JP3962610B2 - 差圧検出器、その差圧検出器を備えた流量計および液面計 - Google Patents

差圧検出器、その差圧検出器を備えた流量計および液面計 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力が異なる2箇所の圧力差を検出する差圧検出器、その差圧検出器を備えた流量計および液面計に関する。
【背景技術】
圧力が異なる2箇所の圧力差を検出する差圧検出器が知られており、この差圧検出器は、例えば、水やガス等の流体の流量測定や、タンクの液面測定等に用いられている。
図9には、内部に封入された封入液を介して異なる2箇所の圧力差を検出する封入式差圧検出器90の従来例が示されている。
この封入式差圧検出器90は、圧力の異なる2箇所から被測定流体の圧力を受ける受圧部110と、この受圧部110の圧力差を検出する差圧検出部120とを有して構成されている。受圧部110は、取付部材91に固定された本体92を備え、この本体92の両側面には、前記被測定流体の圧力をシールする第1、第2シールダイアフラム97,98が取り付けられている。また、本体92の両側面には、各シールダイアフラム97,98に臨む凹部内に充満され、各シールダイアフラム97,98から異なる圧力が伝達される第1、第2の封入液99,100が充満されている。
【0002】
本体92の第1シールダイアフラム97の外側には、例えば高圧の圧力を導入する第1圧力導入部材(高圧用フランジ)93が設けられ、第2シールダイアフラム98の外側には、例えば低圧の圧力を導入する第2圧力導入部材(低圧用フランジ)94が設けられている。各フランジ93,94には、それぞれ、図略の第1圧力導入口、第2圧力導入口が設けられている。本体92は、高圧用フランジ93と低圧用フランジ94で挟み込まれ、かつ、各フランジの四隅をボルト101で締め付けることにより、本体92と各フランジ93,94とが、直接、メタルタッチ、かつ、面接触して固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の封入式差圧検出器90によれば、高圧用フランジ93および低圧用フランジ94と本体92との固定が、4箇所のボルト締め付けによる固定であるため、締め付けを厳密に均一に行うことが難しい。このため、本体92を局部的に強く締め付けてしまうと、本体92が局部的に歪むおそれがある。このような状態で、封入式差圧検出器90のゼロ点設定を行った後、ボルト101を締め直す必要が生じた場合に、各ボルト101の締め付け力が変化することにより生じる本体92の局部的な歪みも変化し、測定値の出力が変化するという問題があり、その結果、ゼロ点変化を起こしてしまう。
【0004】
本発明の目的は、検出器組立時における締め付けの影響を防止し、測定値の出力変化をなくすことができる差圧検出器を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、組立時の締め付け力の影響による出力変化のない差圧検出器を備えた流量計および液面計を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、所定の厚さを有する本体と、この本体の2側面に所定間隔をあけてそれぞれ周縁部を気密に固定された第1、第2のシールダイアフラムと、前記本体と前記第1、第2のシールダイアフラムとの間に形成された隙間内に充満され、各シールダイアフラムを介して第1、第2の圧力がそれぞれ伝達される第1、第2の封入液と、前記第1のシールダイアフラムに対向して設けられ当該第1のシールダイアフラムに前記第1の圧力を導入する第1圧力導入部材と、前記第2のシールダイアフラムに対向して設けられ前記第2の圧力を導入する第2圧力導入部材と、前記第1、第2の封入液の圧力差を検出する検出部と、を備えた差圧検出器であって、前記第1および第2の圧力導入部材は、前記本体の厚さ寸法より長く形成された複数本のスペーサ部材を介して隅部同士が連結固定され、前記本体と前記第1および第2の圧力導入部材とは弾性シール部品を介して支持され、前記スペーサ部材は筒状に形成され、このスペーサ部材の内部空間と、前記第1圧力導入部材の隅部および第2圧力導入部材の隅部にそれぞれ形成された孔部とには前記第1の圧力導入部材と前記第2の圧力導入部材とを連結するためのボルトが挿通され、前記第1の圧力導入部材および前記第2の圧力導入部材の前記本体と対向する面にはそれぞれスペーサガイドが設けられ、これらのスペーサガイドは前記本体に対向して形成され、かつ、前記孔部を囲うようにとともに前記本体とは非接触状態で配置されていることを特徴とする差圧検出器である。
【0007】
このような本発明によれば、本体の厚さ寸法より長く形成された複数本のスペーサ部材を介して、第1、第2圧力導入部材が支持されているので、第1、第2圧力導入部材を連結固定する際の影響が本体側に及ばない。その結果、第1、第2圧力導入部材の連結固定時に、本体が歪んだりすることがなくなるので、本体の局部的な歪みの影響によって生じる測定値の出力の変化を防止することができ、これにより、ゼロ点変化を防止することができる。
【0008】
