JP3930793B2

JP3930793B2 - Single-side welding equipment

Info

Publication number: JP3930793B2
Application number: JP2002286101A
Authority: JP
Inventors: 宣正大久保; 哲也中尾
Original assignee: Kobe Steel Ltd
Current assignee: Kobe Steel Ltd
Priority date: 2002-09-30
Filing date: 2002-09-30
Publication date: 2007-06-13
Anticipated expiration: 2022-09-30
Also published as: CN1236887C; JP2004122138A; CN1496776A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、側端同士を突合せた被溶接鋼板の溶接線を片面側から溶接する片面溶接装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
周知のとおり、片面溶接とは、突合せ溶接において、表側から溶接するだけで開先を裏側まで溶融し、両面から溶接した場合と同じ結果を得ることを可能ならしめるようにした溶接方法である。そのために、被溶接鋼板の開先の裏側に溶融金属を受けるための、フラックスを散布した裏当銅板を密着させる。表側からの溶接により溶融した溶融金属は被溶接鋼板の裏面側に突き抜け、裏当銅板の上面に散布されたフラックスによりビードを形成する。フラックス散布装置を裏当銅板の面上で走行させて裏当銅板の上面にフラックスを散布するが、フラックスを散布する前には、このフラックス散布装置により裏当銅板の上面の使用済フラックスを掻き落とすものである。
【０００３】
溶接する継ぎ手を多数有するワークの場合には、ワークを移動させなくてもフラックス散布装置が走行できるように、裏当銅板をフラックス散布装置が走行できる位置まで下降させ得るように構成されている。従って、溶接後に、裏当銅板を下降させてフラックス散布装置を走行させることにより使用済フラックスを掻き落とし、新しいフラックスを散布し、ワークを動かして次の継ぎ手を裏当銅板上に移動させると共に押し当てて溶接することができる。通常、片面溶接装置は２〜３台で使用することが多いため、片面溶接装置は溶接線の間隔に応じて、溶接線と直交する横方向に移動し得るように構成されている。
【０００４】
ところで、上記のような片面溶接装置としては、例えば下記のようなものが知られている。以下、片面溶接装置に装備される従来例１に係る「溶接フラックス散布装置」の概要を、添付図面を参照しながら説明する。図６は、溶接フラックス散布装置の平面図であり、図７は図６に示すスクレーパの、裏当銅板の中心線を含む垂直面における拡大断面図である。
【０００５】
即ち、図６において、裏当銅板３に沿って走行する台車１に、溶接用フラックスを裏当銅板３の上表面に散布するホッパ５が設けられている。また、溶接により裏当銅板３の上表面に生じたスラグを破砕する破砕具およびこの破砕具をスラグ破砕位置と退避位置に選択的に位置決めする破砕停止具を有する破砕機２０が台車１に設けられている。さらに、裏当銅板３の上表面のスラグを剥離するスクレーパおよびこのスクレーパをスラグ剥離位置と退避位置に選択的に位置決めするスクレーパ係止具が台車１に設けられている。従って、台車１の走行により、裏当銅板３の上表面にフラックスが散布されると共に、裏当銅板３の上表面に生じたスラグや残りのフラックスが効果的に除去される。なお、図７において、符号２ａは車輪、符号９は倣い台である。また、倣い台９の下面の図における左端下面に設けられ、裏当銅板３に転接してなるものは倣いローラ１０であり、作用方向の中ほど下面に設けられ、下端が裏当銅板３に接触してなるものは刷子８であり、右端下面に設けられ、下端が裏当銅板３に接触してなるものはスクレーパ７である（例えば、特許文献１参照。）。
【０００６】
ところで、この特許文献１に記載された上記従来例１では、使用済フラックスを効果的に掻き落とす（クリーニング）ことを可能ならしめるフラックス散布装置の提供を目的としているため、片面溶接装置全体の構成については何ら記載されていない。
【０００７】
また、例えば下記のような「片面溶接装置」が知られている。以下、この従来例２に係る「片面溶接装置」の概要を、その全体側面図の図８を参照しながら説明する。即ち、この従来例２に係る片面溶接装置１は、被溶接鋼板２，２を片面溶接する溶接機１０を備えている。この溶接機１０は、被溶接鋼板２，２（保持台４）の上方にある溶接機ビーム１１に配設されており、複数の溶接ヘッド１２からなる溶接ユニット１３を有している。これら各溶接ヘッド１２は、溶接線３の上方に位置して溶接線３の延在する方向に並列され、各溶接ヘッド１２に各ワイヤリール１４から溶接ヤイヤ１５が連続送給されるように構成されている。
前記溶接ユニット１３には、フラックス散布回収器１６に接続されるホース１７が配設されている。また、前記溶接機ビーム１１は、溶接線３の延在する方向に延びており、この溶接機ビーム１１の上に敷設されてなるレール１９を走行する走行台車１８に、各ワイヤリール１４とフラックス散布回収器１６が搭載されている（例えば、特許文献２参照。）。
【０００８】
【特許文献１】
特開平６−３４４１４６号公報（第３−４頁、第１−２図）
【特許文献２】
特開２０００−２８８７８５号公報（第３−５頁、第１図）
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献１，２の何れにも記載されていないが、フラックス散布装置により裏当銅板の表面から掻き落とされた使用済フラックスは、一般に図示しない装置本体の最下部に設置された装置内ベルトコンベアにより装置本体の一端側に搬送される。そして、装置内ベルトコンベアにより搬送されてきた使用済フラックスは、床面に設置された他の床上ベルトコンベア上に排出される。
