JP3972391B2

JP3972391B2 - Dye dispersion composition, ink-jet ink composition and dyeing method

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Publication number: JP3972391B2
Application number: JP29160596A
Authority: JP
Inventors: 厚司桑原; 剛志畠田; 陽輔田辺
Original assignee: Toray Industries Inc
Current assignee: Toray Industries Inc
Priority date: 1996-11-01
Filing date: 1996-11-01
Publication date: 2007-09-05
Anticipated expiration: 2016-11-01
Also published as: JPH10130524A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリメチン系分散染料色素を使用した染料分散液組成物およびインクジェット用インク組成物および染色方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
ポリメチン系分散染料は、鮮明な色相と高い着色力に特徴があるが、分散液の安定性が低いという問題がある。
【０００３】
例えば、ｐＨ感受性が高く、わずかなｐＨ変動で色相がずれる、加水分解が起こりやすい、分散液の保存が不安定であるなどの問題がある。
【０００４】
分散染料の分散化には、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物系分散剤や、リグニンスルホン酸系分散剤が使用されている。これらの分散剤は、ほとんどの場合、それ自身がアルカリ性であり、染料が加水分解しやすい状態になっていると推察される。
【０００５】
最近、紙用に発展しているインクジェット記録方式を布帛の捺染に適用する検討が行われ、実用化検討が進んでいる。インクジェット染色は従来の捺染とは異なり、染液を細いノズルから液滴として噴射する必要があるため、インクの吐出安定性、信頼性が重要になる。また、限定されたインク色数で広範囲の色を表現するために、基本となるインク色には、色の濁りがなく鮮明であること、カラーバリューが高いことなどが要求される。
【０００６】
さらに、インクジェット染色の場合、染色の再現性、堅牢度、汚染性などの染色特性に優れている必要があり、低粘度のインクを布帛上でにじませずに鮮明な画像を得なければならない。
【０００７】
ポリメチン系分散染料色素は、鮮明な色相と高い着色力に特徴があり、インクジェット染色用の色素としては、良好の性質を持つものであるが、分散液の安定性が低いということからインクジェット染色用インクとしての使用が困難となる。
【０００８】
特に、インクを循環再使用するコンティニュアス方式のインクジェット染色機では、染料の分解などによりインクの色相が変わってしまい、使用が困難となる。
【０００９】
現状ではこれらの課題をすべて満足する技術は提案されていない。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、染色の色再現性に優れ、長期間保存安定性にも優れたポリメチン系分散染料色素の分散液組成物を提供することにあり、インクジェット染色に使用した場合においても優れた性能を有するインクジェット用インクを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するため種々検討した結果、ポリメチン系分散染料色素を水を主体とする媒体中に分散化させるに際し、特定の構造の分散剤を使用することで上記課題を満足することを見い出し、本発明に至ったものである。
【００１２】
本発明の染料分散液組成物は、前記の課題を解決するため以下の構成を有する。すなわち、
ポリメチン系分散染料色素を水を主体とする媒体中に分散化させる分散剤として、
（Ａ）炭素数４以下のアルキルナフタレンモノおよび／またはジスルホン酸と、ナフトールモノおよび／またはジスルホン酸と、を含むホルマリン縮合物からなる化合物のリチウム塩またはカリウム塩、
（Ｂ）炭素数４以下のアルキルナフトールスルホン酸および／または炭素数４以下のアルキルフェノールスルホン酸を含むホルマリン縮合物からなる化合物のリチウム塩またはカリウム塩、
（Ｃ）還元性糖類の含有量が１重量％以下で、かつリグニン構成単位当たりスルホン基が０．０５〜０．３、カルボキシル基が０．１〜０．４含まれる変性リグニンスルホン酸のリチウム塩またはカリウム塩、から選ばれた少なくとも１種を、前記色素に対して３０〜１５０重量％含むことを特徴とする染料分散液組成物である。
【００１３】
また、本発明のインクジェット用インク組成物は、前記の課題を解決するため以下の構成を有する。すなわち、
ポリメチン系分散染料色素を３０重量％以下、分散剤として、
（Ａ）炭素数４以下のアルキルナフタレンモノおよび／またはジスルホン酸と、ナフトールモノおよび／またはジスルホン酸と、を含むホルマリン縮合物からなる化合物、または該化合物の塩、
（Ｂ）炭素数４以下のアルキルナフトールスルホン酸および／または炭素数４以下のアルキルフェノールスルホン酸を含むホルマリン縮合物からなる化合物、または該化合物の塩、
（Ｃ）還元性糖類の含有量が１重量％以下で、かつリグニン構成単位当たりスルホン基が０．０５〜０．３、カルボキシル基が０．１〜０．４含まれる変性リグニンスルホン酸、または該化合物の塩、
から選ばれた少なくとも１種を、前記色素に対して３０〜１５０重量％、
沸点１７０℃以上かつ蒸気圧１０ｍｍＨｇ以下の水溶性有機溶剤を２〜７０重量％、および水とを少なくとも含有することを特徴とするインクジェット用インク組成物である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【００１５】
本発明でいうポリメチン系分散染料とは、例えば「カラーケミカル辞典」（有機合成化学境界編、シーエムシー発行、１９８８）に示されているように、「メチン基（−ＣＨ＝）を１個以上もつ染料」のことである。
【００１６】
これらの染料は一般的に、鮮明な色相と高い着色力に特徴があるが、ｐＨ感受性が高く、わずかなｐＨ変動で色相がずれる、加水分解が起こりやすい、高温で不安定であるなどの問題がある。
【００１７】
本発明者は、これらの色素自身が持つ性質を改善すべき検討を重ねた結果、色素自身の化学構造や結晶構造を変更しなくとも、色素を分散化する際の分散剤に特定構造の化合物を使用することで問題を解決できることを見い出したものである。
【００１８】
ポリメチン系分散染料としては、構造の限定はないが、特にＣＩ．ディスパーズイエロー３１、４９、６１、８８、９０、９９、ＣＩ．ディスパーズブルー３５４などに効果が高い。
【００１９】
分散染料の分散化に、一般に、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物系分散剤や、リグニンスルホン酸系分散剤が使用される。しかし、これらの分散剤は、類似化合物の一般名称として使われている場合が多く、その構造を明確に示したものではない場合が多い。
【００２０】
一般に使用されるナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物系分散剤としては、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物およびその塩、シェファー酸とクレゾールとの混合物のホルマリン縮合物およびその塩などである。また、一般に使用されるリグニンスルホン酸系分散剤は、クラフトパルプ排液から精製したリグニンに亜硫酸塩とホルムアルデヒドによってスルホメチル化したもの、サルファイトパルプ排液から得られるリグニンスルホン酸などである。
【００２１】
本発明で使用する分散剤は、
（Ａ）炭素数４以下のアルキルナフタレンモノおよび／またはジスルホン酸と、ナフトールモノおよび／またはジスルホン酸とを含むホルマリン縮合物からなる（Ａ）の化合物、または該（Ａ）の化合物の塩、
（Ｂ）炭素数４以下のアルキルナフトールスルホン酸および／または炭素数４以下のアルキルフェノールスルホン酸を含むホルマリン縮合物からなる（Ｂ）の化合物、または該（Ｂ）の化合物の塩、
（Ｃ）還元性糖類の含有量が１重量％以下で、かつリグニン構成単位当たりスルホン基が０．０５〜０．３、カルボキシル基が０．１〜０．４含まれる変性リグニンスルホン酸（Ｃ）、または該（Ｃ）の化合物の塩、
から選ばれた▲１▼上記（Ａ）の化合物、▲２▼または該（Ａ）の化合物の塩、▲３▼（Ｂ）の化合物、▲４▼または該（Ｂ）の化合物の塩、▲５▼（Ｃ）の化合物、▲６▼または該（Ｃ）の化合物の塩、の上記▲１▼〜▲６▼のどれか１種を少なくとも使用するもので、いずれも前述した一般的に使用されている分散剤に比べ疎水性が高いことが特徴である。
【００２２】
（Ａ）は、炭素数４以下のアルキルナフタレンモノ、またはジスルホン酸、または炭素数４以下のアルキルナフタレンモノとジスルホン酸とを含むホルマリン縮合物からなる化合物、および該化合物の塩、あるいは、ナフトールモノ、またはジスルホン酸、またはナフトールモノとジスルホン酸を含むホルマリン縮合物からなる化合物、または該化合物の塩である。
【００２３】
炭素数４以下のアルキルナフタレンモノおよび／またはジスルホン酸、ナフトールモノおよび／またはジスルホン酸とを少なくとも含むホルマリン縮合物からなる化合物および該化合物の塩は、例えば、ブチルナフタレンスルホン酸とナフトールスルホン酸の任意割合の混合物にホルマリンを加え、８０〜１００℃の条件下で数時間反応させることによって得られる。またこの際に、ブチルナフタレンスルホン酸とナフトールスルホン酸以外に、縮合可能な芳香族化合物、例えばフェノール、フェノールスルホン酸、クレゾール、クレゾールスルホン酸、ナフタレン、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼン、アルキルベンゼンスルホン酸などを併用してもよい。
【００２４】
炭素数４以下のアルキルナフタレンモノおよび／またはジスルホン酸としては、好ましくは、ブチルまたはプロピルナフタレンモノスルホン酸である。
【００２５】
これら化合物と、ナフトールモノおよび／またはジスルホン酸との混合比は、５０：５０〜８０：２０であることが好ましい。
【００２６】
ナフトールモノおよび／またはジスルホン酸の比率が多すぎると、縮合物の親水性が高くなる傾向にあり、また少ないと疎水性が高くなり過ぎ、色素の分散安定性が劣ってくる。
【００２７】
