JP3942771B2 - Electric kettle pot - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体を揚水機構で導入し吐出する小型ポンプ装置を有する電気湯沸かしポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、モータ駆動源を利用した電動式の揚水機構を有するものであって、電気湯沸かしポット等の給湯装置に組込まれる小型ポンプ装置が種々提案されている。この小型ポンプ装置は、インペラ(羽根状部材)を高速で回転させることにより、液体に回転運動を与え遠心作用で液体を吸引し、ポットの上部より吐出させる、いわゆる遠心ポンプ式が採用されている。この小型ポンプ装置では、タンク内で沸騰した液体を揚水する際に、キャビテーション現象が発生するという問題がしばしば生じる。
【0003】
なお、キャビテーション現象とは、沸点近傍まで温度が上昇している液体をインペラ周辺まで汲み上げる際に、インペラ周辺の負圧のため液体の沸点が低くなり、液体がインペラ周辺で一気に気化し、空気が充満してしまったり、液体が沸騰した際に発生する気泡が、インペラ周辺で一気に膨張し空気等の気体でインペラの配置されている室が充満されてしまうという現象のことをいう。沸騰させた湯を汲み上げる際に、このようなキャビテーション現象が発生してインペラの回転中心に気体が集中すると、インペラが空回りしてしまい湯を汲み上げられない。
【0004】
このキャビテーション現象を防止するポンプ装置として、例えば、特開平7−217600号公報に記載されたような構造を有するポンプ機構70が提案されている。このポンプ機構70は、図20に示すように、モータ71の駆動力によって、ポンプケース72内で回転するインペラ73の先端部分に、複数の羽根部74を有するスクリュー75が形成されている。このような構成となっているため、ポンプ機構70は、インペラ73とスクリュー75とが一体的に回転し、インペラ73の回転中心付近の負圧が発生している部分にスクリュー75によって液体を積極的に供給することとなり、インペラ73の空転を防止しキャビテーション現象が起こりにくいようになっている。
【0005】
このポンプ機構70は、上述したような螺旋形状のスクリュー75を有している。このようなスクリュー75を射出成形で製造する場合、通常、単純に金型を2方向に分割して外す方法が用いられるが、羽根部74にテーパーを十分に付けないと、スクリュー75を構成する各羽根部74の表面にアンダーカット部が生じる。
【0006】
このようなアンダーカット部が生じると、各羽根部74の表面に、段差部が発生することとなる。このように各羽根部74の表面に段差部が形成されると、ポンプケース72内の液体の流れが滑らかでなくなり、スクリュー75部分のポンプ効率(液体を送る効率)が低下する。このため、特に、沸騰直後の給湯等の初期動作に、インペラ73に十分な液体を送り込むことができず、上述したキャビテーション現象が発生する危険性を有することとなる。
【0007】
そのため、スクリューポンプで使用される従来のスクリューは、図21に示すように、スクリュー80の各羽根部81が、圧力角M(M>0°)を有する形状、すなわちテーパー形状に形成されている。この構成とすると、スクリュー80の成形時に、アンダーカット部は生じず、液体の流れが滑らかとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スクリュー80を、圧力角M(M>0°)を有する形状とすると、ポンプ動作時、汲み上げる湯や水が各羽根部81の外周へ逃げ易くなる。そのため、外周に設けられたポンプケースと各羽根部81との隙間(ギャップ)から液体が吸引口側に逆戻りしてしまい、ポンプ効率が悪くなるという問題が生じる。
【0009】
また、金型を2方向へ分割する方法で製造すると、スクリューの真円度が出難くなり、スクリューとポンプケースとの隙間(ギャップ)を大きくとる必要が生じる。このようにギャップが大きくなると、吐出口側へ汲み上げた湯や水等の液体がギャップ部分から吸引口側へ逆戻りし易くなり、やはり、ポンプ効率が低下するという問題が生じる。
【0010】
本発明は、上述した問題に鑑みて、高効率のスクリューポンプを少なくとも揚水機構の一つとした小型ポンプ装置を有する電機湯沸かしポットを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1の電気湯沸かしポットは、貯水タンク内の液体を導入する導入部と、この導入部から導入された液体を導入部より上側の位置から吐出させる注ぎ口と、導入部と注ぎ口とを連結した液体通路とを設け、この液体通路内に揚水機構を備える小型ポンプ装置を有する電気湯沸かしポットにおいて、揚水機構は、導入部近傍に配設される、スクリュー羽根が螺旋状に形成されたリードスクリューを有するスクリューポンプと、注ぎ口近傍であってスクリューポンプより上側に配設される遠心ポンプとで構成し、スクリュー羽根を、圧力角のほとんどない直線状の構造または圧力角を負とする逆テーパー構造とし、その表面に段差部を有しないものとしている。
【0012】
このため、スクリュー羽根によって液体が外周方向へ押し出される現象が生じにくくなり、液体が軸方向に効率よく汲み上げられる。また、段差部を有しないため、液体が滑らかに送り出され、沸騰直後のキャビテーションも防止される。さらに、スクリューポンプを逆転させることによって、液体通路内の液体を貯水タンク内にすばやく戻すことができる。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の電気湯沸かしポットにおいて、スクリュー羽根を、圧力角を負とする逆テーパー構造としている。このため、液体は、リードスクリューの外側への流れが防止され、確実に軸方向に効率的に伝達される。
【0014】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の電気湯沸かしポットにおいて、リードスクリューは、圧力角を零または負とした1条巻きのスクリュー羽根を有すると共に成型用のスクリュー型との相対回転によってそのスクリュー型から抜くことにより形成されたものとしている。この結果、リードスクリューが切削加工等の追加工を必要としないものとなる。また、スクリュー羽根は、2方向への割り型で形成されるものではないので、製造時、真円度を出し易いものとなり、ポンプケースとスクリュー羽根との隙間を従来のものに比べ小さなものとすることができる。これによって、ポンプ効率が向上する。
【0015】
また、請求項4記載の発明は、請求項1,2または3記載の電気湯沸かしポットにおいて、リードスクリュー外周端と液体通路の内壁とのギャップを、0.1〜0.35mmとしている。このように、ギャップ部分が狭くなっており、液体の逆戻りが防止される。しかも、部品の精度誤差や組み立て誤差をカバーする程度のギャップを設けているので、スクリュー羽根が回転時に液体通路の内壁と衝突して音を発生したり、ポンプ能力が落ちてしまうのを防止することができる。
【0016】
また、請求項5記載の電気湯沸かしポットは、請求項1,2,3または4記載の電気湯沸かしポットの導入部を貯水タンクの下部に設け、液体通路を貯水タンクの外側に配置し、スクリューポンプを貯水タンクの底部近傍に設けている。そのため、キャビテーションの全く生じないか、生じるとしてもその確率は極めて低く、また、給湯時のポンプ効率の高い電気湯沸かしポットとすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態における小型ポンプ装置1を、図1から図19に基づき説明する。なお、本実施の形態では、小型ポンプ装置1を、電気湯沸かしポット2に組込まれたものとして説明する。
【0019】
電気湯沸かしポット2は、図1に示すように、主に、外装ケースとなる外枠体3と、外枠体3の内部に配置され、水や湯等の液体を溜めておくための貯水タンク4と、貯水タンク4内の液体を外部に汲み上げて吐出させるための小型ポンプ装置1から構成されている。
