JP3961103B2 - Resin composition for sliding material and resin gear - Google Patents
Resin composition for sliding material and resin gear Download PDFInfo
- Publication number
- JP3961103B2 JP3961103B2 JP05592998A JP5592998A JP3961103B2 JP 3961103 B2 JP3961103 B2 JP 3961103B2 JP 05592998 A JP05592998 A JP 05592998A JP 5592998 A JP5592998 A JP 5592998A JP 3961103 B2 JP3961103 B2 JP 3961103B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- whisker
- mohs hardness
- resin composition
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/04—PTFE [PolyTetraFluorEthylene]
Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、摺動材用樹脂組成物に関し、とくに滑り軸受や歯車等のような耐摩耗性の必要な部材に適用できる摺動材用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音響機器、複写機などの事務機器、自動車部品その他の機械部品類に、摺動材用樹脂組成物を成形することにより得られる、樹脂製滑り軸受や樹脂製歯車が多用されている。金属製の滑り軸受や歯車に比較して、極端な高荷重下や高温下では使用できない制約はあるものの、軽量化、低コスト化、グリースレス化、複合部品の一体化などが可能であり、樹脂製滑り軸受や樹脂製歯車は、その使用量が増加している。
【0003】
樹脂製滑り軸受や樹脂製歯車として必要な特性に、自らの耐摩耗性や相手材への低攻撃性がある。すなわち、相手材との摺動による自らの摩耗量と、相手材の摩耗量を共に少なくすることが必要であるが、この二つの特性は相反する面を有している。たとえば、ポリフェニレンスルフィド樹脂を主とする摺動材用樹脂組成物では繊維状充填材を加えないと自らの摩耗量が著しく多くなるため、通常ガラス繊維を配合することが多い。しかし、この場合、相手材が軟質材、たとえばアルミニウムや合成樹脂材などの場合は、ガラス繊維が比較的硬いため、攻撃性が高くなり、相手材の摩耗量が多くなる傾向がある。一方、炭素繊維などの比較的柔らかい充填材を配合すると、相手材への攻撃性は少なくなるが、樹脂製歯車としての強度が弱くなるとともに自らの摩耗量が増加する。
【0004】
このような相反する問題に対処する摺動材用樹脂組成物として、特開平 5-306371 号公報や特開平 6-279689 号公報が知られている。たとえば、特開平 5-306371 号公報は、ポリフェニレンスルフィド樹脂とポリテトラフルオロエチレン樹脂と芳香族ポリアミドパルプと酸化亜鉛ウィスカとを構成要素とするものであり、特開平 6-279689 号公報は、合成樹脂とウィスカと芳香族ポリアミド繊維と固体潤滑剤とを構成要素とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年事務機器などにおいて、機器の小型軽量化や、機器作動時の騒音を極力少なくする静音化対策が重要となるにつれ、従来の摺動材用樹脂組成物では、機器の小型軽量化や静音化に十分対応できる樹脂製滑り軸受や樹脂製歯車が得られないという問題がある。
たとえば、芳香族ポリアミドパルプや芳香族ポリアミド繊維は、見掛け比重が小さく嵩だかな充填材であるため、樹脂組成物の造粒工程や射出成形工程で工程条件が制限され、小型軽量化を目的とした複雑な製品形状によっては成形ができないものも生じるという問題があった。
【0006】
また、芳香族ポリアミドパルプや芳香族ポリアミド繊維は、射出成形でガスが発生するため、金型を汚染しやすい。このため、所定回数毎に金型の洗浄をしなければならず、連続成形が困難であるという問題がある。
【0007】
さらに、芳香族ポリアミドパルプや芳香族ポリアミド繊維は吸湿性の高い材料であり、射出成形前にペレットの乾燥工程を確実に行わないと、成形品に発泡等の不具合が発生する場合がある。このため、材料本来の高コストとともに、工程数が増えることによる生産コスト上昇となり、樹脂製滑り軸受や樹脂製歯車としての工業的有用性が制限されるという問題があった。
【0008】
一方、静音化対策が要求される事務機器においては、高荷重や高温に曝される部位で使用される鉄系焼結歯車にグリース類を塗布し、歯車の噛み含わせ音を防ぐ場合が多い。この場合、このグリース類が樹脂製歯車に伝搬付着すると樹脂製歯車の摩耗により発生した樹脂摩耗粉や脱落した繊維状補強材がグリース類によって捕獲され摺動界面で研磨剤のように働き、自らも相手材も非常に大きな摩耗をおこすという問題があった。これは、とくにガラス繊維などを補強材とした場合に顕著に見られる問題であった。
【0009】
本発明は、このような課題に対処するためになされたもので、機械的強度が高く、グリースの有無に関わらず耐摩耗性に優れ、鉄系の非軟質材はもとより軟質材に対しても攻撃性が低く、成形が容易であり、さらに工業的有用性の高い樹脂成形体が得られる摺動材用樹脂組成物および樹脂製歯車を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の摺動材用樹脂組成物は、樹脂と固体潤滑剤とウィスカ材とからなる摺動材用樹脂組成物であって、該ウィスカ材はモース硬度 5未満のウィスカとモース硬度 5以上のウィスカとを含むことを特徴とする。また、該ウィスカ材は、モース硬度 5未満のウィスカ配合量がモース硬度 5以上のウィスカより配合量が多いことを特徴とする。
【0011】
モース硬度 5未満のウィスカがウオラストナイトウィスカおよび炭酸カルシウムウィスカから選ばれた少なくとも一つのウィスカであり、モース硬度 5以上のウィスカがホウ酸アルミニウムウィスカおよび鉱物繊維から選ばれた少なくとも一つのウィスカであることを特徴とする。
【0012】
摺動材用樹脂組成物を構成する樹脂がポリアリーレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂および熱可塑性ポリイミド系樹脂の中から選ばれた少なくとも一つの樹脂であることを特徴とする。
【0013】
また、摺動材用樹脂組成物を構成する固体潤滑剤がポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とする。
【0014】
本発明の樹脂製歯車は、上述の摺動材用樹脂組成物の成形体からなる樹脂製歯車であることを特徴とする。
【0015】
本発明の摺動材用樹脂組成物は、モース硬度の異なるウィスカを配合することにより、樹脂組成物の流動性を向上させ、また、樹脂製滑り軸受や樹脂製歯車としたときに、グリースの有無に関わらず摺動時に相手材を攻撃することが少なく、自身の耐摩耗性にも優れている。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る樹脂は、摺動部材に必要とされる耐熱温度、雰囲気その他の条件によって任意に選択することができる。