（Ｂ）は、炭素数４以下のアルキルナフトールスルホン酸、または炭素数４以下のアルキルフェノールスルホン酸、または炭素数４以下のアルキルナフトールスルホン酸と炭素数４以下のアルキルフェノールスルホン酸を含むホルマリン縮合物からなる化合物、または該化合物の塩である。
【００２８】
炭素数４以下のアルキルナフトールスルホン酸、および炭素数４以下のアルキルフェノールスルホン酸のいずれか１種を少なくとも含むホルマリン縮合物からなる化合物、または該化合物の塩も同様に縮合させることができ、縮合時に該加工物以外の縮合可能な芳香族化合物を併用してもよい。
【００２９】
本発明のいずれの縮合物分散剤も、ポリメチン系分散染料色素の分散剤に使用すると、加水分解防止、色素の変質防止、色ぶれ防止に著しい効果ある。
【００３０】
還元性糖類の含有量が１重量％以下、かつリグニン構成単位当たりスルホン基が０．０５〜０．３、カルボキシル基が０．１〜０．４含まれる変性リグニンスルホン酸、または該化合物の塩からなる分散剤は、精製したリグニンスルホン酸をアルカリ条件下で高温加圧下で反応させることで作られる。
【００３１】
還元性糖類の含有量が多いと、色素の変質、染色時のｐＨ感受性が高く、色ぶれの原因となりやすい。
【００３２】
通常のリグニンスルホン酸のスルホン基量は、０．４５程度、カルボキシル基量は０．０８程度である。通常のリグニンスルホン酸では、ポリメチン系分散染料色素の加水分解防止などには効果がなく、スルホン基が０．０５〜０．３、カルボキシル基が０．１〜０．４で、かつ還元性糖類の含有量が１重量％以下の化合物により、加水分解防止、色素の変質防止、色ぶれ防止に著しい効果があることを見い出した。
【００３３】
さらに分散剤は、塩型で使用することが色素の分散安定性の点から好ましい。例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンイオンがカウンターイオンとなった構造のものである。
【００３４】
特に、リチウム塩またはカリウム塩であることが、ポリメチン系分散染料色素の加水分解防止に対して効果が高く好ましい。
【００３５】
ポリメチン系分散染料色素に対し、分散剤の使用量は３０〜１５０重量％が、分散安定性、経済性、分散液粘度などの点から好ましい。また、インクジェット用インク組成物としては、分散剤の使用量は３０〜１００重量％がさらに好ましい。これは、インクジェット用インク組成物としては、ノズル詰まりの点からインク中の固形分濃度を少なくした方が良いためである。
【００３６】
分散化の方法は、特に限定されず、ポリメチン系分散染料色素、特定構造の分散剤および水とを主成分とした液をボールミル、サンドミルなどの方法で分散させる方法が用いられる。
【００３７】
色素の沈降性、染色の安定性、インクジェット用インク組成物でのノズル詰まり防止の観点から、色素の平均粒子径として１μｍ以下が好ましく、０．５μｍ以下がより好ましい。粗大粒子は濾過などの手段で除去するのが好ましい。
【００３８】
本発明のポリメチン系分散染料色素を使用した染料分散液組成物は、通常の染色、捺染に使用することができる。本発明の染料分散液組成物を水で希釈し、染浴を調整することができる。この際に、市販の分散染料とともに使用することも可能である。染浴に各種染色助剤を添加することで、各種染色方法に使用できる。例えば、キャリアー染色、高温高圧染色、サーモゾル染色などである。
【００３９】
捺染の場合は、適当な糊剤とともに使用することで、スクリーン捺染、ローラー捺染などに使用できる。
【００４０】
本発明の技術は、インクジェット染色法にも使用できる。
【００４１】
インクジェット用インク組成物としては、ポリメチン系分散染料色素を３０重量％以下で使用することが好ましい。これより大きいものでは、インク粘度が高くなり、インクジェット用インクには不向きとなる。下限濃度については、布帛にインクを付与し、発色、ソーピングなどの加工を経て最終製品となった際に、製品価値のある染色濃度があればよく、布帛の種類、インクを付与、加工条件などで変化するために一概には決定できないが、より好ましくは、ポリメチン系分散染料色素を１０％以下で使用することである。
【００４２】
インクジェット用インク組成物としては、ポリメチン系分散染料色素、前述の特定構造の分散剤、沸点１７０℃以上でかつ蒸気圧１０ｍｍＨｇ以下の水溶性有機溶剤、および水と所定の割合で少なくとも含有することを特徴としている。
【００４３】
この組成物は、予め調合した後、ボールミル、サンドミルなどの方法を用い分散し作成してもよいし、ポリメチン系分散染料色素、特定構造の分散剤、および水からなる分散液をボールミル、サンドミルなどの方法を用い分散した後、沸点１７０℃以上でかつ蒸気圧１０ｍｍＨｇ以下の水溶性有機溶剤作成などの必要成分を添加して作成してもよい。
【００４４】
沸点１７０℃以上でかつ蒸気圧１０ｍｍＨｇ以下の水溶性有機溶剤作成としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキシレングリコールのグリコール類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルのグリコールの低級アルキルエーテル類、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの水酸基を持つアミン類、グリセリン、２−ピロリドン、Ｎ−メチルピロリドン、ε−カプロラクタム、スルホランなどを用いることができる。
【００４５】
好ましくは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキシレングリコールのグリコール類、グリセリン、２−ピロリドン、Ｎ−メチルピロリドン、ε−カプロラクタム、スルホランであり、これら化合物の少なくとも１種を２〜７０％インク中に含有することが好ましい。
【００４６】
特に好ましくは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオールの少なくとも１種を１５〜４０％インク中に含有することである。
【００４７】
インク中の水溶性有機溶剤の種類、含有濃度は、使用する色素、分散剤、インクの使用環境などによって修正することが好ましい。
【００４８】
さらにインクジェット用インク組成物には、その他の添加剤としてはｐＨ調製剤、防腐剤、消泡剤などを適宜配合することができる。
【００４９】
本発明のインクジェット用インク組成物は、それを使用するインクジェット装置の記録方式に左右されるものではなく、公知の各種方式に適用することができる。代表的なものとして、荷電偏向型、ヘルツ式などのコンティニュアス方式、圧力パルス型、バブルジェットなどのオンデマンド型など従来知られた方式を適宜用いることができる。特にインク循環式のコンティニュアス方式で使用した場合、本発明の効果が顕著に現れる。インク循環式のコンティニュアス方式では、ノズルから吐出したインク滴のうち、プリントに使用されなかったものは、ガターからインクタンクに回収され再使用される。よって、色相のずれ、加水分解、分散安定性などの問題がより顕著に現れるためである。
【００５０】
インクジェット染色の場合、低粘度のインクを布帛上でにじませずに鮮明な画像を得ることが重要な技術である。にじみ防止の技術としては、水溶性高分子類を布帛に前処理するなどの公知の方法から繊維素材やインクに適した方法を適宜選択すればよく、特に限定されるものではない
本発明のインク組成物では、水溶性金属塩、ポリカチオン化合物からなる群から少なくとも１種選ばれた化合物が０．２〜５０重量％付与された布帛に対して使用すれば、高度なにじみ防止が可能であり、高精細な画像を布帛にプリントすることができ好ましい。
【００５１】
水溶性金属塩としては、ＫＣｌ、ＣａＣｌ₂などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の無機塩、有機酸塩などを用いることができる。
【００５２】
ポリカチオンとしては、各種の４級アンモニウム塩のポリマまたはオリゴマー、ポリアミン塩などを用いることができる。
【００５３】
さらに水溶性金属塩、ポリカチオンからなる群から少なくとも１種選択した化合物に水溶性高分子を併用することも可能である。
【００５４】
天然水溶性高分子としては、デンプン類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチセルロースなどのセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、アラビアゴムなどの多糖類、合成水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸系ポリマなどを用いることができる。
【００５５】
本発明の方法においては、にじみ防止効果のため、前記の前処理剤をインク、素材、布帛構造に対応して適宜選択し、布帛中に０．２〜５０重量％含有するようにパッド法、コーティング法、スプレー法などで付与せしめるのが好ましい。本発明によれば、ポリメチン系分散染料の持つ問題点、例えば、ｐＨ感受性が高くわずかなｐＨ変動で色相がずれる、加水分解が起こりやすい、高温で分散が不安定であるなどを解決することが可能となる。
【００５６】
さらに、本発明技術をインクジェット染色に適用すれば、微細なノズルを詰まらせることもなく、また、布帛上に高精細な画像を鮮明にプリントすることが可能になる。
【００５７】
【実施例】
以下、本発明の染料分散液組成物およびインクジェット用インク組成物を実施例、比較例によって詳細に説明する。
【００５８】
［実施例１］
ポリメチン系分散染料色素として、ＣＩ．ディスパーズイエロー３１を３０重量％、分散剤としては、バニレックスＲＮ（日本製紙（株）製）３０重量％、イオン交換水４０重量％の分散液を調合し、同容量のガラスビーズを加え、サンドグインダーで４０時間微粉砕、微分散化を行った。ガラスビーズ、粗大粒子を濾過により除き、平均粒子系０．４８μｍの染料分散液組成物Ａを得た。
【００５９】
なおバニレックスＲＮは、還元性糖類０重量％、スルホン基０．１３、カルボキシ基０．２６のリグニンスルホン酸ソーダである。
【００６０】
染料分散液組成物Ａ１．５％、ミケトンポリエステルブリリアントブルー
ＢＧ（三井東圧化学（株）製）１．０％の水溶液調整し、染色液とした。
【００６１】
染色は、ポリエステル加工糸織物を使用し、浴比１：２０で、１３０℃、６０分の条件で高温高圧染色を行った。その後常法に従い還元洗浄を実施した。
【００６２】
同一の染料分散液組成物Ａを使用し、染色液の調合、染色の実験を１週間おきに４回行い染色の再現性の評価を行った。染色物は測色し、第１回目を基準にした色差を求めた。表１に結果を示した。評価は、色差０から±０．５を○、±０．５〜±１．０を△、±１．０以上を×とした。
【００６３】
表１に示すように、染色の再現性に優れた染料分散液組成物を得ることができた。
【００６４】
【表１】

