JP3957011B2 - Brush tip grinding method and apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシ台に植毛された複数本の繊維材を、根本から先端に亘って次第に尖ったテーパ形状とするブラシの毛先研削方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、歯ブラシ等の如きブラシのブラシ台に植毛された繊維材を、その先端側に行くに従って次第に尖ったテーパ形状とする方法としては、特公昭50−40194号公報及び特公平7−213346号公報等に開示されている如き薬品処理する方法と、特公昭50−24546号公報及び特開平3−198808号公報等に開示されている如き物理的に研削する方法とが提案されている。
【0003】
しかし、薬品処理する方法では、溶出した繊維材で飽和した溶解液の後処理や繊維材の中和や洗浄のために、必ず廃液の処理をしなければならず、ランニングコストを大きく押し上げることになっていた。
【0004】
一方、物理的に研削する方法では、円筒形状や円盤形状のグラインダー(研削体)を使用するため、繊維材の根元の方まで研削しようとすれば、研削体を繊維材に強く押し付けることになり、そのため先端より根元の方が多く研削されてしまい、テーパ形状のコントロールが困難となっていた。
【0005】
また、繊維材が細くなる過程で、該繊維材の先端よりも少し根元寄りの方が先に細くなり、しまいには細くなった部分からちぎれてしまう。このため、上述のような研削体では、比較的平滑な面のため、繊維材の先端部分をちぎり飛ばすことができず、先端が尖ったテーパ形状とするのが困難であった。
【0006】
さらに、ブラシの繊維材を回転する円筒形状をなすワイヤーブラシに接触させて、該ブラシを該ワイヤーブラシの長手方向に移動させながら繊維材を研削させるようにした方法が提案されている。
【0007】
しかしながら、上記の方法では、図14に示すように、回転するワイヤーブラシ101に押し付けられたブラシ102は、その繊維材103が該ワイヤーブラシ101から逃げてしまう。このため、繊維材103が変形した状態で上記ブラシ102がワイヤーブラシ101の長手方向(図中紙面に垂直な方向)に移動されることから、どうしても繊維材103の先端部のみしか削れなくなってしまう。
【0008】
また、図15に示すように、ワイヤーブラシ101の外周面101aを長手方向に沿って連続した波形状とした場合には、繊維材103が波形の山部分にくると抵抗のない谷部分に逃げてしまい、やはり繊維材103の根本まで研削することができない。
【0009】
また、図16に示すように、ブラシ102に対してワイヤーブラシ101を水平方向に揺動させる方法も提案されている。
しかし、かかる方法においては、やはり繊維材103がワイヤーブラシ101に対して大きく変形してしまい、その変形した繊維材103が一旦ワイヤーブラシ101から抜け出て復帰するものの、該繊維材103がワイヤーブラシ101に接触し始めると、また繊維材103が変形してしまう。このため、上記方法では、効果的に繊維材103の根本まで研削することができない。
【0010】
さらに、図17(a)に示すように、植毛面積の大きいブラシ102の場合には、ワイヤーブラシ101の揺動がないときは、該ワイヤーブラシ101の曲率の影響を受ける。そのため、研削した繊維材103の先端が、同図(b)に示すように、すり鉢状にへこんでしまう。
【0011】
従って、本発明の目的は、ブラシ台に植毛された複数本の繊維材を、根本から先端に亘って次第に尖ったテーパ形状に、高精度且つ早期に形成することのできるブラシの毛先研削方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、互いに回転方向が異なる一対の研削回転体を長手方向に縦列させた一組の研削手段を所定間隔を置いて複数配置させ、複数本の繊維材がブラシ台に植毛されてなるブラシを、回転する該研削回転体の長手方向に順次移動させながら該繊維材を先端側に行くに従って次第に尖ったテーパ形状となるように研削させるブラシの毛先研削方法であって、上記研削回転体を、円筒部の周面に複数のワイヤーブラシを長手方向に沿って所定間隔を置いて設けることにより形成し、複数の上記研削手段を、上記ブラシの繊維材先端からの上記ワイヤーブラシとの接触量が次第に多くなるように配置させ、一対の上記研削回転体を、上記ブラシの移動方向と略直交する方向に揺動させるようにしたことを特徴とするブラシの毛先研削方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のブラシの毛先研削方法において、上記ブラシを、上記ワイヤーブラシ上において平面的に回転させるようにしたことを特徴とするブラシの毛先研削方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のブラシの毛先研削方法において、研削前の上記ブラシの繊維材先端に、略球形状の突起を設けたことを特徴とするブラシの毛先研削方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3記載のブラシの毛先研削方法において、上記ブラシが歯ブラシであることを特徴とするブラシの毛先研削方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1、2又は3記載のブラシの毛先研削方法において、上記ブラシがヘアブラシであることを特徴とするブラシの毛先研削方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0018】
請求項6記載の発明は、互いに回転方向が異なる一対の研削回転体を長手方向に縦列させた一組の研削手段を所定間隔を置いて複数配置させ、複数本の繊維材がブラシ台に植毛されてなるブラシを、回転する該研削回転体の長手方向に順次移動させながら該繊維材を先端側に行くに従って次第に尖ったテーパ形状となるように研削させるブラシの毛先研削装置であって、上記研削回転体を、円筒部の周面に複数のワイヤーブラシを長手方向に沿って所定間隔を置いて設けることにより形成し、複数の上記研削手段を、上記ブラシの繊維材先端からの上記ワイヤーブラシとの接触量が次第に多くなるように配置させ、一対の上記研削回転体を、上記ブラシの移動方向と略直交する方向に揺動させるようにしたことを特徴とするブラシの毛先研削装置を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項6記載のブラシの毛先研削装置において、上記ブラシを、上記ワイヤーブラシ上において平面的に回転させる機構を有していることを特徴とするブラシの毛先研削装置を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項6又は7記載のブラシの毛先研削装置において、研削前の上記ブラシの繊維材先端に、略球形状の突起を設けたことを特徴とするブラシの毛先研削装置を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0022】
