JP3940836B2 - 冷凍装置の圧縮機構 - Google Patents

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  • Compressor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍装置の圧縮機構、特に、冷媒圧縮式の冷凍装置に用いられる圧縮機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複数の圧縮機を有する圧縮機構を備えた冷凍装置の一例として、図3に示すように、1台の室外機102と、それに並列に接続された複数台の室内機103とを備えた空気調和装置101がある。室外機102は、主に、冷媒ガスを圧縮する圧縮機構111と、四路切替弁112と、室外熱交換器113とを有している。室内機103は、主に、膨張弁114と、室内熱交換器115とを有している。
【0003】
この空気調和装置101の室外機102に備えられた圧縮機構111として、高圧ドーム式の圧縮機と低圧ドーム式の圧縮機とを並列に設けて構成したものがある。ここで、高圧ドーム式の圧縮機とは、油溜まり部が吐出側(高圧側)に設けられた圧縮機である。また、低圧ドーム式の圧縮機とは、油溜まり部が吸入側(低圧側)に設けられた圧縮機である。このような複数台の圧縮機を有する圧縮機構では、各圧縮機に十分な油供給を行うことが重要であり、従来から各圧縮機に油供給を行うための機構が提案されている。
【0004】
各圧縮機への油の供給を確保できる圧縮機構として、特開平5−39962号公報に開示された圧縮機構111がある。この圧縮機構111では、図4に示すように、高圧ドーム式の第1圧縮機121と、低圧ドーム式の第2圧縮機122と、冷媒吸入母管123と、冷媒吸入母管123から分岐されて第1圧縮機121の吸入側に接続された第1分岐配管124と、冷媒吸入母管123から分岐されて第2圧縮機122の吸入側に接続された第2分岐配管125と、各圧縮機121、122の吐出側に接続され冷媒中の油を分離するための油分離器127と、油分離器127で分離された油を第1圧縮機121の吸入側の第1分岐配管124に戻すための油戻し配管128とを備えている。ここで、各油分離器127の油戻し配管128は、両方とも第1圧縮機121の吸入側に接続されており、油分離器127で分離された油は、全て第1圧縮機121に吸入されるようになっている。
【0005】
この圧縮機構111において、第1及び第2圧縮機121、122の両方を運転すると、第2圧縮機122には冷媒吸入母管123から第2分岐配管125を経由して冷媒回路を循環する冷媒とともに油が吸入され、第1圧縮機121には油戻し配管128から供給された油が吸入される。このようにして、第1圧縮機121の油溜まり部121a及び第2圧縮機122の油溜まり部122aに必要な油量が供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような圧縮機構において、2台の圧縮機のいずれか1台のみで運転できるようにしたいとの要求がある。
【0007】
しかし、上記従来の圧縮機構111において、例えば、第1圧縮機121を停止して第2圧縮機122のみを運転しようとすると、第1圧縮機121が停止しているにもかかわらず、第2圧縮機122の吐出側の油戻し配管128から第1圧縮機121の吸入側に油を供給しようとする流れが生じたままになり、第2圧縮機122への油の供給が不十分になるおそれがある。また、第2圧縮機122を停止して第1圧縮機121のみで運転しようとすると、第2圧縮機122の吐出側の油戻し配管128から第1圧縮機121の吸入側に油が供給されなくなり、第1圧縮機121への油の供給が不十分になるおそれがある。このように、上記従来の圧縮機構111において、各圧縮機121、122の1台運転を行おうとすると、圧縮機構111における油の需給バランスが崩れて各圧縮機121、122において必要な油量が確保できなくなるため、1台運転を行うことが困難である。
【0008】
また、第1及び第2圧縮機121、122の2台運転時においても、第2圧縮機122の油は冷媒回路内を循環する油供給によって行われているため、空気調和装置101の運転状態によっては、十分に油が供給されない状態が生じるおそれもある。