以上の本発明において、被測定流体とは、水、溶液等の液体や、ガス、エア等の気体を含むものである。また、封入液としては、非圧縮性流体である例えばシリコンオイルを使用することが好ましいが、シリコンオイルと同等の効果を得ることができるものであれば、他のものを使用してもよい。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の差圧検出器において、前記本体は取付部材に固定されるとともに、前記第1、第2の圧力導入部材のうちの少なくとも一方と前記取付部材との対向面は、隙間を介して、または直接当接するように対向され、前記圧力導入部材および本体の相対回転時に所定回転角以上の回転が不可能となるように形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
このような本発明によれば、本体と各圧力導入部材とが弾性シール部品を介して支持されていることから、過大な力が作用したとき、本体と各フランジとが回転する可能性があるが、第1、第2の圧力導入部材のうちの少なくとも一方と取付部材との対向面により、両者の相対回転時に所定回転角以上は回転しないようにできているので、容易に回り止めとすることができ、圧力導入部材の圧力導入口に取り付けられる測定体用器具等に悪影響を及ぼすおそれがない。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の差圧検出器において、前記第1、台2の圧力導入部材の少なくとも一方は、直方体状に形成され、この直方体状の二辺は同一長さ寸法とされ、残りの一辺は前記二辺と異なる長さ寸法とされ、前記同一長さ寸法の二辺に囲まれた面と直交する4面が、それぞれ前記対向面となっていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、圧力導入部材の固定位置を90度単位で変えた場合でも、取付部材と圧力導入部材との対向面同士が当接可能となり、容易に回り止めとすることができる。従って、圧力導入部材に設けられる圧力導入口を、前述の90度単位の回転の中心位置以外に設けた場合、圧力導入口の位置を容易に変更できる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の差圧検出器を備えていることを特徴とする流量計である。
このような本発明によれば、差圧検出器で圧力の異なる2箇所の位置の圧力を検出し、この検出値に基づいて流量を計測することができるので、水、溶液等の液体や、ガス等の気体の配管、その他の流量の測定が容易となる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の差圧検出器を備えたことを特徴とする液面計である。
このような本発明によれば、差圧検出器で圧力の異なる2箇所の位置の圧力を検出し、この検出値に基づいて液面を計測することができるので、各種プロセス等における密閉タンク等の液面の測定が容易となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜5には、第1実施形態の差圧検出器1が示されている。
この差圧検出器1は、異なる2箇所の場所における被測定流体の圧力を受ける受圧部10と、この受圧部10の圧力差を検出する差圧検出部40とを有して構成されている。
【0015】
受圧部10は、例えば板状の取付部材11に固定された本体12と、この本体12の両側面のうち、一方側の外側に対向して設けられる第1圧力導入部材である高圧用フランジ13と、本体12の他方側の外側に対向して設けられる第2圧力導入部材である低圧用フランジ14と、を備えて構成されている。
取付部材11の対向面(裏面)11A側には、本体12と、高圧用フランジ13および低圧用フランジ14が配置され、取付部材11の表面側には、前記差圧検出部40が配置されている。
【0016】
本体12は、例えば、所定厚さの円柱部材で形成されている。この本体12において高圧用フランジ13側の側面には、所定深さ寸法の隙間を形成する凹部15が形成されており、この凹部15内には、後にも言及する第1の封入液である高圧用封入液17が充満されている。また、本体12において低圧用フランジ14側の側面には所定深さ寸法の隙間を形成する凹部16が形成されており、この凹部16内には、後にも言及する第2の封入液である低圧用封入液18が充満されている。これらの封入液17,18としては、例えば、非圧縮性流体であるシリコンオイルが使用されている。
【0017】
本体12の凹部15の外周縁部には、当該凹部15に対向して第1のシールダイアフラムとしての高圧用シールダイアフラム19が配置され、このシールダイアフラム19の周縁部は、凹部15の周囲と気密に溶接されている。これにより、シールダイアフラム19は、前記被測定流体をシールするとともに凹部15内の高圧用封入液17に圧力を伝達することができるようになっている。
また、本体12の凹部16の外周縁部には、上記と同じように、凹部16を塞ぎ、かつ、内部に封入された低圧用封入液18に被測定流体の圧力を伝達する第2のシールダイアフラムとしての低圧用シールダイアフラム20が溶接により気密に取り付けられている。
