JP3930719B2 - How to use woody and / or agricultural biomass in coke dry fire extinguishing equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バイオマスの炭素源としての利用技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地球温暖化問題への対応は、新エネルギ−の開発・実用化、低二酸化炭素発生エネルギーへのシフト、原子力比率の向上、既存一次エネルギーの効率的かつ合理的利用、未利用エネルギーや廃棄物エネルギーの利用等で進められている。特にバイオマスはカーボンニュートラルであり、地球温暖化防止京都会議(COP3;The 3rd session of the Conference Of the Party)での国際公約を達成する意味でも積極的に使用して石油、石炭等を代替すべき資源であるといえる。バイオマスとは生物量の総称であり、FAO(国連食糧農業機関)によれば、農業系(麦わら、サトウキビ、米糠、草木等)、林業系(製紙廃棄物、製材廃材、除間伐材、薪炭林等)、畜産系(家畜廃棄物)、水産系(水産加工残滓)、廃棄物系(生ゴミ、RDF(ゴミ固形化燃料;Refused Derived Fuel)、庭木、建設廃材、下水汚泥)等に分類される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
コークス炉は外熱式加熱炉であり、熱効率を向上させるために必然的に大型化していることや過去の省エネルギー技術開発により、エネルギー回収技術としては非常に進んだ設備となっている。エネルギー回収技術の主な方式がコークス乾式消火設備(CDQ)を用いる方式であり、コークスを大容量の循環ガス(ほとんど窒素)で冷却し、循環ガスの得た熱で蒸気を発生して蒸気タービンを動作させて電力として回収している。一方、昨今のCO2削減ニーズから、一段とコークス歩留まり向上やコークス炉関連設備省エネルギー要請が高まっている。熱回収にしても現在では回収の難しい低温の排熱しか残っておらず、画期的な省エネルギー、CO2削減手段がないのが現実である。また、ガス成分の安定化を目的とした、特開平6-336588号公報「コークスの製造方法並びに蒸気回収方法とその回収設備」、特開平7-145377号公報「コークス製造方法及びその製造設備」、特開平7-242879号公報「コークス乾式消火装置における酸化性ガスの吹き込み方法」等に見られる、プレチャンバーへの空気導入を行うことで、コークス歩留まりが低下するというデメリットがある。
【0004】
本発明では、コークス歩留まりを向上させながら、カーボンニュートラルの特性を持つバイオマスをエネルギー化(ガスエネルギーは燃料ガス、電力に使用する。固体残渣はコークスとして燃料に使用する。)する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決したバイオマス利用方法であって、
〔1〕コークス乾式消火装置における、赤熱コークスの投入空間であるプレチャンバーに、空気を導入させながら、木質系及び/または農業系バイオマスを投入することを特徴とする、コークス乾式消火装置における木質系及び/または農業系バイオマスの利用方法、
〔2〕間欠的になされるコークス乾式消火装置へのコークスの投入と投入の間に、プレチャンバー内のコークスの上にバイオマスを投入することを特徴とする、〔1〕に記載のコークス乾式消火装置における木質系及び/または農業系バイオマスの利用方法、
〔3〕間欠的になされるコークス乾式消火装置へのコークスの投入と同時にプレチャンバー内にバイオマスを投入することを特徴とする、〔1〕に記載のコークス乾式消火装置における木質系及び/または農業系バイオマスの利用方法、
〔4〕コークス乾式消火装置上部コークス投入口またはプレチャンバーに設置された1または2以上の投入口からバイオマスを投入することを特徴とする、〔2〕または〔3〕に記載のコークス乾式消火装置における木質系及び/または農業系バイオマスの利用方法。
〔5〕コークス乾式消火装置上部コークス投入口またはプレチャンバーに設置された1または2以上の投入口から窒素及び/または循環ガスを搬送ガスとして気流搬送によってバイオマスを投入することを特徴とする、〔2〕または〔3〕に記載のコークス乾式消火装置における木質系及び/または農業系バイオマスの利用方法、
〔6〕プレチャンバーに設置された1または2以上の投入口から空気を搬送ガスとして用いて気流搬送によってバイオマスを投入することを特徴とする、〔2〕または〔3〕に記載のコークス乾式消火装置における木質系及び/または農業系バイオマスの利用方法、
からなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明では、農業系と木質系バイオマスを対象としている。本明細書において、バイオマスについての定義は上記FAOの定義に準ずる。すなわち、農業系バイオマスとは、FAO定義における農業系バイオマスを指し、麦わら、サトウキビ、米糠、草木等が該当する。加えて、木質系バイオマスとは、FAO定義における林業系バイオマスと、廃棄物系バイオマスの一部を指し、製紙廃棄物、製材廃材、除間伐材、薪炭林、庭木、木材などの建設廃材、などが該当する。これらを使用するのは、含有水分が少なく(〜50質量%)湿分基準の発熱量も高いため、赤熱コークス顕熱のみで、乾留に必要な熱量以上のガス、固体エネルギーを回収できるからである。農業系、木質系以外のバイオマスに関しても、基本的に保有湿分基準発熱量が、水分の気化熱+バイオマス自身の顕熱上昇+分解熱以上であれば、有効なエネルギー源になりうる。