請求項9記載の発明は、請求項6、7又は8記載のブラシの毛先研削装置において、上記ブラシが歯ブラシであることを特徴とするブラシの毛先研削装置を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0023】
請求項10記載の発明は、請求項6、7又は8記載のブラシの毛先研削装置において、上記ブラシがヘアブラシであることを特徴とするブラシの毛先研削装置を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0025】
図1はブラシの毛先研削装置の概略構成を示す斜視図、図2は研削回転体を拡大して示す斜視図、図3は研削回転体を拡大して示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、図4はブラシ移動手段を示す斜視図、図5は毛先研削装置における機械式クラッチ機構の断面図、図6は機械式クラッチ機構を一部破断して示す要部拡大斜視図、図7は回転防止ローラが回転防止カムに接触して回転体を止める様子を示す平面図、図8は歯ブラシを示す側面図、図9は歯ブラシを段階的に研削する様子を示す模式図、図10は歯ブラシの先端を研削して行く様子を示す要部拡大模式図、図11は先端に略球形状の突起を設けた歯ブラシの先端を研削して行く様子を示す要部拡大模式図である。
【0026】
先ず、本実施形態のブラシの毛先研削装置について説明する。
本実施形態のブラシの毛先研削装置は、図1ないし図4に示すように、ブラシ台に植毛された複数本の繊維材を、根本から先端に亘って次第に尖ったテーパ形状とする研削装置である。
【0027】
上記毛先研削装置は、互いに回転方向が異なる一対の研削回転体1,2を長手方向に縦列させた一組の研削手段、すなわち第1の研削手段3、第2の研削手段4及び第3の研削手段5と、ブラシである歯ブラシ6を、回転する該研削回転体1,2の長手方向に順次移動させるブラシ移動手段7とを備えている。
【0028】
上記第1の研削手段3ないし第3の研削手段5は、いずれも図2に示すように、一対の円筒形状をなす研削回転体1,2を一組として構成され、これら研削回転体1,2を長手方向に縦列して配置させている。一対の研削回転体1,2は、それぞれのブラシ取付基台8に回転自在に取り付けられると共に、ブラシ回転用モータ9によって図2中矢印A,Bで示すように互いに異なる向きに回転するようになされている。
【0029】
すなわち、一対の上記研削回転体1,2は、図2に示すように、上記ブラシ回転用モータ9の駆動軸10の先端に設けられたかさ歯車11と噛み合う回転伝達用歯車12,13を有し、該ブラシ回転用モータ9の回転をこれら回転伝達用歯車12,13によって研削回転体1,2に伝達することにより、互いに異なる向きに回転するようになっている。従って、一方の研削回転体1は、図2中矢印Aで示す方向に回転し、他方の研削回転体2はこれとは逆向きの図2中矢印Bで示す方向に回転するようになっている。
【0030】
上記研削回転体1,2は、図2及び図3に示すように、例えばアルミニュームや鋳鉄等からなる円筒部49を有し、その円筒部49の周面に複数の円環状をなすワイヤーブラシ50を、長手方向に沿って所定間隔を置いて設けることにより形成されている。すなわち、円筒部49には、複数のワイヤーブラシ50が長手方向に沿って間欠的に設けられていることになる。このため、研削回転体1,2の長手方向に順次移動する歯ブラシ6は、断続的にワイヤーブラシ50と接触又は非接触を交互に繰り返すことになる。
【0031】
上記各ワイヤーブラシ50の隣接間距離Pは、歯ブラシ6の毛先が弾性回復するだけの時間が取れるだけの距離があればよい。
【0032】
上記ワイヤーブラシ50は、いずれもステンレス(SUS)からなるワイヤーブラシとされている。上記ワイヤーブラシ50に使用されるワイヤーの直径は、例えば0.1〜0.5mmとするのが好ましい。0.1mm未満であると、ワイヤーの剛性が低くなり、歯ブラシ6を押し付けたときにワイヤーが逃げるため、研削能力が著しく低下する。また、ワイヤーの変形量が大きくなるため、ワイヤーが繰り返し歪みにより折損する割合が増加する。0.5mmを越えると、ワイヤーがブラシ内部に入り難くなり、歯ブラシ6の根元を研削できなくなる。また、研削面の荒れがひどく、仕上げの研削を長時間しなければならない。
【0033】
そして、上記研削回転体1,2は、図1中矢印Cで示すように、ループを描くようにして移動する上記ブラシ6の移動方向と略直交する方向(図1中矢印Dで示す方向)に揺動するようになっている。上記研削回転体1,2の揺動は、図2に示すように、上記ブラシ取付基台8の下面に取り付けられた揺動用片14に形成される長孔15に係合するピン16を、回転軸17の先端に取り付けたブロック18に偏心して設けた揺動用モータ19により回転させることによって行われる。すなわち、上記揺動用モータ19を回転させると、回転軸17に対して偏心して設けられたピン16が上記長孔15に沿って上下動して、一対の上記研削回転体1,2を揺動させる。
【0034】
上記のようにして構成された第1の研削手段3ないし第3の研削手段5は、図9に示す如く、上記歯ブラシ6の繊維材先端からの上記ワイヤーブラシ50との接触量が次第に多くなるように、順に図1に示すように該歯ブラシ6の移動方向に沿って所定位置に配置されている。
【0035】
すなわち、上記第1の研削手段3におけるワイヤーブラシ50は、図9中実線H1 で示す位置、第2の研削手段4におけるワイヤーブラシ50は、同図中一点鎖線H2 で示す位置、第3の研削手段5におけるワイヤーブラシ50は、同図中二点鎖線H3 で示す位置となるように、それぞれ第1の研削手段3から第2の研削手段4及び第3の研削手段5へと段階的または無段階に、該ワイヤーブラシ50の高さが高くされている。
【0036】
そして、これら第1の研削手段3ないし第3の研削手段5は、図1に示すように、上記歯ブラシ6の移動方向Cに沿って、次のように配置されている。すなわち、上記第1の研削手段3は、研削前の状態の歯ブラシ6が供給される位置の前方に配置され、第2の研削手段4は、上記第1の研削手段3の前方に所定間隔を隔てて配置され、第3の研削手段5は、上記第2の研削手段4と相対向する位置に配置されている。
【0037】
また、上記第3の研削手段5の前方には、互いに回転方向が異なる円筒形状の一対のナイロンブラシ20,21を有する第4の研削手段22が配置されている。上記第4の研削手段22は、上記ワイヤーブラシ50による研削だけでは研削面が荒れるので、滑らかな研削面とするために設けられるものである。上記ナイロンブラシ20,21は、その表面に砥粒を練り込んだものである。上記砥粒の粗さとしては、例えば#500〜#2000のものを使用するのが好ましい。
【0038】
