JP3940099B2

JP3940099B2 - Absorbent articles

Info

Publication number: JP3940099B2
Application number: JP2003170192A
Authority: JP
Inventors: 寅成竹内
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 2003-06-16
Filing date: 2003-06-16
Publication date: 2007-07-04
Anticipated expiration: 2023-06-16
Also published as: JP2005000566A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、医療用パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品であって、詳しくは吸収体本体への体液の移行が速やかに行えるようにした吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体本体（吸収体コア）と、この吸収体本体を囲繞するクレープ紙とからなる吸収体を介在したものが知られている。
【０００３】
前記吸収性物品においては、肌に対するドライタッチ感を満足するとともに、体液の吸収速度を速めるために、前記透液性表面シートとして多孔性プラスチックシート（以下、メッシュシートともいう。）を使用し、前記透液性表面シートと吸収体との間にセカンドシートと呼ばれる親水性繊維シートを介在したものが多く提供されている（例えば、下記特許文献１〜３等参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開平７−３２８０６０号公報
【特許文献２】
特開平８−１１７２７７号公報
【特許文献３】
特開平１０−２７２１５２号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した吸収性物品の場合、親水性繊維シートにより速やかに体液は吸収されるので肌に対するドライタッチ感は得られるけれども、その後、吸収体本体を囲繞しているクレープ紙の拡散速度が遅いため下記のような問題が発生していた。
【０００６】
(1)経血量が少ない場合、経血は表面シートを通過してクレープ紙まで到達するが、吸収体本体に移行する量は少なく、大部分の経血は吸収体本体に移行するまでの間、クレープ紙上に残ったままとなっている。その結果、使用時の姿勢が横向きなどの場合、経血はクレープ紙上を液流れし、経血がナプキン端部まで到達した後、横漏れが発生することになる。
【０００７】
(2)経血量が多い場合、クレープ紙から吸収体本体への移行が少ないため、入ってくる経血の大部分は吸収体本体に移行せず、表面シート又はクレープ紙間に溜まる。そして、入ってくる経血量が表面シート又はクレープ紙間における体液保留量を越えれば、経血は表面シート下に流入することはできず、表面シート上を液流れし、横漏れが発生することになる。
【０００８】
そこで本発明の主たる課題は、クレープ紙の拡散速度物性値を調整することによって、表面シート上に排出された体液を速やかに吸収体本体に吸収できるようにし、体液の漏れを確実に防止することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項１に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に、吸収体本体とこの吸収体本体を囲繞するクレープ紙とからなる吸収体が介在されるとともに、前記透液性表面シートと吸収体との間に親水性繊維シートが配置された吸収性物品において、
前記親水性繊維シートの拡散速度が、前記クレープ紙、吸収体本体を含む群の中で最も高く、かつ前記クレープ紙のクレープ率を１７％以上に調整することによって該クレープ紙の拡散速度を前記吸収体本体の拡散速度よりも大きくするとともに、拡散速度勾配が前記親水性繊維シートから吸収体本体にかけて傾斜状の勾配となるようにしたことを特徴とする吸収性物品が提供される。
【００１０】
本発明者等は、親水性繊維シートを有する従来の吸収性物品（ナプキン）について、表面シート、親水性繊維シート、吸収体本体について素材を検討し体液漏れについての実験を行った。しかしながら、これらの素材の拡散速度をいくら速めても、吸収体本体に吸収されるまでの時間にはあまり変化がないことが判明した。その原因について、鋭意検討を重ねた結果、クレープ紙の拡散速度が遅いことが原因しているとの知見を得た。すなわち、従来一般の吸収性物品は、図４に示されるように、親水性繊維シート：拡散速度１．０７cm^３/秒、クレープ紙：０．２５cm^３/秒、パルプ＋ポリマー：０．３８cm^３/秒というように中間のクレープ紙において拡散速度が低くなっている。図中右側の拡散速度勾配図を見ると分かるように、浸透方向の拡散速度勾配ラインがく字状となっているため、このクレープ紙層が体液の吸収を大きく阻害していることが判明した。
【００１１】
そこで、本請求項１記載の本発明では、図３に示されるように、前記親水性繊維シートの拡散速度が、前記クレープ紙、吸収体本体を含む群の中で最も高くし、かつクレープ紙のクレープ率を１７％以上に調整することによって該クレープ紙の拡散速度を前記吸収体本体の拡散速度よりも大きくするとともに、図中右側の拡散速度勾配が親水性繊維シートから吸収体本体にかけて傾斜状の勾配となるようにした。その結果、表面シートに排出された体液は、中間のクレープ紙で大きく阻害されることがなくなり、体液が吸収体本体に速やかに吸収されるようになり、体液の漏れが防止されるようになる。
【００１２】
次いで、請求項２に係る本発明として、前記クレープ紙の拡散速度を０．５cm^３/秒以上とし、前記親水性繊維シートの拡散速度に対するクレープ紙の拡散速度の比が０．５以上としてある請求項１記載の吸収性物品が提供される。
【００１３】
上記請求項２記載の本発明においては、クレープ紙の拡散速度を０．５cm^３/秒以上としたため、表面シートに排出された体液は、中間のクレープ紙で大きく阻害されることがなくなり、クレープ紙から吸収体本体へ体液が速やかに移行するようになり体液のモレを防止することができる。また、親水性繊維シートからクレープ紙に至る拡散速度勾配が極端に低下することはあまり望ましくないため、クレープ紙の拡散速度が親水性繊維シートの０．５以上の比となるようにクレープ紙の拡散速度を設定するのがよい。
