JP3943202B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はリセプタクル型およびプラグ型の何れの型にも適用できる電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リセプタクル型やプラグ型の電気コネクタにおいては、コネクタ接続時にアースを取る対策と、同じくコネクタ接続時に静電気を放電させる対策とを別々に講じていた。
これに対して、信号伝送用端子を収容したハウジング部の外壁の周面をシールド用の金属シェルで覆い、この金属シェルの端部にタブ端子を一体に形成し、この一体に形成されたタブ端子によって、アースと静電気放電とを一括して実施することが提案されている(例えば特開平5−144515号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報のように金属シェルとタブ端子とを一体に形成した場合、下記の▲1▼〜▲3▼の問題があった。すなわち、
▲1▼ 金属シェルはハウジング部の外壁により位置決めされる一方、タブ端子はハウジング部に形成されたタブ端子支持孔で位置決めされるため、金属シェルとタブ端子との間で高い位置精度が要求される。ところが、金属シェルとタブ端子を一体に形成する板金加工においては、もともと加工自体が容易ではないうえに、要求される高い位置精度を達成することが困難である。また、タブ端子を形成する部位のために材料の歩留りが悪く不良率が高かった。
▲2▼ タブ端子の部分は、折り返して曲げられることにより重合板状に形成され、いわゆる密着曲げが施されて剛性が高められている。これは、例えばタブ端子厚が500μmで供用され、金属シェルは厚さ250μm程度で供用されることに伴うものである。そして、このように剛性の高いタブ端子を相対的に剛性の弱い金属シェルに一体に形成した場合、タブ端子の基端部に応力が集中し易く、タブ端子が折れてしまうおそれがあった。すなわち、タブ端子はコネクタの外部へ突出する態様で用いられることから、タブ端子の剛性は高いことが望ましいのであるが、高くすると基端部で折れやすくなってタブ端子の破損強度が低下してしまうというジレンマがあった。
▲3▼ タブ端子は耐腐食性を向上させるためにメッキを施されているが、上記のように密着曲げを実施する場合には、事前にメッキを施しておく必要がある。ところが、密着曲げの工程にて、メッキの一部が剥離し易く、結果として耐腐食性に劣るおそれがあった。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、製造時の不良率が低く、またタブ端子の剛性と破損強度をともに高くすることができ、しかも耐腐食性にも優れた電気コネクタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための課題解決手段として、
請求項1記載の発明は、ベース部と、このベース部上に設けられるハウジング部とを有し、このハウジング部内に複数の電気信号伝送端子が装着されている電気コネクタにおいて、上記ハウジング部の外壁の周面に沿って装着された金属シェルと、この金属シェルと別体に設けられ、外部の雌端子に接続するための接続部および金属シェルに押圧される接触部を有するタブ端子と、このタブ端子をベース部又はハウジング部に保持する保持手段とを備えることを特徴とするものである。
【0006】
この構成では、金属シェルとタブ端子を別体に構成して互いに接触させてあるので、タブ端子を介して、静電気放電とアースとを一括して行うことができる。
また、金属シェルとは無関係にタブ端子としての剛性および強度を十分に高くすることが可能となる。さらに、タブ端子と金属シェルとを個別に形成できるので、加工が容易であり、両者を一体に形成する場合のような高い位置精度も必要ない結果、不良率を少なくすることができる。また、従来行っていたタブ端子の密着曲げを廃止することができるので、タブ端子の板金成形後にメッキを施すことが可能となる結果、耐腐食性を向上することができる。
【0007】
また、上記タブ端子は上記接続部と接触部との間に四角環状の本体部を有し、上記保持手段はベース部またはハウジング部に形成され本体部を収容する収容空間を含み、この収容空間には上記本体部内に嵌め合わされる保持突起が設けられているので、下記の利点がある。すなわち、タブ端子が四角環状の本体部を有し、いわゆるボックス構造となるので、高い強度を得ることができる。また、このように強度の高い四角環状の本体部を収容空間の内面と保持突起の外面とで内外から保持するので、タブ端子の支持強度を高くすることができる。