砥粒の粗さが#500未満であると、研削面がワイヤーブラシ研削処理直後とほとんど変わりなく、#2000を越えると、ワイヤーブラシ研削時間よりもナイロンブラシ研削時間が圧倒的に長くなり、装置を大型化するか(ナイロンブラシを長くする又はナイロンブラシを多数配置するため)、装置の処理速度を落とさなければならない(ナイロンブラシ上を通過するブラシの移動速度を落とすため)。
【0039】
なお、上記第4の研削手段22は、研削回転体がナイロンブラシ20,21である点を除いて、上記した第1の研削手段3ないし第3の研削手段5と同じ構成であるため、共通部分についてはその説明は省略する。
【0040】
上記ブラシ移動手段7は、図4及び図5に示すように、上記ブラシ6がループを描いて移動する部分に敷設されるレール23と、該レール23に沿って図示しないチェーン駆動により移動せしめられる移動部材24とからなっている。
【0041】
上記移動部材24は、図4に示すように、レール23を上下方向から挟み込む一対のスライド板25,26と、これらスライド板25,26間に設けられる回転体27と、該回転体27と共に回転しその先端に設けられる歯ブラシ保持部28と、該回転体27を回転させるラック29及びピニオン30とを有している。
【0042】
一対の上記スライド板25,26は、図4に示すように、平面略矩形状とされ、断面略H形状のレール23の上下面に沿って摺動するようになっている。また、これらスライド板25,26は、円柱形状をなす複数本の支柱31によって連結されている。
【0043】
上記回転体27は、図4に示すように、中心部に回転軸32を有した円柱形状とされ、一対の上記スライド板25,26の間に回転可能に設けられている。
【0044】
上記歯ブラシ保持部28は、図4及び図5に示すように、その先端に歯ブラシ6を保持するもので、下方に設けられるスライド板26を突き抜けて突出する、上記回転体27の回転軸32先端に設けられている。上記歯ブラシ保持部28は、研磨前の歯ブラシ6をつかんで保持し、一連の研削が終了した後に該歯ブラシ6を放すようになっている。上記歯ブラシ6を保持する部分は、ブラシの毛先を確実に研削するために、図8に示す繊維材34が植毛された、ブラシ台である植毛部35である。
【0045】
上記ラック29は、図4及び図5に示すように、上記レール23の上方に該レール23に沿って設けられている。一方、ピニオン30は、上方に設けられるスライド板25を突き抜けて突出する、上記回転体27の回転軸32の先端側に設けられている。そして、上記ピニオン30は、上記ラック29に噛み合って回転するようになっている。また、上記ピニオン30の上部であって上記回転軸32の先端には、コイルバネ33が設けられている。
【0046】
上記コイルバネ33は、回転体27内に設けられた後述する機械式クラッチの連結時の保持力として使用している。機械式クラッチは、歯ブラシ投入や排出が容易にできるように、歯ブラシ投入・排出部付近でピニオン30からの回転を歯ブラシ保持部28へ伝達させないためのものである。
【0047】
上記機械式クラッチにおいては、図5に示すように、ピニオン30と回転軸32は締結されており、該回転軸32のピニオン30締結の反対側(基端側)には歯車状加工部39が設けられている。そして、カム40には、内歯車状の加工部41があり、上記回転軸32の歯車状加工部39と噛み合っている。上記カム40は、回転軸32内で回転と軸方向にスライドできるスライドシャフト42に固定されている。
【0048】
そして、図5に示すように、上記スライドシャフト42のカム40が固定されている他端には、球43を支持した球面軸受44が固定されている。回転体27の内部には、図6に示すように、一対のクラッチ連結ローラ45が配置されている。これらクラッチ連結ローラ45は、上記スライドシャフト42がコイルバネ33の力により持ち上げられていることにより、カム40に形成された溝46と噛み合っている。
【0049】
回転は、ピニオン30から回転軸32へ伝達され、該回転軸32から歯車状加工部39を通じてカム40に、さらにカム40からクラッチ連結ローラ45へ、つまり回転体27へと伝達される。クラッチの切り離しは、球43が上部より押し下げられることにより行われる。そして、スライドシャフト42に固定されたカム40が押し下げられ、該カム40に形成された溝46とクラッチ連結ローラ45が離れ、上記回転体27が回転軸32に対し自由に回転できるようになる。この時、図7に示すように、回転体27の外周に固定された回転防止ローラ47が回転防止カム48に接触し、該回転体27の回転を止める。
【0050】
上記のようにして構成された移動部材24によれば、一対のスライド板25,26が、チェーン駆動により上記レール23に沿って図4中矢印Eで示す方向に移動せしめられると共に、その移動に伴って上記ラック29に噛み合うピニオン30が回転し、これにより上記回転体27と共に上記歯ブラシ保持部28が回転して、該歯ブラシ保持部28に保持した歯ブラシ6が、図4中矢印Fで示す方向に平面的に回転する。上記歯ブラシ6をワイヤーブラシ50上において平面的に回転させるのは、繊維材34とワイヤーブラシ50を、該繊維材34の円周方向のどの方向からも接触させるためである。
【0051】
次に、本実施形態のブラシの毛先研削方法について説明する。
本実施形態のブラシの毛先研削方法は、互いに回転方向が異なる一対の研削回転体1,2を長手方向に縦列させた一組の研削手段3,4,5を所定間隔を置いて複数配置させ、複数本の繊維材がブラシ台に植毛されてなるブラシを、回転する該研削回転体1,2の長手方向に順次移動させながら該繊維材を先端側に行くに従って次第に尖ったテーパ形状となるように研削させるものであって、上記研削回転体1,2を、円筒部49の周面に複数のワイヤーブラシ50を長手方向に沿って所定間隔を置いて設けることにより形成し、且つ、複数の上記研削手段3,4,5を、上記ブラシの繊維材先端からの上記ワイヤーブラシ50との接触量が次第に多くなるように配置させたものである。
【0052】
以下、本実施形態のブラシの毛先研削方法について更に詳述する。
先ず、図1に示すように、上記構成の装置に研磨前の歯ブラシ6を供給する。ここで供給される歯ブラシ6は、図8に示すように、複数本の繊維材34が植毛されたブラシ台である植毛部35と、把手として機能する把持部36と、これら植毛部35と把持部36を連結する首部37とから構成されたものである。
なお、繊維材34は、例えば合成繊維または化学繊維からなり、研磨する前の状態は、図10(a)に示すように、その先端形状が円柱形状とされている。
【0053】
上記歯ブラシ6が本実施形態の装置に供給されると、前記したレール23に沿って移動されてきた移動部材24の歯ブラシ保持部28に、上記歯ブラシ6が保持される。そして、上記歯ブラシ6を保持した移動部材24は、チェーン駆動によりレール23に沿って図1中矢印C方向に順次連続的に移動せしめられる。上記移動部材24が移動されると、上記ラック29に噛み合うピニオン30によって、上記回転体27が回転し、該回転体27の先端に設けられた上記歯ブラシ保持部28に保持された歯ブラシ6が回転する。つまり、上記歯ブラシ6は、平面的に回転しながら、第1の研削手段3、第2の研削手段4、第3の研削手段5、第4の研削手段22へと順次連続的に送られて行く。
