JP3967932B2

JP3967932B2 - Inner diameter machining tool

Info

Publication number: JP3967932B2
Application number: JP2002037183A
Authority: JP
Inventors: 祐一津田
Original assignee: Kyocera Corp
Current assignee: Kyocera Corp
Priority date: 2002-02-14
Filing date: 2002-02-14
Publication date: 2007-08-29
Anticipated expiration: 2022-02-14
Also published as: JP2003236709A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状基部の周面から小径棒状部を一体的に突出させ、この小径棒状部の先端に切刃部を設け、前記平板状基部の中央部分にボルト固定用貫通孔を設けたスローアウェイチップであって、特に、ＯＡ機器用部品、電子部品、小径ベアリング等小型品を対象とする極小な内径加工に適したスローアウェイチップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、平板状基部の周面から小径棒状部を一体的に突出させ、この小径棒状部の先端に切刃部を設け、前記平板状基部の中央部分にボルト固定用貫通孔を設けたスローアウェイチップＳとして、図４に示すように、平板状基部４１を小径棒状部４７の長軸方向（図中、左右方向）に長い板状体とし、さらに、前記平板状基部４１における後端面４３を、前記小径棒状部４７の長軸方向の後方側（図中、右手側）に該長軸方向と交叉する傾斜面としたものがあった。
このスローアウェイチップＳをホルダーＨに取り付けるには、図５に示すように、平板状基部４１の周面の拘束側面４４ａに対してホルダーＨの１側面からセットボルト５１を作用させ、図５中、ハッチングで示す４点の拘束部位でスローアウェイチップＳをホルダーＨに対し確実に圧接した上で、ボルト固定用貫通孔４５を介して、スローアウェイチップＳをホルダーＨに固定することで、切削時のチップ回転抑止拘束力の向上、チップ交換時の刃先位置精度の向上を図っていた。
【０００３】
前記セットボルト５１により良好な拘束状態を得るため、前記スローアウェイチップＳにおいて、後端面４３の傾斜角を大きくしていた結果、後端面４３とこれと鈍角に交わる非拘束側面４４ｂとの交叉稜部６１が前記小径棒状部４７の長軸方向においてボルト固定用貫通孔４５に重なる位置にあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来のスローアウェイチップはボルト固定用貫通孔に挿通するボルトとセットボルトを併用するものであるため、スローアウェイチップの着脱が面倒であった。そのため、セットボルトを用いずに使用するユーザーが多くいた。
【０００５】
しかしながら、上記従来のスローアウェイチップをセットボルトを用いずに固定した場合、スローアウェイチップの固定力が小さく、刃先位置精度に狂いが生じ易く、また、ボルトの回りで揺動して、ビビリが発生し易くなるという問題があった。
【０００６】
以下、この問題について詳しく説明する。
【０００７】
図６（ａ）に示すように、切刃部に切削負荷が加わった際、ボルト固定用貫通孔４５を中心にスローアウェイチップＳが回転しようとするモーメントＭ´に対し、ホルダーＨの拘束面からスローアウェイチップＳが受ける反力より発生する、チップ回転を抑止する向きへのモーメントが生ずる。そのモーメントの大きさは前記反力とボルト固定用貫通孔４５から交叉稜部までの距離の積である。
【０００８】
ここで、平板状基部４１の拘束側面４４aと前端面４２との交叉稜部６２、及び、前記拘束側面４４ａと後端面４３との交叉稜部６３における前記拘束側面４４ａ側の２点において、スローアウェイチップＳが回転しようとするモーメントＭ´に対し、ホルダーＨの拘束面からチップが受ける反力より発生する、チップ回転を抑止する向きのモーメントｍ６２´，ｍ６３´は大きい。
【０００９】
これに対して、前記後端面４３とこれと鈍角に交わる非拘束側面４４ｂとの交叉稜部６１は、前述のようにボルト固定用貫通孔４５との間隔が小さいので、前記交叉稜部６１から発生するモーメントｍ６１´が小さく、そのためチップ回転抑止への寄与が小さい。
【００１０】
この結果、セットボルト５１を用いない場合に、スローアウェイチップＳをホルダーＨに拘束するときの基準面をスローアウェイチップＳの拘束側面４４a、後端面４３のどちら側に設定しても、ホルダー基準面に交叉稜部４８を押し付けようとする力が弱い。このため、ホルダーＨに強く固定されず、刃先位置精度に狂いが出やすくなるとともに、スローアウェイチップＳがボルト５２の回りで揺動して、ビビリが発生し易くなるという問題があった。
【００１１】
また、従来のスローアウェイチップＳにはこの問題をさらに悪化させる要因があった。
【００１２】
図６（ｂ）に示すように、従来のスローアウェイチップＳをホルダーＨに組み合わせたときに、前記拘束側面４４ａと前端面４２との交叉稜線部６２が、ボルト固定用貫通孔４５中心から前記拘束側面４４ａに向かって下ろした垂線と該拘束側面４４ａとの交点６５よりも後方側にあり、前記後端面４３と拘束側面４４ｂの交叉稜部６１が、ボルト固定用貫通孔４５中心から後端面４３に向かっておろした法線と該後端面４３との交点６４よりも前方側に位置する。