【0009】
本発明の課題は、高圧ドーム式の圧縮機と低圧ドーム式の圧縮機とが並列に設けられた圧縮機構において、各圧縮機への油供給に対する信頼性を向上しつつ、各圧縮機いずれかの一方による1台運転を可能にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の冷凍装置の圧縮機構は、冷媒圧縮式の冷凍装置に用いられる圧縮機構であって、高圧ドーム式の第1圧縮機と、低圧ドーム式の第2圧縮機と、冷媒吸入母管と、第1分岐配管と、第2分岐配管と、油放出配管と、油分離器と、油戻し配管とを備えている。第2圧縮機は、第1圧縮機と並列に接続されている。第1分岐配管は、冷媒吸入母管から分岐して、第1圧縮機の吸入側に接続されている。第2分岐配管は、冷媒吸入母管から分岐して、第2圧縮機の吸入側に接続されている。油放出配管は、第1圧縮機と第2分岐配管とを接続する。油分離器は、第1圧縮機及び第2圧縮機の吐出側に接続され、第1圧縮機及び第2圧縮機によって圧縮された冷媒から油を分離する。油戻し配管は、油分離器と第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方とを接続する。そして、第2分岐配管は、第2圧縮機のみを運転する際に、油戻し配管から第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方に戻された油が第2圧縮機に吸入されるように接続されている。また、油放出配管は、第1圧縮機のみを運転する際に、第1圧縮機から第2分岐配管に放出された油が冷媒吸入母管に戻されるように接続されている。第2分岐配管は、油放出配管との接続部から冷媒吸入母管との接続部に向かって下り勾配になるように形成されている。
【0011】
この冷凍装置の圧縮機構では、油戻し配管を高圧ドーム式の第1圧縮機の吸入側に戻すことができるように第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方に接続するとともに、第1圧縮機から第2分岐配管に油を供給する油放出配管を設けている。このような構成にすると、高圧ドーム式の第1圧縮機の油圧が低圧ドーム式の第2圧縮機の油圧(すなわち、第2圧縮機の吸入側の圧力)よりも高圧であるため、第1圧縮機から第2圧縮機の吸入側に油を供給することができるようになる。
【0012】
これにより、この冷凍装置の圧縮機構では、第1及び第2圧縮機を同時に運転する際、第1圧縮機には油分離器から油戻し配管及び第1分岐配管を経由して油が供給され、第2圧縮機には第1圧縮機から油放出配管及び第2分岐配管を経由して油が供給されるようになり、第1及び第2圧縮機への油供給に対する信頼性が向上している。
【0013】
また、第1圧縮機のみを運転する際、第1圧縮機から油放出配管及び第2分岐配管に供給された油が冷媒吸入母管に戻されるようになっているため、第1圧縮機には、油戻し配管から第1分岐配管を経由して供給される油とともに、第1圧縮機から油放出配管及び第2分岐配管を経由して冷媒吸入母管に戻される油とが供給されるようになっている。
【0014】
さらに、第2圧縮機のみを運転する際、第2分岐配管が油戻し配管から第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方に戻された油が第2圧縮機に吸入されるように接続されているため、第2圧縮機には、油戻し配管から第1分岐配管を経由して冷媒吸入母管に戻される油が供給されるようになっている。
【0015】
これにより、この冷凍装置の圧縮機構では、第1及び第2圧縮機への油供給の信頼性を向上しつつ、第1及び第2圧縮機のいずれか一方による1台運転が可能になる。
【0016】
しかも、この冷凍装置の圧縮機構では、第2分岐配管は油放出配管から放出された油が重力によって冷媒吸入母管に戻るようになっている。これにより、第1圧縮機のみを運転する際に、油放出配管から戻された油が第1圧縮機に吸入され易くなっている。
【0017】
