JP3969603B2 - C / C container manufacturing method - Google Patents
C / C container manufacturing method Download PDFInfo
- Publication number
- JP3969603B2 JP3969603B2 JP07821597A JP7821597A JP3969603B2 JP 3969603 B2 JP3969603 B2 JP 3969603B2 JP 07821597 A JP07821597 A JP 07821597A JP 7821597 A JP7821597 A JP 7821597A JP 3969603 B2 JP3969603 B2 JP 3969603B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side wall
- cutting material
- wall portion
- container
- petal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性および耐食性に優れたＣ／Ｃ製容器の製作方法に係わり、とくに、炭素繊維を用いて炭素繊維製容器原型を製作する工程を経ることにより均質なＣ／Ｃ製容器を得るのに適したＣ／Ｃ製容器の製作方法に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
Ｃ／Ｃ製容器は、炭素繊維／炭素材料がもつ優れた耐熱性および耐食性を活用することができるので、特殊な材料ないしは高融点材料の溶解容器や収納容器などの用途に適している。
【０００３】
このようなＣ／Ｃ製容器（るつぼ等）を製作するに際しては、例えば、炭素繊維中にフェノール樹脂を含ませたロービングヤーンを用い、フィラメントワインディング法により巻き付けながら容器形状に製作し、その後フェノール樹脂を硬化するＣＦＲＰ化の工程を経て炭化処理ないしは炭化処理および黒鉛化処理を行うようにしている。
【０００４】
しかしながら、このようなフィラメントワインディング法によってＣ／Ｃ製容器を製作した場合には、ハンドル／ハンドル間の強度および層間の強度が低くなることがあり、剥離や欠陥が発生しやすいことがあるという問題点があった。
【０００５】
また、フィラメントワインディング法では、フェノール樹脂を含む炭素繊維を巻くことにより成形しているが、この成形段階でフェノール樹脂の収縮による割れが発生したり、炭化段階でもフェノール樹脂の収縮による割れが発生したりすることがあるという問題点があった。
【０００６】
【発明の目的】
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたものであって、フィラメントワインディング法による剥離や割れなどの欠陥の発生をなくし、層間強度が高い品質の良好な耐熱性および耐食性に優れたＣ／Ｃ製容器を得ることができるようにすることを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法は、請求項１に記載しているように、底部と上向きの側壁部をそなえ、上方に開口部を有するＣ／Ｃ製容器を製作するに際し、炭素繊維を用いて前記底部に対応する底部対応部と前記側壁部の周方向での一部に対応する側壁部部分対応部を有する三種類の花弁形状裁断材を切り出し、第一の花弁形状裁断材は４片の側壁部部分対応部を有し、第二の花弁形状裁断材は第一の花弁形状裁断材の底部対応部よりも大きい底部対応部を有していると共に４片の側壁部部分対応部を有し、第三の花弁形状裁断材は８片の側壁部部分対応部を有し、複数の第一，第二の花弁形状裁断材において各底部対応部を合わせて適宜枚数積層して底部に形成すると共に側壁部部分対応部の位置を周方向に適宜ずらした状態にして配置し、ずらした状態にして配置した側壁部部分対応部を上方に傾斜ないしは立ち上げて連続した側壁部に積層形成した後、１層分の第三の花弁形状裁断材の底部対応部及び８片の側壁部部分対応部を複数の第一，第二の花弁形状裁断材を積層して形成した底部及び側壁部にそれぞれ合わせて積層して成る炭素繊維製容器原型を用いるようにしたことを特徴としている。
【０００８】
そして、本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法の実施態様においては、請求項２に記載しているように、炭素繊維を用いて前記底部に対応する底部対応部裁断材のみを切り出し、この底部対応部裁断材を花弁形状裁断材の底部対応部に合わせて適宜枚数積層して底部に形成するようになすことができる。
【０００９】
同じく、本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法の実施態様においては、請求項３に記載しているように、炭素繊維を用いて前記側壁部部分対応部に対応する側壁部部分対応部裁断材のみを切り出し、この側壁部部分対応部裁断材を花弁形状裁断材の側壁部部分対応部と共に周方向に適宜ずらした状態にして適宜枚数積層して連続した側壁部に形成するようになすことができる。
【００１０】
同じく、本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法の実施態様においては、請求項４に記載しているように、炭素繊維は繊維方向が０°／９０°方向のクロス繊維であるものとすることができ、請求項５に記載しているように、第一，第二の花弁形状裁断材の各側壁部部分対応部の位置を周方向に適宜ずらした状態にして配置する際のずらし角度を２２．５°（場合によっては４５°，６７．５°）とするようになすことができる。
【００１１】
同じく、本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法の実施態様においては、請求項６に記載しているように、花弁形状裁断材の側壁部部分対応部の繊維方向は切り出し方向に対して０°および９０°方向にすると共に、側壁部部分対応部裁断材の繊維方向は切り出し方向に対して４５°方向にして側壁部部分対応部裁断材を周方向に伸縮可能とするようになすことができる。
【００１２】