【００１３】
スローアウェイチップＳを装着するとき、ボルト５２を締め付ける際、先ず、交叉稜部６１，６２がホルダーに拘束される。同時にボルト５２による拘束力の分力aが側面４４aの法線方向に、分力ｂが後端面４３の法線方向に発生する。この分力a，ｂから既に拘束されている交叉稜部６１，６２を支点にチップを回転させようとするモーメントｍa，ｍbが発生する。
【００１４】
交叉稜部６１，６２はそれぞれ回転中心からおろした法線との交点より前端面側に位置するため、モーメントｍaの向きはチップ上面からみて反時計回りに、モーメントｍbの向きは時計回りに発生し、互いに相殺する。
【００１５】
これにより、スローアウェイチップをホルダーに拘束するときの基準面をスローアウェイチップＳの拘束側面４４a，後端面４３のどちら側に設定しても、ホルダー基準面に交叉稜部６３の近傍の拘束端部４８を押し付けようとする力が弱いとう問題があった。
【００１６】
以上のような従来技術の問題点に鑑み、本発明は、チップの交換時間を短縮し、繰り返し精度、チップ拘束力が高い高性能の内径加工用工具を提供することを目的とする。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の内径加工用工具は、平板状基部の周面から小径棒状部を一体的に突出させ、この小径棒状部の先端に切刃部を設け、前記平板状基部の中央部分にボルト固定用貫通孔を設けたスローアウェイチップを、ホルダーに取付けた内径加工用工具であって、前記平板状基部は、前記小径棒状部の長軸方向前方側に前端面を、後方側に後端面を、これら前端面と後端面と交叉する一方の側面に拘束側面を、他方の側面に非拘束側面をそれぞれ具えており、前記後端面は、前記長軸方向において前記ボルト固定用貫通孔よりも後方側に形成された傾斜面であり、前記スローアウェイチップは、前記拘束側面と前記前端面との交叉稜部、前記拘束側面と前記傾斜面との交叉稜部及び前記傾斜面と前記非拘束側面との交叉稜部の３点で、前記ホルダーに拘束されていることを特徴とする。
【００１８】
かかる構成によれば、ボルト固定用貫通孔を中心にチップが回転する力が働いた時、平板状基部における、ボルト固定用貫通孔から離れた位置にある少なくとも３点の交叉稜部が拘束され、それぞれの交叉稜部でチップ回転を充分に抑止する。
【００１９】
したがって、平板状形状の基部の少なくとも３点からチップ回転抑止に効果のあるモーメントが発生することでチップ回転抑止に充分な効果を発揮出来る。
【００２０】
また、請求項２の内径加工用工具は、前記スローアウェイチップの平面視において、前記ボルト固定用貫通孔の中心から前記傾斜面に向かって垂線を下ろしたときに、この垂線が前記傾斜面の延長線と交叉することを特徴とする。
【００２１】
かかる構成によれば、前記平板状形状の基部において少なくとも３点からチップ回転抑止に効果のあるモーメントが発生する作用をより確実に得ることができる。
【００２２】
すなわち、チップ交換時、ボルトを締め付けた際、先ず、平板状基部の周面のうち前端面と拘束側面との交叉稜部、及び後端面と他の周面との交叉稜部であってボルトに近い方の交叉稜部が拘束される。そして、このとき、ボルトによる拘束力の分力が前記拘束側面及び後端面の法線方向に発生する。この分力から既に拘束されている前記交叉稜部を支点にチップを回転させようとするモーメントがそれぞれ発生する。
【００２３】
このとき、請求項２の内径加工用工具では、前記ボルト固定用貫通孔から傾斜面へのボルト締め付けの分力から発生するモーメントがスローアウェイチップを拘束側面に押し付ける方向に働き、また、前記ボルト固定用貫通孔から拘束側面へのボルト締め付けの分力から発生するモーメントがスローアウェイチップを拘束側面に押し付ける方向に働く。
【００２４】
したがって、スローアウェイチップを拘束側面に向けて押し当てようとする回転力を大きくなる傾向がある。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【００２６】
図１（a）は本発明に用いるスローアウェイチップ（以下、チップと略称する）１を示し、図１（b）は図１（a）のＸ矢視図である。
【００２７】
図１に示すように、前記チップ１は、平板状基部２の周面から小径棒状部３を一体的に突出させ、この小径棒状部３の先端に切刃部８を設け、前記平板状基部２の中央部分にボルト固定用貫通孔４を設けたものである。なお、上記小径棒状部３は横逃げ面３ａを備え、また、その切刃部８にはすくい面９が形成されている。
【００２８】
また、前記平板状基部２における、前記小径棒状部３の長軸方向の後方側に該長軸方向と交叉する傾斜面６を形成するとともに、この傾斜面６を前記長軸方向において前記ボルト固定用貫通孔４よりも後方側に形成した。
【００２９】
前記平板状基部２は、前記小径棒状部３の長軸方向前方側に前端面５、後方側に後端面６、これら前端面と後端面と交叉する拘束側面７aと非拘束側面７bを有する。
【００３０】
この平板板状基部２は、前記長軸方向に長い細長形状を有している。本実施形態において、前記傾斜面６の長さに対し前記拘束側面７aは約２．５倍である。そして、前記後端面は拘束側面７ａと５５°〜８０°の角度で鋭角に交叉し、他方の側面７bと鈍角に交叉している。
【００３１】
