JP3932463B2 - Laminated polyester film - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層ポリエステルフィルムに関するものであり、詳しくは、二軸延伸ポリエステルフィルムの少なくとも一方の表面に易接着樹脂層を形成した積層フィルムにおいて、接着性に優れた易接着樹脂層を使用して構成される積層ポリエステルに関するものである。本発明によれば、特にポリビニルアルコール・ゼラチン等の水溶性・親水性樹脂を主成分とする機能層との接着性に優れた積層ポリエステルフィルムを得ることができる。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレート(PET)あるいはポリエチレンナフタレート(PEN)に代表されるポリエステルフィルムは、機械的強度、寸法安定性、平坦性、耐熱性、耐薬品性、光学特性等の優れた特性を有し、コストパフォーマンスに優れるため、各種の用途において支持フィルムとして使用されている。
【0003】
二軸延伸ポリエステルフィルムは、その表面が高度に結晶化されているために凝集力が強く、したがって、各用途毎の機能層との接着性に乏しい欠点がある。
かかる欠点を解消するために、ポリエステルフィルムの表面に結晶性の低いポリエステル層を共押出により積層する方法、プライマーとして水分散性のポリエステル系樹脂やアクリル樹脂を塗布する方法等が提案されている(特公昭49−10243号公報、特開昭52−19786号公報、特開昭52−19787号公報、特開昭54−43017号公報等)。
【0004】
しかるに上記公知の方法において、プライマーとしてポリエステル系樹脂、アクリル樹脂を使用した支持フィルムは、ポリビニルアルコール(PVOH)・ゼラチン等の水溶性・親水性樹脂を主成分とする機能層との接着性等に劣るという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その解決課題は、インクジェット印刷インク受像層に代表されるのポリビニルアルコール等の水溶性・親水性樹脂を主成分とする機能層、写真感剤フィルムに代表されるゼラチン等の水溶性・親水性樹脂を主成分とする機能層等に対する接着性に優れた易接着樹脂層を有する積層フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の易接着層を選択することにより、上記課題が容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の要旨は、二軸延伸ポリエステルフィルム支持体の少なくとも一方の表面に、少なくとも一軸方向に延伸された易接着樹脂層を設けてなる積層ポリエステルフィルムであって、当該易接着樹脂層が、水分散性官能基を有する芳香族共重合ポリエステル(A)およびポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)および水溶性樹脂(C)を含有する塗布液を塗布し、乾燥することにより設けられることを特徴とする積層ポリエステルフィルムに存する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、二軸延伸ポリエステルフィルムを構成するポリエステルとしては、代表的には、例えば、構成単位の80モル%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレンテレフタレート(PET)、構成単位の80モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)、構成単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートであるポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)等が挙げられる。その他には、ポリエチレンイソフタレート、ポリ−1,4−ブチレンテレフタレート(PBT)等が挙げられる。
【0008】
上記の優位構成成分以外の共重合成分としては、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリアルキレングリコール等のジオール成分、イソフタル酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸およびオキシモノカルボン酸等のエステル形成性誘導体を使用することができる。また、ポリエステルとしては、単独重合体または共重合体のほかに、他の樹脂との小割合のブレンドも使用することができる。
【0009】
本発明において、二軸延伸ポリエステルフィルムは、滑り性を付与するため、突起形成剤として、添加粒子、析出粒子、その他の触媒残渣等を含有していてもよい。これらの突起形成剤の種類、大きさ、配合量は、目的とする滑り性、透明性などに応じて適宜選択される。
また、二軸延伸ポリエステルフィルムは、必要に応じ、帯電防止剤、安定剤、潤滑剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光線遮断剤、着色剤などを含有していてもよい。さらに、フィルムの白色化のため、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化マグネシウム等で代表される白色顔料や、低密度化を目的としたポリエステルと非相溶な樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ−4−メチルペンテン等のようなボイド形成剤を含有していても良い。また、ポリエステルフィルムは、多層構造であってもよく、この場合、その一部の層はポリエステル以外のポリマーで形成されていてもよい。
【0010】
本発明の積層ポリエステルフィルムは、二軸延伸ポリエステルフィルムの少なくとも一方の表面に易接着樹脂層を設けてなる。
本発明の最大の特徴は、上記の積層フィルムを形成するための易接着樹脂層が、水分散性官能基を有する芳香族ポリエステル(A)およびポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)を含有する塗布液を塗布し、乾燥することにより設けられ、かつ、当該易接着層が少なくとも一軸方向に延伸されている点にある。
【0011】
水分散性官能基を有する芳香族共重合ポリエステル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、これらの熱による反応生成物を含有する易接着層は、二軸延伸ポリエステルフィルム支持体と親水性機能層の接着性を高める。以下、便宜上、易接着樹脂層に含有される水分散性官能基を有する芳香族共重合ポリエステル(A)を易接着ポリエステルと呼ぶ。
【0012】
本発明の易接着ポリエステル(A)は、以下のようなヒドロキシ化合物およびカルボン酸化合物を原料とする通常の重縮合反応によって合成することができる。
本発明の易接着ポリエステルに共重合されるヒドロキシ化合物として、脂肪族ヒドロキシ化合物化合物、脂環式ヒドロキシ化合物と芳香族ヒドロキシ化合物、好ましくは脂肪族ヒドロキシ化合物、脂環式ヒドロキシ化合物が共重合される。
【0013】
ジエチレングリコール等のエチレングリコールの縮合ジオールが用いられる場合、その成分は、易接着ポリエステルに含まれる全ヒドロキシ化合物成分に対し、20モル%以下、さらには10モル%以下、特に5モル%以下であることが好ましく、当該成分が多すぎると易接着樹脂層として十分な耐ブロッキング性、接着性を示すことが困難となる場合がある。
【0014】
芳香族ヒドロキシ化合物が用いられる場合、そのヒドロキシ化合物成分は、易接着ポリエステルに含まれる全ヒドロキシ化合物成分に対し、5モル%以下、さらには2モル%以下であることが好ましい。当該成分が多すぎると易接着樹脂層として十分な接着性を得ることができないことがある。さらに、易接着樹脂層を基体ポリエステルフィルムと共に延伸する過程で十分な延伸適性を得られないことがある。