［比較例１］
分散剤として、還元性糖類１７重量％、スルホン基０．４５、カルボキシ基０．０８のリグニンスルホン酸ソーダであるサンエキスｐ２５２（日本製紙（株）製）を使用した以外は、実施例１と同一の実験を行ない、染料分散液組成物Ｂを作成し、さらに同一方法で染色の再現性の評価を行った。結果を表１に示した。
【００６５】
本比較例の分散剤は実施例１と同様に、一般名称はリグニンスルホン酸ソーダであるが、その詳細な構造の違いで、染色の再現性は大きく異なることがわかり、本発明の優位性が明らかである。
【００６６】
［実施例２、３］
ポリメチン系分散染料色素として、ＣＩ．ディスパーズブルー３５４を２０重量％、ブチルナフタレンモノスルホン酸とナフトールモノスルホン酸混合物（混合比６：４）のホルマリン縮合物のナトリウム塩１２重量％、イオン交換水
６８重量％の分散液を調合し、実施例１と同様に粉砕、微分散化を行ない平均粒子系０．３１μｍの染料分散液組成物Ｃ（実施例２）を得た。
【００６７】
ポリメチン系分散染料色素として、ＣＩ．ディスパーズブルー３５４を２０重量％、メチルナフトールモノスルホン酸とナフタレンモノスルホン酸混合物（混合比９：１）のホルマリン縮合物のナトリウム塩１２重量％、イオン交換水６８重量％の分散液を調合し、実施例１と同様に粉砕、微分散化を行ない平均粒子系０．２８μｍの染料分散液組成物Ｄ（実施例３）を得た。
【００６８】
染料分散液組成物Ｃ、Ｄをそれぞれイオン交換水で５０％に希釈した後、６０℃ウォーターバス中で液を攪拌しながら保管した。
【００６９】
一定時間毎に、薄層クロマトグラフィで、化合物の分析を行った。評価は、ブルーのスポットのみの場合○、ブルーのスポットの他にわずかにイエローのスポットが検出される場合△、ブルーのスポットの他にイエローのスポットが明確に検出される場合×で示した。
【００７０】
結果を表２に示す。４日間６０℃で保管しても染料の分解がないことがわかった。
【００７１】
【表２】