次に、図２（a）は上記チップ１をホルダーに装着した内径加工用工具２１の上面図、（b）は図２（a）のＺ矢視図であって、上記内径加工用工具２１の側面図である。
【００３２】
図２に示すように、長尺状のホルダー２２における上面２３の先端部には前記チップ１の平板状基部２と嵌合する切り欠いたチップポケット２４を備える。
【００３３】
このチップポケット２４のチップ座面２５にチップ１の平板状基部２に備える底面を載置し、この状態のもと、ボルト２６を平板状基部２の上方から平板状基部２のボルト固定用貫通孔４に挿通し、さらにホルダー２２のチップ座面２５に形成したボルト固定穴２７に螺着する。
【００３４】
このように前記チップ１をホルダー２２に固定することにより、チップ１の小径棒状部３をホルダー２２の長手方向に突出させた状態となる。そして、小径棒状部３をワークの孔内に挿入し、耳掻きのようにして極小径の孔内を加工することができる。
【００３５】
前記チップ１の構成において重要な点は、前記平板状基部２における、前記小径棒状部３の長軸方向の後方側に該長軸方向と交叉する傾斜面６を形成するとともに、この傾斜面６を前記長軸方向において前記ボルト固定用貫通孔４よりも後方側に形成した点である。
【００３６】
この点について図３（ａ）を参照して、詳細に説明する。
【００３７】
図３（ａ）に示すように、前記チップ１をなす平板状基部２は前記拘束側面７ａと前端面５との交叉稜線部分３２と、前記拘束側面７ａと傾斜面６との交叉稜線部分３３と、前記傾斜面６と非拘束側面７ｂとの交叉稜線部分３１がホルダー２２によって拘束される。
このうち、前記傾斜面６と非拘束側面７ｂとの交叉稜線部分３１が、前記長軸方向において前記ボルト固定用貫通孔４よりも後方側配置であって、固定用貫通孔４の中心からの間隔が大きい。
【００３８】
すなわち、ボルト固定用貫通孔４から離れた３点の交叉稜部でホルダー２２によって拘束される。
【００３９】
そして、先端切刃稜８に負荷がかかり、チップ１がボルト固定用貫通孔４を中心に回転しようとするモーメントＭが働いた時、それぞれの交叉稜部にチップ回転を抑止する反力が発生し、その反力より生じるチップ回転を抑止するモーメントｍ３１，ｍ３２は貫通孔４より離れているほど大きく働くため、チップ回転抑止に充分寄与出来る。
平板状の形状であっても３点でチップ回転抑止の充分な効果を発揮出来る。
【００４０】
また、上記チップ１の別の重要な構成として、前記チップ１の平面視において、前記ボルト固定用貫通孔４の中心から前記傾斜面６に向かって垂線を下ろしたときに、この垂線が前記傾斜面６の延長線と交叉する点がある。
【００４１】
この点について図３（ｂ）を参照して説明する。
【００４２】
チップ１の装着時、ボルト２６を締め付けた際、ホルダー２２先端のチップポケット２４には、先ず、交叉稜部３１と３２が先に拘束される。同時にボルト２５による拘束力は拘束部側面７aの法線方向に分力Ａが、傾斜面６には法線方向に分力Ｂがそれぞれ発生する。
【００４３】
既に拘束されている交叉稜部３１を支点に分力Ｂがチップ１を回転させるモーメントＭ_Bの向きは交叉稜部３１がボルト固定用貫通孔４の中心から傾斜面６へ下ろした法線との交点３４より後方側に位置することから、チップ上面からみて反時計回りに発生する。交叉稜部３２を支点に分力Aがチップ１を回転させるモーメントＭ_Aの向きは交叉稜部３２がボルト固定用貫通孔４の中心から拘束部側面７aへ下ろした法線との交点３５より前端面側に位置することから、チップ上面からみて反時計回りに発生する。先に拘束される２点の交叉稜部から共に反時計回り方向の回転モーメントを得ることで、交叉稜部３３がチップポケットの拘束壁面に強く押し当てられ、良好な刃先位置繰返し精度が得られる。
【００４４】
以上、本発明の実施形態を図に基づいて例示したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の目的を逸脱しない限り任意の形状とすることができることは言うまでもない。
【００４５】
【発明の効果】
以上のように、本発明の内径加工用工具は、平板状基部の周面から小径棒状部を一体的に突出させ、この小径棒状部の先端に切刃部を設け、前記平板状基部の中央部分にボルト固定用貫通孔を設けたスローアウェイチップを、ホルダーに取付けた内径加工用工具であって、前記平板状基部は、前記小径棒状部の長軸方向前方側に前端面を、後方側に後端面を、これら前端面と後端面と交叉する一方の側面に拘束側面を、他方の側面に非拘束側面をそれぞれ具えており、前記後端面は、前記長軸方向において前記ボルト固定用貫通孔よりも後方側に形成された傾斜面であり、前記スローアウェイチップは、前記拘束側面と前記前端面との交叉稜部、前記拘束側面と前記傾斜面との交叉稜部及び前記傾斜面と前記非拘束側面との交叉稜部の３点で、前記ホルダーに拘束されたものであるから、ボルト固定用貫通孔を中心にチップが回転する力が働いた時、それぞれの交叉稜部がチップ回転抑止の効果を充分に発揮する。
【００４６】
これにより、スローアウェイチップをホルダーに拘束するときの基準面をスローアウェイチップの拘束側面、後端面のどちら側に設定しても、ホルダー基準面に交叉稜部を押し付けようとする力が強く、このため、ホルダーに強く固定され、刃先位置精度に狂いが出にくくなる。
【００４７】
