JP3929915B2 - スイッチング性能を有する光学コネクタ・アダプタ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ伝送に使用される光学コネクタ・アダプタに関し、より詳細にはコネクタの状態の電気的指示を生成し、かつ信号伝送の間に接続をロックするためのアダプタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
光ファイバ伝送システムは、データ、音声などの信号伝送に広く使用されてきており、多くの場合、従来の電気システムに置き換わっている。結合、相互接続、スプライシングなどの電気システムに共通の多くの構成は、光学システムにおいてそれらの対応構成を有するが、伝送媒体、すなわち金属ワイヤに対する光ファイバの全体としての異なる特徴のために、相互接続、スプライシングなどは全く異なる装置を含む。例えば、１つの場所に非常に多数の接続を作る必要がある場合、両システムは、従来技術においてパッチ・パネル（ｐａｔｃｈ ｐａｎｅｌ）と呼ばれているものを使用することができ、パッチ・パネルは、相互接続のためのコネクタ・アダプタのアレイを提供するが、相互接続自身は一般に全く異なる。
【０００３】
ある長さの光ファイバをコネクタで終端させることは、光学コネクタ技術における一般的な方法であり、その一例は、Ｓｔｅｐｈｅｎｓｏｎらの米国特許第５，２１２，７５２号に示されかつ記載されるＳＣタイプのコネクタである。多数のタイプのそのようなファイバ終端コネクタが存在し、標準化に向けられた努力はあまりなされていないため、例えば、各タイプのコネクタは、一般に異なる結合構成を必要とする。
【０００４】
そのような相互接続を多数作らなければならないとき、多数の結合器コネクタのアレイを保持するためにパッチ・パネルを使用することが、一般的な方法である。したがって、文字どおり数百ものそのようなアダプタが存在することができ、全てのアダプタは、互いに非常に近接してパネルに搭載される。ＳＣコネクタなどの単一のタイプのコネクタだけが含まれる限り、簡単なアダプタを、パッチ・パネルの各側からコネクタに差し込むために使用することができる。今日広く使用されているいくつかの異なるタイプのコネクタが存在する事実の点から見て、簡単なアダプタを、ビルドアウト（ｂｕｉｌｄｏｕｔ）ブロックまたはビルドアウト・アダプタで置き換えることは、一般的な方法になっている。Ｋｉｎｇらの米国特許第５，２７４，７２９号には、いくつかの異なるタイプのコネクタの任意の組合せにおける、いくつかの異なるタイプのコネクタの間での相互接続を可能にするパッチ・パネルのビルドアウト結合アダプタ・システムが示されている。その特許に見られるように、その一方の側（または端部）でのビルドアウト・ブロックは、例えばＳＣコネクタを受容するためのキー経路を有する簡単な結合器アダプタと同じように構成される。ビルドアウト・ブロックの他方の端部は、ビルドアウトを受容するように形成され、そのビルドアウトは、例えばＳＣコネクタ、ＳＴコネクタ、ＬＣコネクタ、またはＦＣＭＶコネクタを受容しかつ保持するように構成されることができる。したがって、パッチ・パネルは、その一方の側で、全て例えばＳＣコネクタによって終端される光ファイバと事前にコネクタ化することができ、パネルの他方の側は、多数のコネクタの任意の１つによって終端される事前にコネクタ化されたファイバを受容する準備ができている。そのような構成は、単一のタイプの事前にコネクタ化されたファイバに制限される構成より柔軟であり融通がきく。そのような構成は、パネルの一方の側が容易にアクセス可能ではない場合のこれらの設置に良好に機能する。したがって、所定の位置に搭載される前に、パネルは、比較的にアクセス可能ではない側で事前にコネクタ化することができ、比較的にアクセス可能ではない側が所定の場所に搭載された後、コネクタのタイプに関わらずそこに多数のコネクタを受容する準備ができている。パネルを事前にコネクタ化するために、アダプタは、パネルに取り付くベース部材（ビルドアウト・ブロック）と、コネクタ・プラグを受容し、ベース部材に挿入可能なキャップ部材（ビルドアウト）との２つの部品で通常作られる。そのような２部品アダプタは、通常スプリット・アダプタと呼ばれる。ビルドアウト特徴に加えて、スプリット・アダプタの１つの特定の利点は、キャップとベースとが分離されたとき、クリーニング（または補修）を行うためにフェルール遠位または当接端部にアクセスすることである。