［比較例２、３、４］
分散剤として、ナフトールモノスルホン酸のホルマリン縮合物のナトリウム塩を使う以外は、実施例２と同一条件でＣＩ．ディスパーズブルー３５４の粉砕、微分散化を行ない平均粒子系０．３０μｍの染料分散液組成物Ｅ（比較例２）を得た。
【００７２】
同様に、分散剤としてデモールＮ（ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物のナトリウム塩、［花王（株）製］）を使用し、平均粒子系０．３４μｍの染料分散液組成物Ｆ（比較例３）を得た。
【００７３】
同様に、分散剤としてブチルナフタレンモノスルホン酸のホルマリン縮合物のナトリウム塩を使用し、ＣＩ．ディスパーズブルー３５４の粉砕、微分散化を行なったが、粉砕、微分散化の途中で処理液が増粘し、分散することはできなかった（比較例４）。
【００７４】
染料分散液組成Ｅ、Ｆをそれぞれイオン交換水で５０％に希釈した後、６０℃ウォーターバス中で液を攪拌しながら保管し、実施例２、３と同様に染料の分解の評価を行った。結果を表２に示す。
【００７５】
類似の分散剤ではあるが、実施例とは染料の分解の程度に明らかに差があることがわかる。
【００７６】
［実施例４、５］
還元性糖類０％、スルホン基０．１３、カルボキシ基０．２６のリグニンスルホン酸であるバニレックスＮ（日本製紙（株）製）を、水酸化リチウム水溶液に５０％の濃度で溶解させ、バニレックスＮのリチウム塩水溶液を作った（実施例４）。
【００７７】
同様に、バニレックスＮを、トリエタノールアミン水溶液に５０％の濃度で溶解させ、バニレックスＮのトリエタノールアミン塩水溶液を作った（実施例５）。
【００７８】
これら分散剤の５０％水溶液５０％、ポリメチン系分散染料色素としてＣＩ．ディスパーズブルー３５４を３０重量％、イオン交換水２０重量％の分散液を調合し、同容量のガラスビーズを加え、サンドグインダーで４０時間微粉砕、微分散化を行った。ガラスビーズ、粗大粒子を濾過により除き、平均粒子系０．３５μｍの染料分散液組成物Ｇ（実施例４）、Ｈ（実施例５）を得た。
【００７９】
染料分散液組成物Ｇ，Ｈをそれぞれイオン交換水で５０％に希釈した後、６０℃ウォーターバス中で液を攪拌しながら保管した。
【００８０】
一定時間毎に、実施例２と同様に薄層クロマトグラフィで、化合物の分析を行った。
【００８１】
さらに、所定時間６０℃で保管した染料分散液組成物をイオン交換水で１．５％となるように希釈し染色液とし、実施例１と同様に染色の再現性の評価を行った。結果を表３に示す。
【００８２】
【表３】

カウンターイオンをリチウムとトリエタノールアミンとに変更した場合、リチウム塩型の分散剤を使用した方が、染料の分解阻止に対してやや効果が高い。しかしながら、トリエタノールアミン塩型の分散剤の場合であっても、染色の再現性は良好であり、実用的には問題はない。
【００８３】
［実施例６］
［インクジェット用インク］
染料分散液組成物Ｃ（実施例２）を使用し、下記組成で調合後、１μｍ濾紙で濾過を行い、インクジェット用インク組成物を作成した。
【００８４】
染料分散液組成物Ｃ１０重量％
プロパンジオール２０重量％
エチレングリコール５重量％
デヒドロ酢酸ソーダ０．１重量％
イオン交換水６４．９重量％
［インクジェット装置］
色数：４色カラー（１色のみ使用）
解像度：８ドット／ｍｍ
ノズル構成：１色あたり４ノズルのマルチノズルコンティニュアス方式
ノズル径：５０ミクロン
プリント方式：ノズル移動方式（１回の印字幅が４ｃｍ）
［プリント布帛］
ポリエステル織物（サテン）を、塩化カルシウムの濃度５０ｇ／リットルの水溶液で絞り率６０％でパッドし、１００℃で乾燥した（パッド−ドライ法）。
【００８５】
［評価］
インク吐出性：上記装置を用いてインクを２時間吐出後、インク吐出を止め、そのままの状態で３６時間放置する。その後、インクを再吐出し、ノズル詰まり、吐出方向の変化などのインク吐出性を観察した。この一連の操作を数回繰返し、ノズル詰まり、吐出方向の変化、正常吐出したノズルの延べ数の割合を１００％換算で示した。
【００８６】
にじみ防止性：上記装置を用いて、上記プリント布帛に各種画像をプリントし、プリント物の品位を総合的に判断するとともに、インク一滴の幅からなる細線をプリント布帛の縦糸に水平、垂直にプリントを行い、線幅を顕微鏡で測定する。
色の再現性：プリント開始時、及び、延べインク循環時間２０時間後、４０時間後にベタをプリントし、発色、ソーピング、乾燥後に測色を行い、プリント開始時との色差を求める。同時に、薄層クロマトによる分析をおこなう。
【００８７】
結果を表４に示した。
【００８８】
［比較例５］
実施例６と同様に、染料分散液組成物Ｆ（比較例３）を使用し、インクジェット用インク組成物を作成し、評価を行った。
【００８９】
結果を表４に示した。
【００９０】
【表４】