【0015】
本発明の易接着ポリエステルに共重合されるカルボン酸化合物として、芳香族カルボン酸化合物、脂環式カルボン酸化合物と脂肪族カルボン酸化合物がある。芳香族カルボン酸化合物が用いられる場合、そのカルボン酸成分は、易接着ポリエステルに含まれる全カルボン酸成分に対し、100モル%以下、さらには95モル%以下、特に90モル%以下であることが好ましい。当該成分が少ない方が易接着樹脂層として十分な接着性を示すことができる。芳香族カルボン酸化合物の易接着ポリエステルに含まれる全カルボン酸成分の下限は、50モル%以上である。当該成分が50モル%以下では、易接着樹脂層として十分な耐ブロッキング性を示すことが困難になる場合がある。
【0016】
脂肪族カルボン酸化合物が用いられる場合、そのカルボン酸成分は、易接着ポリエステルに含まれる全カルボン酸成分に対し、20モル%以下、さらには10モル%以下、特に5モル%以下であることが好ましく、当該成分が多くなると易接着樹脂層として接着性には優れるが、十分な耐ブロッキング性を示すことが困難になる場合がある。
【0017】
易接着ポリエステルの組成中のカルボン酸成分は、全カルボン酸成分に対し芳香族カルボン酸化合物を50モル%以上、脂環式カルボン酸を50モル%以下の範囲で共重合したものが好ましい。
本発明の易接着ポリエステルを構成する水分散性官能基を有するエステル形成性化合物は、例えば、水酸基、スルホン酸基、カルボン酸基、燐酸基等の有機酸基および/またはその塩基を含有するエステル形成性化合物であり、好ましくはスルホン酸塩を有する芳香族カルボン酸化合物、カルボン酸塩を有する芳香族カルボン酸化合物、スルホン酸塩を有するヒドロキシ化合物、またはカルボン酸塩を有するヒドロキシ化合物等が用いられる。これらの中でもスルホン酸塩を有する芳香族カルボン酸化合物とカルボン酸塩を有するヒドロキシ化合物が特に好ましく用いられる。
【0018】
これらの水分散性官能基を有するエステル形成性化合物は、易接着ポリエステルを形成する全ヒドロキシ化合物または全カルボン酸化合物に対し、1〜15モル%、さらには1〜12モル%、特に3〜12モル%の範囲であることが好ましい。当該成分が多すぎると、易接着層として十分な接着性、耐ブロッキング性を得ることが困難になる場合がある。当該成分が少なすぎると、機能層としてポリビニルアルコール等のような親水性樹脂層を設ける場合に、その接着性、塗布性が低下する傾向がある。
【0019】
本発明で用いる易接着ポリエステルは、上記に記載した範囲の構成単位からなる共重合ポリエステルであることが望ましい。易接着ポリエステルの平均分子量(GPCによる)は特に制限はないが、5000以上、好ましくは8000以上のものが用いられる。易接着ポリエステルの平均分子量が5000未満では、易接着樹脂層の耐水・機能層との接着性が低下する傾向がある。易接着ポリエステルのガラス転移温度(Tg)の下限が20℃以上、さらには30℃以上、特に40℃以上であることが好ましい。ガラス転移温度が20℃未満では、易接着樹脂層としたときに十分な耐ブロッキング性が得られないことがある。さらに易接着ポリエステルのガラス転移温度の上限は、140℃以下であることが好ましい。ガラス転移温度が140℃を超えると、易接着樹脂層を基体ポリエステルフィルムと共に延伸される過程で十分な延伸適性を得ることが困難になる場合がある。
【0020】
本発明で用いるポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)は、主としてグリセリンとエピクロロヒドリンから合成された化合物であり、当該化合物の平均分子量は特に制限はないが、1200以下、好ましくは250〜1000のものが用いられる。平均分子量が大きくなると水溶性の程度が低下し水系塗布用として用いることが難しくなる傾向がある。グリシジル化合物は分子内にグリシジル基を少なくとも2以上、好ましくは3以上含有するものである。さらに該グリシジル化合物は分子内に水酸基を少なくとも1以上、好ましくは2以上含有するものである。これらの官能基は、易接着樹脂層中では熱により分子間・分子内のグリシジル基ー水酸基間で縮合反応していてもよい。
【0021】
本発明においては、前述の易接着ポリエステル(A)とポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)とが易接着樹脂層形成の段階の熱により反応し、生成物が易接着樹脂層中に存在する。その反応形式は、任意の反応を含むが、例えば以下の例が挙げられる。すなわち、易接着ポリエステル(A)中の末端としての水酸基、カルボン酸基あるいは水分散性改良のために導入された水酸基、カルボン酸基、カルボン酸塩基等とポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)のグリシジル基との熱による異種分子間での縮合反応生成物やポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)のグリシジル基と水酸基の同一種分子間での縮合反応生成物およびこれらの混成物等のことを言う。
【0022】
本発明で用いる水溶性樹脂(C)は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゼラチンおよびこれらの変性物に代表される。
本発明において用いることのできるポリビニルアルコールは、通常の重合反応によって合成することができる。本発明に用いられるポリビニルアルコールは、水溶性であれば特に制限はない。本発明のポリビニルアルコールの重合度は、特に限定されるものではないが、通常100以上、好ましくは300〜40000の範囲のものが用いられる。重合度が100未満の場合、易接着樹脂層の耐水性が低下する傾向がある。本発明のポリビニルアルコールのけん化度は、特に限定されるものではないが、70モル%以上、好ましくは70〜99.9モル%であるポリ酢酸ビニルけん化物が実用上用いられる。
【0023】
本発明において用いることのできるポリビニルピロリドンは、通常の重合反応によって合成することができる。本発明のポリビニルピロリドンは単独重合体でもよいが、ビニルピロリドン成分の含有比率が50重量%を下回らない限り、他のビニル基、アリル基、アクリル基に代表される付加重合性不飽和基を有する他のモノマー成分との共重合体であってもよい。
【0024】
ポリビニルピロリドンに共重合される他の付加重合性不飽和基を有するモノマーとしては、側鎖にアルキル基、アルキルエステル基、アルキルエーテル基、アルキロール基、アミド基、ヒドロキシル基、アミノ基(2級・3級・4級)、ポリアルキルエーテル、カルボン酸基、カルボン酸塩基、カルボン酸エステル基、スルホン酸基、スルホン酸塩基、スルホン酸エステル基、燐酸基、燐酸塩基、燐酸エステル基を持つものが選択される。
【0025】
本発明で用いることのできるポリビニルピロリドンは、通常重量平均分子量40000以上、好ましくは50000〜3000000の範囲のものが用いられる。平均分子量が40000未満の場合、易接着樹脂層の耐水性が低下する傾向がある。
本発明で用いることのできるゼラチンは、常法によりコラーゲンを原料とし、分解精製して得ることができる。本発明のゼラチンは、酵素処理によりゲル化しなくなった低分子量のものであってもよい。
【0026】
さらに本発明の易接着樹脂層中には、必要に応じてフィルム表面の滑り性改良のために不活性粒子(D)を含んでいてもよい。
不活性粒子(D)としては、無機不活性粒子、有機不活性粒子がある。無機不活性粒子としては、例えば、シリカゾル、アルミナゾル、炭酸カルシウム、酸化チタン等が挙げられる。有機不活性粒子としては、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリビニル系樹脂による単独あるいは共重合体を含む微粒子、またはこれらと架橋成分を複合した架橋粒子に代表される有機粒子が挙げられる。これらの不活性粒子は、軟化温度または分解温度が約200℃以上、さらには250℃以上、特に300℃以上であることが好ましい。
