JP3936096B2 - シートの奥行が調節可能な昇降椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は身体障害者や傷病者によって使用される椅子、一般的には、但し排他的にではないが、車椅子に関する。本発明は、折りたたみ式の車椅子にも非折りたたみ式の車椅子にも同等に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】
車椅子が身体障害者や傷病者に移動能力を与えてきたことは疑いないことである。にもかかわらず、このような車椅子には、その使用者が着座位置つまり腰掛け位置にしかつくことができず、また上記腰掛け位置が一般的には比較的長時間維持されるということから、種々の不都合がある。
【0003】
そのような位置は、日常生活への再適応を提供するには適しておらず、しかも、人との触れ合いを促進させるものでもない。さらに、腰掛け位置が比較的長い間維持されると、それは肉体の衰え、例えば、下肢における角距の損失、血液循環不良、消化および腸機能の低下、骨の脆弱化、等々を引き起こす。
【0004】
上述の不都合を解消するために、シートバックと、シートと、足載せ台とを備えたヒンジ式構造を支持するシャシを有する椅子に対して種々の提案がなされてきた。このような構造は、シートに対してヒンジによって連結された関係でもって、シャシの対称鉛直面に対して垂直に延びる前部水平軸に取り付けられる。このヒンジ式構造は、完全なる電動化あるいは動力補助のための電動化でもって制御することができて、シートを低位置から高位置,あるいはその逆に移動させることができる。このような椅子はしばしば「垂直移動式椅子(verticalizing chairs)」と言われる。
【0005】
ヒンジ式構造の昇降を制御する、あるいはそれが制御されるのを可能とする動力源が電気に基づこうと、あるいは可撓性アクチュエータ、特にガスアクチュエータに基づこうと、あるいは純粋に手動であろうと、上述のタイプの椅子は、従来の椅子を使用することに起因する欠点を大幅に解決することを確かに可能とした。
【0006】
そのような椅子が数年にわたってそのような成功をおさめてきたことは疑いのないことである。参考として、そのような垂直移動式椅子のためのデザインに関するフランス特許FR2529456に言及することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
それらの椅子は満足感を与えるが、そのような椅子には、特に、最高安全の位置で病弱者や身体障害者を上げ下ろしするためのヒンジ式構造の性質に関して、快適さに関する難点があるように思われる。
【0008】
従来の腰掛け位置から上昇位置つまり垂直移動位置に移ることができる構造がヒンジを使用しているという性質を考慮する必要がある。その垂直移動位置では、その構造を構成している種々のセグメントは擬鉛直方向に略一直線上に並んでいる。
【0009】
とられる種々の位置における解剖学上の要件を満たすために、上記ヒンジ式構造は、シート部材、バック部材、および足載せ部材とから構成されており、それらは、一般にシートタイプのものである相対位置をとることができるとともに、垂直移動位置では互いに一直線上に並ぶことができなければならない。
【0010】
したがって、必然的に、シートと足載せ台との間およびシートとバックとの間に位置する略平行な相対ヒンジ平面が形成される。
【0011】
これらの種々のヒンジ付きセグメントは、従来の腰掛け位置にあるときには、身体障害者や傷病者(以下,使用者ともいう)の身体を支える上で快適性、安楽についての問題は大してないが、垂直移動位置へ移るとき、これらのセグメントは、一般的に、使用者の身体に対してスライドして変位する。この相対的な移動は最大の快適さを維持するためにはよくないし、殊に、腰掛位置にあるときの椅子に適切に戻して、使用者が再び、バックに対して、シートに対して、そして足載せ台に対して、楽に自分の体重をかけられるようにする必要がある。
【0012】
よく考えてみると、この問題(それは、たとえ二次的なものであっても、対処する必要があるように思える。)は、垂直移動目的で椅子に取り付けられたこのヒンジ式構造が、シートの奥行を使用者の形態の関数として調整する機会を提供していないということに起因している。
【0013】
