JP3935065B2 - ターボ積符号符号化装置、ターボ積符号符号化方法、ターボ積符号符号化プログラムおよびターボ積符号復号装置、ターボ積符号復号方法、ターボ積符号復号プログラム - Google Patents
ターボ積符号符号化装置、ターボ積符号符号化方法、ターボ積符号符号化プログラムおよびターボ積符号復号装置、ターボ積符号復号方法、ターボ積符号復号プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データを記録、伝送する際の当該データの符号化復号技術に係り、特に、誤り訂正符号の一種であるターボ積符号を用いるターボ積符号符号化装置、ターボ積符号符号化方法、ターボ積符号符号化プログラムおよびターボ積符号復号装置、ターボ積符号復号方法、ターボ積符号復号プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、符号化復号技術である変調方式と誤り訂正符号との組み合わせには、変調方式の64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、32QAM、16QAM、8PSK(Phase Shift Keying)およびBPSK(Binary PSK)に、適当な誤り訂正符号を組み合わせたものがある。
【0003】
ここで、これらの変調方式および適当な誤り訂正符号を組み合わせた場合の受信Eb/Noと通信路容量との関係を図6に示す。Eb/No(Energy per bit to Noise power density ratio)は、1ビット当たりの信号電力密度と雑音電力密度との比であり、通信路容量は、誤りなく伝送できる1Hz当たりのビットレートである。
【0004】
この図6に示した各曲線(通信路容量曲線)について説明すると、図6中上方の通信路容量曲線(a)は、理想的な誤り訂正符号と変調方式とを組み合わせた場合の通信路容量(シャノン限界)を表したものであり、この通信路容量曲線(a)の直下の通信路容量曲線(b)は、変調方式を64QAM変調方式に限定し、この変調方式に適当な誤り訂正符号を組み合わせた場合を表したものである。また、この通信路容量曲線(b)の直下の通信路容量曲線(c)は、変調方式を32QAM変調方式に限定し、この変調方式に適当な誤り訂正符号を組み合わせた場合を表したものである。
【0005】
また、この通信路容量曲線(c)の直下の通信路容量曲線(d)は、変調方式を16QAM変調方式に限定し、この変調方式に適当な誤り訂正符号を組み合わせた場合を表したものである。さらに、この通信路容量曲線(d)の直下の通信路容量曲線(e)は、変調方式を8PSK変調方式に限定し、この変調方式に適当な誤り訂正符号を組み合わせた場合を表したものである。さらにまた、この通信路容量曲線(e)の直下の通信路容量曲線(f)は、変調方式をQPSK変調方式に限定し、この変調方式に適当な誤り訂正符号を組み合わせた場合を表したものである。そして、この通信路容量曲線(f)の直下の通信路容量曲線(g)は、変調方式をBPSK変調方式に限定し、この変調方式に適当な誤り訂正符号を組み合わせた場合を表したものである。
【0006】
例えば、この図6の通信路容量曲線(c)に示した特性を有する32QAM(同時に5ビットのデータを伝送可能)を使用して、1Hz当たり、4bps(bit per second)の伝送を行おうとした場合に、図6より以下のことを読み取ることができる。
【0007】
(1)Eb/Noが6.6dB必要であること。
(2)このEb/No値(この場合、6.6dB)がシャノン限界Eb/No値(5.8)dBに近似した値であること。
(3)この32QAMよりレベル数の多い64QAM(同時に6ビットのデータを伝送可能)を使用しても、Eb/No値が殆ど改善できないこと。
(4)この32QAMよりレベル数の少ない16QAM(同時に4ビットのデータを伝送可能)を使用した場合、非常に大きなEb/No値(この場合、11dB)が必要になること。
【0008】
また、一般的に、レベル数の多い変調方式を使用した場合、変調した信号を増幅器によって増幅する際の電力効率が低下することから、例えば、1Hz当たり4bpsの伝送を行う場合には、例示した32QAMと符号化率4/5の誤り訂正符号とを組み合わせるとよいことが知られている。このように、1Hz当たり伝送ビット数nより1ビット多く伝送できる変調方式と、符号化率n/(n+1)の誤り訂正符号とを組み合わせることがよいことは、非特許文献1に述べられている。
【0009】
このような背景から、例えば、BSデジタル放送では、8PSK(同時に3ビットのデータを伝送可能)変調方式と、符号化率2/3の誤り訂正符号とを組み合わせた方式が採用されている。また、このような変調方式と組み合わされる誤り訂正符号には、符号化率n/n+1を求めやすい畳み込み符号が用いられるのが一般的である。
【0010】
ところで、畳み込み符号が変調符号の非ブロック符号の1種であるのに対し、変調符号のブロック符号を用いる場合には、一般的に、このような単純な分数で表される符号化率にはならない。例えば、米国AHA社のターボ積符号LSIのアプリーケーションノート”Turbo Product Code Encoding and Decoding with Quadrature Amplitude Modulation(QAM)”では、32QAMの場合、符号化率4/5=0.8に近い値を得るために、拡張ハミング符号(57,64)を用いて、正方メモリ上のデータに対し、縦方向および横方向に符号化することで、符号化率57/64×57/64(=0.792)を実現した例が紹介されている。
【0011】
このような符号化率、つまり、単純な整数比で表される符号化率、または、単純な整数比に近似した数値で表される符号化率を実現することは、変調方式と誤り訂正符号とが変更されることのないシステムでは、容易に算出することができ、技術的な困難性がないため、あまり問題にならないと想定されるが、複数の変調方式を自由に切替可能なシステムの場合、変調方式毎のデータのビットレートが単純な整数比とならないことから、変調方式毎に、データを誤り訂正符号に符号化する符号器を備えなければならず、ハードウェアの大規模化を招くことになる。
【0012】
このため、従来、ブロック符号を用いるターボ積符号を使用し、符号化率が単純な整数比{n/(n+1)(n:正整数)}になる方法として、「短縮化」を用いる方法が提案されている。例えば、拡張ハミング符号(128,120)を8ビット短縮化した符号(128−8,120−8)=(120,112)と、72ビット短縮化した符号(128−72,120−72)=(56,48)とを組み合わせた場合、符号化率は112/120×48/56=4/5=0.8となり、32QAMに最適な符号化率になる。
【0013】
【非特許文献1】
Gottfried Ungerboeck ”Channel Coding Multileve/Phase Signals”,IEEE Trans.,Info.,Vol.IT−28,No.1,Jan 1982.