【０００５】
そのようなどの構成においても、潜在的な危険性がしばしばある。１つのまたは複数の事前にコネクタ化されたファイバが、光エネルギーを搬送している場合、そのようなエネルギーは、ファイバ・コネクタの端部から放射されて、まだ占有されていないビルドアウト・ブロックまたは結合アダプタを通り、接続を行うパネルの側へ通過することがある。この光エネルギーは、オペレータまたは設置者に有害であり、特に目に有害である可能性がある。この危険性は、活動状態の接続を修理し、クリーニングし、または別の方法で既存のコネクタ化されたファイバを取り除き他のファイバと取り替えることによって変更するとき最も有力である。そのような場合、その特定のファイバ回路における信号伝送を遮断することは、困難であり、そうでない場合は実現的でなく、したがって、設置者は、光放射接続部または接続部を取り扱うことを強いられる。
【０００６】
この危険性は長い間認識され、アダプタを介するファイバ接続部から発する光を防ぐための数多くの構成が、従来技術に存在する。Ｓｔｅｐｈｅｎｓｏｎらの米国特許第５，６７８，２６８号において、携帯可能な光シャッタ構成が示され、通常閉鎖される携帯可能なシャッタは、コネクタ・プラグが取り除かれたとき、アダプタの開放された出口を塞ぐ。プラグまたはコネクタのアダプタへの挿入を可能にするために、シャッタは、シャッタを開くためにただ１つの動きを必要とすることが好ましい。その特許に示されるそのようなシャッタは、一般に設置者による扱いにくい２本の手の使用を必要とする従来技術の構成の代わりに、１本の手によって作動可能である。しかしながら、シャッタ構成の欠点の１つは、シャッタ構成が、例えば多数のコネクタの設置中に、および探索のために、開いた位置で一時的に固定することができる点で容易に「無効化することが可能」であり、したがってシャッタ構成の目的に反することである。さらに、光ファイバ伝送技術は、より高い光エネルギーまたはパワーを使用することに進み、従来のシャッタ構成が、大きな光エネルギーのために、一般に使用される赤外線光の形態で多くのエネルギーに対して透明になる点に達した。さらに、光強度が非常に高いときに、光コネクタおよび結合されるファイバに対する実際の損傷が起こる可能性がある。
【０００７】
Ｎｏｒｍａｎ Ｒ．Ｌａｍｐｅｒｔらの２０００年１２月２７日に出願された米国特許出願第０９／７４８，９０６号、およびＮｏｒｍａｎ Ｒ．Ｌａｍｐｅｒｔらの２００１年２月１５日に出願された米国特許出願第０９／７８４，５７４号に示されるような、オペレータを損傷させる可能性を主に低減することを目的とする従来技術における多くの構成が存在する。Ｌａｍｐｅｒｔらの構成では、アダプタ内へのコネクタ・プラグの挿入により、接続が完了し、かつ信号が接続部を介して伝送されることができることの指示を生成するスイッチを作動させることなどによって信号を生成させる。アダプタからのコネクタ・プラグの引き抜きは、アダプタが光信号伝送に使用されていないことを指示する、スイッチまたは他の信号発生装置を非作動にする。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
高いパワーの信号伝送の使用の増加に伴い、高いパワーの光がそれらを介して伝送される間、アダプタ内のコネクタ・フェルールの当接端部が分離しないことが重要である。高いパワーの使用において、そのような分離は、フェルールの遠位（当接）端部に重大な損傷を引き起こす。異なるタイプのコネクタ・プラグが使用されることがあるので、これは、特にビルドアウト構成におけるスプリット・アダプタに重要であり、したがって、信号伝送がオフまたはオンにされるべきであることを知らせる信号の生成は、特に構成されたまたは修正されたプラグに依存しないべきである。したがって、好ましくは任意の安全構成が、スプリット・アダプタに含まれるべきである。さらに安全性のために、信号伝送のための接続部を準備するために、または接続部を分離するために、オペレータまたは設置者が能動的動作を取らなければならないことが好ましい。前述したＬａｍｐｅｒｔら構成などの従来技術において、操作は、オペレータまたは設置者が、アダプタ内にコネクタ・プラグを挿入する、またはアダプタからコネクタ・プラグを引き抜く以外に能動的動作を取る必要がない。したがって、オペレータが、コネクタ・プラグ・フェルールの当接端部の分離前にコネクタを通る伝送を遮断することができ、かつプラグが完全にアダプタ内に挿入されるまで光伝送を遅延できることが望ましい。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本明細書に開示される本発明は、主にスプリット・アダプタにおける適用を対象とする。しかしながら、本発明の原理は、一体アダプタにおける使用に容易に適合可能である。