また、前記スローアウェイチップを、その平面視において、前記ボルト固定用貫通孔の中心から前記傾斜面に向かって垂線を下ろしたときに、この垂線が前記傾斜面の延長線と交叉するものとした場合、前記傾斜面を前記長軸方向において前記ボルト固定用貫通孔よりも後方側に形成したことにより、前記ボルト固定用貫通孔から傾斜面へのボルト締め付けの分力から発生するモーメントがスローアウェイチップを拘束側面に押し付ける方向に働き、また、前記ボルト固定用貫通孔から拘束側面へのボルト締め付けの分力から発生するモーメントがスローアウェイチップを拘束側面に押し付ける方向に働く。
【００４８】
したがって、スローアウェイチップを拘束側面に向けて押し当てようとする回転力を大きくなる傾向があり、スローアウェイチップをホルダー基準面に押し当てようとする回転力を確実に大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（a）は本発明のスローアウェイチップの平面図であり、（ｂ）は（a）のＸ矢視図である。
【図２】（a）は図１のスローアウェイチップを用いた内径加工用工具の平面図であり、（ｂ）は（a）のＺ矢視図である。
【図３】（ａ），（ｂ）は図１のスローアウェイチップの作用を示すための概略説明図である。
【図４】従来のスローアウェイチップの平面図である。
【図５】図４の従来のスローアウェイチップを用いた内径加工用工具の平面図である。
【図６】（ａ），（ｂ）は図４の従来のスローアウェイチップの作用を示すための概略説明図である。
【符号の説明】
１：スローアウェイチップ
２：平板状基部
３：小径棒状部
３a：横逃げ面
４：ボルト固定用貫通孔
５：前端面
６：傾斜面
７a：拘束側面
７b：非拘束側面
８：切刃部
９：すくい面
２１：内径加工用工具
２２：ホルダー
２３：ホルダー上面
２４：チップポケット
２５：チップ座面
２６：ボルト
２７：ボルト固定穴
３１：交叉稜部
３２：交叉稜部
３３：交叉稜部
３４：貫通孔中心から後端面に下した法線と後端面の接線との交点
３５：貫通孔中心から拘束部側面に下した法線と拘束部側面との交点
Ｍ：刃先の負荷によりチップが回転しようとするモーメント
ｍ３１：交叉稜部３１より発生するチップ回転を抑止するモーメント
ｍ３２：交叉稜部３２より発生するチップ回転を抑止するモーメント
ＭA：ボルト締付け時、交叉稜部３２を支点に発生するモーメント
ＭB：ボルト締付け時、交叉稜部３１を支点に発生するモーメント[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, a small-diameter bar-like portion is integrally projected from the peripheral surface of the flat-plate base portion, a cutting blade portion is provided at the tip of the small-diameter rod-like portion, and a bolt fixing through hole is provided in the central portion of the flat-plate base portion. The present invention relates to a throw-away tip, and particularly to a throw-away tip suitable for extremely small inner diameter processing for small products such as OA equipment parts, electronic parts, and small-diameter bearings.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a throwaway in which a small-diameter bar-shaped portion is integrally projected from the peripheral surface of the flat-plate base, a cutting edge is provided at the tip of the small-diameter bar-shaped portion, and a bolt fixing through hole is provided in the central portion of the flat-plate base As the chip S, as shown in FIG. 4, the flat plate-like base portion 41 is a plate-like body that is long in the major axis direction (left and right direction in the drawing) of the small-diameter rod-like portion 47, and the rear end face 43 of the flat plate-like base portion 41 is The small-diameter rod-shaped portion 47 has an inclined surface crossing the long axis direction on the rear side (right hand side in the drawing) in the long axis direction.