【００１４】
請求項３に係る本発明として、前記親水性繊維シートは３．０ｄ以下の極細繊維からなる請求項１〜２いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【００１５】
請求項４に係る本発明として、前記透液性表面シートは多孔プラスチックフィルムとされ、その裏面側に界面活性剤が１．２０g/m^２以上の目付けで塗布されている請求項１〜３いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【００１６】
前記透液性表面シートが多孔プラスチックフィルムである場合、開孔径にもよるが、その疎水性から開孔部から親水性繊維シートに移行しづらい現象が見られる場合がある。そこで、上記請求項４記載の発明では、多孔プラスチックフィルムの裏面側に界面活性剤を１．２０g/m^２以上の目付けで塗布し、体液が開孔から親水性繊維シートに移行し易いようにした。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図１は本発明に係る生理用ナプキン１の一部破断斜視図である。
【００１８】
前記生理用ナプキン１は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図１に示されるように、不透液性裏面シート２と、透液性表面シート３との間に、面状パルプ等からなる吸収体本体５とこれを囲繞するクレープ紙６とからなる吸収体４が介在されるとともに、前記透液性表面シート３と吸収体４との間に、装着感の向上および外面側の隠蔽性を向上するため親水性繊維シート７を配置した構造となっている。前記吸収体４の周囲においては、前記不透液性裏面シート２と透液性表面シート３とがホットメルト接着剤等の接着手段によって接合されている。
【００１９】
前記不透液性裏面シート２は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート（この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。）などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
【００２０】
前記透液性表面シート３は、無孔または有孔の不織布または多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられるが、本生理用ナプキン１に好適に使用される表面シートは多孔性プラスチックシートである。
【００２１】
前記不織布の素材としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができる。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を好適に用いることもできる。加工法については、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアレイド法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
【００２２】
前記多孔性プラスチックシートの素材としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が好適に使用されるが、ポリエステルや、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ＥＶＡなども使用することができる。この多孔プラスチック表面シート３の開孔３ａ、３ａ…の径は、０．０５〜３．０mm、好ましくは０．１〜２．０mm、より好ましくは０．５〜１．５mmとし、その開孔数は１００〜５００個／cm^２、好ましくは２００〜４００個／cm^２程度とするのが望ましい。前記開孔３ａを形成するには、合成樹脂シートを軟化温度付近に軟化させて、多数の開孔を有する支持体の上面に位置させた状態で、支持体の下方から吸引したり、支持体の上面から空気圧を加圧したりする方法や、合成樹脂シート素材に多数のスリットを刻印した後にシート素材を延伸して開孔させる方法などがあるが、適宜の方法によって形成することができる。
【００２３】
また、前記多孔プラスチック表面シート３の場合には、開孔径にもよるが、その疎水性から開孔部から親水性繊維シート７に移行しづらい現象が見られる場合がある。そこで、多孔プラスチックシート３の裏面側に界面活性剤を１．２０g/m^２以上の目付けで塗布し、体液が開孔３ａから親水性繊維シート７に移行し易いようにするのが望ましい。
【００２４】
一方、前記不透液性裏面シート２と透液性表面シート３との間に介在される吸収体４を構成する吸収体本体５は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
【００２５】
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は１０〜６０％とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が１０％未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、６０％を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。前記吸収体本体５の平面形状は、図示されるように、小判状としてもよいし、或いは股間部への当たりを和らげるためにフィットカット形状（ひょうたん形状）としてもよい。
【００２６】
前記吸収体本体５の拡散速度は、特に限定されないが一般的な範囲として０．２〜１．０cm^３/秒であるものが使用される。拡散速度が０．２cm^３/秒未満の場合には吸収体がほとんど体液を吸収しない状態となり好ましくない。また、拡散速度が１．０cm^３/秒を超える場合には、ほとんどの場合、吸収体本体内の隙間が原因で拡散速度は速くなっているが、隙間が多すぎることでべた付き等の問題が発生するようになり好ましくない。前記拡散速度は、下記の手順によって測定されるものである。なお、親水性繊維シート７及びクレープ紙６についても同様の試験によって拡散速度が求められる。
【００２７】
(1)１０枚重ねたクレープ紙（面積：５０mm×５０mm）を測定用サンプルとして用いる。
(2)馬血を入れたシャーレに１０mm上から測定用サンプルを落下し、クレープ紙が馬血を吸収し始めてから終わるまでの時間を拡散時間として測定する。
(3)下式(1)により拡散速度を求める。
【００２８】
【数１】