【００１０】
本発明の第１実施形態において、本発明は、例えば、パネルに搭載するためのベース部材と、その中に挿入可能なキャップ部材とを備えるスプリット・アダプタである。キャップ部材は、第１および第２の側方ラッチング部材と、上方ラッチング・アームとを有し、上方ラッチング・アームは、キャップをベース内で所定の位置に固定するために、ベース内の対応するラッチ受容部とかみ合う。キャップは、側方ラッチを分離するために、ラッチング・アームを押し下げ、かつキャップに引っ張り力（１／２ポンドなどの）を印加することによって、ベースから取り外されることができる。側方ラッチは、この遠位端部に細長い部分を有し、細長い部分は、以下に開示されるように、ラッチとして機能するために曲げられるが、引っ張り力によって変形されることができる。以降でより明らかになるように、コネクタ・プラグがキャップ内に挿入されたとき、側方ラッチを所定の場所に保持するように働き、キャップは、ベースに固く取り付けられ、分離が効果的に妨げられる。
【００１１】
本発明によれば、ベース部材はその中に搭載されたスイッチを有し、キャップ部材は、その中に滑動可能に搭載されたスイッチ作動レバーを有する。回転可能な作動レバーまたは枢転可能な作動レバーなどの様々な形態の作動レバーで、置き換えることができる。レバーは、可撓性部分を有し、可撓性部分は、キャップ内へのコネクタ・プラグの挿入のための経路の外へレバーが動くことを可能にする。プラグが挿入された後、レバーは、プランジャ・タイプであることが好ましいスイッチを作動し、同時に前方位置における場所にラッチする場所へ、設置者またはオペレータによって前方へ滑動される。この位置で、レバー上の突出部は、上部ラッチング・アームが押し下げられることを防ぎ、上部ラッチング・アームの下側を押圧し、それによってキャップおよびベースが互いに固く固定されることをさらに確実にする。レバーは、拡張された端部分を有し、拡張された端部分は、コネクタ・プラグのラッチング・アームを覆いかつマスキングし、それによってレバーが前方位置にあるとき、プラグが外れるのを妨げる。さらに、レバーの前方またはスイッチ作動位置において、コネクタ・プラグのラッチング・アームを覆う拡張された端部は、経路の外に曲がることができず、それによってコネクタ・プラグが外れることができないことを確実にする。全体としての結果は、キャップがベースに固定され、かつプラグがキャップに固定され、それによって、構成部品の事故によるまたは意図しない分離に対して確実にする。作動されたスイッチは、電気回路を閉鎖することができ、電気回路は、例えば、コネクタを介する信号伝送を直接停止することができ、または信号伝送を停止することをオペレータまたはモニタに知らせる信号を生成することができる。もちろん、回路は、人間が介在することなく、パワー・レーザの変更などによって伝送を遮断することが好ましい。
【００１２】
分離が望ましいとき、作動レバーは、プラグ・ラッチング・アームにアクセスを提供するために引き戻されなければならず、それによって、スイッチを開放することによって信号伝送を停止する。この第１のステップの後だけ、拡張された端部分が、コネクタ・プラグを取り除くためにコネクタ・プラグへのアクセスをオペレータまたは設置者に与えるために、拡張された端部分のマスキング位置へ曲がって出ることができる。
【００１３】
コネクタ・プラグがキャップ内にないとき、信号伝送がないことが判りさらにより容易に明らかになろう。さらに、信号伝送を始めるために、オペレータは、まずコネクタ・プラグを挿入し、次に作動レバーのラッチされた位置に前方に作動レバーを滑動させなければならず、スイッチは、信号伝送を可能にするために作動され、接続は、部品の分離によってなどで壊されることはできず、それによってフェルールの保護、および近傍の個人の保護を確実にする。