【0054】
先ず、上記歯ブラシ6は、図1に示すように、第1の研削手段3が設けられる位置へと送られる。この第1の研削手段3が設けられる部分では、上記歯ブラシ6の繊維材34に対して、図9中実線H1 で示す位置に研削回転体1,2のワイヤーブラシ50がセットされていることから、該繊維材34は、その先端側が研削されることになる。また、上記歯ブラシ6は、図1中矢印Dで示す該歯ブラシ6の移動方向Cと略直交する方向に揺動する上記研削回転体1,2によって、上記ワイヤーブラシ50の回転と該揺動の相互作用によって研削される。
【0055】
なお、上記ワイヤーブラシ50との接触中は、上記繊維材34の変形を抑えるため及び研削粉を洗い流すために、冷却水を注入する。冷却水は、不織布や紙等のフィルタを通して研削粉を回収後、循環するようになっている。
【0056】
上記歯ブラシ6は、先ず、研削回転体1の一番手前に設けられたワイヤーブラシ50と接触して、回転する該ワイヤーブラシ50によって研削される。特に、歯ブラシ6の繊維材34がワイヤーブラシ50に乗り上がるときに、該繊維材34が、その先端より根本に近い位置まで研削される。
【0057】
次に、図3(b)に示すように、上記歯ブラシ6が、ワイヤーブラシ50が設けられていない位置に移動せしめられと、該ワイヤーブラシ50に押し付けられていた繊維材34は弾性回復する。すなわち、ワイヤーブラシ50に押し付けられて変形していた繊維材34が、変形前の状態(まっすぐな状態)に復帰する。そして、弾性回復した歯ブラシ6は、さらに次に設けられたワイヤーブラシ50と接触し、回転する該ワイヤーブラシ50によってその繊維材34が研削される。
【0058】
このように、上記歯ブラシ6は、研削回転体1の長手方向に順次移動しながら、間欠的に設けられたワイヤーブラシ50と接触及び非接触を繰り返して、その繊維材34の先端側が徐々に研削されて行く。
【0059】
ここで例えば、図15に示したように、研削回転体1全体をワイヤーブラシ50として繊維材34を接触させた場合には、繊維材34は大きく変形してその先端部のみしか研削されず、しかも研削時間の割に研削量が少ない。これに対して、本実施形態のように、断続的に繊維材34をワイヤーブラシ50に対して接触及び非接触を繰り返して、繊維材34をワイヤーブラシ50に乗り上げる回数を増やすと共に、該ワイヤーブラシ50に接触させる前に該繊維材34の変形を回復させれば、該繊維材34の先端より根本に近い部分までもが研削される。
【0060】
そして、上記歯ブラシ6は、手前に設けられた研削回転体1とは逆回転する次の研削回転体2によって同様に研削される。
【0061】
上記第1の研削手段3での研削が終了すると、上記歯ブラシ6は、図1に示すように、次に配置されている第2の研削手段4において研削される。この第2の研削手段4においては、上記歯ブラシ6は、図9に示すように、同図中一点鎖線H2 で示す位置にセットされたワイヤーブラシ50に対して接触する。すなわち、上記歯ブラシ6の繊維材34先端より少し根元寄りに入った部分に至るまで、該繊維材34が上記ワイヤーブラシ50と接触する。そして、この第2の研削手段4においても、先の第1の研削手段3での研削と同様にして研削される。
【0062】
次に、上記第2の研削手段4における研削が終了すると、上記歯ブラシ6は、図1に示すように、次に配置されている第3の研削手段5において研削される。この第3の研削手段5においては、上記歯ブラシ6は、図9に示すように、同図中二点鎖線H3 で示す位置にセットされたワイヤーブラシ50に対して接触する。すなわち、上記歯ブラシ6の繊維材34先端より根元近傍寄りに至る部分まで、該繊維材34が上記ワイヤーブラシ50と接触する。そして、この第3の研削手段4においても、やはり先の第1の研削手段3での研削と同様にして研削される。
【0063】
そして、上記第3の研削手段5における研削が終了すると、上記歯ブラシ6は、図1に示すように、次に配置されている第4の研削手段22において研削される。この第4の研削手段22においては、上記歯ブラシ6は、上記第3の研削手段5におけるワイヤーブラシ50のセット位置と同じ位置、すなわち、図5中二点鎖線H3 で示す位置にセットされたナイロンブラシ20,21に対して接触する。そして、同様にして上記歯ブラシ6は、上記ナイロンブラシ20,21によって研削される。
【0064】
以上、4つの研削工程を経て研削が終了した歯ブラシ6は、上記歯ブラシ保持部28による保持が解除されて、図示しない排出口へと送られる。
【0065】
以上の工程を経て研削される歯ブラシ6は、図9に示すように、上記繊維材34との接触高さの異なる各研削手段3〜5におけるワイヤーブラシ50上を順次移動しながら研削されて行くため、該繊維材34は、図10に示すように、その先端から次第に研削されて行き、最終的に同図(e)で示すように先端部が飛ばされて、先端側に行くに従って次第に尖ったテーパ形状となる。その後、第4の研削手段22において、上記ナイロンブラシ20,21により上記繊維材34が研削されることにより、上記ワイヤーブラシ1,2による研削によって生じた粗い表面が滑らかなものとなる。
【0066】
このように、上記歯ブラシ6の繊維材34を、先端より根元側へ段階的または無段階にワイヤーブラシ50との接触高さを変えて研削すれば、該繊維材34をテーパ形状とするコントロールが容易となり、所望とする先端の尖ったテーパ形状にできる。また、本実施形態の研削方法によれば、物理的に研削する方法であるので、薬品処理により研削した場合の廃液処理の問題が生じず、ランニングコストの低減を実現することができる。
【0067】
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、歯ブラシ6をワイヤーブラシ50上において平面的に回転させると共に、研削回転体1,2を、歯ブラシ6の移動方向と略直交する方向に揺動させるようにしたが、歯ブラシ6の平面的な回転を行わなくても、歯ブラシ6の繊維材34をその先端側より根本側に亘って研削することができる。
【0068】
すなわち、歯ブラシ6の繊維材34を、間欠的に配置したワイヤーブラシ50に、接触及び非接触を交互に繰り返して行わせれば、それだけで本発明の目的が達成される。これに加えて、歯ブラシ6をワイヤーブラシ50上において平面的に回転させれば、繊維材34の円周方向のどの方向からもワイヤーブラシ50が接触して均一に研削することができる。さらに、研削回転体1,2の揺動を加えれば、より一層先端から根本に至るまで繊維材34を研削することができることになる。なお、植毛面積の小さいブラシにおいては、研削回転体1,2をブラシの移動方向と略直交する方向に揺動させる必要がなくなる。
【0069】
また、発明においては、図11に示すように、繊維材34の先端に略球形状の突起38を設けるようにしてもよい。かかる突起38を設ければ、繊維材34の先端をテーパ形状にするときに、先端の突起38が引っ掛かり易いため、ちぎり飛ばすのが容易になり、早期に均一な先端の尖ったテーパ形状を形成することができる。その結果、歯ブラシ6の研削時間を大幅に短縮することができる。