そして、床上ベルトコンベアから定置式の回収箱に使用済フラックスが排出されるように構成されている。なお、前記床上ベルトコンベアは、装置本体が移動可能に構成されている関係上、装置本体が移動しても装置内ベルトコンベアから排出される使用済フラックスを受け取るために、装置内ベルトコンベアと直交する向きに設置されている。
【００１０】
上記構成によれば、片面溶接装置全体の高さが必然的に高くなる。即ち、装置本体の本来の高さに加えて、（装置内ベルトコンベアの高さ）＋（床上ベルトコンベアの高さ）＋（回収箱の高さ）が必要である。通常、片面溶接する被溶接鋼板の高さ位置が予め決められているから、片面溶接装置を設置する場合には、床面にピットを設けて据え付ける必要がある。そのため、土木工事費に起因して片面溶接装置の設備費が高くなるだけでなく、深くなるほど作業者等がピットに落下した時の危険性が高くなる。また、ピットに溜まった水の排水作業や堆積したごみの除去作業を行う必要があるが、床面には片面溶接装置が走行するためのレールが多数あり、複数の片面溶接装置間のスペースが狭く入り組んでいるために作業し難いので好ましくない。従って、片面溶接装置のコスト低減、安全性の向上、作業性の向上、メインテナンス性の向上にとって、片面溶接装置の高さを可能な限り低くすることが極めて重要である。
【００１１】
さらに、片面溶接の場合には溶融金属が裏当部から漏出することがあるから、漏出した溶融金属（１０００℃前後）が、装置内ベルトコンベア上に溜まり、コンベアベルトが焼損するという恐れが生じる。
【００１２】
従って、本発明の目的は、片面溶接装置の高さが低く、しかも装置内ベルトコンベアを設ける必要のない片面溶接装置を提供することである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、従って上記課題を解決するために、本発明の請求項１に係る片面溶接装置が採用した手段は、一対の被溶接鋼板の側端同士を突合せた溶接線を片面側から溶接する片面溶接装置において、前記被溶接鋼板の上方に配置され、溶接線に沿って走行する走行自在な溶接手段と、被溶接鋼板の下方に配置され、溶接線を中心とする両側の被溶接鋼板を押上げる昇降自在な裏当手段と、この裏当手段に沿って走行し、裏当手段の裏当銅板の面上にフラックスを散布し、かつ使用済フラックスを掻き落とすフラックス散布手段と、裏当銅板の下方の裏当手段を昇降させる昇降フレーム内に、この裏当銅板に沿って配置され、掻き落とされた使用済フラックスを受け止める底面を有し、その上部開口部の幅が裏当手段の幅より広い一条の金属製のトラフと、トラフの底面を摺動してこの底面に落下した使用済フラックスを系外へ搬出するフラックス搬出手段とからなる装置本体を備えると共に、床面上に移動可能に配設され、フラックス搬出手段により搬出されてきた使用済フラックスを回収するフラックス回収箱を備えてなることを特徴とする特徴とする。
【００１４】
本発明の請求項２に係る片面溶接装置が採用した手段は、請求項１に記載の片面溶接装置において、前記フラックス搬出手段は、掻き板を備えた一条のコンベアチェーンであることを特徴とする。
【００１５】
本発明の請求項３に係る片面溶接装置が採用した手段は、請求項１に記載の片面溶接装置において、前記フラックス搬出手段は、一条のスクリュ式コンベアであることを特徴とする。
【００１６】
本発明の請求項４に係る片面溶接装置が採用した手段は、請求項１乃至３のうちの何れか一つの項に記載の片面溶接装置において、前記フラックス回収箱は、連結手段により前記装置本体に着脱自在に連結されてなることを特徴とする。
【００１７】
本発明の請求項５に係る片面溶接装置が採用した手段は、請求項４に記載の片面溶接装置において、前記フラックス回収箱の底板は開閉可能に構成されてなることを特徴とする。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態１に係る片面溶接装置を、添付図面を参照しながら説明する。図１は片面溶接装置の全体側面図であり、図２は図１のＡ−Ａ線断面図で、溶接機を省略して示す図である。また、図３はフラックス散布装置の斜視図であり、図４（ａ）はフラックス回収箱を含むフラックス搬出手段の部分斜視図であり、図４（ｂ）は掻き板付リンクの平面図である。
【００１９】
先ず、図１，２を順次参照しながら、本実施の形態１に係る片面溶接装置の全体構成を説明する。本実施の形態に係る片面溶接装置は、後述する構成になる装置本体１を備えている。この装置本体１は、側端同士を突合せた被溶接鋼板２０の上方に溶接トーチを有する溶接装置２を備えている。この溶接装置２は、前記装置本体１の長手方向に沿って平行に設けられてなる図示しないビ−ムに支持されており、側端同士を突合せた被溶接鋼板２０の溶接線２１に沿って往復移動し得るように構成されている。
【００２０】
前記被溶接鋼板２０の下方側には、溶接線２１を中心とする両側の被溶接鋼板２０を、上に配設されてなる裏当銅板３ａを介して押上げる裏当手段である裏当装置３が配設されている。そして、この裏当装置３の上には、前記裏当銅板３ａの長手方向に沿って往復移動して、この裏当銅板３ａの上面にビードを形成させるためのフラックスを散布すると共に、使用済フラックスを掻き落とす、後述する構成になるフラックス散布装置４が配設されている。
【００２１】
前記裏当装置３は、垂直配設されてなる複数本の昇降装置６により昇降される昇降フレーム５の上に配置されている。この昇降フレーム５の内側には、図２に示すように、昇降フレーム５の長手方向に沿い、横断断面形状がロート状、つまり上広がりの傾斜板７ａを有し、かつ平坦な底板７ｂを有する、鋼板製のトラフ７が配設されている。さらに、この昇降フレーム５の内側には、トラフ７の底面を摺動して底面に落下した使用済フラックスを系外へ搬出する、フラックス搬出手段である後述するフラックス搬出装置８が配設されている。
【００２２】
前記昇降フレーム５は、床面上に敷設されてなる本体移動用レールＲ₁を転動する複数の車輪９ａが設けられ、図２における左右方向、つまり溶接線２１と直交する方向に往復移動する走行台車９により支持されている。より具体的には、この昇降フレーム５は、走行台車９に基端部付近が固着されてなる昇降装置６を介して走行台車９により支持されている。
【００２３】
前記走行台車９の上部、かつ前記裏当装置３を挟む両側位置には、側端部が突合された被溶接鋼板の下面に転接する複数のローラ装置１０が設けられている。
このローラ装置１０は、裏当装置３の一側の裏当装置３に近い位置の駆動ローラ１０ａと、この駆動ローラ１０ａより裏当装置３から離れた位置のディスクローラ１０ｂとを備えている。また、裏当装置３の他側の裏当装置３に近い位置のディスクローラ１０ｃと、このディスクローラ１０ｃより裏当装置３から離れた位置のディスクローラ１０ｄとを備えている。なお、このローラ装置１０は裏当装置３の長手方向に所定の間隔で複数組配設されており、被溶接鋼板を支持し、かつ片面溶接するために突合せ部を裏当て装置３上に移動させて位置決めし、溶接完了後に溶接鋼板を送り出すための搬出入コンベアの働きをするものである。
【００２４】
前記フラックス散布装置４は、前記裏当銅板３ａの長手方向に沿って往復移動するホッパ台車４ａを備えている。このホッパ台車４ａには，裏当銅板３ａの上面に散布するフラックスＦ₀が投入されるホッパ４ｂが搭載されると共に、ブラシ位置調整装置４ｄで高さ調整され、裏当銅板３ａの上面から使用済フラックスＦ₁を掻き落とす昇降自在な掻き落としブラシ４ｃが設けられている。なお、このフラックス散布装置４により裏当銅板３ａの上面にフラックスＦ₀を散布するために、また裏当銅板３ａの上面から使用済フラックスＦ₁を掻き落とすために走行する場合には、昇降装置６により昇降フレーム５を介して裏当装置３が下降されるものである。
【００２５】
前記フラックス搬出装置８は、図１、図４（ａ），（ｂ）に示すように構成されている。即ち、昇降フレーム５の長手方向の一方の端部付近に駆動スプロケット８ａが設けられると共に、他方の端部付近に従動スプロケット８ｂが設けられている。これら駆動スプロケット８ａと従動スプロケット８ｂには、左右の両側に突出する掻き板８ｅを有する掻き板付リンク８ｄが無端状に連結されてなるフラックス掻きチェーン８ｃが掛装されている。そして、下側に循環してきた掻き板付リンク８ｄが前記トラフ７の底板７ｂの上面を摺動するように構成されている。従って、前記フラックス散布装置４の掻き落としブラシにより裏当銅板３ａの表面から掻き落とされてトラフ７の底板７ｂの上面に落下した使用済フラックスＦ₁は掻き板付リンク８ｄの掻き板８ｅにより押されて排出側に移動し、装置本体１の外方に排出されることとなる。
【００２６】
このような装置本体１の使用済フラックスＦ₁の排出側には、排出される使用済フラックスＦ₁を受取って回収するフラックス回収箱１１が配設されている。
このフラックス回収箱１１は、前記本体移動用レールＲ₁と平行に敷設されてなる回収箱移動用レールＲ₂に沿って往復移動し得るように構成されている。
そして、このフラックス回収箱１１は、図２に示すように、連結手段である、挿脱自在な連結ピン１２により着脱自在に連結されている。さらに、このフラックス回収箱１１の底板１１ａの一端側が図示しないヒンジで連結されると共に、他端側が図示しない底板ロック装置により固定されており、この底板ロック装置の操作により自在に開閉し得るように構成されている。
【００２７】
つまり、このフラックス回収箱１１は排出される使用済みフラックスＦ₁を回収するときには、連結ピン１２により連結されて装置本体１と共に移動する。
一方、回収された使用済フラックスＦ₁をフラックス回収箱１１から取り出すときには、連結ピン１２の抜取りにより装置本体１から切り離して装置本体１から離れた位置に移動させた後、クレーンで吊持して廃棄場所の上方で底板ロック装置の操作により底板１１ａを開ければ良い。
【００２８】
なお、前記フラックス回収箱１１をクレーンで吊持して反転させることにより、回収された使用済みフラックスＦ₁を排出することができるので、必ずしも底板１１ａを開閉式にする必要がないものである。しかしながら、クレーンで吊持した状態でのフラックス回収箱１１の反転には安全上不安があり、安全面と使用済フラックスの排出作業能率が向上するという効果を考慮すると、上記のとおり、底板１１ａを開閉式にする方が好ましい。
【００２９】
以下、本実施の形態１に係る片面溶接装置の作用態様を説明する。即ち、フラックス回収箱１１は、従来例のように定置式ではなく、連結ピン１２により装置本体１に連結することにより、装置本体と共に移動しながらフラックス搬出装置８から排出される使用済フラックスＦ₁を回収することができる。つまり、本実施の形態に係る片面溶接装置のフラックス回収箱１１は、従来例の床上ベルトコンベアと、回収箱との働きをすることになる。そのため、従来例のように、床上ベルトコンベアを設ける必要がないから、この床上ベルトコンベアの高さ分、片面溶接装置の高さを低くすることができる。
【００３０】
上記のとおり、片面溶接装置の高さを低くすることができるので、片面溶接装置を設置するに際しては、ピットを設ける必要があってもその深さを従来例よりも遥かに浅くすることができる。従って、土木工事費が低減されるから設備費が安価になるだけでなく、片面溶接装置も低くなるので安価である。また、作業者等がピットに落下した時の危険性が少なくなり、そしてピットが浅いため清掃も容易に行えるから、片面溶接装置のコスト低減、安全性の向上、作業性の向上、メインテナンス性の向上に対して大いに寄与することができるという優れた効果を奏することができる。
【００３１】
また、本実施の形態１に係る片面溶接装置では、従来例における装置内コンベアに代わるものとして、金属製の下記のものが用いられている。すなわち、鋼板製のトラフ７と、このトラフ７の底板７ｂに摺接して、フラックス散布装置４の掻き落としブラシ４ｃにより当接銅板３ａの表面から掻き落とされた使用済フラックスＦ₁をトラフ７の排出側に移動させる、コンベアチェーンであるフラックス掻きチェーン８ｃを備えたフラックス搬出装置８とである。そのため、たとえ溶融金属が裏当部から漏出してトラフ７内に落下したとしても、従来の装置内ベルトコンベアのコンベアベルトのように焼損するような恐れがないので、片面溶接装置のランニングコストの低減、および稼働率の向上が可能になるという効果が得られる。
