JP3962994B2

JP3962994B2 - Long / short composite spun yarn and method for producing the same

Info

Publication number: JP3962994B2
Application number: JP2003100481A
Authority: JP
Inventors: 光雄谷田; 謙一日高
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 2003-04-03
Filing date: 2003-04-03
Publication date: 2007-08-22
Anticipated expiration: 2023-04-03
Also published as: JP2004308036A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクリレ−ト系繊維を含有する長短複合紡績糸に関する。更には集中毛羽発生個数が少なく、高品位かつ高機能性に優れた複合紡績糸に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、アクリレ−ト系繊維は高機能繊維（調温・調湿・調和）として注目高く、その特徴を活かす方法としては、アクリレ−ト系繊維と他素材とで混紡した紡績糸がスポ−ツ・インナ−用途の一部で用いられている。しかし、アクリレ−ト系繊維の繊維物性は強度が0.55〜1.82ｇ/ｄ、結節強度は0.30〜1.5ｇ/ｄと極めて弱く、他素材との混紡過程で更にダメ−ジを受けて短繊維切れ及び繊維脱落等の問題を誘発という課題を有している。これは、アクリレ−ト系素材の混用率を上げれば上げる程この問題が顕著になる。
【０００３】
一方、アクリレ−ト系素材の混用率を低下させると課題の程度は若干軽減されるものの、機能性繊維としての特徴が著しく低下するという致命的な問題を有することになる。従って、従来から用いられているアクリレ−ト系繊維含有混紡糸は糸物性及び糸品位の面から大きな課題を有していることになる。詳しくは、アクリレ−ト系繊維物性及び工程通過時のダメ−ジから糸強力が著しく低下することで、アクリレ−ト系繊維の混用率に大きな制約を受けることになり更には紡出番手についても太番手糸に限定されたものとなる。
【０００４】
また、糸品位についてはアクリレ−ト系繊維の工程通過時に発生する短繊維切れにより紡績糸が有する毛羽の発生数が著しく増加、更にはその毛羽が糸の長手方向で集中して発生している箇所が増加し、糸品位を著しく低下せしめるという欠点を有している。これは布帛を染色すると毛羽の集中した箇所が白けてみえることで布帛の品位も著しく低下せしめる致命的な欠点となる。従って、アクリレ−ト系繊維含有混紡紡績糸は布帛の裏側に使われたり、布帛の高品位を余り要求されにくい用途に限定した使われ方が一般的である。
【０００５】
また、アクリレ−ト系繊維の繊維物性を考慮した使われ方として、アクリレ−ト系繊維を短く粉砕した繊維物を染色加工時にコ−ティング等により塗布する方法も多く試みられている。これは、機能性付与という点では優れた方法であるが、アクリレ−ト系繊維をコ−ティング等で塗布することで布帛の風合い
が硬く、厚くなり、本来の布帛が有している風合いを損ねるという課題を有しており、やはり用途に限定を持つことになる。
【０００６】
近年、アクリレ−ト系繊維の持つ高機能性を活かした高品位なスポ−ツ・インナ−布帛の要望が強くなされている。しかし、以上に述べたようにアクリレ−ト系繊維の混率をあげて、該繊維の持つ高機能性を付与することは困難であった。
【０００７】
従って、上記のようにアクリレート系繊維を使用した複合糸については知られていないのが現状である。一方、複合糸を製造する方法としては、電気開繊方法などが知られている（例えば、特許文献１）。また、二層構造糸や繊維束と単糸との複合糸等についても知られている（例えば、特許文献２，３）。しかし、本発明のようにアクリレート系繊維を使用した複合糸についての記載はない。
【０００８】
【特許文献１】
特開昭５４−１７０６３号公報
【０００９】
【特許文献２】
特開平６−２２８８３８号公報
【００１０】
【特許文献３】
特開２０００−１７５３２号公報
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、アクリレ−ト系繊維の持つ高機能性を発揮し、殊に、アクリレ−ト系繊維の本来の繊維物性、強度、結節強度の弱さ、他素材との混紡過程でダメ−ジの受けやすさ、短繊維切れ、繊維脱落等の問題を解決した高品位な布帛に適した紡績糸の提供を目的とするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段、即ち、本発明の第１は、アクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維よりなる短繊維束（Ａ）と合成繊維フィラメントよりなる長繊維束（Ｂ）に撚りを加えて複合形成し、アクリレ−ト系繊維の含有率が１０〜４０重量％であり、紡績糸の集中毛羽発生個数が７０ケ／１０００ｍ以下であることを特徴とする長短複合紡績糸であり、