色の再現性、薄層クロマトの結果、にじみ防止性のいづれにおいても、本発明技術による実施例の方が優れていることがわかる。
【００９１】
【発明の効果】
本発明のポリメチン系分散染料分散液組成物は、染料分解の安定性、染色色再現性、長期間の分散安定性を改善することができる。
【００９２】
さらに、インクジェット染色に使用した場合においても、にじみ防止効果に優れ、インクの安定性に優れた性能を有するインクジェット用インクを提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a dye dispersion composition using a polymethine-based disperse dye pigment, an inkjet ink composition, and a dyeing method.
[0002]
[Prior art]
Polymethine-based disperse dyes are characterized by vivid hues and high tinting strength, but have the problem of low dispersion stability.
[0003]
For example, there are problems such as high pH sensitivity, hue shift with slight pH fluctuation, hydrolysis easily, and unstable storage of the dispersion.
[0004]
For dispersion of the disperse dye, a formalin condensate-based dispersant of naphthalene sulfonic acid or a lignin sulfonic acid-based dispersant is used. In most cases, it is speculated that these dispersants are alkaline themselves and the dye is easily hydrolyzed.
[0005]
Recently, studies have been made to apply an ink jet recording method developed for paper to textile printing, and studies for practical use are in progress. Inkjet dyeing, unlike conventional textile printing, requires that the dyeing liquid be ejected as droplets from a thin nozzle, and therefore, ink ejection stability and reliability are important. In addition, in order to express a wide range of colors with a limited number of ink colors, the basic ink color is required to be clear and free of color turbidity and to have a high color value.
[0006]
Furthermore, in the case of inkjet dyeing, it is necessary to have excellent dyeing characteristics such as dyeing reproducibility, fastness, and contamination, and a clear image must be obtained without causing low-viscosity ink to bleed on the fabric. .
[0007]
Polymethine-based disperse dyes are characterized by vivid hues and high tinting strength, and have good properties as dyes for ink-jet dyeing, but for ink-jet dyeing because of the low stability of the dispersion. Use as ink becomes difficult.
[0008]
In particular, in a continuous ink jet dyeing machine in which ink is circulated and reused, the hue of the ink changes due to dye decomposition or the like, making it difficult to use.
[0009]
At present, no technology that satisfies all these issues has been proposed.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a dispersion composition of a polymethine-based disperse dye that is excellent in color reproducibility of dyeing and excellent in long-term storage stability, and is excellent even when used for inkjet dyeing. An object of the present invention is to provide an ink-jet ink having performance.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies to achieve the above-mentioned problems, the present invention satisfies the above-mentioned problems by using a dispersant having a specific structure when dispersing a polymethine-based disperse dye pigment in a medium mainly composed of water. As a result, the present invention has been achieved.
[0012]
The dye dispersion composition of the present invention has the following constitution in order to solve the above problems. That is,
As a dispersant for dispersing a polymethine-based disperse dye pigment in a medium mainly composed of water,
(A) A compound comprising a formalin condensate containing an alkylnaphthalene mono and / or disulfonic acid having 4 or less carbon atoms and naphthol mono and / or disulfonic acid Lithium salt or potassium salt,
(B) Compound consisting of formalin condensate containing alkyl naphthol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms and / or alkyl phenol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms Lithium salt or potassium salt,
(C) Modified lignin sulfonic acid having a reducing saccharide content of 1% by weight or less and having 0.05 to 0.3 sulfone groups and 0.1 to 0.4 carboxyl groups per lignin constituent unit Lithium salt or potassium A dye dispersion composition comprising 30 to 150% by weight of at least one selected from a salt with respect to the pigment.
[0013]
Moreover, the ink composition for inkjet of this invention has the following structures in order to solve the said subject. That is,
30% by weight or less of polymethine-based disperse dye pigment,
(A) a compound comprising a formalin condensate containing an alkylnaphthalene mono and / or disulfonic acid having 4 or less carbon atoms and naphthol mono and / or disulfonic acid, or a salt of the compound,
(B) a compound comprising a formalin condensate containing an alkylnaphtholsulfonic acid having 4 or less carbon atoms and / or an alkylphenolsulfonic acid having 4 or less carbon atoms, or a salt of the compound,
(C) a modified lignin sulfonic acid having a reducing saccharide content of 1% by weight or less and containing 0.05 to 0.3 sulfone groups and 0.1 to 0.4 carboxyl groups per lignin constituent unit, or A salt of the compound,
At least one selected from 30 to 150% by weight with respect to the pigment,
An ink-jet ink composition comprising 2 to 70% by weight of a water-soluble organic solvent having a boiling point of 170 ° C. or higher and a vapor pressure of 10 mmHg or less, and water.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0015]
The polymethine-based disperse dye as used in the present invention refers to, for example, “one or more methine groups (—CH═)” as shown in “Color Chemical Dictionary” (Organic Synthetic Chemical Boundary, issued by CMC, 1988). It has a dye.
[0016]
These dyes are generally characterized by vivid hues and high tinting strength, but they are highly sensitive to pH, cause hue shifts with slight pH fluctuations, are prone to hydrolysis, and are unstable at high temperatures. There is.
[0017]
As a result of repeated investigations to improve the properties of these dyes themselves, the present inventor has obtained a compound having a specific structure as a dispersant for dispersing the dyes without changing the chemical structure or crystal structure of the dyes themselves. It has been found that the problem can be solved by using.
[0018]
The polymethine-based disperse dye is not limited in structure, but CI. Disperse Yellow 31, 49, 61, 88, 90 , 9 9, CI. Effective for Disperse Blue 354.
[0019]
In general, a naphthalenesulfonic acid formalin condensate-based dispersant or a ligninsulfonic acid-based dispersant is used for dispersing the disperse dye. However, these dispersants are often used as general names for similar compounds and often do not clearly indicate their structures.
[0020]
Commonly used naphthalenesulfonic acid formalin condensate-based dispersants include a formalin condensate of naphthalenesulfonic acid and its salt, a formalin condensate of a mixture of shepheric acid and cresol and its salt, and the like. Further, lignin sulfonic acid-based dispersants generally used include lignin purified from kraft pulp effluent and sulfomethylated with sulfite and formaldehyde, lignin sulfonic acid obtained from sulfite pulp effluent, and the like.
[0021]
The dispersant used in the present invention is:
(A) a compound of (A) comprising a formalin condensate containing an alkylnaphthalene mono and / or disulfonic acid having 4 or less carbon atoms and naphthol mono and / or disulfonic acid, or a salt of the compound of (A),
(B) a compound of (B) comprising a formalin condensate containing an alkylnaphthol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms and / or an alkylphenol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms, or a salt of the compound of (B),
(C) Modified lignin sulfonic acid (C) having a reducing saccharide content of 1% by weight or less and having 0.05 to 0.3 sulfone groups and 0.1 to 0.4 carboxyl groups per lignin constituent unit Or a salt of the compound of (C),
(1) a compound selected from the above (A), (2) or a salt of the compound (A), (3) a compound (B), (4) or a salt of the compound (B), (5) A compound of (C), (6) or a salt of the compound of (C), wherein at least one of the above (1) to (6) is used. It is characterized by high hydrophobicity compared to the dispersants used.
[0022]
(A) is an alkylnaphthalene mono having 4 or less carbon atoms, or a disulfonic acid, or a compound comprising a formalin condensate containing an alkyl naphthalene mono having 4 or less carbon atoms and a disulfonic acid, and a salt of the compound, or a naphthol mono Or a compound comprising a formalin condensate containing disulfonic acid or naphthol mono- and disulfonic acid, or a salt of the compound.
[0023]
A compound comprising a formalin condensate containing at least 4 alkyl naphthalene mono and / or disulfonic acid, naphthol mono and / or disulfonic acid having a carbon number of 4 or less, and a salt of the compound include, for example, any of butyl naphthalene sulfonic acid and naphthol sulfonic acid It is obtained by adding formalin to a mixture of proportions and reacting at 80-100 ° C. for several hours. At this time, in addition to butylnaphthalenesulfonic acid and naphtholsulfonic acid, a condensable aromatic compound such as phenol, phenolsulfonic acid, cresol, cresolsulfonic acid, naphthalene, naphthalenesulfonic acid, benzenesulfonic acid, alkylbenzene, alkylbenzenesulfone An acid or the like may be used in combination.
[0024]
The alkyl naphthalene mono and / or disulfonic acid having 4 or less carbon atoms is preferably butyl or propyl naphthalene monosulfonic acid.
[0025]
The mixing ratio of these compounds to naphthol mono and / or disulfonic acid is preferably 50:50 to 80:20.
[0026]
If the ratio of naphthol mono and / or disulfonic acid is too large, the hydrophilicity of the condensate tends to be high, and if it is low, the hydrophobicity becomes too high and the dispersion stability of the dye is poor.
[0027]
(B) is a formalin condensate containing an alkyl naphthol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms, an alkyl phenol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms, or an alkyl naphthol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms and an alkyl phenol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms. Or a salt of the compound.
[0028]
A compound comprising a formalin condensate containing at least one of alkyl naphthol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms and alkyl phenol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms, or a salt of the compound can be condensed in the same manner. A condensable aromatic compound other than the processed product may be used in combination.
[0029]
Any of the condensate dispersants of the present invention has a remarkable effect in preventing hydrolysis, pigment alteration and color blurring when used as a dispersant for polymethine-based disperse dye pigments.
[0030]
Modified lignin sulfonic acid having a reducing saccharide content of 1% by weight or less and having 0.05 to 0.3 sulfone groups and 0.1 to 0.4 carboxyl groups per lignin constituent unit, or a salt of the compound The dispersing agent consisting of is made by reacting purified lignin sulfonic acid under high temperature and pressure under alkaline conditions.
[0031]
If the content of the reducing saccharide is large, the pigment is denatured and the pH sensitivity at the time of dyeing is high, which tends to cause color blur.
[0032]
The amount of sulfone groups in ordinary lignin sulfonic acid is about 0.45, and the amount of carboxyl groups is about 0.08. Ordinary lignin sulfonic acid is not effective in preventing hydrolysis of polymethine-based disperse dye pigment, has a sulfone group of 0.05 to 0.3, a carboxyl group of 0.1 to 0.4, and a reducing sugar. It has been found that a compound having a content of 1% by weight or less has a remarkable effect in preventing hydrolysis, alteration of pigments and color blurring.
[0033]
Further, the dispersant is preferably used in a salt form from the viewpoint of the dispersion stability of the dye. For example, a structure in which sodium, potassium, lithium, ammonium, ethanolamine, diethanolamine, and triethanolamine ions are counter ions.
[0034]
In particular, a lithium salt or a potassium salt is preferable because it is highly effective in preventing hydrolysis of the polymethine-based disperse dye pigment.
[0035]
The amount of the dispersant used is preferably from 30 to 150% by weight based on the polymethine-based disperse dye pigment from the viewpoints of dispersion stability, economy, dispersion viscosity, and the like. Moreover, as an inkjet ink composition, the usage-amount of a dispersing agent has more preferable 30 to 100 weight%. This is because it is better for the inkjet ink composition to reduce the solid content concentration in the ink from the viewpoint of nozzle clogging.
[0036]
The dispersion method is not particularly limited, and a method in which a liquid mainly composed of a polymethine-based disperse dye pigment, a dispersant having a specific structure, and water is dispersed by a method such as a ball mill or a sand mill is used.
[0037]
From the viewpoint of dye settling, dyeing stability, and prevention of nozzle clogging with an ink-jet ink composition, the average particle diameter of the dye is preferably 1 μm or less, and more preferably 0.5 μm or less. Coarse particles are preferably removed by means such as filtration.
[0038]
The dye dispersion composition using the polymethine-based disperse dye coloring matter of the present invention can be used for ordinary dyeing and printing. The dye dispersion composition of the present invention can be diluted with water to adjust the dye bath. At this time, it is also possible to use it together with a commercially available disperse dye. It can be used for various dyeing methods by adding various dyeing assistants to the dye bath. For example, carrier dyeing, high-temperature high-pressure dyeing, thermosol dyeing and the like.
[0039]
In the case of textile printing, it can be used for screen textile printing, roller textile printing, etc. by using it together with an appropriate paste.
[0040]
The technique of the present invention can also be used for inkjet dyeing.
[0041]
As an inkjet ink composition, it is preferable to use a polymethine-based disperse dye pigment at 30 wt% or less. If it is larger than this, the ink viscosity becomes high and it is not suitable for ink jet ink. As for the lower limit concentration, when the ink is applied to the fabric and the final product is processed through color development, soaping, etc., it is sufficient that there is a dye concentration with product value, the type of fabric, the application of ink, processing conditions, etc. However, it is more preferable to use a polymethine disperse dye pigment at 10% or less.
[0042]
The inkjet ink composition contains at least a polymethine-based disperse dye pigment, a dispersant having the specific structure described above, a water-soluble organic solvent having a boiling point of 170 ° C. or higher and a vapor pressure of 10 mmHg or less, and water in a predetermined ratio. It is a feature.
[0043]
This composition may be prepared in advance and then dispersed and prepared using a method such as a ball mill or a sand mill, or a dispersion comprising a polymethine-based disperse dye pigment, a dispersant having a specific structure, and water may be used as a ball mill or a sand mill. After dispersion using the above method, necessary components such as preparation of a water-soluble organic solvent having a boiling point of 170 ° C. or higher and a vapor pressure of 10 mmHg or less may be added.
[0044]
For preparing a water-soluble organic solvent having a boiling point of 170 ° C. or higher and a vapor pressure of 10 mmHg or less, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, tripropylene glycol, polypropylene glycol, propanediol, butanediol , Pentanediol, glycols of hexylene glycol, diethylene glycol monomethyl ether, lower alkyl ethers of glycols of diethylene glycol monoethyl ether, amines having a hydroxyl group such as diethanolamine, triethanolamine, glycerin, 2-pyrrolidone, N-methylpyrrolidone , Ε-caprolactam, sulfolane and the like can be used.
[0045]
Preferably, ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, tripropylene glycol, polypropylene glycol, propanediol, butanediol, pentanediol, hexylene glycol glycols, glycerin, 2-pyrrolidone , N-methylpyrrolidone, ε-caprolactam, and sulfolane, and at least one of these compounds is preferably contained in the ink in an amount of 2 to 70%.
[0046]
Particularly preferably, at least one of ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, tripropylene glycol, propanediol, butanediol, and pentanediol is contained in the ink by 15 to 40%.
[0047]
The type and concentration of the water-soluble organic solvent in the ink are preferably corrected depending on the dye used, the dispersant, the ink use environment, and the like.
[0048]
Furthermore, pH adjusting agents, preservatives, antifoaming agents, and the like can be appropriately blended in the ink-jet ink composition as other additives.
[0049]
The ink-jet ink composition of the present invention does not depend on the recording method of an ink-jet apparatus using the ink composition, and can be applied to various known methods. As a representative one, a conventionally known method such as a charge deflection type or a Hertz type continuous method, a pressure pulse type or an on-demand type such as a bubble jet can be appropriately used. In particular, when the ink circulation type continuous method is used, the effect of the present invention is remarkably exhibited. In the ink circulation type continuous method, ink droplets ejected from the nozzles that have not been used for printing are collected from the gutter into an ink tank and reused. Therefore, problems such as hue shift, hydrolysis, and dispersion stability appear more remarkably.
[0050]
In the case of inkjet dyeing, it is an important technique to obtain a clear image without bleeding low viscosity ink on the fabric. As a technique for preventing bleeding, a method suitable for a fiber material or ink may be appropriately selected from known methods such as pretreatment of a water-soluble polymer on a fabric, and is not particularly limited.
In the ink composition of the present invention, if it is used for a fabric to which at least one compound selected from the group consisting of a water-soluble metal salt and a polycation compound is applied in an amount of 0.2 to 50% by weight, a high degree of blurring is prevented. This is preferable because a high-definition image can be printed on a fabric.
[0051]
Examples of water-soluble metal salts include KCl and CaCl. ₂ Inorganic salts or organic acid salts of alkali metals or alkaline earth metals such as can be used.
[0052]
As the polycation, various quaternary ammonium salt polymers or oligomers, polyamine salts, and the like can be used.
[0053]
Furthermore, it is possible to use a water-soluble polymer in combination with at least one compound selected from the group consisting of water-soluble metal salts and polycations.
[0054]
Natural water-soluble polymers include starches, cellulose derivatives such as carboxymethylcellulose, methylcellulose, hydroxyethylcellulose, polysaccharides such as sodium alginate, guar gum, tamarind gum, locust bean gum, gum arabic, and synthetic water-soluble polymers. Polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, acrylic acid polymer and the like can be used.
[0055]
In the method of the present invention, in order to prevent bleeding, the pretreatment agent is appropriately selected according to the ink, material, and fabric structure, and the pad method is used so that 0.2 to 50% by weight is contained in the fabric. It is preferably applied by a coating method, a spray method or the like. According to the present invention, it is possible to solve the problems of polymethine-based disperse dyes, for example, high pH sensitivity, hue shift due to slight pH fluctuation, hydrolysis easily, and unstable dispersion at high temperature. It becomes possible.
[0056]
Furthermore, if the technique of the present invention is applied to ink jet dyeing, a fine nozzle can be clearly printed on a fabric without clogging fine nozzles.
[0057]
【Example】
Hereinafter, the dye dispersion composition and the inkjet ink composition of the present invention will be described in detail with reference to Examples and Comparative Examples.
[0058]
[Example 1]
As a polymethine-based disperse dye pigment, CI. Disperse Yellow 31 is 30% by weight, and as a dispersant, a dispersion of Vanillex RN (manufactured by Nippon Paper Industries Co., Ltd.) 30% by weight and ion-exchanged water 40% by weight is added. Fine grinding and fine dispersion were performed for 40 hours with a guinder. Glass beads and coarse particles were removed by filtration to obtain a dye dispersion composition A having an average particle size of 0.48 μm.
[0059]
Vanillex RN is sodium lignin sulfonate having 0% by weight of reducing saccharide, 0.13 sulfone group, and 0.26 carboxy group.
[0060]
Dye dispersion composition A 1.5%, Miketone polyester brilliant blue
A 1.0% aqueous solution of BG (Mitsui Toatsu Chemical Co., Ltd.) was prepared and used as a staining solution.
[0061]
Dyeing was performed using high-temperature and high-pressure dyeing using a polyester-processed yarn fabric at a bath ratio of 1:20 at 130 ° C. for 60 minutes. Thereafter, reduction cleaning was performed according to a conventional method.
[0062]
Using the same dye dispersion composition A, dyeing solution preparation and dyeing experiments were performed four times every other week to evaluate the reproducibility of dyeing. The color of the dyed product was measured, and the color difference based on the first time was obtained. Table 1 shows the results. In the evaluation, a color difference of 0 to ± 0.5 was evaluated as ◯, ± 0.5 to ± 1.0 as Δ, and ± 1.0 or more as X.
[0063]
As shown in Table 1, a dye dispersion composition having excellent dyeing reproducibility could be obtained.
[0064]
[Table 1]

