JP3962382B2 - 表現抽出装置、表現抽出方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
このような状況の中、ネットワーク上の膨大な情報の中から、特定の商品、サービス、又は企業等の評価対象についての評価が記述されたテキストを取得し、当該テキストを解析して評判を分析する評判分析技術が注目されている(例えば非特許文献1及び2参照。)。
非特許文献3は、例えば5段階評価が付加された映画のレビューのような、評価対象に対してテキスト全体として肯定的か否定的かが明示されているデータを用い、評価値と相関の強い語を学習する方法を開示する。
非特許文献5は、文章中でand、or、またはbutの接続詞で結ばれた並列句で共起している語について、肯定的な評価を正極性とし、否定的な評価を負極正とする極性を学習する方法を開示する。すなわち、and又はorで接続された語は同一の極性、butで接続された語は逆の極性であるとして、語の極性を学習する。
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また、肯定的な評価表現と否定的な評価表現とが並ぶ場合には、その間に「ただ」、「しかし」、「が、」、「けど、」等の逆接の接続表現が入ることが多い。そこで、表現抽出装置10は、2つの評価表現の間に逆接の接続表現が入っていた場合には、2つの評価表現を反対の極性であると判断する。
まず、表現抽出部110は、特定の評価対象についての評価が自然言語により記述されたテキストを取得し、テキストから複数の評価表現及び接続表現とを抽出する(ステップS200)。より具体的には、表現抽出部110は、テキストを構文解析し、当該評価対象に対する評価を示す文、句、又は用言等を、評価表現として抽出する。
次に、極性判断部130は、各評価表現の極性を判断する(S230)。より具体的には、極性判断部130は、登録表現を含む評価表現に対して順接の接続表現により接続されている評価表現と、当該評価表現に対して順接及び逆接のいずれの接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの接続表現によっても接続されていない一連の評価表現とを、登録表現と同一の極性であると判断する。
すなわち例えば、登録表現を含む評価表現A、逆接の接続表現B、評価表現C、評価表現D、評価表現E、及び評価表現Fがこの順で並んでいる場合に、極性判断部130は、まず、評価表現Aに対して逆接の接続表現Bにより接続されている評価表現Cを、当該登録表現と逆の極性であると判断する。また極性判断部130は、評価表現Cに対して順接及び逆接のいずれの接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの接続表現によっても接続されていない一連の評価表現である評価表現D、E、及びFを、当該登録表現と逆の極性であると判断する。
図3の文章1及び文章2は、文単位の処理の一例を示す。文単位の処理において、表現抽出部110は、テキストに含まれる複数の文のそれぞれの少なくとも一部を複数の評価表現のそれぞれとして抽出する。また、複数の文のそれぞれに付加された接続詞を接続表現として抽出する。
図3の文章3は、句単位の処理の一例を示す。句単位の処理において、本実施形態に係る表現抽出部110は、テキストに含まれる文を構成する複数の句のそれぞれについて主辞となる用言を複数の評価表現として抽出する。また、複数の句の間に付加された、接続詞や接続助詞等の接続表現を抽出する。
また、評価表示部170は、動詞句や用言からなる評価表現に対応する主語を、評価結果700として表示する評価項目として選択してもよい。すなわち例えば、図3の文章1における文300a「対応がとても良かった。」に関して、評価表現310aに対応する主語である「対応」を、評価結果700として表示する評価項目として選択してもよい。
(項目4)前記登録表現追加部により前記新たな登録表現が追加された前記登録表現記憶部に基づいて、前記登録表現検出部及び前記極性判断部による処理を再度行わせる繰返し処理部を更に備える項目3記載の表現抽出装置。