たとえば、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、熱可塑性ポリイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂等を例示することができる。これらは、単独でも 2種以上の樹脂からなるポリマーアロイやポリマーブレンドであっても使用することができる。
【0017】
これらの中でも、ポリフェニレンスルフィド樹脂等のポリアリーレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等のポリエーテルケトン系樹脂、熱可塑性ポリイミド系樹脂が摺動部材としての耐熱性、機械的強度、成形性に優れているため好ましい。さらにポリフェニレンスルフィド樹脂がより成形性に優れるとともに低価格で工業的有用性に優れているため最も好ましい。
【0018】
ポリアリーレンスルフィド系樹脂として、たとえばポリフェニレンスルフィド樹脂は、芳香族基がチオエーテル結合で連結された構造を有する樹脂をいい、その繰り返し単位を化1に示す。
【0019】
【化1】
【0020】
これらのうち、とくに典型的なものは化2で示されるものであり、米国フィリップス・ペトローリアム社から「ライトン」の商標で市販され、その製造方法は米国特許第 3,354,129号(対応日本特許「特公昭 45-3368」)等に開示されている。
【0021】
【化2】
【0022】
それによると、「ライトン」は N- メチル-2- ピロリドン溶媒中、 160〜250 ℃、加圧条件下に p- ジクロルベンゼンと二硫化ソーダとを反応させることによって製造される。この場合、樹脂中に架橋構造が全くないものから部分的架橋構造を有するものに至るまで各種重合度のものを後熱処埋工程にかけて自由に製造することができるので、目的の溶融ブレンドに適正な溶融粘度特性を有するものを任意に選択使用することが可能である。また、上記した以外に架橋構造をとらない直鎖状のポリフェニレンスルフィド樹脂を採用してもよい。
【0023】
ポリフェニレンスルフィド樹脂の溶融粘度は、 300℃で 10 〜10,000Pa・s 、好ましくは 30 〜3,000 Pa・s 、より好ましくは 30 〜1,000 Pa・s 、最も好ましくは 50 〜800 Pa・s である。また、ポリフェニレンスルフィド樹脂の末端にSH基を導入した樹脂であってもよい。
そのようなポリフェニレンスルフィド樹脂の市販品としては、T4AG(トープレン社、商品名)、B160(東ソー社、商品名)、KPS W214(呉羽化学工業社、商品名)等が挙げられる。
【0024】
ポリエーテルケトン系樹脂は、下記化3で示される繰り返し単位を有する樹脂、またはこのような繰り返し単位とともに下記化4で示される繰り返し単位をポリエーテルケトン系樹脂本来の特性が失われない程度に共存させている樹脂をいう。
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】
このようなポリエーテルケトン系樹脂の市販品としては、下記化5で表されるPEEK150P(ビクトレックス (VICTREX)社、商品名)、下記化6で表されるPEK220G(ICI社、商品名)、下記化7で表されるUltrapekA2000(BASF社、商品名)が挙げられる。これらの製法は、たとえば特開昭 54-90265 号公報等に記載されている。
【0028】
【化5】
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】
熱可塑性ポリイミド樹脂は、分子構造の繰り返し単位中に、熱的特性、機械的強度等に優れたイミド基が芳香族基を取り囲みながらも、熱などのエネルギーが加えられることにより適度な溶融特性を示すエーテル結合部分を複数個有する構造のイミド系樹脂がよく、機械的特性、剛性、耐熱性、射出成形性を満足させるため、エーテル結合部を繰り返し単位中に 2個有する熱可塑性ポリイミド樹脂が好ましい。たとえば、芳香族エーテルジアミン類や芳香族エーテルジイソシアネート類等と、ピロメリット酸無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、ビフェニルテトラカルボン酸無水物等の 1種以上の酸無水物またはその誘導体との反応により得られる樹脂を挙げることができる。
【0032】
具体的に、イミド基と芳香族基とを有する重合体の一例を化8に示す。
【0033】
【化8】
【0034】
(式中、Xは直結または炭素数 1〜 10 の炭化水素基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル基、チオ基およびスルホン基からなる群より選ばれた基を表わし、R1 〜R4 は水素、低級アルキル基(好ましくは炭素数 1〜5 )、低級アルコキシ基(好ましくは炭素数 1〜5 )、塩素または臭素を表わし、互いに同じであっても異なっていてもよい。Yは炭素数 2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接または架橋基により相互に連結された非縮合多環式芳香族基からなる群から選ばれた 4価の基を表わす。)
【0035】
化8で示される熱可塑性ポリイミド樹脂は、たとえば、下記化9で示される芳香族エーテルジアミンと 1種以上の芳香族テトラカルボン酸二無水物の反応によって得られるポリアミド酸を脱水環化して得られる。
【0036】
【化9】
【0037】
(式中、Xは直結または炭素数 1〜 10 の炭化水素基、六フッ素化されたイソプロピリデン基、カルボニル基、チオ基およびスルホン基からなる群より選ばれた基を表わし、R1 〜R4 は水素、低級アルキル基(好ましくは炭素数 1〜5 )、低級アルコキシ基(好ましくは炭素数 1〜5 )、塩素または臭素を表わし、互いに同じであっても異なっていてもよい。)
このような熱可塑性ポリイミド樹脂のうち、市販品としては化8におけるR1 〜R4 が全て水素である三井化学社製の商品名オーラム(AURUM)などを挙げることができる。
【0038】
固体潤滑剤としてはポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと略称する)等のフッ素樹脂やグラファイト、二硫化モリブデン等を挙げることができ、これらを単独で、または混合して用いることができる。
とくにPTFEは最も潤滑性に優れており好適に使用できる。PTFEは懸濁重合法によるモールディングパウダ、乳化重合法によるファインパウダのいずれも使用することができる(以下、モールディングパウダおよびファインパウダをバージンPTFEと略称する)。また、このバージンPTFEを加圧・加熱した後粉砕したものや、加圧・加熱した後粉砕しさらにγ線照射したもの(以下、これらを再生PTFEと略称する)を使用することができる。
【0039】
バージンPTFEは、樹脂組成物を造粒する際、繊維化するため造粒化に悪影響を及ぼすが、少量であれば補強効果を有するため再生PTFEや他の固体潤滑剤と併用して使用することが好ましい。