したがって、シートの奥行が正しい理想の場合を除けば、この奥行は一般的には、それが腰掛け位置にせよ垂直移動位置にせよ、使用者に最高の快適さ(安楽)を提供するには深すぎるか、あるいは十分に深くないかであると考えられる。
【0014】
そこで、本発明の目的は、各使用者の形態に個々に合わせるのが容易にでき、それによって快適さを改善するのに貢献できるように、シートの奥行を随意に調節するのに適した、既知の昇降椅子の改良を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、シートと、足載せ台と、バックとを備えたヒンジ式構造を支持するシャシを備え、上記ヒンジ式構造は2つの側方の対称なヒンジ式システムによって構成されており、上記各ヒンジ式システムは、
上記シャシの前方部分にヒンジで連結されると共にスペーサ部材によって後部で互いに連結される上バーおよび下バーからなり、上記シートの支持に寄与する第1の変形可能な四辺形と、
上記足載せ台の支持に寄与し、上記シャシを上記第1の変形可能な四辺形の前部に連結する第2の変形可能な四辺形と、
上記スペーサ部材によって一部が形成されている三角形を介して、上記第1の四辺形の、上記第2の四辺形から離れた所にある一端にヒンジで連結されているバックフレームと、
上記第1の四辺形と上記シャシとの間に設けられて、上記側方のヒンジ式システムが上記シャシに対して、低位置から上記構造の上昇位置まで、そしてその逆へ、相対的に揺動するのを制御する役目をする駆動アセンブリとを備えたタイプの身体障害者および傷病者のための昇降椅子を提供する。
【0016】
この椅子は、上記スペーサ部材が、固定部材によって上記上、下バーに取り付けられており、上記固定部材の上記上、下バー上の位置が上記シャシの前部に対して調整可能であることを特徴としている。
【0017】
その他のいろいろな特徴は、添付の図面を参照して行なわれる以下の説明から明らかになる。それらの図面は非制限的な例として本発明の実施形態を示したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1,2,3は、車椅子タイプの昇降椅子1を示す概略図である。このような椅子は、縦部材5と横部材6によって連結された、前部直立材3と後部直立材4で構成されたシャシ2を備えている。これら種々の構成要素は、駆動輪10と舵取り可能な回転輪11の付いた耐力フレームを規定する。
【0019】
図示されたように、シャシ2は、固定設計(rigid design)の椅子に対応しているが、当然、実質的に類似した構成が、折り畳み椅子でも得られる。このような条件の下では、固定式の横部材6は、従来のデザインの折り畳み要素による置き換えが必要である。
【0020】
上述のシャシ2には、ヒンジ式構造12の形で作られた昇降装置が取り付けられている。ヒンジ式構造12は、シャシ2で支えられており、2つの側方のヒンジ式システムによって構成されている。2つの側方のヒンジ式システムは、矢状面(sagittal plane)Pについて対称となっており、詳細は図2,3でわかる。各ヒンジ式システム13はシャシ2の側部に、例えば、直立材3,4や各側の縦部材5付近に設置されるように設計されている。
【0021】
各ヒンジ式システム13は、上バー18と下バー19からなる第1の変形可能な四辺形17を含んでいる。図示した実施形態では、これらのバー18,19は同じ垂直面に配置されていない。バー18と19は、その後端部を通し、スペーサ部材20によって互いに連結されており、シャシ2に、その前方部分近傍で、上バー18は、第1ヒンジポイント21を通して、下バー19は第2ヒンジポイント22を通して据え付けられている。この実施形態では、ヒンジポイント21は、直立材3の上部に配され、ヒンジポイント22は、直立材3と縦部材5を繋ぐ側板3aに配置されている。
【0022】
図示した例では、スペーサ要素20は、四辺形17が変形可能な平行四辺形を作るのに有利な形をとるために、ヒンジポイント21と22間の距離に対応するように作られている。
【0023】
また、各ヒンジ式システム13は、上記第1の変形可能な四辺形を直立材27に繋ぐ第2の変形可能な四辺形26を有している。直立材27は、足載せ台33をそれのみで、あるいはまた、同様の直立材と組み合わさって、支えるように設計されている。
【0024】