【００１４】
本発明の第２の実施形態において、キャップ上の上部ラッチング・アームは、より小さなフットプリントを作るので削除されることができ、側方ラッチに依存してキャップおよびベースをともに保持する。
【００１５】
本発明の原理が、ベースおよびキャップを備えるスプリット・アダプタで実現されるとして示されかつ説明されているが、本発明の動作特徴および構成部品が含まれる一体ハウジングであることができる。
本発明のこれらおよび他の特徴は、以下の図面とともに読まれる以下の詳細な説明からより容易に明らかとなろう。
【００１６】
【発明の実施の形態】
図１は、本発明のスプリット・アダプタ・アセンブリ１１の拡大された斜視図である。アセンブリ１１は、ベース部材１２およびキャップ部材１３を備え、キャップ部材１３は、弾性ラッチング・アーム１４（その一方だけが示されている）によって、ベース部材１２に固定されるように構成され、弾性ラッチング・アーム１４の拡張された端部１６が、ベース１２におけるラッチング・ポート１７と係合する。ベース部材１２は、例えばラッチング・アーム１８およびショルダ１９によって、パネル（図示せず）に固定されるように構成される。一般の従来技術の方法のように、ベース１２およびキャップ１３は、適切なプラスチック材料で作られる。
【００１７】
検知機構（以下、「スイッチ・アセンブリ」という）２１は、ベース１２の後方端部２２に適切な手段によって搭載され、ベース１２上のラッチング・アーム２０によって所定の場所に保持される。アセンブリ２１は、好ましくは、作動プランジャ２４を有するプランジャ・タイプのスイッチ２３を備え、作動プランジャ２４は、支持部材２６上の搭載される。一対のリード２７および２８が、光源または信号（スイッチの閉鎖）を作動させる、または光源を作動させない（スイッチの開放）ために、スイッチ２３からの信号を図示しない制御回路へ伝送するためにアセンブリ２１から延長する。前方、後方、上部、および側方の用語は、図に示されるような要素を指定するために使用され、使用される要素の方向に関して限定されることを意味するものではない。ベース１２は、さらに、実質的に中空のハウジング２９を備え、ハウジング２９は、キャップ部材１３を受容するためにハウジング２９の前方端部３２に開口３１を有する。このために、一対のレール３３、３４が、キャップ部材１３を支持しかつ位置合わせするためにハウジング２９の内部に前方端部３２から延びる。
【００１８】
キャップ部材１３は、その前方端部３８から延びるスレッド（ｓｌｅｄ）部材３７を有する実質的に中空のハウジングまたは本体部材３６を備え、スレッド部材３７は、キャップ１３を支持するためにベース１２のレール３３および３４上に載るように構成される。コネクタ・フェルール位置合わせスリーブ３９は、また開口４０を通してキャップ１３内に導入されるコネクタ・プラグのフェルール（図示せず）を収容するために、前方端部３８から延びる。ラッチング部材またはアーム４１は、キャップ１３の上部４２から突出し、その後方４３に向かって遠位端部４５へ延びる。アーム４１は、その前方端部にラッチング・ラグ４４を有し、ラッチング・ラグ４４は、ベース１２の開口３１の上部でショルダ４６とかみ合うように構成される。このラッチング構成は、以下の図でより明らかに示される。
【００１９】
作動レバー５１を受容するためのその上部にオーバーハング４８および４９を有するスロット４７が、キャップ１２の後方から前方３８に向かってその上部で延び、作動レバー５１は、スロット４７内で長手方向に滑動であり、オーバーハング４８および４９によって垂直方向に動くことを妨げられる。レバー５１は、可撓性ウエブ５４によって分離された、前方部分５２および後方部分５３を有する。ラッチング・アーム５６と、第１の側方ラッチング・アーム５７および第２の側方ラッチング・アーム５８とが、前方部分５２から延長する。これらのラッチング・アーム５６、５７、および５８の機能は、以降に説明されかつ議論される。以降に同様に機論される突出またはポスト５９が、部分５２の上面から上方へ延びる。レバー５１の後方部分５３は、その端部に拡張された部分６１を有し、拡張された部分６１は、示されるようにそれから延びる剛性リブ６２を有し、以降に議論されるように成形される。
【００２０】