【0007】
バイオマスをCDQに投入すると、赤熱コークスの顕熱で揮発分が脱離する。また、プレチャンバーにはコークス投入時の空気巻き込みや、ガス性状適正化のための空気投入により、空気が存在しており、赤熱化したコークスの温度でプレチャンバー内の炭素(揮発分、コークス、バイオマス)が空気と反応して消費される。本発明では、バイオマスを使用しており、バイオマスの熱分解(揮発)反応が早い特性により、従来空気と反応(燃焼)していたコークスに代わり、バイオマスが優先的に反応する。次に、プレチャンバーに全量の燃焼に必要な量の空気が存在しないこと、コークスあるいはバイオマスが定期的にプレチャンバーに投入されるため、前回投入のコークスあるいはバイオマスはプレチャンバー内ガス、空気と遮断されることにより、早い時期に酸素のない還元雰囲気となる。この雰囲気下で、未反応バイオマスは熱分解(乾留)され、ガスが生成するとともに、炭素分が多い固形分が生成する。バイオマス残渣は、燃焼性、着火性に優れ、他の性状もコークスに比べ遜色ないため、コークスとしての使用が可能である。従って、バイオマスの使用により、バイオマス由来の固形分だけコークス量が増加することになり、必要コークス量が一定であればその分石炭由来のコークス生産量を削減できる。
【0008】
本発明の作用、効果を明らかにするために、まず、図3を元にCDQの通常操業例を示す。コークス炉で製造された約800〜1000℃のコークスは、押し出し機でバケット車に押し出され、CDQ設備まで搬送された後、CDQ設備上部の上蓋1を開けて、プレチャンバー2に投入される。上蓋1で塞がれていた部分を上部コークス投入口とする。プレチャンバー内に入った高温のコークス3は循環ガス4により徐々に冷却されて、200℃程度まで冷却される。熱は窒素を主成分とする循環ガスにより熱交換器5(ボイラー)で熱回収され、その熱で作られた蒸気で蒸気タービン6を動かして発電する。このとき残存揮発分等や粉コークスが熱交換器に到達してコーキングや伝熱阻害のトラブルを生じさせないために、プレチャンバー2から出た後のガスの排出口であるリングダクト8近傍で空気9(外気)を追加して完全燃焼させている。またプレチャンバー2へは、空気投入口7から空気が投入されるが、プレチャンバー2内の炭素分(コークスから生成した揮発分、粉状コークス、塊状コークス)と反応し、燃焼して二酸化炭素と水を生じる。ここで、空気投入口7から投入される空気量は特に規定するものではなく、通常行っているガス性状適正化のために必要な空気投入量であればよい。生成した二酸化炭素や水はさらに周囲の炭素分と反応して一酸化炭素や水素となり、循環ガス4と合流してリングダクト8で完全燃焼された後、高温ガスとして熱交換器5で熱回収される。図中には、コークスの移動を太線で、ガスの移動を細線で示した。
【0009】
図1にバイオマス投入例−1を示す。コークス投入は数分〜数10分間隔で行われるバッチ投入であるため、投入タイミングのとりやすいコークスの投入と投入の間にバイオマスを投入している。投入と投入の間とは、あるロットのコークスの投入時にバケット車内にコークスが無くなった時点から、次のロットのコークス投入時にバケット車下部の開放が始まった時点までをいう。バイオマスの投入位置は、コークス投入口10からの場合と、新規にバイオマス投入口11を設置する場合がある。投入方法は、各投入位置で、スクリューフィーダー、テーブルフィーダー等の切り出し装置で自重によって落下させる方法と、循環ガス4の一部または窒素ガスを用いるか、または空気投入口7への空気で搬送して吹き込む方法がある。循環ガスの場合、ガス温度が下がった時点、たとえば循環用のブロワ後のガスを一部分岐してバイオマス投入口10まで配管し、テーブルフィーダー等の切り出し設備と組み合わせて使用する。窒素ガスの場合は、外部より窒素を配管でバイオマス投入口10まで引き、同様に切り出し設備と組み合わせて使用する。気流搬送の優位性は、より少ない投入口数で分散範囲を拡大できることから、自重落下の場合より層厚みの均一性が増す(後述のコークス投入と同時の場合は、分散性の向上)ことにある。また、搬送ガスに循環ガス4を使用することで、窒素使用のコストデメリットを最小限にすることが可能である。投入量に関しては、コークス投入と投入の間に入れる場合は、CDQ通過時間内にすべてのバイオマスを反応させる伝熱からの条件(CDQ内で層状に存在し、上下の赤熱コークスから熱を受ける)として、150mm程度の厚み以下に保つ量であることが望ましい。後述の、同時に投入する場合は、厚みからの制約はなく、後段の発電用熱交換器5のガス側温度低下の許容範囲(熱交換効率低下の許容限度)まで投入可能である。投入量上限は、未反応バイオマスがコークスに混在したままCDQから排出されない条件、すなわちCDQでバイオマスの乾燥・炭化が十分進むバイオマス層厚み及び伝熱条件から、コークス量の4割程度まで(水分による)投入可能であり、この関係を元に適宜投入量を設定すればよい。