JP3963184B2 - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、入力信号に対してクラス分類に応じた適応処理を施す信号処理装置及び信号処理方法に関する。
従来、標準解像度(以下、SDという。)信号から高解像度(以下、HDという。)信号へ、アップコンバートする画像信号変換装置は、図10に示すような装置であった。すなわち、従来の画像信号変換装置の入力端子120から入力されたSD信号は、水平補間フィルタ121により水平方向の画素数が2倍とされ、垂直補間フィルタ122により垂直方向のライン数が2倍とされ、出力端子123からHD信号として出力されていた。
しかし、上記従来の画像信号変換装置から出力される信号は、単に補間された信号に過ぎず、解像度は入力されたSD信号と何ら変わらなかった。そこで、本件出願人は、下記特許文献1の明細書及び図面にて、単に補間するのではなく、既知のHD信号から学習を行うことによって、予測式の予測係数を用いてSD信号からHD信号へアップコンバートできる画像信号変換装置を提案した。
この画像信号変換装置は、図11に示すような構成とされていた。先ず、入力端子130から入力されたSD信号は、ブロック化回路131に供給されブロック単位のデータがSD画像中から取り出され、適応ダイナミックレンジ符号化(Adaptive Dynamic Range Coding、以下、ADRCという。)回路132と予測演算回路135に供給される。ADRC符号化は、VTR向け高能率符号化用に開発された適応的再量子化法であり、信号レベルの局所的な代表値を短い語長で効率的に表現できる。このADRC符号化回路132では、供給されたブロック単位のデータに例えば1ビットADRC符号化処理を施し、クラスを決定する。クラスコード発生回路133では、決定されたクラスに対応するクラスコードを発生し、このクラスコードを予測係数メモリ134にアドレスとして供給する。予測係数メモリ134は、上記アドレスに応じたクラスの予測係数を予測演算回路135に供給する。予測演算回路135は、ブロック化回路131から供給されたブロック単位のデータに、予測係数メモリ134からの予測係数を用いた予測式による演算を施し、推定HDデータを出力端子136から出力する。
すなわち、この画像信号変換装置は、ADRC符号化回路132と、クラスコード発生回路133と、予測係数メモリ134と予測演算回路135にてクラス分類適応処理装置を構成し、SD信号をHD信号にアップコンバートする。
特開平07−075066号公報
ところで、上記図11に示したような画像信号変換装置のADRC符号化回路132と、クラスコード発生回路133と、予測係数メモリ134と予測演算回路135で構成されるクラス分類適応処理装置では、波形パターン分類、すなわちクラス分類することによって暗示的に周波数帯域別の処理がなされていたものの、周波数帯域の違いによって信号変化の特性が全く異なる信号に対して、有効に動作させることができなかった。
そこで、本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、扱う信号の周波数帯域が違うことにより信号変化の特性が全く異なった信号に対しても、クラス分類に応じた適応処理を有効に動作させることができる信号処理装置及び信号処理方法の提供を目的とする。
本発明に係る信号処理装置は、入力信号を補間する補間手段と、上記補間手段で補間された入力信号の周波数帯域を複数の帯域に分割する複数の周波数帯域分割手段と、それぞれの周波数帯域分割手段に対応した選択パターンを有し、上記複数の周波数帯域分割手段の出力信号のうち、上記選択パターンで選択されたデータに基づいて各クラス分類情報信号を出力する複数のクラス分類手段と、予め学習により獲得されたクラス毎の適応フィルタ係数を格納する適応フィルタ係数記憶手段と、上記適応フィルタ係数記憶手段から上記各クラス分類情報信号に対応して供給された適応フィルタ係数を用いて、上記周波数帯域分割手段により周波数帯域が分割された入力信号に適応フィルタ処理をそれぞれ施す複数の適応フィルタ手段とを有することにより上記課題を解決する。
上記クラス分類手段は、適応ダイナミックレンジ符号化手段であることが好ましい。また、上記入力信号は、動画信号であることが好ましい。また、上記入力信号は、多重サブサンプリングエンコード方式のデコーダにおける動画信号であることが好ましい。