To attach this throw-away tip S to the holder H, as shown in FIG. 5, a set bolt 51 is applied from one side surface of the holder H to the restraining side surface 44a of the peripheral surface of the flat base 41, The throw-away tip S is securely pressed against the holder H at the four constrained portions indicated by hatching, and then the throw-away tip S is fixed to the holder H through the bolt fixing through hole 45, thereby cutting. Improvement of the tip rotation restraining restraint force at the time, and improvement of the blade edge position accuracy at the time of tip replacement.
[0003]
In order to obtain a good constrained state by the set bolt 51, as a result of increasing the inclination angle of the rear end surface 43 in the throw-away tip S, the cross ridge between the rear end surface 43 and the unconstrained side surface 44b intersecting with the obtuse angle. The part 61 was in a position overlapping the bolt fixing through hole 45 in the long axis direction of the small-diameter bar-like part 47.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since the conventional throw-away tip uses both the bolt inserted into the bolt fixing through hole and the set bolt, it is troublesome to attach and detach the throw-away tip. Therefore, there are many users who use it without using set bolts.
[0005]
However, when the above-mentioned conventional throwaway tip is fixed without using a set bolt, the fixing force of the throwaway tip is small, and the blade tip position accuracy is likely to be distorted. There was a problem that it was likely to occur.
[0006]
Hereinafter, this problem will be described in detail.
[0007]
As shown in FIG. 6 (a), when a cutting load is applied to the cutting edge, the restraint surface of the holder H against the moment M 'about which the throw-away tip S is about to rotate about the bolt fixing through hole 45. A moment is generated in a direction to suppress tip rotation, which is generated by a reaction force applied to the throw-away tip S from the tip. The magnitude of the moment is the product of the reaction force and the distance from the bolt fixing through hole 45 to the cross ridge.
[0008]
Here, at the two points on the constraining side surface 44a side in the crossing ridge part 62 between the constraining side surface 44a of the flat base 41 and the front end surface 42 and the crossing ridge part 63 between the constraining side surface 44a and the rear end surface 43 The moments m62 ′ and m63 ′ in the direction of suppressing the tip rotation generated by the reaction force received by the tip from the restraining surface of the holder H is larger than the moment M ′ at which the away tip S tries to rotate.
[0009]
On the other hand, since the interval between the rear end surface 43 and the unconstrained side surface 44b that intersects with the rear end surface 43 is small from the bolt fixing through hole 45 as described above, The generated moment m61 ′ is small, and therefore the contribution to the chip rotation suppression is small.
[0010]
As a result, when the set bolt 51 is not used, regardless of which side of the restraining side surface 44a and the rear end surface 43 of the throw-away tip S is set as the reference surface for restraining the throw-away tip S to the holder H, the holder reference The force to press the cross ridge 48 against the surface is weak. For this reason, there is a problem that the blade H is not firmly fixed to the holder H, and the blade tip position accuracy is likely to be distorted, and the throw-away tip S is swung around the bolt 52 and chatter is likely to occur.
[0011]
Further, the conventional throw-away tip S has a factor that further aggravates this problem.
[0012]
As shown in FIG. 6B, when the conventional throw-away tip S is combined with the holder H, the cross ridge line portion 62 between the restraining side surface 44a and the front end surface 42 is from the center of the through hole 45 for fixing the bolt. The crossed ridge 61 between the rear end surface 43 and the constraining side surface 44b is located on the rear side of the intersection 65 between the perpendicular line lowered toward the constraining side surface 44a and the constraining side surface 44a, and the rear end surface from the center of the bolt fixing through hole 45. It is located in front of the intersection 64 of the normal line lowered toward 43 and the rear end face 43.
[0013]
When the throwaway tip S is mounted, when the bolt 52 is tightened, first, the cross ridges 61 and 62 are restrained by the holder. At the same time, the component force a of the restraining force by the bolt 52 is generated in the normal direction of the side surface 44 a and the component force b is generated in the normal direction of the rear end surface 43. From the component forces a and b, moments ma and mb are generated to rotate the tip around the crossed ridges 61 and 62 already constrained.