最後に各ヒンジ式システム13は、四辺形17の後部と繋がり直立材35を支える三角形34を持つ。直立材35には随意にハンドル9が付けられる。2つのヒンジ式アセンブリ12に対応する直立材35は、横部材36によって結合されてバックフレームを構成し、同様に、少なくとも上バー18が、適切な手段で結合されて、シートフレームを作る。
【0025】
三角形34は、各側方システム13に対し、第1の変形可能な四辺形17に繋げられるように、直立材35の一部、三角支柱36、そしてスペーサ要素20から作られる。
【0026】
図1に示される状況では、前面p1と後面p2間のシートの深さつまり奥行pは、各ヒンジ式アセンブリ13内で、三角形34と四辺形17間に確立する結合によって決められる。
【0027】
実例として、各ヒンジ式アセンブリ13はまた、例えば、側板3aと上バー18の間に挿入された弾性部材38を有している。同様に各ヒンジ式システム13は、駆動部材41を有する。駆動部材41は、ポイント43を通して四辺形17に、より詳細には、上バー18にヒンジで連結されているループやループ様の物42によって構成されており、ヒンジピン46を介してシャシ2の後部に取り付けられているレバー45にヒンジ44によって結合されている。
【0028】
本発明の目的は、奥行pを使用者の形態学の関数として調整可能にすることにある。
【0029】
この目的を達成するため、本発明によれば、より詳細に図4〜6に示すように、各スペーサ部品20は固定ピン51を介して直立材35を、固定ピン52を介して三角支柱36を支持している三角板50を備えている。三角支柱36は、それ自体ピン53を介して直立材35に連結され、好ましくは、固定ピン52が、次のような構成のフィンガの形で形成される。つまり、フィンガは、板50の周辺部分にあって、内部アバットメント55を提供すべく角張った形をしている開放ノッチつまりスロット54と協働するように設計されている。
【0030】
上記手段により、直立材35は板50に固定されるが、フィンガ52を、アバットメント55を超えてノッチつまりスロット54から抜き取ることによって、板50から外して、図4(a)に示す相対的な角度位置を解除することが出来る。これによって、バックフレームをシートフレーム上に折りたたむ目的のために、直立材35の角度を、例えば、矢印f1の方向に変えることが出来る。
【0031】
板50は、夫々平面Pに関して“外側の”面である面50aと、“内側の”面である面50b上に、軸線が平面Pと垂直をなす軸ピン58,59に取り付けられている固定部材58,59を有する。各固定部材56,57は、夫々軸ピンの軸に垂直をなす軸を有し、ぴったりと、かつ、スライド可能に、上バー18または下バー19を受けるのに適した貫通孔60,61を有している。各固定部材56,57は夫々、クランプ手段62,63を備えており、これらは、事情次第で、その長さに沿ったどんな位置においても、それに対応する固定部材をバー18または19にロックすることを可能とする。クランプ手段62,63は、上記機能を果たすにあたり、様々な種類のものが可能である。よってそれらは、ロックスクリュー、スクリュー制御の下で固定部材をクランプジョーとして作用させ得るように固定部材につくられたスロット、また、圧力スクリューなどによって、上記バーの軸に垂直に動かせる内張り(internal lining)でもよい。上記機能を提供するための技術手段は当業者が知っているところのものであると考えられねばならない。
【0032】
図2、また、図6に示すように、2つのヒンジ式システム13の対応する板50は、適切な手段によって互いに固定されて、両方の変形可能な四辺形17上で同時に位置が調整可能なユニットアセンブリを形成する。ここで使われる固定手段は、対応する固定部材57上に向かい合うように置かれた2つのスタッブ部65にかみ合わされた横部材64で構成されると都合がよい。
【0033】
上記技術手段を使えば、手段62、63をゆるめて、板50を開放し、そうして、相対的なスライディングを固定部材とバーの間に起こして、直立材35を平面p1の方へ近づけたり、平面p2から離したりすることにより、深さpが調節可能となる。図4(a),(b)にバックフレームが矢印f2方向、平面p1に向かってどのように移動可能かを一例をして示す。
【0034】
一旦深さpが得られると、バックフレームを、椅子の使用者の形態学的特徴に対応して必要とされる位置にロックするために、部材62,63をしっかりと締めるだけで十分である。
【0035】