(項目6)前記登録表現削除部は、前記テキスト中の複数箇所に出現する一の前記評価表現のそれぞれの箇所における極性のうち、予め定められた割合以上の箇所における当該一の評価表現の極性が、前記登録表現記憶部に登録された当該一の評価表現に含まれる前記登録表現の極性と異なると判断された場合に、当該登録表現を前記登録表現記憶部から削除する項目5記載の表現抽出装置。
(項目9)前記表現抽出部は、前記テキストに含まれる複数の文のそれぞれの主要素となる句を前記複数の評価表現のそれぞれとして抽出すると共に、前記複数の文のそれぞれに付加された接続詞を前記接続表現として抽出し、前記極性判断部は、前記登録表現を含む前記評価表現を主要素とする文に対して順接の前記接続表現により接続されている文の主要素となる前記評価表現と、当該評価表現を主要素とする文に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の文の主要素の前記評価表現とを、前記登録表現と同一の極性であると判断する項目7記載の表現抽出装置。
(項目13)前記表現抽出部は、前記複数の評価表現の少なくとも1つとして、前記評価項目を示す名詞と、当該評価項目に対する評価を示す用言と、当該名詞及び当該用言を対応付ける格助詞との組を抽出する項目12記載の表現抽出装置。
(項目15)前記テキスト中の複数箇所に出現する一の用言のそれぞれの箇所における極性が、予め定められた割合以上同一の極性であると判断されなかった場合に、前記表現抽出部は、当該用言及び当該用言を修飾する名詞を組とした新たな前記評価表現を更に抽出し、前記極性判断部は、前記新たな評価表現の極性を判断し、前記極性決定部は、前記テキスト中の複数箇所に出現する前記新たな評価表現が、前記予め定められた割合以上同一の極性であると判断された場合に、当該新たな評価表現の極性を、前記予め定められた割合以上同一であった極性に決定する項目10記載の表現抽出装置。
(項目17)前記複数の評価表現の極性に基づいて、前記評価対象についての評価を表示する評価表示部を更に備える項目1記載の表現抽出装置。
(項目20)項目19記載のプログラムを記録した、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
100 登録表現記憶部
110 表現抽出部
120 登録表現検出部
130 極性判断部
135 確信度記憶部
140 極性決定部
150 登録表現追加部
155 登録表現削除部
160 繰返し処理部
170 評価表示部
300a〜f 文
310a〜j 評価表現
320a〜b 接続表現
700 評価結果
900 コンピュータ
1000 CPU
1010 ROM
1020 RAM
1030 通信インターフェイス
1040 ハードディスクドライブ
1050 フレキシブルディスク・ドライブ
1060 CD−ROMドライブ
1070 入出力チップ
1075 グラフィック・コントローラ
1080 表示装置
1082 ホスト・コントローラ
1084 入出力コントローラ
1090 フレキシブルディスク
1095 CD−ROM
Claims (20)
- 特定の評価対象についての評価が記述されたテキストから、当該評価対象に対する評価を示す表現である評価表現を抽出する表現抽出装置であって、
肯定的な評価を正極性とし、否定的な評価を負極性とする極性が予め定められた評価表現を、登録表現として登録する登録表現記憶部と、
前記テキストから複数の評価表現と、評価表現同士の接続関係を示す表現である接続表現とを抽出する表現抽出部と、
前記複数の評価表現のうち、前記登録表現記憶部に登録されている前記登録表現を含む前記評価表現を検出する登録表現検出部と、
前記登録表現を含む前記評価表現に対して順接の前記接続表現により接続されている前記評価表現と、当該評価表現に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の前記評価表現とを、前記登録表現と同一の極性であると判断する極性判断部と
を備える表現抽出装置。 - 前記極性判断部は、前記登録表現を含む前記評価表現に対して逆接の前記接続表現により接続されている前記評価表現と、当該評価表現に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の前記評価表現とを、前記登録表現と逆の極性であると判断する請求項1記載の表現抽出装置。
- 前記極性判断部により極性を判断された前記評価表現を、新たな前記登録表現として前記登録表現記憶部に追加する登録表現追加部を更に備える請求項1記載の表現抽出装置。