【0020】
外枠体3は、底部3aを有する略円筒形状で形成されたもので、内部に貯水タンク4を収納し、その貯水タンク4上に形成された開口部に蒸気孔5aを有する蓋5を開閉自在に取り付けている。また、貯水タンク4の上端周縁には、外側に折れ曲がる形状の折曲部4aが形成されており、この折曲部4aが外枠体3の内側に形成された肩部6の段部6aに係合することによって、貯水タンク4が外枠体3の内側に支持されている。
【0021】
外枠体3の前面上部中央部分には、外側に突出するように形成されたくちばし部7が設けられている。このくちばし部7の下側面には、貯水タンク4から送られてくる液体をカップ等に注ぐための注ぎ口8がその下側面に設けられた水や湯等の出口のための開口に面して設けられている。また、外枠体3の外周面でくちばし部7の下側には、貯水タンク4内の液体の量の目安を知るための水位表示窓9が設けられている。
【0022】
貯水タンク4は、底部4bを有する略カップ形状を有するもので形成されており、液体を入れておくためのものである。この貯水タンク4の外側には、液体を外部に汲み上げるための小型ポンプ装置1が配置されている。また、貯水タンク4の底部4bには、小型ポンプ装置1と連通する連通孔4cが形成されている。
【0023】
小型ポンプ装置1は、貯水タンク4の底部4bより液体を導入する導入部10と、導入された液体を吐出させるための注ぎ口8に連結される吐出部11と、導入部10と注ぎ口8とを吐出部11を介して連結した液体通路12と、液体通路12内に配置された電動式の揚水機構としてのスクリューポンプ13及び遠心ポンプ14と、駆動源としてのモータ15と、から主に構成されている。なお、モータ15は、制御回路基板(図示省略)の駆動切り換えにより双方向回転可能なDCモータで構成されており、スクリューポンプ13及び遠心ポンプ14を一体的に駆動する共通の駆動源となっている。
【0024】
スクリューポンプ13は、液体通路12内の下端部分で導入部10近傍、すなわち、貯水タンク4の底部4b近傍に配置されている。すなわち、スクリューポンプ13は、図2に示すように、円筒状のケース体で形成され導入部10に連通すると共に液体通路12の一部となっているポンプ室16と、ポンプ室16内に回転自在に格納されたリードスクリュー17から主に構成されている。なお、リードスクリュー17の構成については、後で詳述する。
【0025】
一方、遠心ポンプ14は、液体通路12内の上端部分で吐出部11近傍に配置されている。すなわち、遠心ポンプ14は、ケース体18の一部で構成され液体通路12の一部となっている渦室19と、渦室19内に回転自在に格納されたインペラ20と、から主に構成されている。インペラ20の回転中心には、断面6角形状のステンレス鋼製のプロセスシャフト21aの一端側が圧縮バネ21cと共に挿入されている。また、このプロセスシャフト21aの他端は、液体通路12内を通ってポンプ室16内に進出し、リードスクリュー17の回転中心に嵌合固定されている。
【0026】
なお、リードスクリュー17の回転中心となる貫通孔17aには、このプロセスシャフト21aが3/4程度の深さまで挿入されており、残りの1/4程度の部分には反対側から断面円形のステンレス鋼製のシャフト21bが挿入固定されている。そして、この円形のシャフト21bが、ポンプ室16内の下端に配置されたPPS樹脂製のスライドベアリング59に突き当たり回転自在に支承されている。この構成によって、プロセスシャフト21a及びシャフト21bとは、一体的に回転するものとなっており、ストレートパイプ23内で回転自在に支承される。このため、インペラ20とリードスクリュー17とは、一体的に回転するようになっている。
【0027】
また、ケース体18内の上半分程のスペースは、モータ15を格納するためのモータ収納部22となっており、渦室19はケース体18内の下半分程のスペースで構成されている。また、この遠心ポンプ14の渦室19は、吐出部11に連通している。
【0028】
導入部10は、U字状のパイプで形成されており、貯水タンク4の下側に配置されている。導入部10の一端は、貯水タンク4の底部4bに形成された連通孔4cと連結されており、これによって導入部10は貯水タンク4と連通されている。導入部10の他端は、液体通路12の下端に設けられたスクリューポンプ13のポンプ室16に連結されている。
【0029】
液体通路12は、貯水タンク4の外側に縦置きに配置されたガラス製のストレートパイプ23と、ストレートパイプ23の上端にチューブ26によって連結された渦室19と、ストレートパイプ23の下端にチューブ28によって連結されリードスクリュー17を囲むポンプ室16から構成されている。すなわち、液体通路12の下端部分には、リードスクリュー17を有するスクリューポンプ13が設けられている。また、液体通路12の上端部分には、インペラ20を有する遠心ポンプ14が設けられている。
【0030】
また、液体通路12と平行な位置には、液体通路12の強度を補強すると共に、両ポンプ13,14及び流体通路12を外枠体3の内側へ取り付けるための取り付け板24が配置されている。この取り付け板24は、図2,図3,図4及び図5に示すように、平板状部材で形成されている。そして、一端側24aの2つのねじ孔24bが渦室19の外側の固定部19aに形成された2つのねじ孔19bに合わされた後ねじで固定され、他端側24cの2つのねじ孔24dがポンプ室16の外側の固定部16aに形成された2つのねじ孔16bに合わされた後ねじで固定される。なお、取り付け板24及び渦室19は、上述のねじ固定以外に2つの位置決め用孔及び突起で位置決めされている(図示省略)。
【0031】
なお、一端側24aの2つのねじ孔24b,19bと、他端側24cの2つのねじ孔24d,16bの計4箇所には、セルフタッピンネジ25がそれぞれ嵌め込まれ、小型ポンプ装置1を貯水タンク4の底部4bに固定された遮熱板(図示省略)へ固定するものとして働くようになっている。また、取り付け板24は、本実施の形態では、亜鉛メッキ鋼板で構成されているが、その他の金属部材やまた非金属部材で構成されてもよい。
【0032】
また、液体通路12のストレートパイプ23は、円筒形状でかつ透明なガラス製の部材で形成されており、水位表示窓9よりストレートパイプ23内の水位が視認できるようになっている。そして、このストレートパイプ23内の水位を見ることにより貯水タンク4内の液体の残量を推定できるものとなっている。なお、ストレートパイプ23と渦室19との連結部分には、防水キャップとしてのチューブ26が嵌め込まれている。このチューブ26は、食品衛生法及び食品添加物用の規格基準に適合したシリコンゴム製の器具で形成されており、ストレートパイプ23と渦室19との連結を強固なものとして連結部分からの漏水を防止している。
【0033】
スクリューポンプ13のポンプ室16は、図6に示すように、導入部10と液体通路12とを直角に連結するものとなっており、略円筒形状のケース体で形成されている。スクリューポンプ13の下端部には、導入部10と連結された引込み口27が設けられている。また、ポンプ室16の外側には、図5に示すように、取り付け板24の一端側を固定するための固定部16aが形成されている。また、ポンプ室16の上端縁部分には、防水キャップとしてのチューブ28が嵌め込まれている。このチューブ28は、チューブ26と同様に、食品衛生法及び食品添加物用の規格基準に適合したシリコンゴム製の器具で形成されており、ストレートパイプ23とスクリューポンプ13との連結を強固なものとして連結部分からの漏水を防止している。
【0034】
吐出部11は、図1に示すように、渦室19に連結され水平方向に延出された送水管29と、送水管29より送られてきた液体を外枠体3の外部に吐出させるための吐出管30と、送水管29と吐出管30との間に設けられた安全弁装置31とから形成されている。なお、この吐出部11は、導入部10から小型ポンプ装置1に導入された液体を導入部10より上側の位置から吐出させる注ぎ口8に接続されるものとなっており、くちばし部7と肩部6との間に収まるように配置されている。すなわち、吐出管30の先端部分は注ぎ口8と連結されており、この注ぎ口8が、図6に示すように、くちばし部7に形成されたアンダーカバー32に設けられた吐出開口33に臨んでいる。