【００１５】
その第２は、粗糸供給部から供給されたアクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維よりなる短繊維束（Ａ）に対し、フィラメント供給部から供給される合成繊維フィラメントよりなる長繊維束（Ｂ）を電気開繊装置により開繊した状態で重ね合わせた後、実撚を加え、アクリレ−ト系繊維の含有率が１０〜４０重量％であり、紡績糸の集中毛羽発生個数が７０ケ／１０００ｍ以下となすことを特徴とする長短複合紡績糸の製造方法である。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における複合糸について詳細に述べる。
本発明における複合糸とは、アクリレ−ト系繊維を含有した長短複合紡績糸である。本発明において使用されるアクリレ−ト系繊維はアクリル酸及びその軽金属塩、アクリルアミド架橋共重合体からなる繊維であり、特徴としては調温・調湿・調和に優れた繊維である。しかし、アクリレ−ト系繊維の物性は繊維強度及び結節強度が極めて低く、衣料用に多く用いられている合成繊維、例えばポリエステル繊維の1/2〜1/3程度の強度特性である。
【００１７】
従って、アクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維との混用が不可欠となり、更に高品位な糸条を得るためには合成繊維よりなるフィラメントとで複合形成する必要がある。合成繊維によるフィラメントとで複合形成することは強力保持が可能となることでより細番手糸の紡出及びアクリレ−ト系繊維の混用率を向上させるために有効である。
【００１８】
更に、高品位な糸条を得るための複合形態としては、アクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維の繊維束を合成繊維よりなるフィラメントで包み込んだ複合形成が望ましい。合成繊維よりなるフィラメントは衣料用に使用されるものであれば特に限定するものではないが、強度の面からポリエステル及びナイロンが望ましく、更に、糸品位の面からはフィラメントカウントが5本以上が望ましい。また、複合糸に占めるフィラメントの混用率は10％〜35％が望ましい。10％以下になると物性面及び糸品位向上効果に欠ける。35％を超えるとアクリレ−ト系繊維を含有した繊維束の品質が著しく低下することから結果としてアクリレ−ト系繊維の混用率及び紡出番手に大きな制約を受けることになるので望ましくない。
【００１９】
アクリレ−ト系繊維の混用率は5〜45％であることが必要である。機能性効果及び糸品位から更には10〜40％がより望ましい。アクリレ−ト系繊維の混用率が10％以下になると、アクリレ−ト系繊維の特徴である調温・調湿・調和の3つの効果を十分に発揮されにくいことから望ましくない。また、40％を超えた混用率になると糸条品位が著しく低下するとともにコストの面からも望ましくない。
【００２０】
次に複合糸が有する集中毛羽発生個数が100ケ/1000ｍ以下であることが必要である。
【００２１】
更には、高品位な布帛を得るためには集中毛羽発生個数は70ケ/1000ｍ以下であることがより望ましいアクリレ−ト系繊維は染まらないという欠点を有していることから、この集中毛羽の発生が多いと染色後の布帛で毛羽の集中した箇所が白けて見えることから著しく布帛の品位を低下せしめることになる。尚、集中毛羽の部分はアクリレ−ト系繊維であることを種々のテスト結果から見出すに至った。
【００２２】
アクリレ−ト系繊維による集中毛羽の発生メカニズムは工程通過時に対金属及び対繊維による摩擦で短繊維切れが多量に発生し、各工程通過時にドラフト不良を誘発することで糸の欠点が増加及び集中毛羽が発生するものと推定できる。この集中毛羽は同一箇所で毛羽が毛玉条に形成されている事から容易にカウントすることが可能である。カウントの方法は、糸条板（板巻き）に20本/ｉｎピッチで巻き上げたものを4枚作成して、それぞれの糸条板の集中毛羽発生個数を数えて1000ｍ換算することで得ることが出来る。尚、この集中毛羽発生現象はアクリレ−ト系繊維を含有することで見受けられる特異な現象であると言える。この現象はアクリレ−ト系繊維の含有率が高くなるほど顕著となり、アクリレ−ト系繊維を含有していないものでの発生は稀である。
【００２３】