本発明に係る信号処理方法は、入力信号を補間する補間工程と、上記補間工程で補間された入力信号の周波数帯域を複数の帯域に分割する複数の周波数帯域分割工程と、それぞれの周波数帯域分割工程に対応した選択パターンを有し、上記複数の周波数帯域分割工程の出力信号のうち、上記選択パターンで選択されたデータに基づいて各クラス分類情報信号を出力する複数のクラス分類工程と、予め学習により獲得されたクラス毎の適応フィルタ係数が格納された適応フィルタ係数記憶手段から上記各クラス分類情報信号に対応して供給された適応フィルタ係数を用いて、上記周波数帯域分割工程により周波数帯域が分割された入力信号に適応フィルタ処理をそれぞれ施す複数の適応フィルタ工程とを有することにより上記課題を解決する。
上記クラス分類工程は、適応ダイナミックレンジ符号化処理を用いて上記クラス分類情報信号を出力することが好ましい。
本発明に係る信号処理装置によれば、補間手段によって補間された入力信号の周波数帯域を、複数の周波数帯域分割手段が複数の帯域に分割し、複数のクラス分類手段が上記それぞれの周波数帯域分割手段に対応した選択パターンを有し、上記複数の周波数帯域分割手段の出力信号のうち、上記選択パターンで選択されたデータに基づいて各クラス分類情報信号を出力し、予め学習により獲得されたクラス毎の適応フィルタ係数を格納する適応フィルタ係数記憶手段から適応フィルタ手段が上記各クラス分類情報信号に対応して供給された適応フィルタ係数を用いて上記周波数帯域分割手段により周波数帯域が分割された入力信号に適応フィルタ処理をそれぞれ施すので、扱う信号の周波数帯域が違うことにより信号変化の特性が全く異なった信号に対しても、高精度のクラス分類適応処理を施すことができる。
本発明に係る信号処理方法によれば、補間工程によって補間された入力信号の周波数帯域を、複数の周波数帯域分割工程が複数の帯域に分割し、複数のクラス分類工程が上記それぞれの周波数帯域分割工程に対応した選択パターンを有し、上記複数の周波数帯域分割工程の出力信号のうち、上記選択パターンで選択されたデータに基づいて各クラス分類情報信号を出力し、予め学習により獲得されたクラス毎の適応フィルタ係数を格納する適応フィルタ係数記憶手段から適応フィルタ工程が上記各クラス分類情報信号に対応して供給された適応フィルタ係数を用いて上記周波数帯域分割工程により周波数帯域が分割された入力信号に適応フィルタ処理をそれぞれ施すので、扱う信号の周波数帯域が違うことにより信号変化の特性が全く異なった信号に対しても、高精度のクラス分類適応処理を施すことができる。
以下、本発明に係る信号処理装置及び信号処理方法の好ましい実施例を図面を参照しながら説明する。この実施例は、サブサンプリングにより伝送情報量を圧縮するような高解像度ビデオ信号のデコーダ、例えばハイビジョン信号の圧縮方式である多重サブサンプリングエンコード(Multiple Sub-Nyquist-Sampling Encoding:MUSE)方式のデコーダの要部に適用されるクラス分類適応処理装置である。
先ず、この実施例のクラス分類適応処理装置を説明する前に、多重サブサンプリングエンコード方式のエンコーダ及びデコーダの主要部を図1乃至図4を参照しながら説明しておく。図1には多重サブサンプリングエンコード方式のエンコーダの主要部を示す。このエンコーダの主要部には、入力端子1、2及び3を介して、図示しないA/D変換器によってディジタル信号に変換され、図示しないマトリクス演算回路によって形成された高解像度(以下、HDという。)信号のY(輝度)信号、Pr(R−Y成分)信号及びPb(B−Y成分)信号が供給される。
入力端子1を介したY信号は、フィールド間前置フィルタ4に供給される。このフィールド間前置フィルタ4に対して、フィールドオフセットサブサンプリング回路5、ローパスフィルタ6及びサンプリング周波数変換回路7(図中、48→32と記す。)が接続される。フィールドオフセットサブサンプリング回路5は、フィールド間でサブサンプリングの位相を1画素ずらすもので、その出力がローパスフィルタ8に供給される。原Y信号のサンプリング周波数は例えば48.6MHzで、フィールドオフセットサブサンプリング回路5のサンプリング周波数が例えば24.3MHzで、ローパスフィルタ8によって、例えば12.15MHz以上の周波数成分が除去されるとともに、データが補間されてサンプリング周波数が48.6MHzに戻される。
ローパスフィルタ8に対して、サンプリング周波数変換回路9(図中、48→32と記す。)が接続される。このサンプリング周波数変換回路9は、サンプリング周波数を例えば32.4MHzに変換する。このサンプリング周波数変換回路9の出力信号は、TCI(Time Compressed Integration)スイッチ10に供給される。フィールドオフセットサブサンプリング回路5からサンプリング周波数変換回路9までの信号路は、静止領域の処理のために設けられている。