同じく、本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法の実施態様においては、請求項７に記載しているように、炭素繊維を積層するに際して、炭素繊維の表面にカーボンブラック溶液またはコロイダルグラファイト溶液を塗布しながら実施するようになすことができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法において、Ｃ／Ｃ製容器は底部と上向きの側壁部をそなえ、上方に開口部を有する形状をなすものであるが、この場合の上向きの側壁部は、必らずしも、底部に対して垂直方向の向きとなっている（つまり、側壁部が筒形状をなしている）ものに限定されないものであり、側壁部が上広がりの円錐形状（ないしは皿類似形状）をなすものや下広がりの円錐形状（ないしはフラスコ類似形状）をなすものであってもよく、また、底部は必らずしも真円形状のものに限定されない。
【００１４】
そして、このＣ／Ｃ製容器の製作過程で採用する炭素繊維製容器原型を製作するに際しては、炭素繊維を用いるが、この炭素繊維においても特に限定されず、例えば、高強度（ＨＴ）のＣ／Ｃ製容器を製作する場合にはＰＡＮ（ポリアクリロニトリル）系のものなどを使用し、高弾性（ＨＭ）のＣ／Ｃ製容器を製作する場合にはピッチ系のものなどを使用することができる。
【００１５】
そして、このような炭素繊維を用いて、炭素繊維製容器原型の底部に対応する底部対応部と側壁部の周方向での一部に対応する側壁部部分対応部を有する三種類の花弁形状裁断材を切り出し、第一の花弁形状裁断材は４片の側壁部部分対応部を有し、第二の花弁形状裁断材は第一の花弁形状裁断材の底部対応部よりも大きい底部対応部を有していると共に４片の側壁部部分対応部を有し、第三の花弁形状裁断材は８片の側壁部部分対応部を有するものとする。
【００１６】
次いで、複数の第一，第二の花弁形状裁断材において、各底部対応部を合わせて適宜枚数積層して底部に形成すると共に、側壁部部分対応部の位置を周方向に適宜ずらした状態にして配置し、ずらした状態にして配置した側壁部部分対応部を上方向に傾斜（上広がり形状または下広がり形状の側壁部とする場合）ないしは立ち上げ（筒形状の側壁部とする場合）て、連続した側壁部に形成する。この後、１層分の第三の花弁形状裁断材の底部対応部及び８片の側壁部部分対応部を複数の第一，第二の花弁形状裁断材を積層して形成した底部及び側壁部にそれぞれ合わせて積層する。
【００１７】
この場合、花弁形状裁断材の炭素繊維表面にカーボンブラック粒子やコロイダルグラファイト粒子などの分散粒子を繊維重量に対し１〜１０重量％含む溶液を付着させながら治具に貼り合わせるようになすことによって、炭素繊維を治具表面ないしは下地層表面に対して良好に沿わせた状態にして貼り合わせることができるようになると共に、炭素繊維製容器原型に対してピッチ含浸する際に、ピッチマトリックスをより一層効果的に捕捉することができるものとなり、Ｃ／Ｃ製容器の高密度化が可能になると共に、炭素繊維と炭素マトリックスとの界面にカーボンブラック粒子やコロイダルグラファイト粒子が介在することによってより一層強固な界面接合を得ることができるようになるので、機械的物性がさらに良好なものとなる。
【００１８】
また、このような粒子の混在によって炭素マトリックスの組織がより一層微細化することによって、破壊応力負荷時のメカニズムが変化し、その結果として強度がさらに向上するものとなる。
【００１９】
このような炭素繊維製容器原型を製作するにあたり、花弁形状裁断材だけを用いて底部と側壁部に形成することも可能であるが、場合によっては、炭素繊維を用いて前記底部に対応する底部対応部裁断材のみを切り出し、この底部対応部裁断材を花弁形状裁断材の底部対応部に合わせて適宜枚数積層することによって炭素繊維製容器原型の底部に形成するようになすことができ、これによって、底部厚さを適宜に調整するようになすこともできる。
【００２０】
同様に、炭素繊維を用いて前記側壁部部分対応部に対応する側壁部部分対応部裁断材のみを切り出し、この側壁部部分対応部裁断材を花弁形状裁断材の側壁部部分対応部と共に周方向に適宜ずらした状態にして適宜枚数積層して炭素繊維製容器原型の連続した側壁部に形成するようになすことができ、これによって、側壁部の厚さを適宜に調整するようになすこともできる。
【００２１】
そして、このような場合に、底部対応部裁断材や、側壁部部分対応部裁断材の繊維表面にも、前述したように、カーボンブラック粒子やコロイダルグラファイト粒子を含む溶液を付着させながら（例えば、ローラーにより塗布しながら）貼り合わせを行うことによって前記と同様の効果を得ることもできる。
【００２２】
そして、炭素繊維としては、繊維方向が０°／９０°方向であるクロス繊維を用いるようにすることが可能であり、あるいは４５°方向である綾織り繊維を用いることも可能であって、特に限定はされない。
【００２３】
また、第一，第二の花弁形状裁断材の各側壁部部分対応部の位置を適宜ずらした状態にして配置する際のずらし角度を２２．５°（場合によっては４５°，６７．５°）とすることによって、底部において繊維方向の片寄りを生じないものにすることが可能であると共に、側壁部の均一な厚さを容易に得ることが可能となる。
【００２４】
そして、場合によっては、花弁形状裁断材の側壁部部分対応部の繊維方向は切り出し方向に対して０°および９０°の方向にすると共に、側壁部部分対応部裁断材の繊維方向は切り出し方向に対して４５°方向にして側壁部部分対応部裁断材を周方向に伸縮可能であるものとするようになすことができ、花弁形状裁断材の側壁部部分対応部の繊維方向が円周方向であることにより伸縮しがたい代わりに十分な強度付与に有効であるのに対して、側壁部部分対応部裁断材を円周方向に伸縮可能であるものとすることによって、連続したそしてまた均一厚さの側壁部の形成が容易に行えるようにすることも場合によっては望ましい。
【００２５】
このようにして、炭素繊維製容器原型を製作したあとは、必要により減圧下としたピッチ含浸、温度が５００〜９００℃程度での炭化処理、場合によっては温度が２０００〜３０００℃程度での黒鉛化処理などを行い、必要によっては上記ピッチ含浸，炭化処理，黒鉛化処理をくりかえすことによって、緻密化したＣ／Ｃ製容器を得る。
【００２６】
また、炭化処理に際して、温度が６００〜７００℃程度，圧力が１０００ｋｇｆ／ｃｍ２程度のＨＩＰ（熱間等方圧圧縮）処理を行うことによって、１回の緻密化工程により高密度のＣ／Ｃ製容器を得るようになすことも可能である。
【００２７】
あるいは、ピッチ含浸に代えてフラン樹脂含浸を行うことによって、耐Ｓｉアッタク性に優れたＳｉ単結晶引き上げ装置用のるつぼなどとして適したＣ／Ｃ製容器とすることが可能となる。
【００２８】
本発明のＣ／Ｃ製容器の製作方法によれば、上記した構成としたから、従来のようなフィラメントワインディング法で製作する場合のような剥離や割れなどの欠陥の発生がなく、層間強度が高い品質の良好な耐熱性および耐食性に優れたＣ／Ｃ製容器を得ることが可能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
