JP3970987B2 - Hair dryer - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘアドライヤに関し、詳しくは、運転モードを切り換えるスイッチ操作手段を改良したヘアドライヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、それぞれ出力を複数段に切換可能としたヒータとファンとを収納配設した本体ケースに運転モードを切換えるメインスイッチを設け、同メインスイッチを段階的に切換え操作することにより、多段に設定された運転モードの中から択一的に運転可能としたヘアドライヤがあった。
【0003】
すなわち、例えば、ヒータをOFFとしてファン出力を弱としたCOOL(冷風)モード、ヒータ出力及びファン出力を共に弱とし、吹出温度を約120 ℃程度としたLOW (弱熱風)モード、さらに、ヒータ出力及びファン出力を共に大とし、吹出温度は前記LOW (弱熱風)モードと同等ながら風量を増大させたHIGH(強熱風)モードの3段階に切換可能としたもの等である。
【0004】
また、例えば、風量が一定の基本運転モードとして、ヒータ出力の増減により冷風・温風・熱風のモードを設定するとともに、各運転モードのいずれかを選択した際に、各モードにおいて風量の増減を行うサブスイッチを設けたものも知られている。
【0005】
これは、メインスイッチの操作でファンを回転させながらヒータの出力を増大側あるいは減少側に切換え、上記したような吹出温度の異なる冷風モード、温風モード、熱風モード等の基本運転モードで運転しながら、各モードにおいて、サブスイッチの操作によりファンの出力を切換えて、各基本運転モードにおける風量の増減を行うようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のヘアドライヤにおいては、未だ下記のような課題が残されていた。
【0007】
すなわち、昨今では生活様式が多様化し、深夜などに入浴したり洗髪したりすることも多く、必然的に深夜にヘアドライヤを使用するケースも多い。
【0008】
また、例えばエアコンや電子レンジ、電磁式調理機等のように高消費電力機器が一般家庭に普及してきた。
【0009】
したがって、上記した従来のヘアドライヤにおいて、メインスイッチのみを備えたものでは、使用開始時にヒータ出力及びファン出力を共に大であるHIGH(強熱風)モードにいきなりスイッチONした場合、これが深夜等であれば、このHIGHモードによるファンの大きな音が騒音となって寝静まった周囲に迷惑をかけるおそれがあった。
【0010】
また、前記した高消費電力機器が同時に使用されていた場合には、さらに高消費電力機器であるヘアドライヤ(通常10A程度)を使用することでブレーカーが落ちてしまうおそれがあった。
【0011】
他方、サブスイッチを具備したものでも、使用開始時にいきなりヒータ出力やファン出力が最大であると同様な問題を生じることになる。
【0012】
これは、深夜であることや、高消費電力機器を同時使用していることを使用者がたとえ認識していたとしても簡単に防止できることではなかった。
【0013】
すなわち、従来のヘアドライヤは、通常スライド式のメインスイッチを採用したものが殆どであり、また、このスイッチにたとえクリック機構を設けていたとしても、スイッチ操作時に勢い余ってヒータ出力やファン出力が大のモードに入れてしまうおそれがるからである。
【0014】
本発明は、上記課題を解決することのできるヘアドライヤを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、それぞれ出力を複数段に切換可能としたヒータとファンとを収納配設した本体ケースに運転モードを切換えるメインスイッチを設け、同スイッチで段階的に切換え操作することにより、多段に設定された運転モードの中から択一的に運転可能としたヘアドライヤにおいて、前記ファンの回転数が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチの増出力側への操作をロックするロック手段を設けた。
【0016】
したがって、例えば深夜などにヘアドライヤを使用する場合、いきなり、ファンの回転数が一段アップした運転状態になることがなく、回転数がアップしたファンの大きな音が騒音となって寝静まった周囲に迷惑をかけたりすることがない。
【0017】
また、請求項2記載の本発明では、それぞれ出力を複数段に切換可能としたヒータとファンとを収納配設した本体ケースに運転モードを切換えるメインスイッチを設け、同スイッチで段階的に切換え操作することにより、多段に設定された運転モードの中から択一的に運転可能としたヘアドライヤにおいて、前記ヒータの発熱量が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチの増出力側への操作をロックするロック手段を設けた。したがって、ヘアドライヤを使用する場合、いきなり、ヒータ出力が一段アップした運転状態になることがなく、たとえ他に電力消費の大きな電気製品が同時に使用されていても、過剰電流が流れるおそれがなく安全である。
【0018】
また、請求項3記載の本発明では、前記メインスイッチをスライド式とするとともに、前記ロック手段のロック解除部を、メインスイッチと別途独立して設けた。したがって、使用開始時にメインスイッチを操作する際に、誤ってロック解除部を同時に操作して、いきなりヒータ出力やファン出力がアップした状態で運転開始されることがない。
【0019】
また、請求項4記載の本発明では、前記各運転モードにおいて風量を増加させるサブスイッチを具備し、同サブスイッチの操作部に前記ロック手段のロック解除部を付設した。したがって、多様なモードで使用できるので使い勝手が向上するとともに、サブスイッチの操作時にロック解除が行えるので操作性が良好となる。また、通常髪をセットする場合は弱風の方がセット力が強いので、メインスイッチの操作で整髪するものであるが、風量を増減させるサブスイッチにロック解除部を付設しているので、メインスイッチの操作により弱風でセットしている最中に、誤ってサブスイッチを操作して増風してしまい、折角セットした髪を吹き飛ばして髪を乱すおそれがなくなる。
【0020】
また、請求項5記載の本発明では、前記メインスイッチとロック解除部とを近接状態に並設した。したがって、ヘアドライヤの使用時にロック解除の操作をする場合でも指の移動量が少なくてすみ、使い勝手がより向上し、また、ロック解除部がサブスイッチにある場合は、サブスイッチとメインスイッチとも近接することになるので、モード切換えが行いやすく操作性が良好となる。
【0021】
また、請求項6記載の本発明では、前記メインスイッチとロック解除部とを、前記本体ケースの前端側の同一面上に、本体ケースの軸線方向に沿って並設し、しかも、サブスイッチを本体ケースの前端側に配置した。したがって、本体ケースを握ってヘアドライヤを使用する場合に、ロック解除部がメインスイッチの操作方向上にあることになるので、ロック解除の操作性がさらに向上し、スイッチの操作性がより良好となる。
【0022】
さらに、請求項7記載の本発明では、前記メインスイッチは、電源OFFから、ファンを所定回転数で駆動しながらヒータ出力を弱モードから強モードへ順次段階的に切換え可能であって、しかも、電源OFFの位置とヒータ出力が弱のモード位置との間に、ヒータ出力をOFFとした冷風モードを備えることとした。
【0023】
したがって、セット力の強い弱風による冷風から熱風の間をうまく使用して、髪のセットやくせ付けを行える。しかも、増出力(強風)側への操作はロックされるので、セット途中に誤って強風を吹き出させ、折角セットした髪を吹き飛ばして乱すおそれがなくなる。このように、メインスイッチを操作してセットしているときに、増出力側には入ることを防止できるので、例えば深夜に使用する場合でもファンの高回転による騒音の発生がなく周囲に迷惑をかけることがない。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明は、それぞれ出力を複数段に切換可能としたヒータとファンとを収納配設した本体ケースに運転モードを切換えるメインスイッチを設け、同スイッチで段階的に切換え操作することにより、多段に設定された運転モードの中から択一的に運転可能としたヘアドライヤにおいて、前記ファンの回転数が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチの増出力側への操作をロックするロック手段を設けたものである。
【0025】
さらに、前記ヒータの発熱量が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチの増出力側への操作をロックするロック手段を設けたものとすることもできる。
【0026】
実施の形態としては、ファンを駆動するファンモータのON・OFFと、ヒータの出力を制御してそれぞれ吹出温度を異ならせた、冷風・温風・熱風からなる基本運転モードの順次切換えを行うスライド式のメインスイッチと、ファンモータの出力を制御して各基本運転モードにおける風量を増減して強風モードと弱風モードへの切換えを行うサブスイッチを設け、ファン出力あるいはヒータ出力を一段アップさせるためにいずれかのスイッチを操作するときにロック手段が機能するようにし、さらに、このロック手段を解除するロック解除部を、サブスイッチの操作部に付設することができる。
【0027】
かかる実施形態とすることにより、例えば深夜などにヘアドライヤを使用する場合に、いきなり、ファンの回転数が一段アップした運転状態になることがなく、回転数がアップしたファンの大きな音が騒音となって寝静まった周囲に迷惑をかけたりすることがなく、また、いきなり、ヒータ出力が一段アップした運転状態になることもないので、たとえ他に高消費電力機器が同時に使用されていても、過剰電流が流れるおそれがなく安全となる。しかも、サブスイッチの操作時にロック解除が行えるので操作性が良好となる。
【0028】