[0014]
Since the intersecting ridges 61 and 62 are located on the front end face side from the intersection with the normal line taken from the center of rotation, the direction of the moment ma is generated counterclockwise when viewed from the top surface of the chip, and the direction of the moment mb is generated clockwise. And offset each other.
[0015]
Thus, regardless of which side of the throw side tip S the restraining side surface 44a or the rear end face 43 is set as the reference surface when restraining the throw-away tip to the holder, the restraint end in the vicinity of the cross ridge 63 on the holder reference surface. There was a problem that the force to press the portion 48 was weak.
[0016]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above-described problems of the prior art, an object of the present invention is to provide a high-performance inner diameter machining tool that shortens a chip replacement time and has high repeatability and high chip restraining force.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the inner diameter machining tool of the present invention integrally projects a small-diameter bar-shaped portion from the peripheral surface of the flat-plate base portion, and provides a cutting edge at the tip of the small-diameter bar-shaped portion, An inner diameter machining tool having a throw-away tip provided with a bolt fixing through hole in a central portion attached to a holder, wherein the flat base portion has a front end surface on the front side in the long axis direction of the small-diameter bar portion, and a rear side A rear end surface on the side, a constraining side surface on one side crossing the front end surface and the rear end surface, and an unconstrained side surface on the other side surface, and the rear end surface is used for fixing the bolt in the major axis direction. a sloped surface formed on the rear side of the through hole, the cutting insert, cross ridge portion between the restraining side and the front end surface, intersecting ridge portion and the inclined surfaces of the constraining side face and the inclined face And the crossing ridge between the non-restraining side surface At three points, characterized in that it is constrained to the holder.
[0018]
According to this configuration, when a force is applied to rotate the tip around the bolt fixing through hole, at least three crossing ridges in the flat plate-like base portion that are located away from the bolt fixing through hole are restrained. The chip rotation is sufficiently suppressed at each crossing ridge.
[0019]
Accordingly, a moment that is effective in suppressing the tip rotation is generated from at least three points of the flat base portion, so that a sufficient effect for suppressing the tip rotation can be exhibited.
[0020]
Further, in the inner diameter machining tool according to claim 2, when the vertical line is lowered from the center of the bolt fixing through hole toward the inclined surface in a plan view of the throw-away tip, the perpendicular is formed on the inclined surface. It is characterized by crossing the extension line.
[0021]
According to this configuration, it is possible to more reliably obtain the action of generating a moment effective in suppressing chip rotation from at least three points in the flat plate-shaped base.
[0022]
That is, when the bolt is tightened at the time of chip replacement, first of all, the cross ridge portion between the front end surface and the restraining side surface and the cross ridge portion between the rear end surface and another peripheral surface of the flat base portion are the bolts. The crossing ridge part closer to is restrained. At this time, the component force of the constraint force by the bolt is generated in the normal direction of the constraint side surface and the rear end surface. From this component force, moments are generated to rotate the tip about the crossed ridges already constrained.
[0023]
At this time, the inner diameter machining tool according to claim 2, the moment generated from the bolt fastening component force to the inclined surface from the bolt fixing through-hole acts in a direction to press the cutting insert to the restraining side, also, the bolt A moment generated from the component force of bolt tightening from the fixing through hole to the restraint side acts in the direction of pressing the throw-away tip against the restraint side.
[0024]
Therefore, there is a tendency that the rotational force for pressing the throw-away tip toward the restraint side surface becomes large.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0026]
FIG. 1 (a) shows a throw-away tip (hereinafter abbreviated as a tip) 1 used in the present invention , and FIG. 1 (b) is a view taken in the direction of arrow X in FIG. 1 (a).
[0027]
As shown in FIG. 1, the tip 1 has a small-diameter bar-like portion 3 integrally projecting from the peripheral surface of the flat-plate-like base portion 2, and a cutting edge portion 8 is provided at the tip of the small-diameter rod-like portion 3. 2 is provided with a bolt fixing through hole 4 in the central portion. The small-diameter bar-shaped portion 3 has a lateral relief surface 3a, and a rake face 9 is formed on the cutting edge portion 8.
[0028]
In addition, an inclined surface 6 that intersects the long axis direction is formed on the flat base portion 2 on the rear side in the long axis direction of the small-diameter bar-shaped portion 3, and the inclined surface 6 is fixed to the bolt in the long axis direction. It was formed behind the through-hole 4 for use.
[0029]
The substrate sheet 2 has a restraining side 7a and unconstrained side 7b intersecting with the front surface 5 in the axial direction front side of the small-diameter rod portion 3, the rear end surface 6 to the rear square side, these front end surface and rear end surface .
[0030]
The flat plate-like base 2 has an elongated shape that is long in the long axis direction. In the present embodiment, the constraining side surface 7a is about 2.5 times the length of the inclined surface 6. The rear end surface intersects with the restraint side surface 7a at an acute angle of 55 ° to 80 ° and intersects with the other side surface 7b at an obtuse angle.