投入量下限はない。バイオマス投入口11からの投入の場合、未反応バイオマス量を減少させるために、なるべく均一・層状にプレチャンバー内に堆積させる目的で、2箇所以上の投入口を確保するのが望ましい。通常は4箇所から16箇所程度に設定される。コークス層12は、投入されたバイオマス層13と交互にサンドイッチ状のままCDQ内を下降し、下部から順次排出される。プレチャンバー2に投入されたバイオマスは、コークス層を一部覆うことや、投入空気と優先的に反応するために、空気投入口7からの空気とコークスとの接触機会を低減させ、投入空気によるコークスの燃焼量を低減する。生成した二酸化炭素や水蒸気がコークス層12を通過する際には、従来と同様な反応を起こし、一酸化炭素や水素を生成する。
【0010】
図2にバイオマス投入例−2を示す。投入例−1との違いは、コークス投入時に同時に投入することで、投入場所、投入方法の種類は投入例−1と同じである。「同時に投入する」とは、あるロットのコークスがバケットから落下開始した時点から落下終了した時点までの間にバイオマス投入を終了させるという意味であり、同じ時間帯に投入することにより、コークス落下時の拡散を利用してコークスと平均的に混合させることでバイオマスと空気の接触する部分を多くさせ、またコークスと比較して優先的に空気と反応するために、コークスと空気との反応を抑制させることができる。図中ではコークス・バイオマス混合層14として模式化している。
【0011】
【実施例】
表1にバイオマス投入結果を示す。コークス投入と投入の間にコークス投入口からバイオマスを自重落下投入させた時の結果を、本法を用いた結果−1に、コークスの投入と同時にバイオマス投入口(8カ所)から窒素搬送投入させた時の結果を、本法を用いた結果−2に示した。使用サンプルは木質系バイオマスで、水分15%のものを使用した。コークス投入と投入の間にバイオマスを投入した本法を用いた結果−1では、バイオマス層は計算上は平均120mm程度の厚みとなった。また、結果比較のため、本法を用いた結果−2での投入量を、本法を用いた結果−1と同じにした。コークス回収率の増加をもって、バイオマス有効利用の指標とする。コークス回収率とは、乾式消火装置上部から投入したコークス質量に対し、下部から排出されたコークス質量の割合であり、バイオマス由来の炭化物質量が排出コークス質量も加算される。また、排出粉コークス量は、塊状のコークスがCDQ内降下時に粉化して生成したもの及びバイオマス残渣(炭化物)がCDQ下部から排出された合計値で、排出コークス質量の外数である。
【0012】
【表1】
【0013】
バイオマス投入により、コークス回収率が向上したのがわかる。コークス量の5%バイオマスを加えることで、コークスとしての回収率がそれぞれ0.7%(本法を用いた結果−1)、1.0%(本法を用いた結果−2)上昇した。投入方式に関しては、均一に混合した場合(本法を用いた結果−2)の方が、コークス回収率が高かった。また、排出コークスが増加した分とほぼ同量の排出粉コークス量が減少しているのは、空気と塊状コークスが、直接接触して燃焼していた部分があったのに対し、バイオマスの均一分散化によってバイオマスと空気の接触する部分を多くさせ、またコークスと比較して優先的に空気と反応するために、塊状コークスと空気との反応を抑制させることで、反応をしやすい粉状コークスも反応が進んだためと考えられる。これらの結果から、コークス生産量を一定とした場合、回収率が向上するため、石油由来のコークスの削減が可能で(たとえば本法を用いた結果−2の1.0%)、さらに言えばコークスの原料である石炭の削減が可能であることを意味する。また、操業に関しても、バイオマス投入によるガス量変動も小さく、操業には全く問題なかった。
【0014】
【発明の効果】
バイオマスをコークス乾式消火設備に投入することで、コークス歩留まりを向上した上でコークス乾式消火設備の操業に悪影響を与えることなくバイオマスの有効利用ができた。また、CDQ内で生成したバイオマス由来の揮発分も、その顕熱と燃焼熱がCDQのボイラで回収されており、バイオマスのCDQでの有効利用が検証できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイオマス投入例−1
【図2】バイオマス投入例−2
【図3】CDQ操業
【符号の説明】
1:上蓋
2:プレチャンバー
3:コークス
4:循環ガス
5:熱交換器
6:蒸気タービン
7:空気投入口
8:リングダクト
9:二次空気
10:コークス投入口
11:バイオマス投入口
12:コークス層
13:バイオマス層
14:コークス・バイオマス混合層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique for utilizing biomass as a carbon source.
[0002]
[Prior art]