帯域制限用のローパスフィルタ6に対してサンプリング周波数変換回路11(図中、48→32と記す。)が接続され、例えば48.6MHzから32.4MHzへサンプリング周波数が変換される。このサンプリング周波数変換回路11の出力がTCIスイッチ12に供給される。TCIスイッチ12からの信号が2次元サブサンプリングフィルタ16を介して混合回路17に供給される。ローパスフィルタ6から2次元サブサンプリングフィルタ16に至る信号路が動き領域の処理のために設けられている。混合回路17では、2次元サブサンプリングフィルタ16の出力信号とTCIスイッチ10の出力信号とが混合される。
サンプリング周波数変換回路7(図中、48→32と記す。)に対しては、動きベクトル検出回路13が接続される。動きベクトル検出回路13に対して、動きフィルタ14及び動き検出回路15が接続される。動きフィルタ14には、サンプリング周波数変換回路11の出力信号も供給される。動きフィルタ14の出力が動き検出回路15に供給される。動き検出回路15での検出結果(動き量)に基づいて混合回路17の混合比を制御する制御信号が生成される。
入力端子2、3からの色差信号Pr、Pbは垂直ローパスフィルタ21、22をそれぞれ介して線順次化回路23に供給される。線順次化回路23からの線順次色信号はローパスフィルタ24に供給され、7MHz以上の成分が除去され、そして、フィールドオフセットサブサンプリング回路26に供給される。線順次色信号は帯域制限用のローパスフィルタ25を介してフィールドオフセットサブサンプリング回路27に供給される。フィールドオフセットサブサンプリング回路27に対して時間圧縮回路28が接続されている。
ローパスフィルタ24及びフィールドオフセットサブサンプリング回路26は、静止領域用の処理回路であり、ローパスフィルタ25、フィールドオフセットサブサンプリング回路27及び時間圧縮回路28は、動き領域用の処理回路である。フィールドオフセットサブサンプリング回路26及び時間圧縮回路28の出力信号がTCIスイッチ10及び12へそれぞれ供給され、上述のように処理された輝度信号成分と時間軸多重化される。
混合回路17の出力信号はフレームラインオフセットサブサンプリング回路31に供給される。ここでのサブサンプリングのパターンは、フレーム間及びライン間で反転され、また、サンプリング周波数が例えば16.2MHzとされる。フレームラインオフセットサブサンプリング回路31の出力信号は伝送用ガンマ補正回路32を介して多重サブサンプリングエンコード方式のフォーマット化回路33に供給される。図では省略されているが、時間軸圧縮されたオーディオ信号、同期信号、VIT信号等はフォーマット化回路33に加えられ、出力端子34から約8MHzの多重サブサンプリングエンコード信号が取り出される。
上述の多重サブサンプリングエンコード方式のエンコーダのサブサンプリングについて、図2を参照して概略的に説明する。図2では、静止領域の処理が上側に示され、動き領域の処理が下側に示されている。すなわち、図1の各点の信号に関して、そのサンプリング状態を図2に示している。また、色信号の処理は、輝度信号Yと同様であるため、その説明を省略する。フィールドオフセットサブサンプリング回路5の入力(A点)からディジタルY信号が供給され、フィールド毎にサンプリング位相が1画素ずれたパターンでサブサンプリングされた出力信号がB点に発生する。
ローパスフィルタ12の出力(C点)には、補間された信号(サンプリング周波数が48.6MHz)が発生する。サンプリング周波数変換回路9の出力(D点)もサンプリング周波数が32.4MHzに変換された信号が現れる。一方、ローパスフィルタ6の入力(a点)には、A点と同様のディジタルY信号が供給される。動き領域では、フィールドオフセットサブサンプリングがなされず、サンプリング周波数変換回路11の出力(b点)には、D点と同様のY信号が発生する。
静止領域及び動き領域のそれぞれの処理を受けたY信号が混合回路17で混合され、混合回路17の出力がフレームラインオフセットサブサンプリング回路31に供給される。このフレームラインオフセットサブサンプリング回路31の出力(E点)では、フレーム間及びライン間で水平方向に1画素のオフセットを持つようにサンプリングされた出力信号が発生する。
図3には本発明の実施例となるクラス分類適応処理装置を適用できる多重サブサンプリングエンコード方式のデコーダの主要部を示す。このデコーダの主要部には、受信されベースバンド信号に変換され、ディジタル信号に変換された多重サブサンプリングエンコード信号と、動きベクトルとが入力される。多重サブサンプリングエンコード信号は、フレーム間補間回路41、フィールド間補間回路42及び動き部分検出回路43にそれぞれ供給される。動き部分検出回路43によって、動き領域を検出し、動き領域と静止領域との処理がそれぞれなされた信号の混合比が制御される。