これらの固体潤滑剤の摺動材用樹脂組成物における配合割合は、樹脂 100重量部に対して、 5〜100 重量部であり、好ましくは 5〜 80 重量部である。この範囲であると他の特性を維持して潤滑性を向上させることができる。
【0040】
本発明に係るウィスカ材は、平均アスペクト比 10 以上で繊維長 100μm 以下の短繊維材をあらわし、本発明にあっては、モース硬度 5未満のウィスカとモース硬度 5以上のウィスカとを 2種以上混合して用いる。
モース硬度 5未満のウィスカは、たとえば樹脂製歯車への補強効果は小さいが、グリースを介在してもその柔らかさゆえに異常摩耗を起こしにくい。一方、モース硬度5以上のウィスカは、補強効果は大きいが、異常摩耗を起こしやすくする。
本発明の摺動材用樹脂組成物は、モース硬度 5未満のウィスカとモース硬度 5以上のウィスカとを混合して用いることにより、樹脂製滑り軸受や歯車等への補強効果と耐摩耗性とのバランスをとるものである。
なお、本願で説明するモース硬度は、モース硬度 5を基準としているので、新モース硬度、旧モース硬度のいずれの評価基準を採用してもよいが、本願で説明するモース硬度については旧モース硬度を基準にして評価する。
【0041】
モース硬度 5未満のウィスカとしては、ウォラストナイトウィスカ(モース硬度 4.5)、硫酸カルシウムウィスカ(モース硬度 3)、炭酸カルシウムウィスカ(モース硬度 3.5〜4 )、チタン酸カリウムウィスカ(モース硬度 3.5)などを挙げることができる。
これらのなかで、補強効果が高く比較的安価なため、ウォラストナイトウィスカおよび/または炭酸カルシウムウィスカが好ましい。
【0042】
モース硬度 5以上のウィスカとしては、ホウ酸アルミニウムウィスカ(モース硬度 7〜 7.5)、ホウ酸マグネシウムウィスカ(モース硬度 5.5)、酸化チタンウィスカ(モース硬度 7〜7.5 )、窒化ケイ素ウィスカ(モース硬度 9)、炭化ケイ素ウィスカ(モース硬度 9)、アルミナウィスカ(モース硬度 9)、火成岩を溶融し加工精製した鉱物繊維(モース硬度 6)などを挙げることができる。
これらのなかで、比較的長形であり補強効果が高いため、ホウ酸アルミニウムウィスカおよび鉱物繊維が好ましい。
【0043】
これらのモース硬度の異なる 2種以上のウィスカは、モース硬度 5未満のウィスカをモース硬度 5以上のウィスカより多量に配合すると、補強効果が大きいままで、グリースを使用した場合においても異常摩耗が起こり難くなる。
モース硬度の異なる 2種以上のウィスカの好ましい配合割合は、モース硬度 5以上のウィスカの総量を 100重量部とした場合に、モース硬度 5未満のウィスカの総量が 100〜1000重量部である。より好ましくは、モース硬度 5以上のウィスカの総量を 100重量部とした場合に、モース硬度 5未満のウィスカの総量は 150〜500 重量部である。
【0044】
これらのウィスカの摺動材用樹脂組成物における配合割合は、樹脂 100重量部に対して、 5〜250 重量部であり、好ましくは 10 〜150 重量部、さらに好ましくは 20 〜100 重量部である。 5〜250 重量部の範囲にあると補強効果や成形体自身の耐摩耗性が向上する。また、本発明の摺動材用樹脂組成物は、ウィスカ材と芳香族ポリアミド繊維材とを併用した樹脂組成物に比較して成形性が向上する。
【0045】
このような組成物は、滑り軸受や歯車、具体的には、歯車の内径部分が回転摺動するアイドラギア用の組成物として好適である。そして、そのような機構部品の用途部位としては、たとえば、トナー像転写式の湿式静電複写機や乾式静電複写機(PPC)、レーザービームプリンタ(LBP)、液晶シャッタ(LCD)プリンタ、ファクシミリ(FAX)用プリンタ、発光ダイオード(LED)、銀塩写真方式によるプリンタ(CRT)等、プリンタ、印刷機などといった画像形成装置全般を適用可能なものとして挙げることができる。
また、本発明の樹脂組成物からなる滑り軸受、歯車、滑り軸受を有する歯車(たとえばアイドラギア)等の機構部品は、感光部、現像部、定着部など、画像形成装置内のいかなる配置部位にも用いることができる。しかし、たとえばポリアリーレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂、熱可塑性ポリイミド系樹脂等の優れた耐熱性を考慮すれば、感光部や現像部よりも高温で使用される定着部周辺部位に用いられる機構部品として好適である。
【0046】
樹脂製歯車の一例を図1に示す。図1は画像形成装置における定着部周辺の部分拡大斜視図である。
図1において、1は駆動ギアを、2は定着ローラギアを、3はアイドラギアを、4は排紙ローラギアを、5はヒータを、6は排紙ローラを、7は定着ローラをそれぞれ示す。本発明の樹脂製歯車をこのような定着部周辺に用いると現像部周辺等よりも高温で使用されても優れた機械的強度や耐摩耗性、摺動時に相手材を攻撃し難い性質を維持することができる。
【0047】
【実施例】
実施例および比較例に使用した原材料を一括して以下に示す。
なお、[]内に表1での略号または化学記号を示し、配合割合は全て重量部である。
(1)樹脂1:ポリフェニレンスルフィド樹脂[PPS]:#B160(東ソー社製商品名)
(2)樹脂2:ポリイミド樹脂[PI]:オーラム450(三井化学社製商品名)
(3)樹脂3:ポリエーテルエーテルケトン樹脂[PEEK]:PEEK150P(ビクトレックス社製商品名)
(4)ウィスカ1:ウォラストナイトウィスカ[CaSiO3 ];モース硬度 4.5:ケモリットASB8(丸和バイオケミカル社製商品名)
(5)ウィスカ2:炭酸カルシウムウィスカ[CaCO3 ];モース硬度 4:ウィスカルAS3(丸尾カルシウム社製商品名)
(6)ウィスカ3:硫酸カルシウムウィスカ[CaSO4 ];モース硬度 3:フランクリンファイバーA30(大日精化社製商品名)
(7)ウィスカ4:ホウ酸アルミニウムウィスカ[9Al2 O3 ・2B2 O3 ];モース硬度 7:アルボレックスY(四国化成工業社製商品名)
(8)ウィスカ5:鉱物繊維[SiO、Al2 O3 ];モース硬度 6:ラピナスロックフィルRF5104(ラピナスファイバーズ社製商品名)
(9)固体潤滑剤1:再生PTFE[PTFE−1]:KT400H(喜多村社製商品名)
(10)固体潤滑剤2:バージンPTFE[PTFE−2]:TEFLON−7J(デュポン社製商品名)
(11)芳香族ポリアミド繊維:[ARPA]:コーネックスカットファイバー 1mm(帝人社製商品名)
(12)炭素繊維:[CF]:クレカチョップM104T(呉羽化学工業社製商品名)
【0048】
実施例1〜6および比較例1〜4
以上の原料を表1に示す割合で配合し、ヘンシェルミキサーで充分混合した後、二軸溶融押出機に供給しペレットを造粒した。得られたペレットを射出成形機に供給し、所定の金型を用い各試験片を成形し下記の評価を行った。
【0049】
a.摩擦摩耗試験
摩擦摩耗試験機を用い、外径φ 21 mm、内径φ 17 mm、高さ 10 mmの試験片により、摩擦係数と摩耗係数を測定した。試験条件は、滑り速度 6m/min.、面圧 5kgf/cm2 、雰囲気温度 120℃、試験時間 100hとし、相手材として圧延鋼(SS41)を用い、無潤滑にて行った。
【0050】
b.歯車耐久試験