【００３２】
本発明の実施の形態２に係る片面溶接装置を説明する。但し、本実施の形態２が上記実施の形態１と相違するところは、トラフの構成とフラックス搬出装置の相違にあり、これら以外は全く同一であるから、トラフとフラックス搬出装置の部分斜視図の図５を参照しながら、同一機能を有するものに同一符号を付してその相違する点について説明する。
【００３３】
即ち、鋼板製のトラフ７は傾斜板７ａを備えており、２枚の傾斜板７ａの下部を繋ぐ底板７ｂは樋状に形成されている。そして、この鋼板製のトラフ７の内側には、回転軸８ｇと、この回転軸８ｇに周設され、トラフ７の樋状の底板７ｂの表面に摺接する螺旋羽根８ｈを供えたスクリュ式コンベア８ｆからなるフラックス搬出装置８が配設されている。従って、本実施の形態２によれば、たとえ溶融金属が裏当部から漏出してトラフ７内に落下したとしても、従来の装置内ベルトコンベアのコンベアベルトのように、スクリュ式コンベア８ｆが焼損するような恐れがないので、上記実施の形態１に係る片面溶接装置のフラックス掻きチェーン８ｃの場合と同様に、片面溶接装置のランニングコストの低減、および稼働率の向上が可能になるという効果が得られる。なお、本実施の形態２では、上記のとおり、スクリュ式コンベア８ｆは回転軸８ｇを備えているが、螺旋羽根８ｈのみの構成であってもよい。
【００３４】
なお、上記実施の形態１または２に係る片面溶接装置は、本発明の具体例に過ぎないから、上記実施の形態に係る構成に限定されるものではなく、また本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
【００３５】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項１乃至５に係る片面溶接装置によれば、フラックス回収箱は、従来例のように定置式ではなく、着脱自在な連結手段により装置本体に連結することにより、装置本体と共に移動しながらフラックス搬出手段から排出される使用済フラックスを回収することができる。つまり、本発明の請求項１乃至３に係る片面溶接装置のフラックス回収箱は、従来例の床上ベルトコンベアと、回収箱との働きをすることになる。そのため、従来例のように、床上ベルトコンベアを設ける必要がないから、この床上ベルトコンベアの高さ分、片面溶接装置の高さを低くすることができる。
【００３６】
上記のとおり、片面溶接装置の高さを低くすることができるので、片面溶接装置を設置するに際しては、ピットを設ける必要があってもその深さを従来例よりも遥かに浅くすることができる。従って、土木工事費が低減されるから設備費が安価になるだけでなく、フラックス回収箱を取出す必要がなくピットに近づく必要がないから作業者等がピットに落下するような恐れが少なくなり、またピットが浅いため清掃も容易に行えるから、片面溶接装置のコスト低減、安全性の向上、作業性の向上、メインテナンス性の向上に対して大いに寄与することができるという優れた効果を奏することができる。
【００３７】
また、本発明の請求項１乃至５に係る片面溶接装置では、従来例の装置内コンベアに代わるものとして、金属製のトラフと、このトラフの底面に摺接して、フラックス散布装置により当接銅板の表面から掻き落とされた使用済フラックスをトラフの排出側に移動させる金属製の掻き板を備えたフラックス搬出手段が用いられている。そのため、たとえ溶融金属が裏当部から漏出してトラフ内に落下したとしても、従来の装置内ベルトコンベアのコンベアベルトのように焼損するような恐れがないので、ランニングコストの低減、稼働率の向上が可能になるという効果が得られる。
【００３８】
また、本発明の請求項５に係る片面溶接装置によれば、フラックス回収箱の底板が開閉可能に構成されている。従って、回収された使用済フラックスをフラックス回収箱から排出するに際して、クレーンで吊持した状態で底板を開ければ良いので、使用済フラックスの排出作業能率が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１に係る片面溶接装置の全体側面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図で、溶接機を省略して示す図である。
【図３】本発明の実施の形態１に係り、フラックス散布装置の斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態１に係り、図４（ａ）はフラックス回収箱を含むフラックス搬出手段の部分斜視図であり、図４（ｂ）は掻き板付リンクの平面図である。
【図５】本発明の実施の形態２に係り、トラフとフラックス搬出装置の部分斜視図である。
【図６】従来例１（特許文献１）に係り、溶接フラックス散布装置の平面図である。
【図７】図５に示すスクレーパの、裏当銅板の中心線を含む垂直面における拡大断面図である。
【図８】従来例２（特許文献２）に係る片面溶接装置の全体側面図である。
【符号の説明】
１…装置本体
２…溶接装置
３…裏当装置、３ａ…裏当銅板
４…フラックス散布装置、４ａ…ホッパ台車、４ｂ…ホッパ、４ｃ…掻き落としブラシ、４ｄ…ブラシ位置調整装置
５…昇降フレーム
６…昇降装置
７…トラフ、７ａ…傾斜板、７ｂ…底板
８…フラックス搬出装置、８ａ…駆動スプロケット、８ｂ…従動スプロケット、８ｃ…フラックス掻きチェーン、８ｄ…掻き板付リンク、８ｅ…掻き板、８ｆ…スクリュ式コンベア、８ｇ…回転軸、８ｈ…螺旋羽根
９…走行台車、９ａ…車輪
１０…ローラ装置
１１…フラックス回収箱、１１ａ…底板
１２…連結ピン
２０…被溶接鋼板、２１…溶接線
Ｆ₀…フラックス（使用前）、Ｆ₁…使用済フラックス
Ｒ₁…本体有働用レール、Ｒ₂…回収箱移動用レール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a single-side welding apparatus that welds a weld line of a steel plate to be welded whose side ends are butted from one side.