【0035】
安全弁装置31は、安全弁ケース34内に収納された転倒時安全弁35と、傾斜時安全弁36から構成されている。転倒時安全弁35は、電気湯沸かしポット2が転倒した際に、送水管29を閉塞するものとなっている。また、傾斜時安全弁36は、電気湯沸かしポット2を前方向に傾斜させた際に吐出管30を閉塞するものとなっている。
【0036】
貯水タンク4の下側には、図6に示すように、電熱装置37が設けられている。この電熱装置37を稼動させることによって、貯水タンク4内の液体が加熱されることとなる。また、貯水タンク4の底部4bの周縁部分には、導入部10と連通する連通孔4cが設けられている。このように、貯水タンク4は、導入部10、液体通路12及び吐出部11を介して外枠体3の外部と連通している。
【0037】
なお、液体通路12のストレートパイプ23の上方に配置されたケース体18は、モータ収納部22と渦室19とに分離されている。すなわち、ケース体18は、図7に示すように、略円筒形状のポリプロピレン製のカップ状部材で形成されており、上端縁には係合部38が形成されている。この係合部38は、図8に示すように、カップ状に形成されたポリプロピレン製の中ケース39を係合するものとなっている。そして、ケース体18の上側から中ケース39を挿入し、係合部38に、中ケース39の上端部分に形成された突起部40を係合させることにより、ケース体18の略上半分の部分には、中ケース39が嵌合配置される。これにより、ケース体18は、上側の部屋、すなわちモータ15を支持するモータ収納部22と、下側の部屋、すなわちインペラ20を格納する渦室19とに分離されることとなる。
【0038】
中ケース39の内側には、モータ15の平面部に固定されたポリアセタール等の樹脂で形成されたプレート41と係合してモータ15を支承する段部42が形成されている。モータ15は、中ケース39に入れる際に、段部42にプレート41が当接するため、中ケース39の途中部分までのみ進入するようになっており、略半分は中ケース39の上側に突出した状態で嵌まっている。
【0039】
さらに、モータ15のケース体18より突出した部分を覆うように形成されたポリプロピレン製のキャップ部材43の複数の取り付け部43aが、それぞれケース体18の係合部38の外側部分に形成された複数の突起38aへ嵌まり込むことによって、モータ15は、ケース体18に固定されている。このキャップ部材43には、リード線46を介してコネクター44(図3参照)が接続されており、このコネクター44が制御回路基板(図示省略)に接続されている。
【0040】
また、モータ15の上方の外枠体3には、図8に示すように、閉塞蓋45が設けられており、閉塞蓋45に可動接点47が取り付けられている。そして、可動接点47は、閉塞蓋45を閉じた際に、モータ15の上端面に形成されたスイッチ部材(図示省略)をオンにするようになっている。このとき、外部から吐出ボタンが操作されると、制御回路基板からの信号によりモータ15が駆動されるようになっている。
【0041】
また、モータ15のプレート41が固定されている側の面の中央からは、モータ出力軸48が回転自在に延出している。このモータ出力軸48の先端部分は、中ケース39内に進入している。また、モータ出力軸48の途中部分には、インペラ20を誘導するためのドーナツ形の90°毎の4極面着磁がなされた誘導マグネット49が、亜鉛メッキ鋼板製のマグネット保持部材49aを介して固定されている。この誘導マグネット49は、この実施の形態では、乾式軸方向異方性フェライト磁石を使用しているが、希土類マグネット等他のマグネットとしても良い。
【0042】
なお、中ケース39の底部分には、この底部分よりさらに下側、すなわち渦室19へ突出するように形成された軸固定部50が形成されている。この軸固定部50には、渦室19に格納されるインペラ20を回転自在に支承するステンレス鋼製の固定軸51が嵌合固定されている。
【0043】
渦室19は、インペラ20を回転自在に格納する空間となっており、図9に示すように、液体を貯水タンク4側から吸引する吸込部52と、吐出部11の送水管29と連結されて吸引した液体を注ぎ口8側へ排出する排出部53とを有している。吸込部52は、図9に示すように、渦室19の底部分でインペラ20の回転中心からずれた位置に形成されている。
【0044】
さらに、吸込部52の近傍には、図10に示すように、渦室19の底部分の一部より吸込部52に向かって徐々に深くなる凹部から形成される斜面部54が設けられている。また、この斜面部54と吸込部52を挟んで反対側には、渦室19の内周壁より内側に突出するように形成された突起部18bが形成されている。
【0045】
このような渦室19の構成は、モータ15の正回転時にポンプ能力を高く、逆回転時にポンプ能力を低くするためである。このため、本実施の形態の小型ポンプ装置1は、モータ15の逆回転時、遠心ポンプ14がポンプ能力を発揮せず、スクリューポンプ13のみによって容易に流体通路12内の液体を貯水タンク4へ戻すことができるようになっている。
【0046】
インペラ20は、PPS等の樹脂磁性材で形成されており、軸部20a及び複数枚の羽根部20bとから構成されている。そして、軸部20aには、固定軸51に遊嵌されるPPS樹脂製のスライドベアリング55を、上下方向にスライド移動可能で、かつ、回転方向に対してプロセスシャフト21aに連結固定するための6角形の嵌合孔56が設けられている。このスライドベアリング55は、固定軸51を遊嵌する孔部55aと、その底部に設けられた半球状の突起55bとを有している。そして、インペラ20は、スライドベアリング55の孔部55a内の突起55bを固定軸51の端部に突き当てながら、スライドベアリング55と一体的に、固定軸51に回転自在に支承されている。また、スライドベアリング55の下面には、プロセスシャフト21aを嵌合固定するための嵌合孔58が設けられている。
【0047】
また、複数枚の羽根部20bは、プラスティックマグネットで構成されており、中ケース39内に配置されている誘導マグネット49に磁気誘導されるための90°毎の4極面着磁がなされている。すなわち、モータ15が駆動しモータ出力軸48が回転すると、誘導マグネット49に羽根部20bが磁気誘導されて、インペラ20が渦室19内で回転するようになっている。なお、インペラ20が回転すると、インペラ20の回転中心には負圧が発生し、ストレートパイプ23内の空気や液体等を回転中心に吸引する作用が働くこととなる。
【0048】
また、リードスクリュー17は、PPS等の樹脂材で形成されている。このリードスクリュー17は、図11から図14に示すように、回転中心に貫通孔17aを有する軸部17bと、軸部17bの外周に固定されたスクリュー羽根17cから構成されている。スクリュー羽根17cの開始部17dは、平端面となっており、開始部17dに隣接してスクリュー羽根17cが鋭角となる鋭角部17hが設けられている。そして、リードスクリュー17は、流体通路12の一部となっているポンプ部16内に配置されている。
【0049】
このリードスクリュー17の貫通孔17aには、断面6角形のプロセスシャフト21a及び断面円形のシャフト21bが、それぞれ互いに反対方向から圧入されており、プロセスシャフト21aおよびシャフト21bを回転中心としてポンプ部16内で回転するようになっている。なお、このリードスクリュー17は、一方向に回転することによって液体を吸い込む方向に、他方向に回転することによって液体を貯水タンク4側に戻す方向に働くものとなっている。
【0050】
軸部17bに形成された貫通孔17aは、図13及び図14に示すように、プロセスシャフト21aを圧入固定するための6角形状の6角孔部17eと、シャフト21bを圧入固定するための円形状の丸孔部17fとを有している。これらの6角孔部17eと丸孔部17fとは、貫通孔17a内部で連通している。
【0051】