【００２９】
そして、請求項２に記載しているように、炭素繊維を用いて前記底部に対応する底部対応部裁断材のみを切り出し、この底部対応部裁断材を花弁形状裁断材の底部対応部に合わせて適宜枚数積層して底部に形成するようになすことによって、炭素繊維製容器原型の底部厚さを適宜に調整することが可能となり、Ｃ／Ｃ製容器の底部における強度や耐久性等を考慮したものにすることが可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【００３０】
また、請求項３に記載しているように、炭素繊維を用いて前記側壁部部分対応部に対応する側壁部部分対応部裁断材のみを切り出し、この側壁部部分対応部裁断材を花弁形状裁断材の側壁部部分対応部と共に周方向に適宜ずらした状態にして適宜枚数積層して連続した側壁部に形成するようになすことによって、炭素繊維製容器原型の側壁部厚さを適宜に調整することが可能となり、Ｃ／Ｃ製容器の側壁部における強度や耐久性等を考慮したものにすることが可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【００３１】
さらに、請求項４に記載しているように、炭素繊維は繊維方向が０°／９０°方向のクロス繊維であるものとすることによって、積層に際して繊維の配向方向をすこしずつずらすことにより強度に方向性のない等方的特性のＣ／Ｃ製容器の製作が容易に可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【００３２】
さらにまた、請求項５に記載しているように、第一，第二の花弁形状裁断材の各側壁部部分対応部の位置を周方向に適宜ずらした状態にして配置する際のずらし角度を２２．５°とすることによって、側壁部の肉厚を均一なものにして側壁部の強度および耐久性をばらつきのない安定したものにすることが可能であると共に底部での強度の異方性をもなくすことが可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【００３３】
さらにまた、請求項６に記載しているように、花弁形状裁断材の側壁部部分対応部の繊維方向は切り出し方向に対して０°および９０°方向にすると共に、側壁部部分対応部裁断材の繊維方向は切り出し方向に対して４５°方向にして側壁部部分対応部裁断材を周方向に伸縮可能とするようになすことによって、花弁形状裁断材の側壁部部分対応部によって周方向の強度を保持すると共に、側壁部部分対応部裁断材を周方向に伸縮させて調整しながら積層することによって、積層むらのないそしてまた切れ目のない連続した均質な側壁部に形成することが可能であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【００３４】
さらにまた、請求項７に記載しているように、炭素繊維を積層するに際して、炭素繊維の表面にカーボンブラック溶液またはコロイダルグラファイト溶液を塗布しながら実施するようになすことによって、炭素繊維を治具表面ないしは下地層表面に対して良好に沿わせた状態にして貼り合わせることができるようになると共に、炭素繊維製容器原型に対してピッチ含浸する際に、ピッチマトリックスをより一層効果的に捕捉することができるものとなり、Ｃ／Ｃ製容器の高密度化が可能であると共に、炭素繊維と炭素マトリックスとの間でより一層強固な結合界面を得ることができるなどの著しく優れた効果がもたらされる。
【００３５】
【実施例】
本発明に係わるＣ／Ｃ製容器の製作方法の実施例においては、図１１に示すようなＣ／Ｃ製容器を製作する場合を例にとって説明する。
【００３６】
この図１１に示すＣ／Ｃ製容器１は、底部１ａと、上向きの円筒形状をなす側壁部１ｂをそなえ、上方に開口部１ｃを有する形状をなすものである。
【００３７】
このような形状をなすＣ／Ｃ製容器１を製作する過程で用いる図８に示す炭素繊維製容器原型１１を得るに際しては、図１ないし図６に示した各種の裁断材を用いた。
【００３８】
このうち、図１は、第一の花弁形状裁断材を示すものであって、この花弁形状裁断材（タイプＡ１）１２は、繊維配向が０°／９０°方向の炭素繊維を用いて、炭素繊維製容器原型１１の底部１１ａに対応する底部対応部１２ａと、側壁部１１ｂの周方向での一部に対応する４片の側壁部部分対応部１２ｂとを有する形状に切り出したものであり、この場合の切り出し方向は繊維配向の０°／９０°方向である。
【００３９】
また、図２は上記４片の側壁部部分対応部１２ｂと共に積層するのに用いる側壁部部分対応部裁断材を示すものであって、この側壁部部分対応部裁断材（タイプＡ２）２２ｂは、繊維配向が０°／９０°方向の炭素繊維を用いて、炭素繊維製容器原型１１の側壁部１１ｂの周方向での一部に対応する形状に切り出したものであり、この場合の切り出し方向は繊維配向の４５°方向である。
【００４０】
さらに、図３は図１に示した花弁形状裁断材１２の外側に積層する第二の花弁形状裁断材を示すものであって、この花弁形状裁断材（タイプＢ１）３２は、繊維配向が０°／９０°方向の炭素繊維を用いて、炭素繊維製容器原型１１の底部１１ａに対応する底部対応部３２ａと、側壁部１１ｂの周方向での一部に対応する４片の側壁部部分対応部３２ｂとを有する形状に切り出したものであり、この場合の切り出し方向は繊維配向の０°／９０°方向である。
【００４１】
さらにまた、図４は上記４片の側壁部部分対応部３２ｂと共に積層するのに用いる側壁部部分対応部裁断材を示すものであって、この側壁部部分対応部裁断材（タイプＢ２）４２ｂは、繊維配向が０°／９０°方向の炭素繊維を用いて、炭素繊維製容器原型１１の側壁部１１ｂの周方向での一部に対応する形状に切り出したものであり、この場合の切り出し方向は繊維配向の４５°方向である。
【００４２】
さらにまた、図５は図３に示した花弁形状裁断材３２の外側に積層する第三の花弁形状裁断材を示すものであって、この花弁形状裁断材（タイプＣ）５２は、繊維配向が０°／９０°方向の炭素繊維を用いて、炭素繊維製容器原型１１の底部１１ａに対応する底部対応部５２ａと、側壁部１１ｂの周方向での一部に対応する８片の側壁部部分対応部５２ｂとを有する形状に切り出したものであり、この場合の切り出し方向は繊維配向の０°／９０°方向および４５°方向である。
【００４３】
さらにまた、図６は底部対応部裁断材を示すものであって、この底部対応部裁断材（タイプＤ）６２ａは、繊維配向が０°／９０°方向の炭素繊維を用いて、炭素繊維製容器原型１１の底部１１ａに対応する形状に切り出したものである。
【００４４】
次に、これらの各種裁断材を用いて図８に示した炭素繊維製容器原型１１に成形するに際しては、下端をＣ／Ｃ製容器１の底部１ａのＲ形状に対応させたＲ形状を有するものとした図９に示すような円筒形状の内側治具７１を用いる。