自社製の動力吸収型の歯車耐久試験機を用いて、内径部分が回転摺動するアイドラギヤ(モジュール= 1、歯数= 35 、歯幅= 8)に実施例および比較例の摺動材用樹脂組成物からなる歯車を採用し、駆動ギヤ(モジュール= 1、歯数= 35 、歯幅= 8)にガラス繊維強化PPSからなる歯車を、負荷ギヤ(モジュール= 1、歯数= 35 、歯幅= 8)にポリアセタール樹脂からなる歯車を採用した。
試験条件は、複写機用の定着部位での仕様に準ずるように、駆動軸回転数 125rpm 、負荷トルク 2.5kgf-cm、雰囲気温度 150℃で 500時問連続運転した。なお、試験開始時にグリースを駆動ギヤ表面に塗布しグリース潤滑とした。試験後のアイドラギヤ、駆動ギヤおよび負荷ギヤの摩耗量(mg)を測定した。
【0051】
c.成形性
表1に示す配合による摺動材用樹脂組成物の前述の試験片を射出成形する際に観察し、試験片の成形が容易か否かを評価した。 1000 ショットの連続成形を行い、連続成形可能であれば○で、連続成形が不可能であれば×で評価した。
【0052】
【表1】
【0053】
表1の試験結果から明らかなように、モース硬度 5以上とモース硬度 5未満のウィスカを適量配合した実施例1、2は、摩耗が少なくかつ相手攻撃性も良好であった。さらに成形性に優れている。
モース硬度 5以上とモース硬度 5未満のウィスカを適量配合しているものの、芳香族ポリアミド繊維を添加した比較例1は、成形性が悪く、また製造コストが実施例1に比較して約 30 %高価となった。
モース硬度 5未満のウィスカだけを配合した比較例2は、補強効果が小さいため、歯車の歯の一部が破壊されていた。
モース硬度 5以上のウィスカだけを配合した比較例3は、ポリアセタール樹脂からなる相手歯車の攻撃性が高かった。
ウィスカーの代わりに炭素繊維を配合した比較例4は、自身および相手の耐摩耗性が極端に低下した。
【0054】
【発明の効果】
本発明の摺動材用樹脂組成物は、固体潤滑剤およびモース硬度 5未満のウィスカとモース硬度 5以上のウィスカとを含むので、機械的強度や耐摩耗性に優れ、摺動時に相手材を攻撃し難い性質を有する摺動部材が得られる。
【0055】
また、モース硬度 5未満のウィスカ配合量がモース硬度 5以上のウィスカより配合量が多い場合、モース硬度 5未満のウィスカがウオラストナイトウィスカ、モース硬度 5以上のウィスカがホウ酸アルミニウムウィスカである場合、樹脂がポリフェニレンスルフィド樹脂である場合においては、あるいはこれらの組み合わせの場合においては、上述の特性がより向上する。その結果、本発明の摺動材用樹脂組成物を成形することによって、優れた機械的強度や耐摩耗性、摺動時に相手材を攻撃し難い性質を有する樹脂製滑り軸受や樹脂製歯車が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置における定着部周辺の部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 駆動ギア
2 定着ローラギア
3 アイドラギア
4 ローラギア
5 ヒータ
6 排紙ローラ
7 定着ローラ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin composition for a sliding material, and more particularly to a resin composition for a sliding material that can be applied to a member that requires wear resistance, such as a sliding bearing and a gear.
[0002]
[Prior art]
In recent years, resin sliding bearings and resin gears, which are obtained by molding a resin composition for a sliding material, in office equipment such as acoustic equipment and copying machines, automobile parts, and other mechanical parts, are frequently used. Compared to metal sliding bearings and gears, although there are restrictions that cannot be used under extremely high loads or high temperatures, it is possible to reduce weight, reduce costs, eliminate grease, and integrate composite parts. The amount of use of resin sliding bearings and resin gears is increasing.
[0003]
The characteristics required for plastic sliding bearings and plastic gears include their own wear resistance and low attack on the mating material. That is, it is necessary to reduce both the amount of wear caused by sliding with the counterpart material and the wear amount of the counterpart material, but these two characteristics have contradictory aspects. For example, in a resin composition for a sliding material mainly composed of a polyphenylene sulfide resin, the amount of wear is remarkably increased unless a fibrous filler is added. However, in this case, when the counterpart material is a soft material, such as aluminum or a synthetic resin material, the glass fiber is relatively hard, so that the aggression becomes high and the wear amount of the counterpart material tends to increase. On the other hand, when a relatively soft filler such as carbon fiber is blended, the aggressiveness to the counterpart material is reduced, but the strength as a resin gear is weakened and the amount of wear is increased.