そして、6角孔部17eには、丸孔部17fとの境部分から6角孔部17e側の出口に向かっての軸方向の所定の距離にかけて、僅かに貫通孔17aの中心側に突出する突堤17gが6箇所設けられている。この6つの突堤17gは、6角形の6角孔部17eの外周の辺1つおきに2つずつ形成されている。これらの突堤17gは、プロセスシャフト21aが圧入されるときに、このプロセスシャフト21aの外周によって僅かに弾力を持ちながらつぶされることによって、プロセスシャフト21aをリードスクリュー17に強固に固定するものとなっている。一方、丸孔部17fは、シャフト21bの外径より僅かに小さい内径を有するものとなっている。
【0052】
また、スクリュー羽根17cは、複数ピッチ、具体的には5ピッチのスクリューから構成されている。これら各ピッチのスクリューは、内周部分が軸部17bの外周に一体的に固定されていると共に、螺旋状に連結されており、結果としてスクリュー羽根17cは、いわゆる1条巻きとなっている。なお、このように構成されたスクリュー羽根17cは、図15に示すように、進み角α=7.433°、圧力角β=0°となっている。この圧力角β=0°とは、スクリュー羽根17cが軸部17bに対して垂直となっている状態、すなわちスクリュー羽根17cが90°となっている状態を意味する。この構成により、軸部17bと直交する方向に延接された各スクリューは、その厚みHが延接方向に一定となっている。すなわち、ポンプの吸い込み効率の低下の原因となる圧力角(テーパー)を有しない直線状の構造とされている。
【0053】
また、このように構成されたスクリュー羽根17cは、軸部17bと共に、リードスクリュー17として射出成形により一体成形されたものとなっている。なお、この射出成形時は、成形用のリードスクリュー型(図示省略)にリードスクリュー17の材料となる樹脂を投入後、完成品としてのリードスクリュー17をスクリュー型から回し抜きすることにより形成される。そのため、リードスクリュー17は、テーパーを設けないようにしても、スクリュー羽根17cの表面部分にアンダーカット部(金型を材料から抜く際に金型が材料に引っ掛かる)が生じず、段差が生じないものとして製造することが可能となる。なお、リードスクリュー17を回すのではなく、スクリュー型を回転させるようにしたり、両者を同時に反対方向に回転させるようにしてもよい。
【0054】
なお、このようにして形成されたリードスクリュー17の外径は、リードスクリュー17を所定の位置に配置した際、その外周端が流体通路12の一部となっているポンプ室16の内壁に対して、0.35mm以下のギャップとなるように形成される。ここでは、スクリュー羽根17cの外径Lを17.4mmとしているので、スクリュー羽根17cの外径に対し2%以下のギャップとなる。これは、本実施の形態のリードスクリュー17が、上述したように回し抜きすることにより形成されるため、従来の2方向への割り型に比して真円度が出易く、径方向において精度良く製造できることにより可能となる。そのため、ポンプ性能としては、従来のスクリューポンプより高い能力を発揮することとなる。
【0055】
このように構成されたスクリューポンプ13は、モータ15の駆動により、遠心ポンプ14と共に効率よく液体を汲み上げ排出することとなる。なお、0.1mm以上のギャップとすることによって部品精度誤差や組み立て誤差によって生ずる、スクリュー羽根17cとポンプ室16の内壁との衝突を防止することができる。この結果、衝突音の発生やポンプ機能の低下を防止できる。
【0056】
なお、図16を用いて、上述した本実施の形態の小型ポンプ装置1に、上述のリードスクリュー17を用いた場合と、その他の形状の3種類のリードスクリューをそれぞれ用いた場合の性能比較について、以下に具体的に説明する。
【0057】
図16の表においてサンプルAとなっているリードスクリュー(以下、リードスクリューAとする)は、射出成形時にスクリュー型として割り型タイプのものを用いたもので、2方向に割り型を分割することによって取り出した成形品である。なお、このリードスクリューAは、スクリュー羽根部分に、圧力角(テーパー角)が3°設けられていると共に、パーティング部に段差がついている。なお、割り型により形成したため、リードスクリューAの外周端とポンプ室16の内壁とのギャップをそれ程狭めることができず、そのギャップは、0.4mmとなっている。このように構成されたリードスクリューAは、小型ポンプ装置1に用いられた場合、沸騰直後のキャビテーションの発生し易い状況においては、湯の吐出量があまり確保できないという評価(×)となる。
【0058】
また、図16の表におけるサンプルBとなっているリードスクリュー(以下、リードスクリューBとする)は、サンプルA同様、射出成形時にスクリュー型として割り型タイプのものを用いており、2方向に割り型を分割することによって取り出した成形品である。また、このリードスクリューBは、スクリュー羽根部分に、圧力角(テーパー角)が3°設けられている。しかしながら、リードスクリューBは、パーティング部に形成された段差を切削加工により滑らかにしたものとなっている。なお、割り型により形成したため、リードスクリューBの外周端とポンプ室16の内壁とのギャップをそれ程狭めることができないのは、上述したサンプルAと同様で、そのギャップは、0.4mmとなっている。このように構成されたリードスクリューBが小型ポンプ装置1に用いられた場合、沸騰直後のキャビテーションの発生し易い状況においては、段差を削った分、液体の流れが滑らかになるという効果があるものの、湯の吐出量が多少確保できないという評価(△)となる。
【0059】
また、図16の表におけるサンプルCとなっているリードスクリュー(以下、リードスクリューCとする)は、射出成形時にスクリュー型として回し抜きしたタイプのものを用いており、リードスクリューを回し抜くことによって取り出した成形品である。そのため、リードスクリューCは、スクリュー羽根の表面部分に段差のないものとなっている。また、このリードスクリューCは、スクリュー羽根部分の圧力角(テーパー角)が0°となっている。なお、このリードスクリューCは、外周端とポンプ室16の内壁とのギャップが0.4mmとなっている。このように構成されたリードスクリューCが小型ポンプ装置1に用いられた場合、段差がなくさらに圧力角が0°となっているため、沸騰直後のキャビテーションの発生し易い状況においては、液体の流れが非常に滑らかになりポンプ性能もある程度確保している。しかし、ギャップが大きい分、やや吐出量が少ないという評価(○)となる。
【0060】
なお、図16の表におけるサンプルDは、本実施の形態のリードスクリュー17であって、サンプルCとギャップのみ異なる構成となっている。すなわち、上述したようにリードスクリュー17の外周端とポンプ室16の内壁とのギャップは、0.3mmとなっている。このように、サンプルCよりギャップをさらに狭めると、ポンプ性能が十分となり沸騰直後の湯の吐出量が多いという評価(◎)となる。
【0061】
なお、リードスクリュー17は、1ピッチの長さ約5.0mm,圧力角0°,進み角7.433°等としているが、他の数値のものでもよい。特に、圧力角に関しては、上述の実施の形態のように完全な0°(スクリュー羽根17cが軸部17bに対して完全に垂直な状態)としなくとも、図17に示すように、垂直状態(90°=圧力角β’が0°)を100%とした場合、その傾きを3%(圧力角β’=2.7°に相当)以内、好ましくは1%(圧力角β=0.9°に相当)以内とした、若干テーパー面のある形状としてもよい。このように傾きが3%以内(圧力角β’≦2.7°)に抑えられていれば、軸部17b側の根元が太く外周側が細い形状としても、液体がそれ程スクリュー羽根17cの外周方向に押されることがないので、吐出機能を従来に比べ向上させることができる。そのため、本発明において「圧力角のほとんどない直線状の構造」の範囲には、このように圧力角が3%以内のものを含むものとする。
【0062】