【0070】
なお、上記突起38は、図11(a)に示すように、繊維材34の直径よりも大きな直径の略球形状であることが好ましい。上記突起38を繊維材34の直径よりも大きな直径の略球形状とするのは、研削時間を短縮するためであり、研削時間が短縮できれば、ワイヤーブラシ50上の通過時間を短くして単位時間当たりの処理本数を上げることができる、又はワイヤーブラシ50の長さを短くして装置自体を小型化できることになる。
【0071】
また、上述の実施形態では、ブラシとして歯ブラシ6を用いたが、繊維材先端を先端に行くに従って次第に尖ったテーパ形状とするものであれば、上記歯ブラシ6に制限されず、例えばヘアブラシ、靴ブラシ、ネイルブラシ、ペイントブラシ等にも使用できる。
【0072】
また、上述の実施形態では、上記移動手段24をチェーン駆動により移動させたが、タイミングベルト駆動、金属ベルト駆動、リニアモータ等の如き駆動手段によって移動させることもできる。
【0073】
また、上述の実施形態では、研削回転体1,2として、円筒部49の周面に複数のワイヤーブラシ50を長手方向に沿って所定間隔を置いて設ける構成としたが、例えば図12に示すように、単一のワイヤーブラシ50をベルト52を介してモータ51によって回転させるようにした研削手段を、図13に示すように、所定間隔を置いて複数配置させるようにしてもよい。このときの、ワイヤーブラシ50の配置ピッチは、ブラシが整数回転するまでに移動する距離としないことが望ましい。
なお、上記ベルト52は、ワイヤーブラシ50の回転軸先端に設けられたプーリ53と、モータ51の回転軸先端に設けられたプーリ54との間に掛けられる。
【0074】
図13では、それぞれのワイヤーブラシ50は、一つ置きにその回転方向を正逆としているが、必ずしも正逆交互でなくてもよい。例えば、正方向、正方向、逆方向、逆方向であってもよい。かかる場合には、正方向及び逆方向の数をほぼ同数としてワイヤーブラシ50を配置するのが好ましい。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、ブラシ台に植毛された複数本の繊維材を、根本から先端に亘って次第に尖ったテーパ形状に、高精度且つ早期に形成することのできるブラシの毛先研削方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のブラシの毛先研削装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本実施形態のブラシの毛先研削装置における研削回転体を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2に示す研削回転体の一部を拡大して示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】本実施形態のブラシの毛先研削装置におけるブラシ移動手段を示す斜視図である。
【図5】本実施形態のブラシの毛先研削装置における機械式クラッチ機構の断面図である。
【図6】機械式クラッチ機構を一部破断して示す要部拡大斜視図である。
【図7】回転防止ローラが回転防止カムに接触して回転体を止める様子を示す平面図である。
【図8】本実施形態のブラシの毛先研削装置において研削される歯ブラシを示す側面図である。
【図9】歯ブラシをワイヤーブラシに対してその接触量を段階的に変えて研削させる様子を示すと共に、該歯ブラシの繊維材とワイヤーブラシとの位置関係を示す模式図である。
【図10】本実施形態のブラシの毛先研削装置において、歯ブラシの先端を研削して行く様子を示す要部拡大模式図である。
【図11】本実施形態のブラシの毛先研削装置において、先端に略球形状の突起を設けた歯ブラシの先端を研削して行く様子を示す要部拡大模式図である。
【図12】単一の研削回転体をベルトによって駆動させる研削手段を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図13】図12に示す研削手段を所定間隔を置いて複数配置させた例を示す図である。
【図14】従来の毛先研削装置において、歯ブラシの繊維材が逃げて変形した様子を示す模式図である。
【図15】さらに従来の毛先研削装置において、波形状としたワイヤーブラシの山部分で歯ブラシの繊維材が逃げてしまう様子を示す模式図である。
【図16】さらに従来の毛先研削装置において、ブラシに対してワイヤーブラシを水平方向に揺動させた場合に、やはり歯ブラシの繊維材が逃げてしまう様子を示す模式図である。
【図17】さらに従来の毛先研削装置において、ワイヤーブラシを揺動させないで植毛面積の大きいブラシを研削させた様子を示す模式図である。
【符号の説明】
1,2 研削回転体
3 第1の研削手段
4 第2の研削手段
5 第3の研削手段
6 歯ブラシ
7 ブラシ移動手段
20,21 ナイロンブラシ
22 第4の研削手段
34 繊維材
38 球形状の突起
49 円筒部
50 ワイヤーブラシ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a brush tip grinding method and apparatus for making a plurality of fiber materials planted on a brush base into a tapered shape that is gradually sharpened from the root to the tip.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
For example, Japanese Patent Publication No. 50-40194 and Japanese Examined Patent Publication No. 7-213346 disclose methods of making a fiber material planted on a brush stand of a brush, such as a toothbrush, gradually taper toward the tip side. And the like, and a physical grinding method as disclosed in Japanese Patent Publication No. 50-24546 and Japanese Patent Laid-Open No. 3-198808 have been proposed.
[0003]