図２ａおよび図２ｂは、それぞれベース部材１２の前方図および後方図であり、ベース部材１２は、それらに搭載されたスイッチ・アセンブリ２１と、後方端部２２の開口に挿入された接続プラグ６３とを有する。プラグ６３は、以降に議論されるように、ＳＣタイプのコネクタ・プラグ、または任意の他のタイプの標準プラグであることができる。ベース１２に挿入される全てのプラグ６３が、同じタイプであることは一般の方法である。スイッチ・アセンブリ２１は、アンカリング・アーム２０によって所定の場所に保持されが、スイッチ・アセンブリ２１のための任意の適切な搭載が、ハウジング２９の内部に面するスイッチ・アクチュエータまたはプランジャ２４とともに使用されることができる。前述されるように、スイッチ２３は、プランジャ・タイプのスイッチとして示されているが、例えばリーフ・スイッチまたはホール効果スイッチなどの多くのタイプのスイッチを使用することができる。
【００２１】
図３ａおよび図３ｂは、それぞれ、図１に関して議論されたような本発明のキャップ１３の後方図および前方図である。キャップ本体３６の後方端部４３の開口４０は、コネクタ・プラグを受容し、コネクタ・プラグは、挿入されたとき、使用されるコネクタ・プラグのタイプに応じて従来技術で知られておりかつ使用される方法で、本体３６をラッチする。以降に明らかにされるように、コネクタ・プラグのフェルールは、コネクタ６３のフェルールが行うように、位置合わせスリーブ３９にはまり込み、フェルールが、例えばインピーダンスまたはディスクなどの他の装置によって意図的に分離されないなら、フェルールは、互いに位置合わせされかつ当接される。スロット４７の前方端部は、ラッチング・ショルダ６８を形成し、ラッチング・ショルダ６８の目的は以降に説明される。
【００２２】
図３ｃから３ｄは、ラッチング・アーム１４、アーム１４の遠位端部の拡張された部分１６、およびラッチング・ポート１７に関する異なる構成の動作の部分詳細図である。図３ｃにおいて、拡張された部分１６が、傾斜された前面１５および傾斜された後面１５’を有する三角形の形状を有することが見られる。拡張された部分１６がポート１７内にあるとき、キャップ部材１３が、わずかにベース１２にラッチされるが、前で指摘したように、面１５’の傾斜およびアーム１４の弾性のために、１／２から１ポンドで引っ張ると容易に取り外されることができる。しかしながら、図３ｃにおいて破線で示されるコネクタ・プラグ７７（図７参照）が、キャップ１３内に挿入されたとき、コネクタ・プラグ７７はアーム１４の内側面に押圧し、それによって、部分１６がポート１７から分離されることを妨げ、それによって、キャップ１３をベース１２に固くラッチする。アーム１４の内面は、プラグが、部分１６をポート１７に押し込みかつ部分１６の外れを妨げることを確実にするために、隆起した部分２５を有することができる。図３ｄにおいて、キャップ１３のベース１２からの取り外しを容易にするために、前記部分１６によって係合され曲がった壁１７’を有して示されており、図３ｅは、拡張された部分１６が、後面１５’を有さないが、ポート１７が曲がった壁１７’を有することを示す。全ての３つのケースにおいて、拡張された部分１６および１７の係合の角を形作る関係が、不注意の分離を妨げるが、キャップ１３に１／２から１ポンドで引っ張ることによって、所望のときに容易に分離するために、キャップ１３およびベース１２をわずかに互いにラッチされることを維持する。しかしながら、コネクタ・プラグが、キャップ１３内に挿入されたとき、角を形作る関係は失われ、ベース１２およびキャップ１３は、互いに固くラッチされる。
【００２３】
図４ａおよび図４ｂは、それぞれ作動レバー５１の前方斜視図および後方斜視図である。見られるように、レバー５１は、分離されかつ可撓性ウエブ５４によって結合される前方部分５２および後方部分５３を備える。前方部分５２は、ラッチ突出部６９を有する延長されたラッチング・アーム５６を備え、ラッチ突出部６９は、レバー５１がその後方位置のスロット４７に配置されるとき、ラッチング・ショルダ６８とかみ合うように構成される。ショルダ６８と突出部６９との間のラッチング動作は、レバー５１がスロット４７の外に滑り出ることを妨げるが、レバーを取り外すために十分な引っ張り力（１から２ポンド）の印加時に解消されることができる。