[0004]
JP-A-5-306371 and JP-A-6-279689 are known as resin compositions for sliding materials that deal with such conflicting problems. For example, Japanese Patent Laid-Open No. 5-306371 discloses a polyphenylene sulfide resin, polytetrafluoroethylene resin, aromatic polyamide pulp, and zinc oxide whisker as constituent elements. Japanese Patent Laid-Open No. 6-279689 discloses a synthetic resin. And whisker, aromatic polyamide fiber, and solid lubricant.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in recent years, in office equipment and the like, as the measures for reducing the size and weight of the equipment and the noise reduction measures to minimize the noise during the operation of the equipment have become important, the conventional resin composition for sliding materials has reduced the size and weight of the equipment. There is a problem that a resin sliding bearing or resin gear that can sufficiently cope with noise reduction cannot be obtained.
For example, aromatic polyamide pulp and aromatic polyamide fiber are bulky fillers with a small apparent specific gravity, so the process conditions are limited in the granulation process and injection molding process of the resin composition, and the purpose is to reduce size and weight. There is a problem that some products cannot be formed depending on the complicated product shape.
[0006]
Aromatic polyamide pulp and aromatic polyamide fiber generate gas during injection molding, and thus easily contaminate the mold. For this reason, the mold must be cleaned every predetermined number of times, and there is a problem that continuous molding is difficult.
[0007]
Furthermore, aromatic polyamide pulp and aromatic polyamide fiber are highly hygroscopic materials, and defects such as foaming may occur in the molded product unless the pellet drying step is reliably performed before injection molding. For this reason, in addition to the high cost inherent in the material, there is a problem that the production cost increases due to an increase in the number of processes, and the industrial utility as a resin sliding bearing or resin gear is limited.
[0008]
On the other hand, in office equipment that requires countermeasures against noise reduction, grease is often applied to iron-based sintered gears used in parts exposed to high loads and high temperatures to prevent gear crushing noise. . In this case, when the grease propagates and adheres to the resin gear, the resin wear powder generated by the wear of the resin gear and the dropped fibrous reinforcement are captured by the grease and act like an abrasive at the sliding interface. However, there was a problem that both the mating material and the mating material caused very large wear. This is a problem particularly noticeable when glass fiber or the like is used as a reinforcing material.
[0009]
The present invention has been made to cope with such problems, and has high mechanical strength, excellent wear resistance regardless of the presence or absence of grease, and is suitable for soft materials as well as iron-based non-soft materials. An object of the present invention is to provide a resin composition for a sliding material and a resin gear which are low in aggressiveness, easy to mold, and from which a resin molded body having high industrial usefulness can be obtained.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Sliding member resin composition of the present invention is a sliding member for a resin composition comprising a resin and a solid lubricant and whisker material, the whisker material of less than a Mohs hardness of 5 whiskers and Mohs hardness of 5 or more It is characterized by including a whisker. In addition, the whisker material is characterized in that the amount of whisker having a Mohs hardness of less than 5 is higher than the amount of whisker having a Mohs hardness of 5 or more.
[0011]
Whisker with a Mohs hardness of less than 5 is at least one whisker selected from wollastonite whisker and calcium carbonate whisker, whisker with a Mohs hardness of 5 or more is at least one whisker selected from aluminum borate whisker and mineral fiber It is characterized by that.
[0012]
The resin constituting the resin composition for a sliding material is at least one resin selected from a polyarylene sulfide resin, a polyether ketone resin and a thermoplastic polyimide resin.
[0013]
Moreover, the solid lubricant which comprises the resin composition for sliding materials is polytetrafluoroethylene, It is characterized by the above-mentioned.
[0014]
The resin gear of the present invention is a resin gear made of a molded product of the above-described resin composition for sliding material.
[0015]
The resin composition for a sliding material according to the present invention improves the fluidity of the resin composition by blending whiskers having different Mohs hardnesses, and when a resin sliding bearing or resin gear is used, Regardless of presence or absence, there is little attack on the mating material when sliding, and it has excellent wear resistance.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The resin according to the present invention can be arbitrarily selected depending on the heat-resistant temperature, atmosphere and other conditions required for the sliding member.
For example, polyacetal resin, polyamide resin, polyethylene resin, polyimide resin, polyamideimide resin, thermoplastic polyimide resin, polyether ether ketone resin, polyether ketone resin, polyether nitrile resin, aromatic polyester resin, phenol resin, epoxy resin, A polyphenylene sulfide resin etc. can be illustrated. These can be used alone or as a polymer alloy or polymer blend composed of two or more kinds of resins.
[0017]
Among these, polyarylene sulfide resins such as polyphenylene sulfide resins, polyether ketone resins such as polyether ether ketone resins, and thermoplastic polyimide resins are excellent in heat resistance, mechanical strength, and moldability as sliding members. Therefore, it is preferable. Furthermore, polyphenylene sulfide resin is most preferable because it is more excellent in moldability, is inexpensive and has excellent industrial utility.
[0018]
As a polyarylene sulfide resin, for example, a polyphenylene sulfide resin refers to a resin having a structure in which aromatic groups are connected by a thioether bond, and the repeating unit thereof is shown in Chemical Formula 1.
[0019]
[Chemical 1]
[0020]
Of these, a particularly typical one is shown in
[0021]
[Chemical 2]
[0022]
According to it, “Lyton” is produced by reacting p-dichlorobenzene with sodium disulfide in N-methyl-2-pyrrolidone solvent at 160-250 ° C. under pressure. In this case, resins with various degrees of polymerization ranging from those having no cross-linked structure to those having a partially cross-linked structure can be freely manufactured through a post-heat treatment step, so that they are suitable for the intended melt blending. It is possible to arbitrarily select and use those having good melt viscosity characteristics. Moreover, you may employ | adopt the linear polyphenylene sulfide resin which does not take a crosslinked structure besides having mentioned above.
[0023]
The melt viscosity of the polyphenylene sulfide resin is 10 to 10,000 Pa · s at 300 ° C., preferably 30 to 3,000 Pa · s, more preferably 30 to 1,000 Pa · s, and most preferably 50 to 800 Pa · s. Moreover, the resin which introduce | transduced SH group into the terminal of polyphenylene sulfide resin may be sufficient.
Examples of such commercially available polyphenylene sulfide resins include T4AG (Toprene, trade name), B160 (Tosoh Corporation, trade name), KPS W214 (Kureha Chemical Industry, trade name), and the like.