[0002]
[Prior art]
As is well known, single-sided welding is a welding method in which the groove can be melted to the back side only by welding from the front side in butt welding, and the same result as when welding from both sides can be obtained. For this purpose, a backing copper plate, to which a flux is dispersed, is adhered to the back side of the groove of the welded steel plate. The molten metal melted by welding from the front side penetrates to the back side of the steel plate to be welded, and forms beads by the flux dispersed on the upper surface of the backing copper plate. Run the flux spreader on the surface of the backing copper plate to spread the flux on the upper surface of the backing copper plate. Before spreading the flux, scrape the used flux on the upper surface of the backing copper plate with this flux spreader. It is something to drop.
[0003]
In the case of a workpiece having many joints to be welded, the backing copper plate can be lowered to a position where the flux spreading device can run so that the flux spreading device can run without moving the workpiece. Therefore, after welding, lowering the backing copper plate and running the flux spreader scrapes off the used flux, spreads new flux, moves the workpiece and moves the next joint onto the backing copper plate and pushes it. Can be applied and welded. Usually, since a single-sided welding apparatus is often used with 2 to 3 units, the single-sided welding apparatus is configured to be able to move in a lateral direction perpendicular to the welding line according to the interval between the welding lines.
[0004]
By the way, as a single-sided welding apparatus as described above, for example, the following is known. Hereinafter, the outline of the “welding flux dispersal device” according to Conventional Example 1 equipped in the single-side welding device will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 6 is a plan view of the welding flux distribution device, and FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of the scraper shown in FIG. 6 on a vertical plane including the center line of the backing copper plate.
[0005]
That is, in FIG. 6, a hopper 5 that disperses welding flux on the upper surface of the backing copper plate 3 is provided on the carriage 1 that travels along the backing copper plate 3. Further, a crusher 20 having a crushing tool for crushing slag generated on the upper surface of the backing copper plate 3 by welding and a crushing stop tool for selectively positioning the crushing tool at a slag crushing position and a retracted position is provided in the carriage 1. It has been. Further, a scraper for peeling the slag on the upper surface of the backing copper plate 3 and a scraper locking tool for selectively positioning the scraper at the slag peeling position and the retracted position are provided on the carriage 1. Therefore, as the carriage 1 travels, the flux is dispersed on the upper surface of the backing copper plate 3 and slag and remaining flux generated on the upper surface of the backing copper plate 3 are effectively removed. In FIG. 7, reference numeral 2a is a wheel, and reference numeral 9 is a copying table. Further, a copy roller 10 is provided on the lower left surface of the copying table 9 and is in contact with the backing copper plate 3, and is provided on the lower surface in the middle of the working direction. What is in contact is a brush 8, which is provided on the lower surface of the right end and whose lower end is in contact with the backing copper plate 3 is a scraper 7 (see, for example, Patent Document 1).
[0006]
By the way, in the said prior art example 1 described in this patent document 1, since it aims at provision of the flux spreading | diffusion apparatus which makes it possible to scrape off (clean) a used flux effectively, the structure of the whole single-sided welding apparatus Is not described at all.
[0007]
Further, for example, the following “single-side welding apparatus” is known. Hereinafter, the outline of the “single-side welding apparatus” according to the conventional example 2 will be described with reference to FIG. That is, the single-sided welding apparatus 1 according to the conventional example 2 includes a welding machine 10 that performs single-side welding of the steel plates 2 and 2 to be welded. The welder 10 is disposed on a welder beam 11 above the steel plates 2 and 2 (holding base 4) to be welded, and has a welding unit 13 including a plurality of welding heads 12. These welding heads 12 are positioned above the welding line 3 and are arranged in parallel in the direction in which the welding line 3 extends, and the welding yarn 15 is continuously fed from each wire reel 14 to each welding head 12. Has been.
The welding unit 13 is provided with a hose 17 connected to the flux spreader 16. The welder beam 11 extends in the direction in which the weld line 3 extends, and each wire reel 14 and flux are fed to a traveling carriage 18 that travels on a rail 19 that is laid on the welder beam 11. A spreader / collector 16 is mounted (see, for example, Patent Document 2).
[0008]
[Patent Document 1]
JP-A-6-344146 (page 3-4, Fig. 1-2)
[Patent Document 2]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 2000-288785 (page 3-5, FIG. 1)
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, although it is not described in any of the above Patent Documents 1 and 2, the used flux scraped off from the surface of the backing copper plate by the flux spraying device is generally a device installed at the lowermost portion of the device main body (not shown). It is conveyed to one end side of the apparatus main body by the inner belt conveyor. And the used flux conveyed by the belt conveyor in an apparatus is discharged | emitted on the other floor belt conveyor installed in the floor surface.
And it is comprised so that a used flux may be discharged | emitted from a floor conveyor to a stationary collection box. The above-mentioned floor belt conveyor is orthogonal to the in-apparatus belt conveyor in order to receive the used flux discharged from the in-apparatus belt conveyor even if the in-apparatus main body is moved. It is installed in the direction to do.
[0010]
According to the said structure, the height of the whole single-sided welding apparatus becomes inevitably high. That is, in addition to the original height of the apparatus main body, (the height of the belt conveyor in the apparatus) + (the height of the belt conveyor on the floor) + (the height of the collection box) is required. Usually, since the height position of the steel sheet to be welded on one side is determined in advance, when installing a single-side welding device, it is necessary to provide a pit on the floor. For this reason, not only the equipment cost of the single-sided welding apparatus is increased due to the civil engineering work cost, but also the danger when an operator or the like falls into the pit increases as the depth increases. In addition, it is necessary to drain water collected in the pits and remove accumulated dust, but there are many rails on the floor for running single-sided welding equipment, and there is space between multiple single-sided welding equipment. It is not preferable because it is difficult to work because it is narrow and complicated. Therefore, it is extremely important to reduce the height of the single-sided welding device as much as possible in order to reduce the cost of the single-sided welding device, improve safety, improve workability, and maintainability.
[0011]
Furthermore, in the case of single-sided welding, the molten metal may leak from the backing part, so that the leaked molten metal (around 1000 ° C.) accumulates on the belt conveyor in the apparatus and the conveyor belt may burn out. .
[0012]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a single-side welding apparatus in which the height of the single-side welding apparatus is low and it is not necessary to provide a belt conveyor in the apparatus.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of the above circumstances. Therefore, in order to solve the above problems, the means employed by the single-sided welding apparatus according to claim 1 of the present invention is the side end of a pair of steel plates to be welded. In a single-sided welding apparatus that welds the welded wires that butt each other from one side, the welding means that is disposed above the welded steel sheet and travels along the welded line, and is disposed below the welded steel sheet, Backing means that can move up and down to push up the steel plates to be welded on both sides centering on the welding line, travel along this backing means, and spread and use flux on the surface of the backing copper plate of the backing means and a flux distributing means for scraping off the already flux, in a lift frame for raising and lowering the backing means under the backing copper plate, this is arranged along the backing copper plate, have a bottom surface for receiving the scraped spent flux Its upper opening And troughs back width wider Ichijo of those means metal width, provided with a device body which slides the bottom of the trough comprising a flux unloading means for unloading the spent flux has fallen into the bottom out of the system A flux collection box is provided that is movably disposed on the floor surface and collects the used flux that has been carried out by the flux carrying-out means.
[0014]
The means employed by the single-side welding apparatus according to claim 2 of the present invention is the single-side welding apparatus according to claim 1, wherein the flux carrying-out means is a single conveyor chain provided with scrapers. .
[0015]
The means employed by the single-side welding apparatus according to claim 3 of the present invention is the single-side welding apparatus according to claim 1, wherein the flux carrying-out means is a single screw type conveyor.
[0016]
The means adopted by the single-sided welding apparatus according to claim 4 of the present invention is the single-sided welding apparatus according to any one of claims 1 to 3, wherein the flux recovery box is connected to the apparatus main body by a connecting means. It is characterized in that it is detachably connected to.
[0017]
The means employed by the single-sided welding apparatus according to claim 5 of the present invention is characterized in that, in the single-sided welding apparatus according to claim 4, the bottom plate of the flux recovery box is configured to be openable and closable.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a single-side welding apparatus according to Embodiment 1 of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is an overall side view of a single-side welding apparatus, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 3 is a perspective view of the flux distribution device, FIG. 4 (a) is a partial perspective view of a flux carrying means including a flux recovery box, and FIG. 4 (b) is a plan view of a link with a scraper.
[0019]
First, the overall configuration of the single-sided welding apparatus according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. The single-side welding apparatus according to the present embodiment includes an apparatus main body 1 having a configuration to be described later. This apparatus main body 1 is provided with a welding apparatus 2 having a welding torch above a welded steel sheet 20 whose side ends are butted together. This welding apparatus 2 is supported by a beam (not shown) formed in parallel along the longitudinal direction of the apparatus main body 1, and is along a welding line 21 of a steel plate 20 to be welded whose side ends are butted together. It is configured to be able to reciprocate.
[0020]
On the lower side of the to-be-welded steel plate 20, a backing device which is a backing means for pushing up the to-be-welded steel plates 20 on both sides with the welding line 21 as the center through the backing copper plate 3a disposed above. 3 is disposed. And on this backing device 3, while reciprocatingly moving along the longitudinal direction of the backing copper plate 3a, a flux for forming beads on the upper surface of the backing copper plate 3a is sprayed and used. A flux spraying device 4 that scrapes off the flux and has a configuration to be described later is disposed.
[0021]
The backing device 3 is disposed on a lifting frame 5 that is lifted and lowered by a plurality of lifting devices 6 arranged vertically. As shown in FIG. 2, the elevating frame 5 has an inclined plate 7 a having a funnel-shaped cross section along the longitudinal direction of the elevating frame 5, that is, an upwardly extending inclined plate 7 a and a flat bottom plate 7 b. A trough 7 made of steel plate is disposed. Further, a flux carry-out device 8, which will be described later, is a flux carry-out means for carrying out used flux that has slid on the bottom surface of the trough 7 and dropped to the bottom surface to the outside of the system. Yes.
[0022]
The elevating frame 5, a plurality of wheels 9a are provided rolling on the body movement rails R ₁ made are laid on the floor, and reciprocates in a direction perpendicular lateral direction in FIG. 2, i.e. the weld line 21 It is supported by a traveling carriage 9. More specifically, the elevating frame 5 is supported by the traveling carriage 9 via an elevating device 6 in which the vicinity of the base end is fixed to the traveling carriage 9.
[0023]
A plurality of roller devices 10 that are in rolling contact with the lower surface of the steel plate to be welded whose side ends are abutted are provided at the upper portion of the traveling carriage 9 and on both sides of the backing device 3.
The roller device 10 includes a drive roller 10a at a position close to the backing device 3 on one side of the backing device 3, and a disk roller 10b at a position farther from the backing device 3 than the driving roller 10a. In addition, a disk roller 10c at a position close to the backing device 3 on the other side of the backing device 3 and a disk roller 10d at a position farther from the backing device 3 than the disk roller 10c are provided. A plurality of sets of roller devices 10 are arranged at predetermined intervals in the longitudinal direction of the backing device 3, and the butt portion is moved onto the backing device 3 in order to support the steel plate to be welded and to perform one-side welding. It is made to position and performs the function of the carrying-in / out conveyor for sending out a welded steel plate after completion of welding.
[0024]
The flux spreading device 4 includes a hopper cart 4a that reciprocates along the longitudinal direction of the backing copper plate 3a. The hopper cart 4a is equipped with a hopper 4b into which a flux F ₀ dispersed on the upper surface of the backing copper plate 3a is introduced, and is adjusted in height by a brush position adjusting device 4d and used from the upper surface of the backing copper plate 3a. already flux F ₁ a scraping vertically movable scraping brush 4c is provided. In order to spread the flux F ₀ on the upper surface of the backing copper plate 3a by the flux spreading device 4 and to scrape off the used flux F ₁ from the upper surface of the backing copper plate 3a, the lifting device 6, the backing device 3 is lowered via the lifting frame 5.
[0025]
The flux carry-out device 8 is configured as shown in FIGS. 1, 4 (a), and (b). That is, a drive sprocket 8a is provided near one end in the longitudinal direction of the lifting frame 5, and a driven sprocket 8b is provided near the other end. The drive sprocket 8a and the driven sprocket 8b are loaded with a flux scraping chain 8c formed by endlessly connecting a link 8d with a scraping plate having scraping plates 8e protruding on both the left and right sides. The scraper-attached link 8d circulating downward is configured to slide on the upper surface of the bottom plate 7b of the trough 7. Thus, the spent flux F ₁ dropped on the upper surface of the bottom plate 7b of the flux spraying apparatus 4 of scraping the trough 7 is scraped off from the surface of the backing copper plate 3a by the brush is pushed by scraper 8e scraping Backed links 8d Then, it moves to the discharge side and is discharged to the outside of the apparatus main body 1.
[0026]
_On the discharge side of the spent flux F ₁ of the apparatus main body 1, a flux collection box 11 that receives and collects the used flux F ₁ that is discharged is disposed.
The flux collection box 11 is configured to reciprocate along a collection box moving rail R ₂ laid in parallel with the main body moving rail R ₁ .
As shown in FIG. 2, the flux collection box 11 is detachably connected by a detachable connection pin 12 which is a connection means. Further, one end side of the bottom plate 11a of the flux collection box 11 is connected by a hinge (not shown), and the other end side is fixed by a bottom plate locking device (not shown) so that it can be freely opened and closed by operating the bottom plate locking device. It is configured.
[0027]
That is, the flux collection box 11 is connected by the connecting pin 12 and moves together with the apparatus main body 1 when collecting the discharged used flux F ₁ .
On the other hand, when the collected used flux F ₁ is taken out from the flux collection box 11, it is separated from the apparatus main body 1 by moving the connecting pin 12 and moved to a position away from the apparatus main body 1 and then suspended by a crane. The bottom plate 11a may be opened by operating the bottom plate lock device above the disposal place.
[0028]
Note that by reversing the flux recovery box 11 is suspended by a crane, it is possible to discharge the collected used fluxes F _1, is always not necessary to the bottom plate 11a to the closure. However, inversion of the flux collection box 11 in a state of being suspended by a crane is unsafe for safety, and considering the effect of improving safety and the efficiency of discharging the used flux, the bottom plate 11a is fixed as described above. It is preferable to use an open / close type.
[0029]
Hereinafter, the operation mode of the single-sided welding apparatus according to the first embodiment will be described. That is, the flux collection box 11 is not stationary as in the conventional example, but is connected to the apparatus main body 1 by the connection pin 12 so that the used flux F ₁ discharged from the flux carry-out apparatus 8 while moving with the apparatus main body is used. Can be recovered. That is, the flux recovery box 11 of the single-side welding apparatus according to the present embodiment functions as a conventional floor conveyor belt and a recovery box. Therefore, unlike the conventional example, there is no need to provide an on-floor belt conveyor, and therefore the height of the single-side welding device can be reduced by the height of the on-floor belt conveyor.
[0030]
As described above, since the height of the single-sided welding apparatus can be lowered, even when it is necessary to provide a pit when installing the single-sided welding apparatus, the depth can be made much shallower than in the conventional example. . Therefore, since the civil engineering work cost is reduced, not only the equipment cost is reduced, but also the single-sided welding apparatus is reduced, so that the cost is low. In addition, the risk of workers falling into the pit is reduced, and since the pit is shallow, cleaning is easy, reducing the cost of single-sided welding equipment, improving safety, improving workability, and maintaining maintenance. The outstanding effect that it can contribute greatly with respect to improvement can be show | played.
[0031]
Moreover, in the single-sided welding apparatus which concerns on this Embodiment 1, the following ones made of metal are used as an alternative to the in-apparatus conveyor in the conventional example. That is, the used flux F ₁ scraped from the surface of the abutting copper plate 3 a by the scraping brush 4 c of the flux spraying device 4 is brought into sliding contact with the steel plate trough 7 and the bottom plate 7 b of the trough 7. It is the flux carrying-out apparatus 8 provided with the flux scraping chain 8c which is a conveyor chain moved to the discharge side. Therefore, even if the molten metal leaks from the backing part and falls into the trough 7, there is no risk of burning like the conveyor belt of the conventional belt conveyor in the apparatus. The effect that reduction and improvement of an operation rate are attained is acquired.
[0032]
A single-side welding apparatus according to Embodiment 2 of the present invention will be described. However, the difference between the second embodiment and the first embodiment is the difference in the configuration of the trough and the flux carry-out device, and the other parts are exactly the same. With reference to FIG. 5, the same reference numerals are given to those having the same function, and different points will be described.
[0033]
That is, the trough 7 made of a steel plate includes an inclined plate 7a, and a bottom plate 7b that connects the lower portions of the two inclined plates 7a is formed in a bowl shape. A screw-type conveyor 8f provided inside the trough 7 made of steel plate is provided with a rotating shaft 8g and a spiral blade 8h that is provided around the rotating shaft 8g and is in sliding contact with the surface of the bowl-shaped bottom plate 7b of the trough 7. A flux carry-out device 8 is provided. Therefore, according to the second embodiment, even if the molten metal leaks from the backing portion and falls into the trough 7, the screw conveyor 8f is burned out like the conveyor belt of the conventional belt conveyor in the apparatus. As in the case of the flux scraping chain 8c of the single-sided welding apparatus according to the first embodiment, there is an effect that the running cost of the single-sided welding apparatus can be reduced and the operating rate can be improved. can get. In the second embodiment, as described above, the screw type conveyor 8f includes the rotating shaft 8g. However, the configuration may include only the spiral blade 8h.