すなわち、静止領域では、フレーム間補間回路41により1フレーム前の画像データを使用したフレーム間補間がなされる。ただし、カメラのパンニングのように、画像の全体が動く時には、コントロール信号として伝送される動きベクトルに応じて1フレーム前の画像を動かして重ね合わせる処理がなされる。フレーム間補間回路41の出力信号がローパスフィルタ44、サンプリング周波数変換回路45、フィールドオフセットサブサンプリング回路46及びフィールド間補間回路47を介して混合回路48に供給される。フィールドオフセットサブサンプリング回路46からは、例えば24.3MHzのサンプリング周波数の信号が得られる。
動き領域では、フィールド内補間回路42によって、空間的補間がなされる。フィールド内補間回路42に対して、32.4MHzから48.6MHzへのサンプリング周波数変換回路49が接続され、その出力信号が混合回路48に供給される。この混合回路48の混合比は、動き部分検出回路43の出力信号により制御される。混合回路48の出力信号が図示しないが、TCIデコーダに供給され、Y、Pr、Pbの各信号に分離される。さらに、D/A変換され、逆マトリクス演算され、ガンマ補正がされてからR、G、B信号が得られる。
上述のデコーダの処理を図4のサンプリングパターンを参照して概略的に説明する。入力信号(E点)のサンプリング状態は、上述のエンコーダの出力(E点)と同一である。静止領域ではフレーム間補間回路4が介され、その出力(F点)で間引き画素が補間されたビデオ信号が生じる。サンプリング周波数変換回路45(G点)では、サンプリング周波数が48.6MHzに変換されたビデオ信号が現れる。
フィールドオフセットサブサンプリング回路46の出力(H点)では、フィールド毎に1画素ずれたオフセットサンプリングがなされた信号が発生する。次のフィールド間補間回路47の出力(I点)に画素が補間された信号が生じる。これが混合回路48に供給される。動き領域の処理のためのフィールド内補間回路42の出力(f点)にフィールド内の画素により補間されたビデオ信号が発生する。サンプリング周波数変換回路49によって、その出力(h点)には、48.6MHzのサンプリング周波数のビデオ信号が発生する。これが混合回路48に供給される。
この多重サブサンプリングエンコード方式のデコーダでは、静止領域及び動き領域に関して補間とサブサンプリング処理が施される。ここで、本実施例のクラス分類適応処理装置は、フィールド内補間回路42に適用できる。すなわち、本実施例のクラス分類適応処理装置は、図5に示すように、碁の目抜きされた状態で供給された多重サブサンプリングエンコード動画信号を碁の目補間してフィールド内補間する補間処理部51からの補間多重サブサンプリングエンコード動画信号に、クラス分類適応処理を施してアップコンバージョンするクラス分類適応処理装置52である。
図6に、本実施例のクラス分類適応処理装置52の詳細な構成を示す。
補間処理部51によって補間された後の多重サブサンプリングエンコード動画信号は、該多重サブサンプリングエンコード動画信号の周波数帯域を複数の帯域に分割する複数の周波数帯域分割手段であるローパスフィルタ(以下、LPFという。)61、ハイパスフィルタ(以下、HPFという。)62及びHPF63により3種類の周波数帯域に分けられる。LPF61は、図7の(A)に示すような積和核(フィルタ係数)を有している。また、HPF62は、図7の(B)に示すようなフィルタ係数を有している。また、HPF63は、図7の(C)に示すようなフィルタ係数を有している。
LPF61のLPF出力は、クラス分類部64及び適応フィルタ70に供給される。また、HPF62のHPF出力は、クラス分類部65及び適応フィルタ71に供給される。また、HPF63のHPF出力は、クラス分類部66及び適応フィルタ72に供給される。ここで、クラス分類部64、65及び66は、上記複数の周波数帯域分割手段であるLPF61、HPF62及びHPF63からの出力信号から、該LPF61、HPF62及びHPF63のフィルタ係数に対応した選択パターンでデータを選択し、その選択データに基づいて各クラス分類情報信号であるクラスコードを出力する。このクラス分類部64、65及び66は、例えば1ビット適応ダイナミックレンジ符号化(Adaptive Dynamic Range Coding、以下、ADRCという。)回路である。ADRC符号化は、画像の局所的な相関を利用してレベル方向の冗長度を適応的に除去するものである。
このクラス分類部64、65及び66の動作を図8を参照しながら説明する。この図8はブロック内での各クラス分類のためのサンプリングパターンであるクラス分類用の画素選択パターンを示すものである。この画素選択パターンは、図7の(A)、図7の(B)及び図7の(C)に示したLPF61、HPF62及びHPF63のフィルタ係数に対応した選択パターンとなっている。先ず、クラス分類部64である1ビットADRC符号化回路は、図8の(A)に示す画素選択パターンで画素領域内から画素を取り出して1ビットADRC符号化処理を行う。また、クラス分類部65である1ビットADRC符号化回路は、図8の(B)に示す画素選択パターンで画素領域内から画素を取り出して1ビットADRC符号化処理を行う。また、クラス分類部66である1ビットADRC符号化回路は、図8の(C)に示す画素選択パターンで画素領域内から画素を取り出して1ビットADRC符号化処理を行う。
ここで、上記1ビットADRC符号化回路の構成を図9に示す。1ビットADRC符号化回路は、図8に示すような各所定の画素選択パターンで選択された補間多重サブサンプリングエンコード動画信号である各画素データの最大(MAX)値を算出するMAX計算部81と、上記各画素データの最小(MIN)値を算出するMIN計算部82と、上記MAX値と上記MIN値から上記各画素データのダイナミックレンジDRを算出するDR計算部83と、上記MIN値を上記各画素データから減算した後、該減算値を上記ダイナミックレンジDRで除算して、上記各画素データを正規化する正規化部84と、この正規化部84からの各正規化値と所定のしきい値とを比較し、1画素当り1ビットの2値化信号とし、計9ビット又は5ビットを割り当てるビット割り当て部85とを有する。このビット割り当て部85では、上記所定のしきい値を例えば0.5とし、上記各正規化値が上記しきい値以上である場合には2値化信号“1”を、上記各正規化値が上記しきい値より小さい場合には2値化信号“0”を、上記所定の領域内で割り当て、上記選択パターンに対応した9ビット又は5ビットの割り当て出力であるクラスコードを出力する。
このため、クラス分類部64は、LPF61によって得られた周波数帯域に適したクラスコードを適応フィルタ係数用ROM67にアドレス信号として供給する。また、クラス分類部65もHPF62によって得られた周波数帯域に適したクラスコードを適応フィルタ係数用ROM68にアドレス信号として供給する。また、クラス分類部66もHPF63によって得られた周波数帯域に適したクラスコードを適応フィルタ係数用ROM69にアドレス信号として供給する。
ここで、適応フィルタ係数用ROM67、68及び69には、予め学習により作成された適応フィルタ係数が格納されている。そして、この適応フィルタ係数用ROM67、68及び69の内の適応フィルタ係数用ROM67は、クラス分類部64から供給されるクラスコードによりアドレスを決定されて、そのクラスに対応する適応フィルタ係数を適応フィルタ70に出力する。また、適応フィルタ係数用ROM68は、クラス分類部65から供給されるクラスコードによりアドレスを決定されて、そのクラスに対応する適応フィルタ係数を適応フィルタ71に出力する。また、適応フィルタ係数用ROM69は、クラス分類部66から供給されるクラスコードによりアドレスを決定されて、そのクラスに対応する適応フィルタ係数を適応フィルタ72に出力する。
適応フィルタ70には、LPF61を介して周波数帯域制限された多重サブサンプリングエンコード動画信号も供給されている。したがって、この適応フィルタ70は、LPF61を介して周波数帯域制限された多重サブサンプリングエンコード動画信号に適応フィルタ係数用ROM67から供給される適応フィルタ係数を用いて適応フィルタ処理を施す。そして、この適応フィルタ70は、適応フィルタ処理出力を混合部73に入力する。同様に、適応フィルタ71は、HPF62を介して周波数帯域制限された多重サブサンプリングエンコード動画信号に適応フィルタ係数用ROM68から供給される適応フィルタ係数を用いて適応フィルタ処理を施し、その適応フィルタ処理出力を混合部73に入力する。同様に、適応フィルタ72もHPF63を介して周波数帯域制限された多重サブサンプリングエンコード動画信号に適応フィルタ係数用ROM69から供給される適応フィルタ係数を用いて適応フィルタ処理を施し、その適応フィルタ処理出力を混合部73に入力する。ここで、各適応フィルタ係数用ROM67、68及び69と各適応フィルタ70、71及び72とは、それぞれクラスコードに応じて適応的に目的とする出力信号を出力する信号出力手段を形成している。
混合部73は、上記3つの適応フィルタ処理出力を混合して、アップコンバージョンされた多重サブサンプリングエンコード動画信号を出力する。以上より、本実施例のクラス分類適応処理装置は、LPF61、HPF62及び63を介し3つの帯域に分割された入力信号に応じて、クラス分類部64、65及び66が各クラスコードを出力し、適応フィルタ係数用ROM67、68及び69と適応フィルタ70、71及び72のそれぞれからなる信号出力手段が上記各クラスコードに応じて適応的に目的とする出力信号を出力するので、扱う信号の周波数の違いによっても、高精度のクラス分類適応処理を行うことができる。
なお、本発明に係る信号処理装置及び信号処理方法は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、例えば上記クラス分類手段は、離散コサイン変換、ベクトル量子化あるいは予測符号化の各手段を適用してもよい。
多重サブサンプリングエンコード方式のエンコーダの部分的なブロック図である。 多重サブサンプリングエンコード方式のエンコーダのサブサンプリングを説明するための図である。 本発明の実施例のクラス分類適応処理装置を適用できる多重サブサンプリングエンコード方式のデコーダの部分的なブロック図である。 多重サブサンプリングエンコード方式のデコーダの補間処理を説明するための図である。 本発明の実施例のクラス分類適応処理装置を概略的に説明するための図である。 本発明の実施例のクラス分類適応処理装置の詳細なブロック図である。 周波数帯域分割手段となる各フィルタのフィルタ係数を示す図である。 クラス分類手段となる各クラス分類部がクラス分類処理を施すのに用いる画素を取り出すための画素選択パターンを示す図である。 クラス分類回路である1ビットADRC符号化回路の詳細なブロック図である。 従来の画像信号変換装置のブロック図である。 従来の他の画像信号変換装置のブロック図である。
符号の説明
42 フィールド内補間回路、51 補間処理部、52 クラス分類適応処理装置、61 ローパスフィルタ、62、63 ハイパスフィルタ、64,65及び66 クラス分類回路、67,68及び69 適応フィルタ係数用ROM、 70,71及び72 適応フィルタ、73 混合回路

Claims (6)

  1. 入力信号を補間する補間手段と、
    上記補間手段で補間された入力信号の周波数帯域を複数の帯域に分割する複数の周波数帯域分割手段と、
    それぞれの周波数帯域分割手段に対応した選択パターンを有し、上記複数の周波数帯域分割手段の出力信号のうち、上記選択パターンで選択されたデータに基づいて各クラス分類情報信号を出力する複数のクラス分類手段と、
    予め学習により獲得されたクラス毎の適応フィルタ係数を格納する適応フィルタ係数記憶手段と、
    上記適応フィルタ係数記憶手段から上記各クラス分類情報信号に対応して供給された適応フィルタ係数を用いて、上記周波数帯域分割手段により周波数帯域が分割された入力信号に適応フィルタ処理をそれぞれ施す複数の適応フィルタ手段と、
    を有することを特徴とする信号処理装置。
  2. 上記クラス分類手段は、適応ダイナミックレンジ符号化手段であることを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  3. 上記入力信号は、動画信号であることを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  4. 上記入力信号は、多重サブサンプリングエンコード方式のデコーダにおける動画信号であることを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  5. 入力信号を補間する補間工程と、
    上記補間工程で補間された入力信号の周波数帯域を複数の帯域に分割する複数の周波数帯域分割工程と、
    それぞれの周波数帯域分割工程に対応した選択パターンを有し、上記複数の周波数帯域分割工程の出力信号のうち、上記選択パターンで選択されたデータに基づいて各クラス分類情報信号を出力する複数のクラス分類工程と、
    予め学習により獲得されたクラス毎の適応フィルタ係数が格納された適応フィルタ係数記憶手段から上記各クラス分類情報信号に対応して供給された適応フィルタ係数を用いて、上記周波数帯域分割工程により周波数帯域が分割された入力信号に適応フィルタ処理をそれぞれ施す複数の適応フィルタ工程と
    を有することを特徴とする信号処理方法。
  6. 上記クラス分類工程は、適応ダイナミックレンジ符号化処理を用いて上記クラス分類情報信号を出力することを特徴とする請求項5記載の信号処理方法。
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