[0024]
Polyetherketone resin is a resin having a repeating unit represented by the following
[0025]
[Chemical 3]
[0026]
[Formula 4]
[0027]
Commercially available products of such polyetherketone resins include PEEK150P (VICTREX, trade name) represented by Chemical Formula 5 below, PEK220G (ICI, trade name) represented by
[0028]
[Chemical formula 5]
[0029]
[Chemical 6]
[0030]
[Chemical 7]
[0031]
Thermoplastic polyimide resin has moderate melting characteristics by adding energy such as heat while the imide group with excellent thermal characteristics and mechanical strength surrounds the aromatic group in the repeating unit of the molecular structure. An imide resin having a structure having a plurality of ether bond portions is preferable, and a thermoplastic polyimide resin having two ether bond portions in a repeating unit is preferable in order to satisfy mechanical properties, rigidity, heat resistance, and injection moldability. . For example, reaction of aromatic ether diamines and aromatic ether diisocyanates with one or more acid anhydrides such as pyromellitic acid anhydride, benzophenone tetracarboxylic acid anhydride, biphenyl tetracarboxylic acid anhydride or derivatives thereof Can be mentioned.
[0032]
Specifically, an example of a polymer having an imide group and an aromatic group is shown in Chemical Formula 8.
[0033]
[Chemical 8]
[0034]
(In the formula, X represents a group selected from the group consisting of a direct bond or a hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms, a hexafluorinated isopropylidene group, a carbonyl group, a thio group and a sulfone group, and R 1 to R 4 represents hydrogen, a lower alkyl group (preferably having 1 to 5 carbon atoms), a lower alkoxy group (preferably having 1 to 5 carbon atoms), chlorine or bromine, and may be the same or different from each other. Aliphatic group having 2 or more carbon atoms, cycloaliphatic group, monocyclic aromatic group, condensed polycyclic aromatic group, non-condensed polycyclic aroma in which aromatic groups are connected to each other directly or via a bridging group Represents a tetravalent group selected from the group consisting of group groups.)
[0035]
The thermoplastic polyimide resin represented by Chemical Formula 8 can be obtained, for example, by dehydrating and cyclizing polyamic acid obtained by the reaction of the aromatic ether diamine represented by Chemical Formula 9 below and one or more aromatic tetracarboxylic dianhydrides. .
[0036]
[Chemical 9]
[0037]
(In the formula, X represents a group selected from the group consisting of a direct bond or a hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms, a hexafluorinated isopropylidene group, a carbonyl group, a thio group and a sulfone group, and R 1 to R 4 represents hydrogen, a lower alkyl group (preferably having 1 to 5 carbon atoms), a lower alkoxy group (preferably having 1 to 5 carbon atoms), chlorine or bromine, which may be the same as or different from each other.
Among such thermoplastic polyimide resins, examples of commercially available products include trade name Aurum (AURUM) manufactured by Mitsui Chemicals, Inc., in which R 1 to R 4 in Chemical Formula 8 are all hydrogen.
[0038]
Examples of the solid lubricant include fluororesins such as polytetrafluoroethylene (hereinafter abbreviated as PTFE), graphite, molybdenum disulfide, and the like, and these can be used alone or in combination.
In particular, PTFE has the most excellent lubricity and can be suitably used. As PTFE, either a molding powder obtained by a suspension polymerization method or a fine powder obtained by an emulsion polymerization method can be used (hereinafter, the molding powder and the fine powder are abbreviated as virgin PTFE). In addition, the virgin PTFE may be pulverized after being pressed / heated, or crushed after being pressed / heated and further γ-irradiated (hereinafter abbreviated as regenerated PTFE).
[0039]
Virgin PTFE has a negative effect on granulation because it is fiberized when granulating a resin composition, but if it is small, it has a reinforcing effect and should be used in combination with recycled PTFE and other solid lubricants. Is preferred.
The blending ratio of these solid lubricants in the resin composition for sliding materials is 5 to 100 parts by weight, preferably 5 to 80 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the resin. Within this range, other characteristics can be maintained and lubricity can be improved.
[0040]
The whisker material according to the present invention represents a short fiber material having an average aspect ratio of 10 or more and a fiber length of 100 μm or less. In the present invention, two or more whiskers having a Mohs hardness of less than 5 and whisker having a Mohs hardness of 5 or more are used. Used by mixing.
Whiskers with a Mohs hardness of less than 5, for example, have little reinforcing effect on resin gears, but even with the presence of grease, they do not easily cause abnormal wear due to their softness. On the other hand, whiskers with a Mohs hardness of 5 or more have a great reinforcing effect, but easily cause abnormal wear.
The resin composition for a sliding material of the present invention uses a mixture of whisker having a Mohs hardness of less than 5 and a whisker having a Mohs hardness of 5 or more, thereby providing a reinforcing effect and wear resistance for a resin-made sliding bearing or gear. Is to balance.
Since the Mohs hardness described in this application is based on the Mohs hardness 5, any evaluation standard of the new Mohs hardness or the old Mohs hardness may be adopted. Assess based on
[0041]
Whisker with a Mohs hardness of less than 5 includes Wollastonite whisker (Mohs hardness 4.5), calcium sulfate whisker (Mohs hardness 3), calcium carbonate whisker (Mohs hardness 3.5-4), potassium titanate whisker (Mohs hardness 3.5), etc. Can be mentioned.
Among these, wollastonite whiskers and / or calcium carbonate whiskers are preferable because they have a high reinforcing effect and are relatively inexpensive.
[0042]
Whisker with a Mohs hardness of 5 or more includes aluminum borate whisker (Mohs hardness 7-7.5), magnesium borate whisker (Mohs hardness 5.5), titanium oxide whisker (Mohs hardness 7-7.5), silicon nitride whisker (Mohs hardness 9) And silicon carbide whisker (Mohs hardness 9), alumina whisker (Mohs hardness 9), and mineral fiber (Mohs hardness 6) obtained by melting and purifying igneous rock.
Of these, aluminum borate whiskers and mineral fibers are preferred because they are relatively long and have a high reinforcing effect.
[0043]
Two or more types of whiskers with different Mohs hardnesses have a greater reinforcing effect when a whisker with a Mohs hardness of less than 5 is added in a larger amount than a whisker with a Mohs hardness of 5 or more, and abnormal wear occurs even when grease is used. It becomes difficult.
A preferable blending ratio of two or more kinds of whiskers having different Mohs hardnesses is 100 to 1000 parts by weight of the total amount of whiskers having a Mohs hardness of less than 5 when the total amount of whiskers having a Mohs hardness of 5 or more is 100 parts by weight. More preferably, when the total amount of whiskers having a Mohs hardness of 5 or more is 100 parts by weight, the total amount of whiskers having a Mohs hardness of less than 5 is 150 to 500 parts by weight.
[0044]
The blending ratio of these whiskers in the resin composition for sliding material is 5 to 250 parts by weight, preferably 10 to 150 parts by weight, more preferably 20 to 100 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the resin. . When it is in the range of 5 to 250 parts by weight, the reinforcing effect and the wear resistance of the molded body itself are improved. Moreover, the resin composition for sliding materials of this invention improves a moldability compared with the resin composition which used the whisker material and the aromatic polyamide fiber material together.
[0045]
Such a composition is suitable as a composition for a sliding bearing or a gear, specifically, an idler gear in which the inner diameter portion of the gear rotates and slides. Examples of application parts of such mechanical parts include, for example, a toner image transfer type wet electrostatic copying machine, a dry electrostatic copying machine (PPC), a laser beam printer (LBP), a liquid crystal shutter (LCD) printer, and a facsimile. Image forming apparatuses such as (FAX) printers, light emitting diodes (LEDs), silver halide photography printers (CRT), printers, printing presses, and the like can be used as examples.
In addition, mechanical parts such as a sliding bearing, a gear, and a gear having a sliding bearing (for example, an idler gear) made of the resin composition of the present invention can be placed at any location in the image forming apparatus such as a photosensitive portion, a developing portion, and a fixing portion. Can be used. However, considering excellent heat resistance such as polyarylene sulfide resin, polyetherketone resin, thermoplastic polyimide resin, etc., it is used in the peripheral part of the fixing part used at a higher temperature than the photosensitive part and the developing part. It is suitable as a mechanical component.
[0046]
An example of a resin gear is shown in FIG. FIG. 1 is a partially enlarged perspective view around a fixing unit in an image forming apparatus.
In FIG. 1, 1 is a drive gear, 2 is a fixing roller gear, 3 is an idler gear, 4 is a discharge roller gear, 5 is a heater, 6 is a discharge roller, and 7 is a fixing roller. When the resin gear of the present invention is used in the vicinity of such a fixing portion, it maintains excellent mechanical strength and wear resistance even when used at a higher temperature than the development portion and the like, and maintains the property of not attacking the mating material when sliding. can do.
[0047]
【Example】
The raw materials used in the examples and comparative examples are collectively shown below.
In addition, the abbreviation or chemical symbol in Table 1 is shown in [], and all the blending ratios are parts by weight.
(1) Resin 1: Polyphenylene sulfide resin [PPS]: # B160 (trade name, manufactured by Tosoh Corporation)
(2) Resin 2: Polyimide resin [PI]: Aurum 450 (trade name, manufactured by Mitsui Chemicals)
(3) Resin 3: Polyetheretherketone resin [PEEK]: PEEK150P (trade name, manufactured by Victrex)
(4) Whisker 1: Wollastonite whisker [CaSiO 3 ]; Mohs hardness 4.5: Chemolit ASB8 (trade name, manufactured by Maruwa Biochemical)
(5) Whisker 2: Calcium carbonate whisker [CaCO 3 ]; Mohs hardness 4: Whiscal AS3 (trade name, manufactured by Maruo Calcium Co.)
(6) Whisker 3: Calcium sulfate whisker [CaSO 4 ]; Mohs hardness 3: Franklin fiber A30 (trade name, manufactured by Dainichi Seika Co., Ltd.)
(7) Whisker 4: Aluminum borate whisker [9Al 2 O 3 .2B 2 O 3 ]; Mohs hardness 7: Arborex Y (trade name, manufactured by Shikoku Kasei Kogyo Co., Ltd.)
(8) Whisker 5: Mineral fiber [SiO, Al 2 O 3 ]; Mohs hardness 6: Lapinus Rockfill RF5104 (trade name, manufactured by Lapinus Fibers)
(9) Solid lubricant 1: Regenerated PTFE [PTFE-1]: KT400H (trade name, manufactured by Kitamura Co., Ltd.)
(10) Solid lubricant 2: Virgin PTFE [PTFE-2]: TEFLON-7J (trade name, manufactured by DuPont)
(11) Aromatic polyamide fiber: [ARPA]: Cornex cut fiber 1 mm (trade name, manufactured by Teijin Limited)
(12) Carbon fiber: [CF]: Kureka chop M104T (trade name, manufactured by Kureha Chemical Industry Co., Ltd.)
[0048]
Examples 1-6 and Comparative Examples 1-4
The above raw materials were blended in the proportions shown in Table 1 and sufficiently mixed with a Henschel mixer, and then supplied to a twin-screw melt extruder to granulate pellets. The obtained pellets were supplied to an injection molding machine, each test piece was molded using a predetermined mold, and the following evaluation was performed.
[0049]
a. Friction and wear test Using a friction and wear tester, the friction coefficient and the wear coefficient were measured with test pieces having an outer diameter of 21 mm, an inner diameter of 17 mm, and a height of 10 mm. The test conditions were a sliding speed of 6 m / min, a surface pressure of 5 kgf / cm 2 , an ambient temperature of 120 ° C., a test time of 100 h, and rolled steel (SS41) as the mating material, which was used without lubrication.
[0050]
b. Gear endurance test Using the company's own power absorption type gear endurance tester, sliding the idler gear (module = 1, number of teeth = 35, tooth width = 8) with the inner diameter rotating and sliding the examples and comparative examples A gear made of a resin composition for the material is employed, a gear made of glass fiber reinforced PPS is used as a drive gear (module = 1, number of teeth = 35, tooth width = 8), and a load gear (module = 1, number of teeth = 35). Tooth width = 8) A gear made of polyacetal resin was used.
The test conditions were continuously operated for 500 hours at a drive shaft speed of 125 rpm, a load torque of 2.5 kgf-cm, and an ambient temperature of 150 ° C., in accordance with the specifications at the fixing site for the copying machine. At the start of the test, grease was applied to the surface of the drive gear for grease lubrication. The amount of wear (mg) of the idler gear, drive gear and load gear after the test was measured.