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のターボ積符号における「短縮化」では、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)を得るために、減算するビット数によってEb/No値が増大する等の性能劣化が符号化器、復号器に生じるという問題がある。
【0015】
そこで、本発明の目的は前記した従来の技術が有する課題を解消し、符号化器、復号器においてEb/No値が増大することなく、性能劣化を抑制して、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)を得ることができるターボ積符号符号化装置、ターボ積符号符号化方法、ターボ積符号符号化プログラムおよびターボ積符号復号装置、ターボ積符号復号方法、ターボ積符号復号プログラムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、以下に示す構成とした。
請求項1に記載のターボ積符号符号化装置は、符号化した際の単位符号語の長さである第一符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第一データ長を備える第一要素符号と、符号化した際の単位符号語の長さである第二符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第二データ長を備える第二要素符号とによって表される2次元ターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとするターボ積符号符号化装置であって、前記入力データを記憶するデータ記憶手段と、復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記第一要素符号を短縮化する第一符号短縮化ビット数および前記第二要素符号を短縮化する第二符号短縮化ビット数を記憶する短縮化ビット数記憶手段と、この短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前記データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成手段と、この空白データ生成手段で前記データ記憶手段に挿入された空白データと、前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化手段と、この第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化手段と、を備え、前記第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果および前記第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴とする。
【0017】
かかる構成によれば、まず、データ記憶手段に入力データが記憶される。続いて、空白データ生成手段で、短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、入力データを短縮化するための空白データが生成され、データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入される。そして、第一要素符号符号化手段で、第一要素符号を短縮化する第一符号短縮化ビット数および第二要素符号を短縮化する第二符号短縮化ビット数に基づいて、空白データと、入力データとが符号化される。そして、第二要素符号符号化手段で、第一要素符号符号化手段によって符号化された符号化結果と空白データとが符号化される。つまり、第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に相当する分だけ割愛されて符号化されることになる。
【0018】
請求項2記載のターボ積符号符号化装置は、請求項1記載のターボ積符号符号化装置において、前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、
前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)=n/(n+1)の関係を有し、且つ、
【0019】
【数5】
【0020】
で計算される前記q値が最小となる条件を満たすことを特徴とする。
【0021】
かかる構成によれば、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一データ長、第一符号訂正可能ビット数、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二データ長、第二符号訂正可能ビット数、第二符号短縮化ビット数)とが決定されてq値が数式1を満たすように算出され、これらの条件に基づいて、入力データが符号化される。
【0022】
また、請求項3に記載のターボ積符号符号化装置は、符号化した際の単位符号語の長さである第一符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第一データ長を備える第一要素符号と、符号化した際の単位符号語の長さである第二符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第二データ長を備える第二要素符号と、符号化した際の単位符号語の長さである第三符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第三データ長を備える第三要素符号とによって表される3次元ターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとするターボ積符号符号化装置であって、前記入力データを記憶するデータ記憶手段と、復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記第一要素符号を短縮化する第一符号短縮化ビット数、前記第二要素符号を短縮化する第二符号短縮化ビット数および前記第三要素符号を短縮化する第三符号短縮化ビット数を記憶する短縮化ビット数記憶手段と、この短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数および第三符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前記データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成手段と、この空白データ生成手段で前記データ記憶手段に挿入された空白データと前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化手段と、この第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化手段と、この第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第三データ長および前記第三符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第三要素符号符号化手段と、を備え、前記第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果、前記第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果および前記第三要素符号符号化手段で符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴とする。
【0023】
かかる構成によれば、まず、データ記憶手段に入力データが記憶される。続いて、空白データ生成手段で、短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数および第三符号短縮化ビット数に基づいて、入力データを短縮化するための空白データが生成され、データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入される。第一要素符号符号化手段で、第一要素符号を短縮化する第一符号短縮化ビット数、第二要素符号を短縮化する第二符号短縮化ビット数および第三要素符号を短縮化する第三符号短縮化ビット数に基づいて、空白データと、入力データとが符号化される。そして、第二要素符号符号化手段で、第一要素符号符号化手段によって符号化された符号化結果と空白データとが符号化される。そして、第三要素符号符号化手段で、第二要素符号符号化手段によって符号化された符号化結果と空白データとが符号化される。つまり、第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数および第三符号短縮化ビット数に相当する分だけ割愛されて符号化されることになる。
【0024】
請求項4記載のターボ積符号符号化装置は、請求項3記載のターボ積符号符号化装置において、前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、前記第三要素符号の第三符号符号長をk3とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第三符号訂正可能ビット数をcとし、前記第三データ長をm3とし、前記第三符号短縮化ビット数をs3とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)×(m3−s3)/(k3−s3)=n/(n+1)の関係を有し、且つ、
【0025】
【数6】
【0026】
で計算される前記q値が最小となる条件を満たすことを特徴とする。
【0027】
かかる構成によれば、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一データ長、第一符号訂正可能ビット数、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二データ長、第二符号訂正可能ビット数、第二符号短縮化ビット数)と、第三要素符号の各要素(第三符号符号長、第三データ長、第三符号訂正可能ビット数、第三符号短縮化ビット数)が決定されてq値が数式2を満たすように算出され、これらの条件に基づいて、入力データが符号化される。
【0028】