【００４５】
また、他方では、溶媒としての水：カーボンブラック：分散剤＝５０：５：１の重量割合で配合したカーボンブラック溶液を用意しておく。
【００４６】
そして、円筒形状の内側治具７１のＲ形状部と図１に示した花弁形状裁断材１２の底部対応部１２ａとを前記カーボンブラック溶液を底部対応部１２ａの炭素繊維表面に塗布したのち合致させた状態にして位置決めし、花弁形状裁断材１２の側壁部部分対応部１２ｂを円筒形状の内側治具７１の側面に前記カーボンブラック溶液をローラー等で塗布しながら貼り合わせる。
【００４７】
次に、上記側壁部部分対応部１２ｂの間に、図２に示した側壁部部分対応部裁断材２２ｂを同じく炭素繊維の表面に前記カーボンブラック溶液をローラー等で塗布しながら貼り合わせる。
【００４８】
次いで、同様にしてカーボンブラック溶液を塗布しながら図３に示す花弁形状裁断材３２を円周方向に２２．５°ずらした状態にして花弁形状裁断材１２および側壁部部分対応部裁断材２２ｂの上に積層し、側壁部部分対応部裁断材３２ｂの間に側壁部部分対応裁断材４２ｂを同じく炭素繊維の表面に前記カーボンブラック溶液をローラー等で塗布しながら貼り合わせ、このようにしてタイプＡ１，Ａ２の裁断材１２，２２ｂとタイプＢ１，Ｂ２の裁断材３２，４２ｂとを円周方向に図７（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）に示すように２２．５°（場合によっては４５．０°，６７．５°）ずつずらしながら、タイプＡ１，タイプＢ１の裁断材１２，３２を１４枚（１４層分）、タイプＡ２，タイプＢ２の裁断材２２ｂ，４２ｂを５６枚（１４層分）順次積層する。
【００４９】
続いて、図５に示す花弁形状裁断材（タイプＣ）を１層分だけ炭素繊維表面に前記カーボンブラック溶液を塗布しながら積層する。このとき、底部対応部５２ａのまわりに８片の側壁部部分対応部５２ｂを有する花弁形状裁断材５２を用いるようにしているのは、型込め時のずれ等を防止することを考慮したためである。
【００５０】
次いで、図６に示す底部対応部裁断材６２ａを６７枚（６７層分）積層することによって、図８に示すような厚肉の底部１１ａとこれよりも薄肉の側壁部１１ｂとを有する形状の炭素繊維製容器原型１１を得る。
【００５１】
続いて、図９に示すように、外側治具７２を嵌挿し、内側治具７１および外側治具７２に意図的に形成した開口部からピッチまたはフラン樹脂を含浸したのち、温度１００〜２００℃程度での硬化処理、温度５００〜９００℃程度での炭化処理（好ましくは、圧力１０００ｋｇｆ／ｃｍ２程度の熱間等方圧圧縮）、および温度２０００〜３０００℃程度での黒鉛化処理を行うことによって、図１０に示すＣ／Ｃ製容器粗成形体８１を得たのち、図１０に仮想線で示す形状に仕上げ加工することによって図１１に示すような底部１ａと上向きの側壁部１ｂをそなえかつ上方に開口部１ｃを有するＣ／Ｃ製容器を得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 底部対応部と側壁部部分対応部を有する花弁形状裁断材（タイプＡ１）の平面説明図である。
【図２】 側壁部部分対応部裁断材（タイプＡ２）の平面説明図である。
【図３】 底部対応部と側壁部部分対応部を有する花弁形状裁断材（タイプＢ１）の平面説明図である。
【図４】 側壁部部分対応部裁断材（タイプＢ２）の平面説明図である。
【図５】 底部対応部と側壁部部分対応部を有する花弁形状裁断材（タイプＣ）の平面説明図である。
【図６】 底部対応部裁断材の平面説明図である。
【図７】 裁断材を円周方向にずらして積層する態様を（Ａ）（Ｂ）（Ｃ）に分けて示す説明図である。
【図８】 炭素繊維製容器原型の断面説明図である。
【図９】 裁断材の積層に際して用いる内側治具およびピッチないしは樹脂含浸する際に嵌挿する外側治具の断面説明図である。
【図１０】 炭化および黒鉛化処理した後のＣ／Ｃ製容器粗成形体の断面説明図である。
【図１１】 Ｃ／Ｃ製容器粗成形体から仕上げ加工して得たＣ／Ｃ製容器の断面説明図である。
【符号の説明】
１ Ｃ／Ｃ製容器
１ａ Ｃ／Ｃ製容器の底部
１ｂ Ｃ／Ｃ製容器の側壁部
１ｃ Ｃ／Ｃ製容器の開口部
１１ 炭素繊維製容器原型
１１ａ 炭素繊維製容器原型の底部
１１ｂ 炭素繊維製容器原型の側壁部
１１ｃ 炭素繊維製容器原型の開口部
１２ 花弁形状裁断材（タイプＡ１）
１２ａ 花弁形状裁断材（タイプＡ１）の底部対応部
１２ｂ 花弁形状裁断材（タイプＡ１）の側壁部部分対応部
２２ｂ 側壁部部分対応部裁断材（タイプＡ２）
３２ 花弁形状裁断材（タイプＢ１）
３２ａ 花弁形状裁断材（タイプＢ１）の底部対応部
３２ｂ 花弁形状裁断材（タイプＢ１）の側壁部部分対応部
４２ｂ 側壁部部分対応部裁断材（タイプＢ２）
５２ 花弁形状裁断材（タイプＣ）
５２ａ 花弁形状裁断材（タイプＣ）の底部対応部
５２ｂ 花弁形状裁断材（タイプＣ）の側壁部部分対応部
６２ａ 底部対応部裁断材（タイプＤ）
７１ 内側治具
７２ 外側治具
８１ Ｃ／Ｃ製容器粗成形体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a C / C container excellent in heat resistance and corrosion resistance, and in particular, a homogeneous C / C container is obtained through a process of producing a carbon fiber container prototype using carbon fibers. The present invention relates to a method of manufacturing a C / C container suitable for obtaining.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
Since the C / C container can utilize the excellent heat resistance and corrosion resistance of the carbon fiber / carbon material, it is suitable for applications such as a special material or a high melting point material melting container or a storage container.