[0051]
c. The moldability was observed when the above-mentioned test piece of the resin composition for a sliding material having the composition shown in Table 1 was injection-molded to evaluate whether or not the test piece was easy to mold. 1000 shots of continuous molding were performed, and the evaluation was ○ when continuous molding was possible, and × when continuous molding was impossible.
[0052]
[Table 1]
[0053]
As is clear from the test results in Table 1, Examples 1 and 2 in which appropriate amounts of whiskers having a Mohs hardness of 5 or more and a Mohs hardness of less than 5 were blended had low wear and good opponent attack. Furthermore, it is excellent in moldability.
Although a suitable amount of whisker having a Mohs hardness of 5 or more and a Mohs hardness of less than 5 is blended, Comparative Example 1 to which an aromatic polyamide fiber is added has poor moldability and the production cost is about 30% as compared with Example 1. It became expensive.
In Comparative Example 2 in which only whiskers having a Mohs hardness of less than 5 were blended, some of the gear teeth were broken because the reinforcing effect was small.
In Comparative Example 3 in which only whiskers having a Mohs hardness of 5 or more were blended, the aggressiveness of the counter gear made of polyacetal resin was high.
In Comparative Example 4 in which carbon fibers were blended instead of whiskers, the wear resistance of itself and the other party was extremely lowered.
[0054]
【The invention's effect】
Since the resin composition for a sliding material of the present invention contains a solid lubricant and a whisker having a Mohs hardness of less than 5 and a whisker having a Mohs hardness of 5 or more, it is excellent in mechanical strength and wear resistance, and has a counterpart material during sliding. A sliding member having a property that is difficult to attack is obtained.
[0055]
In addition, when the amount of whisker with a Mohs hardness of less than 5 is higher than the whisker with a Mohs hardness of 5 or more, the whisker with a Mohs hardness of less than 5 is a wollastonite whisker and the whisker with a Mohs hardness of 5 or more is an aluminum borate whisker In the case where the resin is a polyphenylene sulfide resin, or in the case of a combination thereof, the above characteristics are further improved. As a result, by molding the resin composition for a sliding material of the present invention, a resin sliding bearing and a resin gear having excellent mechanical strength and wear resistance, and a property that makes it difficult to attack the mating material during sliding are obtained. can get.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially enlarged perspective view around a fixing unit in an image forming apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05592998A JP3961103B2 (en) | 1997-02-25 | 1998-02-20 | Resin composition for sliding material and resin gear |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-40211 | 1997-02-25 | ||
JP4021197 | 1997-02-25 | ||
JP05592998A JP3961103B2 (en) | 1997-02-25 | 1998-02-20 | Resin composition for sliding material and resin gear |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006294766A Division JP2007046064A (en) | 1997-02-25 | 2006-10-30 | Resin composition for sliding member and resin gear |
JP2006294736A Division JP2007107721A (en) | 1997-02-25 | 2006-10-30 | Resin gear |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298441A JPH10298441A (en) | 1998-11-10 |
JP3961103B2 true JP3961103B2 (en) | 2007-08-22 |
Family
ID=26379652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05592998A Expired - Lifetime JP3961103B2 (en) | 1997-02-25 | 1998-02-20 | Resin composition for sliding material and resin gear |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3961103B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007046064A (en) * | 1997-02-25 | 2007-02-22 | Ntn Corp | Resin composition for sliding member and resin gear |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4024514B2 (en) * | 2001-10-15 | 2007-12-19 | 住友ベークライト株式会社 | Polyether aromatic ketone resin composition, film and sheet |
JP3941815B2 (en) * | 2005-03-16 | 2007-07-04 | ダイキン工業株式会社 | Composition for sliding member, sliding member and fluid machine |
JP2006283706A (en) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | Daikin Ind Ltd | Composition for sliding member, sliding member and fluid machine |
DE102007038929B4 (en) * | 2007-08-13 | 2010-01-14 | Leibniz-Institut Für Polymerforschung Dresden E.V. | Polyphenylene sulfide (per) fluoropolymer materials and processes for their preparation and use |
CN111995774B (en) * | 2020-08-20 | 2023-02-07 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | Preparation method of wear-resistant polyamide-imide molding powder |
CN113024993B (en) * | 2021-03-24 | 2023-01-31 | 广州机械科学研究院有限公司 | Polyether-ether-ketone composite material and preparation method and application thereof |
-
1998
- 1998-02-20 JP JP05592998A patent/JP3961103B2/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007046064A (en) * | 1997-02-25 | 2007-02-22 | Ntn Corp | Resin composition for sliding member and resin gear |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10298441A (en) | 1998-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5962376A (en) | Resin composition for sliding member and resin gear | |
JP2518079B2 (en) | Aromatic polysulfone resin composition | |
JP4052777B2 (en) | Belt tension adjuster | |
JP3961103B2 (en) | Resin composition for sliding material and resin gear | |
US5726232A (en) | Heat resistant lubricative resin composition | |
US5906967A (en) | Adhesion-free forming materials for sliding parts, paper separator and delivery roller | |
JP4589154B2 (en) | Seal ring | |
JP2007107721A (en) | Resin gear | |
JP2007046064A (en) | Resin composition for sliding member and resin gear | |
JPS58176242A (en) | Resin composition | |
JP3709253B2 (en) | Resin gears and resin gears for office equipment | |
JP2006226464A (en) | Highly heat resistant thermoplastic resin gear | |
US5900453A (en) | Heat-resistant lubricative resin composition | |
JP3501890B2 (en) | Heat-resistant and lubricating resin composition | |
JPH0987533A (en) | Composition for sliding member | |
JPH08311338A (en) | Heat-resistant, lubricating resin composition | |
JP4041206B2 (en) | Sliding member in an electrophotographic image forming apparatus formed by molding a polyarylene sulfide resin composition | |
JP3576235B2 (en) | Heat-resistant and lubricating resin composition | |
JP3901229B2 (en) | Heat-resistant / lubricating resin composition | |
JP2002235011A (en) | Polyimide resin composition | |
JP3978841B2 (en) | Conductive sliding member composition | |
JPS61285256A (en) | Polyphenylene sulfide resin composition | |
JP4209974B2 (en) | Sliding member for transfer device | |
JPH10274898A (en) | Separation pawl of copying machine | |
JP2796543B2 (en) | Thermoplastic polyimide resin composition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050624 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050705 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060905 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061221 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20061226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070424 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070516 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110525 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120525 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130525 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140525 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |