JP3944789B2 - 動物用の穀粒リター - Google Patents

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Description

本発明の方法は、粉砕穀粒リターを水性液体用の吸収剤として用いることに関する。
リター(litter)を愛玩動物の尿や他の廃液用の吸収剤として用いることは数年前から既知である。通常、リターは容器又はペットが繋がれている区域内に配置されて排尿及び排便のために用いられる。従来、多くのリターは、砂、クレイ、及び他の極小の吸収材料から得られている。最近、尿及び便等の液体によって汚れたリターからバインダによって固形物を形成したり、他の添加剤を添加することにより、これらのリターの有用な寿命及び吸収性が増大している。例えば、米国特許第5216980号公報(特許文献1)、及び5176107号公報(特許文献2)を参照することができる。これら公報には、汚れたリターから固形物を形成すると、尿又は便の拡散が部分的に最小にされ、従って排泄された廃液の周りの汚れていないリターの汚染が最小になることが開示されている。
より最近には、穀粒、又は鋸の屑、木材チップ又は植物の外皮のような繊維産物等の自然の産物がリターとして用いられている。例えば、米国特許第4206718号公報(特許文献3)、4727824号公報(特許文献4)、4883021号公報(特許文献5)、5109804号公報(特許文献6)、5152250号公報(特許文献7)が挙げられる。これらの産物は、リターの吸収性を増強すると共に腐敗システム(浄化システム)や下水道システムに連通する便器に流すことができる微生物による分解が可能なリターをもたらすために開発された。一方、微生物による分解が可能であっても、ある天然の産物のリターは、水性液体に接すると過剰に膨脹する傾向があり、従って便器に流すと、下水道の管及び腐敗管を詰まらせるような問題が生じてしまう。
さらに、ある従来のリターは、湿潤すると、湿って汚れたリターから固形物を形成することができなかった。汚れたリターから固形物を形成する欠点は、汚れていないリターから汚れたリターを分離することが困難になることであり、従って汚れていないリターの汚染が一層拡大する傾向にある。従って、吸収性の小さいリターにバインダを用いることと同様に、自然産物のリターも固形物を形成するためにバインダを利用している。米国特許第5152250号公報(特許文献7)を参照されたい。
一方、これらのリターにより形成された固形物は、乾燥した後粉々になる傾向がある。容易に粉々になる固形物を形成するリターは、リター容器から固形物を除去する間に又は除去する前にペットの重量が固形物に作用して、汚れていないリター中に汚れたリター粒子を残存するおそれがある。これにより、汚れていないリターに対する汚染の機会が明らかに増大してしまう。
さらに、従来のリターにより形成された固形物は、摩損に対する耐久性に乏しい場合がある。摩損に対する耐久性が乏しいことにより、リター容器から固形物を除去する間に汚れた固形物から生じた汚れた粒子により汚れていないリターが汚染されるおそれがある。また、あるリターは、湿潤し乾燥した後、砕けたり再び湿潤すると固形物にならない場合がある。汚れていないリターが汚れたリターにより繰り返し汚染されると、リターの寿命が低下してしまう。
さらに、自然産物のリターを用いるプロセスは、リターからペットの飼い主にとって顕著な不快臭を発生する。リターから生ずる臭いは、動物がリター容器中に排泄することの妨げになるおそれもあり、リター容器以外の場所で排尿したり排便してしまう。これは、ペットと同一空間に居住するペットの飼い主にとって明らかに問題となる。関連特許文献として、米国特許第5361719号公報(特許文献8)、米国特許第5230305号公報(特許文献9)および米国特許第5137744号公報(特許文献10)がある。
米国特許第5216980号公報 米国特許第5176107号公報 米国特許第4206718号公報 米国特許第4727824号公報 米国特許第4883021号公報 米国特許第5109804号公報 米国特許第5152250号公報 米国特許第5361719号公報 米国特許第5230305号公報 米国特許第5137744号公報
従って、微生物により分解可能で、膨張が少なく、臭いが弱く、しかも、汚れても比較的耐摩損性に優れ、乾燥後に容易に粉々にならない固形物を形成できる改良された自然産物のリターの必要がある。
そこで課題は、粉砕された穀粒を含むリターを用いて水性液体を吸収する改良した方法を提供すること、および、微生物により分解可能であり、かき集め可能で、排出可能で、臭いが弱く、膨張が小さく、しかも、摩損しにくい粉砕穀粒リターを提供することである。
本発明において、粉砕穀粒リターは、過剰な水が粉砕穀粒をおおうように水を粉砕穀粒に断続的に添加し、20分間にわたって静置した場合、体積が100%以上増加しない種類の粉砕穀粒で構成される。好適実施例において、粉砕穀粒リターを構成する粉砕穀粒は、白麦、春麦、冬麦、デュラム小麦及びこれら組合せを含む小麦の変種から得られる。
発明の粉砕穀粒リターは、未精白の全粒を好ましくは10〜17%の含水量でロールミル又はハンマーミルで粉砕することにより供給される。粉砕処理により得られた粉砕された穀粒粒子の多くは、250〜2500ミクロンの大きさの範囲にある。
好適実施例において、本発明の粉砕された穀粒リターを用いて、人間とペットが同一空間を占有する住宅、アパート、オフィス空間又は他の建築構造体内で生活するペットの水性排出物を吸収することができる。
さらに、本発明は、粉砕された穀粒リターを収容するリター容器で構成される動物の水性排出物を吸収する装置を提供する。
本発明の粉砕された穀粒を含むリターを用いて水性液体を吸収する改良した方法により、微生物により分解可能であり、かき集め可能で、排出可能で、臭いが弱く、膨張が小さく、しかも、摩損しにくい粉砕穀粒リターを提供することが出来る。
本発明は、粉砕された穀粒を含むリターを用いて水性液体を吸収する改良された方法である。本発明による改良は、粉砕された穀粒を弱い臭いを有するようにする処理によって生産され、微生物による分解可能な粉砕穀粒で構成されるリターを用いることにあり、ペット及びペットの所有者に対して臭いが弱いことを強くアピールすることである。さらに、水性液体により汚れた場合、本発明の粉砕穀粒は周囲の湿潤していないリターから容易に分離される耐摩損性に優れた固形物を形成する。さらに、水性液体と接触しても、このリターの粉砕された穀粒は膨潤しない傾向にあり、便器に流しても下水道システムや腐敗(浄化)システムをほとんど塞ぐことがない。
本発明のリターに用いられる粉砕された穀粒は、固形化させるために別のリター材料に添加されるバインダとしては用いられない。粉砕された穀粒自身が吸収剤となる。この粉砕穀粒は、他の自然の又は最小吸収性リター製品と混合するのにも適当である。さらに、粉砕穀粒液体透過基材と高グルテン水和媒体とから構成されるリター組成物を開示する米国特許第5361719号公報(特許文献8)とは異なり、本発明のリターは高グルテン水和媒体を必要としない単一の又は複数種の粉砕穀粒を利用する。
本発明の粉砕穀粒リターはいかなる水性液体をも吸収するのに適当である。好適実施例において、粉砕穀粒リターは動物の水性排出物を吸収するのに有用である。本明細書で用いられる用語「動物の水性排出物」は、動物の尿及び動物により排泄された便と関連する水性液体を意味する。典型的には、本発明の範囲のリターは、例えば猫のような愛玩動物の排出物を吸収するのに用いられる。好適実施例において、リターは、ペットが排尿及び排便するように訓練されているリター容器内に配置する。粉砕穀粒リターを収容するリター容器は、水性液体と接触できるように配置する。実際には、人間とペットが同一空間を占有する住宅、アパート、オフィス空間又は他の建築構造体内に住んでいる場合、必要な場合にはいつでもペットが排泄できるような位置に配置する。