Responses to global warming issues include the development and commercialization of new energy, a shift to low carbon dioxide generation energy, an increase in the nuclear power ratio, efficient and rational use of existing primary energy, unused energy and waste energy It is promoted by the use of. Biomass in particular is carbon neutral, and should be used actively in the sense of achieving international commitments at the 3rd session of the Conference Of The Party (COP3) to replace oil, coal, etc. It can be said that it is a resource. Biomass is a collective term for biomass, and according to FAO (United Nations Food and Agriculture Organization), agriculture (wheat straw, sugar cane, rice bran, vegetation, etc.), forestry (paper waste, sawn timber, thinned wood, wood-burning forest) Etc.), livestock (livestock waste), fisheries (fishery processing residue), waste (raw garbage, RDF (Refused Derived Fuel), garden trees, construction waste, sewage sludge), etc. The
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The coke oven is an external heating furnace, which is inevitably increased in size to improve thermal efficiency, and has become a very advanced facility for energy recovery due to past energy-saving technology development. The main method of energy recovery technology is a method using a coke dry fire extinguishing equipment (CDQ), which cools the coke with a large volume of circulating gas (almost nitrogen) and generates steam with the heat obtained from the circulating gas to generate a steam turbine. Is recovered as electric power. On the other hand, due to the recent needs for CO 2 reduction, there is a growing demand for energy saving from coke yield and coke oven related equipment. Even in heat recovery, only low-temperature exhaust heat that is difficult to recover currently remains, and there is no groundbreaking energy saving and CO 2 reduction means. Also, for the purpose of stabilizing the gas component, Japanese Patent Laid-Open No. 6-336588 “Coke production method and steam recovery method and its recovery equipment”, Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-15377 “Coke production method and its production equipment” However, there is a demerit that coke yield is reduced by introducing air into the pre-chamber, which is seen in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-242879 “Oxidizing gas blowing method in coke dry fire extinguishing apparatus”.