[0003]
When manufacturing such a C / C container (such as a crucible), for example, a roving yarn in which a phenol resin is contained in carbon fiber is used, and the container is manufactured in a container shape while being wound by a filament winding method. The carbonization treatment or the carbonization treatment and the graphitization treatment are performed through a CFRP conversion step for curing the material.
[0004]
However, when a C / C container is manufactured by such a filament winding method, the strength between the handle and the handle and the strength between the layers may be lowered, and peeling and defects may occur easily. There was a point.
[0005]
In the filament winding method, molding is performed by winding carbon fiber containing phenol resin. However, cracking due to shrinkage of phenol resin occurs at this molding stage, and cracking due to shrinkage of phenol resin also occurs at the carbonization stage. There was a problem that sometimes.
[0006]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention has been made to solve such conventional problems, eliminates the occurrence of defects such as peeling and cracking by the filament winding method, and has high interlayer strength and good quality heat resistance and corrosion resistance. It is an object to be able to obtain a C / C container excellent in the above.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The method for producing a C / C container according to the present invention, as described in claim 1, includes a bottom part and an upward side wall part, and when producing a C / C container having an opening on the upper side, cut out the bottom corresponding portion and the three that have a side wall portion corresponding part corresponding to a part in the circumferential direction of the side wall portions of the flower valve shaped cutting member corresponding to the bottom portion by using a carbon fiber, a first The petal shape cutting material has four pieces of side wall portion corresponding portions, and the second petal shape cutting material has a bottom corresponding portion larger than the bottom corresponding portion of the first petal shape cutting material and four pieces. the side wall portion has a portion corresponding portion, the third petal shaped cutting member has a side wall portion corresponding portion of the 8 pieces, a plurality of first, align the respective bottom corresponding portion in a second flower valve shape cut material The appropriate number of layers are stacked and formed at the bottom, and the position of the side wall portion corresponding portion is appropriately shifted in the circumferential direction. Te place, after the side wall portion corresponding portion states and disposed shifted and stacked on the side wall portions continuous inclined or launch upward, bottom corresponding portion of one layer third petal shaped cutting member and side wall portions corresponding portion a plurality of first 8 pieces, to use a second-carbon fiber container made prototype made bottom to form a petal shape cut material are laminated and laminated to fit respectively in the side wall portion It is characterized by that.
[0008]
And in the embodiment of the method for producing a C / C container according to the present invention, as described in claim 2, only the bottom corresponding part cutting material corresponding to the bottom part is cut out using carbon fiber, The bottom corresponding part cutting material can be appropriately stacked on the bottom corresponding part of the petal shape cutting material and formed on the bottom.
[0009]
Similarly, in the embodiment of the method for producing a C / C container according to the present invention, as described in claim 3, the side wall portion corresponding portion corresponding to the side wall portion corresponding portion using carbon fiber. Only the cutting material is cut out, and the side wall portion corresponding portion cutting material is appropriately shifted in the circumferential direction together with the side wall portion corresponding portion of the petal-shaped cutting material, and an appropriate number of layers are laminated to form a continuous side wall portion. be able to.
[0010]
Similarly, in the embodiment of the method for producing a C / C container according to the present invention, as described in claim 4, the carbon fiber is a cross fiber having a fiber direction of 0 ° / 90 °. it is possible to, as described in claim 5, first, when placed in a state where the position shifted in the circumferential direction suitable for each side wall portion corresponding portion of the second petal shape cutting member The shift angle can be 22.5 ° (in some cases 45 °, 67.5 °).
[0011]
Similarly, in the embodiment of the method for producing a C / C container according to the present invention, as described in claim 6, the fiber direction of the side wall portion corresponding portion of the petal-shaped cutting material is relative to the cutting direction. In addition to the 0 ° and 90 ° directions, the fiber direction of the side wall portion corresponding part cutting material is 45 ° with respect to the cutting direction so that the side wall portion corresponding part cutting material can be expanded and contracted in the circumferential direction. Can do.
[0012]
Similarly, in the embodiment of the method for producing a C / C container according to the present invention, as described in claim 7, when carbon fibers are laminated, a carbon black solution or a colloidal graphite solution is formed on the surface of the carbon fibers. It can be made to carry out while applying.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the method for producing a C / C container according to the present invention, the C / C container has a bottom portion and an upward side wall portion, and has a shape having an opening at the upper side. Is not necessarily limited to those oriented in a direction perpendicular to the bottom (that is, the side wall portion has a cylindrical shape), and the side wall portion has a conical shape with an upward spread ( Or a plate-like conical shape (or a flask-like shape), and the bottom portion is not necessarily limited to a perfect circle shape.
[0014]
And when manufacturing the carbon fiber container prototype used in the manufacturing process of the C / C container, carbon fiber is used. However, the carbon fiber is not particularly limited, and for example, high strength (HT) C PAN (polyacrylonitrile) type can be used when manufacturing C / C containers, and pitch type can be used when manufacturing high elasticity (HM) C / C containers. it can.
[0015]
Then, by using such carbon fibers, the three that have a side wall portion corresponding part corresponding to a part in the circumferential direction of the bottom portion corresponding part and a side wall portion corresponding to the bottom portion of the carbon fiber-made container prototype Flowers cut out the valve shape cutting member, the first petal shaped cutting member has a side wall portion corresponding portion of the four pieces, the second petal shaped cutting material greater than the bottom corresponding portion of the first petal shaped cutting member It has a bottom corresponding part and four side wall part corresponding parts, and the third petal-shaped cutting material has eight side wall part corresponding parts.
[0016]
State then, the plurality of first, that the second flower valve shape cut material, and forming the bottom as appropriate number laminating together the bottom corresponding portion, shifted appropriately position of the side wall portion corresponding portion in the circumferential direction The side wall portion corresponding portion arranged in a shifted state is inclined upward (when the side wall portion has an upward or downward shape) or rises (when the side wall portion has a cylindrical shape). Te, it formed a continuous sidewall portion. Thereafter, the bottom portion and the side wall portion formed by laminating a plurality of first and second petal shape cutting materials on the bottom portion corresponding portion of the third petal shape cutting material for one layer and the eight side wall portion corresponding portions. Laminate according to each.