一方、本発明の小型ポンプ装置1は、図18に示すように、リードスクリューを「圧力角を負とする逆テーパー構造」としても、上述の実施の形態の「圧力角のほとんどない直線状の構造」と同様の効果、すなわち液体をリードスクリューの外側に移動させず軸方向に効率よく送る効果を有するものとなる。以下、その例について説明する。リードスクリュー61のスクリュー羽根61cは、上述のリードスクリュー17と同様、複数ピッチ、具体的には5ピッチのスクリューから構成されている。また、これら各ピッチのスクリューは、内周部分が軸部61bの外周に一体的に固定されていると共に、螺旋状に連結されており、結果としてスクリュー羽根61cは、いわゆる1条巻きとなっている。
【0063】
このように構成されたスクリュー羽根61cは、進み角α”=7.433°、圧力角β”=−3°(負の値)となっており、各スクリューは、液体の送り方向(図18において左側=インペラ20側)に倒れる傾きを有している。すなわち、このスクリュー羽根61cの液体の送り側の表面は、逆テーパー構造となっている。そのため、正方向のテーパー形状で構成した場合のように、液体がリードスクリュー17の外側に逃げてポンプの吸い込み効率の低下の原因となるということがなく、液体が軸方向に効率的に伝達されるものとなっている。
【0064】
また、さらに、上述した「圧力角を負とする逆テーパー構造」は、図19に示すような形状、すなわち、リードスクリュー62のスクリュー羽根62cの両面を、圧力角β”=−3°の逆テーパー面とした構造をも含むようになっている。このように構成すると、各スクリューにおける導入部10側の面が、導入部10側に位置する他のスクリューの対向する面と協働して、液体を外側へ送らないように働き、液体のリードスクリュー62の外側への流れを防止し、確実に軸方向に効率的に伝達される。
【0065】
さらに、リードスクリュー17のピッチ数は、数を少なくして1ピッチや3ピッチ等としても良い。このようにピッチ数を少なくしても、遠心ポンプ14による吸引力が十分あるため、総合的には十分汲み上げ力が確保できる。しかし、ピッチ数は、多くしすぎると、装置全体を大きなものとするか、あるいはリードスクリュー17の進み角を小さくする必要が生じる。そのようにすると、ポンプ性能の低下が生じる可能性が高くなること等を考慮し、本実施の形態ではスクリュー羽根17cを5ピッチとした。
【0066】
なお、スクリューポンプ13は、遠心ポンプ14と比してポンプ性能が低いものとなるので、その役割としては、▲1▼正回転時、少なくともインペラ20の部分まで液体を供給する▲2▼逆回転時、液体を逆流させるという2つの働きを有することとなる。一方、遠心ポンプ14は、ポンプ性能が高いものとなっており、一旦液体が渦室19内に供給されると、確実に大量に液体を吐出できるものとなっている。しかしながら、渦室19の回転中心は負圧となっており、沸騰した湯を汲み上げる際には、沸点に近い温度となっている湯が気化したり、湯が気化する際に発生する泡が膨張したりして、キャビテーション現象が生じる。
【0067】
すなわち、正回転時、仮に遠心ポンプ14にキャビテーションが発生しても、リードスクリュー17がキャビテーションを防止するようにインペラ20の回転中心に湯を確実に供給する。また、逆転時、リードスクリュー17は、渦室19や液体通路12内の液体を逆流させ貯水タンク4へ戻す。特に、逆回転時、遠心ポンプ14の吐出作用が弱くなるため、その戻り量は多くなる。
【0068】
次に、上述したように構成された小型ポンプ装置1を組込んだ電気湯沸かしポット2の動作について説明する。
【0069】
まず、湯沸かしの準備動作として、蓋5を開けて貯水タンク4に水を投入する。すると、貯水タンク4内に投入した水の一部は、連通孔4cから導入部10に導入され、液体通路12内へ進出する。このとき、水は、貯水タンク4内へ投入した水の容量に応じた位置で止まる。液体通路12のストレートパイプ23の水面の位置は、水位表示窓9から見ることが可能で、これにより貯水タンク4内の内容量の推定が可能となる。すなわち、この状態では、導入部10及びスクリューポンプ13内へは完全に水が浸入し、貯水タンク4及びストレートパイプ23の途中部分まで水が入っていることとなる。
【0070】
このような状態で電熱装置37に通電して貯水タンク4内の水を加熱する。水が沸騰すると、このとき発生する蒸気は、蓋5に設けた蒸気孔5aから外部に排出され、モータ15や可動接点47、キャップ部材43への侵入は肩部6によって遮断される。また、沸騰時に飛び跳ねる湯も、同様に肩部6によって遮断される。
【0071】
湯を吐出させるときは、閉塞蓋45を閉めて可動接点47によりスイッチ(図示省略)がオンの状態として吐出ボタン(図示省略)を操作することにより、電動式の揚水機構の駆動源となるモータ15を正回転方向に駆動させる。すると、誘導マグネット49を固定したモータ出力軸48が、中ケース39内で正方向に回転する。
【0072】
このように誘導マグネット49が正方向に回転すると、羽根部20bに着磁を施されたインペラ20が両シャフト21a,21b及びリードスクリュー17と共に一体的に正方向に回転する。まず、リードスクリュー17の回転により貯水タンク4の湯がストレートパイプ23内を上昇する。このため、ストレートパイプ23内の加熱されていない水が遠心ポンプ14側に押し上げられ入っていく。一方、この後、遠心ポンプ14に水が供給されると、インペラ20の回転中心には、負圧が発生し、渦室19内にはストレートパイプ23内の水を吸引する吸引力が発生する。そして、渦室19内に侵入してきた水は、排出部53より送水管29及び吐出管30を経由して注ぎ口8より外枠体3の外部に供給される。
【0073】
このようにして、インペラ20の回転によりストレートパイプ23から吸引し注ぎ口8より吐出させた水は、貯水タンク4内で加熱されたものではないので冷たいままである。この冷たいままの水に続き、貯水タンク4内で加熱された湯が、リードスクリュー17の回転によりストレートパイプ23からインペラ20側に供給されると、インペラ20の回転により、湯は注ぎ口8方向に供給される。
【0074】
このとき、インペラ20の回転中心は負圧になっており、沸点に近い温度となっている湯が気化したり、または泡が膨張したりして、インペラ20の回転中心が空気が充満するキャビテーション現象を起こす恐れがある。しかしながら、本発明の実施の形態においては、リードスクリュー17によってインペラ20の回転中心に湯を連続的に供給するためキャビテーション現象が起こりにくくなっている。
【0075】
なお、最初に吐出する水が冷たいという状態を嫌う場合、すなわち最初の1杯から熱い湯が必要な場合は、次のようなモード設定ができるようにして対応する。すなわち、所定のボタンを操作することにより、モータ15が逆方向に駆動されるようにする。すると、インペラ20が逆回転時には、遠心ポンプ14のポンプ能力が低くなるのを利用して、リードスクリュー17は、ストレートパイプ23内の水をすばやく貯水タンク4側へ戻す。
【0076】
これによって、貯水タンク4の外にあって加熱されなかった水が、貯水タンク4内で沸騰した湯に混ざり加熱された状態となる。その後、モータ15は自動的に正方向に駆動され、熱い湯が最初から吐出される。なお、このようなモード設定機能ではなく、戻しボタン(図示省略)のようなものを配置し、その動作によって逆方向駆動させ、その後、吐出ボタンを押すようにしても良い。
【0077】
また、電気湯沸かしポット2を洗浄する場合は、以下のようにする。まず、蓋5を開けて貯水タンク4に適量の水を投入する。すると、貯水タンク4内に投入した水の一部は、連通孔4cから導入部10に導入され、スクリューポンプ13を通りストレートパイプ23を上っていく。
【0078】
このような状態で貯水タンク4内に洗浄剤を投入し、例えば、湯あか洗浄ボタン(図示省略)を操作する。すると、電熱装置37が通電されて貯水タンク4内の水を加熱する。その加熱と同時または沸騰後に、モータ15が逆回転に駆動される。これにより、ストレートパイプ23内の水は貯水タンク4内に戻される。そして、水が貯水タンク4内に戻る程度のタイミングまたは一定時間後に、モータ15を停止する。すると、貯水タンク4内の洗浄剤が投入された湯は、小型ポンプ装置1内での水位を貯水タンク4内の水の水位と同じに保とうとする作用の発生によって、ストレートパイプ23および渦室19内に戻る。このような動作を繰り返すことによって、電気湯沸かしポット2の液体通路12の主要な部分の内部、すなわちインペラ20周辺及びスクリューポンプ13の周辺や、導入部10等が洗浄されることとなる。