アーム５６のノーズ端部７１は、スイッチ作動端部であり、スイッチ作動端部は、以降で明らかになるように、レバーが図５に示される前方位置に進められたとき、プランジャ２４を押し下げることによってスイッチ２３を作動させる。レバー５１を前方または作動位置に保持するために、レバー５１の前方位置５２は、それぞれラッチ突出部７２および７３を有する第１および第２の弾性ラッチング・アーム５７および５８を有し、ラッチ突出部７２および７３は、図５に見られるように、スロット４７の両側のラッチ突出部７４および７６とかみ合う。レバー５１が前方に押されたとき、アーム５７および５８は、突出部７２および７３が突出部７４および７６を超えて通過するとき内側でカムとかみ合い、その後、突出部７２および７３が突出部７４および７６に対してラッチするとき、外側にスナップ止めする。ラッチ６８および６９を有する場合のとき、ラッチング動作は、レバー５１が、レバー５１の前方位置から外に引っ張れることを妨げるのに十分であるが、レバー５１の取り外しが望まれるとき、レバー５１の後方に１から２ポンドで引っ張ることによって変えられることができる。図５に示されるような前方位置において、ウエブ５４がスロット４７で十分であり、その結果、後方部分５３が図４ａおよび図４ｂに示されるように上方に曲げられることができ、オーバーハング４８および４９によってそこから妨げられる。
【００２４】
コネクタ・プラグを有する非作動構成におけるアセンブリされたアダプタ１１が、図６に示され、図７は、アダプタ１１に挿入されたコネクタ・プラグ７７を有するその操作（作動された）構成のアダプタ１１を示す。図示する目的のために、ＬＣコネクタ・プラグが示されているが、前述で指摘されたように、プラグ７７は、従来技術で良く知られている多数の異なるタイプのプラグの任意の１つであることができる。図６において、作動レバー５１は、示されていないがその最も後方位置にあり、そのアーム５６は、スロット４７の端部にショルダ６８にラッチされる。レバー５１の後方位置５３は、上方に曲がって示されており、拡張された部分６１は、開口４０にコネクタ・プラグ７７の挿入のための開口４０を明らかにする。ラッチング・アーム１４はポート１７にラッチされ、ラッチング・アーム４１は、ショルダ４６に、ベース部材１２内のそれらの内側側面にラッチされる。プラグ７７を、そのラッチング・アーム７８がキャップ１３内に係合される開口４０への挿入時、従来技術で良く知られている方法で、プラグ７７の本体７９は、ラッチング・アーム１４の内側面を押圧し、それによって、ポート１７からのそれらの分離を妨げ、図３ｃから図３ｅに関して議論されたように、ベース１２およびキャップ１３をともにロックする。
【００２５】
プラグ７７が挿入された後、ラッチング・アーム５７および５８が、図５に示されるようにキャップ１３と係合するまで、レバー５１の後方部分５３は、図７に示されるように下方へ曲げられかつ前方へ押される。この位置において、ポスト５９は、ラッチング・アーム４１の底部面を押圧し、それによって、その分離を妨げかつキャップ１３をベース１２にロックする。拡張された部分６１の下側面は、ラッチ７８およびプラグ７７のガード８１のための空間を可能にするように成形される。しかしながら、分かるように、ラッチ７８およびガード８１は、オペレータがアクセスできず、プラグ７７は、ラッチを外されることができずかつ取り除かれることができず、一方、作動レバー５１は、前方またはスイッチ作動位置にある。したがって、パワーが接続を通過する間、プラグ６３および７７のフェルールの当接結合は、壊されることができず、またはフェルールが分離されることができない。分離を引き起こすことができる唯一の方法は、ラッチ突出部７３および７４のラッチング動作を解消させるために、必要な力でオペレータが作動レバーを後方に引っ張ることであり、ラッチは効果的に開放され、レバー５１の部分５３は、プラグ７７上のアーム７８にアクセスするために上方に曲がる。したがって、そのような動作は、スイッチ２３を非作動にして、オペレータがコネクタ・プラグ７７のラッチを外す前に、パワーはオフにされる。
【００２６】
図８は、作動レバー５１がその後方位置にあり、アダプタ・アセンブリ１１が図６の示される受動位置または非作動状態にある、アダプタ・アセンブリ１１の断面斜視図である。この位置において、キャップ１３のラッチング・アーム４１は、ベース１２のショルダ４６にラッチされ、作動レバー５１のアーム５６のラッチ突出部６９は、キャップのスロット４７の端部でショルダ６８と係合している。