【００２９】
一方、前記吸収体４を構成するクレープ紙６は、本発明に従って前記吸収体本体５の拡散速度よりも大きいものが使用される。クレープ紙６の拡散速度は、目付け、クレープ加工（皺加工）する際のクレープ率、クレープ加工する際のドクター角度等の各因子によって決定される物性値である。
【００３０】
クレープ加工は、図６に示されるように、抄紙過程で乾燥ドライヤー１０から抄紙をドクターブレード１２で剥がし、クレープ（皺）を付けながらリール１１に巻き取ることによって達成されるが、クレープ率がクレープの程度に大きく影響する。前記クレープ率とは、前記ドライヤーでの送り速度に対する前記ドライヤー部とリール部との速度差の比率（％）であり下式(2)によって表される。このクレープ率は１７％以上とするのがよい。また、ドクター角度とは前記ドクターブレード１２の乾燥ドライヤー１０に対する接触角度であり、クレープの細かさに影響する。
【００３１】
【数２】

【００３２】
これら各因子の拡散速度に対する定量的な影響度については未だ不明点はあるが、これらの因子を調整することによって所望の拡散速度を有するクレープ紙を得ることが可能である。
【００３３】
現時点では、前記拡散速度の関連因子の中でも、特に前記クレープ率との相関性が高いことが本発明者等の実験により明らかとなっている。図５は縦軸を拡散速度（cm^３/秒）とし、横軸をクレープ率（％）とした場合の相関図であるが、相関係数はＲ^２＝0.886となり、拡散速度とクレープ率との間には高い相関性が見られる。クレープ率を増加させると拡散速度が速くなる理由については、クレープ率を増やすとクレープが嵩高くなり、嵩高となった分、クレープ紙の単位面積当たりの表面積が増加し、その結果、単位面積当たりの吸収量が増加する。吸収量が増加することで、以前は吸収しきれずに拡散していた経血を吸収できるようになるため、拡散に要していた時間が減少する。そして、拡散する時間が少なくなることで拡散速度が速くなる、ものと推察される。
【００３４】
クレープ紙６の拡散速度を前記吸収体本体５の拡散速度よりも大きくすることにより、図３に示されるように、拡散速度勾配が親水性繊維シート７から吸収体本体５にかけて傾斜状の勾配となるため、表面シート３に排出された体液は、中間のクレープ紙６で大きく阻害されることがなくなり、体液が吸収体本体５に速やかに吸収されるようになり、体液の漏れが防止されるようになる。
【００３５】
前記クレープ紙６の拡散速度は、目安として０．５cm^３/秒以上、好ましくは０．６０cm^３/秒以上であれば、該クレープ層６において体液の通過を大きく阻害することがなくなり、クレープ紙から吸収体本体へ体液が速やかに移行させることが可能となる。
【００３６】
また、親水性繊維シート７から吸収体本体５にかけての拡散速度勾配は、傾斜状の勾配となることが望ましいのが前述の通りであるが、親水性繊維シート７からクレープ紙６に至る拡散速度勾配が極端に低下することはあまり望ましくないため、クレープ紙６の拡散速度が親水性繊維シート７の０．５以上の比となるようにクレープ紙６の拡散速度を設定するのがよい。
【００３７】
他方、前記透液性表面シート３と吸収体４との間に配置される親水性繊維シート７は、前記透液性表面シート３上に排出された体液を移行させるために使用される。この親水性繊維シート７としては、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることにより親水性を有するようにする。
【００３８】
前記親水性繊維シート７の拡散速度は、前記クレープ紙６、吸収体本体５を含む群の中で最も高いものとするのが望ましい。表面シート３を透過した体液が吸収体本体５に至る過程で最初の通過層となるため、この親水性繊維シート７で可能な限りの拡散を果たすことが望ましい。具体的には、０．７cm^３/秒以上、好ましくは１．０cm^３/以上、より好ましくは２．０cm^３/以上の拡散速度とするのが望ましい。
【００３９】
また、体液の逆戻りの原因の一つとして前記親水性繊維シート７の繊維間の微小空間に体液が保留され、圧力を受けた際にこの体液が表面シート３側に移行することが挙げられる。従って、前記親水性繊維シート７の繊維間空間を微小化するために３．０ｄ以下、好ましくは２．５ｄの極細繊維からなる繊維層とすることにより体液の逆戻り防止を図るようにするのが望ましい。
【００４０】
【実施例】
クレープ紙６の拡散速度を種々変化させた場合のサンプルを複数用意し、これらサンプルに対して横漏れ発生までの人工血液量、繰り返しの吸収スピードについて評価を行った。その結果を下表１に示す。なお、評価は○、△、×の３段階評価とした。
【００４１】
【表１】