However, in the chemical treatment method, the waste liquid must be treated for the post-treatment of the solution saturated with the eluted fiber material and the neutralization and washing of the fiber material, which greatly increases the running cost. It was.
[0004]
On the other hand, the physical grinding method uses a cylindrical or disk-shaped grinder (grinding body), so if you try to grind to the base of the fiber material, the ground body will be strongly pressed against the fiber material. For this reason, the base is ground more than the tip, making it difficult to control the taper shape.
[0005]
Further, in the process of thinning the fiber material, a part closer to the root is slightly narrower than the tip of the fiber material, and eventually it is torn off from the thinned portion. For this reason, in the above grinding body, since the surface is relatively smooth, it is difficult to tear off the tip portion of the fiber material, and it is difficult to form a tapered shape with a sharp tip.
[0006]
Furthermore, a method has been proposed in which the fiber material is ground while contacting the fiber material of the brush with a rotating wire brush having a cylindrical shape and moving the brush in the longitudinal direction of the wire brush.
[0007]
However, in the above method, as shown in FIG. 14, the
[0008]
Further, as shown in FIG. 15, when the outer
[0009]
In addition, as shown in FIG. 16, a method of swinging the
However, in such a method, the
[0010]
Furthermore, as shown in FIG. 17A, in the case of the
[0011]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a brush tip grinding method capable of forming a plurality of fiber materials planted on a brush base into a tapered shape that is gradually pointed from the root to the tip with high accuracy and early. And providing an apparatus.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a plurality of sets of grinding means in which a pair of grinding rotating bodies having different rotation directions are arranged in the longitudinal direction are arranged at predetermined intervals, and a plurality of fiber materials are implanted on the brush base. A brush tip grinding method for grinding the brush so that the fiber material is gradually sharpened as it goes to the tip side while sequentially moving in the longitudinal direction of the rotating grinding rotating body, The grinding rotary body is formed by providing a plurality of wire brushes at predetermined intervals along the longitudinal direction on the peripheral surface of the cylindrical portion. , Double A plurality of grinding means are arranged so that the amount of contact with the wire brush from the fiber material tip of the brush gradually increases. The pair of grinding rotating bodies is swung in a direction substantially perpendicular to the moving direction of the brush. The above object is achieved by providing a brush tip grinding method characterized by the above.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, there is provided the brush tip grinding method according to the first aspect, wherein the brush is rotated in a plane on the wire brush. By providing this, the above-mentioned object is achieved.
