIG. 3 (B) shows a state where it is rotated halfway, and FIG. 3 (C) shows a state where it is rotated to the maximum rotation position.
4A and 4B are explanatory views showing operations when using the keyboard, FIG. 4A is a perspective view showing a state in which the first and second keyboard units are folded, and FIG. FIG. 4C is a perspective view showing a state where the backrest member is raised from the state of FIG. 4B.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a relationship between the control unit and the keyboard, FIG. 5 (A) is an explanatory diagram showing a state where the control unit is removed from the first keyboard unit, and FIG. 5 (B) is a control unit. It is explanatory drawing which shows the state to which and a free arm are connected.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing various usage states of the universal arm.
7 is an enlarged cross-sectional view cut in a direction (short direction) perpendicular to the longitudinal direction of the first and second keyboard units in the folded state shown in FIG. 4 (A).
FIG. 8 is an explanatory diagram schematically showing a wiring state of signal lines connected to each key switch of the second keyboard unit.
9 is an explanatory diagram showing a state in which the connection terminal of the PDA is connected to the connector member of the control unit, the PDA is supported in an inclined state by the backrest member, and used in the state of the form (B) in FIG. .
10 is an explanatory diagram showing a state in which the connection terminal of the PDA is connected to the connector member of the control unit, the PDA is supported in an inclined state by the backrest member, and used in the state of the form (C) in FIG. .
11 is an explanatory diagram schematically showing the state shown in FIG. 4B and the state of the form (C) in FIG. 6 when viewed from the back side of the keyboard.
[Explanation of symbols]
1 Keyboard
2 Rotating connection
3 First keyboard unit
4 Second keyboard unit
5 First base plate
6 First support plate
7 Key switch
8 Second base plate
9 Second support plate
10 Key switch
13, 14 Bearing member
17, 18 Bearing member
19 Support shaft
20 Sliding hole
22 Sliding member
23, 24 Perimeter wall member
25 Arm support
27 Screw receiving part
28 Screw holes
29 screws
30 Screw receiving part
31 Screw hole
32 screws
34 key top
35 Link member
36 Rubber Spring
37 1st key unit
38, 42 Arc surface
43 Link placement section
44 First support member
45 Lock groove
47 Second key unit
48, 52 Arc surface
53 Link placement section
54 Second support member
55 Lock groove
57 Locking mechanism
59 Elastic locking piece
62 Control section
64 Connector member
66 Backrest member
67 Swivel arm
67A First arm member
67B Second arm member
68A First connecting pin
68B Second connecting pin
70, 72 Connector member
73 PDA
80 First link member
83 Second link member
Claims (5)
前記第1キーボードユニットは、第1ベース板と、第1ベース板上で水平方向に回動可能に配設された第1支持板に複数のキースイッチが配列された第1キーユニットとを有し、
前記第2キーボードユニットは、第2ベース板と、第2ベース板上で水平方向に回動可能に配設された第2支持板に複数のキースイッチが配列された第2キーユニットとを有し、
前記回動連結部は、前記第1ベース板と第2ベース板とを回動可能に支持する支持軸と、支持軸に対して摺動可能に挿嵌された摺動部材とを有し、
前記第1支持板の一側に配設された第1支持部材と、
前記第2支持板の一側に配設された第2支持部材と、
前記摺動部材と第1支持部材とをリンクする第1リンク部材、及び、摺動部材と前記第2支持部材とをリンクする第2リンク部材とを有するリンク機構とを備えたことを特徴とする折畳可能なキーボード。A rotation connecting portion is provided between the first keyboard unit and the second keyboard unit, and when the keyboard is used, the two units are rotated in a direction away from each other via the rotation connecting portion and become horizontal. In a foldable keyboard that is rotated in the direction in which both units come close to each other via a pivotal connection when not in use,
The first keyboard unit has a first base plate, and a first key unit in which a plurality of key switches are arranged on a first support plate that is disposed on the first base plate so as to be horizontally rotatable. And
The second keyboard unit includes a second base plate, and a second key unit in which a plurality of key switches are arranged on a second support plate that is rotatably disposed on the second base plate. And
The rotation connecting portion includes a support shaft that rotatably supports the first base plate and the second base plate, and a sliding member that is slidably fitted to the support shaft,
A first support member disposed on one side of the first support plate;
A second support member disposed on one side of the second support plate;
A first link member that links the sliding member and the first support member; and a link mechanism that includes a second link member that links the sliding member and the second support member. A foldable keyboard.
前記第1支持部材には、前記第1支持板の円弧面と同一の曲率半径を有する円弧面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の折畳可能なキーボード。The first support plate of the first key unit is rotatably disposed on the first base plate at a predetermined rotation fulcrum, and a radius of rotation about the rotation fulcrum is provided on one side of the first support plate. A circular arc surface that matches
4. The fold according to claim 1, wherein an arc surface having the same radius of curvature as the arc surface of the first support plate is formed on the first support member. 5. Possible keyboard.
前記第2支持部材には、前記第2支持板の円弧面と同一の曲率半径を有する円弧面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の折畳可能なキーボード。The second support plate of the second key unit is rotatably disposed on the second base plate at a predetermined rotation fulcrum, and a radius of rotation about the rotation fulcrum is provided on one side of the second support plate. A circular arc surface that matches
The folding according to any one of claims 1 to 4, wherein an arc surface having the same radius of curvature as the arc surface of the second support plate is formed on the second support member. Possible keyboard.
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