- 前記登録表現追加部により前記新たな登録表現が追加された前記登録表現記憶部に基づいて、前記登録表現検出部及び前記極性判断部による処理を再度行わせる繰返し処理部を更に備える請求項3記載の表現抽出装置。
- 前記極性判断部により極性を判断された前記評価表現が、前記登録表現として前記登録表現記憶部に登録されており、かつ、当該評価表現及び当該登録表現の極性が異なる場合に、当該登録表現を前記登録表現記憶部から削除する登録表現削除部を更に備える請求項1記載の表現抽出装置。
- 前記登録表現削除部は、前記テキスト中の複数箇所に出現する一の前記評価表現のそれぞれの箇所における極性のうち、予め定められた割合以上の箇所における当該一の評価表現の極性が、前記登録表現記憶部に登録された当該一の評価表現に含まれる前記登録表現の極性と異なると判断された場合に、当該登録表現を前記登録表現記憶部から削除する請求項5記載の表現抽出装置。
- 前記表現抽出部は、前記テキストに含まれる複数の文のそれぞれの少なくとも一部を前記複数の評価表現のそれぞれとして抽出し、前記複数の文のそれぞれに付加された接続詞を前記接続表現として抽出し、
前記極性判断部は、前記登録表現を含む前記評価表現を含む文に対して順接の前記接続詞により接続されている前記文に含まれる前記評価表現と、当該文に対して順接及び逆接のいずれの前記接続詞によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続詞によっても接続されていない一連の前記文に含まれる前記評価表現とを、前記登録表現と同一の極性であると判断する
請求項1記載の表現抽出装置。 - 前記表現抽出部は、前記テキストに含まれる複数の文のそれぞれのうち、予め定められた除外条件を満たさない文の少なくとも一部を、前記複数の評価表現のそれぞれとして抽出する請求項7記載の表現抽出装置。
- 前記表現抽出部は、前記テキストに含まれる複数の文のそれぞれの主要素となる句を前記複数の評価表現のそれぞれとして抽出すると共に、前記複数の文のそれぞれに付加された接続詞を前記接続表現として抽出し、
前記極性判断部は、前記登録表現を含む前記評価表現を主要素とする文に対して順接の前記接続表現により接続されている文の主要素となる前記評価表現と、当該評価表現を主要素とする文に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の文の主要素の前記評価表現とを、前記登録表現と同一の極性であると判断する
請求項7記載の表現抽出装置。 - 前記表現抽出部は、前記テキストに含まれる文を構成する複数の句のそれぞれについて主辞となる用言を前記複数の評価表現として抽出すると共に、前記複数の句の間に付加された前記接続表現を抽出し、
前記極性判断部は、前記登録表現を含む前記句に対して順接の前記接続表現により接続されている前記句の前記用言と、当該句に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の前記句の前記用言とを、前記登録表現と同一の極性であると判断する
請求項1記載の表現抽出装置。 - 前記表現抽出部は、前記複数の句の間に付加された接続助詞を前記接続表現として抽出し、
前記極性判断部は、前記登録表現を含む前記句に対して順接の前記接続助詞により接続されている前記句の前記用言と、当該句に対して順接及び逆接のいずれの前記接続助詞によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続助詞によっても接続されていない一連の前記句の前記用言とを、前記登録表現と同一の極性であると判断する
請求項10記載の表現抽出装置。 - 前記表現抽出部は、前記複数の評価表現の少なくとも1つとして、評価項目と、当該評価項目に対する評価を示す表現を含む組を更に抽出する請求項10記載の表現抽出装置。
- 前記表現抽出部は、前記複数の評価表現の少なくとも1つとして、前記評価項目を示す名詞と、当該評価項目に対する評価を示す用言と、当該名詞及び当該用言を対応付ける格助詞との組を抽出する請求項12記載の表現抽出装置。
- 前記テキスト中の複数箇所に出現する前記用言のそれぞれの箇所における極性が、予め定められた割合以上同一の極性であると判断された場合に、当該用言の極性を、前記予め定められた割合以上同一であった極性に決定する極性決定部を更に備える請求項12記載の表現抽出装置。
- 前記テキスト中の複数箇所に出現する一の用言のそれぞれの箇所における極性が、予め定められた割合以上同一の極性であると判断されなかった場合に、前記表現抽出部は、当該用言及び当該用言を修飾する名詞を組とした新たな前記評価表現を更に抽出し、
前記極性判断部は、前記新たな評価表現の極性を判断し、
前記極性決定部は、前記テキスト中の複数箇所に出現する前記新たな評価表現が、前記予め定められた割合以上同一の極性であると判断された場合に、当該新たな評価表現の極性を、前記予め定められた割合以上同一であった極性に決定する
請求項10記載の表現抽出装置。 - 前記接続表現の種類毎に、当該接続表現が順接又は逆接の前記接続表現である度合を示す確信度を予め記憶する確信度記憶部を更に備え、
前記極性判断部は、前記登録表現を含む前記評価表現に対して順接の前記接続表現により接続されている前記評価表現と、当該評価表現に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の前記評価表現との極性の確信度を、当該順接の接続表現の前記確信度に基づき更に判断し、
更に、前記テキスト中の複数箇所に出現する一の前記評価表現の極性を、それぞれの箇所における極性の確信度に基づいて決定する極性決定部を備える
請求項1記載の表現抽出装置。 - 前記複数の評価表現の極性に基づいて、前記評価対象についての評価を表示する評価表示部を更に備える請求項1記載の表現抽出装置。
- 特定の評価対象についての評価が記述されたテキストから、当該評価対象に対する評価を示す表現である評価表現をコンピュータにより抽出する表現抽出方法であって、
肯定的な評価を正極性とし、否定的な評価を負極性とする極性が予め定められた評価表現を、前記コンピュータの処理によって実現される登録表現記憶部により、登録表現として登録させる登録表現記憶段階と、
前記テキストから複数の評価表現と、評価表現同士の接続関係を示す表現である接続表現とを、前記コンピュータの処理によって実現される表現抽出部により、抽出させる表現抽出段階と、
前記複数の評価表現のうち、前記登録表現記憶部により登録されている前記登録表現を含む前記評価表現を、前記コンピュータの処理によって実現される登録表現検出部により、検出させる登録表現検出段階と、
前記登録表現を含む前記評価表現に対して順接の前記接続表現により接続されている前記評価表現と、当該評価表現に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の前記評価表現とを、前記登録表現と同一の極性であると、前記コンピュータの処理によって実現される極性判断部により、判断させる極性判断段階と
を備える表現抽出方法。 - 特定の評価対象についての評価が記述されたテキストから、当該評価対象に対する評価を示す表現である評価表現をコンピュータにより抽出するプログラムであって、
当該プログラムは、前記コンピュータを、
肯定的な評価を正極性とし、否定的な評価を負極性とする極性が予め定められた評価表現を、登録表現として登録する登録表現記憶部と、
前記テキストから複数の評価表現と、評価表現同士の接続関係を示す表現である接続表現とを抽出する表現抽出部と、
前記複数の評価表現のうち、前記登録表現記憶部に登録されている前記登録表現を含む前記評価表現を検出する登録表現検出部と、
前記登録表現を含む前記評価表現に対して順接の前記接続表現により接続されている前記評価表現と、当該評価表現に対して順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されておらず、互いに順接及び逆接のいずれの前記接続表現によっても接続されていない一連の前記評価表現とを、前記登録表現と同一の極性であると判断する極性判断部と
して機能させるプログラム。 - 前記極性判断部により極性を判断された前記評価表現が、前記登録表現として前記登録表現記憶部に登録されており、かつ、当該評価表現及び当該登録表現の極性が異なる場合に、当該登録表現を前記登録表現記憶部から削除する登録表現削除部を更に備える請求項19記載のプログラム。
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