次に、集中毛羽発生個数70ケ/1000ｍ以下の高品位な糸条はフィラメントと複合形成することにより得ることができる。複合形態については限定するものでないが特に有効であると考えられるものを以下に説明する。
【００２４】
粗糸供給部から供給されたアクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維よりなる繊維束に対し、フィラメント供給部から供給されるフィラメントを電気開繊装置によりフィラメントを開繊した状態で重ね合わせた後、実撚を加えることで高品位な糸条（集中毛羽発生個数70ケ/1000ｍ）を得ることができる。これは、開繊したフィラメント群がアクリレ−ト系繊維による集中毛羽を包み込んだ状態で実撚を付与したことによるものである。
【００２５】
アクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維よりなる短繊維束（Ａ）と合成繊維フィラメントよりなる長繊維束（Ｂ）に撚りを加えて複合糸とする方法としては、上記以外の方法として、牽伸された繊維束でほぼ集束状態のマルチフィラメント糸を包み込んで、ついで加撚して巻き取るか若しくは仮撚結束により巻付毛羽で糸を形成される方法、又は牽伸された繊維束を開繊されたマルチフィラメント糸で包み込んでしかる後に加撚して巻き取るか、若しくは仮撚結束により巻付毛羽で糸を形成させる方法がある。本発明は、いずれの方法でもできる。
【００２６】
更には、粗糸供給部から供給されたアクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維よりなる繊維束に対し、フィラメント供給部から供給されるフィラメントをテンション機構により張力を付与した状態で供給ガイドを介して重ね合わせた繊維束とアクリレ−ト系繊維を含まない天然繊維及び又は合成繊維よりなる繊維束を3〜8ｍｍ離間させて合流させた後、実撚を加えることで高品位な糸条を得ることができる。
【００２７】
これは、2つの繊維束がお互いに巻きつく様に実撚が付与されることで繊維の配向乱れを押さえて毛羽の発生を抑制するとともにアクリレ−ト系繊維の含まれていない繊維束により包み込まれた効果とが併せられた結果である。
【００２８】
また、粗糸供給部から供給されたアクリレ−ト系繊維と天然繊維及び又は合成繊維よりなる繊維束に対し、フィラメント供給部から供給されるフィラメントをテンション機構により張力を付与した状態で供給ガイドを介して重ね合わせた繊維束にフィラメントをガイドロ−ラ−を介して、フロントロ−ラ−の外側からテンションを付与しない状態で該フィラメントを巻きつけながら実撚を付与することでも高品位な糸条を得ることが可能である。これは、フロントロ−ラ−の外側から供給したフィラメントにより、アクリレ−ト系繊維含有繊維束をほぼ完璧に被覆したことによる効果である。
【００２９】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を説明する。
【００３０】
実施例1
アクリレ−ト系繊維としては「エクス:東洋紡」2.2T×38mmを用いて、天然繊維としてはス−ピマ綿により「エクス」/「ス−ピマ綿」の混用率で28/72%の90ゲレン/15ydの粗糸を作成した。
精紡機の粗糸供給部から供給された該粗糸に対して、フィラメント供給部から供給されるフィラメントとしては、ポリエチレンテレフタレ−トからなるマルチフィラメント糸(56デシテックス24フィラメント)を用い、電気開繊装置によりフィラメントを開繊した状態で前記、粗糸に重ね合わせた後に20.27回/インチ(k=3.7)の実撚を付与することで、30/1(英式綿番手)複合糸を得た。この時の複合糸に対する「エクス」の混用率は20%であった。
【００３１】
実施例2
実施例1と同様の粗糸及びフィラメントを用いて、紡出番手を40/1とした。撚数は23.4回/インチ(k=3.7)を付与した。この時の「エクス」の混用率は17%である。
【００３２】
実施例3
「エクス」/「ス−ピマ綿」の粗糸の混用率を40/50%に変更した以外は実施例1と同様の方法で30/1を紡出した。この時の「エクス」の混用率は29%である。
【００３３】
実施例4
「エクス」/「ス−ピマ綿」の粗糸の混用率を50/50%に変更した以外は実施例1と同様の方法で30/1を紡出した。この時の「エクス」の混用率は36%である。
【００３４】
比較例1
実施例1で用いた同様の「エクス」/「ス−ピマ綿」の粗糸(混用率28/72%)90ゲレン/15ydを精紡機の粗糸供給部から供給して20.27回/インチ(k=3.7)の実撚を付与することで30/1のエクス混紡糸を紡出した。
【００３５】
比較例2
比較例1と同様の粗糸を用いて同様の方法で40/1混紡糸を紡出した。撚数は23.4回/インチ(k=3.7)である。
【００３６】
比較例3
実施例3と同様の粗糸(混用率:エクス/綿=40/60)を用いて比較例1と同様の方法で30/1の混紡糸を紡出した。
【００３７】
比較例4
電気開繊装置に導入するフィラメントを33デシテックス18フィラメントに変更した以外は実施例4と同様の粗糸を用いて、同様の方法で30/1の複合糸を紡出した。この時の「エクス」の混用率は42%である。
【００３８】
比較例5
「エクス」/「ス−ピマ綿」の混用率が10/90%の粗糸90ゲレン/15ydを作成した後、精紡機の粗糸供給部から供給された該粗糸に対して、フィラメント供給部から供給されるフィラメントとしてはポリエチレンテレフタレ−トからなるマルチフィラメント糸56デシテックス24フィラメントを用い、電気開繊装置によってフィラメントを開繊した状態で前記、粗糸に重ね合わせた後に20.27回/インチ(k=3.7)の実撚を付与することで30/1複合糸を得た。この時の複合糸に対する「エクス」の混用率は7%であった。
【００３９】
比較例6
比較例5で用いた粗糸を使用して、エクス混紡糸30/1を得た。この時の撚数も比較例5と同一である。
【００４０】
比較例7
ス−ピマ綿100%使いによる粗糸90ゲレン/15ydを作成して、精紡機にて30/1紡績糸を紡出。この時の撚数は20.27回/インチ(k=3.7)である。
【００４１】
実施例及び比較例で得られた複合糸及び混紡糸(紡績糸)の評価、測定方法はつぎのとおりである。
【００４２】
（1）強力(gf)：定速伸張型引張試験機(ツェルヴェガ-ウスタ-社製のテンソラピット)にて、つかみ間隔50ｃｍ、引張速度30ｃｍ/分で測定した。
【００４３】
（2）糸均斉度（Ｕ％）：ツェルヴェガ-社製のイブネステスタ-ＵＴ−III型により測定した。
【００４４】
（3）毛羽数（ケ/10m）：敷島紡績株式会社製のＦ−インデックステスタ-で1mm以上の毛羽指数を測定した。
【００４５】
(4)集中毛羽発生個数：集中毛羽の定義は同一箇所で毛羽が毛玉条に形成されている物であり、糸条板(板巻き)に20本/インチピッチで巻き上げものを4枚作成して、それぞれの糸条板の集中毛羽発生個数を数えて1000ｍ当たりに換算することで得た数値である。
【００４６】
以下の表1に、紡出糸の評価結果を示した。
【００４７】
【表１】

【００４８】
実施例(1)〜(4)は、集中毛羽発生個数も少なく、編地での染色後の品位(白け状況)に於いても良好なレベルにある。
【００４９】
一方、比較例(1)〜(3)については、集中毛羽発生個数が多い。
【００５０】
【発明の効果】
以上のことから、アクリレ−ト系繊維を従来のものと比べて多く含有する長短複合紡績糸において、集中毛羽発生個数が少ない織編物用に優れた複合糸が得られる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a long / short composite spun yarn containing an acrylate fiber. Furthermore, the present invention relates to a composite spun yarn having a low number of concentrated fluffs, high quality and high functionality.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, acrylate fibers have attracted much attention as high-performance fibers (temperature control, humidity control, and harmony), and as a method to make use of their characteristics, spun yarns blended with acrylate fibers and other materials are sporty. It is used in some inner applications. However, the fiber properties of acrylate fibers are extremely weak, with a strength of 0.55 to 1.82 g / d and a knot strength of 0.30 to 1.5 g / d. And a problem of inducing problems such as fiber dropping. This problem becomes more conspicuous as the mixing ratio of acrylate materials increases.
[0003]
On the other hand, if the mixed rate of the acrylate-based material is lowered, the degree of the problem is slightly reduced, but there is a fatal problem that the characteristic as the functional fiber is remarkably lowered. Therefore, the acrylate fiber-containing blended yarn conventionally used has a great problem from the viewpoint of yarn physical properties and yarn quality. Specifically, since the yarn strength is significantly reduced due to the physical properties of the acrylate fiber and the damage at the time of passing through the process, the mixing rate of the acrylate fiber is greatly restricted, and the spinning count is also increased. Limited to thick yarn.
[0004]
As for the yarn quality, the number of fluffs generated in the spun yarn is remarkably increased due to short fiber breakage that occurs when the acrylate fiber passes through the process, and the fluff is concentrated in the longitudinal direction of the yarn. There are disadvantages in that the number of points increases and the yarn quality is remarkably lowered. This is a fatal defect in that the quality of the fabric is remarkably lowered because the portion where the fuzz is concentrated appears white when the fabric is dyed. Therefore, the acrylate fiber-containing mixed spun yarn is generally used on the back side of the fabric, or is limited to applications where the high quality of the fabric is hardly required.
[0005]
In addition, as a method of use in consideration of the fiber properties of acrylate fibers, many methods have been attempted in which a fiber material obtained by pulverizing acrylate fibers is applied by coating or the like during dyeing. This is an excellent method in terms of imparting functionality, but the texture of the fabric is hardened and thickened by applying the acrylate fiber by coating or the like, and the texture of the original fabric is obtained. It has the problem of losing, and it will also be limited to applications.
[0006]
In recent years, there has been a strong demand for high-quality sports inner fabrics that make use of the high functionality of acrylate fibers. However, as described above, it has been difficult to increase the mixing ratio of acrylate fibers and to impart the high functionality of the fibers.
[0007]
Therefore, the present situation is not known about the composite yarn using the acrylate fiber as described above. On the other hand, as a method for producing a composite yarn, an electrospreading method or the like is known (for example, Patent Document 1). Also known are two-layer structured yarns and composite yarns of fiber bundles and single yarns (for example, Patent Documents 2 and 3). However, there is no description about the composite yarn using the acrylate fiber as in the present invention.
[0008]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 54-17063
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 6-228838
[Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-17532
[Problems to be solved by the invention]
The present invention exhibits the high functionality of acrylate fibers, and in particular, the inherent fiber properties, strength, weakness of knot strength of acrylate fibers, and the process of blending with other materials is damaged. An object of the present invention is to provide a spun yarn suitable for a high-quality fabric that solves problems such as ease of receiving, short fiber breakage, and fiber loss.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Means for solving the above-mentioned problem, that is, the first aspect of the present invention is a short fiber bundle (A) composed of acrylate fibers and natural fibers and / or synthetic fibers and a long fiber bundle (B) composed of synthetic fiber filaments. A long and short composite spun yarn characterized in that it is formed into a composite by twisting, the content of acrylate fibers is 10 to 40% by weight, and the number of concentrated fuzz occurrences of spun yarn is 70/1000 m or less And
[0015]
The 2nd is the long fiber which consists of a synthetic fiber filament supplied from a filament supply part with respect to the short fiber bundle (A) which consists of an acrylate fiber and a natural fiber and / or a synthetic fiber supplied from the roving supply part. After stacking the bundle (B) in a state opened by an electric fiber opening device, a real twist is added , the content of acrylate fiber is 10 to 40% by weight, and the number of concentrated fluff generation of the spun yarn is A method for producing long and short composite spun yarn, characterized in that the length is 70 pieces / 1000 m or less .
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the composite yarn in the present invention will be described in detail.
The composite yarn in the present invention is a long and short composite spun yarn containing acrylate fibers. The acrylate fiber used in the present invention is a fiber made of acrylic acid, its light metal salt, and an acrylamide cross-linked copolymer, and is characterized by excellent temperature control, humidity control and harmony. However, the physical properties of acrylate fibers are extremely low in fiber strength and knot strength, and are about 1/2 to 1/3 the strength characteristics of synthetic fibers, such as polyester fibers, which are often used for clothing.
[0017]
Accordingly, it is indispensable to mix acrylate fibers with natural fibers and / or synthetic fibers, and in order to obtain a higher quality yarn, it is necessary to form a composite with filaments made of synthetic fibers. The composite formation with filaments made of synthetic fibers is effective for improving the spinning rate of fine yarns and the mixing ratio of acrylate fibers, since it can hold strong.
[0018]
Further, as a composite form for obtaining a high-quality yarn, a composite formation in which a fiber bundle of acrylate fiber and natural fiber and / or synthetic fiber is wrapped with a filament made of synthetic fiber is desirable. The filament made of synthetic fiber is not particularly limited as long as it is used for clothing, but polyester and nylon are desirable from the viewpoint of strength, and further, the filament count is desirably 5 or more from the viewpoint of yarn quality. . The mixing ratio of filaments in the composite yarn is preferably 10% to 35%. When it is 10% or less, the physical properties and the yarn quality are not improved. If it exceeds 35%, the quality of the fiber bundle containing the acrylate fibers is remarkably deteriorated. As a result, the mixed ratio of the acrylate fibers and the spinning number are greatly restricted, which is not desirable.
[0019]
It is necessary that the mixed ratio of acrylate fibers is 5 to 45%. 10-40% is more desirable from the functional effect and yarn quality. If the mixed rate of acrylate fibers is 10% or less, it is not desirable because the three effects of temperature control, humidity control and harmony that are characteristic of acrylate fibers are not sufficiently exhibited. Further, when the mixing ratio exceeds 40%, the yarn quality is remarkably lowered and it is not desirable from the viewpoint of cost.
[0020]
Next, the number of concentrated fluffs that the composite yarn has needs to be 100/1000 m or less.
[0021]
Furthermore, in order to obtain a high-quality fabric, the concentrated fluff generation number is preferably 70/1000 m or less, and it is disadvantageous that acrylate fibers are not dyed. If the occurrence is large, the portion where the fluff is concentrated on the fabric after dyeing appears to be whitened, so that the quality of the fabric is remarkably lowered. It has been found from various test results that the concentrated fluff portion is an acrylate fiber.
[0022]
The generation mechanism of concentrated fluff due to acrylate fibers is a large amount of short fiber breakage caused by friction with metal and fiber when passing through the process, and the defect of the yarn is increased and concentrated by inducing draft defects when passing through each process. It can be estimated that fluff occurs. This concentrated fluff can be easily counted since the fluff is formed on the fluff at the same location. The counting method can be obtained by making four rolls (twisted with 20 pieces / in pitch) on a yarn board (plate winding), counting the number of concentrated fluff occurrences on each yarn board, and converting it to 1000 m. I can do it. This phenomenon of concentrated fluff generation can be said to be a unique phenomenon that can be seen by containing acrylate fibers. This phenomenon becomes more prominent as the content of acrylate fibers increases, and rarely occurs in those that do not contain acrylate fibers.
[0023]
Next, a high-quality yarn having a concentrated fluff generation number of 70/1000 m or less can be obtained by forming a composite with a filament. Although it does not limit about a composite form, what is thought to be especially effective is demonstrated below.
[0024]
The filaments supplied from the filament supply unit are superposed on the fiber bundles made of acrylate fiber and natural fiber and / or synthetic fiber supplied from the roving supply unit in a state where the filament is opened by an electric opening device. After that, high-quality yarn (concentrated fluff generation number 70 / 1000m) can be obtained by adding real twist. This is due to the fact that the unfolded filament group provided real twist in a state of wrapping concentrated fluff due to acrylate fibers.
[0025]
As a method other than the above, a method of twisting a short fiber bundle (A) made of acrylate fiber and natural fiber and / or synthetic fiber and a long fiber bundle (B) made of synthetic fiber filament to form a composite yarn A method of wrapping multifilament yarns in a substantially converging state with a drawn fiber bundle and then winding it by twisting or forming a yarn with a wound fluff by false twisting, or a drawn fiber bundle There is a method in which the yarn is wrapped with the opened multifilament yarn and then twisted and wound, or the yarn is formed with wound fluff by false twisting. The present invention can be performed by any method.
[0026]
Furthermore, a supply guide in a state where the tension supplied by the tension mechanism is applied to the filament supplied from the filament supply unit with respect to the fiber bundle made of acrylate fiber and natural fiber and / or synthetic fiber supplied from the roving yarn supply unit. A high-quality yarn is obtained by adding a real twist after a fiber bundle made of a natural fiber and / or a synthetic fiber not containing an acrylate fiber is overlapped 3 to 8 mm apart and joined. Can be obtained.
[0027]
This is because the real twist is applied so that the two fiber bundles are wound around each other, thereby suppressing the occurrence of fluff and suppressing the generation of fuzz and wrapping with a fiber bundle that does not contain acrylate fibers. This result is combined with the effect.
[0028]
In addition, a supply guide is provided in a state where the filament supplied from the filament supply unit is tensioned by a tension mechanism with respect to a fiber bundle made of acrylate fiber and natural fiber or synthetic fiber supplied from the roving yarn supply unit. High-quality yarn can be obtained by applying a real twist while winding the filament in a state where no tension is applied from the outside of the front roller via a guide roller to the bundle of fibers stacked through It is possible to obtain. This is an effect obtained by almost completely covering the acrylate fiber-containing fiber bundle with the filament supplied from the outside of the front roller.
[0029]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described by way of examples.
[0030]
Example 1
As an acrylate fiber, “EX: Toyobo” 2.2T × 38mm is used, and as natural fiber, 90 gelen with a mixed ratio of “EX” / “SUPIMA cotton” is 28/72% with Supima cotton. / 15yd roast was made.
A multifilament yarn (56 dtex 24 filaments) made of polyethylene terephthalate is used as the filament supplied from the filament supply unit to the roast yarn supplied from the roving supply unit of the spinning machine. 30/1 (English cotton count) composite yarn is obtained by applying a real twist of 20.27 times / inch (k = 3.7) after superposing on the roving yarn with the filament opened by a fiber device. It was. At this time, the mixed ratio of “X” to the composite yarn was 20%.
[0031]
Example 2
Using the same roving yarn and filament as in Example 1, the spinning count was 40/1. The number of twists was 23.4 times / inch (k = 3.7). The mixed use rate of “X” at this time is 17%.
[0032]
Example 3
30/1 was spun in the same manner as in Example 1 except that the mixed ratio of “ex” / “Supima cotton” roving was changed to 40/50%. At this time, the mixed rate of “X” is 29%.
[0033]
Example 4
30/1 was spun in the same manner as in Example 1 except that the mixed ratio of the “ex” / “Supima cotton” roving was changed to 50/50%. The mixed use rate of “X” at this time is 36%.
[0034]
Comparative Example 1
The same “ex” / “Supima cotton” roving (mixed rate 28/72%) 90 gelen / 15 yd used in Example 1 was supplied from the roving supply section of the spinning machine at 20.27 times / inch ( 30/1 x blended yarn was spun by applying k = 3.7) real twist.
[0035]
Comparative Example 2
A 40/1 blended yarn was spun by the same method using the same roving yarn as in Comparative Example 1. The number of twists is 23.4 times / inch (k = 3.7).
[0036]
Comparative Example 3
A 30/1 blended yarn was spun in the same manner as in Comparative Example 1 using the same roving yarn as in Example 3 (mixed rate: ex / cotton = 40/60).
[0037]
Comparative Example 4
A 30/1 composite yarn was spun in the same manner using the same roving yarn as in Example 4 except that the filament introduced into the electric opening device was changed to 33 dtex 18 filament. At this time, the mixed rate of “X” is 42%.
[0038]
Comparative Example 5
After producing 90 yarns / 15 yd of roving yarn with a mixed ratio of “Ex” / “Supima cotton” of 10/90%, supplying filament to the roving yarn supplied from the roving yarn supplying section of the spinning machine As a filament supplied from the section, a multifilament yarn 56 dtex 24 filament made of polyethylene terephthalate is used, and the filament is opened by an electric opening device, and after being superposed on the roving yarn, 20.27 times / inch A 30/1 composite yarn was obtained by applying a real twist of (k = 3.7). At this time, the mixed rate of “X” to the composite yarn was 7%.
[0039]
Comparative Example 6
Using the roving used in Comparative Example 5, Ex blended yarn 30/1 was obtained. The number of twists at this time is also the same as in Comparative Example 5.
[0040]
Comparative Example 7
Made 90 gelen / 15yd of roving yarn using 100% Supima cotton and spun 30/1 spun yarn with spinning machine. The number of twists at this time is 20.27 turns / inch (k = 3.7).
[0041]
Evaluation and measurement methods of composite yarns and blended yarns (spun yarns) obtained in Examples and Comparative Examples are as follows.
[0042]
(1) Strength (gf): Measured with a constant speed extension type tensile tester (Tensola Pit manufactured by Zervega-Usta) at a grip interval of 50 cm and a tensile speed of 30 cm / min.
[0043]
(2) Yarn uniformity (U%): Measured with an Evenestesta-UT-III type manufactured by Zervega.
[0044]
(3) The number of fluff (10/10 m): A fluff index of 1 mm or more was measured with an F-index tester manufactured by Shikishima Boseki Co., Ltd.
[0045]
(4) Number of concentrated fluff: The definition of concentrated fluff is the one where fluff is formed on a fuzz at the same location, and four rolls are created on a yarn board (plate winding) at a pitch of 20 / inch The numerical value obtained by counting the number of concentrated fluff occurrences of each yarn board and converting it per 1000 m.
[0046]
Table 1 below shows the evaluation results of the spun yarn.
[0047]
[Table 1]

[0048]
In Examples (1) to (4), the number of concentrated fluffs is small, and the quality after dying on the knitted fabric (brightness situation) is at a good level.
[0049]
On the other hand, in Comparative Examples (1) to (3), the number of concentrated fluffs is large.
[0050]
【The invention's effect】
From the above, in the long and short composite spun yarn containing a large amount of acrylate fiber as compared with the conventional one, a composite yarn excellent for woven and knitted fabrics with a small number of concentrated fluffs is obtained.

Claims

A short fiber bundle (A) made of acrylate fiber and natural fiber and / or synthetic fiber and a long fiber bundle (B) made of synthetic fiber filament are twisted to form a composite , and the content of acrylate fiber is A long and short composite spun yarn, characterized in that it is 10 to 40% by weight and the number of concentrated fuzz generation of spun yarn is 70/1000 m or less .

After the long fiber bundle (B) made of synthetic fiber filaments is superposed on the short fiber bundle (A) made of acrylate fibers and natural fibers and / or synthetic fibers in a state opened by an electric fiber opening device. The long and short composite spun yarn according to claim 1, wherein twisted yarn is added.

For short fiber bundles (A) made of acrylate fibers and natural fibers and / or synthetic fibers supplied from the roving supply section, long fiber bundles (B) made of synthetic fiber filaments supplied from the filament supply section After superposition in the opened state by an electric fiber opening device, real twist is added , the content of acrylate fiber is 10 to 40% by weight, and the number of concentrated fluff generation of spun yarn is 70 pcs / 1000m or less A method for producing long and short composite spun yarn, characterized in that