請求項5に記載のターボ積符号符号化方法は、符号化した際の単位符号語の長さである符号符号長および当該単位符号に含まれるデータの長さであるデータ長を備える要素符号同士によって表されるターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとするターボ積符号符号化方法であって、前記入力データをデータ記憶装置に記憶するデータ記憶ステップと、復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記要素符号それぞれを短縮化する短縮化ビット数を短縮化ビット数記憶手段に記憶する短縮化ビット数記憶ステップと、短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前記データ記憶装置のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成ステップと、この空白データ生成ステップにて前記データ記憶装置に挿入された空白データと、前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化ステップと、この第一要素符号符号化ステップにて符号化された符号化結果と空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化ステップと、を含み、前記第一要素符号符号化ステップにて符号化された符号化結果および前記第二要素符号符号化ステップにて符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴とする。
【0029】
この方法によれば、まず、データ記憶ステップにおいて、入力データがデータ記憶装置に記憶される。続いて、短縮化ビット数記憶ステップにおいて、復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、要素符号それぞれを短縮化する短縮化ビット数が短縮化ビット数記憶手段に記憶される。そして、空白データ生成ステップにおいて、短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、入力データを短縮化するための空白データが生成され、データ記憶装置のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入される。そして、第一要素符号符号化ステップにおいて、空白データ生成ステップにて挿入された空白データと、入力データとが、第一データ長および第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化される。また、第二要素符号符号化ステップにおいて、第一要素符号符号化ステップにて符号化された符号化結果と空白データとが、第二データ長および第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化される。つまり、短縮化ビット数に相当する分だけ割愛されて符号化されることになる。
【0030】
請求項6に記載のターボ積符号符号化プログラムは、符号化した際の単位符号語の長さである符号符号長および当該単位符号に含まれるデータの長さであるデータ長を備える要素符号同士によって表されるターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとする装置を、前記入力データをデータ記憶手段に記憶させるためのデータ書込手段、復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記要素符号それぞれを短縮化する短縮化ビット数を短縮化ビット数記憶手段に記憶する短縮化ビット数書込手段、この短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前記データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成手段、この空白データ生成手段で前記データ記憶手段に挿入された空白データと前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化手段、この第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化手段、として機能させ、前記第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果および前記第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴する。
【0031】
かかる構成によれば、まず、データ書込手段で、入力データがデータ記憶手段に記憶される。続いて、短縮化ビット数書込手段で、復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記要素符号それぞれを短縮化する短縮化ビット数が短縮化ビット数記憶手段に記憶される。そして、空白データ生成手段で、短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、入力データを短縮化するための空白データが生成され、データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入される。そして、第一要素符号符号化手段で、空白データ生成手段で挿入された空白データと、入力データとが、第一データ長および第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化される。さらに、第二要素符号符号化手段で、第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と空白データとが、第二データ長および第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化される。つまり、短縮化ビット数に相当する分だけ割愛されて符号化されることになる。
【0032】
請求項7記載のターボ積符号復号装置は、請求項1または請求項2に記載のターボ積符号符号化装置で2次元ターボ積符号に符号化された符号化データを復号するターボ積符号復号装置であって、前記符号化データを記憶する符号化データ記憶手段と、前記第一符号短縮化ビット数、前記第二符号短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第一要素符号復号手段と、この第一要素符号復号手段で復号された復号結果を符号化データ記憶手段から読み出して、前記第二要素符号に基づいて当該復号結果を復号し、この再復号した再復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第二要素符号復号手段と、前記第一要素符号復号手段および前記第二要素符号復号手段によって復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記データに復元するデータ復元手段と、を備えることを特徴とする。
【0033】
かかる構成によれば、まず、符号化データ記憶手段で符号化データが記憶される。そして、第一要素符号復号手段で、第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数および符号化率に対応するように、符号化データが復号される。この復号された結果が復号結果として、符号化データ記憶手段に出力される。そしてまた、第二要素符号復号手段で、復号結果が読み出されて、第二要素符号に基づいて復号され、再復号結果として符号化データ記憶手段に出力される。その後、データ復元手段で、第一要素符号復号手段および第二要素符号復号手段よって復号が繰り返された繰り返し結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて、符号化データがデータに復元される。なお、復号結果は、“0”が送信されたと推定される確率P0と、“1”が送信されたと推定される確率P1との比の対数数値(尤度の比の対数値)で、この対数数値と予め定められた閾値(通常“0”)とを比較することによって、繰り返し結果が「0」または「1」に判定される。
【0034】
請求項8記載のターボ積符号復号装置は、請求項7記載のターボ積符号復号装置において、前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)=n/(n+1)の関係を有し、且つ、
【0035】
【数7】
【0036】
で計算される前記q値が最小となる条件を満たすことを特徴とする。
【0037】
かかる構成によれば、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一データ長、第一符号訂正可能ビット数、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二データ長、第二符号訂正可能ビット数、第二符号短縮化ビット数)とが決定されてq値が数式1を満たすように算出され、これらの条件に基づいて、符号化データが復号される。
【0038】
請求項9記載のターボ積符号復号装置は、請求項3または請求項4に記載のターボ積符号符号化装置で3次元ターボ積符号に符号化された符号化データを復号するターボ積符号復号装置であって、前記符号化データを記憶する符号化データ記憶手段と、前記短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第一要素符号復号手段と、この第一要素符号復号手段で復号された復号結果を符号化データ記憶手段から読み出して、前記第二要素符号に基づいて当該復号結果を復号し、この再復号した再復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第二要素符号復号手段と、この第二要素符号復号手段で復号された復号結果を符号化データ記憶手段から読み出して、前記第三要素符号に基づいて当該再復号結果を復号し、この再々復号した再々復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第三要素符号復号手段と、前記第一要素符号復号手段、前記第二要素符号復号手段および前記第三要素符号復号手段によって復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記データに復元するデータ復元手段と、を備えることを特徴とする。
【0039】
かかる構成によれば、まず、符号化データ記憶手段で符号化データが記憶される。そして、第一要素符号復号手段で、第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数および符号化率に対応するように、符号化データが復号される。この復号された結果が復号結果として、符号化データ記憶手段に出力される。そしてまた、第二要素符号復号手段で、復号結果が読み出されて、第二要素符号に基づいて復号され、再復号結果として符号化データ記憶手段に出力される。さらに、第三要素符号復号手段で、再復号結果が読み出されて、第三要素符号に基づいて復号され、再々復号結果として符号化データ記憶手段に出力される。その後、データ復元手段で、第一要素符号復号手段、第二要素符号復号手段および第三要素符号復号手段よって復号が繰り返された繰り返し結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて、符号化データがデータに復元される。なお、復号結果は、“0”が送信されたと推定される確率P0と、“1”が送信されたと推定される確率P1との比の対数数値(尤度の比の対数値)で、この対数数値と予め定められた閾値(通常“0”)とを比較することによって、繰り返し結果が「0」または「1」に判定される。