【００４２】
上記表１から、クレープ紙の拡散速度を吸収体本体の拡散速度よりも大きくした実施例１〜４の場合には、横漏れ発生までの人工血液量を４０ccまで増量でき、漏れ防止効果が高いことが分かる。また、繰り返しの吸収スピード（秒）についても本実施例に係るものは吸収体本体まで速やかに体液が吸収されるため、繰り返し吸収性能についても優れたものとなっている。
【００４３】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、特にはクレープ紙から吸収体本体への体液の移行を速やかに行うことにより、表面シート上に排出された体液を速やかに吸収体本体に吸収できるようになり、体液の漏れを効果的に防止することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る生理用ナプキン１の一部破断斜視図である。
【図２】その横断面図（図１のII−II線矢視）である。
【図３】本発明に係る吸収性物品の層構成および拡散速度勾配例を示す図である。
【図４】従来の吸収性物品の層構成および拡散速度勾配例を示す図である。
【図５】クレープ率と拡散速度の関係を示すグラフである。
【図６】クレープ加工要領を示す図である。
【符号の説明】
１…生理用ナプキン、２…不透液性裏面シート、３…透液性表面シート、４…吸収体、５…吸収体本体、６…クレープ紙、７…親水性繊維シート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is an absorbent article mainly used for sanitary napkins, vaginal discharge sheets, incontinence pads, medical pads, toiletries, and the like, and more specifically, the body fluid can be quickly transferred to the absorbent body. It relates to the absorbent article made.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an absorbent article such as a panty liner, sanitary napkin, incontinence pad, a liquid-impervious back sheet such as a polyethylene sheet or a polyethylene sheet-laminated nonwoven fabric, and a liquid-permeable surface sheet such as a nonwoven fabric or a liquid-permeable plastic sheet There is known a structure in which an absorbent body consisting of an absorbent body (absorbent core) made of cotton-like pulp and crepe paper surrounding the absorbent body is interposed.
[0003]
In the absorbent article, a porous plastic sheet (hereinafter also referred to as a mesh sheet) is used as the liquid-permeable surface sheet in order to satisfy the dry touch feeling on the skin and to increase the absorption rate of body fluid. Many things which provided the hydrophilic fiber sheet called a second sheet between the said liquid-permeable surface sheet and an absorber are provided (for example, refer the following patent documents 1-3 etc.).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-7-328060 [Patent Document 2]
JP-A-8-117277 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-272152
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the above-described absorbent article, the body fluid is quickly absorbed by the hydrophilic fiber sheet, so that a dry touch feeling to the skin can be obtained, but thereafter, the diffusion speed of the crepe paper surrounding the absorbent body is slow. Therefore, the following problems occurred.
[0006]
(1) When the amount of menstrual blood is small, menstrual blood passes through the top sheet and reaches the crepe paper, but the amount that moves to the absorbent body is small, and most menstrual blood is transferred to the absorber body. Meanwhile, it remains on the crepe paper. As a result, when the posture at the time of use is sideways, menstrual blood flows on the crepe paper, and after menstrual blood reaches the end of the napkin, side leakage occurs.
[0007]
(2) When the amount of menstrual blood is large, there is little transfer from the crepe paper to the absorbent body, so that most of the incoming menstrual blood does not move to the absorbent body and accumulates between the top sheet or the crepe paper. And if the amount of menstrual blood that enters exceeds the amount of body fluid retained between the top sheet or crepe paper, menstrual blood cannot flow under the top sheet, but liquid flows over the top sheet, causing side leakage. It will be.
[0008]
Therefore, the main problem of the present invention is to adjust the diffusion speed physical property value of the crepe paper so that the body fluid discharged on the top sheet can be quickly absorbed by the absorbent body and reliably prevent the body fluid from leaking. It is in.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, as the present invention according to claim 1, an absorbent body comprising an absorbent body and crepe paper surrounding the absorbent body is interposed between the liquid-permeable top sheet and the back sheet. In the absorbent article in which a hydrophilic fiber sheet is disposed between the liquid-permeable surface sheet and the absorbent body,
The diffusion rate of the hydrophilic fiber sheet is the highest in the group including the crepe paper and the absorbent body , and the crepe paper diffusion rate is adjusted to 17% or more by adjusting the crepe rate of the crepe paper. There is provided an absorbent article characterized in that the diffusion rate is larger than the diffusion rate of the absorbent body, and the gradient of the diffusion rate is inclined from the hydrophilic fiber sheet to the absorbent body.
[0010]
The inventors of the present invention examined materials for a surface sheet, a hydrophilic fiber sheet, and an absorbent body, and conducted an experiment on body fluid leakage with respect to a conventional absorbent article (napkin) having a hydrophilic fiber sheet. However, it has been found that no matter how much the diffusion rate of these materials is increased, the time taken for absorption by the absorber body does not change much. As a result of intensive studies on the cause, it was found that the cause is that the diffusion speed of the crepe paper is slow. That is, as shown in FIG. 4, a conventional general absorbent article has a hydrophilic fiber sheet: diffusion rate of 1.07 cm ³ / sec, crepe paper: 0.25 cm ³ / sec, pulp + polymer: 0.38 cm ³ The diffusion rate is low in the intermediate crepe paper such as / sec. As can be seen from the diffusion rate gradient diagram on the right side of the figure, the diffusion rate gradient line in the permeation direction has a square shape, and it has been found that this crepe paper layer greatly inhibits the absorption of body fluids.
[0011]
Therefore, in the present invention described in claim 1, as shown in FIG. 3, the diffusion rate of the hydrophilic fiber sheet is the highest in the group including the crepe paper and the absorbent body, and the crepe paper. with crepe rate by adjusting the 17% or more larger than the diffusion rate of the absorbent body the rate of diffusion of the crepe paper, the inclined diffusion velocity gradient on the right side of the figure is toward the absorber body from the hydrophilic fiber sheet A gradient of the shape. As a result, the body fluid discharged to the top sheet is not greatly inhibited by the intermediate crepe paper, and the body fluid is quickly absorbed by the absorbent body, thereby preventing the body fluid from leaking. .
[0012]
Next, in the present invention according to claim 2, the diffusion rate of the crepe paper is 0.5 cm ³ / sec or more, and the ratio of the diffusion rate of the crepe paper to the diffusion rate of the hydrophilic fiber sheet is 0.5 or more. An absorbent article according to claim 1 is provided.
[0013]
In the present invention described in claim 2, since the diffusion speed of the crepe paper is set to 0.5 cm ³ / second or more, the body fluid discharged to the top sheet is not greatly hindered by the intermediate crepe paper. The body fluid quickly moves from the paper to the absorbent body, and the leakage of the body fluid can be prevented. In addition, since it is not very desirable that the diffusion rate gradient from the hydrophilic fiber sheet to the crepe paper is extremely reduced, the crepe paper has a diffusion rate of 0.5 or more of the hydrophilic fiber sheet. It is better to set the diffusion rate.
[0014]
As the present invention according to claim 3, there is provided the absorbent article according to any one of