[Comparative Example 1]
Example 1 except that Sun Extract p252 (manufactured by Nippon Paper Industries Co., Ltd.), which is sodium lignin sulfonate having 17% by weight of reducing saccharide, 0.45 sulfone group and 0.08 carboxy group, was used as a dispersant. The same experiment was conducted to prepare a dye dispersion composition B, and further, the dyeing reproducibility was evaluated by the same method. The results are shown in Table 1.
[0065]
As in Example 1, the dispersant of this comparative example is sodium lignin sulfonate, but it can be seen that the reproducibility of dyeing is greatly different due to the difference in the detailed structure. it is obvious.
[0066]
[Examples 2 and 3]
As a polymethine-based disperse dye pigment, CI. Disperse Blue 354 20 wt%, sodium salt of formalin condensate of butylnaphthalene monosulfonic acid and naphthol monosulfonic acid mixture (mixing ratio 6: 4) 12 wt%, ion-exchanged water
68% by weight of a dispersion was prepared, and pulverized and finely dispersed in the same manner as in Example 1 to obtain a dye dispersion composition C (Example 2) having an average particle size of 0.31 μm.
[0067]
As a polymethine-based disperse dye pigment, CI. Disperse Blue 354 20% by weight, methyl naphthol monosulfonic acid and naphthalene monosulfonic acid mixture (mixing ratio 9: 1) sodium salt of formalin condensate 12% by weight, ion-exchange water 68% by weight dispersion In the same manner as in Example 1, pulverization and fine dispersion were performed to obtain a dye dispersion composition D (Example 3) having an average particle system of 0.28 μm.
[0068]
Dye dispersion compositions C and D were each diluted to 50% with ion-exchanged water, and then stored in a 60 ° C. water bath with stirring.
[0069]
The compounds were analyzed by thin layer chromatography at regular intervals. The evaluation was indicated by ○ when only a blue spot was detected, Δ when a slight yellow spot was detected in addition to the blue spot, and × when a yellow spot was clearly detected in addition to the blue spot.
[0070]
The results are shown in Table 2. It was found that the dye did not decompose even when stored at 60 ° C. for 4 days.
[0071]
[Table 2]