【0027】
不活性粒子(D)の平均粒径(d)は、易接着樹脂層の平均厚さを(L)とした際、比(d/l)が通常1/3〜3、好ましくは1/2〜2の範囲となるように選択することが好ましい。
本発明のフィルムの易接着樹脂層を形成するために使用する塗布液に含まれる易接着ポリエステル(A)、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)、水溶性樹脂(C)の混合比は下記式▲2▼および▲3▼を同時に満足する範囲であることが好ましい。
【0028】
【数3】
1/9≦(A)/{(B)+(C)}≦9/1 …▲2▼
2/8≦(B)/(C) …▲3▼
易接着ポリエステル(A)成分が少なすぎると、基体ポリエステルフィルムとの間で十分な接着性が得られないことがある。易接着層として十分な接着性を得るためには20重量部以上含有することが好ましい。
【0029】
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)および水溶性樹脂(C)が少なすぎると、親水性樹脂からなる機能層との間で十分な接着性が得られないことがある。易接着樹脂層として十分な接着性を得るためには10重量部以上含有することが好ましい。
本発明における易接着樹脂層には、必要に応じて上記の易接着ポリエステル以外の水溶性または水分散性のバインダー樹脂を併用してもよい。かかるバインダー樹脂としては、例えば、ポリウレタン、アクリル樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、アミド樹脂等が挙げられる。これらは、それぞれの骨格構造が共重合等により実質的に複合構造を有していてもよい。複合構造を持つバインダー樹脂としては、例えば、アクリル樹脂変性ポリエステル、アクリル樹脂変性ポリウレタン、ビニル樹脂変性ポリエステル、ビニル樹脂変性ポリウレタン等が挙げられる。
【0030】
易接着ポリエステル以外のバインダー成分の配合量は、塗布層に対する重量部で50重量部以下、さらには30重量部以下の範囲が好ましい。
さらに本発明の易接着樹脂層中には、必要に応じて架橋反応性化合物を含んでいてもよい。架橋反応性化合物は、主に易接着樹脂層に含まれる樹脂が有する官能基と架橋反応することで、易接着樹脂層の凝集性、表面硬度、耐擦傷性、耐溶剤性、耐水性を改良することができる。架橋反応性化合物は反応性官能基が1分子中に2官能以上必ず含まれる限りにおいて、低分子量化合物であっても、反応性官能基を有する高分子重合体のいずれであってもよい。架橋反応性化合物の配合量は、易接着樹脂層に対する重量部で20重量部以下の範囲、さらには10重量部以下の範囲が好ましい。
【0031】
本発明の易接着樹脂層は、必要に応じて界面活性剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、低分子帯電防止剤、有機系潤滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料等の添加剤を少量含有していてもよい。これらの添加剤は単独で用いてもよいが、必要に応じて二種以上を併用してもよい。
本発明の易接着樹脂層は、ポリエステルフイルムの片面だけに形成してもよいし、両面に形成してもよい。片面のみに形成する場合、その反対面には必要に応じて易接着樹脂層と異なる層を形成させ、本発明の記録シート用支持体にさらに他の特性を付与することもできる。なお、塗布液のフイルムへの塗布性および接着性を改良するため、塗布前のフイルムに化学処理や放電処理等のを施してもよい。また、本発明の記録シート用支持体の表面特性をさらに改良するために、易接着樹脂層形成後に放電処理を施してもよい。
【0032】
易接着樹脂層の厚さは、0.01〜2μm、さらには0.02〜0.5μm、特に0.03〜0.2μmの範囲が好ましい。易接着樹脂層の厚さが0.01μm未満の場合は、十分な接着性が得られないことがあり、2μmを超える場合は、耐ブロッキング性が不十分となる傾向がある。
二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法としては、公知の方法を採用することができる。例えば、予め乾燥したポリエステルチップと必要な添加剤を混合して押出機にホッパー投入し、押出機にて200〜300℃の温度で溶融混練し、ダイからシート状に押し出して、約70℃以下のキャスティングドラム(回転冷却ドラム)上で急冷して未延伸シートを得、得られたシートを縦およびまたは横方向に4倍以上、好ましくは9倍以上の面積倍率で延伸し、さらに120〜200℃の温度で熱固定を行う方法を採用することができる。
【0033】
二軸延伸ポリエステルフイルムの表面に易接着樹脂層を形成する方法は、特に制限されないが、ポリエステルフイルムを製造する工程中で易接着樹脂の塗布液を塗布する方法が好適に採用される。具体的には、未延伸シート表面に易接着樹脂層を形成する塗布液を塗布して乾燥する方法、一軸延伸フイルム表面に易接着樹脂層を形成する塗布液を塗布して乾燥する方法、二軸延伸フイルム表面に易接着樹脂層を形成する塗布液を塗布して乾燥する方法等が挙げられる。これらの方法の中でも、未延伸フィルムまたは一軸延伸フイルム表面に易接着樹脂層を形成する塗布液を塗布後、積層フィルムのフイルムに熱処理を行う過程で同時に塗布層を乾燥硬化する方法が経済的である。
【0034】
また、易接着樹脂層を形成する方法として、必要に応じ、前述の塗布方法の幾つかを併用した方法も採用し得る。具体的には、未延伸シート表面に第一層を塗布して乾燥し、その後、一軸方向に延伸後、第二層を塗布して乾燥する方法等が挙げられる。この方法で得たフィルムにおいては、フィルム最表層を形成する層が本発明の易接着樹脂層である積層フィルムであれば本発明の目的を達成する。
【0035】
ポリエステルフイルムの表面に易接着樹脂の塗布液を塗布する方法としては、原崎勇次著、槙書店、1979年発行、「コーティング方式」に示されるリバースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコーター、エアドクターコーター等を使用することができる。
本発明の易接着樹脂層の形成において用いる塗布液は、通常、安全性や衛生性の観点から水を主たる媒体として調整されていることが好ましい。水を主たる媒体とする限りにおいて、水への分散を改良する目的あるいは造膜性能を改良する目的で少量の有機溶剤を含有していてもよい。有機溶剤は、主たる媒体である水と混合して使用する場合、水に溶解する範囲で使用することが必要である。有機溶剤は単独で用いてもよいが、必要に応じて二種以上を併用してもよい。
【0036】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、本発明における各種の物性および特性の測定方法、定義は下記のとおりである。
(1)水性樹脂接着性1
水性樹脂:ポリビニルアセタール(積水化学製エスレックKX−1、以下KX1と記載する)を易接着層表面に塗布し乾燥する。塗布は、8重量%に調整されたKX1をベーカー式アプリケーターを用いて塗布直後の溶液塗布厚みが約127μmになるようにする。塗布後、速やかにオーブン中で、100℃・4分間加熱し、塗布層を乾燥する。乾燥したKX1塗布層表面に、インクジェットプリンター(キャノン製BJC−600J)で黒色で印刷(12cm×12cmの面積)し、約12時間風乾する(23℃,50%RH)。印刷表面にセロテープ(ニチバン製18mm巾)を貼り、急速に剥離したときの剥離状況を目視観察し、以下の基準にて判定した。
【0037】
【表1】

Figure 0003932463
(2)水性樹脂接着性2
水性樹脂:ポリビニルアセタール(積水化学製エスレックKX−1、以下KX1と記載する)を易接着層表面に塗布し乾燥する。塗布は、8重量%に調整されたKX1をベーカー式アプリケーターを用いて塗布直後の溶液塗布厚みが約127μmになるようにする。塗布後、速やかにオーブン中で、100℃・4分間加熱し、塗布層を乾燥する。乾燥したKX1塗布層表面に、インクジェットプリンター(キャノン製BJC−600J)で黒色で印刷(12cm×12cmの面積)し、約12時間風乾する(23℃,50%RH)。印刷表面に、1mm間隔で100マスのクロスカットを施し,その上にセロテープ(ニチバン製18mm巾)を貼り、急速に剥離したときの剥離状況を目視観察し、以下の基準にて判定した。
【0038】
【表2】
Figure 0003932463
(3)耐ブロッキング特性
支持体フィルムの易接着樹脂層面を重ね、温度40℃、湿度80%RH、荷重10kg/cm2 で20時間プレス処理を行い、ASTM D 1893により決められているプラスチックフィルム間のブロッキング度を測定し定量化する手法に準拠し、プレスしたフィルム面をはがす際にかかる荷重からブロッキング度を求めた。判定基準は以下のとおりである。
【0039】
【表3】
Figure 0003932463
実施例・比較例において、易接着樹脂層形成のために用いたバインダー樹脂等は下記のとおりである。
(化合物例)
バインダー樹脂:A1
ジカルボン酸成分として、テレフタル酸(45モル%)、5ーナトリウムスルホイソフタル酸(5モル%)を含有し、ジオール成分として、エチレングリコール(40モル%)、ジエチレングリコール(10モル)を含有する共重合ポリエステル
バインダー樹脂:A2
ジカルボン酸成分として、テレフタル酸(10モル%)、イソフタル酸(40モル%)を含有し、ジオール成分として、エチレングリコール(8モル%)、ジエチレングリコール(32モル%)、ネオペンチルグリコール(6モル%)、プロピオン酸ジメタノール(4モル)を含有する共重合ポリエステル
バインダー樹脂:A3
ジカルボン酸成分として、テレフタル酸(20モル%)、イソフタル酸(15モル%)、シクロヘキサンジカルボン酸(10モル%)、5-ナトリウムスルホイソフタル酸(5モル%)を含有し、ジオール成分として、エチレングリコール(31モル%)、ジエチレングリコール(4モル%)、シクロヘキサンジメタノール(15モル%)を含有する共重合ポリエステル
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル:B1
デナコール EX−521(ナガセ化成製)、平均分子量=1000
水溶性樹脂1:C1
けん化度=88モル%、重合度=1700のポリビニルアルコール
不活性粒子:D1
平均粒径0.05μmのシリカゾル
実施例1
常法に従いエステル交換反応を行った後、エチレングリコールに分散させた平均粒子径1.4μmのシリカ粒子を添加した。次いで常法に従って重縮合反応を進め、固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを得た。このポリエチレンテレフタレートを280〜300℃の温度で溶融押し出しし、静電密着法を併用しながら冷却ドラム上にキャストし、厚さ約720μmの無定型フィルムを得た。このフィルムを85℃で縦方向に3.7倍延伸し、さらに100℃で横方向に3.9倍延伸し、210℃で熱処理して、厚さ50μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
【0040】
上記の処方で得られるポリエステルフィルムの縦延伸後、横延伸前のフィルムの片面に上記化合物例で示した易接着ポリエステル(A1)55重量部、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(デナコール EX−521:B)10重量部、水溶性樹脂(C)及び不活性粒子(シリカゾル:D)5重量部を含有する水分散体を調整し、延伸乾燥後の塗膜厚さが0.05μmになるように片面に塗布して積層フィルムを得た。
【0041】
実施例2〜および比較例1〜
実施例1において、易接着樹脂層の組成を下記表に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
【0042】
【表4】
Figure 0003932463
以上、得られた易接着フィルムの評価結果をまとめて下記表に示す。
【0043】
【表5】
Figure 0003932463
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、OHPフィルム、ラベル、プロッター用フィルム、写真用フィルム、写真印画紙フィルムなど、バーコードラベル、磁気カード、グラフィックアーツ用などのように、機能層としてポリビニルアルコール等の水性樹脂を含有する層が使用される全ての用途において、良好な接着性を有するフィルムを提供することができ、その工業的価値は高い。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a laminated polyester film, and more specifically, in a laminated film in which an easy-adhesive resin layer is formed on at least one surface of a biaxially stretched polyester film, an easy-adhesive resin layer having excellent adhesiveness is used. It relates to a laminated polyester. According to the present invention, it is possible to obtain a laminated polyester film excellent in adhesiveness with a functional layer mainly composed of a water-soluble / hydrophilic resin such as polyvinyl alcohol / gelatin.
[0002]
[Prior art]
Polyester films represented by polyethylene terephthalate (PET) or polyethylene naphthalate (PEN) have excellent properties such as mechanical strength, dimensional stability, flatness, heat resistance, chemical resistance, optical properties, and cost. Because of its excellent performance, it is used as a support film in various applications.
[0003]
The biaxially stretched polyester film has a high cohesion due to its highly crystallized surface, and therefore has a drawback of poor adhesion to the functional layer for each application.
In order to eliminate such drawbacks, a method of laminating a polyester layer having low crystallinity on the surface of a polyester film by coextrusion, a method of applying a water-dispersible polyester resin or an acrylic resin as a primer, and the like have been proposed ( JP-B-49-10243, JP-A-52-19786, JP-A-52-19787, JP-A-54-43017, etc.).
[0004]
However, in the known method, the support film using a polyester resin or an acrylic resin as a primer has an adhesive property with a functional layer mainly composed of a water-soluble or hydrophilic resin such as polyvinyl alcohol (PVOH) or gelatin. There is a disadvantage of being inferior.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and the problem to be solved is a functional layer comprising a water-soluble and hydrophilic resin such as polyvinyl alcohol represented by an inkjet printing ink image-receiving layer as a main component, a photographic sensitizer. An object of the present invention is to provide a laminated film having an easy-adhesive resin layer excellent in adhesiveness to a functional layer or the like mainly composed of a water-soluble and hydrophilic resin such as gelatin as represented by a film.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
  As a result of intensive studies in view of the above problems, the present inventor has found that the above problems can be easily solved by selecting a specific easy-adhesion layer, and has completed the present invention. That is, the gist of the present invention is a laminated polyester film in which at least one surface of a biaxially stretched polyester film support is provided with an easily adhesive resin layer stretched in at least a uniaxial direction. , Aromatic copolyester (A) having water-dispersible functional group and polyglycerol polyglycidyl ether (B)And water-soluble resin (C)The present invention resides in a laminated polyester film, which is provided by applying a coating solution containing, and drying.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
In the present invention, the polyester constituting the biaxially stretched polyester film typically includes, for example, polyethylene terephthalate (PET) in which 80 mol% or more of the structural unit is ethylene terephthalate, and 80 mol% or more of the structural unit is ethylene. Polyethylene-2,6-naphthalate (PEN), which is 2,6-naphthalate, poly-1,4-cyclohexanedimethylene terephthalate (PCT) in which 80 mol% or more of the structural units is 1,4-cyclohexanedimethylene terephthalate Etc. Other examples include polyethylene isophthalate and poly-1,4-butylene terephthalate (PBT).
[0008]
Examples of copolymer components other than the above-described dominant component include propylene glycol, 1,3-butylene glycol, 2,3-butylene glycol, neopentyl glycol, trimethylene glycol, tetramethylene glycol, hexamethylene glycol, diethylene glycol, Diol components such as triethylene glycol, polyethylene glycol, polytetramethylene glycol, polyalkylene glycol, isophthalic acid, 2,7-naphthalenedicarboxylic acid, 5-sodium sulfoisophthalic acid, oxalic acid, malonic acid, succinic acid, adipic acid, Esterogenic derivatives such as azelaic acid, sebacic acid, diphenyl ether dicarboxylic acid and oxymonocarboxylic acid can be used. Further, as the polyester, in addition to a homopolymer or a copolymer, a small proportion of a blend with another resin can also be used.
[0009]
In the present invention, the biaxially stretched polyester film may contain additive particles, precipitated particles, other catalyst residues, and the like as a protrusion-forming agent in order to impart slipperiness. The type, size, and blending amount of these protrusion forming agents are appropriately selected according to the intended slipperiness and transparency.
Further, the biaxially stretched polyester film contains an antistatic agent, a stabilizer, a lubricant, a crosslinking agent, an antiblocking agent, an antioxidant, an ultraviolet absorber, a light blocking agent, a colorant, and the like as necessary. Also good. Furthermore, in order to whiten the film, white pigments typified by titanium oxide, barium sulfate, magnesium oxide, etc., and resins incompatible with polyester for the purpose of reducing the density, such as polypropylene, polystyrene, poly-4, etc. -It may contain a void forming agent such as methylpentene. The polyester film may have a multilayer structure, and in this case, a part of the layer may be formed of a polymer other than polyester.
[0010]
The laminated polyester film of the present invention is formed by providing an easily adhesive resin layer on at least one surface of a biaxially stretched polyester film.
The greatest feature of the present invention is that the easy-adhesive resin layer for forming the laminated film contains an aromatic polyester (A) having a water-dispersible functional group and a polyglycerol polyglycidyl ether (B). Is applied and dried, and the easy-adhesion layer is at least uniaxially stretched.
[0011]
An easy-adhesion layer containing an aromatic copolyester having water-dispersible functional groups, polyglycerol polyglycidyl ether, and a reaction product by these heat treatments provides adhesion between the biaxially stretched polyester film support and the hydrophilic functional layer. Increase. Hereinafter, for convenience, the aromatic copolymer polyester (A) having a water-dispersible functional group contained in the easy-adhesion resin layer is referred to as an easy-adhesion polyester.
[0012]
The easily adhesive polyester (A) of the present invention can be synthesized by a normal polycondensation reaction using the following hydroxy compound and carboxylic acid compound as raw materials.
As the hydroxy compound copolymerized with the easily adhesive polyester of the present invention, an aliphatic hydroxy compound compound, an alicyclic hydroxy compound and an aromatic hydroxy compound, preferably an aliphatic hydroxy compound and an alicyclic hydroxy compound are copolymerized.
[0013]
When a condensed diol of ethylene glycol such as diethylene glycol is used, its component is 20 mol% or less, further 10 mol% or less, particularly 5 mol% or less with respect to all hydroxy compound components contained in the easily adhesive polyester. However, when there are too many the said components, it may become difficult to show sufficient blocking resistance and adhesiveness as an easily bonding resin layer.
[0014]
When an aromatic hydroxy compound is used, the hydroxy compound component is preferably 5 mol% or less, more preferably 2 mol% or less, based on all hydroxy compound components contained in the easily adhesive polyester. When there are too many the said components, adhesiveness sufficient as an easily bonding resin layer may not be acquired. Furthermore, sufficient stretchability may not be obtained in the process of stretching the easily adhesive resin layer together with the base polyester film.
[0015]
Examples of the carboxylic acid compound copolymerized with the highly adhesive polyester of the present invention include an aromatic carboxylic acid compound, an alicyclic carboxylic acid compound, and an aliphatic carboxylic acid compound. When an aromatic carboxylic acid compound is used, the carboxylic acid component may be 100 mol% or less, more preferably 95 mol% or less, particularly 90 mol% or less, based on all carboxylic acid components contained in the easy-adhesion polyester. preferable. The one where there are few the said components can show adhesiveness sufficient as an easily bonding resin layer. The lower limit of the total carboxylic acid component contained in the easily adhesive polyester of the aromatic carboxylic acid compound is 50 mol% or more. If the said component is 50 mol% or less, it may become difficult to show sufficient blocking resistance as an easily bonding resin layer.
[0016]
When an aliphatic carboxylic acid compound is used, the carboxylic acid component may be 20 mol% or less, more preferably 10 mol% or less, especially 5 mol% or less, based on the total carboxylic acid component contained in the easily adhesive polyester. Preferably, when the amount of the component increases, the adhesiveness of the easily adhesive resin layer is excellent, but it may be difficult to exhibit sufficient blocking resistance.
[0017]
The carboxylic acid component in the composition of the easily adhesive polyester is preferably a copolymer obtained by copolymerizing an aromatic carboxylic acid compound in an amount of 50 mol% or more and an alicyclic carboxylic acid in an amount of 50 mol% or less with respect to the total carboxylic acid component.
