JP3962819B2

JP3962819B2 - Door opening assist device

Info

Publication number: JP3962819B2
Application number: JP2002294153A
Authority: JP
Inventors: 室康一山; 木健鈴
Original assignee: NHK Spring Co Ltd
Current assignee: NHK Spring Co Ltd
Priority date: 2002-10-07
Filing date: 2002-10-07
Publication date: 2007-08-22
Anticipated expiration: 2022-10-07
Also published as: JP2004124651A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアを開く操作力を補助してドア開放を行い易くするドア開放補助装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
マンションやビル等の密閉性の高い建造物では、ドアを開け閉めする際に大きな力が必要であるため、子供や高齢者に大きな負担となっている。このため、ドアを開く際の補助を行うドア開放補助装置が使用されている。
【０００３】
従来のドア開放補助装置は、ドアを開く際の補助を行う倍力機構をドアまたはドアを支持する壁に取り付け、ドアを開放するためのノブまたはレバー（以下、ノブ）を回動操作することにより、倍力機構を作用させてドア開放時の力を軽減させる構造となっている。倍力機構としては、カムフォロア及びカムからなり、ノブへの回動操作に伴ってカムフォロアをカムの傾斜カム面に摺動させる構造或いは押し開きレバーにトグル機構を連結し、ノブへの回動操作に追随したカムの回転によってトグル機構を押し延ばし、これによって押し開きレバーが壁を押圧する構造のいずれかが使用されている。また、以上の他に、電動モータをノブとは別個に壁に取り付けると共に電動モータをリード線を介してスイッチ及び電源と接続し、スイッチをＯＮすることにより電動モータが押し開きレバーを押し出してドアを押圧する構造も用いられている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特許第３０８４２６９号公報（第４〜５ページ、第８図〜第１１図）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、倍力機構を用いた従来の構造では、倍力機構を作用させるため、ノブを倍力機構と連結可能な構造とする必要がある。このため、ドアの開放補助を行うための専用のノブを取り付ける必要があり、ドアに取り付けられている既存のノブをそのまま用いることができず、ノブを交換しなければならない不便さがある。また、ノブの交換の際には、ノブと倍力機構とを連結する必要があり、その組み付け作業が面倒ともなっている。
【０００６】
一方、電動モータを用いた従来の構造では、電動モータに対する配線が必要であり、配線作業が煩わしい問題を有している。また、電動モータを駆動するための電力が必要なため、使用に際して電力料金が嵩む問題も有している。
【０００７】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、ドアに装着されているノブ等の既存部品の交換が不要で、組み付けが簡単であり、しかも電動モータを用いることなく、その配線作業や電力料金を不要としたドア開放補助装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による請求項１記載のドア開放補助装置は、ドアに取り付けられるドア側ユニットと、ドアを開閉自在に支持する壁に取り付けられる壁側ユニットとからなり、前記ドア側ユニットは、ドアの開放方向へのトルクを蓄える付勢ばねと、付勢ばねにより回転付勢されて閉じ状態のドアを開放方向に付勢すると共にドアの開き作動に伴って付勢ばねがトルクを蓄える方向に回転する回転部材と、付勢ばねの付勢力に抗して回転部材の回転をロックするロック機構と、ドアの閉じ作動に連動してロック機構のロックを解除して回転部材をドアの開放方向への付勢状態に復帰させるロック解除部材と、この回転部材の復帰はドアが完全に閉じた作動に遅れてなされるように緩動させる緩動機構とを備え、前記壁側ユニットは、ドアの閉じ方向に変位自由である一方、ドアの開き方向への変位が所定の大きさの力によって拘束されており、ドアの開き作動に伴って前記回転部材に係合し、この係合により前記付勢ばねがトルクを蓄える方向に回転部材を回転させる作用機構を備えていることを特徴とする。
【０００９】
この発明では、ドア側ユニットが閉じ状態のドアを開放方向に付勢してドアの開放補助を行う。壁側ユニットはドア側ユニットがドアの開放方向へのトルクを蓄えるように作用するため、ドアの開放補助作動を繰り返すことができ、電力を不要とした作動が可能となる。
【００１０】
また、ドア側ユニットと壁側ユニットとの２つのユニットからなり、２つのユニットによってドアの開放補助を行うため、ドアに装着されている既存部品の変更や交換を要することがない。このため、組み付けが容易となる。
【００１２】
この発明におけるドア側ユニットの回転部材は、付勢ばねによって付勢されることにより閉じ状態のドアを開放方向に付勢するため、ドアが開放される際の力を軽減させることができ、ドアを簡単に開くことが可能となる。また、回転部材は作用機構が係合することにより回転し、この回転によってドアを開放方向に付勢するためのトルクが付勢ばねに蓄えられる。このトルクはロック機構が回転部材の回転をロックしているため、放出されることなく保持されると共に、ドアの閉じ作動では、ロック解除部材がロック機構のロックを解除するため、回転部材がドアを開放方向に付勢する。
【００１３】
このような構成では、ドアの開閉の度にドアを開放方向に付勢するトルクを蓄えるため、ドアの開放補助作動を繰り返して行うことができる。また、ドアの開閉作動によってトルクを蓄えることができるため、電動モータが不要となり、電動モータ駆動のための配線が不要となるばかりでなく、電力料金が不要となる。
【００１４】
さらに、緩動機構はドアが完全に閉じた後に、回転部材がドアを付勢するように復帰させるため、ドアの施錠が不完全となることがなく、安全に使用することができる。
【００１５】
さらに、また、この発明においても、ドアの開放補助をドア側ユニットと壁側ユニットとの２つのユニットによって行うため、ドアに装着されている既存部品の変更や交換を要することがなく、組み付けが容易となる。
【００１６】
請求項２の発明は、請求項１記載のドア開閉補助装置であって、前記ドア側ユニットは、前記回転部材及び前記ロック解除部材を支持する軸状の支持部材を有し、前記ロック機構は、固定芯金と、前記固定芯金に回転可能に取り付けられ、前記回転部材が係合される可動芯金と、前記固定芯金と可動芯金の双方に密着して巻き付けられるクラッチばねとで構成され、前記支持部材の外周に前記付勢ばね及び前記クラッチばねが同心円状に配置され、前記クラッチばねが前記可動芯金に巻き付いて密着したとき、前記回転部材の回転がロックされ、前記クラッチばねが前記ロック解除部材で巻き戻されたとき、前記ロックが解除されることを特徴とする。
【００１７】
この発明では、軸状の支持部材の回りに付勢ばね及びロック機構を同心円状に配置するため、コンパクトな構造とすることができる。
【００１８】
請求項３の発明は、請求項１記載のドア開閉補助装置であって、前記作用機構は、ドアの閉じ方向に回転自由な状態で前記回転部材に係合する回転駒と、ドアの開き方向への回転駒の回転を所定のばね力の範囲内で拘束する拘束ばねとを有していることを特徴とする。
【００１９】
作用機構をこのような構造とすることにより、回転駒がドアの閉じ作動の邪魔となることがなくなる。また、回転駒がドア側ユニットの回転部材に係合した状態に対し、拘束ばねがドアの開き方向への回転駒の回転を拘束するため、ドアの開き作動に伴ってドア側ユニットの回転部材がトルク蓄え方向に強制的に回転する。従って、ドアの開き作動に伴う付勢ばねのトルク蓄積を確実に行うことができる。これに加えて、拘束ばねのばね力以上の力が作用した場合には、ドアの開き方向に回転駒が回転するため、ドアを円滑に開くことができる。
【００２０】
請求項４の発明は、請求項１〜３のいずれかに記載のドア開閉補助装置であって、前記ドア側ユニット及び壁側ユニットは、ドアのノブ側であって、且つノブの上方に配置されていることを特徴とする。
【００２１】
このようにドア側ユニット及び壁側ユニットをドアのノブ側に配置することにより、ドア側ユニットがドアの回転中心から離れるため、開放方向への付勢力をドアに対して有効に作用させることができる。また、ドア側ユニット及び壁側ユニットをノブの上方に配置することにより、出入りの邪魔になることがなくなる。
【００２２】
【発明の実施の形態】
図１〜図１８は、本発明の一実施の形態のドア開放補助装置を示し、図１は室内側からの正面図、図２は側面図、図３は平面図、図４は壁側ユニットを示す図２のＡ−Ａ線断面図、図５、図６、図７は図４のＢ−Ｂ線、Ｃ−Ｃ線、Ｄ−Ｄ線における各断面図、図８及び図９はドア側ユニットを示す図１のＥ−Ｅ矢視及びＦ−Ｆ矢視の各平面図、図１０は図８のＧ−Ｇ線断面図、図１１〜図１８は作動を示し、各図における（ａ）は図９に対応する平面図、（ｂ）は図２に対応する側面図である。
【００２３】
図１〜図３に示すように、この実施の形態のドア開放補助装置１は、ドア２を開閉自在に支持する壁３に固定される壁側ユニット４及びドア２に固定されるドア側ユニット５の２つのユニットによって構成されている。ドア２は図１及び図３に示すように、ヒンジ６を介して壁３に正逆回転可能に支持されており、その正逆回転によってドア２が開閉作動する。
【００２４】
ドア２は図２に示すように、室内７側及び室外８側にそれぞれノブ９が取り付けられており、ノブ９を一方向に回転操作することによりラッチ（図示省略）が壁３側から抜け出て開放可能となる。また、ドア２は、ドアクローザ（図示省略）によって閉じ方向に付勢されており、ドア２を開放する際には、ドアクローザの付勢力に抗してドア２を回転操作する。
【００２５】
この実施の形態のドア開放補助装置１は、室内７側に設けられるものである。また、壁側ユニット４及びドア側ユニット５は、ドア２におけるノブ９側であって、且つドア２の上方に配置される。このようにドア２のノブ９側に配置することにより、ドア側ユニット５がドア２の回転中心（ヒンジ６）から離れるため、後述する開放方向への付勢力をドア２に対して有効に作用させることができる。また、壁側ユニット４及びドア側ユニット５をノブ９の上方に配置することにより、出入りの邪魔になることがなくなるメリットがある。
【００２６】
壁側ユニット４は、図４〜図７に示すように、壁３にボルト等によって固定される取付プレート１１と、取付プレート１１上に固定されたブラケット１２と、ブラケット１２に取り付けられたシャフト１３と、シャフト１３に取り付けられたカム駒１４、回転駒１５及び拘束ばね１６とを備えている。
【００２７】
ブラケット１２は両端に起立片１２ａ、１２ａを有するコ字形に成形されており、その開放端が上方を向くように取付プレート１１に固定される。シャフト１３は横長となっており、ブラケット１２の一対の起立片１２ａ、１２ａに掛け渡されることによりブラケット１２に固定されている。図４に示すように、シャフト１３は右側の略半分がブラケット１２に掛け渡される一方、左側の略半分はブラケット１２の外側に抜け出ている。
【００２８】
拘束ばね１６は捩りばねからなり、シャフト１３の右側部分に外挿されている。なお、拘束ばね１６とシャフト１３との間には、筒状のスペーサ１７が挿入されるものである。拘束ばね１６はシャフト１３の右側部分に外挿されることにより、ブラケット１２の一対の起立片１２ａ、１２ａの間に挟まれた状態となっており、その一端のフック部１６ａが一方の起立片１２ａを貫通することによりブラケット１２に係止されている。
【００２９】
カム駒１４及び回転駒１５は、同軸状となるようにシャフト１３の左側部分に外挿されている。この場合、回転駒１５が外側に位置しており、カム駒１４は回転駒１５とブラケット１２に挟まれた状態となっている。これらのカム駒１４及び回転駒１５は、シャフト１３の全体を包む筒状部１４ａ、１５ａ（図５及び図７参照）と、シャフト１３を部分的に包んだ状態で相互に対向する半筒部１４ｂ、１５ｂとを一体的に有している（図６参照）。
【００３０】
カム駒１４の筒状部１４ａには、拘束ばね１６の他端のフック部１６ｂが係止されており、これによりカム駒１４は拘束ばね１６によって回転付勢されている。この場合、拘束ばね１６は左巻きとなっており、カム駒１４は反時計方向に回転するトルクが拘束ばね１６により付与されている。
【００３１】
また、カム駒１４の筒状部１４ａの外周側には、図７に示すようにストッパ部１４ｃが形成されており、このストッパ部１４ｃが取付プレート１１に当接することにより反時計方向への回転が拘束されている。従って、カム駒１４は拘束ばね１６が付与しているトルク以上の力が作用したときに拘束ばね１６のばね力に抗して時計方向に回転する。
【００３２】
回転駒１５の半筒部１５ｂ及びカム駒１４の半筒部１４ｂは、図６に示すように径方向の一端側が相互に当接する一方、径方向の他端側には、隙間１８がこれらの半筒部１５ｂ、１４ｂの間に形成されている。従って、回転駒１５は隙間１８を埋める方向である反時計方向には回転自由となっていると共に、その反対の時計方向には拘束ばね１６のばね力以上の力が作用したときに回転するようになっている。後述するように、回転駒１５における反時計方向の回転はドア２の閉じ方向に対応し、時計方向の回転はドア２の開き方向の回転に対応していることから、回転駒１５はドア２の閉じ方向に回転自由となっている一方、ドア２の開き方向へは回転が拘束されており、拘束ばね１６のばね力以上の力が作用したときに初めて開き方向への回転が行われる。
【００３３】
回転駒１５の筒状部１５ａには、図５に示すように取付プレート１１の下方に突出する小円状の作用片１５ｃが形成されており、ドア２の開閉時にドア側ユニット５のピン３５が係合するようになっている。
【００３４】
また、取付プレート１１の一端側にはドア側ユニット５の方向に屈曲された受片１９が形成されている。受片１９は、図１に示すように壁３からドア２方向に延びることにより、後述するようにドア側ユニット５のロック解除部材２８及び回転部材２５が当接する。
【００３５】
以上の壁側ユニット４において、拘束ばね１６、カム駒１４及び回転駒１５はドア２の開き作動に伴ってドア側ユニット５の回転部材２５を回転させて同ユニット５の付勢ばねにトルクを蓄える作用機構を構成している。
【００３６】
ドア側ユニット５は、図８〜図１０に示すように複数のボルト２２によってドア２の室内側の面に固定される取付ベース２１と、取付ベース２１の上下面を覆う上カバー２３及び下カバー２４とを備えていると共に、これらが形成する空間内に回転部材２５、付勢ばね２６、ロック機構２７、ロック解除部材２８、緩動機構２９及び支持部材３０が配置されることにより構成されている。
【００３７】
支持部材３０は軸方向の両端部が上カバー２３及び下カバー２４に挿入されることにより、これらの間に固定状態で保持される固定芯金３１と、固定芯金３１の外側に回転可能に取り付けられた可動芯金３２とを有しており、固定芯金３１及び可動芯金３２を合わせた全体が軸状となっている（図１０参照）。
【００３８】
固定芯金３１は軸方向の両端部に平行カットされた略小判形状部が形成されており、この両端部が同じ形状に成形された上カバー２３及び下カバー２４の嵌合孔に嵌合する。この嵌合により回転が拘束された状態となっている。また、固定芯金３１には大径のばね密着部３１ａが形成されている。可動芯金３２はこのばね密着部３１ａと同じ外径を有した円筒形状となっており、固定芯金３１が挿入されることにより固定芯金３１回りに回転可能となっている。
【００３９】
これらの固定芯金３１及び可動芯金３２には、クラッチばね３３が取り付けられることにより、固定芯金３１、可動芯金３２及びクラッチばね３３によってロック機構２７が構成されている。
【００４０】
クラッチばね３３は捩りばねからなり、そのコイル部が固定芯金３１のばね密着部３１ａ及び可動芯金３２に密着している。この場合、可動芯金３２に密着する巻き数よりも固定芯金３１のばね密着部３１ａに密着する巻き数が多くなっており、可動芯金３２はクラッチばね３３によって回転が拘束された状態となっている。クラッチばね３３は、一端が自由端となっているが、他端が支持部材３０の径方向に延びるように屈曲することによりフック部３３ａとなっている。このフック部３３ａには、後述するロック解除部材２８が当接して係合する。
【００４１】
以上の支持部材３０の長さ方向の略半分は、下カバー２４に固定された支持ケース３４内に挿入されることにより外周部分が支持されており、この支持ケース３４の外側に、付勢ばね２６が取り付けられている。
【００４２】
付勢ばね２６は捩りばねからなり、ドア２の開放方向へのトルクを蓄えるようになっている。この付勢ばね２６は、一端のフック部２６ａが下カバー２４を貫通することにより下カバー２４に係止されている。一方、付勢ばね２６の他端のフック部２６ｂは、径方向に引き出されており、このフック部２６ｂが回転部材２５のピン３５に係止されている。
【００４３】
回転部材２５は、支持部材３０の可動芯金３２に取り付けられることにより、可動芯金３２と係合した状態となっている。この回転部材２５は、平面矩形状の押圧片２５ａと、押圧片２５ａの反対側に延びた扇形状の連結片２５ｂとが一体的に形成されることにより構成されている。
【００４４】
回転部材２５の押圧片２５ａの先端部には、上カバー２３方向に屈曲された押圧部２５ｃが形成されている。押圧部２５ｃは上カバー２３に形成された逃げ孔２３ａ（図８参照）から上カバー２３の外側に抜き出ており、これにより上述した壁側ユニット４の受片１９に当接可能となっている。
【００４５】
回転部材２５の連結片２５ｂは、緩動機構２９方向に延びており、先端の外周端面には、ギヤ部２５ｄが形成されて緩動機構２９に回転力を伝達するようになっている。この連結片２５ｂからは、上述したピン３５が上カバー２３方向に突出している。ピン３５には、付勢ばね２６の他端側のフック部２６ｂが係止されており、これにより、付勢ばね２６は、ドア２の開放方向に回転するように回転部材２５を付勢していると共に、回転部材２５が反時計方向に回転したときには、巻き締まってトルクを蓄えるようになっている。この場合、上カバー２３にはピン３５が貫通する長孔２３ｃが形成されており、これによりピン３５は長孔２３ｃの長さ範囲内を移動するため、回転部材２５の回転範囲は長孔２３ｃの長さ範囲となっている。
【００４６】
ロック解除部材２８は、回転部材２５と同様に、支持部材３０の可動芯金３２に取り付けられることにより可動芯金３２と係合した状態となっている。このロック解除部材２８は、円を略１／４に切り出した円弧形状に成形されており、その一側の端部には、上カバー２３方向に屈曲された当接片２８ａが形成されている。当接片２８ａは上カバー２３に形成された逃げ孔２３ｂ（図８参照）から上カバー２３の外側に抜き出ており、壁側ユニット４の受片１９に当接可能となっている。一方、当接片２８ａと反対側の端部は、クラッチばね３３のフック部３３ａに当接可能な解除部２８ｂとなっている。この解除部２８ｂの当接状態でロック解除部材２８が反時計方向に回転すると、クラッチばね３３が巻き戻されてコイル部が弛むため、固定芯金３１及び可動芯金３２への密着力がなくなり、クラッチばね３３のロックが解除される。
【００４７】
以上の構造においては、回転部材２５及びロック解除部材２８が可動芯金３２に取り付けられ、クラッチばね３３及び付勢ばね２６が可動芯金３２を備えた支持部材３０の外側に同心円状に配置される。このようにクラッチばね３３及び付勢ばね２６が支持部材３０の回りに同心円状に配置されることにより、コンパクトな構造とすることができ、小型化が可能となる。
【００４８】
緩動機構２９は、回転部材２５の連結片２５ｂ側に配置されている。この緩動機構２９は、上下端部が上カバー２３及び下カバー２４に支持されて固定された固定軸３６と、固定軸３６が挿入された状態で固定軸３６周囲を回転する回転ケース３７と、固定軸３６及び回転ケース３７の間に充填されたグリス３８とを有している。なお、固定軸３６は下カバー２４側の端部が固定芯金３１と同様な小判形状等の非円形に形成されて下カバー２４と嵌合することにより、回転が固定されるものである。回転ケース３７の外周面には、連結片２５ｂのギヤ部２５ｄと噛み合うギヤ部３７ａが形成されており、これにより回転部材２５の回転が回転ケース３７に伝達されるようになっている。かかる回転ケース３７の回転は、固定軸３６の間に充填したグリス３８の剪断力に抗して行われるため、緩速度でなされるようになっている。
【００４９】
次に、以上の実施の形態の作動を図１１〜図１８を参照して説明する。これらの図において、時計方向はドア２が開く方向であり、反時計方向はドア２が閉じる方向となっている。また、ドア２はヒンジ６を中心にした回転運動を行うが、理解を容易にするため、これらの図においては、ドア２の作動を直線的に示すものである。
【００５０】
作動前の初期状態においては、ドア側ユニット５の回転部材２５は付勢ばね２６のフック部２６ｂがピン３５に係止していることにより、ドア２を開放する方向へ回転付勢している。一方、ロック機構２７のクラッチばね３３の締め付けトルクは、付勢ばね２６の巻き締め時のトルクよりも大きくなるように設定されている。従って、付勢ばね２６がピン３５を介して回転部材２５を回転付勢していても、クラッチばね３３が巻き戻されない限り、回転部材２５は回転することがない。
【００５１】
図１１は、ドア２が完全に閉じた状態であり、ロック解除部材２８の当接片２８ａが壁側ユニット４の受片１９に当接して反時計方向に回転することにより、同部材２８の解除部２８ｂがクラッチばね３３のフック部３３ａに当接してクラッチばね３３を巻き戻した状態としている。このため、フック部２６ｂがピン３５に係止した付勢ばね２６のトルクにより、回転部材２５は時計方向に回転付勢され、その押圧部２５ｃが壁側ユニット４の受片１９を押圧する。この押圧の反力により、ドア側ユニット５はドア２を開放方向に付勢した状態となっている。しかしながら、施錠されているため、ドア２は開くことがない。
【００５２】
図１２は、ノブ９を操作して施錠を解除した状態を示す。ドア２は回転部材２５によって開放方向に付勢されているため、付勢ばね２６のトルクにより、一定の位置にまで自動的に開放される。このため、開放初期であっても、小さな力でドア２を開けることができ、ドア２の開放が容易となる。このドア２の自動開放により、室内の密閉性がなくなるため、その後は、手による円滑なドア２の開放を行うことができる。
【００５３】
図１３及び図１４は、ノブ９を用いてドア２を開放する状態を段階的に示している。ドア２が開放されることにより、ロック解除部材２８の当接片２８ａが受片１９との当接状態から離れるため、クラッチばね３３が巻き締め状態となって可動芯金３２の回転がロックされる。従って、可動芯金３２に取り付けられている回転部材２５も回転がロックされ、ピン３５は定位置で停止した状態となる。
【００５４】
図１３は、停止状態のピン３５がドア２の開放によって、壁側ユニット４の作用片１５ｃに当接した状態であり、作用片１５ｃへの当接によりピン３５は長孔２３ｃ内を反時計方向に移動する。これは、作用片１５ｃを有した回転駒１５が、拘束ばね１６によってドア２の開放方向（時計方向）の回転が拘束されているためである。ピン３５の移動によって、ピン３５を有した回転部材２５が反時計方向に回転するため、押圧部２５ｃは受片１９から離れる。また、ピン３５の反時計方向の移動により、付勢ばね２６が巻き締められてドア２の開放方向へのトルクが蓄えることができる。
【００５５】
図１４は、さらにドア２が開放された状態であり、ピン３５が長孔２３ｃの一側の端部に当接する。この当接により、ピン３５は上カバー２３と一体となって剛体状態となるため、ピン３５は作用片１５ｃを時計方向に移動させるため、回転駒１５は拘束ばね１６のばね力に抗して時計方向に回転する。従って、ピン３５は作用片１５ｃを通り抜けるため、ドア２を開放させる際の邪魔となることがない。また、ピン３５が長孔２３ｃの一側の端部に当接することにより、回転部材２５の回転が停止すると共に、付勢ばね２６へのトルクの蓄積が停止する。これにより、付勢ばね２６が必要以上に巻き締められることがない。
【００５６】
図１５は、ドア２が完全に解放された状態を示す。上述したように、ドア２の開き作動に伴って付勢ばね２６にトルクが蓄えられるため、回転部材２５が回転付勢されている。これに対し、ロック機構２７のクラッチばね３３が巻き付いている可動芯金３２においては、反時計方向はクラッチばね３３が巻き戻る方向のため、自由に回転するが、時計方向はクラッチばね３３によって回転がロックされている。このため、可動芯金３２に取り付けられている回転部材２５は回転することがない。これにより、付勢ばね２６に蓄えられたトルクは放出されることなく保持される。
【００５７】
図１６は、開放状態からドア２を閉じる作動を示し、ドアクローザの付勢力によりドア２が閉じ方向に回転し、これによりピン３５が壁側ユニット４の作用片１５ｃに当接する。この場合において、ピン３５を有する回転部材２５が可動芯金３２に取り付けられており、可動芯金３２はクラッチばね３３によって回転が拘束されているため、回転部材２５は回転することがない。従って、ピン３５は、作用片１５ｃを反時計方向に押圧する。作用片１５ｃを有する回転駒１５は、カム駒１４との間に隙間１８を有しているため、隙間１８が消失するまで反時計方向に自由に回転することができる。これにより、ピン３５は作用片１５ｃを通り抜けることができ、ドア２を円滑に閉じることができる。
【００５８】
図１７は、ドア２が閉じる寸前の状態を示し、ロック解除部材２８の当接片２８ａが壁側ユニット４の受片１９に当接し、これによりロック解除部材２８が反時計方向に回転する。この回転によりロック解除部材２８の解除部２８ｂがクラッチばね３３のフック部３３ａに当接し、クラッチばね３３を巻き戻してロックを解除する。
【００５９】
図１８は、ドア２が完全に閉じた状態を示す。この状態では、クラッチばね３３のロックが解除されているため、ドア２の閉じ作動の連動して付勢ばね２６のばね力により時計方向、すなわちドア２の開放方向に回転復帰する。このとき、回転部材２５の連結片２５ｂが緩動機構２９に噛み合っているため、回転部材２５は緩速度で回転する。このため、回転部材２５の回転復帰は、ドア２を完全に閉じた作動に遅れて、すなわち時間差を有して行われる。従って、ドア２の施錠が不完全となることがなく、安全な閉じ状態となる。なお、回転部材２５が回転復帰した後においては、図１１の状態となり、閉じ状態のドア２を開放方向に付勢する。
【００６０】
このような実施の形態では、ドア２の開閉の度に、付勢ばね２６がドア開放方向へのトルクを蓄えるため、ドア開放の補助を繰り返して行うことができる。また、この実施の形態では、壁側ユニット４とドア側ユニット５との２つのユニットによってドアの開放補助を行うため、ノブ９等のドアに装着されている既存部品の変更や交換が不要となり、組み付けを簡単に行うことができる。さらに、ドア開放の補助のための電動モータが不要となるため、そのための配線が必要がないばかりでなく、電力が不要なため、安価に作動させることができる。
【００６１】
図１９〜図２０は、本発明の別の実施の形態を示す。この実施の形態では、壁側ユニット４を変更するものであり、壁３に取り付けられる取付プレート１１に支持ブラケット４１がねじ止めされている。支持ブラケット４１には支持シャフト４２が突出しており、この支持シャフト４２に作用機構としての板ばね４３が取り付けられている。
【００６２】
板ばね４３は、支持シャフト４２に巻き付けられた状態でドア側ユニット５に向かって垂下している。また、支持ブラケット４１には規制ピン４４が取り付けられている。規制ピン４４は、板ばね４３に対し、ドア２の開放方向側に位置するように取り付けられており、これにより板ばね４３はドア２の開き方向への変位がある程度拘束された状態となっている。これに対し、板ばね４３はドア２の閉じ方向への変位が自由となっている。
【００６３】
なお、ドア側ユニット５は図８〜図１０に示した構造と同一のものが使用される。従って、ドア側ユニット５は閉じ状態のドア２に対して開放方向に付勢した状態となっており、ドア開放の補助を行うことができる。
【００６４】
このような実施の形態において、ドア２の開放補助の後、ドア２を開き作動すると、ピン３５が板ばね４３に当接して移動し、これにより回転部材２５が回転して付勢ばね２６にトルクが蓄えられる。ドア２がさらに開かれると、ピン３５が停止して板ばね４３を押圧するため、板ばね４３が図１９の鎖線で示すように変位して、ピン３５が板ばね４３を円滑に通り過ぎ、ドア２を円滑に開放することができる。一方、ドア２を閉じる方向に対しては、板ばね４３が変位自由であるため、閉じ作動の邪魔となることがなく、ドア２を円滑に閉じることができる。
【００６５】
このような実施の形態では、壁側ユニット４の構造が簡単となるため、小型化、軽量化が可能となり、組み付けも容易となるメリットがある。
【００６６】
本発明は以上の実施の形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、上述した実施の形態では、回転部材２５及びロック解除部材２８が当接する受片１９を壁側ユニット４の取付プレート１１に形成しているが、取付プレート１１以外の壁側ユニット４の他の箇所に独立して形成しても良く、壁３に直接に設けても良い。
【００６７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、壁側ユニット及びドア側ユニットによってドアの開放補助を行うため、ドアに装着されている既存部品の変更や交換が不要となると共に、組み付けを簡単に行うことができる。また、ドアの開閉作動に追随してドアの開放補助状態を繰り返すため、電力を不要とすることができ、配線が不要で、安価に作動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態の全体正面図である。
【図２】全体の側面図である。
【図３】全体の平面図である。
【図４】壁側ユニットを示す図２におけるＡ−Ａ線断面図である。
【図５】図４のＢ−Ｂ線断面図である。
【図６】図４のＣ−Ｃ線断面図である。
【図７】図４のＤ−Ｄ線断面図である。
【図８】ドア側ユニットを示す図１のＥ−Ｅ矢視平面図である。
【図９】ドア側ユニットを示す図１のＦ−Ｆ矢視平面図である。
【図１０】図８のＧ−Ｇ線断面図である。
【図１１】（ａ）はドアの閉じ状態を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１２】（ａ）はドア開放初期の状態を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１３】（ａ）はドアの開放途中の状態を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１４】（ａ）は図１３に続くドアの開放途中の状態を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１５】（ａ）はドアの開放状態を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１６】（ａ）はドアを閉じる初期状態を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１７】（ａ）は図１６に続くドアの閉じ作動を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１８】（ａ）はドアの完全閉じ状態を示す平面図、（ｂ）は側面図である。
【図１９】本発明の別の実施の形態の側面図である。
【図２０】図１９の要部の側面図である。
【図２１】図２０のＨ−Ｈ線断面図である。
【符号の説明】
１ドア開放補助装置
２ドア
３壁
４壁側ユニット
５ドア側ユニット
１５回転駒
１６拘束ばね
１９受片
２５回転部材
２６付勢ばね
２７ロック機構
２８ロック解除部材
２９緩動機構
３０支持部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door opening assist device that assists an operation force for opening a door to facilitate door opening.
[0002]
[Prior art]
Buildings with high airtightness such as condominiums and buildings require a great deal of force when opening and closing the door, which places a heavy burden on children and the elderly. For this reason, a door opening assist device for assisting when the door is opened is used.
[0003]
A conventional door opening assist device has a booster mechanism that assists in opening a door attached to the door or a wall that supports the door, and rotates a knob or lever (hereinafter referred to as a knob) for opening the door. Thus, the structure is made to reduce the force when the door is opened by operating the booster mechanism. The booster mechanism consists of a cam follower and a cam, and a structure that slides the cam follower on the inclined cam surface of the cam when the knob is turned or a toggle mechanism is connected to the push-off lever, and the knob is turned. Any one of the structures in which the toggle mechanism is extended by the rotation of the cam following the rotation and the push-open lever presses against the wall is used. In addition to the above, the electric motor is attached to the wall separately from the knob, and the electric motor is connected to the switch and the power source via the lead wire. When the switch is turned on, the electric motor pushes the push-open lever and opens the door. The structure which presses is also used (for example, refer patent document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3084269 (pages 4-5, FIGS. 8-11)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional structure using the booster mechanism, it is necessary to make the knob connectable to the booster mechanism in order to operate the booster mechanism. For this reason, it is necessary to attach a dedicated knob for assisting in opening the door, the existing knob attached to the door cannot be used as it is, and there is an inconvenience that the knob must be replaced. Further, when replacing the knob, it is necessary to connect the knob and the booster mechanism, and the assembly work is troublesome.
[0006]
On the other hand, in the conventional structure using an electric motor, wiring to the electric motor is necessary, and there is a problem that wiring work is troublesome. In addition, since electric power for driving the electric motor is required, there is a problem that the electric power charge increases during use.
[0007]
The present invention has been made in view of such conventional problems, and does not require replacement of existing parts such as a knob attached to the door, is easy to assemble, and uses an electric motor. It is another object of the present invention to provide a door opening assist device that eliminates the need for wiring work and power charges.
[ 0008 ]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above objective, Claim 1 according to the present invention The door opening auxiliary device includes a door side unit attached to the door and a wall side unit attached to a wall that supports the door so that the door can be opened and closed. The door side unit stores the torque in the door opening direction. A spring, a rotating member that is urged by the urging spring to urge the closed door in the opening direction, and rotates in a direction in which the urging spring stores torque in accordance with the opening operation of the door; A lock mechanism that locks the rotation of the rotating member against the urging force, and an unlocking mechanism that unlocks the locking mechanism in conjunction with the closing operation of the door and returns the rotating member to the urging state in the door opening direction. Member and return of this rotating member Is The wall side unit is freely displaceable in the door closing direction, while the door side displacement is predetermined. An action mechanism for engaging the rotating member with the opening operation of the door and rotating the rotating member in a direction in which the biasing spring stores torque by this engagement. It is characterized by being.
[0009]
In this invention, the door side unit is urged in the opening direction to assist the opening of the door. Since the wall-side unit acts so that the door-side unit stores torque in the door opening direction, the door opening assist operation can be repeated, and an operation that does not require electric power is possible.
[0010]
In addition, the door side unit and the wall side unit are two units, and the door opening assistance is provided by the two units. Therefore, there is no need to change or replace existing components mounted on the door. For this reason, assembly becomes easy.
[0012]
The rotating member of the door side unit in this invention urges the door in the closed state in the opening direction by being urged by the urging spring, so that the force when the door is opened can be reduced. Can be opened easily. Further, the rotating member rotates when the action mechanism is engaged, and the torque for urging the door in the opening direction by this rotation is stored in the urging spring. This torque is held without being released because the lock mechanism locks the rotation of the rotating member, and in the closing operation of the door, the unlocking member releases the lock mechanism, so that the rotating member Energize in the opening direction.
[0013]
In such a configuration, a torque for urging the door in the opening direction is stored each time the door is opened and closed, so that the door opening assist operation can be repeatedly performed. Further, since torque can be stored by opening and closing the door, an electric motor is not required, wiring for driving the electric motor is not required, and an electric charge is not required.
[0014]
Furthermore, since the rotating mechanism returns the rotating member to urge the door after the door is completely closed, the locking of the door does not become incomplete and can be used safely.
[0015]
Furthermore, in the present invention, the door opening assistance is performed by the two units of the door side unit and the wall side unit, so that the existing parts mounted on the door need not be changed or replaced, and the assembly can be performed. It becomes easy.
[0016]
Claim 2 The invention Claim 1 The door opening / closing auxiliary device according to claim 1, wherein the door side unit includes a shaft-shaped support member that supports the rotating member and the unlocking member, and the lock mechanism includes a fixed cored bar and the fixed cored bar. A movable core that is rotatably attached to the rotary member, and a clutch spring that is wound in close contact with both the fixed core and the movable core, and is arranged on the outer periphery of the support member. When the urging spring and the clutch spring are arranged concentrically, the rotation of the rotating member is locked and the clutch spring is rewound by the unlocking member when the clutch spring is wound around and closely contacts the movable core. In this case, the lock is released.
[0017]
In this invention, since the biasing spring and the lock mechanism are arranged concentrically around the shaft-like support member, a compact structure can be achieved.
[0018]
Of claim 3 The invention Claim 1 The door opening / closing auxiliary device according to claim 1, wherein the action mechanism is configured to rotate the rotary piece in the door opening direction with a predetermined spring force. And a restraining spring for restraining within the range.
[0019]
With the action mechanism having such a structure, the rotating piece does not obstruct the door closing operation. Further, since the restraining spring restrains the rotation of the rotating piece in the door opening direction with respect to the state where the rotating piece is engaged with the rotating member of the door side unit, the rotating member of the door side unit is moved along with the door opening operation. It rotates forcibly in the direction of torque storage. Therefore, torque accumulation of the biasing spring accompanying the door opening operation can be reliably performed. In addition to this, when a force greater than the spring force of the restraining spring is applied, the rotating piece rotates in the door opening direction, so that the door can be opened smoothly.
[0020]
Claim 4 The invention of Claims 1-3 The door opening / closing auxiliary device according to any one of the above, wherein the door side unit and the wall side unit are arranged on the knob side of the door and above the knob.
[0021]
By arranging the door side unit and the wall side unit on the door knob side in this way, the door side unit is separated from the rotation center of the door, so that the urging force in the opening direction can be effectively applied to the door. it can. Further, by arranging the door side unit and the wall side unit above the knob, there is no obstacle to entering and exiting.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 18 show a door opening assist device according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a front view from the indoor side, FIG. 2 is a side view, FIG. 3 is a plan view, and FIG. 2 is a sectional view taken along line AA in FIG. 2, FIGS. 5, 6, and 7 are sectional views taken along lines BB, CC, and DD in FIG. 4, and FIGS. 8 and 9 are doors. FIG. 10 is a sectional view taken along the line GG of FIG. 8, and FIGS. 11 to 18 show the operation. FIG. 10A is a plan view corresponding to FIG. 9, and FIG. 10B is a side view corresponding to FIG.
[0023]
As shown in FIGS. 1 to 3, the door opening assist device 1 of this embodiment includes a wall side unit 4 fixed to a wall 3 that supports a door 2 so as to be freely opened and closed, and a door side unit fixed to the door 2. 5 is composed of two units. As shown in FIGS. 1 and 3, the door 2 is supported on the wall 3 via a hinge 6 so as to be able to rotate forward and backward, and the door 2 is opened and closed by the forward and reverse rotation.
[0024]
As shown in FIG. 2, the door 2 has knobs 9 attached to the indoor 7 side and the outdoor 8 side, respectively. By rotating the knob 9 in one direction, a latch (not shown) comes out of the wall 3 side. It can be opened. The door 2 is urged in the closing direction by a door closer (not shown), and when the door 2 is opened, the door 2 is rotated against the urging force of the door closer.
[0025]
The door opening assist device 1 of this embodiment is provided on the indoor 7 side. The wall side unit 4 and the door side unit 5 are disposed on the knob 9 side of the door 2 and above the door 2. By arranging the door 2 on the knob 9 side in this way, the door-side unit 5 moves away from the rotation center (hinge 6) of the door 2, so that an urging force in the opening direction described later acts effectively on the door 2. Can be made. In addition, by arranging the wall side unit 4 and the door side unit 5 above the knob 9, there is an advantage that it does not obstruct access.
[0026]
As shown in FIGS. 4 to 7, the wall side unit 4 includes a mounting plate 11 fixed to the wall 3 with bolts, a bracket 12 fixed on the mounting plate 11, and a shaft 13 attached to the bracket 12. And a cam piece 14, a rotary piece 15 and a restraining spring 16 attached to the shaft 13.
[0027]
The bracket 12 is formed in a U shape having standing pieces 12a and 12a at both ends, and is fixed to the mounting plate 11 so that the open end faces upward. The shaft 13 is horizontally long and is fixed to the bracket 12 by being stretched over a pair of upright pieces 12 a and 12 a of the bracket 12. As shown in FIG. 4, the right half of the shaft 13 is stretched over the bracket 12, while the left half of the shaft 13 extends out of the bracket 12.
[0028]
The restraining spring 16 is a torsion spring and is externally inserted into the right side portion of the shaft 13. A cylindrical spacer 17 is inserted between the restraining spring 16 and the shaft 13. The restraining spring 16 is extrapolated to the right side portion of the shaft 13 so as to be sandwiched between the pair of standing pieces 12a, 12a of the bracket 12, and the hook portion 16a at one end thereof is one rising piece 12a. It is locked to the bracket 12 by penetrating through.
[0029]
The cam piece 14 and the rotary piece 15 are extrapolated to the left side portion of the shaft 13 so as to be coaxial. In this case, the rotating piece 15 is located outside, and the cam piece 14 is sandwiched between the rotating piece 15 and the bracket 12. The cam piece 14 and the rotary piece 15 include cylindrical portions 14a and 15a (see FIGS. 5 and 7) that wrap the entire shaft 13 and half-cylindrical portions that face each other while partially wrapping the shaft 13. 14b and 15b (see FIG. 6).
[0030]
A hook portion 16 b at the other end of the restraining spring 16 is engaged with the cylindrical portion 14 a of the cam piece 14, whereby the cam piece 14 is rotationally biased by the restraining spring 16. In this case, the restraining spring 16 is left-handed, and the cam piece 14 is given a torque that rotates counterclockwise by the restraining spring 16.
[0031]
Further, as shown in FIG. 7, a stopper portion 14 c is formed on the outer peripheral side of the cylindrical portion 14 a of the cam piece 14, and the stopper portion 14 c contacts the mounting plate 11 to rotate counterclockwise. Is restrained. Therefore, the cam piece 14 rotates in the clockwise direction against the spring force of the restraining spring 16 when a force greater than the torque applied by the restraining spring 16 is applied.
[0032]
The half cylinder part 15b of the rotary piece 15 and the half cylinder part 14b of the cam piece 14 are in contact with each other at one end in the radial direction as shown in FIG. It is formed between the half cylinder portions 15b and 14b. Accordingly, the rotary piece 15 is free to rotate in the counterclockwise direction, which is the direction in which the gap 18 is filled, and rotates when the force greater than the spring force of the restraining spring 16 is applied in the opposite clockwise direction. It has become. As will be described later, the counterclockwise rotation of the rotary piece 15 corresponds to the closing direction of the door 2, and the clockwise rotation corresponds to the rotation of the door 2 in the opening direction. On the other hand, the rotation is restricted in the opening direction of the door 2, and the rotation is restricted in the opening direction of the door 2, and the rotation in the opening direction is performed only when a force greater than the spring force of the restraining spring 16 is applied.
[0033]
As shown in FIG. 5, a small circular action piece 15 c projecting downward from the mounting plate 11 is formed in the cylindrical portion 15 a of the rotary piece 15, and the pin 35 of the door-side unit 5 is opened and closed. Are to be engaged.
[0034]
A receiving piece 19 that is bent in the direction of the door-side unit 5 is formed on one end side of the mounting plate 11. As shown in FIG. 1, the receiving piece 19 extends from the wall 3 in the direction of the door 2 so that the lock release member 28 and the rotation member 25 of the door side unit 5 come into contact with each other as will be described later.
[0035]
In the above wall side unit 4, the restraining spring 16, the cam piece 14, and the rotating piece 15 rotate the rotating member 25 of the door side unit 5 in accordance with the opening operation of the door 2, thereby applying torque to the biasing spring of the unit 5. It constitutes a storage mechanism.
[0036]
As shown in FIGS. 8 to 10, the door-side unit 5 includes a mounting base 21 fixed to the indoor-side surface of the door 2 by a plurality of bolts 22, an upper cover 23 and a lower cover that cover the upper and lower surfaces of the mounting base 21. 24, and a rotation member 25, a biasing spring 26, a lock mechanism 27, a lock release member 28, a slow movement mechanism 29, and a support member 30 are arranged in a space formed by these. Yes.
[0037]
The support member 30 is inserted into the upper cover 23 and the lower cover 24 at both ends in the axial direction, so that the support core 30 is fixedly held between them and can be rotated to the outside of the fixed core 31. The fixed cored bar 31 and the movable cored bar 32 as a whole have a shaft shape (see FIG. 10).
[0038]
The fixed metal core 31 is formed with a substantially oval-shaped portion that is cut in parallel at both axial end portions, and the both end portions are fitted into fitting holes of the upper cover 23 and the lower cover 24 that are formed in the same shape. . The rotation is constrained by this fitting. The fixed core 31 is formed with a large-diameter spring contact portion 31a. The movable core 32 has a cylindrical shape having the same outer diameter as that of the spring contact portion 31a, and can be rotated around the fixed core 31 when the fixed core 31 is inserted.
[0039]
A lock spring 27 is configured by the fixed core 31, the movable core 32, and the clutch spring 33 by attaching a clutch spring 33 to the fixed core 31 and the movable core 32.
[0040]
The clutch spring 33 is a torsion spring, and its coil portion is in close contact with the spring contact portion 31 a of the fixed core 31 and the movable core 32. In this case, the number of windings in close contact with the spring contact portion 31a of the fixed core 31 is larger than the number of windings in close contact with the movable core 32, and the rotation of the movable core 32 is restricted by the clutch spring 33. It has become. One end of the clutch spring 33 is a free end, but the other end is bent so as to extend in the radial direction of the support member 30 to form a hook portion 33a. An unlocking member 28 described later comes into contact with and engages with the hook portion 33a.
[0041]
Approximately half of the length of the support member 30 in the length direction is inserted into a support case 34 fixed to the lower cover 24 so that the outer peripheral portion is supported, and an urging spring is provided outside the support case 34. 26 is attached.
[0042]
The urging spring 26 is a torsion spring and stores torque in the opening direction of the door 2. The urging spring 26 is locked to the lower cover 24 when the hook portion 26 a at one end penetrates the lower cover 24. On the other hand, the hook portion 26 b at the other end of the urging spring 26 is pulled out in the radial direction, and this hook portion 26 b is locked to the pin 35 of the rotating member 25.
[0043]
The rotating member 25 is engaged with the movable core metal 32 by being attached to the movable core metal 32 of the support member 30. The rotating member 25 is configured by integrally forming a flat rectangular pressing piece 25a and a fan-shaped connecting piece 25b extending on the opposite side of the pressing piece 25a.
[0044]
A pressing portion 25 c that is bent in the direction of the upper cover 23 is formed at the tip of the pressing piece 25 a of the rotating member 25. The pressing portion 25c is extracted from the escape hole 23a (see FIG. 8) formed in the upper cover 23 to the outside of the upper cover 23, and can thereby contact the receiving piece 19 of the wall side unit 4 described above. Yes.
[0045]
The connecting piece 25 b of the rotating member 25 extends in the direction of the slow movement mechanism 29, and a gear portion 25 d is formed on the outer peripheral end surface of the tip so as to transmit the rotational force to the slow movement mechanism 29. From the connecting piece 25b, the pin 35 described above protrudes in the direction of the upper cover 23. A hook portion 26b on the other end side of the biasing spring 26 is locked to the pin 35, whereby the biasing spring 26 biases the rotating member 25 so as to rotate in the opening direction of the door 2. At the same time, when the rotating member 25 rotates counterclockwise, it is tightened to store torque. In this case, the upper cover 23 is formed with a long hole 23c through which the pin 35 penetrates. As a result, the pin 35 moves within the length range of the long hole 23c, so that the rotation range of the rotating member 25 is the long hole 23c. It is the length range.
[0046]
The lock release member 28 is engaged with the movable core metal 32 by being attached to the movable core metal 32 of the support member 30 in the same manner as the rotation member 25. The unlocking member 28 is formed in an arc shape obtained by cutting a circle into approximately ¼, and an abutting piece 28a bent in the direction of the upper cover 23 is formed at one end thereof. . The contact piece 28 a is extracted from the escape hole 23 b (see FIG. 8) formed in the upper cover 23 to the outside of the upper cover 23, and can contact the receiving piece 19 of the wall side unit 4. On the other hand, the end opposite to the contact piece 28 a is a release portion 28 b that can contact the hook portion 33 a of the clutch spring 33. When the unlocking member 28 rotates counterclockwise with the releasing portion 28b in contact, the clutch spring 33 is rewound and the coil portion is loosened. Then, the lock of the clutch spring 33 is released.
[0047]
In the above structure, the rotating member 25 and the lock releasing member 28 are attached to the movable core metal 32, and the clutch spring 33 and the biasing spring 26 are concentrically disposed outside the support member 30 provided with the movable core metal 32. The As described above, the clutch spring 33 and the urging spring 26 are arranged concentrically around the support member 30, so that a compact structure can be achieved and the size can be reduced.
[0048]
The slow movement mechanism 29 is disposed on the connecting piece 25 b side of the rotating member 25. The slow movement mechanism 29 includes a fixed shaft 36 whose upper and lower ends are supported and fixed by the upper cover 23 and the lower cover 24, and a rotating case 37 that rotates around the fixed shaft 36 with the fixed shaft 36 inserted therein. And a grease 38 filled between the fixed shaft 36 and the rotating case 37. The fixed shaft 36 has a non-circular shape such as an oval shape similar to that of the fixed core 31 at the end on the lower cover 24 side, and the rotation is fixed by fitting with the lower cover 24. A gear portion 37 a that meshes with the gear portion 25 d of the connecting piece 25 b is formed on the outer peripheral surface of the rotating case 37, whereby the rotation of the rotating member 25 is transmitted to the rotating case 37. Since the rotation of the rotating case 37 is performed against the shearing force of the grease 38 filled between the fixed shafts 36, the rotating case 37 is made at a slow speed.
[0049]
Next, the operation of the above embodiment will be described with reference to FIGS. In these figures, the clockwise direction is the direction in which the door 2 opens, and the counterclockwise direction is the direction in which the door 2 is closed. Moreover, although the door 2 performs the rotational motion centering on the hinge 6, in order to make an understanding easy, in these figures, the operation | movement of the door 2 is shown linearly.
[0050]
In the initial state before the operation, the rotation member 25 of the door side unit 5 is urged to rotate in the direction of opening the door 2 by the hook portion 26b of the urging spring 26 being locked to the pin 35. . On the other hand, the tightening torque of the clutch spring 33 of the lock mechanism 27 is set to be larger than the torque when the biasing spring 26 is tightened. Therefore, even if the urging spring 26 urges the rotation member 25 via the pin 35, the rotation member 25 does not rotate unless the clutch spring 33 is rewound.
[0051]
FIG. 11 shows a state in which the door 2 is completely closed, and the contact piece 28a of the lock release member 28 contacts the receiving piece 19 of the wall side unit 4 and rotates counterclockwise. The release portion 28b is in contact with the hook portion 33a of the clutch spring 33 so that the clutch spring 33 is rewound. For this reason, the rotating member 25 is urged to rotate clockwise by the torque of the urging spring 26 with which the hook portion 26 b is engaged with the pin 35, and the pressing portion 25 c presses the receiving piece 19 of the wall side unit 4. By the reaction force of this pressing, the door side unit 5 is in a state of urging the door 2 in the opening direction. However, since it is locked, the door 2 does not open.
[0052]
FIG. 12 shows a state in which the knob 9 is operated to release the lock. Since the door 2 is urged in the opening direction by the rotating member 25, the door 2 is automatically opened to a certain position by the torque of the urging spring 26. For this reason, even in the initial opening, the door 2 can be opened with a small force, and the door 2 can be easily opened. The automatic opening of the door 2 eliminates the indoor sealing performance, and thereafter, the door 2 can be opened smoothly by hand.
[0053]
13 and 14 show the state in which the door 2 is opened using the knob 9 in stages. When the door 2 is opened, the contact piece 28a of the lock release member 28 is separated from the contact state with the receiving piece 19, so that the clutch spring 33 is wound and the rotation of the movable core 32 is locked. The Accordingly, the rotation of the rotating member 25 attached to the movable cored bar 32 is also locked, and the pin 35 is stopped at a fixed position.
[0054]
FIG. 13 shows a state in which the pin 35 in a stopped state comes into contact with the action piece 15c of the wall side unit 4 by opening the door 2, and the pin 35 moves counterclockwise in the long hole 23c by contact with the action piece 15c. Move in the direction. This is because the rotation piece 15 having the action piece 15 c is restrained from rotating in the opening direction (clockwise) of the door 2 by the restraining spring 16. As the pin 35 moves, the rotating member 25 having the pin 35 rotates counterclockwise, so that the pressing portion 25 c moves away from the receiving piece 19. Further, by the counterclockwise movement of the pin 35, the urging spring 26 is wound and the torque in the opening direction of the door 2 can be stored.
[0055]
FIG. 14 shows a state in which the door 2 is further opened, and the pin 35 comes into contact with one end of the long hole 23c. Due to this contact, the pin 35 is integrated with the upper cover 23 to be in a rigid body state, and the pin 35 moves the action piece 15c in the clockwise direction, so that the rotary piece 15 resists the spring force of the restraining spring 16. Rotate clockwise. Therefore, since the pin 35 passes through the action piece 15c, it does not interfere with the opening of the door 2. Further, when the pin 35 abuts on one end of the long hole 23c, the rotation of the rotating member 25 is stopped and the accumulation of torque in the biasing spring 26 is stopped. Thereby, the biasing spring 26 is not wound more than necessary.
[0056]
FIG. 15 shows a state in which the door 2 is completely released. As described above, since torque is stored in the biasing spring 26 as the door 2 opens, the rotating member 25 is biased to rotate. On the other hand, in the movable metal core 32 around which the clutch spring 33 of the lock mechanism 27 is wound, the counterclockwise direction rotates freely because the clutch spring 33 rewinds, but the clockwise direction is rotated by the clutch spring 33. Is locked. For this reason, the rotating member 25 attached to the movable mandrel 32 does not rotate. Thereby, the torque stored in the biasing spring 26 is held without being released.
[0057]
FIG. 16 shows the operation of closing the door 2 from the open state, and the door 2 is rotated in the closing direction by the urging force of the door closer, whereby the pin 35 comes into contact with the action piece 15 c of the wall side unit 4. In this case, the rotating member 25 having the pin 35 is attached to the movable cored bar 32, and the rotating core 25 is not rotated because the movable cored bar 32 is restrained from rotating by the clutch spring 33. Therefore, the pin 35 presses the action piece 15c counterclockwise. Since the rotary piece 15 having the action piece 15c has a gap 18 between the rotary piece 15 and the cam piece 14, the rotary piece 15 can freely rotate counterclockwise until the gap 18 disappears. Thereby, the pin 35 can pass through the action piece 15c, and can close the door 2 smoothly.
[0058]
FIG. 17 shows a state just before the door 2 is closed, and the abutting piece 28a of the unlocking member 28 abuts on the receiving piece 19 of the wall side unit 4, thereby rotating the unlocking member 28 counterclockwise. By this rotation, the release portion 28b of the lock release member 28 contacts the hook portion 33a of the clutch spring 33, and the clutch spring 33 is rewound to release the lock.
[0059]
FIG. 18 shows a state in which the door 2 is completely closed. In this state, since the lock of the clutch spring 33 is released, the rotation is restored in the clockwise direction, that is, the door 2 opening direction by the spring force of the urging spring 26 in conjunction with the closing operation of the door 2. At this time, since the connecting piece 25b of the rotating member 25 is engaged with the slow moving mechanism 29, the rotating member 25 rotates at a slow speed. For this reason, the rotation return of the rotating member 25 is performed with a time lag behind the operation in which the door 2 is completely closed. Therefore, the door 2 is not locked completely and is in a safe closed state. In addition, after the rotation member 25 returns to rotation, the state shown in FIG. 11 is reached, and the closed door 2 is urged in the opening direction.
[0060]
In such an embodiment, each time the door 2 is opened and closed, the urging spring 26 accumulates torque in the door opening direction, so that the door opening assistance can be repeatedly performed. Moreover, in this embodiment, since the door opening assistance is performed by the two units of the wall side unit 4 and the door side unit 5, it is not necessary to change or replace existing parts mounted on the door such as the knob 9 or the like. Assembling can be performed easily. Further, since an electric motor for assisting in opening the door is not necessary, not only wiring for that is unnecessary, but also no electric power is required, so that it can be operated at a low cost.
[0061]
19 to 20 show another embodiment of the present invention. In this embodiment, the wall side unit 4 is changed, and a support bracket 41 is screwed to a mounting plate 11 attached to the wall 3. A support shaft 42 protrudes from the support bracket 41, and a leaf spring 43 as an action mechanism is attached to the support shaft 42.
[0062]
The leaf spring 43 hangs down toward the door unit 5 while being wound around the support shaft 42. In addition, a restriction pin 44 is attached to the support bracket 41. The restriction pin 44 is attached to the leaf spring 43 so as to be positioned on the opening direction side of the door 2, so that the displacement of the leaf spring 43 in the opening direction of the door 2 is restricted to some extent. Yes. On the other hand, the leaf spring 43 is free to be displaced in the closing direction of the door 2.
[0063]
The door side unit 5 has the same structure as that shown in FIGS. Therefore, the door-side unit 5 is in a state of being urged in the opening direction with respect to the closed door 2 and can assist in opening the door.
[0064]
In such an embodiment, when the door 2 is opened and operated after opening the door 2, the pin 35 moves in contact with the leaf spring 43, thereby rotating the rotating member 25 to the biasing spring 26. Torque is stored. When the door 2 is further opened, the pin 35 stops and presses the leaf spring 43, so that the leaf spring 43 is displaced as shown by a chain line in FIG. 19, and the pin 35 passes smoothly through the leaf spring 43, and the door 2 can be opened smoothly. On the other hand, since the leaf spring 43 is freely displaceable in the direction in which the door 2 is closed, the door 2 can be smoothly closed without obstructing the closing operation.
[0065]
In such an embodiment, since the structure of the wall side unit 4 becomes simple, there is an advantage that it is possible to reduce the size and weight and to facilitate the assembly.
[0066]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made. For example, in the above-described embodiment, the receiving piece 19 with which the rotating member 25 and the unlocking member 28 abut is formed on the mounting plate 11 of the wall-side unit 4. It may be formed independently at this location, or may be provided directly on the wall 3.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the door side unit and the door side unit assist the opening of the door, so that it is not necessary to change or replace the existing parts mounted on the door, and the assembly is easy. It can be carried out. Further, since the door opening assist state is repeated following the door opening / closing operation, it is possible to eliminate the need for electric power, eliminate the need for wiring, and operate at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall front view of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the whole.
FIG. 3 is an overall plan view.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 2 showing the wall-side unit.
5 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
6 is a cross-sectional view taken along line CC of FIG.
7 is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG.
FIG. 8 is a plan view taken along the line EE of FIG. 1 showing the door side unit.
FIG. 9 is a plan view of the door side unit taken along the line FF in FIG. 1;
10 is a cross-sectional view taken along line GG in FIG.
11A is a plan view showing a closed state of the door, and FIG. 11B is a side view.
FIG. 12A is a plan view showing the initial state of the door opening, and FIG. 12B is a side view.
13A is a plan view showing a state in the middle of opening the door, and FIG. 13B is a side view.
14A is a plan view showing a state in the middle of opening the door following FIG. 13, and FIG. 14B is a side view.
FIG. 15A is a plan view showing an open state of the door, and FIG. 15B is a side view.
16A is a plan view showing an initial state of closing the door, and FIG. 16B is a side view.
17A is a plan view showing a door closing operation following FIG. 16, and FIG. 17B is a side view.
18A is a plan view showing a fully closed door, and FIG. 18B is a side view.
FIG. 19 is a side view of another embodiment of the present invention.
20 is a side view of the main part of FIG. 19;
21 is a cross-sectional view taken along line HH in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Door opening assist device
2 door
3 walls
4 Wall side unit
5 Door unit
15 Rotating piece
16 Restraint spring
19 Receiving piece
25 Rotating member
26 Biasing spring
27 Locking mechanism
28 Unlocking member
29 Slow motion mechanism
30 Support member

Claims

It consists of a door-side unit attached to the door and a wall-side unit attached to the wall that supports the door so that it can be opened and closed.
The door-side unit biases the door in the opening direction by urging and rotating the biasing spring that stores torque in the opening direction of the door, and biasing the door in the opening direction. A rotating member that rotates in a direction in which the spring stores torque, a locking mechanism that locks the rotation of the rotating member against the biasing force of the biasing spring, and unlocking the locking mechanism in conjunction with the door closing operation. An unlocking member that returns the rotating member to a biased state in the door opening direction, and a slowing mechanism that loosens the rotating member so that the return of the rotating member is delayed after the door is completely closed;
The wall-side unit is freely displaceable in the closing direction of the door, while the displacement in the opening direction of the door is restricted by a force of a predetermined magnitude, and is engaged with the rotating member as the door opens. The door opening assisting device is provided with an action mechanism for rotating the rotating member in a direction in which the biasing spring stores torque by this engagement.

The door side unit includes a shaft-shaped support member that supports the rotating member and the unlocking member, and the lock mechanism is rotatably attached to the fixed core metal and the fixed core metal, And a clutch spring wound in close contact with both the fixed core and the movable core, and the biasing spring and the clutch spring are concentrically formed on the outer periphery of the support member. The rotation of the rotating member is locked when the clutch spring is wound around and closely contacts the movable core, and the lock is released when the clutch spring is rewound by the unlocking member. The door opening / closing auxiliary device according to claim 1 .

The action mechanism includes a rotating piece that engages with the rotating member while being freely rotatable in a door closing direction, and a restraining spring that restricts rotation of the rotating piece in a door opening direction within a range of a predetermined spring force. The door opening / closing assisting device according to claim 1, wherein the door opening / closing assisting device is provided.

The door opening assist device according to any one of claims 1 to 3 , wherein the door side unit and the wall side unit are disposed on a knob side of the door and above the knob.