[0015]
[0016]
Claim 4 The invention described in
[0017]
Claim 5 The invention described in
[0018]
[0019]
[0021]
[0022]
Claim 9 The described invention is claimed. 6, 7 or 8 In the brush tip grinding apparatus described above, the above object is achieved by providing a brush tip grinding apparatus characterized in that the brush is a toothbrush.
[0023]
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a specific embodiment to which the present invention is applied will be described in detail with reference to the drawings.
[0025]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a brush tip grinding apparatus, FIG. 2 is an enlarged perspective view of a grinding rotating body, FIG. 3 is an enlarged view of a grinding rotating body, and FIG. 4B is a side view, FIG. 4 is a perspective view showing the brush moving means, FIG. 5 is a cross-sectional view of the mechanical clutch mechanism in the hair tip grinding apparatus, and FIG. 6 is a partially broken view of the mechanical clutch mechanism. FIG. 7 is a plan view showing how the anti-rotation roller comes into contact with the anti-rotation cam and stops the rotating body, FIG. 8 is a side view showing the toothbrush, and FIG. 9 is a stepwise grinding of the toothbrush. FIG. 10 is an enlarged schematic view of the main part showing how the tip of the toothbrush is ground, and FIG. 11 is a diagram showing how the tip of the toothbrush provided with a substantially spherical protrusion is ground. FIG.
[0026]
First, the brush tip grinding apparatus of the present embodiment will be described.
As shown in FIGS. 1 to 4, the brush tip grinding apparatus of the present embodiment is a grinding apparatus in which a plurality of fiber materials planted on a brush base are gradually tapered from the root to the tip. It is.
[0027]
The hair tip grinding apparatus includes a pair of grinding means in which a pair of grinding
[0028]
As shown in FIG. 2, each of the first grinding means 3 to the third grinding means 5 is composed of a pair of grinding
[0029]
That is, as shown in FIG. 2, the pair of grinding
[0030]
As shown in FIGS. 2 and 3, the grinding
[0031]
The inter-adjacent distance P between the wire brushes 50 only needs to be long enough to allow time for the bristles of the
[0032]
The
[0033]
The grinding
[0034]
In the first grinding means 3 to the third grinding means 5 configured as described above, the contact amount with the
[0035]
That is, the
[0036]
And these 1st grinding means 3 thru | or the 3rd grinding means 5 are arrange | positioned as follows along the moving direction C of the said
[0037]
In addition, a fourth grinding means 22 having a pair of cylindrical nylon brushes 20 and 21 having different rotational directions is disposed in front of the third grinding means 5. The fourth grinding means 22 is provided to obtain a smooth grinding surface because the grinding surface is roughened only by grinding with the
[0038]
When the roughness of the abrasive grains is less than # 500, the grinding surface is almost the same as that immediately after the wire brush grinding process, and when it exceeds # 2000, the nylon brush grinding time is overwhelmingly longer than the wire brush grinding time. Must be increased in size (to lengthen the nylon brush or place many nylon brushes), or the processing speed of the apparatus must be reduced (to reduce the moving speed of the brush passing over the nylon brush).
[0039]
The fourth grinding means 22 has the same configuration as the first grinding means 3 to the third grinding means 5 except that the grinding rotating bodies are nylon brushes 20 and 21, and thus is common. The description of the portion is omitted.
[0040]
As shown in FIGS. 4 and 5, the brush moving means 7 is moved by a
[0041]
As shown in FIG. 4, the moving
[0042]
As shown in FIG. 4, the pair of
[0043]
As shown in FIG. 4, the rotating
[0044]
As shown in FIGS. 4 and 5, the
[0045]
As shown in FIGS. 4 and 5, the
[0046]
The
[0047]
In the mechanical clutch, as shown in FIG. 5, the
[0048]
As shown in FIG. 5, a
[0049]
The rotation is transmitted from the
[0050]
According to the moving
[0051]
Next, the brush tip grinding method of this embodiment will be described.
In the brush tip grinding method of the present embodiment, a pair of grinding means 3, 4, 5 in which a pair of grinding
[0052]
Hereinafter, the brush tip grinding method of the brush according to the present embodiment will be described in more detail.
First, as shown in FIG. 1, the
In addition, the
[0053]
When the
[0054]
First, the
[0055]
During contact with the
[0056]
First, the
[0057]
Next, as shown in FIG. 3B, when the
[0058]
As described above, the
[0059]
Here, for example, as shown in FIG. 15, when the
[0060]
The
[0061]
When the grinding by the first grinding means 3 is completed, the
[0062]
Next, when the grinding in the second grinding means 4 is finished, the
[0063]
When the grinding by the third grinding means 5 is completed, the
[0064]
As described above, the
[0065]
As shown in FIG. 9, the
[0066]
As described above, if the
[0067]
Although specific embodiments to which the present invention is applied have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments. , Various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
For example, in the above-described embodiment, the
[0068]
That is, if the
[0069]
In the invention, as shown in FIG. 11, a substantially
[0070]
In addition, it is preferable that the said
[0071]
In the above-described embodiment, the
[0072]
In the above-described embodiment, the moving
[0073]
Moreover, in the above-mentioned embodiment, it was set as the structure which provided the
The
[0074]
In FIG. 13, the rotation directions of the wire brushes 50 are alternated every other one, but they may not necessarily be alternately reversed. For example, the forward direction, the forward direction, the reverse direction, and the reverse direction may be used. In such a case, it is preferable to arrange the wire brushes 50 with the numbers in the forward direction and the reverse direction being substantially the same.