【0040】
請求項10記載のターボ積符号復号装置は、請求項9記載のターボ積符号復号装置において、前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、前記第三要素符号の第三符号符号長をk3とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第三符号訂正可能ビット数をcとし、前記第三データ長をm3とし、前記第三符号短縮化ビット数をs3とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)×(m3−s3)/(k3−s3)=n/(n+1)の関係を有し、且つ、
【0041】
【数8】
【0042】
で計算される前記q値が最小となる条件を満たすことを特徴とする。
【0043】
かかる構成によれば、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一符号訂正可能ビット数、第一データ長、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二符号訂正可能ビット数、第二データ長、第二符号短縮化ビット数)と、第三要素符号の各要素(第三符号符号長、第三符号訂正可能ビット数、第三データ長、第三符号短縮化ビット数)が決定されてq値が数式2を満たすように算出され、これらの条件に基づいて、符号化データが復号される。
【0044】
請求項11記載のターボ積符号復号方法は、請求項5に記載のターボ積符号符号化方法によって符号化された符号化データを復号するターボ積符号復号方法であって、前記符号化データを符号化データ記憶装置に記憶する符号化データ記憶ステップと、前記短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶装置に出力する要素符号復号ステップと、この要素符号復号ステップにおける復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記入力データに復元するデータ復元ステップと、を含むことを特徴とする。
【0045】
この方法によれば、まず、符号化データ記憶ステップにおいて、符号化データが符号化データ記憶装置に記憶される。続いて、要素符号復号ステップにおいて、短縮化ビット数および符号化率に対応するように、符号化データが復号され、復号結果として、符号化データ記憶装置に出力される。その後、データ復元ステップにおいて、要素符号復号ステップにより復号が繰り返され、繰り返された繰り返し結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて、符号化データがデータに復元される。つまり、短縮化ビット数だけ割愛されて、符号化データが復号されることになる。
【0046】
請求項12記載のターボ積符号復号プログラムは、請求項6に記載のターボ積符号符号化プログラムによって符号化された符号化データを復号する装置を、以下に示す手段として機能させることを特徴とする。当該装置を機能させる手段は、前記符号化データを符号化データ記憶手段に記憶させるための符号化データ書込手段、前記短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する要素符号復号手段、この要素符号復号手段における復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記データに復元するデータ復元手段、である。
【0047】
かかる構成によれば、符号化データ書込手段で、符号化データが符号化データ記憶手段に記憶される。続いて、要素符号復号手段で、短縮化ビット数および符号化率に対応するように、符号化データが復号され、復号結果として、符号化データ記憶手段に出力される。その後、データ復元手段で、要素符号復号手段における復号が繰り返され、繰り返された繰り返し結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて、符号化データがデータに復元される。つまり、短縮化ビット数だけ割愛されて、符号化データが復号されることになる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(ターボ積符号について)
この実施の形態では、ターボ積符号を以下の4つの符号から選択して使用する場合について説明する。4つの符号は、(1)拡張ハミング符号(128,120)、(2)拡張ハミング符号(64,57)、(3)拡張ハミング符号(32,26)、(4)拡張ハミング符号(16,11)である。いずれの符号も最低1ビット訂正可能なものである。
【0049】
これらのハミング符号(ハミング符号(n1,n2)とする)は、符号化した際の単位符号語の長さがn1(符号長)であり、この単位符号語のデータ部分の長さがn2(データ長)になるものである。なお、n1−n2はパリティ長(誤りを検出する冗長情報の長さ)を示すものである。
【0050】
2次元ターボ積符号を構成する場合、これら(1)〜(4)の符号から2符号(第一要素符号、第二要素符号)を選択し、これらの符号を短縮化して、所望の符号化率になる組み合わせをすべて抽出する。さらに、抽出されたすべての符号について、次式
【0051】
【数9】
【0052】
数式1によりqを計算する。このqの値(q値)は、符号化対象となるデータ(符号化対象データ)を符号化後、復号する際に、各符号に対する復号器が誤り訂正することができないビット誤りのパターンの発生確率を示すものである。この数式1において、「a」は2次元ターボ積符号を構成する第一要素符号が訂正可能なビット数、第一符号訂正可能ビット数(この実施の形態では“1”)であり、「b」は2次元ターボ積符号を構成する第二要素符号が訂正可能なビット数、第二符号訂正可能ビット数(この実施の形態では“1”)である。
【0053】
また、数式1において、「k1」は2次元ターボ積符号を構成する第一要素符号の符号長、第一要素符号符号長であり、「k2」は2次元ターボ積符号を構成する第二要素符号の符号長、第二要素符号符号長であり、「s1」は2次元ターボ積符号を構成する第一要素符号の短縮化ビット数、第一符号短縮化ビット数であり、「s2」は2次元ターボ積符号を構成する第二要素符号の短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数である。
【0054】
この数式1の第一項は、符号化対象となるデータ(符号化対象データ)を記憶するアドレス空間の横方向(x軸方向)に当該符号化対象データを符号化して、復号する際に誤り訂正を行って訂正できない確率を示している。また、この数式1の第二項は、アドレス空間の縦方向(y軸方向)に符号化対象データを符号化して、復号する際に誤り訂正を行って訂正できない確率を示している。
【0055】
さらに、「p」は0<p<1の固定値であればよく、例えば、0.001等である。この数式1で得られたqの値(q値)が最小となる符号の組み合わせをターボ積符号の要素符号それぞれに使用すればよいことになる。
【0056】
同様に、3次元ターボ積符号を構成する場合、これら(1)〜(4)の符号から3符号を選択し、これらの符号を短縮化して、所望の符号化率になる組み合わせをすべて抽出する。さらに、抽出されたすべての符号について、次式
【0057】
【数10】
【0058】
数式2によりqを計算する。このqの値(q値)は、符号化対象となるデータ(符号化対象データ)を符号化後、復号する際に、各符号に対する復号器が誤り訂正することができないビット誤りのパターンの発生確率を示すものである。この数式1において、「a」は3次元ターボ積符号を構成する第一要素符号が訂正可能なビット数、第一符号訂正可能ビット数(この実施の形態では“1”)であり、「b」は3次元ターボ積符号を構成する第二要素符号が訂正可能なビット数、第二符号訂正可能ビット数(この実施の形態では“1”)であり、「c」は3次元ターボ積符号を構成する第三要素符号が訂正可能なビット数、第三符号訂正可能ビット数(この実施の形態では“1”)である。
【0059】
また、数式2において、「k1」は3次元ターボ積符号を構成する第一要素符号の符号長、第一要素符号符号長であり、「k2」は3次元ターボ積符号を構成する第二要素符号の符号長、第二要素符号符号長であり、「k3」は3次元ターボ積符号を構成する第三要素符号の符号長、第三要素符号符号長であり、「s1」は3次元ターボ積符号を構成する第一要素符号の短縮化ビット数、第一符号短縮化ビット数であり、「s2」は3次元ターボ積符号を構成する第二要素符号の短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数であり、「s3」は3次元ターボ積符号を構成する第三要素符号の短縮化ビット数、第三符号短縮化ビット数である。
【0060】
この数式2の第一項は、符号化対象となるデータ(符号化対象データ)を記憶するアドレス空間の横方向(x軸方向)に当該符号化対象データを符号化して、復号する際に誤り訂正を行って訂正できない確率を示している。また、この数式2の第二項は、アドレス空間の縦方向(y軸方向)に符号化対象データを符号化して、復号する際に誤り訂正を行って訂正できない確率を示している。さらに、この数式2の第三項は、アドレス空間の奥行き方向(z軸方向)に符号化対象データを符号化して、復号する際に誤り訂正を行って訂正できない確率を示している。
【0061】
さらに、「p」は0<p<1の固定値であればよく、例えば、0.001等である。この数式2で得られたqの値(q値)が最小となる符号の組み合わせをターボ積符号の要素符号それぞれに使用すればよいことになる。
【0062】
こうして得られた符号の組み合わせを図3に示す。図3は、符号化率1/2、2/3、3/4、4/5、5/6、6/7、7/8と、2次元のターボ積符号および3次元のターボ積符号との組み合わせを示したものである。この図3に示すように、例えば、符号化率4/5の2次元ターボ積符号を構成する場合には、第一要素符号および第二要素符号を、(64,57)符号および(128,120)符号とし、第一符号短縮化ビット数を1ビットおよび第二符号短縮化ビット数を48ビットとして短縮化を行って、使用すればよいことになる。
【0063】
また、同様に、符号化率4/5の3次元ターボ積符号を構成する場合には、第一要素符号、第二要素符号および第三要素符号を、すべて(128,120)符号とし、第一符号短縮化ビット数を24ビット、第二符号短縮化ビット数を20ビットおよび第三符号短縮化ビット数を3ビットとして短縮化を行って、使用すればよいことになる。
【0064】
この実施の形態における以下の説明では、主に、2次元ターボ積符号について説明することとする。
(ターボ積符号符号化装置の構成)
図1にターボ積符号符号化装置のブロック図を示す。この図1に示すように、ターボ積符号符号化装置1は、入力した入力データを2次元ターボ積符号に符号化するもので、データ記憶部3と、短縮化ビット数記憶部5と、(64,57)符号器7と、(128,120)符号器9とを備えている。このターボ積符号符号化装置1は、所望の符号化率を4/5として、入力データを2次元ターボ積符号に符号化するものであるので、(64,57)符号と(128,120)符号とを使用している(図3参照)。なお、このターボ積符号符号化装置1には、空白データ生成手段(図示せず)が備えられている。この空白データ生成手段は、短縮化ビット数記憶部5に記憶されている短縮化ビット数に基づいて、空白データを生成するものである。
【0065】
データ記憶部3は、ターボ積符号符号化装置1に入力された入力データを記憶する際に、空白データ生成手段(図示せず)で生成された空白データと共に、特定の領域(図1中ハッチング箇所)に当該入力データを記憶するものである。
当該入力データを記憶するものである。また、このデータ記憶部3は、(64,57)符号器7から出力された、(64,57)符号(第一要素符号に相当)に符号化した際の冗長情報である横方向(64,57)パリティを記憶すると共に、(128,120)符号器9から出力された、(128,120)符号(第二要素符号に相当)に符号化した際の冗長情報である縦方向(128,120)パリティを記憶するものである。なお、このデータ記憶部3が特許請求の範囲の請求項に記載したデータ記憶手段に相当するものである。また、このデータ記憶部3は、一般的なターボ積符号符号化装置(図示せず)のインターリーバの役割を果たすものである。
【0066】
このデータ記憶部3は、128ビット×64ビットの2次元アドレス空間(メモリアドレス空間)を持ったメモリ等によって構成されており、このメモリ空間のうち、図1中上部48行(48ビット:第二符号短縮化ビット数)および左部1列(1ビット:第一符号短縮化ビット数)には短縮化のための“0”が挿入されている。この短縮化のための“0”のビット数は、短縮化ビット数記憶部5に記憶されている符号化率および短縮化ビット数に基づいて空白データ生成手段(図示せず)で生成されて、データ記憶部3に入力されるものである。この“0”が空白データに相当するものである。なお、空白データは“0”に限定されるものではなく、符号化する際に考慮しなくてよい予め設定した任意の数値であればよい。
【0067】
また、このデータ記憶部3のハッチングをかけた部分(第一要素符号のデータ長と第二要素符号のデータ長との積に相当する領域)には、予め伝送すべきデータが書き込まれている。また、このデータ記憶部3の「横方向(64,57)パリティ」(冗長情報)は、(64,57)符号器7によって符号化された結果、復号する際に誤りを検出するための誤りチェック用のパリティデータである。また、このデータ記憶部3の「縦方向(128,120)パリティ」(冗長情報)は、(128,120)符号器9によって符号化された結果、復号する際の誤りを検出するための誤りチェック用のパリティデータである。
【0068】
短縮化ビット数記憶部5は、要素符号の短縮化ビット数を記憶するもので、符号化率と2次元のターボ積符号および3次元のターボ積符号とを組み合わせた一覧表(テーブル:図3参照)を記憶するものである。この短縮化ビット数記憶部5が特許請求の範囲の請求項に記載した短縮化ビット数記憶手段に相当するものである。
【0069】
(64,57)符号器7は、データ記憶部3に記憶されている入力データを、(64,57)符号(第一要素符号に相当)、つまり、符号長64ビット(第一符号符号長に相当)、データ長57ビット(第一データ長に相当)に符号化して、符号化した(64,57)符号および横方向(64,57)パリティをデータ記憶部3に出力する(書き込む)ものである。
【0070】
この(64,57)符号器7は、データ長57ビットおよび短縮化ビット数“1”ビットに基づいて、すなわち、横方向のデータ長である57ビットから短縮化ビット数“1”ビットを短縮化したデータを符号化するものである。
【0071】
この(64,57)符号器7は、拡張ハミング符号器で構成されている。ハミング符号は、複数のビットからなるブロック符号内で1ビットの誤りを訂正するための符号である。この(64,57)符号器7が特許請求の範囲の請求項に記載した第一要素符号符号化手段に相当するものである。
【0072】
(128,120)符号器9は、(64,57)符号器7で符号化された(64,57)符号および横方向(64,57)パリティ(双方で符号化結果)を(128,120)符号(第二要素符号に相当)、つまり、符号長128ビット、データ長120ビットに符号化して、符号化した(128,120)符号および縦方向(128,120)パリティをデータ記憶部3に出力する(書き込む)ものである。
【0073】
この(128,120)符号器9は、データ長120ビットおよび短縮化ビット数“48”ビットに基づいて、すなわち、縦方向のデータ長である120ビットから短縮化ビット数“48”ビットを短縮化したデータを符号化するものである。
【0074】
この(128,120)符号器9は、拡張ハミング符号器で構成されており、この(128,120)符号器9が特許請求の範囲の請求項に記載した第二要素符号符号化手段に相当するものである。
【0075】
図1に示した状態で、図1中、横方向に(64,57)符号器3で符号化が行われ、次に、図1中、縦方向に(128,120)符号器5で符号化が行われる。そして、データ部分(ハッチング部分)、横方向パリティ部分および縦方向パリティ部分が記録媒体(図示せず)に記録される。或いは、データ部分(ハッチング部分)、横方向パリティ部分および縦方向パリティ部分が伝送路(図示せず)に出力される。
【0076】
ターボ積符号符号化装置1によれば、空白データ生成手段(図示せず)で、短縮化ビット数記憶部5に記憶されている第一符号短縮化ビット数“1”ビットおよび第二符号短縮化ビット数“48”ビットに基づいて、空白データが生成される。データ記憶部3に空白データおよび入力データが記憶される。つまり、第一符号短縮化ビット数“1”ビットおよび第二符号短縮化ビット数“48”ビットに相当する分だけデータ記憶部3には“0”が挿入されて入力データがデータ記憶部3に記憶される。そして、(64,57)符号器7で入力データが(64,57)符号および横方向(64,57)パリティに符号化される。そしてまた、(128,120)符号器9で、(64,57)符号器7によって符号化された符号化結果((64,57)符号および横方向(64,57)パリティ)が符号化される。
【0077】
このため、ターボ積符号における短縮化において、予め、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)と、短縮化ビット数との関係が短縮化ビット数記憶部5に記憶されているので、この短縮化ビット数を参照することで、ターボ積符号符号化装置1では、Eb/No値が増大することなく、当該装置1の性能劣化を抑制して、最適な符号化率を得ることができる。
【0078】
また、短縮化ビット数記憶部5に記憶されている最適な符号化率と短縮化ビット数との関係(図3参照)は、数式1によってq値を満たすように、(64,57)符号(第一要素符号)の各要素(第一符号符号長k1、第一符号訂正可能ビット数a(1ビット)、第一データ長m1、第一符号短縮化ビット数s1(1ビット))と、(128、120)符号(第二要素符号)の各要素(第二符号符号長k2、第二符号訂正可能ビット数b(1ビット)、第二データ長m2、第二符号短縮化ビット数s2(48ビット))とが決定されている。このため、これらの条件に基づいて、入力データを最適な符号化率で符号化することができる。
【0079】
なお、3次元ターボ積符号も同様に、図3に示した一覧表に基づいて、データ記憶部3のメモリアドレス空間に奥行き方向を持たせ、この奥行き方向に第三の符号器(図示せず:第三要素符号符号化手段)を備えて、3個の符号器を使用し、短縮化ビット数を参照すれば、Eb/No値が増大することなく、符号器の性能劣化を抑制して、最適な符号化率を得ることができる。また、入力データを最適な符号化率で符号化することができる。
【0080】
(ターボ積符号復号装置の構成)
続いて、図2にターボ積符号復号装置のブロック図を示す。この図2に示すように、ターボ積符号復号装置11は、入力した符号化データ(2次元ターボ積符号)を復号するもので、符号化データ記憶部13と、短縮化ビット数記憶部15と、(64,57)軟入力軟出力復号器17と、(128,120)軟入力軟出力復号器19と、データ復元部21とを備えている。なお、このターボ積符号復号装置11には、空白データ生成手段(図示せず)が備えられている。この空白データ生成手段は、短縮化ビット数記憶部15に記憶されている短縮化ビット数に基づいて、空白データを生成するものである。
【0081】
このターボ積符号復号装置11は、符号化率4/5の符号化データ(2次元ターボ積符号)を復号するものであるので、(64,57)符号を復号可能な(64,57)軟入力軟出力復号器17と、(128,120)符号を復号可能な(128,120)軟入力軟出力復号器19とを備えている(符号化率と符号との関係については図3に示した一覧表を参照)。
【0082】
符号化データ記憶部13は、ターボ積符号復号装置11に入力された符号化データ(2次元ターボ積符号)を記憶する際に、空白データ生成手段(図示せず)で生成された空白データと共に、特定の領域(図2中ハッチング箇所)に当該符号化データを記憶するものである。また、この符号化データ記憶部13は、(64,57)軟入力軟出力復号器17から出力された復号結果を記憶すると共に、(128,120)軟入力軟出力復号器19から出力された再復号結果を記憶するものである。
【0083】
この符号化データ記憶部13は、128ビット×64ビットの2次元アドレス空間(メモリアドレス空間)を持ったメモリ等によって構成されており、このメモリ空間のうち、図2中上部48行(48ビット:第二符号短縮化ビット数)および左部1列(1ビット:第一符号短縮化ビット数)には短縮化のための“0”が挿入されている。短縮化ビット数に相当する“0”を挿入して記憶するものである。この短縮化ビット数に相当する“0”は、短縮化ビット数記憶部15に記憶されている符号化率および短縮化ビット数に基づいて空白データ生成手段(図示せず)で生成されたものである。この“0”が空白データに相当するものである。なお、空白データは“0”に限定されるものではなく、符号化する際に考慮しなくてよい予め設定した任意の数値であればよい。