さらに、この実施形態によれば、所定回転数のファン出力の下で、メインスイッチによりヒータ出力を切換えて吹出温度の異なる複数段の基本運転モードで選択的に運転しながら、各基本運転モードで、サブスイッチによりファン出力を切換え、風量及び吹出温度を変化させた多段の運転モードで運転可能としているので、多様なモードで使用できるので使い勝手が向上する。
【0029】
また、ヒータの最大出力とファンの最大出力との組合せにより、ヒータ能力を最大限に利用して、濡れた髪等を短時間で乾燥させることができる。
【0030】
また、ロック手段を解除するロック解除部を、サブスイッチの操作部に付設したているので、ロック解除部をメインスイッチと別途独立して設けることにもなり、使用開始時にメインスイッチを操作する際に、誤ってロック解除部を同時に操作して、いきなりヒータ出力やファン出力がアップした状態で運転開始されることがなくなる。
【0031】
しかも、通常髪をセットする場合は、弱風の方がセット力が強いのでメインスイッチの操作で整髪するものであるが、ロック解除部がメインスイッチと独立して設けられているので、メインスイッチの操作により弱風でセットしている最中に、ロック解除部を誤って操作して風量を増加させるサブスイッチを操作して増風してしまい、折角セットした髪をヘアドライヤ使用中に吹き飛ばして髪を乱すおそれがなくなる。
【0032】
また、前記メインスイッチとロック解除部とを近接状態に並設することが好ましく、かかる構成とすれば、ヘアドライヤの使用時にロック解除の操作をする場合でも指の移動量が少なくてすみ、使い勝手がより向上し、また、ロック解除部がサブスイッチにある場合は、サブスイッチとメインスイッチとも近接することになるので、モード切換えが行いやすく操作性が良好となる。これは、本実施の形態のように、ヒータやファンを内蔵した本体ケースがグリップを兼用するものであっても、あるいは、独立したグリップを有するものであっても同様な効果を奏する。
【0033】
さらに、好ましい実施の形態としては、前記メインスイッチとロック解除部とを、前記本体ケースの前端側の同一面上に、本体ケースの軸線方向に沿って並設し、しかも、サブスイッチを本体ケースの前端側に配置するとよい。
【0034】
すなわち、本体ケースを握ってヘアドライヤを使用する場合に、メインスイッチ、サブスイッチ、及び、ロック解除手段が本体ケースの同一面上で、かつ、本体ケースの軸線方向に沿って並設されているので、メインスイッチの操作方向上にロック解除部が位置することになるので、スイッチの操作性がさらに良好となる。
【0035】
また、メインスイッチは、電源OFFから、ファンを所定回転数で駆動しながらヒータ出力を弱モードから強モードへ順次段階的に切換え可能であって、しかも、電源OFFの位置とヒータ出力が弱のモード位置との間に、ヒータ出力をOFFとした冷風モードを備える構成とするとよい。かかる構成により、セット力の強い弱風による冷風から熱風の間をうまく使用して髪のセットやくせ付けを行え、しかも、増出力(強風)側への操作はロックされるので、セット途中に誤って強風を吹き出させ、折角セットした髪を吹き飛ばして乱すおそれがなくなる。
【0036】
表1に、本実施形態におけるヘアドライヤの運転モードを具体的に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
表1で示すように、メインスイッチでは冷風、温風、熱風の基本運転モードを選択可能とし、その選択した基本運転モードにおいて、熱風のモード以外では、サブスイッチによりファン出力を制御して、風量の増減(強弱)を選択して運転可能としているが、熱風のモードでは、強熱風モードのみ運転可能としており、熱風のモードを選択した場合はサブスイッチによる風量弱での運転を禁止し、増風側への切換えはできない構成としている。
【0039】
すなわち、メインスイッチによる熱風モード選択には条件が課されていることになる。
【0040】
その条件とは、「サブスイッチが強の位置にある場合に限る」ということであり、サブスイッチが強の位置にあるときのみメインスイッチの熱風モードへの切換操作が可能となり(熱風強モードとなる)、サブスイッチが弱の位置にある場合はメインスイッチの熱風のモードへの切換操作を不能としている。
【0041】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら具体的に説明する。
【0042】
図1〜図5に、本実施例に係るヘアドライヤAを示している。図1及び図2に示すように、ヘアドライヤAは、前端に吹出口10を形成するとともに、後端に吸込口11を形成した本体ケース1内に発熱装置2と送風装置3とを前後に収納配設している。4は本体ケース1の後端から伸延させた電源コードである。
【0043】
また、本実施例に係るヘアドライヤAは、必要に応じて吹出口10に装着可能とした整髪用のアタッチメント9を具備するとともに、アタッチメント着脱ボタン5を本体ケース1の前端近傍に設けている。
【0044】
本体ケース1は、図3〜図5に示すように、合成樹脂製の上下の二分割ケース1a,1b からなり、両ケース1a,1b を付き合わせて前後方向に細長い略円筒状に構成し、グリップを兼用できる形状としている。
【0045】
そして、前記アタッチメント着脱ボタン5の後方に本ヘアドライヤAのスイッチ部Sを配設しており、同スイッチ部Sに設けたメインスイッチ6とサブスイッチ7を操作して吹出温度及び風量の異なる多段の運転モードを選択できるようにしている。
【0046】
発熱装置2は、正面視において十字形状の絶縁板20にヒータ線21を巻回してヒータHを構成し、これを前後方向に長い遮熱筒22に収納して構成している。
【0047】
また、送風装置3は、ファンモータMと同モータMの後端から突出したモータ軸30に固着したファンFとを具備しており、ファンモータMのモータケース31の外周面に、前方へ向けて沿うように整流翼32を放射状に配設するとともに、同整流翼32の外周の後端からファンガイド筒33を後方へ向けて一体成形し、同ファンガイド筒33内に前記ファンFを収納して構成している。34はベルマウス状の整流リングである。
【0048】
かかる発熱装置2及び送風装置3は、本体ケース1内に組み込まれる前に、図5に示すように、予め前記スイッチ部S等と結線されるとともに、本体ケース1の後端部に設けたコード引出部40から電力の供給を受けるリード線41を具備しており、同リード線41のコード引出部40側には端子保持筒43を配設し、同端子保持筒43内には図示しない二つの端子を設けている。
【0049】
上記構成のヘアドライヤAにおいて、本発明の要旨となるのは、前記ファンFの回転数が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチ6の増出力側への操作をロックするロック手段を設けたことにある。
【0050】
また、かかるロック手段は、前記ヒータHの発熱量が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチ6の増出力側への操作をロックすることにも特徴がある。
【0051】
本実施例におけるスイッチ部Sは、図8に示すように、ファンモータMのON・OFFと、ヒータHの出力を制御して、COOL(冷風)・HAIR CARE (温風)・HIGH(熱風)からなる基本運転モードの順次切換えを行うメインスイッチ6と、ファンモータMの出力を制御して各基本運転モードにおける風量を増減してターボモード(強)と静音モード(弱)への切換えを行うサブスイッチ7とから構成しており、本体ケース1上の両スイッチ6,7 の側には、各モード名称を表示している。したがって、多様な運転モードを認識しやすく、かつ、発熱量変化を切換操作するメインスイッチ6と、風量変化を切換操作するサブスイッチ6との使い分けで運転モードが区分できるので、運転しながらのスイッチ切換操作も容易となり、使い勝手が良好なものとなっている。
【0052】
しかも、メインスイッチ6によるHIGHモードへの切換操作は、後述する構成のロック手段によって、サブスイッチ7がターボ(強)側に位置している場合にのみしか行えないものとしているので、前述したように、吹出温度の過剰な上昇を防止した安全なものとなっている。
【0053】
すなわち、スイッチ部Sは、図2〜図8に示すように、電源のON・OFF切換えと前記基本運転モードの切換えを可能としたスライド式のメインスイッチ6と、ファン出力を強弱二段階(ターボモード・静音モード)に切換え可能としたサブスイッチ7とを、本体ケース1の上側分割ケース1a内に収納固定し(図6)、本体ケース1に着脱自在に取付可能に形成したスイッチケース8に、各スイッチ6,7 の操作部としてのメインスイッチ用つまみ(以下「主つまみ」という)60とサブスイッチ用つまみ(以下「副つまみ」という)70とをスライド自在に取付け、さらに、メインスイッチ6の上面に設けた入切用スライド凸部61を、図2及び図3に示すように、主つまみ60の腹側に突設した対向リブ62,62 間に嵌入し、同主つまみ60のスライドに連動するように構成する一方、サブスイッチ7の側面に突設したプッシュ式凸部71を、図2及び図4に示すように、副つまみ70に垂設した操作片72のスライドによって押圧して出没させるように構成している。
【0054】
そして、図2、図3及び図7に示すように、主つまみ60の係合片60a,60a をスイッチケース8に形成した矩形状のスライド孔8aの両側突状縁8b,8b にスライド自在に係合するとともに、図4、図5及び図7に示すように、スイッチケース8の腹面に副つまみ70のスライド操作に連動する連係板80をスライド自在に配設し、同連係板80を介してメインスイッチ6のロック及びロック解除を可能としている。
【0055】
すなわち、連係板80は、図5及び図7に示すように、前半部の左右両側に係合用孔81,81 を形成しており、同係合用孔81,81 に、副つまみ70の係合片70a,70a を、スイッチケース8に形成した係合片挿通孔8c,8c を挿通して係合している。
【0056】