[0034]
The single-side welding apparatus according to the first or second embodiment is merely a specific example of the present invention, and is not limited to the configuration according to the first embodiment, and departs from the technical idea of the present invention. It is possible to freely change the design within a range not to be performed.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, according to the single-side welding apparatus according to claims 1 to 5 of the present invention, the flux recovery box is not fixed as in the conventional example, but is connected to the apparatus main body by a detachable connecting means. Thus, it is possible to collect the used flux discharged from the flux carry-out means while moving together with the apparatus main body. That is, the flux recovery box of the single-sided welding apparatus according to claims 1 to 3 of the present invention functions as the conventional on-floor belt conveyor and the recovery box. Therefore, unlike the conventional example, there is no need to provide an on-floor belt conveyor, and therefore the height of the single-side welding device can be reduced by the height of the on-floor belt conveyor.
[0036]
As described above, since the height of the single-sided welding apparatus can be lowered, even when it is necessary to provide a pit when installing the single-sided welding apparatus, the depth can be made much shallower than in the conventional example. . Therefore, not only will the construction cost be reduced because civil engineering work costs will be reduced, but there is no need to take out the flux collection box and it is not necessary to approach the pit, so there is less risk of workers falling into the pit, In addition, since the pit is shallow, cleaning can be performed easily, so that it has an excellent effect that it can greatly contribute to cost reduction, safety improvement, workability improvement, and maintenance performance of the single-side welding apparatus. it can.
[0037]
Further, in the single-side welding apparatus according to claims 1 to 5 of the present invention, as an alternative to the conventional conveyor in the apparatus, a metal trough and a contact copper plate are brought into sliding contact with the bottom surface of the trough and are contacted by a flux spreading device. Flux carry-out means provided with a metal scraper that moves the used flux scraped off from the surface of the steel plate to the trough discharge side is used. Therefore, even if the molten metal leaks from the backing part and falls into the trough, there is no fear of burning like the conveyor belt of the conventional belt conveyor in the equipment, so the running cost is reduced and the operation rate is reduced. The effect that improvement becomes possible is acquired.
[0038]
Moreover, according to the single-sided welding apparatus which concerns on Claim 5 of this invention, the bottom plate of a flux collection | recovery box is comprised so that opening and closing is possible. Therefore, when discharging the collected used flux from the flux collecting box, it is only necessary to open the bottom plate in a state of being suspended by a crane, which has an effect of improving the used flux discharging work efficiency.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a single-side welding apparatus according to Embodiment 1 of the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 1 and showing a welding machine omitted.
FIG. 3 is a perspective view of the flux distribution device according to the first embodiment of the present invention.
4A is a partial perspective view of a flux carry-out means including a flux collection box according to Embodiment 1 of the present invention, and FIG. 4B is a plan view of a link with a scraping plate.
FIG. 5 is a partial perspective view of the trough and the flux carry-out device according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a plan view of a welding flux spreader according to Conventional Example 1 (Patent Document 1).
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of the scraper shown in FIG. 5 on a vertical plane including the center line of the backing copper plate.
FIG. 8 is an overall side view of a single-side welding apparatus according to Conventional Example 2 (Patent Document 2).
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Apparatus main body 2 ... Welding apparatus 3 ... Backing apparatus, 3a ... Backing copper plate 4 ... Flux spreading | diffusion apparatus, 4a ... Hopper cart, 4b ... Hopper, 4c ... Scraping brush, 4d ... Brush position adjustment apparatus 5 ... Lifting frame 6 ... Lifting device 7 ... Trough, 7a ... Inclined plate, 7b ... Bottom plate 8 ... Flux carry-out device, 8a ... Drive sprocket, 8b ... Drive sprocket, 8c ... Flux scraping chain, 8d ... Link with scraper, 8e ... Scrap plate, 8f ... Screw type conveyor, 8g ... Rotating shaft, 8h ... Spiral blade 9 ... Traveling carriage, 9a ... Wheel 10 ... Roller device 11 ... Flux recovery box, 11a ... Bottom plate 12 ... Connecting pin 20 ... Steel plate to be welded, 21 ... Weld line F ₀ ... Flux (before use), F ₁ ... Used flux R ₁ ... Main body working rail, R ₂ ... Recovery box moving rail

Claims

In a single-sided welding apparatus that welds a welding line that abuts side edges of a pair of welded steel plates from one side, a traveling welding means that is disposed above the welded steel plate and travels along the weld line; A backing means that is disposed below the welded steel plate and that can move up and down to push up the steel plates to be welded on both sides centering on the weld line, and runs along this backing means, on the surface of the backing copper plate of the backing means Flux spraying means for spreading the flux on the top and scraping off the used flux, and a lifting frame that raises and lowers the backing means below the backing copper plate, which is placed along the backing copper plate and scraped off have a bottom for receiving the already flux, and its upper width of the opening is wider Ichijo than the width of the backing means made of metal trough slides bottom of the trough to the outside of the system the fallen spent flux this bottom Flux transported to A single-side welding characterized by comprising an apparatus main body composed of a discharge means and a flux recovery box that is movably disposed on the floor surface and recovers the used flux that has been transferred by the flux discharge means. apparatus.

The single-sided welding apparatus according to claim 1, wherein the flux carrying-out means is a single conveyor chain provided with scrapers.

The single-side welding apparatus according to claim 1, wherein the flux carrying-out means is a single screw type conveyor.

The single-side welding apparatus according to any one of claims 1 to 3, wherein the flux collection box is detachably connected to the apparatus main body by a connecting means.

The single-sided welding apparatus according to claim 4, wherein the bottom plate of the flux recovery box is configured to be openable and closable.