【0079】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述した小型ポンプ装置1は、電気湯沸かしポット2に組込んだものとして構成したが、他の液体吐出装置、例えば給湯器、浄水機等に採用するようにしても良い。なお、本発明の小型ポンプ装置1は、インペラ20の回転中心にリードスクリュー17で液体を供給してキャビテーション現象を防止する構成を有しているため、沸騰させた液体を汲み上げるタイプの液体吐出装置に最適なものとなっている。
【0080】
また、上述の実施の形態では、揚水機構として、遠心ポンプ14とスクリューポンプ13の2つを流体通路12内に配置したが、少なくともスクリューポンプ13の一つがあれば、上述したキャビテーション現象の防止、及び液体の逆流による再加熱の効果を有する装置とすることができる。その場合、流体通路12を短いもので構成するか、あるいはスクリューポンプ13のリードスクリュー17をさらに多ピッチとすると、ポンプ能力の低下も防止することが可能となる。また、さらには、上述の実施の形態のように上部に遠心ポンプ14を、下部にスクリューポンプ13を設けたりする以外に、その配置を反対としてもよい。
【0081】
また、本実施の形態の小型ポンプ装置1は、ストレートパイプ23と渦室19とを連通する吸込部52が、インペラ20の回転中心からずれた位置に設けられているが、吸込部は渦室19内のインペラ20の回転中心に形成されても良い。しかしながら、本実施の形態は、上述した構成をとることにより、モータを逆回転させて、液体通路12内の液体を貯水タンク4側へスムーズに逆流させることが可能となり、これにより、▲1▼液体通路12内の加熱されていない液体を貯水タンク4内に戻して温めることができる▲2▼液体通路12内の洗浄を行うことができる、という効果を有することとなる。
【0082】
さらに、上述の実施の形態では、リードスクリュー17を回しながら型抜きする方法で形成したが、例えば、6方向以上の多方向の割り型で型抜きすることによってアンダーカット部の生成を防止するものとしても良い。この場合は、その方向の数にもよるが、若干、圧力角(テーパー角)が必要となるケースも考えられる。
【0083】
さらに、本実施の形態の小型ポンプ装置1は、図16に示すリードスクリューC,Dの試験結果から、両者の中間値以上が好ましいものと判断され、リードスクリュー17の外径寸法を、ポンプ室16の内壁に対して0.35mm以下のギャップとなるように構成している。別の観点から言えば、ギャップをリードスクリュー17の外径の2%以内としているが、リードスクリュー17の外周端とポンプ室16の内周壁との隙間寸法は、多少緩いもの、例えば、リードスクリューCのように、0.4mm(この場合、リードスクリュー17の外径は17.2mm)とし、割合を2.3%以下としても良い。このようにすると、部品組立及び部品加工が容易となり、製造効率が良くなる。また、電気湯沸かしポット以外に適用する場合は、その製品の性能要求に合わせ他のギャップ値をとるようにしてもよい。ただし、ギャップの割合は、2.5%以下が好ましく、2%以下が最も好ましい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電気湯沸かしポットによれば、圧力角のほとんど直線状の構造または圧力角を負とする逆テーパー構造とし、表面に段差部を設けないスクリュー羽根を有するスクリューポンプが配置されるため、スクリュー羽根によって液体が外周方向へ押し出される現象が生じにくくなる。また、スクリュー羽根の表面の段差部で流れが阻害されることがないので、液体は効率よく汲み上げられたり、またはその方向と逆方向に送出されることが可能となる。さらに、沸騰直後のキャビテーションも防止される。加えて、スクリューポンプを逆転させることによって、液体通路内の液体を貯水タンク内にすばやく戻すことができる。
【0085】
また、他の発明の電気湯沸かしポットによれば、小型ポンプ装置の導入部を貯水タンクの下部に、流体通路を貯水タンクの外側に、スクリューポンプを貯水タンクの底部近傍にそれぞれ設けているので、沸騰直後の給湯時に、キャビテーションの生じにくい、高効率で信頼性の高い電機湯沸かしポットとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における小型ポンプ装置を組込んだ電気湯沸かしポットの全体を示した一部断面斜視図である。
【図2】図1に示した小型ポンプ装置の縦断面図である。
【図3】図2の小型ポンプ装置を矢示III方向から見た平面図である。
【図4】図3の小型ポンプ装置の補強板を矢示IV方向から見た側面図である。
【図5】図3の小型ポンプ装置において、補強板を外した状態で矢示IV方向から見た側面図である。
【図6】図1に示した電気湯沸かしポットの小型ポンプ装置付近を示した一部断面図である。
【図7】図3の小型ポンプ装置のケース体部分を示した縦断面図である。
【図8】図1に示した電気湯沸かしポットに組込まれた小型ポンプ装置のモータ周辺部を拡大して示した一部断面図である。
【図9】図7のケース体を矢示IX方向から見た図である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】図2の小型ポンプ装置に使用されるリードスクリューを示した平面図で、鋭角部を斜線で示した図である。
【図12】図11のリードスクリューを矢示XII方向から見た図で、スクリュー羽根の一部のみを示した図である。
【図13】図11のリードスクリューの側断面図で、スクリュー羽根部分のみを省略し外形のみを示した図である。
【図14】図13を矢示XIV方向から見た図で、貫通孔部分を拡大して示す図である。
【図15】本実施の形態の小型ポンプ装置に使用されているリードスクリューの半端面図である。
【図16】本実施の形態の小型ポンプ装置に、種々のリードスクリューを配置した場合の沸騰直後における湯等の吐出量の優劣を比較した表である。
【図17】本実施の形態の小型ポンプ装置に使用されているリードスクリューの変形例の半端面図である。
【図18】本実施の形態の小型ポンプ装置に使用されているリードスクリューの他の変形例の半端面図である。
【図19】本実施の形態の小型ポンプ装置に使用されているリードスクリューのさらに他の変形例の半端面図である。
【図20】従来の小型ポンプ装置を示した縦断面図である。
【図21】従来のリードスクリューを示した側面図である。
【符号の説明】
1 小型ポンプ装置
2 電気湯沸かしポット
4 貯水タンク
4b 底部
8 注ぎ口
10 導入部
11 吐出部
12 液体通路
13 スクリューポンプ(揚水機構)
14 遠心ポンプ(揚水機構)
15 モータ
17 リードスクリュー
17a 貫通孔
17b 軸部
17c スクリュー羽根[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a small pump device for introducing and discharging liquid by a pumping mechanism.HaveElectric kettle potToRelated.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, various small pump devices that have an electric pumping mechanism using a motor drive source and are incorporated in a hot water supply apparatus such as an electric kettle pot have been proposed. This small pump device employs a so-called centrifugal pump type in which an impeller (blade-shaped member) is rotated at a high speed, thereby rotating the liquid, sucking the liquid by centrifugal action, and discharging the liquid from the upper part of the pot. . In this small pump device, there is often a problem that a cavitation phenomenon occurs when the liquid boiled in the tank is pumped.