[Comparative Examples 2, 3, 4]
CI.1 was used under the same conditions as in Example 2 except that a sodium salt of a formalin condensate of naphthol monosulfonic acid was used as a dispersant. Disperse Blue 354 was pulverized and finely dispersed to obtain a dye dispersion composition E (Comparative Example 2) having an average particle size of 0.30 μm.
[0072]
Similarly, demole N (sodium salt of formalin condensate of naphthalene sulfonic acid, [manufactured by Kao Corporation]) was used as a dispersant, and a dye dispersion composition F having an average particle size of 0.34 μm (Comparative Example 3) Got.
[0073]
Similarly, a sodium salt of a formalin condensate of butylnaphthalene monosulfonic acid was used as a dispersant, and CI. Disperse Blue 354 was pulverized and finely dispersed, but the treatment liquid thickened during the pulverization and fine dispersion, and could not be dispersed (Comparative Example 4).
[0074]
After each of the dye dispersion compositions E and F was diluted to 50% with ion-exchanged water, the liquid was stored in a 60 ° C. water bath with stirring, and the degradation of the dye was evaluated in the same manner as in Examples 2 and 3. . The results are shown in Table 2.
[0075]
Although it is a similar dispersant, it can be seen that the degree of degradation of the dye is clearly different from the examples.
[0076]
[Examples 4 and 5]
Vanillex N (manufactured by Nippon Paper Industries Co., Ltd.), which is a lignin sulfonic acid having 0% reducing saccharide, sulfone group 0.13 and carboxy group 0.26, is dissolved in an aqueous lithium hydroxide solution at a concentration of 50%. Of an aqueous lithium salt solution (Example 4).
[0077]
Similarly, Vanillex N was dissolved in an aqueous solution of triethanolamine at a concentration of 50% to prepare an aqueous solution of vanillox N in triethanolamine (Example 5).
[0078]
A 50% aqueous solution of these dispersants, CI. A dispersion of 30% by weight of Disperse Blue 354 and 20% by weight of ion-exchanged water was prepared, glass beads of the same volume were added, and the mixture was finely pulverized and finely dispersed for 40 hours with a sand grinder. Glass beads and coarse particles were removed by filtration to obtain dye dispersion compositions G (Example 4) and H (Example 5) having an average particle size of 0.35 μm.
[0079]
The dye dispersion compositions G and H were each diluted to 50% with ion-exchanged water, and then stored in a 60 ° C. water bath with stirring.
[0080]
At regular intervals, the compounds were analyzed by thin layer chromatography in the same manner as in Example 2.
[0081]
Further, the dye dispersion composition stored at 60 ° C. for a predetermined time was diluted with ion-exchanged water to 1.5% to obtain a dyeing solution, and the dyeing reproducibility was evaluated in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 3.
[0082]
[Table 3]