The ester-forming compound having a water-dispersible functional group constituting the highly adhesive polyester of the present invention is, for example, an ester containing an organic acid group such as a hydroxyl group, a sulfonic acid group, a carboxylic acid group, or a phosphoric acid group and / or a base thereof. An aromatic carboxylic acid compound having a sulfonate, an aromatic carboxylic acid compound having a carboxylate, a hydroxy compound having a sulfonate, or a hydroxy compound having a carboxylate is preferably used. . Among these, an aromatic carboxylic acid compound having a sulfonate and a hydroxy compound having a carboxylate are particularly preferably used.
[0018]
These ester-forming compounds having a water-dispersible functional group are 1 to 15 mol%, more preferably 1 to 12 mol%, and particularly 3 to 12 mol%, based on the total hydroxy compound or total carboxylic acid compound forming the easily adhesive polyester. It is preferably in the range of mol%. When there are too many the said components, it may become difficult to obtain sufficient adhesiveness and blocking resistance as an easily bonding layer. When there are too few the said components, when providing hydrophilic resin layers, such as polyvinyl alcohol, as a functional layer, there exists a tendency for the adhesiveness and applicability | paintability to fall.
[0019]
The easy-adhesive polyester used in the present invention is desirably a copolyester composed of structural units in the range described above. The average molecular weight (by GPC) of the easy-adhesion polyester is not particularly limited, but 5000 or more, preferably 8000 or more is used. When the average molecular weight of the easy-adhesive polyester is less than 5,000, the adhesiveness of the easy-adhesive resin layer to the water resistant / functional layer tends to decrease. The lower limit of the glass transition temperature (Tg) of the easily adhesive polyester is preferably 20 ° C. or higher, more preferably 30 ° C. or higher, and particularly preferably 40 ° C. or higher. When the glass transition temperature is less than 20 ° C., sufficient blocking resistance may not be obtained when an easily adhesive resin layer is formed. Furthermore, the upper limit of the glass transition temperature of the easily adhesive polyester is preferably 140 ° C. or lower. When the glass transition temperature exceeds 140 ° C., it may be difficult to obtain sufficient stretchability in the process of stretching the easily adhesive resin layer together with the base polyester film.
[0020]
The polyglycerol polyglycidyl ether (B) used in the present invention is a compound mainly synthesized from glycerin and epichlorohydrin, and the average molecular weight of the compound is not particularly limited, but is 1200 or less, preferably 250 to 1000. Things are used. When the average molecular weight increases, the degree of water solubility decreases and it tends to be difficult to use for aqueous coating. The glycidyl compound contains at least 2 or more, preferably 3 or more glycidyl groups in the molecule. Furthermore, the glycidyl compound contains at least one, preferably two or more hydroxyl groups in the molecule. These functional groups may undergo a condensation reaction between molecules or between glycidyl groups and hydroxyl groups in the molecule by heat in the easily adhesive resin layer.
[0021]
In the present invention, the above-mentioned easily adhesive polyester (A) and polyglycerol polyglycidyl ether (B) react with heat at the stage of forming the easily adhesive resin layer, and the product exists in the easily adhesive resin layer. The reaction format includes any reaction, and examples include the following examples. That is, a hydroxyl group, a carboxylic acid group, or a hydroxyl group, a carboxylic acid group, a carboxylate group or the like introduced for improving water dispersibility and a glycidyl of a polyglycerol polyglycidyl ether (B) in the easily adhesive polyester (A). It means a condensation reaction product between different kinds of molecules due to heat with a group, a condensation reaction product between glycidyl group and hydroxyl group of polyglycerol polyglycidyl ether (B), and a mixture thereof.
[0022]
The water-soluble resin (C) used in the present invention is represented by polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, gelatin, and modified products thereof.
Polyvinyl alcohol that can be used in the present invention can be synthesized by a normal polymerization reaction. The polyvinyl alcohol used in the present invention is not particularly limited as long as it is water-soluble. The degree of polymerization of the polyvinyl alcohol of the present invention is not particularly limited, but is usually 100 or more, preferably in the range of 300 to 40,000. When the degree of polymerization is less than 100, the water resistance of the easily adhesive resin layer tends to decrease. The saponification degree of the polyvinyl alcohol of the present invention is not particularly limited, but a polyvinyl acetate saponified product of 70 mol% or more, preferably 70 to 99.9 mol% is practically used.
[0023]
The polyvinyl pyrrolidone that can be used in the present invention can be synthesized by an ordinary polymerization reaction. The polyvinyl pyrrolidone of the present invention may be a homopolymer, but has an addition polymerizable unsaturated group represented by other vinyl group, allyl group and acrylic group as long as the content ratio of the vinyl pyrrolidone component is not less than 50% by weight. Copolymers with other monomer components may also be used.
[0024]
Other monomers having an addition polymerizable unsaturated group copolymerized with polyvinylpyrrolidone include an alkyl group, an alkyl ester group, an alkyl ether group, an alkylol group, an amide group, a hydroxyl group, an amino group (secondary) in the side chain.・ Class III / quaternary), polyalkyl ether, carboxylic acid group, carboxylic acid group, carboxylic acid ester group, sulfonic acid group, sulfonic acid group, sulfonic acid ester group, phosphoric acid group, phosphoric acid group, phosphoric acid ester group Is selected.
[0025]
As the polyvinyl pyrrolidone that can be used in the present invention, those having a weight average molecular weight of 40,000 or more, preferably in the range of 50,000 to 3000000 are used. When the average molecular weight is less than 40,000, the water resistance of the easily adhesive resin layer tends to decrease.
The gelatin that can be used in the present invention can be obtained by decomposing and purifying collagen as a raw material by a conventional method. The gelatin of the present invention may have a low molecular weight that is no longer gelled by enzyme treatment.
[0026]
Further, the easily adhesive resin layer of the present invention may contain inert particles (D) for improving the slipperiness of the film surface as required.
Examples of the inert particles (D) include inorganic inert particles and organic inert particles. Examples of the inorganic inert particles include silica sol, alumina sol, calcium carbonate, titanium oxide and the like. Examples of the organic inert particles include fine particles containing a single or copolymer of polystyrene resin, polyacrylic resin, and polyvinyl resin, or organic particles represented by crosslinked particles in which these and a crosslinking component are combined. These inert particles preferably have a softening temperature or decomposition temperature of about 200 ° C. or higher, more preferably 250 ° C. or higher, particularly 300 ° C. or higher.
[0027]
The average particle diameter (d) of the inert particles (D) is usually 1/3 to 3, preferably 1/2, when the average thickness of the easily adhesive resin layer is (L). It is preferable to select so as to be in the range of ˜2.
The mixing ratio of the easy-adhesive polyester (A), polyglycerol polyglycidyl ether (B), and water-soluble resin (C) contained in the coating solution used for forming the easy-adhesive resin layer of the film of the present invention is represented by the following formula: It is preferable that the range satisfies both 2 ▼ and 3) simultaneously.
[0028]
[Equation 3]
1/9 ≦ (A) / {(B) + (C)} ≦ 9/1 (2)
2/8 ≦ (B) / (C)… ▲ 3 ▼
When there are too few easily-adhesive polyester (A) components, sufficient adhesiveness may not be acquired between base polyester films. In order to obtain sufficient adhesiveness as an easy-adhesion layer, it is preferable to contain 20 parts by weight or more.
[0029]
If the amount of the polyglycerol polyglycidyl ether (B) and the water-soluble resin (C) is too small, sufficient adhesion between the functional layer made of the hydrophilic resin may not be obtained. In order to obtain sufficient adhesiveness as the easy-adhesive resin layer, it is preferable to contain 10 parts by weight or more.
In the easy-adhesion resin layer in the present invention, a water-soluble or water-dispersible binder resin other than the above-mentioned easy-adhesion polyester may be used in combination as necessary. Examples of the binder resin include polyurethane, acrylic resin, vinyl resin, epoxy resin, amide resin, and the like. In these, each skeleton structure may have a composite structure substantially by copolymerization or the like. Examples of the binder resin having a composite structure include acrylic resin-modified polyester, acrylic resin-modified polyurethane, vinyl resin-modified polyester, and vinyl resin-modified polyurethane.
[0030]
The amount of the binder component other than the easy-adhesive polyester is preferably 50 parts by weight or less, more preferably 30 parts by weight or less in terms of parts by weight with respect to the coating layer.
Furthermore, the easily adhesive resin layer of the present invention may contain a crosslinking reactive compound as required. Crosslinkable compounds improve the cohesiveness, surface hardness, scratch resistance, solvent resistance, and water resistance of the easy-adhesive resin layer mainly by cross-linking reaction with the functional groups of the resin contained in the easy-adhesive resin layer. can do. The cross-linking reactive compound may be either a low molecular weight compound or a high molecular polymer having a reactive functional group as long as the reactive functional group is always contained in two or more functional groups in one molecule. The amount of the crosslinking reactive compound is preferably 20 parts by weight or less, more preferably 10 parts by weight or less in terms of parts by weight with respect to the easily adhesive resin layer.
[0031]
The easy-adhesion resin layer of the present invention comprises a surfactant, an antifoaming agent, a coating property improver, a thickener, a low molecular antistatic agent, an organic lubricant, an antioxidant, an ultraviolet absorber, and foam as necessary. A small amount of additives such as additives, dyes and pigments may be contained. These additives may be used alone or in combination of two or more as necessary.
The easy-adhesion resin layer of the present invention may be formed only on one side of the polyester film or on both sides. In the case of forming only on one side, a layer different from the easily adhesive resin layer may be formed on the opposite side if necessary, and further characteristics can be imparted to the recording sheet support of the present invention. In addition, in order to improve the applicability | paintability to the film of a coating liquid and adhesiveness, you may give a chemical process, an electrical discharge process, etc. to the film before application | coating. Moreover, in order to further improve the surface characteristics of the recording sheet support of the present invention, a discharge treatment may be applied after the formation of the easily adhesive resin layer.
[0032]
The thickness of the easily adhesive resin layer is preferably 0.01 to 2 μm, more preferably 0.02 to 0.5 μm, and particularly preferably 0.03 to 0.2 μm. When the thickness of the easily adhesive resin layer is less than 0.01 μm, sufficient adhesion may not be obtained, and when it exceeds 2 μm, the blocking resistance tends to be insufficient.
As a method for producing a biaxially stretched polyester film, a known method can be employed. For example, pre-dried polyester chips and necessary additives are mixed and put into a hopper into an extruder, melt kneaded at a temperature of 200 to 300 ° C. with an extruder, extruded into a sheet from a die, and about 70 ° C. or less The sheet is rapidly cooled on a casting drum (rotary cooling drum) to obtain an unstretched sheet, and the obtained sheet is stretched at an area ratio of 4 times or more, preferably 9 times or more in the longitudinal and / or transverse directions, and further 120 to 200 A method of performing heat fixation at a temperature of ° C. can be employed.
[0033]
The method for forming the easy-adhesion resin layer on the surface of the biaxially stretched polyester film is not particularly limited, but a method of applying an easy-adhesion resin coating solution in the process of producing the polyester film is suitably employed. Specifically, a method of applying and drying a coating solution for forming an easily adhesive resin layer on the surface of an unstretched sheet, a method of applying and drying a coating solution for forming an easily adhesive resin layer on the surface of a uniaxially stretched film, and 2 Examples thereof include a method of applying a coating solution for forming an easily adhesive resin layer on the surface of the axially stretched film and drying. Among these methods, it is economical to apply a coating solution for forming an easy-adhesion resin layer on the surface of an unstretched film or a uniaxially stretched film, and then simultaneously dry and cure the coating layer in the process of heat-treating the film of the laminated film. is there.
[0034]
Moreover, as a method for forming the easy-adhesion resin layer, a method in which some of the above-described coating methods are used in combination can be adopted as necessary. Specifically, a method of applying a first layer on the surface of an unstretched sheet and drying, then stretching in a uniaxial direction, and then applying and drying a second layer can be used. In the film obtained by this method, the object of the present invention is achieved as long as the layer forming the film outermost layer is a laminated film that is the easily adhesive resin layer of the present invention.
[0035]
As a method of applying a coating solution of an easily adhesive resin to the surface of a polyester film, Yuji Harasaki, Tsuji Shoten, published in 1979, reverse roll coater, gravure coater, rod coater, air doctor coater, etc. shown in “Coating Method”, etc. Can be used.
In general, the coating liquid used in the formation of the easy-adhesion resin layer of the present invention is preferably adjusted with water as the main medium from the viewpoint of safety and hygiene. As long as water is the main medium, a small amount of an organic solvent may be contained for the purpose of improving the dispersion in water or improving the film forming performance. When the organic solvent is used by mixing with water, which is the main medium, it is necessary to use it in a range that dissolves in water. The organic solvent may be used alone or in combination of two or more as necessary.
[0036]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention further in detail, this invention is not limited to a following example, unless the summary is exceeded. In addition, the measurement methods and definitions of various physical properties and characteristics in the present invention are as follows.
(1) Aqueous resin adhesion 1
Aqueous resin: Polyvinyl acetal (Sekisui Chemical's Eslek KX-1, hereinafter referred to as KX1) is applied to the surface of the easy adhesion layer and dried. The coating is carried out using KX1 adjusted to 8% by weight using a Baker type applicator so that the solution coating thickness immediately after coating is about 127 μm. Immediately after coating, the coated layer is dried in an oven at 100 ° C. for 4 minutes. The surface of the dried KX1 coating layer is printed in black (12 cm × 12 cm area) with an inkjet printer (BJC-600J manufactured by Canon) and air-dried for about 12 hours (23 ° C., 50% RH). A cellophane tape (Nichiban 18 mm width) was affixed to the printed surface, and the peeled state when peeled rapidly was visually observed and judged according to the following criteria.