claims

1 and 2, wherein the hydrophilic fiber sheet is made of ultrafine fibers of 3.0d or less.
[0015]
As the present invention according to claim 4, the liquid-permeable top sheet is a porous plastic film, and a surfactant is applied to the back side thereof with a basis weight of 1.20 g / m ² or more. An absorbent article as described above is provided.
[0016]
When the liquid-permeable surface sheet is a porous plastic film, although depending on the pore diameter, there is a case where it is difficult to shift from the aperture to the hydrophilic fiber sheet due to its hydrophobicity. Therefore, in the invention described in claim 4 above, a surfactant is applied to the back side of the porous plastic film with a basis weight of 1.20 g / m ² or more so that the body fluid can easily migrate from the aperture to the hydrophilic fiber sheet. did.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is a partially broken perspective view of a sanitary napkin 1 according to the present invention.
[0018]
The sanitary napkin 1 is mainly used for applications such as panty liners, sanitary napkins, cage sheets, and incontinence pads. For example, as shown in FIG. Between the liquid-permeable surface sheet 3, an absorbent body 4 composed of an absorbent body 5 composed of planar pulp and the like and a crepe paper 6 surrounding it is interposed, and the liquid-permeable surface sheet 3 A hydrophilic fiber sheet 7 is arranged between the absorbent body 4 and the absorbent body 4 in order to improve the feeling of wearing and to improve the concealability on the outer surface side. Around the absorber 4, the liquid-impervious back sheet 2 and the liquid-permeable top sheet 3 are bonded together by an adhesive means such as a hot melt adhesive.
[0019]
The liquid-impervious back sheet 2 is made of a sheet material having at least water-impervious properties such as polyethylene and polypropylene, but in addition to this, a non-woven sheet after securing a substantially liquid-impervious property through a waterproof film. (In this case, a liquid-impervious back sheet is composed of the waterproof film and the nonwoven fabric). In recent years, those having moisture permeability tend to be suitably used from the viewpoint of preventing stuffiness. The water- and moisture-permeable sheet material is a microporous material obtained by melting and kneading an inorganic filler in an olefin-based resin such as polyethylene or polypropylene to form a sheet, and then stretching in a uniaxial or biaxial direction. A sheet is preferably used.
[0020]
As the liquid-permeable surface sheet 3, a non-porous or perforated nonwoven fabric or a porous plastic sheet is preferably used. The surface sheet preferably used for the sanitary napkin 1 is a porous plastic sheet.
[0021]
Examples of the material for the nonwoven fabric include synthetic fibers such as olefins such as polyethylene and polypropylene, polyesters and polyamides, recycled fibers such as rayon and cupra, and natural fibers such as cotton. In addition, a composite fiber such as a core-sheath fiber, a side-by-side fiber, or a split fiber having a fiber having a high melting point as a core and a fiber having a low melting point as a sheath can be suitably used. As for the processing method, a nonwoven fabric obtained by an appropriate processing method such as a spunlace method, a spunbond method, a thermal bond method, a melt blown method, a needle punch method, an airlaid method or the like can be used. Among these processing methods, the spunlace method is excellent in terms of flexibility and drapeability, and the thermal bond method is excellent in terms of being bulky and soft.
[0022]
As the material for the porous plastic sheet, for example, an olefin resin such as polyethylene or polypropylene is preferably used, but a polyamide resin such as polyester or nylon, EVA, or the like can also be used. The diameter of the

apertures