リター容器は、動物の水性排出物を透過しないいかなる材料でも作ることができる。容器の大きさ及び形状は任意であるが、通常は少なくともペットが入ることでき周りに沿って移動するのに十分な大きさとするが、汚れたリターを処分するため人間が容器を持ち上げることができない大きさにはしない。通常、容器は、リターを包囲すると共に排泄された動物の水性排出物を吸収するのに十分な量のリターを維持するのに十分な高さの底部及び側部を有する。典型的には、容器は1〜5リットルの体積容量を有する。
本明細書で用いられる「粉砕穀粒リター」とは、粉砕された穀粒を含むリター組成物を言う。粉砕穀粒は、粉砕穀粒が30重量%以上、好ましくは80重量%以上となるようにリターに供給する。リター中の粉砕穀粒が100%以下となるように作られる場合、リターの粉砕されていない穀粒部分として後述する他の既知のリター材料で構成することができる。粉砕されていない穀粒リター成分は、排出物の臭いを遮り又は中和し、動物に対して引きつけるものを与え、バクテリアの成長又は他の同様な非吸収性の作用を抑制するように機能する複合材を含むこともできる。
本明細書で用いられている用語「粉砕穀粒」は、後で詳細に説明するプロセスを用いて生産される未精白の全粒を意味する。本明細書で用いられる用語「未精白の全粒」は、例えばコンバイン及び脱穀機のような農産物の収穫に用いる収穫装置により得られる穀粒穀類全体をいう。全穀粒穀類は、関連する籾殻及び茎の残物を有するものである。これらの残物材料は粉砕穀粒リターの一部となる場合と又はならない場合とがある。
本発明の粉砕穀粒として用いられるために選択される未精白の全粒は、例えば小麦、もろこし、大麦、米、オート麦、ライ麦、デュラル、雑穀、コーン及び「穀物穀粒」が一般的な用語となる他の穀粒のような穀物を含む。粉砕された穀粒は、単一の全体が未精白の穀粒又は粉砕処理の後又は前に混合された一種又はそれ以上の全体が未精白の穀粒の組合せから供給することができる。本発明の好ましい穀物穀粒は、白小麦、春小麦、冬小麦及びデュラル小麦歩を含む小麦の変形種のグループから選択することができる。特に好適な小麦の変形種は、ハードレッド(hardred)春小麦である。
粉砕穀粒リターは、未精白の全粒を粉砕し、粉砕された穀粒に別のリター材料及び/又は例えば非吸収性化合物を選択的に組み合わせることにより生産される。本発明では、粉砕された穀粒は含水量が20%以下、好ましくは約10〜17%、特に好適には約13%の未精白の全粒から得られる。
粉砕する前に、完全に未精白の穀粒をクリーニング装置に搬入して石、岩石、金属、泥、埃、雑草の種子及び他の非穀粒材料を含む異種材料を除去する。このクリーニング装置は穀粒粉砕の技術分野において既知であり、例えば磁石ディスク型クリーニングミル、ふるい型クリーニングミル及び同様な装置を含む。次に、穀粒は、荒らし破砕装置(infestationdestroyer)を用いて選択的に荒らし破砕(deinfestation)される。穀粒をクリーニングし荒らし破砕する順序は重要ではない。荒らし破砕装置は当該技術分野において既知である。
穀粒をクリーニングし荒らし破砕した後、単一の又は二重のヘッドローラ即ちハンマーミルで処理し、未精白の全粒をより小さい粒子サイズに粉砕する。ロールミルを用いる場合、ローラは約0.002〜0.025インチ、好ましくは約0.008〜0.018インチの間隔に設定する。このローラ間隔量により、大部分が250〜2500ミクロンの大きさの範囲の穀粒が得られる。ハンマーミルを用いる場合、適切なメッシュサイズを用いて大部分の粒子が250〜2500ミクロンの大きさの範囲の粉砕穀粒を生産する。穀粒を押しつぶした(粉砕した)後、ふるい機に搬送してメッシュふるいを通過させることにより大きな粒子を分離し、適切な粒子サイズが得られるまでローラ又はハンマーミルに戻す。
ふるい機で用いるふるいのメッシュサイズは8〜100メッシュ、好ましくは10〜12メッシュとする。このメッシュサイズは、米国標準ふるい基準,微細基準1940(10メッシュ=2000ミクロンのふるい開口、50メッシュ=297ミクロン、100メッシュ=149ミクロン)の特有の表現である。典型的には、基準サイズよりも大きい粉砕穀粒は2〜4回ミルに戻して均一な粒子サイズが得られる。好適実施例において、少なくとも75%の粒子が約250〜2500ミクロンの範囲にある。一旦所望の粒子サイズを得て、この粉砕穀粒を本発明の粉砕穀粒リターに用いるために用意する。