上記構成により、制御部材41を使うことによって、即ち、矢印f3の方向(図1)にそれらに作用することによって、ヒンジ式構造12が高い位置に置かれるとき、シートのフレームは弾性部材38の作用に助けられて、軸21,22上を旋回するようになる。この旋回がおこっている間、2つの変形可能な四辺形17がその幾何学的特徴の1機能として、図1に示すように、2つの板50を、それらが最初に着座位置で占めていた方向に維持しながら持ち上げるように作用する。
【0036】
このようにして、バックフレームは、三角支柱36によって与えられた特定の方向を維持しながら、相応して上げられる。三角支柱36の長さは、直立材35と鉛直面間にできる角度αを調節するために随意に調整可能としてもよい。
【0037】
上述の動きの間、軸ピン58,59は各板50内を自由に旋回する。
【0038】
逆の動きは部材41にヒンジ式構造12を垂直位置から着座位置に戻す動きがとられるときにおこる。
【0039】
着座位置は、各四辺形17の上バー18の端部と共働するように各直立材4の上端によって支持されているアバットメント70の助力を得て、たとえば、確定的に決定される。
【0040】
着座位置は、直立材4と各変形可能な四辺形17の下バー19間に設けられるアバットメント71によって確定的に決定可能である。
【0041】
上記を基礎として、軸ピン58と59を各板50に対して回転させることにより、P1等の水平面に対して軸ピン58,59によって規定される線によって形成される角度β(図4(a))を変更することが可能となる。
【0042】
このようにして面P1に対するシートフレームの位置を、本当に少しだが、使用者の快適さには寄与する量だけ調整することが可能である。また、さらなる調整は、三角支柱36の長さを変化させることによって、その分だけ角度αを変更させると予想される。
【0043】
図6は、各固定部材56または57に、それを軸ピンの軸58または59にロックするための手段72を供給することが有利であり得ることを示す。そのような手段72は、例えば、弾性的にロックするタイプの、例えば、ばね押しの玉(spring-loaded ball)を持つピン73で構成することができ、そのピンは固定部材本体内を通り抜け、板50内にある貫通孔つまり通し穴74または75に嵌まり込む。
【0044】
このようにして、ロック部材62,63をゆるめてシートの奥行pを調整する前に、角度を持って固定部材56,57を板50にロックすることが可能となる。
【0045】
よって、平面p1に対する各板50の位置のどのような変化も、角度βに変化を生ずることはなく、よって、各ヒンジ式システム13の変形可能な四辺形17は、最初に与えられた幾何学的な特徴を保持出来る。
【0046】
各通し穴74は、円弧上に伸びるラックの形に形成された、互いに連絡する複数の穴によって置きかえることも可能である。各穴は、角度βに対する特定の値に対応している。
【0047】
図示されてはいないが、板50を、軸ピン58と59を受ける軸受けの軸線間の距離を調整する自由を提供するように作ることも出来る。そのような技術的手段は平面P1に対するシートフレームの位置を調整するのに必要な条件を満たすことが出来る。
【0048】
本発明は、本発明の範囲を超えることなく多くの修正変更が適用出来ることから、上記し、図示された例に限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 車椅子タイプの昇降椅子の概略側面図である。
【図2】 図1の線II-IIの背面図である。
【図3】 図2の線III-IIIの平面図である。
【図4】 本発明の手段をより鮮明に表した概略立面図である。
【図5】 本発明の手段の或る構造の詳細を拡大して示した立面断片図である。
【図6】 図5の一点鎖線IV-IVの断面図である。
【図7】 本発明の昇降椅子の別の特徴を示す立面図である。
【符号の説明】
1…車椅子タイプの昇降椅子、2…シャシ、12…ヒンジ式構造、13…側方のヒンジ式システム、17…第一の変形可能な四辺形、18…上バー、19…下バー、20…スペーサ部材、26…第2の変形可能な四辺形、34…三角形、36…三角支柱、41…駆動アセンブリ、50…板、54…開放ノッチ、56,57…固定部材、60,61…貫通孔、62,63…クランプ手段、64…横部材、71…アバットメント。
Claims (10)