3a, 3a ... of the porous plastic surface sheet 3 is 0.05 to 3.0 mm, preferably 0.1 to 2.0 mm, more preferably 0.5 to 1.5 mm. The number is 100 to 500 / cm ² , preferably about 200 to 400 / cm ² . In order to form the openings 3a, the synthetic resin sheet is softened near the softening temperature and is positioned on the upper surface of the support having a large number of openings, and is sucked from below the support, There are a method of pressurizing air pressure from the upper surface of the sheet, a method of drawing a large number of slits in the synthetic resin sheet material, and then stretching and opening the sheet material, and it can be formed by an appropriate method.
[0023]
Further, in the case of the porous plastic surface sheet 3, depending on the pore diameter, there is a case where it is difficult to shift from the aperture to the hydrophilic fiber sheet 7 due to its hydrophobicity. Therefore, it is desirable to apply a surfactant with a basis weight of 1.20 g / m ² or more to the back side of the porous plastic sheet 3 so that the body fluid can easily migrate from the apertures 3 a to the hydrophilic fiber sheet 7.
[0024]
On the other hand, the absorbent body 5 constituting the absorbent body 4 interposed between the liquid-impervious backsheet 2 and the liquid-permeable topsheet 3 is, for example, a mixture of a superabsorbent resin in pulp, or A pulp mixed with a chemical fiber and a superabsorbent resin is used. Examples of the pulp include chemical fibers obtained from wood, cellulose fibers such as molten pulp, and artificial cellulose fibers such as rayon and acetate. Softwood pulp having a longer fiber length than hardwood pulp functions and It is preferably used in terms of price.
[0025]
Examples of the superabsorbent resin include cross-linked polyacrylate, self-crosslinked polyacrylate, saponified acrylate-vinyl acetate copolymer cross-linked, isobutylene / maleic anhydride copolymer cross-linked, Examples include cross-linked polysulfonates, and partially cross-linked water-swellable polymers such as polyethylene oxide and polyacrylamide. Among these, those based on acrylic acid or acrylate that are excellent in water absorption and water absorption speed are preferred. In the production process of the highly water-absorbent resin having the water absorption performance, the water absorption force and the water absorption speed can be adjusted by adjusting the crosslinking density and the crosslinking density gradient. The content of the superabsorbent resin is preferably 10 to 60%. When the content of the superabsorbent resin is less than 10%, sufficient absorbability cannot be provided, and when it exceeds 60%, the entanglement between the pulp fibers disappears, the sheet strength decreases, and tears, cracks, etc. Is likely to occur. The planar shape of the absorbent body 5 may be an oval shape as shown in the figure, or may be a fit cut shape (a gourd shape) to soften the contact with the crotch portion.
[0026]
The diffusion speed of the absorbent body 5 is not particularly limited, but a general range of 0.2 to 1.0 cm ³ / sec is used. When the diffusion rate is less than 0.2 cm ³ / sec, the absorbent body hardly absorbs body fluid, which is not preferable. In addition, when the diffusion rate exceeds 1.0 cm ³ / sec, in most cases, the diffusion rate increases due to the gap in the absorber body, but there are problems such as stickiness due to too many gaps. Is not preferable. The diffusion rate is measured by the following procedure. In addition, the diffusion rate is calculated | required also about the hydrophilic fiber sheet 7 and the crepe paper 6 by the same test.
[0027]
(1) Ten sheets of crepe paper (area: 50 mm × 50 mm) is used as a measurement sample.
(2) A measurement sample is dropped from 10 mm above a petri dish containing horse blood, and the time from when the crepe paper begins to absorb horse blood to the end is measured as the diffusion time.
(3) Obtain the diffusion rate by the following formula (1).
[0028]
[Expression 1]