When the counter ion is changed to lithium and triethanolamine, the use of a lithium salt type dispersant is somewhat more effective in preventing the decomposition of the dye. However, even in the case of a triethanolamine salt type dispersant, the reproducibility of dyeing is good, and there is no problem in practical use.
[0083]
[Example 6]
[Inkjet ink]
Dye dispersion composition C (Example 2) was used, prepared with the following composition, and then filtered through a 1 μm filter paper to prepare an inkjet ink composition.
[0084]
Dye dispersion composition C 10% by weight
Propanediol 20% by weight
Ethylene glycol 5% by weight
Sodium dehydroacetate 0.1% by weight
Ion-exchanged water 64.9% by weight
[Inkjet device]
Number of colors: 4 colors (use only 1 color)
Resolution: 8 dots / mm
Nozzle configuration: Multi-nozzle continuous method with 4 nozzles per color
Nozzle diameter: 50 microns
Printing method: Nozzle movement method (printing width at one time is 4cm)
[Print fabric]
A polyester fabric (satin) was padded with an aqueous solution of calcium chloride at a concentration of 50 g / liter at a drawing rate of 60% and dried at 100 ° C. (pad-dry method).
[0085]
[Evaluation]
Ink ejection performance: After ejecting ink for 2 hours using the above apparatus, the ink ejection is stopped and the ink is left as it is for 36 hours. Thereafter, the ink was discharged again, and ink discharge properties such as nozzle clogging and change in discharge direction were observed. This series of operations was repeated several times, and the ratio of nozzle clogging, change in ejection direction, and the total number of nozzles ejected normally was shown in terms of 100%.
[0086]
Anti-bleeding: Using the above device, print various images on the above printed fabric, comprehensively judge the quality of the printed matter, and print fine lines consisting of the width of one drop of ink horizontally and vertically on the warp of the printed fabric. And measure the line width with a microscope.
Color reproducibility: Solid is printed at the start of printing, and after 20 hours and 40 hours after the total ink circulation time, and color measurement is performed after color development, soaping and drying, and the color difference from the start of printing is obtained. At the same time, analysis by thin layer chromatography is performed.
[0087]
The results are shown in Table 4.
[0088]
[Comparative Example 5]
In the same manner as in Example 6, a dye dispersion composition F (Comparative Example 3) was used to prepare an ink-jet ink composition and evaluated.
[0089]
The results are shown in Table 4.
[0090]
[Table 4]

As a result of color reproducibility and thin layer chromatography, it can be seen that the examples according to the technique of the present invention are superior both in terms of anti-bleeding properties.
[0091]
【The invention's effect】
The polymethine-based disperse dye dispersion composition of the present invention can improve dye decomposition stability, dye color reproducibility, and long-term dispersion stability.
[0092]
Furthermore, even when used for inkjet dyeing, it is possible to provide an inkjet ink having an excellent anti-bleeding effect and excellent ink stability.

Claims

As a dispersant for dispersing a polymethine-based disperse dye pigment in a medium mainly composed of water, (A) an alkylnaphthalene mono and / or disulfonic acid having 4 or less carbon atoms and naphthol mono and / or disulfonic acid are included. Lithium salt or potassium salt of compound comprising formalin condensate, (B) Lithium salt or potassium salt of compound comprising formalin condensate containing alkyl naphthol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms and / or alkyl phenol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms (C) a modified lignin sulfonic acid having a reducing saccharide content of 1% by weight or less and having 0.05 to 0.3 sulfone groups and 0.1 to 0.4 carboxyl groups per lignin constituent unit . lithium or potassium salt, at least one selected from, 30 to the dye Dye dispersion composition characterized in that it comprises 50% by weight.

Polymethine-based disperse dye pigment is CI. Disperse Yellow 31 , 49 , 61 , 88 , 90 , 99, CI. The dye dispersion composition according to claim 1, wherein the dye dispersion composition is selected from Disperse Blue 354.

A compound comprising a formalin condensate containing 30% by weight or less of a polymethine-based disperse dye, and (A) alkylnaphthalene mono and / or disulfonic acid having 4 or less carbon atoms and naphthol mono and / or disulfonic acid as a dispersant. Or a salt of the compound, (B) a compound comprising a formalin condensate containing an alkyl naphthol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms and / or an alkyl phenol sulfonic acid having 4 or less carbon atoms, or a salt of the compound, (C) reducing property Modified lignin sulfonic acid having a saccharide content of 1% by weight or less and having a sulfone group of 0.05 to 0.3 and a carboxyl group of 0.1 to 0.4 per lignin constituent unit, or a salt of the compound, At least one selected from the group consisting of 30 to 150% by weight, a boiling point of 170 ° C. or higher, and a vapor pressure of 1 mmHg following water-soluble organic solvent 2 to 70 wt%, and the inkjet ink composition characterized by containing at least a water.

The ink-jet ink composition according to claim 3 , wherein the dispersant is a lithium salt or a potassium salt.

Water-soluble organic solvents having a boiling point of 170 ° C. or higher and a vapor pressure of 10 mmHg or less are ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, polyethylene glycol, propylene glycol, dipropylene glycol, tripropylene glycol. -Glycol, polypropylene glycol, propanediol, butanediol, pentanediol, hexylene glycol glycol, glycerin, 2-pyrrolidone, N-methylpyrrolidone, ε-caprolactam, or sulfolane The inkjet ink composition according to claim 3 or 4 , wherein the inkjet ink composition is selected from at least one.

Polymethine-based disperse dye pigment is CI. Disperse Yellow 31 , 49 , 61 , 88 , 90 , 99, CI. The inkjet ink composition according to any one of claims 3 to 5 , wherein the ink composition is selected from Disperse Blue 354.

The ink-jet ink composition according to any one of claims 3 to 6 , wherein the ink-jet recording system used is an ink circulation type continuous system.

A fabric to which 0.2 to 50% by weight of at least one compound selected from the group consisting of a water-soluble metal salt and a polycation compound is provided, and the ink-jet ink composition according to any one of claims 3 to 7. An ink jet recording method.