[0017]
In this case, by adhering to a jig while attaching a solution containing 1 to 10 wt% of dispersed particles such as carbon black particles and colloidal graphite particles on the surface of the carbon fibers of the petal shape cutting material, It becomes possible to bond carbon fibers in a state that they are well aligned with the surface of the jig or the underlayer, and when pitch impregnating the carbon fiber container prototype, the pitch matrix is further increased. It becomes possible to capture effectively, the density of the C / C container can be increased, and the carbon black particles and the colloidal graphite particles are interposed at the interface between the carbon fiber and the carbon matrix, so that it is further strengthened. As a result, it is possible to obtain an excellent interface bond, and the mechanical properties are further improved.
[0018]
In addition, when the structure of the carbon matrix is further refined by mixing such particles, the mechanism at the time of loading stress is changed, and as a result, the strength is further improved.
[0019]
In producing such a carbon fiber container prototype, it is possible to form the bottom portion and the side wall portion using only the petal shape cutting material, but in some cases, the bottom portion corresponding to the bottom portion using carbon fiber. Only the corresponding part cutting material is cut out, and this bottom corresponding part cutting material can be formed on the bottom of the carbon fiber container prototype by laminating an appropriate number of sheets according to the bottom corresponding part of the petal-shaped cutting material. Thus, the bottom thickness can be adjusted appropriately.
[0020]
Similarly, only the side wall part corresponding part cutting material corresponding to the side wall part corresponding part is cut out using carbon fiber, and this side wall part corresponding part cutting material is circumferentially combined with the side wall part corresponding part of the petal shape cutting material. Can be formed in a continuous side wall portion of the carbon fiber container prototype by appropriately laminating it in an appropriately shifted state, whereby the thickness of the side wall portion can be adjusted appropriately. it can.
[0021]
And in such a case, while attaching the solution containing carbon black particles or colloidal graphite particles to the fiber surface of the bottom corresponding part cutting material or the side wall part corresponding part cutting material as described above (for example, The effect similar to the above can also be obtained by bonding together (applying with a roller).
[0022]
And as carbon fiber, it is possible to use the cross fiber whose fiber direction is 0 ° / 90 ° direction, or it is also possible to use twill fiber which is 45 ° direction, There is no limitation.
[0023]
The first, the displacement angle when arranged at a position appropriately staggered state of each side wall portion corresponding portion of the second petal shaped cutting member 22.5 ° (45 ° in some cases, 67.5 In this case, it is possible to prevent the bottom portion from being displaced in the fiber direction and to easily obtain a uniform thickness of the side wall portion.
[0024]
In some cases, the fiber direction of the side wall portion corresponding portion of the petal-shaped cutting material is set to 0 ° and 90 ° with respect to the cutting direction, and the fiber direction of the side wall portion corresponding portion cutting material is set to the cutting direction. On the other hand, the side wall portion corresponding part cutting material can be expanded and contracted in the circumferential direction in a 45 ° direction, and the fiber direction of the side wall portion corresponding part of the petal shape cutting material is the circumferential direction. It is effective to give sufficient strength instead of being hard to expand and contract, but by making the side wall part corresponding part cutting material stretchable in the circumferential direction, continuous and also uniform thickness It is also desirable in some cases to facilitate the formation of the side wall portion.
[0025]
In this way, after the carbon fiber container prototype is manufactured, pitch impregnation under reduced pressure as necessary, carbonization treatment at a temperature of about 500 to 900 ° C., and graphite at a temperature of about 2000 to 3000 ° C. in some cases. A dense C / C container is obtained by repeating the above-described pitch impregnation, carbonization, and graphitization as necessary.
[0026]
Further, in the carbonization process, a high density C / C is obtained by a single densification step by performing a HIP (hot isostatic pressing) process at a temperature of about 600 to 700 ° C. and a pressure of about 1000 kgf / cm 2. It is also possible to obtain a container.
[0027]
Alternatively, by performing furan resin impregnation instead of pitch impregnation, a C / C container suitable as a crucible for a Si single crystal pulling apparatus having excellent Si attack resistance can be obtained.
[0028]
According to the C / C container manufacturing method of the present invention, since it has the above-described configuration, there is no occurrence of defects such as peeling and cracking as in the case of manufacturing by the conventional filament winding method, and the interlayer strength is high. A remarkably excellent effect that it becomes possible to obtain a C / C container excellent in heat resistance and corrosion resistance with good quality is brought about.
[0029]
And as described in claim 2, using carbon fiber, only the bottom corresponding portion cutting material corresponding to the bottom portion is cut out, and this bottom corresponding portion cutting material is matched with the bottom corresponding portion of the petal shape cutting material. By stacking an appropriate number of sheets and forming them at the bottom, it becomes possible to adjust the thickness of the bottom of the carbon fiber container prototype appropriately, taking into account the strength and durability of the bottom of the C / C container. This has the remarkable effect that it can be made into a thing.
[0030]
In addition, as described in claim 3, only the side wall part corresponding part cutting material corresponding to the side wall part corresponding part is cut out using carbon fiber, and the side wall part corresponding part cutting material is cut into the petal shape. The thickness of the side wall of the carbon fiber container prototype is appropriately adjusted by forming a continuous side wall by stacking an appropriate number of sheets together with the side wall portion corresponding part of the material. This makes it possible to achieve a remarkable effect that the strength and durability of the side wall of the C / C container can be taken into consideration.
[0031]
Furthermore, as described in claim 4, the carbon fiber is a cross fiber having a fiber direction of 0 ° / 90 ° direction, so that the orientation direction of the fiber is slightly shifted during lamination to increase the strength. The C / C container having an isotropic characteristic with no directionality can be easily produced, which is a remarkable effect.
[0032]
Furthermore, as set forth in claim 5, first, shifting the angle when placing in a state shifted appropriately the position of each side wall portion corresponding portion of the second petal shape cut material in the circumferential direction By setting the angle to 22.5 °, it is possible to make the thickness of the side wall portion uniform, to make the strength and durability of the side wall portion stable and uniform, and to reduce the strength at the bottom. The remarkably excellent effect that it is possible to lose the sex is brought about.