[0029]
On the other hand, the crepe paper 6 constituting the absorbent body 4 is larger than the diffusion speed of the absorbent body 5 according to the present invention. The diffusion speed of the crepe paper 6 is a physical property value determined by factors such as weight per unit, crepe rate when creping (crease processing), doctor angle when creping.
[0030]
As shown in FIG. 6, the creping is achieved by peeling the paper from the drying dryer 10 with a doctor blade 12 in the paper making process, and winding it on the reel 11 with a crepe attached. It greatly affects the degree of. The crepe rate is the ratio (%) of the speed difference between the dryer section and the reel section with respect to the feed speed of the dryer, and is expressed by the following equation (2). The crepe rate is preferably 17% or more. The doctor angle is a contact angle of the doctor blade 12 with respect to the drying dryer 10 and affects the fineness of the crepe.
[0031]
[Expression 2]

[0032]
Although there are still unclear points about the quantitative influence of each of these factors on the diffusion rate, it is possible to obtain a crepe paper having a desired diffusion rate by adjusting these factors.
[0033]
At present, among the factors related to the diffusion rate, it has been revealed by experiments by the present inventors that the correlation with the crepe rate is particularly high. FIG. 5 is a correlation diagram in which the vertical axis represents the diffusion rate (cm ³ / sec) and the horizontal axis represents the crepe rate (%). The correlation coefficient is R ² = 0.886. There is a high correlation between the two. Increasing the crepe rate increases the diffusion rate. Increasing the crepe rate increases the volume of the crepe, which increases the surface area per unit area of the crepe paper. The amount of absorption increases. By increasing the amount of absorption, it becomes possible to absorb menstrual blood that has previously been diffused without being absorbed, so the time required for diffusion is reduced. And it is guessed that the diffusion speed increases as the time for diffusion decreases.
[0034]
By making the diffusion speed of the crepe paper 6 larger than the diffusion speed of the absorbent body 5, the diffusion speed gradient is changed from the hydrophilic fiber sheet 7 to the absorbent body 5 as shown in FIG. Therefore, the body fluid discharged to the top sheet 3 is not greatly inhibited by the intermediate crepe paper 6, and the body fluid is quickly absorbed by the absorbent body 5, thereby preventing the body fluid from leaking. It becomes like this.
[0035]
The diffusion rate of the crepe paper 6, 0.5 cm ^{3 /} sec or more as a guide, preferably as long as 0.60 cm ^{3 /} sec or more, it is not possible to increase inhibit the passage of fluid in the crepe layer 6, crepe paper It is possible to quickly transfer body fluid from the body to the absorber body.
[0036]
The diffusion rate gradient from the hydrophilic fiber sheet 7 to the absorbent body 5 is preferably an inclined gradient as described above, but the diffusion rate from the hydrophilic fiber sheet 7 to the crepe paper 6 is as described above. Since it is not very desirable that the gradient is extremely reduced, it is preferable to set the diffusion rate of the crepe paper 6 so that the diffusion rate of the crepe paper 6 becomes a ratio of 0.5 or more of the hydrophilic fiber sheet 7.
[0037]
On the other hand, the hydrophilic fiber sheet 7 disposed between the liquid-permeable surface sheet 3 and the absorbent body 4 is used for transferring body fluid discharged onto the liquid-permeable surface sheet 3. As the hydrophilic fiber sheet 7, a recycled fiber such as rayon or cupra, or a material having hydrophilicity by using natural fibers such as cotton, or an olefin, polyester or polyamide such as polyethylene or polypropylene is used. A synthetic fiber such as a system is surface-treated with a hydrophilizing agent so as to have hydrophilicity by using a fiber imparted with hydrophilicity.
[0038]
The diffusion rate of the hydrophilic fiber sheet 7 is desirably the highest in the group including the crepe paper 6 and the absorbent body 5. Since the bodily fluid that has passed through the top sheet 3 becomes the first passing layer in the process of reaching the absorbent body 5, it is desirable that the hydrophilic fiber sheet 7 perform as much diffusion as possible. Specifically, 0.7 cm ³ / sec or more, preferably 1.0 cm ³ / or, more preferably it is desirable to 2.0 cm ³ / or diffusion rate.
[0039]
Moreover, as one of the causes of the return of the body fluid, the body fluid is retained in the minute space between the fibers of the hydrophilic fiber sheet 7, and this body fluid moves to the surface sheet 3 side when receiving pressure. Therefore, in order to reduce the inter-fiber space of the hydrophilic fiber sheet 7, it is possible to prevent the return of body fluid by forming a fiber layer made of ultrafine fibers of 3.0d or less, preferably 2.5d. desirable.
[0040]
【Example】
A plurality of samples were prepared in the case where the diffusion rate of the crepe paper 6 was variously changed, and the artificial blood amount until the side leakage occurred and the repeated absorption speed were evaluated for these samples. The results are shown in Table 1 below. In addition, evaluation was made into three-step evaluation of (circle), (triangle | delta), and x.
[0041]
[Table 1]