[0003]
The cavitation phenomenon means that when the liquid whose temperature has risen to the vicinity of the boiling point is pumped up to the periphery of the impeller, the liquid has a low boiling point due to the negative pressure around the impeller, and the liquid is vaporized around the impeller at once. It is a phenomenon in which bubbles that are generated when a liquid is boiled are expanded at once around the impeller and the chamber in which the impeller is disposed is filled with a gas such as air. When pumping boiled hot water, if such a cavitation phenomenon occurs and gas concentrates at the center of rotation of the impeller, the impeller will run idle and hot water cannot be pumped up.
[0004]
As a pump device for preventing this cavitation phenomenon, for example, a
[0005]
The
[0006]
When such an undercut portion is generated, a step portion is generated on the surface of each
[0007]
Therefore, as shown in FIG. 21, in the conventional screw used in the screw pump, each
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the
[0009]
Further, when the mold is manufactured by dividing the mold in two directions, the roundness of the screw is difficult to be obtained, and a gap (gap) between the screw and the pump case needs to be increased. When the gap becomes large in this way, liquid such as hot water or water pumped up to the discharge port side is easily returned from the gap portion to the suction port side, which also causes a problem that the pump efficiency is lowered.
[0010]
In view of the above-described problems, the present invention is a small pump device in which a high-efficiency screw pump is at least one of the pumping mechanisms.HaveElectric kettle potTheThe purpose is to provide.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the electric kettle according to claim 1 includes an introduction part for introducing the liquid in the water storage tank, a spout for discharging the liquid introduced from the introduction part from a position above the introduction part, In the electric kettle having a small pump device provided with a liquid passage connecting the introduction portion and the spout and having a pumping mechanism in the liquid passage, the pumping mechanism is connected to the introduction portion.NeighborhoodA screw pump having a lead screw spirally formed with screw blades, and a spoutNeighborhoodAnd a centrifugal pump disposed above the screw pump, and the screw blade has a linear structure with almost no pressure angle or a reverse taper structure with a negative pressure angle, and a step portion on the surface thereof. We do not have.
[0012]
For this reason, the phenomenon that the liquid is pushed out in the outer peripheral direction by the screw blade is less likely to occur, and the liquid is efficiently pumped up in the axial direction. Moreover, since it does not have a level | step-difference part, a liquid is sent out smoothly and the cavitation immediately after boiling is also prevented.Furthermore, by reversing the screw pump, the liquid in the liquid passage can be quickly returned to the water storage tank.
[0013]
Further, the invention described in
[0014]
Further, the invention according to
[0015]
Further, the invention according to
[0016]
Moreover, the electric kettle according to
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Below, the small pump apparatus 1 in embodiment of this invention is demonstrated based on FIGS. 1-19. In the present embodiment, the small pump device 1 is described as being incorporated in an
[0019]
As shown in FIG. 1, the
[0020]
The
[0021]
A
[0022]
The
[0023]
The small pump device 1 includes an
[0024]
The
[0025]
On the other hand, the
[0026]
In addition, the
[0027]
The space in the upper half of the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
A mounting
[0031]
The self-tapping
[0032]
The
[0033]
As shown in FIG. 6, the
[0034]
As shown in FIG. 1, the
[0035]
The
[0036]
As shown in FIG. 6, an
[0037]
The
[0038]
On the inner side of the
[0039]
Further, a plurality of
[0040]
Further, as shown in FIG. 8, the
[0041]
A
[0042]
A
[0043]
The
[0044]
Further, in the vicinity of the
[0045]
Such a configuration of the
[0046]
The
[0047]
Further, the plurality of
[0048]
The
[0049]
A
[0050]
As shown in FIGS. 13 and 14, the through
[0051]
The
[0052]
Further, the
[0053]
Further, the
[0054]
The outer diameter of the
[0055]
The
[0056]
In addition, about the performance comparison at the time of using the above-mentioned
[0057]
The lead screw which is sample A in the table of FIG. 16 (hereinafter referred to as lead screw A) uses a split mold type as a screw mold at the time of injection molding, and divides the split mold in two directions. The molded product taken out by In the lead screw A, the screw blade portion is provided with a pressure angle (taper angle) of 3 °, and the parting portion has a step. Since the split mold is used, the gap between the outer peripheral end of the lead screw A and the inner wall of the
[0058]
In addition, the lead screw (hereinafter referred to as lead screw B) in the table of FIG. 16 uses a split type as a screw type at the time of injection molding, as in sample A, and splits in two directions. This is a molded product taken out by dividing the mold. Further, the lead screw B is provided with a pressure angle (taper angle) of 3 ° at the screw blade portion. However, the lead screw B is formed by smoothing the step formed in the parting part by cutting. Since the gap between the outer peripheral end of the lead screw B and the inner wall of the
[0059]
In addition, the lead screw which is sample C in the table of FIG. 16 (hereinafter referred to as “lead screw C”) is a type that is unscrewed as a screw mold at the time of injection molding. It is the molded product taken out. Therefore, the lead screw C has no step on the surface portion of the screw blade. Moreover, this lead screw C has a pressure angle (taper angle) of the screw blade portion of 0 °. The lead screw C has a gap of 0.4 mm between the outer peripheral end and the inner wall of the
[0060]
Note that the sample D in the table of FIG. 16 is the
[0061]
The
[0062]
On the other hand, as shown in FIG. 18, in the small pump device 1 of the present invention, even if the lead screw has a “reverse taper structure in which the pressure angle is negative”, The same effect as the “structure”, that is, the effect of efficiently feeding the liquid in the axial direction without moving the liquid outside the lead screw. Examples thereof will be described below. The
[0063]
The
[0064]
Furthermore, the “reverse taper structure with negative pressure angle” described above has a shape as shown in FIG. 19, that is, the both sides of the
[0065]
Further, the number of pitches of the
[0066]
The
[0067]
That is, even when cavitation occurs in the
[0068]
Next, the operation of the
[0069]
First, as a preparatory operation for boiling water, the
[0070]
In such a state, the
[0071]
When discharging hot water, the closing
[0072]
Thus, when the
[0073]
In this way, the water sucked from the
[0074]
At this time, the rotation center of the
[0075]
In the case where the user does not like the condition that the water discharged first is cold, that is, when hot water is required from the first cup, the following mode setting can be made. That is, by operating a predetermined button, the
[0076]
As a result, the water that is outside the
[0077]
Moreover, when washing the
[0078]
In such a state, a cleaning agent is put into the
[0079]
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, although the above-described small pump device 1 is configured to be incorporated in the
[0080]
In the above-described embodiment, the
[0081]
Further, in the small pump device 1 of the present embodiment, the
[0082]
Furthermore, in the above-described embodiment, the
[0083]
Furthermore, in the small pump device 1 of the present embodiment, it is determined from the test results of the lead screws C and D shown in FIG. It is configured to have a gap of 0.35 mm or less with respect to 16 inner walls. From another viewpoint, the gap is within 2% of the outer diameter of the
[0084]
【The invention's effect】
As explained above, the present inventionElectric kettle potAccording to the present invention, a screw pump having a screw blade having an almost linear structure of the pressure angle or a reverse taper structure in which the pressure angle is negative and having no stepped portion on the surface is disposed. The phenomenon of being pushed out is less likely to occur. Further, since the flow is not hindered by the stepped portion on the surface of the screw blade, the liquid can be efficiently pumped up or sent out in the opposite direction.Furthermore, cavitation immediately after boiling is prevented. In addition, the liquid in the liquid passage can be quickly returned to the water storage tank by reversing the screw pump.
[0085]
Also,otherAccording to the electric hot water pot of the invention, the introduction part of the small pump device is provided in the lower part of the water storage tank, the fluid passage is provided outside the water storage tank, and the screw pump is provided in the vicinity of the bottom part of the water storage tank. Occasionally, a highly efficient and reliable electric water heater pot that is less prone to cavitation can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial cross-sectional perspective view showing an entire electric kettle incorporating a small pump device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the small pump device shown in FIG.
FIG. 3 is a plan view of the small pump device of FIG. 2 as viewed from the direction of arrow III.
4 is a side view of the reinforcing plate of the small pump device of FIG. 3 as viewed from the direction of arrow IV.
5 is a side view of the small pump device of FIG. 3 as viewed from the direction of arrow IV with the reinforcing plate removed. FIG.
6 is a partial sectional view showing the vicinity of a small pump device of the electric kettle shown in FIG.
7 is a longitudinal sectional view showing a case body portion of the small pump device of FIG. 3; FIG.
FIG. 8 is a partial cross-sectional view showing, in an enlarged manner, a motor peripheral portion of the small pump device incorporated in the electric kettle shown in FIG. 1;
9 is a view of the case body of FIG. 7 as viewed from the direction of arrow IX.
10 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
11 is a plan view showing a lead screw used in the small pump device of FIG. 2, with acute angles shown by hatching. FIG.
12 is a view of the lead screw of FIG. 11 as viewed from the direction of arrow XII, showing only a part of the screw blades.
13 is a side cross-sectional view of the lead screw of FIG. 11, showing only the outer shape with only the screw blade portion omitted.
14 is a view of FIG. 13 as viewed from the direction of arrow XIV, showing an enlarged through-hole portion. FIG.
FIG. 15 is a half end view of a lead screw used in the small pump device of the present embodiment.
FIG. 16 is a table comparing the superiority and inferiority of the discharge amount of hot water immediately after boiling when various lead screws are arranged in the small pump device of the present embodiment.
FIG. 17 is a half end view of a modified example of the lead screw used in the small pump device of the present embodiment.
FIG. 18 is a half end view of another modified example of the lead screw used in the small pump device of the present embodiment.
FIG. 19 is a half end view of still another modified example of the lead screw used in the small pump device of the present embodiment.
FIG. 20 is a longitudinal sectional view showing a conventional small pump device.
FIG. 21 is a side view showing a conventional lead screw.
[Explanation of symbols]
1 Small pump device
2 Electric kettle pot
4 Water storage tank
4b bottom
8 Spout
10 Introduction
11 Discharge part
12 Liquid passage
13 Screw pump (pumping mechanism)
14 Centrifugal pump (pumping mechanism)
15 motor
17 Lead screw
17a Through hole
17b Shaft
17c Screw blade
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