【0084】
また、この符号化データ記憶部13のハッチングをかけた部分(第一要素符号のデータ長と第二要素符号のデータ長との積に相当する領域)には、復号すべきデータ(パリティ部分を除いたデータ、つまり、ターボ積符号符号化装置1(図1参照)における入力データ)が書き込まれている。また、この符号化データ記憶部13の「横方向(64,57)パリティ」には、(64,57)軟入力軟出力復号器17によって復号する際の復号誤りを検出するための誤りチェック用のパリティデータが書き込まれている。また、この符号化データ記憶部13の「縦方向(128,120)パリティ」には、(128,120)軟入力軟出力復号器19によって復号する際の復号誤りを検出するための誤りチェック用のパリティデータが書き込まれている。
【0085】
この状態で、図2中、横方向に(64,57)軟入力軟出力復号器17で符号化データの復号が行われ、次に、図2中、縦方向に(128,120)軟入力軟出力復号器19で符号化データの復号が行われる。なお、この符号化データ記憶部13が特許請求の範囲の請求項に記載した符号化データ記憶手段に相当するものである。また、この符号化データ記憶部13は、一般的なターボ積符号復号装置(図示せず)のインターリーバの役割を果たすものである。
【0086】
短縮化ビット数記憶部15は、要素符号それぞれの短縮化ビット数を記憶するもので、符号化率と2次元のターボ積符号および3次元のターボ積符号とを組み合わせた一覧表(テーブル:図3参照)を記憶するものである。この短縮化ビット数記憶部19が特許請求の範囲の請求項に記載した短縮化ビット数記憶手段に相当するものである。
【0087】
(64,57)軟入力軟出力復号器17は、符号化データ記憶部13に記憶されている符号化データを(64,57)符号(第一要素符号)に基づいて、復号するものであり、この(64,57)軟入力軟出力復号器17で復号された復号結果は、符号化データ記憶部13に出力される。
【0088】
通常、軟入力軟出力復号器は、軟判定符号法(soft decision decoding)によって、復号判定の正確度を高めることができるもので、この軟判定符号法は、2値データの復号に対して、復号する過程で符号化データ1または0である確からしさがどの程度であるかを何らかの補助情報を得ることで、復号判定に利用するものである。また、補助情報は復調過程で得られたアナログ信号より何らかの方法で求められるもので、データ1,0の判定に寄与させるものである。この(64,57)軟入力軟出力復号器17が特許請求の範囲の請求項に記載した第一要素符号符号手段に相当するものである。
【0089】
(128,120)軟入力軟出力復号器19は、(64,57)軟入力軟出力復号器17で復号された復号結果を、(128,120)符号(第二要素符号)に基づいて再復号するものであり、この(128,120)軟入力軟出力復号器19で復号された再復号結果は、データ復元部21に出力される。この(128,120)軟入力軟出力復号器19は、(64,57)軟入力軟出力復号器17と同様に軟判定符号法によって復号判定を利用して、(128,120)符号(第二要素符号)を復号するものである。なお、この(128,120)軟入力軟出力復号器19が特許請求の範囲の請求項に記載した第二要素符号符号手段に相当するものである。
【0090】
(64,57)軟入力軟出力復号器17および(128,120)軟入力軟出力復号器19による復号は、予め設定した回数(任意に設定可能な回数、この実施の形態では8回)、ある値(正または負の数値)、例えば、尤度の比の対数値に近づくまで繰り返し実行され、符号化データ記憶部13には、繰り返し復号された繰り返し結果が記憶されることになる。
【0091】
データ復元部21は、符号化データ記憶部13に記憶されている繰り返し結果と、予め設定した閾値とを比較して、比較した比較結果に基づいて、符号化データをデータに復元するものである。
【0092】
このデータ復元部21は、(64,57)軟入力軟出力復号器17および(128,120)軟入力軟出力復号器19における復号動作を、予め設定した回数(例えば8回等、任意の回数)だけ繰り返し実行させ、符号化データ記憶部13のメモリアドレスに書き込まれた値(書込値)を読み出して、当該書込値と予め設定した閾値とを比較し、比較した大小により、1か0かを判定することで、符号化データを復元するものである。このデータ復元部21が特許請求の範囲の請求項に記載したデータ復元手段に相当するものである。
【0093】
このターボ積符号復号装置11によれば、空白データ生成手段(図示せず)で、短縮化ビット数記憶部15に記憶されている第一符号短縮化ビット数“1”ビットおよび第二符号短縮化ビット数“48”ビットに基づいて、空白データが生成される。符号化データ記憶部13に空白データおよび符号化データが記憶される。(64,57)軟入力軟出力復号器17で(64,57)符号に基づいて符号化データが復号され、(128,120)軟入力軟出力復号器19で(128,120)符号に基づいて、復号結果が再復号される。データ復元部21で、(64,57)軟入力軟出力復号器17および(128,120)軟入力軟出力復号器19による復号が繰り返された繰り返し結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて、符号化データがデータに復元される。
【0094】
このため、予め、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)と、短縮化ビット数(符号短縮化ビット数)との関係が短縮化ビット数記憶部15に記憶されているので、この短縮化ビット数(符号短縮化ビット数)を参照することで、ターボ積符号復号装置11では、Eb/No値が増大することなく、当該装置11の性能劣化を抑制して、最適な符号化率を得ることができる。
【0095】
また、短縮化ビット数記憶部15に記憶されている最適な符号化率と短縮化ビット数との関係は、数式1によってq値を満たすように、(64,57)符号(第一要素符号)の各要素(第一符号符号長k1、第一符号訂正可能ビット数a(1ビット)、第一データ長m1、第一符号短縮化ビット数s1(1ビット))と、(128、120)符号(第二要素符号)の各要素(第二符号符号長k2、第二符号訂正可能ビット数b(1ビット)、第二データ長m2、第二符号短縮化ビット数s2(48ビット))とが決定されている。このため、これらの条件に基づいて、符号化データ(2次元ターボ積符号)を最適な符号化率で復号することができる。
【0096】
なお、3次元ターボ積符号も同様に、図3に示した一覧表に基づいて、符号化データ記憶部13のメモリアドレス空間に奥行き方向を持たせ、この奥行き方向に第三の復号器(図示せず:第三要素符号復号手段)を備えて、3個の符号器を使用し、(64,57)軟入力軟出力復号器17(第一要素符号復号手段)、(128,120)軟入力軟出力復号器19(第二要素符号復号手段)、第三の復号器(図示せず:第三要素符号復号手段)の順に復号することで、符号化データ(3次元ターボ積符号)を復号することができ、Eb/No値が増大することなく、符号器の性能劣化を抑制して、最適な符号化率(復号率)を得ることができる。また、符号化データ(3次元ターボ積符号)を最適な符号化率で復号することができる。
【0097】
(ターボ積符号符号化装置の動作)
次に、図4に示すフローチャートを参照して、ターボ積符号符号化装置1の動作を説明する(適宜、図1参照)。
【0098】
まず、ターボ積符号符号化装置1に入力データが入力され、データ記憶部3に書き込まれる(S1)。すると、空白データ生成手段(図示せず)で、短縮化ビット数記憶部5に記憶されている短縮化ビット数が参照され、この短縮化ビット数に基づいて、「短縮化」のための“0”が生成され、データ記憶部3におけるメモリアドレス空間の図1中の上部48行、図1中左部1列に挿入される(S2)。
【0099】
そして、まず、横方向(図1参照)に、(64,57)符号器7でデータ記憶部3に書き込まれている入力データが符号化され(S3)、横方向(64,57)パリティがデータ記憶部3に書き込まれる。続いて、縦方向(図1参照)に、(128,120)符号器5でデータ記憶部7に書き込まれている符号化結果が符号化され(S4)、縦方向(128,120)パリティがデータ記憶部3に書き込まれる。
【0100】
その後、符号化データ(2次元ターボ積符号)として、データ部分、横方向(64,57)パリティ部分、縦方向(128,120)パリティ部分が記録媒体に記録、或いは伝送路等に伝達される(S5)。
【0101】
(ターボ積符号復号装置の動作)
次に、図5に示すフローチャートを参照して、ターボ積符号復号装置11の動作を説明する(適宜、図2参照)。
【0102】
まず、ターボ積符号復号装置11に符号化データが入力され、符号化データ記憶部13に書き込まれる(S11)。すると、空白データ生成手段(図示せず)で、短縮化ビット数記憶部15に記憶されている短縮化ビット数が参照され、この短縮化ビット数に基づいて、「短縮化」のための“0”が生成され、符号化データ記憶部13におけるメモリアドレス空間の図2中の上部48行、図2中左部1列に挿入される(S12)。
【0103】
そして、まず、横方向(図2参照)に、(64,57)軟入力軟出力復号器17で符号化データ記憶部13に書き込まれている符号化データが復号され(S13)、続いて、縦方向(図2参照)に、(128,120)軟入力軟出力復号器19で符号化データ記憶部13に書き込まれている復号結果が再復号される(S14)。
【0104】
その後、復号動作が所定回数に達したかどうかが判断され(S15)、所定回数に達するまで復号動作が繰り返され(S15、No)、所定回数に達したと判断された場合(S15、Yes)、データ復元部21で復号結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて符号化データ(2次元ターボ積符号)がデータとして、復元されて出力される(S16)。
【0105】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
ターボ積符号符号化装置1、ターボ積符号復号装置11の各構成の処理を一つずつの工程ととらえたターボ積符号符号化方法、ターボ積符号復号方法とみなすことや、各構成の処理を汎用的なコンピュータ言語で記述したターボ積符号符号化プログラム、ターボ積符号復号プログラムとみなすことは可能である。これらの場合、ターボ積符号符号化装置1、ターボ積符号復号装置11と同様の効果を得ることができる。
【0106】
【発明の効果】