請求項2の冷凍装置の圧縮機構は、冷媒圧縮式の冷凍装置に用いられる圧縮機構であって、高圧ドーム式の第1圧縮機と、低圧ドーム式の第2圧縮機と、冷媒吸入母管と、第1分岐配管と、第2分岐配管と、油放出配管と、油分離器と、油戻し配管とを備えている。第2圧縮機は、第1圧縮機と並列に接続されている。第1分岐配管は、冷媒吸入母管から分岐して、第1圧縮機の吸入側に接続されている。第2分岐配管は、冷媒吸入母管から分岐して、第2圧縮機の吸入側に接続されている。油放出配管は、第1圧縮機と第2分岐配管とを接続する。油分離器は、第1圧縮機及び第2圧縮機の吐出側に接続され、第1圧縮機及び第2圧縮機によって圧縮された冷媒から油を分離する。油戻し配管は、油分離器と第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方とを接続する。そして、第2分岐配管は、第2圧縮機のみを運転する際に、油戻し配管から第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方に戻された油が第2圧縮機に吸入されるように接続されている。また、油放出配管は、第1圧縮機のみを運転する際に、第1圧縮機から第2分岐配管に放出された油が冷媒吸入母管に戻されるように接続されている。油戻し配管は第1分岐配管に接続されている。第1分岐配管は、油戻し配管との接続部から冷媒吸入母管との接続部に向かって下り勾配になるように形成されている。
【0018】
この冷凍装置の圧縮機構では、油戻し配管を高圧ドーム式の第1圧縮機の吸入側に戻すことができるように第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方に接続するとともに、第1圧縮機から第2分岐配管に油を供給する油放出配管を設けている。このような構成にすると、高圧ドーム式の第1圧縮機の油圧が低圧ドーム式の第2圧縮機の油圧(すなわち、第2圧縮機の吸入側の圧力)よりも高圧であるため、第1圧縮機から第2圧縮機の吸入側に油を供給することができるようになる。
【0019】
これにより、この冷凍装置の圧縮機構では、第1及び第2圧縮機を同時に運転する際、第1圧縮機には油分離器から油戻し配管及び第1分岐配管を経由して油が供給され、第2圧縮機には第1圧縮機から油放出配管及び第2分岐配管を経由して油が供給されるようになり、第1及び第2圧縮機への油供給に対する信頼性が向上している。
【0020】
また、第1圧縮機のみを運転する際、第1圧縮機から油放出配管及び第2分岐配管に供給された油が冷媒吸入母管に戻されるようになっているため、第1圧縮機には、油戻し配管から第1分岐配管を経由して供給される油とともに、第1圧縮機から油放出配管及び第2分岐配管を経由して冷媒吸入母管に戻される油とが供給されるようになっている。
【0021】
さらに、第2圧縮機のみを運転する際、第2分岐配管が油戻し配管から第1分岐配管及び冷媒吸入母管の一方に戻された油が第2圧縮機に吸入されるように接続されているため、第2圧縮機には、油戻し配管から第1分岐配管を経由して冷媒吸入母管に戻される油が供給されるようになっている。
【0022】
これにより、この冷凍装置の圧縮機構では、第1及び第2圧縮機への油供給の信頼性を向上しつつ、第1及び第2圧縮機のいずれか一方による1台運転が可能になる。
【0023】
しかも、この冷凍装置の圧縮機構では、第1分岐配管は油戻し配管から戻された油が重力によって冷媒吸入母管に戻るようになっている。これにより、第2圧縮機のみを運転する際に、油戻し配管から戻された油が第2圧縮機に吸入され易くなっている。
【0024】
【発明の実施の形態】
(1)空気調和装置の冷媒回路及び圧縮機構の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和装置1の冷媒回路の概略図である。空気調和装置1は、1台の室外機2と、それに並列に接続された複数台の室内機3とを備えており、例えば、ビル等の空気調和に用いられるものである。室外機2は、主に、圧縮機構11と、四路切替弁12と、室外熱交換器13とを有している。室内機3は、主に、膨張弁14と、室内熱交換器15とを有している。これらの機器11、12、13、14、15とが順に冷媒配管によって接続されて空気調和装置1の冷媒回路を構成している。
【0025】
圧縮機構11は、室内機2の室内熱交換器15にて熱交換されて室外機2に戻された冷媒ガスを圧縮するための機構であり、図2に示すように、高圧ドーム式の第1圧縮機21と、低圧ドーム式の第2圧縮機22と、冷媒吸入母管23と、第1分岐配管24と、第2分岐配管25と、油放出配管26と、油分離器27と、油戻し配管28とを備えている。冷媒吸入母管23は、四路切替弁12の出口に接続されている。油分離器27の出口の冷媒配管は、四路切替弁12の入口に接続されている。
【0026】
第1圧縮機21は、冷媒ガスの吐出側に設けられた油溜まり部21aを有している。第2圧縮機22は、冷媒ガスの吸入側に設けられた油溜まり部22aを有しており、第1圧縮機21と並列に接続されている。第1分岐配管24は、冷媒吸入母管23から分岐して、第1圧縮機21の吸入側に接続されている。第2分岐配管25は、冷媒吸入母管23から分岐して、第2圧縮機22の吸入側に接続されている。
【0027】
油放出配管26は、第1圧縮機21と第2分岐配管25とを接続する。すなわち、第1圧縮機21の油溜まり部21aから第2分岐配管25に向かって油を放出できるようになっている。油放出配管26は、油溜まり部21aの油量を規定値Vに保ちつつ第2分岐配管25に油を放出できるようになっている。
【0028】
油分離器27は、第1圧縮機21及び第2圧縮機22の吐出側に接続され、第1圧縮機21及び第2圧縮機22によって圧縮された冷媒から油を分離する。
【0029】
油戻し配管28は、油分離器27と第1分岐配管24及び冷媒吸入母管23の一方とを接続する。本実施形態において、油戻し配管28は、第1分岐配管24に接続されている。また、第1分岐配管24は、油戻し配管28との接続部から冷媒吸入母管23との接続部に向かって下り勾配になるように形成されている(図2中の楔記号A参照)。
【0030】
第2分岐配管25は、第2圧縮機22のみを運転する際に、油戻し配管28から第1分岐配管24及び冷媒吸入母管23の一方に戻された油が第2圧縮機22に吸入されるように接続されている。本実施形態において、第2分岐配管25は、油放出配管26との接続部から冷媒吸入母管23との接続部に向かって下り勾配になるように形成されている(図2中の楔記号B参照)。
【0031】
(2)圧縮機構の動作
次に、本実施形態の圧縮機構11の動作について説明する。
【0032】
<1>2台運転
空気調和装置1をフルロードで運転する際、圧縮機構11は、第1及び第2圧縮機21、22の同時運転となる。すると、冷媒は、圧縮機構11、四路切替弁12、室外熱交換器13、膨張弁14及び室内熱交換器15から構成された冷媒回路内を流通して、圧縮機構11に戻る。この際、第1圧縮機21には、油分離器27から油戻し配管28及び第1分岐配管24を経由して油が供給され、第2圧縮機22には第1圧縮機21から油放出配管26及び第2分岐配管25を経由して油が供給されるようになっている。ここで、油放出配管26は、第1圧縮機21の油溜まり部21aの油量を規定値Vに保ちつつ第2分岐配管に油を供給しているため、第1圧縮機21の油量は、常に、必要量に保たれるようになっている。これにより、各圧縮機21、22に油が供給されるようになっている。
【0033】
<2>第1圧縮機のみ運転
空気調和装置1をハーフロード等の低負荷状態で運転する際、圧縮機構11は、第1圧縮機21のみの運転となる。すると、第1圧縮機21には、油戻し配管28から第1分岐配管24を経由して供給される油とともに、第1圧縮機21から油放出配管26及び第2分岐配管25を経由して冷媒吸入母管23に戻される油とが供給されるようになる。ここで、第2分岐配管25から冷媒吸入母管23に油が戻るのは、第2分岐配管25が油放出配管26との接続部から冷媒吸入母管23との接続部に向かって下り勾配になるように形成されており、重力によって油が戻されるためである。
【0034】
このように、空気調和装置1を低負荷状態で運転する際に、高圧ドーム式の第1圧縮機21を運転しているのは、高圧ドーム式の圧縮機は、低圧ドーム式の圧縮機に比べて吸入側の圧力損失が小さく、また、モーターの発熱が吸入冷媒ガスに付加されにくく、効率がよいことを考慮したためである。
【0035】
<3>第2圧縮機のみ運転
空気調和装置1を起動する際、特に、長期停止後の再起動の際、圧縮機構11は、第2圧縮機22のみの運転となる。すると、第2圧縮機22には、油戻し配管28から第1分岐配管24を経由して冷媒吸入母管23に戻される油が供給されるようになる。ここで、第1分岐配管24から冷媒吸入母管23に油が戻るのは、第1分岐配管24が油戻し配管28との接続部から冷媒吸入母管23との接続部に向かって下り勾配になるように形成されており、重力によって油が戻されるためである。
【0036】
このように、長期停止後に低圧ドーム式の第2圧縮機22から起動しているのは、低圧ドーム式の圧縮機は、高圧ドーム式の圧縮機に比べて吸入側の容積が大きく、液バックによって液混じりの冷媒が吸入された場合であっても、圧縮機が損傷しにくい点を考慮したためである。よって、短期停止時の再起動の際は、液バックのおそれが少ないため、高圧ドーム式の第1圧縮機21から起動してもよい。
【0037】
(3)圧縮機構の特徴
本実施形態の圧縮機構11には、以下のような特徴がある。
【0038】
<1>1台運転を可能にする油配管の構成
本実施形態の圧縮機構11では、油戻し配管28を高圧ドーム式の第1圧縮機21の吸入側に戻すことができるように第1分岐配管24に接続するとともに、第1圧縮機21の油溜まり部21aの油圧が低圧ドーム式の第2圧縮機22の吸入側よりも高圧であることを利用して、第1圧縮機21から第2分岐配管25に油を供給する油放出配管26を設けている。また、この油放出配管26は、第1圧縮機21の油溜まり部21aの油量を規定値Vに保ちつつ第2分岐配管に油を供給しているため、第1圧縮機21の油量は、常に、必要量に保たれるようになっている。このような圧縮機構11の構成により、第1及び第2圧縮機21、22への油供給に対する信頼性を向上しつつ、上記のような2台運転及び第1及び第2圧縮機21、22のいずれか一方による1台運転が可能となっている。
【0039】
また、本実施形態の圧縮機構11では、第1分岐配管24が油戻し配管28との接続部から冷媒吸入母管23との接続部に向かって下り勾配になるように形成されているため、第2圧縮機22のみを運転する際に、油戻し配管28から戻された油が第2圧縮機22に吸入され易くなっている。
【0040】
さらに、本実施形態の圧縮機構11では、第2分岐配管25が油放出配管26との接続部から冷媒吸入母管23との接続部に向かって下り勾配になるように形成されているため、第1圧縮機21のみを運転する際に、油放出配管26から戻された油が第1圧縮機21に吸入され易くなっている。
【0041】
<2>1台運転時の圧縮機構の高効率化
本実施形態の圧縮機構11では、上記のように各圧縮機21、22の1台運転が可能であるため、空気調和装置1をハーフロード等の低負荷状態で運転する際、高圧ドーム式の第1圧縮機21のみで効率のよい運転が可能となる。
【0042】
<3>長期停止後の起動時における液バック対策
本実施形態の圧縮機構11では、上記のように各圧縮機21、22の1台運転が可能であるため、長期停止後に空気調和装置1を再起動する際、液バックに強い低圧ドーム式の第2圧縮機22のみでの起動が可能となる。
【0043】
(4)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0044】
例えば、圧縮機構を除いて、空気調和装置を構成する冷媒回路の構成、室内機及び室外機の種類や基数は、前記実施形態に限定されない。
【0045】
また、前記実施形態では、第1圧縮機と第2圧縮機との共通の油分離器が設けられているが、各圧縮機に対応して設けられていてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0047】
請求項1にかかる発明では、第1圧縮機から第2分岐配管に油を供給するための油放出管と、油分離器から第1圧縮機に油を戻すための油戻し配管とを設けることによって、第1及び第2圧縮機の各1台運転の際に油を供給可能としているため、第1及び第2圧縮機への油供給に対する信頼性を向上しつつ、第1及び第2圧縮機のいずれか一方による1台運転が可能となる。しかも、第2分岐配管は油放出配管から放出された油が重力によって冷媒吸入母管に戻るようになっているため、第1圧縮機のみを運転する際に、油放出配管から戻された油が第1圧縮機に吸入され易くなる。
【0048】
請求項2にかかる発明では、第1圧縮機から第2分岐配管に油を供給するための油放出管と、油分離器から第1圧縮機に油を戻すための油戻し配管とを設けることによって、第1及び第2圧縮機の各1台運転の際に油を供給可能としているため、第1及び第2圧縮機への油供給に対する信頼性を向上しつつ、第1及び第2圧縮機のいずれか一方による1台運転が可能となる。しかも、第1分岐配管は油戻し配管から戻された油が重力によって冷媒吸入母管に戻るようになっているため、第2圧縮機のみを運転する際に、油戻し配管から戻された油が第2圧縮機に吸入され易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路の概略図。
【図2】 図1の部分拡大図であって、圧縮機構を示す図。
【図3】 従来の空気調和機の冷媒回路の概略図。
【図4】 図3の部分拡大図であって、従来の圧縮機構を示す図。
【符号の説明】
11 圧縮機構
21 第1圧縮機
22 第2圧縮機
23 冷媒吸入母管
24 第1分岐配管
25 第2分岐配管
26 油放出配管
27 油分離器
28 油戻し配管

Claims (2)

  1. 冷媒圧縮式の冷凍装置に用いられる圧縮機構(11)であって、
    高圧ドーム式の第1圧縮機(21)と、
    前記第1圧縮機(21)と並列に接続された低圧ドーム式の第2圧縮機(22)と、
    冷媒吸入母管(23)と、
    前記冷媒吸入母管(23)から分岐して、前記第1圧縮機(21)の吸入側に接続された第1分岐配管(24)と、
    前記冷媒吸入母管(23)から分岐して、前記第2圧縮機(22)の吸入側に接続された第2分岐配管(25)と、
    前記第1圧縮機(21)と前記第2分岐配管(25)とを接続するための油放出配管(26)と、
    前記第1圧縮機(21)及び前記第2圧縮機(22)の吐出側に接続され、前記第1圧縮機(21)及び前記第2圧縮機(22)によって圧縮された冷媒から油を分離するための油分離器(27)と、
    前記油分離器(27)と前記第1分岐配管(24)及び前記冷媒吸入母管(23)の一方とを接続するための油戻し配管(28)とを備え、
    前記第2分岐配管(25)は、前記第2圧縮機(22)のみを運転する際に、前記油戻し配管(28)から前記第1分岐配管(24)及び前記冷媒吸入母管(23)の一方に戻された油が前記第2圧縮機(22)に吸入されるように接続されており、
    前記油放出配管(26)は、前記第1圧縮機(21)のみを運転する際に、前記第1圧縮機(21)から前記第2分岐配管(25)に放出された油が前記冷媒吸入母管(23)に戻されるように接続されており、
    前記第2分岐配管(25)は、前記油放出配管(26)との接続部から前記冷媒吸入母管(23)との接続部に向かって下り勾配になるように形成されている、
    冷凍装置の圧縮機構(11)。
  2. 冷媒圧縮式の冷凍装置に用いられる圧縮機構(11)であって、
    高圧ドーム式の第1圧縮機(21)と、
    前記第1圧縮機(21)と並列に接続された低圧ドーム式の第2圧縮機(22)と、
    冷媒吸入母管(23)と、
    前記冷媒吸入母管(23)から分岐して、前記第1圧縮機(21)の吸入側に接続された第1分岐配管(24)と、
    前記冷媒吸入母管(23)から分岐して、前記第2圧縮機(22)の吸入側に接続された第2分岐配管(25)と、
    前記第1圧縮機(21)と前記第2分岐配管(25)とを接続するための油放出配管(26)と、
    前記第1圧縮機(21)及び前記第2圧縮機(22)の吐出側に接続され、前記第1圧縮機(21)及び前記第2圧縮機(22)によって圧縮された冷媒から油を分離するための油分離器(27)と、
    前記油分離器(27)と前記第1分岐配管(24)及び前記冷媒吸入母管(23)の一方とを接続するための油戻し配管(28)とを備え、
    前記第2分岐配管(25)は、前記第2圧縮機(22)のみを運転する際に、前記油戻し配管(28)から前記第1分岐配管(24)及び前記冷媒吸入母管(23)の一方に戻された油が前記第2圧縮機(22)に吸入されるように接続されており、
    前記油放出配管(26)は、前記第1圧縮機(21)のみを運転する際に、前記第1圧縮機(21)から前記第2分岐配管(25)に放出された油が前記冷媒吸入母管(23)に戻されるように接続されており、
    前記油戻し配管(28)は、前記第1分岐配管(24)に接続されており、
    前記第1分岐配管(24)は、前記油戻し配管(28)との接続部から前記冷媒吸入母管(23)との接続部に向かって下り勾配になるように形成されている、
    凍装置の圧縮機構(11)。
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