- シートと、足載せ台と、バックとを備えたヒンジ式構造(12)を支持するシャシ(2)を備え、上記ヒンジ式構造は2つの側方の対称なヒンジ式システム(13)によって構成されており、上記各ヒンジ式システムは、上記シャシの前方部分にヒンジで連結されると共にスペーサ部材(20)によって後部で互いに連結される上バー(18)および下バー(19)からなり、上記シートの支持に寄与する第1の変形可能な四辺形(17)と、
上記足載せ台(33)の支持に寄与し、上記シャシを上記第1の変形可能な四辺形の前部に連結する第2の変形可能な四辺形(26)と、
上記スペーサ部材によって一部が形成されている三角形(34)を介して、上記第1の四辺形の、上記第2の四辺形から離れた所にある一端にヒンジで連結されているバックフレームと、
上記第1の四辺形と上記シャシとの間に設けられて、上記側方のヒンジ式システムが上記シャシに対して、低位置から上記構造の上昇位置まで、そしてその逆へ、相対的に揺動するのを制御する役目をする駆動アセンブリ(41)とを備えたタイプの身体障害者および傷病者のための昇降椅子において、
上記スペーサ部材(20)は、固定部材(56と57)によって上記上、下バー(18、19)に取り付けられており、上記固定部材の上記上、下バー上の位置は上記シャシの前部に対して調整可能であることを特徴とする昇降椅子。 - 上記2つのヒンジ式システム(13)のスペーサ部材(20)は少なくとも1つの横部材(64)によって互いに固定されて1つのユニットアセンブリを形成しており、このユニットアセンブリは、上記シートを支持する両方の第1の変形可能な四辺形(17)上の位置が調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の昇降椅子。
- 各スペーサ部材(20)は、上記固定部材(56、57)を支持しバックフレームの三角形を構成するのに寄与している板(50)によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の昇降椅子。
- 各板(50)は、2つのリンク軸(51と52)を介して、上記バックフレームを構成する直立材(35)および同直立材に接続された三角支柱を支持していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の昇降椅子。
- 上記三角支柱は、折曲部を有する開放ノッチ(54)に嵌り込むフィンガによって上記板に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の昇降椅子。
- 上記各板は2つの固定部材(56、57)を有し、各固定部材は、
上記第1の四辺形の対応するバー(18、19)が挿通される貫通孔(60、61)と、
軸が上記貫通孔の軸に直交している、上記板に取り付けられるための軸ピン(58、59)と、
上記固定部材が上記バーに対して軸方向にロックされるのを可能にするクランプ手段(62、63)とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の昇降椅子。 - 各固定部材は、その軸ピンの軸を角度的にロックするための取り外し可能な手段(72)と連携することを特徴とする請求項6に記載の昇降椅子。
- 上記各板は、椅子の対称矢状面(P)に対して外側の面(50a)に、上記第1の四辺形(17)の上記上バー(18)と協働する固定部材(56)を有するとともに、内側の面(50b)に、上記下バー(19)と協働する固定部材(57)を有し、上記固定部材は第2のアセンブリの対応する固定部材に横部材(64)によって固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の昇降椅子。
- 上記各スペーサ部材あるいは板は、上記第1および第2の変形可能な四辺形それぞれの上バーと下バーとの間の相対的間隔を調節するための間隔調節手段を有していることを特徴とする請求項1〜4、6、8のいずれか1つに記載の昇降椅子。
- 上記間隔調節手段はアバットメント(71)を備え、上記アバットメントシートフレームの上記低位置に嵌り込み、シートフレームの位置が調節できるように上記変形可能な四辺形(17)の下バー(19)と協働することを特徴とする請求項9に記載の昇降椅子。
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