請求項1、5、6記載の発明によれば、短縮化ビット数(第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数)に相当する空白データおよび入力データが記憶される。要素符号のデータ長(第一データ長、第二データ長)および短縮化ビット数(第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数)に基づいて、入力データが符号化される。このため、ターボ積符号における短縮化において、予め、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)と、短縮化ビット数との関係が記憶されているので、この短縮化ビット数を参照することで、Eb/No値が増大することなく、性能劣化を抑制して、最適な符号化率を得ることができる。この結果、例えば、データレートを変換するためのPLLを省略化することができる。
【0107】
請求項2記載の発明によれば、最適な符号化率と短縮化ビット数との関係は、数式1によってq値を満たすように、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一データ長、第一符号訂正可能ビット数、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二データ長、第二符号訂正可能ビット数、第二符号短縮化ビット数)とが決定されている。このため、これらの条件に基づいて、入力データを最適な符号化率で符号化することができる。
【0108】
請求項3記載の発明によれば、第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数および第三符号短縮化ビット数に相当する空白データおよび入力データが記憶される。第一データ長および第一符号短縮化ビット数に基づいて、入力データが符号化され、この符号化結果が、第二データ長および第二符号短縮化ビット数に基づいて、符号化され、この符号化結果が、第三データ長および第三符号短縮化ビット数に基づいて符号化される。このため、ターボ積符号における短縮化において、予め、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)と、短縮化ビット数との関係が記憶されているので、この短縮化ビット数を参照することで、Eb/No値が増大することなく、性能劣化を抑制して、最適な符号化率を得ることができる。この結果、入力データに応じて複数の変調方式を自由に切替可能なシステムの場合であっても、変調方式毎に、データを誤り訂正符号に符号化する符号器を備える必要がなく、ハードウェアの大規模化を抑制することができる。
【0109】
請求項4記載の発明によれば、最適な符号化率と短縮化ビット数との関係は、数式2によってq値を満たすように、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一データ長、第一符号訂正可能ビット数、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二データ長、第二符号訂正可能ビット数、第二符号短縮化ビット数)と、第三要素符号の各要素(第三符号符号長、第三データ長、第三符号訂正可能ビット数、第三符号短縮化ビット数)とが決定されている。このため、これらの条件に基づいて、入力データを最適な符号化率で符号化することができる。
【0110】
請求項7、11、12記載の発明によれば、短縮化ビット数に相当する空白データおよび符号化データが記憶される。そして、符号化データが読み出されて、復号され、この復号が繰り返し実行され、繰り返された繰り返し結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて、符号化データがデータに復元される。このため、予め、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)と、短縮化ビット数(符号短縮化ビット数)との関係が記憶されているので、この短縮化ビット数(符号短縮化ビット数)を参照することで、Eb/No値が増大することなく、当性能劣化を抑制して、最適な符号化率を得ることができる。
【0111】
請求項8記載の発明によれば、最適な符号化率と短縮化ビット数との関係は、数式1によってq値を満たすように、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一データ長、第一符号訂正可能ビット数、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二データ長、第二符号訂正可能ビット数、第二符号短縮化ビット数)とが決定されている。このため、これらの条件に基づいて、符号化データ(2次元ターボ積符号)を最適な符号化率で復号することができる。
【0112】
請求項9記載の発明によれば、短縮化ビット数に相当する空白データおよび符号化データが記憶される。そして、符号化データが読み出されて、第一要素符号、第二要素符号、第三要素符号それぞれに基づいて復号され書き込まれる。この復号が繰り返し実行され、繰り返された繰り返し結果と閾値とが比較され、比較結果に基づいて、符号化データがデータに復元される。このため、予め、最適な符号化率である符号化率n/(n+1)(n:正整数)と、短縮化ビット数(符号短縮化ビット数)との関係が記憶されているので、この短縮化ビット数(符号短縮化ビット数)を参照することで、Eb/No値が増大することなく、当性能劣化を抑制して、最適な符号化率を得ることができる。
【0113】
請求項10記載の発明によれば、最適な符号化率と短縮化ビット数との関係は、数式2によってq値を満たすように、第一要素符号の各要素(第一符号符号長、第一データ長、第一符号訂正可能ビット数、第一符号短縮化ビット数)と、第二要素符号の各要素(第二符号符号長、第二データ長、第二符号訂正可能ビット数、第二符号短縮化ビット数)と、第三要素符号の各要素(第三符号符号長、第三データ長、第三符号訂正可能ビット数、第三符号短縮化ビット数)とが決定されている。このため、これらの条件に基づいて、符号化データ(3次元ターボ積符号)を最適な符号化率で復号することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施の形態であるターボ積符号符号化装置のブロック図である。
【図2】本発明による一実施の形態であるターボ積符号復号装置のブロック図である。
【図3】符号化率と、2次元のターボ積符号および3次元のターボ積符号との組み合わせを示した図である。
【図4】図1に示したターボ積符号符号化装置の動作を説明したフローチャートである。
【図5】図2に示したターボ積符号復号装置の動作を説明したフローチャートである。
【図6】通信路容量曲線について説明した図である。
【符号の説明】
1 ターボ積符号符号化装置
3 データ記憶部(データ記憶手段)
5、15 短縮化ビット数記憶部(短縮化ビット数記憶手段)
7 (64,57)符号器(第一要素符号符号化手段)
9 (128,120)符号器(第二要素符号符号化手段)
11 ターボ積符号復号装置
13 符号化データ記憶部(符号化データ記憶手段)
17 (64、57)軟入力軟出力復号器(第一要素符号復号手段)
19 (128,120)軟入力軟出力復号器(第二要素符号復号手段)
21 データ復元部(データ復元手段)
Claims (12)
- 符号化した際の単位符号語の長さである第一符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第一データ長を備える第一要素符号と、符号化した際の単位符号語の長さである第二符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第二データ長を備える第二要素符号とによって表される2次元ターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとするターボ積符号符号化装置であって、
前記入力データを記憶するデータ記憶手段と、
復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記第一要素符号を短縮化する第一符号短縮化ビット数および前記第二要素符号を短縮化する第二符号短縮化ビット数を記憶する短縮化ビット数記憶手段と、
この短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前記データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成手段と、
この空白データ生成手段で前記データ記憶手段に挿入された空白データと、前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化手段と、
この第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化手段と、を備え、
前記第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果および前記第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴とするターボ積符号符号化装置。 - 前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、
前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、
(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)=n/(n+1)
の関係を有し、且つ、
- 符号化した際の単位符号語の長さである第一符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第一データ長を備える第一要素符号と、符号化した際の単位符号語の長さである第二符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第二データ長を備える第二要素符号と、符号化した際の単位符号語の長さである第三符号符号長および当該単位符号語に含まれるデータの長さである第三データ長を備える第三要素符号とによって表される3次元ターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとするターボ積符号符号化装置であって、
前記入力データを記憶するデータ記憶手段と、
復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記第一要素符号を短縮化する第一符号短縮化ビット数、前記第二要素符号を短縮化する第二符号短縮化ビット数および前記第三要素符号を短縮化する第三符号短縮化ビット数を記憶する短縮化ビット数記憶手段と、
この短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数、第二符号短縮化ビット数および第三符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前記データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成手段と、
この空白データ生成手段で前記データ記憶手段に挿入された空白データと、前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化手段と、
この第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化手段と、
この第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第三データ長および前記第三符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第三要素符号符号化手段と、を備え、
前記第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果、前記第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果および前記第三要素符号符号化手段で符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴とするターボ積符号符号化装置。 - 前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、
前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、
前記第三要素符号の第三符号符号長をk3とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第三符号訂正可能ビット数をcとし、前記第三データ長をm3とし、前記第三符号短縮化ビット数をs3とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、
(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)×(m3−s3)/(k3−s3)=n/(n+1)の関係を有し、且つ、
- 符号化した際の単位符号語の長さである符号符号長および当該単位符号に含まれるデータの長さであるデータ長を備える要素符号同士によって表されるターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとするターボ積符号符号化方法であって、
前記入力データをデータ記憶装置に記憶するデータ記憶ステップと、
復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記要素符号それぞれを短縮化する短縮化ビット数を短縮化ビット数記憶手段に記憶する短縮化ビット数記憶ステップと、
この短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前 記データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成ステップと、
この空白データ生成ステップにて前記データ記憶装置に挿入された空白データと、前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化ステップと、
この第一要素符号符号化ステップにて符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化ステップと、を含み、
前記第一要素符号符号化ステップにて符号化された符号化結果および前記第二要素符号符号化ステップにて符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴とするターボ積符号符号化方法。 - 符号化した際の単位符号語の長さである符号符号長および当該単位符号に含まれるデータの長さであるデータ長を備える要素符号同士によって表されるターボ積符号によって、入力された入力データを特定の符号化率に符号化した符号化データとする装置を、
前記入力データをデータ記憶手段に記憶させるためのデータ書込手段、
復号する際に訂正することができないパターン発生確率であるq値を最小とする、前記要素符号それぞれを短縮化する短縮化ビット数を短縮化ビット数記憶手段に記憶する短縮化ビット数書込手段、
この短縮化ビット数記憶手段に記憶されている第一符号短縮化ビット数および第二符号短縮化ビット数に基づいて、前記入力データを短縮化するための空白データを生成し、前記データ記憶手段のメモリアドレス空間の所定箇所に挿入する空白データ生成手段と、
この空白データ生成手段で前記データ記憶手段に挿入された空白データと、前記入力データとを、前記第一データ長および前記第一符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第一要素符号符号化手段、
この第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果と前記空白データとを、前記第二データ長および前記第二符号短縮化ビット数に基づいて符号化する第二要素符号符号化手段、として機能させ、
前記第一要素符号符号化手段で符号化された符号化結果および前記第二要素符号符号化手段で符号化された符号化結果から挿入された前記空白データを除くことで前記符号化データとすることを特徴するターボ積符号符号化プログラム。 - 請求項1または請求項2に記載のターボ積符号符号化装置で2次元ターボ積符号に符号化された符号化データを復号するターボ積符号復号装置であって、
前記符号化データを記憶する符号化データ記憶手段と、
前記第一符号短縮化ビット数、前記第二符号短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第一要素符号復号手段と、
この第一要素符号復号手段で復号された復号結果を符号化データ記憶手段から読み出して、前記第二要素符号に基づいて当該復号結果を復号し、この再復号した再復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第二要素符号復号手段と、
前記第一要素符号復号手段および前記第二要素符号復号手段によって復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記データに復元するデータ復元手段と、
を備えることを特徴とするターボ積符号復号装置。 - 前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、
前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、
(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)=n/(n+1)
の関係を有し、且つ、
- 請求項3または請求項4に記載のターボ積符号符号化装置で3次元ターボ積符号に符号化された符号化データを復号するターボ積符号復号装置であって、
前記符号化データを記憶する符号化データ記憶手段と、
前記短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第一要素符号復号手段と、
この第一要素符号復号手段で復号された復号結果を符号化データ記憶手段から読み出して、前記第二要素符号に基づいて当該復号結果を復号し、この再復号した再復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第二要素符号復号手段と、
この第二要素符号復号手段で復号された復号結果を符号化データ記憶手段から読み出して、前記第三要素符号に基づいて当該再復号結果を復号し、この再々復号した再々復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する第三要素符号復号手段と、
前記第一要素符号復号手段、前記第二要素符号復号手段および前記第三要素符号復号手段によって復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記データに復元するデータ復元手段と、
を備えることを特徴とするターボ積符号復号装置。 - 前記第一要素符号の第一符号符号長をk1とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第一符号訂正可能ビット数をaとし、前記第一データ長をm1とし、前記第一符号短縮化ビット数をs1とし、
前記第二要素符号の第二符号符号長をk2とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第二符号訂正可能ビット数をbとし、前記第二データ長をm2とし、前記第二符号短縮化ビット数をs2とし、
前記第三要素符号の第三符号符号長をk3とし、前記単位符号語の中で訂正可能な最小ビット数である第三符号訂正可能ビット数をcとし、前記第三データ長をm3とし、前記第三符号短縮化ビット数をs3とし、前記符号化率をn/(n+1)(nは整数)とした場合、
(m1−s1)/(k1−s1)×(m2−s2)/(k2−s2)×(m3−s3)/(k3−s3)=n/(n+1)の関係を有し、且つ、
- 請求項5に記載のターボ積符号符号化方法によって符号化された符号化データを復号するターボ積符号復号方法であって、
前記符号化データを符号化データ記憶装置に記憶する符号化データ記憶ステップと、
前記短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶装置に出力する要素符号復号ステップと、
この要素符号復号ステップにおける復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記入力データに復元するデータ復元ステップと、
を含むことを特徴とするターボ積符号復号方法。 - 請求項6に記載のターボ積符号符号化プログラムによって符号化された符号化データを復号する装置を、
前記符号化データを符号化データ記憶手段に記憶させるための符号化データ書込手段、
前記短縮化ビット数および前記符号化率に対応するように、前記符号化データを復号し、この復号した復号結果を前記符号化データ記憶手段に出力する要素符号復号手段、
この要素符号復号手段における復号を繰り返し、この繰り返し結果と予め設定した閾値とを比較して、この比較した結果に基づいて、前記符号化データを前記データに復元するデータ復元手段、
として機能させることを特徴とするターボ積符号復号プログラム。
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