[0037]
[Table 1]
Figure 0003932463
(2) Aqueous resin adhesion 2
Aqueous resin: Polyvinyl acetal (Sekisui Chemical's ESREC KX-1, hereinafter referred to as KX1) is applied to the surface of the easy adhesion layer and dried. The coating is carried out using KX1 adjusted to 8% by weight using a Baker type applicator so that the solution coating thickness immediately after coating is about 127 μm. Immediately after coating, the coated layer is dried in an oven at 100 ° C. for 4 minutes. The surface of the dried KX1 coating layer is printed in black (12 cm × 12 cm area) with an inkjet printer (BJC-600J manufactured by Canon) and air-dried for about 12 hours (23 ° C., 50% RH). A cross cut of 100 squares was made on the printed surface at intervals of 1 mm, and a cello tape (18 mm width made by Nichiban) was applied thereon, and the peeled state when rapidly peeled was visually observed and judged according to the following criteria.
[0038]
[Table 2]
Figure 0003932463
(3) Anti-blocking properties
The easy-adhesive resin layer surface of the support film is stacked, temperature 40 ° C., humidity 80% RH, load 10 kg / cm.2In accordance with a technique for measuring and quantifying the degree of blocking between plastic films determined by ASTM D 1893, the degree of blocking was determined from the load applied when peeling the pressed film surface. The judgment criteria are as follows.
[0039]
[Table 3]
Figure 0003932463
In Examples and Comparative Examples, binder resins and the like used for forming an easily adhesive resin layer are as follows.
(Compound example)
Binder resin: A1
Copolymer containing terephthalic acid (45 mol%), 5-sodium sulfoisophthalic acid (5 mol%) as the dicarboxylic acid component, and ethylene glycol (40 mol%) and diethylene glycol (10 mol) as the diol component polyester
Binder resin: A2
It contains terephthalic acid (10 mol%) and isophthalic acid (40 mol%) as dicarboxylic acid components, and ethylene glycol (8 mol%), diethylene glycol (32 mol%), neopentyl glycol (6 mol%) as diol components. ), A copolyester containing dimethanol propionate (4 mol)
Binder resin: A3
It contains terephthalic acid (20 mol%), isophthalic acid (15 mol%), cyclohexanedicarboxylic acid (10 mol%), 5-sodium sulfoisophthalic acid (5 mol%) as the dicarboxylic acid component, and ethylene as the diol component. Copolyester containing glycol (31 mol%), diethylene glycol (4 mol%), cyclohexanedimethanol (15 mol%)
Polyglycerol polyglycidyl ether: B1
Denacol EX-521 (manufactured by Nagase Chemicals), average molecular weight = 1000
Water-soluble resin 1: C1
Polyvinyl alcohol having a saponification degree = 88 mol% and a polymerization degree = 1700
Inactive particles: D1
Silica sol with an average particle size of 0.05μm
Example 1
After transesterification according to a conventional method, silica particles having an average particle size of 1.4 μm dispersed in ethylene glycol were added. Subsequently, the polycondensation reaction proceeded according to a conventional method to obtain polyethylene terephthalate having an intrinsic viscosity of 0.65. This polyethylene terephthalate was melt-extruded at a temperature of 280 to 300 ° C. and cast on a cooling drum while using an electrostatic adhesion method to obtain an amorphous film having a thickness of about 720 μm. This film was stretched 3.7 times in the longitudinal direction at 85 ° C., further stretched 3.9 times in the transverse direction at 100 ° C., and heat-treated at 210 ° C. to obtain a biaxially stretched polyester film having a thickness of 50 μm.
[0040]
After longitudinal stretching of the polyester film obtained by the above formulation, 55 parts by weight of the easily adhesive polyester (A1) shown in the above compound example on one side of the film before lateral stretching, polyglycerol polyglycidyl ether (Denacol EX-521: B) A water dispersion containing 10 parts by weight, water-soluble resin (C) and 5 parts by weight of inert particles (silica sol: D) was prepared, and the coating thickness after stretching and drying was 0.05 μm on one side. The laminated film was obtained by coating.
[0041]
  Example 23And Comparative Examples 1 to8
  In Example 1, the composition of the easily adhesive resin layer is shown in the following table.4A laminated film was obtained in the same manner as in Example 1 except that the changes were made as shown in FIG.
[0042]
[Table 4]
Figure 0003932463
  The following table summarizes the evaluation results of the easily adhesive film obtained.5Shown in
[0043]
[Table 5]
Figure 0003932463
[0044]
【The invention's effect】
According to the present invention, an OHP film, a label, a plotter film, a photographic film, a photographic paper film, a barcode label, a magnetic card, a graphic arts, etc. In all applications in which the layer to be used is used, a film having good adhesiveness can be provided, and its industrial value is high.

Claims (3)

二軸延伸ポリエステルフィルム支持体の少なくとも一方の表面に、少なくとも一軸方向に延伸された易接着樹脂層を設けてなる積層ポリエステルフィルムであって、当該易接着樹脂層が、水分散性官能基を有する芳香族共重合ポリエステル(A)およびポリグリセロールポリグリシジルエーテル(B)および水溶性樹脂(C)を含有する塗布液を塗布し、乾燥することにより設けられることを特徴とする積層ポリエステルフィルム。A laminated polyester film in which an easy-adhesive resin layer stretched in at least a uniaxial direction is provided on at least one surface of a biaxially stretched polyester film support, the easy-adhesive resin layer having a water-dispersible functional group A laminated polyester film, which is provided by applying a coating solution containing an aromatic copolymerized polyester (A), a polyglycerol polyglycidyl ether (B) and a water-soluble resin (C) and drying the coating solution. 易接着樹脂層が不活性粒子(D)を含み、かつ易接着樹脂層厚さ(L)と不活性粒子の平均粒径(d)が下記式(1)を満足することを特徴とする請求項1または2記載の積層ポリエステルフィルム。
【数1】
1/3≦d/L≦3 …(1)
The easily adhesive resin layer contains inert particles (D), and the easily adhesive resin layer thickness (L) and the average particle diameter (d) of the inert particles satisfy the following formula (1): Item 3. A laminated polyester film according to item 1 or 2.
[Expression 1]
1/3 ≦ d / L ≦ 3 (1)
塗布液中に含まれる樹脂(A)、(B)および(C)の重量比が下記式(2)および(3)を同時に満足することを特徴とする請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィルム。The laminated polyester according to claim 1 or 2, wherein the weight ratio of the resins (A), (B) and (C) contained in the coating solution satisfies the following formulas (2) and (3) simultaneously: the film.
Figure 0003932463
Figure 0003932463
JP21175397A 1997-06-12 1997-08-06 Laminated polyester film Expired - Lifetime JP3932463B2 (en)

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