自然穀粒のリター産物を生産するために用いるプロセスとは異なり、本発明の粉砕穀粒を生産するために用いるプロセスは粉砕処理中に水分を添加しない。一方、粉砕された穀粒を生産するために用いる未精白の全粒が約10%以下の水分レベルにある場合、粉砕する前に未精白の全粒に水分を添加して最終的な産物の粉末成分を最小にすることができる。
米国特許第5,230,305号(特許文献9)と同様に、本発明の粉砕穀粒は、典型的には約350kg/mから900kg/mの体積密度を有する。好ましい粉砕穀粒を本発明に基づいて生産すると、一般的に約550kg/mの体積密度を有することになる。また、本発明に基づいて生産した粉砕穀粒は、一般的に糖分が約0.1%から約2.5%減少している。本発明に基づいて生産した好ましい粉砕穀粒は、一般的に糖分が約0.5%減少している。本発明に基づいて生産した粉砕穀粒の冷水溶解成分は約10〜70%である。本発明に基づいて生産した好ましい粉砕穀粒は、約30%の冷水溶解成分を有している。
本発明の粉砕穀粒の体積密度を決定するために用いる方法は、実施例1に記載されている。減少した糖分を決定するために用いる方法は当該技術分野において既知であり、Association of Analytical Chemists,Method 925.42(15版)の「AOAC Official Method ofAnalysis」に記載されている。冷水溶解成分の割合を決定するために用いる方法は当該技術分野において既知であり、コネチカットアベニュ,ワシントン,D.C.20036のCorn RefinersAssociation,Incから発行された基準B−56の「Standard Analytical Mthods of the MemberCampanies of the Corn Refiners Association」に記載されている。
水性液体と接触すると、本発明の粉砕穀粒は摩損性の小さい固形物を形成する。本明細書で用いられる用語「摩損性の小さい固形物」とは、摩損試験を行ったとき、乾燥後約15重量%以下、好ましくは10重量%以下しか喪失しない固形物を意味する。本発明の粉砕穀粒により構成される固形物の摩損率を決定するために用いる試験は実施例6に記載されている。
低摩損性の固形物は有益である。この理由は、固形物をリター容器中の周りの汚れていないリターから取り除く際、低い摩損性の固形物は、汚れているリター粒子がほとんどとれないからである。このリターの性能は、動物がリター中を移動して固形物を踏みつけても乾燥した汚れたリターの粒子が砕けるのを防止するのに有益である。さらに、本発明の粉砕穀粒により形成された固形物は、固形になった後に砕けても水性液体と接触することにより再形成可能である。低い摩損性の固形物は、汚れた固形物から粒子が離れて汚れていないリターに混じることによる汚れていないリターの汚染が減少することにより、リターの有用な寿命が増大し、従来のリターを超える顕著な利点が達成される。
本発明者は、好ましい粉砕穀粒が本発明で用いるプロセスに基づいて生産されると、この粉砕穀粒から発生する臭いが弱いことを見出した。臭いの強いリターの組成は、材料中に存在するある特定の素材又は組成物に起因することが理論的に説明される。更に、リターの生産で用いられる臭いに対応する組成物を低減し及び/又は除去することによりリターが改良されることも理論的に説明される。
例えば、米国特許第5,230,305号(特許文献9)に記載されている方法に基づいて生産された小麦穀粒リターは、特有の「焼けた小麦」の悪臭を有している。このような臭いの発生源となる素材の形成を除去し又は防止することにより、この従来のリターを改良することができる。
穀粒リターの産物からの臭いを同定し、分離し及び定量することは極めて複雑なプロセスである。このプロセスは、定量分析データを用いて主観的な予測データを標準化及び相関させることが望まれている場合、一層複雑になる。一方、この処理を信頼性を以て達成するために、ある方法が既知であり有用である。
このような方法は既知であり、例えば米国特許第5137744号公報(特許文献10)のコラム5,ライン51からコラム7,ライン48に記載されており、本明細書において参考として記載する。試験は行われていないが、この方法を用いることにより本発明の粉砕穀粒リターは従来のリターに比べて一層弱い臭いを有することが判明するであろう。さらに、この特徴は粉砕穀粒のリター生産物を家庭内で用いる希望を増強するものと思われる。
また、本発明の粉砕穀粒リターが水性液体と接触すると、別の粉砕穀粒をベースとするリターよりも膨脹は一層小さい。本明細書で用いられる「膨脹」とは、水性液体と接触した場合、体積が増大するリターの性質を意味する。この特性は、汚れたリターを下水道システム又は腐敗(浄化)システムに連結されている便器に流す場合に特に有益である。水性液体に接触しても膨脹の小さいリターを用いることにより、リターが便器に流されても下水道システム又は腐敗(浄化)システムを詰まらせたり詮をすることはほとんどない。本発明の好ましい粉砕穀粒の膨脹を決定するために用いる方法を実施例5で説明する。
本発明の粉砕穀粒リターは、水性液体と接触した場合、その膨脹は約100%以下であり、好ましくは70%以下である。本明細書で用いられるように、100%膨脹する粉砕穀粒は、実施例5で説明する方法を用いて水と接触した場合、体積が2倍になることを意味する。
本発明者は単一の理論を適用することを希望せず、本発明の粉砕穀粒リターの性能の多くは、部分的には粉砕穀粒を生産するために用いられる粉砕プロセスの結果であると思われる。粉砕に先立ってガス及び水分を注入する粉砕プロセスとは異なり、本発明のリターの粉砕穀粒を生産するために用いる好ましいプロセスは、相対的に言えば、粉砕の後に損傷した澱粉質の量が増大しているドライプロセスである。損傷した澱粉質の量が増大することは、部分的には有益な性能が得られるものと思われる。
本発明の粉砕穀粒リターを生産する方法及びそのリターの種々の特性を決定するために行った試験について以下の実施例に基づき説明する。
粉砕穀粒リターの生産及び粉砕穀粒粒子のミクロンの大きさの決定。
500ポンドの未精白の全粒春麦を清浄にした。この小麦を、0.010インチのギャップを有する単一ヘッドのロールミルに投入した。得られた穀粒を、10メッシュのふるいを3段含むふるい機にかけた。得られた粉砕穀粒を分析して粒子サイズ、体積密度、冷水溶解割合及び糖分減少量を決定した。表1は、粉砕穀粒リターの200グラムのサンプルの粒子サイズ分布を示す。表1に示すように、約95%の粒子が約250〜2500ミクロンのサイズ範囲内に存在する。
ふるいのメッシュサイズとしての粉砕穀粒リターの粒子サイズの決定 粉砕穀粒は、実施例1に記載した未精白の全粒されたハードレッド小麦から用意した。粉砕穀粒リターの粒子サイズは、種々のふるいメッシュサイズを用いて決定した。得られた粒子分布を表2に示す。
粉砕穀粒リターの体積密度の決定実施例1で用意した粉砕穀粒リターの体積密度は、サンプルのグラム重量をサンプルのミリリットルとしての体積で除算することにより決定した。サンプルの重量を計量した後、そのサンプルを計量シリンダに挿入し、沈殿が観測されなくなってからシリンダから排出した。その後、体積を計量した。3個の異なる体積密度をサンプル中の異なる位置から決定し、その結果を表3に示す。
このサンプルの平均体積密度は約552.6kg/mである。
実施例4%としての冷水溶解性の決定 実施例1で用意したサンプルの冷水溶解性のパーセントは、「Standard Analitycal Methods of the MemberCompanies of the Corn RefinersAssociaion」の基準B−56(第6版)を用いて決定した。試験はサンプルについて4回行い、平均値を計算した。
4個のサンプルについての平均冷水溶解性は29.02±1.73であった。
水と接触したときの粉砕穀粒リターの膨脹パーセントの決定本発明の粉砕穀粒リターの膨脹割合を説明するため、以下の方法を用いた。予め重量が測定されているガラス又はプラスチックの容器に予め定めた体積(41ミリリットル)まで粉砕穀粒のサンプルを満たした。サンプル及び容器の重量を計測し、水が吸収されても過剰な水が穀粒サンプルを覆うように断続的に水を添加した。サンプルを20分間静置した。容器中の粉砕穀粒の最終の体積をミリリットルとして計量し、次に湿潤していない残存する穀粒を乱すことなく湿潤した穀粒を容器から除去した。次に、容器を反転して湿潤していないドライの穀粒を除去し、10メッシュのふるいでスクリーンし計量した。湿潤したリターのドライの体積を計算した。これから、湿潤により増加した体積割合を計算した。結果を表5に示す。
水和したリターの固形物の摩損の決定湿潤した穀粒から形成した粉砕穀粒の固形物の耐摩損性を説明するため、以下の方法を用いた。リターを6グラムの水分で湿潤し吸収された水を5分間静置することにより水和した粉砕穀粒の固形物を形成した。その後、形成された固形物を湿潤していないリターから注意深く除去し乾燥した。次に、固形物の表面上の結合しているが弱い接着力の粒子を表面を指でこすることにより注意深く除去し、除去された粒子を計量することにより摩損性を決定した。その結果を表6に示す。
明細書中の全ての特許及び刊行物は、本発明が関係する当業者の通常の技術レベルを示すものである。全ての特許及び刊行物は、本明細書において参考として記載したものである。
添付した請求の範囲の精神及び範囲から逸脱することなく本発明は種々の変更や変形が可能であること明らかである。
粉砕された穀粒を弱い臭いを有するようにする処理によって生産され、微生物による分解可能な粉砕穀粒で構成されるリターを用いることでペット及びペットの所有者に対して臭いを弱くすることができて不快感を軽減する。さらに、水性液体により汚れた場合、本発明の粉砕穀粒は周囲の湿潤していないリターから容易に分離される耐摩損性に優れた固形物を形成し、水性液体と接触しても、このリターの粉砕された穀粒は膨潤しない傾向にあり、便器に流しても下水道システムや腐敗(浄化)システムをほとんど塞ぐことがないので環境に対しても良い影響を与える。

Claims (7)

  1. 粉砕された穀粒を含むリターを作製する方法であって、完全に未精白の小麦の穀粒を選択し、前処理を行うことなく前記穀粒を粉砕し、前記粉砕穀粒が30〜100重量%であるリターを作製し、添加グルテン媒体を含まないリターを作製することを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記穀粒は10〜17%の水分量を有することを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法において、前記穀粒の少なくとも75%は250〜2500ミクロンの粒子サイズ範囲を有することを特徴とする方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記穀粒は白小麦、ハードレッド春小麦、冬小麦、デュラム小麦及びこれらの組合せから成るグループから選択されることを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載の方法において、前記穀粒はハードレッド春小麦で、メッシュサイズが10〜30のふるいを用いた場合の透過粒子割合が82.8%であることを特徴とする方法。
  6. 請求項1に記載の方法において、前記リターは粉砕穀粒を80重量%以上有することを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の方法において、前記穀粒を動物の排出液体と接触させたときの前記穀粒の体積膨張は50〜100%以下であることを特徴とする方法。
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