[0075]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, according to the present invention, a plurality of fiber materials planted on the brush base are formed in a tapered shape gradually sharpened from the root to the tip with high accuracy and early. It is possible to provide a brush tip grinding method and apparatus that can be used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a brush tip grinding apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged perspective view showing a grinding rotating body in the brush tip grinding apparatus of the present embodiment.
3 is an enlarged view of a part of the rotating grinding body shown in FIG. 2. FIG. 3 (a) is a front view and FIG. 3 (b) is a side view.
FIG. 4 is a perspective view showing a brush moving means in the brush tip grinding apparatus of the present embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a mechanical clutch mechanism in the brush tip grinding apparatus of the present embodiment.
FIG. 6 is an enlarged perspective view of an essential part showing a mechanical clutch mechanism with a part broken away.
FIG. 7 is a plan view showing a state in which the rotation prevention roller comes into contact with the rotation prevention cam and stops the rotating body.
FIG. 8 is a side view showing a toothbrush to be ground in the brush tip grinding apparatus of the present embodiment.
FIG. 9 is a schematic diagram showing how the toothbrush is ground with respect to the wire brush while changing the contact amount stepwise, and also shows the positional relationship between the fiber material of the toothbrush and the wire brush.
FIG. 10 is an enlarged schematic view of the relevant part showing how the tip of the toothbrush is ground in the brush tip grinding apparatus of the present embodiment.
FIG. 11 is a main part enlarged schematic view showing a state in which the tip of a toothbrush having a substantially spherical protrusion at the tip is ground in the brush tip grinding apparatus of the present embodiment.
FIGS. 12A and 12B show grinding means for driving a single grinding rotating body by a belt, wherein FIG. 12A is a front view and FIG. 12B is a side view.
13 is a view showing an example in which a plurality of grinding means shown in FIG. 12 are arranged at a predetermined interval.
FIG. 14 is a schematic diagram showing a state in which the fiber material of the toothbrush escapes and deforms in a conventional bristle tip grinding apparatus.
FIG. 15 is a schematic view showing a state in which the fiber material of the toothbrush escapes at the crest portion of the wire brush having a wave shape in the conventional hair tip grinding apparatus.
FIG. 16 is a schematic view showing how the toothbrush fiber material escapes when the wire brush is swung horizontally with respect to the brush in the conventional hair tip grinding apparatus.
FIG. 17 is a schematic view showing a state where a brush having a large flocked area is ground without swinging the wire brush in a conventional hair tip grinding apparatus.
[Explanation of symbols]
1, 2 Rotating grinding body
3 First grinding means
4 Second grinding means
5 Third grinding means
6 Toothbrush
7 Brush moving means
20, 21 Nylon brush
22 Fourth grinding means
34 Textile material
38 Spherical projection
49 Cylindrical part
50 wire brush
Claims (10)
上記研削回転体を、円筒部の周面に複数のワイヤーブラシを長手方向に沿って所定間隔を置いて設けることにより形成し、
複数の上記研削手段を、上記ブラシの繊維材先端からの上記ワイヤーブラシとの接触量が次第に多くなるように配置させ、
一対の上記研削回転体を、上記ブラシの移動方向と略直交する方向に揺動させるようにしたことを特徴とするブラシの毛先研削方法。A plurality of sets of grinding means in which a pair of grinding rotary bodies having different rotation directions are arranged in the longitudinal direction are arranged at predetermined intervals, and a brush in which a plurality of fiber materials are flocked on a brush base is rotated. A brush tip grinding method for grinding the fiber material so as to have a gradually tapered shape as it goes to the tip side while sequentially moving in the longitudinal direction of the grinding rotating body,
The grinding rotator is formed by providing a plurality of wire brushes at predetermined intervals along the longitudinal direction on the circumferential surface of the cylindrical portion ,
Said grinding means multiple, it is arranged so that the amount of contact is gradually more between the wire brush from the fibrous material tip of the brush,
A brush tip grinding method, characterized in that the pair of grinding rotating bodies are swung in a direction substantially perpendicular to the moving direction of the brush.
上記研削回転体を、円筒部の周面に複数のワイヤーブラシを長手方向に沿って所定間隔を置いて設けることにより形成し、
複数の上記研削手段を、上記ブラシの繊維材先端からの上記ワイヤーブラシとの接触量が次第に多くなるように配置させ、
一対の上記研削回転体を、上記ブラシの移動方向と略直交する方向に揺動させるようにしたことを特徴とするブラシの毛先研削装置。A plurality of sets of grinding means in which a pair of grinding rotary bodies having different rotation directions are arranged in the longitudinal direction are arranged at predetermined intervals, and a brush in which a plurality of fiber materials are flocked on a brush base is rotated. A brush tip grinding device for grinding the fiber material so as to gradually become a tapered shape as it goes to the tip side while sequentially moving in the longitudinal direction of the grinding rotary body,
The grinding rotator is formed by providing a plurality of wire brushes at predetermined intervals along the longitudinal direction on the circumferential surface of the cylindrical portion ,
Said grinding means multiple, it is arranged so that the amount of contact is gradually more between the wire brush from the fibrous material tip of the brush,
A brush tip grinding apparatus characterized in that the pair of grinding rotating bodies are swung in a direction substantially perpendicular to the moving direction of the brush.
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