【0008】
請求項記載の発明は、請求項1において、上記タブ端子の端部には金属シェルの縁部を弾力的に挟持する一対の挟持片が形成され、各挟持片は上記接触部を含むことを特徴とするものである。この構成では、金属シェルの縁部を弾力的に挟持するタブ端子の一対の挟持片にそれぞれ接触部を設けたので、確実な接触と電気的導通が確保される。
【0009】
請求項記載の発明は、請求項1において、上記金属シェルは環状をなすために周方向で互いに継ぎ合わされた一対の継ぎ合わせ部を含み、上記タブ端子の端部には金属シェルの一対の継ぎ合わせ部のそれぞれの縁部を弾力的に挟持する各一対の挟持片が形成され、各挟持片は上記接触部を含むことを特徴とするものである。この構成では、金属シェルの一対の継ぎ合わせ部をそれぞれ一対の挟持片で弾力的に挟持するので、継ぎ合わせ部同士が互いに離脱するのを防止することができる。また、二対の挟持片のそれぞれに接触部を設けるので、確実な接触と電気的導通が確保される。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項又はにおいて、上記保持手段は、タブ端子の一対の挟持片間の隙間がハウジング部の外壁の周面と面一となる状態にタブ端子を保持することを特徴とするものである。この構成では、本電気コネクタを組み立てるとき、まず、保持手段によってタブ端子を保持すると、タブ端子の一対の挟持片間の隙間がハウジング部の外壁の周面と面一になる。ついで、ハウジング部の外壁の周面に沿って金属シェルを嵌めると、金属シェルの縁部がタブ端子の一対の挟持片間の隙間に自動的に導入され、組み付けが完了する。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つにおいて、上記タブ端子には、上記接触部を含み且つ接触部の押圧方向に弾性変形可能なばね部が形成されていることを特徴とするものである。この構成では、タブ端子に設けたばね部に接触部を形成してあるので、タブ端子と金属シェルとの間で確実な接触と電気的導通を確保することができる。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つにおいて、上記ハウジング部内に電源端子およびアース端子が装着されていることを特徴とするものである。この構成では、電源端子、アース端子および電気信号伝送用端子を単一の電気コネクタで一括して保持しシールドすることができるので、これらの端子を別々のコネクタで保持しシールドする場合と比較して、構造を格段に簡素化することができる。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一つにおいて、トナーを用いて現像する画像形成装置の本体内に配置されていることを特徴とするものである。この構成では、電気コネクタの静電防止が図られているので、画像形成装置の本体内に浮遊するトナーが、電気コネクタに吸着することを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態としての電気コネクタが適用される画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。図1を参照して、画像形成装置100は、原稿載置面101に載置される原稿からの反射光を、既に帯電器102により帯電されている感光体ドラム103に光学ユニット104を介して導き、この感光体ドラム103に形成された静電潜像を現像装置105によってトナー像に顕像化し、このトナー像を、用紙カセット106から用紙搬送路107を介して送給される記録シート108上に転写器109を用いて転写し、この記録シート108上に転写されたトナー像を定着装置110によって定着させる公知の構成のものである。111は転写後に感光体ドラム103上に残留するトナーを除去するクリーニング装置である。
【0015】
上記の帯電器102、感光体ドラム103、現像装置105およびクリーニング装置111を部分的にカバー112で覆ってプロセスカートリッジ113を構成している。このプロセスカートリッジ113は、画像形成装置本体114に固定された装着部115に対して、所定の要領で挿入装着され、また、反対に抜き出しできるようになっている。プロセスカートリッジ113には、プラグ型電気コネクタ1が固定されており、画像形成装置本体114内の装着部115にはリセプタクル型電気コネクタ50が固定されている。両コネクタ1,50は、プロセスカートリッジ113の挿脱に伴って挿脱されるドロアコネクタとして構成されている。
【0016】
本実施の形態の主に特徴とするところは、後述するように、タブ端子によってアースと静電気放電とを一括して達成するタイプの電気コネクタにおいて、タブ端子と金属シェルを別体に構成して互いに接続したことにある。このような特徴はリセプタクル型およびプラグ型の何れのコネクタにおいても適用可能であるが、本実施の形態ではプラグ型電気コネクタに適用された例に則して説明する。
【0017】
図2および図3はそれぞれプラグ型電気コネクタの斜視図および分解斜視図であり、図4(a)はプラグ型電気コネクタの平面図であり、図4(b)はプラグ型電気コネクタの概略正面図である。また、図5は図4(a)のV−V線に沿う断面図であり、図6は図4(a)のVI−VI線に沿う断面図である。
図2、図3並びに図4(a)および(b)を参照して、プラグ型の電気コネクタ1は、矩形形状のベース部2を有し、このベース部2の背面の左右には、本プラグ型電気コネクタ1を電気機器の筐体(本実施の形態では後述するプロセスカートリッジ113に相当)に取り付ける為のねじ等の固定部材を貫通させる貫通孔3が設けられている。
【0018】
上記ベース部2上の表面の中央部にはハウジング部4が設けられている。このハウジング部4は矩形筒状をしており、その内部にはハウジング部4よりも一回り小さくて高さの低い矩形筒状をなす端子収容部5が設けられている。図4(a)および図5に示すように、この端子収容部5の対向する一対の内壁面5a,5bのそれぞれに、複数の電気信号伝送用端子6が並んで設けられている。これらの電気信号伝送用端子6は図2に示すリード線群26に接続されている。
【0019】
また、図4(a)および図6を参照して、ハウジング部4内には、端子収容部5の4つの隅角部のそれぞれの近傍位置に、一対の電源端子27,27と一対のアース端子28,28が収容されている。一対の電源端子27,27は互いに端子収容部5の対角線上で対向する一対の隅角部の近傍位置に配置され、一対のアース端子28,28は他対の隅角部の近傍位置に配置されている。各端子27,28は、ハウジング部4下部に突出する突出部31内の個別の保持孔32に収容された状態で、上半部をハウジング部4内に露出させている。29,30は保持孔32内で電源端子27およびアース端子28にそれぞれ接続されて保持孔32から導出されるリード線である。
【0020】
図2、図3および図4(a),(b)を参照して、上記ハウジング部4の周状の外壁7の外周面7aに沿ってこれを取り巻くように四角環状の金属シェル8が装着されている。この金属シェル8は、長尺の平板を折り曲げて、一対の継ぎ合わせ部9,10同士を互いに継ぎ合わせ、ハウジング部4の外壁7に沿うような四角環状としたものである。継ぎ合わせ部9,10のそれぞれには、それぞれ面内方向に起伏して互いに係合する凸部と凹部が備えられており、これら凸部と凹部を嵌め合わせた状態で各継ぎ合わせ部9,10の凸部の要所を肉厚方向にかしめて面内方向に拡げることにより、継ぎ合わせが達成されている。
【0021】
図2および図3を参照して、上記金属シェル8をハウジング部4に装着した時に、この金属シェル8がハウジング部4に保持されるようにする為、この金属シェル8の対向する一対の面にそれぞれ内方へ切り起こされた止め片11が形成されている。一方、図3を参照して、ハウジング部4の外壁7には、金属シェル8をハウジング部4の外壁7に装着する際に止め片11が移動する軌跡に対応して浅い溝12が形成されており、溝12の途中部に、止め片11と係合する突起からなる止め片固定部13が形成されている。
【0022】
また、金属シェル8の対向する他対の面には、それぞれ折り返されてくの字状を呈する延設片としての接触ビーム14が形成されており、これら接触ビーム14は、金属シェル8がハウジング部4の外壁7に装着された状態で、図4(a),(b)に示すように、外壁7の内面よりも突出する状態でハウジング部4の内方に配置される。本プラグ型電気コネクタ1がリセプタクル型電気コネクタ50と嵌め合わせられたときに、これら接触ビーム14は、自身のばね性により、そのくの字の頂部がリセプタクル型電気コネクタ50側の金属シェル(図示せず)に弾力的に押圧され接触されるようになっている。
【0023】
金属シェル8は、その先端が上記電気信号伝送用端子6の先端より先に臨んだ形でハウジング部4に取り付けられていると共に、この金属シェル8に対して、外部の雌端子15に接続できるタブ端子16が、金属シェル8と別体に設けられて、保持部17に保持されると共に、金属シェル8のベース部2側の縁部(下縁部)に嵌め込み接続されている(図8参照)。
【0024】
図7はタブ端子16とこれを保持するための保持部17とを示す一部破断分解斜視図であり、図8はタブ端子16と金属シェル8が接続された状態を示す概略図である。図7を参照して、タブ端子16は、四角環状の本体部18の両側に、外部の雌端子15に接続するための接続部19と、金属シェル8に押圧される接触部20を有している。
【0025】
図7および図8を参照して、タブ端子16の端部には、金属シェル8の一対の継ぎ合わせ部9,10の下縁部9a,10aをそれぞれ弾力的に挟持する一対の挟持部21が形成されており、各挟持部21,21はそれぞれU字状をなす一対の挟持片22により構成されている。これらの挟持片22は、それぞれ上記接触部20を含むことになる。また、上記一対の挟持片22,22はその板面方向に金属シェル8の下縁部を挟持するようになっており、変形等に強い態様にて確実な挟持が行えるようになっいる。
【0026】
図5および図7を参照して、上記の保持部17は、ハウジング部4下部とベース部2に跨がる態様にて突設されている。この保持部17は、挟持部21,21および本体部18を収容した状態で接続部19を貫通させ露出させる収容空間23を有しており、この収容空間23内には、上記四角環状の本体部18内に嵌め合わされる断面四角形形状の保持突起24が設けられている。この保持突起24の上半部は二股板状に分岐された弾性部24aを構成しており、この弾性部24aは先細り状となっていることから、タブ端子16の本体部18内に導入されるときに該導入をスムーズに案内する役目を果たす。
【0027】
ハウジング部4の外壁7の周面には、タブ端子16が収容空間23へ装着されるのを案内する案内溝25が外壁7の上縁から下方に延びるように形成されている。この案内溝25の幅は、タブ端子16の本体部18の幅および両挟持部21,21外面同士間の幅に等しくなるように設定されているので、タブ端子16を収容空間23に装着する際に、スムーズに装着することができる。
【0028】
そして、図9に示すように、タブ端子16を収容空間23に保持させた状態で、タブ端子16の挟持片22,22間の隙間sがハウジング部4の外壁7の外周面7aに面一となることから、続いてハウジング部4の外壁7の周面に沿って上方から金属シェル8を嵌め入れると、金属シェル8の下縁部がタブ端子16の一対の挟持片22,22間の隙間sに自動的に導入され、組み付けが完了する。
【0029】
したがって、金属シェル8をハウジング部4に組み入れる通常の組み立て動作を行えば、自動的に金属シェル8とタブ端子16との組み付けも完了でき、組み立て作業を非常に容易に且つ確実に行うことができる。しかも、この組み入れ時に、タブ端子16については、ボックス構造の本体部18を収容空間23に嵌め入れているだけでなく、本体部18内に保持突起24を嵌め入れてあって強固な保持がなされているので、金属シェル8との組合せ時に破損や異常な変形を生じたりすることがない。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態では、金属シェル8とタブ端子16を別体に構成して互いに接触させてあるので、タブ端子16を介して、静電気放電とアースとを一括して行うことができる。また、金属シェル8とは無関係にタブ端子16としての剛性および強度を十分に高くすることが可能となる。さらに、タブ端子16と金属シェル8とを個別に形成できるので、加工が容易であり、両者8,16を一体に形成する場合のような高い位置精度も必要ない。その結果、製品不良率を少なくすることができる。
【0031】
また、従来のように金属シェルとタブ端子を一体に形成する場合には、タブ端子の剛性を確保するために、いわゆる密着曲げなる板金加工を行っており、この板金加工の前にメッキを施す必要があったため、板金加工時にメッキ剥げが生じていた。これに対して、本実施の形態では、密着曲げを不要にでき、タブ端子の板金加工後にメッキを施すことが可能となるので、メッキ剥げを防止できる結果、耐腐食性を向上することができる。
【0032】
また、タブ端子16が四角環状の本体部18を有し、いわゆるボックス構造となるので、高い強度を得ることができる。また、このように強度の高い四角環状の本体部18を収容空間23内の保持突起24に嵌め合わせるので、タブ端子16の支持強度を格段に高くすることができる。これによりタブ端子16の耐久性を向上することができる。
【0033】
また、タブ端子16の一対の挟持片22,22間に金属シェル8の下縁部を弾力的に挟持し、この部分に接触部20を設けてあるので、確実な接触と電気的導通が確保される。
また、金属シェル8の一対の継ぎ合わせ部9,10をそれぞれ一対の挟持片22で弾力的に挟持するので、継ぎ合わせ部9,10同士が互いに離脱するのを防止することができる。また、二対の挟持片22のそれぞれに接触部20を設けるので、一層確実な接触と電気的導通が確保される。
【0034】
また、本プラグ型電気コネクタ1を組み立てるときに、ハウジング部4の外壁7の周面に沿って金属シェル8を嵌めると、収容空間23に予め保持されたタブ端子16の各一対の挟持片22,22間の隙間sに自動的に導入されて組み付けが完了するので、組み立てが非常に簡単である。
また、タブ端子16に設けた各挟持片22・・は、先端側を自由端として片持ち支持されたばね部となっており、このばね部に接触部20を形成してあるので、タブ端子16と金属シェル8との間での確実な接触と電気的導通の確保に一層寄与することができる。
【0035】
また、電源端子27、アース端子28および電気信号伝送用端子6を単一の電気コネクタ(本実施形態ではプラグ型電気コネクタ)内に組み込んであるので、単一のハウジング部4を用いてこれらの端子27,28,6を一括して保持し、また単一の金属シェル8を用いてこれらの端子27,28,6を一括してシールドすることができる。したがって、これらの端子を別々のコネクタで保持しシールドする場合と比較して、構造を格段に簡素化することができる。
【0036】
さらには、本プラグ型電気コネクタ1を画像形成装置本体114内に組み込んであり、画像形成装置本体114内に浮遊するトナーが当該電気コネクタ1に吸着することを、その静電防止作用により確実に防止することができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施の形態では、タブ端子16に設けた一対の挟持片22,22にて挟み込む部分にそれぞれ接触部20を設けたが、このように挟み込む態様に限らず、例えば、図10(a)に示すように、タブ端子33の山形に屈曲された部分34の頂部からなる接触部20を金属シェル8の一方側から弾力的に押し付けて接触を確保するようにしても良い。また、図10(b)に示すように折り返し端部に山形に屈曲される部分35を形成しても良い。
【0037】
また、本発明をリセプタクル型電気コネクタに適用することができる。さらに、本発明は画像形成装置に限らず、各種の電気機器の電気コネクタに用いることができる。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、金属シェルとは無関係にタブ端子としての剛性および破損強度を十分に高くすることが可能となる。また、タブ端子と金属シェルとを個別に形成できるので、加工が容易であり、両者を一体に形成する場合のような高い位置精度も必要ない結果、不良率を低くすることができる。さらに、タブ端子の板金成形後にメッキを施すことが可能となるので、成形時のメッキ剥げを防止できる結果、耐腐食性を向上することができる。
【0039】
また、タブ端子が四角環状の本体部を有し、いわゆるボックス構造となるので、高い強度を得ることができる。また、このように強度の高い四角環状の本体部の内外周を保持することにより、タブ端子の支持強度を高くすることができる。
請求項3記載の発明では、金属シェルの縁部を弾力的に挟持するタブ端子の一対の挟持片にそれぞれ接触部を設けたので、確実な接触と電気的導通が確保される。
【0040】
請求項記載の発明では、金属シェルの一対の継ぎ合わせ部をそれぞれ一対の挟持片で弾力的に挟持するので、継ぎ合わせ部同士が互いに離脱するのを防止することができる。また、二対の挟持片のそれぞれに接触部を設けるので、確実な接触と電気的導通が確保される。
請求項記載の発明では、本電気コネクタを組み立てるとき、まず、保持手段によってタブ端子を保持すると、タブ端子の一対の挟持片間の隙間がハウジング部の外壁の周面と面一になる。ついで、ハウジング部の外壁の周面に沿って金属シェルを嵌めると、金属シェルの縁部がタブ端子の一対の挟持片間の隙間に自動的に導入され、組み付けが完了する。
【0041】
請求項記載の発明では、タブ端子に設けたばね部に接触部を形成してあるので、タブ端子と金属シェルとの間で確実な接触と電気的導通を確保することができる。
請求項記載の発明では、電源端子、アース端子および電気信号伝送用端子を単一の電気コネクタで一括して保持しシールドすることができるので、これらの端子を別々のコネクタで保持しシールドする場合と比較して、構造を格段に簡素化することができる。
【0042】
請求項記載の発明では、電気コネクタの静電防止が図られているので、画像形成装置内に浮遊するトナーが、電気コネクタに吸着することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電気コネクタが用いられる画像形成装置の内部構成を示す概略断面図である。
【図2】プラグ型電気コネクタの斜視図である。
【図3】プラグ型電気コネクタの分解斜視図である。
【図4】(a)はプラグ型電気コネクタの平面図であり、(b)はプラグ型電気コネクタの概略正面図である。
【図5】図4(a)のV−V線に沿う縦断面図である。
【図6】図4(a)のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】タブ端子およびこれを保持する保持部の分解斜視図である。
【図8】互いに接続された金属シェルとタブ端子の正面図である。
【図9】タブ端子が取り付けられた状態で金属シェルを取り付ける工程を示すプラグ型電気コネクタの一部破断側面図である。
【図10】(a)および(b)はタブ端子と金属シェルとの接続態様の変更例をそれぞれ示す概略図である。
【符号の説明】
1 プラグ型電気コネクタ
2 ベース部
4 ハウジング部
7 外壁
7a 外周面
8 金属シェル
9,10 継ぎ合わせ部
9a,10a 下縁部
15 雌端子
16 タブ端子
17 保持部
18 本体部
19 接続部
20 接触部
21 挟持部
22 挟持片
23 収容空間
24 保持突起
27 電源端子
28 アース端子
33 タブ端子
50 リセプタクル型電気コネクタ
100 画像形成装置
105 現像装置
113 プロセスカートリッジ
114 画像形成装置本体
115 装着部
T トナー

Claims (7)

  1. ベース部と、このベース部上に設けられるハウジング部とを有し、このハウジング部内に複数の電気信号伝送端子が装着されている電気コネクタにおいて、
    上記ハウジング部の外壁の周面に沿って装着された金属シェルと、
    この金属シェルと別体に設けられ、外部の雌端子に接続するための接続部および金属シェルに押圧される接触部を有するタブ端子と、
    このタブ端子をベース部又はハウジング部に保持する保持手段とを備え
    上記タブ端子は上記接続部と接触部との間に四角環状の本体部を有し、
    上記保持手段はベース部またはハウジング部に形成され本体部を収容する収容空間を含み、この収容空間には上記本体部内に嵌め合わされる保持突起が設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 上記タブ端子の端部には金属シェルの縁部を弾力的に挟持する一対の挟持片が形成され、各挟持片は上記接触部を含むことを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 上記金属シェルは環状をなすために周方向で互いに継ぎ合わされた一対の継ぎ合わせ部を含み、上記タブ端子の端部には金属シェルの一対の継ぎ合わせ部のそれぞれの縁部を弾力的に挟持する各一対の挟持片が形成され、各挟持片は上記接触部を含むことを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 上記保持手段は、タブ端子の一対の挟持片間の隙間がハウジング部の外壁の周面と面一となる状態にタブ端子を保持することを特徴とする請求項又は記載の電気コネクタ。
  5. 上記タブ端子には、上記接触部を含み且つ接触部の押圧方向に弾性変形可能なばね部が形成されていることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載の電気コネクタ。
  6. 上記ハウジング部内に電源端子およびアース端子が装着されていることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載の電気コネクタ。
  7. トナーを用いて現像する画像形成装置の本体内に配置されていることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載の電気コネクタ。
JP24155897A 1997-09-05 1997-09-05 電気コネクタ Expired - Lifetime JP3943202B2 (ja)

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