また、両係合用孔81,81 間に矩形状の小切欠部82を形成し、同小切欠部82の後側縁に片持ち支持された弾性片83を小切欠部82内に伸延するともに、同弾性片83の上面に、図2、図4及び図5に示すように、ロック解除部としてのロック解除用ボタン84を突設し、同ボタン84の後方に、図9及び図10に示すようにロック用係合突起85を形成し、さらに、同係合突起85に対応する係合凹部86をスイッチケース8に形成してロック手段を構成している。このように、本実施例では、ロック手段をスイッチケース8と連係板80とを連係させることで構成している。
【0057】
また、連係板80の後半部には、主つまみ60の係合片60a,60a の逃げ部分となる矩形状の大切欠部87を形成し、同大切欠部87の前側縁には主つまみ60の係合片 60a,60a に当接するストッパ部88を設けている。
【0058】
89はクリック機構であり、連係板80の側縁に設けた凸部89a と、スイッチケース8に設けた複数の凹部89b により構成し、サブスイッチ7のスライド操作時にクリック感を生起するようにして操作感を向上させている。
【0059】
なお、メインスイッチ6においては、図示しないがその内部にクリック機構を設け、主つまみ60の操作時にもクリック感を生起するようにしている。
【0060】
また、前記ロック解除用ボタン84は、サブスイッチ7の操作部、すなわち副つまみ70に付設した構成となっている。
【0061】
具体的には、図9及び図10に示すように、スイッチケース8に設けたボタン挿通孔8dを介して副つまみ70の中央部から突出させ、しかも、図4に示すように、その頂部84a を副つまみ70の最も高い部位よりもさらに上方に位置させているので、使用者が容易に押し下げることができ、適宜、同ロック解除用ボタン84を押し下げてロック用係合突起85を係合凹部86から離脱することにより、ロックを解除することができる。
【0062】
すなわち、副つまみ70が静音モード(弱)のポジションにあるときは、前記ロック用係合突起85がスイッチケース8に形成された係合凹部86に係合して連係板80はロックされた状態となっており、主つまみ60のスライドはOFF、COOL(冷風)、HAIR CARE (温風)までの間は自由にスライドして切換動作を行うことができるが(図9参照)、HAIR CARE (温風)からHIGH(熱風)への切換えは、主つまみ60の係合片60a,60a がストッパ部88に当接するのでスライドが禁止されて行えない。
【0063】
そこで、ロック解除用ボタン84を押下げて副つまみ70をターボモード(強)のポジションにスライド移動させることにより、同副つまみ70のスライドに連動して連係板80も前方へスライドし、前記ストッパ部88と主つまみ60の両係合片60a,60a との間に主つまみ60がスライドできるだけの間隙が形成され、主つまみ60をHIGH(熱風)のポジションへ移動することができる(図10参照)。
【0064】
このように、本実施例では、ファンFの回転数、並びにヒータHの発熱量を一段アップさせるサブスイッチ7にロック手段を設け、同ロック手段のロック解除用ボタン84を操作しなければファンFの回転数、並びにヒータHの発熱量を増加させることができないようにしている。
【0065】
すなわち、メインスイッチ6の操作において、ファンFの回転数、並びにヒータHの発熱量が一段アップする直前の運転モードであるHAIR CARE (温風)モードのポジションにおいて、サブスイッチ7が静音モード(弱)のポジションではメインスイッチ6がロックされ(図8参照)、増出力側、すなわちHIGH(熱風)モードに切換えることがでないようにしており、これを切換え可能とするためには、サブスイッチ7がターボモード(強)のポジションに位置していなければならないようにしている。
【0066】
また、メインスイッチ6及びロック解除用ボタン84を付設したサブスイッチ7を、本体ケース1の同一面上で近接状態に並設しているので、本ヘアドライヤAの使用時にロック解除の操作をする場合でも指の移動量が少なくてすみ、使い勝手がより向上するとともに、モードチェンジも行いやすく使い勝手が良い。
【0067】
さらに、図1、図2、図9及び図10に示すように、メインスイッチ6(主つまみ60)とアタッチメント着脱ボタン5とを離隔して、その間にサブスイッチ7(副つまみ70)を設けており、しかも、前述したように、副つまみ70に設けたロック解除用ボタン84は、その頂部84a を副つまみ70の最も高い部位よりもさらに上方に位置させ、さらには、ロック解除用ボタン84を、アタッチメント着脱ボタン5の高さよりも高位置となるようにしているので、主つまみ60の操作時に誤って指を前方へ滑らせても副つまみ70及びロック解除用ボタン84が介在しているのでアタッチメント着脱ボタン5を押してしまうことがなく、ヘアドライヤAの使用中にアタッチメント9が外れたりするおそれがない。
【0068】
図11に、本実施例に係るヘアドライヤAの回路図を示しており、メインスイッチ6は、▲4▼の端子を電源側として、▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲5▼の各端子との間の接続状態を切換えることにより、前記したように、COOL(冷風)・HAIR CARE (温風)・HIGH(熱風)の3種類の基本運転モードに順次切換える。
【0069】
図11において、ファンモータMは、全波整流回路35を介して供給される直流電源で駆動され、同全波整流回路35の一方の入力路36はメインスイッチ6の▲1▼端子に直接接続され、他方の入力路37は、中途に、ファンモータMの回転を制御する245 オームの可変抵抗Rと、183 ℃で作動する温度ヒューズ38とを介装し、ヒータ入力路23に接続している。
【0070】
ヒータ入力路23には、16.1オームのヒータ線21と、110 ℃で作動するサーモスタット24とを介装しており、メインスイッチ6の端子▲2▼、▲3▼とは、一方向の電流通過のみを許すダイオードDを介して接続するとともに、これと並列に、端子▲5▼と直接接続している。
【0071】
前記入力路37において、前記可変抵抗Rと並列にサブスイッチ7を接続しており、同サブスイッチ7は、常開スイッチであって、このOFF状態では静音(弱)モードとなっており、これをON状態に切り換えると、可変抵抗Rが一部バイパスされ、全波整流回路35に印加される電圧値が増大しファンモータMの回転数が上昇してターボ(強)モードとなる。なお、図中、39は第2の温度ヒューズ(110 ℃)、C1は雑音防止用コンデンサ、C2は平滑用コンデンサである。
【0072】
このように、サブスイッチ7は、基本運転モードの各状態に対してファン出力を制御して風量を増減させる機能を有するが、本実施例では、前述したように、サブスイッチ7がOFFの場合は、ロック手段によって、メインスイッチがHIGH(熱風)のポジションに移動することを禁止している。
【0073】
また、各運転モード時の端子接続状態を図12に、各運転モードにおけるモータ出力とヒータ出力の制御状態を図13に示しており、本実施例では、 COOL(冷風) モードではヒータHは作動せず、サブスイッチ7の操作によりファン出力を静音(弱:18000r.p.m)・ターボ(強:22000r.p.m)とで切換可能とし、HAIR CARE(温風) モードでは、ヒータ出力が350 Wで静音(弱:18000r.p.m) の場合は吹出温度を約95℃、ターボ(強:22000r.p.m)では吹出温度を約70℃となるように設定するとともに、HIGH(熱風) モードでは、ヒータ出力が700 W、ファンFの回転数が22000r.p.mで吹出温度を約120 ℃となるようにしている。
【0074】
このように、本実施例に係るヘアドライヤAでは、最大のヒータ出力と最大のファン出力とを組合せ可能としているので、同等の出力の送風装置3を有する従来のヘアドライヤと比べて乾燥能力が著しく向上し、髪の乾燥時間を大幅に短縮することができる。
【0075】
また、ロック手段を設け、メインスイッチ6によるヒータHの最大出力への切換操作を、サブスイッチ7がファンモータMの最大出力側に位置している場合にのみ行えるように構成しているので、サブスイッチ7を最大出力側にしておかない限り、使用開始時にメインスイッチ6を操作していきなりヒータ最大出力で運転してしまうことがなく、深夜等に使用する際に、ファンFの回転による騒音の発生が防止できるとともに、他に電力消費の大きな電気器具が使用されている場合に過剰電流が流れたりするおそれもない。
【0076】
なお、本実施例では、上述してきたように、基本運転モードをCOOL(冷風)・HAIR CARE (温風)・HIGH(熱風)としたが、COOL(冷風)モードについては必ずしも設定する必要はなく、また、吹出温度を約70℃と約95℃としたHAIR CARE (温風)モードに代えて、ファン出力を低下させて弱風とし、吹出温度を約120 ℃とした一般的に採用されているLOW モードを設定することもできる。
【0077】
また、ヒータ出力並びにファン出力の切換えは、上記したように2段階とするに限らず、複数段階に切換え可能とすることもできる。
【0078】
さらに、本実施例では、ヒータ出力の切換手段としてダイオードを用いているが、例えば、出力の異なる複数のヒータ線を選択的に切換える回路構成とすることもでき、その切換手段としては種々考えられる。
【0079】
ここで、本実施例に係るヘアドライヤAのその他の構成について説明する。
【0080】
図2及び図5において、12は二分割ケース1a,1b の吹出口10の外周壁上に挿通する金属製のキャップであり、吹出口10の外周壁後端部に取付けられる締結リング13とともに、二分割ケース1a,1b の前端における突き合わせ状態をより確実に保持できるようにしている。14は前記キャップ12の周壁前端部に内装される補助リングである。
【0081】
また、二分割ケース1a,1b の後端側においては、その吸込口11の中央に放射状の径方向リブ15で支持された半割形のコード引出口筒42,42 で前記リード線41の端子保持筒43を抱合しており、かかる端子保持筒43に、スイベル式の電源コード4の接点44a,44b (図5)を有する端部を差し込んで、端子保持筒43内の二つの端子に回転自在に接触させている。45はコード引出口筒42の後端内部に設けた係止突起であり、同突起45と係合する環状溝部46を電源コード4の端部に設けて、コード引出口筒42で電源コード4の端部を抱合することにより電源コード4を回転自在に装着している。
【0082】
また、コード引出口筒42には、傘状に形成した吸込口フィルタ16を取付けており、二分割ケース1a,1b の後端部における締結を図っている。17はメッシュ状のフィルタ部、18は吸込口フィルタ16の取付用筒体である。
【0083】
次に、本ヘアドライヤAに着脱自在に装着されるアタッチメント9について説明する。
【0084】
かかるアタッチメント9としては、複数種の形状のものが用意されているが、その一例として、図1及び図14に示すようにブラシ形状としたものがある。
【0085】
このアタッチメント9は、中空状に形成したブラシ本体90に湾曲面を有するシリコンゴム製のベース91を取付け、同ベース91上に多数の植毛体92を植設するとともに、同植毛体92,92 間にスリット状の吹出部93を形成している。図14中、94はブラシ本体90の中空部内に突設した補強リブである。
【0086】
しかも、前記ベース91の左右側部には、同ベース91の略全長にわたり髪押さえ用条部95,95 を形成しており、ブラシ本体90を回動したり傾動したりして、所望する状態に整髪する場合、髪押さえ用条部95の先鋭部96により髪をしっかりと押さえつけながら温風又は冷風をあてることにより、所望するカール状態やくせ付けを容易に得ることができるので整髪しやすくなる。なお、髪押さえ用条部95は、本実施例ではベース91と一体成形しているが、別体のものを接着することもできる。
【0087】
かかるアタッチメント9の取り外しは、前記したようにアタッチメント着脱ボタン5の操作により行うものであって、アタッチメント着脱ボタン5は、図9及び図10に示すように、ボタン本体50をスイッチケース8の前側部に設けた着脱ボタン挿通孔8e(図5参照)から外方へ突出させるとともに、前記アタッチメント9に係脱するロック爪51を連設しており、ボタン本体50の内部には、基端を遮熱筒22に当接させた付勢ばね52を配設して、ボタン本体50を常に突出付勢している。
【0088】
(第2実施例)
図15及び図16に本発明に係るヘアドライヤAの第2実施例を示しており、これは、スイッチ部Sからサブスイッチ7をなくし、メインスイッチ6によりファンモータMのON・OFFと、各基本運転モードのみの運転を行うようにしたもので、メインスイッチ6のつまみ6aにロック手段を付設したスイッチ部S2としている。
【0089】
ここでの基本運転モードは、ヒータ出力を停止し、ファン出力を弱としたCOOL(弱冷風)と、ヒータ出力及びファン出力を共に弱とし、吹出温度を約120 ℃とした所謂セットモードであるLOW (弱熱風)と、ヒータ出力及びファン出力を共に強とし、これも吹出温度を約120 ℃とした所謂乾燥モードであるHIGH(強熱風)としており、OFFからCOOL(弱冷風)、LOW (弱熱風)の各モードのポジション間は、自由に前記つまみ6aのスライドを可能としているが、LOW (弱熱風)モードのポジションに切換えるとロックされて、HIGH(強熱風)モードのポジションにスライドさせるためには、ロック解除用ボタン84を押し下げて、同ボタン84の後方に設けたロック用係合突起85を、スイッチケース8に設けた係合凹部86から離脱しなければならないようにしている。
【0090】
本実施例においては、ヘアドライヤAの使用を終えてOFFとした場合、次の使用の際にHIGHモードにするためには必ずロック解除用ボタン84の操作が必要となるので、例えば深夜にヘアドライヤAを使用する際に、いきなりHIGHモードで運転されることがなく、このHIGHモードによるファンFの大きな音が騒音となって寝静まった周囲に迷惑をかけることがない。
【0091】
なお、本実施例における他の構成は第1実施例と同様なのでここでの説明は省略する。
【0092】
(第3実施例)
さらに、図17に示した第3実施例に係るヘアドライヤAのスイッチ部S3について説明する。
【0093】
これは、メインスイッチ6から電源の入切機能を切り離し、別途、入切スイッチ6'を設けたものである。
【0094】
メインスイッチ6のつまみ6aの構成は第2実施例と略同様であるが、ここでは、LOW (弱熱風)モードのポジションとHIGH(強熱風)モードのポジションとの間に、先の第1実施例で示したHAIR CARE モードにおいてファン出力を強として風量を増加させた強温風に等しいMEDIUMモードを設定し、同MEDIUMモードのポジションでスイッチ操作がロックされるようにしている。
【0095】
したがって、本実施例においては、つまみ6aをHIGH(強熱風)モードのポジション以外に位置させて入切スイッチ6'をOFFとしておけば、再使用の際に、いきなりヒータ出力が大のHIGH(強熱風)モードとなることがないので、例えば、電力消費の大きい他の電気製品が同時使用されていても、過剰電流が流れるおそれがなく安全である。
【0096】
さらに、COOL(冷風)からMEDIUM(強温風)モードまでのいずれかのポジションでOFFとしておけば、そのモードでの使用開始が入切スイッチ6'をONするだけで可能となり、使い勝手が向上する。
【0097】
なお、本実施例においては、つまみ6aがHIGH(強熱風)モードのポジションにあるときには、入切スイッチ6'がOFFに入らないように構成しておくことが好ましく、かかる構成とすれば、入切スイッチ6'のOFF時につまみ6aがHIGH(強熱風)モードのポジションにないことを確認する必要がないので安全性がより高まる。
【0098】
なお、本実施例における他の構成は、第1、第2実施例と同様であるのでここでの説明は省略する。
【0099】
ところで、上記してきた各実施例では、スイッチ操作を直線方向へのスライド式として説明したが、例えば、図18に示すように、スイッチ部S4のつまみ6bは回動スライド式の構成としてもよく、要は、メインスイッチ6の操作において、ファンFの回転数、並びにヒータHの発熱量が一段アップする直前の運転モードで、ロック手段によりメインスイッチ6の切換操作がロックされて増出力側に切換えできないようにしたものであればよい。
【0100】
(第4実施例)
次に、第4実施例に係るヘアドライヤAのスイッチ部S4について、図19を参照しながら説明する。
【0101】
これは、ヒータ出力やファン出力を複数段に切換える場合、連続的な出力可変を行えるようにするとともに、ファン出力が最高出力以外では、メインスイッチ6による操作でヒータ出力が最大となるHIGH(熱風)ポジションに入らないように規制したロック手段を設けたものである。
【0102】
すなわち、本実施例に係るスイッチ部S4は、図19に示すように、ダイヤル式のサブスイッチ7'でファンモータMの出力を位相制御により電圧可変に構成するとともに、メインスイッチ6は、第2実施例で示したスライド式のものからロック解除用ボタン84を取り除いた構成としている。
【0103】
さらに、メインスイッチ6のつまみ6bの下側部に、凸片63を先端に設けた連結板64を連設して、同連結板64を前記つまみ6bと連動させてスライド自在とするとともに、つまみ6bのスライド移動がLOW (弱熱風)ポジションまでは前記凸片63がサブスイッチ7'に当接しないように構成している。
【0104】
一方、サブスイッチ7'の周側面には、同スイッチ7'が最高出力のポジションに回転したところで前記凸片63と係合するロック用凹部73を設け、かかる凸片63とロック用凹部73とによりロック手段を構成している。
【0105】
すなわち、図19(a) に示すように、サブスイッチ7'が最高出力のポジション以外であれば、凸片63がサブスイッチ7'の周側面に当接してメインスイッチ6はHIGH(熱風)ポジションには入ることがなく、他方、図19(b) に示すように、サブスイッチ7'が最高出力のポジションにある場合は、凸片63とロック用凹部73とが対応し、メインスイッチ6はHIGH(熱風)ポジションまでスライド可能となる。
【0106】
このように、本実施例では、ヒータ出力の最大出力と組み合わされるファン出力を最大出力に限定しながら、かつ、ヒータ出力が最大以外では、風量の増減を連続的に変化させることができるようにして、好みの風量及び吹出温度で整髪可能としている。
【0107】
なお、本実施例における他の構成は、第1実施例と同様であるのでここでの説明は省略する。
【0108】
ところで、本実施例では風量の増減、すなわちファン出力を連続的に可変としたが、ファン出力は段階的に変化させ、ヒータ出力を可変としたり、あるいは両者共に連続的に可変とすることもできる。
【0109】
(第5実施例)
さらに、第5実施例として、図20に示したものを説明する。
【0110】
これは、図15及び図16で示した第2実施例同様に、メインスイッチ6でOFFにすれば、必ずロック機能がはたらき、意識せずともロックができる効果を奏するもので、ここでは、ロック用つまみ84' をメインスイッチ6の前方位置に別途設け、このロック用つまみ84' を操作しなければ、メインスイッチ6をHIGH(熱風)ポジションへはスライドできないようにしている。
【0111】
すなわち、メインスイッチ6は、前述した第4実施例のものと同一構成とし、ロック用つまみ84' に、メインスイッチ6のつまみ6bに設けた凸片63のスライド移動を規制するロック片84'aを前記凸片63のスライド方向と直交する方向に連設するとともに、ロック用つまみ84' を付勢する押圧ばね84'bを配設し、前記ロック片84'aを規制方向に常時付勢するように構成している。
【0112】
かかる構成により、メインスイッチ6をHIGH(熱風)ポジションへスライドさせるためには、ロック用つまみ84' を押圧ばね84'bに抗してスライドさせなければならないことになる。
【0113】
また、メインスイッチ6をOFFにした場合は、押圧ばね84'bの作用でロックつまみ84'aがメインスイッチ6のHIGH(熱風)ポジションへのスライドを規制する位置に移動する。
【0114】
このように、本実施例では、使用者は意識することなくロック手段を機能させることができるので、メインスイッチ6のロックを忘れ、いきなりHIGH(熱風)モードで始動させたりするおそれがなくなる。
【0115】
【発明の効果】
本発明は上記の形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0116】
▲1▼請求項1記載の本発明では、それぞれ出力を複数段に切換可能としたヒータとファンとを収納配設した本体ケースに運転モードを切換えるメインスイッチを設け、同スイッチで段階的に切換え操作することにより、多段に設定された運転モードの中から択一的に運転可能としたヘアドライヤにおいて、前記ファンの回転数が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチの増出力側への操作をロックするロック手段を設けたことにより、例えば深夜などにヘアドライヤを使用する場合、いきなり、ファンの回転数が一段アップした運転状態になることがなく、回転数がアップしたファンの大きな音が騒音となって寝静まった周囲に迷惑をかけたりすることがない。
【0117】
▲2▼請求項2記載の本発明では、それぞれ出力を複数段に切換可能としたヒータとファンとを収納配設した本体ケースに運転モードを切換えるメインスイッチを設け、同スイッチで段階的に切換え操作することにより、多段に設定された運転モードの中から択一的に運転可能としたヘアドライヤにおいて、前記ヒータの発熱量が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチの増出力側への操作をロックするロック手段を設けたことにより、ヘアドライヤを使用する場合、いきなり、ヒータ出力が一段アップした運転状態になることがなく、たとえ他に電力消費の大きな電気製品が同時に使用されていても、過剰電流が流れるおそれがなく安全である。
【0118】
▲3▼請求項3記載の本発明では、前記メインスイッチをスライド式とするとともに、前記ロック手段のロック解除部を、メインスイッチと別途独立して設けたことにより、使用開始時にメインスイッチを操作する際に、誤ってロック解除部を同時に操作して、いきなりヒータ出力やファン出力がアップした状態で運転開始されることがなく、上記▲1▼、▲2▼の効果をより確実に生起させることができる。
【0119】
▲4▼請求項4記載の本発明では、前記各運転モードにおいて風量を増加させるサブスイッチを具備し、同サブスイッチの操作部に前記ロック手段のロック解除部を付設したことにより、上記▲1▼〜▲3▼の効果に加え、多様なモードで使用できるので使い勝手が向上するとともに、サブスイッチの操作時にロック解除が行えるので操作性が良好となる。また、通常髪をセットする場合は弱風の方がセット力が強いので、メインスイッチの操作で整髪するものであるが、風量を増減させるサブスイッチにロック解除部を付設しているので、メインスイッチの操作により弱風でセットしている最中に、誤ってサブスイッチを操作して増風してしまい、折角セットした髪を吹き飛ばして髪を乱すおそれがなくなる。
【0120】
▲5▼請求項5記載の本発明では、前記メインスイッチとロック解除部とを近接状態に並設したことにより、上記▲3▼、▲4▼の効果に加え、ヘアドライヤの使用時にロック解除の操作をする場合でも指の移動量が少なくてすみ、使い勝手がより向上し、また、ロック解除部がサブスイッチにある場合は、サブスイッチとメインスイッチとも近接することになるので、モード切換えが行いやすく操作性が良好となる。
【0121】
▲6▼請求項6記載の本発明では、前記メインスイッチとロック解除部とを、前記本体ケースの前端側の同一面上に、本体ケースの軸線方向に沿って並設し、しかも、サブスイッチを本体ケースの前端側に配置したことにより、上記▲3▼〜▲5▼の効果に加え、本体ケースを握ってヘアドライヤを使用する場合に、ロック解除部がメインスイッチの操作方向上にあることになるので、ロック解除の操作性がさらに向上し、スイッチの操作性がより良好となる。
【0122】
▲7▼請求項7記載の本発明では、前記メインスイッチは、電源OFFから、ファンを所定回転数で駆動しながらヒータ出力を弱モードから強モードへ順次段階的に切換え可能であって、しかも、電源OFFの位置とヒータ出力が弱のモード位置との間に、ヒータ出力をOFFとした冷風モードを備えることとしたことにより、上記▲1▼〜▲6▼の効果に加え、セット力の強い弱風による冷風から熱風の間をうまく使用して、髪のセットやくせ付けを行える。しかも、増出力(強風)側への操作はロックされるので、セット途中に誤って強風を吹き出させ、折角セットした髪を吹き飛ばして乱すおそれがなくなる。さらに、メインスイッチを操作してセットしているときに、増出力側に入ることを防止しているので、例えば深夜等に使用する場合でも、ファンの高回転による騒音の発生もなく、周囲に迷惑をかけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るヘアドライヤの説明図である。
【図2】同ヘアドライヤの縦断面図である。
【図3】図1のI−I線における断面図である。
【図4】図1のII−II線における断面図である。
【図5】本実施例に係るヘアドライヤの分解斜視図である。
【図6】本体ケースからスイッチケースを取り外した状態を示す説明図である。
【図7】スイッチケースの背面図である。
【図8】スイッチ部の説明図である。
【図9】静音モードを示す断面視による説明図である。
【図10】ターボモードを示す断面視による説明図である。
【図11】本実施例に係るヘアドライヤの回路図である。
【図12】各運転モードにおける端子の接続状態表である。
【図13】各運転モードにおけるモータ出力とヒータ出力の制御状態表である。
【図14】アタッチメントの横断面図である。
【図15】第2実施例に係るスイッチ部の説明図である。
【図16】同スイッチ部の断面図である。
【図17】第3実施例に係るスイッチ部の説明図である。
【図18】スイッチ部の一形態を示す説明図である。
【図19】第4実施例に係るスイッチ部の説明図である。
【図20】第5実施例に係るスイッチ部の説明図である。
【符号の説明】
A ヘアドライヤ
F ファン
H ヒータ
M ファンモータ
S スイッチ部
1 本体ケース
6 メインスイッチ
7 サブスイッチ
9 アタッチメント
10 吹出口
70 サブスイッチ用つまみ(操作部)
84 ロック解除ボタン(ロック解除部)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hair dryer, and more particularly to a hair dryer having improved switch operation means for switching operation modes.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a main switch that switches the operation mode is provided in the main body case that houses and arranges the heater and fan, each of which can switch the output to multiple stages, and the main switch is set in multiple stages by switching operation in stages. There are hair dryers that can be operated alternatively from the other driving modes.
[0003]
That is, for example, the COOL (cool air) mode in which the heater is turned off and the fan output is weak, the heater output and the fan output are both weak, the LOW (weak hot air) mode in which the blowout temperature is about 120 ° C, and the heater output In addition, the fan output is made large, and the blowout temperature can be switched to three stages of the HIGH (hot air) mode in which the air volume is increased while being equivalent to the LOW (weak hot air) mode.
[0004]
In addition, for example, as a basic operation mode with a constant air flow, a cool air / hot air / hot air mode is set by increasing / decreasing the heater output, and when each operation mode is selected, the air flow is increased / decreased in each mode. A device provided with a sub-switch to perform is also known.
[0005]
This is because the operation of the main switch is used to switch the heater output to the increase side or decrease side while rotating the fan, and the operation is performed in the basic operation mode such as the cold air mode, the hot air mode, or the hot air mode with different blowing temperatures as described above. However, in each mode, the fan output is switched by operating the sub-switch to increase or decrease the air volume in each basic operation mode.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-described conventional hair dryer still has the following problems.
[0007]
That is, in recent years, lifestyles have diversified, and many people take a bath or wash their hair at midnight, and inevitably use a hair dryer at midnight.
[0008]
In addition, high power consumption devices such as air conditioners, microwave ovens, and electromagnetic cooking machines have been widely used in general households.
[0009]
Therefore, in the above-described conventional hair dryer that has only the main switch, when the heater is turned on suddenly in the HIGH (hot air) mode where both the heater output and the fan output are large at the start of use, if this is at midnight, etc. There was a risk that the loud sound of the fans in this HIGH mode would be annoying to the surroundings as a noise.
[0010]
Further, when the above-described high power consumption devices are used at the same time, there is a possibility that the breaker may fall by using a hair dryer (usually about 10 A) that is a higher power consumption device.
[0011]
On the other hand, even if a sub-switch is provided, the same problem occurs when the heater output and the fan output are maximum at the start of use.
[0012]
This was not easy to prevent even if the user was aware that it was late night or that high-power-consumption equipment was being used at the same time.
[0013]
That is, most of the conventional hair dryers usually employ a slide type main switch, and even if a click mechanism is provided for this switch, the heater output and fan output are excessively large during switch operation. This is because there is a risk of entering the mode.
[0014]
An object of this invention is to provide the hair dryer which can solve the said subject.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in order to solve the above-mentioned problem, in the present invention according to
[0016]
Therefore, for example, when using a hair dryer in the middle of the night, the fan speed does not suddenly increase, and the loud sound of the fan with the increased speed causes noise and disturbs the surroundings. I don't hang it.
[0017]
Further, according to the present invention, the main switch for switching the operation mode is provided in the main body case housing and arranging the heater and the fan, each of which can switch the output to a plurality of stages, and the switching operation is performed step by step with the switch. In the hair dryer that can be operated alternatively from the operation modes set in multiple stages, the operation mode position immediately before the heating value of the heater is increased by one stage is increased to the increased output side of the main switch. Locking means to lock the operation was provided. Therefore, when using a hair dryer, the heater output does not suddenly go up, and even if other electric products with high power consumption are used at the same time, there is no risk of excess current flowing and it is safe. is there.
[0018]
According to a third aspect of the present invention, the main switch is slidable, and the unlocking portion of the locking means is provided separately from the main switch. Therefore, when the main switch is operated at the start of use, the operation is not started in a state where the unlocking unit is erroneously operated at the same time and the heater output and the fan output are suddenly increased.
[0019]
According to a fourth aspect of the present invention, a sub switch for increasing the air volume in each of the operation modes is provided, and an unlocking portion for the locking means is attached to the operation portion of the sub switch. Therefore, since it can be used in various modes, the usability is improved and the operability is improved because the lock can be released when the sub switch is operated. Also, when setting normal hair, the setting force is stronger in the light wind, so the hair is adjusted by operating the main switch, but since the lock release part is attached to the sub switch that increases or decreases the air volume, During the setting of a weak wind by the operation of the switch, the sub switch is operated accidentally to increase the wind, and there is no possibility of blowing the hair set at the corner and disturbing the hair.
[0020]
Moreover, in this invention of
[0021]
Further, in the present invention according to
[0022]
Further, in the present invention according to
[0023]
Therefore, the hair can be set and crushed by properly using between the cold air and the hot air due to the weak wind with strong setting power. In addition, since the operation toward the increased output (strong wind) side is locked, there is no possibility that the strong wind will be blown off in the middle of the setting, and the hair that has been set at the corner will be blown away and disturbed. In this way, when the main switch is operated and set, it can be prevented from entering the increased output side.For example, even when used at midnight, no noise is generated due to the high rotation of the fan, and the surroundings are disturbed. I don't spend it.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, a main switch that switches the operation mode is provided in a main body case that houses and arranges a heater and a fan, each of which can switch the output to a plurality of stages, and is set in multiple stages by performing the switching operation step by step with the switch. In the hair dryer that can be operated alternatively from the operation modes that have been set, lock means for locking the operation to the increased output side of the main switch at the operation mode position immediately before the rotational speed of the fan is increased by one step. It is provided.
[0025]
Furthermore, it is possible to provide a lock means for locking the operation of the main switch to the increased output side at the operation mode position immediately before the heating value of the heater is increased by one step.
[0026]
As an embodiment, slides that switch on and off the fan motor that drives the fan and the basic operation mode consisting of cold air, hot air, and hot air that control the heater output and vary the blowout temperature respectively. Main switch and sub-switch that controls the fan motor output to increase / decrease the air volume in each basic operation mode and switch between strong wind mode and weak wind mode to increase the fan output or heater output by one step In addition, the lock means functions when any one of the switches is operated, and a lock release portion for releasing the lock means can be attached to the operation portion of the sub switch.
[0027]
With this embodiment, for example, when a hair dryer is used at midnight, for example, the fan speed is not suddenly increased, and the loud sound of the fan with the increased speed becomes noise. So that there is no trouble in the surroundings, and the heater output does not suddenly increase, so even if other high-power-consumption devices are used at the same time, excess current There is no fear of flowing and it is safe. Moreover, since the lock can be released when the sub switch is operated, the operability is improved.
[0028]
Furthermore, according to this embodiment, under the fan output at a predetermined rotation speed, the heater output is switched by the main switch and the operation is selectively performed in a plurality of basic operation modes with different blowing temperatures. Since the fan output is switched by the sub switch and the operation is possible in the multi-stage operation mode in which the air volume and the blowing temperature are changed, the usability is improved because the operation can be performed in various modes.
[0029]
In addition, the combination of the maximum output of the heater and the maximum output of the fan makes it possible to dry wet hair and the like in a short time using the heater capacity to the maximum.
[0030]
In addition, since the lock release part that releases the locking means is attached to the operation part of the sub switch, the lock release part may be provided separately from the main switch. In addition, the operation is not started when the unlocking unit is accidentally operated at the same time and the heater output and the fan output are suddenly increased.
[0031]
Moreover, when setting normal hair, the setting force is stronger in the light wind, so the hair is adjusted by operating the main switch, but the lock release part is provided independently of the main switch, so the main switch While setting with a weak wind by operating the lock release part by mistake, operate the sub switch to increase the air volume, increase the wind, blow off the hair that was set at the corner while using the hair dryer There is no risk of disturbing the hair.
[0032]
In addition, it is preferable that the main switch and the unlocking unit are arranged in close proximity to each other. With such a configuration, even when the unlocking operation is performed when the hair dryer is used, the movement amount of the finger can be reduced, and the usability is improved. Further, when the lock release unit is in the sub switch, the sub switch and the main switch are also close to each other, so that mode switching can be easily performed and operability is improved. This has the same effect even if the main body case incorporating the heater and fan also serves as a grip as in the present embodiment or has an independent grip.
[0033]
Furthermore, as a preferred embodiment, the main switch and the unlocking portion are arranged side by side along the axial direction of the main body case on the same surface on the front end side of the main body case, and the sub switch is arranged in the main body case. It is good to arrange on the front end side.
[0034]
That is, when using the hair dryer while holding the main body case, the main switch, the sub switch, and the unlocking means are arranged on the same surface of the main body case and along the axial direction of the main body case. Since the unlocking portion is positioned in the operation direction of the main switch, the operability of the switch is further improved.
[0035]
In addition, the main switch can switch the heater output from the weak mode to the strong mode step by step while driving the fan at a predetermined rotational speed from the power OFF, and the power OFF position and the heater output are weak. It is preferable to provide a configuration with a cold air mode in which the heater output is turned off between the mode positions. With this configuration, hair can be set and crushed using cold air and hot air due to the weak wind with strong setting power, and the operation to the increased output (strong wind) side is locked. There is no danger of blowing a strong wind by mistake and blowing the broken hair.
[0036]
Table 1 specifically shows the operation mode of the hair dryer in the present embodiment.
[0037]
[Table 1]
[0038]
As shown in Table 1, the main switch can select the basic operation mode of cold air, hot air, and hot air, and in the selected basic operation mode, the fan output is controlled by the sub switch except for the hot air mode, and the air volume However, in the hot air mode, only the strong air mode can be operated. When the hot air mode is selected, operation with a low air volume by the sub switch is prohibited and increased. The structure cannot be switched to the wind side.
[0039]
That is, a condition is imposed on the hot air mode selection by the main switch.
[0040]
The condition is “only when the sub switch is in the strong position”, and only when the sub switch is in the strong position, the main switch can be switched to the hot air mode (the hot air strong mode and When the sub switch is in the weak position, it is impossible to switch the main switch to the hot air mode.
[0041]
【Example】
Embodiments of the present invention will be specifically described below with reference to the drawings.
[0042]
1 to 5 show a hair dryer A according to the present embodiment. As shown in FIGS. 1 and 2, the hair dryer A accommodates the
[0043]
Further, the hair dryer A according to the present embodiment includes a
[0044]
As shown in FIGS. 3 to 5, the
[0045]
And the switch part S of this hair dryer A is arrange | positioned behind the said attachment /
[0046]
The
[0047]
The blower 3 includes a fan motor M and a fan F fixed to a
[0048]
The
[0049]
In the hair dryer A configured as described above, the gist of the present invention is a lock means for locking the operation of the
[0050]
Further, the locking means is characterized in that the operation to the increased output side of the
[0051]
As shown in FIG. 8, the switch section S in this embodiment controls ON / OFF of the fan motor M and the output of the heater H, so that COOL (cold air), HAIR CARE (hot air), HIGH (hot air) The
[0052]
In addition, the switching operation to the HIGH mode by the
[0053]
That is, as shown in FIGS. 2 to 8, the switch section S includes a slide type
[0054]
As shown in FIGS. 2, 3 and 7, the engaging
[0055]
That is, as shown in FIGS. 5 and 7, the connecting
[0056]
Further, a rectangular
[0057]
In addition, a rectangular
[0058]
[0059]
The
[0060]
The
[0061]
Specifically, as shown in FIG. 9 and FIG. 10, it protrudes from the center part of the
[0062]
That is, when the sub-knob 70 is in the silent mode (weak) position, the locking
[0063]
Therefore, the
[0064]
As described above, in this embodiment, the
[0065]
That is, in the operation of the
[0066]
Further, since the
[0067]
Further, as shown in FIGS. 1, 2, 9 and 10, the main switch 6 (main knob 60) and the attachment attaching /
[0068]
FIG. 11 shows a circuit diagram of the hair dryer A according to the present embodiment. The
[0069]
In FIG. 11, the fan motor M is driven by a DC power source supplied via a full-
[0070]
The
[0071]
In the
[0072]
As described above, the
[0073]
FIG. 12 shows the terminal connection state in each operation mode, and FIG. 13 shows the motor output and heater output control states in each operation mode. In this embodiment, the heater H operates in the COOL (cold air) mode. The fan output can be switched between silent (weak: 18000r.pm) and turbo (strong: 22000r.pm) by operating the
[0074]
As described above, in the hair dryer A according to the present embodiment, the maximum heater output and the maximum fan output can be combined, so that the drying ability is remarkably improved as compared with the conventional hair dryer having the blower 3 having the same output. The hair drying time can be greatly reduced.
[0075]
Further, a lock means is provided so that the switching operation to the maximum output of the heater H by the
[0076]
In this embodiment, as described above, the basic operation mode is COOL (cold air), HAIR CARE (hot air), and HIGH (hot air), but it is not always necessary to set the COOL (cold air) mode. In addition, instead of the HAIR CARE (warm air) mode where the blowing temperature is about 70 ° C and about 95 ° C, it is generally adopted that the fan output is reduced to make the wind weaker and the blowing temperature is about 120 ° C. You can also set the LOW mode.
[0077]
Further, the switching of the heater output and the fan output is not limited to two stages as described above, but can be switched to a plurality of stages.
[0078]
Further, in this embodiment, a diode is used as the heater output switching means. However, for example, a circuit configuration for selectively switching a plurality of heater wires having different outputs can be used, and various switching means can be considered. .
[0079]
Here, the other structure of the hair dryer A which concerns on a present Example is demonstrated.
[0080]
2 and 5,
[0081]
Further, at the rear end side of the two-divided cases 1a, 1b, the terminals of the
[0082]
In addition, the
[0083]
Next, the
[0084]
As the
[0085]
In this
[0086]
In addition, on the left and right side portions of the
[0087]
The
[0088]
(Second embodiment)
FIGS. 15 and 16 show a second embodiment of the hair dryer A according to the present invention. This is because the sub-switch 7 is eliminated from the switch section S, and the fan motor M is turned on / off by the
[0089]
The basic operation mode here is a so-called set mode in which the heater output is stopped and the fan output is weak, and the heater output and fan output are both weak, and the blowing temperature is about 120 ° C. Both LOW (weak hot air) and heater output and fan output are strong, and this is also called HIGH (strong hot air), which is a so-called drying mode with a blowing temperature of about 120 ° C. The
[0090]
In the present embodiment, when the use of the hair dryer A is finished and turned off, the operation of the
[0091]
Since other configurations in the present embodiment are the same as those in the first embodiment, description thereof is omitted here.
[0092]
(Third embodiment)
Furthermore, the switch part S3 of the hair dryer A according to the third embodiment shown in FIG. 17 will be described.
[0093]
In this case, the power on / off function is disconnected from the
[0094]
The configuration of the
[0095]
Therefore, in this embodiment, if the on / off
[0096]
Furthermore, if it is turned off at any position from COOL (cold air) to MEDIUM (strong hot air) mode, use in that mode can be started simply by turning on / off switch 6 ', improving usability. .
[0097]
In this embodiment, it is preferable that the on / off
[0098]
In addition, since the other structure in a present Example is the same as that of the 1st, 2nd Example, description here is abbreviate | omitted.
[0099]
By the way, in each of the embodiments described above, the switch operation has been described as a slide type in a linear direction.For example, as shown in FIG. 18, the
[0100]
(Fourth embodiment)
Next, switch part S4 of the hair dryer A which concerns on 4th Example is demonstrated, referring FIG.
[0101]
This makes it possible to continuously vary the output when switching the heater output and fan output to multiple stages, and when the fan output is other than the maximum output, the heater output is maximized by the operation of the main switch 6 (hot air) ) It is provided with locking means that are restricted from entering the position.
[0102]
That is, as shown in FIG. 19, the switch section S4 according to the present embodiment is configured such that the output of the fan motor M is variable by phase control with a dial
[0103]
Further, a connecting
[0104]
On the other hand, on the peripheral side surface of the
[0105]
That is, as shown in FIG. 19 (a), if the sub switch 7 'is not in the maximum output position, the projecting
[0106]
As described above, in this embodiment, the fan output combined with the maximum output of the heater is limited to the maximum output, and the increase / decrease in the air volume can be continuously changed when the heater output is other than the maximum. The hair style can be adjusted with the desired air volume and blowing temperature.
[0107]
In addition, since the other structure in a present Example is the same as that of 1st Example, description here is abbreviate | omitted.
[0108]
By the way, in the present embodiment, the increase / decrease of the air volume, that is, the fan output is continuously variable. However, the fan output can be changed stepwise and the heater output can be variable, or both can be continuously variable. .
[0109]
(5th Example)
Further, a fifth embodiment shown in FIG. 20 will be described.
[0110]
As in the second embodiment shown in FIGS. 15 and 16, the lock function always works if the
[0111]
That is, the
[0112]
With this configuration, in order to slide the
[0113]
When the
[0114]
Thus, in this embodiment, since the user can make the locking means function without being conscious, there is no possibility of forgetting to lock the
[0115]
【The invention's effect】
The present invention is implemented in the above-described form, and has the following effects.
[0116]
(1) In the present invention as set forth in
[0117]
(2) In the present invention according to
[0118]
(3) In the present invention of claim 3, the main switch is slidable, and the lock release part of the lock means is provided separately from the main switch, so that the main switch is operated at the start of use. In this case, the operation of the unlocking unit is accidentally operated at the same time, and the operation is not started in a state where the heater output and the fan output are suddenly increased, so that the effects (1) and (2) are more reliably generated. be able to.
[0119]
(4) According to the present invention as set forth in
[0120]
(5) In the present invention according to
[0121]
(6) In the present invention according to
[0122]
(7) In the present invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a hair dryer according to the present embodiment.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the hair dryer.
3 is a cross-sectional view taken along the line II of FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line II-II in FIG.
FIG. 5 is an exploded perspective view of the hair dryer according to the present embodiment.
FIG. 6 is an explanatory view showing a state in which the switch case is removed from the main body case.
FIG. 7 is a rear view of the switch case.
FIG. 8 is an explanatory diagram of a switch unit.
FIG. 9 is an explanatory diagram in a cross-sectional view showing a silent mode.
FIG. 10 is an explanatory diagram in a cross-sectional view showing a turbo mode.
FIG. 11 is a circuit diagram of a hair dryer according to the present embodiment.
FIG. 12 is a connection state table of terminals in each operation mode.
FIG. 13 is a control state table of motor output and heater output in each operation mode.
FIG. 14 is a cross-sectional view of the attachment.
FIG. 15 is an explanatory diagram of a switch unit according to a second embodiment.
FIG. 16 is a cross-sectional view of the switch unit.
FIG. 17 is an explanatory diagram of a switch unit according to a third embodiment.
FIG. 18 is an explanatory diagram showing one form of a switch unit.
FIG. 19 is an explanatory diagram of a switch unit according to a fourth embodiment.
FIG. 20 is an explanatory diagram of a switch unit according to a fifth embodiment.
[Explanation of symbols]
A Hair dryer
F Fan
H heater
M fan motor
S Switch part
1 Body case
6 Main switch
7 Sub switch
9 Attachment
10 Air outlet
70 Knob for sub switch (operation unit)
84 Unlock button (unlock part)
Claims (7)
前記ファン(F) の回転数が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メイスイッチ(6) の増出力側への操作をロックするロック手段を設けたことを特徴とするヘアドライヤ。A main switch (6) for switching the operation mode is provided on the body case (1) that houses and arranges the heater (H) and fan (F), each of which can switch the output to multiple stages. In the hair dryer that can be operated alternatively from among the operation modes set in multiple stages by switching operation automatically,
A hair dryer characterized in that a lock means is provided for locking the operation of the main switch (6) to the increased output side at the operation mode position immediately before the rotation speed of the fan (F) is increased by one step.
前記ヒータ(H) の発熱量が一段アップする直前の運転モード位置で、前記メインスイッチ(6) の増出力側への操作をロックするロック手段を設けたことを特徴とするヘアドライヤ。A main switch (6) for switching the operation mode is provided on the body case (1) that houses and arranges the heater (H) and fan (F), each of which can switch the output to multiple stages. In the hair dryer that can be operated alternatively from among the operation modes set in multiple stages by switching operation automatically,
A hair dryer comprising: a lock means for locking the operation of the main switch (6) to the increased output side at an operation mode position immediately before the amount of heat generated by the heater (H) is increased by one step.
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