[0004]
The present invention provides a method of converting biomass having carbon neutral characteristics into energy while improving coke yield (gas energy is used for fuel gas and electric power. Solid residue is used as fuel for coke). With the goal.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a biomass utilization method that solves the above problems,
[1] In the coke dry fire extinguishing apparatus, the wood system in the coke dry fire extinguishing apparatus is characterized in that the wood and / or agricultural biomass is introduced into the pre-chamber, which is the input space for the red hot coke, while introducing air. And / or use of agricultural biomass,
[2] Coke dry fire extinguishing according to [1], characterized in that biomass is put on the coke in the pre-chamber between throwing coke into the coke dry fire extinguisher intermittently. Utilization method of woody and / or agricultural biomass in the apparatus,
[3] The wood system and / or agriculture in the coke dry fire extinguishing apparatus according to [1], wherein biomass is thrown into the pre-chamber simultaneously with the coke feeding to the coke dry fire extinguishing apparatus that is intermittently performed. To use biomass,
[4] Coke dry fire extinguishing device Coke dry fire extinguishing device according to [2] or [3], wherein biomass is fed from one or two or more charging ports installed in an upper coke charging port or a pre-chamber. To use woody and / or agricultural biomass in Japan.
[5] Coke dry fire extinguishing apparatus, characterized in that biomass is input by airflow transfer using nitrogen and / or circulating gas as a carrier gas from one or more inlets installed in the upper coke inlet or the pre-chamber, [ 2) or the utilization method of woody and / or agricultural biomass in the coke dry fire extinguishing apparatus according to [3],
[6] The coke dry fire extinguishing according to [2] or [3], wherein biomass is input by airflow conveyance using air as a carrier gas from one or more inlets installed in the pre-chamber. Utilization method of woody and / or agricultural biomass in the apparatus,
Consists of.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, agricultural and woody biomass are targeted. In this specification, the definition about biomass is based on the said FAO definition. That is, agricultural biomass refers to agricultural biomass in the FAO definition, and includes straw, sugarcane, rice bran, vegetation, and the like. In addition, woody biomass refers to forestry biomass and part of waste biomass in the FAO definition, such as papermaking waste, sawn wood waste, thinned wood, wood firewood, garden wood, construction waste such as wood, etc. Is applicable. They are used because they contain less moisture (~ 50% by mass) and have a high moisture-based calorific value, so that only the sensible heat of reddish coke can recover more gas and solid energy than the amount of heat required for dry distillation. is there. For biomass other than agricultural and woody biomass, if the retained moisture-based calorific value is basically equal to or greater than the heat of vaporization of moisture + the sensible heat rise of the biomass itself + the heat of decomposition, it can be an effective energy source.
[0007]
When biomass is put into CDQ, volatile components are desorbed by sensible heat of red hot coke. In addition, air is present in the pre-chamber due to air entrainment at the time of coke charging and air injection for gas property optimization, and the carbon in the pre-chamber (volatile matter, coke, Biomass) is consumed by reacting with air. In the present invention, biomass is used, and biomass reacts preferentially in place of coke that has been reacted (combusted) with air conventionally due to the rapid thermal decomposition (volatilization) reaction of biomass. Next, since there is not enough air in the pre-chamber for combustion, coke or biomass is periodically charged into the pre-chamber, so the previously charged coke or biomass is blocked from the pre-chamber gas and air. By doing so, it becomes a reducing atmosphere without oxygen at an early stage. Under this atmosphere, unreacted biomass is pyrolyzed (dry distillation) to generate gas and solid content with a high carbon content. Biomass residue is excellent in combustibility and ignitability, and other properties are inferior to those of coke, so it can be used as coke. Therefore, by using biomass, the amount of coke is increased by the solid content derived from biomass. If the required amount of coke is constant, the amount of coke production derived from coal can be reduced accordingly.
[0008]
In order to clarify the operation and effect of the present invention, first, an example of normal operation of CDQ will be shown based on FIG. The coke produced at about 800 to 1000 ° C. produced in the coke oven is pushed into a bucket truck by an extruder and conveyed to the CDQ equipment, and then the
[0009]
Fig. 1 shows biomass input example-1. Since the coke charging is batch charging performed at intervals of several minutes to several tens of minutes, the biomass is input between the inputs of the coke that is easy to input. “Between charging” refers to the time from when the coke disappears in the bucket car when the coke of a certain lot is charged until the time when the opening of the lower part of the bucket car starts when the coke of the next lot is charged. The biomass input position may be from the
[0010]
FIG. 2 shows biomass input example-2. The difference from the charging example-1 is that when the coke is charged at the same time, the charging place and the type of charging method are the same as the charging example-1. “Throwing in at the same time” means that biomass charging is terminated between the time when a lot of coke starts dropping from the bucket and the time when dropping ends. By mixing the coke with the coke on average, the portion where the biomass and air come into contact is increased, and in order to react preferentially with air compared to coke, the reaction between coke and air is suppressed. Can be made. In the drawing, it is schematically shown as a coke / biomass mixed layer 14.
[0011]
【Example】
Table 1 shows the results of biomass input. The result of dropping the biomass by its own weight from the coke inlet during the coke introduction is shown in Result-1 using this method. At the same time as the coke introduction, nitrogen is introduced from the biomass inlet (8 locations). The results are shown in Result-2 using this method. The sample used was woody biomass with a moisture content of 15%. In the result-1 using this method in which biomass was introduced between the addition of coke, the biomass layer was calculated to have an average thickness of about 120 mm. Further, for comparison of the results, the input amount in the result-2 using the present method was made the same as the result-1 using the present method. An increase in coke recovery rate will be used as an indicator of effective biomass utilization. The coke recovery rate is the ratio of the coke mass discharged from the lower part to the coke mass introduced from the upper part of the dry fire extinguishing apparatus, and the amount of carbonized substances derived from biomass is added to the discharged coke mass. Further, the amount of discharged coke is the total value of the mass of coke produced by pulverization when descending in the CDQ and the biomass residue (carbide) discharged from the lower part of the CDQ, and is the outer number of the discharged coke mass.
[0012]
[Table 1]
[0013]
It can be seen that the coke recovery rate has been improved by introducing biomass. By adding 5% biomass of coke, the recovery rate as coke increased by 0.7% (result-1 using this method) and 1.0% (result-2 using this method), respectively. As for the charging method, the coke recovery rate was higher when mixing uniformly (result-2 using this method). In addition, the amount of discharged coke that was almost the same as the increase in the amount of discharged coke decreased because there was a portion where air and massive coke were in direct contact and burned, whereas the biomass was uniformly distributed. Dispersion increases the part where biomass and air come into contact, and preferentially reacts with air compared with coke. This is probably because the reaction has progressed. From these results, when the coke production amount is constant, the recovery rate is improved, so it is possible to reduce petroleum-derived coke (for example, 1.0% of the result-2 using this method). This means that coal, the raw material for coke, can be reduced. Also, regarding the operation, the gas amount fluctuation due to the biomass input was small, and there was no problem in the operation.
[0014]
【The invention's effect】
By putting biomass into the coke dry fire extinguishing equipment, the coke yield was improved and the biomass could be used effectively without adversely affecting the operation of the coke dry fire extinguishing equipment. Moreover, the sensible heat and combustion heat of the biomass-derived volatile matter generated in the CDQ were recovered by the CDQ boiler, and the effective use of the biomass in the CDQ could be verified.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Biomass input example-1
[Figure 2] Biomass input example-2
[Figure 3] CDQ operation [Explanation of symbols]
1: upper lid 2: pre-chamber 3: coke 4: circulating gas 5: heat exchanger 6: steam turbine 7: air inlet 8: ring duct 9: secondary air 10: coke inlet 11: biomass inlet 12: coke Layer 13: Biomass layer 14: Coke / biomass mixed layer
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