[0042]
From Table 1 above, in the case of Examples 1 to 4 in which the diffusion rate of the crepe paper is larger than the diffusion rate of the absorbent body, the artificial blood volume up to the occurrence of side leakage can be increased to 40 cc, and the leakage prevention effect is high. I understand that. In addition, regarding the repeated absorption speed (seconds), according to the present example, the body fluid is rapidly absorbed up to the absorbent body, and therefore, the repeated absorption performance is also excellent.
[0043]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, the body fluid discharged onto the topsheet can be quickly absorbed by the absorbent body, particularly by quickly transferring the body fluid from the crepe paper to the absorbent body. , Body fluid leakage can be effectively prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially broken perspective view of a sanitary napkin 1 according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view (taken along line II-II in FIG. 1).
FIG. 3 is a view showing a layer configuration and an example of a diffusion rate gradient of an absorbent article according to the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a layer configuration and a diffusion rate gradient example of a conventional absorbent article.
FIG. 5 is a graph showing the relationship between the crepe rate and the diffusion rate.
FIG. 6 is a diagram showing a creping process.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Sanitary napkin, 2 ... Liquid impervious back sheet, 3 ... Liquid permeable top sheet, 4 ... Absorber, 5 ... Absorber main body, 6 ... Crepe paper, 7 ... Hydrophilic fiber sheet

Claims

Between the liquid-permeable surface sheet and the back sheet, an absorber composed of an absorber body and crepe paper surrounding the absorber body is interposed, and between the liquid-permeable surface sheet and the absorber. In the absorbent article in which the hydrophilic fiber sheet is arranged,
The diffusion rate of the hydrophilic fiber sheet is the highest in the group including the crepe paper and the absorbent body , and the crepe paper diffusion rate is adjusted to 17% or more by adjusting the crepe rate of the crepe paper. An absorbent article characterized by having a diffusion rate gradient that is larger than the diffusion rate of the absorbent body and an inclined gradient from the hydrophilic fiber sheet to the absorbent body.

The absorbent article according to claim 1, wherein a diffusion rate of the crepe paper is 0.5 cm ³ / second or more, and a ratio of a diffusion rate of the crepe paper to a diffusion rate of the hydrophilic fiber sheet is 0.5 or more.

The absorbent article according to claim 1, wherein the fiber sheet is made of ultrafine fibers of 3.0 d or less.

The absorbent article according to any one of claims 1 to 3, wherein a surfactant is applied to the back side of the liquid-permeable surface sheet with a basis weight of 1.20 g / m ² or more.