[0031]
Next, FIG. 2A is a top view of the inner diameter machining tool 21 in which the chip 1 is mounted on the holder, and FIG. 2B is a view taken along the arrow Z in FIG. FIG.
[0032]
As shown in FIG. 2, the tip of the upper surface 23 of the elongated holder 22 is provided with a notched chip pocket 24 that fits with the flat base 2 of the chip 1.
[0033]
A bottom surface provided on the flat plate-like base portion 2 of the chip 1 is placed on the chip seating surface 25 of the chip pocket 24, and in this state, the bolt 26 is penetrated from above the flat plate-like base portion 2 for fixing the bolts of the flat plate-like base portion 2. It is inserted into the hole 4 and further screwed into a bolt fixing hole 27 formed in the chip seating surface 25 of the holder 22.
[0034]
By fixing the chip 1 to the holder 22 in this way, the small-diameter bar-shaped portion 3 of the chip 1 is protruded in the longitudinal direction of the holder 22. And the small diameter rod-shaped part 3 can be inserted in the hole of a workpiece | work, and the inside of a very small diameter hole can be processed like an ear pick.
[0035]
An important point in the configuration of the chip 1 is that an inclined surface 6 that intersects the major axis direction is formed on the flat base portion 2 on the rear side in the major axis direction of the small-diameter bar-shaped portion 3. Is formed at the rear side of the bolt fixing through hole 4 in the long axis direction.
[0036]
This point will be described in detail with reference to FIG.
[0037]
As shown in FIG. 3A, the flat base 2 constituting the chip 1 has an intersecting ridge line portion 32 between the constraining side surface 7a and the front end surface 5, and an intersecting ridge line portion 33 between the constraining side surface 7a and the inclined surface 6. Then, the intersecting ridge line portion 31 between the inclined surface 6 and the unconstrained side surface 7 b is restrained by the holder 22.
Among these, the crossing ridge line portion 31 between the inclined surface 6 and the unconstrained side surface 7b is disposed rearward of the bolt fixing through hole 4 in the major axis direction, and is from the center of the fixing through hole 4. The interval is large.
[0038]
That is, it is restrained by the holder 22 at the three crossing ridges away from the bolt fixing through hole 4.
[0039]
When a load is applied to the tip cutting edge ridge 8 and a moment M is applied to the tip 1 to rotate around the bolt fixing through hole 4, a reaction force is generated at each cross ridge to suppress the tip rotation. In addition, the moments m31 and m32 that suppress the tip rotation caused by the reaction force increase as the distance from the through hole 4 increases, and thus can sufficiently contribute to the tip rotation suppression.
Even if it is a flat plate shape, a sufficient effect of suppressing chip rotation can be exhibited at three points.
[0040]
As another important configuration of the chip 1, when the vertical line is lowered from the center of the bolt fixing through hole 4 toward the inclined surface 6 in a plan view of the chip 1, There is a point that intersects the extended line of the surface 6.
[0041]
This point will be described with reference to FIG.
[0042]
At the time of mounting the chip 1, when the bolt 26 is tightened, the cross ridges 31 and 32 are first restrained first in the chip pocket 24 at the tip of the holder 22. At the same time, the restraining force by the bolt 25 generates a component force A in the normal direction of the restraining portion side surface 7a and a component force B in the normal direction of the inclined surface 6.
[0043]
Normal and already oriented moment M _B component force B to pivot the cross ridge portion 31 which is constrained to rotate the chip 1 which is cross ridge 31 drawn from the center of the bolt fixing holes 4 to the inclined surface 6 Since it is located on the rear side of the intersection point 34, it occurs counterclockwise when viewed from the top surface of the chip. The direction of the moment M _A that causes the component A to rotate the tip 1 with the cross ridge 32 as a fulcrum is from the intersection 35 with the normal line where the cross ridge 32 descends from the center of the bolt fixing through hole 4 to the restraint side 7a. Since it is located on the front end face side, it occurs counterclockwise when viewed from the top face of the chip. By obtaining a rotational moment in the counterclockwise direction from the two crossing ridges that are constrained first, the crossing ridge 33 is strongly pressed against the constraining wall surface of the chip pocket, and good blade edge position repeatability can be obtained. .