[0033]
Further, as described in claim 6, the fiber direction of the side wall portion corresponding portion of the petal shape cutting material is set to 0 ° and 90 ° directions with respect to the cutting direction, and the side wall portion corresponding portion cutting material. The fiber direction is 45 ° with respect to the cutting direction so that the side wall portion corresponding part cutting material can be expanded and contracted in the circumferential direction, so that the strength in the circumferential direction is increased by the side wall portion corresponding part of the petal shape cutting material. In addition, the side wall portion corresponding portion cutting material is laminated while being stretched and adjusted in the circumferential direction, so that it is possible to form a continuous and uniform side wall portion with no lamination unevenness and without any breaks. The remarkably excellent effect is brought about.
[0034]
Furthermore, as described in claim 7, when the carbon fibers are laminated, the carbon fibers are formed into a jig by applying the carbon black solution or the colloidal graphite solution to the surface of the carbon fibers. It becomes possible to bond the substrate in a state that it is well aligned with the surface or the surface of the underlayer, and more effectively captures the pitch matrix when pitch impregnating the carbon fiber container prototype. It is possible to increase the density of the C / C container, and it is possible to obtain a remarkably excellent effect such as a stronger bond interface between the carbon fiber and the carbon matrix. .
[0035]
【Example】
In the embodiment of the method for producing a C / C container according to the present invention, a case where a C / C container as shown in FIG. 11 is produced will be described as an example.
[0036]
The C / C container 1 shown in FIG. 11 has a bottom portion 1a and a side wall portion 1b having an upward cylindrical shape, and has an opening 1c on the upper side.
[0037]
In obtaining the carbon fiber container prototype 11 shown in FIG. 8 used in the process of manufacturing the C / C container 1 having such a shape, various cutting materials shown in FIGS. 1 to 6 were used.
[0038]
Of these, FIG. 1, there is shown a first flower valve shape cut material, the petal shape cutting member (Type A1) 12 is fiber orientation with 0 ° / 90 ° direction of the carbon fiber, It is cut out into a shape having a bottom portion corresponding portion 12a corresponding to the bottom portion 11a of the carbon fiber container prototype 11 and four pieces of side wall portion corresponding portions 12b corresponding to a part of the side wall portion 11b in the circumferential direction. The cutting direction in this case is the 0 ° / 90 ° direction of fiber orientation.
[0039]
FIG. 2 shows a side wall part corresponding part cutting material used for laminating together with the four pieces of the side wall part corresponding part 12b, and this side wall part corresponding part cutting material (type A 2 ) 22b is The carbon fiber is cut into a shape corresponding to a part in the circumferential direction of the side wall portion 11b of the carbon fiber container prototype 11 using carbon fibers having a fiber orientation of 0 ° / 90 °, and the cutting direction in this case Is the 45 ° direction of fiber orientation.
[0040]
Further, FIG. 3, there is shown a second flower valve shape cut material you laminated on the outside of the petal-shaped cutting member 12 shown in FIG. 1, the petal shape cut material (type B1) 32, the fiber orientation Using the carbon fiber in the 0 ° / 90 ° direction, the bottom corresponding portion 32a corresponding to the bottom portion 11a of the carbon fiber container prototype 11, and the four side wall portions corresponding to a part in the circumferential direction of the side wall portion 11b The cut-out direction in this case is the 0 ° / 90 ° direction of fiber orientation.
[0041]
FIG. 4 shows a side wall part corresponding part cutting material used for laminating together with the four pieces of the side wall part corresponding part 32b, and this side wall part corresponding part cutting material (type B 2 ) 42b. Is cut into a shape corresponding to a part in the circumferential direction of the side wall portion 11b of the carbon fiber container prototype 11 using carbon fibers having a fiber orientation of 0 ° / 90 °. The direction is the 45 ° direction of fiber orientation.
[0042]
Furthermore, FIG. 5, there is shown a third flower valve shape cut material you laminated on the outside of the petal-shaped cutting member 32 shown in FIG. 3, the petal shape cutting member (Type C) 52, the fibers Using carbon fibers having an orientation of 0 ° / 90 °, the bottom corresponding portion 52a corresponding to the bottom 11a of the carbon fiber container prototype 11 and the eight side walls corresponding to a part of the side wall portion 11b in the circumferential direction The cut-out directions in this case are the 0 ° / 90 ° direction and the 45 ° direction of fiber orientation.
[0043]
Furthermore, FIG. 6 shows a bottom corresponding portion cutting material, and this bottom corresponding portion cutting material (type D) 62a is made of carbon fiber using carbon fibers having a fiber orientation of 0 ° / 90 °. This is cut out into a shape corresponding to the bottom 11 a of the container prototype 11.
[0044]
Next, when these various cutting materials are used to form the carbon fiber container prototype 11 shown in FIG. 8, the lower end has an R shape corresponding to the R shape of the bottom 1 a of the C / C container 1. A cylindrical inner jig 71 as shown in FIG. 9 is used.
[0045]
On the other hand, a carbon black solution blended in a weight ratio of water: carbon black: dispersant = 50: 5: 1 as a solvent is prepared.
[0046]
Then, the R-shaped portion of the cylindrical inner jig 71 and the bottom corresponding portion 12a of the petal-shaped cutting material 12 shown in FIG. 1 are matched after the carbon black solution is applied to the carbon fiber surface of the bottom corresponding portion 12a. Then, the side wall portion corresponding portion 12b of the petal-shaped cutting material 12 is bonded to the side surface of the cylindrical inner jig 71 while applying the carbon black solution with a roller or the like.
[0047]
Next, the side wall part corresponding part cutting material 22b shown in FIG. 2 is bonded to the surface of the carbon fiber between the side wall part corresponding parts 12b while applying the carbon black solution with a roller or the like.
[0048]
Next, the petal shape cutting material 32 shown in FIG. 3 is shifted by 22.5 ° in the circumferential direction while applying the carbon black solution in the same manner, and the petal shape cutting material 12 and the side wall portion corresponding portion cutting material 22b The side wall portion corresponding cutting material 42b is laminated between the side wall portion corresponding portion cutting material 32b in the same manner while applying the carbon black solution to the surface of the carbon fiber with a roller or the like. 1, a cut material 12,22b and type B 1 of 2, B 7 and cutting member 32,42b in the circumferential direction of 2 (a) (B) ( C) as shown in the 22.5 ° (if 14A (14 layers), Type A 1 and Type B 1 cutting materials 12 and 32, Type A 2 and Type B 2 cutting materials 22b, 56 pieces of 42b (for 14 layers) Sequentially laminated.