【００２７】
アダプタ１１が、最も小さい可能のフットプリントを有することが望ましいこれらの例では、ラッチング・アーム４１をなくすことができる。キャップ１３は、ラッチング・アーム１４およびポート１７の突出部１６によって、ベース１２にまだラッチされている。しかしながら、フットプリントの考慮を強いられないこれらの状況下、アーム４１がキャップの部分として含まれることが好ましい。以上のことから、パワーがオフのとき、コネクタ・プラグはアダプタに挿入可能であり、パワーがオンのとき、コネクタ・プラグはアダプタから取り外しことができることが分かる。パワーオフでコネクタ・プラグを挿入し、次にプラグが所定位置に配置された後パワーをオフにする作動スイッチを最初に操作するために、オペレータまたは設置者による能動動作が要求される。
【００２８】
本発明の好ましい実施形態における本発明の原理および特徴が、前に示された。しかしながら、本発明の様々な特徴は、他のタイプのアダプタに組み込まれることができること、および他の修正または適用を当業者が行うことができることが理解される。例えば、アダプタは、スプリットの代わりに、スイッチおよび作動レバーを含む一部品アダプタであることができる。全てのそのような変形および修正は、示された本発明の範囲内であるものとして、本明細書に含まれることを意図されている。さらに、特許請求の範囲において、全ての手段またはステップ・プラス・ファンクションの対応する構造、材料、作用、および等価物が、特に請求された他の要素と組み合わせて、任意の構造、材料、または作用と含むことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のアダプタの拡大された斜視図である。
【図２ａ】アダプタのベース部材の前方斜視図である。
【図２ｂ】図２ａのベース部材の後方斜視図である。
【図３ａ】アダプタのキャップ部材の後方斜視図である。
【図３ｂ】図３ａのキャップの前方斜視図である。
【図３ｃ】キャップ部材をベース部材に結合するためのラッチング構成の詳細図である。
【図３ｄ】キャップ部材をベース部材に結合するためのラッチング構成の詳細図である。
【図３ｅ】キャップ部材をベース部材に結合するためのラッチング構成の詳細図である。
【図４ａ】アダプタの作動レバーの前方斜視図である。
【図４ｂ】図４ａの作動レバーの後方斜視図である。
【図５】部分断面の本発明のアダプタのキャップ部材の側方斜視図である。
【図６】本発明のアダプタの受動またはパワーオフ構成における、本発明のアダプタの斜視図である。
【図７】本発明のアダプタの能動またはパワーオン構成における、本発明のアダプタの側方立面図である。
【図８】図６の構成における本発明のアダプタの断面斜視図である。

Claims (10)

1. 光ファイバ結合アダプタ・アセンブリ（１１）であって、
   第１の端部（４３）および第２の端部（２２）を有し、かつ前記第１の端部（４３）においてコネクタ・プラグ（７７）を受容するための開いたレセプタクル（４０）を有するアダプタ・ハウジングであって、ベース部材（１２）及びキャップ部材（１３）からなるアダプタ・ハウジング、
   前記第１の端部に向かって移動したときのパワーオフ位置と、前記第２の端部に向かって移動したときのパワーオン位置とを有し、前記第１の端部と前記第２の端部との間で前記キャップ部材（１３）に移動可能に搭載され、ノーズ部分（７１）及び後方部分（５３）を有する作動レバー（５１）、及び
   前記作動レバーが前記パワーオン位置にあることを示すために、前記パワーオン位置において前記作動レバー（５１）の該ノーズ部分（７１）に応答する、第２の端部における検知機構（２１）を備え、
   前記作動レバー（５１）が、前記パワーオフ位置において、コネクタ・プラグ（７７）を前記キャップ部材（１３）の前記第１の端部（４３）へ挿入するために、及び該コネクタ・プラグの引き抜きを可能とするために、前記後方部分（５３）を前記レセプタクル（４０）に対して上方に曲げることによって前記レセプタクル（４０）の開口を開放し、
   前記作動レバー（５１）が、そのパワーオン位置において、コネクタ・プラグ（７７）が前記キャップ部材（１３）から外れるのを防止するために前記後方部分（５３）を下方に曲げることによって前記コネクタ・プラグ（７７）の動きを止める、結合アダプタ・アセンブリ。
2. 前記作動レバーが、前記パワーオフ位置および前記パワーオン位置との間での移動のために、前記キャップ部材内にスライドして装着される請求項１に記載の結合アダプタ・アセンブリ。
3. 前記作動レバー（５１）が、前記作動レバーを前記パワーオン位置に固定するために前記作動レバー上に第１のラッチング部材（５７、５８）を有する請求項１に記載の結合アダプタ・アセンブリ。
4. 前記作動レバー（５１）が、前記アダプタ・ハウジングからの前記作動レバーの偶発的な引き抜きを防止するために前記作動レバー上に第２のラッチング部材（５６、６９）を有する請求項１に記載の結合アダプタ・アセンブリ。
5. 前記作動レバー（５１）が、可撓性ウェブ（５４）によって結合される前方部分（５２）および後方部分（５３）を備える請求項１に記載の結合アダプタ・アセンブリ。
6. 前記作動レバー（５１）が、前記パワーオン位置において前記検知機構（２１）を作動させるためのノーズ部分（７１）を有する請求項５に記載の結合アダプタ・アセンブリ。
7. 前記検知機構（２１）が、プランジャ（２４）を有するスイッチ（２３）であり、該プランジャが前記ノーズ部分（７１）によって動かされるときに前記スイッチを作動するように適合された請求項６に記載の結合アダプタ・アセンブリ。
8. 前記アダプタ・ハウジングが、ベース部材（１２）及び前記ベース部材内に挿入可能なキャップ部材（１３）を備え、前記ベース部材（１２）と前記キャップ部材（１３）とは互いに結合されるときスプリット・アダプタを形成し、前記キャップ部材（１３）は、前記キャップ部材内にコネクタ・プラグ（７７）を受容するように構成されるとともに、前記ベース部材（１２）に前記キャップ部材（１３）をラッチングするための第１および第２の弾性ラッチング・アーム（１４、１４）を有し、前記弾性ラッチング・アーム（１４、１４）は、前記コネクタ・プラグ（７７）が前記キャップ部材（１３）内に挿入されたときに前記コネクタ・プラグ（７７）を押圧して前記ベース部材（１２）から前記キャップ部材がラッチ解除されることを防止する請求項１に記載の結合アダプタ・アセンブリ。
9. 前記キャップ部材が、前記キャップ部材内にコネクタ・プラグを受容するように構成され、前記アーム（１４、１４）のそれぞれが、拡張されたラッチング部分（１６）を有する先端部を有し、
   前記ベース部材が、前記拡張されたラッチング部分（１６）のそれぞれを受容するためのラッチング・ポート（１７）を有し、
   前記拡張されたラッチング部分（１６）のそれぞれおよび対応するラッチング・ポート（１７）が、前記キャップ部材の前記ベース部材からの取り外しを容易にするために角がかみ合う関係を有する請求項８に記載の光ファイバ結合アダプタ・アセンブリ。
10. アダプタ・ハウジングを有する活動状態の光ファイバ接続を形成する方法において、前記アダプタは、ベース部材（１２）およびキャップ部材（１３）を備え、前記ベース部材（１２）は、コネクタ・プラグ・レセプタクルおよび検知機構（２１）を有し、前記キャップ部材は、コネクタ・プラグ・レセプタクル（４０）および前記キャップ部材上に滑動可能に搭載された作動レバー（５１）を有し、前記作動レバーは、パワーオフ位置およびパワーオン位置を有し、前記キャップ部材（１３）は、前記ベース部材（１２）に前記キャップ部材（１３）をラッチングするための弾性ラッチング・アーム（１４、１４）をさらに有する方法であって、
    前記キャップ部材（１３）が前記ベース部材（１２）にラッチングされるまで、前記キャップ部材（１３）を前記ベース部材（１２）内に挿入するステップ、
    前記作動レバー（５１）を前記作動レバーのパワーオフ位置に移動するステップ、
    前記作動レバーを曲げて、前記キャップ部材（１３）内のコネクタ・プラグ・レセプタクル（４０）に空きを作るようにする、前記作動レバーを曲げるステップ、
    コネクタ・プラグ（７７）を前記キャップ部材のレセプタクル（４０）に挿入するステップ、及び
    前記検知機構（２１）を作動するために、前記作動レバー（５１）を前記作動レバーのパワーオン位置に向かって滑動させるステップ
    からなる方法。

Images