[0044]
As mentioned above, although embodiment of this invention was illustrated based on drawing, this invention is not limited to the said embodiment, It cannot be overemphasized that it can be set as arbitrary shapes unless it deviates from the objective of invention.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, the inner diameter machining tool of the present invention integrally projects the small-diameter bar-shaped portion from the peripheral surface of the flat-plate base portion, and provides the cutting edge at the tip of the small-diameter bar-shaped portion, It is an inner diameter machining tool in which a throw-away tip provided with a bolt fixing through hole is attached to a holder, and the flat plate-shaped base portion has a front end surface on the front side in the major axis direction of the small-diameter rod-shaped portion and a rear side surface. The rear end surface includes a constraining side surface on one side crossing the front end surface and the rear end surface, and a non-constraining side surface on the other side surface, and the rear end surface penetrates the bolt fixing in the major axis direction. a sloped surface formed on the rear side of the hole, the cutting insert, said intersection ridge portion between the restraining side and the front end surface, intersecting ridge portion and the inclined surfaces of the constraining side face and the inclined face At three points on the crossing ridge with the unconstrained side Since those constrained to the holder, when the chip around the bolt fixing through-hole worked force the rotating each crossover ridge is sufficiently exhibit the effect of the chip rotation inhibiting.
[0046]
As a result, even if the reference surface when restraining the throw-away tip to the holder is set to either the restraining side surface or the rear end surface of the throw-away tip, the force to push the cross ridge to the holder reference surface is strong, For this reason, it is firmly fixed to the holder, and it becomes difficult for the edge position accuracy to be out of order.
[0047]
Further, when the throw-away tip is lowered in a plan view from the center of the bolt fixing through hole toward the inclined surface, the perpendicular intersects the extended line of the inclined surface. In this case, since the inclined surface is formed on the rear side of the bolt fixing through hole in the major axis direction, a moment generated from a component force of bolt tightening from the bolt fixing through hole to the inclined surface is thrown away. The tip acts in the direction of pressing the restraint side surface, and the moment generated from the component of bolt tightening from the bolt fixing through hole to the restraint side surface acts in the direction of pressing the throw-away tip against the restraint side surface.
[0048]
Therefore, there is a tendency that the rotational force for pressing the throw-away tip toward the restraint side surface tends to increase, and the rotational force for pressing the throw-away tip against the holder reference surface can be reliably increased.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a plan view of a throw-away tip according to the present invention, and FIG. 1B is a view taken in the direction of arrow X in FIG.
2A is a plan view of an inner diameter machining tool using the throw-away tip of FIG. 1, and FIG. 2B is a Z arrow view of FIG.
FIGS. 3A and 3B are schematic explanatory views for illustrating the operation of the throw-away tip of FIG.
FIG. 4 is a plan view of a conventional throw-away tip.
5 is a plan view of an inner diameter machining tool using the conventional throw-away tip of FIG. 4. FIG.
FIGS. 6A and 6B are schematic explanatory views for illustrating the operation of the conventional throw-away tip of FIG.
[Explanation of symbols]
1: Throw-away tip 2: Flat base portion 3: Small-diameter rod-shaped portion 3a: Side relief surface 4: Bolt fixing through hole 5: Front end surface 6: Inclined surface 7a: Restraining side surface 7b: Unconstrained side surface 8: Cutting edge portion 9 : Rake face 21: inner diameter machining tool 22: holder 23: holder upper surface 24: chip pocket 25: chip seating surface 26: bolt 27: bolt fixing hole 31: cross ridge 32: cross ridge 33: cross ridge 34: Intersection 35 between the normal line descending from the center of the through hole to the rear end surface and the tangent line of the rear end surface: Intersection point between the normal line descending from the center of the through hole to the side surface of the constraining portion and the side surface of the constraining portion. Moment m31: Moment that suppresses tip rotation generated from the crossing ridge portion 31 m32: Moment that suppresses tip rotation generated from the crossing ridge portion 32 MA: Moment that occurs at the crossing ridge portion 32 at the fulcrum during bolt tightening -Ment MB: Moment generated at the cross ridge 31 at the fulcrum when tightening the bolt

Claims

A throw-away tip having a small-diameter rod-like portion integrally protruding from the peripheral surface of the flat-plate base portion, a cutting edge portion provided at the tip of the small-diameter rod-like portion, and a bolt fixing through hole provided in the central portion of the flat-plate base portion is provided. An inner diameter machining tool attached to a holder,
The flat base portion has a front end surface on the front side in the major axis direction of the small-diameter bar-shaped portion, a rear end surface on the rear side, a constraining side surface on one side crossing the front end surface and the rear end surface, and a non-restricting side surface on the other side surface. Each has a restraining side,
The rear end surface is an inclined surface formed on the rear side of the bolt fixing through hole in the major axis direction,
The throw-away tip, cross ridge portion between the restraining side and the front end surface, at three points of intersection ridge portion between the unconstrained side and crossing ridge portion and the inclined surfaces of the constraining side face and the inclined surface, An inner diameter machining tool characterized by being restrained by the holder.

The plan view of the throw-away tip, wherein when the perpendicular is lowered from the center of the bolt fixing through hole toward the inclined surface, the perpendicular intersects with an extended line of the inclined surface. The inner diameter machining tool according to 1.