[0049]
Subsequently, the petal shape cutting material (type C) shown in FIG. 5 is laminated while applying the carbon black solution on the carbon fiber surface by one layer. At this time, the reason why the petal-shaped cutting material 52 having the eight side wall portion corresponding portions 52b is used around the bottom corresponding portion 52a is to prevent a shift or the like during molding. .
[0050]
Next, by stacking 67 pieces (67 layers) of the bottom corresponding portion cutting material 62a shown in FIG. 6, a shape having a thick bottom portion 11a and a thinner side wall portion 11b as shown in FIG. A carbon fiber container prototype 11 is obtained.
[0051]
Then, as shown in FIG. 9, after inserting the outer jig | tool 72 and impregnating pitch or furan resin from the opening part intentionally formed in the inner jig | tool 71 and the outer jig | tool 72, temperature 100-200 degreeC. Curing treatment at a temperature, carbonization treatment at a temperature of about 500 to 900 ° C. (preferably hot isostatic pressing at a pressure of about 1000 kgf / cm 2 ), and graphitization treatment at a temperature of about 2000 to 3000 ° C. 10 to obtain a C / C container rough molded body 81 shown in FIG. 10, and then finishing the shape shown in phantom lines in FIG. 10 to provide a bottom 1a and an upward side wall 1b as shown in FIG. And the container made from C / C which has the opening part 1c upwards is obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory plan view of a petal-shaped cutting material (type A 1 ) having a bottom corresponding part and a side wall part corresponding part.
FIG. 2 is an explanatory plan view of a side wall portion corresponding portion cutting material (type A 2 ).
FIG. 3 is an explanatory plan view of a petal shape cutting material (type B 1 ) having a bottom corresponding part and a side wall part corresponding part.
FIG. 4 is an explanatory plan view of a side wall part corresponding part cutting material (type B 2 ).
FIG. 5 is a plan view of a petal-shaped cutting material (type C) having a bottom corresponding part and a side wall part corresponding part.
FIG. 6 is an explanatory plan view of a bottom corresponding part cutting material.
FIGS. 7A and 7B are explanatory views showing a mode in which cutting materials are stacked while being shifted in the circumferential direction, and are divided into (A), (B), and (C).
FIG. 8 is a cross-sectional explanatory view of a carbon fiber container prototype.
FIG. 9 is a cross-sectional explanatory view of an inner jig used when laminating cutting materials and an outer jig inserted when pitched or impregnated with resin.
FIG. 10 is a cross-sectional explanatory view of a C / C container rough molded body after carbonization and graphitization treatment.
FIG. 11 is a cross-sectional explanatory view of a C / C container obtained by finishing from a C / C container rough molded body.
[Explanation of symbols]
1 C / C container 1a C / C container bottom 1b C / C container side wall 1c C / C container opening 11 Carbon fiber container prototype 11a Carbon fiber container prototype 11b Carbon fiber container bottom 11b Side wall 11c of container prototype Carbon fiber container prototype opening 12 Petal shape cutting material (type A 1 )
12a petal shape cut material (Type A 1) bottom corresponding portion 12b petal shape cut material (Type A 1) side wall portion corresponding portion 22b side wall portion corresponding portion cut material (Type A 2)
32 Petal shape cutting material (Type B 1 )
32a petal shape cutting member bottom corresponding portion 32b petal shape cut material (type B 1) side wall portion corresponding portion 42b side wall portion corresponding portion cut material (type B 1) (Type B 2)
52 Petal shape cutting material (Type C)
52a Petal Shape Cutting Material (Type C) Bottom Corresponding Part 52b Petal Shape Cutting Material (Type C) Side Wall Part Corresponding Part 62a Bottom Corresponding Part Cutting Material (Type D)
71 Inner jig 72 Outer jig 81 C / C container rough molded body
Claims (7)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07821597A JP3969603B2 (en) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | C / C container manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07821597A JP3969603B2 (en) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | C / C container manufacturing method |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10273368A JPH10273368A (en) | 1998-10-13 |
| JP3969603B2 true JP3969603B2 (en) | 2007-09-05 |
Family
ID=13655836
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07821597A Expired - Fee Related JP3969603B2 (en) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | C / C container manufacturing method |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3969603B2 (en) |
-
1997
- 1997-03-28 JP JP07821597A patent/JP3969603B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10273368A (en) | 1998-10-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4178413A (en) | Fiber reinforced carbon and graphite articles and a method of producing said articles | |
| US6691393B2 (en) | Wear resistance in carbon fiber friction materials | |
| US5632834A (en) | Process for producing sandwich structures from fiber-reinforced ceramics | |
| US7200912B2 (en) | Making composite material parts from blanks made by reinforcing a fiber structure and/or bonding fiber structures together | |
| JPH01167276A (en) | Hollow composite body having symmetrical center of axis | |
| JP2002541002A (en) | Cordal preform for fiber-reinforced products and method of making same | |
| JPS61139407A (en) | Filament-shaped structure module for composite body | |
| EP0891530B1 (en) | Manufacturing method for a carbon/carbon heat exchanger | |
| GB2197618A (en) | Panels | |
| JP2017172790A (en) | Molding heat insulation material with surface layer and its process of manufacture | |
| JP2003514760A5 (en) | ||
| JP6742855B2 (en) | Molded heat insulating material and manufacturing method thereof | |
| JP3969603B2 (en) | C / C container manufacturing method | |
| US3295559A (en) | Induction heating susceptor and method for producing same | |
| JPH02227244A (en) | Molding insulated material | |
| JP4245725B2 (en) | High temperature pressure molding furnace member made of carbon fiber reinforced carbon composite material and method for producing the same | |
| EP0029851A1 (en) | Method of making carbon composite article. | |
| JPH10291869A (en) | Carbon heat insulating material and its production | |
| CN216761060U (en) | Carbon-carbon composite ring | |
| JPH0754261Y2 (en) | Press cylinder of high temperature high pressure press | |
| JPH0143621B2 (en) | ||
| EP1568911A1 (en) | Improved wear resistance in carbon fiber friction materials | |
| CN219709642U (en) | Thermal insulation device with reinforced laminate | |
| JPH0215616Y2 (en) | ||
| JP3249141B2 (en) | Tubular composite structure |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040322 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060829 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061204 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070202 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070601 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070601 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 3 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 3 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |