JP3964712B2 - 文書管理システム、既読実証方法およびプログラム - Google Patents

文書管理システム、既読実証方法およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子文書の既読状況を適切に実証することのできる文書管理システム、既読実証方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、パソコン(パーソナルコンピュータ)等の利用者は、アプリケーションプログラムのインストールやインターネット上の電子商取引等を行う際に、表示装置に表示される契約書や同意書等の電子文書を読む機会がある。
このような電子文書は、利用者に同意や注意を促す大切な役目があるため、利用者に読んでもらうために、種々の工夫がなされている。
例えば、電子文書の内容を表示するウインドウ画面の一部に、「OK」や「NO」等のアイコンを表示する方式がある。この場合、利用者がマウスにより「OK」のアイコンをクリックすると、パソコン(プログラム処理)は、契約書や同意書等を読んだ(同意した)と判別し、続けてインストールや電子商取引等を開始することとなる。
【0003】
この他にも、利用者が契約書等を読んだことの確実性を高めるために、電子文書の内容をウインドウ画面内にてスクロール表示により一部だけ表示する方式もある。この場合、利用者がウインドウ画面をスクロールさせ、電子文書の内容を最後まで表示させた後でないと、「OK」のアイコン等が選択できないようにしている。そして、パソコン(プログラム処理)は、同様に、「OK」のアイコンがクリックされると、契約書や同意書等を読んだ(同意した)と判別し、続けてインストールや電子商取引等を開始する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電子文書を利用者に読んでもらうための上述したような工夫も、手慣れた利用者にとっては、あまりにも簡単な操作となるため、実際には、契約書や同意書等が読まれずに、無意識に操作されてしまうこととなる。
このため、現実に問題が生じた際に、契約書や同意書等を「読んだ」「読まない」と言う点が、紛争の争点となる場合も多かった。
【0005】
このような場合に、利用者が電子文書を読んだこと(電子文書の既読状況)を実証できれば、利用者も納得し、紛争を未然に防ぐことが期待できる。
【0006】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、電子文書の既読状況を適切に実証することのできる文書管理システム、既読実証方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る文書管理システムは、
演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成される文書管理システムであって、
前記表示部は、任意の文書ファイルの内容を表示
前記指示入力部は、前記表示に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を順次入力し
前記記憶部は、前記指示入力部により順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を順番に記憶し、
前記演算処理部は、
前記表示に表示された文書ファイルを識別する情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成と、
前記証拠情報生成により生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報を取得する一意情報取得と、
前記証拠情報生成により生成された証拠情報と、前記一意情報取得により取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成と、
ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成により生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付と、を備える、
とを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、表示は、任意の文書ファイル(例えば、契約書や同意書等)の内容を表示する。指示入力部は、表示に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を順次入力する。記憶部は、指示入力部により順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を順番に記憶する。演算処理部において、証拠情報生成は、表示に表示された文書ファイルを識別する情報(例えば、文書ID等)及び、記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する。一意情報取得は、証拠情報生成手段により生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報(例えばハッシュ値等)を取得する。証拠ファイル生成は、証拠情報生成により生成された証拠情報と、一意情報取得により取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する。電子証明書添付は、ファイルの正当性を証明する電子証明書を、証拠ファイル生成により生成された証拠ファイルに添付する。この結果、電子文書の既読状況を適切に実証することができる。
【0009】
前記証拠情報生成は、記記憶部から各既読箇所情報を順番に読み出すことにより、前記指示入力部により順次指示された複数の既読箇所を順番通りに特定する情報を含んだ証拠情報を生成してもよい。
【0010】
前記表示は、文書ファイルの内容を表示する際に前記記憶部に記憶された既読箇所情報に従って背景色を変化させ、既読箇所を判別可能に表示してもよい
【0011】
前記電子証明書添付により電子証明書が添付された証拠ファイルをネットワークを介して接続された外部記憶装置に向けて送信する送信を更に備えてもよい。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る文書管理システムは、
演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成される文書管理システムであって、
前記表示部は、所定の契約条件を規定する契約文書ファイルの内容を表示
前記指示入力部は、前記表示に表示された契約文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を順次入力し
前記記憶部は、前記指示入力部により順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を順番に記憶し、
前記演算処理部は、
前記表示に表示された契約文書ファイルを識別する識別情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成と、
前記証拠情報生成により生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まるハッシュ値を取得するハッシュ値取得と、
前記証拠情報生成により生成された証拠情報と、前記ハッシュ値取得により取得されたハッシュ値とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成と、
ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成により生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付と、を備える、
とを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、表示は、所定の契約条件を規定する契約文書ファイルの内容を表示する。指示入力部は、表示に表示された契約文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を順次入力する。記憶部は、指示入力部により順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を順番に記憶する。演算処理部において、証拠情報生成は、表示に表示された契約文書ファイルを識別する識別情報及び、記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する。ハッシュ値取得は、証拠情報生成により生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まるハッシュ値を取得する。証拠ファイル生成は、証拠情報生成により生成された証拠情報と、ハッシュ値取得により取得されたハッシュ値とを含んだ証拠ファイルを生成する。電子証明書添付は、ファイルの正当性を証明する電子証明書を、証拠ファイル生成により生成された証拠ファイルに添付する。この結果、電子文書の既読状況を適切に実証することができる。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る既読実証方法は、
演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成される文書管理システムにおける既読実証方法であって、
任意の文書ファイルの内容を前記表示部に表示する表示ステップと、
前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を、前記指示入力部より順次入力する指示入力ステップと、
前記指示入力ステップにて順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を前記記憶部に順番に格納する格納ステップと、
前記演算処理部が行う、前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイルを識別する情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成ステップと、
前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報を取得する一意情報取得ステップと、
前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報と、前記一意情報取得ステップにて取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成ステップと、
前記演算処理部が行う、ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成ステップにて生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、表示ステップは、任意の文書ファイル(例えば、契約書や同意書等)の内容表示部に表示する。指示入力ステップは、表示ステップにて表示部に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を、前記指示入力部より順次入力する。格納ステップは、指示入力ステップにて順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を記憶部に順番に格納する。証拠情報生成ステップは、表示ステップにて表示部に表示された文書ファイルを識別する情報(例えば、文書ID等)及び、記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報含んだ証拠情報を生成する。一意情報取得ステップは、証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報(例えばハッシュ値等)を取得する。証拠ファイル生成ステップは、証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報と、一意情報取得ステップにて取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する。電子証明書添付ステップは、ファイルの正当性を証明する電子証明書を、証拠ファイル生成ステップにて生成された証拠ファイルに添付する。この結果、電子文書の既読状況を適切に実証することができる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るプログラムは、
演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成されるコンピュータに、任意の文書ファイルの内容を前記表示部に表示する表示ステップと、前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を、前記指示入力部より順次入力する指示入力ステップと、前記指示入力ステップにて順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を前記記憶部に順番に格納する格納ステップと、前記演算処理部が行う、前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイルを識別する情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成ステップと、前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報を取得する一意情報取得ステップと、前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報と、前記一意情報取得ステップにて取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成ステップと、前記演算処理部が行う、ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成ステップにて生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる文書管理システムについて、以下図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、この発明の実施の形態に適用される文書管理システムの構成の一例を示すブロック図である。図示するように、このシステムは、利用者端末1と、ICカード2とから構成される。なお、利用者端末1は、内部にICカード2が装着可能となっている。
【0019】
演算処理部11は、CPU(Central Processing Unit)及び周辺LSI(Large Scale Integration)等からなり、利用者端末1全体を制御する。具体的に演算処理部11は、ハードディスク12から所定の電子文書を読み出し、画像処理部15を制御して表示データを生成する。そして、生成した表示データを表示部16に表示させながら、指示入力部14を介して利用者から指示される既読箇所(利用者が電子文書を読んだ箇所)の指定を受ける。その際、指定された既読箇所に対応して、表示部16に表示される電子文書の背景色等を変化させる。
演算処理部11は、指示入力部14からの入力に従って、既読箇所を規定する情報をメモリ13に順次記憶する。
演算処理部11は、メモリ13に記憶した既読箇所情報から証拠ファイルを生成し、そして、ハッシュ値及び電子証明書を証拠ファイルに添付する。
【0020】
ハードディスク12は、所定容量の磁気ディスク等からなり、後述する証拠ファイル生成処理のアプリケーションプログラム等を記憶する。なお、ハードディスク12には、所定のOSが導入されており、演算処理部11が実行するこのOS上にて、後述する証拠ファイル生成処理等が実行される。
また、ハードディスク12は、契約書や同意書等の電子文書を予め記憶する。
【0021】
メモリ13は、RAM(Random Access Memory)等からなり、演算処理部11が後述する証拠ファイル生成処理等を実行する際に必要となる情報等を記憶する。
例えば、メモリ13は、利用者が電子文書を読んだ位置情報等を示す既読箇所情報を記憶する。
【0022】
指示入力部14は、キーボードやマウス等からなり、利用者に操作され、所定の指示情報等を入力する。例えば、指示入力部14は、利用者の操作に従って、表示部16に表示される電子文書の内容(文章や図形等)をなぞり、利用者が電子文書を読んだ箇所を示す既読箇所を入力する。
【0023】
画像処理部15は、グラフィックコントローラ等からなり、演算処理部11に制御され、表示部16に表示すべき所定の画像データを生成する。例えば、画像処理部15は、電子文書に従って表示データを生成する。
【0024】
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、画像処理部15により生成された表示データに従って、所定の画像等を表示する。
【0025】
インタフェース17は、PCMCIAカードインタフェース等からなり、利用者端末1内に装着されるICカード2との接続を実現すると共に、演算処理部11に制御され、ICカード2とのネゴシエーション等を行った後に、所定の情報をICカード2から読み出す。
【0026】
ICカード2は、ICチップが埋設されたカード型の記憶媒体である。このICチップは、例えば、CPUと、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)とを含んで構成される。そして、EEPROMには、秘密鍵及び公開鍵を規定する鍵データ等が記憶されている。
【0027】
以下、この発明の実施の形態にかかる利用者端末1の動作について、図2を参照して説明する。図2は、演算処理部11が実行する証拠ファイル生成処理を説明するためのフローチャートである。なお、鍵データ等を記憶したICカード2は、利用者端末1に装着されているものとする。
この証拠ファイル生成処理は、例えば、アプリケーションプログラムのインストールやインターネット上の電子商取引等を行う際に、自動的に開始される。
【0028】
まず、演算処理部11は、対象の電子文書をハードディスク12から読み出す(ステップS11)。すなわち、インストールや電子商取引等に対応した電子文書がハードディスク12から読み出される。
【0029】
演算処理部11は、メモリ13内に確保される既読箇所情報を展開するエリアをクリアする(ステップS12)。
【0030】
演算処理部11は、初期の表示範囲又は、指示入力部14から指示される表示範囲に対応して、電子文書から表示データを生成する(ステップS13)。
【0031】
演算処理部11は、指示入力部14から既読箇所の指定があるか否かを判別する。(ステップS14)。すなわち、利用者が電子文書を読んだ箇所を示す既読箇所が指示入力部14から入力されたか否かを判別する。
【0032】
演算処理部11は、既読箇所の指定がないと判別すると、後述するステップS17に処理を進める。一方、既読箇所の指定があったと判別した場合に、演算処理部11は、既読箇所情報を生成し、既読箇所情報に対応する箇所の背景色を変化させる(ステップS15)。すなわち、演算処理部11は、既読箇所に対応する位置情報等からなる既読箇所情報を生成し、表示部16に表示されている電子文書の内容(文章や図形等)の背景色を適宜変化させる。
【0033】
演算処理部11は、メモリ13に生成した既読箇所情報をセットする(ステップS16)。すなわち、演算処理部11は、既読箇所に対応する位置情報等からなる既読箇所情報をセットする。
なお、演算処理部11は、既読箇所情報を順次メモリ13に格納する。つまり、メモリ13には、指示入力部14から順次指定された複数の既読箇所を順番通りに特定できるように、既読箇所情報が格納される。
【0034】
演算処理部11は、指示入力部14から終了指示が入力されたか否かを判別する。(ステップS17)。すなわち、利用者により、表示部16に表示された電子文書を閉じる指示等が入力されたか否かを判別する。
【0035】
演算処理部11は、終了指示が入力されていないと判別すると、ステップS13に処理を戻し、上述のステップS13〜S17の処理を繰り返し実行する。
一方、終了指示が入力されたと判別した場合、演算処理部11は、メモリ13から既読箇所情報を読み出し、証拠ファイルを生成する(ステップS18)。すなわち、指示入力部14から指定され、メモリ13に順次格納されていた既読箇所情報から証拠ファイルを生成する。
その際、演算処理部11は、電子文書を識別するための情報(例えば、文書ID等)を含めて、証拠ファイルを生成する。
【0036】
演算処理部11は、生成した証拠ファイルに対してハッシュ計算を行い、得られたハッシュ値を証拠ファイルに添付する(ステップS19)。すなわち、演算処理部11は、全ての既読箇所情報が含まれる証拠ファイルに対してハッシュ計算を行い、一意的に定まるハッシュ値を求める。そして、既読箇所情報及びハッシュ値を含んだ証拠ファイルを生成する。
【0037】
演算処理部11は、電子証明書を生成し、生成した電子証明書を証拠ファイルに添付する(ステップS20)。例えば、演算処理部11は、ICカード2に記憶される秘密鍵等に従って、電子証明書を生成する。この電子証明書は、正当な利用者が、正当なプロセスに基づいて証拠ファイルを生成したことを証明する電子証明書となる。
【0038】
このように、図2に示す証拠ファイル生成処理により、契約書や同意書等の電子文書が、利用者に読まれた箇所を示す既読箇所情報を含んだ証拠ファイルが生成され、そして、正当な利用者により、正当なプロセスに基づいて証拠ファイルが生成されたことを証明する電子証明書が添付される。
また、証拠ファイルにハッシュ値が含まれているため、証拠ファイルの改竄の有無も検出可能となる。つまり、証拠ファイルの既読箇所情報等に対してハッシュ計算を行いハッシュ値を求める。そして、求めたハッシュ値と証拠ファイルに含まれているハッシュ値とが一致しない場合に、証拠ファイルの改竄が検出されることになる。
この結果、電子文書の既読状況を適切に実証することができる。
【0039】
また、上記の実施の形態では、利用者端末1と、ICカード2とからなる文書管理システムについて説明したが、文書管理システムの構成は、適宜変更可能である。
例えば、図3に示すように、利用者端末1(内部にICカード2が装填されている)と、原本性保証保管装置3とが、LAN(Local Area Network)9を介して接続されて構成されてもよい。
【0040】
図3に示す利用者端末1は、図1に示す利用者端末1と同じ構成である。
また、原本性保証保管装置3は、原本管理サーバ31と、原本管理DB32とから構成される。
原本管理サーバ31は、CPU、メモリ、及び、LANユニット等を備えた所定のサーバ機器からなる。原本管理サーバ31は、LAN9を介して利用者端末1から送られる証拠ファイル等を受信し、原本管理DB32に記憶させる。
なお、原本管理サーバ31は、自己のメモリ(不揮発性メモリ等)に利用者端末1等の物理アドレス(MACアドレス等)を記憶し、LAN9を介して電子文書の供給(書き込み)及び、読み出しが許可されている機器を適宜判別している。
【0041】
原本管理DB32は、ハードディスク等からなり、利用者端末1から送られる証拠ファイル等を記憶する。
【0042】
すなわち、図3に示す構成の文書管理システムでは、利用者端末1にて生成された証拠ファイルが原本管理DB32に安全に記憶される。この結果、電子文書の既読状況を適切に実証することができる。
【0043】
上記の実施の形態では、図2に示す証拠ファイル生成処理にて、表示部16に表示される電子文書の内容(文章や図形等)について、既読箇所情報に対応して背景色を変化させたが、利用者が判別可能であれば、既読箇所を明らかにする手法は任意である。例えば、下線を記したり、所定の記号を表示したりしてもよい。
【0044】
なお、この発明の実施の形態にかかる利用者端末は、専用機器によらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述のいずれかを実行するためのプログラムを格納した媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM等)から当該プログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行する利用者端末を構成することができる。
【0045】
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給してもよい。一例を挙げると、通信ネットワークの掲示板(BBS)に当該プログラムを掲示し、これをネットワークを介して搬送波に重畳して配信する。
そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子文書の既読状況を適切に実証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る文書管理システムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る証拠ファイル生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る文書管理システムの構成の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 利用者端末
2 ICカード
9 LAN
11 演算処理部
12 ハードディスク
13 メモリ
14 指示入力部
15 画像処理部
16 表示部
17 インタフェース

Claims (7)

  1. 演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成される文書管理システムであって、
    前記表示部は、任意の文書ファイルの内容を表示
    前記指示入力部は、前記表示に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を順次入力し
    前記記憶部は、前記指示入力部により順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を順番に記憶し、
    前記演算処理部は、
    前記表示に表示された文書ファイルを識別する情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成と、
    前記証拠情報生成により生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報を取得する一意情報取得と、
    前記証拠情報生成により生成された証拠情報と、前記一意情報取得により取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成と、
    ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成により生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付と、を備える、
    とを特徴とする文書管理システム。
  2. 前記証拠情報生成は、記記憶部から各既読箇所情報を順番に読み出すことにより、前記指示入力部により順次指示された複数の既読箇所を順番通りに特定する情報を含んだ証拠情報を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
  3. 前記表示は、文書ファイルの内容を表示する際に前記記憶部に記憶された既読箇所情報に従って背景色を変化させ、既読箇所を判別可能に表示する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の文書管理システム。
  4. 前記電子証明書添付により電子証明書が添付された証拠ファイルをネットワークを介して接続された外部記憶装置に向けて送信する送信を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の文書管理システム。
  5. 演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成される文書管理システムであって、
    前記表示部は、所定の契約条件を規定する契約文書ファイルの内容を表示
    前記指示入力部は、前記表示に表示された契約文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を順次入力し
    前記記憶部は、前記指示入力部により順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を順番に記憶し、
    前記演算処理部は、
    前記表示に表示された契約文書ファイルを識別する識別情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成と、
    前記証拠情報生成により生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まるハッシュ値を取得するハッシュ値取得と、
    前記証拠情報生成により生成された証拠情報と、前記ハッシュ値取得により取得されたハッシュ値とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成と、
    ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成により生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付と、を備える、
    とを特徴とする文書管理システム。
  6. 演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成される文書管理システムにおける既読実証方法であって、
    任意の文書ファイルの内容を前記表示部に表示する表示ステップと、
    前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を、前記指示入力部より順次入力する指示入力ステップと、
    前記指示入力ステップにて順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を前記記憶部に順番に格納する格納ステップと、
    前記演算処理部が行う、前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイルを識別する情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成ステップと、
    前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報を取得する一意情報取得ステップと、
    前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報と、前記一意情報取得ステップにて取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成ステップと、
    前記演算処理部が行う、ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成ステップにて生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付ステップと、
    を備えることを特徴とする既読実証方法。
  7. 演算処理部、記憶部、指示入力部、及び、表示部を含んで構成されるコンピュータに、任意の文書ファイルの内容を前記表示部に表示する表示ステップと、前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイル中において利用者により任意に指定される既読箇所についての指示情報を、前記指示入力部より順次入力する指示入力ステップと、前記指示入力ステップにて順次入力された指示情報に基づいて、既読箇所を特定するための位置情報を含んだ既読箇所情報を前記記憶部に順番に格納する格納ステップと、前記演算処理部が行う、前記表示ステップにて前記表示部に表示された文書ファイルを識別する情報及び、前記記憶部から順番に読み出した各既読箇所情報を含んだ証拠情報を生成する証拠情報生成ステップと、前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報に対してハッシュ計算を行い、一意的に定まる一意情報を取得する一意情報取得ステップと、前記演算処理部が行う、前記証拠情報生成ステップにて生成された証拠情報と、前記一意情報取得ステップにて取得された一意情報とを含んだ証拠ファイルを生成する証拠ファイル生成ステップと、前記演算処理部が行う、ファイルの正当性を証明する電子証明書を、前記証拠ファイル生成ステップにて生成された証拠ファイルに添付する電子証明書添付ステップと、を実行させるためのプログラム。
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