これらのシールダイアフラム19,20は、ステンレス等の金属薄板製とされ、封入液17,18の温度上昇による膨張方向の変位、凹部方向の変位に対し、測定差圧に影響を与えないように、高圧側、低圧側の剛性を低くし、かつ、そのバランスをとるように設定されている。
【0018】
本体12の高圧用フランジ13側内部には、高圧用封入液導通路21が設けられ、この高圧用封入液導通路21は、第1通路21Aと、第2通路21Bとを含み構成されている。第1通路21Aの一端は、本体12の一部に外側に向けて形成された高圧用封入液導入口21Cに連通するとともに、他端は、凹部15に連通し、第2通路21Bの一端は、本体12の一部に差圧検出部40に向けて形成された出口21Dに連通するとともに、他端は、凹部15に連通している。そして、このような第1通路21Aと、第2通路21B内には前記高圧用封入液17が充満されている。
【0019】
本体12の低圧用フランジ14側内部には、低圧用封入液導通路22が設けられ、この低圧用封入液導通路22は、第1通路22Aと、第2通路22Bとを含み構成されている。第1通路22Aの一端は、本体12の一部に外側に向けて形成された低圧用封入液導入口22Cに連通するとともに、他端は、凹部16に連通し、第2通路22Bの一端は、本体12の一部に差圧検出部40に向けて形成された出口22Dに連通するとともに、他端は、凹部16に連通している。そして、このような第1通路22Aと、第2通路22B内には前記低圧用封入液18が充満されている。
なお、各封入液導入口21C,22Cには、凹部15,16等所定の部位に必要な量の封入液17,18が充満された後、例えば鋼球23が押し込まれ、封入液17,18が漏れ出さないようになっている。
【0020】
また、本体12の高圧用フランジ13側の側面には、シールダイアフラム19の外側に、Oリング溝24が形成されるとともに、このOリング溝24内に弾性シール部材であるOリング25が装着され、本体12の低圧用フランジ14側の側面には、シールダイアフラム20の外側に、Oリング溝26が形成されるとともに、このOリング溝26内にOリング27が装着されている。
このようなOリング25,27は、高圧用フランジ13と低圧用フランジ14のシール面13A,14A(図5参照)と、Oリング溝24,26によって潰され、所定のシール面圧で各シール面13A,14Aと接触することにより、被測定流体をシールするようになっている。
【0021】
このような本体12と取付部材11との固定は、図3に示すように、取付部材11の所定の位置にバーリング加工を施して円筒部11Bを形成し、この円筒部11Bを、本体12の一部に形成された平坦部に当接させ、かつ、溶接して行われている。
【0022】
本体12は、前述のように、高圧用フランジ13と低圧用フランジ14の間に配置されており、各フランジ13,14は、図1に示すように、スペーサ部材30を介してボルト31の締め付けにより本体12に固定されている。
図2,5に示すように、各フランジ13,14は、直方体状に形成されている。この直方体状の二辺は同一長さ寸法とされるとともに、残りの一辺は異なる長さ寸法とされており、同一長さ寸法の二辺に囲まれた面と直交する4面が、それぞれ対向面13F,14Fとなっている。
【0023】
また、各フランジ13,14の四隅には、それぞれ対角線上にボルト穴13C,14Cと、ねじ穴13B,14Bとがあけられている。そして、スペーサ部材30を、例えばフランジ13のボルト穴13Cとフランジ14のねじ穴14Bとの位置に合わせ、フランジ13のボルト穴13Cからボルト31をスペーサ部材30に差し込み、フランジ14のねじ穴14Bに螺合させて各フランジ13,14同士を結合し、これらのフランジ13,14と本体12とを固定するようになっている。
このとき、フランジ13,14の前記対向面13F、14Fと取付部材11の前記対向面11Aとは、L寸法の隙間となっており、この隙間Lは、例えば0.5mm以内の微小な寸法の間隔となるように設定されている。
【0024】
また、図1に示すように、高圧用フランジ13と低圧用フランジ14との間隔H1はスペーサ部材30の長さによって決められ、この間隔H1、つまり、スペーサ部材30の長さは、本体12の幅H2より大きく、例えば、0.05〜0.2mm大きく設定されている。
その結果、本体12と高圧用フランジ13および低圧用フランジ14とは直接接触せず、それぞれ弾性シール部材であるOリング25,27を介して取り付けられており、これにより、本体12は、フローティング状態で支持されていることになる。
【0025】
各フランジ13,14には、図3に示すように、それぞれ、被測定流体の第1の圧力である高圧の圧力を導入する圧力導入口13D、第2の圧力である低圧の圧力を導入する圧力導入口14Dが設けられ、さらに、常時は閉止され、必要時に開放されるドレン排出口14G(図2参照)が設けられている。また、各フランジ13,14の内面の四隅には、フランジ13,14を裏面から見た図5に詳細を示すように、スペーサ部材30を取り付ける際のガイドとなる2本ずつのスペーサガイド13E,14Eがそれぞれ設けられている。これらのスペーサガイド13E,14Eは、所定高さに形成され、フランジ13,14の端面から、ボルト穴13Cまたはねじ穴13Bを囲うように、それぞれ、シール面13A,14A近傍まで延びている。ただし、各スペーサガイド13E,14Eは、本体12とは干渉(接触)しないようになっている。
なお、各スペーサガイド13E,14Eは、対向面13F、14Fと平行になっていてもよいし、互いの先端が近づくように斜めに設けられていてもよい。
【0026】
ここで、ボルト31の固定力は、例えば、M4サイズのねじが4本ある場合、6000〜10000Nであり、この力が、スペーサ部材30とOリング25,27とを圧縮する力となる。
一方、Oリング25,27のつぶし力は、Oリング25,27の外径が例えば28mmの場合、50〜100Nであり、ボルト31の固定力からOリングのつぶし力を差し引いた残りの力が、スペーサ部材30を圧縮する力となる。従って、本体12にかかる力も50〜100Nとなり、この力は、従来の、ボルトでフランジを締め付けて固定する方法に比較して約1/80に低減されている。このため、本体12の歪みは無視してもよいほど小さくなり、また、締め付け場所による加重の差がなくなるので、フランジ13,14の締め付けによる本体12の歪み、さらには、これに基づく測定値の出力変化がなくなる。
【0027】
前記差圧検出部40は、図3,4に示すように、台座としてのハーメチック台座41と、このハーメチック台座41に接着等で取り付けられるセンサ台42と、このセンサ台42に接着等により取り付けられたセンサ43と、センサ台42およびセンサ43を覆うとともに高圧側を密閉し、かつ、ハーメチック台座41に設けられたキャップ44とを含んで構成され、この差圧検出部40で検出された検出値は、その検出値を所定の出力信号に変換する回路部52に送られるようになっている。この回路部52は、例えば金属板、又はガラスエポキシ等から構成された基板55、コネクタ59等を含み構成され、回路部52からの出力信号は、表示装置60に送出され、表示されるようになっている。
【0028】
差圧検出部40は、細径の高圧用パイプ45および大径の低圧用パイプ46により本体12に支持されている。
すなわち、高圧用パイプ45の一端(センサ43側)は、ハーメチック台座41を貫通し、センサ台42にあけられた封入液導通路42Aの途中まで差し込まれ、高圧用パイプ45の他端は、スリーブ47に挿通されるとともに、本体12にあけられた前記第2通路21Bの出口21Dの途中まで差し込まれている。なお、上記封入液導通路42Aは、キャップ44とセンサ台42とで形成された空間53に臨んでいる。そして、前記高圧用封入液17は、前記第1通路21A、凹部15、第2通路21B、パイプ45の内部、封入液導通路42Aおよび空間53内に充満され、これにより、センサ43の一端側に高圧用封入液17が充満されていることになる。
【0029】
一方、低圧用パイプ46の一端は、前記ハーメチック台座41を貫通し、センサ台42の下端に密着され、他端は、スリーブ48に挿通されるとともに、本体12にあけられた前記第2通路22Bの出口22Dの途中まで差し込まれている。
また、パイプ46の一端とセンサ43との間には、センサ台42および受台54に囲まれた空間53Aが形成されている。そして、前記低圧用封入液18は、前記第1通路22A、凹部16、第2通路22B、パイプ46の内部および空間53A内に充満され、これにより、センサ43の他端側に低圧用封入液18が充満されていることになる。
【0030】
スリーブ47,48の先端は、本体12から取付部材11を越える高さに形成され、一方、基端は本体12の所定位置に例えばプロジェクション溶接により取り付けられている。スリーブ47,48の取付部材11側端部の内径は、パイプ45,46を挿通させた後、これらのパイプ45,46とスリーブ47,48とを固定するためロウ付けされ、高圧側、低圧側の封入液17,18が、本体12の各出口21D、22Dと各パイプ45,46との間から漏出することがないようになっている。なお、各スリーブ47,48の内径開口部は、ロウ付けしやすいようにサラ穴状に形成されている。
【0031】
ハーメチック台座41において、高圧用パイプ45、低圧用パイプ46および、センサ43の静電容量変化を回路部52に送信する電極49等は、ガラス50を用いて絶縁シール(ハーメチックシール)されている。また、センサ43と電極49とは、金線51で接続されており、センサ43からの静電容量変化は、外部にある上記回路部52で所定の信号に増幅し、かつ、変換し、その値を表示装置60で表示できるようになっている。
なお、電極49は複数本設けられ、各電極49は、センサ43およびハーメチック台座41の決められた所定の場所をそれぞれ回路部52に接続する。
【0032】
センサ43は、前述のように、圧力の変化を静電容量の変化で検出するものであり、センサ台42の内部に嵌め込まれた受台54の上に接着等で設けられている。また、センサ43は、図4に詳細を示すように、可動電極部(ダイヤフラム)を有するシリコン部材56と、このシリコン部材56を両側から挟み込むとともに、ガラス等の絶縁材で形成された固定電極部材57,58とを含み構成され、上記可動電極部に向けて高圧用封入液17および低圧用封入液18を導通させる導通穴57A、58Aが、中心とその周囲に複数個設けられている。
そのため、例えば高圧用封入液17に押圧されて、可動電極部が低圧側固定電極部材58の平面部に張り付くことがあるが、この場合、次に低圧用封入液18が可動電極部に向けて送り込まれようとしたとき、上述の張り付き力が大きく、中心の導通穴58Aから送り込めないときでも、周囲の導通穴58Aから送り込めるので、可動電極部の正常な作動を確保し、センサ43の正常な測定が確保される。
なお、このような差圧検出部40を覆うケース5が前記取付部材11に取り付けられている。
【0033】
差圧検出部40での正確な差圧検出のためには、高圧側と低圧側とで封入液量が等しくなっていることが必要である。
そのため、本実施形態では、高圧用パイプ45と低圧用パイプ46との内径は異なった太さに形成されている。
すなわち、差圧検出部40内における高圧側の封入液17が封入される空間53と、低圧側の封入液18が封入される空間53Aとでは、その容積が異なり、高圧側の空間53の方が大きい。そのため、もし、長さがほぼ等しい高圧用パイプ45と低圧用パイプ46との内径の太さを等しくすると、低圧用封入液18の封入液量が少なくなってしまう。そこで、差圧検出部40における高圧側の空間53内の封入液量と、低圧側における空間53A内の封入液量との差と等しい量だけ、高圧用パイプ45は低圧用パイプ46に比較して内容積が小さくなるように内径が細く設定されている。その結果、高圧用パイプ45内の封入液量と高圧側の空間53内の封入液量とを合計した高圧側の封入液量は、低圧用パイプ46内の封入液量と低圧側の空間53A内の封入液量とを合計した封入液量とほぼ等しくなる。
【0034】
ここで、高圧用パイプ45と低圧用パイプ46との関係について説明する。
いま、高圧側と低圧側とにおいて、高圧用パイプ45と低圧用パイプ46との各パイプ内容積を除く部分の容積の差、つまり、高圧側空間53や高圧側の封入液導通路42Aと、低圧側空間53Aや低圧側の導通路等と容積の差をVd、
両パイプ45,46の長さが実質的に等しいとしてパイプ長さをLp、
高圧用パイプ45の断面積をAh、
低圧用パイプ46の断面積をAlとすると、高圧用パイプ45と低圧用パイプ46との内径は、
Al−Ah=Vd/Lp (1)式
で表される関係となるように設定される。
【0035】
次に、シールダイアフラム19,20と、封入液17,18と、圧力および温度との相互関係を説明する。
シールダイアフラム19,20にそれぞれ被測定流体の圧力が加わると、これらの圧力は、それぞれ封入液17,18を介して、センサ43の高圧側、低圧側に伝わり、その圧力差がセンサ43によって検出される。
この際、圧力が加わったときのシールダイアフラム19,20自身の変位量はごく小さい。また、封入液17,18は、被圧縮性であるとはいえ、厳密にはわずかに圧縮性を有しているが、その圧縮率は小さく、測定に影響を及ぼす程のものではない。さらに、検出部40におけるセンサ43の可動電極部(ダイヤフラム)の容量変化は極めて小さく、無視できる程度のものである。
一方、温度による封入液の膨張は1℃あたり0.1%あり、封入液量が、例えば200μLの場合、50℃の温度変化によって10μLの液量変化となる。
従って、高圧側、低圧側の封入液量の熱膨張による圧力変化は、シールダイアフラム19,20の剛性を1KPaあたり15μLとすると、約670Paになる。そのため、高圧側、低圧側の封入液量の差を、例えば10%とすると、50℃の温度変化のとき、高圧側、低圧側では67Paの圧力差が生じてしまうことになり、正確な圧力測定に大きな影響を及ぼす。
【0036】
以上の説明からわかるように、封入液量は高圧側と低圧側とでできるだけ同じとなるようにする必要がある。
本願発明では、前記(1)式で表される関係となるように、高圧用パイプ45と低圧用パイプ46の断面積に差を持たせることで、高圧側と低圧側の封入液量に差がないように構成されている。
【0037】
前記表示装置60は、前述のようにケース5に設けられており、図6に示すように、演算部61と、メモリ部62と、表示部63と、スイッチ部64とを有している。
そして、スイッチ部64を押すと、前記回路部52から送られる電気信号を、演算部61で、メモリ部62に記憶された電気信号と差圧との対応表に基づいて表示値に演算し、その結果を表示部63に表示させるようになっている。
【0038】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 高圧用フランジ13および低圧用フランジ14が、本体12の厚さより長く形成された複数本のスペーサ部材30を介して、ボルト31を締め付けることにより固定されているので、フランジ13,14のボルト締めの影響は本体12側に及ばない。その結果、各フランジ13,14の連結固定時に、本体12が歪んだりすることがなくなるので、本体12の局部的な歪みの影響によって生じる測定値の出力の変化を防止することができ、これにより、ゼロ点変化を防止することができる。
【0039】
(2) 本体12と各フランジ13,14とがOリング25,27を介して支持されていることから、本体12と各フランジ13,14との間に過大な力が加わると、本体12と各フランジ13,14とが回転する可能性がある。しかし、取付部材11の対向面11Aと、フランジ13,14の対向面13F、14Fとが、0.5mm以内の微小隙間で取り付けられているため、回転しようとすると、フランジ13,14の対向面13F、14Fと取付部材11の対向面11Aとが当接し、それ以上回転しないので、微小な回転角度で容易に回り止めとすることができる。従って、フランジ13,14の圧力導入口13D、14Dに取り付けられる測定体用器具等に悪影響を及ぼすおそれがない。
【0040】
(3) 高圧用フランジ13および低圧用フランジ14は、それぞれ直方体状に形成され、この直方体状の同一長さ寸法の二辺に囲まれた面と直交する4面が、それぞれ対向面13F、14Fとなっているので、各フランジ13,14の固定位置を90度単位で変えた場合でも、取付部材11の対向面11Aとフランジ13の対向面13Fおよびフランジ14の対向面14F同士が当接可能となり、その結果、どの向きでも容易に取り付けることができる。
【0041】
(4) 第1のパイプである高圧用パイプ45の内径を、第2のパイプである低圧用パイプ46の内径に比較して内容積が小さくなるように細く設定するだけで、高圧側の封入液量と低圧側の封入液量とをほぼ同じとすることができるので、高圧側の空間53の容積と等しい容積を確保するために、低圧側の空間53Aを拡げたりせずにすむ。その結果、センサ台42を大きくしたり、高くしたりせずにすみ、差圧検出部40、ひいては差圧検出器1の小型化を図れる。
【0042】
(5) 各フランジ13,14の対向面(内側面)の四隅には、ボルト穴13B,14B、ねじ穴13C,14Cを囲むように、2本ずつのスペーサガイド13E,14Eがそれぞれ設けられているので、スペーサ部材30を挟み込んで両フランジ13,14の連結固定を行うとき、スペーサ部材30の位置決めをし易く、これにより、フランジ13,14の連結作業が容易となる。
【0043】
(6) 間にシリコン部材56を挟みセンサ43を構成する固定電極部材57,58には、シリコン部材56の可動電極部(ダイアフラム)に向けて、高圧用封入液17および低圧用封入液18を導通させる導通穴57A、58Aが、中心とその周囲に複数個設けられているので、例えば高圧用封入液17に押圧されて、可動電極部が低圧側固定電極部材58の平面部に張り付くことがあり、次に低圧用封入液18が可動電極部に向けて送り込まれようとしたとき、上述の張り付き力が大きく、中心の導通穴58Aから送り込めないときでも、低圧用封入液18を周囲の導通穴58Aから送り込めるので、可動電極部の正常な作動を確保でき、センサ43の正常な測定を確保することができる。
【0044】
(7) 高圧用パイプ45および低圧用パイプ46は、その他端一部が、それぞれスリーブ47,48内に挿通されるとともに、端部は本体12内の第2通路21Bの出口21D、第2通路22Bの出口22Dに差し込まれ、さらに、スリーブ47,48は本体12に固定されているので、強度が確保され、安定した状態を確保できる。また、スリーブ47,48の取付部材11側端部の内径は、パイプ45,46を挿通させた後、これらのパイプ45,46とスリーブ47,48とを固定するためロウ付けされるが、スリーブ47,48の先端が、本体12から取付部材11を越える高さに形成されているので、スリーブ47,48とパイプ45,46とのロウ付けが容易となる。
【0045】
次に、図7に基づいて、本発明の第2実施形態を説明する。
本実施形態は、前記第1実施形態の差圧検出器1を取り付けた流量計70としたものである。
前記差圧検出器1では、表示装置60における演算部61で、回路部52から送られる電気信号を、メモリ部62に記憶された電気信号と差圧との対応表に基づいて演算し、その結果を表示部63に表示させるようになっていたが、本第2実施形態では、表示装置70Aの演算部により、電気信号を流量に演算できるようにしたものである。
【0046】
すなわち、表示装置70Aの演算部では、回路部52から送られる電気信号を、メモリ部に記憶された電気信号と流量との対応表に基づいて演算し、その結果を表示部に表示させるようになっている。
このような流量計70は、ベンチュリ管75を含んで構成され、ベンチュリ管75の径が細くなった部位に前記差圧検出器1の低圧用圧力導入口14Dを接続させるとともに、径の大きな部位に高圧用圧力導入口13Dを接続させてあり、圧力の異なる2つの部位の圧力を検出できるようになっている。そして、前述のように、検出した値を回路部52で所定の出力信号として表示装置60Aの演算部に送り、演算部で流量を求め、かつ、ベンチュリ管75の流量として表示することができる。従って、流量計70を他の配管等に接続することで、その配管等の流量を容易に知ることができる。
【0047】
このような第2実施形態によれば、前記(1) 〜(7) と同様の効果の他、次のような効果がある。
(8) 例えば、差圧検出器1で圧力が異なる2箇所の位置の圧力を検出し、この検出値に基づいて流量を計測することができるので、水、溶液等の液体の配管や、ガス管等の流量の測定が容易となる。また、例えば、ドレン排出口14Gは被測定流体によってその位置を変える必要があるが、フランジ締め付けによるゼロ点変化がないので、ドレン排出口14Gの位置の変更が容易にできる。
【0048】
次に、図8に基づいて、本発明の第3実施形態を説明する。
本実施形態は、前記第1実施形態の差圧検出器1を取り付けた液面計80としたものである。
本第3実施形態では、例えば表示装置80Aの演算部により、電気信号を液面高さに演算できるようにしたものである。
すなわち、表示装置80Aの演算部では、回路部52から送られる電気信号を、メモリ部に記憶された電気信号と液面との対応表に基づいて演算し、その結果を表示部に表示させるようになっている。
このような液面計80は、密閉タンク85に接続する2本の接続管81,82を含んで構成され、密閉タンク85の圧力の高い部位に前記差圧検出器1の高圧用圧力導入口13Dを接続させるとともに、圧力の低い部位に前記差圧検出器1の低圧用圧力導入口14Dを接続させてあり、圧力の異なる2つの部位の圧力を検出できるようになっている。そして、前述のように、検出した値を回路部52で所定の出力信号として表示装置80Aの演算部に送り、演算部で液面高さを求め、かつ、密閉タンク85の液面高さとして表示することができる。従って、液面計80を例えば密閉タンク85等に接続することで、そのタンクの液面高さを容易に知ることができる。
【0049】
このような第3実施形態によれば、前記(1) 〜(7) と同様の効果の他、次のような効果がある。
(9) 差圧検出器1で圧力が異なる2箇所の位置の圧力を検出し、この検出値に基づいて液面を計測することができるので、各種プロセス等における密閉タンク等の液面の測定が容易となる。また、例えば、ドレン排出口14Gの位置を変える必要がある場合でも、フランジ締め付けによるゼロ点変化がないので、ドレン排出口14Gの位置の変更が容易にできる。
【0050】
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施の形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものでる。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものでないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0051】
例えば、前記第各実施形態では、高圧用フランジ13および低圧用フランジ14の圧力導入口13D、14Dは、各フランジ13,14の外側表面から裏面に向けて形成されているが、これに限らない。所定の側面13F、14Fからフランジ13,14の表裏面に沿って穴をあけ、その穴を途中から裏面に向けるように形成してもよい。
【0052】
また、前記各実施形態では、高圧用フランジ13および低圧用フランジ14を直方体に形成し、その対向面13F,14Fを取付部材11の平面部11A裏面に0.5mm以内に接近させて設けたが、この0.5mm以内の間隔は、密着状態を含むものであり、各フランジ13,14を取付部材11に密着させて設けてもよい。要は、各フランジ13,14と本体12との相対的回転を防止することができればよい。
【0053】
さらに、取付部材11と各フランジ13,14との間隔を接近させて形成するにあたり、各フランジ13,14の四隅位置、かつ、例えば一端面上に、所定の高さの突起部を設け、この突起部が取付部材11の平面部11Aに0.5mm以内に接近するように設け、この突起部が回転に際して平面部11Aに当接可能としてもよい。要は、各フランジ13,14と本体12との相対的回転を防止することができればよい。
【0054】
また、前記各実施形態では、第1シールダイアフラム19側を高圧用とし、第2シールダイアフラム20側を低圧用として用いたが、これに限らず、第1シールダイアフラム19側を低圧用とし、第2シールダイアフラム20側を高圧用として用いてもよく、第1、第2の用語と高圧、低圧の用語とは、一対一に対応するものではない。さらに、被測定流体としては、必ずしも1つの流体あるいは2つの異なる流体のいずれかに限定されるものではなく、第2、第3実施形態からも理解できるように、1つあるいは2つの流体のいずれでもよい。
【0055】
また、前記第1実施形態では、差圧検出器1は圧力の異なる2つの場所における圧力を測定し、電気信号として送られた測定値を表示装置60の演算部61で演算し、差圧値として表示し、第2実施形態では、電気信号として送られた測定値を表示装置60の演算部で演算し、流量値として表示し、第3実施形態では、電気信号として送られた測定値を表示装置80Aの演算部で演算し、液面高さとして表示するようになっているが、これらを一体にまとめてもよい。
すなわち、差圧検出器1の表示装置60のメモリ部62を、第2実施形態のメモリ部の内容(流量に関する)、および第3実施形態のメモリ部の内容(液面に関する)を含むものとするとともに、スイッチ部64により、各モード(差圧検出器、流量計、液面計)を選択可能とし、所定のモードが選択されると、演算部によりそのモードに対応する演算値が表示されるようにしてもよい。
このようにすれば、一つの機器を複数の用途に使用することができる。
【0056】
また、第2実施形態での、電気信号の流量への変換、演算、および第3実施形態での、電気信号の液面高さへの変換、演算は、回路部52の演算部61で行ってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の差圧検出器によれば、第1、第2圧力導入部材が、本体の厚さ寸法より長く形成された複数本のスペーサ部材を介して支持されているので、第1、第2圧力導入部材を連結固定する際の影響が本体側に及ばない。その結果、第1、第2圧力導入部材の連結固定時に、本体が歪んだりすることがなくなるので、本体の局部的な歪みの影響によって生じる測定値の出力の変化を防止することができ、これにより、ゼロ点変化を防止することができる。
【0058】
また、本発明の流量計によれば、差圧検出器で圧力の異なる2箇所の位置の圧力を検出し、この検出値に基づいて流量を計測することができるので、水、溶液等の液体や、ガス等の気体の配管、その他の流量の測定が容易となる。
【0059】
さらに、本発明の液面計によれば、差圧検出器で圧力の異なる2箇所の位置の圧力を検出し、この検出値に基づいて液面を計測することができるので、各種プロセス等における密閉タンク等の液面の測定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の差圧検出器を示す一部を切り欠いた外観図である。
【図2】図1におけるII方向からの矢視図である。
【図3】前記実施形態の差圧検出器を示す縦断面図である。
【図4】前記実施形態の差圧検出器の要部を示す縦断面図である。
【図5】前記実施形態のフランジを裏面から見た状態の正面図である。
【図6】前記実施形態の要部を示す構成図である。
【図7】本発明に係る第2実施形態の流量計を示す図である。
【図8】本発明に係る第3実施形態の液面計およびその使用状態を示す図である。
【図9】従来の差圧検出器を示す一部断面の外観図である。
【符号の説明】
1 差圧検出器
10 受圧部
11 取付部材
12 本体
13 第1圧力導入部材である高圧用フランジ
14 第1圧力導入部材である低圧用フランジ
17 第1の封入液である高圧用封入液
18 第2の封入液である低圧用封入液
19 第1のシールダイアフラムである高圧用シールダイアフラム
20 第2のシールダイアフラムである低圧用シールダイアフラム
25 弾性シール部材である高圧用Oリング
27 弾性シール部材である低圧用Oリング
30 スペーサ
31 ボルト
40 差圧検出部
43 センサ
60 表示装置
70 流量計
80 液面計

Claims (5)

  1. 所定の厚さを有する本体と、この本体の2側面に所定間隔をあけてそれぞれ周縁部を気密に固定された第1、第2のシールダイアフラムと、前記本体と前記第1、第2のシールダイアフラムとの間に形成された隙間内に充満され、各シールダイアフラムを介して第1、第2の圧力がそれぞれ伝達される第1、第2の封入液と、前記第1のシールダイアフラムに対向して設けられ当該第1のシールダイアフラムに前記第1の圧力を導入する第1圧力導入部材と、前記第2のシールダイアフラムに対向して設けられ前記第2の圧力を導入する第2圧力導入部材と、前記第1、第2の封入液の圧力差を検出する検出部と、を備えた差圧検出器であって、
    前記第1および第2の圧力導入部材は、前記本体の厚さ寸法より長く形成された複数本のスペーサ部材を介して隅部同士が連結固定され、前記本体と前記第1および第2の圧力導入部材とは弾性シール部品を介して支持され、前記スペーサ部材は筒状に形成され、このスペーサ部材の内部空間と、前記第1圧力導入部材の隅部および第2圧力導入部材の隅部にそれぞれ形成された孔部とには前記第1の圧力導入部材と前記第2の圧力導入部材とを連結するためのボルトが挿通され、前記第1の圧力導入部材および前記第2の圧力導入部材の前記本体と対向する面にはそれぞれスペーサガイドが設けられ、これらのスペーサガイドは前記本体に対向して形成され、かつ、前記孔部を囲うようにとともに前記本体とは非接触状態で配置されていることを特徴とする差圧検出器。
  2. 請求項1記載の差圧検出器において、前記本体は取付部材に固定されるとともに、前記第1、第2の圧力導入部材のうちの少なくとも一方と前記取付部材との対向面は、隙間を介して、または、直接当接するように対向され、前記圧力導入部材および本体の相対回転時に所定回転角以上の回転が不可能となるように形成されていることを特徴とする差圧検出器。
  3. 請求項2に記載の差圧検出器において、
    前記第1、第2の圧力導入部材の少なくとも一方は、直方体状に形成され、この直方体状の二辺は同一長さ寸法とされ、残りの一辺は前記二辺と異なる長さ寸法とされ、前記同一長さ寸法の二辺に囲まれた面と直交する4面が、それぞれ前記対向面となっていることを特徴とする差圧検出器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の差圧検出器を備えていることを特徴とする流量計。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の差圧検出器を備えていることを特徴とする液面計。
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